JP2022042545A - 内燃機関用のスパークプラグ - Google Patents

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典晃 西尾
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Abstract

【課題】混合気を安定的に燃焼させることができる内燃機関用のスパークプラグを提供すること。【解決手段】内燃機関用のスパークプラグ1は、筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、筒状のハウジング2と、プラグカバー5と、副燃焼室50と、を有する。中心電極4は、絶縁碍子3の内周側に保持されると共に絶縁碍子3から先端側に突出している。ハウジング2は、絶縁碍子3を内周側に保持する。プラグカバー5は、ハウジング2の先端部に設けられている。副燃焼室50は、少なくともプラグカバー5とハウジング2と絶縁碍子3と中心電極4とによって囲まれている。プラグ軸方向Zにおける絶縁碍子3の先端から副燃焼室50に面するハウジング2の内周面21の基端211までの距離L1は、プラグ径方向におけるプラグ中心軸Cからハウジング2の内周面21までの最短距離L2以下である。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関用のスパークプラグに関する。
例えば、特許文献1に開示されているように、先端に副燃焼室を備えたスパークプラグが知られている。当該スパークプラグにおいて、スパークプラグの径方向における絶縁碍子とハウジングとの間には、副燃焼室の一部であるポケット部が形成されている。
独国特許出願公開第102018211009号明細書
しかしながら、ポケット部の形成され方によっては、副燃焼室の掃気性が低くなりやすい。副燃焼室の掃気性が低いと、スパークプラグを設けた内燃機関において、混合気の燃焼が不安定になるおそれがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、混合気を安定的に燃焼させることができる内燃機関用のスパークプラグを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、筒状の絶縁碍子(3)と、
該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側に突出した中心電極(4)と、
上記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
該ハウジングの先端部に設けられたプラグカバー(5)と、
少なくとも該プラグカバーと上記ハウジングと上記絶縁碍子と上記中心電極とによって囲まれた副燃焼室(50)と、を有し、
プラグ軸方向(Z)における上記絶縁碍子の先端から上記副燃焼室に面する上記ハウジングの内周面(21)の基端(211)までの距離(L1)は、プラグ径方向におけるプラグ中心軸(C)から上記ハウジングの上記内周面までの最短距離(L2)以下である、内燃機関用のスパークプラグ(1)にある。
上記内燃機関用のスパークプラグにおいて、プラグ軸方向における絶縁碍子の先端から副燃焼室に面するハウジングの内周面の基端までの距離は、プラグ径方向におけるプラグ中心軸からハウジングの内周面までの最短距離以下である。それゆえ、副燃焼室の掃気性を向上させることができる。その結果、混合気を安定的に燃焼させることができる。
以上のごとく、上記態様によれば、混合気を安定的に燃焼させることができる内燃機関用のスパークプラグを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、スパークプラグの先端部の断面図。 図1のII矢視平面図。 実施形態1における、各部位の距離等を示す、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態1における、絶縁碍子の沿面距離を示す、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態2における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態2における、放電ギャップの距離等を示す、スパークプラグの先端部の断面図。 比較形態1における、スパークプラグの先端部の平面図。 比較形態2における、スパークプラグの先端部の断面図。 比較形態2における、各部位の距離を示す、スパークプラグの先端部の断面図。 実験例1における、比較形態1及び比較形態2のスパークプラグの放電電圧を示すグラフ。 実験例2における、比較形態2のスパークプラグを設置した内燃機関の、圧縮行程における気流の解析図。 実験例3における、実施形態1または比較形態1のスパークプラグを設置した内燃機関の、クランク角と熱発生率との関係を示すグラフ。 実施形態3における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態4における、スパークプラグの先端部の断面図。 図14のXV矢視平面図。 比較形態3における、スパークプラグの先端部の断面図。 比較形態3における、各部位の距離を示す、スパークプラグの先端部の断面図。 実験例4における、スパークプラグによる点火後の経過時間と、熱発生量との関係を示すグラフ。 実験例5における、ポケット部の表面積と体積との比と、ポケット部に残留した未燃燃料の量との関係を示すグラフ。 実験例6における、比較形態3のスパークプラグを設置した内燃機関の、点火直後における燃料の燃焼範囲を示す解析図。 実験例6における、比較形態3のスパークプラグを設置した内燃機関の、点火から2ms後における燃料の燃焼範囲を示す解析図。 実験例6における、実施形態4のスパークプラグを設置した内燃機関の、点火直後における燃料の燃焼範囲を示す解析図。 実験例6における、実施形態4のスパークプラグを設置した内燃機関の、点火から2ms後における燃料の燃焼範囲を示す解析図。 実施形態5における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態5における、副燃焼室の気流の流れを説明する、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態6における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態7における、スパークプラグの先端部の断面図。 図27のXXVIII-XXVIII線矢視断面図。 実施形態8における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態9における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態10における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態11における、スパークプラグの先端部の断面図。 実施形態11における、各部位の距離を示す、スパークプラグの先端部の断面図。
(実施形態1)
内燃機関用のスパークプラグに係る実施形態について、図1~図4を参照して説明する。
本形態の内燃機関用のスパークプラグ1は、図1に示すごとく、筒状の絶縁碍子3と、中心電極4と、筒状のハウジング2と、プラグカバー5と、副燃焼室50と、を有する。中心電極4は、絶縁碍子3の内周側に保持されると共に絶縁碍子3から先端側に突出している。ハウジング2は、絶縁碍子3を内周側に保持する。プラグカバー5は、ハウジング2の先端部に設けられている。副燃焼室50は、少なくともプラグカバー5とハウジング2と絶縁碍子3と中心電極4とによって囲まれている。
図3に示すごとく、プラグ軸方向Zにおける絶縁碍子3の先端から副燃焼室50に面するハウジング2の内周面21の基端211までの距離を、距離L1とする。プラグ径方向におけるプラグ中心軸Cからハウジング2の内周面21までの最短距離を、距離L2とする。本形態のスパークプラグ1において、距離L1は、距離L2以下である。
本形態のスパークプラグ1は、例えば、自動車等の車両用の内燃機関における着火手段として用いることができる。なお、本明細書において、プラグ中心軸Cは、スパークプラグ1の中心軸Cを意味するものとする。また、プラグ中心軸Cに平行な方向を、適宜、プラグ軸方向、又はZ方向という。また、Z方向における点火コイル(図示略)と接続される側を基端側といい、主燃焼室内に配される側を先端側という。また、プラグ径方向とは、プラグ中心軸Cに直交する平面上において、プラグ中心軸Cを中心とする円の半径方向を意味する。
中心電極4は、全体として略円柱状をなしている。中心電極4は、図1に示すごとく、プラグ中心軸Cに沿って、配置されている。中心電極4は、例えば、ニッケルを主成分とする金属材料を母材として形成されている。
中心電極4を保持する絶縁碍子3の先端部は、副燃焼室50に面する部分において、先端側に向かうに従い、縮径している。絶縁碍子3の先端部の先端面31は、その外周側の部分が曲面状に形成されている。先端面31は、プラグ径方向における、曲面状に形成された外周側の部分よりも内側の部分が、平坦な面となっている。また、図4に示すごとく、中心電極4とハウジング2との間の絶縁碍子3の沿面距離L5は、図3に示す放電ギャップの長さL4よりも長い。絶縁碍子3は、例えば、アルミナ等のセラミックからなる。
また、絶縁碍子3の外周面の一部には、図1に示すごとく、被支承部33が形成されている。被支承部33は、先端側が基端側よりも小径となる段状に形成されている。つまり、被支承部33は、先端側に向かうに従ってプラグ中心軸Cに近づくように、縮径している。被支承部33は、環状に形成されている。
絶縁碍子3を保持するハウジング2の先端は、絶縁碍子3の先端よりも先端側に位置している。また、ハウジング2は、内周面21の一部がプラグ径方向における内側に向かって突出した、支承部22を有する。支承部22は、環状に形成されている。ハウジング2は、例えば、鉄、ニッケル、鉄又はニッケルの合金、ステンレス等の金属材料からなる。
支承部22は、絶縁碍子3の被支承部33を、Z方向に支承している。具体的には、ハウジング2の支承部22は、環状のガスケット11を介して、絶縁碍子3の被支承部33を支承している。ガスケット11は、例えば、金属材料を環状に形成してなる。
図1に示すごとく、プラグ径方向における絶縁碍子3とハウジング2との間には、隙間が形成されている。ガスケット11よりも先端側に形成された隙間であるクリアランス部12は、副燃焼室50と連通している。
クリアランス部12は、副燃焼室50にて形成された火炎が侵入できない程度の、プラグ径方向における幅を有する。つまり、クリアランス部12のプラグ径方向における幅は、副燃焼室50にて形成された火炎の消炎距離以下となっている。本形態において、クリアランス部12のプラグ径方向における幅は、例えば、1mm以下である。
なお、クリアランス部12は、副燃焼室50には含まれない。
本形態において、副燃焼室50は、図1に示すごとく、プラグ径方向における絶縁碍子3とハウジング2との間に、ポケット部501を有する。図3に示すごとく、距離L1は、ポケット部501の開口部502のプラグ径方向における最大幅L3以下である。
本明細書において、ポケット部501は、プラグ径方向における絶縁碍子3とハウジング2との間に形成された空間であって、副燃焼室50の一部を示す。ポケット部501のプラグ径方向における幅は、例えば、1mmよりも大きい。つまり、クリアランス部12は、ポケット部501には含まれない。
つまり、距離L1は、Z方向におけるポケット部501の先端から基端までの長さとなっている。本形態において、距離L1は、副燃焼室50のプラグ径方向における最大径の1/2以下である。また、距離L1は、Z方向における絶縁碍子3の先端から副燃焼室50の先端までの距離以下である。また、距離L1は、距離L2の、1/2以下である。
また、ポケット部501に面する絶縁碍子3及びハウジング2の表面積と、ポケット部501の体積との比(以下において、適宜「ポケット部501の表面積と体積との比」という。)は、10以下である。また、ポケット部501の表面積と体積との比は、7以下とすることがより好ましい。なお、ポケット部501の表面積と体積との比は、ポケット部501の体積に対する、ポケット部501に面する絶縁碍子3の表面積とポケット部501に面するハウジング2の表面積との和の比率をいう。
また、絶縁碍子3の先端面31は、図1、図3に示すごとく、副燃焼室50に面した露出面36を有する。図3に示すごとく、プラグ中心軸Cを含む断面において、中心電極4の外周面とハウジング2の内周面21との間の露出面36の輪郭の最小二乗近似直線S1と、プラグ中心軸Cと、のなす角度のうち小さい方の角度αは、45°よりも大きい。
また、本形態のスパークプラグ1は、中心電極4との間に放電ギャップGを形成する接地電極6を有する。図3に示すごとく、放電ギャップGの長さL4は、0.6mm以下である。
接地電極6は、ハウジング2に接合されている。接地電極6は、ハウジング2の内周面21から、プラグ中心軸Cに向かって突出している。そして、接地電極6と、中心電極4とがZ方向に対向し、その間に放電ギャップGが形成されている。放電ギャップGは、副燃焼室50に配置されている。
また、ハウジング2の先端部には、プラグカバー5が設けられている。プラグカバー5は、副燃焼室50を覆っている。プラグカバー5には、複数の噴孔51が形成されている。噴孔51は、副燃焼室50と外部とを連通させるように形成されている。
本形態において、プラグカバー5には、図1、図2に示すごとく、噴孔51として、Z方向に沿って形成された軸方向噴孔511と、Z方向に対して傾斜した複数の傾斜噴孔512とが形成されている。軸方向噴孔511は、プラグ中心軸Cに沿って形成されている。傾斜噴孔512は、図1に示すごとく、先端側へ向かうに従い、プラグ径方向の外側へ向かうように、Z方向に対して傾斜して開口している。
次に、本形態の作用効果につき説明する。
本形態のスパークプラグにおいて、距離L1は、距離L2以下である。それゆえ、副燃焼室50の掃気性を向上させることができる。その結果、混合気を安定的に燃焼させることができる。
つまり、仮に、距離L1が長すぎると、副燃焼室50の基端部に未燃燃料又は燃焼後のガスが残留しやすい。副燃焼室50に未燃燃料が残留すると、次の燃焼サイクルにおいて、プレイグニッション等を引き起こすおそれがある。また、副燃焼室50に燃焼後のガスが残留することにより、副燃焼室50における着火性が低下するおそれがある。一方、本形態において、距離L1は、距離L2以下となっている。それゆえ、副燃焼室50の掃気性を向上させることができる。それゆえ、副燃焼室50内において未燃燃料又は燃焼後のガスが残留しにくい。その結果、プレイグニッション等の発生を抑えると共に、副燃焼室50における着火性の低下を抑えることができる。その結果、混合気を安定的に燃焼させることができる。
また、距離L1は、ポケット部501の開口部502のプラグ径方向における最大幅L3以下である。それゆえ、副燃焼室50の掃気性を向上させることができる。その結果、混合気を安定的に燃焼させることができる。
ポケット部501の表面積と体積との比は、10以下である。それゆえ、ポケット部501において未燃燃料が残留しにくい。その結果、混合気を安定的に燃焼させることができる。
つまり、仮に、ポケット部501の表面積と体積との比が大きすぎると、ポケット部501において、火炎が熱エネルギーを奪われやすい。つまり、ポケット部501に面するハウジング2及び絶縁碍子3の表面によって、火炎が冷却されやすい。そのため、ポケット部501の燃料が燃焼しにくくなることにより、未燃燃料が残留しやすい。その結果、プレイグニッション等を引き起こすおそれがある。また、ポケット部501において、火炎が熱エネルギーを奪われることにより、噴孔51を介して副燃焼室50から主燃焼室へと噴出する火炎の勢いが弱くなりやすく、内燃機関の燃焼が不安定になるおそれがある。一方、本形態においては、ポケット部501の表面積と体積との比が小さいため、ポケット部501において、火炎の熱エネルギーが奪われにくい。それゆえ、ポケット部501に未燃燃料が残留しにくい。その結果、内燃機関の混合気を安定的に燃焼させることができる。
また、本形態において、ポケット部501の表面積と体積との比は、7以下である。それゆえ、ポケット部501において未燃燃料が一層残留しにくい。
また、放電ギャップGの長さL4は、0.6mm以下である。それゆえ、距離L1を短くすることができる。その結果、副燃焼室50の掃気性を一層向上させることができる。
つまり、放電ギャップGの長さが長くなるに従って、放電ギャップGに放電を発生させるための要求電圧が高くなりやすい。また、絶縁碍子3の表面に沿った沿面放電の発生を抑えるため、放電ギャップGの長さが長くなるに従って、中心電極4とハウジング2との間の絶縁碍子3の沿面距離も長くする必要がある。言い換えると、放電ギャップGに放電を確実に発生させるためには、放電ギャップGの長さに合わせて、中心電極4とハウジング2との間の絶縁碍子3の沿面距離を適切な距離にする必要がある。そのため、放電ギャップGの長さが長い場合、中心電極4とハウジング2との間の絶縁碍子3の沿面距離も長くなることにより、ポケット部501のZ方向における長さが長くなりやすい。つまり、放電ギャップGの長さが長くなるに従って、距離L1も長くなりやすい。一方、本形態においては、放電ギャップGの長さL4は、0.6mm以下である。それゆえ、距離L1を短くすることができる。その結果、副燃焼室50の掃気性を向上させることができる。
また、プラグ中心軸Cを含む断面において、角度αは、45°よりも大きい。それゆえ、距離L1が、距離L2以下となりやすい。その結果、副燃焼室50の掃気性を向上させやすい。
また、絶縁碍子3の先端面31は、その外周側の部分が曲面状に形成されている。それゆえ、組み付けの際、絶縁碍子3の損傷を確実に抑えることができる。
以上のごとく、本形態によれば、混合気を安定的に燃焼させることができる内燃機関用のスパークプラグ1を提供することができる。
(実施形態2)
本形態は、図5、図6に示すごとく、実施形態1に対し、放電ギャップGの長さを短くした形態である。
図6に示すごとく、本形態において、放電ギャップGの長さL4は、0.3mm以下である。
その他は、実施形態1と同様である。なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態において、放電ギャップGの長さL4は、0.3mm以下である。それゆえ、中心電極4とハウジング2との間の絶縁碍子3の沿面距離を一層短くすることができる。それゆえ、距離L1を一層短くすることができる。その結果、副燃焼室50の掃気性を一層向上させることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(比較形態1)
本形態のスパークプラグ9は、図7に示すごとく、副燃焼室を有さないスパークプラグ9である。
本形態において、接地電極6は、図7に示すごとく、ハウジング2の先端部に接続されている。接地電極6は、Z方向に沿って形成された立設部61と、プラグ径方向に沿って形成された対向部62と、立設部61と対向部62とを接続する屈曲部63と、を有する。つまり、本形態の接地電極6は、略L字形状をなしている。
接地電極6の対向部62と中心電極4とは、Z方向に対向している。そして、対向部62と中心電極4との間に、放電ギャップGが形成されている。
また、本形態のスパークプラグ9は、副燃焼室を形成するプラグカバーを有しない。そのため、本形態のスパークプラグ9を内燃機関に取り付けた際、放電ギャップGは、主燃焼室に露出した状態にて配置される。
その他は、実施形態1と同様である。
(比較形態2)
本形態のスパークプラグ91は、図8、図9に示すごとく、プラグカバー5において、噴孔51がひとつ形成されたスパークプラグ91である。
図8、図9に示すごとく、プラグカバー5には、Z方向に沿って形成された軸方向噴孔511がひとつ形成されている。
図9に示すごとく、本形態において、距離L1は、距離L2よりも長い。また、距離L1は、ポケット部501の開口部502のプラグ径方向における最大幅L3よりも長い。
本形態において、絶縁碍子3の先端から副燃焼室50の先端までの長さは、副燃焼室50のプラグ径方向における最大幅よりも長い。
また、本形態のスパークプラグ91においては、プラグカバー5の一部が接地電極6となっている。つまり、中心電極4と、軸方向噴孔511の内周面の基端部との間に、放電ギャップGが形成されている。本形態のスパークプラグ91における放電ギャップGの距離は、比較形態1のスパークプラグ9における放電ギャップの距離よりも小さい。
その他は、実施形態1と同様である。
(実験例1)
本例は、図10に示すごとく、比較形態1のスパークプラグ9又は比較形態2のスパークプラグ91を設置した内燃機関において、スパークプラグに対する電圧印加からの経過時間と、放電電圧との関係を解析した例である。本例では、排気量が2000ccであって、自然吸気式かつ直列4気筒の内燃機関を用い、スロットル全開の条件にて行った。また、それぞれのスパークプラグに対する電圧印加は、圧縮行程にて行った。図10(a)が比較形態1の解析結果であり、図10(b)が比較形態2の解析結果である。
本例の結果より、図10(a)の比較形態1よりも、図10(b)の比較形態2の方が、電圧印加後において、放電電圧を高く維持していることが確認された。放電電圧の高さは、放電が伸長することによる抵抗値の上昇に起因していると考えられる。したがって、放電ギャップが主燃焼室に露出した比較形態1よりも、放電ギャップが副燃焼室内に配置された比較形態2の方が、放電がより引き伸ばされたと考えられる。後述する実験例2にて説明するように、副燃焼室を有するスパークプラグが設置された内燃機関では、圧縮行程において、噴孔を介して主燃焼室から副燃焼室へとガスが流入する。これにより、主燃焼室よりも副燃焼室の方が、気流が強くなりやすい。そのため、比較形態1のように放電ギャップが主燃焼室に露出したスパークプラグよりも、比較形態2又は実施形態1のように、放電ギャップが副燃焼室内に設けられたスパークプラグの方が、放電ギャップに発生した放電が伸長しやすいと考えられる。したがって、放電ギャップが副燃焼室内に設けられたスパークプラグは、放電ギャップの長さが短い場合であっても、放電が伸長することにより、着火性を向上させることができると考えられる。
このように、副燃焼室を備えたスパークプラグは、放電が伸長しやすく、着火性を向上させやすい。このことは、着火性を確保しつつ、放電ギャップを短くしやすいといえる。放電ギャップを短くできる分だけ、絶縁碍子の表面に沿った中心電極とハウジングとの間の沿面距離を短くすることが可能となる。それゆえ、例えば実施形態1のように、ポケット部を浅くすることが可能となる。
(実験例2)
本例は、図11に示すごとく、比較形態2のスパークプラグ91を内燃機関910に設置し、主燃焼室101及び副燃焼室50のそれぞれの気流の強さを解析した例である。この気流の解析は、計算流動力学(以下において、CFDという。)を用いて算出した。すなわち、比較形態2のスパークプラグ91を取り付けた内燃機関910において、実際の自動車用エンジンとして用いる際に生じる気流を想定して、CFDによって一般的なシミュレーション解析を行った。図11は、圧縮行程におけるBTDC(圧縮上死点前)20°CA(クランク角)の時点での、気流の解析結果を表す。また、図11においては、気流の流速を、色の濃淡によって表した。つまり、色が濃いほど、流速が速いことを示す。その他の実験条件は、実験例1と同様である。
図11に示すごとく、副燃焼室50における放電ギャップG周辺の気流は、スパークプラグ91の先端部の近傍における主燃焼室101の気流よりも強いことを確認した。この結果より、比較形態1のように放電ギャップが主燃焼室に露出したスパークプラグよりも、比較形態2又は実施形態1のように放電ギャップが副燃焼室内にあるスパークプラグの方が、放電ギャップに生じた放電が気流によって引き伸ばされやすいと考えられる。
(実験例3)
本例は、図12に示すごとく、実施形態1のスパークプラグ1を設置した内燃機関において、混合気の燃焼速度を解析した例である。比較対象として、比較形態1のスパークプラグを設置した内燃機関も、同様に解析した。本例では、排気量が2500ccであって、直列4気筒の内燃機関を用いた。また、実施形態1の放電ギャップの長さを0.5mm、比較形態1の放電ギャップの長さを1.1mmとした。
また、実施形態1と比較形態1とは、それぞれ圧縮上死点(TDC)の前のタイミングにて放電を行った。また、実施形態1よりも、比較形態1の方を早く放電させた。図12のグラフにおいて、横軸がクランク角、縦軸が内燃機関における熱発生率を示す。
本例の結果より、点火タイミングが遅いにもかかわらず、実施形態1の方が、比較形態1よりも、早期に熱発生率が上昇することが確認された。実験例1~実験例3の結果より、副燃焼室に放電ギャップが設けられたスパークプラグの場合、副燃焼室内の強い気流によって放電が伸長しやすいため、放電ギャップの長さを短くしても、着火性を向上させることができると考えられる。そのため、比較形態1に対し、実施形態1の方が、混合気の燃焼速度が速くなったと考えられる。
(実施形態3)
本形態は、図13に示すごとく、ポケット部を有さない形態である。
図13に示すごとく、本形態において、プラグ径方向における絶縁碍子3の先端部とハウジング2との間には、ポケット部ではなく、クリアランス部12が形成されている。
また、絶縁碍子3の先端面31は、全体が平坦な面となっている。先端面31は、環状に形成されている。
その他は、実施形態1と同様である。
本形態のスパークプラグ1は、ポケット部を有さない。それゆえ、副燃焼室50の掃気性を一層向上させることができる。その結果、混合気を一層安定的に燃焼させることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
(実施形態4)
本形態は、図14、図15に示すごとく、プラグカバー5に突出部52が形成された形態である。
本形態において、プラグカバー5には、図14に示すごとく、プラグカバー5の先端部から、基端側に突出した突出部52が形成されている。突出部52は、基端に向かうに従い、縮径している。
また、突出部52は、筒状に形成されている。つまり、突出部52には、軸方向噴孔511が形成されている。軸方向噴孔511は、基端側に向かうに従い、縮径している。
また、突出部52の基端部には、基端側を向く平坦な基端面521が形成されている。突出部52の基端面521は、軸方向噴孔511の副燃焼室50側の開口部の外周側において、環状に形成されている。
また、中心電極4の先端部には、小径部41が形成されている。小径部41は、中心電極4における、小径部41よりも基端側の部分に対し、直径が小さい。小径部41は、先端側を向く平坦な先端面を有する。
本形態において、小径部41の先端面と、突出部52の基端面521とは、それぞれZ方向に直交するように形成されている。小径部41の先端面と、突出部52の基端面521とは、略同一面上に形成されている。
本形態において、放電ギャップGは、図14、図15に示すごとく、中心電極4の小径部41と、突出部52の基端部との間に形成されている。言い換えると、放電ギャップGは、小径部41と、軸方向噴孔511の内周面の基端部との間に形成されている。また、放電ギャップGは、プラグ径方向に沿って形成されている。
その他の構成及び作用効果は、実施形態1と同様である。
(比較形態3)
本形態のスパークプラグ92は、図16、図17に示すごとく、実施形態4に対し、Z方向におけるポケット部501の先端から基端までの長さが長いスパークプラグ92である。
図17に示すごとく、本形態において、距離L1は、距離L2よりも長い。また、距離L1は、ポケット部501の開口部502のプラグ径方向における最大幅L3よりも長い。
その他は、実施形態4と同様である。
(実験例4)
本例は、図18に示すように、実施形態4のスパークプラグ1、又は比較形態3のスパークプラグ92を設置した内燃機関について、スパークプラグの放電による点火後の経過時間と、内燃機関の熱発生量との関係を解析した例である。本例の試験は、雰囲気圧力を2.0MPa、燃料をプロパンとした条件にて行った。図18のグラフにおいて、横軸がスパークプラグによる点火後の経過時間を示し、縦軸が内燃機関における熱発生量を示す。
図18に示すごとく、比較形態3のスパークプラグ92を設置した内燃機関よりも、実施形態4のスパークプラグ1を設置した内燃機関の方が、点火後、より早く熱発生量が上昇する結果となった。本例の結果より、Z方向におけるポケット部501の深さを小さくする、またはポケット部501を無くすことにより、早期に主燃焼室の混合気を燃焼させることができると考えられる。つまり、副燃焼室50にて発生した火炎の、ポケット部501による冷却損失が減少する、又は無くなることにより、火炎の成長が早まり、混合気を早期に燃焼させることができると考えられる。
(実験例5)
本例は、図19に示すように、基本構造を実施形態4と同様とするスパークプラグについて、ポケット部の表面積と体積との比と、点火後の未燃燃料の残留と、の関係を解析した例である。スパークプラグのポケット部について、プラグ径方向の長さと、プラグ軸方向の長さとをそれぞれ変更し、表面積と体積との比を変更した。そして、ポケット部の表面積と体積との比を変更したそれぞれのスパークプラグについて、スパークプラグの放電による点火後の未燃燃料の残留を確認した。本例の試験は、スパークプラグを設置した内燃機関において、雰囲気圧力を2.0MPa、燃料をプロパンとした条件にて行った。図19のグラフにおいて、横軸がポケット部のプラグ径方向の長さ、縦軸がポケット部のプラグ軸方向の長さを示す。
図19中に示した領域A1は、ポケット部の表面積と体積との比が、7以下の領域を示す。領域A2は、ポケット部の表面積と体積との比が、10以下であって、7よりも大きい領域を示す。領域A3は、ポケット部の表面積と体積との比が、20以下であって、10よりも大きい領域を示す。また、ポケット部の表面積と体積との比が異なるそれぞれのスパークプラグについて、未燃燃料の残留の程度を示す記号にて、図19のグラフ中にプロットした。
図19に示すごとく、領域A1のスパークプラグにおいては、未燃燃料の残留がほとんど無い結果となった。また、領域A2のスパークプラグにおいては、未燃燃料の残留が微小であった。領域A3のスパークプラグにおいては、未燃燃料の残留が確認された。つまり、ポケット部の表面積と体積との比が小さいほど、未燃燃料の残留が少なくなる結果となった。この結果より、ポケット部の表面積と体積との比が小さいほど、副燃焼室にて発生した火炎の、ポケット部による冷却損失が減少すると考えられる。
(実験例6)
本例は、図20~図23に示すごとく、実施形態4のスパークプラグ1、又は比較形態3のスパークプラグ92を設置した内燃機関10、920について、未燃燃料F1の残留量を解析した例である。それぞれのスパークプラグは、主燃焼室101にプラグカバー5の外表面が露出するように、内燃機関のシリンダヘッド102に設置した。本例の試験は、排気量が2000ccであって、自然吸気式の内燃機関を用い、回転数を2000r/mとし、スロットル全開の条件にて行った。図20及び図21が比較形態3の解析結果を示し、図22及び図23が実施形態4の解析結果を示す。また、図20及び図22が、スパークプラグの放電による点火直後の状況を示し、図21及び図23が、スパークプラグによる点火から2ms後の状況を示す。また、燃焼後のガスF2は、燃料を含むガスが2000℃以上に燃焼したガスのことを示す。
図21に示すごとく、点火から2ms後に、比較形態3のスパークプラグ92の副燃焼室50において、未燃燃料F1の残留が確認された。また、未燃燃料F1は、主にポケット部501に残留していることを確認した。一方、実施形態4のスパークプラグ1では、図23に示すごとく、点火から2ms後において、副燃焼室50内の大部分が燃焼後のガスF2によって占められており、未燃燃料F1の残留は微小であった。本例の結果より、ポケット部501のZ方向における長さを短くする、またはポケット部501を無くすことにより、副燃焼室50における未燃燃料F1の残留を減少させることができると考えられる。これにより、プレイグニッション等の発生を抑えることができると考えられる。
(実施形態5)
本形態は、図24、図25に示すごとく、絶縁碍子3の先端部に窪み部32を形成した形態である。
絶縁碍子3の先端面31は、図24に示すごとく、先端面31の外周端311よりも基端側へ後退した窪み部32を有する。
本形態において、窪み部32は、基端側に向かうに従って、縮径するように形成されている。つまり、窪み部32は、略円錐形状となるように形成されている。また、本形態において、ポケット部は形成されていない。
その他は、実施形態4と同様である。
本形態のスパークプラグ1において、絶縁碍子3の先端面31は、窪み部32を有する。それゆえ、副燃焼室50において、火炎の成長が阻害されにくい。その結果、混合気を安定的に燃焼させることができる。
また、窪み部32が形成されていることにより、副燃焼室50の容積を拡大させることができる。つまり、窪み部32が形成されていることにより、副燃焼室50内の混合気量を多くすることができる。それゆえ、副燃焼室50の火炎を、噴孔51を介して、主燃焼室に勢いよく噴出させることができる。その結果、混合気を安定的に燃焼させることができる。
また、窪み部32が形成されていることにより、絶縁碍子3における中心電極4とハウジング2との間の沿面距離を長くすることができる。それゆえ、放電ギャップGの長さを長くしても、中心電極4とハウジング2との間の沿面放電の発生を確実に抑えることができる。それゆえ、放電ギャップGの長さを長くしても、放電ギャップGにおいて、確実に放電を発生させることができる。それゆえ、副燃焼室50の着火性を向上させることができる。その結果、混合気を安定的に燃焼させることができる。
窪み部32は、基端側に向かうに従って、縮径するように形成されている。それゆえ、図25に示すごとく、噴孔51を介して主燃焼室から副燃焼室50に流入した気流AFが、窪み部32に沿って流れることにより、副燃焼室50内のガスを効率的に循環させることができる。それゆえ、副燃焼室50の掃気性を向上させることができる。その結果、副燃焼室50の混合気を安定的に燃焼させることができる。
その他、実施形態4と同様の作用効果を有する。
(実施形態6)
本形態は、図26に示すごとく、実施形態5に対し、窪み部32の形状を変更した形態である。
本形態において、窪み部32は、図26に示すごとく、基端側に向かうに従って、ハウジング2の内周面21と中心電極4の外周面との双方から離れるように形成されている。つまり、窪み部32は、プラグ径方向におけるハウジング2の内周面21と中心電極4の外周面との間の略中央の位置において、最も基端側に後退している。
また、絶縁碍子3の先端面31の内周端と、先端面31の外周端311とは、Z方向における位置が略同じとなっている。つまり、ハウジング2の内周面21及び中心電極4の外周面の副燃焼室50への露出を増やすことなく、窪み部32が形成されている。
その他は、実施形態5と同様である。
本形態において、窪み部32は、基端側に向かうに従って、ハウジング2の内周面21と中心電極4の外周面との双方から離れるように形成されている。それゆえ、ハウジング2の内周面21及び中心電極4の外周面の副燃焼室50への露出を増やすことなく、窪み部32を形成することができる。それゆえ、副燃焼室50内の火炎が、金属材料からなるハウジング2及び中心電極4によって冷却されることを抑えることができる。その結果、副燃焼室50内の混合気を安定的に燃焼させることができる。
その他、実施形態5と同様の作用効果を有する。
(実施形態7)
本形態は、図27、図28に示すごとく、絶縁碍子3の先端面31に溝部34が形成された形態である。
本形態のスパークプラグ1は、図27、図28に示すごとく、絶縁碍子3の先端面31において、複数の溝部34が形成されている。溝部34は、先端面31を基端側に後退させることによって形成されている。図28に示すごとく、絶縁碍子3の先端部を先端側から見たとき、それぞれの溝部34は、環状に形成されている。また、絶縁碍子3の先端部を先端側から見たとき、それぞれの溝部34同士は、プラグ中心軸Cを中心として、略同心円状に形成されている。
その他は、実施形態5と同様である。
本形態のスパークプラグ1は、絶縁碍子3の先端面31において、溝部34が形成されている。それゆえ、中心電極4とハウジング2との間の絶縁碍子3の沿面距離を一層長くすることができる。その結果、放電ギャップGの長さを長くしても、放電ギャップGにおいて、一層確実に放電を発生させることができる。
その他、実施形態5と同様の作用効果を有する。
(実施形態8)
本形態は、図29に示すごとく、実施形態7に対し、溝部34の形状を変更した形態である。
本形態において、溝部34は、図29に示すごとく、基端側に向かうに従い、プラグ径方向の幅が小さくなるように形成されている。
その他の構成及び作用効果は、実施形態7と同様である。
(実施形態9)
本形態は、図30に示すごとく、絶縁碍子3の先端部において、段部35が形成された形態である。
段部35は、図30に示すごとく、絶縁碍子3の先端面31を基端側に後退させることによって形成されている。また、段部35は、中心電極4の外周面の一部を露出させるように形成されている。つまり、プラグ径方向における、中心電極4の外周面の一部と、段部35を形成する絶縁碍子3の表面との間には、環状の空間が形成されている。プラグ径方向における当該環状の空間の幅は、例えば、1mm以下である。
その他は、実施形態5と同様である。
本形態において、絶縁碍子3の先端部には段部35が形成されている。それゆえ、中心電極4とハウジング2との間の絶縁碍子3の沿面距離を一層長くすることができる。
その他、実施形態5と同様の作用効果を有する。
(実施形態10)
本形態は、図31に示すごとく、実施形態9に対し、段部35の形成位置を異ならせた形態である。
本形態において、段部35は、図31に示すごとく、ハウジング2の内周面21の一部を露出させるように形成されている。プラグ径方向における、ハウジング2の内周面21の一部と、段部35を形成する絶縁碍子3の表面との間には、環状の空間が形成されている。プラグ径方向における当該環状の空間の幅は、例えば、1mm以下である。つまり、当該環状の空間は、副燃焼室50の一部ではなく、クリアランス部12である。
その他の構成及び作用効果は、実施形態9と同様である。
(実施形態11)
本形態は、図32、図33に示すごとく、絶縁碍子3の先端部に小径部37が形成された形態である。
小径部37は、図32、図33に示すごとく、絶縁碍子3における小径部37よりも基端側の部分に対し、直径が小さい。また、小径部37の基端側の部分は、基端側に向かうに従って拡径するように形成されている。そして、プラグ径方向における小径部37とハウジング2の内周面21との間にポケット部501が形成されている。
本形態のスパークプラグ1において、距離L1は、図33に示すごとく、距離L2以下である。また、距離L1は、ポケット部501の開口部502のプラグ径方向における最大幅L3以下である。
その他の構成及び作用効果は、実施形態4と同様である。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1…スパークプラグ、2…ハウジング、21…内周面、3…絶縁碍子、4…中心電極、5…プラグカバー、50…副燃焼室、C…プラグ中心軸、Z…プラグ軸方向、211…副燃焼室に面するハウジングの内周面の基端、L1…プラグ軸方向における絶縁碍子の先端から副燃焼室に面するハウジングの内周面の基端までの距離、L2…プラグ径方向におけるプラグ中心軸からハウジングの内周面までの最短距離

Claims (7)

  1. 筒状の絶縁碍子(3)と、
    該絶縁碍子の内周側に保持されると共に該絶縁碍子から先端側に突出した中心電極(4)と、
    上記絶縁碍子を内周側に保持する筒状のハウジング(2)と、
    該ハウジングの先端部に設けられたプラグカバー(5)と、
    少なくとも該プラグカバーと上記ハウジングと上記絶縁碍子と上記中心電極とによって囲まれた副燃焼室(50)と、を有し、
    プラグ軸方向(Z)における上記絶縁碍子の先端から上記副燃焼室に面する上記ハウジングの内周面(21)の基端(211)までの距離(L1)は、プラグ径方向におけるプラグ中心軸(C)から上記ハウジングの上記内周面までの最短距離(L2)以下である、内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  2. 上記副燃焼室は、プラグ径方向における上記絶縁碍子と上記ハウジングとの間に、ポケット部(501)を有し、
    上記距離(L1)は、該ポケット部の開口部(502)のプラグ径方向における最大幅(L3)以下である、請求項1に記載の内燃機関用のスパークプラグ(1)。
  3. 上記副燃焼室は、プラグ径方向における上記絶縁碍子と上記ハウジングとの間に、ポケット部(501)を有し、
    該ポケット部に面する上記絶縁碍子及び上記ハウジングの表面積と、該ポケット部の体積との比は、10以下である、請求項1又は2に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  4. 上記ポケット部に面する上記絶縁碍子及び上記ハウジングの表面積と、該ポケット部の体積との比は、7以下である、請求項3に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  5. 上記絶縁碍子の先端面(31)は、該先端面の外周端(311)よりも基端側へ後退した窪み部(32)を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  6. 上記中心電極との間に放電ギャップ(G)を形成する接地電極(6)を有し、
    上記放電ギャップの長さ(L4)は、0.6mm以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
  7. 上記放電ギャップの長さは、0.3mm以下である、請求項6に記載の内燃機関用のスパークプラグ。
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