JP2022041633A - 水栓装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ部を小型化しても、電源ノイズに起因したセンサ部の誤検知を抑制できる水栓装置を提供することを目的とする。【解決手段】第1直流電圧をスイッチングして第2直流電圧に変換する電圧変換部と、第2直流電圧により蓄電する第1蓄電部と、第1蓄電部と電源線で接続され第1蓄電部の電圧により蓄電する第2蓄電部と、第2蓄電部の電力により駆動されるセンサ部と、電源線に設けられた抵抗と、を備え、センサ部は、第1周波数の第1光信号を送信する表面実装型の投光素子と、第1光信号の反射信号を含む第2光信号を受光する表面実装型の受光素子と、第2光信号に応じた受信信号を、第1光信号の送信に同期して積分し対象物の検知結果を生成する受信回路と、を含み、抵抗の抵抗値は、電源線の抵抗値よりも高く、電圧変換部のスイッチングの周波数は、第1周波数よりも高い水栓装置が提供される。【選択図】図2

Description

本発明の態様は、一般的に、水栓装置に関する。
従来、センサ部を備え、手を差し出すと自動的に吐水する水栓装置(自動水栓)が知られている。センサ部としては、例えば、赤外線を用いたアクティブ型の光電センサが用いられる。このようなセンサ部には、蛍光灯などの照明や太陽光などの環境ノイズを除去するために、いわゆる同期積分方式が採用されることがある(特許文献1)。
また、乾電池や水力発電機の電力により動作する自動水栓が知られている。例えば、乾電池や水力発電機の電力は、コンデンサに蓄電され、自動水栓の各部はコンデンサに蓄電された電力により駆動される。蓄電されたコンデンサのDC電圧や乾電池の電圧の値は、時間により大きく変わり、不安定な場合がある。そこで、コンデンサや乾電池のDC電圧を安定したDC電圧に変換する方法がある。これにより、センサ部などを安定して動作させることができる。コンデンサの電圧を変換する手段としては、コイルとスイッチング素子を有する変換回路を用いる方式が知られている(特許文献2)。
特開平5-156685号公報 特許第3714155号公報
従来、センサ部が有する投光素子及び受光素子には、砲弾型と呼ばれる、比較的大きい部品が使われる場合があった。一方、自動水栓では、外観のデザインの自由度を高めるため、センサ部を小型化することがある。センサ部を小型化するにあたり、例えば、投光素子及び受光素子を小さくすることがある。
投光素子及び受光素子を小さくすると、センサ部の投光量及び受光量が少なくなり、センサ部としての性能(対象物の検知精度など)が低下することがある。砲弾型の投光素子及び受光素子の代わりに、例えば3.2mm×1.6mm程度のチップ部品と呼ばれる小さな投光素子及び受光素子を採用した場合、検知精度を維持するためには、砲弾型の場合に比べて、例えば数倍の感度が求められる場合がある。
センサ部の性能の低下を抑制するために、レンズの追加等により光信号を収束させて投光量を増やすという方法も考えられる。しかし、この方法では、構造が複雑になり、コストアップや大型化につながってしまう恐れがある。また、投光電流を増やすという方法も考えられるが、流せる電流には部品によって決まる限界があったり、消費電力が増えてしまったりする場合がある。
センサ部の性能の低下を抑制するために、受光信号の増幅倍率を高めるという手段も考えられる。しかし、増幅倍率を高めると、受光信号に含まれるノイズも増幅する可能性が考えられる。このノイズとしては、例えばスイッチング電源に含まれるリプル電圧が考えられる。例えば、特許文献2のようなスイッチングにより変換した電源を、センサ部の電源として使う場合、スイッチングした電源に含まれるリプル電圧などのノイズが受光信号とともに増幅され、受光回路の増幅回路に信号成分として重畳してしまう。この状態で、スイッチング周波数がセンサ部の投光周波数に近くなると、リプル電圧などのノイズに起因して、センサ部の誤検知が生じてしまう可能性がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、センサ部を小型化しても、電源ノイズに起因したセンサ部の誤検知を抑制できる水栓装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、第1直流電圧をスイッチングして第2直流電圧に変換する電圧変換部と、前記第2直流電圧により蓄電する第1蓄電部と、前記第1蓄電部と電源線で接続され、前記第1蓄電部の電圧により蓄電する第2蓄電部と、前記第2蓄電部に蓄電された電力により駆動されるセンサ部と、前記電源線に設けられた抵抗と、を備え、前記センサ部は、第1周波数の第1光信号を送信する表面実装型の投光素子と、前記第1光信号の反射信号を含む第2光信号を受光する表面実装型の受光素子と、前記第2光信号の光量に対応した受信信号を、前記第1光信号の送信に同期して積分することにより、対象物の検知結果を表す検知信号を生成する受信回路と、を含み、前記抵抗の抵抗値は、前記電源線の抵抗値よりも高く、前記電圧変換部のスイッチングの周波数は、前記第1周波数よりも高いことを特徴とする水栓装置である。
この水栓装置によれば、表面実装型の投光素子と受光素子とをセンサ部に用いることで、センサ部を小型化することができる。このとき、第1蓄電部と第2蓄電部とを接続する電源線に抵抗を設けることで、スイッチングを行う電圧変換部のリプル電圧などのノイズが、当該抵抗によって消費されるため、ノイズを抑制することができる。さらに、第1蓄電部と第2蓄電部とを接続する電源線に抵抗が設けられることで、電圧変換部からは負荷が増えたように見える。この場合、電圧変換部のスイッチングの周波数を高くすることができ、第1周波数からずらすことができる。これにより、第1光信号の送信に同期して積分するセンサ部において、電圧変換部のスイッチングの周波数のノイズ(リプル電圧など)の影響を抑制することができる。したがって、積分により検知性能を向上させたセンサ部を小型化した場合でも、電源ノイズに起因したセンサ部の誤検知を抑制することができる。また、抵抗は第1蓄電部と第2蓄電部との間の電源線に設けられているため、消費電力の大幅な増加を抑制することができる。例えば、消費電力の増加は、リプル電圧分程度である。
第2の発明は、第1の発明において、前記抵抗の前記抵抗値は、10Ω以下であることを特徴とする水栓装置である。
抵抗の抵抗値が大きい場合、電圧変換部のスイッチングの周波数が高くなると、その分、スイッチングにより消費される電力も大きくなる恐れがある。これに対して、この水栓装置によれば、電圧変換部のスイッチングの周波数を高くしても、消費電力の増加を極力抑制することができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記第1蓄電部の電圧と前記第2蓄電部の電圧との差は、前記第1蓄電部の前記電圧の0.2倍以下であることを特徴とする水栓装置である。
この水栓装置によれば、抵抗を配置することで、第2蓄電部の電圧が第1蓄電部の電圧から低下した場合でも、センサ部の動作を安定させることができる。
本発明の態様によれば、センサ部を小型化しても、電源ノイズに起因したセンサ部の誤検知を抑制できる水栓装置が提供される。
実施形態に係る水栓装置を例示する模式図である。 実施形態に係る水栓装置を例示する回路図である。 実施形態に係る水栓装置の一部を例示する模式図である。 実施形態に係る水栓装置の一部を例示するブロック図である。 実施形態にかかる水栓装置の動作の一例を表すタイミングチャートである。 図6(a)~図6(d)は、水栓装置の動作の一例を表すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る水栓装置を例示する模式図である。
実施形態に係る水栓装置100(吐水装置)は、対象物(人体や物体等)を検知して自動的な吐止水を行うものである。
図1に表したように、水栓装置100は、水を吐出するためのスパウトを構成する水栓13(吐水部)を有する。水栓13には、吐水口13aが設けられており、この吐水口13aから、例えば洗面台などに備え付けられる洗面器に対して、水が吐出される。
水栓13が吐水口13aから吐出する水は、水路14により供給される。水路14は、水道管等の給水源から供給される水を吐水口13aへと導く。
水栓装置100は、コントローラ部20とセンサ部18とを備える。この例では、水栓装置100は、さらに水路14(給水路)、電磁弁16、発電機22及び電池24を有する。例えば、センサ部18は、コントローラ部20とは分離され、水栓13の内部に収容されている。電磁弁16及びコントローラ部20は、例えば、洗面カウンタの下方に設けられるキャビネット(図示は省略)内に収容される。センサ部18をコントローラ部20と分離することで、センサ部18をより小型化しやすい。
発電機22は、例えば、水栓13と電磁弁16との間の水路14の経路上に設けられ、電磁弁16を開いた際に、水路14を流れる水流により発電を行う。例えば、発電機22は、水車を有し、水流によって水車が回転することで発電が行われる。発電機22は、発電した電力をコントローラ部20に供給する。発電機22が発電する交流電圧の振幅は、例えば4V程度である。
電池24は、コントローラ部20に電力を供給する。電池24は、例えば、バックアップ用の補助電源であり、一次電池を用いることができる。例えば、電池24の電圧は、2.8V程度である。例えば発電機22の発電量の不足などにより、蓄電部50の蓄電量が不足し、蓄電部50の電圧が電池24の電圧よりも低いときに、電池24は、蓄電部50に電力を補充することができる。
コントローラ部20は、制御部80を有する。制御部80は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含む回路である。制御部80は、メモリや、入出力インターフェイス等の各種機能部分を含んでも良い。制御部80は、センサ部18や電磁弁駆動回路82(図2で後述する)の動作を制御する。また、コントローラ部20は、発電機22や電池24から供給された電力を、センサ部18や電磁弁駆動回路82などへ供給する。つまり、コントローラ部20は、センサ部18や電磁弁駆動回路82などへの電源の供給を制御する。
電磁弁16は、水路14に設けられ、水路14の開閉を行う。電磁弁16が開くと、水路14から供給された水が吐水口13aから吐出される吐水状態となり、電磁弁16が閉じると、水路14から供給された水が吐水口13aから吐出されない止水状態となる。
電磁弁16は、コントローラ部20に接続されている。電磁弁16は、コントローラ部20から供給される電力によって、開閉動作を行う。制御部80は、電磁弁16の開/閉動作を制御する。電磁弁16は、制御部80に電気的に制御され、水路14の開閉を行う。このように、電磁弁16は、吐水口13aから吐水される水の水路14を開閉する給水バルブとして機能する。電磁弁16は、いわゆるラッチング・ソレノイド・バルブと称される自己保持型電磁弁(ラッチ式電磁弁)である。
センサ部18は、吐水口13aに接近する対象物(手など)を検知する。この吐水口13aの吐水先が、センサ部18の検知領域となる。センサ部18は、光信号を送信し、送信した光信号を受けた人体等の対象物から反射した反射信号を受信することにより、対象物の有無、位置、動き等を検知する。
センサ部18は、水栓13の吐水口13a近くの内部に設けられ、洗面台の使用者側(図1において左側)に向けて光信号を送信するように配置される。これにより、センサ部18は、吐水口13aに人体が近づいてきたことや、吐水口13aに近づいた人体から吐水口13aに向けて手が差し出されたこと等を検知可能にする。
センサ部18は、コントローラ部20から供給される電源で駆動される。つまり、センサ部18は、発電機22と電池24とからコントローラ部20へ供給される電力によって、動作する。例えば、センサ部18は、コントローラ部20と、接続ケーブル17により接続されている。コントローラ部20は、例えば、接続ケーブル17を介してセンサ部18に電源電圧を供給し、接続ケーブル17を介してセンサ部18を制御する。
センサ部18は、対象物の検知結果を表す検知信号を接続ケーブル17を介してコントローラ部20に入力する。コントローラ部20は、センサ部18から入力された検知信号に基づいて、対象物の有無を検知する。コントローラ部20は、例えば、検知信号に基づいて、対象物の位置や動き等を検知する。そして、コントローラ部20は、この検知結果に基づいて電磁弁16の開/閉動作を制御する。また、コントローラ部20は、センサ部18に対して制御信号を出力して、センサ部18のセンシング動作を制御する。
図2は、実施形態に係る水栓装置を例示する回路図である。
図2に表したように、水栓装置100は、第1蓄電部61と第2蓄電部62と抵抗63と電源線64(電気配線)とをさらに備える。また、コントローラ部20は、制御部80と電磁弁駆動回路82と蓄電部50と電圧変換部52とを有する。
電磁弁駆動回路82は、制御部80と接続されている。制御部80は、センサ部18から、対象物が存在することに対応する信号を受信すると、開駆動信号を電磁弁駆動回路82に送信する。また、制御部80は、センサ部18から、対象物が存在しないことに対応する信号を受信すると、閉駆動信号を電磁弁駆動回路82に送信する。
なお、開駆動信号とは、電磁弁16を開く動作の実行を電磁弁駆動回路82に対して指令するための信号である。また、閉駆動信号とは、電磁弁16を閉じる動作の実行を電磁弁駆動回路82に対して指令するための信号である。
電磁弁駆動回路82は、開駆動信号を入力されると、電磁弁16を開弁するための開駆動を行い、閉駆動信号を入力されると、電磁弁16を閉弁するための閉駆動を行う。例えば、電磁弁駆動回路82は、電界効果トランジスタを用いたH型のブリッジ回路(図示を省略)により、電磁弁16のソレノイドコイルを負荷として駆動する構成になっている。
電磁弁駆動回路82は、制御部80から入力される開駆動信号によって電磁弁16のラッチングソレノイドのソレノイドコイルに一方向(開方向)の電流を流し、制御部80から入力される閉駆動信号によって電磁弁16のラッチングソレノイドのソレノイドコイルに他方向(閉方向)の電流を流す。これにより、電磁弁16は、ソレノイドコイルに流れる電流の方向に応じた開/閉動作を行い、水路14を開閉する。
電池24は、蓄電部50と接続されている。蓄電部50は、発電機22や電池24から供給された直流電力を蓄える。なお、図2においては、発電機22の図示を省略している。蓄電部50には、例えば、電気二重層コンデンサなどのキャパシタが用いられる。蓄電部50の一端側は、グラウンド電位と接続され、蓄電部50の他端側には、電池24や、電圧変換部52の入力側が接続されている。
また、電池24と、蓄電部50との間には、図示されていない発電機22が蓄電部50に直流電力を蓄電する際に、その直流電力が電池24に逆流することを防止するためのダイオード70が接続されている。
電圧変換部52は、スイッチング制御回路52aとコイル52bとダイオード52cとを有する。電圧変換部52は、スイッチングにより、第1直流電圧V1を第2直流電圧V2に変換する。第1直流電圧V1は、例えば蓄電部50の電圧である。電圧変換部52は、例えば、昇圧回路である。
スイッチング制御回路52aは、例えばICなどのスイッチング制御部(不図示)と、トランジスタなどのスイッチング素子(不図示)と、を有する。スイッチング制御部がスイッチング素子のオンオフを切り替えることにより、コイル52b及びダイオード52cに流れる電流を制御し、電圧変換部52による直流電力の変換が制御される。スイッチング制御回路52aは、例えば、変換後の直流電力の電圧値が実質的に一定となるように、スイッチング素子のオン・オフを制御する。なお、スイッチング制御回路52aの動作は、制御部80により制御される。例えば、センサ部18がセンシング動作を行うときに、制御部80は、電圧変換部52にスイッチングを実行させる。電圧変換部52の変換後の直流電力は、センサ部18及びコントローラ部20の各部に供給される。センサ部18及びコントローラ部20の各部は、電圧変換部52からの電力供給により動作する。
電圧変換部52は、変換後の直流電力により、第1蓄電部61を充電する。つまり、第1蓄電部61は、第2直流電圧V2により蓄電する。第1蓄電部61には、例えば、電解コンデンサなどのキャパシタが用いられる。第1蓄電部61の一端はグラウンド電位と接続され、第1蓄電部61の他端は、電圧変換部52の出力側と接続されている。これにより、第1蓄電部61は、電圧変換部52から供給される電力により蓄電する。なお、図2に示すように、第1蓄電部61は、コントローラ部20の一部に設けられても良い。第1蓄電部61の電気容量は、例えば、3000μF以上3600μF以下程度である。この例では、第1蓄電部61の電気容量は、3300μFである。
第1蓄電部61は、第1蓄電部61に蓄電された電力により、第2蓄電部62を充電する。つまり、第2蓄電部62は、第1蓄電部61の電圧(Vcc1)により蓄電する。第2蓄電部62には、例えば、セラミックコンデンサなどのキャパシタが用いられる。第2蓄電部62の一端はグラウンド電位と接続され、第2蓄電部62の他端は、電源線64で第1蓄電部61と接続されている。これにより、第2蓄電部62は、第1蓄電部61から電源線64を介して供給される電力により蓄電する。なお、図2に示すように、第2蓄電部62は、センサ部18の一部に設けられてもよい。第2蓄電部62の電気容量は、例えば、20μF以上24μF以下程度である。この例では、第2蓄電部62の電気容量は、22μFである。
センサ部18は、第2蓄電部62に蓄電された電力により駆動される。すなわち、第2蓄電部62は、センサ部18(後述する投光素子、受光素子及び受信回路など)に電源を供給する。第2蓄電部62を設けることで、例えばセンサ部18の電源電圧を安定させることができる。
抵抗63は、第1蓄電部61と第2蓄電部62とを接続する電源線64に設けられる。抵抗63の抵抗値は、電源線64の抵抗値よりも高い。抵抗63の抵抗値は、例えば、1Ω以上10Ω以下である。また、抵抗63は、コントローラ部20の一部に設けられても良い。これにより、センサ部18をより小型化しやすい。
図3は、実施形態に係る水栓装置の一部を例示する模式図である。
図3は、センサ部18の一例を示す。センサ部18は、例えば、赤外光の光信号を用いた光センサである。センサ部18は、例えば、赤外線を投光する投光素子40、赤外線を受光する受光素子44、及び受信回路32(IC)を有する。センサ部18は、ハーネス19により接続ケーブル17(図1参照)と接続される。
受信回路32は、投光素子40や受光素子44の投光及び受光タイミングを制御したり、受光素子44の受光した光信号に基づく物体検知を行ったりする。また、受信回路32は、検知結果に対応する信号を制御部80に出力する。センサ部18から送信される光信号は、例えば、可視光などでもよい。また、センサ部18には、例えば、超音波センサ部やマイクロ波センサ部などを用いてもよい。
投光素子40は、表面実装型、すなわちSMD(Surface Mount Device)である。投光素子40は、例えば、発光部が設けられたパッケージ基板を有するチップ部品である。投光素子40は、例えば、回路基板上に半田などで表面実装される。すなわち、半田とパッケージ基板とが、回路基板の同じ面に配置される。発光部には、例えばLEDなどの半導体発光素子が用いられる。投光素子40のチップサイズは、例えば3.2mm×1.6mm程度である。投光部の投光面の大きさは、例えば、0.25mm×0.25mm程度である。
同様に、受光素子44も表面実装型である。受光素子44は、例えば、受光部が設けられたパッケージ基板を有するチップ部品である。受光素子44は、例えば、回路基板上に半田などで表面実装される。すなわち、半田とパッケージ基板とが、回路基板の同じ面に配置される。受光部には、例えばフォトトランジスタやフォトダイオードなどが用いられる。受光素子44のチップサイズは、例えば3.2mm×1.6mm程度である。受光部の受光面の大きさは、例えば、0.7mm×0.7mm程度である。
センサ部18は、所定の周波数による投光及び受光のタイミングで検知動作を行う、いわゆる同期積分方式のセンサである。投光素子40は、第1周波数で投光する。すなわち、投光素子40は、第1周波数の第1光信号L1を送信する。受光素子44は、第1光信号L1の反射光を含む光を受光する。すなわち、受光素子44は、第1光信号L1の反射信号を含む第2光信号L2を受光する。そして、受信回路32は、第2光信号L2の光量に対応した受信信号を、第1光信号L1の送信に同期して積分することにより、対象物の検知結果を表す検知信号を生成する。すなわち、受信回路32は、第1周波数以外の周波数の信号をキャンセルする積分を行う。これにより、例えば、第1周波数に対応する信号のみが増幅されるため、ノイズの影響を抑えることができる。
このような同期積分方式のセンサ部においては、例えば、投光及び受光のタイミングでのみ検知動作を行えばよいため、消費電力を抑えやすい。自動水栓では、限られた電池容量や少ない発電量を利用して、数年以上動作するように低消費電力が求められる。低消費電力で駆動できる同期積分方式のセンサ部は、電池や水力発電機の電力で動作する自動水栓と、非常に相性が良い。同期積分方式のセンサ部を用いることで消費電力を抑えることができる。
また、表面実装型の投光素子40及び受光素子44をセンサ部18に用いることでセンサ部18を小型化することができる。これにより、デザインの自由度を高めることができる。
ただし、投光素子及び受光素子を小型化すると、投光量及び受光量が小さくなり、センサ部の検知性能が低下する恐れがある。これに対して、同期積分方式を採用することで、センサ部の検知性能を向上させることができる。しかしながら、センサ部の電源がスイッチングにより電圧変換される場合、電源に含まれるリプル電圧などのノイズの周波数が、第1周波数(投光周波数)と近くなると、ノイズに起因した成分がセンサ部での積分値に重畳される。このため、センサ部の誤検知が生じてしまう恐れがある。
このようなセンサ部の誤検知を抑制するために、例えば、消費電力を増やすことで、スイッチング周波数を高める方法が考えられる。しかし、電池や水力発電機などの限られた電力で動作する自動水栓においては、大幅な消費電力の増加は、許容できない。また、センサ部の駆動中には、電圧の変換を止める方法も考えられる。しかし、電圧の変換を止めている間にセンサ部を駆動するための電力を保持する部品が大型化し、コストアップにつながってしまう。また、処理が複雑になり、消費電力が増える恐れがある。
これに対して、実施形態においては、電源線64に抵抗63が設けられている。これにより、スイッチングを行う電圧変換部52のリプル電圧などのノイズが、抵抗63によって消費されるため、ノイズを抑制することができる。
また、実施形態においては、電圧変換部52のスイッチングの周波数は、第1周波数(投光周波数)よりも高い。例えば、電圧変換部52により第1蓄電部61が充電される際、第2蓄電部62の電圧上昇は、第1蓄電部61の電圧上昇に対して遅れる。そして、第1蓄電部61の電圧は、抵抗63及び第2蓄電部62に電力を供給する分、低下する。そのため、電圧変換部52からは、負荷が増えたように見える。電圧変換部52は、第1蓄電部61の電圧(Vcc1)を実質的に一定に保つようにスイッチング素子のオン・オフを制御している。そのため、電圧変換部52は、負荷が増えたように見えた場合、第1蓄電部61の電圧の低下を抑制するように、スイッチングの周波数を高くする。
このように、実施形態においては、第1蓄電部61と第2蓄電部62とを接続する電源線64に抵抗63が設けられることで、電圧変換部52からは負荷が増えたように見える。この場合、電圧変換部52のスイッチングの周波数を高くすることができ、第1周波数からずらすことができる。これにより、第1光信号L1の送信に同期して積分するセンサ部18において、電圧変換部52のスイッチングの周波数のノイズ(リプル電圧など)の影響を抑制することができる。したがって、同期積分方式により検知性能を向上させたセンサ部を小型化した場合でも、電源ノイズに起因したセンサ部の誤検知を抑制することができる。
なお「電圧変換部のスイッチングの周波数は、第1周波数よりも高い」とは、センサ部18が投光及び受光を行うセンシング動作中において、スイッチングの周波数が第1周波数よりも高ければ良く、必ずしも常にスイッチングの周波数が第1周波数よりも高くなくても良い。例えば、電源投入直後などにおいては、スイッチングの周波数が第1周波数よりも低くても良い。センシング動作中のある期間において、スイッチング周波数が、前記第1周波数よりも高ければ良い。
また、抵抗63は第1蓄電部61と第2蓄電部62との間の電源線に設けられているため、消費電力の大幅な増加を抑制することができる。例えば、消費電力の増加は、リプル電圧分程度である。
また、抵抗63の抵抗値が大きい場合、電圧変換部52のスイッチングの周波数が高くなると、その分、スイッチングにより消費される電力も大きくなる恐れがある。これに対して、実施形態においては、前述したように抵抗63の抵抗値は10Ω以下である。これにより、電圧変換部52のスイッチングの周波数を高くしても、消費電力の増加を極力抑制することができる。
また、Vcc1(第1蓄電部61の電圧)とVcc2(第2蓄電部62の電圧)との差が大きすぎると、センサ部18の動作が不安定になる恐れがある。これに対して、実施形態においては、例えば、センサ部18のセンシング動作中において、0<|Vcc1-Vcc2|/Vcc1≦0.2である。すなわち、センサ部18のセンシング動作中において、第1蓄電部61の電圧と第2蓄電部62の電圧との差は、第1蓄電部61の電圧の0.2倍以下である。これにより、第2蓄電部62の電圧が第1蓄電部61の電圧から低下した場合でも、センサ部18の動作を安定させることができる。なお、Vcc1とVcc2との差は、抵抗63の抵抗値によって変化させることができる。
図4は、実施形態に係る水栓装置の一部を例示するブロック図である。
図4に表したように、センサ部18は、送信部30と、受信部31と、受信回路32と、を有する。受信回路32は、例えば、増幅回路33と、増幅回路39と、反転回路34と、積分回路35と、制御ロジック回路81とを有する。制御ロジック回路81は、例えば、CPUなどを含む回路である。
制御ロジック回路81は、センサ部18の各部の動作を制御し、吐水口13aに接近する対象物の検知を行う。また、制御ロジック回路81は、制御部80に接続されている。制御ロジック回路81と制御部80は、例えば、I2C(Inter-Integrated Circuit)といったシリアル通信で接続され、制御部80の命令に従い、センサ部18の各部を制御する。送信部30は、投光素子40と、抵抗41と、FET(Field Effect Transistor)42と、を有する。投光素子40は、センサ部18の出力信号である赤外光を投光する。
抵抗41及びFET42は、投光素子40に所定の電流を流すための回路である。抵抗41及びFET42は、制御ロジック回路81から出力されるタイミング信号に応じて投光素子40に所定の電流を流すことにより、投光素子40をパルス投光させる。送信部30は、例えば、第1周波数に対応する所定の周期でオン/オフを繰り返すパルス状の第1光信号L1を送信する。これにより、光信号を常時送信する場合に比べて、送信部30における消費電力を抑えることができる。
受信部31は、対象物で反射した第1光信号の反射信号を含む第2光信号L2を受信し、第2光信号L2に対応した受信信号を出力する。受信部31は、受光素子44と、変換回路45と、を有する。受光素子44は、対象物から反射した赤外光を受光し、その受光量に比例する光電流を発生させる。
変換回路45は、コンデンサ94と、抵抗46と、OPアンプ47と、を有する。変換回路45は、受光素子44で発生した光電流を電圧に変換し、変換後の電圧を受信信号として出力する。前述のように、送信部30は、パルス状の光信号を送信する。この場合、受信部31は、光信号の周期に応じたパルス信号(矩形波)を受信信号として出力する。
OPアンプ47の出力端子は、コンデンサ48に接続されている。受信部31は、コンデンサ48を介して増幅回路33に接続される。これにより、受信部31は、受信信号の交流成分をコンデンサ48を介して増幅回路33に入力する。受信部31は、例えば、パルス信号の交流成分を増幅回路33に入力する。コンデンサ48は、換言すれば、微分回路を形成する。コンデンサ48は、例えば、受信信号の時間微分を増幅回路33に入力する。
増幅回路33は、コンデンサ95、抵抗58、59及びOPアンプ54を有する。増幅回路33は、受信部31から入力された受信信号を増幅し、コンデンサ93を介して増幅回路39に入力する。増幅回路39は、コンデンサ96、抵抗90、91及びOPアンプ92を有する。
増幅回路39は、増幅回路33から入力された信号を増幅し、反転回路34に入力する。反転回路34は、抵抗53、54及びOPアンプ55を有する。反転回路34は、入力信号に対して信号振幅は等しく、その極性を反転させた信号を出力する。
また、増幅回路39の出力は、スイッチング素子56を介して積分回路35に入力される。換言すれば、増幅回路33、39は、受信部31と積分回路35との間に設けられ、受信信号を増幅して積分回路35に出力する。
反転回路34の出力は、スイッチング素子57を介して積分回路35に入力される。各スイッチング素子56、57は、制御ロジック回路81に接続されている。制御ロジック回路81は、タイミング信号S2及びS3により、各スイッチング素子56、57のオン/オフを個別に制御する。スイッチング素子56、57は、例えば、アナログスイッチである。タイミング信号S2及びS3は、第1周波数で振動する信号である。積分回路35に第1周波数の情報が入力されることとなる。
積分回路35は、受信信号を積分し、その積分信号を生成する。この例において、積分回路35は、増幅回路33によって増幅された増幅後の受信信号と、増幅後の受信信号の極性を反転回路34で反転させた反転後の受信信号と、を積分した積分信号を生成する。
積分回路35は、OPアンプ60と、抵抗65と、コンデンサ67と、スイッチング素子66と、を有する。OPアンプ60の出力端子は、制御ロジック回路81に接続されている。積分回路35の出力(積分信号)は、制御ロジック回路81に入力される。すなわち、この例において、受信回路32は、積分回路35の積分信号を、対象物の検知結果を表す検知信号として生成し、制御ロジック回路81に入力する。
スイッチング素子66は、制御ロジック回路81に接続されている。制御ロジック回路81は、タイミング信号S1をスイッチング素子66に入力することにより、スイッチング素子66のオン/オフを制御する。制御ロジック回路81は、スイッチング素子66をオン状態にすることにより、コンデンサ67に蓄積された電荷を放電する。すなわち、制御部80は、スイッチング素子66をオン状態にすることにより、積分回路35のリセットを行う。
制御ロジック回路81は、各タイミング信号S1、S2、S3を制御し、投光のタイミングと積分のタイミングを同期させる。つまり、受信回路32は、受信信号を投光に同期させて積分する。言い換えれば、受信回路32は、受信信号を第1周波数(投光周波数)に応じて積分する。これにより、例えば、効果的な受信信号の積分を行うことができる。
図5は、実施形態にかかる水栓装置の動作の一例を表すタイミングチャートである。
図5は、使用者が手などを吐水口13a(センサ部18の検知領域)に近接させた時の、水栓装置100の理想的な動作を表す。換言すれば、図5は、センサ部18が対象物を検出している時の理想的な動作である。なお、理想的な動作とは、電源電圧が変動することなく、Vcc1(図2参照)が実質的に一定に保たれている場合の動作である。電圧変換部52の定格出力は、例えば、3.3V程度である。
水栓装置100の動作においては、まず、パルス投光を行う前に、T0のタイミングから所定時間、信号S1(不図示)によってスイッチング素子66をオンし、コンデンサ67を放電する。すなわち、積分回路35をリセットする。この状態の積分回路35の出力電圧(OPアンプ60の出力)が基準値(反射信号のゼロ位置)となる。
対象物の検知においては、制御ロジック回路81から送信部30に、第1周波数のタイミング信号S4が入力される。これにより、投光素子40は、第1周波数のパルス状の第1光信号を送信する。例えば、T1のタイミングでタイミング信号S4に応じてFET42がオンして、投光素子40が投光する。これと同時に、信号S2がオン出力されてスイッチング素子56がオンし、投光素子40の投光に同期して、反射光に比例した信号である増幅回路33、39の出力を積分回路35で積分する。T2のタイミングで信号S4に応じてFET42がオンからオフとなり、投光素子40の投光が停止する。
T2のタイミングで信号S2がオフし、信号S3がオンしてスイッチング素子57がオンする。ここでは、投光素子40が投光していない状態の受信信号を、反転回路34によって極性を反転させて積分回路35で積分する。T3のタイミングでは、信号S3がオフ、信号S2がオンして、T1~T3のタイミングの動作を繰り返す。
なお、T1~T2とT2~T3の時間間隔は、同じ時間である。T1からT3までの時間間隔が投光の周期Tpに対応し、周期Tpの逆数が第1周波数(投光周波数)に対応する。制御ロジック回路81は、パルス投光の動作(T1~T3のタイミングの動作)を所定回数繰り返す。パルス投光の回数は、例えば、2~4回程度である。パルス投光の回数は、これに限ることなく、任意の回数でよい。
本動作は、一般に同期積分と呼ばれており、パルス投光によりノイズを除去することができる。投光に同期して受信信号を積分する動作に加えて、投光しないタイミングで受信信号の極性を逆転させて積分(すなわち反転積分)することで、ノイズ除去効果が高まっている。このパルス投光とその積分動作を複数回、繰り返し行うことにより、反射物による積分量は増え、ノイズによる積分量は逆に減少する。このように、パルス投光とそれに同期した積分を複数回行えば、その繰り返し回数が増えるに従ってS/Nを向上させることができる。また、送信部30の出力を小さくすることにより、例えば、送信部30や受信部31の小型化を図ることもできる。
投光素子40の投光に同期して増幅回路33、39の出力を積分することにより、積分回路35は、投光回数に比例した反射受光量の積分信号を検知信号として制御ロジック回路81に出力する。図4の回路の場合、検出対象からの反射光、すなわち投光パルスに同期した信号は、積分回路35の出力が下降する側に積分される。なお、これは図4の構成の場合であり、例えば受光素子44の取り付け極性、増幅回路の構成(反転型か非反転型か)や増幅段数によっては積分回路35の出力が上昇する側に積分される場合もある。積分回路35の出力は、上昇する方向に積分してもよいし、下降する方向に積分してもよい。
また、増幅回路33、39の出力と反転回路34の出力を同時間、同回数積分することにより、例えば、投光に同期しない成分、つまりセンサ部18の動作環境にあるランダムノイズを抑制することができる。こうして、投光と積分動作を繰り返すことで、反射信号量(積分回路35の出力)は大きくなり、ノイズ成分は小さくなってセンサ部18のS/N比を向上させることができる。
制御ロジック回路81は、積分回路35から入力された検知信号に対して所定の閾値を設定する。制御ロジック回路81は、検知信号が閾値を越えた場合に、対象物が有ると検出し、対象物が存在することに対応する信号を制御部80に送信する。この例では、積分回路35の出力が下降する側に積分される。従って、この例において、閾値は、積分回路35をリセットした時の基準値よりも小さい。この例では、制御ロジック回路81は、検知信号が閾値以上の場合に、対象物が無いと判定し、検知信号が閾値未満の場合に、対象物が有ると判定する。
積分信号及び閾値は、投光素子40から所定回数のパルス投光を行った場合に、検知信号が閾値を越えるように設定される。このように、水栓装置100の理想的な動作においては、対象物が有る場合に、受信信号の積分値が閾値を越えることにより、対象物の検出が行われる。
図6(a)~図6(d)は、水栓装置の動作の一例を表すタイミングチャートである。 T1のタイミングにおいて、タイミング信号S4がオンし、T2のタイミングまで投光素子40が投光する。T2のタイミングにおいて、タイミング信号S4がオフし、T3のタイミングまで投光素子40は投光しない。
図6(a)及び図6(b)は、水栓装置100の理想的な状態の動作を表す。すなわち、Vcc1は、実質的に一定である場合を表す。
図6(a)は、対象物(人体)が無い場合、すなわち、センサ部18が人体からの反射信号を受信しない非感知時を示す。そのため、受信信号は低いレベルであり、図6(a)に示すように増幅回路39の出力は低いレベルのままであり、積分回路35の出力は、基準値から大きく変動しない。
図6(b)は、対象物(人体)が有る場合、すなわち、センサ部18が人体からの反射信号を受信する感知時を示す。この場合には、投光に応じて受信信号が大きくなり、図6(b)に示すように増幅回路39の出力は大きくなり、積分回路35の出力は、基準値から大きく変動する。
一方、図6(c)及び図6(d)は、センサ部の電源にリプル電圧が生じている状態の、水栓装置の動作を表す。
図6(c)は、対象物(人体)が無い場合の、参考例の水栓装置における動作を表す。この参考例においては、抵抗63が設けられていない。この場合、図6(c)に示すように、第1蓄電部の電圧(Vcc1)には、第1周波数のリプル電圧が生じる場合がある。このようなリプル電圧によるノイズが受信信号とともに増幅回路で増幅される。そのため、対象物が無い場合であっても、増幅回路の出力は、第1周波数の信号となる。そして、この増幅回路の出力が積分回路で積分される。同期積分方式においては、第1周波数の信号は除去されず、積分されるため、積分回路の出力は、基準値から大きく変動する。そのため、対象物が無い場合でも、対象物有りと判断される誤検知(誤動作)が生じる恐れがある。
一方、図6(d)は、対象物(人体)が無い場合の、実施形態に係る水栓装置100における動作を表す。すなわち、この水栓装置100には、抵抗63が設けられている。この場合、すでに述べたように、電圧変換部52のスイッチング周波数を、第1周波数よりも高くすることができる。従って、図6(d)に示すように、第1蓄電部61の電圧(Vcc1)にリプル電圧が生じたとしても、リプル電圧の周波数は、第1周波数よりも高い。また、抵抗63により、リプル電圧が消費されるため、第2蓄電部62の電圧(Vcc2)に生じるノイズを小さくすることができる。したがって、増幅回路33、39に入力されるノイズも小さくすることができる。また、リプル電圧によるノイズが受信信号とともに増幅回路33、39で増幅されても、増幅回路の出力は、第1周波数よりも高い周波数の信号となる。同期積分方式においては、第1周波数以外の周波数の信号は除去されるように積分が行われるため、積分回路35の出力は、基準値から大きく変動しない。これにより、実施形態に係る水栓装置100においては、誤検知を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、水栓装置が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
13 水栓、 13a 吐水口、 14 水路、 16 電磁弁、 17 接続ケーブル、 18 センサ部、 19 ハーネス、 20 コントローラ部、 22 発電機、 24 電池、 30 送信部、 31 受信部、 32 受信回路、 33 増幅回路、 34 反転回路、 35 積分回路、 39 増幅回路、 40 投光素子、 41 抵抗、 44 受光素子、 45 変換回路、 46 抵抗、 47 OPアンプ、 48 コンデンサ、 50 蓄電部、 52 電圧変換部、 52a スイッチング制御回路、 52b コイル、 52c ダイオード、 53 抵抗、 54 OPアンプ、 55 OPアンプ、 56 スイッチング素子、 57 スイッチング素子、 58 抵抗、 59 抵抗、 60 OPアンプ、 61 第1蓄電部、 62 第2蓄電部、 63 抵抗、 64 電源線、 65 抵抗、 66 スイッチング素子、 67 コンデンサ、 70 ダイオード、 80 制御部、 81 制御ロジック回路、 82 電磁弁駆動回路、 90 抵抗、 92 OPアンプ、 93~96 コンデンサ、 100 水栓装置、 L1 第1光信号、 L2 第2光信号、 S1~S4 タイミング信号、 Tp 周期、 V1 第1直流電圧、 V2 第2直流電圧

Claims (3)

  1. 第1直流電圧をスイッチングして第2直流電圧に変換する電圧変換部と、
    前記第2直流電圧により蓄電する第1蓄電部と、
    前記第1蓄電部と電源線で接続され、前記第1蓄電部の電圧により蓄電する第2蓄電部と、
    前記第2蓄電部に蓄電された電力により駆動されるセンサ部と、
    前記電源線に設けられた抵抗と、
    を備え、
    前記センサ部は、
    第1周波数の第1光信号を送信する表面実装型の投光素子と、
    前記第1光信号の反射信号を含む第2光信号を受光する表面実装型の受光素子と、
    前記第2光信号の光量に対応した受信信号を、前記第1光信号の送信に同期して積分することにより、対象物の検知結果を表す検知信号を生成する受信回路と、
    を含み、
    前記抵抗の抵抗値は、前記電源線の抵抗値よりも高く、
    前記電圧変換部のスイッチングの周波数は、前記第1周波数よりも高いことを特徴とする水栓装置。
  2. 前記抵抗の前記抵抗値は、10Ω以下であることを特徴とする請求項1記載の水栓装置。
  3. 前記第1蓄電部の電圧と前記第2蓄電部の電圧との差は、前記第1蓄電部の前記電圧の0.2倍以下であることを特徴とする請求項1記載の水栓装置。
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