JP2022041364A - 用紙搬送装置、画像形成装置、用紙搬送方法及びプログラム - Google Patents

用紙搬送装置、画像形成装置、用紙搬送方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】搬送経路に送り出される用紙の先端位置にばらつきがある場合にも、用紙にダメージを発生させず、搬送される用紙の用紙間隔を詰めることが可能な用紙搬送装置、画像形成装置、用紙搬送方法及びプログラムを提供する。【解決手段】用紙Pの収納部11と、収納部11の最上面にある用紙Pを給紙するピックアップローラー12と、さばき給紙部13と、ピックアップローラー12とさばき給紙部13との間に配置される用紙状態検出部14と、用紙Pの搬送を制御する制御部5とを備え、制御部5は、ピックアップローラー12を駆動させることで収納部11の最上面にある用紙Pを先行用紙P1として給紙後、先行用紙P1の後端が通過した後もピックアップローラー12を駆動させて、後続用紙P2の先端と先行用紙P1の後端とが重なり合った状態を創出し、用紙状態検出部14によって検出された状態に基づいてピックアップローラー12の駆動を停止させる。【選択図】図6

Description

本発明は、用紙搬送装置、画像形成装置、用紙搬送方法及びプログラムに関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ機等の機能を複合的に有するMFP(Multi-functional Peripheral)等の画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置では、高い生産性と共に静音性も求められている。
用紙を搬送する速度と画像を形成して定着させる速度を速くすれば生産性を向上させることができる。一方でこの場合、速い速度に対応できる大きなモーターを高速で回転させるために、大きな音が発生してしまう。
そこで高生産性と静音性を両立するためには、速度を下げて用紙間隔を短くすることが考えられるが、印刷する用紙を載置する収納部において、積層された用紙の先端位置にはばらつきがあり、用紙間隔を短くしようとした場合にはこのばらつきが問題となる。
この点、特許文献1には、用紙のばらつきを解消する手法として、給紙された用紙が用紙検出センサーに到達するまでの時間を計測し、到達が早い場合には搬送速度を減速する等の速度調整を行う制御が開示されている。
また、特許文献2には、給紙する際に、先行用紙の後端がピックアップローラーを通過した時点で後続用紙の給紙を開始することで用紙を重ねて搬送し、先行用紙と後続用紙に速度差を設けて、給紙ローラー下流のセンサー部では、紙間ができるように制御することが開示されている。
さらに、特許文献3には、給紙する際に、先行用紙の後端がピックアップローラーを通過した時点で後続用紙の給紙を開始することで用紙を重ねて搬送するものとし、給紙ローラーの下流にゲートを設けて用紙が重なっている場合にはゲートが開かないような機械的構成を設けることが記載されている。
特開2008―137780号公報 特開2001―301998号公報 特開2018―193196号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、モーターやクラッチによって用紙の搬送速度を減速させるため、最低限の減速時間が必要となる。このため、この最低限の減速時間以下にまでばらつきを小さくすることはできず、ばらつきを解消する上での制約となる。
また、特許文献2及び特許文献3に記載の構成では、後続用紙の給紙後にピックアップローラーを停止させずに回転させ続ける。このため、用紙の先端位置がばらついて給紙ローラー付近に達していた場合には、用紙を送りすぎて詰まり、ダメージが発生するおそれがある。
本発明の課題は、搬送経路に送り出される用紙の先端位置にばらつきがある場合にも、用紙にダメージを発生させず、搬送される用紙の用紙間隔を詰めることが可能な用紙搬送装置、画像形成装置、用紙搬送方法及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の用紙搬送装置は、
積層状態で用紙を収納する用紙積載部と、
前記用紙積載部の最上面にある用紙を給紙するピックアップ部と、
前記ピックアップ部よりも搬送方向下流に配置され、前記ピックアップ部により給紙された用紙を1枚ずつ搬送するようにさばくさばきローラーと用紙を搬送方向に給紙する給紙ローラーとが対向してニップ部を構成するさばき給紙部と、
前記ピックアップ部と前記さばき給紙部との間に配置され、用紙の状態を検出する用紙状態検出部と、
用紙の搬送を制御する搬送制御部と、
を備え、
前記搬送制御部は、
前記ピックアップ部を駆動させることにより、前記用紙積載部の最上面にある用紙を先行用紙として給紙後、前記先行用紙の後端が通過した後も前記ピックアップ部を駆動させることで、少なくとも次に送り出される後続用紙の先端と前記先行用紙の後端とが重なり合った状態を創出し、前記用紙状態検出部によって検出された状態に基づいて前記ピックアップ部の駆動を停止させることを特徴とする。
また、請求項22に記載の画像形成装置は、
請求項1~請求項21のいずれか一項に記載の用紙搬送装置を備えたことを特徴とする。
また、請求項23に記載の用紙搬送方法は、
積層状態で用紙を収納する用紙積載部と、前記用紙積載部の最上面にある用紙を搬送経路上に送り出すピックアップ部と、前記ピックアップ部よりも搬送方向下流に配置され、給紙ローラーとさばきローラーとが対向配置されてニップ部を構成し前記ピックアップ部により送り出された用紙を1枚ずつ搬送するとともに、2枚目以降の用紙が到達した際に待機状態とするさばき給紙部と、前記ピックアップ部と前記さばき給紙部との間に配置され、前記搬送経路上における用紙の状態を検出する用紙状態検出部と、を備える用紙搬送装置による用紙搬送方法であって、
前記ピックアップ部を駆動させることにより、前記用紙積載部の最上面にある用紙を先行用紙として送り出す先行用紙送り出し工程と、
少なくとも前記先行用紙の後端と次に送り出される後続用紙の先端とが重なり合った状態が解消される前に前記後続用紙を前記搬送経路上に送り出す後続用紙送り出し工程と、
前記用紙状態検出部によって検出された用紙の状態に基づいて前記ピックアップ部を駆動又は停止させるピックアップ部制御工程と、
を含んでいることを特徴とする。
また、請求項24に記載のプログラムは、
積層状態で用紙を収納する用紙積載部と、前記用紙積載部の最上面にある用紙を搬送経路上に送り出すピックアップ部と、前記ピックアップ部よりも搬送方向下流に配置され、給紙ローラーとさばきローラーとが対向配置されてニップ部を構成し前記ピックアップ部により送り出された用紙を1枚ずつ搬送するとともに、2枚目以降の用紙が到達した際に待機状態とするさばき給紙部と、前記ピックアップ部と前記さばき給紙部との間に配置され、前記搬送経路上における用紙の状態を検出する用紙状態検出部と、を備える用紙搬送装置のコンピューターに、
前記ピックアップ部を駆動させることにより、前記用紙積載部の最上面にある用紙を先行用紙として送り出す先行用紙送り出し機能と、
少なくとも前記先行用紙の後端と次に送り出される後続用紙の先端とが重なり合った状態が解消される前に前記後続用紙を前記搬送経路上に送り出す後続用紙送り出し機能と、
前記用紙状態検出部によって検出された用紙の状態に基づいて前記ピックアップ部を駆動又は停止させるピックアップ部制御機能と、
を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、搬送経路に送り出される用紙の先端位置にばらつきがある場合にも、用紙にダメージを発生させず、搬送される用紙の用紙間隔を詰めることができる。
本実施形態における用紙搬送装置を備える画像形成装置の全体構成を模式的に示す図である。 用紙搬送装置を備える画像形成装置の要部構成を示す要部ブロック図である。 本実施形態における用紙搬送方法の全体的なフローチャートである。 ピックアップローラーの停止判断を説明するフローチャートである。 ピックアップローラーの再駆動判断を説明するフローチャートである。 (a)~(f)は、収納部から搬送経路上に用紙を送り出す手順を模式的に示す説明図である。 (a)~(d)は、用紙の連れ送りが発生している場合における収納部から搬送経路上に用紙を送り出す手順を模式的に示す説明図である。 後続用紙の加速搬送を説明するフローチャートである。 重送状態を生じている場合の処理を説明するフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
[用紙搬送装置とこれを含む画像形成装置の構成]
図1は、本発明に係る用紙搬送装置10を含む画像形成装置1の全体構成図であり、図2は、用紙搬送装置10とこれを備える画像形成装置1の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像形成装置1は、例えば複写機、プリンタ、およびファクシミリ機などの機能を有するMFP(Multi-functional Peripheral)である。
画像形成装置1には、例えば画像形成装置1から排出された印刷後の用紙に三つ折、パンチ穿孔、ステープル綴じ等の加工を施す後処理装置である図示しないフィニッシャ等が接続されていてもよい。
図1及び図2に示すように、画像形成装置1は、画像形成装置本体101、画像読取部103、自動原稿送り部102、画像処理部104、給紙部105及び制御部5等を備えて構成されている。
なお、本実施形態では、制御部5、給紙部105等を含んで用紙搬送装置10が構成される。
画像形成装置本体101は、画像形成部101A、定着部101B、搬送部101C等を備えて構成されている。
画像形成部101Aは、図示しない感光体、帯電部、像露光部、現像部、転写部、クリーニング部等を備えている。画像形成部101Aは、帯電部において、感光体に電荷を付加し、像露光部において、感光体レーザ光照射により静電潜像を形成し、現像部において、静電潜像を顕像化させてトナー像を形成する。画像形成部101Aまで搬送された用紙Pは、転写部においてトナー像が転写され、その後定着部101Bにより定着される。
搬送部101Cは、搬送経路4に沿って用紙Pを搬送するものであり、搬送ローラー15,16,17、18,20、各種センサー25(25a~25d)、搬送路切換部19等を備えている。なお、本実施形態において、搬送部101Cの搬送ローラー15等やセンサー25は、後述の給紙部105や制御部5とともに用紙搬送装置10に含まれてもよい。
搬送ローラー15は、給紙部105から搬送された用紙Pを画像形成部101Aに向かって搬送する第1の搬送ローラーである。
搬送ローラー16は、画像形成部101Aの手前で画像形成部101Aにおいて形成されるトナー像との同期を取るタイミングローラー(レジストローラー)としての第2の搬送ローラーである。
搬送ローラー17は、排紙トレイ22に用紙搬送する排紙ローラーとしての第3の搬送ローラーである。
搬送ローラー18は、排紙トレイ22に向かう経路から分岐し再び画像形成部101Aに向かう経路に合流して用紙Pを画像形成部101Aへと搬送する第4の搬送ローラーである。
搬送路切換部19は、排紙トレイ22へと向かう経路と再び画像形成部101Aへと戻る経路との間で用紙搬送を切換える。
搬送ローラー20は、用紙Pの表裏を反転させて画像形成部101Aへと戻る経路上に用紙Pを送り出す第5の搬送ローラーである。
各搬送ローラー15,16,17、18,20には、それぞれローラー駆動源としてのモーター150,160,170、180,200が接続されており、制御部5の制御にしたがって動作し各搬送ローラー15,16,17、18,20を回転駆動させるようになっている。
また、搬送経路4上には、用紙Pを検出するセンサー25が設けられている。センサー25の配置や数等は特に限定されないが、図1では、搬送経路4に沿って、4つのセンサー25(25a~25d)が配置されている例を示している。センサー25は、用紙Pの先端部の到達や用紙Pの後端部の通過を検出するものであり、例えば光学式のラインセンサーや接触センサー、超音波センサー等で構成される。なお、センサー25の具体的構成は特に限定されない。センサー25による検知結果は、適宜制御部5に送られる。
自動原稿送り部102は、原稿台上に載置された原稿を画像読取部103に搬送する。
画像読取部103は、搬送された原稿の片面又は両面の画像をイメージセンサーにより読み取る。
画像処理部104は、イメージセンサーにより光電変換されたアナログ信号に対して、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像形成部101Aの像露光部に画像信号として送信する。
なお、後述する制御部5は、I/F部23やその他図示しない通信部を介して通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で通信可能となっており、制御部5が当該外部の装置から受信した画像信号が、画像処理部104を介して画像形成部101Aの像露光部に送られる場合もある。
給紙部105は、収納部11(11a~11d)、ピックアップローラー12、さばき給紙部13、用紙状態検出部14等を備えて構成されている。
また本実施形態では、図1に示すように、給紙キャビネット3が画像形成装置本体101に接続されており、この給紙キャビネット3も給紙部105を構成する。
収納部11は、積層状態で用紙Pを収納する用紙積載部である。収納部11の数や配置は特に限定されないが、図1に示す例では、4つの収納部11(11a~11d)が設けられている。収納部11の底面には下から用紙Pを支持する用紙載置板111が設けられている。用紙載置板111は、収納部11に収納されている用紙Pの量が減った際にも、常に最上面に位置する用紙Pの高さが一定に保たれるように収納部11内の用紙Pを下から支持するものである。
収納部11(11a~11d)は、画像形成装置本体101から脱着可能に構成されている。ユーザーは、画像形成装置本体101から収納部11を外すことで収納部11に用紙Pをセットすることができる。なお、収納部11は画像形成装置本体101から完全に取り外せなくてもよく、用紙Pをセット可能な程度まで引き出すことのできる構成でもよい。
収納部11に収納される用紙Pのサイズは、収納部11a~11d間で異なっていてもよいし、同じであってもよい。
なお、収納部11に収納されている状態の用紙Pは、その端部が揃っていることが好ましいが、例えば、用紙Pを収納する際に人的要因により用紙Pの先端位置のずれが発生する場合がある。また、給紙中の連れ送り等により用紙Pの先端位置がばらつく場合もある。さらに、用紙Pを搬送する各種ローラーによるスリップや駆動部品のばらつきにより、用紙Pの収納部11,31からの送り出し時等にも用紙Pの先端位置のばらつきが発生することがあり得る。
本実施形態では、このようなばらつきを小さくすることのできる構成が採用される。ばらつきを抑えるための構成の詳細については、後述する。
ピックアップローラー12は、用紙積載部である収納部11の最上面にある用紙Pを給紙するピックアップ部を構成するものであり、用紙Pを収納部11から搬送経路4(図1等において破線で示す)上に送り出す。ピックアップローラー12は、収納部11に収納された用紙Pの先端から、所定距離、搬送方向Dの上流に配置されている(図1等参照)。所定距離は特に限定されないが、収納部11に収納されることが想定される用紙Pのうち最小サイズのものの長さ(FD長)を超えない範囲内で適宜設定される。
ピックアップローラー12には、図示しない給紙クラッチを介してローラー駆動源であるモーター120(図2参照)が接続されている。当該モーター120は、後述する制御部5(図2参照)によって制御される。制御部5は、ユーザーが操作部24を操作する等により印刷指示を受け付けると、これに基づいて当該モーター120を駆動させる。これにより、給紙クラッチを介してピックアップローラー12が回転し、用紙Pを収納部11から搬送経路4上に送り出す。
さばき給紙部13は、用紙Pを収納する後述の用紙積載部(第1の用紙積載部としての給紙カセットである収納部11及び第2の用紙積載部としての給紙キャビネット3の収納部31)から送り出された用紙Pを1枚ずつ給紙する。
本実施形態のさばき給紙部13は、ピックアップローラー12よりも搬送方向D(図1及び図6(a)において矢印で示す方向D)の下流に配置されており、ピックアップローラー12により給紙された用紙Pを1枚ずつ搬送するようにさばくさばきローラー132と用紙Pを搬送方向Dに沿う搬送経路4上に給紙する給紙ローラー131とが対向してニップ部133を構成するものである(図6(a)~図6(f)、図7(a)~図7(d)参照)。
さばき給紙部13のさばきローラー132及び給紙ローラー131は、ローラー駆動源であるモーター130(図2参照)に接続されている。当該モーター130は、制御部5による制御にしたがって駆動し、さばきローラー132及び給紙ローラー131を回転駆動させる。
なお、さばき給紙部13のさばきローラー132及び給紙ローラー131の動作の詳細については後述する。
用紙状態検出部14は、ピックアップローラー12とさばき給紙部13との間に配置され、用紙Pの状態を検出するセンサーである。
用紙状態検出部14の構成は、特に限定されない。本実施形態では、用紙状態検出部14は、例えば用紙状態検出部14を通過する用紙Pとの接触を検出する接触センサーである。用紙状態検出部14による検出結果は制御部5に送られる。
給紙キャビネット3は、大容量の給紙装置(LCT:Large Capacity Tray)である。給紙キャビネット3の内部には例えば数千枚程度の用紙Pの収納が可能な収納部31が設けられている。収納部31は積層状態で用紙Pを収納する用紙積載部として機能する。
また給紙キャビネット3は、ピックアップローラー32、さばき給紙部33、用紙状態検出部34等を備えている。
ピックアップローラー32は、用紙積載部である収納部31の最上面にある用紙Pを給紙するピックアップ部を構成するものであり、用紙Pを収納部31から搬送経路4上に送り出す。ピックアップローラー32には駆動源としてモーター320が接続され、制御部5がモーター320の駆動を制御することでピックアップローラー32が回転動作する。
さばき給紙部33は、このピックアップローラー32よりも搬送方向Dの下流に配置されており、ピックアップローラー32により給紙された用紙Pを1枚ずつ搬送するようにさばくさばきローラーと用紙Pを搬送方向Dに給紙する給紙ローラーとが対向してニップ部(いずれも図示せず)を構成するものである。さばきローラー及び給紙ローラーには駆動源としてモーター330が接続され、制御部5がモーター330の駆動を制御することでさばきローラー及び給紙ローラーが回転動作する。
また、用紙状態検出部34は、ピックアップローラー32とさばき給紙部33との間に配置され、用紙Pの状態を検出するセンサーである。用紙状態検出部34による検出結果は制御部5に送られ、取得される。
なお、給紙キャビネット3における、ピックアップローラー32、さばき給紙部33、及びこれらを駆動させるモーター320,330、用紙状態検出部34の構成は、それぞれ画像形成装置1本体に設けられるピックアップローラー12、さばき給紙部13、モーター120,130、用紙状態検出部14と同様である。このため、その具体的構成については図示及び説明を省略する。
制御部5は、図2に示すように、例えばCPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52及びRAM(Random Access Memory)53等を備えるコンピューターである。
本実施形態において、ROM52等の記憶手段には、装置各部を動作させるための各種プログラムが格納されている。制御部5において、記憶手段に記憶されているプログラムが例えばRAM53の作業領域に展開され、実行されることによって、装置各部が統括制御されるようになっている。
特に本実施形態では、制御部5は用紙搬送装置10の各部を制御する搬送制御部として機能する。なお、制御部5による具体的な制御の詳細については後述する。
その他、画像形成装置1には、外部機器との間でデータを送受信可能なI/F部23、ユーザーが各種の指示等を入力操作する操作部24等が設けられている。
I/F部23を介して入力されたデータや、操作部23が操作されることで入力される操作信号は制御部5に送信される。
[用紙搬送装置による用紙搬送方法]
次に、図3から図9を参照しつつ、本実施形態における用紙搬送方法について説明する。なお、本実施形態では、図6(a)~図6(f)及び図7(a)~図7(d)において収納部11から用紙Pが送り出されて搬送される場合を図示して説明するが、給紙キャビネット3の収納部31から給紙される場合も同様である。なお、図6(a)~図6(f)及び図7(a)~図7(d)において、各ローラー12,131,132,15に付された矢印は、各ローラーの回転方向を示している。また、矢印が記載されていないピックアップローラー12は回転が停止していることを示している。
ユーザーが操作部23を操作する等により、画像形成動作が開始されると、まず、ユーザーの入力等により指定されたいずれかの収納部11から1枚目の用紙P(これを「先行用紙P1」とする。)の給紙が開始される(ステップS1)。具体的には、搬送制御部としての制御部5がモーター120の動作を制御することにより、図6(a)に示すように、ピックアップローラー12が収納部31の最上面に位置する先行用紙P1を所定の搬送方向Dに沿って搬送経路4上に送り出す。
制御部5は、図示しないセンサー等の検知結果に基づき、先行用紙P1の後端が所定位置を通過したか否か(又は先行用紙P1の後端位置が所定位置にあるか否か)を判断する(ステップS2)。例えば図6(b)に示すように、先行用紙P1がピックアップローラー12の下を通過してから所定距離進んだ場合(又は所定の時間が経過した場合、例えば図6(c)参照)には、制御部5は、先行用紙P1の後端が所定位置を通過したと判断する(ステップS2;YES)。
そして、この場合には、制御部5がモーター120の動作を制御することにより、図6(c)に示すように、ピックアップローラー12が収納部31の最上面に位置する次の用紙P(2枚目以降の用紙P、これを「後続用紙P2」とする。)の給紙を開始する(ステップS3)。
なお、先行用紙P1の後端が所定位置を通過していないと判断する場合(ステップS2;NO)には、ステップS2の判断処理を繰り返す。
制御部5は、用紙状態検出部14からの検出結果を随時取得しており(ステップS4)、先行用紙P1の後端が所定位置を通過すると、用紙状態検出部14の検出結果に基づいて、後続用紙P2の状態からピックアップローラー12を停止させるか否かを常に判断する(ステップS5)。
ピックアップローラー12よりも搬送方向Dの下流に位置するさばき給紙部13では、用紙Pは、さばきローラー132と給紙ローラー131とが対向して構成されるニップ部133を1枚ずつしか通過することができないようになっている。このため、先に給紙された先行用紙P1がさばき給紙部13に突入した後は、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13を抜けるまでは、後続用紙P2はさばき給紙部13のニップ部133に入ることができない。
したがってこの間もピックアップローラー12が回転して後続用紙P2を搬送方向Dに送り出し続けると、ピックアップローラー12からさばき給紙部13の間には後続用紙P2がループ状に撓んだ撓み部Rが形成される(図6(d)及び図6(e)参照)。用紙状態検出部14はこの撓み部Rの撓み量(ピックアップローラー12からさばき給紙部13の間における、後続用紙P2の撓み具合)を検出して制御部5に送る。
用紙状態検出部14が撓み部Rの撓み量を検出する手法は特に限定されない。用紙状態検出部14は、用紙Pとの接触を検出する接触センサーでもよいし、用紙Pまでの距離を検出する距離センサーでもよい。
例えば用紙状態検出部14が接触センサーである場合には、用紙状態検出部14を予め所定の高さ位置に配置しておき、撓み部Rの撓み量が大きくなって用紙状態検出部14と接触した場合に、制御部5がピックアップローラー12の駆動(ピックアップローラー12を回転させるモーター120の駆動)を停止させる判断を行う。
また例えば用紙状態検出部14が距離センサーである場合には、撓み部Rの撓み量が大きくなって用紙状態検出部14との間の距離が所定値以下になった場合に、制御部5がピックアップローラー12の駆動(ピックアップローラー12を回転させるモーター120の駆動)を停止させる判断を行う。
なお、ピックアップローラー12の駆動を停止させるか否かの判断基準となる「所定の撓み量」は、設定又は検出された紙種(用紙Pの属性)によって適宜変更・設定されるものである。
ピックアップローラー12からさばき給紙部13の間で用紙Pが折れたり皺になる等のダメージを受けては好ましくないため、紙種ごとに用紙Pがダメージ等を受けないレベルの撓み量が「所定の撓み量」として設定される。
また、「所定の撓み量」は、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13を通過後に、後続用紙P2の撓みが元に戻る力によって後続用紙P2の先端がさばき給紙部13のニップ部133に突入することができる撓み量とすることが好ましい。
この点、用紙Pの折れやすさや撓みが元に戻る力の大きさ等の目安の一つとして用紙Pの坪量がある。本実施形態では、用紙Pの属性として坪量に着目し、坪量に応じて「所定の撓み量」が設定される場合について説明する。
坪量の大小と「所定の撓み量」との関係としては、坪量が大きいほど一般的には折れやすさ等が増し、また小さい撓み量でも元に戻ろうとする力が大きくなることから、搬送制御部としての制御部5は、坪量が大きくなるほど、「所定の撓み量」を小さく設定するようになっている。
なお、坪量の大小と「所定の撓み量」との関係は、これに限定されず、例えば、搬送制御部としての制御部5は、所定の坪量において「所定の撓み量」が最も大きくなるように設定し、この所定の坪量より大きくなる又は小さくなるほど、「所定の撓み量」を小さく設定するようになっていてもよい。
なお、「所定の撓み量」を設定する際に考慮される用紙Pの属性は坪量に限定されない。例えば、紙種とは剛度であり、搬送制御部としての制御部5は、剛度が高くなるほど、所定の撓み量を小さく設定するようになっていてもよい。用紙の剛度が高くなるほど、一般的には折れやすさ等が増し、また小さい撓み量でも元に戻ろうとする力が大きくなることから、この場合も坪量と同様の関係性を認めることができる。
また、「所定の撓み量」を持たせたときに用紙Pが波打ってしまうと、用紙Pに皺の発生等のダメージを与えてしまう。このため、「所定の撓み量」は、用紙Pが波打たない程度の撓み量とすることが好ましい。
図4は、坪量に応じて「所定の撓み量」が設定される場合のピックアップローラー12の駆動を停止させるか否かの判断の詳細に関するフローチャートである。
図4に示すように、まず、制御部5は、坪量に応じて「所定の撓み量」を設定する。すなわち、坪量が所定値(例えばZg/m2)以上であるか否かを判断し(ステップS21)、所定値以上である場合(ステップS21;YES)には、「所定の撓み量」をAmmに設定する(ステップS22)。また坪量が所定値以上でない場合(ステップS21;NO)には、「所定の撓み量」をBmmに設定する(ステップS23)。なお「所定の撓み量」の設定は、予め行われてもよいし、搬送される用紙Pの物性(属性)を検出してその都度設定されてもよい。
制御部5は、用紙状態検出部14による検出結果を取得して(ステップS24)、これにより検出された撓み量が設定値以上であるか否かを判断する(ステップS25)。
そして、撓み量が設定値以上である場合(ステップS25:YES、例えば図6(e)参照)には、制御部5はピックアップローラー12を停止させる(ステップS26)。他方、撓み量が設定値以上でない場合(ステップS25:NO、例えば図6(d)参照)には、制御部5はピックアップローラー12の駆動を継続させたまま(ステップS27)、ステップS24に戻って処理を繰り返す。
図3に戻って、制御部5がピックアップローラー12を停止が必要と判断した場合には、制御部5はモーター120の駆動を停止させてピックアップローラー12を停止させる(ステップS6、図4のステップS26)。
そして、制御部5は、用紙状態検出部14から検出結果を随時取得し(ステップS7)、ピックアップローラー12を再駆動させるか否かを判断する(ステップS8)。
図5は、ピックアップローラー12を再駆動させるか否かの判断の詳細に関するフローチャートである。
図5に示すように、制御部5は、先行用紙P1がさばき給紙部13を通過したか否かを判断する(ステップS31)。なお、この判断は、どのような手段に基づいてもよく、例えばセンサー25のうちのいずれかのセンサーや図示しない各種のセンサー等によって検出された結果に基づいて行われる。先行用紙P1がさばき給紙部13を通過していない場合(ステップS31;NO)には、ステップS31の判断処理を繰り返す。
一方、先行用紙P1がさばき給紙部13を通過した場合(ステップS31;YES)には、制御部5は、さらに、用紙状態検出部14から随時検出結果を取得し(ステップS32)、後続用紙P2の撓み量が所定値以下になったか否かを判断する(ステップS33)。
先行用紙P1の後端がさばき給紙部13を通過すると、後続用紙P2がニップ部133に突入できる状態となる。後続用紙P2がニップ部133に突入し、搬送方向Dに進むと、ピックアップローラー12とさばき給紙部13との間に形成されていた撓み部Rが次第に解消されていく。撓みが解消されていく状況は、用紙状態検出部14によって検出することができる。
搬送制御部である制御部5は、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13を通過し、後続用紙P2の撓みが解消される前にピックアップローラー12を駆動させて後続用紙P2を搬送方向Dに送り出すように制御することが好ましい。これにより、先行用紙P1との間隔を開けずに(紙間を詰めて)後続用紙P2を搬送することができる。
このため、後続用紙P2の撓み量が所定値以下になると(ステップS33;YES)、制御部5はピックアップローラー12を再駆動させるように、モーター120の駆動を制御する(ステップS34、図6(f)参照)。他方、後続用紙P2の撓み量が所定値以下になっていない場合(ステップS33;NO)には、制御部5は、ピックアップローラー12の停止状態を継続させたまま(ステップS35)、ステップS32に戻って処理を繰り返す。
このように、本実施形態では、さばき給紙部13の手前で後続用紙P2に撓み部Rが形成されるようにし、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13を通過して後続用紙P2の撓み部Rの撓み量が所定値以下になるタイミングで後続用紙P2の搬送を再スタートさせる。これにより、収納部11内等において用紙Pの先端位置にばらつきが生じている場合でも、先行用紙P1との間隔を所定の短い間隔に詰めて後続用紙P2を搬送することができる。
なお、以上は図6(a)~図6(f)に示すように、ピックアップローラー12によって用紙Pが収納部11から1枚ずつ送り出される場合について説明したが、仮にピックアップローラー12が収納部11の最上面に位置する用紙Pを送り出そうとしたときに、その下の用紙Pがともに連れ送られてしまった場合にも処理手順は同様である。
図7(a)~図7(d)は、用紙Pの連れ送りが発生した場合の処理の様子を模式的に示したものである。
この場合には、図7(a)に示すように、ピックアップローラー12によって最上面の用紙Pが先行用紙P1として送り出される際に次の後続用紙P2もともに収納部11から送り出される。しかしこの場合にも、図7(b)に示すように、さばき給紙部13のニップ部133に突入することができるのは最上面にあった先行用紙P1のみであり、後続用紙P2はさばきローラー132によってさばき給紙部13の手前で止められる。このため、ピックアップローラー12が回転し続けることで後続用紙P2には、ピックアップローラー12とさばき給紙部13との間に撓み部Rが形成される(図7(b)及び図7(c)参照)。
この撓み部Rの撓み量は用紙状態検出部14において検出され、図7(c)に示すように、撓み量が所定の設定値を超えると、制御部5はピックアップローラー12の回転を停止させる。そして、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13を通過して後続用紙P2の先端がニップ部133に突入し、撓み部Rの撓み量が所定値以下になるタイミングでピックアップローラー12を再駆動させ、後続用紙P2の搬送を再スタートさせる(図7(d)参照)。これにより、用紙Pの連れ送りが発生している場合にも、用紙Pの先端部のばらつきを解消して、先行用紙P1との間隔を所定の短い間隔に詰めて後続用紙P2を搬送することができる。
なお、搬送制御部である制御部5は、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13を通過し、後続用紙P2の撓みが解消される前に、さらに、さばき給紙部13(さばき給紙部13を構成する給紙ローラー131)の搬送力を上げる(強くする)ように制御してもよい。搬送力を上げる手法は特に限定されないが、例えば制御部5が、給紙ローラー131の駆動源であるモーター130の電流値を上げる等の制御を行う。
特に、後続用紙P2と先行用紙P1との間に所定以上の間隔が開いてしまった場合等には、後続用紙P2を先行用紙P1に追いつかせる必要がある。
この場合には、給紙ローラー131の搬送力を上げることにより、後続用紙P2を積極的にさばき給紙部13の給紙ローラー131によって搬送方向Dに引っ張ることができ、より確実に先行用紙P1との間隔を詰めて後続用紙P2を搬送することができる。なお、この場合、さばき給紙部13よりも搬送方向Dの下流側に位置する搬送ローラー15によって後続用紙P2を引っ張るように構成してもよい。さばき給紙部13よりも搬送方向Dの下流側に位置する搬送ローラー15は画像形成部101Aにおいて形成されるトナー像に同期して動作することが好ましいが、後続用紙P2が画像形成部101Aに到達する前にトナー像に同期する所定の速度となるように調整すればよく、後続用紙P2が先行用紙P1に追いつくまで、後続用紙P2の搬送速度を加速させるように搬送ローラー15の回転速度を上げる等の調整をしてもよい。
図8に、用紙間隔を詰めるための動作制御を示す。
図8に示すように、制御部5は、先行用紙P1の後端と後続用紙P2の先端との間の距離(以下において「紙間」という。)がどの程度であるかの検知情報を取得する(ステップS41)。制御部5が紙間を検知する手法は特に限定されないが、例えばさばき給紙部13よりも搬送方向Dの下流に用紙間隔を検出する用紙間隔検知部を設け、紙間を検知する。なお、いずれかのセンサー25等により先行用紙P1の後端がある地点を通過した位置や時間を検知するとともに、後続用紙P2の先端がさばき給紙部13のニップ部133に突入したタイミング等を取得することにより、先行用紙P1と後続用紙P2との紙間を検知する等の手法によってもよい。
適切な紙間の値(適正値=Xmm)は予め設定されており、制御部5は、検知された紙間が適正か否かを判断する(ステップS42)。紙間が適正(適正値(Xmm)又は適正とみなしてよい許容範囲(Xmm+α)内、なおαは任意に設定される閾値)である場合(ステップS42;YES)には、紙間を調整する必要がないため、処理を終了する。他方、紙間が適正でない場合(ステップS42;NO)には、制御部5は、さらに紙間が所定の閾値(Ymm)未満であるか否かを判断する(ステップS43)。この場合の所定の閾値は、遅れている後続用紙P2をさばき給紙部13の給紙ローラー131や搬送ローラー15によって搬送方向Dに引っ張ることで先行用紙P1との紙間が適正範囲となる位置まで追い付かせることができるかどうかの観点から適宜設定される閾値である。
用紙搬送装置10が画像形成装置1に適用される場合、後続用紙P2に対する画像形成は用紙搬送中に既に開始されている。このため、後続用紙P2に遅れが生じていると、用紙先端位置と画像先端位置とがずれてしまい、後続用紙P2に対して適切な画像形成を行うことができない。そこで、後続用紙P2の遅れが画像形成部101Aに到達するまでに解消できない場合には、装置を停止させることが好ましい。
具体的には、紙間が所定の閾値(Ymm)未満である場合(ステップS43;YES)には、さばき給紙部13の給紙ローラー131や搬送ローラー15の回転速度を上げて、後続用紙P2を搬送方向Dに引っ張るように加速搬送する制御を行う(ステップS44)。なお、加速搬送は給紙ローラー131や搬送ローラー15の回転速度を上げて行う場合に限定されず、その他の各種ローラー等を用いて行ってもよい。なお、制御部5は、先行用紙P1と後続用紙P2との紙間を随時センサー等により取得させており、紙間が適正になったら、加速搬送から通常速度の搬送に切り替える。
他方、紙間が所定の閾値(Ymm)以上である場合(ステップS43;NO)は、加速搬送を行っても後続用紙P2が先行用紙P1に追いつくことができないほど紙間が開いている場合である。このため、制御部5は、搬送異常が生じている状態であると判断して用紙の搬送を中止させ(ステップS45)、処理を終了する。なお、この場合には、音や表示等によってユーザーに異常を報知することが好ましい。また、完全に用紙搬送処理を中止しなくても、一旦処理を中断し、紙間が適正レベルに調整された後、処理を再スタートさせてもよい。
図3に戻り、制御部5は、ピックアップローラー12を再駆動させると判断して(ステップS8;YES)、ピックアップローラー12を再駆動させると(ステップS9、図5のステップS34)、さらに2枚目の用紙(後続用紙P2)の後端が所定位置を通過したか否かを判断し(ステップS10)、後続用紙P2の後端が所定位置を通過していない場合(ステップS10;NO)には、ステップS10の判断処理を繰り返す。他方、後続用紙P2の後端が所定位置を通過している場合(ステップS10;YES)には、ピックアップローラー12を停止させ(ステップS11)、次に搬送すべき用紙Pがあるか否かをさらに判断する(ステップS12)。次に搬送すべき用紙Pがある場合(ステップS12;YES)には、ステップS3に戻って処理を繰り返す。また、次に搬送すべき用紙Pがない場合(ステップS12;NO)には、用紙搬送処理を終了する。
なお、さばき給紙部13よりも搬送方向Dの下流に用紙Pの重なりを検出する重送検知部を設けて、この重送検知部において用紙Pの重送が検知された場合には、搬送制御部である制御部5が、用紙Pの搬送を中止するようにしてもよい。用紙Pが連れ送られた場合でもさばき給紙部13は1枚ずつしか通過できず、重送状態が解消されるのが通常である。しかし、仮に重送状態のままさばき給紙部13を通過してしまった場合にも重送検知部で検知することで適切に対応できるようにすることが好ましい。
すなわち、さばき給紙部13を通過した後も用紙Pが複数枚重なっている場合には、そのまま画像形成部101Aまで送られてしまう可能性があり、この場合、適切に画像形成を行うことができない。重送検知部は、例えばセンサー25のうちのいずれかである。センサーの種類は特に限定されないが、例えば光学式のラインセンサーや、超音波センサー等が好適に用いられる。
図9に、用紙Pが2枚以上重なり合ったまま搬送される重送状態が生じている場合の処理の例を示す。
図9に示すように、搬送制御部としての制御部5は、重送検知部(センサー)から検知結果を取得する(ステップS51)。そして、この検知結果から、用紙搬送に重送状態が生じているか否かを判断する(ステップS52)。重送状態が発生していない場合(ステップS52;NO)には、用紙搬送をそのまま続行し(ステップS53)、重送状態が発生している場合(ステップS52;YES)には、異常状態として用紙搬送を中止させる(ステップS54)。
こうして用紙搬送装置10によって搬送された用紙Pは、画像形成部101Aの手前においてタイミングローラー(レジストローラー)としての第2の搬送ローラー16により画像形成部101Aにおいて形成されるトナー像との同期を取った状態で画像形成部101Aに搬送される。その後、用紙Pは、画像形成部101Aの転写部でトナー像が転写されてから定着部101Bにより定着される。
定着後の用紙Pは、第3の搬送ローラー17により装置外に排出される。なお、両面印刷の場合は、第1面に画像形成された用紙Pが、搬送路切換部19により再び搬送経路4に送り込まれて反転され、再び画像形成部101Aにおいて第2面に画像形成が行われる。その後、第3の搬送ローラー17により装置外に排出される。
これにより画像形成装置1における画像形成処理が終了する。
[効果]
以上説明したように、本実施形態における用紙搬送装置10は、積層状態で用紙Pを収納する用紙積載部としての収納部11,31、収納部11,31の最上面にある用紙Pを給紙するピックアップローラー12,32と、ピックアップローラー12,32よりも搬送方向Dの下流に配置され、ピックアップローラー12,32により給紙された用紙Pを1枚ずつ搬送するようにさばくさばきローラー132と用紙Pを搬送方向Dに給紙する給紙ローラー131とが対向してニップ部133を構成するさばき給紙部13,33と、ピックアップローラー12,32とさばき給紙部13,33との間に配置され、用紙Pの状態を検出する用紙状態検出部14と、用紙Pの搬送を制御する制御部5と、を備え、制御部5は、ピックアップローラー12,32を駆動させることにより、収納部11,31の最上面にある用紙Pを先行用紙P1として給紙後、先行用紙P1の後端が通過した後もピックアップローラー12,32を駆動させることで、少なくとも後続用紙P2の先端と先行用紙P1の後端とが重なり合った状態を創出し、用紙状態検出部14によって検出された状態に基づいてピックアップローラー12,32の駆動を停止させる。
これにより、収納部11,31内や収納部11,31から搬送経路4上に送り出される際等に、用紙Pの先端位置がばらついているような場合にも、ピックアップローラー12,32とさばき給紙部13,33との間でループ状の撓み部Rを形成することで後続用紙P2の先端位置を揃えることができる。この場合、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13,33を通過したタイミングで後続用紙P2が先行用紙P1の後に続いて搬送されるため、先行用紙P1と後続用紙P2との紙間が狭く揃えられた状態で用紙Pを搬送することができる。
このため、用紙Pの搬送速度や画像形成の速度を速くしなくても、紙間を詰めることで生産性を向上させることができ、高生産性と静音性とを両立させることができる。
また、撓み部Rの形成状況は用紙状態検出部14によって検出され、検出結果に応じてピックアップローラー12,32が停止するようになっている。このため、後続用紙P2の送り過ぎを防ぎ、後続用紙P2がさばき給紙部13,33の手前で折れたり皺になる等のダメージを受けることを回避することができる。
また本実施形態では、制御部5は、先行用紙P1の後端がピックアップローラー12,32を通過するまでの間に後続用紙を給紙させるためのピックアップローラー12,32の駆動を開始させる。
これにより、確実に先行用紙P1の一部(後端)と後続用紙P2一部(先端)とが重畳された状態で用紙Pを搬送経路4上に送り出すことができる。
このため、先行用紙P1と後続用紙P2との紙間を詰めることができ、高生産性を実現できる。
また本実施形態では、制御部5は、後続用紙P2の先端がさばき給紙部13,33を通過した後に、ピックアップローラー12,32を駆動させる。
これにより、後続用紙P2がさばき給紙部13,33に突入した後、搬送方向Dの後方から後続用紙P2を後押しすることができる。このため、後続用紙P2がスムーズに先行用紙P1の後に続くことができ、紙間を短く詰めることができる。
また本実施形態では、ピックアップローラー12,32は、収納部11,31に収納された用紙Pの先端から、所定距離、搬送方向Dの上流に配置されている。
これにより、先行用紙P1が完全に収納部11,31から送り出される前に後続用紙P2を送り出すことができ、先行用紙P1の一部(後端)と後続用紙P2一部(前端)とが重なり合った状態で用紙Pを送り出すことができる。
また本実施形態では、さばき給紙部13,33より下流に配置されて用紙Pを搬送する搬送ローラー15等を含む搬送部101Cを有し、用紙Pの先端が搬送部101Cの搬送ローラー15等に到達後は、搬送ローラー15等の速度で用紙が搬送される。特にトナー像との同期を取るタイミングローラー(レジストローラー)としての第2の搬送ローラー16では、所定の速度を維持するようになっている。
これにより、用紙Pのばらつきを解消する制御を行っても、画像形成部101Aにはトナー像と同期する所定の速度で用紙Pを搬送することができ、ずれのない適切な画像形成を行うことができる。
また本実施形態では、用紙状態検出部14は、ピックアップローラー12,32からさばき給紙部13,33の間における、後続用紙Pの撓みを検出する手段であり、制御部5は、用紙状態検出部14により所定の撓み量が検出されたときに、ピックアップローラー12,32の駆動を停止させる。
これにより、後続用紙P2の送り過ぎを防いで、後続用紙P2に折れや皺等のダメージが生じるのを回避することができる。
また本実施形態では、制御部5は、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13,33を通過し、後続用紙P2の撓みが解消される前にピックアップローラー12,32を駆動させて後続用紙P2を搬送方向Dに送り出すように制御する。
これにより、後続用紙P2をピックアップローラー12,32によってアシストすることができ、後続用紙P2が先行用紙P1から遅れるのを防いで、確実に紙間を詰めて搬送することができる。
また本実施形態では、制御部5は、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13,33を通過し、後続用紙P2の撓みが解消される前に、さばき給紙部13,33の搬送力を強くするように制御する。
これにより、後続用紙P2を積極的に搬送方向Dに引っ張ることができ、後続用紙P2が先行用紙P1から遅れるのを防いで、確実に紙間を詰めて搬送することができる。
また本実施形態では、後続用紙P2の撓み部Rにおける「所定の撓み量」は、設定又は検出された紙種(用紙Pの属性)によって変更されるものである。
これにより、用紙Pの折れやすさ、皺になりやすさ、ダメージの受けやすさ等を考慮して、適切な撓み量を設定することができる。
このため、用紙Pにダメージを与えることなく、紙間を詰めることが可能となる。
また本実施形態において、紙種(用紙Pの属性)とは坪量であり、制御部5は、坪量が大きくなるほど、「所定の撓み量」を小さく設定する。
坪量が大きいほど、一般に折れやすくなり、大きな撓みに耐えられない可能性がある。この点、坪量に応じて撓み量を設定することで、用紙Pがダメージを受けるのを適切に防ぐことができる。
また本実施形態において、紙種(用紙Pの属性)とは坪量であり、制御部5は、所定の坪量において所定の撓み量が最も大きくなるように設定し、所定の坪量より大きくなる又は小さくなるほど、所定の撓み量を小さく設定する。
用紙Pによっては、折れ等のダメージを受けにくい坪量があり、これよりも坪量が大きくても小さくてもダメージを受けやすくなる場合がある。
この点、坪量に応じて撓み量を設定することで、用紙Pがダメージを受けるのを適切に防ぐことができる。
また本実施形態において、紙種(用紙Pの属性)とは剛度としてもよく、この場合には制御部5は、剛度が高くなるほど、「所定の撓み量」を小さく設定する。
剛度が高いほど、一般に折れやすくなり、大きな撓みに耐えられない可能性がある。この点、剛度に応じて撓み量を設定することで、用紙Pがダメージを受けるのを適切に防ぐことができる。
また本実施形態において、「所定の撓み量」は、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13,33を通過後に、後続用紙P2の撓みが元に戻る力によって後続用紙P2の先端がさばき給紙部13,33のニップ部133に突入することができる撓み量とすることが好ましい。
これにより、先行用紙P1がさばき給紙部13,33を通過してニップ部133に進入できる状況となると、後続用紙P2自体の元に戻ろうとする力でさばき給紙部13,33に進むことができ、ゲートを開閉する等の構成を設けることなく、適切な紙間を実現することができる。
また本実施形態において、「所定の撓み量」は、用紙が波打たない程度の撓み量とする。
このため、撓み部Rを設けても、用紙Pに皺等のダメージが生じない。
また、さばき給紙部13,33よりも搬送方向Dの下流に用紙Pの重なりを検出する重送検知部を設け、重送検知部において用紙Pの重送が検知された場合には、制御部5が用紙Pの搬送を中止させてもよい。
これにより、誤って用紙Pが複数枚重なったままさばき給紙部13,33を通過してしまった場合にも、異常搬送を検知して、搬送を止めることができる。
このため、用紙Pが重なったまま画像形成部101Aまで搬送されてしまうのを防ぐことができ、適切な画像形成を行うことができる。
また、さばき給紙部13,33よりも搬送方向Dの下流に用紙間隔を検出する用紙間隔検知部を設け、用紙間隔検知部において用紙間隔が所定間隔以上であることが検知された場合には、制御部5が、用紙Pの搬送を中止させてもよい。
これにより、後続用紙P2が先行用紙P1に追いつくことができないほど遅れてしまった場合には、異常搬送として搬送を止めることができる。
後続用紙P2が画像形成部101Aに到達するまでに先行用紙P1に追いつくことができない場合、既に画像形成部101Aで生成されているトナー像と後続用紙P2の位置とがずれてしまい、正しく画像形成を行うことができない。このため、このような場合にはその後の処理を中止させることで、画像形成ミスを回避することができる。
また本実施形態では、さばき給紙部13,33よりも搬送方向Dの下流に配置され、用紙Pを搬送方向Dの下流に向かって搬送する搬送部101Cとして搬送ローラー15等を備えており、用紙間隔検知部において用紙間隔が所定間隔未満であることが検知された場合には、制御部5は、搬送部101Cを構成する搬送ローラー15を駆動させるモーター150等を制御して用紙Pを加速搬送させる。
これにより、後続用紙P2の遅れが加速搬送によって先行用紙P1に追いつくことができる程度のものである場合には、搬送ローラー15等によって積極的に後続用紙P2を速い速度で搬送し、遅れを解消して、先行用紙P1と後続用紙P2との間の紙間を適切な間隔に詰めることができる。
また本実施形態に示すような用紙搬送装置10を画像形成装置1に適用することにより、用紙Pの搬送速度や画像形成の速度を速くしなくても、紙間を詰めることで生産性を向上させることができ、高生産性と静音性とを両立させることができる。
[変形例]
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、用紙状態検出部14が、後続用紙P2に形成された撓み部Rの撓み量を検出するものである場合を例示したが、用紙状態検出部14の構成はこれに限定されない。
例えば用紙状態検出部14を、ピックアップローラー12,32からさばき給紙部13,33までの間における後続用紙P2の先端位置を検出する手段とし、用紙状態検出部14が後続用紙P2の先端がさばき給紙部13,33に到達したことを検出したときに、制御部5がピックアップローラー12,32の駆動を停止させる構成としてもよい。
このような構成とした場合にも、さばき給紙部13,33の手前で後続用紙P2の先端位置を揃えることができる。この場合にも、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13,33を通過したタイミングで後続用紙P2が先行用紙P1の後に続いて搬送されるため、先行用紙P1と後続用紙P2との紙間が狭く揃えられた状態で用紙Pを搬送することができる。
このため、用紙Pの搬送速度や画像形成の速度を速くしなくても、紙間を詰めることで生産性を向上させることができ、高生産性と静音性とを両立させることができる。
またこの場合には、制御部5は、後続用紙P2の先端がさばき給紙部13,33に到達した後、所定距離分、搬送してからピックアップローラー12,32の駆動を停止させる。
この所定の距離については、予め、用紙Pのサイズや紙種(用紙Pの属性)等に基づいて設定しておく。
これにより、ピックアップローラー12,32の駆動停止を撓み部Rの撓み量で判断する場合と同様に、過不足なく後続用紙P2を送り出すことができ、後続用紙P2の送り過ぎを防いで用紙Pにダメージが生じるのを回避することができる。
そしてこの場合、制御部5は、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13,33を通過したタイミングでピックアップローラー12,32を駆動させて後続用紙P2を搬送方向Dに送り出すように制御する。
これにより、後続用紙P2をピックアップローラー12,32によってアシストすることができ、後続用紙P2が先行用紙P1から遅れるのを防いで、確実に紙間を詰めて搬送することができる。
またこの場合、制御部5は、先行用紙P1の後端がさばき給紙部13,33を通過したタイミングで、さばき給紙部13,33の搬送力を強くするように制御する。
これにより、後続用紙P2を積極的に搬送方向Dに引っ張ることができ、後続用紙P2が先行用紙P1から遅れるのを防いで、確実に紙間を詰めて搬送することができる。
その他、用紙搬送装置10及びこれを備える画像形成装置1を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 画像形成装置
5 制御部
10 用紙搬送装置
11 収納部
12 ピックアップローラー
13 さばき給紙部
14 用紙状態検出部
25 センサー
101 画像形成装置本体
105 給紙部
120 モーター
130 モーター
150 モーター

Claims (24)

  1. 積層状態で用紙を収納する用紙積載部と、
    前記用紙積載部の最上面にある用紙を給紙するピックアップ部と、
    前記ピックアップ部よりも搬送方向下流に配置され、前記ピックアップ部により給紙された用紙を1枚ずつ搬送するようにさばくさばきローラーと用紙を搬送方向に給紙する給紙ローラーとが対向してニップ部を構成するさばき給紙部と、
    前記ピックアップ部と前記さばき給紙部との間に配置され、用紙の状態を検出する用紙状態検出部と、
    用紙の搬送を制御する搬送制御部と、
    を備え、
    前記搬送制御部は、
    前記ピックアップ部を駆動させることにより、前記用紙積載部の最上面にある用紙を先行用紙として給紙後、前記先行用紙の後端が通過した後も前記ピックアップ部を駆動させることで、少なくとも次に送り出される後続用紙の先端と前記先行用紙の後端とが重なり合った状態を創出し、前記用紙状態検出部によって検出された状態に基づいて前記ピックアップ部の駆動を停止させることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 前記搬送制御部は、
    前記先行用紙の後端が前記ピックアップ部を通過するまでの間に
    前記後続用紙を給紙させるための前記ピックアップ部の駆動を開始させることを特徴とする請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 前記搬送制御部は、
    前記後続用紙の先端が前記さばき給紙部を通過した後に、
    前記ピックアップ部を駆動させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の用紙搬送装置。
  4. 前記ピックアップ部は、前記用紙積載部に収納された用紙の先端から、所定距離、搬送方向上流に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。
  5. 前記さばき給紙部より下流に配置されて用紙を搬送する搬送部を有し、
    用紙の先端が前記搬送部に到達後は、前記搬送部の速度で用紙が搬送されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。
  6. 前記用紙状態検出部は、前記ピックアップ部から前記さばき給紙部の間における、前記後続用紙の撓みを検出する手段であり、
    前記搬送制御部は、前記用紙状態検出部により所定の撓み量が検出されたときに、前記ピックアップ部の駆動を停止させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。
  7. 前記搬送制御部は、
    前記先行用紙の後端が前記さばき給紙部を通過し、前記後続用紙の前記撓みが解消される前に前記ピックアップ部を駆動させて前記後続用紙を搬送方向に送り出すように制御することを特徴とする請求項6に記載の用紙搬送装置。
  8. 前記搬送制御部は、
    前記先行用紙の後端が前記さばき給紙部を通過し、前記後続用紙の前記撓みが解消される前に、前記さばき給紙部の搬送力を強くするように制御することを特徴とする請求項6に記載の用紙搬送装置。
  9. 前記所定の撓み量は、設定又は検出された紙種によって変更することを特徴とする請求項6に記載の用紙搬送装置。
  10. 前記紙種とは坪量であり、
    前記搬送制御部は、前記坪量が大きくなるほど、前記所定の撓み量を小さく設定することを特徴とする請求項9に記載の用紙搬送装置。
  11. 前記紙種とは坪量であり、
    前記搬送制御部は、所定の坪量において前記所定の撓み量が最も大きくなるように設定し、前記所定の坪量より大きくなる又は小さくなるほど、前記所定の撓み量を小さく設定することを特徴とする請求項9に記載の用紙搬送装置。
  12. 前記紙種とは剛度であり、
    前記搬送制御部は、前記剛度が高くなるほど、前記所定の撓み量を小さく設定することを特徴とする請求項9に記載の用紙搬送装置。
  13. 前記所定の撓み量は、前記先行用紙の後端が前記さばき給紙部を通過後に、前記後続用紙の撓みが元に戻る力によって前記後続用紙の先端が前記さばき給紙部のニップ部に突入することができる撓み量とすることを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。
  14. 前記所定の撓み量は、用紙が波打たない程度の撓み量とすることを特徴とする請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。
  15. 前記用紙状態検出部は、前記ピックアップ部から前記さばき給紙部までの間における前記後続用紙の先端位置を検出する手段であり、
    前記搬送制御部は、前記用紙状態検出部が前記後続用紙の先端が前記さばき給紙部に到達したことを検出したときに、前記ピックアップ部の駆動を停止させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。
  16. 前記搬送制御部は、前記後続用紙の先端が前記さばき給紙部に到達した後、所定距離分、搬送してから前記ピックアップ部の駆動を停止させることを特徴とする請求項15に記載の用紙搬送装置。
  17. 前記搬送制御部は、
    前記先行用紙の後端が前記さばき給紙部を通過したタイミングで前記ピックアップ部を駆動させて前記後続用紙を搬送方向に送り出すように制御することを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の用紙搬送装置。
  18. 前記搬送制御部は、
    前記先行用紙の後端が前記さばき給紙部を通過したタイミングで前記さばき給紙部による搬送力を強くするように制御することを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の用紙搬送装置。
  19. 前記さばき給紙部よりも搬送方向下流に用紙の重なりを検出する重送検知部を設け、
    前記重送検知部において用紙の重送が検知された場合には、前記搬送制御部は、用紙の搬送を中止することを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。
  20. 前記さばき給紙部よりも搬送方向下流に用紙間隔を検出する用紙間隔検知部を設け、
    前記用紙間隔検知部において用紙間隔が所定間隔以上であることが検知された場合には、前記搬送制御部は、用紙の搬送を中止することを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか一項に記載の用紙搬送装置。
  21. 前記さばき給紙部よりも搬送方向下流に配置され、用紙を搬送方向下流に向かって搬送する搬送部を備え、
    前記用紙間隔検知部において用紙間隔が所定間隔未満であることが検知された場合には、前記搬送制御部は、前記搬送部を制御して用紙を加速搬送させることを特徴とする請求項20に記載の用紙搬送装置。
  22. 請求項1~請求項21のいずれか一項に記載の用紙搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  23. 積層状態で用紙を収納する用紙積載部と、前記用紙積載部の最上面にある用紙を搬送経路上に送り出すピックアップ部と、前記ピックアップ部よりも搬送方向下流に配置され、給紙ローラーとさばきローラーとが対向配置されてニップ部を構成し前記ピックアップ部により送り出された用紙を1枚ずつ搬送するとともに、2枚目以降の用紙が到達した際に待機状態とするさばき給紙部と、前記ピックアップ部と前記さばき給紙部との間に配置され、前記搬送経路上における用紙の状態を検出する用紙状態検出部と、を備える用紙搬送装置による用紙搬送方法であって、
    前記ピックアップ部を駆動させることにより、前記用紙積載部の最上面にある用紙を先行用紙として送り出す先行用紙送り出し工程と、
    少なくとも前記先行用紙の後端と次に送り出される後続用紙の先端とが重なり合った状態が解消される前に前記後続用紙を前記搬送経路上に送り出す後続用紙送り出し工程と、
    前記用紙状態検出部によって検出された用紙の状態に基づいて前記ピックアップ部を駆動又は停止させるピックアップ部制御工程と、
    を含んでいることを特徴とする用紙搬送方法。
  24. 積層状態で用紙を収納する用紙積載部と、前記用紙積載部の最上面にある用紙を搬送経路上に送り出すピックアップ部と、前記ピックアップ部よりも搬送方向下流に配置され、給紙ローラーとさばきローラーとが対向配置されてニップ部を構成し前記ピックアップ部により送り出された用紙を1枚ずつ搬送するとともに、2枚目以降の用紙が到達した際に待機状態とするさばき給紙部と、前記ピックアップ部と前記さばき給紙部との間に配置され、前記搬送経路上における用紙の状態を検出する用紙状態検出部と、を備える用紙搬送装置のコンピューターに、
    前記ピックアップ部を駆動させることにより、前記用紙積載部の最上面にある用紙を先行用紙として送り出す先行用紙送り出し機能と、
    少なくとも前記先行用紙の後端と次に送り出される後続用紙の先端とが重なり合った状態が解消される前に前記後続用紙を前記搬送経路上に送り出す後続用紙送り出し機能と、
    前記用紙状態検出部によって検出された用紙の状態に基づいて前記ピックアップ部を駆動又は停止させるピックアップ部制御機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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