JP2022039432A - 支承装置における支承部材及びその組付け方法 - Google Patents
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Abstract
Description
具体的には、上沓を構成する支承部材90は、摺動面を構成する合成樹脂製の滑り部材であるスライドベアリング91と、このスライドベアリング91を嵌め込んで保持する保持凹部92aを有するベアリングホルダ92とが備えられている。
円形に打抜かれた中央部以外の樹脂板93aは、スライドベアリング91として使用されないため、材料ロスが多く、歩留まりが極めて悪いという問題点があった。
上記支承装置は、可動支承であり、摺動面における面内方向の任意の方向に可動する全方向可動支承、あるいは、面内方向の一方向に可動する一方向可動支承としてもよい。
上記滑り部材は、ポリアミド樹脂(PA)やポリ四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、あるいはその他の樹脂や、金属、グラファイト、セラミックス等の樹脂以外の材質であってもよい。
また、保持凹部に配置された複数のピース間における目地に潤滑剤が保持されるため、潤滑剤の保持量を増加することができる。
この発明により、前記貼付け工程で、複数のピースを仮止めシートに並べて貼付ける際、複数のピースを容易に並べることができる。
上記方形状は、正方形状または長方形状の何れであってもよい。
この発明により、前記貼付け工程における各ピースの貼付け作業性が向上する。
またこの発明は、第1建造物と第2建造物との各対向部分に配設される第1沓と第2沓とを有し、前記第1沓と前記第2沓との一方に、摺動面を構成する滑り部材と、該滑り部材を保持する保持凹部を有する保持部とが備えられた支承装置における支承部材であって、前記滑り部材よりも小さく、かつ、摩擦係数が異なる複数のピースを並列配置して前記滑り部材が構成されたことを特徴とする。
図1は支承装置1の概略断面図を示し、図2は上沓10の分解斜視図を示し、図3(a)はベアリング35の底面図を示し、図3(b)は図3(a)のA-A線矢視断面図を示している。
なお、図2において、各要素の形状について理解を容易にするため手前側の一部を切欠いて図示している。
下沓20は、下部建造物の上面に固定されたソールプレート21と、ソールプレート21の上部に装着されたスライドプレート22とで構成している。スライドプレート22の上面で、上沓10の上沓摺動面10aと摺動する下沓摺動面20aを構成している。なお、スライドプレート22は、ステンレス板で構成している。
ベースポット11の装着凹部11aに装着される摺動部30は、図2に示すように、上から順に、弾性プレート31、シム32、シールリング33、ピストン34及びベアリング35で構成している。
シム32は、弾性プレート31と同じ径の平面視円形形状で形成したフッ素樹脂製の薄板である。
ピストン34は、ステンレス製の略円柱形状であり、シールリング33を嵌合できる円形凹部34aを上面の外周縁に沿って形成している。
予め、図5(a)に示すように、スライドベアリング37を構成する材料である樹脂板41を縦横の切断ラインL1,L2に沿って切断し、同一形状の正方形に複数分割して、細分化した複数のピース40を形成する。なお、並列配置してスライドベアリング37を構成するピース40を細分化して形成する樹脂板41は、自己潤滑性を有する、ポリアミド樹脂、またはポリ四フッ化エチレン樹脂製の板材である。
なお、仮止めシート50に並べて貼付けられたピース40は、外縁となる一辺が他のピース40の一辺と当接され、ピース40同士の間には、目地42が形成される。
裁断工程(ステップS2)によって、複数のピース40は、ベアリングホルダ36の保持凹部36aの形状と一致する平面視円形状となる。
また、保持凹部36aに配置された複数のピース40同士の間に形成される目地42に潤滑剤が保持されるため、潤滑剤の保持量を増加することができる。
例えば、図8に示すように、摩擦係数が異なるピース40a,40bを用いてスライドベアリング37を形成してもよい。
なお、図8において、図1乃至図7を用いて説明した上述のベアリング35と同一の構成については、同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
各ピース40a,40bは、μB>μCとなる摩擦係数μB,μCで形成し、図8(a)においては図示の便宜上、摩擦係数が相対的に大きいピース40aにハッチングを施して図示している。
このように、摩擦係数が異なるピース40a,40bを用いたことにより、スライドベアリング37の摩擦係数を容易に調整でき、支承装置1の使用条件に応じて、任意の摩擦係数のスライドベアリング37を形成することができる。
なお、図9乃至図11において、図1乃至図7を用いて説明した上述のベアリング35と同一の構成については、同一符号を付して、その詳しい説明を省略している。
また、図9乃至図11に図示するベアリング35は、図1乃至図7を用いて説明した上述のベアリング35と同様の作用効果を奏するため、その説明を省略している。
さらには、スライドベアリング37を同じ形状のピース40を並列配置して構成したが、少なくとも2種類の異なる形状のピース40を並列配置してスライドベアリング37を構成してもよい。
以下同様に、
第2建造物は、下部建造物に対応し、
第1沓は、上沓10に対応し、
第2沓は、下沓20に対応し、
支承装置は、支承装置1に対応し、
摺動面は、上沓摺動面10aに対応し、
滑り部材は、スライドベアリング37に対応し、
保持部は、ベアリングホルダ36に対応し、
支承部材は、ベアリング35に対応し、
保持凹部は、保持凹部36aに対応し、
ピースは、ピース40~40nに対応し、
仮止めシートは、仮止めシート50に対応し、
貼付け工程は、貼付け工程(ステップS1)に対応し、
裁断工程は、裁断工程(ステップS2)に対応し、
塗布工程は、塗布工程(ステップS3)に対応し、
配置工程は、配置工程(ステップS4)に対応し、
シート除去工程は、シート除去工程(ステップS5)に対応するも、
この発明は、上記実施形態の構成のみに限定されるもためはなく、多くの実施の形態を得ることができる。
さらにまた、前記ピースの形状は例示した正方形、長方形、正六角形、二等辺三角形、台形、平行四辺形、六角形に代えて、菱形、正三角形、直角三角形などの他の形状としてもよい。
また、上述の説明においては、摩擦係数が異なる2種類のピースにより滑り部材を構成したが、当該滑り部材は摩擦係数が異なる3種類以上のピースにより構成してもよい。
10…上沓
10a…上沓摺動面
20…下沓
35…ベアリング
36…ベアリングホルダ
36a…保持凹部
37…スライドベアリング
40~40n…ピース
50…仮止めシート
S1…貼付け工程
S2…裁断工程
S3…塗布工程
S4…配置工程
S5…シート除去工程
Claims (5)
- 第1建造物と第2建造物との各対向部分に配設される第1沓と第2沓とを有し、
前記第1沓と前記第2沓との一方に、摺動面を構成する滑り部材と、該滑り部材を保持する保持凹部を有する保持部とが備えられた支承装置における支承部材の組付け方法であって、
前記滑り部材よりも小さな複数のピースを仮止めシートに対して前記滑り部材の形成領域を覆うように並べて貼付ける貼付け工程と、
前記仮止めシートに貼付けられた複数のピースを前記滑り部材の形状に裁断する裁断工程と、
前記保持部の前記保持凹部又は前記ピースの少なくとも一方に接着剤を塗布する塗布工程と、
前記仮止めシートで保持された複数のピースを前記保持凹部に配置する配置工程と、
前記保持凹部に配置された複数のピースから前記仮止めシートを剥離除去するシート除去工程とを行なって前記滑り部材を構成する
支承部材の組付け方法。 - 前記滑り部材よりも小さな複数のピースは、それぞれ同一形状に形成された
請求項1に記載の支承部材の組付け方法。 - 前記滑り部材よりも小さな複数のピースは、方形状に形成された
請求項2に記載の支承部材の組付け方法。 - 前記滑り部材よりも小さな複数のピースは、摩擦係数が異なる
請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の支承部材の組付け方法。 - 第1建造物と第2建造物との各対向部分に配設される第1沓と第2沓とを有し、
前記第1沓と前記第2沓との一方に、摺動面を構成する滑り部材と、該滑り部材を保持する保持凹部を有する保持部とが備えられた支承装置における支承部材であって、
前記滑り部材よりも小さく、かつ、摩擦係数が異なる複数のピースを並列配置して前記滑り部材が構成された
支承装置における支承部材。
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