JP2022038292A - 移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】水中や水上を移動する移動体の安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬を可能とする移動体やその制御方法等を提供すること。【解決手段】水上又は水中を移動して所定の物品であるコンテナ5を運搬するドローン1は、前記物品のコンテナ重心GCを移動させる重心移動手段であるローラ51や台車ローラ53と、前記物品の前記重心を固定させる重心固定手段であるローラ勘合部54と、を備える。また、ドローン1は、水や空気をポンプで出し入れすることができるバラストタンク55を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、移動体に関する。
近年、水中を移動可能な水中ドローンの開発が行われている(例えば特許文献1参照)。
特開2018-90017号公報
一方で、水中や水上を移動する移動体である水用ドローンにより、貨物を運搬するニーズがある。しかし、水用ドローンを用いて貨物を運搬することは、単にコンテナ船をスケールするだけでは対応が難しい。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、水中や水上を移動する移動体の安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬を可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の移動体は、
水上又は水中を移動して所定の物品を運搬する移動体において、
前記物品の重心を移動させる重心移動手段と、
前記物品の前記重心を固定させる重心固定手段と、
を備える。
本発明によれば、水用ドローンの安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬ができるようになる。
本発明に係る実施形態のドローンと操縦者端末との間における制御の概要を示すイメージ図である。 図1のドローンにおける、移動制御に係る各種制御部の情報処理に係るハードウェア構成を示すブロック図である。 図1のドローンが実行する、各種処理を実現するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。 図1のドローンの外観の例を示す図である。 図1のドローンをガイド及び支持する支持部材6の設置の例を示す図である。 図4のドローンについてのA―A線の断面図である。 図1のドローンのうち、水中を移動可能なドローンにおける図6と同様の断面図の例を示す図である。 図1のドローンが、ドックに入った際のドローンの固定の例を示す図である。 図1のドローンがドックと接続され、コンテナを下す例を示す図である。 図8のドローンが入ったドックを他の方向から示す図である。 図1のドローンが自己の位置を取得するためのGPS受信装置を海面にあげる例を示す図である。 図1のドローンが岸壁や海底に設置された発信装置からの信号を受けて移動する例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態に関し、水上又は水中を移動可能な水用小型移動体(以下「ドローン」と呼ぶ)1を含む情報処理システムについて、図面を用いて説明する。図中、同じ要素に対しては同じ参照符号を付して、重複する説明を省略する。なお、最初にドローン1の通信及び制御装置の全体的なイメージの説明を行い、次に、水上又は水中におけるドローン1の制御について説明する。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のドローン1と操縦者端末2との間における制御の概要を示すイメージ図である。
図1に示すように、ドローン1は、GPS(Global Positioning System)衛星Gから位置情報を取得する。
ドローン1は、この位置情報と、ドローン1に搭載された各種センサから得られる情報と、を合わせて操縦者端末2に送信する。なお、各種センサから得られる情報とは、具体的に例えば、ドローン1の姿勢に関する情報や回転運動に関する情報等である。操縦者端末2は、スマートフォン等で構成され、操縦者Uがドローン1を操縦するために用いる端末である。
サーバ3は、パーソナルコンピュータ等で構成され、ドローン1から各種情報を取得して、様々な処理を実行するために用いられる装置である。
なお、ドローン1と、操縦者端末2と、サーバ3との夫々とはインターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続される。ネットワークNとは、インターネットや携帯キャリア網等は勿論、NFC((Near Field Communication)登録商標)やBlue tooth(登録商標)等の近距離無線通信等も含まれる。
具体的に例えば、このようなネットワークNの利用態様として、以下のような例が想定される。
即ち、ドローン1が、操縦者端末2の電波が到達するエリア内を移動する際は、ドローン1と操縦者端末2とは、リアルタイムで直接通信を行うことができる。これに対して、ドローン1が、操縦者端末2の電波が到達するエリア外を移動する際は、ドローン1と操縦者端末2との間で直接的な通信を行うことができないため、間接的な通信を行う。具体的には、操縦者端末2は、インターネットや携帯キャリア網等のネットワークNを介して、サーバ3からドローン1の位置情報や移動情報等を取得し、これら情報を参考にしながら、ドローン1の移動を制御するための情報を送信する。この場合において、サーバ3は、ドローン1と所定の無線通信規格の無線装置Wを介してドローン1と情報の授受を行う。
また、サーバ3は、上述のように操縦者端末2の指示により動作するのみならず、ドローン1と授受した情報等に基づいて、ドローン1に対して目的地の指示や制御に関する情報の授受等を行うこともできる。
また、ドローン1は、本実施形態におけるドローンの制御等に係る情報処理のため、以下に示すようなハードウェア構成を有する。
図2は、図1のドローンにおける、移動制御に係る各種制御部の情報処理に係るハードウェア構成を示すブロック図である。
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
出力部16は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、各種情報を画像や音声として出力する。
入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例では操縦者端末2等)との間で通信を行う。
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。
また、リムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
なお、図示はしないが、図1の操縦者端末2及びサーバ3は図2に示すハードウェア構成と基本的に同様の構成を有する。
また、通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して通信を行うとしたが、特にこれに限定されない。具体的には例えば、他の装置の発する音波や電波を受信し、信号の強度や、信号に載せられたデータを取得することができる。即ち、上述の通信は、相互に情報を送受信することに限らず、音波や電波等の一方的な送信及び受信をすることができる。更に言えば、ドローン1がドックに入っている場合や陸地に近い場合等において、通信部19は音波や電波による無線通信に限らず、固定回線による接続により通信を行うことができる。
図3は、図1のドローン1が実行する、各種処理を実現するための機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、ドローン1は、駆動部41と、移動制御部42と、重心管理部43と、重心制御部44と、位置推定部45と、通信部19とを備える移動体である。
本発明における「移動体」とは、駆動部により空間を移動するあらゆる物体あり、本実施形態におけるドローン1は、駆動手段としての駆動部41が駆動することにより水上又は水中を移動する「移動体」の一例である。
駆動部41は、供給されるエネルギーを用いて駆動する。駆動部41が駆動すること等により、ドローン1は空間を移動することができる。電気エネルギーを用いて駆動するモータや、ガソリン等の化学エネルギーを用いて駆動するエンジンは、いずれも駆動部41の一例である。
移動制御部42は、ドローン1の移動の制御を実行する。これにより、ドローン1は、駆動部41の出力を変化させ、駆動部41により駆動される羽等の向きに応じた移動をする。これにより例えば、後述するように建造物との距離を変化させることができる。
移動制御部42は、通信部19で受信した操縦者端末2やサーバ3による操縦に係る信号に従って移動の制御を行ってもよいし、ドローン1の有する図示せぬ自律制御部により移動の制御を行ってもよい。
重心管理部43は、詳細は後述するが、ドローン1が積む荷物であるコンテナ等の重心を管理する。これにより、ドローン1は、コンテナの重心を検知・管理し、後述する重心制御部44と連携してコンテナの重心を変化させ、ドローン1が安定するよう、重心の制御することができる。
重心制御部44は、詳細は後述するが、ドローン1が積む荷物であるコンテナ等の重心を制御する。具体的には例えば、コンテナを移動や回転することにより、コンテナの重心の位置をドローン1の所定の位置に移動することができる。
位置推定部45は、詳細は後述するが、ドローン1の自身の位置である、自己位置を推定する。具体的には例えば、GPS衛星からの信号に基づいて現在位置を推定したり、後述する発信装置からの信号に基づいて現在位置を推定したりすることができる。
以下、図4を用いて、本実施形態における、水上又は水中を移動可能なドローン1の外観の例を説明する。
なお、以下の説明では、特に断りのない限り、次のように定義する方向を用いるものとする。
即ち、以下、前述の水上又は水中を移動可能なドローン1において、ドローン1の中心を通り、主たる駆動力を発揮することで移動する方向に軸Xをとる。即ち、詳細は後述するが、ドローン1は軸Xの片側に、主たる駆動力を発揮するプロペラを備える。プロペラがある側を、「ドローン1の後方」又は「軸Xが負の方向」と呼び、その逆を、「ドローン1の前方」又は「軸Xが正の方向」と呼ぶ。
また、ドローン1の中心を通り、水面に浮遊させたドローン1に対して重力が働くのと逆の方向に軸Zをとる。即ち、例えば、水上に水平に浮遊させ貨物を積んだドローン1がある場合において、重力が働く方向を「ドローン1の下側」又は「軸Zが負の方向」と呼び、その逆を、「ドローン1の上側」又は「軸Zが正の方向」と呼ぶ。
また、軸Xと軸Zとの交点を通り、軸Xと軸Yと軸Zとを用いた3次元直交座標系が右手系となるように、軸Yを定義する。
ただし、本実施形態の説明におけるドローン1の構造及び軸の定義の方向は例示にすぎない。即ち、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
図4は、図1のドローン1の外観の例を示す図である。具体的には、ドローン1を、軸Zが正の方向から、軸Xが正の方向が左向きとなるよう示した図である。
図4の例のドローン1は、水上を浮遊して移動する移動体である。ドローン1は、貨物であるコンテナ5を積載し、駆動部41の例である駆動部41Aを移動制御部42により制御することにより軸Xが正の方向に移動する。
サイドスラスタを上下方向に付ける事で、前進を伴わない移動ができる。即ち、図4の例のドローン1は、駆動部41の例である2つの駆動部41Bを備える。ドローン1は、2つの駆動部41B(以下、「サイドスラスタ」と適宜呼ぶ)を、軸Zの方向に駆動力を発揮する向きに備える。これにより、サイドスラスタを駆動することにより、軸Zが正の方向又は軸Zが負の方向に駆動力を発揮することができる。これにより、ドローン1は、駆動部41Aによる前進又は後退を伴わずに軸Zの方向に駆動力を発揮することができる。即ち、ドローン1の軸Yを中心とした回転等の姿勢の制御を行うことができる。
また、サイドスラスタは、船体前後ともに付けても良い。即ち、図示はしないが、ドローン1は、軸Xが負の方向の位置に、軸Zの方向に駆動力を発揮するサイドスラスタを更に備えることができる。これにより、ドローン1は、駆動部41Aによる前進又は後退を伴わずに軸Zの方向に移動を行う場合において、ドローン1の軸Xと軸Yが成す面を任意の角度となるように制御することができる。
また、左右方向にも付けて良い。即ち、図示はしないが、ドローン1は、軸Yの方向に駆動力を発揮するサイドスラスタを備えることができる。これにより、ドローン1は、駆動部41Aによる前進又は後退を伴わずに軸Yの方向を移動や、方位の変更を行うことができる。
以上、図4を用いて、本実施形態における、水上又は水中を移動可能なドローン1の外観の例を説明した。
このような図4の駆動部41を用いた場合、ドローン1は、安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬ができるという効果を奏することができる。
このような効果を奏することが可能な移動体は、図4の駆動部41を用いたドローン1に限定されず、次のような移動体を採用することができる。
即ち、例えば、サイドスラスタ(例えば図4の駆動部41B)を上下方向(例えば図4の軸Zの方向)に付ける事で、前進を伴わない移動ができる移動体を採用できる。これにより、サイドスラスタを備えた移動体(例えば図4のドローン1)は、軸Zの方向に駆動力を制御することができ、安定性を向上させることができる。
また例えば、サイドスラスタは、船体前後(例えば図4の軸Xの方向の端部の近く)ともに付けた移動体を採用できる。これにより、船体前後にサイドスラスタを備えた移動体は、移動体の軸Zの方向の制御や、角度の制御を行うことができ、安定性を向上させることができる。
また例えば、サイドスラスタを、左右方向(例えば図4の軸Yの方向)にも付けた移動体を採用できる。これにより、左右方向にサイドスラスタを備えた移動体は、軸Xの方向の移動を伴わずに、軸Yの方向の移動や、方位の変更を行うことができ、安定性を向上させることができる。
また例えば、上述のサイドスラスタは、船体の前部や前後や左右方向の何れかに備えるものとしたがが、特にこれに限定されない。即ち例えば、軸Xや軸Yや軸Zの方向に限らず、何れの軸でもない方向に備えてもよい。更に言えば、図示はしないがサイドスラスタの設置されている方向を変化させる機構を備え、任意の方向に駆動力を発揮できるようにしてもよい。
以下、図4を用いて、本実施形態における、ドローン1をガイド及び支持する支持部材6の例を説明する。
図4の岸壁Qは、複数の支持部材6を備える。支持部材6は、ドローン1をガイド及び支持することができる。
図4の例の支持部材6は、バネ付きのローラをつかって、接触しても安全に奥にガイドすることができる。即ち、支持部材6は、ばね付きのローラ構造とすることにより、ドローン1が接触してもばねの弾性により衝撃等を吸収することができる。また、岸壁Qが複数の支持部材6を備えることにより、複数の支持部材6が次々にドローン1と接触させることができる。これにより、ドローン1を岸壁Qに沿ってガイドすることができる。
また、左右上下から支えることができる。即ち、支持部材6は、ドローン1の形状に応じて、左右上下の任意の方向からガイドや支持することができる。具体的には例えば、図4の例では岸壁Q及び支持部材6は、ドローン1が軸Xと軸Yで示す面における移動をガイドや支持するが、これに特に限定されない。即ち、岸壁Q及び支持部材6はドローン1に対して軸Yが正の方向及び軸Yが負の方向に備えることにより、ドローン1の左右から支えることができる。また、図示はしないが、軸Zが負の方向、即ちドローン1が浮遊する水の底面に支持部材6を備えることにより、ドローン1を下から支えることができる。また、詳細は後述するが、水中を移動することができるドローン1に対しては、ドローン1の上部、即ち軸Zが正の方向に支持部材6を備えることにより、ドローン1を上から支えることができる。これにより、支持部材6は、ドローン1を左右上下から支えることができる。
支持部材6は、制御とも連動することができる。即ち、ドローン1の制御に応じて、支持部材6を連動することができる。具体的には例えば、支持部材6は、ドローン1の制御に応じて移動してよい。即ち例えば、ドローン1が旋回する制御をする場合において、支持部材6は連動してドローン1の旋回を補助するように動いてもよい。
支持部材6は、音波等を出して、GPSのように壁の場所を示すことができる。即ち、支持部材6は、支持部材6の存在する位置情報や時刻情報を載せた音波等を発信するできる。具体的には例えば、ドローン1は、2つの支持部材6の夫々から、支持部材6の位置及び時刻情報の夫々を受信することにより、図3の位置推定部45は、支持部材6の夫々との距離を推定することができる。これにより、支持部材6は、例えば支持部材6の夫々を結んだ線が岸壁Qと対応するよう、壁の場所を示すことができる。
以下、図5を用いて、ドローン1をガイド及び支持する支持部材6について説明する。
図5は、図1のドローン1をガイド及び支持する支持部材6の設置の例を示す図である。
支持部材6は、荷物の重量が軽くなっても、破損しないよう設置することができる。即ち、ドローン1をガイド又は支持する支持部材6は、ドローン1がコンテナ5を積載している又は積載していない場合において、ドローン1全体の重量によらず、ドローン1が破損しないよう設置することができる。具体的には例えば、図5に示すように支持部材6を備えることにより、ドローン1が破損しないよう設置することができる。即ち例えば、複数の支持部材6によりドローン1をガイドや支持することで、複数の支持部材6の夫々にかかる重量を分散することにより、ドローン1が破損しないようにすることができる。また例えば、前述したように、支持部材6はばね付きのローラ構造とすることにより、支持部材6にドローン1が接触してもばねの弾性により衝撃等を吸収することや、複数の支持部材6に対してドローン1が均等に接するようにするができる。これにより、ドローン1の重量によらず、ドローン1が破損しないよう設置することができる。
以上、図5を用いて、本実施形態における、ドローン1をガイド及び支持する支持部材6の例を説明した。
このような図4及び図5の支持部材6を用いた場合、ドローン1は、安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬ができるという効果を奏することができる。
このような効果を奏することが可能な移動体及び支持部材は、図4及び図5のドローン1や支持部材6に限定されず、次のような移動体や支持手段を採用することができる。
即ち、例えば、バネ付きのローラ(例えば図4及び図5の支持部材6)をつかって、(例えば図4のドローン1が)接触しても(ドローン1を進行させる方向に対して)安全に奥にガイドする移動体や支持手段を採用できる。これにより、バネ付きのローラ構造を有する支持手段は、移動体に安定性の向上や安全な運行をさせることができるようになる。
また例えば、(ドローン1の)制御(例えば図3の移動制御部42による制御)とも連動する移動体や支持手段を採用できる。これにより、移動体の制御と連動した支持手段は、移動体に安定性の向上や安全な運行をさせることができるようになる。
また例えば、支持手段は、音波等を出して、GPSのように(音波等に載せた時刻情報等に基づいて移動体と支持手段との距離を推定させることにより、支持手段を備えた)壁の場所を示す移動体や支持手段を採用できる。これにより、GPSのように壁の場所を示すことができる支持手段は、移動体に安定性の向上や安全な運行をさせることができるようになる。
また例えば、支持手段は、荷物(例えば図5のドローン1が積んでいるコンテナ5)の重量が軽くなっても、(移動体(例えば図5のドローン1)が)破損しないよう設置する移動体や支持手段を採用できる。これにより、荷物の重量が軽くなっても移動体に貨物の運搬をさせることができるようになる。
また例えば、上述の支持手段は、バネ付きのローラからなるものとしたが、特にこれに限定されない。即ち例えば、弾性体により、支持手段の伸縮方向の衝撃を吸収でき、回転体により摩擦を減らすことができる支持手段であれば足る。更に言えば、支持手段に対して接触や衝突した移動体が破損しないよう、衝撃や摩擦を緩和することができる構成をとる支持手段であれば足る。
以下、図6を用いて、本実施形態における、ドローン1のコンテナ5の積載の例を説明する。
図6は、図4のドローン1についてのA―A線の断面図である。
図6(A)は、ドローン1に積まれたコンテナ5のコンテナ重心GCがドローン1の中心にない場合の例の図である。
図6(B)は、ドローン1に積まれたコンテナ5のコンテナ重心GCがドローン1の中心になるよう制御した例の図である。
なお、図6(A)及び図6(B)を個々に区別する必要がない場合、まとめて「図6」と呼ぶ。
図6(A)を見ると、ドローン1は、コンテナ5を、ローラ51とコンテナ台座52と台座ローラ53とを介して積載している。ここで、ドローン1は、ローラ勘合部54を備え、台座ローラ53の図示せぬ勘合部に対応した形状により、台座ローラ53がドローン1に対して滑り摩擦とならない。
また、台車またはコンテナにローラが付いていて、移動させることができる。即ち、コンテナ5は、ローラ51により、移動させることができる。具体的には例えば、ローラ51は、回転することにより、コンテナ5とコンテナ台座52との摩擦を軽減することができる。これにより、コンテナ5をコンテナ台座52に対して、移動することができる。ただし、ローラ51は、図示せぬ機構により回転しないようにできてよい。これにより、コンテナ5をコンテナ台座52に対して固定することができる。
また、重心がずれている場合、船体が傾くのを防ぐため台車を傾けて重心を中心に調整できる。即ち、図3の重心管理部43が、コンテナ5の重心であるコンテナ重心GCが、ドローン1の中心からずれていることを検知した場合において、ドローン1の船体が傾くのを防ぐため、図3の重心制御部44がコンテナ台座52を傾ける制御を行うことにより、コンテナ重心GCをドローン1の中心に調整することができる。具体的には例えば、図6(A)において、コンテナ重心GCは、ドローン1の軸Yの方向の中心に対して、軸Yが正の方向にずれている。ここで、コンテナ5に対する重力を、コンテナ重心GCにかかるものとして「重力」と示した矢印として図示している。この場合、コンテナ5に対する重力は、ドローン1を転覆させるように作用するため、ドローン1が転覆し得るリスクを生ずる。このような場合において、台座ローラ53は、回転することにより、コンテナ台座52をドローン1に対して回転することができる。即ち、コンテナ5をドローン1に対して回転し、固定することができる。
図6(B)を見ると、コンテナ5及びコンテナ台座52は、ドローン1に対して傾いて位置している。ここで、図6(A)と図6(B)とにおいて、コンテナ5に対するコンテナ重心GCの位置は変わっていない。図6(B)において、回転したコンテナ重心GCは、ドローン1の中心と一致している。即ち、コンテナ5に対する重力を、コンテナ重心GCにかかるものとして「重力」と示した矢印は、ドローン1の中心に位置している。この場合、コンテナ5に対する重力は、ドローン1を転覆させるように作用せず、ドローン1が転覆し得るリスクを生じない。これにより、ドローン1は、単にコンテナ5を設置した場合と比較して、転覆のリスクを低減することができる。
また、上述の動力は船体に付けてもドックに付けても良い。即ち、上述のコンテナ5を回転させる方法は台座ローラ53を用いるものに限らず、例えば、ドローン1側にローラや動力を備えることにより、コンテナ5をドローン1に対して回転してもよい。
具体的には例えば、図6(B)の場合、台座ローラ53が回転することによりコンテナ台座52をドローン1に対して回転することができるが、これは、台座ローラ53を回転させる動力によって行われる。これに対して、図示はしないが、コンテナ台座52は台座ローラ53を備えず、ドローン1に任意のコンテナ台座52を回転することができる機構を備え、ドローン1側、即ち船体側の動力により、コンテナ5及びコンテナ台座52を回転してよい。これにより、ドローン1はドックに停泊していない場合においても、コンテナ5を回転することができる。即ち、ドックの停泊中以外において、コンテナ5の中身がずれる等してコンテナ重心GCの位置が変わり転覆のリスクが発生した場合においても、コンテナ5を回転することでリスクを低減することができる。
更には例えば、図示はしないが、台座ローラ53及びドローン1、即ち船体側には動力を備えず、ドローン1が停泊するドックが備える動力により、コンテナ5及びコンテナ台座52を回転してよい。即ち、ドックがアーム等を備え、コンテナ5及びコンテナ台座52を回転し、台座ローラ53をロックすることにより、コンテナ重心GCをドローン1の中心に固定してよい。これにより、ドローン1の構造を簡略化することができる。
このような図3の重心制御部44及び図6のコンテナ台座52等を用いた場合、ドローン1は、安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬ができるという効果を奏することができる。
このような効果を奏することが可能な移動体は、図6の重心制御部44を用いたドローン1に限定されず、次のような移動体を採用することができる。
即ち、例えば、移動体(例えば図6のドローン1)が荷物(例えば図6のコンテナ5)を積む場合において、台車(例えば図6のコンテナ台座52)またはコンテナ(例えば図6のコンテナ5)にローラ(例えば図6のローラ51)が付いていて、移動させることができる。これにより、台車又はコンテナにローラが付いていて移動させることができる移動体は、荷物の積み下ろしをすることができ、貨物の運搬をすることができる。
また例えば、重心(例えば図6のコンテナ重心GC)が(例えば図6(A)のドローン1の中心位置から)ずれている場合、(重心管理手段(例えば図3の重心管理部43)は)船体が傾くのを防ぐため台車を傾けて重心を中心に調整(例えば図3の重心制御部44により調整)できる。これにより、台車を傾けて重心を中心に調整できる移動体は、安定性を向上させた上で、貨物の運搬ができる。
また例えば、上述の動力(例えば図3の重心制御部44)は船体に付けてもドックに付けても良い。これにより、ドックに重心制御手段を付けた場合の移動体は、安定性を向上させた上で、貨物の運搬ができ、更に移動体の構造を簡略化することができる。
即ち、この移動体は、
水上又は水中を移動して所定の物品(例えば図6のコンテナ5)を運搬する移動体(例えば図6のドローン1)において、
前記物品の重心(例えば図6のコンテナ重心GC)を移動させる重心移動手段(例えば図3の重心制御部44や図6のコンテナ台座52及び台座ローラ53)と、
前記物品の前記重心を固定させる重心固定手段(例えば図6の台座ローラ53とローラ勘合部54)と、を備える移動体であれば足る。
以下、図6及び図7を用いて、バラストタンクを用いたドローン1の重心を管理する方法について説明する。
ドローン1の重心を管理するため、水や空気をポンプで出し入れすることで、重心が喫水線以下になるように調整することができる。即ち、コンテナ重心GC及びドローン1の重心が、軸Zが正の方向にあるほど、ドローン1の転覆のリスクが高くなる。このリスクを低減するため、ドローン1の所定のタンクに水や空気をポンプで出し入れすることにより、ドローン1の重心を少なくとも軸Zの方向に変化させることができる。具体的には例えば、図6(A)を見ると、ドローン1はバラストタンク55を備える。バラストタンク55には、水や空気をポンプで出し入れすることができる。これにより、ドローン1の重量を増減することができる。これにより、ドローン1の重量を増加することにより、ドローン1に対して喫水線を上げる(ドローン1を軸Zが負の方向に沈める)ことができる。これにより、ドローン1の重心は水面に対して低くすることができ、安定性を向上することができる。また、図6(A)の例では、ドローン1は、バラストタンク55をコンテナ5に対して軸Zが負の方向に備える。即ち、水を積むことにより、コンテナ5を含めたドローン1の重心を下げることができる。これにより、ドローン1の重心自体を、軸Zが負の方向に移動させることができる。また、バラストタンク55には、空気を入れることにより、水を排出することができ、ドローン1の重量を減少させることができる。これにより、バラストタンク55の内部に水を入れている場合と比較して、重量の重いコンテナ5を積むことができる。
以下、図7を用いて、本実施形態における、水中を移動できるドローン1の例を示す。
図7は、図1のドローン1のうち、水中を移動可能なドローンにおける図6と同様の断面図の例を示す図である。
図7の例のドローン1は、円筒状の構造を備える。即ち、ドローン1は、水中を移動した場合において、ドローン1の内部やコンテナ5に水が入らない構造となっている。
また、図7の例のドローン1は、バラストタンク55A及び55Bを備える。なお、バラストタンク55A及び55Bを個々に区別する必要がない場合、まとめて「バラストタンク55」と呼ぶ。水中を移動可能なドローン1を水中に沈める場合、ドローン1の体積と周囲の水の密度等により決まる浮力に対し、ドローン1の重量を重くする必要がある。このような場合において、バラストタンク55に水をポンプで入れることにより、ドローン1の重量を重くすることができる。また、バラストタンク55から、ポンプや圧縮空気等により水を出すことにより、ドローン1の重量を軽くすることができる。これにより、ドローン1は潜航や浮上をすることができる。
また、水中機では中心以下になるよう調整することができる。即ち、ドローン1は、バラストタンク55として、バラストタンク55A及び55Bを備える。これにより、バラストタンク55A及び55Bの夫々は、水や空気を夫々出し入れすることができる。即ち、ドローン1は、バラストタンク55A及び55Bの夫々の重量を、夫々変化させることができる。従って、ドローン1は、コンテナ5及びバラストタンク55A及び55Bを含んだドローン1の全体の重心を、軸Zの方向に変化させることができる。これにより、ドローン1の軸Zの方向の向きが逆転しないよう、即ちドローン1が横転しないよう、ドローン1に対して軸Zが負の方向にドローン1の重心が来るよう、制御することができる。
また、ドックでは荷物重量と連携して、調整することができる。即ち、ドックにおいてドローン1にコンテナ5を積載する場合において、バラストタンク55を用いることにより、ドックにおけるコンテナ5の位置とドローン1との軸Z方向の位置を調整することができる。具体的には例えば、ドックに停泊した状態である図6及び図7のドローン1に、コンテナ5を積載する場合において、コンテナ5を積載していないドローン1のバラストタンク55に水を入れておくことにより、ドローン1を軸Zが負の方向に移動するようにすることができる。即ち、ドローン1の位置を低くすることができる。この状態において、コンテナ5を積載する。この場合、コンテナ5に対する重量が、徐々にドックにかかった状態からドローン1にかかった状態に変化する。これにより、ドローン1は徐々に沈んでいく。この際、徐々にバラストタンク55の水をポンプにより出すことで、ドローン1の重量を減らし、ドローン1が沈むのを防ぎ、安定した状態でコンテナ5を積載することができる。
以上、図6及び図7を用いて、本実施形態における、コンテナ5の積載の例を説明した。
このような図6や図7のバラストタンク55や図3の重心制御部44を用いた場合、ドローン1は、安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬ができるという効果を奏することができる。
このような効果を奏することが可能な移動体は、図6及び図7のバラストタンク55や重心制御部44を用いたドローン1に限定されず、次のような移動体を採用することができる。
即ち、例えば、移動体(例えば図6や図7のドローン1)の重心(例えば図6や図7のコンテナ重心GC)を(例えば図3の重心管理部43により)管理するため、水や空気を(例えば図6や図7のバラストタンク55に)ポンプで出し入れすることで、重心が喫水線以下になるように調整することができる。これにより、重心が喫水線以下になるように調整することができる移動体は、安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬ができる。
また例えば、ドックでは荷物重量(例えば図6や図7のコンテナ5の重量)と連携して、(例えば図6や図7のドローン1の全体の重量や浮力を)調整することができる。これにより、荷物重量と連携して移動体全体の重量や浮力を調整することができる移動体は、安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬ができる。
また例えば、上述のバラストタンク55は、図6や図7に示した位置にあるものとしたが、特にこれに限定されない。即ち例えば、移動体の重心を変化させることが可能なバラストタンクであれば足る。更に言えば、バラストタンクは軸Xの方向に構造を持ってよい。これにより、移動体の仰角を変化させるよう、重心を変化させることができる。
以下、図8及び図9を用いて、本実施形態における、ドローン1のドックとの接続及びコンテナ5の積み下ろしの方法の例を説明する。
図8は、図1のドローン1が、ドックに入った際のドローン1の固定の例を示す図である。
図8(A)は、ドローン1がドックに入った際のドローン1の固定前の様子を示す図である。
図8(B)は、ドローン1がドックに入った際のドローン1の固定後の様子を示す図である。
なお、図8(A)及び図8(B)を個々に区別する必要がない場合、まとめて「図8」と呼ぶ。
図8において、ドローン1は、軸Xが負の方向から、軸Xが正の方向にあるドックに対して接続しようとしている。図8の例においては、ドローン1は、水中を移動可能な水中ドローンである。
図8を見ると、図8の例のドローン1は、コンテナ5を積載し、ハッチ61と、固定部62とを備える。また、図8の例のドック7は、ドック7の壁であるドック壁71に対して、ドック内Diとドック室Doとを隔てる防水壁72を備える。更に、ドック7は、支持機73と接続リング部74とロックリング75とカム76を備える。更に、図8(B)を見ると、ドック7は更に支持部材6を備える。また、ドック7とドローン1とが接続した場合において、ドック内Diとドック室Doに加え、防水壁72と接続リング部74とロックリング75とドローン1のハッチ61とにより、ドック接続領域Dcが形成される。
まず、船体がドックに入った時点で入り口を塞ぎ、外港からの波などを遮断する。即ち、図示はしないが、ドローン1がドック7に入った場合において、軸Xが負の方向に備えるドックの隔壁により、ドックの内部と外港とを隔てることができる。これにより、ドック室Doに対して外港からの波等を遮断することができる。
また、ドック側の支持機でつかむことで、自己位置が安定し、制御はしやすくすることができる。即ち、図8(A)を見ると、ドック7が備える支持機73により、ドローン1の任意の位置をつかむことにより、ドローン1の自己位置はドックDに対して安定することができる。具体的には例えば、図8の例の支持機73は、ドローン1をつかむことができる機構と支持機73を任意の位置に動かす機構とを備える。これにより、ドローン1のハッチ61をつかみ、ドローン1をドック7の所定の位置に支持することができる。これにより、ドローン1はドック7に対する位置の制御を容易に行うことができる。
上述の例の方法により、ドローン1はドック7の所定の位置に移動することができる。
次に、ローラで船体を固定し、ロックリングを船体に押し当てカムを固定することで、ハッチ周辺を密閉する。即ち、ばね付きのローラ構造を備える支持部材6によりドローン1を固定し、ロックリング75をドローン1の固定部62に押し当て、カム76により固定することで、ハッチ61の周辺であるドック接続領域Dcを密閉することができる。具体的には例えば、接続リング部74は、円筒形の形状を備える。これにより、円筒形である水中ドローンであるドローン1と接続することができる。接続リング部は、ロックリング75を備え、カム76はロックリング75に対して可動である。例えば、図8の例では、カム76は、ロックリング75に対して回転する機構を備える。これにより、図8(A)及び図8(B)に示すように、カム76は、ロックリング75に対して回転して位置を変えることができる。このカム機構により、ロックリング75及びカム76は、ドローン1の固定部62と勘合し、固定することができる。
また、接続リング部74は、ゴム等で作り船体が揺れてもある程度対応することができる。即ち、接続リング部74は、ゴム等の弾性を持った素材とすることにより、ドローン1が揺れた場合に接続リング部74を含むドックDの各部分や固定部62を含むドローン1の各部分に負荷がかからないようにすることができる。
また、ドローン1をドック7に接続する場合、カムをリング側に引き寄せることで、リングを船体と密着させ気密を維持することができる。即ち、ロックリング75及びカム76は、ドローン1の固定部62と勘合して固定する場合において、カム76を、ロックリング75側、即ち軸Xが正の方向に動かすことにより、ロックリング75をドローン1の固定部62と密着させることができる。これにより、ドック接続領域Dcを気密にすることができる。
また、多少漏れても排水設備があれば問題ない。即ち、上述のドック接続領域Dcの気密が完全でない場合において、即ちドック室Doからドック接続領域Dcへの多少の水の流入がある場合において、ドック接続領域Dcやドック内Diに備える図示せぬポンプ等の排水設備により排水することで、多少の水の流入を問題ない状態とすることができる。
また、強度の強い骨を押さえるよう工夫することができる。即ち、ドローン1を支持する支持部材6は、ドローン1の構造のうち、図示せぬ骨材がある位置を支持するよう工夫することができる。具体的には例えば、ドローン1の外壁が図示せぬ骨材及び骨材と骨材とに渡した板から構成される場合において、ドローン1をドック7に接続する場合、ドック7が備える支持部材6は、ドローン1の骨材がある位置に接触し、支持するように支持部材6を配置することができる。
また、四方から完全固定すると壊れるので、弱いバネで支え、多少の振動を許容するようにすることができる。即ち、ばね付きのローラ構造を備える支持部材6に強いばね定数を持つばねを採用した場合において、ドローン1の左右上下から支持部材6により完全に固定した場合、例えばコンテナ5を積み下ろす際のドローン1の揺れにより、支持部材6やドローン1の支持部材6と接する位置に圧力がかかり、破損する可能性がある。そこで、支持部材6に前述の場合と比較して弱いばね定数を持つばねを採用することにより、ドローン1等の多少の振動を支持部材6により吸収できる。これにより、ドローン1に多少の振動が発生しても許容できる運用ができる。
図9は、図1のドローン1がドック7と接続され、コンテナ5を下す例を示す図である。
図9(A)は、ドック7と接続されたドローン1のハッチ61を外した例を示した図である。
図9(B)は、台車77を接続し、コンテナ5を下した例を示した図である。
次に、ハッチ外側の水を排水し、ハッチを外す。ドック側の防水壁も解放する。即ち、上述の通り気密となった、ハッチ61の外側であるドック接続領域Dcの水をポンプ等により排水し、ドック接続領域Dcから水を抜き、ハッチ61を外すことができる。これにより、ドローン1の内部及びドック接続領域Dc及びドック内Diを大気とすることができる。また、防水壁72を解放することができる。これにより、ドローン1と、ドック接続領域Dcとドック内Diとが接続され、コンテナ5を下ろすことができる。
次に、ドック側から荷物を受け取る機構を近づけて荷物を引き出す。電源や燃料の供給等も同時に行う。即ち、ドック内Diから、例えば台車77等の荷物を受け取る機構を近づけ、ドローン1からコンテナ5等の荷物を引き出すことができる。また、ドック7は、荷物を引き出すと同時に、ドローン1に対して電源や燃料を供給することができる。これにより、コンテナ5の積み下ろしと同時並行して電源や燃料を供給することができる。
また、荷下ろし時には船体の重量は大きく変化する。そのため、船体内のバラストに水を入れたり、ドック室の水を減らすなどして、調整を行う。即ち、ドローン1からコンテナ5を下す場合、コンテナ5の重量は、ドローン1にかかる状態からドック7にかかる状態に変化するため、ドローン1は浮上しようする。そのため、前述したドローン1が備えるバラストタンク55に水をいれることにより、ドローン1の重量を増やすことで浮上を防ぐことができる。また、ドック室Doは、軸Xが負の方向に備えるドックの隔壁により外港と隔てられているため、ドック室Doの水を排出することができる。これにより、ドローン1に働く浮力を減少させ、ドローン1が浮上することを防ぐことができる。
以上、図8及び図9を用いて、本実施形態における、ドローン1のドック7との接続及びコンテナ5の積み下ろしの方法の例を説明した。
このような図8や図9のドック7やドローン1を用いた場合、ドローン1は、安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬ができるという効果を奏することができる。
このような効果を奏することが可能な移動体は、図8及び図9のドック7やドローン1に限定されず、次のようなドックや移動体を採用することができる。
即ち、例えば、船体(例えば図8や図9のドローン1)がドック(例えば図8や図9のドック7)に入った時点で入り口(例えば図8や図9の軸Xが負の方向にある障壁)を塞ぎ、外港からの波などを遮断するドックを採用できる。これにより、外港からの波などを遮断するドックと接続した移動体は、安定性を向上して貨物の積み下ろしができる。
また例えば、ドック側の支持機(例えば図8の支持機73)で(移動体を)つかむドックを採用することができる。これにより、(移動体は)自己位置が安定し、制御をしやすくすることができ、移動体は、安定性を向上した上で貨物の積み下ろしができる。
また例えば、(例えば図8や図9の接続リング部74は)ゴム等で作り船体が揺れてもある程度対応することができるドックを採用できる。これにより、移動体が揺れた場合や重量が変化することで移動体が移動した場合においても、安定して貨物の積み下ろしができる。
また例えば、ローラ(例えば図9の支持部材6)で船体を固定し、ロックリング(例えば図9のロックリング75)を船体に押し当てカム(例えば図9のカム76)を(例えば図9の固定部62と勘合して)固定することで、ハッチ(例えば図9のハッチ61)周辺を密閉するドックを採用できる。これにより、移動体は、安定性を向上した上で貨物の積み下ろしができる。
また例えば、ドックの内部に、多少水等が漏れて流入した場合のため、ドック内に排水設備を採用することができる。これにより、移動体は漏水に脅かされずに、貨物の積み下ろしができる。
また例えば、移動体を支持手段により支持する場合において、ドローン1の内、強度の強い骨を押さえるよう工夫したドックを採用することができる。これにより、ドローン1の安定性を向上する場合において、ドローン1の構造的に強度が弱い位置に負荷をかけないことができる。
また例えば、移動体を支持手段により、四方から完全固定すると壊れるので、支持部材のローラは弱いバネで支え、移動体の多少の振動を許容するドックを採用することができる。これにより、ドローン1の安定性を向上しつつ、ドローン1の不意の多少の揺れ等による損傷を防ぐことができる。
以下、図10を用いて、本実施形態における、ドローン1が入ったドック7の水位の調整の例を説明する。
図10は、図8のドローン1が入ったドック7を他の方向から示す図である。
図10(A)は、ドローン1が入ったドック7を示す図である。
図10(B)は、ドローン1が入ったドック7のドック室Doの水を排出した例を示す図である。
図10(C)は、ドローン1が入ったドック7のドック室Doに再び水を満たす例を示した図である。
なお、図10(A)乃至図10(C)を個々に区別する必要がない場合、まとめて「図10」と呼ぶ。
図10において、ドローン1は、ドック7のドック室Doに入っている。本実施形態の例において、ドローン1は水中を移動可能な水中ドローンであるので、ドック7は、ドック上部Duの海面より下に設置されている。更に、ドック7は、ドック上部Duとの間にバルブ81を備える。また、ドック7は、バルブ82を介して予備水槽83を備える。
また、図10(A)を見ると、ドローン1が水中を移動しドック7に入るため、ドック室Doは、水で満たされている。
ここで、船のバランスを保つ場合や保守のためにドックより下に予備水槽を用意することで早急にドック内の水量を調整することが出来る。即ち、ドローン1が浮力によりバランスを欠きうる場合や、ドローン1の保守点検等のため、ドック室Doの水を排水する場合がある。このような場合において、単に水をポンプ等により排水する場合、ドック室Doの大きさと、ポンプの排水能力とに依存する時間がかかり、短時間ですませるためには排水能力の高いポンプを用意するなどのコストがかかる。そこで、ドック7は下に予備水槽83を備えることにより、ドック室Do内部の水を予備水槽83に排水することで早急にドック室Do内の水量を調整することができる。具体的には例えば、ドック7は下に備えた空の予備水槽83との間にバルブ82を備える。この場合において、図10(B)を見ると、バルブ82を開けることにより、ドック室Do内部の水は予備水槽83に流れ込む。これにより、ドック室Doから水が排水される。
また、出港時には再び海側と水圧を一致させ、予備水槽の水は追ってポンプで海に戻す。即ち、ドローン1の保守点検等がすみ、外港に出港する場合には、ドック室Doに海水を供給する。これにより、ドック室Doは海水で満たされ、外港と水圧を一致させることができる。この状態において、外界とドック室Doとを隔てる隔壁を開けることにより、出港することができる。
また、水上機でも、同様の方法で、浮き沈みを調整は可能である。即ち、ドローン1が水上を浮遊して移動する水上ドローンの場合、図示はしないが、上述のドック上部Duは存在しないが、外港との隔壁を備えたドック7は、ドローン1がドックに入った状態において外港との隔壁を閉じる。ドック室Doの水を排水したい場合、下部に備える予備水槽83に海水を排水することができる。
以上、図10を用いて、本実施形態における、ドローン1が入ったドック7の水位の調整の例を説明した。
このような図10のドック7やドローン1を用いた場合、ドローン1は、安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬ができるという効果を奏することができる。
このような効果を奏することが可能な移動体は、図10のドック7やドローン1に限定されず、次のようなドックや移動体を採用することができる。
即ち、例えば、船(例えば図10のドローン1)のバランスを保つ場合や保守のためにドックより下に予備水槽(例えば図10の予備水槽83)を用意することで早急にドック内の水量を調整するドックを採用できる。これにより、ポンプ等を使わずにドック内の水を排水し、早急に移動体の保守点検等を行うことができる。
また例えば、移動体の出港時には再び海側(例えば図10のドック上部Du)と水圧を一致させ、予備水槽の水は追ってポンプで海に戻すドックを採用できる。これにより、ポンプ等を使わずドック内に水を供給し、早急に移動体の出港をすることができる。
また例えば、水上機でも、同様の方法で、浮き沈みを調整するドックを採用できる。これにより、例えば図10の水中を移動可能な移動体に限らず、水上を移動可能な移動体においても早急に水を抜いて保守点検等の作業を行うことができる。
また例えば、上述のドック7は、予備水槽83やドック上部Duとの経路及びバルブが1つであるものとしたが、特にこれに限定されない。即ち例えば、ドック7と予備水槽83とは複数のバルブ及び経路により、接続されていてもよい。これにより、一方の経路により排水を行い、もう一方の経路により空気を供給することができ、排水の速度を向上させることができる。
以下、図11を用いて、本実施形態における、ドローン1が自己の位置を取得する場合の例を説明する。
図11は、図1のドローン1が自己の位置を取得するためのGPS受信装置を海面にあげる例を示す図である。
図11において、海上を浮遊して移動する水上ドローンであるドローン1-1は、水面を航行中、GPS衛星Gからの信号を受信して自己位置の取得をすることができる。一方、海中を移動する水中ドローンであるドローン1-2は、海水に阻まれ、直接GPS衛星Gからの信号を受信することができない。
ここで、自己位置の取得のために、GPSを取得する時に、紐付きの受信機を海面に上げることができる。即ち、水中を移動するドローン1-2がGPS衛星Gからの信号を受信する際において、ドローン1はGPS受信装置91を信号線92で接続して海面にあげることができる。これにより、ドローン1-2はGPS受信装置91及び信号線92を介して、GPS衛星Gからの信号を受信し、図3の位置推定部45は、取得したGPS衛星Gからの信号に基づいて自己位置を推定することができる。
また、このときに、GPS装置もしくは船体から音波等を発信して、海面または海面までの場所に他の船舶や障害物がないか確認して安全に海面までGPSを輸送することができる。即ち、GPS受信装置91を海面にあげる場合において、例えばドローン1-1等の海上を移動する船などにGPS受信装置91が接触する可能性がある。これを回避するため、GPS受信装置91は、音波等を発信して、海面又は海面までの場所にほかの船舶や障害物がないかを確認することができる。具体的には例えば、図11を見ると、GPS受信装置91が備える図示せぬ音波発信部は海面に向けて音波を発信している。海面又は海面までの場所にほかの船舶や障害物がある場合、音波が反射する。GPS受信装置91が備える図示せぬ音波受信部は反射した音波を受信し、海面との距離や他の船舶のエンジン音等を受信することにより、ドローン1-2は、ほかの船舶や障害物の存在を識別することができる。これにより、ドローン1-2は、ほかの船舶や障害物を回避してGPS受信装置91を海面まで上げ、GPS衛星Gの信号を受信し、自己位置を取得することができる。
以上、図11を用いて、本実施形態における、ドローン1が自己の位置を取得する場合の例を説明した。
このような図11のドローン1を用いた場合、ドローン1は、安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬ができるという効果を奏することができる。
このような効果を奏することが可能な移動体は、図11のドローン1に限定されず、次のようなドックや移動体を採用することができる。
即ち、例えば、移動体(例えば図11のドローン1)の自己位置の取得のために、GPSを取得する時に、紐(例えば図11の信号線92)付きの受信機(例えば図11のGPS受信装置91)を海面に上げる移動体を採用できる。これにより、移動体は自己位置を取得でき、安全な運行、貨物の運搬ができる。
また例えば、GPS装置(例えば図11のGPS受信装置91)もしくは船体(例えば図11のドローン1)から音波等を発信して、海面または海面までの場所に他の船舶(例えば図11のドローン1-1)や障害物がないか確認して安全に海面までGPSを輸送する移動体を採用できる。これにより、自己位置を取得する際に必要なGPS受信手段を海面に上げる際の安全性が向上し、安全な運行、貨物の運搬ができる。
また例えば、上述の海上に上げる装置はGPS受信装置91としたが、特にこれに限定されない。即ち、GPS受信装置に限らず、移動体が海上に上げる装置、具体的には例えば海上の様子を撮像する撮像装置や、潜望鏡等を海上に上げる場合においても、上述のように音波等を発信することにより、海面または海面までの場所に他の船舶や障害物がないか確認することができる。
以下、図12を用いて、本実施系における、ドローン1が岸壁や海底と衝突することを防ぐ電波発信装置の例を説明する。
図12は、図1のドローン1が岸壁や海底に設置された信号送受装置からの信号を受けて移動する例を示す図である。
図12において、信号送受装置101は、複数の信号送受装置101Aが海中の岸壁Qに設置されている。また、信号送受装置101Bが海底に設置されている。なお、信号送受装置101A及び信号送受装置101Bを個々に区別する必要がない場合、まとめて「信号送受装置101」と呼ぶ。
海中の岸壁か海底に音波等を出す装置を設置し、信号を出すことにより、輸送機に危険を伝えたり、輸送機の自己位置推定を支援することができる。即ち、海中の岸壁Qや海底に設置された信号送受装置101は、信号送受部111から、音波等の信号を発信する。信号送受装置101の発信した信号は、信号送受装置101の近くを航行するドローン1が受信する。図3の位置推定部45を備えるドローン1は、信号送受装置101の信号を解析し、ドローン1の自己の位置を推定する自己位置推定をすることができる。
具体的には、この装置からは、GPS同等に時間同期で時間情報を送ることで、船舶での到達時間から距離が測ることができる。即ち、信号送受装置101は、GPS衛星Gと同様に、信号として発信時の時刻に対応した時間情報を送信する。信号を受信したドローン1は、発信した時刻と受信した時刻とから到達時間を計算することにより、信号を発信した信号送受装置101との距離を推定できる。これにより、ドローン1は、信号送受装置101と所定の距離を設けることにより、信号送受装置101が設置された岸壁Qや海底と距離を保つことができる。
また、受信した信号の強さにより、距離を推定することも出来る。即ち、信号送受装置101が発信した音波等の信号は、発信した位置より離れるほど、信号が広がることや減衰することにより、信号の強さが低下する。ドローン1は、例えば事前に信号送受装置101が発信する強度を共有することができる。ドローン1は、発信された強度と受信した強度とから、受信した信号が弱くなった量から、ドローン1と信号送受装置101との距離を推定することができる。これにより、信号送受装置101が発信する信号は、時刻情報などの信号に載せたデータに依らずに距離を推定することができる。
また、複数を組み合わせると正確に場所が分かる。即ち、複数の信号送受装置101を組み合わせることにより、ドローン1は、正確な自己位置が推定できる。具体的には例えば、ドローン1が1つの信号送受装置101からの距離を推定出来た場合、ドローン1の自己位置は、信号送受装置101から推定された距離だけ離れた同心円上であることがわかる。また、2つの信号送受装置101の夫々からの距離の夫々を推定出来た場合、ドローン1の自己位置は信号送受装置101の夫々を中心とする同心円の夫々の交点(最大2つ)の位置であることがわかる。3つの信号送受装置101の夫々からの距離の夫々を推定できた場合、ドローン1の自己位置は1点に決まる。上述のように、複数の信号送受装置101を組み合わせることにより、ドローン1は、正確な自己位置が推定できる。さらに言えば、さらに複数の信号送受装置101を組み合わせることにより、ドローン1の自己位置の推定の精度は向上することができる。
また、逆に船舶から地上にデータ転送することもできる。即ち、ドローン1が信号送受装置101を備え、岸壁Qに信号受信装置を備えることができる。具体的には例えば、ドローン1が備える信号送受装置101が現在時刻を示す情報を載せた信号を発信する。次に、岸壁Qに設置された複数の信号受信装置が信号を受信する。信号受信装置は、上述と同様に、信号の発信時刻と受信時刻とから、ドローン1と信号受信装置との距離を推定することができる。ドローン1と複数の信号受信装置の夫々との距離の夫々を推定できることにより、ドローン1の位置を、推定することができる。これにより、岸壁Q側、即ち地上側からドローン1の位置を推定することができる。
また、船舶からの信号を使って、複数の地上局から位置推定をして船舶に伝達しても良い。即ち、上述のように、ドローン1が備える信号送受装置101が発信する信号に基づいて、複数の地上の信号受信装置が受信した信号に基づいてドローン1の位置をする場合において、地上側で推定したドローン1の位置を、ドローン1に電波等の無線通信により、伝達することができる。これにより、ドローン1は自己位置の推定に係る装置を積載せずとも、ドローン1は地上側で推定された自己位置を取得することができる。
また、1つの地上局でも船舶の移動と組み合わせたり、水面からの距離とかを使って自己位置を推定しても良い。即ち、上述の通り、ドローン1と信号送受装置101との距離など、それぞれの距離の情報は多ければ多いほど、精度が向上する。従って、例えば岸壁Qに対して信号送受装置101のうち1つからしか信号を受信できない場合にであっても、他の自己位置が精度よく決まっている他のドローン1からの信号を受信したり、自身の移動状況と組み合わせたりすることができる。また、水中を移動できる水中ドローンであるドローン1の自己位置の推定を行う場合、水面からの距離を使って自己位置推定をしてもよい。
また、地上局がなくても、海流などの情報を使って、慣性航法で自己位置を推定しても良い。即ち、ドローン1の近辺に信号送受装置101等の装置がない場合、ドローン1は、海流の流れの向きや速度の情報や、ドローン1が備える加速度センサ等の情報に基づいて慣性航法をおこなってもよい。これにより、ドローン1は信号送受装置101が乏しい領域または信号が受信できない場合であっても、自己位置の推定をすることができる。
以上、図12を用いて、本実施系における、ドローン1が岸壁や海底と衝突することを防ぐ信号送受装置の例を説明した。
このような図12の信号送受装置101やドローン1を用いた場合、ドローン1は、安定性の向上や安全な運行、貨物の運搬ができるという効果を奏することができる。
このような効果を奏することが可能な移動体は、図12の信号送受装置101やドローン1に限定されず、次のようなドックや移動体を採用することができる。
即ち、例えば、海中の岸壁か海底に音波等を出す装置(例えば図12の信号送受装置101)を設置し、信号を出すことにより、輸送機(例えば図12のドローン1)に(例えば岸壁や海底へ接近しているという)危険を伝えたり、(例えば図3の位置推定部45による)輸送機の自己位置推定をする信号送受手段や移動体を採用することができる。これにより、移動体は自己位置の推定ができ、安全な運行、貨物の運搬ができる。
また例えば、受信した信号の強さにより、(例えば図12の信号送受装置101とドローン1との)距離を推定する信号送受手段や移動体を採用することができる。これにより、移動体は信号送受手段が設置された岸壁や海底との距離の推定ができ、安全な運行、貨物の運搬ができる。
また例えば、複数の信号送受手段を組み合わせる、信号送受手段や移動体を採用することができる。これにより、移動体はより正確な自己位置の推定ができ、安全な運行、貨物の運搬ができる。
また例えば、逆に船舶(例えば図12のドローン1)から地上にデータ転送する、信号送受手段や移動体を採用することができる。これにより、地上側から移動体の位置を推定することで、移動体に対する無線通信等による適切な制御を行うことができ、安全な運行、貨物の運搬ができる。
また例えば、船舶からの信号を使って、複数の地上局(例えば図12の複数の信号送受装置101)から位置推定をして船舶に伝達する、信号送受手段や移動体を採用することができる。これにより、移動体は自己位置の推定に係る装置を積載せずとも、地上側で推定された自己位置を取得することができ、安全な運行、貨物の運搬ができる。
また例えば、1つの地上局でも船舶の移動と組み合わせたり、水面からの距離等を使って自己位置を推定する、信号送受手段や移動体を採用することができる。これにより、移動体は、信号送受手段が少ない個所との距離しか推定に使えない場合においても、他の移動体との距離に基づいて自己位置の推定を行うことができ、安全な運行、貨物の運搬ができる。
また例えば、地上局がなくても、海流などの情報を使って、慣性航法で自己位置を推定する、信号送受手段や移動体を採用することができる。これにより、移動体は、信号送受手段が無い場合においても、自己位置の推定を行うことができ、安全な運行、貨物の運搬ができる。
以上、本発明及び他の実施形態について説明したが、本発明及び他の実施形態は、上述の実施形態に限定されるものではなく、目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態では、移動体の一例としてドローンが採用されているが、ドローンに限定されず、あらゆる移動体を採用することができる。例えば、水上または水中を移動するドローンに限らず、水上を移動する船舶や水中を移動する潜水艦等は、いずれも移動体の一例である。
また、図3に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行出来る機能がドローン1等に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に図3の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体との組み合わせで構成してもよい。
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
1・・・ドローン、2・・・操縦者端末、3・・・サーバ、41・・・駆動部、42・・・移動制御部、43・・・重心管理部、44・・・重心制御部、45・・・位置推定部、5・・・コンテナ、Q・・・岸壁、6・・・支持部材、GC・・・コンテナ重心、51・・・ローラ、52・・・コンテナ台座、53・・・台座ローラ、54・・・ローラ勘合部、55・・・バラストタンク、61・・・ハッチ、62・・・固定部、7・・・ドック、Di・・・ドック内、Do・・・ドック室、Dc・・・ドック接続領域、71・・・ドック壁、72・・・防水壁、73・・・支持機、74・・・接続リング部、75・・・ロックリング、76・・・カム、77・・・台車、81・・・バルブ、82・・・バルブ、Du・・・ドック上部、83・・・予備水槽、91・・・GPS受信装置、92・・・信号線、101・・・信号送受装置

Claims (1)

  1. 水上又は水中を移動して所定の物品を運搬する移動体において、
    前記物品の重心を移動させる重心移動手段と、
    前記物品の前記重心を固定させる重心固定手段と、
    を備える移動体。
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