JP2022037560A - 締結構造 - Google Patents

締結構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2022037560A
JP2022037560A JP2020141758A JP2020141758A JP2022037560A JP 2022037560 A JP2022037560 A JP 2022037560A JP 2020141758 A JP2020141758 A JP 2020141758A JP 2020141758 A JP2020141758 A JP 2020141758A JP 2022037560 A JP2022037560 A JP 2022037560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
portions
fastened
fastening
fastener
fastening structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020141758A
Other languages
English (en)
Inventor
崇之 井原
Takayuki Ihara
宏史 田中
Hiroshi Tanaka
優 中島
Masaru Nakashima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2020141758A priority Critical patent/JP2022037560A/ja
Publication of JP2022037560A publication Critical patent/JP2022037560A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

【課題】 2つの被締結部の締結及び締結を解除する際の作業効率の向上が図れる締結構造を提供する。【解決手段】 締結構造であって、締結金具C1は、第1及び第2被締結部1,2を貫通する複数のおねじ部mと、ねじ部mとその先端側部分で螺合する複数のめねじ部fと、複数のめねじ部fと複数のおねじ部mの基端側部分とのうちのいずれか一方を連結する連結部L1と、連結部L1との間に第1及び第2被締結部1,2が配置されるようにおねじ部mに取り付けられ、一方向に回転操作されることにより第1及び第2被締結部1,2の締結を可能にし、逆方向に回転操作されることにより締結を解除する複数の被回転操作部と、を備えており、第1及び第2被締結部1,2は、おねじ部mが貫通する複数の貫通部1a,2aと、複数のおねじ部mを複数の貫通部1a,2aへ挿脱可能なように、貫通部1a,2aと連続して形成された複数の切欠き部1b,2bと、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の部材の板状部分同士が重ねられて締結された締結構造に関する。
従来、例えば、機器のケーシングの開口部や点検用の開口部に蓋を取り付ける際、開口部のフランジと蓋とが複数のボルト及びナットを用いて締結されている。この場合、開口部のフランジに蓋を取り付ける場合には、フランジ及び蓋に設けられた複数のボルト挿通孔に各ボルトを挿通させ、各ボルトの軸部にナットを取り付けて締め付けなければならない。また、蓋を取り外す場合には、逆の作業を行うことになる。このように蓋の取り付け及び取り外しには、個別にボルト及びナットの脱着を行わなければならず、蓋の取り付け取り外し作業が面倒であり、作業時間も長くなる。この場合、開口部のフランジと、このフランジに接する蓋の外周付近の部分とが、蓋が取り付けられたときに締結される被締結部となる。
一方、特許文献1には、半導体製造装置本体に設けられた接続用管のフランジに配管のフランジをボルト及びナットを用いて固定した半導体製造装置の配管固定構造において、両フランジのボルト挿通孔を外周側に開放して外周側からのボルト挿脱を可能となした構成が記載されている。この構成の場合、接続用管と配管のフランジ同士を固定する場合に、両フランジを重ね合わせ、両ボルト挿通孔の位置合わせを行なうと、ボルトの軸部の先端にナットを取り付けた状態で、ボルトの軸部をフランジの外周側から挿入することができ、またナットをボルトの軸部から完全に取り外す必要がなく、配管の取り付け取り外しの作業を簡単にできることが記載されている。
実開平6-12891号公報
しかしながら特許文献1の構成では、配管の取り付け取り外しの作業時にボルト及びナットを1組ごとに取り付けたり、取り外したりする必要があり、この点で、作業効率が悪くなる。また、ボルト及びナットを誤って落とすこともある。この特許文献1の構成の場合、接続用管のフランジと配管のフランジとが、配管が取り付けられたときに締結される被締結部となる。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、2つの被締結部の締結及び締結を解除する際の作業効率の向上を図ることができる締結構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある態様に係る締結構造は、第1部材に設けられた板状の第1被締結部と、第2部材に設けられた板状の第2被締結部とが重ね合わせられて、締結金具によって前記第1被締結部と前記第2被締結部とが締結された締結構造であって、前記締結金具は、互いに間隔をあけて配置され、重ね合わせられた前記第1及び第2被締結部を貫通する複数のおねじ部と、各々の前記おねじ部とその先端側部分で螺合した複数のめねじ部と、前記複数のめねじ部と前記複数のおねじ部の基端側部分とのうちのいずれか一方を連結する連結部と、前記連結部との間に前記第1及び第2被締結部が配置されるように各々の前記おねじ部に取り付けられ、前記おねじ部の中心軸を中心にして一方向に回転操作されることにより前記連結部に近づく方向に移動して前記第1被締結部と前記第2被締結部との締結を可能にし、前記一方向とは逆方向に回転操作されることにより前記連結部から遠ざかる方向に移動して前記第1被締結部と前記第2被締結部との締結を解除する複数の被回転操作部と、を備えており、前記第1及び第2被締結部は、各々の前記おねじ部が貫通する複数の貫通部と、前記締結金具の前記複数のおねじ部を、前記第1及び第2被締結部の重なり方向と直交する方向から前記複数の貫通部へ挿脱可能なように、それぞれ前記貫通部と連続して形成された複数の切欠き部と、を備えている。
この構成によれば、締結金具が複数のおねじ部とこれらと螺合した複数のめねじ部とを有しており、作業者は、複数のおねじ部が重ね合わせられた第1及び第2被締結部の切欠き部を介して貫通部に挿入した状態となるように締結金具を配置し、被回転操作部を一方向に回転操作することにより、第1被締結部と第2被締結部とを締結することができる。そして、作業者は、被回転操作部を上記一方向とは逆方向に回転操作することにより、第1被締結部と第2被締結部との締結を解除し、複数のおねじ部を貫通部から切欠き部を介して外側へ移動させるようにして締結金具を取り外すことができる。これにより、従来のようにボルト及びナットを一組ずつ第1及び第2被締結部に取り付けたり取り外したりするのではなく、複数のおねじ部とこれらと螺合した複数のめねじ部を有する締結金具を用いることで、第1及び第2被締結部の締結及び締結を解除する際の作業効率の向上を図り、作業時間を短縮することができる。また、従来のようにボルト及びナットを誤って落とすことも無くなる。
また、前記連結部は、前記複数のめねじ部を固定した状態で連結し、前記被回転操作部及び前記おねじ部は、前記被回転操作部を頭部とし、前記おねじ部を軸部に有するボルトで構成されていてもよい。
また、前記連結部は、各々の前記おねじ部が挿通する複数の挿通孔が設けられたプレート部材を有し、前記プレート部材に前記めねじ部を有する複数のナットが固定されていてもよい。
また、前記連結部は、ねじ切り加工によって前記複数のめねじ部が形成されたプレート部材で構成されていてもよい。
また、前記連結部は、前記複数のおねじ部が固定された状態となるように前記複数のおねじ部の基端側部分を連結し、前記被回転操作部は、前記めねじ部を有するナットで構成されていてもよい。
また、前記連結部は、各々の前記おねじ部が挿通する複数の挿通孔が設けられたプレート部材を有し、前記プレート部材に前記おねじ部を軸部に有する前記ボルトの頭部が固定されていてもよい。
また、前記連結部は、前記複数のおねじ部が突設されたプレート部材で構成されていてもよい。
また、前記第1被締結部と前記第2被締結部とのうちの少なくともいずれか一方に、前記締結金具を前記第1及び第2被締結部に取り付ける際に前記締結金具の脱落を防止するための脱落防止部を有していてもよい。これにより、第1,第2被締結部の互いに接する面が、例えば鉛直あるいは略鉛直に配置され、貫通部から下方(斜め下方を含む)に向けて切欠き部が配置された部分に締結金具を取り付ける場合に、締結金具の脱落を防止でき、作業性の向上を図れる。
また、前記連結部に取っ手が取り付けられていてもよい。これにより、締結金具の取り扱いが容易になる。
本発明は、以上に説明した構成を有し、2つ以上の被締結部の締結及び締結を解除する際の作業効率の向上を図ることができる締結構造を提供することができるという効果を奏する。
図1(A)は、本実施形態における第1構成例の締結金具を用いた締結構造の締結前の斜視図であり、図1(B)は、図1(A)に示す締結構造の締結前の断面図であり、図1(C)は、第1構成例の締結金具の正面図である。 図2(A)は、第2構成例の締結金具の正面図であり、図2(B)は、図2(A)に示す締結金具を下から視た図であり、図2(C)は、図2(A)に示す締結金具の側面図である。 図3は、第3構成例の締結金具の正面図である。 図4は、第4構成例の締結金具の正面図である。 図5(A)は、第5構成例の締結金具の正面図であり、図5(B)は、図5(A)に示す締結金具を下から視た図であり、図5(C)は、図5(A)に示す締結金具の側面図である。 図6は、第6構成例の締結金具の正面図である。 図7(A)は、第7構成例の締結金具を用いて締結する第1,第2部材を示す側面図であり、図7(B)は、図7(A)において左側から見た部材と第7構成例の締結金具を示す図である。 図8(A)は、第1変形例における第1,第2被締結部を第1被締結部側を正面にして見た正面図及び側面図であり、図8(B)は、図8(A)に示す第1,第2被締結部に第1構成例の締結金具を仮止めしたときの正面図及び側面図である。 図9(A)は、第2変形例における第1,第2被締結部を第1被締結部側を正面にして見た正面図及び側面図であり、図9(B)は、図9(A)に示す第1,第2被締結部に第4構成例の締結金具を仮止めしたときの正面図及び側面図である。 図10(A)は、第3変形例における第1,第2被締結部を第1被締結部側を正面にして見た正面図及び側面図であり、図10(B)は、図10(A)に示す第1,第2被締結部に第1構成例の締結金具を仮止めしたときの正面図及び側面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略することがある。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を模式的に示したもので、形状及び寸法比等については正確な表示ではない場合がある。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
(実施形態)
図1(A)は、本実施形態における第1構成例の締結金具を用いた締結構造の締結前の斜視図であり、図1(B)は、図1(A)に示す締結構造の締結前の断面図であり、図1(C)は、第1構成例の締結金具の正面図である。
本実施形態における締結構造は、第1部材10に設けられた板状の第1被締結部1と、第2部材20に設けられた板状の第2被締結部2とが重ね合わせられて、4つの締結金具C1(C1a,C1b)によって第1被締結部1と第2被締結部2とが締結される。
図1では、ある機器の点検口(第2部材20)の開口部20aのフランジ(第2被締結部2)に、点検口の蓋(第1部材10)を取り付ける例が示されている。第1被締結部1は、フランジ(第2被締結部2)と接する蓋(第1部材10)の外周付近の部分である。なお、図1(A)では、第2部材20は、第2被締結部2(フランジ)のみが図示され、その下の部分は図示されていない。
図1(A)に示すように、第1,第2被締結部1,2は、それぞれ、外形が四角形状であり、各辺部分に複数のU字状の切欠き部1A,2Aが設けられている。これらの切欠き部1A,2Aは、第1被締結部1と第2被締結部2とが重ねられたときに重なる位置となるように設けられている。
締結金具C1aと締結金具C1bとは、ボルトBT及びナットNTの個数の相違及びプレート部材31の長さの相違はあるものの、基本的な構造は同じである。ここでは、締結金具C1(C1a,C1b)について、締結金具C1aを示す図1(B),(C)を参照して説明する。ボルトBTは、被回転操作部となる頭部hと、おねじ部mを有する軸部とを備える。ナットNTは、おねじ部mと螺合するめねじ部fを有する。
締結金具C1は、複数のボルトBT及び複数のナットNTと、複数のナットNTが互いに間隔をあけて固定された金属製のプレート部材31とを備えている。プレート部材31に各ナットNTが例えば溶接加工によって固定されており、これにより、複数のナットNTのめねじ部fを固定した状態にして連結する連結部L1が構成されている。
プレート部材31には、各ボルトBTのおねじ部mが挿通する複数の挿通孔31aが設けられている。各ボルトBTのおねじ部mを挿通孔31aを挿通させてプレート部材31に固定されたナットNTのめねじ部fと螺合させることにより、締結金具C1が構成されている。
第1,第2被締結部1,2にはそれぞれ複数のU字状の切欠き部1A,2Aが設けられている。このU字状の切欠き部1A,2Aは、第1被締結部1と第2被締結部2とを締結させたときに、おねじ部mが第1,第2被締結部1,2を貫通する貫通部1a,2aと、おねじ部mを第1,第2被締結部1,2の重なり方向と直交する方向へ挿脱可能なように貫通部1a,2aと連続して形成された切欠き部1b,2bとで構成される。なお、第1,第2被締結部1,2の重なり方向とは、図1(B)の破線矢印S1で示すように第1被締結部1と第2被締結部2とが重なる方向である。
ここで、4つの締結金具C1の各々を、図1(A)に示す矢印方向およびその逆方向に移動させることにより、複数のおねじ部mを貫通部1a,2aに挿脱可能にするため、各々の締結金具C1に対応する切欠き部1b,2bの全ては平行となるように形成されている。貫通部1a,2aは、U字状の切欠き部1A,2Aの奥まった部分である。
そして、4つの締結金具C1の各々を、第1,第2被締結部1,2の外側から図1(A)に示す矢印方向に移動させて、それぞれに設けられた各ボルトBTのおねじ部mをU字状の切欠き部1A,2Aにはめた状態(例えば、図1(B)の右側の二点鎖線で示された締結金具C1の状態)にし、各ボルトBTの頭部hを一方向に回転(例えば右回転)させることにより、ボルトBTの頭部hがプレート部材31に近づく方向に移動して第1被締結部1と第2被締結部2とが締め付けられる。このようにして、4つ全ての締結金具C1を取り付けることにより、第1被締結部1と第2被締結部2とを締結し、第1被締結部1と第2被締結部2とを連結(結合)させることができる。このとき、互いに間隔をあけて配置された複数のおねじ部mは、第1及び第2被締結部1,2が重なる方向に延びており、重ね合わせられた第1及び第2被締結部1,2の貫通部1a,2aを貫通した状態である。
第1被締結部1と第2被締結部2との締結を解除するときには、各ボルトBTの頭部hを逆方向に回転(例えば左回転)させることにより、ボルトBTの頭部hがプレート部材31から遠ざかる方向に移動して第1被締結部1と第2被締結部2との締め付けが緩められ、締結が解除される。このとき、各ボルトBTとナットNTは螺合した状態である。そして、締結金具C1を外側へ移動させて第1,第2被締結部1,2から取り外すことにより、第1部材10と第2部材20とを切り離すことができる。
なお、各々の締結金具C1の連結部L1(フランジ部31)に取っ手9が取り付けられていてもよい。これにより、締結金具C1の取り扱いが容易になる。また、気密性を高めるために第1被締結部1と第2被締結部2との間にガスケットGが挟まれた締結構造でもよい。
次に、第2構成例の締結金具について説明する。図2(A)は、第2構成例の締結金具の正面図であり、図2(B)は、図2(A)に示す締結金具を下から視た図であり、図2(C)は、図2(A)に示す締結金具の側面図である。
この締結金具C2は、第1構成例の締結金具C1とは、複数のめねじ部fを連結する連結部の構成が異なる。この締結金具C2の連結部L2では、プレート部材31と、これと同様のプレート部材33とが対向するように配置されて接合部32で接合されており、これらの間に間隔をあけて複数のナットNTが配置される。2つのプレート部材31,33の間で、各ナットNTの両側には、ナットNTの回転を阻止する回り止め部34が設けられている。各ナットNTを、プレート部材31,33の間の回り止め部34の間に挿入し、各ボルトBTのおねじ部mを挿通孔31aを挿通させてナットNTのめねじ部f(図1参照)と螺合させている。プレート部材33には、プレート部材31同様、おねじ部mを挿通可能な挿通孔33aが設けられている。
この連結部L2では、各ナットNTがプレート部材31,33の間の回り止め部34の間に挿入されていることにより、複数のナットNTのめねじ部fが固定された状態(同じ位置で回転しない状態)で連結されている。
次に、第3構成例の締結金具について説明する。図3は、第3構成例の締結金具の正面図である。
この締結金具C3は、第1構成例の締結金具C1とは、複数のめねじ部fを連結する連結部の構成が異なる。この締結金具C3の連結部L3は、前述のプレート部材31よりも板厚の厚い金属製のプレート部材41に、各ボルトBTのおねじ部mと螺合する複数のめねじ部fがねじ切り加工によって形成された構成である。これにより、複数のめねじ部fが固定された状態で連結されている。
上記の第1~第3構成例の締結金具C1~C3を用いた場合には、締結金具C1~C3が複数のおねじ部mとこれらと螺合した複数のめねじ部fとを有しており、作業者は、複数のおねじ部mが重ね合わせられた第1及び第2被締結部1,2の切欠き部1b,2bを介して貫通部1a,2aに挿入した状態となるように締結金具C1~C3を配置し、ボルトBTの頭部hをおねじ部mの中心軸(中心線)を中心にして一方向に回転操作することにより、第1被締結部1と第2被締結部2とを締結することができる。そして、作業者は、ボルトBTの頭部hを上記一方向とは逆方向に回転操作することにより、第1被締結部1と第2被締結部2との締結を解除し、複数のおねじ部nを貫通部1a,2aから切欠き部1b,2bを介して外側へ移動させるようにして締結金具C1~C3を取り外すことができる。これにより、従来のようにボルト及びナットを一組ずつ第1及び第2被締結部1,2に取り付けたり取り外したりするのではなく、複数のおねじ部mとこれらと螺合した複数のめねじ部fを有する締結金具C1~C3を用いることで、第1及び第2被締結部1,2の締結及び締結を解除する際の作業効率の向上を図り、作業時間を短縮することができる。また、複数のめねじ部fは固定された状態で連結されているので、第1及び第2被締結部1,2の締結及び締結を解除する作業には、ボルトBTを回転させる工具を用いるだけですむ。また、従来のようにボルト及びナットを誤って落とすことも無くなる。
なお、上記の第1~第3構成例の締結金具C1~C3では、ボルトBTに、六角ボルトを用いたが、これに限らず、例えば、六角穴付きボルトまたはプラスナベコネジを用いてもよい。また、これらの頭部に平座金が一体に設けられた座金付きボルト(フランジボルト)を用いてもよい。
次に、第4構成例の締結金具について説明する。図4は、第4構成例の締結金具の正面図である。
この締結金具C4は、第1構成例の締結金具C1とは、ボルトとナットの配置が逆になった構成である。この締結金具C4では、各ボルトBTのおねじ部mを挿通孔31aを挿通させて、プレート部材31に各ボルトBTの頭部hを例えば溶接加工によって固定することにより、ボルトBTの頭部h(おねじ部mの基端側部分)を固定した状態にして連結する連結部L4が構成されている。そして、各ボルトBTのおねじ部mの先端側にナットNTのめねじ部fを螺合させることにより、締結金具C4が構成されている。
この場合、各ナットNTが被回転操作部になる。よって、複数のおねじ部mが重ね合わせられた第1及び第2被締結部1,2の切欠き部1b,2bを介して貫通部1a,2aに挿入した状態となるように締結金具C4を配置し、ナットNTを一方向に回転(例えば右回転)させることにより、ナットNTがプレート部材31に近づく方向に移動して第1被締結部1と第2被締結部2とを締結することができる。そして、ナットNTを逆方向に回転(例えば左回転)させることにより、ナットNTがプレート部材31から遠ざかる方向に移動して第1被締結部1と第2被締結部2との締め付けが緩められ、締結を解除することができる。
次に、第5構成例の締結金具について説明する。図5(A)は、第5構成例の締結金具の正面図であり、図5(B)は、図5(A)に示す締結金具を下から視た図であり、図5(C)は、図5(A)に示す締結金具の側面図である。
この締結金具C5は、第2構成例の締結金具C2とは、ボルトとナットの配置が逆になった構成である。この締結金具C5の連結部L5では、プレート部材31と、板状のプレート部材35とが対向するように配置されて接合部32で接合されており、これらの間に各ボルトBTの頭部hが配置される。2つのプレート部材31,35の間で、各ボルトBTの頭部hの両側には、ボルトBTの回転を阻止する回り止め部34が設けられている。ここで、プレート部材35は、図5(C)に示すように、例えば折り曲げることにより、開閉可能に構成されている(実線が閉じた状態で、二点鎖線が開いた状態)。この開閉可能な構成は、適宜変更である。例えば、ヒンジ等を用いて開閉可能に構成し、閉じた状態を維持させる係止部等が設けられてあってもよい。
この場合、プレート部材35を開いた状態にして、各ボルトBTのおねじ部mを挿通孔31aを挿通させて各ボルトBTの頭部hを回り止め部34の間に挿入し、プレート部材35を閉じた状態にする。そして、各ボルトBTのおねじ部mにナットNTのめねじ部f(図4参照)を螺合させることにより、締結金具C5が構成されている。
この連結部L5では、各ボルトBTの頭部hがプレート部材31,35の間の回り止め部34の間に挿入されていることにより、各ボルトBTのおねじ部mが固定された状態(同じ位置で回転しない状態)となり、複数のおねじ部mの基端側部分(ボルトBTの頭部h)が連結されている。この場合も、各ナットNTが被回転操作部になる。
次に、第6構成例の締結金具について説明する。図6は、第6構成例の締結金具の正面図である。
この締結金具C6は、第3構成例の締結金具C3において、おねじ部mを固定し、被回転操作部として用いたボルトBTの頭部hを、ナットNTに替えた構成である。この締結金具C6の連結部L6は、プレート部材31よりも板厚の厚いプレート部材42に、複数のおねじ部mが突設されることにより、複数のおねじ部mの基端側部分が連結されて複数のおねじ部mが固定された構成である。そして、各おねじ部mの先端側部分にナットNTのめねじ部fが螺合されている。なお、おねじ部mは、例えば、寸切りボルトをプレート部材42に形成されためねじ部(図示せず)と螺合させ溶接することにより、形成されるようにしてもよい。
上記の第4~第6構成例の締結金具C4~C6を用いた場合には、締結金具C4~C6が複数のおねじ部mとこれらと螺合した複数のめねじ部fとを有しており、作業者は、複数のおねじ部mが重ね合わせられた第1及び第2被締結部1,2の切欠き部1b,2bを介して貫通部1a,2aに挿入した状態となるように締結金具C4~C6を配置し、ナットNTをおねじ部mの中心軸(中心線)を中心にして一方向に回転操作することにより、第1被締結部1と第2被締結部2とを締結することができる。そして、作業者は、ナットNTを上記一方向とは逆方向に回転操作することにより、第1被締結部1と第2被締結部2との締結を解除し、複数のおねじ部nを貫通部1a,2aから切欠き部1b,2bを介して外側へ移動させるようにして締結金具C4~C6を取り外すことができる。これにより、従来のようにボルト及びナットを一組ずつ第1及び第2被締結部1,2に取り付けたり取り外したりするのではなく、複数のおねじ部mとこれらと螺合した複数のめねじ部fを有する締結金具C4~C6を用いることで、第1及び第2被締結部1,2の締結及び締結を解除する際の作業効率の向上を図り、作業時間を短縮することができる。また、複数のめねじ部fは固定された状態で連結されているので、第1及び第2被締結部1,2の締結及び締結を解除する作業には、ボルトBTを回転させる工具を用いるだけですむ。また、従来のようにボルト及びナットを誤って落とすことも無くなる。
なお、上記の第4~第6構成例の締結金具C4~C6では、ナットNTに、六角ナットを用いたが、これに限らず、例えば、フランジの付いたフランジナットを用いてもよい。
また、第1~第6構成例では、それぞれ複数(上記例では4個)の締結金具C1~C6を用いて第1及び第2被締結部1,2を締結するように構成したが、これに限らない。例えば、第1及び第2被締結部1,2の四角形状の一辺部分をヒンジ等で連結し、これと対向する辺部分を1個の締結金具を用いて締結する構成も可能である。
次に、第7構成例の締結金具について説明する。図7(A)は、第7構成例の締結金具を用いて締結する第1,第2部材(配管)を示す側面図であり、図7(B)は、図7(A)において左側(第1部材70側)から見た部材と第7構成例の締結金具を示す図である。
この第7構成例の締結金具C1Aは、各々配管(丸パイプ)からなる第1,第2部材70,80のフランジからなる第1,第2被締結部7,8を締結するために用いられる。第1,第2被締結部7,8を図7(A)に示すように重ね合わせた状態にして、4つの締結金具C1Aを用いて締結する。
この締結金具C1Aにおいて、基本的な構成は第1構成例の締結金具C1と同様であり、第1構成例の締結金具C1を用いた場合と同様の効果が得られる。第7構成例の締結金具C1Aにおいて、第1構成例の締結金具C1との主な相違は、第1,第2被締結部7,8の形状に合わせてプレート部材31Aが円弧状であることである。なお、各締結金具C1Aにおいて、ボルトBT及び連結部L1AのナットNT(不図示)の個数は、ここでは2個ずつ用いられているが、3個以上でもよく、適宜変更可能である。
この第1,第2被締結部7,8には、図1に示す第1,第2被締結部1,2のU字状の切欠き部1A,2Aと同様のU字状(ここでは正確には略U字状)の切欠き部7A,8Aが設けられている。
すなわち、第1被締結部7のU字状の切欠き部7Aと第2被締結部8のU字状の切欠き部8Aとは、同一形状である。以下では、U字状の切欠き部7Aの貫通部7aに対応するU字状の切欠き部8Aの貫通部を貫通部8aと記載し、U字状の切欠き部7Aの切欠き部7bに対応するU字状の切欠き部8Aの切欠き部を切欠き部8bと記載する。
U字状の切欠き部7A,8Aは、第1被締結部7と第2被締結部8とを締結させたときに(各締結金具C1Aが二点鎖線の位置になる状態)、ボルトBTのおねじ部m(図1参照)が第1,第2被締結部7,8を貫通する貫通部7a,8aと、ボルトBTのおねじ部mを第1,第2被締結部7,8の重なり方向(図7(A)の破線矢印S2で示す方向)と直交する方向へ挿脱可能なように貫通部7a,8aと連続して形成された切欠き部7b,8bとで構成される。ここで、4つの締結金具C1Aの各々を、図7(B)に示す矢印方向およびその逆方向に移動させることにより、ボルトBTのおねじ部mを貫通部7a,8aに挿脱可能にするため、各々の締結金具C1Aに対応する切欠き部7b,8bの全ては平行となるように形成されている。貫通部7a,8aは、U字状の切欠き部7A,8Aの奥まった部分である。
なお、気密性を高めるために第1被締結部7と第2被締結部8との間にガスケットG(図1(B)参照)が挟まれた締結構造でもよい。
ここでは、締結金具C1Aを、第1構成例の締結金具C1と基本的に同様の構成としたが、第2~第6構成例のいずれかの締結金具C2~C6と基本的に同様の構成としてもよい。
なお、第2~第7構成例の締結金具C2~C6,C1Aにおいても、第1構成例の締結金具C1の場合同様、連結部L2~L6,L1Aに取っ手9(図1(A)参照)が取り付けられることにより、締結金具の取り扱いが容易になる。
〔被締結部の変形例〕
次に、第1,第2被締結部の変形例として、3つの変形例について説明する。これらの変形例では、図1に示す第1,第2被締結部1,2をベースにその変形例について説明する。また、以下の変形例では、第1,第2被締結部1,2の互いに接する面が、例えば鉛直あるいは略鉛直に配置され、貫通部1a,2aから下方(斜め下方を含む)に向けて切欠き部1b,2bが配置された部分に締結金具を取り付ける場合について説明するが、これに限らず、例えば、第1,第2被締結部1,2の互いに接する面が、水平あるいは略水平に配置されていてもよい。
図8(A)は、第1変形例における第1,第2被締結部1,2を第1被締結部1側を正面にして見た正面図及び側面図であり、図8(B)は、図8(A)に示す第1,第2被締結部1,2に第1構成例の締結金具C1を仮止めしたときの正面図及び側面図である。
この第1変形例では、第1被締結部1に、複数のU字状の切欠き部1Aのうちの少なくとも一端側(図8(A),(B)の正面図では右端側)のU字状の切欠き部1Aにおいて、切欠き部1bを避けてかつその近傍に突起部11aを取り付けている。突起部11aは、第1被締結部1において第2被締結部2と接する面とは反対側の面に取り付けられている。
これにより、締結金具C1を第1,第2被締結部1,2に取り付ける際、図8(B)のように仮止めするときに、最初に突起部11aに対応する箇所のボルトBTを軽く締めることで、締結金具C1が脱落しようとしても、被回転操作部であるボルトBTの頭部が突起部11aに引っ掛かり、脱落することを防止することができる。この場合、ボルトBTとして図示されているようなフランジボルトを用いることがより好ましい。
なお、突起部11aに代えて、これとは切欠き部1bの反対側に突起部11bを設けるようにしてもよい。さらには、両方の突起部11a,11bを設けてもよい。また、複数あるいは全ての切欠き部1bに対して、突起部11a及び/または突起部11bを設けてあってもよい。突起部11a,11bは、締結金具C1が脱落しようとしてもボルトBTを軽く締めることでボルトBTの頭部が引っ掛かればよく、図示されたように角棒状に限らず、丸棒状や三角形の棒状であってもよいし、短い棒を取付面に垂直に取り付けて構成してもよいし、溶接ビードによって形成されていてもよい。
また、ここでは、第1構成例の締結金具C1を例に説明したが、図2,図3に示す第2,第3構成例の締結金具C2,C3を用いてもよい。この場合も、ボルトBTとしてフランジボルトを用いることがより好ましい。
また、図4~図6に示す第4~第6構成例の締結金具C4~C6を用いてもよい。この場合、締結金具C4~C6を仮止めするときに、締結金具C4~C6が脱落しようとしても、被回転操作部であるナットNTが突起部11a(11b)に引っ掛かり、脱落することを防止することができる。この場合、ナットNTとしてフランジナットを用いることがより好ましい。
なお、第1,第2被締結部1,2の互いに接する面が、例えば水平あるいは略水平に配置されている場合には、突起部11a(11b)を設けることにより、被回転操作部(締結金具C1~C3のボルトBT,締結金具C4~C6のナットNT)が突起部11a(11b)に引っ掛かることが可能になり、被回転操作部を締めるときに締結金具が回ってずれることを防止できる。
図9(A)は、第2変形例における第1,第2被締結部1,2を第1被締結部1側を正面にして見た正面図及び側面図であり、図9(B)は、図9(A)に示す第1,第2被締結部1,2に第4構成例の締結金具C4を仮止めしたときの正面図及び側面図である。ここでは、締結金具C4のナットNTとして、第1被締結部1と接する側にテーパ面NTtが形成されたホイールナットを用いている。なお、ホイールナットに代えて、テーパ面NTtと同様のテーパ面が形成されたホイール袋ナットを用いてもよい。
この第2変形例では、第1被締結部1に、複数のU字状の切欠き部1Aにおいて、貫通部1aの周縁に、ナットNTのテーパ面NTtの一部がはまってテーパ面NTtと面接触するテーパ部12を設けている。
これにより、締結金具C4を第1,第2被締結部1,2に取り付ける際、図9(B)のように仮止めするときに、ナットNTを軽く締めることで、締結金具C4が脱落しようとしても、被回転操作部であるナットNTのテーパ面NTtがテーパ部12にはまって引っ掛かり、脱落することを防止することができる。
なお、ここでは、全てのU字状の切欠き部1Aの貫通部1aの周縁にテーパ部12を設けているが、複数あるいは1つの貫通部1aの周縁にテーパ部12を設けるようにしてもよい。複数のU字状の切欠き部1Aのうちの少なくとも一端側(例えば、図9(A),(B)の正面図の左端側)のU字状の切欠き部1Aの貫通部1aの周縁にテーパ部12を設けることが好ましい。例えば、一端側のU字状の切欠き部1Aの貫通部1aにのみテーパ部12を設けてあれば、締結金具C4を取り付ける際、最初にテーパ部12に対応する箇所のナットNTを軽く締めることで、締結金具C4の脱落を防止できる。
また、ここでは、第4構成例の締結金具C4を例に説明したが、図5,図6に示す第5,第6構成例の締結金具C5,C6を用いてもよい。この場合も、ナットNTとして、ホイールナットまたはホイール袋ナットを用いればよい。
また、図1~図2に示す第1~第3構成例の締結金具C1~C3を用いてもよい。この場合、ボルトBTとして、ホイールボルトのように、ボルトの頭部の軸部側にテーパ面が形成されたボルトを用いればよく、締結金具C1~C3を仮止めするときに、締結金具C1~C3が脱落しようとしても、被回転操作部であるボルトBTの頭部の軸部側のテーパ面がテーパ部12にはまって引っ掛かり、脱落することを防止することができる。
なお、第1,第2被締結部1,2の互いに接する面が、例えば水平あるいは略水平に配置されている場合には、テーパ部12を設けることにより、被回転操作部(締結金具C1~C3の上記テーパ面を有するボルトBT,締結金具C4~C6の上記テーパ面を有するナットNT)のテーパ面がテーパ部12にはまって引っ掛かることが可能になり、被回転操作部を締めるときに締結金具が回ってずれることを防止できる。
図10(A)は、第3変形例における第1,第2被締結部1,2を第1被締結部1側を正面にして見た正面図及び側面図であり、図10(B)は、図10(A)に示す第1,第2被締結部1,2に第1構成例の締結金具C1を仮止めしたときの正面図及び側面図である。
この第3変形例では、第2被締結部2の少なくとも一端側(図10(A),(B)の正面図では左端側)において、切欠き部2bを避けてその近傍に突起部21aを取り付けている。突起部21aは、第2被締結部2において第1被締結部1と接する面とは反対側の面に取り付けられている。
これにより、締結金具C1を第1,第2被締結部1,2に取り付ける際、図10(B)のように仮止めするときに、最初に突起部21aの近傍のボルトBTを軽く締めることで、締結金具C1が脱落しようとしても、連結部L1のプレート部材31が突起部21aに引っ掛かり、脱落することを防止することができる。
なお、突起部21aに代えて、これとは切欠き部2bの反対側に突起部21bを設けるようにしてもよい。このように突起部は、1つあるいは複数設けてもよく、また、連結部L1の取付位置の下方で切欠き部2bを避けた位置であればどこでもよい。突起部21a,21bは、締結金具C1が脱落しようとしてもボルトBTを軽く締めることで連結部L1のプレート部材31が引っ掛かればよく、図示されたように角棒状に限らず、丸棒状や三角形の棒状であってもよいし、短い棒を取付面に垂直に取り付けて構成してもよいし、溶接ビードによって形成されていてもよい。
また、ここでは、第1構成例の締結金具C1を例に説明したが、図2~6に示す第2~第6構成例の締結金具C2~C6を用いてもよい。
なお、第1,第2被締結部1,2の互いに接する面が、例えば水平あるいは略水平に配置されている場合には、突起部21a(21b)を設けることにより、締結金具C1~C6の連結部L1~L6が突起部21a(21b)に引っ掛かることが可能になり、被回転操作部(締結金具C1~C3のボルトBT,締結金具C4~C6のナットNT)を締めるときに締結金具が回ってずれることを防止できる。
上記のように、第1~第3変形例では、例えば、貫通部1a,2aから下方(斜め下方を含む)に向けて切欠き部1b,2bが配置された部分の第1,第2被締結部1,2に締結金具を取り付ける際に特に有用であり、締結金具を仮止めする際に、第1,第2変形例では、締結金具の被回転操作部を軽く締めたときにその被回転操作部が第1被締結部1に設けられた脱落防止部(突起部11a,11b、テーパ部12)に引っ掛かり、締結金具の脱落を防止できる。また、第3変形例では、締結金具の被回転操作部を軽く締めたときに連結部が第2被締結部2に設けられた脱落防止部(突起部21a,21b)に引っ掛かり、締結金具の脱落を防止できる。よって作業性の向上を図れる。なお、第1被締結部1に脱落防止部(突起部11a,11bまたはテーパ部12)を設けるとともに、第2被締結部2に脱落防止部(突起部21a,21b)を設けるようにしてもよい。
上記の第1~第3変形例では、第1,第2被締結部1,2を例に説明したが、図7に示す第1,第2被締結部7,8についても同様に適用することができる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、2つの被締結部の締結及び締結を解除する際の作業効率の向上を図ることができる締結構造等として有用である。
C1~C6,C1A 締結金具
L1~L6,L1A 連結部
BT ボルト
NT ナット
f めねじ部
m おねじ部
h ボルトの頭部
1,7 第1被締結部
2,8 第2被締結部
1a,2a,7a 貫通部
1b,2b,7b 切欠き部
9 取っ手
10,70 第1部材
11a,11b 突起部
12 テーパ部
20,80 第1部材
21a,21b 突起部
31,41,42 プレート部材
31a,41a 挿通孔

Claims (9)

  1. 第1部材に設けられた板状の第1被締結部と、第2部材に設けられた板状の第2被締結部とが重ね合わせられて、締結金具によって前記第1被締結部と前記第2被締結部とが締結された締結構造であって、
    前記締結金具は、
    互いに間隔をあけて配置され、重ね合わせられた前記第1及び第2被締結部を貫通する複数のおねじ部と、
    各々の前記おねじ部とその先端側部分で螺合した複数のめねじ部と、
    前記複数のめねじ部と前記複数のおねじ部の基端側部分とのうちのいずれか一方を連結する連結部と、
    前記連結部との間に前記第1及び第2被締結部が配置されるように各々の前記おねじ部に取り付けられ、前記おねじ部の中心軸を中心にして一方向に回転操作されることにより前記連結部に近づく方向に移動して前記第1被締結部と前記第2被締結部との締結を可能にし、前記一方向とは逆方向に回転操作されることにより前記連結部から遠ざかる方向に移動して前記第1被締結部と前記第2被締結部との締結を解除する複数の被回転操作部と、を備えており、
    前記第1及び第2被締結部は、
    各々の前記おねじ部が貫通する複数の貫通部と、
    前記締結金具の前記複数のおねじ部を、前記第1及び第2被締結部の重なり方向と直交する方向から前記複数の貫通部へ挿脱可能なように、それぞれ前記貫通部と連続して形成された複数の切欠き部と、を備えている、
    締結構造。
  2. 前記連結部は、前記複数のめねじ部を固定した状態で連結し、
    前記被回転操作部及び前記おねじ部は、前記被回転操作部を頭部とし、前記おねじ部を軸部に有するボルトで構成されている、
    請求項1に記載の締結構造。
  3. 前記連結部は、
    各々の前記おねじ部が挿通する複数の挿通孔が設けられたプレート部材を有し、前記プレート部材に前記めねじ部を有する複数のナットが固定されている、
    請求項2に記載の締結構造。
  4. 前記連結部は、
    ねじ切り加工によって前記複数のめねじ部が形成されたプレート部材で構成されている、
    請求項2に記載の締結構造。
  5. 前記連結部は、前記複数のおねじ部が固定された状態となるように前記複数のおねじ部の基端側部分を連結し、
    前記被回転操作部は、前記めねじ部を有するナットで構成されている、
    請求項1に記載の締結構造。
  6. 前記連結部は、
    各々の前記おねじ部が挿通する複数の挿通孔が設けられたプレート部材を有し、前記プレート部材に前記おねじ部を軸部に有する前記ボルトの頭部が固定されている、
    請求項5に記載の締結構造。
  7. 前記連結部は、
    前記複数のおねじ部が突設されたプレート部材で構成されている、
    請求項5に記載の締結構造。
  8. 前記第1被締結部と前記第2被締結部とのうちの少なくともいずれか一方に、前記締結金具を前記第1及び第2被締結部に取り付ける際に前記締結金具の脱落を防止するための脱落防止部を有する、
    請求項1~7のいずれかに記載の締結構造。
  9. 前記連結部に取っ手が取り付けられた、
    請求項1~8のいずれかに記載の締結構造。
JP2020141758A 2020-08-25 2020-08-25 締結構造 Pending JP2022037560A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020141758A JP2022037560A (ja) 2020-08-25 2020-08-25 締結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020141758A JP2022037560A (ja) 2020-08-25 2020-08-25 締結構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022037560A true JP2022037560A (ja) 2022-03-09

Family

ID=80494678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020141758A Pending JP2022037560A (ja) 2020-08-25 2020-08-25 締結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022037560A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101796003B1 (ko) 너트 제어수단을 갖는 진공배관용 클램프
EP2048424B1 (en) Clamp
CA3060304C (en) Fastening devices for explosion-proof enclosures
US8408606B2 (en) Pipe clamp assembly with tightening element keeper
US20140053691A1 (en) Nut and Fitting Strike Adapter and Method of Utilizing the Same
JP2008298545A (ja) 水道メータ脱着用具およびこれを用いた水道メータ脱着方法
JP2022037560A (ja) 締結構造
JP2006336676A (ja) ボルトに結合されたナットが離脱しないようにしたクランプ
KR101784384B1 (ko) 배관플렌지 체결볼트용 특수렌치
KR101796002B1 (ko) 진공배관용 클램프
JP2010007800A (ja) 配設体の支持具
JP2001317527A (ja) 回転式締め付け具の回り止め機構、これに用いる第1及び第2の座金並びに当該機構の解除方法
JP2000136890A (ja) 接続用フランジ
KR20140001924U (ko) 플랜지용 퀵 클램프
JP2014081062A (ja) 緩み止め付きボルトとナット
GB2478955A (en) Fastener holding spanner
US11433516B2 (en) Fastener holding spanner
KR20100026589A (ko) 필터하우징 및 그 결합방법
JP4664792B2 (ja) ボックス固定装置
JP7307162B2 (ja) 配管支持具
JP7215126B2 (ja) 継手構造
JP3246223U (ja) スパナ
KR101796004B1 (ko) 너트 제어수단을 갖는 진공배관용 클램프
JP7330061B2 (ja) フランジ補強具
JPH10231969A (ja) 配管フランジ接続構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240227

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240430