JP2022037179A - 地域包括ケア事業システム - Google Patents

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【課題】医療介護統合DBを利用してこれまでに定量化できなかった介護サービスの需要と供給の関係を定量化する地域包括ケア事業システムを提供する。【解決手段】地域包括ケア事業システムは、医療介護統合DB1.1を用いて、心身状態等別対象者の抽出を行う介護保険事業計画区分別対象者抽出部16.1と、住所コードと小地域の関連を定義する小地域設定部2.2と、利用者小地域特定部16.2.1により、住所コードを活用して小地域特定を行い、各算出部16.2.2及び16.2.3により小地域別に介護サービスの需要供給量、すなわち、顕在供給量と必要需要量を算出し、小地域別に算出した需要供給の定量的な値から、小地域別需要供給差異算出部16.2.4により小地域別の需要供給差異の算出を行う小地域分析部16.2と、を具備する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、介護保険事業を含めた地域包括ケア事業を実行するための地域包括ケア事業システムに関する。
医療と介護の領域では、レセプトデータをはじめとし、電子化されたデータが数多く存在している。例えば、被保険者資格情報、医療レセプト情報、介護レセプト情報等を一元化したデータベースには、国民健康保険団体連合会が保有する国保データベース(医療介護統合DB)が存在している。医療と介護の情報を同時に保持した情報源が存在し、かつ在宅医療と介護の連携の推進が求められているが、在宅医療に関して定量的な現状把握ができておらず、連携を推進する施策等の活動の評価は困難であった。
しかしながら、病院(特に慢性期病院)に入院している患者のように、在宅医療サービスが充実することで、退院を見込むことができる患者が存在しているという実情が分かっている。退院して自宅に戻ることが難しい要因に、自宅で在宅医療サービスを利用することができるか否か不明確であることが考えられる。また、在宅医療サービスを提供する事業者から見ても、ある地域にニーズが存在するか否かを知る手段がないため、サービスを展開し難い、といった在宅医療の推進を困難にしている要因が考えられる。
例えば、現状、小地域単位で訪問診療が行われているが、この訪問診療の定量的な分析結果をもってしても、該当する小地域における訪問診療のニーズを把握することはできない。すなわち、在宅医療基盤が少ない、もしくはない地域においては、自宅で医療サービスを受けることができないため、ニーズを持つ潜在的在宅医療サービス利用者は病院に入院していると考えられる。
また、介護サービス利用者の中には、在宅医療サービスを受けることで心身状態を維持・改善させる可能性のある場合が考えられる。しかし、介護サービスのみを利用している場合、医療行為が必要か否かを判断できる医療の有識者と接する機会が無く、在宅医療サービスの潜在的ニーズを認識できない場合がある。
なお、上記は在宅医療・介護連携に関するサービス量の分析に関して説明したが、介護保険サービス量の分析に関して同様の背景がある。すなわち、利用者の各種属性(疾病、要介護状態区分、認知症自立度、障害自立度、その他認定調査項目に係る心身状態、介護力等)にもとづき最適な(理想的な)介護保険サービスの組合せが想定されるが、実際にはそのサービスの組合せが達成されていないケースも多い。その理由としては、地域に居住している利用者の各種属性に応じた最適なサービス量を鑑みた整備が自治体の介護保険事業計画策定の際に考慮されていない点が考えられる。従来本課題を解決する解決策は十分講じられてこなかった。
特開2002-132947号公報
前述の課題は、地域単位の在宅医療サービスの需要と供給の均衡を定量的に把握することで解決可能である。この場合、病院に入院して医療サービスを利用している在宅移行可能性医療サービス利用者、及び在宅医療サービスの潜在的ニーズを認識できていない状態で介護サービスを利用している在宅医療介護連携可能性福祉介護利用者の量を把握し、これを需要量とする。また、自宅にて医療サービスと介護サービスを利用している利用者、すなわち在宅医療と介護の連携を実現している利用者の量を供給量とする。需要量と供給量を小地域ごとに把握することで、どの小地域にどの程度の在宅医療・介護のサービス量を整備すべきかを明確にすることができる。
なお、上記において医療保険の適用されるサービスを医療サービス、介護保険の適用されるサービスを介護サービスと記載している。この表記は、以降も統一的に扱うこととする。また、福祉系の居宅介護サービス(訪問介護、通所介護、短期入所、訪問入浴、福祉用具貸与)を福祉系介護、医療系の居宅介護サービス(訪問看護、訪問リハビリ、通所リハビリ、居宅療養指導)を医療系介護、在宅医療サービスを在宅医療と略称表記する。
また、前述した介護保険事業計画に係る課題についても、地域単位での利用者の各種属性(疾病、要介護状態区分、認知症自立度、障害自立度、その他認定調査項目に係る心身状態、介護力等)に応じた顕在している供給量と、それらの属性に対して必要となる需要量との把握により解決が可能である。
本発明は、医療介護統合DBを利用して、これまでに定量化できなかった介護サービスの需要と供給の関係をも定量化し、介護サービスの最適供給を実現する地域包括ケア事業システムを提供することにある。
本発明の実施形態に係る地域包括ケア事業システムは、医療及び介護に関する被保険者情報、レセプト情報、傷病名情報、要介護認定情報を少なくとも有する医療介護統合データベースを備えた情報源と、この情報源が有する情報を用い、心身状態の予め設定した複数の項目を有する介護保険利用者を心身状態等別の対象者として抽出し、これら抽出された対象者毎に、実際に受けている介護サービスの種類と、この介護サービスの種類別の量とを利用者別の心身状態等別サービスの顕在供給量として求めると共に、前記抽出された対象者毎に、各対象者が本来受けるべき介護サービスの種類とこの介護サービスの種類別の量とを利用者別の心身状態等別サービスの必要需要量として求め、これら顕在供給量と必要需要量との差異を、前記介護サービスの種類別に算出する機能を有する介護保険事業計画分析部とを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、介護サービスの必要需要量と顕在供給量及び需要供給差異を客観的に示すことができる。
本発明の実施形態に用いる情報源を説明する図である。 本発明の実施形態に係る地域包括ケア事業システムの全体構成を示す機能ブロック図である。 実施形態に用いる心身状態等別サービス必要判定表を示す図である。 実施形態に用いる介護サービス判定表を示す図である。 実施形態における利用者別心身状態等別サービス利用実績量(顕在供給量)算出ロジックを説明する図である。 実施形態における利用者別心身状態等別必要サービス量(必要需要量)算出ロジックを説明する図である。 実施形態における小地域分析部の小地域別供給量の算出ロジックを説明する図である。 実施形態における小地域分析部の小地域別需要量の算出ロジックを説明する図である。 実施形態における小地域分析部の小地域別需要供給差異の算出ロジックを説明する図である。 実施形態における介護サービスを細分化して分析を行う場合に用いる細分化された判定表を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この実施の形態に係る地域包括ケア事業システムで用いられる情報源1の構成を示す。図1において、情報源1のひとつである医療介護統合データベース(以下、医療介護統合DB)1.1は、被保険者情報1.1.1、医療レセプト情報1.1.2、介護レセプト情報1.1.3、傷病名情報1.1.4、要介護認定情報1.1.5、健診情報1.1.6を保持する。
本発明の実施の形態では、被保険者情報1.1.1から個人を特定する番号(記号)、生年月日の年月から計算できる年齢、及び住所コードを活用する。また、医療レセプト情報1.1.2から診療行為の分類を認識する区分番号を、介護レセプト情報1.1.3から利用している介護のサービス種類コードを活用する。さらに、傷病名情報1.1.4及び要介護認定情報1.1.5から疾病情報と要介護状態区分を活用する。加えて、定量的分析の精度を向上させるため、医療介護統合DB1.1の上記以外の情報、及び医療介護統合DB1.1以外のその他情報源1.2を用いる。
図2は、本発明の実施の形態に係る地域包括ケア事業システムの全体構成を示している。この地域包括ケア事業システムは、図1で示した情報源1を含むコンピュータシステムとして構築されており、以下説明する各機能ブロックは、このコンピュータシステムにより実行される機能を表している。
図2の地域包括ケア事業システムの主体となる介護保険事業計画分析部16は、介護保険事業計画区分別対象者抽出部16.1、小地域設定部2.2、小地域分析部16.2を有する。
介護保険事業計画区分別対象者抽出部16.1は、医療介護統合DB1.1を用いて、心身状態等別対象者の抽出部16.1.1により心身状態等別対象者の抽出を行う。ここで、心身状態等とは、介護保険利用者の各種属性(疾病、要介護度、認知症自立度、障害自立度、認定調査項目、介護力等)に相当する。心身状態等別対象者とは、介護保険利用者のうち、予め設定した上述の各種属性を有する対象者である。心身状態等別対象者の抽出部16.1.1は、図1で示した医療介護統合DB1.1の、被保険者情報1.1.1、医療レセプト情報1.1.2、介護レセプト情報1.1.3、要介護認定情報1.1.5を用いて上述した対象者を抽出する。
小地域設定部2.2は、住所コードと小地域の関連を定義する。すなわち、小地域区分決定部2.2.1で小地域区分の決定を行い、その結果を表形式化する住所コード小地域区分関連設定部2.2.2で住所コードと小地域との関連を設定する。
小地域分析部16.2は、小地域ごとに介護サービスの後述する需要供給量を分析するもので、上述した抽出結果について、利用者小地域特定部16.2.1により、住所コードを活用して小地域特定を行う。また、各算出部16.2.2および16.2.3により小地域別に介護サービスの需要供給量、すなわち、顕在供給量と必要需要量を算出する。さらに、小地域別に算出した需要供給の定量的な値から、小地域別需要供給差異算出部16.2.4により小地域別の需要供給差異の算出を行う。
なお、顕在供給量とは、抽出された対象者が実際に受けているサービス量であり、必要需要量とは、抽出された対象者が本来受けるべきサービス量である。
図3は、心身状態等別サービス必要量判定部17のデータ構成を示す判定表(以下、これを心身状態等別サービス必要量判定表17と呼ぶ)を示している。この心身状態等別サービス必要量判定表17では、介護サービスを、訪問系介護サービス、通所系介護サービス、及び短期入所系介護サービスに分類している。心身状態(各属性)については、それぞれ判定値、すなわち、疾病では疾病1~疾病5、要介護度状態区分では要支援1~要介護5、認知症自立度ではI~M、障害自立度ではJ,A,B,C、及び介護力では大、小等が設定されている。
この心身状態等別サービス必要量判定表17では、心身状態である疾病、要介護度状態区分、認知症自立度、障害自立度、及び介護力の組合せによって、各心身状態の対象者が本来どのような介護サービスを受けるべきかを判定するため、各種介護サービスの要否(白丸の有無)と必要量(単位数、回(日)数)を定義している。
ここで介護力とは、例として、独居(介護力なし)、同居(介護力あり)、及び同居(介護力なし)などを想定している。
なお、疾病以外に、医療に係る状態像項目である各種検査項目(疾病の状態を評価するための血液検査結果等)との組合せにより、疾病の治癒状況等とサービスの対応関係も考慮することが可能になる。さらに、要介護状態区分、認知症自立度、及び障害自立度以外に、各種認定調査項目(第1群:ADL、第2群:IADL、第3群:認知機能、第4群:精神・行動障害等)との組合せとサービスの対応関係を踏まえて、心身状態と介護サービスの対応関係も考慮することができる。さらに、介護力以外に、経済力(保険料段階等)なども考慮することも可能である。
図4は、介護サービス判定部18のデータ構成を表す判定表(以下、これを介護サービス判定表18と呼ぶ)を示している。この介護サービス判定表18では、介護サービスを分類し、かつ具体的なサービス名を列挙して、どのサービスが各種介護サービス分類に該当するか否かの判定を定義している。すなわち、介護サービス判定表18では、介護サービスを、訪問系介護サービス、通所系介護サービス、短記入所系介護サービス、及びその他のサービスに分類する。
訪問系介護サービスとしては、訪問介護、訪問入浴、訪問看護、訪問リハビリテーション、及び居宅療養管理指導等がある。通所系介護サービスとしては、通所介護、通所リハビリ等がある。短期入所系介護サービスとしては、短期入所生活介護、短期入所生活介護(老健)等がある。その他サービスとしては、特養等の施設系サービスや、グループホームや特定施設入所者生活介護、及び小規模多機能等がある。
介護サービス判定表18は、上述した各介護サービスを介護サービス名(介護1~介護6)で表し、これらの介護サービスが、訪問系介護サービス、通諸系介護サービス、短期入所系介護サービス、及びその他サービスのどれに該当するかを白丸印で定義している。
サービスの判定定義は、上記判定表を更新することで変更が可能である。
図2で示した介護保険事業計画区分別対象者抽出部16.1は、前述のように、医療介護統合DB1.1を情報源とし、その被保険者情報1.1.1、医療レセプト情報1.1.2、介護レセプト情報1.1.3、要介護認定情報1.1.5、及びその他DB1.2の情報に基づいて、心身状態等別対象者を抽出するが、ここでは抽出された対象者について、利用者別の心身状態等別サービス利用実績(顕在供給量)を抽出すると共に利用者別の心身状態等別サービス必要量(必要需要量)を抽出する。これらの具体的な過程を図5、図6にて説明する。
図5で示すように、利用者別の心身状態等別サービス利用実績(顕在供給量)19は、医療介護統合DB1.1の各種実績情報と、住所コード等を有するその他DB1.2を情報源とし、図4で示した介護サービス判定表18を用いて抽出される。この際、抽出データには、利用者ごとに住所コードが紐づいている。
図5では、医療介護統合DB1.1及びその他DB1.2の各種情報から抽出された対象者のうち、例えば、利用者個人記号[a3692a2]の利用者は、各心身状態が疾病名[疾病1]、要介護状態区分[要介護3]、認知症自立度[I]、障害自立度[J2]、介護力[介護力大]であり、実際受けているサービスが訪問系介護サービスの、介護サービス名[介護1]、単位数[600]、回(日)数[3]と、通所系介護サービスの、介護サービス名[介護3]、単位数[800]、回(日)数[5]との2種類であり、短期入所系介護サービスは受けていない、ことを表している。
これに対し、図6は、利用者別の心身状態等別サービス必要量(必要需要量)20を表している。この必要需要量20は、医療介護統合DB1.1の被保険者情報1.1.1と、住所コード等を有するその他DB1.2を情報源とし、図3で示した心身状態等別サービス必要量判定表17と図4で示した介護サービス判定表18を用いて抽出される。この際も、抽出データには、利用者ごとに住所コードが紐づいている。
図6では、医療介護統合DB1.1及びその他DB1.2の各種情報から抽出された対象者のうち、図5で説明した利用者と同じ対象者、すなわち、利用者個人記号[a3692a2]の利用者についてみると、心身状態は、疾病名[疾病1]、要介護状態区分[要介護3]、認知症自立度[I]、障害自立度[J2]、介護力[介護力大]と同じであるが、本来受けるべきサービスは、訪問系介護サービスの、介護サービス名[介護1]、単位数[900]、回(日)数[5]と、通所系介護サービスの介護サービス名[介護3]。単位数[1200]、回(日)数[8]との2種類であり、短期入所系介護サービスは受けていない。
このように、心身状態が同じ利用者個人記号[a3692a2]の利用者について、図6で示す本来受けるべき介護サービス量と、図5で示す実際に受けている介護サービス量との間に差が生じている。
次に、これらの需要供給量を、図2で示した小地域分析部16.2により小地域ごとに分析する。すなわち、図5と図6で示した利用者別の心身状態等別サービス利用実績量(顕在供給量)19と利用者別の心身状態等別サービス必要量(必要需要量)20の抽出結果について、利用者小地域特定部16.2.1により、住所コードを活用して利用者の小地域特定を行い、各算出部16.2.2及び16.2.3により小地域別の顕在供給量と必要需要量を算出する。さらに、小地域別に算出した需要供給の定量的な値から、小地域別需要供給差異算出部16.2.4により小地域別の需要供給差異の算出を行う。以下、これらの詳細説明を行う。
まず、顕在供給量の算出について図7を用いて説明する。図2で示した小地域別心身状態等別サービス種類別の顕在供給量算出部16.2.2は、前述のように抽出部16.1.1で抽出された、利用者別心身状態等別サービス利用実績(顕在供給量)19から、小地域区分表11.1や追加抽出条件11.2を用いて、地域別に人数を重複除去カウントし、単位数の和や回数の和を顕在供給量として算出した小地域別顕在供給量分析表21を作成する。
小地域区分表11.1は住所コードを小地域に関連付けした表である。また、顕在供給量を算出する際に追加抽出条件11.2による条件設定を行うことで、様々な場合の供給量の算出を実現できる。例えば、サービス種類や年齢などの情報を活用した抽出条件を適用することができる。さらに、介護や生活に係る状態像項目と合わせて抽出を行うことで、各種認定調査項目(ADL、IADL、認知機能、精神・行動障害等)との組合せによる抽出も可能になる。
次に、必要需要量の算出について図8を用いて説明する。図2で示した小地域別心身状態等別サービス種類別の必要需要量算出部16.2.3は、前述のように抽出部16.1.1で抽出された、利用者別心身状態等別サービス必要量(必要需要量)20から、小地域区分表11.1や追加抽出条件11.2を用いて小地域別に人数を重複除去カウントし、単位数の和や回数の和を必要需要量として算出した小地域別必要需要量分析表22を作成する。
なお、単位数と回数の必要需要量は、心身状態等別サービス必要量判定表17に定義した値によるものであり、人数の需要量及び供給量は医療介護統合DB1.1から算出した値である。
図2で示した小地域別需要供給差異算出部16.2.4は、上述のように小地域別に算出した需要供給の定量的な値から小地域別の需要供給差異の算出を行う。以下、図9を用いて詳述する。
図9で示すように、小地域別需要供給差異算出部16.2.4は、前述した小地域別顕在供給量分析表21及び小地域別必要需要量分析表22から、サービス分類別に需要量(人数、単位数、回(日)数)及び供給量(同左)の和をそれぞれ算出し、小地域別需要供給量分析表23.1で示す結果を得る。さらに、需要の対供給比率を以下の式(2)で定義する。
需要の対供給比率 = 必要需要量 ÷ 顕在供給量 ・・・(2)
図9の例の人数における需要の対供給比率は、小地域a、小地域b、小地域cそれぞれ、次のように算出される。
小地域aの需要の対供給比率=75÷50=1.5
小地域bの需要の対供給比率=45÷30=1.5
小地域cの需要の対供給比率=15÷10=1.5
このとき、供給量について、既存の介護サービス提供者の提供している介護サービス量が能力を超えている、もしくはその逆であるかを考慮した供給量調整を調整部23.2で行うことが考えられる。具体的には、算出の分母である供給量に調整量を乗算することで実現する。これは、需要供給差異に対して、介護サービス提供者の体制を変更しなくても需要供給の均衡を保つことができる可能性を考慮するための処理である。
図10で示すように、サービス種類の分類を細分化することが可能である。図3~図9では、3種類の大分類(訪問系介護サービス、通所系介護サービス、短期入所系介護サービス)として説明したが、それぞれの大分類を構成するサービス種類に細分化して同様の分析を実施することができる。すなわち、訪問系介護サービスとしては、訪問介護、訪問入浴、訪問看護、訪問リハビリテーション、及び居宅療養管理指導等に分け、通所系介護サービスとしては、通所介護、通所リハビリ等に分け、短期入所系介護サービスとしては、短期入所生活介護、短期入所生活介護(老健)等に分けて集計分析を行ってもよい。このとき、3種類の大分類の場合と同じ手法で分析が可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…情報源
1.1…医療介護統合DB
1.1.1…被保険者情報
1.1.2…医療レセプト情報
1.1.3…介護レセプト情報
1.1.4…傷病名情報
1.1.5…要介護認定情報
1.1.6…健診情報
1.2…その他情報源(医療介護統合DBの情報と関連付け可能な情報)
2…在宅医療介護連携分析部
2.2…小地域設定部
2.2.1…小地域区分決定部
2.2.2…住所コード小地域区分関連設定部
16…介護保険事業計画分析部
16.1…介護保険事業計画区分別対象者抽出部
16.1.1…心身状態等別対象者の抽出部
16.2…小地域分析部
16.2.1…利用者小地域特定部
16.2.2…小地域別心身状態等別サービス種類別顕在供給量算出部
16.2.3…小地域別心身状態等別サービス種類別必要需要量算出部
16.2.4…小地域別需要供給差異算出部
17…心身状態等別サービス必要量判定表
18…介護サービス判定表
19…利用者別心身状態等別サービス利用実績量(顕在供給量)
20…利用者別心身状態等別サービス必要量(必要需要量)
21…小地域別供給量分析表
22…小地域別需要量分析表
23.1…小地域別需要供給量分析表
23.2…供給量調整部
24…細分化版介護サービス判定表


Claims (4)

  1. 医療及び介護に関する被保険者情報、レセプト情報、傷病名情報、要介護認定情報を少なくとも有する医療介護統合データベースを備えた情報源と、
    この情報源が有する情報を用い、心身状態の予め設定した複数の項目を有する介護保険利用者を心身状態等別の対象者として抽出し、これら抽出された対象者毎に、実際に受けている介護サービスの種類と、この介護サービスの種類別の量とを利用者別の心身状態等別サービスの顕在供給量として求めると共に、前記抽出された対象者毎に、各対象者が本来受けるべき介護サービスの種類とこの介護サービスの種類別の量とを利用者別の心身状態等別サービスの必要需要量として求め、これら顕在供給量と必要需要量との差異を、前記介護サービスの種類別に算出する機能を有する介護保険事業計画分析部と、
    を備えたことを特徴とする地域包括ケア事業システム。
  2. 前記介護保険事業計画分析部は、
    前記情報源が有する情報を用い、前記利用者別の心身状態等別サービスの顕在供給量と、前記利用者別の心身状態等別サービスの必要需要量とを求める心身状態等別対象者抽出部と、
    住所コードと予め決定された小地域区分の決定との関連が設定された小地域設定部と、
    前記心身状態等別対象者抽出部で求められた前記顕在供給量と前記必要需要量とから小地域別の顕在供給量と必要需要量とを算出し、これら顕在供給量と必要需要量との差異を小地域別に算出する小地域分析部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の地域包括ケア事業システム。
  3. 前記小地域別の顕在供給量は、対応する小地域で同じサービス種類を受けている人数、サービス単位数、サービス回数とし、前記小地域別の必要需要量は、前記対応する小地域で同じサービス種類を本来受けるべき人数、サービス単位数、サービス回数とすることを特徴とする請求項2に記載の地域包括ケア事業システム。
  4. 前記介護保険事業計画分析部は、前記顕在供給量と前記必要需要量との差異を、これら顕在供給量と必要需要量とを総和した総需要量を前記顕在供給量で除算して算出することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか1項に記載の地域包括ケア事業システム。



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