JP2022035376A - 低周波治療機能を有する指圧装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022035376000001
【課題】電気刺激と押圧刺激とにより筋肉のコリを解消しつつも、不用意に構造を複雑化させない低周波治療機能を有する指圧装置を提供する。
【解決手段】低周波治療機能を有する指圧装置は、グリップ部と半球状指圧体とを有する指圧器本体を備え、半球状指圧体の先端突部を半円弧状の二又突起に形成すると共に、二又突起の半球状指圧体の表面を通電可能な金属体に形成し、表面金属製の半球状指圧体には皮膚面から低周波通電が可能に構成してなることとした。
【選択図】図1

Description

この発明は、低周波治療機能を有する指圧装置に関する。
従来、身体における痛みやコリの治療方法として、身体の患部に低周波電流を流す低周波療法が知られている。
低周波治療が、筋肉のコリを解消する機序は次のとおりである。患部へと流された低周波電流は、不随意で筋収縮と筋弛緩を電気的に引き起こす筋運動である所謂血液のポンプ運動を生起して血流を改善する。このような低周波作用により筋肉のコリが解消される。
かかる低周波療法では、より高い治療効果を得るため、低周波作用だけでなく他の施術作用を生起させる構造を備えた種々の低周波治療装置が提案されている。
例えば、特許文献1には、低周波発振器と、低周波発振器に接続し患部に接触させる導子と、導子の内部に湯水を循環させる湯水循環器と、を備えた低周波治療装置が開示されている。かかる低周波治療装置によれば、導子を介して低周波作用と温熱作用とを患部で生起させ、高い治療効果を得ることができるとしている。
また、特許文献2には、電流を発生させるための圧電素子機構と、圧電素子機構と接続した先端凸状の突部を備えた端子部と、圧電素子機構を内蔵し端子部を基端部に形成すると共に施術者が把持するための外筒と、を備えた押圧電気刺激器が開示されている。かかる押圧電気刺激器によれば、端子部を介して低周波作用と押圧作用とを患部で生起させ、高い治療効果を得ることができる。
特開平11-57029号公報 実用新案登録第3135390号公報
しかしながら、上記従来の低周波治療装置では、構造を徒に複雑化させるばかりか却って適切な治療効果を得られない虞があった。
一般に、筋肉のコリは、複数連なる各種筋肉の動きが滞る為に引き起こされるものである。筋肉のコリを効率的に解消する場合には、例えば脚の裏側先端に位置するヒラメ筋から脚の付け根に位置する大殿筋までのように、身体の末端に位置する筋肉から身体の略中央部に位置する筋肉へと向かうように、身体の外方から内方へと順を追って筋肉の動きを活性化して不純物が含まれた血液を流す必要がある。すなわち、連動する各種筋肉を順次、押したり揉んだりするような押圧作用により筋肉が解される。
特許文献1に記載の低周波治療装置は、患部に導子を接触させて使用するものであるため、係る患部にのみ低周波作用を生起させるものであり、筋肉のコリ解消効果を満足に得られないない虞があった。
特許文献2に記載の押圧電気刺激器は、外筒を把持して患部に端子部を押圧して使用するものであるため、施術者が十分な押圧力を患部へと伝えることが困難であった。しかも、係る端子部の形状では、施術する患部に適した押圧刺激、例えば略円柱の突形状部によるピンポイントな押圧刺激、或いは略円弧の横長形状部による広域を対象とする押圧刺激を使い分けることができなかった。
以上のことから、低周波作用と患部に適した形状からなる押圧部による押圧作用とにより相乗的に筋肉のコリを解消しつつも、不用意に構造を複雑化させない低周波治療装置が求められていた。
上記従来の課題を解決するために、この発明は、グリップ部と指圧機能部とを有する指圧器本体において、半球状指圧体の先端突部を半円弧状の二又突起に形成すると共に、二又突起の半球状指圧体の表面を通電可能な金属体に形成し、表面金属製の半球状指圧体には皮膚面から低周波通電が可能に構成してなる低周波治療機能を有する指圧装置を提供するものである。
また、この発明にかかる低周波治療機能を有する指圧装置は、指圧器本体の全体を金属製としたことを特徴とする。
また、この発明にかかる低周波治療機能を有する指圧装置は、指圧器本体において指圧機能を有する周縁部を金属製としたことを特徴とする。
また、この発明にかかる低周波治療機能を有する指圧装置は、指圧器本体の金属部分を電極として低周波通電可能とし、患者の人体の所定部位に他電極を形成して患者の人体を低周波通電可能とし、低周波通電状態で指圧器本体の金属部分が指圧機能を果たすように構成してなることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、低周波作用と患部に適した形状部により生起される押圧作用とにより相乗的に筋肉のコリを解消すると共に、不用意に構造を複雑化させない効果がある。具体的には、本発明は、半球状指圧体の先端突部を半円弧状の二又突起に形成すると共に、二又突起の半球状指圧体の表面を通電可能な金属体に形成し、表面金属製の半球状指圧体には皮膚面から低周波通電が可能に構成半球状指圧体の表面を通電可能な金属体に形成し、表面金属製の半球状指圧体には皮膚面から低周波通電が可能に構成する為、半球状指圧体を患部に接触させて押圧することにより、低周波作用とピンポイントな押圧を可能とする形状部による押圧作用とを患部に生起することができ、相乗的に筋肉のコリを解消できる。
本発明の特徴は、かかる構造を備える指圧器本体を低周波通電可能に構成したことにある。しかも、指圧器の押圧作用によって生起される筋肉のコリ解消効果は、低周波電流の低周波作用によって更に強化される。すなわち、二又突起の半球状指圧体から通電可能とすることにより、所定の筋肉に流れる低周波電流の方向を自由自在に変えることが可能となる。これにより、当該筋肉はランダムかつ細かな運動を引き起こされるために、従来の低周波装置よりも優れた低周波作用を生起して筋肉のコリ解消効果を高めることができる。
更には、二又突起が筋肉を両側面から挟持した状態で押圧しながら低周波通電することにより、施術者からの押圧と筋肉の収縮とが同時に起きる。すなわち、筋肉は外方(指圧器本体側)と内方(筋肉内部)との両方から揉み解されることとなり、従来の指圧器では難しかった深部に位置する筋肉や腱のコリ解消効果をも得ることが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、低周波作用を確実に生起させると共に、指圧器本体による押圧作用をより高める為、筋肉のコリを効率よく解消する効果がある。具体的には、本発明は、指圧器本体の全体を通電可能な金属で構成する為、指圧器本体がどの位置で患部と接触していても低周波作用を生起することができると共に、施術者は施術する患部に適した押圧刺激を使い分けることが可能となる。しかも、金属は高い剛性と強度とを備えている為、施術者は可及的に強い力での押圧が可能となる。このように、本発明は低周波作用、および高い押圧作用によって、筋肉のコリを効率よく解消できる。
また、請求項3の発明によれば、施術者が長時間に渡って均一な質の施術を施すことが可能な指圧器本体構造である為に、患者は全身の筋肉に対して高いコリ解消効果を享受する効果がある。具体的には、本発明は、指圧器本体において指圧機能を有する周縁部を通電可能な金属で構成する為、指圧器本体がどの位置で患部と接触していても低周波作用を生起することができると共に、施術者は施術する患部に適した押圧刺激を使い分けることが可能となる。しかも、指圧器本体の中心部が軽量な樹脂で構成される場合には、指圧器本体の重量が軽くなる為に施術者が疲労しにくくなる施術安定化作用を生起する。このように、本発明は低周波作用、高い押圧作用、および施術安定化作用によって筋肉のコリを効率よく解消できる。
請求項4の発明によれば、狙った患部に低周波作用を生起することができる為に、特定の筋肉のコリを集中的に解消する効果がある。具体的には、本発明は、指圧器本体の金属部分を電極として低周波通電可能とし、患者の人体の所定部位に他電極を形成して患者の人体を低周波通電可能とし、低周波通電状態で指圧器本体の金属部分が指圧機能を果たすように構成してなる為に、指圧器本体による押圧位置と他電極を形成する位置との組み合わせが自由自在に選択できる。このように、本発明は、低周波作用、および押圧作用を所定の患部に生起することによって筋肉のコリをピンポイントに解消できる。
第1の実施形態に係る指圧装置の全体構成を示す説明図である。 第1の実施形態に係る指圧器本体の構成を示す正面図と平面図である。 本発明にかかる指圧器本体が備える半球状指圧体の構成例を示す説明図である。 本発明にかかる指圧器本体が備える半球状指圧体の構成例を示す説明図である。 第2の実施形態に係る指圧器本体の構成を示す正面図と平面図である。 第3の実施形態に係る指圧装置の全体構成を示す説明図である。 第3の実施形態に係る指圧器本体の構成の一例を示す正面図と平面図である。 第3の実施形態に係る指圧器本体の構成の一例を示す側断面図である。 第3の実施形態に係る指圧器本体の構成の一例を示す側断面図である。 第4の実施形態に係る指圧器本体の構成の一例を示す側断面図である。
この発明の要旨は、グリップ部と半球状指圧体とを有する指圧器本体において、半球状指圧体の先端突部を半円弧状の二又突起に形成すると共に、半球状指圧体の表面を通電可能な金属体に形成し、表面金属製の半球状指圧体には皮膚面から低周波通電が可能に構成してなる低周波治療機能を有する指圧装置を提供することにある。
また、指圧器本体は、全体を或いは指圧機能を有する周縁部を金属製としたことを特徴とする。
また、指圧装置は、指圧器本体の金属部分を電極として低周波通電可能とし、患者の人体の所定部位に他電極を形成して患者の人体を低周波通電可能とし、低周波通電状態で指圧器本体の金属部分が指圧機能を果たすように構成してなることを特徴とする。
以下、下記の順序に従ってこの発明を説明する。
(1)第1の実施形態:
(2)第2の実施形態:
(3)第3の実施形態:
(4)第4の実施形態:
(1)第1の実施形態:
この実施形態における低周波治療機能を有する指圧装置Aについて図面に基づき説明する。本実施形態における低周波治療機能を有する指圧装置Aは、基本的には、図1に示すように、グリップ部31と半球状指圧体32とを有する指圧器本体30Aを備える。
かかる指圧器本体30Aは、図2に示すように半球状指圧体32の先端突部(上方突部34および下方突部35)を半円弧状の二又突起に形成すると共に、半球状指圧体32の表面を通電可能な金属体に形成し、表面金属製の半球状指圧体には皮膚面から低周波通電が可能に構成している。
また、指圧装置Aは、指圧器本体30Aの全体(グリップ部31および半球状指圧体32)を金属製としている。
また、指圧装置Aは、図1に示すように、指圧器本体30Aの金属部分を電極40’として低周波通電可能とし、患者の人体の所定部位に他の電極40(図1に示す)を形成して患者の人体を低周波通電可能とし、低周波通電状態で指圧器本体30Aの金属部分が指圧機能を果たすように構成している。
指圧装置Aは、図1に示すように、低周波電流を発生させるための低周波発振器10と、低周波発振器10と基端で接続し中途部で二又に分岐したコード20と、コード20の二又の一方20Aの先端で接続する指圧器本体30Aと、コードの二又の他方20Bの先端で接続する電極40と、より構成されている。
指圧器本体30Aおよび電極40は、少なくとも表面全体を通電可能な素材、例えばステンレスやチタン等の金属で構成されている。すなわち、指圧器本体30Aおよび電極40は、全体を金属で構成したり、樹脂やガラス等の絶縁性素材で形成し、その全周面を導電性のある金属皮膜で覆う加工を施して構成したものであってもよい。絶縁性素材の全周面を金属皮膜で覆った場合は、指圧器本体30Aおよび電極40は、全体を金属で構成した場合よりも軽量化することができるため、長時間把持しても疲労しにくい効果がある。
指圧装置Aにおいて、指圧器本体30Aは、表面全体を通電可能な素材で構成しているため電極40’として機能するとともに、どの周縁部で患者に押圧刺激を施しても通電可能となる。これにより、指圧装置Aで患者を施術する際には、低周波発振器10により発生した低周波の電流が、コード20を経由して指圧器本体30A(電極40’)から患者の人体に流れ込み、患者の人体の所定部位に配置した電極40へと抜け出る構成となっている。
このように、指圧装置Aは、電流を発生させる低周波発振器10、低周波発振器10と基端で接続するコード20、およびコード20の先端で接続する指圧器本体30と電極40とより構成することで、電気的に一体に接続している。したがって、指圧装置Aは、低周波作用に加え、指圧器本体30Aの周縁部による押圧作用をも同時に生起させることにより、患者の筋肉のコリを相乗的に解消することができる。
指圧装置Aの構成要素である低周波発振器10、コード20、指圧器本体30A、および電極40についての詳細な説明は次のとおりである。
低周波発振器10は、所定波長の電流を発生させることができるものであれば、構成や機能を制限するものではない。例えば、低周波発振器10は、筋肉の運動を誘導する電流を発生可能であれば、業務用あるいは家庭用として流通する一般的な低周波発振器から自由に採用することができる。
コード20は、導電性を備えた金属線と、金属線の周縁部を絶縁体で覆うことにより構成されている。コード20は、低周波発振器10と基端で接続し、中途部でコード20Aとコード20Bとに分岐している。コード20Aの先端部20aは指圧器本体30Aに接続しているが、指圧器本体30Aは周縁部全体を使って患者に押圧刺激を施すため、先端部20aは施術に干渉しない部位に接続される。具体的には、先端部20aは、図2に示すように、指圧器本体30Aの平板面F(図2(b)における上側又は下側)に接続される。コード20Bの先端部20bは、電極40に接続している。
指圧器本体30Aは、図2に示すように、細幅平板状体のグリップ部31と、グリップ部31の一側31aに設けられた半球状指圧体32と、より構成されている。指圧器本体30Aは、指圧器本体30A正面視における外周縁部Rは厚さ方向に向けてアール形状を構成する。厚さ方向をアール形状に構成された指圧器本体30Aの周縁部Rは、患部に接触して心地よい押圧が可能となっている。すなわち、指圧器本体30Aにおいて、グリップ部31と半球状指圧体32との周縁部Rは、厚さ方向がアール形状に構成されて指圧機能を備えることにより、患部に押圧作用が生起されるものである。
指圧器本体30Aの形状は、二又の半球状指圧体32、32の先端部およびグリップ部31の他側31bに設けられた緩やかな二又の後部指圧突部により全体を略長方形に形成し、全体を一定に肉厚とし、その中央部に指孔33を設けている。指孔33は、複数本の指が挿入できる略楕円形の孔を伸延形成したものであっても良いし、指と一対一に嵌り込むように複数個の孔を穿設したものであっても良い。
グリップ部31は、図2の正面視における上縁の湾曲辺が手掌で押圧されて施術者の腕力による指圧力を直接的に二又突部に伝えて患部の指圧機能を果たし、かつ低周波により揉みしだかれた筋肉と腱に押圧による指圧効果を果たす。
グリップ部31に指孔33を設けることにより、施術者は、指を指孔33に挿入し手掌部で指圧器本体30Aを握りしめる態様で把持することが可能となる。これにより、施術者は、指圧機能を有する指圧器本体30Aの周縁部を患部に押し当て、押圧作用を患部へとより有効に生起させることができる。しかも、施術者は、指圧器本体30Aを把持し続ける場合でも疲労しにくくなる為、長時間に渡って高い治療効果を提供することが可能となる。
半球状指圧体32は、図2(a)に示す正面視において、上部に位置する上方突部34と、下部に位置する下方突部35と、を備えた二又構造36である。指圧器本体30Aを用いてマッサージする際には、上方突部34の先端部34aおよび下方突部35の先端部35aによって、ピンポイントな押圧作用を患部に生起することが可能である。
上方突部34が備える先端部34aおよび下方突部35が備える先端部35aの間隔Lは、基本的には東洋医学上の尺度に合わせて形成されている。例えば、間隔Lは、マッサージを行う部位(患部)の形状、或いは患者の体形や性別を考慮して決めることができる。なお、本実施形態における間隔Lの長さは、約4~7cm、好適には5~6cmとしている。
二又構造36は、図3に示すように、半球状指圧体32に複数個形成されてもよい。なお、図3(a)は、半球状指圧体32が2つの二又構造36、36’を備える指圧器本体30Aの図である。図3(b)は、半球状指圧体32が3つの二又構造36、36’、36’’を備える指圧器本体30Aの図である。
具体的には、図3に示すように、正面視においてグリップ部31の短手方向の一側31aで上下方向に連なるように複数の突部を形成した場合に、同複数の突部のうち上下に隣接する2つの突部(上方突部34および下方突部35)において、その先端部34a、35a同士の距離が間隔Lであれば、それらの2つの突部34、35、突部34’、35’、突部34’’、35’’はそれぞれ本発明の上方突部34および下方突部35であり、二又構造36を構成することとなる。
指圧器本体30Aにおいて、指圧機能を有する周縁部R、すなわち半球状指圧体32の上方突部34、下方突部35、およびグリップ部31周縁には、図4に示すように、摩擦抵抗が大となるような粗造面37を形成することもできる。なお、図4は、粗造面37が上方突部34と下方突部35とに形成された構造例を示している。
粗造面37を備えた指圧器本体30Aでは、マッサージの際に、身体に沿って指圧器本体30Aが滑ることがない。これにより、粗造面37を備えた指圧器本体30Aは、所望の患部を掴むように捕らえた押圧作用を生起させることが可能となる。
粗造面37は、以下の方法で形成することができる。例えば、粗造面37は、(1)指圧器本体30Aの表面にサンドブラスト処理や粉粒体塗布処理を施して形成する、(2)指圧器本体30A自体を3Dプリンタで積層形成することにより指圧器本体30Aの表面に微細な凹凸面を形成する。
サンドブラスト処理を施すにあたっては、研磨用砥石、サンドペーパー、或いはヤスリで指圧器本体30Aの表面をこすって微細な凹凸面、例えばヤスリの眼の粗さ如き凹凸面を形成する。
粉粒体塗布処理を施すにあたっては、指圧器本体30Aの表面に微細な粉粒体を吹き付け接着することで微細な凹凸面を形成する。なお、吹き付ける微細な粉粒体としては、電気の流れを遮らない鉄粉などの金属よりなる粉粒体を用いることが好ましい。
指圧器本体30A自体を3Dプリンタ積層形成するにあたっては、例えば、指圧器本体30Aの素材とする金属を中心部から周縁部Rに向けて積層し、表面に微細な凹凸を形成する。
電極40は、導電性を備えた素材から形成されている。電極の形状は、自由に選択することができるが、患者が把持しやすい板状体や棒状体、或いは患部に貼付可能なパッド状などから選択することが好ましい。施術者がマッサージを実施する際には、患者は電極40を把持あるいは貼付した状態で行う。
患者の人体に電極40が形成された状態であれば、患者の身体に指圧器本体30Aが密着した時に、低周波発振器10から流れた電流が、指圧器本体30Aの周縁部から身体内を通じて電極40へと抜けることとなる。すなわち、係る状態であれば、電極40の形成位置と指圧器本体30Aの接触位置とからなる組合せによって、低周波作用、および押圧作用が所定の患部に生起されることによって筋肉のコリをピンポイントに解消できる。
したがって、上述した構成要素を備える指圧器Aによれば、低周波作用と押圧作用とにより相乗的に筋肉のコリを解消するとともに不用意に構造を複雑化させない低周波治療器を提供できる。具体的には、指圧器Aにおける指圧器本体30Aは、全体を金属製としている為、構造は複雑ではない上に、押圧作用をより高めることができる。しかも、指圧器Aは、患者の人体の所定部位に他電極40を形成して患者の人体を低周波通電可能とした為、患部を狙って低周波作用を生起することができる。このように、指圧器Aは、低周波作用と押圧作用とを患部に生起し、相乗的に筋肉のコリを解消するものである。
(2)第2の実施形態:
この実施形態における低周波治療機能を有する指圧器Bについて図面に基づき説明する。図5は、指圧器Bが備える指圧器本体30Bの構成を示す図である。なお、本実施形態の説明において、第1の実施形態にかかる指圧器Aと構成を同じくする箇所は同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
指圧器本体30Bは、図5に示すように、指圧機能を有する周縁部Rを金属製としている。具体的には、指圧器本体30Bは、平板面Fが絶縁性を備えた軽量な樹脂で構成され、指圧機能を有する周縁部Rが導電性を備えた金属で構成されている。なお、図5(a)は指圧器本体30Bの正面図を示し、図5(b)は指圧器本体30Bの平面図を示している。
指圧器本体30Bにおいて、平板面Fに形成された低周波誘導部38にコード20Aの先端20aが接続している。低周波誘導部38は、コード先端20aと指圧器本体30Bの周縁部Rとを電気的に接続するために設けられており、図5に示すように、周縁部Rを架橋する態様で平板面F状に形成されている。コード先端20aは、低周波誘導部38の略中央部などの施術時に干渉しない位置と接続させることが好ましい。
かかる構成よりなる指圧器本体30Bは、全体を金属で構成した指圧器本体30Aと比較して軽量である為、施術者が長時間把持して施術を行っても施術安定化作用を生起する。したがって、指圧器本体30Bは低周波作用と押圧作用とを実現すると共に、施術安定化作用によって高いコリ解消効果を患者に提供することができる。
(3)第3の実施形態:
この実施形態における低周波治療機能を有する指圧器Cについて図面に基づき説明する。図6から図9は、本実施形態における低周波治療機能を有する指圧器Cに係る説明図である。なお、本実施形態の説明において、第1の実施形態にかかる指圧器Aと構成を同じくする箇所は同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
指圧器Cが備える指圧器本体30Cは、図7に示すように、半球状指圧体32には通電可能に形成した導電部51と絶縁素材で形成した絶縁部52とを備える指圧体カバー50を着脱自在に構成し、指圧体カバー50は独立した2つの電極40、40’を備えることにより、半球状指圧体に対応する指圧体カバー50は皮膚面から低周通電が可能に構成している。
指圧器Cは、図6に示すように、コード20Aは指圧器本体30Cが備える指圧体カバー50の導電部51aと接続し、コード20Bは導電部51aとは独立して指圧体カバー50に形成された導電部51bに接続している。
指圧器本体30Cにおけるグリップ部31は、全体を硬質樹脂(例えば、ナイロン樹脂)と軟質樹脂(例えば、ビニル樹脂)との組み合わせにより構成することができる。具体的には、グリップ部31は、略全体形状を硬質樹脂により構成し、その表面が弾性を有する軟質樹脂でコーティングすることにより構成できる。
グリップ部31が複数種類の樹脂より構成されることにより、硬質樹脂が指圧器本体30Cに重量感と一定の強度をもたらし、軟質樹脂が患部との接触の際に不用意な患部の損傷を可及的防止する効果を生起する。
指圧体カバー50は、導電部51および絶縁部52を備えた半球状指圧体32と相似形状の部材である。指圧体カバー50は、基端部(底面部)に開口50aを設け、先端部(頂点部)に向かって漸次先鋭状とすると共に、最先端部分は正面視でアール形状、平面視で漸次肉薄形状となるように形成されている。
指圧体カバー50において、導電部51は、通電性を備えた金属で構成され、上方突部34および下方突部35にそれぞれ対応する位置に形成されている。絶縁部52は、絶縁性を備えた樹脂で構成され、上方突部34に対応する導電部51aと下方突部35に対応する導電部51bとの間、並びに指圧体カバー50の開口50a側に形成されている。また、図7に示すように、導電部51aがコード20の一方20Aと接続し、導電部52bがコード20の他方20Bと接続することにより独立した2つの電極40、40’を備えることになる。
係る構成によって、導電部51aと導電部51bは、絶縁部52によって電気的に独立した状態となっているが、これらの導電部51a、51bが同時に患者の患部へと密着させて押圧した際には患部に押圧作用と低周波作用とを同時に生起させることが可能となる。
指圧器本体30Cには、コード20を収納して配置可能とするコード嵌入溝39を形成し、コード20が施術の邪魔にならないように構成することができる。コード嵌入溝39は、指圧器本体30Bの周壁面や内部に形成することができる。例えば、コード嵌入溝39が指圧器本体30Bの周壁面に形成される場合は、グリップ部31の平板面F上に長手方向に沿った溝を形成して構成する。
コード嵌入溝39を指圧器本体30の内部に貫通形成する場合は、グリップ部31の他側31b近傍から、上方突部34の先端部34aおよび下方突部35の先端部35aに向けて指圧器本体30の内部を貫通した溝を形成する。これにより、コード20がコード嵌入溝39の内部を沿うこととなり、指圧器本体30Bにおいてコード20の位置が所定の位置に規制され、コード20が施術の邪魔となることがない。なお、図8と図9では、各実施形態の例において、コード嵌入溝39を指圧器本体30の内部を貫通形成した状態を示している。
指圧器本体30Cにおいて指圧体カバー50は、図8に示すように、半球状指圧体32の先端突部(上方突部34と下方突部35)の表面部のみを覆う形状のものを採用しても良い。以下、係る形状の指圧体カバーは符号50’とする。具体的には、指圧体カバー50’は、半球状指圧体32の先端突部の表面部に嵌着可能な金属部材で構成される。これにより、絶縁性の樹脂で構成されたグリップ部31が絶縁部52として作用し、指圧体カバー50が導電部51a、51bとして作用する。
指圧体カバー50’は、図9に示すように、肉厚に構成すると共に、上方突部34に対応する側と下方突部35に対応する側とで形状を変えることがもできる。具体的には、指圧体カバー50’は、上方突部34側はグリップ部31の軸線方向と平行に伸延するように形成し、下方突部35側はグリップ部31の軸線方向に対して斜めに膨出するように形成されている。下方突部35側に嵌着される指圧体カバー50’は、グリップ部31の軸線方向に対して傾斜角度40°~60°で傾斜するように膨出した形状となっている。
上方突部34と下方突部35とが異なる形状で構成されることにより、指圧器本体30Cは垂直に患部に押し当てた際に、患者の患部を掴みこむかのごとき押圧刺激による高い押圧作用を生起することが可能となる。
したがって、本実施形態にかかる指圧器Cであれば、指圧器本体30Cは、指圧体カバー50によって2つの電極40、40’を独立して備えることになり、ピンポイントな低周波作用と押圧作用とを患部に対して同時に生起することができる。この結果、指圧器本体30Cは筋肉のコリを確実に解消する効果がある。
(4)第4の実施形態:
この実施形態における低周波治療機能を有する指圧器Dについて図面に基づき説明する。図10は、本実施形態における低周波治療機能を有する指圧器Dの説明図である。なお、本実施形態の説明において、第1の実施形態にかかる指圧器Aと構成を同じくする箇所は同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
指圧器Dが備える指圧器40Dは、図10に示すように、半球状指圧体32の先端突部(上方突部34および下方突部35)が全体を金属で構成されて低周波通電可能とすると共に、着脱自在に構成している。
指圧器本体30Dにおいて、半球状指圧体32は、グリップ部31の一側31aに結合した連結凹部53と、連結凹部53と嵌着自在な連結凸部54を備えた金属製の上方突部34Mおよび下方突部35Mと、より構成されている。
連結凹部53は、図10に示すように、側断面視で略C字状に構成されており、上方突部34Mおよび下方突部35Mに形成された連結凸部54を側方から摺動させて一体に連結させる構造となっている。また、連結凹部53の厚み方向の略中央には指圧器本体30D内部に形成されたコード嵌入溝39を挿通したコード20の先端部20a、20bが突出する構成となっており、上方突部34Mおよび下方突部35Mを摺動連結させた際には低周波通電可能に構成されている。
連結凹部53および連結凸部54は、上記の構造に限定されるものではなく、雄ネジと雌ネジによる螺合構造など低周波通電可能な構造であれば自由に選択することができる。例えば、螺合構造とする場合は、連結凹部53には雌ネジ構造を形成し、連結凸部54には雄ネジ構造を形成する。
指圧器本体30Dにおいて、グリップ部31に着脱自在な金属製の上方突部34Mおよび下方突部35Mは、絶縁性のグリップ部31によって独立している為、それぞれが電極40、40’を構成することとなる。すなわち、上方突部34Mおよび下方突部35Mが同時に患部へと接触し押圧された際には、低周波作用と押圧作用とが同時に生起されることになる。
したがって、本実施形態にかかる指圧器Dであれば、指圧器本体30Dは、電流による筋肉の不随意的な運動を生起するのみならず、指圧機能部の形状を選択して押圧刺激を施すことにより、患部に適した押圧作用を生起させることができる。
この結果、指圧器Dは筋肉のコリを確実に解消する効果がある。
本発明に係る低周波治療器は、上記4つの実施形態を例として説明した構成となる。このように、本発明は、不用意に構造を複雑化させずに低周波作用と押圧作用とにより筋肉のコリを解消可能とする低周波治療器を提供するものである。
10 低周波発振器
20 コード
20a、20b コード先端部
30A 指圧器本体(第1の実施形態)
30B 指圧器本体(第2の実施形態)
30C 指圧器本体(第3の実施形態)
30D 指圧器本体(第4の実施形態)
31 グリップ部
31a グリップ部一側
31b グリップ部他側
32 半球状指圧体
33 指孔
34 上方突部
34M 上方突部(第4の実施形態)
35 下方突部
35M 下方突部(第4の実施形態)
36 二又構造
37 粗造面
38 低周波誘導部
39 コード嵌入溝
40、40’ 電極
50、50’ 指圧体カバー
51(51a、51b) 導電部
52 絶縁部
53 連結凹部
54 連結凸部
A 第1の実施形態にかかる指圧装置
B 第2の実施形態にかかる指圧装置
C 第3の実施形態にかかる指圧装置
D 第4の実施形態にかかる指圧装置
F 平板面
R 周縁部
L 先端突部間隔

Claims (4)

  1. グリップ部と半球状指圧体とを有する指圧器本体において、
    半球状指圧体の先端突部を半円弧状の二又突起に形成すると共に、
    二又突起の半球状指圧体の表面を通電可能な金属体に形成し、
    表面金属製の半球状指圧体には皮膚面から低周波通電が可能に構成してなる低周波治療機能を有する指圧装置。
  2. 指圧器本体の全体を金属製としたことを特徴とする請求項1に記載の低周波治療機能を有する指圧装置。
  3. 指圧器本体において指圧機能を有する周縁部を金属製としたことを特徴とする請求項1に記載の低周波治療機能を有する指圧装置。
  4. 指圧器本体の金属部分を電極として低周波通電可能とし、
    患者の人体の所定部位に他電極を形成して患者の人体を低周波通電可能とし、
    低周波通電状態で指圧器本体の金属部分が指圧機能を果たすように構成してなる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の低周波治療機能を有する指圧装置。
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