JP2022070455A - 皮膚摩擦器 - Google Patents

Abstract

【課題】パルス電極を皮膚に沿わせやすく、皮膚への電気的刺激を面で行いやすい皮膚摩擦器を提供する。【解決手段】扁平体２と、該扁平体２の厚み方向から見た平面視における外周の少なくとも一部を構成する稜線部３と、上記扁平体２の表面に配置されている第１のパルス電極１０及び第２のパルス電極１１を有し、上記第１のパルス電極１０及び上記第２のパルス電極１１は、上記扁平体２の厚み方向から見た平面視における外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置されていないことを特徴とする皮膚摩擦器１に関する。【選択図】図１

Description

本発明は、皮膚をなでるまたは擦ることによって皮膚をマッサージする皮膚摩擦器に関する。

従来、皮膚に対してマッサージを行うことを目的として、本体と、前記本体の把持可能な部分に設けられた第１電極と、前記本体部の一縁部に位置して凹状に湾曲した部分を有する第２電極と、を備え、前記第１電極及び前記第２電極は人体を介して電流を流すことが可能な外部回路を形成できるように構成されている美容器が開発されている（特許文献１）。

特開２０１８－１８３６９７号公報

しかし、特許文献１に記載されている美容器においては、使いやすさの面において、未だ改善の余地があった。

本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、パルス電極を皮膚に沿わせやすく、皮膚への電気的刺激を面で行いやすい皮膚摩擦器を提供することにある。

上記課題を解決できた本発明の皮膚摩擦器とは、扁平体と、該扁平体の厚み方向から見た平面視における外周の少なくとも一部を構成する稜線部と、上記扁平体の表面に配置されている第１のパルス電極及び第２のパルス電極を有し、上記第１のパルス電極及び上記第２のパルス電極は、上記扁平体の厚み方向から見た平面視における外周線から上記扁平体の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置されていないことを特徴とするものである。特許文献１で示されているような従来の皮膚摩擦器においては、パルス電極が皮膚摩擦器の厚み方向から見た平面視における凹状に湾曲した外周部分に設けられているため、凹状に湾曲した外周部分に設けられているパルス電極と皮膚との接触面積を十分に確保しようとすると、凹状のパルス電極を皮膚に押し込む必要があり、また、パルス電極を接触させる角度も微調整する必要があり、手間がかかるため使いやすい物ではなかった。その一方で、本発明の皮膚摩擦器は、第１のパルス電極及び第２のパルス電極は、扁平体の厚み方向から見た平面視における外周線から扁平体の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置されていない、即ち、第１のパルス電極及び第２のパルス電極が外周線から扁平体の内方に向かって１ｍｍ超の領域に配置されているものである。言い換えると、凹状に湾曲した外周部分から離れた領域に第１のパルス電極及び第２のパルス電極が配置されるものであり、パルス電極と皮膚の接触面積を確保し易くすることができるため、上記手間を低減することができ、使い易さを向上させることができる。

上記第１のパルス電極の少なくとも一部が、上記扁平体の稜線部の外周線から上記扁平体の内方に向かって２ｃｍ以内の領域に配置されていることが好ましい。第１のパルス電極の少なくとも一部が上記のように配置されていることによって、皮膚に皮膚摩擦器の稜線部の外周を押し当ててマッサージすることができ、皮膚摩擦器を少し傾けて使用することで第１のパルス電極から皮膚に対して電気的刺激を与えやすくすることができる。

上記第１のパルス電極及び上記第２のパルス電極は、上記扁平体の平面視の重心点から１ｃｍの領域内には配置されていないことが好ましい。本発明の実施の形態に係る皮膚摩擦器に限らず、物を持つ際には重心を持つとバランスがとれるため安定し、誤って落下させる可能性を低くすることができる。しかし、皮膚摩擦器の平面視の重心点に第１のパルス電極と第２のパルス電極を設けると、当該電極で皮膚に電気的刺激をしなければならないため、平面視の重心点を持つことができなくなる。そのため、皮膚摩擦器を持ちにくく、マッサージや皮膚への電気的刺激もしにくくなることが考えられ、皮膚摩擦器を誤って落下させてしまう可能性も高くなる。そこで、扁平体の平面視の重心点から１ｃｍの領域には第１のパルス電極及び第２のパルス電極を設けない構成とすることで、持ちやすく、電極による皮膚への電気的刺激も行いやすいものにすることができる。

上記扁平体は厚み方向に垂直な方向に突出する第１の凸部を有しており、上記第１のパルス電極の少なくとも一部は、上記第１の凸部のうち上記扁平体の平面視の重心点から最も遠い点である第１の凸部の頂点から上記扁平体の内方に向かって１ｃｍ以内の領域に配置されていることが好ましい。扁平体の外周線から１ｍｍの領域には配置されないが、第１の凸部の頂点から内方に１ｃｍ以内の領域に第１のパルス電極の少なくとも一部が配置されていることで、皮膚摩擦器の外周を用いてマッサージを行うことができ、皮膚摩擦器を少し傾けて使用することで、第１のパルス電極の面を利用して皮膚に対して電気的刺激もすることができる。

上記扁平体は厚み方向に垂直な方向に突出する第２の凸部と第３の凸部をさらに有し、上記第２のパルス電極の少なくとも一部は、上記第２の凸部のうち上記重心点から最も遠い点である第２の凸部の頂点から上記扁平体の内方に向かって１ｃｍ以内の領域に配置されており、上記第３の凸部のうち上記重心点から最も遠い点である第３の凸部の頂点から上記扁平体の内方に向かって２ｃｍ以内の領域には、電極が配置されていないことが好ましい。扁平体に凸部が少なくとも３つあり、そのうちの少なくとも１つの頂点から２ｃｍ以内の領域に電極が設けられていないことで、当該凸部を持ってマッサージすることができるため、マッサージがしやすく、皮膚摩擦器を誤って落下させてしまうリスクを低減させることもできる。

上記第１の凸部の頂点から上記第２の凸部の頂点までの距離は、上記第１の凸部の頂点から上記第３の凸部の頂点までの距離及び上記第２の凸部の頂点から上記第３の凸部の頂点までの距離よりも短いことが好ましい。当該構成とすることで、第３の凸部を把持しやすくなり、その結果、第１の凸部と第２の凸部を皮膚にあててマッサージを行いやすくすることができ、第１のパルス電極と第２のパルス電極で皮膚への電気的刺激を行いやすくすることができる。

上記第１のパルス電極と上記第２のパルス電極は人体を介して電流を流す外部回路を形成することが好ましい。このような構成とすることで、上記第１のパルス電極と上記第２のパルス電極を介して使用者の皮膚に対して微弱電流を流すことができる。

上記扁平体の厚み方向から見た平面視における外周線から上記扁平体の内方に向かって１ｍｍ以内の領域には、電極が配置されていないことが好ましい。従来の皮膚摩擦器は、パルス電極が扁平体の厚み方向から見た平面視における外周線上に設けられているため、製造過程においてパルス電極と扁平体との間で段差ができやすいものであった。このため、皮膚に皮膚摩擦器の縁を押し当ててマッサージした場合には、上記段差が接触することによって痛みや不快感が生じることがあった。しかし、上記構成の皮膚摩擦器であれば電極が皮膚摩擦器の外周線上に設けられていないため、皮膚に上記段差が当たることによる痛みや不快感が生じることがなく、快適にマッサージを行うことができる。

上記扁平体は、上記外周線から上記扁平体の内方に向かって１ｍｍ以内の領域の少なくとも一部が金属を含む素材で構成されており、上記外周線から上記扁平体の内方に向かって１ｍｍ超離れた領域の少なくとも一部が樹脂を含む素材で構成されていることが好ましい。当該構成とすることで、皮膚摩擦器の外周を皮膚に押し当ててマッサージを行う際に皮膚に対して金属素材特有の冷感を与えることができるため、気持ちよくマッサージを行うことができる。

本発明の皮膚摩擦器は、第１のパルス電極及び第２のパルス電極が、扁平体の厚み方向から見た平面視における外周線から扁平体の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置されていない、即ち、第１のパルス電極及び第２のパルス電極が外周線から扁平体の内方に向かって１ｍｍ超の領域に配置されているものである。これにより、パルス電極と皮膚の接触面積を確保し易くなるため、上記手間を低減することができ、使い易さを向上させることができる。

本発明の実施の形態に係る皮膚摩擦器の正面図である。 本発明の実施の形態に係る皮膚摩擦器の背面図である。 本発明の実施の形態に係る皮膚摩擦器の右側面図である。

以下、本発明に関して、図面を参照しつつ具体的に説明するが、本発明はもとより図示例に限定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。

図１は、本発明の実施の形態に係る皮膚摩擦器の正面図である。図２は、本発明の実施の形態に係る皮膚摩擦器の背面図である。図３は、発明の実施の形態に係る皮膚摩擦器の右側面図である。

本発明の皮膚摩擦器とは、図１に示すように、扁平体２と、該扁平体２の厚み方向から見た平面視における外周の少なくとも一部を構成する稜線部３と、上記扁平体２の表面に配置されている第１のパルス電極１０及び第２のパルス電極１１を有し、上記第１のパルス電極１０及び上記第２のパルス電極１１は、上記扁平体２の厚み方向から見た平面視における外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置されていないことを特徴とするものである。

図１及び図２に示すように、扁平体２は厚み方向から見た平面視における外周の少なくとも一部を構成する稜線部３を有する。

扁平体２の形状としては、平面視における外周の少なくとも一部に稜線部３を有する平べったい形状であればよいが、例えば、マッサージ方法として知られているかっさをする際に使用されるかっさ板やかっさプレートのような形状であることが好ましい。

扁平体２を構成する素材としては、例えば、樹脂・木材・金属・ガラス・陶磁器・天然石・水牛の角などがあげられる。上記の素材の中の１種の素材によって扁平体２の全体が構成されていてもよいし、扁平体２の一部の部分と残りの部分とが異なる素材によって構成されていてもよい。例えば、上記扁平体２は、上記外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域の少なくとも一部が金属を含む素材で構成されていることが好ましく、上記外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域の全てが金属を含む素材で構成されていることがより好ましい。当該構成とすることで、皮膚摩擦器１の外周を皮膚に押し当ててマッサージを行う際に皮膚に対して金属素材特有の冷感を与えることができるため、気持ちよくマッサージを行うことができる。また、上記外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ超離れた領域の少なくとも一部が樹脂を含む素材で構成されていることが好ましい。当該構成とすることで、皮膚摩擦器１を軽量化することができる。

上記扁平体２の表面には第１のパルス電極１０と第２のパルス電極１１が配置されている。また、上記皮膚摩擦器１は、図１に示すように、上記第１のパルス電極１０と第２のパルス電極１１はいずれも上記扁平体２の厚み方向から見た平面視における外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置されていないことに特徴を有する。上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍは、外周線４から扁平体２の内方に向かって扁平体２の形状に沿って１ｍｍを意味する。上記第１のパルス電極１０と第２のパルス電極１１はいずれも上記扁平体２の上記外周線４から上記扁平体２の内方に向かって３ｍｍ以内の領域に配置されていないことがより好ましく、５ｍｍ以内の領域に配置されていないことがさらに好ましい。扁平体２の内方に向かって３ｍｍは扁平体２の内方で扁平体２の形状に沿って３ｍｍを指し、扁平体２の内方に向かって５ｍｍは扁平体２の内方で扁平体２の形状に沿って５ｍｍを指す。従来の皮膚摩擦器においては、パルス電極が皮膚摩擦器の厚み方向から見た平面視における凹状に湾曲した外周部分に設けられているため、凹状に湾曲した外周部分に設けられているパルス電極と皮膚との接触面積を十分に確保しようとすると、凹状のパルス電極を皮膚に押し込む必要があり、また、パルス電極を接触させる角度も微調整する必要があり、手間がかかるため使いやすい物ではなかった。その一方で、本発明の皮膚摩擦器１は、第１のパルス電極１０及び第２のパルス電極１１が、扁平体２の厚み方向から見た平面視における外周線４から扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置されていない、即ち、第１のパルス電極１０及び第２のパルス電極１１が外周線４から扁平体２の内方に向かって１ｍｍ超の領域に配置されているものである。言い換えると、凹状に湾曲した外周部分から離れた領域に第１のパルス電極１０及び第２のパルス電極１１が配置されるものであり、パルス電極と皮膚の接触面積を確保し易くなるため、上記手間を低減することができ、使い易さを向上させることができる。なお、上記第１のパルス電極１０及び上記第２のパルス電極１１は、上記扁平体２の厚み方向から見た平面視における外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置されていない、との記載は、第１のパルス電極１０と第２のパルス電極１１以外の電極を扁平体２の厚み方向から見た平面視における外周線４から扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置することを排除するものではない。例えば、使用者が皮膚摩擦器１を把持していることを感知するための電極を外周線４から扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置しても構わない。

また、外周線４により分画される扁平体２の２つの領域のうち、一方の領域に第１のパルス電極１０及び第２のパルス電極１１が配置されていることが好ましい。これにより所望の部位に電流を流し易くすることができるので、消費電力を低減させることができる。

上記第１のパルス電極１０の形状は、図１に示すようなハート型であってもよいし、例えば、円形・楕円形・三角形・四角形・多角形・星型等の種々の形状にすることができる。上記第２のパルス電極１１の形状についても、上記第１のパルス電極１０と同様に種々の形状で実施することができる。

第１のパルス電極１０と第２パルス電極１１は、人体の皮膚に対してパルス電流を流すために設けられる導体である。第１のパルス電極１０と第２パルス電極１１のうち、どちらか一方が陽極、他方が陰極として機能するように構成することが好ましい。上記第１のパルス電極１０と上記第２のパルス電極１１は人体を介して電流を流す外部回路を形成することが好ましい。当該構成とすることで、上記第１のパルス電極１０と上記第２のパルス電極１１を介して使用者の皮膚にパルス電流を流すことができる。第１のパルス電極１０と第２のパルス電極１１によって皮膚へ電気的刺激が行われることによってマッサージ効果や美容効果を高めることができる。

図１では、パルス電極が２つ設けられている実施の態様が示されているが、本発明の実施の形態に係る皮膚摩擦器１の扁平体２の表面に、第１のパルス電極１０と第２のパルス電極１１の他に、さらに１、または２以上のパルス電極を配置する構成としてもよい。第１のパルス電極１０と第２のパルス電極の他に扁平体２の表面にさらに配置されるパルス電極は、扁平体２の外周線４から扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置されていないことが好ましい。例えば、第３のパルス電極と第４のパルス電極を外周線４から扁平体２の内方に向かって１ｍｍ超の領域にさらに設けられることで、これらのパルス電極を皮膚に沿わせやすくすることができ、皮膚への電気的刺激を面で行いやすくなるため、使用しやすくすることができる。また、配置するパルス電極の数を増やすことにより、電気的刺激による皮膚へのマッサージ効果と美容効果を向上させやすくすることができる。

上記第１のパルス電極１０の少なくとも一部が、上記扁平体２の稜線部３の外周線４から上記扁平体２の内方に向かって２ｃｍ以内の領域に配置されていることが好ましく、１．５ｃｍ以内の領域に配置されていることがより好ましく、１ｃｍ以内の領域に配置されていることがさらに好ましい。

扁平体２の稜線部３の外周線４から上記扁平体２の内方に向かって２ｃｍ以内の領域は、稜線部３の外周線４から扁平体２の内方に向かって扁平体２の形状に沿って２ｃｍ以内の領域を指す。１．５ｃｍ以内の領域は外周線４から扁平体２の内方に向かって扁平体２の形状に沿って１．５ｃｍ以内の領域を指し、１ｃｍ以内の領域は外周線４から扁平体２の内方に向かって扁平体２の形状に沿って１ｃｍ以内の領域を指す。

第１のパルス電極１０の少なくとも一部が上記のように配置されていることによって、皮膚に皮膚摩擦器１の稜線部３の外周を押し当ててマッサージするとともに、第１のパルス電極１０から発せられるパルス電流による刺激を皮膚に対して与えやすくすることができる。

上記第２のパルス電極１１の少なくとも一部が、上記扁平体２の稜線部３の外周線４から上記扁平体２の内方に向かって２ｃｍ以内の領域に配置されていることが好ましく、１．５ｃｍ以内の領域に配置されていることがより好ましく、１ｃｍ以内の領域に配置されていることがさらに好ましい。第２のパルス電極１１の少なくとも一部が上記のように配置されていることによって、皮膚に皮膚摩擦器１の稜線部３の外周を押し当ててマッサージするとともに、第２のパルス電極１１から発せられるパルス電流による刺激を皮膚に対して与えやすくすることができる。

図１に示すように、上記第１のパルス電極１０及び上記第２のパルス電極２０は、上記扁平体２の平面視の重心点５０から１ｃｍの領域内には配置されていないことが好ましく、１．５ｃｍの領域内には配置されていないことがより好ましく、２ｃｍの領域内には配置されていないことがさらに好ましい。

重心点５０は、上記扁平体２の平面視において重心を指す部分である。

扁平体２の平面視の重心点５０から１ｃｍの領域内は、重心点５０から扁平体２の形状に沿って１ｃｍの領域を指す。重心点５０から１．５ｃｍの領域については重心点５０から扁平体２の形状に沿って１．５ｃｍの領域を指し、重心点５０から２ｃｍの領域については重心点５０から扁平体２の形状に沿って２ｃｍの領域を指す。

本発明の実施の形態に係る皮膚摩擦器１に限らず、物を持つ際には重心を持つとバランスがとれるため安定し、誤って落下させる可能性を低くすることができる。しかし、皮膚摩擦器１の平面視の重心点５０付近に第１のパルス電極１０と第２のパルス電極１１を設けると、当該電極で皮膚に電気的刺激をしなければならないため、平面視の重心点５０を持つことができなくなる。そのため、皮膚摩擦器１を持ちにくく、マッサージや皮膚への電気的刺激もしにくくなることが考えられ、皮膚摩擦器１を誤って落下させてしまう可能性も高くなる。そこで、上記構成とすることで、持ちやすく、電極による皮膚への電気的刺激も行いやすいものにすることができる。

図１に示すように、上記扁平体２は厚み方向に垂直な方向に突出する第１の凸部２０を有しており、上記第１のパルス電極１０の少なくとも一部は、上記第１の凸部２０のうち上記扁平体２の平面視の重心点５０から最も遠い点である第１の凸部の頂点２１から上記扁平体２の内方に向かって１ｃｍ以内の領域に配置されていることが好ましい。

上記第１の凸部２０は、厚み方向に垂直な方向に突出している部分であって、マッサージをする際に体のツボを押したり、凝りのある部分をほぐすなどの用途で使用することができる。体をマッサージする際に使用するものであることから、第１の凸部２０の形状は、図１～図３に示すような、丸みを帯びた形状であることが好ましい。

第１の凸部の頂点２１は、上記第１の凸部２０の外周線４のうち、扁平体２の平面視の重心点５０から最も遠い点を指す。

第１の凸部の頂点２１から扁平体２の内方に向かって１ｃｍは、第１の凸部の頂点２１から扁平体２の内方に向かって扁平体２の形状に沿って１ｃｍを指す。

第１のパルス電極１０の少なくとも一部が、扁平体２の外周線４から１ｍｍの領域には配置されないが、第１の凸部の頂点２１から内方に１ｃｍ以内の領域に配置されていることで、皮膚摩擦器１の外周を用いて快適にマッサージを行うことができ、皮膚摩擦器１の第１のパルス電極１０の部分が皮膚に近づくように傾けて使用することで、第１のパルス電極１０の面を利用して皮膚に対して電気的刺激もすることができる。

上記扁平体２は厚み方向に垂直な方向に突出する第２の凸部３０と第３の凸部４０をさらに有し、上記第２のパルス電極１１の少なくとも一部は、上記第２の凸部３０のうち上記重心点５０から最も遠い点である第２の凸部の頂点３１から上記扁平体２の内方に向かって１ｃｍ以内の領域に配置されており、上記第３の凸部４０のうち上記重心点５０から最も遠い点である第３の凸部の頂点４１から上記扁平体２の内方に向かって２ｃｍ以内の領域には、電極が配置されていないことが好ましい。

上記第２の凸部３０は、厚み方向に垂直な方向に突出している部分であって、マッサージをする際に体のツボを押したり、凝りのある部分をほぐすなどの用途で使用することができる。体をマッサージする際に使用するものであることから、第２の凸部３０の形状は、図１～図３に示すような、丸みを帯びた形状であることが好ましい。第３の凸部４０の形状についても同様に図１～図３に示すような、丸みを帯びた形状であることが好ましい。

第２の凸部の頂点３１は、上記第２の凸部３０の外周線４のうち、扁平体２の平面視の重心点５０から直線距離で最も遠い点を指す。

第３の凸部の頂点４１は、上記第３の凸部４０の外周線４のうち、扁平体２の平面視の重心点５０から直線距離で最も遠い点を指す。

第２の凸部の頂点３１から扁平体２の内方に向かって１ｃｍは、第２の凸部の頂点３１から扁平体２の内方に向かって扁平体２の形状に沿って１ｃｍを指す。

第３の凸部の頂点４１から扁平体２の内方に向かって２ｃｍは、第３の凸部の頂点４１から扁平体２の内方に向かって扁平体２の形状に沿って２ｃｍを指す。

本明細書内で単に電極と記載する場合は、パルス電極に限られず、電極としての機能を有するすべてのものを意味するものとする。

扁平体２が少なくとも３つの凸部を有しており、そのうちの少なくとも１つの頂点から２ｃｍ以内の領域に電極が設けられていないことで、当該凸部を持ってマッサージすることができるため、マッサージがしやすく、皮膚摩擦器１を誤って落下させてしまうリスクを低減させることもできる。

上記皮膚摩擦器１の平面視において、上記第１の凸部の頂点２１と上記重心点５０とを結ぶ線上に第１のパルス電極１０が配置されており、上記第２の凸部の頂点３１と上記重心点５０とを結ぶ線上に第２のパルス電極１１が配置されており、上記第３の凸部の頂点４１と上記重心点５０とを結ぶ線上には電極が配置されていないことが好ましい。当該構成とすることで、第３の凸部４０を持った状態で残りの凸部とパルス電極を用いてマッサージすることができるため、マッサージがしやすく、皮膚摩擦器１を誤って落下させてしまうリスクを低減させることもできる。

上記第１の凸部の頂点２１から上記第２の凸部の頂点３１までの距離は、上記第１の凸部の頂点２１から上記第３の凸部の頂点４１までの距離及び上記第２の凸部の頂点３１から上記第３の凸部の頂点４１までの距離よりも短いことが好ましい。

第１の凸部の頂点２１から第２の凸部の頂点３１までの距離、第１の凸部の頂点２１から第３の凸部の頂点４１までの距離、第２の凸部の頂点３１から第３の凸部の頂点４１までの距離は、平面視におけるそれぞれの頂点を結ぶ線分の直線距離を測定する。

当該構成とすることで、第３の凸部４０を把持しやすくなり、その結果、第１の凸部２０と第２の凸部３０を皮膚にあててマッサージを行いやすくすることができ、第１のパルス電極１０と第２のパルス電極１１で皮膚への電気的刺激を行いやすくすることができる。

上記扁平体２の厚み方向から見た平面視における外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域には、電極が配置されていないことが好ましく、３ｍｍ以内の領域には、電極が配置されていないことがより好ましく、５ｍｍ以内の領域には、電極が配置されていないことがさらに好ましい。ここでいう電極は上述の通り、パルス電極に限られず、電極としての機能を有するすべてのものを意味する。

扁平体２の内方に向かって１ｍｍは扁平体２の内方で扁平体２の形状に沿って１ｍｍを指し、扁平体２の内方に向かって３ｍｍは扁平体２の内方で扁平体２の形状に沿って３ｍｍを指し、扁平体２の内方に向かって５ｍｍは扁平体２の内方で扁平体２の形状に沿って５ｍｍを指す。

従来の皮膚摩擦器は、パルス電極が皮膚摩擦器の平面視における外周線上に設けられている。製造過程においてはパルス電極と扁平体との間で段差ができやすいものであり、皮膚に皮膚摩擦器の外周を押し当ててマッサージした場合には、上記段差により痛みや不快感が生じることがあった。しかし、上記構成の本発明の実施の形態に係る皮膚摩擦器１であれば、電極が上記領域内に配置されていないため、皮膚摩擦器１の外周部分を押し当ててマッサージするときにも皮膚に段差が当たることによる痛みや不快感が生じることがなく、快適にマッサージを行うことができる。

上記扁平体２の厚み方向から見た平面視における外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域には、電極が配置されておらず、上記扁平体２は、上記外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域の少なくとも一部が金属を含む素材で構成されており、上記外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ超離れた領域の少なくとも一部が樹脂を含む素材で構成されていることが好ましい。即ち、上記扁平体２は、上記外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域の少なくとも一部が、電極としての機能を有さない金属を含む素材で構成されることを意味する。当該構成とすることで、皮膚摩擦器１の外周を皮膚に押し当ててマッサージを行う際に皮膚に対して金属素材特有の冷感を与えることができるため、気持ちよくマッサージを行うことができる。また、外周線４から扁平体２の内方に向かって１ｍｍ超離れた領域の少なくとも一部が樹脂を含む素材で構成されていることによって皮膚摩擦器１を軽量化することができる。同様の理由で、上記扁平体２の厚み方向から見た平面視における外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域には、電極が配置されておらず、上記扁平体２は、上記外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域の全てが金属を含む素材で構成されており、上記外周線４から上記扁平体２の内方に向かって１ｍｍ超離れた領域の少なくとも一部が樹脂を含む素材で構成されていることがより好ましい。

使用者は、上記皮膚摩擦器１を体のいずれの部分に対してマッサージを行う際にも使用することができる。マッサージする対称の体の部位としては、例えば、顔・首・肩・胸部・腹部・背中・腕・脚などがあげられるが、顔に対して美顔器として使用することが好ましい。また、上記皮膚摩擦器１を化粧水や美容液等の化粧品と一緒に使用することによって皮膚への美容効果を高めることができる。

従来の皮膚摩擦器においては、パルス電極が皮膚摩擦器の厚み方向から見た平面視における凹状に湾曲した外周部分に設けられているため、凹状に湾曲した外周部分に設けられているパルス電極と皮膚との接触面積を十分に確保しようとすると、皮膚に凹状のパルス電極を押し込む必要があり、また、パルス電極を接触させる角度も微調整する必要があり、手間がかかるため使いやすい物ではなかった。その一方で、本発明の皮膚摩擦器１は、上記の通り第１のパルス電極１０及び第２のパルス電極１１が、扁平体２の厚み方向から見た平面視における外周線４から扁平体２の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置されていない、即ち、第１のパルス電極１０及び第２のパルス電極１１が外周線４から扁平体２の内方に向かって１ｍｍ超の領域に配置されているものである。これにより、上記手間を低減することができ、使い易さを向上させることができるものである。

１： 皮膚摩擦器
２： 扁平体
３： 稜線部
４： 外周線
１０： 第１のパルス電極
１１： 第２のパルス電極
２０： 第１の凸部
２１： 第１の凸部の頂点
３０： 第２の凸部
３１： 第２の凸部の頂点
４０： 第３の凸部
４１： 第３の凸部の頂点
５０： 重心点

Claims (9)

1. 扁平体と、
   該扁平体の厚み方向から見た平面視における外周の少なくとも一部を構成する稜線部と、
   前記扁平体の表面に配置されている第１のパルス電極及び第２のパルス電極を有し、
   前記第１のパルス電極及び前記第２のパルス電極は、前記扁平体の厚み方向から見た平面視における外周線から前記扁平体の内方に向かって１ｍｍ以内の領域に配置されていないことを特徴とする皮膚摩擦器。
2. 前記第１のパルス電極の少なくとも一部が、前記扁平体の稜線部の外周線から前記扁平体の内方に向かって２ｃｍ以内の領域に配置されている請求項１に記載の皮膚摩擦器。
3. 前記第１のパルス電極及び前記第２のパルス電極は、前記扁平体の平面視の重心点から１ｃｍの領域内には配置されていない請求項１または２に記載の皮膚摩擦器。
4. 前記扁平体は厚み方向に垂直な方向に突出する第１の凸部を有しており、
   前記第１のパルス電極の少なくとも一部は、前記第１の凸部のうち前記扁平体の平面視の重心点から最も遠い点である第１の凸部の頂点から前記扁平体の内方に向かって１ｃｍ以内の領域に配置されている請求項１～３のいずれか一項に記載の皮膚摩擦器。
5. 前記扁平体は厚み方向に垂直な方向に突出する第２の凸部と第３の凸部をさらに有し、
   前記第２のパルス電極の少なくとも一部は、前記第２の凸部のうち前記重心点から最も遠い点である第２の凸部の頂点から前記扁平体の内方に向かって１ｃｍ以内の領域に配置されており、
   前記第３の凸部のうち前記重心点から最も遠い点である第３の凸部の頂点から前記扁平体の内方に向かって２ｃｍ以内の領域には、電極が配置されていない請求項４に記載の皮膚摩擦器。
6. 前記第１の凸部の頂点から前記第２の凸部の頂点までの距離は、前記第１の凸部の頂点から前記第３の凸部の頂点までの距離及び前記第２の凸部の頂点から前記第３の凸部の頂点までの距離よりも短い請求項５に記載の皮膚摩擦器。
7. 前記第１のパルス電極と前記第２のパルス電極は人体を介して電流を流す外部回路を形成する請求項１～６のいずれか一項に記載の皮膚摩擦器。
8. 前記扁平体の厚み方向から見た平面視における外周線から前記扁平体の内方に向かって１ｍｍ以内の領域には、電極が配置されていない請求項１～７のいずれか一項に記載の皮膚摩擦器。
9. 前記扁平体は、前記外周線から前記扁平体の内方に向かって１ｍｍ以内の領域の少なくとも一部が金属を含む素材で構成されており、前記外周線から前記扁平体の内方に向かって１ｍｍ超離れた領域の少なくとも一部が樹脂を含む素材で構成されている請求項８に記載の皮膚摩擦器。

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