JP6840329B2 - 腹部深部刺激装置 - Google Patents
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Description
腸に刺激を与える手法としては、従来は、熟練した施術者が手により腹部に刺激を与える手法が行われていた。しかし、適切に腸に刺激を与えることができる熟練した施術者は、極僅かしかおらず、簡単に施術を受けることができなかった。そこで、熟練者ではなくとも、簡単に腸に刺激を与える手法が望まれていた。
図1は、本発明による腹部深部刺激装置100の実施形態を示す図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
腹部深部刺激装置100は、振動装置本体10と、電源部20と、給電コード30とを備えている。
図3は、振動装置本体10を図2中のA−Aの位置で一部切断して示した部分断面図である。
振動装置本体10は、振動発生部11と、振動体12と、保護ジャケット13とを備えている。
振動発生部11の内部には、図3に示すような偏心した偏心体11bが、中心軸11cに取付けられている。中心軸11cは、不図示のモータの出力軸となっており、電源部20から電力の供給を受けて回転し、偏心体11bを回転させる。この偏心体11bの回転によって、振動発生部11は、その全体が振動を発生する。
振動発生部11の円筒形状面の中央部には、振動体12が、ねじ込まれて固定されている。
振動体12は、接続端12aに設けられた雄ねじが、振動発生部11に設けられた雌ねじにねじ込まれて、振動発生部11に着脱自在な状態で接続されている。
また、振動体12の当接部12bは、半球形状に形成されている。この形状によって、当接部12bが利用者の体に接触して振動しても、利用者が痛みを感じ難くなる。
振動体12は、接続端12aから当接部12bまでが、棒状に長く延在している。この形態になっていることから、振動体12は、振動発生部11の振動によって、図3に示すように、その円柱形上の軸線方向に交差する方向、すなわち、図3における左右方向に当接部12bが振動する。従って、単に当接部が腹部に対して上下動するような振動ではなく、その振動方向に指向性を持っている。
先ず、振動発生部11と振動体12とを合せた自重は、振動体12が振動し、かつ、自重のみが当接部12bを介して人体の腹部に作用した状態において、振動体12が人体の腹部に沈み込むことができる重量に設定されていることが必要である。このためには、振動発生部11と振動体12とを合せた重量は、1.5kgから2.5kgの範囲であることが望ましい。本実施形態では、振動発生部11の重量が1.5kgであり、振動体12の重量が0.5kgであり、両者を合せた重量は、2kgとなっている。
振動発生部11と振動体12とを合せた重量が、1.5kgから2.5kgの範囲であれば、施術を受ける人(被施術者)の腹部に振動体12の当接部12bが当接した状態で、振動発生部11と振動体12とを合せた重量が自然にかけられても、被施術者の80%が痛み等を感じることなく、苦しくないとの試験結果が得られている。
振動体12の円柱形状の直径を、2cmから4cmの範囲とする理由は、施術者の親指の指先から第1関節までの直径が、3cm程度であり、施術者によって受ける施術と同様な感触及び作用を被施術者が受けることができる範囲として、この範囲が適切だからである。
さらに、振動体12は、その当接部12bの振動時の振幅が2mmから4mmの範囲であることが望ましい。本実施形態では、当接部12bの振動時の振幅は、3mmとなっている。
振幅が上記範囲よりも小さいと、十分な刺激を与えることができない。また、振幅が上記範囲よりも大きいと、装置自体の振動が大きくなりすぎて、取り扱いにくくなり、また、被施術者が不快に感じてしまう。よって、振動体12の振幅は、上記範囲とすることが望ましい。
図4は、腹部深部刺激装置100の利用形態の一例を示す図である。
腹部深部刺激装置100を利用する場合、利用者Hは、腹部Sを上方にして仰向けになる。そして、腹部Sに振動体12を真っ直ぐに当てる。振動装置本体10は、利用者Hが自らの手で支えてもよいし、他の補助者が支えてもよい。また、図4に示すように、振動装置本体10を軽く保持して支える補助具40を用いてもよい。
先に説明したように、振動体12は、その振動方向に指向性がある。この振動体12の振動方向は、例えば、図5に矢印Xで示した人体に対する横方向としてもよいし、矢印Yで示した人体に対する縦方向としてもよい。また、これらの方向に限らず、斜め方向でもよく、利用者の状態に応じて適宜調整するとよい。
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
11 振動発生部
11a 作動スイッチ
11b 偏心体
11c 中心軸
12 振動体
12a 接続端
12b 当接部
13 保護ジャケット
20 電源部
21 主電源スイッチ
22 出力スイッチ
23 出力可変つまみ
24 端子部
30 給電コード
40 補助具
100 腹部深部刺激装置
H 利用者
S 腹部
Claims (8)
- 振動を発生する振動発生部と、
棒状に長く延在し、一端が前記振動発生部に着脱自在に接続されており、他端が人体の腹部に対して当接される当接部となっており、前記振動発生部の振動によって振動し、前記当接部が当接された人体の腹部に対して沈み込み、小腸又は大腸で例示される腹部深部に振動刺激を伝える振動体と、
を含む振動装置本体を備え、
前記振動発生部の内部には、偏心体が中心軸に偏心して取り付けられているとともに、前記中心軸に取り付けられた前記偏心体を回転させるモータが配設され、
前記振動体の軸線方向が、前記偏心体が取り付けられている前記中心軸に交差するように、前記振動体が前記振動発生部に接続されており、
前記振動体本体を支えて、前記振動体の軸線方向を人体の腹部に向けて前記振動体の前記当接部を当接することにより、人体の腹部に対して、前記振動発生部と前記振動体とを合せた自重が前記当接部を介して加えられ、かつ、前記振動体が人体の腹部に沈み込んだ状態で前記腹部深部に対して、前記振動体の軸線方向に交差する方向に指向性のある振動刺激を与えること、
を特徴とする腹部深部刺激装置。 - 請求項1に記載の腹部深部刺激装置において、
前記振動発生部に設けられ、前記振動発生部の中心軸から偏心した位置に偏心体を備え、
前記偏心体が前記振動体の軸線方向と垂直に回転することによって、前記振動発生部が振動すること、
を特徴とする腹部深部刺激装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の腹部深部刺激装置において、
前記振動体は、円柱形状に形成されており、前記当接部は、半球形状に形成されていること、
を特徴とする腹部深部刺激装置。 - 請求項3に記載の腹部深部刺激装置において、
前記振動体は、円柱形状の直径が、2cmから4cmの範囲であること、
を特徴とする腹部深部刺激装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の腹部深部刺激装置において、
前記振動体は、その前記当接部の振動時の振幅が2mmから4mmの範囲であること、
を特徴とする腹部深部刺激装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の腹部深部刺激装置において、
前記振動体は、金属を素材とすること、
を特徴とする腹部深部刺激装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の腹部深部刺激装置において、
前記振動発生部と前記振動体とを合せた重量は、1.5kgから2.5kgの範囲であること、
を特徴とする腹部深部刺激装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の腹部深部刺激装置において、
前記振動発生部に電力を供給する電源部が前記振動発生部とは別体で設けられており、
前記電源部から前記振動発生部へ供給する電力を変化させることにより、前記振動発生部の振動周波数が変更されること、
を特徴とする腹部深部刺激装置。
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