JP2022034211A - レンズユニットおよびカメラモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】最も物体側に位置する第1レンズを面状ヒータによって安定かつ確実に加熱することができるレンズユニットおよびカメラモジュールを提供する。【解決手段】光軸に沿って並べられた複数のレンズと、これら複数のレンズを収容保持する鏡筒12と、最も物体側に位置する第1レンズ13を加熱可能な面状ヒータ50とを備え、面状ヒータ50は、第1レンズ13を加熱する加熱部51を備え、加熱部51が第1レンズ13の像側の端面13aに接着剤によって接着されているこので、第1レンズ13を面状ヒータ50によって安定かつ確実に加熱することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車載カメラを構成し得るレンズユニットおよびカメラモジュールに関する。
監視カメラ、車載カメラ等、屋外に設置されるカメラが知られている。そのような屋外に設置されるカメラでは、降雪時にレンズ前面に氷雪が付着することがある。また、外気温が氷点下以下になった場合に、レンズ前面が凍結し霜が付着することがある。その場合、レンズ前面への付着物によって撮像画像が不鮮明となり、カメラの撮像性能が低下してしまう。
近年、車両にカメラ(車載カメラ)が搭載されるようになっており、車載カメラが撮像した画像は、自動ブレーキ機能、自動運転機能等の機能に利用されている。それらの機能は車両の走行を制御する機能であり、車載カメラの撮像機能の低下は、事故等の発生につながってしまう虞がある。そのため、レンズ前面に付着した付着物を融かす融雪機能を備えたカメラの開発が求められている。
また、車載カメラのレンズユニットは、撮像対象に向けられる側(物体側)が車外に露出した状態となるので、強度、防水性、耐薬品性、高温耐久性等が要求される。
また、温度変化によるレンズの曇りを防止する必要などがある。
特許文献1には、レンズ前面の凍結やレンズの曇りを防止するために、鏡筒内部の気密状態を確保したレンズユニットが開示されている。このレンズユニットでは、4つのレンズが鏡筒内に光軸方向に沿って並べて配置されている。物体側では、最も物体側のレンズと鏡筒の内周面との間に0リングを配置することで、シール性が実現されている。また、像側(撮像素子側)では、接着剤を介して光学フィルタを鏡筒に取り付けることで、シール性が実現されている。このように、物体側のシールと結像側のシールとにより鏡筒内部の気密性が確保され、レンズの曇りが防止されるようになっている。
特開2008-233512号公報
ところで、上述したように鏡筒内部の気密状態を確保しても、外気温とレンズユニット内の温度との間の差が大きくなると、レンズユニット内の水蒸気が凝縮してレンズ表面に結露が生じる。特に、外部との温度差の影響が最も大きい第1レンズ(最も物体側の位置するレンズ)とこれに隣り合う第2レンズとの間のレンズ間空間内で、とりわけ第1レンズの裏面に結露が生じ易い。
このため、第1レンズの裏面の結露を除去するために、当該第1レンズをFPCヒータ等の面状ヒータによって加熱することが考えられる。面状ヒータは、ドーナツ板形状に形成されて、第1レンズを加熱する加熱部と、この加熱部から延出して当該加熱部に電気を供給する帯状の延出部を備えている。
このような面状ヒータの加熱部は第1レンズと、当該第1レンズに対して光軸方向に隣接するレンズまたはスペーサとの間に挟持されるようにして配置される。
しかし、レンズユニットが環境によって温度変化する、特に高温になると、鏡筒とその内部に収容保持されているレンズまたはスペーサとの間に線膨張係数が異なることに起因して、隙間が生じるおそれがある。この隙間によって第1レンズと面状ヒータの加熱部との間に隙間が生じると、当該隙間に空気が介在するため、熱伝導性が低下して加熱部によって第1レンズを安定かつ確実に加熱することが困難になるという課題がある。
また、上述した環境温度の変化のほかに、ヒータの加熱による温度変化もあり、この場合も上記と同様に、第1レンズを安定かつ確実に加熱することが困難になるという課題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、最も物体側に位置する第1レンズを面状ヒータによって安定かつ確実に加熱することができるレンズユニットおよびカメラモジュールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、光軸に沿って並べられた複数のレンズと、これら複数のレンズを収容保持する鏡筒と、最も物体側に位置する第1レンズを加熱可能な面状ヒータとを備えたレンズユニットにおいて、
前記面状ヒータは、前記第1レンズを加熱する加熱部を備え、
前記加熱部が前記第1レンズの像側の端面に接着剤によって接着されていることを特徴とする。
面状ヒータとしては、例えば、FPCヒータや有機PTCヒータが挙げられる。このような面状ヒータは、ドーナツ板状に形成されて、第1レンズを加熱する加熱部と、この加熱部から延出して前記加熱部に電気を供給する帯状の延出部とを備えている。
接着剤は熱伝導に優れた接着剤であるエポキシ樹脂、導電性フィラを含んだエポキシ樹脂等を使用するのが好ましい。
本発明においては、面状ヒータの加熱部が第1レンズの像側の端面に接着剤によって接着されているので、レンズユニットが環境によって温度変化する、特に高温になって、鏡筒とその内部に収容保持されている第2レンズまたはスペーサとの間に、隙間が生じても、第1レンズと面状ヒータの加熱部との間に隙間が生じることがないため、当該隙間に空気が介在することがない。このように、空気が介在しないので熱伝導率が低下することがなく、よって、第1レンズを加熱部によって安定かつ確実に加熱することができる。
また、本発明の前記構成において、前記第1レンズと、第2レンズまたはスペーサとは光軸方向で隣接するとともに互いに当接しており、
前記第1レンズと、前記第2レンズまたは前記スペーサとの間には、前記面状ヒータの前記加熱部を収容する空隙が設けられていてもよい。
このような構成によれば、面状ヒータの加熱部を空隙に収容することができるので、加熱部を容易に配置できる。
また、本発明の前記構成において、前記面状ヒータがFPCヒータまたは有機PTCヒータであってもよい。
また、本発明の前記構成において、前記面状ヒータが有機PTCヒータであり、
前記第1レンズに対して光軸方向に隣接する第2レンズまたはスペーサと、前記有機PTCヒータの前記加熱部との間に隙間が設けられていてもよい。
有機PTCヒータは加熱部が厚さ方向に加圧されると、電気抵抗値が上がって使用が困難となる場合がある。
これに対し、前記構成によれば、第1レンズに対して光軸方向に隣接する第2レンズまたはスペーサと、有機PTCヒータの加熱部との間に隙間が設けられているので、加熱部が第1レンズと、当該第1レンズに対して光軸方向に隣接するレンズまたはスペーサとによって挟み付けられて加圧されることがない。このため、有機PTCヒータを容易に使用できる。
また、本発明の前記構成において、前記面状ヒータは、前記加熱部から延出して当該加熱部に電気を供給する帯状の延出部を備え、
前記第1レンズに対して光軸方向に隣接する第2レンズまたはスペーサの外周部に、前記面状ヒータの前記延出部を前記鏡筒の軸方向に沿って挿通する挿通部が設けられ、
前記鏡筒に、前記挿通部に挿入された前記延出部を外部に導出するための導出孔が前記挿通部と連通して設けられていてもよい。
ここで、前記挿通部は、第1レンズに対して光軸方向に隣接する第2レンズまたはスペーサの外周部に設けた挿通溝や挿通孔であってもよく、この場合、挿通溝の溝幅や挿通孔の内径は延出部の幅より広いことが好ましい。
このような構成によれば、第1レンズに対して光軸方向に隣接する第2レンズまたはスペーサの外周部に、面状ヒータの延出部を鏡筒の軸方向に沿って挿通する挿通部が設けられているので、当該挿通部に延出部を挿通することによって、当該延出部を鏡筒内で容易に引き回すことができ、さらに、鏡筒に、挿通部に挿通された延出部を外部に導出するための導出孔が挿通部と連通して設けられているので、挿通部に挿通された延出部を導出孔から容易に外部に導出できる。
また、本発明の前記構成において、前記接着剤が熱硬化性接着剤であってもよい。
このような構成によれば、面状ヒータの加熱部が第1レンズの像側の端面に熱硬化性接着剤によって接着されているので、第1レンズの像側の端面に、ゴースト防止のための墨塗り部を設けられている場合に、UV硬化接着剤では加熱部を第1レンズの像側の端面に接着できないが、熱硬化性接着剤によって確実に接着できる。
また、本発明に係るカメラモジュールは、前記レンズユニットを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、上述のレンズユニットの作用効果をカメラモジュールで得ることができる。
本発明によれば、最も物体側に位置する第1レンズを面状ヒータによって安定かつ確実に加熱することができる。
本発明の第1の実施形態を示すもので、レンズユニットの概略断面図である。 同、(a)は鏡筒の第1例を示す平面図、(b)は鏡筒の第2例を示す平面図である。 同、鏡筒を斜め上方から見た斜視図である。 同、鏡筒の別の斜め上方から見た斜視図である。 同、収容保持部によってレンズを支持した状態を模式的に示す図である。 同、カメラモジュールの概略断面図である。 同、FPCヒータの平面図である。 同、レンズやスペーサを示す平面図である。 同、スペーサを鏡筒に収容保持した状態を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態を示すもので、レンズユニットの概略断面図である。 同、スペーサの平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
なお、以下で説明される本実施形態のレンズユニットは、特に車載カメラ等のカメラモジュール用のものであり、例えば、自動車の外表面側に固定して設置され、配線は自動車内に引き込まれてディスプレイやその他の装置に接続される。また、全ての図においてレンズおよびスペーサについてはハッチングを省略している。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るレンズユニット11を示している。図示のように、本実施形態のレンズユニット11は、例えば樹脂製の円筒状の鏡筒(バレル)12と、鏡筒12内に配置される複数の平面視円形状のレンズ、例えば、物体側(図1において上側)から、第1レンズ13、第2レンズ14、第3レンズ15、第4レンズ16および第5レンズ17から成る5つのレンズと、3つの絞り部材22a,22b,22cとを備えている。
また、鏡筒12の底面には、鏡筒12の底面内周からレンズ17と接触していない部分に向けて径方向に延びる溝が設けられている。この溝は気密検査のための空気の流通のための溝ある。
3つの絞り部材22a,22b,22cのうちの物体側から1番目の絞り部材22aは、第2レンズ14と第3レンズ15との間に配置されている。物体側から2番目の絞り部材22bは、第3レンズ15と第4レンズ16との間に配置されている。物体側から3番目の絞り部材22cは、第4レンズ16と第5レンズ17との間に配置されている。
絞り部材22aは透過光量を制限し、明るさの指標となるF値を決定する「開口絞り」である。また、絞り部材22b,22cはゴーストの原因となる光線や収差の原因となる光線を遮光する「遮光絞り」である。このようなレンズユニット11を備える車載カメラは、レンズユニット11と、図示しないイメージセンサを有する基板と、当該基板を自動車等の車両に設置する図示しない設置部材とを備えるものである。
鏡筒12内に収容される複数のレンズ13,14,15,16,17は、それぞれの光軸を一致させた状態で積み重ねられて配置されており、1つの光軸Oに沿って各レンズ13,14,15,16,17が並べられた状態となって、撮像に用いられる一群のレンズ群Lを構成している。この場合、レンズ群Lを構成する最も物体側に位置する第1レンズ13は、物体側に平坦面を有するとともに像側に凹面を有する球面ガラスレンズであり、第2レンズ14は物体側および像側にそれぞれ凸曲面を有する球面ガラスレンズである。その他のレンズ15,16,17は樹脂レンズであるが、これに限定されない(例えば、第1レンズ13および第2レンズ14が樹脂レンズであっても構わない;第1および第2レンズ13,14が樹脂製の場合、第1レンズ13および第2レンズ14は、例えば、互いの線膨張係数の差が40×10-6/K(m)以上であってもよい)。
また、鏡筒12には、第1レンズ13と第3レンズ15との間においてスペーサ30が設けられ、第1レンズ13と第3レンズ15とスペーサ30と第2レンズ14とによって囲まれたレンズ間空間SLを有し、第1レンズ13とスペーサ30、およびスペーサ30と第3レンズ15は、それぞれレンズ間空間SL内が外部に対して密閉されるように互いに接着されていてもよい。レンズの数、スペーサの数やレンズ、スペーサおよび鏡筒の素材等については用途等に応じて任意に設定できる。
なお、これらのレンズ13,14,15,16,17の表面には、必要に応じて、反射防止膜、親水膜、撥水膜等が設けられる。
スペーサ30は円筒状に形成され、その内側下端部に第2レンズ14が保持されている。すなわち、スペーサ30はその内径側の下端縁にカシメ部31を有し、このカシメ部31は、第2レンズ14の対向面14aをスペーサ30の対向面30bに光軸方向において押し付けるようにして径方向内側に熱的にカシメられている。
このように、カシメ部31によって第2レンズ14の対向面14aがスペーサ30の対向面30bに押し付けられることによって、スペーサ30に第2レンズ14が保持されている。
また、本実施形態において、最も物体側に位置する第1レンズ13と鏡筒12との間にはシール部材としてのOリング26が介挿され、鏡筒12の内側のレンズ群L内に水や塵埃が侵入しないようにしている。この場合、第1レンズ13の外周面13dに、該レンズ13の像側部分で径が小さくなった段差状の縮径部13eが設けられ、この縮径部13eにOリング26が装着されて、第1レンズ13の外周面13dと鏡筒12の内周面12aとの間でOリング26が径方向で圧縮されることにより、鏡筒12の物体側端部が封止された状態となっている。
なお、第1レンズ13と鏡筒12との間に介挿されるシール部材は、Oリング26に限定されず、第1レンズ13と鏡筒12との間をシールできる環状体であればどのような形態であっても構わない。
また、鏡筒12は、レンズ群Lが組み込まれて収容保持された状態で、その物体側の端部(図1において上端部)のカシメ部23が径方向内側に熱的にカシメられることにより、レンズ群Lの最も物体側に位置する第1レンズ13をこのカシメ部23により鏡筒12の物体側端部に光軸方向で固定している。この場合、安定したカシメを行なえるように、カシメ部23が圧接されるガラスレンズ13の部位は平面状に斜めにカットされた平坦部13bとして形成される。
また、鏡筒12は、像側の端部(図1において下端部)において、第5レンズ17よりも径の小さい開口部を有する内側フランジ部24を有している。この内側フランジ部24とカシメ部23とにより、鏡筒12内にレンズ群Lを構成する複数のレンズ13,14,15,16,17と絞り部材22a,22b,22c,22dとが光軸方向で保持固定されている。
鏡筒12は、レンズ15,16,17および光軸方向に隣り合うレンズ13,15間に設けられたスペーサ30を収容保持する収容保持部Sを備えている。
収容保持部Sは、図2および図3に示すように、内周面が八角形以上の多角形状に形成されているが、本実施形態では、周方向に所定間隔で配置された12の直線状の辺(弦)と、周方向に隣り合う辺(弦)どうしを繋ぐように配置される12の円弧との組み合わせによる形状となっている。
また、収容保持部Sは、その内径が物体側から像側に向かって段階的に小さくなっている。これに対応して、スペーサ30、レンズ15,16,17は、物体側から像側に向かうにつれて、外径が小さくなっている。基本的に、スペーサ30、レンズ15,16,17のそれぞれの外径と、鏡筒12の収容保持部Sのスペーサ30、各レンズ15,16,17が支持される部分それぞれの内径とは略等しくなっている。
すなわち、代表してレンズ15について説明すると、図5に模式的に示すように、収容保持部Sは、内周面が正十二角形状に形成されることで、12個の平面状の支持面SSを有しており、これら12個の支持面SSは等しい角度で周方向に隣接している。各支持面SSの周方向の中央部がレンズ15の外周面を支持する支持点SPであり、当該支持点SPは12個ある。したがって、レンズ15は12個の支持点SPによって光軸と直交する方向において安定的に支持されている。
なお、図2では、上述したように、周方向に所定間隔で配置された12の直線状の辺(弦)と、周方向に隣り合う辺(弦)どうしを繋ぐように配置される12の円弧との組み合わせによる形状となっているが、以下では正十二角形状として説明する。
スペーサ30およびレンズ16,17を収容保持する収容保持部Sも同様に、内周面が正十二角形状に形成されているが、物体側から像側に向かうにつれて、外径(光軸を中心として点対称に配置される支持点SP間の距離)が段階的に小さくなっている。また、レンズ16,17もそれぞれ12個の支持点SPによって光軸と直交する方向において安定的に支持されているが、スペーサ30は後述するように、収容保持部Sに挿通溝55を設けているため、10個の支持点SPによって光軸と直交する方向において安定的に支持されている。
ここで、収容保持部Sは、図1~図3に示すように、スペーサ30を収容保持する第1収容保持部S1、レンズ15を収容する第2収容保持部S2、レンズ16を収容する第3収容保持部S3、レンズ17を収容する第4収容保持部S4とから構成され、第1収容保持部S1から第4収容保持部S4に向けて段階的に内径が小さくなっている。そして、鏡筒12の軸方向に隣り合う収容保持部どうし間には、径方向内側に張り出す段差面が設けられている。
また、図2(a)に示す収容保持部Sは、正十二角形の一つの頂点を後述する挿通溝55の幅方向中央に向けて配置されているのに対し、図2(b)に示す収容保持部Sは、正十二角形の一つの頂点を挿通溝55の幅方向中央から周方向に15°回転させた位置に向けて配置されているが、いずれにおいても、10個の支持点SPによってスペーサ30が支持されている。
また、物体側に最も近いレンズ13を収容する収容保持部SUは、内周面が円形状に形成されており、当該収容保持部SUにレンズ13が収容保持されている。
また、第2レンズ14はレンズ13,15,16,17より小径に形成され、スペーサ30に保持固定されている。
なお、鏡筒12の外周面には、鏡筒12を車載カメラに設置する際に用いられる外側フランジ部25が鏡筒12の外周面に鍔状に設けられている。
図6は、図1に示すレンズユニット11を有する本実施形態のカメラモジュール300の概略断面図である。図示のように、カメラモジュール300は、フィルタ105が装着されたレンズユニット11を含んで構成されている。
カメラモジュール300は、外装部品である上ケース(図示略)と、レンズユニット11を保持するマウント(台座)302とを備えている。また、カメラモジュール300は、シール部材303およびパッケージセンサ(撮像素子)304を備えている。
上ケースは、レンズユニット11の物体側の端部を露出させるとともに他の部分を覆う部材である。マウント302は、上ケースの内部に配置されており、レンズユニット11の雄ねじ11aと螺合する雌ねじ302aを有する。
パッケージセンサ304は、マウント302の内部に配置されており、かつ、レンズユニット11により形成される物体の像を受光する位置に配置されている。また、パッケージセンサ304は、CCDやCMOS等を備えており、レンズユニット11を通じて集光されて到達する光を電気信号に変換する。変換された電気信号は、カメラにより撮影された画像データの構成要素であるアナログデータやデジタルデータに変換される。
以上のような構成を成すレンズユニット11およびカメラモジュール300は、図1および図7に示すように、最も物体側に位置するレンズ13を加熱可能なFPCヒータ(面状ヒータ)50を備えている。なお、面状ヒータとして有機PTCヒータを用いてもよい。
FPCヒータ50は、図7に示すように、フレキシブルプリント回路基板によって形成されており、第1レンズ13を加熱する加熱部51と、この加熱部51から延出して加熱部51に電気を供給する延出部52とを備えている。
加熱部51はドーナツ板状に形成されており、外径は第1レンズ13の像側の端面13aの外径とほぼ等しくなっており、内径は第1レンズ13の像側の端面13aの内径とほぼ等しくなっている。加熱部51は、ドーナツ板状のベースフィルム上に細い線状の銅箔51aが外周側から半円弧を形成するように内周側に折返しながら半円状に形成された回路部を線対称的に形成したものであり、この回路部が発熱するようになっている。
延出部52は加熱部51から径方向外側に直線状に延出するものであり、帯状のベースフィル部上に2つの帯状の銅箔52aが平行に配置されることによって形成され、一方の銅箔52aが電源の陽極に接続され、他方の銅箔52aが陰極に接続される。
前記収容保持部Sには、図2および図3に示すように、鏡筒12の軸方向に延びる挿通溝(挿通部)55が設けられている。この挿通溝55はFPCヒータ50の延出部52の幅より広い溝幅を有するとともに、延出部52の厚さより深い溝深さを有する。また、挿通溝55は第1収容保持部S1の物体側の端から第1収容保持部S1の像側の端より若干物体側の位置まで延びている。
FPCヒータ50の加熱部51はレンズ13の像側の端面13aに接着剤によって接着されている。接着剤としては、熱硬化性接着剤でかつ熱伝導性に優れたものを使用する。例えばエポキシ樹脂、導電性フィラを含んだエポキシ樹脂等が好適に使用される。接着剤の熱伝導率は0.2~2.0W/m・Kであることが好ましい。
接着剤はFPCヒータ50の加熱部51の上面(第1レンズ13側を向く面)および/または第1レンズ13の像側の端面13aに満遍なく均一に塗布したうえで、これら上面および端面13aを接着する。なお、接着剤は満遍なく塗布するのが好ましいが、複数の所定の部位に塗布して接着してもよい。
延出部52は挿通溝55側に向けられたうえで、当該挿通溝55に挿通されている。
また、鏡筒12の周壁には、導出孔56が挿通溝55と連通して設けられている。導出孔56は矩形状の孔であり、孔幅は挿通溝55の溝幅と等しくなっており、当該導出孔56は、鏡筒12の周壁を貫通するように形成されている。当該導出孔56の出口は外側フランジ部25より上方の鏡筒12の周壁に配置されている。
このような導出孔56は、挿通溝55に挿通されたFPCヒータ50の延出部52を鏡筒12の外部に導出するためのものであり、挿通溝55に挿通された延出部52は導出孔56の入口で略直角に径方向外側に曲げられたうえで、導出孔56に挿通され、外部に導出されている。
なお、挿通溝55を前記内側フランジ部24の上面まで延ばすとともに、当該内側フランジ部24に、導出孔を内側フランジ部24の厚さ方向に貫通して設けてもよい。
FPCヒータ50の加熱部51を第1レンズ13の像側の端面13aに接着剤によって接着するとともに、FPCヒータ50の延出部52を鏡筒12の外部に導出する場合、以下のようにして行う。
まず、鏡筒12内に物体側(図1において上端側)の開口から、順次、絞り部材22d、レンズ17、絞り部材22c、レンズ16、絞り部材22b、レンズ15、絞り部材22aを挿入する。
一方、スペーサ30およびレンズ14は、鏡筒12の外部で予め組み立てて組立体としておく。
また、鏡筒12の外部で、第1レンズ13の端面13aにFPCヒータ50の加熱部51の上面を接着剤によって接着しておく。
次に、鏡筒12内に前記組立体を挿入したうえで、FPCヒータ50の加熱部51が接着されている第1レンズ13を鏡筒12内に挿入する。その際、FPCヒータ50の延出部52が挿通溝55側に向くように、第1レンズ13を周方向に位置決めし、延出部52を前記挿通溝55に挿通していく。延出部52を挿通溝55に挿通して、その先端部が導出孔56に達すると、延出部52は径方向外側に向けて曲げられ、導出孔56に沿って外部に向けて挿通され、鏡筒12の外部に導出される。
そして、この導出された延出部52を引張りながら、FPCヒータ50の加熱部51が接着されている第1レンズ13を鏡筒12内に挿入し、最後に、カシメ部23を径方向内側に熱的にカシメることにより、レンズ群Lを鏡筒12内で固定する。
また、第1レンズ13を鏡筒12内に挿入する際は、予め第1レンズ13にOリング26を取り付けておく。
なお、これに限らず、以下のようにしてもよい。すなわち、前記組立体を鏡筒12内に挿入する前に、FPCヒータ50の加熱部51が接着されている第1レンズ13を鏡筒12の外部に出した状態で、延出部52を挿通溝55に挿通し、さらに導出孔56に挿通して、鏡筒12の外部に導出する。
次に、前記組立体を鏡筒12内に挿入したうえで、外部に出しておいた第1レンズ13を鏡筒12内に挿入し、最後に、カシメ部23を径方向内側に熱的にカシメることにより、レンズ群Lを鏡筒12内で固定する。
また、本実施形態では、図2に示すように、挿通溝55の幅方向の両端と収容保持部S(第1収容保持部S1)の中心Оとを結ぶ線のなす角度θが60°以内となっている。
図2(a)に示すように、第1収容保持部S1は、内周面が正十二角形以上の正多角形状に形成されているが、当該内周面の一部が矩形溝状に切り欠かれることによって、12個の支持面SSのうち、2つの支持面SSが切除されている。したがって、スペーサ30は、10個の支持点SPによって支持されている。このため、挿通溝55が形成されていても、スペーサ30を安定的に支持できる。
また、図2(b)に示すように、第1収容保持部S1は、内周面が正十二角形以上の正多角形状に形成されているが、当該内周面の一部が矩形溝状に切り欠かれることによって、12個の支持面SSのうち、1つの支持面SSと2つの支持面SSの半分以下が切除されている。したがって、スペーサ30は、10個の支持点SPによって支持されている。このため、挿通溝55が形成されていても、スペーサ30を安定的に支持できる。
レンズ15~17およびスペーサ30は、図8に示すように、外径部が円筒面によって形成されているが、当該円筒面の一部には、平坦面30aが形成されることで、Dカット形状となっている。このようなDカット形状のDカット部分を挿通溝55に対向させるように配置するのが好ましい。後述する第2の実施形態でも同様である。
平坦面30aはレンズ15~17およびスペーサ30を成形する際にゲートとなる部位であり、当該平坦面30aはもともと第1収容保持部S1の支持面SSに当接されない部位である。したがって、図9に示すように、平坦面30aを挿通溝55に配置することによって、スペーサ30を10個の支持点SPによって支持できる。なお、挿通溝55に配置された平坦面30aと挿通溝55の溝底面との間にはFPCヒータ50の延出部52を挿通可能な十分な隙間がある。
また、本実施形態では、図2に示すように、挿通溝55の溝幅Wは3.5mm以内となっている。上述したように、挿通溝55の溝幅を角度θが60°以内とした場合、スペーサ30の外径が大きくなるほど、挿通溝55の溝幅が大きくなるので、過大となるのを抑制するため、挿通溝55の溝幅Wを3.5mm以内と規定する。
以上説明したように、本実施形態によれば、FPCヒータ(面状ヒータ)50の加熱部51が第1レンズ13の像側の端面13aに接着剤によって接着されているので、レンズユニット11が環境によって温度変化して、特に高温になって、鏡筒12とその内部に収容保持されているスペーサ30との間に、隙間が生じても、第1レンズ13とFPCヒータ50の加熱部51との間に隙間が生じることがないため、空気が介在することがない。このように、空気が介在しないので熱伝導率が低下することがなく、よって、第1レンズ13を加熱部51によって安定かつ確実に加熱することができる。
また、FPCヒータ50の加熱部51が第1レンズ13の像側の端面13aに熱硬化性接着剤によって接着されているので、第1レンズ13の像側の端面13aに、ゴースト防止のための墨塗り部が設けられている場合に、UV硬化接着剤では加熱部51を第1レンズ13の像側の端面13aに接着できないが、熱硬化性接着剤によって確実に接着できる。
また、スペーサ30を収容保持する第1収容保持部S1に、鏡筒12の軸方向に延びて、FPCヒータ50の延出部52の幅より広い溝幅を有する挿通溝55が設けられているので、当該挿通溝55に延出部52を挿通することによって、当該延出部52を鏡筒内で容易に引き回すことができ、さらに、鏡筒12の周壁に、挿通溝55に挿通された延出部52を外部に導出するための導出孔56が挿通溝55と連通して設けられているので、挿通溝55に挿通された延出部52を導出孔56から容易に外部に導出できる。
また、FCCヒータ50の延出部52がスペーサ30やレンズ15,16,17に干渉しないので、延出部52を鏡筒12内で引き回しても、スペーサ30やレンズ15,16,17が偏心することがない。
また、導出孔56が鏡筒12に周壁に設けられているので、FPCヒータ50の延出部52を鏡筒12の周壁から容易に導出できる。
さらに、挿通溝55の向の両端と第1収容保持部S1の中心とを結ぶ線のなす角度が60°以内であるので、内周面が正十二角形に形成された第1収容保持部S1にスペーサ30の外周面を10個の支持点SPで保持でき、このため、当該スペーサ30を安定的に保持できる。
加えて、挿通溝55の溝幅が3.5mm以内であるので、FPCヒータ50の幅が3.5mm以内の延出部52を挿通溝55に容易に挿通できる。
なお、本実施形態では、第1レンズ13とスペーサ30の組み合わせについて説明したが、スペーサ30の代わりに第2レンズを組み合わせてもよい。
(第2の実施形態)
図10および図11は第2の実施形態を示すもので、図10はレンズユニット11の断面図、図11はスペーサ30の平面図である。
第2の実施形態のレンズユニット11が第1の実施形態のレンズユニット11と異なる点は、スペーサの構成、鏡筒12の収容保持部の構成および面状ヒータの構成であるので、以下ではこの点について説明し、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付してその説明を省略することもある。
図10および図11に示すように、収容保持部Sは、内周面が円形状に形成されている。また、収容保持部Sは、その内径が物体側から像側に向かって段階的に小さくなっている。これに対応して、スペーサ30、レンズ15,16,17は、物体側から像側に向かうにつれて、外径が小さくなっている。基本的に、スペーサ30、レンズ15,16,17のそれぞれの外径と、鏡筒12の収容保持部Sのスペーサ30、各レンズ15,16,17が支持される部分それぞれの内径とは略等しくなっている。
また、収容保持部Sは、図10に示すように、スペーサ30を収容保持する第1収容保持部S1、レンズ15を収容する第2収容保持部S2、レンズ16を収容する第3収容保持部S3、レンズ17を収容する第4収容保持部S4とから構成され、第1収容保持部S1から第4収容保持部S4に向けて段階的に内径が小さくなっている。そして、鏡筒12の軸方向に隣り合う収容保持部どうし間には、径方向内側に張り出す段差面が設けられている。
また、本実施形態では、面状ヒータ60として有機PTCヒータ60を使用している。有機PTCヒータは、温度が上がると抵抗値も上がる性質によって、温度は緩やかに上昇した後、ある一定の温度で安定する。したがって、センサーなどの外部的な制御を必要とせず、自ら適温をコントロールでき、温度が上限に達して安定すると、消費電力量も少ない値で安定する。PTCヒータ60としては、無機PTCヒータと有機PTCヒータがあるが、本実施形態では、有機PTCヒータが好適に使用される。
このような有機PTCヒータ60も、FPCヒータ50と同様に、第1レンズを加熱する加熱部61と、この加熱部61から延出して加熱部61に電気を供給する帯状の延出部62とを備えている。
加熱部61はドーナツ板状に形成されており、外径は第1レンズ13の像側の端面13aの外径とほぼ等しくなっており、内径は第1レンズ13の像側の端面13aの内径とほぼ等しくなっている。
また、PTCヒータ60の加熱部61は第1レンズ13の像側の端面13aに接着剤によって接着されている。
接着剤としては、第1の実施形態と同様に、エポキシ樹脂、導電性フィラを含んだエポキシ樹脂等の熱硬化性接着剤でかつ熱伝導性に優れたものを使用する。接着剤はPTCヒータ60の加熱部61の上面(第1レンズ13側を向く面)および/または第1レンズ13の像側の端面13aに満遍なく均一に塗布したうえで、これら上面および端面13aを接着する。なお、接着剤は満遍なく塗布するのが好ましいが、複数の所定の部位に塗布して接着してもよい。
また、スペーサ30の外周部には、面状ヒータ60の延出部62を鏡筒12の軸方向に沿って挿通する挿通溝(挿通部)30dが設けられている。挿通溝30dは平面視において矩形状に形成され、溝幅は延出部62の幅より広く、溝深さは(スペーサ30の径方向における深さ)延出部62の厚さより深い溝深さになっている。
また、鏡筒12の周壁には、導出孔56が挿通溝30dと連通して設けられている。導出孔56は矩形状の孔であり、孔幅は挿通溝30dの溝幅と等しくなっている。鏡筒12の周壁には矩形状の孔56aが設けられている。この孔56aは導出孔56より大径に形成されるとともに、導出孔56と連通している。また、孔56aは外側フランジ部25より上方の鏡筒12の周壁に配置されている。
導出孔56は、挿通溝30dに挿通されたPTCヒータ60の延出部62を鏡筒12の外部に導出するためのものであり、挿通溝30dに挿通された延出部62は導出孔56の入口で略直角に径方向外側に曲げられたうえで、導出孔56に挿通され、さらに孔56aから外部に導出されている。
また、第1レンズ13と、スペーサ30とは光軸方向で隣接するとともに互いに当接しており、第1レンズ13と、スペーサ30との間には、PTCヒータ60の加熱部61を収容する空隙kが設けられている。すなわち、スペーサ30は、物体側の面で、外周部が凸状、内周側が凹状に形成され、外周側で第1レンズ13に当接し、内周側で第1レンズ13との間に空隙Kが設けられている。このような空隙Kは第1の実施形態における第1レンズ13と、スペーサ30との間に設けてもよい。
また、第1レンズ13に対して光軸方向に隣接するスペーサ30と、PTCヒータ60の加熱部61との間に隙間Gが設けられている。PTCヒータ60は加熱部51が厚さ方向に加圧されると、電気抵抗値が上がって使用が困難となる場合がある。
このような加圧を防止するため、スペーサ30と、PTCヒータ60の加熱部61との間に隙間Gが設けられている。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、第1レンズ13に対して光軸方向に隣接するスペーサ30と、PTCヒータ60の加熱部61との間に隙間Gが設けられているので、加熱部61が第1レンズ13と、スペーサ30とによって挟み付けられて加圧されることがないため、ヒータの性能の劣化を抑制し、安定した出力を確保できる。このため、PTCヒータ60を容易に使用できる。
なお、本実施形態では、図10に示すように、スペーサ30の物体側の面で、外周部が凸状、内周側が凹状に形成され、外周側で第1レンズ13に当接し、内周側で第1レンズ13との間に空隙Kが形成されるようになっているが、逆に内周側凸、外周側凹にしてもよい。また、スペーサ30に凸を設けているが、第1レンズ13の像側の内周側あるいは外周側に凸を設けてスペーサ30と当接させてもよい。
なお、第1および第2の実施形態では、収容保持部Sにスペーサ30、レンズ15,16,17を収容保持するようにしたが、収容保持部Sには複数のレンズのみを収容保持するようにしてもよい。つまり、スペーサ30が無くてもよい。
また、第1および第2の実施形態では、最も物体側に位置するレンズ13を収容保持する収容保持部SUは、内周面が円形状に形成されているが、当該収容保持部SUを内周面が八角形以上の多角形状に形成してもよい。
11 レンズユニット
12 鏡筒
13,14,15,16,17 レンズ
30 スペーサ
50 FPCヒータ(面状ヒータ)
51 加熱部
52 延出部
60 PTCヒータ(面状ヒータ)
55,30d 挿通溝(挿通部)
56 導出孔
L レンズ群
O 光軸

Claims (7)

  1. 光軸に沿って並べられた複数のレンズと、これら複数のレンズを収容保持する鏡筒と、最も物体側に位置する第1レンズを加熱可能な面状ヒータとを備えたレンズユニットにおいて、
    前記面状ヒータは、前記第1レンズを加熱する加熱部を備え、
    前記加熱部が前記第1レンズの像側の端面に接着剤によって接着されていることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記第1レンズと、第2レンズまたはスペーサとは光軸方向で隣接するとともに互いに当接しており、
    前記第1レンズと、前記第2レンズまたは前記スペーサとの間には、前記面状ヒータの前記加熱部を収容する空隙が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記面状ヒータがFPCヒータまたは有機PTCヒータであることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット
  4. 前記面状ヒータが有機PTCヒータであり、
    前記第1レンズに対して光軸方向に隣接する第2レンズまたはスペーサと、前記有機PTCヒータの前記加熱部との間に隙間が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット。
  5. 前記面状ヒータは、前記加熱部から延出して当該加熱部に電気を供給する帯状の延出部を備え、
    前記第1レンズに対して光軸方向に隣接する第2レンズまたはスペーサの外周部に、前記面状ヒータの前記延出部を前記鏡筒の軸方向に沿って挿通する挿通部が設けられ、
    前記鏡筒に、前記挿通部に挿入された前記延出部を外部に導出するための導出孔が前記挿通部と連通して設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  6. 前記接着剤が熱硬化性接着剤であることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載のレンズユニットを備えることを特徴とするカメラモジュール。
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