JP2022032780A - コネクタ、接続構造、接続構造の製造方法 - Google Patents

コネクタ、接続構造、接続構造の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セットロスを抑制できる、PC鋼材同士を接続するコネクタを提供する。【解決手段】第1PC鋼材と、第2PC鋼材とを接続するコネクタ10であって、第1PC鋼材がPC鋼撚り線、第2PC鋼材がねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材であり、一方の端部側に設けられ、第1PC鋼材を把持した定着具を挿入、固定する第1ねじ孔11と、他方の端部側に設けられ、第2PC鋼材を挿入する挿入孔12と、を備えたコネクタ。【選択図】図1

Description

本開示は、コネクタ、接続構造、接続構造の製造方法に関するものである。
特許文献1には、2本のPC鋼撚り線を接続したPC鋼撚り線の接続構造が提案されている。
特開2008-45280号公報
例えば既に建設された橋桁の幅の拡張や、建築物の拡張を目的として、橋桁や建築物に埋設された既設のPC鋼材の端部に、拡張部分に用いる新たなPC鋼材の端部をコネクタにより接続した接続構造とすることが従来からなされている。
PC鋼材の一種であるPC鋼撚り線については、緊張力を導入後、端部をメスコーン、オスコーンと呼ばれる2つの部材を備えた定着具により把持し、コンクリート構造物等に固定する方法が広く用いられていた。オスコーンはウェッジ等とも呼ばれ、PC鋼撚り線を挿入する貫通孔を備え、円錐台形状の外形を有している。メスコーンはソケット等とも呼ばれ、オスコーンの外形に対応したテーパー孔を有している。そして、貫通孔にPC鋼撚り線を挿入したオスコーンを、メスコーンのテーパー孔を挿入することで、PC鋼撚り線を締め付け、PC鋼撚り線を把持し、固定している。
このため、緊張力を導入後、ジャッキによる牽引を終了すると、オスコーンがPC鋼撚り線を十分に締め付け、固定できるようになるまで、オスコーンの位置がメスコーンのテーパー孔内で変化する。このように、PC鋼撚り線に緊張力を導入後、ジャッキによる牽引を終了した際の、オスコーンの位置の変化量をセットロスという。セットロスが生じることにより、PC鋼撚り線に加えられている緊張力が、ジャッキにより牽引していた際の緊張力よりも小さくなる。
しかしながら、PC鋼材には、精度よく緊張力を導入することが求められている。特に既設のPC鋼材に接続して設置する新規のPC鋼材は既述のように橋桁等の拡張部分に用いられる。従って、新規のPC鋼材は通常長さが短く、セットロスの影響が大きかった。このため、セットロスを抑制できる、PC鋼材同士を接続するコネクタが求められていた。
本開示は、セットロスを抑制できる、PC鋼材同士を接続するコネクタを提供することを目的とする。
本開示の一観点によれば、第1PC鋼材と、第2PC鋼材とを接続するコネクタであって、
前記第1PC鋼材がPC鋼撚り線、前記第2PC鋼材がねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材であり、
一方の端部側に設けられ、前記第1PC鋼材を把持した定着具を挿入、固定する第1ねじ孔と、
他方の端部側に設けられ、前記第2PC鋼材を挿入する挿入孔と、を備えたコネクタを提供する。
本開示によれば、セットロスを抑制できる、PC鋼材同士を接続するコネクタを提供することが可能となる。
図1は、本開示の一態様に係るコネクタの説明図である。 図2は、本開示の一態様に係る接続構造の説明図である。 図3は、シース付きPC鋼撚り線の説明図である。 図4は、定着具に接続部材を設置した場合の説明図である。 図5は、本開示の他の態様に係るコネクタ、およびコネクタに固定した第2PC鋼材の説明図である。 図6は、緊張管理図の説明図である。 図7は、本開示の一態様に係る接続構造の製造方法のフロー図である。 図8は、本開示の他の態様に係る接続構造の製造方法のフロー図である。
実施するための形態について、以下に説明する。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
(1)本開示の一態様に係るコネクタは、第1PC鋼材と、第2PC鋼材とを接続するコネクタであって、
前記第1PC鋼材がPC鋼撚り線、前記第2PC鋼材がねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材であり、
一方の端部側に設けられ、前記第1PC鋼材を把持した定着具を挿入、固定する第1ねじ孔と、
他方の端部側に設けられ、前記第2PC鋼材を挿入する挿入孔と、を備える。
セットロスはPC鋼撚り線をオスコーンにより固定する定着具に特有の問題である。このため、接続する一方のPC鋼材を、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とすることで、オスコーンを用いず、ねじ部により該PC鋼材をコネクタに接続、固定することができ、セットロスを抑制したコネクタとすることができる。そして、PC鋼撚り線は従来から広く用いられており、例えば橋桁等の拡幅を行う際、既設側のPC鋼材はPC鋼撚り線である場合が多い。このため、PC鋼撚り線と、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とを接続するコネクタとすることで、セットロスを抑制しつつ、例えば橋桁の拡幅等で広く用いることが可能なコネクタとすることができる。
(2) 前記第1ねじ孔のねじ部が、前記定着具の外側面に設けられた第1ねじと嵌合できてもよい。
第1ねじ孔のねじ部を、定着具の外側面に設けられた第1ねじと嵌合できるように構成することで、定着具を、第1ねじ孔にねじ込むだけで、第1PC鋼材を把持する定着具を、コネクタに容易に接続、固定できる。
(3) 前記挿入孔は第2ねじ孔であり、前記第1ねじ孔のねじ部と、前記第2ねじ孔のねじ部とが逆方向のねじであってもよい。
挿入孔を第2ねじ孔とすることで、第2PC鋼材の端部を該第2ねじ孔にねじ込むだけで、第2PC鋼材をコネクタに容易に接続、固定できる。そして、コネクタに設けられた第1ねじ孔のねじ部と、第2ねじ孔のねじ部とを逆方向のねじとした場合、コネクタを回転させることで、コネクタを、第1PC鋼材を把持する定着具と第2PC鋼材とに、1回の作業で同時に嵌合できる。このため、開示の一態様に係るコネクタを用いて、第1PC鋼材と第2PC鋼材との接続構造を製造する際の作業効率を高めることができる。
(4) 前記挿入孔に挿入した前記第2PC鋼材を固定するナットをさらに備えていてもよい。
コネクタが、挿入孔に挿入した第2PC鋼材を固定するナットをさらに備えることで、挿入孔に挿入した第2PC鋼材を該ナットにより固定し、コネクタに接続できる。
(5) 側面に開口部を備えていてもよい。
コネクタが、側面に開口部を有することで、コネクタの内部空間を外部から視認できる。このため、例えばコネクタにより第1PC鋼材と、第2PC鋼材とを接続する接続構造を製造した場合に、コネクタの内部での各PC鋼材の状態を確認できる。
また、コネクタにより第1PC鋼材と、第2PC鋼材とを接続した接続構造において、両PC鋼材や、コネクタに腐食が生じることを防止するため、コネクタの内部空間に充填材を充填することもできる。そして、コネクタが開口部を有することで、コネクタの内部空間に、容易に充填材を充填できる。
(6)本開示の一態様に係る接続構造は、第1PC鋼材に、第2PC鋼材を接続した接続構造であって、
PC鋼撚り線である前記第1PC鋼材と、
ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材である前記第2PC鋼材と、
コネクタと、を備え、
前記コネクタの一方の端部側に設けられた第1ねじ孔に前記第1PC鋼材を把持した定着具が挿入、固定され、
前記コネクタの他方の端部側に設けられた挿入孔に前記第2PC鋼材が挿入、固定されている。
セットロスはPC鋼撚り線をオスコーンにより固定する定着具に特有の問題である。このため、接続する一方のPC鋼材を、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とすることで、オスコーンを用いず、ねじ部により該PC鋼材をコネクタに接続、固定することができ、セットロスを抑制した接続構造とすることができる。そして、PC鋼撚り線は従来から広く用いられており、例えば橋桁等の拡幅を行う際、既設側のPC鋼材はPC鋼撚り線である場合が多い。このため、PC鋼撚り線と、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とを接続する接続構造とすることで、セットロスを抑制しつつ、例えば橋桁の拡幅等で広く用いることが可能な接続構造とすることができる。
(7) 前記第2PC鋼材に加えられている荷重が、前記第1PC鋼材に加えられている荷重以下であってもよい。
第2PC鋼材に加えられている荷重を、第1PC鋼材に加えられている荷重以下とすることで、第1PC鋼材に新たな緊張力が導入されることを防ぐことができる。
(8) 前記第1PC鋼材と、前記第2PC鋼材とで、荷重-伸び特性が異なっていてもよい。
第1PC鋼材と、第2PC鋼材とで荷重-伸び特性が異なる場合、第1PC鋼材にも緊張力が導入されると、第2PC鋼材のみに緊張力が導入されていた場合と比較して、伸び特性に大きな変化が生じる。このため、ジャッキによりPC鋼材に導入した緊張力と、PC鋼材の伸びとを測定し、緊張管理図を作成しておくことで、第1PC鋼材に緊張力が導入されていないことを確認することが可能になる。
(9) 前記コネクタの内部に第1充填材が充填されていてもよい。
コネクタの内部に第1充填材を充填、配置することで、コネクタ内の第1PC鋼材や、第2PC鋼材、さらにはコネクタに腐食等が生じることを抑制できる。
(10) さらに型枠を有し、
前記コネクタは前記型枠内に配置されており、前記型枠と、前記コネクタとの間に第2充填材が充填されていてもよい。
接続構造が、型枠を有することで、コネクタを保護し、必要に応じてコネクタの周囲に第2充填材を配置する場合に、第2充填材の型としても機能できる。
型枠の内部に第2充填材を配置することで、コネクタに腐食等が生じることを抑制できる。
(11) 前記第2PC鋼材の長さが5m以下であってもよい。
第2PC鋼材の長さを5m以下とすることで、取り扱い性を高めることができる。
(12)本開示の一態様に係る接続構造の製造方法は、第1PC鋼材に、第2PC鋼材を接続した接続構造の製造方法であって、
一方の端部側に第1ねじ孔が設けられたコネクタの、前記第1ねじ孔にPC鋼撚り線である前記第1PC鋼材を把持した定着具を挿入、固定する第1PC鋼材設置工程と、
前記コネクタは他方の端部側に挿入孔がさらに設けられ、前記挿入孔に、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材である前記第2PC鋼材を挿入、固定する第2PC鋼材設置工程と、を有する。
本開示の一態様に係る接続構造の製造方法によれば、PC鋼撚り線である第1PC鋼材と、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材である第2PC鋼材とを接続した接続構造を製造できる。
セットロスはPC鋼撚り線をオスコーンにより固定する定着具に特有の問題である。このため、接続する一方のPC鋼材を、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とすることで、オスコーンを用いず、ねじ部により該PC鋼材をコネクタに接続、固定することができ、セットロスを抑制した接続構造を製造できる。そして、PC鋼撚り線は従来から広く用いられており、例えば橋桁等の拡幅を行う際、既設側のPC鋼材はPC鋼撚り線である場合が多い。このため、PC鋼撚り線と、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とを接続することで、セットロスを抑制しつつ、例えば橋桁の拡幅等で広く用いることが可能な接続構造を製造できる。
(13) 前記コネクタの外周に型枠を設置し、前記コネクタと前記型枠との間に充填材を充填する充填材充填工程をさらに有していてもよい。
充填材充填工程で型枠を設けることで、コネクタを保護できる。
また、型枠の内部に充填材を配置することで、コネクタに腐食等が生じることを抑制できる。
(14) 前記第2PC鋼材に緊張力を導入する牽引工程をさらに有していてもよい。
第2PC鋼材に緊張力を導入することで、第2PC鋼材を埋設した第2コンクリート構造物に圧縮力を加えることができる。
(15) 前記牽引工程において、緊張管理図を作成してもよい。
緊張管理図を作成することで、第1PC鋼材に新たな緊張力が導入されていないことを確認しながら、第2PC鋼材に緊張力を導入できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の一実施形態(以下「本実施形態」と記す)に係るコネクタ、接続構造、接続構造の製造方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
〔コネクタ〕
以下、本実施形態に係るコネクタについて図1~図5に基づき説明する。
本実施形態のコネクタは、第1PC鋼材と、第2PC鋼材とを接続するコネクタであり、第1PC鋼材はPC鋼撚り線、第2PC鋼材はねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とすることができる。なお、上記PC鋼材、PC鋼撚り線、後述するPC鋼棒のPCは、いずれもプレストレスト・コンクリートを意味している。
セットロスは、PC鋼撚り線をオスコーンにより固定する定着具に特有の問題である。このため、接続する一方のPC鋼材を、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とすることで、オスコーンを用いず、ねじ部により該PC鋼材をコネクタに接続、固定することができ、セットロスを抑制したコネクタとすることができる。
そして、PC鋼撚り線は従来から広く用いられており、例えば橋桁等の拡幅を行う際、既設側のPC鋼材はPC鋼撚り線である場合が多い。このため、PC鋼撚り線と、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とを接続するコネクタとすることで、セットロスを抑制しつつ、例えば橋桁の拡幅等で広く用いることが可能なコネクタとすることができる。
なお、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とは、ねじ部を備えた定着具(定着部材)と、係るねじ部を介して接続され、該定着具により端部を固定するPC鋼材を意味する。ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材としては、PC鋼棒や、スリーブ付きPC鋼撚り線が挙げられる。図3に、スリーブ付きPC鋼撚り線30の中心軸を通る面での断面図を模式的に示す。スリーブ付きPC鋼撚り線については、接続構造において説明する。
本実施形態のコネクタは、図1に示す構造を有することができる。図1は、本実施形態のコネクタ10の中心軸と平行であり、中心軸を通る面での断面図を示している。
本実施形態のコネクタ10の外形形状は特に限定されないが、例えば柱状形状とすることができ、特に円柱形状を有することが好ましい。なお、ここでいう柱状形状とは幾何学的に厳密な意味ではなく、必要に応じて外表面に必要な部材等を設置することもできる。
そして、本実施形態のコネクタ10は、一方の端部10A側に設けられ、第1PC鋼材を把持した定着具を挿入、固定する第1ねじ孔11と、他方の端部10B側に設けられ、第2PC鋼材を挿入する挿入孔12と、を備えることができる。
(1)コネクタが有する部材について
以下、本実施形態のコネクタが有する各部材について説明する。
(第1ねじ孔)
図1に示すように、本実施形態のコネクタ10は、一方の端部10A側に設けられた第1ねじ孔11を備えることができる。
図2に示すように、第1ねじ孔11には、第1PC鋼材21を把持した定着具23を挿入できる。
第1PC鋼材21は、第1コンクリート構造物221に埋設され、第1コンクリート構造物221に圧縮力を加えている。第1PC鋼材21は、支圧プレート24を介して、定着具23により把持、固定されている。
支圧プレート24は、キャスティングプレートや、アンカープレートと呼ばれる場合もある。支圧プレート24は、厚みのある鋼片であり、第1PC鋼材21に導入された緊張力を支圧できる。支圧プレート24は、図2に示すように部分的に第1コンクリート構造物221内に埋設しておくこともでき、第1コンクリート構造物221の表面に配置することもできる。
定着具23は、第1PC鋼材21を挿入する貫通孔2311を備え、円錐台形状の外形を有するオスコーン231と、オスコーン231の外形に対応した形状を有するテーパー孔2321を備えたメスコーン232とを有することができる。貫通孔2311に第1PC鋼材21を挿入したオスコーン231を、メスコーン232のテーパー孔2321に配置し、第1PC鋼材21を締め付けることで、第1PC鋼材21を把持、固定している。
このため、第1PC鋼材21を把持する定着具23を、上記第1ねじ孔11内に挿入することで、定着具23を介して第1PC鋼材21をコネクタ10内に配置できる。
第1ねじ孔11の直径D11は特に限定されないが、定着具23を挿入できるように、そのサイズを選択できる。また、後述するように、必要に応じて定着具23には接続部材40を設けることもでき、この場合には、接続部材40および定着具23を挿入できるように、第1ねじ孔11の直径D11のサイズを選択できる。
第1ねじ孔11の構成は特に限定されないが、図2に示すように、定着具23は、一般的に外側面に第1ねじ2322が設けられている。このため、第1ねじ孔11の内周面11Aに設けられたねじ部111は、定着具23の外側面に設けられた第1ねじ2322と嵌合できるように構成することが好ましい。
第1ねじ孔11のねじ部111を、定着具23の外側面に設けられた第1ねじ2322と嵌合できるように構成することで、定着具23を、第1ねじ孔11にねじ込むだけで、第1PC鋼材21を把持する定着具23を、コネクタ10に容易に接続、固定できる。
なお、定着具23の外側面に第1ねじ2322が設けられていない場合、定着具23の外側面にねじを切ることもできる。しかしながら、既述のように本実施形態のコネクタは、例えば橋桁の拡幅工事等に用いることができ、第1PC鋼材21は既設のPC鋼材となる。このため、現場で既設のPC鋼材に設けられた定着具にねじを切ることは困難である。そこで、例えば図4に示すように、定着具23に雄部材401と、雌部材402とを有する接続部材40を設置することもできる。雄部材401は、定着具23のオスコーン231と同様に、外形を円錐台形状にできる。また、雌部材402は、メスコーン232と同様に、雄部材401の外形に対応した形状を有するテーパー孔を備えることができる。雄部材401が、雌部材402のテーパー孔に挿入され、定着具23を締め付けることで、定着具23に接続部材40を固定できる。
接続部材40の、雌部材402の外側面に、第1ねじ孔のねじ部111と嵌合する第3ねじ4021を設けておくことが好ましい。接続部材40の、雌部材402の外側面に、第1ねじ孔11のねじ部111と嵌合する第3ねじ4021を設け、係る接続部材40を定着具23に設置することで、定着具23に第1ねじ孔11のねじ部111と嵌合するねじを設置できる。このため、定着具23の外側面にねじが設けられていない場合でも、容易に定着具23をコネクタ10に接続、固定することが可能になる。
(挿入孔)
本実施形態のコネクタ10は、一方の端部10Aとは反対側に位置する他方の端部10B側に、挿入孔12を有することができる。
第2PC鋼材25を、上記挿入孔12内に挿入することで、第2PC鋼材25をコネクタ10内に配置できる。
挿入孔12の直径D12は特に限定されないが、第2PC鋼材25を挿入できるように、そのサイズを選択できる。
なお、第1ねじ孔11と、挿入孔12とは、例えば図1に示すように、コネクタ10内部で接続し、連続した貫通孔とすることもできるが、第1ねじ孔11と挿入孔12とは接続されていなくてもよい。
本実施形態のコネクタ10において、挿入孔12は、第1ねじ孔11を設けた面とは反対側の面に設けることができる。
挿入孔12の構成は特に限定されないが、例えば挿入孔12の内周面12Aにねじ部121を設けることもできる。すなわち、挿入孔12は第2ねじ孔とすることもできる。ねじ部121は、第2PC鋼材25の側面に設けられた第2ねじ251Aと嵌合するように構成できる。
第2PC鋼材25は、橋桁の拡幅工事等を行う際、新規に設置するPC鋼材であり、既述のようにねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とすることができる。そして、係る第2PC鋼材25の側面には予めねじを設けておくことができる。
このため、挿入孔12を第2ねじ孔とすることで、第2PC鋼材25を挿入孔12にねじ込むことで第2PC鋼材25をコネクタ10に固定できる。また、第2PC鋼材25はねじにより固定されるため、セットロスが生じることを抑制できる。
既述の第1ねじ孔11のねじ部111と、挿入孔12である第2ねじ孔のねじ部121とは逆方向のねじであることが好ましい。
コネクタ10に設けられた第1ねじ孔11のねじ部111と、第2ねじ孔のねじ部121とを逆方向のねじとした場合、コネクタ10を回転させることで、コネクタ10を、第1PC鋼材21を把持する定着具23と第2PC鋼材25とに、1回の作業で同時に嵌合できる。このため、本実施形態のコネクタ10を用いて、第1PC鋼材21と第2PC鋼材25との接続構造を製造する際の作業効率を高めることができる。
第1ねじ孔11のねじ部111と、挿入孔12である第2ねじ孔のねじ部121とが逆方向のねじとは、例えば第1ねじ孔11のねじ部111を左ねじ、第2ねじ孔のねじ部121を右ねじの様に構成することを意味する。
なお、挿入孔12は、上述のような第2ねじ孔とする形態に限定されるものではない。挿入孔12はねじ部を有しない孔とすることもできる。この場合、図5に示すように、挿入孔12に挿入した第2PC鋼材25は定着具であるナット51により固定できる。従って、図5に示した構成とする場合、本実施形態のコネクタ10は、挿入孔12に挿入した第2PC鋼材25を固定するナット51をさらに備えることができる。
本実施形態のコネクタが、挿入孔12に挿入した第2PC鋼材25を固定するナット51をさらに備えることで、挿入孔12に挿入した第2PC鋼材25を該ナット51により固定し、コネクタ10に接続できる。
ナット51のねじ部51Aは、第2PC鋼材25の側面に設けられた第2ねじ251Aと嵌合するように構成できる。ナット51はコネクタ10と分離可能な部材とすることもできる。
なお、図5は第2PC鋼材25をコネクタ10で固定する一態様を説明するために示した図であるため、コネクタ10と第2PC鋼材25のみを示している。
ここまで、本実施形態のコネクタが有する部材について説明したが、本実施形態のコネクタは、更に任意の部材を有することもできる。
(開口部)
本実施形態のコネクタ10は、例えば側面10Cに開口部13をさらに有することもできる。
コネクタ10が、側面10Cに開口部13を有することで、コネクタ10の内部空間101を外部から視認できる。このため、例えばコネクタ10により第1PC鋼材21と、第2PC鋼材25とを接続する接続構造を製造した場合に、コネクタ10の内部での各PC鋼材の状態を確認できる。
また、接続構造で後述するように、コネクタ10により第1PC鋼材21と、第2PC鋼材25とを接続した接続構造において、両PC鋼材や、コネクタ10に腐食が生じることを防止するため、コネクタ10の内部空間101に第1充填材を充填することもできる。そして、コネクタ10が開口部13を有することで、コネクタ10の内部空間101に、容易に第1充填材を充填できる。
上述のように、開口部13は、コネクタ10内部でのPC鋼材の状態を視認することや、コネクタの内部空間101に第1充填材を充填することを目的として設けることができる。このため、開口部13は、コネクタ10の内部空間101、具体的には例えば既述の第1ねじ孔11や、挿入孔12に接続するように設けておくことが好ましい。
なお、図1等において、開口部13を1つ設けた例を示しているが、コネクタのサイズ等に応じて複数の開口部を、任意のサイズで設けることもできる。
開口部のサイズは特に限定されないが、例えば面積の合計が19mm以上80mm以下であることが好ましい。開口部の面積を19mm以上とすることで、コネクタ10の内部空間101を視認し易くでき、充填材の充填等も容易に行える。また、開口部の面積を80mm以下とすることでコネクタの強度が低下することを抑制できる。
(2)コネクタの材料について
本実施形態のコネクタの材料は特に限定されず、第1PC鋼材21と、第2PC鋼材25とを接続した場合に要求される強度等に応じて選択できる。
本実施形態のコネクタの材料は金属材料であることが好ましく、例えばクロムモリブデン鋼、炭素鋼等から選択された1種類以上であることがより好ましい。クロムモリブデン鋼としてはSCM435や、SCM415等の機械構造用合金鋼が、炭素鋼としてはS45C等の機械構造用炭素鋼がそれぞれ挙げられる。
[接続構造]
次に、本実施形態の接続構造について説明する。なお、本実施形態の接続構造は、既述のコネクタを有することができるため、コネクタにおいて既に説明した事項については説明を省略する。
本実施形態の接続構造は、例えば図2に示した接続構造20を有することができる。
本実施形態の接続構造20は、第1PC鋼材に、第2PC鋼材を接続した接続構造であって、図2に示すように、PC鋼撚り線である第1PC鋼材21と、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材である第2PC鋼材25と、コネクタ10とを有する。
そして、コネクタ10の一方の端部側に設けられた第1ねじ孔11に、第1PC鋼材21を把持した定着具23が挿入されている。定着具23は、第1ねじ孔11の内周面に設けられたねじ部111により固定できる。
コネクタ10の他方の端部側に設けられた挿入孔12に、第2PC鋼材25が挿入、固定されている。挿入孔12は既述のように第2ねじ孔とすることもできる。挿入孔12が第2ねじ孔の場合、第2PC鋼材25は、第2PC鋼材25の側面に設けられた第2ねじ251Aが、挿入孔12の内周面12Aに設けられたねじ部121と嵌合して固定される。
また、図5を用いて説明したように、挿入孔12はねじ部を有しない孔とすることもできる。この場合、挿入孔12に挿入した第2PC鋼材25は定着具となるナット51により固定できる。ナット51のねじ部51Aは、第2PC鋼材25の側面に設けられた第2ねじ251Aと嵌合するように構成できる。
セットロスはPC鋼撚り線をオスコーンにより固定する定着具に特有の問題である。このため、接続する一方のPC鋼材を、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とすることで、オスコーンを用いず、ねじ部により該PC鋼材をコネクタに接続、固定することができ、セットロスを抑制した接続構造とすることができる。そして、PC鋼撚り線は従来から広く用いられており、例えば橋桁等の拡幅を行う際、既設側のPC鋼材はPC鋼撚り線である場合が多い。このため、PC鋼撚り線と、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とを接続する接続構造とすることで、セットロスを抑制しつつ、例えば橋桁の拡幅等で広く用いることが可能な接続構造とすることができる。
以下、本実施形態の接続構造が有する各部材について説明する。
(第1PC鋼材)
第1PC鋼材21は、既述のようにPC鋼撚り線とすることができる。第1PC鋼材のサイズ等は特に限定されないが、例えば第1PC鋼材、すなわちPC鋼撚り線の外径は、例えば15mm以上35mm以下とすることができる。
第1PC鋼材の外径を15mm以上とすることで第1PC鋼材の強度を十分に高めることができる。また、第1PC鋼材の外径を35mm以下とすることで、第1PC鋼材の重量を抑制できる。このため、取扱い性を高めることができる。
(第2PC鋼材)
第2PC鋼材25は既述のようにねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とすることができる。ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材としては、PC鋼棒や、スリーブ付きPC鋼撚り線が挙げられる。
PC鋼棒は、PC鋼撚り線のような可撓性がないため巻き取ることはできないものの、橋桁の拡幅等で拡幅する部分の幅は通常数メートル程度である。このため、第2PC鋼材としてPC鋼棒を用いた場合でも、資材の搬送等に大きな影響なく施工を行うことができる。
また、PC鋼撚り線は複数本のPC鋼線を撚り合せた構造を有する。このため、PC鋼撚り線同士を接続するコネクタにおいて、接続するPC鋼撚り線の撚り方向が逆向きの場合、PC鋼撚り線の撚りが解ける方向に回転する力が加わり、PC鋼撚り線の撚りが緩くなる場合があった。そこで、PC鋼撚り線同士を接続する場合には、接続するPC鋼撚り線の撚り方向を確認する等の作業が必要となっていた。
これに対して、第2PC鋼材としてPC鋼棒を用いる場合、第1PC鋼材であるPC鋼撚り線に対して、その撚りが解ける方向に力が加わることがない。このため、第2PC鋼材としてPC鋼棒を用いる場合、PC鋼材同士を接続する際に、PC鋼撚り線の撚り方向を確認する必要がなく、作業性を向上させることもできる。
第2PC鋼材としては、図3に示した既述のスリーブ付きPC鋼撚り線30を用いることもできる。図3に示すように、スリーブ付きPC鋼撚り線30は、PC鋼撚り線301の端部301Aにスリーブ302が圧着、固定され、該スリーブ302の外側面にねじ303を備えている。スリーブ付きPC鋼撚り線30は、圧着したスリーブ302の外側面にねじ303が配置されているため、ねじ303と嵌合するねじ部を備えた定着具により端部を固定できる。PC鋼撚り線は、可撓性を有するため、巻き取って搬送することができ、取り扱い性に特に優れる。
なお、スリーブ302の外側面に配置したねじ303は、図2を用いて説明した第2PC鋼材25の側面に設けられた第2ねじ251Aに当たる。このため、例えば挿入孔12を第2ねじ孔とする場合であれば、挿入孔12の内周面12Aに設けられたねじ部121と嵌合するように、上記ねじ303を構成できる。また、図5を用いて説明したように、コネクタがナット51を有する場合、ナット51のねじ部51Aと嵌合するように、上記ねじ303を構成できる。
第2PC鋼材のサイズは特に限定されない。第2PC鋼材25は、橋桁の拡幅工事等を行う際の拡幅部に緊張力を導入する部材であることから、拡幅部に要求される性能等に応じてそのサイズ等を選択できる。第2PC鋼材の外径は、15mm以上50mm以下とすることが好ましく、23mm以上40mm以下とすることがより好ましい。第2PC鋼材の外径を15mm以上とすることで第2PC鋼材の強度を十分に高めることができる。また、第2PC鋼材の外径を50mm以下とすることで、第2PC鋼材の重量を抑制できる。このため、取扱い性を高めることができる。
第2PC鋼材25の長さL25は、5m以下であることが好ましく、1m以上3m以下であることがより好ましい。
第2PC鋼材は橋桁等の拡幅部に用いられる。そして、一般的に橋桁等の拡幅部は一般的に5m以下程度であるため、第2PC鋼材25の長さL25を5m以下とすることが好ましい。また、第2PC鋼材25の長さL25を5m以下とすることで、第2PC鋼材の取り扱い性を高めることができる。
第2PC鋼材25は、接続構造を製造した際に、第2コンクリート構造物222内に埋設できる。ただし、第2コンクリート構造物222内に埋設した後、第2PC鋼材25に腐食等が生じないように、少なくとも第2コンクリート構造物222と接する、第2PC鋼材25の周囲には防錆被覆252が設けられていることが好ましい。
防錆被覆としては、塗装や、めっき被膜、プレグラウト樹脂被覆、樹脂被覆、充填材等が挙げられる。塗装としてはエポキシ塗装等が挙げられる。めっき被膜としては、特に限定されないが亜鉛めっき被膜が挙げられる。プレグラウト樹脂は、ゲル状の樹脂であり、遅硬性の材料である。樹脂被覆に用いる樹脂の種類は特に限定されず、各種樹脂を用いることができる。充填材としては、セメントグラウト、樹脂グラウト、グリス、ワックス、アスファルト等が挙げられる。充填材を用いる場合、シース内に第2PC鋼材25を配置し、シースと第2PC鋼材25との間に充填材を充填できる。すなわちシースと、充填材との二重被覆にできる。シースとしては、ポリエチレンシースや、鋼製シース等が挙げられる。
特に、防錆性能に優れることから、防錆被覆としてはプレグラウト樹脂、または樹脂被覆であることが好ましい。
第2PC鋼材25は、第1PC鋼材21と、荷重-伸び特性が、異なることが好ましい。すなわち、第1PC鋼材21と、第2PC鋼材25とで、荷重-伸び特性が異なることが好ましい。
なお、荷重-伸び特性とは、荷重を加えた場合の荷重と伸び量の関係を意味する。
既述のように、第1PC鋼材21は既設のPC鋼材であり、第2PC鋼材25は新設のPC鋼材となる。このため、コネクタ10により、第1PC鋼材21に第2PC鋼材25を接続し、第2コンクリート構造物222を打設した後、第2PC鋼材25の他方の端部25B側をジャッキ等で牽引し緊張力を導入する。第2PC鋼材25の他方の端部25Bをジャッキ等で牽引する際、既設のPC鋼材である第1PC鋼材21側の状態を変化させないため、第2PC鋼材25のみに緊張力を導入することが好ましい。しかしながら、第2PC鋼材25に緊張力を導入する際、第1PC鋼材21と、第2PC鋼材25とは既にコンクリート構造物中に配設されている。このため、目視によりPC鋼材に緊張力が導入されている状態を確認することは困難である。そこで、第1PC鋼材21と、第2PC鋼材25とで荷重-伸び特性が異なる場合、第1PC鋼材21にも緊張力が導入されると、第2PC鋼材25のみに緊張力が導入されていた場合と比較して、伸び特性に大きな変化が生じる。このため、ジャッキによりPC鋼材に導入した緊張力と、PC鋼材の伸びとを測定し、緊張管理図を作成しておくことで、第1PC鋼材21に緊張力が導入されていないことを確認することが可能になる。
また、第2PC鋼材25に加えられている荷重は、第1PC鋼材21に加えられている荷重以下とすることが好ましい。
上述のように、新たに第2PC鋼材25に緊張力を導入する際、既設の第1PC鋼材21に緊張力がさらに加わらないことが好ましい。
そして、第2PC鋼材25に加えられている荷重を、第1PC鋼材21に加えられている荷重以下とすることで、第1PC鋼材に新たな緊張力が導入されることを防ぐことができる。
第1PC鋼材21と、第2PC鋼材25とは、コネクタ10内において、第1PC鋼材21の一方の端部21Aと、第2PC鋼材25の一方の端部25Aとが対向するように配置できる。
本実施形態の接続構造は、上述の第1PC鋼材、第2PC鋼材、コネクタ以外の任意の部材をさらに有することもできる。以下、本実施形態の接続構造が有することができるコネクタ以外の任意の部材について説明する。
(第1充填材)
本実施形態の接続構造20は、コネクタ10の内部に充填された第1充填材261をさらに有することもできる。
コネクタ10の内部に第1充填材261を充填、配置することで、コネクタ10内の第1PC鋼材21や、第2PC鋼材25、さらにはコネクタ10に腐食等が生じることを抑制できる。
第1充填材261の材料は特に限定されず、各種充填材を用いることができ、例えばエポキシ樹脂、プレグラウト樹脂、ワックス、セメントグラウト、アスファルト等が挙げられる。
(型枠、第2充填材)
本実施形態の接続構造は、型枠27をさらに有することもできる。
接続構造20が、型枠27を有することで、コネクタ10を保護し、必要に応じてコネクタ10の周囲に充填材を配置する場合に、充填材の型としても機能できる。型枠27の形状は特に限定されず、コネクタ10を収容できるようにその形状を選択できる。
型枠27には型枠27とコネクタ10との間に充填材を充填するための充填材供給口や、過剰に供給した充填材を排出し、型枠内への充填材の充填を確認する充填材排出口等を設けておくこともできる。
そして、型枠27と、コネクタ10との間に第2充填材262を充填、配置することもできる。
このように、型枠27の内部に第2充填材262を配置することで、コネクタ10に腐食等が生じることを抑制できる。
既述の第1充填材261と、第2充填材262とは同じ材料であってもよく、異なる材料であってもよい。ただし、同じ材料とした方が、接続構造を製造する際に必要となる材料の数を抑制できるため、好ましい。
既述のように、コネクタ10の側面10Cに開口部13を設けておくことで、型枠27内に充填材を供給する際に、型枠27とコネクタ10との間、およびコネクタ10の内部に充填材を充填することも可能になる。
(コンクリート構造物)
第2PC鋼材25の周囲や、コネクタ10の周囲には、それぞれ第2コンクリート構造物222、第3コンクリート構造物223を配置できる。すなわち、第2PC鋼材25、コネクタは、コンクリート構造物内に配置できる。
第2コンクリート構造物222、第3コンクリート構造物223は、橋桁等の拡幅工事の際に新設する部分のコンクリート構造物に当たる。
なお、例えば第2PC鋼材25を第2コンクリート構造物222内に埋設し、第2PC鋼材25の一方の端部25A側にコネクタ10を接続したプレキャストコンクリート部材を工場等で予め製造しておくこともできる。係るプレキャストコンクリート部材を工場で製造しておくことで、施工現場では、第1PC鋼材21の定着具23に、コネクタ10を接続するのみで接続構造20を容易に製造できる。
(定着具、保護板)
第2PC鋼材25には、既述のように緊張力を導入できる。第2PC鋼材25に緊張力を導入後、第2PC鋼材25の他方の端部25B側には、定着具28を配置できる。定着具28を配置することで、第2PC鋼材25を、支圧プレート29を介して定着具28により把持、固定できる。
なお、第1PC鋼材21の定着具23と区別する場合には、第1PC鋼材21に設ける定着具23を第1定着具、第2PC鋼材25に設ける定着具28を第2定着具とすることができる。また、支圧プレート29を、第1PC鋼材21を支圧する支圧プレート24と区別する場合には、第1PC鋼材21を支圧する支圧プレート24を第1支圧プレート、第2PC鋼材25を支圧する支圧プレート29を第2支圧プレートとすることができる。
定着具28は、例えばナットのような形状を有することができ、ねじ孔の内周面に第2PC鋼材25の側面に形成された第4ねじ251Bと嵌合するねじ部281を有することができる。なお、定着具28と、支圧プレート29との間にワッシャー31をさらに配置することもできる。
第2PC鋼材25の他方の端部25B側には、該他方の端部25Bを保護するために保護板32や、保護板32を第2コンクリート構造物222に固定するボルト33を有することができる。
保護板32を設けておくことで、第2PC鋼材25に損傷等が生じた場合でも、第2PC鋼材25が第2コンクリート構造物222から抜け、外部に突出することを抑制できる。
[接続構造の製造方法]
次に、本実施形態の接続構造の製造方法について説明する。
本実施形態の接続構造の製造方法によれば、既述の接続構造を製造できる。このため、既に説明した事項については説明を一部省略する。
本実施形態の接続構造の製造方法は、第1PC鋼材に、第2PC鋼材を接続した接続構造の製造方法であって、例えば図7に示したフロー図70に沿って実施できる。
一方の端部側に第1ねじ孔が設けられたコネクタの、第1ねじ孔にPC鋼撚り線である第1PC鋼材を把持した定着具を挿入、固定する第1PC鋼材設置工程(S1)。
コネクタは他方の端部側に挿入孔がさらに設けられ、挿入孔に、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材である第2PC鋼材を挿入、固定する第2PC鋼材設置工程(S2)。
各工程について説明する。
(第1PC鋼材設置工程:S1)
第1PC鋼材設置工程では、既述のコネクタ10の第1ねじ孔11に、第1PC鋼材21を把持する定着具23を挿入、固定できる。
既述のように、コネクタ10の一方の端部10A側には、第1ねじ孔11が設けられている。このため、第1PC鋼材設置工程ではまず、第1ねじ孔11に、第1PC鋼材21を把持する定着具23を挿入できる。第1ねじ孔11の内周面11Aには既述のようにねじ部111が設けられている。このため、該第1PC鋼材設置工程では、第1ねじ孔のねじ部111により、定着具23を固定し、コネクタ10に、定着具23を介して第1PC鋼材21を接続、固定できる。
なお、定着具23の外側面にねじが設けられている場合には、第1ねじ孔11のねじ部111は、定着具23の外側面に設けられた第1ねじ2322と嵌合するように構成できる。このため、第1ねじ孔11に定着具23をねじ込むことで、定着具23を第1ねじ孔11に固定できる。
また、定着具23の外側面にねじが設けられていない場合には、既述の接続部材40を定着具23に設置してから、第1ねじ孔11に挿入し接続部材40を介して、定着具23を第1ねじ孔11に固定できる。
(第2PC鋼材設置工程:S2)
既述のように、コネクタ10の他方の端部10B側には、挿入孔12が設けられている。このため、第2PC鋼材設置工程では、コネクタ10の挿入孔12に、第2PC鋼材25を挿入、固定できる。
挿入孔12は第2ねじ孔とすることもできる。挿入孔12が第2ねじ孔の場合、第2PC鋼材25は、第2PC鋼材25の側面に設けられた第2ねじ251Aを、挿入孔12の内周面12Aに設けられたねじ部121と嵌合して固定できる。
また、図5を用いて説明したように、挿入孔12はねじ部を有しない孔とすることもできる。この場合、挿入孔12に挿入した第2PC鋼材25は定着具であるナット51により固定できる。ナット51のねじ部51Aは、第2PC鋼材25の側面に設けられた第2ねじ251Aと嵌合するように構成できる。
以上の本実施形態の接続構造の製造方法によれば、既述の接続構造を製造できる。
具体的には、本実施形態の接続構造の製造方法によれば、PC鋼撚り線である第1PC鋼材と、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材である第2PC鋼材とを接続した接続構造を製造できる。
セットロスはPC鋼撚り線をオスコーンで固定する定着具に特有の問題である。このため、接続する一方のPC鋼材を、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とすることで、オスコーンを用いず、ねじ部により該PC鋼材をコネクタに接続、固定することができ、セットロスを抑制した接続構造を製造できる。そして、PC鋼撚り線は従来から広く用いられており、例えば橋桁等の拡幅を行う際、既設側のPC鋼材はPC鋼撚り線である場合が多い。このため、PC鋼撚り線と、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材とを接続することで、セットロスを抑制しつつ、例えば橋桁の拡幅等で広く用いることが可能な接続構造を製造できる。
図7に示したフロー図70では、第1PC鋼材設置工程S1と、第2PC鋼材設置工程S2とをその順に実施する形態を示したが、係る形態に限定されない。
例えば第2PC鋼材25を第2コンクリート構造物222内に埋設し、第2PC鋼材25にコネクタ10を接続したプレキャストコンクリート部材を工場等で製造し、該コネクタ10に第1PC鋼材21を設置することもできる。このため、第2PC鋼材設置工程S2を実施してから、第1PC鋼材設置工程S1を実施することもできる。
上述のように挿入孔12は第2ねじ孔とすることもできる。さらに、コネクタ10に設けられた第1ねじ孔11のねじ部111と、挿入孔12である第2ねじ孔のねじ部121とは逆方向のねじとすることもできる。この場合、第1ねじ孔11に第1PC鋼材21を、挿入孔12に第2PC鋼材25を挿入した状態で、コネクタ10を回転させることで、第1ねじ孔11に第1PC鋼材21を把持する定着具23を接続、固定できる。また、挿入孔12である第2ねじ孔に第2PC鋼材25を接続、固定できる。このため、第1PC鋼材設置工程S1と、第2PC鋼材設置工程とは同時に実施することもできる。
本実施形態の接続構造の製造方法は、図8のフロー図80に示すように、上記第1PC鋼材設置工程、第2PC鋼材設置工程以外にさらに任意の工程を有することができる。
以下任意の工程について説明する。
(充填材充填工程:S3)
接続構造で既述のように、接続構造20は型枠27や、第1充填材261、第2充填材262をさらに有することもできる。このため、本実施形態の接続構造の製造方法は、コネクタ10の外周に型枠27を設置し、コネクタ10と型枠27との間に充填材を充填する充填材充填工程をさらに有することもできる。
充填材充填工程では、コネクタ10と型枠27との間にのみ充填材を充填することもできるが、コネクタ10の内部空間101に充填材を充填することもできる。好適な充填材については既に説明したため、ここでは説明を省略する。
充填材充填工程S3で型枠を設けることで、コネクタ10を保護できる。
このように、型枠27の内部に充填材を配置することで、コネクタ10に腐食等が生じることを抑制できる。
(牽引工程:S4)
既述のように、第2PC鋼材25は、新設のPC鋼材である。このため、本実施形態の接続構造の製造方法は、コネクタ10により第1PC鋼材21に第2PC鋼材25を接続後、第2PC鋼材25に緊張力を牽引する牽引工程をさらに有することもできる。
牽引工程では、例えば第2PC鋼材25の他方の端部25B側をジャッキ等により牽引し、緊張力を導入できる。
緊張力を導入後には、第2PC鋼材25の他方の端部25B側を定着具28により固定できる。第2PC鋼材25に緊張力を導入することで、第2コンクリート構造物222に圧縮力を加えることができる。
既述のように、第2PC鋼材25に緊張力を導入する際、第1PC鋼材21には新たな緊張力を導入しないことが好ましい。このため、第2PC鋼材25を牽引する牽引工程において、緊張管理図を作成し、第2PC鋼材25の伸び量と、導入した緊張力との関係を管理することが好ましい。
図6に緊張管理図の構成例を示す。図6中、直線LAは用いるPC鋼材の構成等から算出される上限線を、直線LBは用いるPC鋼材の構成等から算出される下限線を表している。
牽引工程の間、第2PC鋼材25の緊張端、すなわち他方の端部25Bの変位量から、牽引工程による、第2PC鋼材25の伸び量を算出する。そして、第2PC鋼材25の伸び量と、ジャッキに供給した油圧から算出した、第2PC鋼材25に導入した緊張力との関係を示すプロットP1、P2を、所定のタイミングで図6の緊張管理図にプロットすることで、緊張管理図を作成することができる。
なお、プロットP1、P2をつないだ直線L1は通常直線になる。しかし、第1PC鋼材21と、第2PC鋼材25との荷重-伸び特性が異なる場合において、第1PC鋼材21にも緊張力が導入されるようになると、荷重に対する伸び量の変化の傾きが変化し、例えば直線L1と傾きの異なる直線L2となり、変曲点61が現れる。
このため、緊張管理図を作成することで、第1PC鋼材21に新たな緊張力が導入されていないことを確認しながら、第2PC鋼材25に緊張力を導入できる。
なお、図8のフロー図80では、上記充填材充填工程(S3)と、牽引工程(S4)とを共に実施した場合を示したが、係る形態に限定されない。例えば充填材充填工程(S3)と、牽引工程(S4)とのいずれか一方のみを実施することもできる。
また、既述のように、第2PC鋼材25の周囲には第2コンクリート構造物222を、コネクタ10の周囲には第3コンクリート構造物223をそれぞれ配置できる。このため、本実施形態の接続構造の製造方法は、必要に応じて第2コンクリート構造物222や、第3コンクリート構造物223を打設する、コンクリート打設工程をさらに有することもできる。コンクリート打設工程は、例えば既述の充填材充填工程の後、牽引工程の前に実施することが好ましい。
10 コネクタ
10A 一方の端部
10B 他方の端部
10C 側面
101 内部空間
11 第1ねじ孔
11 直径
111 ねじ部
11A 内周面
12 挿入孔
12 直径
12A 内周面
121 ねじ部
13 開口部
20 接続構造
21 第1PC鋼材
21A 一方の端部
221 第1コンクリート構造物
222 第2コンクリート構造物
223 第3コンクリート構造物
23 定着具
231 オスコーン
2311 貫通孔
232 メスコーン
2321 テーパー孔
2322 第1ねじ
24 支圧プレート
25 第2PC鋼材
25A 一方の端部
25B 他方の端部
251A 第2ねじ
251B 第4ねじ
252 防錆被覆
25 長さ
261 第1充填材
262 第2充填材
27 型枠
28 定着具
281 ねじ部
29 支圧プレート
31 ワッシャー
32 保護板
33 ボルト
30 スリーブ付きPC鋼撚り線
301 PC鋼撚り線
301A 端部
302 スリーブ
303 ねじ
40 接続部材
401 雄部材
402 雌部材
4021 第3ねじ
51 ナット
51A ねじ部
61 変曲点
LA、LB 直線
P1、P2 プロット
L1、L2 直線
70 フロー図
80 フロー図
S1 第1PC鋼材設置工程
S2 第2PC鋼材設置工程
S3 充填材充填工程
S4 牽引工程

Claims (15)

  1. 第1PC鋼材と、第2PC鋼材とを接続するコネクタであって、
    前記第1PC鋼材がPC鋼撚り線、前記第2PC鋼材がねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材であり、
    一方の端部側に設けられ、前記第1PC鋼材を把持した定着具を挿入、固定する第1ねじ孔と、
    他方の端部側に設けられ、前記第2PC鋼材を挿入する挿入孔と、を備えたコネクタ。
  2. 前記第1ねじ孔のねじ部が、前記定着具の外側面に設けられた第1ねじと嵌合できる請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記挿入孔が第2ねじ孔であり、
    前記第1ねじ孔のねじ部と、前記第2ねじ孔のねじ部とが逆方向のねじである請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記挿入孔に挿入した前記第2PC鋼材を固定するナットをさらに備える請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  5. 側面に開口部を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコネクタ。
  6. 第1PC鋼材に、第2PC鋼材を接続した接続構造であって、
    PC鋼撚り線である前記第1PC鋼材と、
    ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材である前記第2PC鋼材と、
    コネクタと、を備え、
    前記コネクタの一方の端部側に設けられた第1ねじ孔に前記第1PC鋼材を把持した定着具が挿入、固定され、
    前記コネクタの他方の端部側に設けられた挿入孔に前記第2PC鋼材が挿入、固定されている接続構造。
  7. 前記第2PC鋼材に加えられている荷重が、前記第1PC鋼材に加えられている荷重以下である請求項6に記載の接続構造。
  8. 前記第1PC鋼材と、前記第2PC鋼材とで、荷重-伸び特性が異なる請求項6または請求項7に記載の接続構造。
  9. 前記コネクタの内部に第1充填材が充填されている請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の接続構造。
  10. さらに型枠を有し、
    前記コネクタは前記型枠内に配置されており、前記型枠と、前記コネクタとの間に第2充填材が充填されている請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の接続構造。
  11. 前記第2PC鋼材の長さが5m以下である請求項6から請求項10のいずれか1項に記載の接続構造。
  12. 第1PC鋼材に、第2PC鋼材を接続した接続構造の製造方法であって、
    一方の端部側に第1ねじ孔が設けられたコネクタの、前記第1ねじ孔にPC鋼撚り線である前記第1PC鋼材を把持した定着具を挿入、固定する第1PC鋼材設置工程と、
    前記コネクタは他方の端部側に挿入孔がさらに設けられ、前記挿入孔に、ねじ部を備えた定着具により端部を固定するPC鋼材である前記第2PC鋼材を挿入、固定する第2PC鋼材設置工程と、を有する接続構造の製造方法。
  13. 前記コネクタの外周に型枠を設置し、前記コネクタと前記型枠との間に充填材を充填する充填材充填工程をさらに有する請求項12に記載の接続構造の製造方法。
  14. 前記第2PC鋼材に緊張力を導入する牽引工程をさらに有する請求項12または請求項13に記載の接続構造の製造方法。
  15. 前記牽引工程において、緊張管理図を作成する請求項14に記載の接続構造の製造方法。
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