JP2022032205A - 窓ガラス取り付け構造 - Google Patents

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慶彦 江川
Yoshihiko Egawa
次郎 田村
Jiro Tamura
聡史 船津
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Abstract

【課題】VHF帯からUHF帯までの帯域におけるアンテナ利得の確保。【解決手段】車体に形成される窓枠に取り付けられる窓ガラスは、ガラス板と、前記ガラス板に対向する側の第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有する誘電体と、前記ガラス板と前記第1面との間に配置される平面状導体と、前記第2面の側に設けられ前記誘電体を介して前記平面状導体に対向するデフォッガと、前記第2面の側に設けられ、前記デフォッガの第1辺の外側に位置する給電部と、前記第2面の側に設けられ、前記デフォッガの第2辺及び第3辺の外側に位置する無給電導体と、を備え、前記窓枠は、前記誘電体に対して前記第2面の側で前記誘電体の外縁に沿って配置される金属部を有し、前記給電部は、前記誘電体を介して前記平面状導体に対向し、前記無給電導体は、前記第2辺及び前記第3辺に沿って延伸し、前記金属部に電気的に接続される。【選択図】図1

Description

本開示は、窓ガラス取り付け構造に関する。
車両のリアガラスとして、防曇のための複数の加熱線条が形成された板ガラスと、AMラジオ放送波、FMラジオ放送波及びVHF帯のテレビ放送波を受信する透明アンテナとして透明導電膜が形成された板ガラスとを積層した合わせガラスが知られている。この透明導電膜に熱線反射機能を付与すると、断熱効果も期待できる(例えば、特許文献1参照)。
特開平2-94904号公報
しかしながら、透明導電膜のような平面状導体を利用してアンテナを実現する場合、VHF(Very High Frequency)帯からUHF(Ultra High Frequency)帯までの帯域におけるアンテナ利得の確保が容易ではなかった。
本開示は、VHF帯からUHF帯までの帯域におけるアンテナ利得を確保可能な窓ガラス取り付け構造を提供する。
本開示は、
車体に形成される窓枠と、前記窓枠に取り付けられる窓ガラスと、を備え、
前記窓ガラスは、
ガラス板と、
前記ガラス板に対向する側の第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有する誘電体と、
前記ガラス板と前記第1面との間に配置される平面状導体と、
第1辺と、前記第1辺に接続される第2辺と、前記第1辺とは反対側で前記第2辺に接続される第3辺とを有し、前記第2面の側に設けられ前記誘電体を介して前記平面状導体に対向するデフォッガと、
前記第2面の側に設けられ、前記窓ガラスの平面視で前記第1辺の外側に位置する給電部と、
前記第2面の側に設けられ、前記窓ガラスの平面視で前記第2辺及び前記第3辺の外側に位置する無給電導体と、を備え、
前記窓枠は、前記誘電体に対して前記第2面の側で前記誘電体の外縁に沿って配置される金属部を有し、
前記デフォッガは、第1バスバーと、第2バスバーと、前記第1バスバーと前記第2バスバーとの間に電圧が印加されることによって発熱する複数の発熱線と、を有し、
前記給電部は、前記誘電体を介して前記平面状導体に対向し、VHF帯からUHF帯までの帯域に含まれる電波の受信信号を出力し、
前記無給電導体は、前記第2辺の少なくとも一部及び前記第3辺の少なくとも一部に沿って延伸するL字状部を含み、
前記L字状部は、前記複数の発熱線のうちのいずれか一本の発熱線よりも幅広い部分を有し、前記金属部に電気的に接続される、窓ガラス取り付け構造を提供する。
本開示によれば、VHF帯からUHF帯までの帯域におけるアンテナ利得を確保可能な窓ガラス取り付け構造を提供できる。
第1実施形態における窓ガラス取り付け構造の一構成例を窓ガラスの平面視で示す図である。 第1実施形態における窓ガラス取り付け構造の第1構成例の断面C-C(図1参照)を示す図である。 第1実施形態における窓ガラス取り付け構造の第2構成例の断面C-C(図1参照)を示す図である。 第1実施形態における窓ガラス取り付け構造の第3構成例の断面C-C(図1参照)を示す図である。 第1実施形態における窓ガラス取り付け構造の平面状導電膜を平面視で示す概略図である。 第1実施形態における窓ガラス取り付け構造の窓ガラスを平面視で示す概略図である。 長さDに対するアンテナ利得を実測した結果の一例を示す図である。 長さDに対するアンテナ利得を実測した結果の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本開示に係る実施形態について説明する。なお、理解の容易のため、図面における各部の縮尺は、実際とは異なる場合がある。平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右などの方向には、実施形態の効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、それぞれ、X軸に平行な方向、Y軸に平行な方向、Z軸に平行な方向を表す。X軸方向とY軸方向とZ軸方向は、互いに直交する。XY平面、YZ平面、ZX平面は、それぞれ、X軸方向及びY軸方向に平行な仮想平面、Y軸方向及びZ軸方向に平行な仮想平面、Z軸方向及びX軸方向に平行な仮想平面を表す。"対向する"とは、全部が対向する形態に限られず、一部が対向する形態を含んでよい。
本実施形態では、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、それぞれ、ガラス板の左右方向(横方向)、ガラス板の上下方向(縦方向)、ガラス板の表面に直角な方向(法線方向とも称する)を表す。X軸方向とY軸方向とZ軸方向は、互いに直交する。
本実施形態における車両用窓ガラスの例として、車両の後部に取り付けられるリアガラスが好適である。
図1は、第1実施形態における窓ガラス取り付け構造の一構成例を窓ガラスの平面視で示す図である。図1に示す窓ガラス取り付け構造201は、車体に形成される窓枠66と、窓枠66に取り付けられる窓ガラス101とを備える。図1は、窓枠66に取り付けた窓ガラス101を車内側からの視点で示す平面図であるが、図面の視認性の向上のため、窓枠66を二点鎖線で簡略的に示している。
図1に示す窓ガラス取り付け構造201は、窓ガラス101を窓枠66に取り付けた状態で平面視したとき、水平面に平行な方向を"水平方向Hd"と定義し、水平方向Hdに直交する方向を"垂直方向Vd"と定義する。図1に示す例では、水平方向Hdは、X軸方向(より具体的には、車両の車幅方向)に対応し、垂直方向Vdは、Y軸方向(より具体的には、車両の上下方向)に対応する。
図2は、第1実施形態における窓ガラス取り付け構造の第1構成例の断面C-C(図1参照)を示す図である。図2において、車体62に形成される窓枠66に窓ガラス101が取り付けられた状態において、Z軸方向の正側は、車外側を表し、Z軸方向の負側は、車内側を表す。窓ガラス101は、車外側に配置されるガラス板10と、車内側に配置されるガラス板20とが、中間膜40を介して貼り合わされる合わせガラスの構造を有する。
窓ガラス101は、例えば、ガラス板20の主面22の周縁部とフランジ状の窓枠66とがウレタン樹脂等の接着剤65で接着することより、窓枠66に取り付けられる。窓枠66は、Z軸方向からの窓ガラス101の平面視で主面22の周縁部の少なくとも一部に対向する金属部63を有する。後述の無給電導体70は、容量結合によって金属部63に接地される。接着剤65は、無給電導体70と接触せずに、無給電導体70から一定距離(例えば、5mm程度または5mm以上)離れている。金属部63の内縁64は、窓ガラス101によって覆われる開口を形成する。
窓ガラス101は、車外側に配置されるガラス板10と、車内側に配置されるガラス板20と、合わせガラスの内部に配置される平面状導体50とを備える。
ガラス板10及びガラス板20は、透明な板状の誘電体である。ガラス板10及びガラス板20のいずれか一方又は両方は、半透明でもよい。ガラス板10は、第1ガラス板の一例であり、ガラス板20は、第2ガラス板の一例である。なお、ガラス板20の位置に配置される板状体は、ガラス板に限らず、透明樹脂基板などの誘電体でもよい。
ガラス板10は、主面11と、Z軸方向において主面11とは反対側の主面12とを有する。主面11は、車内側の表面を表し、主面12は、車外側の表面を表す。特に、主面12は、合わせガラスの車外側の外面に相当する。
ガラス板20は、ガラス板10の主面11に対向する側の主面21と、Z軸方向において主面21とは反対側の主面22とを有する。主面21は、車外側の表面を表し、主面22は、車内側の表面を表す。特に、主面22は、合わせガラスの車内側の外面に相当する。主面21は、第1面の一例であり、主面22は、第2面の一例である。
中間膜40は、誘電性を有し、ガラス板10とガラス板20との間に介在する透明又は半透明な誘電体である。ガラス板10とガラス板20とは、中間膜40によって接合される。中間膜40は、例えば、熱可塑性のポリビニルブチラール(PVB)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等が挙げられる。なお、中間膜40の比誘電率は、2.4以上3.5以下が好ましい。中間膜40は、ガラス板10と平面状導体50との間に配置されてもよいし、平面状導体50とガラス板20との間に配置されてもよいし、ガラス板10と平面状導体50との間と、平面状導体50とガラス板20との間との両方に配置されてもよい。
図2に示す例では、平面状導体50は、ガラス板20と中間膜40の間に配置される。しかしながら、平面状導体50は、図3に例示するように、中間膜40とガラス板10との間に配置されてもよいし、図4に例示するように、第1中間膜41と第2中間膜42との間に配置されてもよい。第1中間膜41は、ガラス板10と平面状導体50との間に配置される誘電性の中間膜であり、第2中間膜42は、平面状導体50と主面21との間に配置される誘電性の中間膜である。
図1,2の窓ガラス取り付け構造201は、平面状導体50が、ガラス板10とガラス板20との間に配置される形態を示す。図1,2に示す実施形態では、平面状導体50は、ガラス板10の主面11とガラス板20の主面21との間に設けられており、分離されていない一つの導体面により形成されている。
図2に示す窓ガラス取り付け構造201の例では、平面状導体50は、ガラス板20に対して主面21の側にある導電層である。平面状導体50は、主面21に接する導体でもよいし、主面21との間に透明又は半透明の不図示の誘電体を挟んで配置されてもよい。平面状導体50は、透明でも半透明でもよい。平面状導体50の具体例として、Ag(銀)膜などの金属膜、ITO(酸化インジウム・スズ)膜などの金属酸化膜、または導電性微粒子を含む樹脂膜、複数種類の膜を積層した積層体などが挙げられる。平面状導体50は、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂フィルムに蒸着処理等で導体材料がコーティングされたものでもよい。
平面状導体50は、ガラス板20の主面21にコートされる導電膜でもよい。導電膜の具体例として、低放射性能を発揮するLow-E(Low Emissivity)膜などの低放射膜が挙げられる。
低放射とは、放射による伝熱を低減することをいう。Low-E膜などの低放射膜は、放射による伝熱を抑制することで、断熱性を確保する。低放射膜は、一般的なものであってよく、例えば、透明誘電体膜、赤外線反射膜、および透明誘電体膜をこの順で含む積層膜であってよい。透明誘電体膜としては、金属酸化物や金属窒化物が代表的である。金属酸化物としては、酸化亜鉛や酸化スズが代表的である。赤外線反射膜としては、金属膜が代表的である。金属膜としては、銀(Ag)が代表的である。ここで、赤外線反射膜は、透明誘電体膜同士の間に、1層以上形成されてよい。
平面状導体50は、Low-E膜などの低放射膜に限られず、導電性の層であれば、他の機能を有してもよい。
平面状導体50は、外周縁56を有する。図1に示す例では、外周縁56の形状は、Y軸方向で互いに対向する第1長辺56aと第2長辺56b、及び、X軸方向で互いに対向する第1短辺56cと第2短辺56dを含む略長方形である。外周縁56の形状は、略長方形等の略四角形に限られず、台形を含む他の形状でもよい。例えば、外周縁56の一部は、平面状導体50の内側に凹んでいてもよいし、平面状導体50の外側に突き出ていてもよい。外周縁56の一部は、直線状でも湾曲状でもよい。外周縁56の一部が、平面状導体50の内側に凹む構成としては、窓ガラス101のXY平面において凹部となる領域に、ハイマウントストップランプ等の点灯装置などが配置される構成が挙げられる。
窓ガラス取り付け構造201における窓枠66は、窓ガラス101が窓枠66に取り付けられた状態で、ガラス板20に対して主面22の側でガラス板20の外縁23に沿って配置される金属部63を有する。金属部63は、図1に示すようにガラス板20の外縁23の全周に沿って配置されてもよいが、外縁23の全周のうちの少なくとも一箇所以上の部分に沿って配置されてもよい。
図1,2において、窓ガラス101は、デフォッガ53、無給電導体70及び給電部30を備える。
デフォッガ53は、ガラス板20の主面22の側に設けられる導電体の一例であり、ガラス板20を介して平面状導体50に対向する。図1に示す窓ガラス101の例では、デフォッガ53は、ガラス板20の主面22に設けられる通電加熱式のデフォッガの一例であり、窓ガラス101の曇りを除去する導体パターンである。デフォッガ53は、窓ガラス101を加熱する複数の発熱線55と、複数の発熱線55に給電する一対のバスバー(第1バスバー51及び第2バスバー52)とを有する。
複数の発熱線55は、第1バスバー51と第2バスバー52との間に配置されるヒータ線である。複数の発熱線55は、第1バスバー51と第2バスバー52との間に電圧が印加されることで通電し発熱することで、窓ガラス101を加熱する。このように、ガラス板20が加熱されることで、窓ガラス101の曇りが除去される。図1に示す例では、14本の発熱線55a~55nは、水平方向Hdに沿って延在し且つ垂直方向Vdに並んで配置されている。
14本の発熱線55a~55nは、第1バスバー51と第2バスバー52との間に接続された導体パターンであり、垂直方向Vdに並んで配置されている。発熱線55aは、複数の発熱線55a~55nのうちで最も上方に位置する線条導体である。発熱線55nは、複数の発熱線55a~55nのうちで最も下方に位置する線条導体である。
第1バスバー51及び第2バスバー52は、ガラス板20の水平方向Hdでの両端側において垂直方向Vdに延在する帯状電極であり、発熱線55a~55nに給電する。第1バスバー51は、デフォッガ53の第1端辺51a側においてガラス板20の上下方向に延在する導体パターンである。第2バスバー52は、デフォッガ53の第2端辺52a側においてガラス板20の上下方向に延在する導体パターンである。
デフォッガ53は、第1辺と、第1辺に接続される第2辺と、第1辺とは反対側で第2辺に接続される第3辺とを有する。複数の発熱線55のうち車体62の上側の発熱線55aは、第1辺の一例である。第1バスバー51の第1端辺51aは、第2辺の一例である。複数の発熱線55のうち車体62の下側の発熱線55nは、第3辺の一例である。
無給電導体70は、ガラス板20の主面22の側に設けられ、第1端辺51a及び発熱線55nの外側に位置する。無給電導体70は、窓ガラス101の平面視で、第1端辺51aの少なくとも一部及び発熱線55nの少なくとも一部に沿って延伸するL字状部73を含む。つまり、L字状部73は、第2辺及び第3辺の外側に位置する無給電導体である。
L字状部73は、ガラス板20の主面22の側に設けられ、複数の発熱線55のうちのいずれか一本の発熱線よりも幅広い部分を有し、該一本の発熱線の幅よりも全てにおいて幅広くてもよい。この例では、L字状部73は、互いに導電的に接続される第1エレメント71及び第2エレメント72を有し、第1エレメント71と第2エレメント72との少なくとも一方のエレメント幅は、複数の発熱線55のうちのいずれか一本の発熱線の線幅よりも広い。図1において、第1エレメント71のエレメント幅は、X軸方向の幅に相当し、複数の発熱線55の線幅及び第2エレメント72のエレメント幅は、Y軸方向の幅に相当する。
第1エレメント71は、第1端辺51aの少なくとも一部に沿って延伸する第1導体部分であり、窓ガラス101の平面視で、第1端辺51aとの間に間隔を空けて第1端辺51aに近接する。つまり、第1エレメント71は、デフォッガ53の第1バスバー51に導電的に接触していない。一方、第2エレメント72は、発熱線55nの少なくとも一部に沿って延伸する第2導体部分であり、窓ガラス101の平面視で、発熱線55nとの間に間隔を空けて発熱線55nに近接する。つまり、第2エレメント72は、デフォッガ53の発熱線55nに導電的に接触していない。
L字状部73は、金属部63に容量結合で電気的に接続されるので、L字状部73を含む無給電導体70は、金属部63に容量結合で接地される接地導体として機能する。L字状部73は、第1端辺51a及び発熱線55nに沿って近接することにより、第1端辺51a及び発熱線55nに、主面22(XY平面)に沿うようにして容量結合で電気的に接続される。よって、L字状部73と、第1端辺51a及び発熱線55nとの間に、ギャップを介しての第1容量結合部が形成される。なお、このギャップは、L字状部73と、第1端辺51a及び発熱線55nとが容量結合できる30mm以下であればよく、20mm以下が好ましく、15mm以下が好ましく、10mm以下がより好ましく、5mm以下がさらに好ましい。なお、これらのギャップはとくに下限は無いが、例えば3mm以上を例示できる。
一方、デフォッガ53のうちの第1端辺51aに沿った部分及び発熱線55nに沿った部分は、誘電体(この例では、ガラス板20)を介して、平面状導体50のうちの外周縁56に沿った部分に対向する。よって、デフォッガ53のうちの第1端辺51aに沿った部分及び発熱線55nに沿った部分と、平面状導体50のうちの外周縁56に沿った部分との間に、ガラス板20を介しての第2容量結合部が形成される。なお、第1端辺51aに沿った部分及び発熱線55nに沿った部分と、平面状導体50との距離は、30mm以下であればよく、20mm以下が好ましく、15mm以下が好ましく、10mm以下がより好ましく、5mm以下がさらに好ましい。なお、これらのギャップはとくに下限は無いが、例えば3mm以上を例示できる。したがって、平面状導体50のうちの外周縁56に沿った部分は、第2容量結合部及び第1容量結合部によって金属部63に接地される。
図1に示す例では、給電部30は、ガラス板20の主面22の側に設けられ、発熱線55aの外側に位置する導体部である。給電部30は、例えば、一又は複数の給電電極を含み、図1に示す例では、複数の給電電極32,33,35,39を含む。給電電極33,35,39は、VHF帯からUHF帯までの帯域に含まれる電波の受信信号を出力する第1給電部の一例であり、給電電極32は、AM放送波の受信信号を出力する第2給電部の一例である。
給電電極35は、例えば、主面22に形成される導体パターンである。図1に示す例では、給電電極35は、主面22の一方の側縁部(この例では、右上縁部)に設けられ、窓ガラス101の平面視で平面状導体50の外周縁56の第1長辺56aに沿って延伸する矩形状のエレメントである。しかし、給電電極35は、主面22の右下縁部などの他の位置に配置されてもよく、円形や他の多角形などの他の形状でもよい。
給電電極35は、ガラス板20を介して平面状導体50に対向するので、平面状導体50は、ガラス板20が介在する容量結合で給電電極35に電気的に接続される。一方、平面状導体50は、上述の第2容量結合部及び第1容量結合部によって金属部63に接地される。このように、平面状導体50が給電電極35と金属部63のそれぞれに容量結合で電気的に接続されることで、VHF帯(特に、DAB Band IIIの帯域)の周波数の共振を得ることができる。
また、給電電極35は、UHF帯の電波を受信する放射導体として機能するように形成されている。例えば、給電電極35は、UHF帯の周波数で共振可能なエレメント長を有してもよく、当該エレメント長を有することで、UHF帯におけるアンテナ利得を確保できる。
したがって、第1実施形態によれば、VHF帯からUHF帯までの帯域に含まれる電波の受信信号が給電電極35から出力されるので、VHF帯からUHF帯までの帯域におけるアンテナ利得を確保できる。
なお、VHF帯は、30MHz以上300MHz以下の周波数帯を表す。VHF帯に含まれる周波数帯の具体例として、FM放送波の帯域(例えば、76MHz~108MHz)、DAB Band IIIの帯域(例えば、170MHz~240MHz)などがある。一方、UHF帯は、300MHz以上3GHz以下の周波数帯を表す。UHF帯に含まれる周波数帯の具体例として、地上デジタルテレビ放送波の帯域(例えば、473MHz~713MHz)などがある。
給電電極35は、例えば、VHF帯からUHF帯までの帯域に含まれる一つ又は複数の放送波の受信信号を出力する。給電電極35から出力される受信信号に係る電波は、例えば、FM放送波、DAB Band IIIの放送波、地上デジタルテレビ放送波のうちの少なくとも一つの放送波である。
図1に示す窓ガラス取り付け構造201の例では、給電電極35の少なくとも一部は、ガラス板20を挟んで、平面状導体50の一部(この例では、外周縁56の第1長辺56aに沿った部分)と対向している。給電電極35は、給電線37の一端が接続される給電点36を有し、給電線37を介して、アンプ61の第1入力部に接続される。アンプ61は、給電電極35に実装されてもよい。平面状導体50又は給電電極35で電波を受信して得られる信号は、平面状導体50と給電電極35との間の容量結合を介してアンプ61の第1入力部に入力される。アンプ61の第1入力部に入力された信号は、バンドパスフィルタによるフィルタリング及び増幅回路による増幅がされて、アンプ61から出力される。
給電電極33は、例えば、主面22に形成される導体パターンである。図1に示す例では、給電電極33は、主面22の他方の側縁部(この例では、左上縁部)に設けられ、窓ガラス101の平面視で平面状導体50の外周縁56の第1長辺56aに沿って延伸する矩形状のエレメントである。しかし、給電電極33は、主面22の左下縁部などの他の位置に配置されてもよく、円形や他の多角形などの他の形状でもよい。
給電電極33を含む左側構造は、給電電極35を含む右側構造と同様の構成を有するので、当該左側構造についての説明は、当該右側構造のついての上述の説明を援用することで簡略する。給電電極33を含む左側構造を、給電電極35を含む右側構造と同様の構成にすることで、ダイバーシティアンテナを構成できる。図1に示す窓ガラス取り付け構造201の例では、給電電極33は、給電線31の一端が接続される給電点34を有し、給電線31を介して、アンプ60の第1入力部に接続される。
給電電極32は、例えば、主面22の側に設けられる導体パターンである。図1に示す例では、給電電極32は、主面22の上下方向における一方の縁部(この例では、上縁部)に設けられ、窓ガラス101の平面視で平面状導体50の外周縁56の第1長辺56aに沿って延伸する矩形状のエレメントである。しかし、給電電極32は、主面22の下縁部などの他の位置に配置されてもよく、円形や他の多角形などの他の形状でもよい。
給電電極32は、平面状導体50が少なくともMF(Medium Frequency)帯の電波を受信するように、平面状導体50にガラス板20を介して対向する。つまり、平面状導体50の少なくとも一部が少なくともMF帯の電波を受信する放射導体として機能するように、給電電極32は、平面状導体50にガラス板20を介して対向する。
あるいは、給電電極32は、平面状導体50が少なくともMF帯とHF(High Frequency)帯の電波を受信するように、平面状導体50にガラス板20を介して対向してもよい。つまり、平面状導体50の少なくとも一部が少なくともMF帯とHF帯の電波を受信する放射導体として機能するように、給電電極32は、平面状導体50にガラス板20を介して対向する。
このような給電電極32が設けられることにより、MF帯(又は、MF帯とHF帯)の電波も受信可能な共用のアンテナを構成できる。MF帯は、300kHz以上3MHz以下の周波数帯を表す。MF帯の電波として、AM放送波などが挙げられる。HF帯は、3MHz以上30MHz以下の周波数帯を表し、SW(Short Wave)帯とも称される。したがって、給電電極32及び平面状導体50は、少なくともAM放送波を受信するように形成されてもよい。
図1では、給電電極32の少なくとも一部は、窓ガラス101の平面視において、ガラス板20を挟んで、平面状導体50の上縁部の少なくとも一部と対向している。給電電極32には、アンプ60の第2入力部が接続されている。したがって、平面状導体50で電波を受信して得られる信号は、平面状導体50と給電電極32との間の容量結合を介してアンプ60の第2入力部に入力される。
給電電極39は、例えば、主面22に形成される導体パターンである。図1に示す例では、給電電極39は、主面22の上下方向における一方の縁部(この例では、上縁部)に設けられ、窓ガラス101の平面視で平面状導体50の外周縁56の第1長辺56aに沿って延伸する矩形状のエレメントである。しかし、給電電極39は、主面22の下縁部などの他の位置に配置されてもよく、円形や他の多角形などの他の形状でもよい。
給電電極39は、少なくともUHF帯の電波を受信するように形成されてもよい。つまり、給電電極39は、それ自体が少なくともUHF帯の電波を受信する放射導体として機能するように形成されてもよい。給電電極33,35,39を使用する3チャネル分のUHFアンテナを構成できる。
給電電極39の少なくとも一部は、ガラス板20を挟んで、平面状導体50と対向しても対向しなくてもよい。給電電極39で電波を受信して得られる信号は、アンプ61の第2入力部に入力される。
ガラス板10とガラス板20とのうちの一方又は両方は、可視光を透過する透過領域14(図1参照)を有し、可視光を遮光する遮光膜13(図1参照)を透過領域14の外側に備えてもよい。遮光膜13は、ガラス板10とガラス板20とのうちの一方又は両方の外周縁部に設けられる。遮光膜13は、平面視において、例えば、平面状導体50の両端部、第1バスバー51、第2バスバー52及び給電電極32,33,35,39のうちの一部又は全部と、ガラス板10の厚さ方向で重複する。重複には、全体的に重複する形態に限られず、部分的に重複する形態が含まれてもよい。遮光膜13の具体例として、黒色セラミックス膜等のセラミックスが挙げられる。遮光膜13と重複する部分が存在する場合、窓ガラス101を車外側から見ると、その重複する部分が視認しにくくなる。よって、窓ガラス101や車両のデザイン性などの見栄えが向上するとともに、視界を確保できる。
遮光膜13の内縁13aは、例えば、平面状導体50の外周縁56の少なくとも一部よりも内側にある。これにより、外周縁56の少なくとも一部は、平面視で遮光膜13と重複するので、平面状導体50がある部分とない部分の境目が車外側から見ると遮光膜13により隠れ、見栄えが向上する。
図1に示す例では、窓ガラス取り付け構造201は、第1バスバー51に接続される第1コイル81と、第2バスバー52に接続される第2コイル83とを備える。コイル81,83は、少なくともVHF帯の信号を遮断する。これにより、VHF帯の高周波信号が直流電源80及びグランド側に漏洩することを抑制できる。例えば、コイル81,83は、FM放送波の帯域とDAB Band IIIの帯域とのうちの一方又は両方の信号を遮断する。
第1コイル81の第1バスバー51とは反対側は、キャパシタ82を介してグランドに接続されてもよいし、第2コイル83の第2バスバー52とは反対側は、キャパシタ84を介してグランドに接続されてもよい。キャパシタ82,84は、配線のインピーダンスの調整とノイズフィルタとして機能する。
図1に示す例では、窓ガラス取り付け構造201は、第1バスバー51と第2バスバー52に接続されるチョークコイル86を更に備える。チョークコイル86は、少なくともMF(Medium Frequency)帯の信号を遮断する。チョークコイル86は、1次側コイルと2次側コイルを有するトランス構造を有する。第1バスバー51は、1次側コイルを介して、直流電源80の正極側に接続され、第2バスバー52は、2次側コイルを介して、直流電源80の負極側に接続される。チョークコイル86の挿入により、AM放送波等のMF帯の電波を平面状導体50で受信して得られる受信信号が直流電源80及びグランド側に漏洩することを抑制でき、電源側から混入してくるノイズを抑制できる。
窓ガラス取り付け構造201は、給電電極32に接続されるコイル85を更に備えてもよい。コイル85は、少なくともVHF帯の信号を遮断するコイル85aと、少なくともUHF帯の信号を遮断するコイル85bとが直列に接続された構成を有するインダクタが好ましい。なお、コイル85はアンプに内蔵されてもよい。
L字状部73の少なくとも一部は、窓ガラス101の平面視で金属部63と重なってもよく、例えば図1,2に示すように、第1エレメント71は、窓ガラス101の平面視で金属部63の内縁64と重なってもよい。L字状部73の少なくとも一部が窓ガラス101の平面視で金属部63と重なることで、L字状部73と金属部63との結合容量が増大する。その結果、平面状導体50と金属部63との結合容量が増加するので、平面状導体50が給電電極35と金属部63のそれぞれに容量結合することでハイパスフィルタが形成されVHF帯におけるアンテナ利得が向上する。
L字状部73の少なくとも一部が窓ガラス101の平面視で金属部63と重なる面積Sは、500mm以上であると、L字状部73と金属部63との結合容量が増大するので、VHF帯におけるアンテナ利得が向上する。VHF帯におけるアンテナ利得の向上の点で、面積Sは、600mm以上が好ましく、700mm以上がより好ましい。面積Sの上限値は、特に限定されないが、面積Sは、例えば2000mm以下である。
図1において、発熱線55aの中点55aaと発熱線55nの中点55naとを結ぶ仮想直線を直線90とする。直線90は、ガラス板10をX軸方向で二分する(Y軸方向に沿った)中心線でもよい。直線90に対して第2端辺52aの側の領域を第1領域91とし、直線90に対して第1領域91とは反対側の領域を第2領域92とする。図1の場合、無給電導体70と給電電極35は略四角形のガラス板10の対角に配置され、より具体的には、無給電導体70は、第1領域91の左下部分に配置され、給電電極35は、第2領域92の右上部分に配置されている。このように、無給電導体70を給電電極35から離して配置することで、給電電極35から得られるアンテナ利得に関して、FM放送波の帯域におけるアンテナ利得に与える影響(アンテナ利得の低下)を抑えて、DAB Band IIIの帯域におけるアンテナ利得を容易に調整できる。
図5は、第1実施形態における窓ガラス取り付け構造の平面状導電膜を平面視で示す概略図である。容量結合Aは、給電電極35と平面状導体50との容量結合を表す。容量結合Aの結合容量の調整は、給電電極35から得られるFM放送波の帯域におけるアンテナ利得の最適化に寄与する度合いが比較的高い。一方、容量結合Bは、無給電導体70と平面状導体50との容量結合を表す。容量結合Bの結合容量の調整は、給電電極35から得られるFM放送波の帯域におけるアンテナ利得の最適化に寄与する度合いに比べて、給電電極35から得られるDAB Band IIIの帯域におけるアンテナ利得の最適化に寄与する度合いが高い。容量結合Bは、DAB Band IIIの帯域よりもFM放送波の帯域の受信信号を減衰させる度合いが高いハイパスフィルタとして機能する。これにより、DAB Band IIIの帯域におけるアンテナ利得を容易に調整できる。
高周波電流が平面状導体50に流れると、表皮効果などによって、電流が平面状導体50の外周縁56に沿って集中的に流れる現象が現れる。ここで、容量結合Aにおける給電電極35から容量結合Bにおける無給電導体70で給電電極35から最遠の箇所までの外周縁56に沿った長さをL1,L2とする。また、FM放送波の周波数帯における空気中の電波の波長をλFMとする。このとき、平面状導体50をFM放送波の帯域で共振させるには、長さL1,L2は、例えば、
L1=L2=a×(λFM/4)×(2×n-1)
を満たすように調整される。"a"は、容量結合Aによるマッチング補正分(調整しろ)を表す。nは、自然数(n≧1の整数)である。
一方、容量結合Aにおける給電電極35から容量結合Bにおける無給電導体70で給電電極35から最遠の箇所までの外周縁56に沿った長さをL3,L4とする。また、DAB Band IIIの周波数帯における空気中の電波の波長をλDABとする。このとき、平面状導体50をDAB Band IIIの帯域で共振させるには、長さL3,L4は、例えば、
L3=L4=b×(λDAB/4)×(2×m)
を満たすように調整される。"b"は、容量結合Bによるマッチング補正分(調整しろ)を表す。mは、自然数(m≧1の整数)である。つまり、無給電導体70は、DAB Band IIIの帯域において平面状導体50の周長に変化を与える。平面状導体50を無給電導体70により金属部63に接地させることで、インピーダンスを変化させる。
図6は、第1実施形態における窓ガラス取り付け構造を平面視で示す概略図である。L字状部73が第1バスバー51の端辺の少なくとも一部に沿って延伸する部分である第1エレメント71の長さDは、50mm以上であると、VHF帯におけるアンテナ利得が向上する。VHF帯におけるアンテナ利得の向上の点で、長さDは、100mm以上が好ましく、150mm以上がより好ましい。長さDの上限値は、特に限定されないが、例えば400mm以下としてもよく、350mm以下としてもよく、300mm以下としてもよく、250mm以下としてもよい。
L字状部73が発熱線55nの少なくとも一部に沿って延伸する部分である第2エレメント72の長さDは、50mm以上であると、VHF帯におけるアンテナ利得が向上する。VHF帯におけるアンテナ利得の向上の点で、長さDは、100mm以上が好ましく、150mm以上がより好ましい。長さDの上限値は、特に限定されないが、例えば500mm以下としてもよく、400mm以下としてもよく、250mm以下としてもよい。
長さDと長さDとの合計長さが200mm以上であると、VHF帯におけるアンテナ利得が向上する。VHF帯におけるアンテナ利得の向上の点で、その合計長さは、250mm以上が好ましく、300mm以上がより好ましい。その合計長さの上限値は、特に限定されないが、例えば800mmm以下としてもよく、750mm以下としてもよく、700mm以下としてもよく、650mm以下としてもよく、550mm以下としてもよく500mm以下としてもよい。
第1エレメント71の幅Wと第2エレメント72の幅Wとの少なくとも一方は、5mm以上であると、VHF帯におけるアンテナ利得が向上する。VHF帯におけるアンテナ利得の向上の点で、幅Wと幅Wとの少なくとも一方は、10mm以上が好ましく、15mm以上がより好ましい。幅Wと幅Wの各々の上限値は、特に限定されないが、例えば25mm以下である。また、幅Wと幅Wの両方が5mm以上であると好ましく、10mm以上がより好ましく、15mm以上がさらに好ましい。
図7は、窓ガラス取り付け構造201(図1)を有する実車を用いて、複数の周波数帯における、長さDに対するアンテナ利得の変化を実測した結果の一例を示す図である。図7の測定時において、図1及び図6に示す各部の寸法等の条件は、
:変化
:400mm
:20mm
:10mm
給電電極33:縦10mm横40mm
給電電極32:縦10mm横570mm
給電電極39:縦10mm横10mm
給電電極33:縦10mm横40mm
とした。
図7において、"FM1"及び"FM2"は、FM放送波の帯域(76MHz~108MHz)内の各周波数におけるアンテナ利得の平均値を表す。"DAB1"及び"DAB2"は、DAB Band IIIの帯域(170MHz~240MHz)内の各周波数におけるアンテナ利得の平均値を表す。"FM1"、"DAB1"、は、いずれも、給電電極33から出力される受信信号から測定された値である。"FM2"、"DAB2"、は、いずれも、給電電極35から出力される受信信号から測定された値である。後述の実測結果についても同様である。
図7によれば、DAB Band IIIの帯域におけるアンテナ利得を増大した上で、FM放送波の帯域におけるアンテナ利得の低下を抑制できる長さDの範囲は、50mm以上250mm以下となった。
図8は、窓ガラス取り付け構造201(図1)を有する実車を用いて、複数の周波数帯における、長さDに対するアンテナ利得の変化を実測した結果の一例を示す図である。図8の測定時において、図1及び図6に示す各部の寸法等の条件は、
:250mm
:変化
:20mm
:10mm
給電電極33:縦10mm横40mm
給電電極32:縦10mm横570mm
給電電極39:縦10mm横10mm
給電電極33:縦10mm横40mm
とした。
図8によれば、DAB Band IIIの帯域におけるアンテナ利得を増大した上で、FM放送波の帯域におけるアンテナ利得の低下を抑制できる長さDの範囲は、50mm以上250mm以下となった。
以上、実施形態を説明したが、本開示の技術は上記の実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が可能である。
本実施形態における車両用窓ガラスは、リアガラスに限られず、車体の他の部位に取り付けられる窓ガラスでもよい。例えば、複数の発熱線の配置が許容されるのであれば、車両用窓ガラスは、車体前部の窓枠に取り付けられるフロントガラス、車体サイド部の窓枠に取り付けられるサイドガラス、車体天井部の窓枠に取り付けられるルーフガラスなどでもよい。
平面状導体は、分離されていない一つの導体面により形成される形態に限られず、少なくとも一本の分割スリットにより、複数の平面状導体に分離されてもよい。
10 ガラス板
11,12 主面
13 遮光膜
14 透過領域
20 ガラス板
21,22 主面
23 外縁
30 給電部
31,37 給電線
32 給電電極
33 給電電極
34,36 給電点
35 給電電極
39 給電電極
40 中間膜
50 平面状導体
51 第1バスバー
51a 端辺
52 第2バスバー
53 デフォッガ
55 発熱線
55aa,55na 中点
56 外周縁
56a 第1長辺
56b 第2長辺
56c 第1短辺
56d 第2短辺
60,61 アンプ
62 車体
63 金属部
64 内縁
65 接着剤
66 窓枠
70 無給電導体
71 第1エレメント
72 第2エレメント
73 L字状部
85 コイル
86 チョークコイル
90 直線
91 第1領域
92 第2領域
101 窓ガラス
201 窓ガラス取り付け構造

Claims (17)

  1. 車体に形成される窓枠と、前記窓枠に取り付けられる窓ガラスと、を備え、
    前記窓ガラスは、
    ガラス板と、
    前記ガラス板に対向する側の第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有する誘電体と、
    前記ガラス板と前記第1面との間に配置される平面状導体と、
    第1辺と、前記第1辺に接続される第2辺と、前記第1辺とは反対側で前記第2辺に接続される第3辺とを有し、前記第2面の側に設けられ前記誘電体を介して前記平面状導体に対向するデフォッガと、
    前記第2面の側に設けられ、前記窓ガラスの平面視で前記第1辺の外側に位置する給電部と、
    前記第2面の側に設けられ、前記窓ガラスの平面視で前記第2辺及び前記第3辺の外側に位置する無給電導体と、を備え、
    前記窓枠は、前記誘電体に対して前記第2面の側で前記誘電体の外縁に沿って配置される金属部を有し、
    前記デフォッガは、第1バスバーと、第2バスバーと、前記第1バスバーと前記第2バスバーとの間に電圧が印加されることによって発熱する複数の発熱線と、を有し、
    前記給電部は、前記誘電体を介して前記平面状導体に対向し、VHF帯からUHF帯までの帯域に含まれる電波の受信信号を出力し、
    前記無給電導体は、前記第2辺の少なくとも一部及び前記第3辺の少なくとも一部に沿って延伸するL字状部を含み、
    前記L字状部は、前記複数の発熱線のうちのいずれか一本の発熱線よりも幅広い部分を有し、前記金属部に電気的に接続される、窓ガラス取り付け構造。
  2. 前記L字状部の少なくとも一部は、前記窓ガラスの平面視で前記金属部と重なる、請求項1に記載の窓ガラス取り付け構造。
  3. 前記L字状部の少なくとも一部は、前記窓ガラスの平面視で前記金属部の縁と重なる、請求項1又は2に記載の窓ガラス取り付け構造。
  4. 前記L字状部の少なくとも一部が前記平面視で前記金属部と重なる面積は、500mm以上である、請求項2又は3に記載の窓ガラス取り付け構造。
  5. 前記窓ガラスを平面視したとき、水平面に平行な方向を水平方向と定義し、前記水平方向に直交する方向を垂直方向と定義すると、
    前記第1バスバー及び前記第2バスバーは、前記ガラス板の前記水平方向での両端側において略垂直方向に延伸し、
    前記第2辺は、前記第1バスバーの端辺である、請求項1から4のいずれか一項に記載の窓ガラス取り付け構造。
  6. 前記L字状部が前記第2辺の少なくとも一部に沿って延伸する長さは、50mm以上である、請求項1から5のいずれか一項に記載の窓ガラス取り付け構造。
  7. 前記L字状部が前記第3辺の少なくとも一部に沿って延伸する長さは、50mm以上である、請求項1から6のいずれか一項に記載の窓ガラス取り付け構造。
  8. 前記L字状部が前記第2辺の少なくとも一部に沿って延伸する長さと前記L字状部が前記第3辺の少なくとも一部に沿って延伸する長さとの合計長さは、200mm以上である、請求項1から7のいずれか一項に記載の窓ガラス取り付け構造。
  9. 前記L字状部は、前記第2辺の少なくとも一部に沿って延伸する第1導体部分と前記第3辺の少なくとも一部に沿って延伸する第2導体部分とを含み、
    前記第1導体部分と前記第2導体部分との少なくとも一方の幅は、5mm以上である、請求項1から8のいずれか一項に記載の窓ガラス取り付け構造。
  10. 前記給電部は、少なくとも一つの給電電極を含み、
    前記第1辺の中点と前記第3辺の中点とを結ぶ直線に対して前記第2辺の側の領域を第1領域とし、前記直線に対して前記第1領域とは反対側の領域を第2領域とするとき、
    前記無給電導体は、前記第1領域に配置され、前記給電電極は、前記第2領域に配置される、請求項1から9のいずれか一項に記載の窓ガラス取り付け構造。
  11. 前記第1辺は、前記車体の上側の辺である、請求項1から10のいずれか一項に記載の窓ガラス取り付け構造。
  12. 前記給電部は、AM放送波の受信信号を出力する、請求項1から11のいずれか一項に記載の窓ガラス取り付け構造。
  13. 前記給電部は、VHF帯からUHF帯までの帯域に含まれる電波の受信信号を出力する第1給電部と、AM放送波の受信信号を出力する第2給電部と、を含み、
    前記第2給電部は、VHF帯の信号とUHF帯の信号を遮断するコイルと接続される、請求項12に記載の窓ガラス取り付け構造。
  14. 前記第1バスバー及び前記第2バスバーに接続され、少なくともMF帯の信号を遮断するチョークコイルを備える、請求項12又は13に記載の窓ガラス取り付け構造。
  15. 前記誘電体は、ガラスである、請求項1から14のいずれか一項に記載の窓ガラス取り付け構造。
  16. 前記窓ガラスは、前記ガラス板と前記平面状導体との間に配置される誘電性の第1中間膜と、前記平面状導体と前記第1面との間に配置される誘電性の第2中間膜と、を備える、請求項1から15のいずれか一項に記載の窓ガラス取り付け構造。
  17. 前記VHF帯は、DAB Band IIIを含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の窓ガラス取り付け構造。
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