JP2022030771A - フィルタ回路及び高周波モジュール - Google Patents

フィルタ回路及び高周波モジュール Download PDF

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Abstract

Figure 2022030771000001
【課題】所望のフィルタ特性が得られるフィルタ回路を実現する。
【解決手段】フィルタ回路は、入出力間に直列接続された第1の並列共振回路及び第2の並列共振回路と、第1の並列共振回路と第2の並列共振回路との接続点と基準電位GNDとの間に設けられた直列共振回路と、を備える。第1の並列共振回路に含まれる第1インダクタL1、第2の並列共振回路に含まれる第2インダクタL2、及び直列共振回路に含まれる第3インダクタL3は、導体が巻回されたコイル状の構造を有し、第1インダクタL1のコイルの巻回軸方向、第2インダクタL2のコイルの巻回軸方向、及び第3インダクタL3のコイルの巻回軸方向がそれぞれ異なっている。
【選択図】図5

Description

本発明は、フィルタ回路及び高周波モジュールに関する。
近年、電力増幅回路やスイッチ回路、制御回路等を一体化した高周波モジュールの開発が進められている。このような高周波モジュールは、例えば低温同時焼成セラミックス(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics)基板や誘電体基板上にウエハレベルCSP(WL-CSP:Wafer Level Chip Size Package)や表面実装部品(SMD:Surface Mount Device)等の複数の機能デバイスが実装される。
1つの基板上に複数の機能デバイスを実装して高周波モジュールを構成する際、各機能デバイスの配置によっては、性能劣化を招くことが考えられる。例えば、複数の共振回路でフィルタを構成する場合、各共振回路のインダクタ間で磁束結合が生じ、所望のフィルタ特性が得られない場合がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、所望のフィルタ特性が得られるフィルタ回路及び高周波モジュールを実現することを目的とする。
本開示の一側面のフィルタ回路は、入出力間に直列接続された第1の並列共振回路及び第2の並列共振回路と、前記第1の並列共振回路と前記第2の並列共振回路との接続点と基準電位との間に設けられた直列共振回路と、を備え、前記第1の並列共振回路に含まれる第1インダクタ、前記第2の並列共振回路に含まれる第2インダクタ、及び前記直列共振回路に含まれる第3インダクタは、導体が巻回されたコイル状の構造を有し、前記第1インダクタのコイルの巻回軸方向、前記第2インダクタのコイルの巻回軸方向、及び前記第3インダクタのコイルの巻回軸方向がそれぞれ異なっていることを特徴とする。
この構成では、第1インダクタ、第2インダクタ、及び第3インダクタを並べて近接配置しても、インダクタ間で生じる磁束結合を抑制することができる。これにより、第1の並列共振回路、第2の並列共振回路、及び直列共振回路の各共振回路の設計値に対して、所望のフィルタ特性を得ることができる。
上記フィルタ回路において、前記第2の並列共振回路の出力点と基準電位との間に設けられたキャパシタを含むことを特徴とする。
上記フィルタ回路において、前記第1インダクタと前記第2インダクタとが隣接配置されていることを特徴とする。
上記フィルタ回路において、前記第1インダクタと前記第3インダクタとが隣接配置されていることを特徴とする。
上記フィルタ回路において、前記第2インダクタと前記第3インダクタとが隣接配置されていることを特徴とする。
上記フィルタ回路において、前記第1インダクタと前記第3インダクタとが隣接配置されていることを特徴とする。
本開示の一側面の高周波モジュールは、信号経路上に請求項1から8の何れか一項に記載のフィルタ回路が設けられるICと、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、前記第3インダクタ、及び前記ICが実装される基板と、を備えることを特徴とする。
上記高周波モジュールにおいて、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、及び前記第3インダクタのうち、少なくとも2つは、前記ICの一辺に沿って前記基板上に実装されていることを特徴とする。
上記高周波モジュールにおいて、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、及び前記第3インダクタは、前記ICの一辺に沿って前記基板上に実装されていることを特徴とする。
上記高周波モジュールにおいて、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、及び前記第3インダクタのうち、少なくとも1つはSMDであることを特徴とする。
上記高周波モジュールにおいて、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、及び前記第3インダクタのうち、少なくとも1つは前記基板に設けられる導体で構成されていることを特徴とする。
本開示によれば、所望のフィルタ特性を得ることができるフィルタ回路及び高周波モジュールを実現することができる。
実施形態に係るフィルタ回路が適用される高周波モジュールの一例を示す概略図である。 実施形態に係るフィルタ回路が設けられるアンテナスイッチ回路の一例を示す概略図である。 実施形態に係るフィルタ回路の構成を示す回路図である。 実施形態に係るフィルタ回路を構成するインダクタの模式図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置例を示す図である。 比較例に係るインダクタの基板配置例を示す図である。 図5及び図6に示すインダクタ配置による周波数-ゲイン特性の一例を示す図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置の第1変形例を示す図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置の第2変形例を示す図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置の第3変形例を示す図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置の第4変形例を示す図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置の第5変形例を示す図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置の第6変形例を示す図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置の第7変形例を示す図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置の第8変形例を示す図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置の第9変形例を示す図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置の第10変形例を示す図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置の第11変形例を示す図である。 実施形態に係るインダクタの基板配置の第12変形例を示す図である。
以下に、実施形態に係るフィルタ回路を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係るフィルタ回路が適用される高周波モジュールを示す概略図である。
図1では、本実施形態に係るフィルタ回路1が適用される高周波モジュールの一例として、フロントエンドモジュール100の概略構成を示している。フロントエンドモジュール100は、基板2上に実装された複数の集積回路、及び各種機能部品を一体化した超小型集積モジュールである。基板2は、例えば低温同時焼成セラミックス(LTCC:Low Temperature Co-fired Ceramics)基板等のセラミック積層基板や、樹脂多層基板やフィルム基板等が例示される。
図1に示すように、フロントエンドモジュール100は、主要な回路ブロックとして、パワーアンプ回路PAと、ローノイズアンプ回路LNAと、パワーアンプ送信スイッチ回路PASWと、パワーアンプ制御回路PACと、アンテナスイッチ回路ANTSWと、を含む。パワーアンプ回路PA、ローノイズアンプ回路LNA、パワーアンプ送信スイッチ回路PASW、パワーアンプ制御回路PAC、及びアンテナスイッチ回路ANTSWは、それぞれ各機能IC(不図示)を備える。これら各機能ICは、例えば、ウエハレベルCSP(WL-CSP:Wafer Level Chip Size Package)で構成され、フロントエンドモジュール100の基板2上に、例えば銅ピラー等でバンプボンディングされる。また、パワーアンプ送信スイッチ回路PASWとアンテナスイッチ回路ANTSWとの間に、例えば、表面実装部品(SMD:Surface Mount Device)や基板2の導体で構成されるフィルタ回路ブロックFBが設けられている。なお、本開示において、フィルタ回路ブロックとは、各バンドの通過帯域に応じた複数のフィルタが構成されたものと定義する。また、各機能ICの周囲の基板2上には、例えば、SMDや基板2の導体で構成される周辺回路が実装されている。
パワーアンプ回路PAは、送信信号入力端子TXから入力された送信信号を増幅する。図1に示す構成において、パワーアンプ回路PAは、例えば、複数段の増幅回路が直列接続されて構成される。送信信号入力端子TXの数は1つに限らず、複数であっても良い。
パワーアンプ回路PAは、例えば、バイポーラトランジスタで構成されていても良いし、例えば、電界効果型トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)で構成されていても良い。パワーアンプ回路PAをバイポーラトランジスタで構成する場合、例えばヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT:Heterojunction Bipolar Transistor)が例示される。パワーアンプ回路PAの構成により本開示が限定されるものではない。
ローノイズアンプ回路LNAは、アンテナスイッチ回路ANTSWからフィルタブロックFBを介して入力された受信信号を増幅する。なお、ローノイズアンプ回路LNAは、フロントエンドモジュール100の外部から入力された受信信号を増幅する態様であっても良い。
パワーアンプ送信スイッチ回路PASWは、フィルタブロックFBを介してアンテナスイッチ回路ANTSWに送信信号を出力する経路を切り替える。なお、パワーアンプ送信スイッチ回路PASWは、フロントエンドモジュール100の外部に設けられたフィルタブロックに送信信号を出力する経路を有する態様であっても良い。
パワーアンプ制御回路PACは、パワーアンプ回路PAのゲインや使用する増幅器の数等を制御する。
アンテナスイッチ回路ANTSWは、フィルタブロックFBを介して入力された送信信号の出力先(アンテナ端子ANT1、ANT2)を切り替える。なお、図1では、2つのアンテナ端子ANT1、ANT2を有する構成を例示したが、アンテナ端子の数はこれに限るものではない。
パワーアンプ回路PA、ローノイズアンプ回路LNA、パワーアンプ送信スイッチ回路PASW、及びアンテナスイッチ回路ANTSWの各機能ICは、図示しないコントロール線により制御信号が送られて制御される。コントロール線の態様により本開示が限定されるものではない。
本実施形態に係るフィルタ回路1は、アンテナスイッチ回路ANTSWに含まれる。図2は、実施形態に係るフィルタ回路が設けられるアンテナスイッチ回路の一例を示す概略図である。
アンテナスイッチ回路ANTSWは、フィルタ回路1(FIL)の他に、主要な構成要素として、第1スイッチ回路SW1、カプラCPL、及び第2スイッチ回路SW2を含む。本実施形態に係るフィルタ回路1(FIL)は、アンテナスイッチ回路ANTSWを構成する機能ICの信号経路上に設けられている。
第1スイッチ回路SW1は、フィルタブロックFB(図1参照)を介して入力された送信信号Tx1,Tx2,・・・Txnを切り替えてカプラCPLに出力する。カプラCPLの出力は、本実施形態に係るフィルタ回路1(FIL)に入力される。フィルタ回路1(FIL)の出力は、第2スイッチ回路SW2にて切り替えられ、アンテナ端子ANT1、ANT2に出力される。なお、第1スイッチ回路SW1は、フィルタブロックFBを介して入力された送信信号Tx1,Tx2,・・・Txn、及び、フロントエンドモジュール100の外部から入力された送信信号を切り替えてカプラCPLに出力する態様であっても良い。
図3は、実施形態に係るフィルタ回路の構成を示す回路図である。図3に示すように、本実施形態に係るフィルタ回路1は、入力点INと出力点OUTとの間に直列接続された第1の並列共振回路11及び第2の並列共振回路12と、これら第1の並列共振回路11と第2の並列共振回路12との接続点と基準電位GNDとの間に設けられた直列共振回路13と、を含む。第1の並列共振回路11は、第1インダクタL1及び第1キャパシタC1を含む。第2の並列共振回路12は、第2インダクタL2及び第2キャパシタC2を含む。直列共振回路13は、第3インダクタL3及び第3キャパシタC3を含む。
また、本実施形態に係るフィルタ回路1(FIL)は、第2の並列共振回路12の出力点と基準電位GNDとの間に設けられた第4キャパシタC4と、を含む。
第1インダクタL1、第2インダクタL2、第3インダクタL3、及び第4キャパシタC4は、アンテナスイッチ回路ANTSWを構成する機能ICの外部、すなわち、フロントエンドモジュール100の基板2上に設けられるSMDである。なお、第4キャパシタC4の態様はこれに限らず、例えば、アンテナスイッチ回路ANTSWを構成する機能ICの内部に設けられた構成であっても良い。
本開示において、第1キャパシタC1、第2キャパシタC2、及び第3キャパシタC3は、アンテナスイッチ回路ANTSWを構成する機能ICの内部に設けられている。なお、第1キャパシタC1、第2キャパシタC2、及び第3キャパシタC3の態様はこれに限らず、例えば、アンテナスイッチ回路ANTSWを構成する機能ICの外部、すなわち、フロントエンドモジュール100の基板2上に設けられたSMDであっても良い。
図3に示す構成のフィルタ回路1は、第1の並列共振回路11、第2の並列共振回路12、及び直列共振回路13の各共振回路の3つの共振点(極)を有するローパスフィルタである。
図4は、実施形態に係るフィルタ回路を構成するインダクタの模式図である。実施形態に係るフィルタ回路1を構成する第1インダクタL1、第2インダクタL2、第3インダクタL3は、それぞれ、例えば巻線がセラミックコアに巻回された巻き線型、フィルム状の導体からなるフィルム型、あるいは、コイルパターンが積層した積層型等の構造を有している。すなわち、実施形態に係るフィルタ回路1を構成する第1インダクタL1、第2インダクタL2、第3インダクタL3は、図4に示すように、導体が巻回されたコイル状の構造を有している。
このような導体が巻回されたコイルを有するインダクタは、電流が流れた際に、図4に示すように、コイルの巻回軸方向A(図4に示す矢示方向)に磁束が生じる。このようなインダクタを複数並べて近接配置する場合、複数のインダクタ間で磁束結合が生じる可能性がある。
図5は、実施形態に係るインダクタの基板上の配置例を示す図である。図6は、比較例に係るインダクタの基板上の配置例を示す図である。図5及び図6では、アンテナスイッチ回路ANTSWを構成する機能ICであるアンテナスイッチIC3の一辺3aに沿って、第1インダクタL1、第2インダクタL2、第3インダクタL3がフロントエンドモジュール100の基板2上に配置された例を示している。
図7は、図5及び図6に示すインダクタ配置による周波数-ゲイン特性の一例を示す図である。図7において、実線は、図5に示す実施形態に係るインダクタ配置による周波数-ゲイン特性を示し、破線は、図6に示す比較例に係るインダクタ配置による周波数-ゲイン特性を示している。
図7に示すように、図3に示す実施形態に掛かるフィルタ回路1の構成では、第1の並列共振回路11、第2の並列共振回路12、及び直列共振回路13の各共振回路の3つの共振周波数が生じる。図7の実線に示すように、図5に示す実施形態に係るインダクタの基板配置では、第1インダクタL1のコイルの巻回軸方向(図4に示す巻回軸方向A、以下省略)をX軸方向、第2インダクタL2のコイルの巻回軸方向をY軸方向、第3インダクタL3のコイルの巻回軸方向をZ軸方向としている。このように、第1インダクタL1のコイルの巻回軸方向、第2インダクタL2のコイルの巻回軸方向、及び第3インダクタL3のコイルの巻回軸方向をそれぞれ異ならせることにより、各インダクタを並べて近接配置しても、インダクタ間で生じる磁束結合を抑制することができる。これにより、第1の並列共振回路11、第2の並列共振回路12、及び直列共振回路13の各共振回路の設計値に対して、所望のフィルタ特性を得ることができる。
これに対し、図6に示す比較例では、第1インダクタL1のコイルの巻回軸方向と第2インダクタL2のコイルの巻回軸方向とが、Y軸方向で略一致している。このような配置では、第1インダクタL1と第2インダクタL2とが磁束結合して相互インダクタンス成分が生じ、所望のフィルタ特性が得られなくなる。具体的に、図7に示す例では、図5に示す実施形態の配置における第1共振点f1がf1’に移動し、図5に示す実施形態の配置における第2共振点f2がf2’に移動し、図5に示す実施形態の配置における第3共振点f3がf3’に移動する。
なお、例えば、図5に示す配置例において、Z軸方向をコイルの巻回軸方向とした第3インダクタL3は、フロントエンドモジュール100の基板2に設けられる導体で構成する態様であっても良い。3つのインダクタ(ここでは、第1インダクタL1、第2インダクタL2、第3インダクタL3)を有する構成において、コイルの巻回軸方向が、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の何れかを取り得る構成では、3つのインダクタのうちの少なくとも1つを、基板に設けられる導体で構成することができる。以下、図5とは異なる各インダクタの配置例について、図8から図12を用いて説明する。
図8は、実施形態に係るインダクタの基板配置の第1変形例を示す図である。図8に示す配置例では、第1インダクタL1のコイルの巻回軸方向をY軸方向、第2インダクタL2のコイルの巻回軸方向をX軸方向、第3インダクタL3のコイルの巻回軸方向をZ軸方向としている。
図9は、実施形態に係るインダクタの基板配置の第2変形例を示す図である。図9に示す配置例では、第1インダクタL1のコイルの巻回軸方向をX軸方向、第2インダクタL2のコイルの巻回軸方向をZ軸方向、第3インダクタL3のコイルの巻回軸方向をY軸方向としている。
図10は、実施形態に係るインダクタの基板配置の第3変形例を示す図である。図10に示す配置例では、第1インダクタL1のコイルの巻回軸方向をY軸方向、第2インダクタL2のコイルの巻回軸方向をZ軸方向、第3インダクタL3のコイルの巻回軸方向をX軸方向としている。
図11は、実施形態に係るインダクタの基板配置の第4変形例を示す図である。図11に示す配置例では、第1インダクタL1のコイルの巻回軸方向をZ軸方向、第2インダクタL2のコイルの巻回軸方向をX軸方向、第3インダクタL3のコイルの巻回軸方向をY軸方向としている。
図12は、実施形態に係るインダクタの基板配置の第5変形例を示す図である。図12に示す配置例では、第1インダクタL1のコイルの巻回軸方向をZ軸方向、第2インダクタL2のコイルの巻回軸方向をY軸方向、第3インダクタL3のコイルの巻回軸方向をX軸方向としている。
図8から図12に示す配置態様であっても、図5に示す配置例と同様に、各インダクタを並べて近接配置しても、インダクタ間で生じる磁束結合を抑制することができる。これにより、第1の並列共振回路11、第2の並列共振回路12、及び直列共振回路13の各共振回路の設計値に対して、フィルタ回路1を所望のフィルタ特性とすることができる。
図5及び図8から図12に示す配置例では、図中右側から、アンテナスイッチIC3の一辺3aに沿って、第1インダクタL1、第2インダクタL2、第3インダクタL3の順で基板2上に配置された例を示したが、各インダクタの配置はこれに限るものではない。以下、図5及び図8から図12とは異なる各インダクタの配置順について、図13から図17を用いて説明する。
図13から図17に示す配置例では、図5に示す配置例と同様に、第1インダクタL1のコイルの巻回軸方向をX軸方向、第2インダクタL2のコイルの巻回軸方向をY軸方向、第3インダクタL3のコイルの巻回軸方向をZ軸方向とした例を示している。
図13は、実施形態に係るインダクタの基板配置の第6変形例を示す図である。図13に示す配置例では、図中右側から、アンテナスイッチIC3の一辺3aに沿って、第1インダクタL1、第3インダクタL3、第2インダクタL2の順で基板2上に配置された例を示している。
図14は、実施形態に係るインダクタの基板配置の第7変形例を示す図である。図14に示す配置例では、図中右側から、アンテナスイッチIC3の一辺3aに沿って、第2インダクタL2、第1インダクタL1、第3インダクタL3の順で基板2上に配置された例を示している。
図15は、実施形態に係るインダクタの基板配置の第8変形例を示す図である。図15に示す配置例では、図中右側から、アンテナスイッチIC3の一辺3aに沿って、第2インダクタL2、第3インダクタL3、第1インダクタL1の順で基板2上に配置された例を示している。
図16は、実施形態に係るインダクタの基板配置の第9変形例を示す図である。図16に示す配置例では、図中右側から、アンテナスイッチIC3の一辺3aに沿って、第3インダクタL3、第1インダクタL1、第2インダクタL2の順で基板2上に配置された例を示している。
図17は、実施形態に係るインダクタの基板配置の第10変形例を示す図である。図17に示す配置例では、図中右側から、アンテナスイッチIC3の一辺3aに沿って、第3インダクタL3、第2インダクタL2、第1インダクタL1の順で基板2上に配置された例を示している。
図13から図17に示す配置態様であっても、上述した各配置例と同様に、各インダクタを並べて近接配置しても、インダクタ間で生じる磁束結合を抑制することができる。これにより、第1の並列共振回路11、第2の並列共振回路12、及び直列共振回路13の各共振回路の設計値に対して、フィルタ回路1を所望のフィルタ特性とすることができる。
なお、図5及び図8から図17に示す配置例では、アンテナスイッチIC3の一辺3aに沿って、第1インダクタL1、第2インダクタL2、第3インダクタL3がフロントエンドモジュール100の基板2上に配置された例を示したが、各インダクタの配置は、さらに図18及び図19のような態様としても良い。
図18は、実施形態に係るインダクタの基板配置の第11変形例を示す図である。図19は、実施形態に係るインダクタの基板配置の第12変形例を示す図である。図18及び図19に示す配置例では、第1インダクタL1及び第2インダクタL2、第2インダクタL2及び第3インダクタL3、並びに、第1インダクタL1及び第3インダクタL3がそれぞれ隣接配置された例を示している。
また、図18に示す配置例では、第1インダクタL1と第2インダクタL2とがアンテナスイッチIC3の一辺3aに沿って基板2上に配置され、図19に示す配置例では、第1インダクタL1と第3インダクタL3とがアンテナスイッチIC3の一辺3aに沿って基板2上に配置されている。
図18又は図19に示す配置態様であっても、上述した各配置例と同様に、インダクタ間で生じる磁束結合を抑制することができる。これにより、第1の並列共振回路11、第2の並列共振回路12、及び直列共振回路13の各共振回路の設計値に対して、フィルタ回路1を所望のフィルタ特性とすることができる。
なお、上記した実施形態は、本開示の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本開示は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本開示にはその等価物も含まれる。
本開示は、上述したように、あるいは、上述に代えて、以下の構成をとることができる。
(1)本開示の一側面のフィルタ回路は、入出力間に直列接続された第1の並列共振回路及び第2の並列共振回路と、前記第1の並列共振回路と前記第2の並列共振回路との接続点と基準電位との間に設けられた直列共振回路と、を備え、前記第1の並列共振回路に含まれる第1インダクタ、前記第2の並列共振回路に含まれる第2インダクタ、及び前記直列共振回路に含まれる第3インダクタは、導体が巻回されたコイル状の構造を有し、前記第1インダクタのコイルの巻回軸方向、前記第2インダクタのコイルの巻回軸方向、及び前記第3インダクタのコイルの巻回軸方向がそれぞれ異なっていることを特徴とする。
この構成では、第1インダクタ、第2インダクタ、及び第3インダクタを並べて近接配置しても、インダクタ間で生じる磁束結合を抑制することができる。これにより、第1の並列共振回路、第2の並列共振回路、及び直列共振回路の各共振回路の設計値に対して、所望のフィルタ特性を得ることができる。
(2)上記(1)のフィルタ回路において、前記第2の並列共振回路の出力点と基準電位との間に設けられたキャパシタを含むことを特徴とする。
(3)上記(1)又は(2)のフィルタ回路において、前記第1インダクタと前記第2インダクタとが隣接配置されていることを特徴とする。
(4)上記(1)又は(2)のフィルタ回路において、前記第1インダクタと前記第3インダクタとが隣接配置されていることを特徴とする。
(5)上記(3)又は(4)のフィルタ回路において、前記第2インダクタと前記第3インダクタとが隣接配置されていることを特徴とする。
(6)上記(3)のフィルタ回路において、前記第1インダクタと前記第3インダクタとが隣接配置されていることを特徴とする。
(7)本開示の一側面の高周波モジュールは、信号経路上に上記(1)から(6)の何れかのフィルタ回路が設けられるICと、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、前記第3インダクタ、及び前記ICが実装される基板と、を備えることを特徴とする。
(8)上記(7)の高周波モジュールにおいて、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、及び前記第3インダクタのうち、少なくとも2つは、前記ICの一辺に沿って前記基板上に実装されていることを特徴とする。
(9)上記(7)の高周波モジュールにおいて、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、及び前記第3インダクタは、前記ICの一辺に沿って前記基板上に実装されていることを特徴とする。
(10)上記(7)から(9)の何れかの高周波モジュールにおいて、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、及び前記第3インダクタのうち、少なくとも1つはSMDであることを特徴とする。
(11)上記(7)から(9)の何れかの高周波モジュールにおいて、前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、及び前記第3インダクタのうち、少なくとも1つは前記基板に設けられる導体で構成されていることを特徴とする。
本開示により、所望のフィルタ特性を得ることができるフィルタ回路及び高周波モジュールを実現することができる。
1 フィルタ回路
2 基板
3 アンテナスイッチIC(機能IC)
11 第1の並列共振回路
12 第2の並列共振回路
13 直列共振回路
C1 第1キャパシタ
C2 第2キャパシタ
C3 第3キャパシタ
C4 第4キャパシタ
L1 第1インダクタ
L2 第2インダクタ
L3 第3インダクタ
100 フロントエンドモジュール(高周波モジュール)

Claims (11)

  1. 入出力間に直列接続された第1の並列共振回路及び第2の並列共振回路と、
    前記第1の並列共振回路と前記第2の並列共振回路との接続点と基準電位との間に設けられた直列共振回路と、
    を備え、
    前記第1の並列共振回路に含まれる第1インダクタ、前記第2の並列共振回路に含まれる第2インダクタ、及び前記直列共振回路に含まれる第3インダクタは、導体が巻回されたコイルを有し、
    前記第1インダクタのコイルの巻回軸方向、前記第2インダクタのコイルの巻回軸方向、及び前記第3インダクタのコイルの巻回軸方向がそれぞれ異なっている
    ことを特徴とするフィルタ回路。
  2. 請求項1に記載のフィルタ回路であって、
    前記第2の並列共振回路の出力点と基準電位との間に設けられたキャパシタを含む
    ことを特徴とするフィルタ回路。
  3. 請求項1又は2に記載のフィルタ回路であって、
    前記第1インダクタと前記第2インダクタとが隣接配置されている
    ことを特徴とするフィルタ回路。
  4. 請求項1又は2に記載のフィルタ回路であって、
    前記第1インダクタと前記第3インダクタとが隣接配置されている
    ことを特徴とするフィルタ回路。
  5. 請求項3又は4に記載のフィルタ回路であって、
    前記第2インダクタと前記第3インダクタとが隣接配置されている
    ことを特徴とするフィルタ回路。
  6. 請求項3に記載のフィルタ回路であって、
    前記第1インダクタと前記第3インダクタとが隣接配置されている
    ことを特徴とするフィルタ回路。
  7. 信号経路上に請求項1から6の何れか一項に記載のフィルタ回路が設けられるICと、
    前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、前記第3インダクタ、及び前記ICが実装される基板と、
    を備える
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  8. 請求項7に記載の高周波モジュールであって、
    前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、及び前記第3インダクタのうち、少なくとも2つは、前記ICの一辺に沿って前記基板上に実装されている
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  9. 請求項7に記載の高周波モジュールであって、
    前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、及び前記第3インダクタは、前記ICの一辺に沿って前記基板上に実装されている
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  10. 請求項7から9の何れか一項に記載の高周波モジュールであって、
    前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、及び前記第3インダクタのうち、少なくとも1つはSMDである
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  11. 請求項7から9の何れか一項に記載の高周波モジュールであって、
    前記第1インダクタ、前記第2インダクタ、及び前記第3インダクタのうち、少なくとも1つは前記基板に設けられる導体で構成されている
    ことを特徴とする高周波モジュール。
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