JP2022030688A - 車両制御システム、及び車両制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車内のペット等の飛び出しを抑制しながらドアを開く。【解決手段】車両制御システム100は、車両内状況認識部12によって車内に特定の認識対象が認識され、かつ、車両周囲状況認識部13によって車外のユーザ候補者が特定の認識対象に対応する位置にある所定のドアに接近したことが認識される第2状況の場合、所定のドアを、車外の人物が車内へアクセス可能なドア開度よりも小さい開度の第2位置へ開動作させる。【選択図】図2
Description
本発明は、車両制御システム、及び車両制御方法に関する。
カメラによる車両周囲の撮影画像により、車両周囲の人物が車両のユーザか否かを認識し、認識結果に応じて車両のドアアンロック手段を制御するエントリーシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。上記エントリーシステムは、車両周囲の人物の画像から特定した虹彩データと、予め登録された虹彩データとの一致度に応じて、車両周囲の人物が車両のユーザか否かを識別する。
ところで、犬や猫等のペットを車両の後席スペース等に乗車させることがある。ペットといったユーザ以外の対象についてもドアを自動的に開き、降車させることができれば、よりユーザフレンドリーな車両を提供できると考えられる。
しかし、車内のユーザが降車する際と同様にドアを自動で開いた場合、ユーザの意図に反してペットが車外に飛び出すおそれがある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、車内のペット等の飛び出しを抑制しながらドアを開くことを目的とする。
しかし、車内のユーザが降車する際と同様にドアを自動で開いた場合、ユーザの意図に反してペットが車外に飛び出すおそれがある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、車内のペット等の飛び出しを抑制しながらドアを開くことを目的とする。
上記目的を達成するための第1態様として、複数のドアを有する車両を制御する車両制御システムにおいて、前記車両の周囲の状況を認識する車両周囲状況認識部と、前記車両内の状況を認識する車両内状況認識部と、前記車両周囲状況認識部によって車外の人物がいずれかの前記ドアに接近したことが認識され、かつ、前記車両内状況認識部によって車内に特定の認識対象が認識されない第1状況の場合、接近した前記ドアを、前記車外の人物が車内へアクセス可能な第1位置へ開動作させる開閉制御部と、を備え、前記開閉制御部は、前記車両内状況認識部によって車内に特定の認識対象が認識され、かつ、前記車両周囲状況認識部によって車外の人物が、特定の認識対象に対応する位置にある所定のドアに接近したことが認識される第2状況の場合、前記所定のドアを、前記第1位置よりも小さい開度の第2位置へ開動作させることを特徴とする。
上記車両制御システムにおいて、前記開閉制御部は、前記第2状況の場合、前記所定のドアを前記第2位置で停止させた後、前記所定のドアを前記第2位置よりも大きい開度の第3位置へ選択的に開動作させてもよい。
上記車両制御システムにおいて、時間を計測する時間計測部を備え、前記開閉制御部は、前記第2状況の場合、前記所定のドアを前記第2位置へ開動作させ、前記時間計測部によって所定の待ち時間が経過したことが計測されると、前記所定のドアを前記第3位置へ開動作させてもよい。
上記車両制御システムにおいて、前記第3位置は、前記第1位置と同じ位置、又は、前記車両内状況認識部によって認識された前記特定の認識対象のサイズから特定した、前記特定の認識対象が通過可能な開度の位置でもよい。
上記車両制御システムにおいて、前記開閉制御部は、前記第2状況の場合、前記車両内状況認識部によって前記特定の認識対象の位置又は動きの少なくともいずれかを認識し、その認識結果に基づいて前記第3位置へ開動作させるか否かを選択してもよい。
上記車両制御システムにおいて、前記開閉制御部は、前記第2状況の場合、前記車両内状況認識部によって、前記特定の認識対象の位置又は動きの少なくともいずれかに基づいて、前記特定の認識対象が前記所定のドア側から飛び出す可能性の高い第3状況が発生したか否かを判定し、前記第3状況が発生した場合に、前記所定のドアを前記第2位置で停止させてもよい。
上記車両制御システムにおいて、前記車両内状況認識部は、前記第2状況の場合、少なくとも前記所定のドアを前記第2位置へ開動作させている間、前記第3状況が発生したか否かを継続的に判定してもよい。
上記車両制御システムにおいて、前記開閉制御部は、前記第2状況の場合、前記車両内状況認識部によって、前記特定の認識対象の位置又は動きの少なくともいずれかに基づいて、前記特定の認識対象が前記所定のドア側から飛び出す可能性の低い第4状況が発生したか否かを判定し、前記第4状況が発生した場合に、前記所定のドアを、前記第2位置で停止させずに前記第3位置へ開動作させてもよい。
上記車両制御システムにおいて、前記車両内状況認識部は、前記特定の認識対象が前記所定のドアから離れる方向に移動した場合、前記第4状況が発生したと判定してもよい。
上記車両制御システムにおいて、前記開閉制御部は、前記車両周囲状況認識部によって認識される車外の人物のいずれかが予め登録された登録ユーザと認識される場合、又は、前記車両から降車した降車ユーザと認識される場合に、前記第1状況か前記第2状況か否かに応じて前記所定のドアを、前記第1位置又は前記第2位置へ開動作させる上記制御を行い、前記車外の人物のいずれも前記登録ユーザ及び前記降車ユーザのいずれでもないと認識された場合、上記制御を行わないようにしてもよい。
上記目的を達成するための第2態様として、複数のドアを有する車両を制御するために、コンピュータにより実行される車両制御方法であって、車両周囲状況認識部により、前記車両の周囲の状況を認識する車両周囲状況認識ステップと、車両内状況認識部により、前記車両内の状況を認識する車両内状況認識ステップと、前記車両周囲状況認識ステップにて車外の人物がいずれかの前記ドアに接近したことが認識され、かつ、前記車両内状況認識ステップにて車内に特定の認識対象が認識されない第1状況の場合、開閉制御部により、接近した前記ドアを、前記車外の人物が車内へアクセス可能な第1位置へ開動作させ、前記車両内状況認識ステップにて車内に特定の認識対象が認識され、かつ、前記車両周囲状況認識ステップにて車外の人物が、特定の認識対象に対応する位置にある所定のドアに接近したことが認識される第2状況の場合、前記所定のドアを、前記第1位置よりも小さい開度の第2位置へ開動作させる開閉制御ステップと、を含むようにしてもよい。
本発明によれば、車内のペット等の飛び出しを抑制しながらドアを開くことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両制御システムが搭載された車両の構成を示す図である。この車両制御システム100は、車両1に設けられた車両制御装置10と、車両1に設けられ、車両制御装置10と電気的に接続された後述するセンサ類や制御対象部品等で構成されている。
図1は、本発明の実施形態に係る車両制御システムが搭載された車両の構成を示す図である。この車両制御システム100は、車両1に設けられた車両制御装置10と、車両1に設けられ、車両制御装置10と電気的に接続された後述するセンサ類や制御対象部品等で構成されている。
[1.車両の構成]
図1を参照して、本実施形態の車両制御装置10が搭載された車両1の構成について説明する。図1に示すように、車両1は、乗車定員5名の乗用車であり、運転席7a、助手席7b、2列目右席7c、2列目中央席7d、及び2列目左席7eを備えている。各席7a~7eには、図示しないシートベルトの装着の有無を検知するシートベルトスイッチ74a~74eが設けられている。
図1を参照して、本実施形態の車両制御装置10が搭載された車両1の構成について説明する。図1に示すように、車両1は、乗車定員5名の乗用車であり、運転席7a、助手席7b、2列目右席7c、2列目中央席7d、及び2列目左席7eを備えている。各席7a~7eには、図示しないシートベルトの装着の有無を検知するシートベルトスイッチ74a~74eが設けられている。
車両1は、右パワーヒンジドア2、左パワーヒンジドア3、右パワースライドドア4、左パワースライドドア5、及びパワーテールゲート6を備えている。右パワーヒンジドア2、左パワーヒンジドア3、右パワースライドドア4、左パワースライドドア5、及びパワーテールゲート6は、本発明のドアに相当する。右パワーヒンジドア2等のドアノブには、ドアタッチセンサ101が設けられており、車両1の携帯鍵200を所持したユーザU1は、ドアタッチセンサ101に触れることによって、車両1のドア2~5を解錠することができる。図1には、車両1の助手席7bにユーザU2が乗車し、2列目右席7cにペットP1が乗車している場合を示している。
右パワーヒンジドア2は、電動アクチュエータ(図示しない)により右パワーヒンジドア2を開閉駆動する右PHD(Power Hing Door)駆動部41を備え、左パワーヒンジドア3は、電動アクチュエータにより左パワーヒンジドア3を開閉駆動する左PHD駆動部51を備えている。右パワースライドドア4は、電動アクチュエータにより右パワースライドドア4を開閉駆動する右PSD(Power Slide Door)駆動部42を備え、左パワースライドドア5は、電動アクチュエータにより左パワースライドドア5を開閉駆動する左PSD駆動部52を備えている。パワーテールゲート6は、電動アクチュエータによりパワーテールゲート6を開閉駆動するPTG(Power Tail Gate)駆動部61を備えている。
車両1の前部には車両1の前方を撮影するフロントカメラ30が設けられ、車両1の後部には車両1の後方を撮影するリアカメラ60が設けられている。車両1の右側部には車両1の右側方を撮影する右サイドカメラ40が設けられ、車両1の左側部には車両1の左側方を撮影する左サイドカメラ50が設けられている。これらカメラ30~60によって車外のユーザ等の画像等が取得される。
車室のダッシュボードには、運転席7a及び助手席7bに着座する車内ユーザを撮影可能な前席カメラ70、表示器31、及びスピーカ32が設けられている。表示器31は液晶ディスプレイ等の公知の表示デバイスを広く適用可能である。車室の天井には、2列目右席7c、2列目中央席7d、及び2列目左席7eに着座する車内ユーザを撮影可能な後席カメラ71が設けられている。前席カメラ70及び後席カメラ71によって、車内のユーザや車内の特定の認識対象の画像等が取得される。
本実施形態において、車両1のユーザは、ユーザU1,U2以外も含む車両1を利用する者を広く含み、例えば、車両1の所有者、所有者の家族、及び所有者等の知り合いを含んでいる。以下の説明において、車両1のユーザが車内か車外かに応じて区別して表記する必要がある場合、車内のユーザを「車内ユーザ」と表記し、車外のユーザを「車外ユーザ」と表記する。
本実施形態において、特定の認識対象は、車内のペットP1である。本実施形態のペットP1は、ペットとみなすことが可能な動物であり、例えば、ドア2~5から車内外へ移動可能な大きさの犬又は猫である。但し、特定の認識対象となるペットP1は、犬又は猫に限定しなくてもよい。
なお、車両1には、ダッシュボード以外の位置にもスピーカ32が設けられ、各スピーカ32によって車内外のユーザ等に向けて音声を出力可能である。
本実施形態において、特定の認識対象は、車内のペットP1である。本実施形態のペットP1は、ペットとみなすことが可能な動物であり、例えば、ドア2~5から車内外へ移動可能な大きさの犬又は猫である。但し、特定の認識対象となるペットP1は、犬又は猫に限定しなくてもよい。
なお、車両1には、ダッシュボード以外の位置にもスピーカ32が設けられ、各スピーカ32によって車内外のユーザ等に向けて音声を出力可能である。
各ドア2~5にはドアの開閉を検知するドアスイッチ75a~75dが設けられている。パワーテールゲート6にはパワーテールゲート6の開閉を検知するドアスイッチ75eが設けられている。さらに、運転席7aの付近には、バッテリ150のオン及びオフを指示するための電源スイッチ72と、シフトレバー73のシフト位置を検知するシフトスイッチ73aが備えられている。バッテリ150がオンであるときは、バッテリ150から車両駆動系等に電力が供給され、バッテリ150がオフであるときには、バッテリ150から車両駆動系等への電力供給が遮断される。
各ドア2~5には、窓ガラス33a,33b,33c,33dがそれぞれ設けられると共に、各窓ガラス33a~33dを電動アクチュエータにより昇降させる窓駆動部34a,34b,34c,34dがそれぞれ設けられている。各ドア2~5に設けられた不図示のスイッチの操作等によって、各窓ガラス33a~33dが開閉駆動される。
本発明において、各ドア2~5は、人及びペットP1が車内外へ出入りするための第1開閉体として機能する。なお、ペットP1が窓ガラス33a~33dのいずれかを開けることによって車内外へ移動可能な大きさの場合、窓ガラス33a~33dをペットP1が車内外へ出入りさせる第2開閉体として利用してもよい。各ドア2~5を駆動する駆動部41,42,51,52は第1開閉体駆動部と機能し、窓ガラス33a~33dを駆動する窓駆動部34a~34dは第2開閉体駆動部として機能する。
本発明において、各ドア2~5は、人及びペットP1が車内外へ出入りするための第1開閉体として機能する。なお、ペットP1が窓ガラス33a~33dのいずれかを開けることによって車内外へ移動可能な大きさの場合、窓ガラス33a~33dをペットP1が車内外へ出入りさせる第2開閉体として利用してもよい。各ドア2~5を駆動する駆動部41,42,51,52は第1開閉体駆動部と機能し、窓ガラス33a~33dを駆動する窓駆動部34a~34dは第2開閉体駆動部として機能する。
[2.車両制御装置の構成]
図2を参照して、車両制御装置10の構成について説明する。車両制御装置10は、図示しないCPU(Central Processing Unit、本発明のコンピュータに相当する)、メモリ80、及び図示しないインターフェース回路等により構成されて車両1の作動を制御するECU(Electronic Control Unit)である。
図2を参照して、車両制御装置10の構成について説明する。車両制御装置10は、図示しないCPU(Central Processing Unit、本発明のコンピュータに相当する)、メモリ80、及び図示しないインターフェース回路等により構成されて車両1の作動を制御するECU(Electronic Control Unit)である。
車両制御装置10は、フロントカメラ30、右サイドカメラ40、左サイドカメラ50、リアカメラ60に撮影された車両1の周囲の画像を入力する。また、車両制御装置10には、前席カメラ70、及び後席カメラ71により撮影された車室内の画像が入力される。さらに、車両制御装置10には、電源スイッチ72、シフトスイッチ73a、シートベルトスイッチ74a~74e、及びドアスイッチ75a~75dの検出信号、ドアロック機構100a~100dに備えられたドアロックセンサ(図示しない)による各ドア2~5及びパワーテールゲート6のロック検出信号が入力される。この車両制御装置10には、ドアタッチセンサ101によるタッチ検出信号、速度センサ110の速度検出信号、ナビゲーション装置130により検出される車両1の現在位置の情報が入力される。
車両制御装置10から出力される制御信号により、右PHD駆動部41、右PSD駆動部42、左PHD駆動部51、左PSD駆動部52、PTG駆動部61、ドアロック機構100a~100d、窓駆動部34a~34d、及びバッテリ150の作動が制御される。また、車両制御装置10から出力される制御信号により、表示器31の画面表示、及びスピーカ32から出力される音が制御される。車両制御装置10は、通信ユニット120を介して、ユーザU1が所持している携帯鍵200、及び携帯端末210との間で通信を行う。
CPUは、メモリ80に保存された車両制御装置10の制御プログラム81を読み込んで実行することにより、鍵認証部11、車両内状況認識部12、車両周囲状況認識部13、開閉検出部14、開閉制御部15、時間計測部16、及び通知制御部17として機能する。制御プログラム81は、本発明の車両制御用プログラムを含んでいる。メモリ80は、携帯鍵200の認証に使用する認証用IDコード82、ユーザ情報83、及び通知情報84等を記憶している。
認証用IDコード82は、この車両1に紐付けされた携帯鍵200を特定するコードである。ユーザ情報83は、この車両1の正規ユーザとして登録された登録ユーザに関する情報であり、少なくとも登録ユーザを認証するための認証情報を含んでいる。本実施形態では、ユーザU1が登録ユーザであり、ユーザU2が非登録ユーザである。
認証情報は、カメラ30~60,70,71により撮影された画像から個人認証するための情報であり、例えば、顔画像、又は顔の特徴データである。
本実施形態では画像認証によって個人認証する場合を例示したが、公知の他の認証方法を用いて登録ユーザか否かを認証するようにしてもよい。
認証情報は、カメラ30~60,70,71により撮影された画像から個人認証するための情報であり、例えば、顔画像、又は顔の特徴データである。
本実施形態では画像認証によって個人認証する場合を例示したが、公知の他の認証方法を用いて登録ユーザか否かを認証するようにしてもよい。
通知情報84は、車両1のユーザ等に各種情報を通知するための情報であり、表示器31、及びスピーカ32等を適宜に用いて情報通知するための表示データ及び音声データを含んでいる。例えば、開閉制御部15によってドア2~5又は窓ガラス33a~33dを閉じる際等に所定の音声を放音する場合、その場合の音声のデータを通知情報84に含めるようにしてもよい。なお、通知情報84の内容を制御プログラム81内に記述してもよい。
鍵認証部11は、図1に示したように、携帯鍵200を所持したユーザU1が車両1に近づいたときに、通信ユニット120を介して携帯鍵200との間で通信を行って、携帯鍵200からIDコードを受信する。そして、鍵認証部11は、受信したIDコードとメモリ80に保存された認証用IDコード82とが一致したときに、ユーザU1による車両1の使用を許可する。
図1に示したように、携帯鍵200には、車両1の施錠と解錠を指示するための施解錠ボタン201、右パワーヒンジドア2の開閉を指示するための右パワーヒンジドアボタン202、左パワーヒンジドア3の開閉を指示するための左パワーヒンジドアボタン203、右パワースライドドア4の開閉を指示するための右パワースライドドアボタン204、左パワースライドドア5の開閉を指示するための左パワースライドドアボタン205、及びパワーテールゲート6の開閉を指示するためのパワーテールゲートボタン206が備えられている。以下では、右パワーヒンジドア2、左パワーヒンジドア3、右パワースライドドア4、左パワースライドドア5、及びパワーテールゲート6を、まとめて電動ドアとも称する。
ユーザU1は、携帯鍵200の施解錠ボタン201を操作して車両1の各ドア2~5及びパワーテールゲート6を解錠することができる。また、ユーザU1は、携帯鍵200のボタン202~206の操作により、車両1に対して電動ドアの開及び閉指示を行うことができる。携帯鍵200を所持して車両1に乗車したユーザU1は、電源スイッチ72をオン操作して車両1を起動し、車両1の使用を開始する。
車両内状況認識部12は、前席カメラ70及び後席カメラ71からなる車内撮影カメラの撮像画像等に基づいて、車両1内の状況を認識する。この車両内状況認識部12は、車内ユーザ認識部12A、車内ペット認識部12B、及び距離検出部12Cを備えている。車内ユーザ認識部12Aは、前席カメラ70及び後席カメラ71の撮像画像に基づいて車内ユーザを認識する。なお、車内ユーザ認識部12Aが、車内ユーザの撮影画像と、メモリ80に記憶されたユーザ情報83とを照合することによって、車内ユーザか登録ユーザが否かを認識する車内ユーザ認証部として機能してもよい。車内ユーザが登録ユーザか否かを認識可能にすることで、車内ユーザが登録ユーザの場合に特別な機能やサービスを実施し易くなる。
車内ペット認識部12Bは、前席カメラ70及び後席カメラ71の撮像画像を画像認識することにより、撮影画像に基づいて車内のペットP1を認識する車内特定対象認識部として機能する。この車内ペット認識部12Bは、画像認識により、ペットP1の有無に加え、ペットP1の位置、及びペットP1のサイズ等を特定可能である。
なお、事前にペット認証用の情報(例えばペットP1の画像、又はペットP1の特徴情報)をメモリ80に記憶しておき、車内ペット認識部12Bが、ペットP1の撮影画像とペット認証用の情報とを照合することによって、車内のペットP1が登録済みのペットか否かを認識する機能を有してもよい。車内のペットP1が登録済みのペットか否かを認識可能にすることで、登録済みのペットの場合に特別な機能やサービスを実施し易くなる。例えば、後述する「ペットに対するドア制御」を登録済みのペットの場合にだけ実行する、といった選択をし易くなる。
距離検出部12Cは、車内ペット認識部12Bによって認識された車内のペットP1と各ドア2~4との相対距離LXを測定する機能を有している。この相対距離LXは、ペットと各ドア2~4との離間距離を示すものであればよく、車内のペットP1と各ドア2~4との三次元座標系での離間距離でもよいし、水平方向の離間距離でもよい。また、ペットP1と各ドア2~4との相対距離として、ペットP1と各窓ガラス33a~33dとの相対距離を測定してもよい。なお、後述する図3には、車内のペットP1とドア4との相対距離LXを示している。
相対距離LXを測定する方法は、画像認識技術を用いる方法に限定されず、距離センサ等の公知のセンサを用いる方法を広く適用可能である。
相対距離LXを測定する方法は、画像認識技術を用いる方法に限定されず、距離センサ等の公知のセンサを用いる方法を広く適用可能である。
車両周囲状況認識部13は、フロントカメラ30、右サイドカメラ40、左サイドカメラ50、及びリアカメラ60からなる車外撮影カメラの撮影画像等に基づいて、車両1の周囲状況を認識する。この車両周囲状況認識部13は、車外ユーザ認識部13A、車外ペット認識部13B、及びユーザ認証部13Cを備えている。車外ユーザ認識部13Aは、車外撮影カメラ30~60の撮像画像に基づいて車外の人物(車外ユーザ以外の他人も含む)を認識する。
車外ペット認識部13Bは、車外撮影カメラ30~60の撮像画像を画像認識することにより、撮影画像に基づいて車外のペットP1を認識する車外特定対象認識部として機能する。この車外ペット認識部13Bは、画像認識により、ペットP1の有無に加え、ペットP1の位置、及びペットP1のサイズ等を特定可能である。なお、事前にペット認証用の情報(例えばペットP1の画像、又はペットP1の特徴情報)をメモリ80に記憶している場合、車外ペット認識部13Bが、ペットP1の撮影画像とペット認証用の情報とを照合することによって、登録済みのペットか否かを認識する機能を有してもよい。
ユーザ認証部13Cは、車外撮影カメラ30~60によって撮影された車外ユーザの画像と、メモリ80に記憶されたユーザ情報83とを照合することによって、車外ユーザが登録ユーザか否かを認識する。また、ユーザ認証部13Cは、車内撮影カメラ70,71によって撮影された車内ユーザの画像、又は、その画像から抽出した特徴データをメモリ80に記憶する。そして、ユーザ認証部13Cは、車外撮影カメラ30~60によって撮影された車外ユーザの画像とメモリ80に記憶した車内ユーザの画像又は特徴データとを照合することによって、車外ユーザが車両1から降車した降車ユーザか否かを認識する。
このようにして、ユーザ認証部13Cは、車外ユーザが、登録ユーザ又は降車ユーザか否かを認識する機能を有している。また、メモリ80に車内ユーザの画像又は特徴データを記憶する方法に限定しなくてもよい。例えば、ユーザ認証部13Cは、車内撮影カメラ70,71の撮像画像と、車外撮影カメラ30~60の撮影画像とに基づいて車内のユーザの行動を認識し、この認識結果に基づいて降車ユーザか否かを認識するようにすれば、メモリ80に車内ユーザの画像データ等を記憶しなくてもよい。
また、登録ユーザを画像認識によって認識する方法に限定しなくてもよい。例えば、通信ユニット120を介して登録ユーザの携帯端末210と近距離無線通信できた場合に、又は、音声認識によって車外ユーザの音声が登録ユーザの音声と認識できた場合に、ユーザ認証部13Cは、車外ユーザが登録ユーザであると認識するようにしてもよい。
また、登録ユーザを画像認識によって認識する方法に限定しなくてもよい。例えば、通信ユニット120を介して登録ユーザの携帯端末210と近距離無線通信できた場合に、又は、音声認識によって車外ユーザの音声が登録ユーザの音声と認識できた場合に、ユーザ認証部13Cは、車外ユーザが登録ユーザであると認識するようにしてもよい。
開閉検出部14は、ドアスイッチ75a~75d等の作動状態に基づいて、ドア2~5の開閉状態を検出する。また、開閉検出部14は、不図示のセンサの作動状態に基づいて各窓ガラス33a~33dの開閉状態も検出可能である。
開閉制御部15は、右PHD駆動部41、右PSD駆動部42、左PHD駆動部51、左PSD駆動部52、PTG駆動部61、ドアロック機構100a~100e、及び窓駆動部34a~34dのそれぞれを制御することによって、ドア2~5に関わる作動部品を制御する。
開閉制御部15は、右PHD駆動部41、右PSD駆動部42、左PHD駆動部51、左PSD駆動部52、PTG駆動部61、ドアロック機構100a~100e、及び窓駆動部34a~34dのそれぞれを制御することによって、ドア2~5に関わる作動部品を制御する。
時間計測部16は、開閉制御部15の指示の下、各種の時間を計測する。例えば、時間計測部16は、開閉制御部15がドア2~5のいずれかを予め設定した規定時間(後述する待ち時間TW等)だけ開く場合、その規定時間を計測することが可能である。通知制御部17は、表示器31、スピーカ32、及び通信ユニット120等を利用してユーザ等へ各種情報を通知することが可能である。
図3は、右サイドカメラ40の撮影範囲Ar1と、左サイドカメラ50の撮影範囲Ar2を示している。車両周囲状況認識部13は、車外ユーザ認識部13A及び車外ペット認識部13Bによって、右サイドカメラ40及び左サイドカメラ50の撮影画像から、撮影範囲Ar1及びAr2に存在する車外の人物、ペットP1、及び障害物等を認識可能である。また、フロントカメラ30及びリアカメラ60の撮影画像から、撮影範囲Ar1及びAr2に接近する接近対象物を認識可能である。
図3中の符号Da1は、右パワーヒンジドア2の可動範囲であり、図3中の符号Da2は左パワーヒンジドア3の可動範囲である。開閉制御部15は、撮影範囲Ar1に障害物がない場合に右側ドア2が開閉可能と判定するようにしてもよい。また、開閉制御部15は、撮影範囲Ar2に障害物がなく、かつ、撮影範囲Ar2に接近する接近対象物が存在しない場合に左側ドア3が開閉可能と判定するようにしてもよい。
なお、フロントカメラ30及びリアカメラ60の撮影画像を用いることにより、或いはソナーセンサー等を別途備えることにより、車両周囲状況認識部13による車両1の周囲状況の認識範囲を、図3中の符号Ar1a、Ar1b、Ar2a、Ar2bを含む範囲まで拡げることが可能である。また、画角が広く、画素数の高いカメラをサイドカメラ40,50に活用することによって、サイドカメラ40の認識範囲を符号Ar1、Ar1a、Ar1bを含む範囲まで拡げ、左サイドカメラ50の認識範囲を符号Ar2、Ar2a、Ar2bを含む範囲まで拡げることが可能である。
認識範囲を拡げることによって、開閉制御部15は、符号Ar1a、Ar1b、Ar2a、及びAr2bを含む範囲まで障害物がないか否かを認識できる。この場合、開閉制御部15は、符号Ar1、Ar1a、Ar1bを含む範囲に障害物がなく、かつ、その範囲に接近する接近対象物が存在しない場合に右側ドア2及び4を開閉可能と判定するようにしてもよい。また、開閉制御部15は、符号Ar2、Ar2a、Ar2bを含む範囲に障害物がなく、かつ、その範囲に接近する接近対象物が存在しない場合に左側ドア3及び5を開閉可能と判定するようにしてもよい。
ところで、本実施形態の車両制御装置10は、車内にペットP1が存在する状況で、車外ユーザが車両1に接近したことを検出すると、車外ユーザが接近したドアが自動的に開いてペットP1を車外に移動させ易くするペット対応型のドアアシスト機能を有している。図4は、ペット対応型のドアアシスト機能に関わる動作を示すフローチャートである。図4に示すフローは、例えば車両1が駐車状態の場合に実行され、車両1の走行時には実行されない。
図4に示すように、まず、開閉制御部15は、車外ユーザ認識部13Aによって、図3に示した撮影範囲Ar1、Ar2(Ar1a、Ar1b、Ar2a、Ar2bを含んでもよい)にて車両1に接近する人物を認識することによって、車外の人物がドア2~4のいずれかに接近した状況か否かを判定する(ステップS1)。ここで、認識される人物は、車両1の正規ユーザである登録ユーザであったり、降車ユーザであったりする場合もあるし、登録ユーザ以外の人物の場合もあるので、以下、「ユーザ候補者」と適宜に表記する。
図4に戻り、車外のユーザ候補者がドア2~4のいずれかに接近した状況でない場合(ステップS1;NO)、開閉制御部15は、ステップS1の処理を実行することによって、その状況か否かを継続的に監視する。
一方、車外のユーザ候補者がドア2~4のいずれかに接近した状況の場合(ステップS1;YES)、開閉制御部15は、ユーザ認証部13Cによって車外のユーザ候補者が登録ユーザ及び降車ユーザのいずれかか否かを判定する(ステップS2A)。
一方、車外のユーザ候補者がドア2~4のいずれかに接近した状況の場合(ステップS1;YES)、開閉制御部15は、ユーザ認証部13Cによって車外のユーザ候補者が登録ユーザ及び降車ユーザのいずれかか否かを判定する(ステップS2A)。
車外のユーザ候補者が登録ユーザ及び降車ユーザのいずれでもない場合(ステップS2;NO)、開閉制御部15は、ユーザ候補者が接近するドア(以下、「対象ドアX」と適宜に表記する)の制御は実行しない(ステップS4)。したがって、登録ユーザ及び降車ユーザのいずれでもない車外の人物がドア2~4のいずれかに接近してもドア2~4のいずれも開かない。
一方、車外のユーザ候補者が登録ユーザ及び降車ユーザのいずれかであった場合(ステップS2;YES)、開閉制御部15は、ステップS3の処理を実行する。ステップS3において、開閉制御部15は、車両周囲状況認識部13及び車両内状況認識部12によって予め設定した第1状況、及び第2状況のいずれかに該当する状況か否かを判定する。
ここで、第1状況は、車外ユーザ認識部13Aによって車外のユーザ候補者がいずれかのドアに接近したことが認識され、かつ、車内ペット認識部12Bによって車内にペットP1が認識されない状況である。また、第2状況は、車内ペット認識部12Bによって車内にペットP1が認識され、かつ、車外ユーザ認識部13Aによって車外のユーザ候補者がペットP1に対応する位置にあるドアに接近したことが認識された状況である。
「ペットP1に対応する位置にあるドア」とは、車内のペットP1が移動可能な位置に存在するドアであり、換言すると、車内のペットP1を外に連れ出すのに好適なドアである。
例えば、ペットP1が2列目のスペースに位置する場合は左右のドア4,5が「ペットP1に対応する位置にあるドア」に該当し、ペットP1が助手席7bのスペースに位置する場合は助手席7bのドア3が「ペットP1に対応する位置にあるドア」に該当する。
但し、車内のペットP1が多数のドア2~4に移動し易い車両1(いわゆるウォークスルーが可能なバンタイプ、又はBOXタイプと称する車両)の場合、多数のドア2~4を「ペットP1に対応する位置にあるドア」としてもよい。
例えば、ペットP1が2列目のスペースに位置する場合は左右のドア4,5が「ペットP1に対応する位置にあるドア」に該当し、ペットP1が助手席7bのスペースに位置する場合は助手席7bのドア3が「ペットP1に対応する位置にあるドア」に該当する。
但し、車内のペットP1が多数のドア2~4に移動し易い車両1(いわゆるウォークスルーが可能なバンタイプ、又はBOXタイプと称する車両)の場合、多数のドア2~4を「ペットP1に対応する位置にあるドア」としてもよい。
第1状況と判定した場合(ステップS3;第1状況)、開閉制御部15は、ペットP1に対応する位置のドアである対象ドアXに対し、「非ペットに対するドア制御」を実行する(ステップS5)。この「非ペットに対するドア制御」では、開閉制御部15が、対象ドアXを、相対的に大きい開度に設定した第1位置へ開動作させる制御を行う。なお、対象ドアXは、本発明の「所定のドア」に相当する。
図5の符号Aには、運転席7a及び助手席7bにユーザU1,U2が乗車し、2列目右席7cに乳幼児U3が乗車している場合を示している。図5の符号Bには、図5の符号Aで示す状況から、登録ユーザ及び降車ユーザであるユーザU1が車外に移動し、乳幼児U3近くのドア4(対象ドアXに相当)に接近した場合を示している。
図5の符号Bに示す状況になると、ユーザU1がドア4に接近した時点でステップS1及びS2の判定が肯定結果となり、ステップS3の判定が否定結果となる。これにより、ステップS5の「非ペットに対するドア制御」が実行される。したがって、図5の符号Bに示すように、ユーザU1が接近するドア4が第1位置まで開く。
図5の符号Bに示す状況になると、ユーザU1がドア4に接近した時点でステップS1及びS2の判定が肯定結果となり、ステップS3の判定が否定結果となる。これにより、ステップS5の「非ペットに対するドア制御」が実行される。したがって、図5の符号Bに示すように、ユーザU1が接近するドア4が第1位置まで開く。
第1位置は、車外の人物が車内へアクセス可能なドア開度に設定されており、本実施形態では、スライドドアの場合、全開のドア開度に設定されている。これにより、同図5の符号Bに示すように、ドア4が全開位置まで自動的に開き、車外のユーザU1が腕や上半身を車内へ移動し、車内の乳幼児U3等を抱きかかえ、容易に車外に連れ出すことができる。
本実施形態の「非ペットに対するドア制御」では、乳幼児U3等の有無に関わらず、登録ユーザ又は降車ユーザが接近した対象ドアXを第1位置へ開動作される。したがって、登録ユーザ(図5の例ではユーザU1)又は降車ユーザ(図5の例ではユーザU1,U2)が、車内に置いた荷物を取り出すために車外からドアに接近した場合も、接近したドアが自動的に第1位置へ開動作され、荷物を容易に取り出し可能になる。なお、第1位置は全開位置でなくてもよく、例えば、半開位置と全開位置との間の任意の位置に設定してもよい。但し、登録ユーザの所定の操作等に応じて、対象ドアXの周囲に、車内の荷物や乳幼児U3等の所定の対象物が存在する場合にだけ対象ドアXを第1位置へ開動作させるように選択可能にしてもよい。
ところで、対象ドアXがドア周囲の障害物が開閉の妨げとなり易いドア(例えば、ヒンジドア)の場合、全開位置に設定した第1位置へ開動作させると、隣の車両等の障害物にドアが接触するおそれがある。このため、対象ドアXを開動作させる場合、車両周囲状況認識部13によって対象ドアX周囲の障害物の有無を判定し、障害物が存在するときは障害物に接触しないように第1位置を設定、若しくは第1位置を変更することが好ましい。
また、対象ドアXを開動作させる際、通知制御部17によって対象ドアXが開く旨の所定の通知音を車外等に放音するようにしてもよい。この通知音により、車外から近づくユーザ等がドアXが開くことに気づきやすくなる。
また、対象ドアXを開動作させた後、車両周囲状況認識部13によって登録ユーザ又は降車ユーザ等が車外へ離れたことを認識した場合、開閉検出部14によって対象ドアXを閉動作する制御を行うようにしてもよい。この閉動作の際、窓ガラス33a~33dを閉動作させる制御や、ドア2~4をロックさせる制御を更に行うようにしてもよい。
また、対象ドアXを開動作させた後、車両周囲状況認識部13によって登録ユーザ又は降車ユーザ等が車外へ離れたことを認識した場合、開閉検出部14によって対象ドアXを閉動作する制御を行うようにしてもよい。この閉動作の際、窓ガラス33a~33dを閉動作させる制御や、ドア2~4をロックさせる制御を更に行うようにしてもよい。
図4に戻り、ステップS3において第2状況であると判定した場合(ステップS3;第2状況)、つまり、車内にペットP1が認識され、かつ、車外のユーザ候補者がペットP1に対応する位置にあるドアに接近した状況と判定した場合、開閉制御部15は、対象ドアXに対し、「ペットに対するドア制御」を実行する(ステップS6)。
この「ペットに対するドア制御」では、開閉制御部15が、対象ドアXを、相対的に小さい開度に設定した第2位置へ開動作させる制御を行う。
この「ペットに対するドア制御」では、開閉制御部15が、対象ドアXを、相対的に小さい開度に設定した第2位置へ開動作させる制御を行う。
第2位置は、第1位置よりも小さいドア開度に設定されており、より具体的には、ペットP1の飛び出しを抑制可能なドア開度に設定されている。本実施形態の第2位置は、半分のドア開度(いわゆる半開のドア開度)に設定されている。なお、第2位置をペットP1のサイズに合わせて可変してもよい。
例えば、車内ペット認識部12Bによって車内のペットP1のサイズを認識し、認識したサイズに合わせて、ペットP1の飛び出しを規制可能な第2位置を設定すればよい。
例えば、車内ペット認識部12Bによって車内のペットP1のサイズを認識し、認識したサイズに合わせて、ペットP1の飛び出しを規制可能な第2位置を設定すればよい。
図6は、「ペットに対するドア制御」の一例を示すフローチャートである。
開閉制御部15は、まず、車内ペット認識部12Bによって車内のペットP1を監視する監視処理を開始する(ステップS11)。この監視処理では、ペットP1と対象ドアXとの相対距離LX等を継続的に監視する。
次に、開閉制御部15は、対象ドアXを第2位置(本実施形態では半開位置)に向けて開動作させる(ステップS12)。この開動作の間、開閉制御部15は、車内ペット認識部12BによってペットP1が飛び出す可能性のある第3状況が発生したか否かを判定する(ステップS13)。
開閉制御部15は、まず、車内ペット認識部12Bによって車内のペットP1を監視する監視処理を開始する(ステップS11)。この監視処理では、ペットP1と対象ドアXとの相対距離LX等を継続的に監視する。
次に、開閉制御部15は、対象ドアXを第2位置(本実施形態では半開位置)に向けて開動作させる(ステップS12)。この開動作の間、開閉制御部15は、車内ペット認識部12BによってペットP1が飛び出す可能性のある第3状況が発生したか否かを判定する(ステップS13)。
本実施形態の第3状況は、ペットP1が対象ドアXに接近した状況である。この場合、車内ペット認識部12Bは、相対距離LXに基づいて、ペットP1が対象ドアXの近くまで移動したか否かを判定することにより、第3状況か否かを判定する。なお、第3状況には、ペットP1の位置又は動きの少なくともいずれかを認識し、認識結果に基づいて判定可能な「ペットP1が飛び出す可能性のある状況」を広く適用可能である。例えば、対象ドアXが開くことによってできた隙間に向けてペットP1が飛び出そうとする姿勢をした状況を第3状況に含めてもよいし、ペットP1が対象ドアXに前足をかけた状況を第3状況に含めてもよい。
ここで、第3状況が発生したか否かを判定する期間は、対象ドアXを第2位置に開動作する間に限定しなくてもよい。例えば、車内ペット認識部12Bによって、対象ドアXが開動作する前のタイミングから第3状況が発生したか否かを継続的に判定するようにしてもよいし、対象ドアXがある程度開いたタイミングから第3状況が発生したか否かを判定するようにしてもよい。要するに、ペットP1がドアXが開いてできた隙間から飛び出す前に、ペットP1が飛び出す可能性があるか否かを判定できるようにすればよい。
第3状況が発生したと判定した場合(ステップS13;YES)、開閉制御部15は、対象ドアXを第2位置で停止させる(ステップS14)。第2位置は、ペットP1の飛び出しを抑制可能なドア開度に設定されるので、ペットP1が開いた対象ドアXから飛び出す事態を抑制できる。
仮に、ペットP1が対象ドアXの開動作によって空いた隙間から出ようとしても、その隙間は限定されるので、車外の人物がペットP1が飛び出す隙間を覆ってペットP1の飛び出しを防いだり、その隙間から出ようとするペットP1を容易に受け止めたりすることが可能になる。
仮に、ペットP1が対象ドアXの開動作によって空いた隙間から出ようとしても、その隙間は限定されるので、車外の人物がペットP1が飛び出す隙間を覆ってペットP1の飛び出しを防いだり、その隙間から出ようとするペットP1を容易に受け止めたりすることが可能になる。
次いで、開閉制御部15は、時間計測部16によって所定の待ち時間TWが経過したか否かを判定する(ステップS15)。ここで、所定の待ち時間TWは、対象ドアXを第2位置で停止させる時間を規定する時間であり、ペットP1の飛び出しを抑制するのに十分な時間に設定されている。
この待ち時間TWの計測開始タイミングは、適宜に設定すればよく、例えば、対象ドアXを第2位置で停止したタイミング(ステップS14のタイミング)でもよいし、対象ドアXを第2位置に向けて開動作させるときの開始タイミング(ステップS12のタイミング)でもよいし、第3状況が発生したことを検出したタイミングでもよい。また、所定の待ち時間TWの長さについても適宜な値に設定すればよい。また、所定の待ち時間TWを登録ユーザ等が適宜に設定できるようにしてもよい。
所定の待ち時間TWが経過していない場合(ステップS15;NO)、開閉制御部15は、ステップS13の処理を再実行する。これにより、所定の待ち時間TWが経過するまで、第3状況が発生したか否かが継続的に判定される。
一方、所定の待ち時間TWが経過すると(ステップS15;YES)、開閉制御部15は、対象ドアXを第3位置へ向けて開動作させる(ステップS16)。
この待ち時間TWの計測開始タイミングは、適宜に設定すればよく、例えば、対象ドアXを第2位置で停止したタイミング(ステップS14のタイミング)でもよいし、対象ドアXを第2位置に向けて開動作させるときの開始タイミング(ステップS12のタイミング)でもよいし、第3状況が発生したことを検出したタイミングでもよい。また、所定の待ち時間TWの長さについても適宜な値に設定すればよい。また、所定の待ち時間TWを登録ユーザ等が適宜に設定できるようにしてもよい。
所定の待ち時間TWが経過していない場合(ステップS15;NO)、開閉制御部15は、ステップS13の処理を再実行する。これにより、所定の待ち時間TWが経過するまで、第3状況が発生したか否かが継続的に判定される。
一方、所定の待ち時間TWが経過すると(ステップS15;YES)、開閉制御部15は、対象ドアXを第3位置へ向けて開動作させる(ステップS16)。
第3位置は、車外の人物が車内へアクセスし、ペットP1を車外に連れ出すことが可能なドア開度に設定されており、本実施形態では、第1位置と同一の全開のドア開度に設定されている。なお、第3位置を、第1位置と異なる位置に設定してもよいし、登録ユーザ等が適宜に設定可能な開度に設定してもよい。
これにより、対象ドアXを第3位置まで開動作させることによって、車外の人物がペットP1を車外に移動可能になる。
これにより、対象ドアXを第3位置まで開動作させることによって、車外の人物がペットP1を車外に移動可能になる。
図7の符号Aには、運転席7a及び助手席7bにユーザU1,U2が乗車し、2列目中央席7dにペットP1が乗車している状況を示している。この状況から、図7の符号Bに示すように、ユーザU1が車外に移動してドア4に接近した場合、図4のステップS3の第2状況と判定されるので、ステップS6の「ペットに対するドア制御」が実行される。
同図7の符号Bに示すように、ユーザU1が車外からドア4に接近した場合に、車内のペットP1がドア4に接近しているので、図6のステップS13で第3状況と判定され、ドア4が第2位置で停止される。
同図7の符号Bに示すように、ユーザU1が車外からドア4に接近した場合に、車内のペットP1がドア4に接近しているので、図6のステップS13で第3状況と判定され、ドア4が第2位置で停止される。
この場合、図6のステップS15で待ち時間TWが経過したと判定されるまでドア4が第2位置で停止し、所定の待ち時間TWが経過すると、同図7の符号Cに示すように、ドア4が第3位置まで開動作する。これにより、ペットP1の飛び出しを抑制しながら、ペットP1を車外に容易に連れ出し可能になる。
なお、ドア4に相当する対象ドアXを第3位置まで開動作させた後、車両周囲状況認識部13によって登録ユーザ又は降車ユーザ等が車外へ離れたことを認識した場合、開閉検出部14によって対象ドアXを閉動作する制御を行ってもよい。この閉動作の際、窓ガラス33a~33dを閉動作させる制御や、ドア2~4をロックさせる制御を更に行ってもよい。
なお、ドア4に相当する対象ドアXを第3位置まで開動作させた後、車両周囲状況認識部13によって登録ユーザ又は降車ユーザ等が車外へ離れたことを認識した場合、開閉検出部14によって対象ドアXを閉動作する制御を行ってもよい。この閉動作の際、窓ガラス33a~33dを閉動作させる制御や、ドア2~4をロックさせる制御を更に行ってもよい。
図6に戻り、ステップS13において、車内ペット認識部12Bによって第3状況が発生していないと判定された場合(ステップS13;NO)、開閉制御部15は、車内ペット認識部12BによってペットP1が飛び出す可能性の低い第4状況が発生したか否かを判定する(ステップS17)。
本実施形態の第4状況は、ペットP1が対象ドアXから離れる方向に移動した状況である。この場合、車内ペット認識部12Bは、相対距離LXに基づいて、ペットP1が対象ドアXから離れる方向に移動したか否かを判定することにより、第4状況か否かを判定する。なお、第4状況には、ペットP1の位置又は動きの少なくともいずれかを認識し、認識結果に基づいて判定可能な「ペットP1が飛び出す可能性の低い状況」を広く適用可能である。例えば、ペットP1が伏せの姿勢をした状況を第4状況に含めてもよい。
第4状況が発生したか否かを判定する期間は、第3状況が発生したか否かを判定する期間と同様に、対象ドアXを第2位置に開動作する間に限定しなくてもよい。つまり、車内ペット認識部12Bによって、対象ドアXが開動作する前のタイミングから第4状況が発生したか否かを継続的に判定するようにしてもよいし、対象ドアXがある程度開いたタイミングから第4状況が発生したか否かを判定するようにしてもよい。
第4状況が発生していないと判定した場合(ステップS17;NO)、開閉制御部15は、ステップS15の処理を実行する。これに対し、第4状況が発生したと判定した場合(ステップS17;YES)、開閉制御部15は、ステップS16の処理を実行することにより、対象ドア4を第3位置に向けて開動作させる。したがって、車内のペットP1が車外に飛び出す可能性の低い第4状況が発生した場合、対象ドア4が直ちに第3位置まで開く。
図8の符号Aは、図7の符号Aと同様に、運転席7a及び助手席7bにユーザU1,U2が乗車し、2列目中央席7dにペットP1が乗車している状況を示している。この状況から、図8の符号Bに示すように、ユーザU1が車外に移動してドア4に接近した状況で、車内のペットP1がドア4から離れる方向に移動した場合、ステップS17において第4状況が発生したと判定される。これにより、ステップS16の処理によって、同図8の符号Bに示すように、対象ドア4が第2位置で停止することなく第3位置まで開く。
したがって、車内のペットP1が車外に飛び出さないとみなすことが可能な動作をした場合、直ちに、対象ドア4が第3位置まで開き、ユーザU1が直ちにペットP1を車外に移動させることが可能になる。
なお、ステップS16において対象ドアXを第3位置まで開動作させた後、車両周囲状況認識部13によって登録ユーザ又は降車ユーザ等が車外へ離れたことを認識した場合、開閉検出部14によって対象ドアXを閉動作する制御を行うようにしてもよい。この閉動作の際、窓ガラス33a~33dを閉動作させる制御や、ドア2~4をロックさせる制御を更に行うようにしてもよい。
なお、ステップS16において対象ドアXを第3位置まで開動作させた後、車両周囲状況認識部13によって登録ユーザ又は降車ユーザ等が車外へ離れたことを認識した場合、開閉検出部14によって対象ドアXを閉動作する制御を行うようにしてもよい。この閉動作の際、窓ガラス33a~33dを閉動作させる制御や、ドア2~4をロックさせる制御を更に行うようにしてもよい。
なお、「ペットに対するドア制御」の場合、通知制御部17によって対象ドアXが開く旨の所定の通知音を車外等に放音しないことが好ましい。通知音を放音しないことで、車内のペットP1が通知音により興奮して車外に飛び出す事態を抑えやすくなる。但し、通知音があっても車外に飛び出さないペットP1の場合、ドアXが開く旨の所定の通知音を車外等に放音してもよい。例えば、登録ユーザが、ドアXが開く旨の所定の通知音を車外等に放音させるか否かを選択できるようにすることが好ましい。
なお、本実施形態において、車両周囲状況認識部13が車両1の周囲を認識する処理が、本発明の車両周囲状況認識ステップに相当し、車両内状況認識部12が車両1内の状況を認識する処理が、本発明の車両内状況認識ステップに相当している。また、図4のステップS3の処理、及び、図6に示すドア制御が、本発明の開閉制御ステップに相当している。
以上説明したように、車両制御システム100は、車両1の周囲の状況を認識する車両周囲状況認識部13と、車両1内の状況を認識する車両内状況認識部12と、車外のユーザ候補者がいずれかのドアに接近し、かつ、車内にペットP1が認識されない第1状況の場合に、接近したドアである対象ドアX(所定のドア)を第1位置へ開動作させる開閉制御部15とを備えている。第1位置は、車外の人物が車内へアクセス可能なドア開度であるので、車外のユーザ候補者は車内へ容易にアクセスできる。
また、開閉制御部15は、車内にペットP1が認識され、かつ、車外のユーザ候補者がペットP1に対応する位置にあるドアに接近したことが認識される第2状況の場合、接近したドアである対象ドアXを第1位置よりも小さい開度の第2位置へ開動作させる。これにより、ペットP1の飛び出しを抑制しながら対象ドアXを開くことができる。
また、開閉制御部15は、車内にペットP1が認識され、かつ、車外のユーザ候補者がペットP1に対応する位置にあるドアに接近したことが認識される第2状況の場合、接近したドアである対象ドアXを第1位置よりも小さい開度の第2位置へ開動作させる。これにより、ペットP1の飛び出しを抑制しながら対象ドアXを開くことができる。
また、開閉制御部15は、第2状況の場合、対象ドアXを第2位置で停止させた後、対象ドアXを第2位置よりも大きい開度の第3位置へ選択的に開動作させる。これにより、対象ドアXの開き始めにペットP1が飛び出す事態を抑制しながら対象ドアXを大きく開くことができ、ペットP1を車外に容易に移動させ易くなる。
また、開閉制御部15は、第2状況の場合、対象ドアXを第2位置へ開動作させ、時間計測部16によって所定の待ち時間TWが経過したことが計測されると、対象ドアXを第3位置へ開動作させる。これにより、所定の待ち時間TWの間にペットP1が落ち着かせ易くなり、ペットP1を容易に車外に移動させ易くなる。
また、第3位置は、第1位置と同じ位置、又は、車両内状況認識部12によって認識されたペットP1のサイズから特定したペットP1が通過可能な開度の位置に設定されるので、対象ドアXをペットP1が通過し易い開度まで開き易くなる。
また、開閉制御部15は、第2状況の場合、車両内状況認識部12によってペットP1の位置又は動きの少なくともいずれかを認識し、その認識結果に基づいて対象ドアXを第3位置へ開動作させるか否かを選択する。これにより、ペットP1の位置又は動きからペットP1が飛び出し易い状況の場合に対象ドアXを第3位置へ開動作させないようにすることが可能になる。
本実施形態の場合、開閉制御部15は、第2状況の場合、車両内状況認識部12によってペットP1の位置又は動きの少なくともいずれかに基づいてペットP1が対象ドアX側から飛び出す可能性の高い第3状況が発生したか否かを判定し、第3状況が発生した場合に、対象ドアXを第2位置で停止させる。これにより、ペットP1の車外への飛び出しを効果的に規制できる。
さらに、開閉制御部15は、第2状況の場合、車内ペット認識部12BによってペットP1の位置又は動きの少なくともいずれかに基づいてペットP1が飛び出す可能性の低い第4状況が発生したか否かを判定し、第4状況が発生した場合に、対象ドアXを第2位置で停止させずに第3位置へ開動作させる。これにより、ペットP1が飛び出さない状況であれば速やかに対象ドアXを大きく開き、ペットP1を車外に移動させ易くなる。したがって、十分にしつけされたペットP1の場合、速やかに車外に移動させ易くなる。
本実施形態の場合、車内ペット認識部12Bは、ペットP1が対象ドアXから離れる方向に移動した場合、第4状況が発生したと判定する。これにより、ペットP1が対象ドアXから離れる方向に移動すると、ペットP1が飛び出す可能性の低い状況とみなして速やかに対象ドアXを大きく開き、ペットP1を車外に移動させ易くなる。
また、開閉制御部15は、車両周囲状況認識部13によって認識される車外の人物のいずれかが予め登録された登録ユーザと認識される場合、又は、車両1から降車した降車ユーザと認識される場合に、第1状況か第2状況か否かに応じて対象ドアXを、第1位置又第2位置へ開動作させる上記制御を行い、車外の人物のいずれも登録ユーザ及び降車ユーザのいずれでもないと認識される場合、上記制御を行わない。これにより、登録ユーザ及び降車ユーザと関係ない人物に対し、対象ドアを閉動作する事態を避けることができる。
なお、登録ユーザの所定の操作等に応じて、登録ユーザの場合にだけ対象ドアXを、第1位置又第2位置へ開動作させる上記制御を実行させるように選択可能にしてもよいし、降車ユーザの場合にだけ対象ドアXを、第1位置又第2位置へ開動作させる上記制御を実行させるように選択可能にしてもよい。さらに、登録ユーザ及び降車ユーザのいずれでもない車外の人物に対し、対象ドアXを、第1位置又第2位置へ開動作させる上記制御を実行させるように選択可能にしてもよい。
本発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、人物以外の特定の認識対象を、ペットとみなすことが可能な動物にする場合を説明したが、これに限定しなくてもよい。例えば、特定の認識対象を、他の生物にしたり、車内を移動可能なペット型のロボット等にしたりしてもよい。
例えば、上記実施形態では、人物以外の特定の認識対象を、ペットとみなすことが可能な動物にする場合を説明したが、これに限定しなくてもよい。例えば、特定の認識対象を、他の生物にしたり、車内を移動可能なペット型のロボット等にしたりしてもよい。
上記実施形態では、図1等に示す車両制御システム100、及び車両制御方法に本発明を適用する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、車両制御システム100の処理の一部を、車両制御装置10と通信ネットワークを介して接続されたサーバ等の他の装置で行うようにしてもよい。例えば、上記ドア制御のうち、相対的に演算量が多い処理(例えば車両内状況認識部12及び車両周囲状況認識部13が行う処理)をサーバで行うことにより、車両制御装置10の演算量を低減したり、より高精度な認識を採用したりし易くなる。
また、車両制御装置10の一部、又は全てを、車両1の外部に備えるようにしてもよい。また、車両1も、全てのドアがヒンジタイプの車両や、3列シートタイプの車両等の様々な車両を適用可能である。
また、車両制御装置10の一部、又は全てを、車両1の外部に備えるようにしてもよい。また、車両1も、全てのドアがヒンジタイプの車両や、3列シートタイプの車両等の様々な車両を適用可能である。
また、図2に示す各部の構成は、ハードウェアで実現してもよいし、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現される構成としてもよい。また、図4等に示す各フローチャートの処理単位の分割の仕方や処理順序は図示した例に限定されない。
また、制御プログラム81は、外部の装置やデバイスに記憶され、通信ユニット120等を介して取得されてもよい。また、制御プログラム81をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、各種の光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、記録媒体は、画像表示装置が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
1…車両、2…右パワーヒンジドア(第1開閉体)、3…左パワーヒンジドア(第1開閉体)、4…右パワースライドドア(第1開閉体)、5…左パワースライドドア(第1開閉体)、6…パワーテールゲート(開閉体)、10…車両制御装置、11…鍵認証部、12…車両内状況認識部、12A…車内ユーザ認識部、12B…車内ペット認識部(車内特定対象認識部)、12C…距離検出部、13…車両周囲状況認識部、13A…車外ユーザ認識部、13B…車外ペット認識部(車外特定対象認識部)、13C…ユーザ認証部、14…開閉検出部、15…開閉制御部、16…時間計測部、17…通知制御部、30…フロントカメラ(車外撮影カメラ)、32…スピーカ、33a~33d…窓ガラス(第2開閉体)、34a~34d…窓駆動部、40…右サイドカメラ(車外撮影カメラ)、50…左サイドカメラ(車外撮影カメラ)、60…リアカメラ(車外撮影カメラ)、70…前席カメラ(車内撮影カメラ)、71…後席カメラ(車内撮影カメラ)、80…メモリ、81…制御用プログラム、82…認証用IDコード、83…ユーザ情報、84…警報情報、100…車両制御システム、120…通信ユニット(通信部)、121…ライトユニット、122…放音ユニット、130…ナビゲーション装置、150…バッテリ、180…警報対象物、U1…ユーザ(登録ユーザ、降車ユーザ)、U2…ユーザ(非登録ユーザ、降車ユーザ)、X…対象ドア(所定のドア)、LX…相対距離。
Claims (11)
- 複数のドアを有する車両を制御する車両制御システムにおいて、
前記車両の周囲の状況を認識する車両周囲状況認識部と、
前記車両内の状況を認識する車両内状況認識部と、
前記車両周囲状況認識部によって車外の人物がいずれかの前記ドアに接近したことが認識され、かつ、前記車両内状況認識部によって車内に特定の認識対象が認識されない第1状況の場合、接近した前記ドアを、前記車外の人物が車内へアクセス可能な第1位置へ開動作させる開閉制御部と、を備え、
前記開閉制御部は、前記車両内状況認識部によって車内に特定の認識対象が認識され、かつ、前記車両周囲状況認識部によって車外の人物が、特定の認識対象に対応する位置にある所定のドアに接近したことが認識される第2状況の場合、前記所定のドアを、前記第1位置よりも小さい開度の第2位置へ開動作させる、
ことを特徴とする車両制御システム。 - 前記開閉制御部は、前記第2状況の場合、前記所定のドアを前記第2位置で停止させた後、前記所定のドアを前記第2位置よりも大きい開度の第3位置へ選択的に開動作させる、
請求項1に記載の車両制御システム。 - 時間を計測する時間計測部を備え、
前記開閉制御部は、前記第2状況の場合、前記所定のドアを前記第2位置へ開動作させ、前記時間計測部によって所定の待ち時間が経過したことが計測されると、前記所定のドアを前記第3位置へ開動作させる、
請求項2に記載の車両制御システム。 - 前記第3位置は、前記第1位置と同じ位置、又は、前記車両内状況認識部によって認識された前記特定の認識対象のサイズから特定した、前記特定の認識対象が通過可能な開度の位置である、
請求項2又は3に記載の車両制御システム。 - 前記開閉制御部は、前記第2状況の場合、前記車両内状況認識部によって前記特定の認識対象の位置又は動きの少なくともいずれかを認識し、その認識結果に基づいて前記第3位置へ開動作させるか否かを選択する、
請求項2から4のいずれか一項に記載の車両制御システム。 - 前記開閉制御部は、前記第2状況の場合、前記車両内状況認識部によって、前記特定の認識対象の位置又は動きの少なくともいずれかに基づいて、前記特定の認識対象が前記所定のドア側から飛び出す可能性の高い第3状況が発生したか否かを判定し、前記第3状況が発生した場合に、前記所定のドアを前記第2位置で停止させる、
請求項5に記載の車両制御システム。 - 前記車両内状況認識部は、前記第2状況の場合、少なくとも前記所定のドアを前記第2位置へ開動作させている間、前記第3状況が発生したか否かを継続的に判定する、
請求項6に記載の車両制御システム。 - 前記開閉制御部は、前記第2状況の場合、前記車両内状況認識部によって、前記特定の認識対象の位置又は動きの少なくともいずれかに基づいて、前記特定の認識対象が前記所定のドア側から飛び出す可能性の低い第4状況が発生したか否かを判定し、前記第4状況が発生した場合に、前記所定のドアを、前記第2位置で停止させずに前記第3位置へ開動作させる、
請求項5又は6に記載の車両制御システム。 - 前記車両内状況認識部は、前記特定の認識対象が前記所定のドアから離れる方向に移動した場合、前記第4状況が発生したと判定する、
請求項8に記載の車両制御システム。 - 前記開閉制御部は、前記車両周囲状況認識部によって認識される車外の人物のいずれかが予め登録された登録ユーザと認識される場合、又は、前記車両から降車した降車ユーザと認識される場合に、前記第1状況か前記第2状況か否かに応じて前記所定のドアを、前記第1位置又は前記第2位置へ開動作させる上記制御を行い、
前記車外の人物のいずれも前記登録ユーザ及び前記降車ユーザのいずれでもないと認識された場合、上記制御を行わない、
請求項1から9のいずれか一項に記載の車両制御システム。 - 複数のドアを有する車両を制御するために、コンピュータにより実行される車両制御方法であって、
車両周囲状況認識部により、前記車両の周囲の状況を認識する車両周囲状況認識ステップと、
車両内状況認識部により、前記車両内の状況を認識する車両内状況認識ステップと、
前記車両周囲状況認識ステップにて車外の人物がいずれかの前記ドアに接近したことが認識され、かつ、前記車両内状況認識ステップにて車内に特定の認識対象が認識されない第1状況の場合、開閉制御部により、接近した前記ドアを、前記車外の人物が車内へアクセス可能な第1位置へ開動作させ、
前記車両内状況認識ステップにて車内に特定の認識対象が認識され、かつ、前記車両周囲状況認識ステップにて車外の人物が、特定の認識対象に対応する位置にある所定のドアに接近したことが認識される第2状況の場合、前記所定のドアを、前記第1位置よりも小さい開度の第2位置へ開動作させる開閉制御ステップと、
を含む車両制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020134855A JP2022030688A (ja) | 2020-08-07 | 2020-08-07 | 車両制御システム、及び車両制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020134855A JP2022030688A (ja) | 2020-08-07 | 2020-08-07 | 車両制御システム、及び車両制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022030688A true JP2022030688A (ja) | 2022-02-18 |
Family
ID=80324245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020134855A Pending JP2022030688A (ja) | 2020-08-07 | 2020-08-07 | 車両制御システム、及び車両制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022030688A (ja) |
-
2020
- 2020-08-07 JP JP2020134855A patent/JP2022030688A/ja active Pending
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