JP2022030263A - 道路舗装内部の超音波映像化装置、方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
サーモグラフィ法を用いて温度差から損傷の位置を把握する方法があるが、これは表面あるいは表面付近の検査に留まる。
本発明者は、アスファルト舗装の表層から路盤、路床までの深さ1m程度の内部構造を非破壊検査する手法として、超音波探傷法を用いたイメージング法を適用することについて研究を行った。
図10に示すとおり、アスファルト舗装100は、表層101、基層102、路盤103(上層路盤103aと下層路盤103b)、及び路床104が一体となって機能し、路体105の上に形成される。交通荷重に対するせん断外力には抵抗できるが、曲げにはほとんど抵抗できない。表層101と基層102には、アスファルト混合物107(アスファルト合材,アスファルトコンクリート)が用いられている。このアスファルト混合物107は、重量比で約90%が、砂利などの骨材、約5%がフィラーと呼ばれる骨材間の充填剤、残りの約5%がアスファルトで構成される。表層101は、5cm程度の層であり、交通荷重を分散して下層に伝達するとともに、快適な走行を可能とする路面を確保する役割を担う。基層102は、表層101の一つ下層に敷設される5cm程度の層であり、表層に加わる交通荷重を路盤に均一に伝達する役割を担う。
アスファルト舗装の構造検査は、交通を一時的に止める必要があり、現状では多くの交通規制時間を必要とする。そのため、短時間に構造検査ができるならば流通に対する損害は最小となる。また、内部損傷の発見は、地域住民が安心して道路インフラを利用することにも大きく寄与することになる。
1)各層の超音波音速、各層の厚さ、超音波アレイ探触子の圧電素子のピッチ長を入力するパラメータ入力部。
2)多孔質層に伴う微小空隙を通過し得る超音波の中心周波数を設定する波長設定部。
3)超音波を送信する圧電素子と受信する圧電素子を駆動制御し、かつ、送受信の圧電素子を切替える素子制御部。
4)送受信の圧電素子を切替えて得られる複数の超音波受信波形をメモリに記憶するストレージ部。
5)各層の超音波音速、各層の厚さ、及び、超音波アレイ探触子の圧電素子のピッチ長に基づいて、複数の超音波受信波形から開口合成を行う信号処理部。
6)超音波アレイ探触子の位置に基づく映像化領域において、各層の界面および損傷部位を含めた被検体内部を映像化する表示部。
被検体内部に多孔質層があるアスファルトなどの場合、内部の媒質を伝搬する周波数が異なれば、超音波の音速も異なる。送信する超音波の中心周波数が、例えば75kHzとしても、その周波数の前後で帯域を有することから、その前後の周波数で音速が異なる。そのため、超音波の波形が時間方向に伸びるといった波長分散が生じ、受信波形に歪みが生じることになる。中心周波数の前後における帯域で音速は変化しないと仮定をおいて映像化することでもよいが、超音波の波長分散による波形の歪みを補償するために、受信波形から、特定の周波数の波形のみを抽出して映像化するのがよい。また、特定の周波数の波形のみを抽出するほか、受信波形を処理するフィルタを用いて前後の音速を一定に揃えた波形に補正することでもよい。
なお、多層構造において、界面を屈折する時に、基本的には超音波は波長分散しないことが知られており、多孔質層の空隙に起因して、波長分散するものと想定する。
また、信号処理部は、超音波受信波形に対して、超音波送信素子の位置、超音波受信素子の位置、超音波アレイ探触子の中心を送受信素子の位置とした場合の遅延時間、各層の超音波音速、及び、各層の厚さを与えて信号を合成する。
本発明の超音波映像化方法は、複数の圧電素子が1次元又は2次元に配列された超音波アレイ探触子を用いて超音波を送信しエコーを受信することにより被検体内部を映像化する超音波映像化方法において、内部が多孔質層を含む多層構造の被検体を対象とし、以下のa)~f)の構成を備えるものである。
a)各層の超音波音速、各層の厚さ、超音波アレイ探触子の圧電素子のピッチ長を入力するパラメータ入力ステップ。
b)多孔質層に伴う微小空隙を通過し得る超音波の波長域を設定する波長設定ステップ。
c)超音波を送信する圧電素子と受信する圧電素子を駆動制御し、かつ、送受信の圧電素子を切替える素子制御ステップ。
d)送受信の圧電素子を切替えて得られる複数の超音波受信波形をメモリに記憶するストレージステップ。
e)各層の超音波音速、各層の厚さ、及び、超音波アレイ探触子の圧電素子のピッチ長に基づいて、複数の超音波受信波形から開口合成を行う信号処理ステップ。
f)超音波アレイ探触子の位置に基づく映像化領域において、各層の界面および損傷部位を含めた被検体内部を映像化する表示ステップ。
また、上記e)の信号処理ステップは、超音波受信波形に対して、超音波送信素子の位置、超音波受信素子の位置、超音波アレイ探触子の中心を送受信素子の位置とした場合の遅延時間、各層の超音波音速、及び、各層の厚さを与えて信号を合成する。
図1に示すように、超音波アレイ探触子10は、複数個の圧電素子11を備え、圧電素子を振動させることにより、超音波を発生させ、被検体内部に超音波を伝搬させる。また、圧電素子11がエコー(反射波)を検知する。
素子制御部14は、波長設定部13により設定された超音波の中心周波数に基づき、駆動部14aにより超音波アレイ探触子10の個々の圧電素子11を駆動制御する。具体的には、パルサー14cが駆動振動を圧電素子11に供給し、エコー(反射波)をレシーバ14dで検知する。また、素子制御部14は、素子切替部14bによって送信する圧電素子と受信する圧電素子を順次切替える。位相シフタ14eは、個々の圧電素子11に与えた遅延時間に従って励振することで、発生する超音波波形の位相を制御する。ストレージ部15は、送受信の圧電素子を切替えて得られる複数の超音波受信波形をメモリに記憶する。信号処理部16は、メモリ上に記憶されている複数の超音波受信波形を、各層の超音波音速、各層の厚さ、及び、超音波アレイ探触子の圧電素子のピッチ長に基づいて合成する。表示部17は、超音波アレイ探触子の位置に基づく映像化領域において、上記合成された信号に基づいて、各層の界面および損傷部位(欠陥、亀裂や割れなど)を含めた被検体内部を映像化しディスプレイ等に表示する。
超音波アレイ探触子10は、N個の圧電素子11が1次元アレイ状に配列された構成を有するとし、送信及び受信に用いるN個の圧電素子を切替えて使用するものとする。
図2(a)に示すように、1次元アレイ状に配置されたN個の圧電素子11においては、圧電素子番号m(1≦m≦N)から超音波を送信し、圧電素子番号n(1≦n≦N)で受信するという動作の組み合わせとして、送信がNパターン、受信がNパターン、最大でN×N=N2パターンの組み合わせが存在する。
超音波アレイ探触子の中心位置から対象画素[i,k]までの伝搬時間をT0 ik(基本伝搬時間)とすると、素子mから送信された超音波が素子nに戻るまでの時間と、超音波アレイ探触子の中心位置(アレイ中心位置)から対象画素[i,k]までの往復時間との時間差(ディレイ)は、下記式1で表すことができる。ディレイは、圧電素子mから送信されて圧電素子nで受信される波形信号が、超音波アレイ探触子の中心位置から送信及び受信されたのと同等であると見なせるようにするものである。対象画素[i,k]に関するディレイを算出して、最大N×N個の波形信号それぞれに対して時間軸をプラス又はマイナスにシフトさせ、すなわち、ディレイ分だけ受信波形をずらして重ね合わせることにより、全ての波形信号が対象画素[i,k]で同位相になり集束する。これにより、映像化対象となる対象画素[i,k]で高解像度な結果が得られることになる。
また、超音波アレイ探触子10の送信用圧電素子mから放射された送信波5が対象部位4(対象画素[xi,yk])で反射したエコー6は、層界面7で再び屈折し、超音波アレイ探触子10の受信用圧電素子nで受信される。また、超音波アレイ探触子10のアレイ中心10aから放射された送信波5aが対象部位4(対象画素[xi,yk])で反射したエコー6aは、同じ経路を通り、超音波アレイ探触子10のアレイ中心10aで受信される。2層構造体のディレイ(往復)は下記式6で表される。
次に、アスファルト舗装のモックアップを作成し、人工的に損傷を設けたものに対して、本発明の超音波映像化方法による映像化実験を行った結果について説明する。実験は、人工的な損傷として、コンクリートを路盤として路盤上にアスファルト舗装したものに対して、アスファルトとコンクリートとの界面近傍にスリットを作製したものと、路盤のコンクリート内にスリットを作製したものを準備し、スリットで模擬した損傷を超音波探傷によりイメージングするための計測実験を行った。具体的には、高速道路の部分補修に使用している密粒度アスファルト混合物(再生密粒度,最大粒径13mm)をアスファルトの表層の材料として用いた。アスファルト混合物は、粗骨材,細骨材,フィラー,瀝青材から構成されるものである。瀝青材は、ストレートアスファルト150~200であり(舗装再生便覧平成22年版に適合)、現場配合でアスファルト量は5.5%とした。粗骨材は、6号砕石と7号砕石を混合し、細骨材としては高炉水砕スラグと砕砂を用いた。表層の厚さは約100mmとした。事前に、上記アスファルトの音速を計測したところ、3100m/s(3.1km/s)であった。路盤として、最大粒径が20mmの普通コンクリート(骨材体積率69%)を想定し、路盤の厚さは300mmとした。2つの試験体は、型枠の中にコンクリートを打設し、其々、コンクリート内部、或いは、アスファルト混合物とコンクリートの界面に人工損傷(スリット状空洞、空隙厚10mm)を設けたものを用いた。試験体におけるスリットの作製は、スリット状空洞内部に発泡スチロールを埋め込み、打設硬化後にアセトンで発泡スチロールを溶かしてスリットを作った。作製した2つの試験体内部の映像化を試みた。
映像化の前に、サーモグラフィ検査を用いて、2つの試験体の赤外線検査を行ったが、何れの場合も、人工損傷(スリット)のある部分の表面には、サーモグラフィ検査では全く変化が見られなかった。なお、サーモグラフィ検査は、ハロゲンランプを15分程度当て、その後、1時間程度自然放熱した状態で測ったものである。
また、図8(b)の(3)に示す映像化画像から分かるように、コンクリート内部に設けた人工損傷が鮮明に映像化されている。さらに深い位置のコンクリート底面部も識別可能である。
図9に示すように、超音波映像化装置2における信号処理部16では、分散補償部16aが設けられ、分散補償部16aでは、被検体の性状によって生じる超音波の速度分散による波形の歪みを補正する。分散補償部16aの処理は、複数の超音波受信波形から開口合成を行う前処理として行われ、超音波受信波形に対して、離散ウエーブレット解析、又は、不要な周波数成分を除去して必要な周波数成分のみを取り出す周波数フィルタを施して、放射時(送信時)の波形を再生する波形処理を行う。
3 被検体
4 対象部位
5,5a 送信波
6,6a 受信波(エコー)
7 層界面
8 スリット
9 映像化範囲
10 超音波アレイ探触子
10a 超音波アレイ探触子の中心
11 圧電素子
12 パラメータ入力部
13 波長設定部
14 素子制御部
14a 駆動部
14b 素子切替部
14c パルサー
14d レシーバ
14e 位相シフタ
15 ストレージ部
16 信号処理部
16a 分散補償部
17 表示部
20 コンピュータ(PC)
21 携帯端末
100 アスファルト舗装
101 表層
102 基層
103 路盤
103a 上層路盤
103b 下層路盤
104 路床
104a 構築路床
105 路体
107 アスファルト混合物
108 砕石・スラグ
Claims (9)
- 複数の圧電素子が1次元又は2次元に配列された超音波アレイ探触子を用いて超音波を送信しエコーを受信することにより被検体内部を映像化する超音波映像化装置において、
内部が多孔質層を含む多層構造の被検体を対象とし、
各層の超音波音速、各層の厚さ、前記超音波アレイ探触子の圧電素子のピッチ長を入力するパラメータ入力部と、
前記多孔質層に伴う微小空隙を通過し得る超音波の中心周波数を設定する波長設定部と、
超音波を送信する圧電素子と受信する圧電素子を駆動制御し、かつ、送受信の圧電素子を切替える素子制御部と、
送受信の圧電素子を切替えて得られる複数の超音波受信波形をメモリに記憶するストレージ部と、
前記各層の超音波音速、前記各層の厚さ、及び、前記超音波アレイ探触子の圧電素子のピッチ長に基づいて、複数の前記超音波受信波形から開口合成を行う信号処理部と、
前記超音波アレイ探触子の位置に基づく映像化領域において、各層の界面および損傷部位を含めた被検体内部を映像化する表示部、
を備えたことを特徴とする超音波映像化装置。 - 前記波長設定部で設定する超音波の中心周波数をf(MHz)、
前記圧電素子のピッチ長をp(mm)、
前記被検体の内部の表層の媒質中を伝搬する音速をc(km/s)として、
下記式1を満たすことを特徴とする請求項1に記載の超音波映像化装置:
(数1)
c/2f ≦ p ≦ 3c/4f ・・・(式1)。 - 前記被検体がアスファルト舗装道路である場合に、前記中心周波数は0.05~0.1(MHz)、前記ピッチ長は15~45(mm)であり、隣接する圧電素子は、1~2(mm)の空隙を設けて配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波映像化装置。
- 前記信号処理部において、
前記被検体内部における超音波の波長分散による波形の歪みを補償するために、前記超音波受信波形から、特定の周波数の波形のみを抽出する分散補償部を更に備え、
抽出された特定の周波数の波形から信号を合成する、ことを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の超音波映像化装置。 - 前記超音波アレイ探触子は、N個の圧電素子が1次元に配列され、前記ストレージ部は、前記素子制御部により送受信の圧電素子を切替えて得られる合計で最大N×N個の超音波受信波形を記憶し、或いは、N×M個の圧電素子が2次元に配列され、前記ストレージ部は、前記素子制御部により送受信の圧電素子を切替えて得られる合計で最大(N×M)2個の超音波受信波形を記憶し、
前記信号処理部は、前記超音波受信波形に対して、超音波送信素子の位置、超音波受信素子の位置、超音波アレイ探触子の中心を送受信素子の位置とした場合の遅延時間、前記各層の超音波音速、及び、前記各層の厚さを与えて信号を合成する、ことを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の超音波映像化装置。 - 複数の圧電素子が1次元又は2次元に配列された超音波アレイ探触子を用いて超音波を送信しエコーを受信することにより被検体内部を映像化する超音波映像化方法において、
内部が多孔質層を含む多層構造の被検体を対象とし、
各層の超音波音速、各層の厚さ、前記超音波アレイ探触子の圧電素子のピッチ長を入力するパラメータ入力ステップと、
前記多孔質層に伴う微小空隙を通過し得る超音波の波長域を設定する波長設定ステップと、
超音波を送信する圧電素子と受信する圧電素子を駆動制御し、かつ、送受信の圧電素子を切替える素子制御ステップと、
送受信の圧電素子を切替えて得られる複数の超音波受信波形をメモリに記憶するストレージステップと、
前記各層の超音波音速、前記各層の厚さ、及び、前記超音波アレイ探触子の圧電素子のピッチ長に基づいて、複数の前記超音波受信波形から開口合成を行う信号処理ステップと、
前記超音波アレイ探触子の位置に基づく映像化領域において、各層の界面および損傷部位を含めた被検体内部を映像化する表示ステップ、
を備えたことを特徴とする超音波映像化方法。 - 前記信号処理ステップにおいて、
前記被検体内部における超音波の波長分散による波形の歪みを補償するために、前記超音波受信波形から、特定の周波数の波形のみを抽出する分散補償ステップを更に備え、
抽出された特定の周波数の波形から信号を合成する、ことを特徴とする請求項6に記載の超音波映像化方法。 - 前記超音波アレイ探触子は、N個の圧電素子が1次元に配列され、前記ストレージステップは、前記素子制御ステップにより送受信の圧電素子を切替えて得られる合計で最大N×N個の超音波受信波形を記憶し、或いは、N×M個の圧電素子が2次元に配列され、前記ストレージステップにより送受信の圧電素子を切替えて得られる合計で最大(N×M)2個の超音波受信波形を記憶し、
前記信号処理ステップは、前記超音波受信波形に対して、超音波送信素子の位置、超音波受信素子の位置、超音波アレイ探触子の中心を送受信素子の位置とした場合の遅延時間、前記各層の超音波音速、及び、前記各層の厚さを与えて信号を合成する、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の超音波映像化方法。 - 請求項6~8の何れかの超音波映像化方法における前記信号処理ステップをコンピュータに実行させるプログラム。
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