JP2022029975A - 産業機械 - Google Patents

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JP2022029975A
JP2022029975A JP2020133617A JP2020133617A JP2022029975A JP 2022029975 A JP2022029975 A JP 2022029975A JP 2020133617 A JP2020133617 A JP 2020133617A JP 2020133617 A JP2020133617 A JP 2020133617A JP 2022029975 A JP2022029975 A JP 2022029975A
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一晃 河原井
Kazuaki Kawarai
遼 森田
Ryo Morita
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Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

Figure 2022029975000001
【課題】移動体の運動誤差等の空間精度補正を正確かつ高精度に行なうことができる産業機械を提供する。
【解決手段】産業機械は、定盤210と、定盤210上を第1駆動軸に沿って移動するように設けられた第1移動体251と、を有する。定盤において第2軸と交差する側の側面側にあって、第1駆動軸と平行に配置された支持板350が設けられている。支持板350は、第1軸に平行な方向では定盤210に拘束されないように設けられている。角度誤差検出手段400は、支持板に設置される参照側角度計420と、第1移動体251に設置される測定側角度計410と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は産業機械に関する。
例えば、三次元測定機、工作機械、ロボット等、移動機構を有する産業機械において、移動機構の運動誤差を正確かつ高精度に空間補正する技術に関する。
三次元測定機や工作機械は、基準面(定盤)上を移動体が移動する構成を有する。このような産業機械では、移動体の駆動誤差を補正する機能が付加されている。例えば特許文献1(特開2002-257535)では、三次元測定機の幾何学誤差をキネマティックモデルで分離し、各幾何学誤差を補正パラメータを用いて補正することが開示されている。この際、基準面自体の経年変化等を捉えるため、基準面10に参照側角度計20を設置し、移動体40側に測定側角度計30を設置し、移動体40が往復するときの角度誤差を2つの角度計20,30によって捉え、これをもとに空間補正することも開示されている(図6、図7参照)。その他、特許文献2(特開2012-2715)にも同趣旨の技術(この文献では特に真直度誤差の補正)が開示されている。
特開2002-257535 特開2012-2715
しかしながら、上記2文献では、参照側角度計20を基準面(定盤)10上あるいはガイド上に設置している。
このような従来構成では、少なくとも次のような問題が生じ得る。
定盤10にワーク(測定対象物や加工対象物)Wを載置したとき、定盤10あるいはガイドが僅かながら変形する。参照側角度計20が定盤10あるいはガイドに設置されていると、参照側角度計20の設置姿勢自体が定盤の歪みに伴って傾くことになってしまう。図6の例では、定盤10の中央にワークWを置いたので、定盤10の中央を底として定盤10が撓んでいる。すると、定盤10の端寄りに設置された参照側角度計20の姿勢が変化してしまい、角度検出の測定軸自体が傾いてしまう。これでは、角度補正の基準となる基準値(参照値)自体が変化してしまっていることになる。また、定盤10上においてワークWやワークWのなかの最も重量がある部位が定盤10の中央付近にくるとは限らないのであって、例えば図7のように参照側角度計20の設置位置を定盤10の中央付近にしたとしても、定盤10の変形によって参照側角度計20の姿勢は変化し、やはり、角度補正の基準となる基準値(参照値)自体が変化する。
ここで、参照側角度計を定盤ではなく、例えば床面に設置するという考え方もあるかもしれない。しかしながら、前述のように三次元測定機は防振ゴムまたは除振台の上に設置されるので、定盤がワークに載置されたときに定盤が沈んだりするのであるから、三次元測定機(定盤)の姿勢は床面に対して一定とはならない。そして、定盤上でワークがどこに載置されるかによって定盤の傾きの方向もその都度変わってくる。
このような問題があり、これまで、空間補正の基準値(参照値)となる参照側角度値を適切に得ることができなかった。そのため、空間補正の精度には限界があり、測定誤差や加工誤差の解消にとって大きな障害となっていた。
本発明の目的は、移動体の運動誤差等の空間精度補正を正確かつ高精度に行なうことができる産業機械を提供することにある。
本発明の産業機械は、
上面が基準面を構成する定盤と、
前記定盤上において、前記基準面に平行な第1軸に沿った第1駆動軸に沿って移動するように設けられた第1移動体と、
前記第1軸と直交しかつ前記基準面に平行な第2軸の軸回りにおける前記第1移動体の角度誤差を検出する角度誤差検出手段と、を備え、
前記第1移動体が移動するときに前記角度誤差検出手段にて検出される角度に基づいて、前記第1移動体の駆動性能誤差を補正する産業機械であって、
前記定盤において前記第2軸と交差する側の側面側にあって、前記第1駆動軸と平行に配置された支持板が設けられており、
前記支持板は、前記支持板の前記第1軸に平行な方向では前記定盤に拘束されないように設けられており、
前記角度誤差検出手段は、前記支持板に設置される参照側角度計と、前記第1移動体に設置される測定側角度計と、を有する
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態では、
前記定盤において前記第2軸と交差する側の側面から前記第2軸の方向に突起するように第1支承部と第2支承部とが設けられ、
前記第1軸に沿う方向において前記第1支承部と第2支承部との間は所定の間隔があり、
前記支持板は、前記第1支承部と前記第2支承部とに架設されている
ことが好ましい。
本発明の一実施形態では、
前記第1支承部と前記支持板とは、前記基準面に平行な方向では互いに相対移動しないように係合または連結されており、
前記第2支承部と前記支持板とは、前記第1軸に沿った方向の相対移動を許容するように係合している
ことが好ましい。
本発明の一実施形態では、
前記第1支承部および前記支持板の一方に凹状の穴が設けられ、前記第1支承部および前記支持板の他方に前記穴に嵌入する第1凸部が設けられ、前記穴に前記第1凸部が嵌まることで前記第1支承部と前記支持板とは係合または連結されており、
前記第2支承部および前記支持板の一方には、前記第1軸に平行な長溝が設けられ、前記第2支承部および前記支持板の他方には前記長溝をスライドする第2凸部が設けられ、前記長溝と前記第2凸部が係合することで前記第2支承部と前記支持板とは前記第1軸に沿った方向の相対移動を許容するように係合している
ことが好ましい。
本発明の一実施形態では、
前記定盤の下面側に除振用の弾性体が2つ以上設置されていて、
前記第1支承部から前記第2軸に平行な第1仮想線を引くと、第1仮想線上に1つの弾性体があり、
前記第2支承部から前記第2軸に平行な第2仮想線を引くと、第2仮想線上に他の弾性体がある
ことが好ましい。
第1実施形態において、ブロック図である。 定盤を裏面から見た図である。 台座部の分解図である。 支持板の可動方向を説明するための図である。 定盤の変形を例示する図である。 定盤の変形を例示する図である(背景技術)。 定盤の変形を例示する図である(背景技術)。
本発明の実施形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。
第1実施形態は、産業機械としての三次元測定機100である。
図1は、三次元測定機100の外観図である。
説明のため、図1中、定盤210の左右方向の辺に沿ってY軸(第1軸)をとり、定盤210の面内においてY軸(第1軸)に直交する方向にX軸(第2軸)をとり、X軸およびY軸に直交する方向(高さ方向)にZ軸(第3軸)をとる。
本実施形態の三次元測定機100は、測定機本体部200と、台座部300と、角度誤差検出手段400と、を備える。
測定機本体部200の構成自体は、既存の三次元測定機と基本的に同じであるが、簡単に説明しておく。
測定機本体部200は、定盤210と、移動機構250と、プローブ255と、を備える。
定盤210は、石または合金で製作されており、定盤210の上面は高精度に平坦に仕上げられている。ここでは、定盤210は、上面が矩形の直方体形状であり、各辺がY軸、X軸、Z軸に平行であるとする。(言い換えると、定盤210を基準に(マシン座標系の)直交三軸座標系をとる。)
なお、防振(除振)のため、定盤210は、防振ゴム211または除振台の上に設置される。したがって、定盤210(の上面)は、建物や建物の床面(あるいは地面)に対して固定されているわけではない。
定盤210の上面は、ワーク(測定対象物や加工対象物)を載置する載置面となるとともに、定盤210の上面は移動機構250の移動をガイドするレール220ともなる。
また、例えば、マシン座標系を設定する場合、マシン座標系は定盤210の上面をXY平面とする。すなわち、定盤210の上面が基準面となる。定盤210は、その材質や構造から剛性を十分に高く保つように製作されているものではあるが、例えば重量物が載置されたような場合、例えば図5に例示のように、極僅かに変形(例えば湾曲)してしまうことはやむを得ないことである。
移動機構250は、定盤210上をY方向にスライド可能に設けられた門型のYスライダ(第1移動体)251と、Yスライダ251のX方向のビームに沿ってスライドするXスライダ252と、Xスライダ252に固定されたZ軸コラム253と、Z軸コラム253内をZ方向に昇降するZスピンドル254と、を備える。
定盤210の+X方向側の端部において、Y軸に平行な方向に、Yスライダ(第1移動体)251のY方向移動をガイドするガイドレール220(例えばガイド溝)が設けられている。
Yスライダ251は定盤210のガイドレール220で案内されるので、Yスライダ251の駆動性能は定盤210の平面度に影響を受けることになる。例えば、定盤210が図5に例示のように湾曲すると、Yスライダ251がY方向に移動するときYスライダ251自体がX軸回りにわずかに回転することになる。
また、定盤210(ガイドレール220)の変形(湾曲、撓み)により、Yスライダ251の軌道は直線から誤差をもつことになる。このYスライダ251の運動誤差は測定値に測定誤差として乗ってくるため、この誤差分を角度誤差検出手段400で検出して補正することになる。
Yスライダ251、Xスライダ252およびZスピンドル254には、それぞれ駆動モータ(不図示)とエンコーダ(不図示)とが付設されている。内蔵または外部の制御器(モーションコントローラ)からの駆動制御信号によって各駆動モータが駆動制御される。エンコーダは、Yスライダ251、Xスライダ252およびZスピンドル254それぞれの移動量を検出し、検出値を外部の制御器(モーションコントローラ)に出力する。
Zスピンドル254の下端にプローブ255が取り付けられている。プローブ255は、その先端に球状の測定子を有し、測定子はワーク(測定対象物)Wに接触する。
台座部300は、定盤210の脇に付設され、角度誤差検出手段400に角度検出の参照面を提供する。台座部300は、第1支承部310と、第2支承部320と、支持板350と、を備える。定盤210の+X方向側のYZ面に平行な側端面を台座付設面230と称することにする。
台座付設面230から+X方向に突起するように第1支承部310および第2支承部320が取り付けられている。ここでは、台座付設面230において-Y方向寄りに第1支承部310が設けられ、台座付設面230において+Y方向寄りに第2支承部320が設けられている。
いま、定盤210の下に除振用の防振ゴム211を設置する場合、平面視したときに、防振ゴム211と第1、第2支承部310,320とがX軸に平行な仮想線上に乗っていることが好ましい。
例えば、図2は、定盤210を裏面から見た図である。
3つの防振ゴム211A-211Cを定盤210の裏面に配置し、第1、第2、第3防振ゴム211A,211B,211Cとする。ここでは3点支持の場合を例示する。第1防振ゴム211Aと第2防振ゴム211Bとを+X方向寄りのコーナー寄りに配置する。第3防振ゴム211Cを-X方向寄りの辺の中央付近に配置するとする。平面視したとき、第2支承部320と第1防振ゴム211AとはX軸に平行な一直線(第1仮想線)上にあり、第1支承部310と第2防振ゴム211BとはX軸に平行な一直線(第2仮想線)上にある。
このように設けられた第1支承部310と第2支承部320との上に、支持板350が第1支承部310と第2支承部320とに跨がるように載せられて保持されている。
図3は、台座部300の分解図である。
支持板350は、横からみたときに偏平で、平面視したときに細幅で長尺の長板であって、できる限り平坦に形成されている。支持板350の材質としては、樹脂、アルミニウム(アルミニウム合金)、ガラスなどでもよく、特段限定されるものではないが、長期にわたって劣化せず、真直性を保つものがよい。
いま、第1支承部310と支持板350とは、固定側係合手段330で係合しており、第2支承部320と支持板350とは、可動側係合手段340で係合している。すなわち、第1支承部310と支持板350とは、基準面(XY平面)に平行な方向では互いに相対移動しないように固定的に係合または連結されている。第2支承部320と支持板350とは、第1軸(Y軸)に沿った方向の相対移動を許容するように係合している。
固定側係合手段330を説明する。
固定側係合手段330は、第1支承部310の上面に設けられた第1凹部331と、支持板350の下面に設けられた第1凸部332と、を有する。
第1支承部310の上面に凹状の穴が設けられている。
この凹状の穴を第1凹部331と称することにする。
第1凹部331は、球(できれば真球)の一部である。第1凹部331は、1つでもよいし、複数(2以上)でもよい。ただし、第1凹部331を複数(2以上)設ける場合、第1凹部331は第2軸(X軸)に平行に配列されている必要がある。図3では、第1支承部310の上面に第1凹部331を1つ設け、その他の領域はただの平坦面としている。
支持板350の下面において、-Y方向寄りの位置に球状の突起が設けられている。
この球状突起を第1凸部332と称することにする。
第1凸部332は、球(できれば真球)の一部である。
図3では、支持板350の下面において、第1凹部331にちょうど嵌まる比較的径大の第1凸部332が1つと、その隣に比較的径小の補助凸部333が1つ設けられている。第1凸部332と補助凸部333とは、第2軸(X軸)に平行に配列されている。第1凸部332は第1凹部331に嵌まる。これに対し、補助凸部333は、第1支承部310の上面の平坦面に点接触する。(補助凸部333は、先端が尖った錐形の凸部でもよい。)
これにより、支持板350の下面と第1支承部310の上面との間に少しギャップができる。もちろん、第1凸部332と補助凸部333のそれぞれの高さ(径)は、第1凸部332が第1凹部331に嵌まったときに支持板350の上面が水平になるように設計されている。また、横からみたとき、第1凸部332および第1凹部331の球の中心と補助凸部333の頂点(最下点)とが同じ高さになっているとよい。
この構成により、図4に例示のように、第1支承部310と支持板350とは、基準面(XY平面)に平行な方向では互いに相対移動しないのであるが、第1支承部310と支持板350とは、第1凸部332、第1凹部331の球の中心を回転中心としてわずかに相対的に回動できるようになっている。
次に、可動側係合手段340を説明する。
可動側係合手段340は、第2支承部320の上面に設けられた第1軸(Y軸)に平行な長溝341と、支持板350の下面に設けられた第2凸部342と、を有する。第2凸部342が長溝341に沿って第1軸(Y軸)の方向にスライドできるようになっている。これにより、支持板350の+Y側の端部は、定盤210に対して第1軸(Y軸)の方向にスライド変位が許容されている。なお、第2凸部342は、球の一部であることが好ましい。これは、第2支承部320と支持板350とが、第2凸部342の中心を回転中心としてわずかに相対的に回動することを許容するためである。
いま、例えば、定盤210上にワークを載置したとする。すると、定盤210といえども、わずかであるが変形して撓む。(なお、図5中では、説明のために誇張して描画している。)
定盤210は、Yスライダ251のレールも兼ねているため、定盤210の変形(撓み)はYスライダ251の運動性能誤差に繋がることになる。
ここで、本実施形態において支持板350は第1支承部310と第2支承部320とに載せられて保持されており、定盤210とは別体である。そして、支持板350と第1支承部310との間は固定側係合手段330によりX軸と平行な回転軸回りの回転だけが許容され、支持板350と第2支承部320との間は可動側係合手段340によりY軸方向への相対変位とX軸と平行な回転軸回りの回転とだけが許容されている。したがって、支持板350は定盤210の撓み変形とは分離され、定盤210の撓みがあっても、支持板350はもとの形状(真直性)を維持する。
一方、定盤210の下面には防振ゴム211が配置されているので、定盤210上にワークが載置されたときに定盤210が沈む(Z軸方向に下がる)。このとき、もちろん、支持板350は、定盤210のZ軸方向変位には追従して同じように下がる。さらに、定盤210が全体としてわずかに傾いたとする。例えば、ワークが定盤210の端寄りに載置された場合、重量が掛かる側が沈んで傾斜することになる。(例えばY軸回りの回転や、X軸回りの回転や、これらのX軸回りおよびY軸回りの回転の合成で傾斜する。)このとき、支持板350は、定盤210の全体的な傾斜には追従して、定盤210と同じ傾斜(姿勢)になる。
また、定盤210は、Yスライダ251と直に接しているとともに、防振ゴム211上に載っている。したがって、Yスライダ251が移動するとき、定盤210には微小な振動が発生する。ただし、支持板350は、定盤210と直結されているわけではないので、支持板350に定盤210の微小振動は伝わりにくく、Yスライダ251の移動時でも支持板350は振動せずに安定している。
角度誤差検出手段400は、測定側角度計410と参照側角度計420とを有する。
測定側角度計410と参照側角度計420とは、いわゆる二軸角度水準器(二軸角度計)である。
測定側角度計410は、Yスライダ(第1移動体)251に取り付けられている。測定側角度計410は、Yスライダ(第1移動体)251のX軸回りの回転(ピッチング)と、Yスライダ(第1移動体)251のY軸回りの回転(ローリング)と、を検出できるように設けられている。もちろん、測定側角度計410が、さらに、Yスライダ(第1移動体)251のZ軸回りの回転(ヨーイング)も検出できるようになっていてもよい。
ここで、Yスライダ(第1移動体)251をY方向の一端から他端へ移動させたとする。このとき、Yスライダ251の移動の真直誤差によりYスライダ251には運動誤差(幾何学誤差)として回転の要素が加わる。(Yスライダ251の移動の真直誤差は、例えば、定盤210の撓み等に起因する。)したがって、Yスライダ251の位置(Y座標位置)ごとに測定側角度計410はYスライダ251の傾斜角度(θxm、θym)を取得する。
θxmは、測定側角度計410で計測されるYスライダ251のX軸回り回転角(ピッチング角)とする。
θymは、測定側角度計410で計測されるYスライダ251のY軸回り回転角(ヨーイング角)とする。
取得された傾斜角度値(θxm、θym)により、各Y座標位置におけるYスライダ251の姿勢の傾斜角がわかる。また、傾斜角度値(θxm、θym)をY座標位置で積分すれば、各Y座標位置での定盤210の撓み量がわかる。
参照側角度計420は、支持板350の上に設置されている。
参照側角度計420は、支持板350に設置されていれば、支持板350の端か中央かは問わないが、できれば、支持板350のY方向(第1軸方向)の中央に設置されているとよい。参照側角度計420は、測定側角度計410と同じく、X軸回りの回転(ピッチング)およびY軸回りの回転(ローリング)を検出するように設けられている。(もちろん、参照側角度計420が、さらに、Z軸回りの回転(ヨーイング)を検出できるようになっていてもよい。)
参照側角度計420は、測定側角度計410の角度計測値の基準値(参照値)を与えるものである。前述したように、定盤210にワークを載置すると、定盤210は撓んで変形する。これに対し、支持板350は、定盤210の全体的な傾斜には追従するが、定盤210の変形(撓み)とは分離される。したがって、参照側角度計420の計測値(θxr、θyr)は、定盤210の姿勢を示す基準値(参照値)を与えることになる。
測定側角度計410の計測値(θxm、θym)から参照側角度計420の計測値(θxr、θyr)を減算すれば、定盤210上の平坦な仮想平面を基準としたYスライダ251の運動誤差が求められることになる。すなわち、各Y座標位置におけるYスライダ251の姿勢の傾斜角((θxm-θxr)、(θym-θyr))が得られる。さらに、定盤210の撓み量は、積分すればよい。
δy=∫(θxm-θxr)dy
δx=∫(θym-θyr)dy
ワークを定盤210に載置した後、ワークを実際に測定する前にYスライダ251を何度か往復させて、各Y座標位置におけるYスライダ251の姿勢の傾斜角を得て、これをもとに各Y座標位置における補正パラメータを求めておく。ワークを測定して得た測定値をこの補正パラメータで補正することにより、測定機(測定値)の空間精度補正が施された正確な測定値が得られる。
上記構成を備える本実施形態によれば次の効果を奏することができる。すなわち、支持板350は定盤210の変形(撓み)とは分離されており、ワークが定盤210に載ったときに定盤210が変形(例えば湾曲)したとしても支持板350には影響しない。したがって、参照側角度計420は定盤210の変形(例えば湾曲)の影響を受けない。一方、ワークが定盤210に載ったときの定盤210の大きな変化(傾斜や沈み)等は支持板350も一緒に追随するから、その分の角度変化は参照側角度計420に反映され得る。
また、Yスライダ251の移動時に定盤210が細かく揺れる(振動する)としても、支持板350は定盤210とは分離したものになっているので、細かな振動は支持板350には伝わらず、参照側角度計420が細かな振動を拾うことがなくなる。
これにより、参照側角度計420は、正確かつ適切な角度参照値を与え、測定機(測定値)の空間精度補正の精度、正確さを格段に向上させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、産業機械100としては三次元測定機100に限らず、バイト等を具備する工作機械でもよい。
上記実施形態では、固定側係合手段330として、第1凹部331を第1支承部310に設け、第1凸部332を支持板350に設けたが、これを逆にして、第1凹部331を支持板350に設け、第1凸部332を第1支承部310に設けてもよい。同じく、可動側係合手段340として、長溝341を支持板350に設け、第2凸部を第2支承部320に設けるようにしてもよい。
100 三次元測定機(産業機械)
200 測定機本体部
210 定盤
211A-211C 防振ゴム
220 ガイドレール
230 台座付設面
250 移動機構
251 Yスライダ(第1移動体)
252 Xスライダ
253 Z軸コラム
254 Zスピンドル
255 プローブ
300 台座部
310 第1支承部
320 第2支承部
330 固定側係合手段
331 第1凹部
332 第1凸部
333 補助凸部
340 可動側係合手段
341 長溝
350 支持板
400 角度誤差検出手段
410 測定側角度計
420 参照側角度計。

Claims (5)

  1. 上面が基準面を構成する定盤と、
    前記定盤上において、前記基準面に平行な第1軸に沿った第1駆動軸に沿って移動するように設けられた第1移動体と、
    前記第1軸と直交しかつ前記基準面に平行な第2軸の軸回りにおける前記第1移動体の角度誤差を検出する角度誤差検出手段と、を備え、
    前記第1移動体が移動するときに前記角度誤差検出手段にて検出される角度に基づいて、前記第1移動体の駆動性能誤差を補正する産業機械であって、
    前記定盤において前記第2軸と交差する側の側面側にあって、前記第1駆動軸と平行に配置された支持板が設けられており、
    前記支持板は、前記支持板の前記第1軸に平行な方向では前記定盤に拘束されないように設けられており、
    前記角度誤差検出手段は、前記支持板に設置される参照側角度計と、前記第1移動体に設置される測定側角度計と、を有する
    ことを特徴とする産業機械。
  2. 請求項1に記載の産業機械において、
    前記定盤において前記第2軸と交差する側の側面から前記第2軸の方向に突起するように第1支承部と第2支承部とが設けられ、
    前記第1軸に沿う方向において前記第1支承部と第2支承部との間は所定の間隔があり、
    前記支持板は、前記第1支承部と前記第2支承部とに架設されている
    ことを特徴とする産業機械。
  3. 請求項2に記載の産業機械において、
    前記第1支承部と前記支持板とは、前記基準面に平行な方向では互いに相対移動しないように係合または連結されており、
    前記第2支承部と前記支持板とは、前記第1軸に沿った方向の相対移動を許容するように係合している
    ことを特徴とする産業機械。
  4. 請求項3に記載の産業機械において、
    前記第1支承部および前記支持板の一方に凹状の穴が設けられ、前記第1支承部および前記支持板の他方に前記穴に嵌入する第1凸部が設けられ、前記穴に前記第1凸部が嵌まることで前記第1支承部と前記支持板とは係合または連結されており、
    前記第2支承部および前記支持板の一方には、前記第1軸に平行な長溝が設けられ、前記第2支承部および前記支持板の他方には前記長溝をスライドする第2凸部が設けられ、前記長溝と前記第2凸部が係合することで前記第2支承部と前記支持板とは前記第1軸に沿った方向の相対移動を許容するように係合している
    ことを特徴とする産業機械。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の産業機械において、
    前記定盤の下面側に除振用の弾性体が2つ以上設置されていて、
    前記第1支承部から前記第2軸に平行な第1仮想線を引くと、第1仮想線上に1つの弾性体があり、
    前記第2支承部から前記第2軸に平行な第2仮想線を引くと、第2仮想線上に他の弾性体がある
    ことを特徴とする産業機械。
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