JP2022029352A - 音響診断装置 - Google Patents

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達也 廣瀬
Tatsuya Hirose
文章 竹内
Fumiaki Takeuchi
利昌 平手
Toshimasa Hirate
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Abstract

Figure 2022029352000001

【課題】 信頼性の高い診断を行う音響診断装置を提供する。
【解決手段】 実施形態による音響診断装置は、診断対象機器までの距離に関する信号を取得可能な距離センサ13と、周囲環境の音を電気信号である音響信号に変換する集音部14と、距離に関する信号のデータおよび音響信号のデータを記録可能な記憶部12と、記憶部12に記録された距離に関する信号のデータを読み出し、診断対象機器までの距離を算出する距離検出部112と、集音部14にて集音された診断用音の音響信号のデータを予め設定された解析条件を用いて指標を算出し、診断対象機器までの距離を用いて指標の値を補正する信号解析部113と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、音響診断装置に関する。
電動機などの回転機器は、運転時間の経過とともに構成部品が劣化する。例えば電動機のロータを支える軸受は、ロータの回転により徐々に劣化し、劣化が進行すると異常振動や異常音を引き起こすことが知られている。従来は、聴感により異常音を検知し、その後に加速度センサによって異常振動を計測、解析することによって電動機の異常部位の診断を行っていた。このとき、人間の聴感で異常音を判定すると基準が一定にならないため、電動機の回転音をマイクロフォンで測定し、所定の指標を算出すれば一定の基準で異常判定を行うことができる。また、加速度センサにより振動を計測すれば、精度良く診断を行うことができるが、電動機に加速度センサを直接取り付ける必要があることから、運転中の電動機の異常を検出する際には安全上のリスクがある。マイクロフォンにより異常音を検知する場合、電動機に対して非接触で音響信号を測定できるため、加速度センサを用いる場合よりも安全面での優位性がある。上記状況を踏まえて、携帯端末のマイクロフォンを利用して機器の状態を診断する装置の提案がなされている。
特開2014-16199号公報
従来から、現在の測定データと過去の測定データとを比較することにより、機器の現在の状態を判定する方法が知られている。現在の測定データと過去の測定データとの比較を行う為には、同一条件でデータを測定することが必要である。特に、マイクロフォンで回転音を測定する場合、電動機からの距離によって測定される音圧レベルが異なるため、距離が不明であるとデータの信頼性が低下するという課題があった。
本発明の実施形態は上記事情を鑑みて成されたものであって、信頼性の高い診断を行う音響診断装置を提供することを目的とする。
実施形態による音響診断装置は、診断対象機器までの距離に関する信号を取得可能な距離センサと、周囲環境の音を電気信号である音響信号に変換する集音部と、前記距離に関する信号のデータおよび前記音響信号のデータを記録可能な記憶部と、前記記憶部に記録された前記距離に関する信号のデータを読み出し、前記診断対象機器までの距離を算出する距離検出部と、前記集音部にて集音された診断用音の前記音響信号のデータを予め設定された解析条件を用いて指標を算出し、前記診断対象機器までの距離を用いて前記指標の値を補正する信号解析部と、を備える。
図1は、複数の実施形態の音響診断装置に共通する構成の一例について説明するための図である。 図2は、第1実施形態の音響診断装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。 図3は、劣化診断を行う際の、一実施形態の音響診断装置における表示の一例を概略的に示す図である。 図4は、一実施形態の音響診断装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図5は、複数の測定日にて測定された音響信号に基づく診断対象機器の兆候パラメータのひとつであるオーバーオール表示例を示す図である。 図6は、第2実施形態の音響診断装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。 図7は、第3実施形態の音響診断装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。 図8は、第4実施形態の音響診断装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。
以下、実施形態の音響診断装置について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、複数の実施形態の音響診断装置に共通する構成の一例について説明するための図である。
以下に説明する複数の実施形態に係る音響診断装置は、制御部11と、記憶部12と、入力部IPTと、出力部OPTと、通信部COMと、バス通信線BLと、を備えたコンピュータにより実現可能である。
バス通信線BLは、コンピュータに含まれる構成のそれぞれと接続されている。制御部11は、バス通信線BLを介してコンピュータに含まれる他の構成との間でデータを送受信することが可能である。
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)121とROM(Read Only Memory)122とを備えている。RAM121は、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)などを含み得る。ROM122は、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの不揮発性メモリを含み得る。また、記憶部12は、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体を含んでいても構わない。
通信部COMは、コンピュータ内の構成と外部との間でデータの入出力を行う。通信部COMは、例えば、インターネット、イーサネット(登録商標)、無線LAN(Wi-Fi(登録商標)等)、Bluetooth(登録商標)などの通信規格に基づいて通信を行うことができる。
入力部IPTは、例えばマウスやキーボードなどのユーザインタフェースや、マイク(集音部)やタッチパネルやカメラや各種センサを含み得る。入力部IPTは、ユーザの操作により取得した情報を、バス通信線BLを介して制御部11へ送信する。
出力部OPTは、例えばモニタなどの表示手段や、スピーカ等の音声出力手段を含み得る。なお、出力部OPTは、コンピュータの外部に接続される構成であっても構わない。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(micro processing unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(field-programmable gate array)などのプロセッサを少なくとも1つ含む。制御部11は、記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、コンピュータの種々の機能を実現することが可能である。
なお、以下に説明する複数の実施形態において、図1の構成と同様の構成については同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図2は、第1実施形態の音響診断装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。
本実施形態の音響診断装置は、携帯端末1を備える。携帯端末1は、例えば、スマートフォン、タブレッド端末などであるが、これらに限定されるものではない。
携帯端末1は、制御部11と、記憶部12と、カメラ13(距離センサ)と、集音部14と、表示部15と、通信部(図1に示す)と、を備えている。記憶部12、カメラ13、集音部14、表示部15、および、通信部は、バス通信線BLを介して制御部11と通信可能に接続している。
なお、図2に示すカメラ13と、集音部14とは、図1に示す入力部IPTに含まれ得る。また、表示部15は、例えば画像を表示させる機能やタッチパネルにより操作入力をするための機能など複数の機能を含み得る構成であって、図1に示す入力部IPTと出力部OPTとの両方の機能を含み得る。
記憶部12は、制御部11によって実行されるプログラムと、カメラ13および集音部14で取得されたデータと、制御部11にて処理された後のデータと、機器のパラメータ(軸受では軸受パス周波数、ギアボックスでは噛み合い周波数、ポンプでは羽根切り周波数など)と、を保存することができる。なお、携帯端末1は、データを一時的に保存可能であるメモリを更に備えていてもよい。
カメラ13は、画像(静止画および動画)を撮影することで、携帯端末1と撮影対象との間の距離を検出する距離センサとして機能する。カメラ13は、例えば、表示部15の画面が設けられた携帯端末1の一方の面に対向した他方の面に配置されたレンズを備え、このレンズを介して撮像した撮影対象の画像を電気信号である画像信号に変換し、制御部11および記憶部12へ供給可能である。
集音部14は、携帯端末1の周囲環境の音による空気振動を電気信号である音響信号に変換する機能を有するマイクロフォンを少なくとも1つ備えている。マイクロフォンは、例えば、携帯端末1の筐体に設けられた孔(図示せず)の近傍に配置され、周囲環境の音に基づく音響信号を、制御部11へ供給可能である。
表示部15は、例えばカメラ13により撮影された画像や、集音部14により取得した音響信号に基づく音の波形画像等の各種画像を表示可能である。また、表示部15は、制御部11にて画像処理された画像、文字、操作ボタンなどを表示することが可能である。また、表示部15は、カメラ13で撮影された画像をリアルタイムで表示可能であり、カメラのファインダー機能も兼ねている。ユーザは、表示部15に表示される画像にて携帯端末1の位置や角度を調整して、撮影する画像の調整をすることができる。
なお、表示部15は、タッチパネル機能を備えていてもよく、この場合には、ユーザは表示部15に指やペンなどで接触することにより、各種操作を行うことが可能である。
制御部11は、携帯端末1に含まれる複数の構成の動作を制御する。制御部11は、例えば、CPU等のプロセッサを少なくとも1つ備えている。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムを読み出して実行し、後述する各種動作をソフトウエアにより実現するように構成され得る。
制御部11は、信号処理部111と、距離検出部112と、信号解析部113と、診断部114と、を備えている。
信号処理部111は、カメラ13にて撮影された画像を電気信号に変換した画像信号と、集音部14にて集音された音を電気信号に変換した音響信号とを受信し、デジタルデータに変換して、記憶部12に電子ファイルとして保存する。
距離検出部112は、記憶部12に保存されている画像信号のデータや、メモリに一次保存されている画像信号のデータを用いて、携帯端末1と診断対象電動機との距離を検出し、記憶部12に保存する。
信号解析部113は、携帯端末1のメモリ上にあるデジタルデータ、あるいは、記憶部12に保存されているデジタルデータを、予め設定された解析条件を用いて、所定の解析方法に基づいて解析する。信号解析部113は、たとえば機器の状態を表す兆候パラメータの算出や、高速フーリエ変換による周波数スペクトルの算出などの解析を行うことができ、さらに記憶部12に保存されている携帯端末1と診断対象電動機との距離を用いて、解析結果を補正する。また、信号解析部113は、予め設定された特定周波数の信号の判断レベルと診断対象である音響信号とを比較する。さらに、信号解析部113は、機械固有のパラメータ(軸受では軸受パス周波数、ギアボックスでは噛み合い周波数、ポンプでは羽根切り周波数など)のレベルから異常の有無を判断することができる。
診断部114は、信号解析部113が算出した解析結果に基づいて、所定の判定基準にしたがって機器の状態を診断する。なお、信号解析部113での解析結果に基づいて、利用者が劣化の診断を行うことが可能な場合には、診断部114は省略しても構わない。
次に、携帯端末1を用いて診断対象機器が動作している際の劣化診断手順について説明する。ここでは、診断対象機器が電動機である場合を一例として説明する。
図3は、劣化診断を行う際の、一実施形態の音響診断装置における表示の一例を概略的に示す図である。
図4は、一実施形態の音響診断装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
最初に、利用者は、測定を開始する際に、例えば表示部15のタッチパネルを操作して、所定のアプリケーションを起動する。所定のアプリケーションが起動されると、制御部11は、カメラ13および集音部14により画像信号(距離に関する信号)および音響信号のデータの取得を開始するとともに、カメラ13が撮影した画像(距離に関する信号に基づく画像)P1と集音部14が集音した音の波形画像SD1とを、表示部15に表示させる(ステップS1)。
これにより、利用者は、診断対象機器が動作しているときの周囲環境の音を視覚的に確認するとともに、カメラ13および集音部14を用いた診断が可能な状態であることを確認することができる。なお、この時点では、取得したデータは記憶部12に保存されなくてもよく、例えば携帯端末1のメモリ(記憶部12に含まれ得る)に画像情報および音響情報が一時的に記録されてもよい。また、距離に関する信号に基づく画像P1および集音した音の波形画像SD0の表示は必須ではなく、省略しても構わない。
続いて、利用者は、カメラ13および集音部14を用いた診断が可能な状態であることを確認できたら、カメラ13により撮影された画像のデータP1を記憶部12に保存するとともに、集音部14により集音した周囲の音のデータを記憶部12に保存するよう操作を行う。この操作は、表示部15のタッチパネルを用いて行われてもよく、携帯端末1に設けられた操作ボタン2を用いて行われてもよい。
利用者がデータを保存する操作を行うと(ステップS2)、信号処理部111は、集音部14により所定時間集音された音の電気信号(音響信号)のデータと、カメラ13により撮影された画像(例えば静止画像)の電気信号(画像信号)のデータとを測定日時により紐づけて記憶部12に保存する(ステップS3)。このとき、カメラ13の機能(オートフォーカス機能など)により携帯端末1と診断対象機器との間の距離が検出される場合には、例えば測定日時を付すことにより画像信号のデータに紐づけて、検出された距離のデータが記憶部12に保存されてもよい。また、カメラ13は、音響データを記録する所定時間において、画像信号(距離に関する信号)のデータを複数取得し、複数の距離に関する信号データを、共通の音響信号のデータに紐づけて記憶部12に保存してもよい。
また、距離検出部112は、記憶部12に保存された画像データP1を用いて、携帯端末1と対象電動機までの距離D1を検出することができる。検出方法としては、例えばAR(Augmented Reality)エンジンを用いて撮影画像を解析する方法や、例えば携帯端末1に搭載された種々のセンサを用いて集音時の携帯端末1の高さおよび姿勢と撮影された画像とから距離を算出する方法などがある。また、カメラ13が複数のカメラを備える場合には、ステレオカメラとして、視差から距離を検出しても良い。
なお、記憶部12に保存されている画像データ(距離に関する信号のデータ)P1が複数ある場合には、距離検出部112は、複数のデータから複数の距離の値を算出し、平均値や、中央値を診断対象機器までの距離としてもよい。また、距離検出部112は、算出した複数の距離の値から信頼性の低いものを除いて、診断対象機器までの距離を算出することが出来る。
以上のように、診断対象機器の周囲の音と画像とに測定日時を付すことにより、撮影された画像と集音された音とのデータを紐づけて記憶部12に保存し、周囲の音を測定したときの携帯端末1の位置を保存することができる。
信号解析部113は、記憶部12に保存された音響信号のデータを所定の解析方法、たとえば機器の状態を表す兆候パラメータの算出や、高速フーリエ変換による周波数スペクトルの算出などの解析を行った後(ステップS4)、記憶部12に保存された携帯端末1と対象電動機までの距離D1を用いて、解析結果を補正する(ステップS5)。信号解析部113は、補正結果と、診断対象機器および測定日時等とを紐づけて、記憶部12へ記録する(ステップS6)。なお、信号解析部113は、補正前の解析結果と補正後の解析結果とを紐づけて、記憶部12へ記録してもよい。
ここで解析結果補正の一例を説明する。電動機を点音源とみなした場合、音源の音圧レベルPoと測定点までの距離rと測定点での音圧レベルPrは、以下の関係式となる。
Figure 2022029352000002
たとえば、対象電動機から1m離れて集音した音の音圧レベルが70dBであった場合、音圧レベルは、上式を用いると78dBに補正される。78dBは、音源である電動機上での音圧レベルを示すことになる。
利用者は、異なる日時において、上記と同様の手順により同一の診断対象機器の周囲の音を再度測定し、劣化の診断を行うことが可能である。利用者は、診断を開始する際に、例えば表示部15のタッチパネルを操作して、所定のアプリケーションを起動する。所定のアプリケーションが起動されると、制御部11は、カメラ13および集音部14によりデータの取得を開始するとともに、利用者はカメラ13により撮影された画像のデータ(距離に関する信号のデータ)P2を記憶部12に保存するとともに、集音部14により集音した周囲の音のデータを記憶部12に保存するよう操作を行う。距離検出部112は、記憶部12に保存された画像データP2から、携帯端末1と対象電動機までの距離D2を検出し、記憶部12に保存する。
信号解析部113は、記憶部12に保存された音響信号のデジタルデータを所定の解析方法、たとえば機器の状態を表す兆候パラメータ(指標)の算出や、高速フーリエ変換による周波数スペクトルの算出などの解析を行った後、記憶部12に保存された携帯端末1と対象電動機までの距離D2を用いて、解析結果を補正する。信号解析部113は、補正結果と、診断対象機器および測定日時等とを紐づけて、記憶部12へ記録する。
診断部114は、信号解析部113の補正結果を用いて、所定の診断基準にしたがって機器の状態を診断する。解析結果は、携帯端末1と対象電動機までの距離で補正されているので、診断部114は、例えば、診断対象機器の兆候パラメータが所定の範囲に含まれているか否かにより機器の状態を判断することができ、過去の兆候パラメータと現在の兆候パラメータとを比較して機器の状態を判断することも可能である。
図5は、複数の測定日にて測定された音響信号に基づく診断対象機器の兆候パラメータのひとつであるオーバーオール表示例を示す図である。
図5において、例えば白丸が測定場所におけるオーバーオール、黒丸は携帯端末1と診断対象機器までの距離でオーバーオールを補正した値を示している。白丸の値を比較すると、測定日Aと測定日Cとの値にほとんど変化がないように見える。一方で、黒丸の値を比較すると、測定日Cの値は測定日Aの値よりも上昇していることがわかる。このようにオーバーオールを距離で補正することにより、利用者は、精度良く診断対象機器の状態を判断することができる。
携帯端末1を用いて動作している機器の動作音により機器の劣化を診断するとき、携帯端末1と機器との距離によって測定される音のレベルが異なるため、音測定時の機器と携帯端末1との位置関係を明確にする必要がある。本実施形態の音響診断装置では、上記のようにカメラ13で撮影した画像信号データ(距離に関する信号のデータ)から、携帯端末1と診断対象機器との距離を検出し、距離を用いて音響データ解析結果を補正することで過去の解析結果との比較が容易となり、より信頼性の高い診断を行うことが可能となる。
なお、上記の実施形態では、解析結果に含まれる携帯端末1と機器との距離の項を消すために電動機上の音圧レベルに補正したが、ある測定点を基準にして、そのときの音圧レベルと比較できるように補正してもよい。点音源の場合、音源から距離r0を基準位置として、音源から距離r離れた位置での音圧レベルは以下の式で表される量だけ減衰する。
Figure 2022029352000003
たとえば、過去に電動機から2mの位置で測定した音圧レベルが70dBであった場合、今回、1mの位置で77dBの音圧レベルが測定されたなら、これを2mの位置で測定した音圧レベルに換算して71dBに補正する。そして、70dBと71dBとを比較して診断対象機器の状態を判断することができる。
次に、第2実施形態に係る音響診断装置について図面を参照して詳細に説明する。
図6は、第2実施形態の音響診断装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。
なお、以下の説明において、上述の第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の音響診断装置は、距離センサとして超音波距離センサ16を備えている点が上述の第1実施形態と相違している。
超音波距離センサ16は、たとえば40kHzの超音波を発振し、対象物に反射して戻ってきた超音波を受信する。なお、距離測定時には、例えば周波数が20kHz以上400kHz以下程度の超音波を利用することが可能であり、超音波の指向性を高めるために例えば周波数が1MHz以上の高周波超音波を利用しても構わない。
距離検出部112は、超音波距離センサ16が超音波を発信してから、診断対象機器で反射した反射波を受信するまでの時間と音速とに基づいて、携帯端末1から診断対象機器までの距離を算出して、記憶部12に保存する。信号解析部113は、携帯端末1のメモリ上にあるデジタルデータ、あるいは、記憶部12に保存されているデジタルデータを、予め設定された解析条件を用いて、所定の解析方法に基づいて解析し、さらに記憶部12に保存されている携帯端末1と診断対象電動機との距離を用いて、解析結果を補正する。
なお、超音波距離センサ16は、距離検出部112を合わせて超音波距離測定器としてもかまわない。この場合は、超音波距離測定器と携帯端末1とは通信可能に接続されてもよく、例えば、超音波距離測定器が検出した携帯端末1から診断対象機器までの距離をBluetoothなどの通信手段により携帯端末1に送信してもよい。
本実施形態の音響診断装置によれば、上記のように超音波距離センサ16にて検出した時間データ(距離に関する信号のデータ)から、携帯端末1と診断対象機器との距離を検出し、距離を用いて音響データ解析結果を補正することで過去の解析結果との比較が容易となり、より信頼性の高い診断を行うことが可能となる。
図7は、第3実施形態の音響診断装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。
本実施形態の音響診断装置は、距離センサとしてレーザー距離センサ17を備えている点が上述の第1実施形態と相違している。
レーザー距離センサ17は、たとえば振幅変調したレーザー光を対象物に向けて発信し、対象部で反射して戻ってきたレーザー光を受信する。
距離検出部112は、レーザー距離センサ17が発信したレーザー光と受信したレーザー光との位相差と光速とに基づいて、携帯端末1から診断対象機器までの距離を算出して、記憶部12に保存する。信号解析部113は、携帯端末1のメモリ上にあるデジタルデータ、あるいは、記憶部12に保存されているデジタルデータを、予め設定された解析条件を用いて、所定の解析方法に基づいて解析し、さらに記憶部12に保存されている携帯端末1から診断対象機器までの距離を用いて、解析結果を補正することができる。
なお、レーザー距離センサ17は、距離検出部を合わせてレーザー距離測定器としてもかまわない。この場合、レーザー距離測定器と携帯端末1とは通信可能に接続されてもよく、例えば、レーザー波距離測定器が検出した携帯端末1から診断対象機器までの距離をBluetoothなどの通信手段で携帯端末1に送信してもよい。
本実施形態の音響診断装置によれば、上記のようにレーザー距離センサ17にて検出した位相差データ(距離に関する信号のデータ)から、携帯端末1と診断対象機器との距離を検出し、距離を用いて音響データ解析結果を補正することで過去の解析結果との比較が容易となり、より信頼性の高い診断を行うことが可能となる。
図8は、第4実施形態の音響診断装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。
本実施形態の音響診断装置は、距離センサとして深度センサ18を備えている点が上述の第1実施形態と相違している。
深度センサ18は、たとえば赤外光を発射して、対象物に反射して戻ってくるまで時間を検出し、各画素が距離を表す深度画像を撮影することができる。なお、深度センサ18は、例えば、携帯端末1に含まれるカメラの機能の一部であっても構わない。
距離検出部112は、深度センサ18が撮像した深度画像データに基づいて、携帯端末1から診断対象機器までの距離を算出して、記憶部12に保存する。
信号解析部113は、携帯端末1のメモリ上にあるデジタルデータ、あるいは、記憶部12に保存されているデジタルデータを、予め設定された解析条件を用いて、所定の解析方法に基づいて解析し、さらに記憶部12に保存されている携帯端末1から診断対象電動機までの距離を用いて、解析結果を補正することができる。
本実施形態の音響診断装置によれば、上記のように深度センサ18にて検出した深度画像データ(距離に関する信号のデータ)から、携帯端末1と診断対象機器との距離を検出し、距離を用いて音響データ解析結果を補正することで過去の解析結果との比較が容易となり、より信頼性の高い診断を行うことが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、音響診断装置は、携帯端末に限定されるものではない。また、例えば、上記第1乃至第4実施形態の音響診断装置は、それぞれ異なる距離センサを備えていたが、音響診断装置は複数種類の距離センサを備えていてもよい。複数種類の距離センサを用いて、携帯端末1と診断対象機器との距離に関する信号のデータを取得し、複数のデータを用いて距離を算出することにより、算出される診断対象機器までの距離の精度を向上させることができる。
1…携帯端末、11…制御部、12…記憶部、13…カメラ、14…集音部、15…表示部、16…超音波距離センサ、17…レーザー距離センサ、18…深度センサ、111…信号処理部、112…距離検出部、113…信号解析部、114…診断部

Claims (6)

  1. 診断対象機器までの距離に関する信号を取得可能な距離センサと、
    周囲環境の音を電気信号である音響信号に変換する集音部と、
    前記距離に関する信号のデータおよび前記音響信号のデータを記録可能な記憶部と、
    前記記憶部に記録された前記距離に関する信号のデータを読み出し、前記診断対象機器までの距離を算出する距離検出部と、
    前記集音部にて集音された診断用音の前記音響信号のデータを予め設定された解析条件を用いて指標を算出し、前記診断対象機器までの距離を用いて前記指標の値を補正する信号解析部と、を備えた音響診断装置。
  2. 前記距離センサはカメラであって、
    前記距離検出部は、前記カメラにより撮影された前記診断対象機器の画像のデータを用いて、前記診断対象機器までの距離を算出する、請求項1記載の音響診断装置。
  3. 前記距離センサは超音波距離センサであって、
    前記距離検出部は、前記超音波距離センサが超音波を発信してから前記診断対象機器での反射波を受信するまでの時間のデータを用いて、前記診断対象機器までの距離を算出する、請求項1記載の音響診断装置。
  4. 前記距離センサはレーザー距離センサであって、
    前記距離検出部は、前記レーザー距離センサが発信したレーザー光と受信したレーザー光との位相差のデータを用いて、前記診断対象機器までの距離を算出する、請求項1記載の音響診断装置。
  5. 前記距離センサは深度センサであって、
    前記距離検出部は、前記深度センサにより撮像された深度画像のデータを用いて、前記診断対象機器までの距離を算出する、請求項1記載の音響診断装置。
  6. 前記距離センサにより取得された距離に関する信号および前記集音部により取得された音響信号に基づく画像を表示可能な表示部を更に備えた携帯端末である、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の音響診断装置。
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