JP2022028993A - 工作機械、工作機械の制御方法、および工作機械の制御プログラム - Google Patents

工作機械、工作機械の制御方法、および工作機械の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ワークの切り屑が工具の収納場所に侵入することを防ぐための技術を提供する。【解決手段】ワークを加工することが可能な工作機械は、複数の工具を保持するためのマガジンと、複数の工具の内の一の工具が装着され得る主軸と、主軸に装着されている第1工具と、複数の工具から選択された第2工具とを交換するための工具交換装置と、第1工具を撮影するためのカメラと、ワークの切り屑を除去するための流体を吐出する吐出機構と、工作機械を制御するための制御部とを備える。制御部は、第1工具と第2工具との交換指令が出力された後に、カメラに撮像指示を出力する処理と、撮像指示によりカメラから得られた画像に基づいて、ワークの切り屑が第1工具に付着しているか否かを判断する処理と、ワークの切り屑が第1工具に付着している場合に、当該切り屑を除去するために、吐出機構に流体を吐出させる処理とを実行する。【選択図】図3

Description

本開示は、工具に付着しているワークの切り屑を除去するための技術に関する。
工作機械がワークを加工する際、ワークの切り屑が工具に付着することがある。工具に付着した切り屑を除去するための技術に関し、特開2015-024455号公報(特許文献1)は、工具に付着したワークの切り屑を別の工具で除去することが可能な工作機械を開示している。
特開2015-024455号公報
近年、自動工具交換装置(ATC)を備えた工作機械が普及している。当該工作機械には、複数の工具を収納するためのマガジンが設けられている。ATCは、マガジンに収納されている工具の中から加工工程に応じた一の工具を選択し、主軸に装着されている工具(以下、「使用済工具」ともいう。)と、マガジンから選択された一の工具(以下、「次使用工具」ともいう。)とを自動で交換する。
ワークの切り屑が使用済工具に付着した状態で、使用済工具がマガジンに収納されると、ワークの切り屑が工具の収納部分に侵入してしまう。そのため、ワークの切り屑が工具の収納場所に侵入することを防ぐための技術が望まれている。特許文献1に開示される工作機械は、ATCを備えるものではなく、工具の収納部分への切り屑の侵入を防ぐものではない。
本開示の一例では、ワークを加工することが可能な工作機械は、複数の工具を保持するためのマガジンと、上記複数の工具の内の一の工具が装着され得る主軸と、上記主軸に装着されている第1工具と、上記複数の工具から選択された第2工具とを交換するための工具交換装置と、上記第1工具を撮影するためのカメラと、ワークの切り屑を除去するための流体を吐出する吐出機構と、上記工作機械を制御するための制御部とを備える。上記制御部は、上記第1工具と上記第2工具との交換指令が出力された後に、上記カメラに撮像指示を出力する処理と、上記撮像指示により上記カメラから得られた画像に基づいて、ワークの切り屑が上記第1工具に付着しているか否かを判断する処理と、ワークの切り屑が上記第1工具に付着している場合に、当該切り屑を除去するために、上記吐出機構に上記流体を吐出させる処理とを実行する。
本開示の一例では、上記撮像指示は、上記交換指令が出力されてから、上記第1工具が上記主軸から取り外される前に上記カメラに出力される。上記吐出機構に上記流体を吐出させる処理は、上記交換指令が出力されてから、上記第1工具が上記主軸から取り外される前に実行される。
本開示の一例では、上記撮像指示は、上記第1工具が上記主軸から取り外されてから、当該第1工具が上記マガジンに収容される前に上記カメラに出力される。上記吐出機構に上記流体を吐出させる処理は、上記第1工具が上記主軸から取り外されてから、当該第1工具が上記マガジンに収容される前に実行される。
本開示の一例では、上記流体は、クーラントまたはエアーである。
本開示の一例では、上記工具交換装置は、上記第1工具に付着している切り屑の除去が完了したことに基づいて、上記第1工具と上記第2工具との交換処理を実行する。
本開示の一例では、上記工作機械は、さらに、上記カメラと対向して配置される光源を備える。上記撮像指示は、上記第1工具が上記カメラと上記光源との間に位置し、かつ上記光源から光が照射されている間に、上記カメラに出力される。
本開示の他の例では、ワークを加工することが可能な工作機械の制御方法が提供される。上記工作機械は、複数の工具を保持するためのマガジンと、上記複数の工具の内の一の工具が装着され得る主軸と、上記主軸に装着されている第1工具と、上記複数の工具から選択された第2工具とを交換するための工具交換装置と、上記第1工具を撮影するためのカメラと、ワークの切り屑を除去するための流体を吐出する吐出機構とを備える。上記制御方法は、上記第1工具と上記第2工具との交換指令が出力された後に、上記カメラに撮像指示を出力するステップと、上記撮像指示により上記カメラから得られた画像に基づいて、ワークの切り屑が上記第1工具に付着しているか否かを判断するステップと、ワークの切り屑が上記第1工具に付着している場合に、当該切り屑を除去するために、上記吐出機構に上記流体を吐出させるステップとを備える。
本開示の他の例では、ワークを加工することが可能な工作機械の制御プログラムが提供される。上記工作機械は、複数の工具を保持するためのマガジンと、上記複数の工具の内の一の工具が装着され得る主軸と、上記主軸に装着されている第1工具と、上記複数の工具から選択された第2工具とを交換するための工具交換装置と、上記第1工具を撮影するためのカメラと、ワークの切り屑を除去するための流体を吐出する吐出機構とを備える。上記制御プログラムは、上記工作機械に、上記第1工具と上記第2工具との交換指令が出力された後に、上記カメラに撮像指示を出力するステップと、上記撮像指示により上記カメラから得られた画像に基づいて、ワークの切り屑が上記第1工具に付着しているか否かを判断するステップと、ワークの切り屑が上記第1工具に付着している場合に、当該切り屑を除去するために、上記吐出機構に上記流体を吐出させるステップとを実行させる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
工作機械の外観を示す図である。 主軸頭の内部を示す断面図である。 工作機械における駆動機構の構成例を示す図である。 工作機械の機能構成の一例を示す図である。 使用済工具の撮影機構の一例を示す図である。 切り屑の検知処理の概略を示す概念図である。 CPU(Central Processing Unit)ユニットのハードウェア構成の一例を示す図である。 CNC(Computerized Numerical Control)ユニットのハードウェア構成の一例を示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 基準画像の取得処理の流れを示すフローチャートである。 工具交換処理の流れを示すフローチャートである。 変形例に従う工具交換処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<A.工作機械100の構成>
まず、図1を参照して、工作機械100の構成について説明する。図1は、工作機械100の外観を示す図である。
工作機械100は、ワークの加工機である。一例として、工作機械100は、ワークの除去加工(SM(Subtractive manufacturing)加工)を行う工作機械である。あるいは、工作機械100は、ワークの付加加工(AM(Additive manufacturing)加工)を行う工作機械であってもよい。また、工作機械100は、立形のマシニングセンタや横形のマシニングセンタやターニングセンタであってもよい。あるいは、工作機械100は、旋盤であってもよいし、その他の切削機械や研削機械であってもよい。さらに、工作機械は、これらを複合した複合機であってもよい。
工作機械100は、加工エリアAR1と、工具エリアAR2とを有する。加工エリアAR1および工具エリアAR2は、それぞれカバーによって区画化されている。加工エリアAR1には、主軸頭130が設けられている。工具エリアAR2には、ATC160と、マガジン170とが設けられている。マガジン170は、ワークの加工に用いられる種々の工具を収納する。マガジン170に収納されている工具は、加工エリアAR1と工具エリアAR2との間の仕切に設けられているドアDを介して主軸頭130に取り付けられる。ドアDは、スライド式のドアであり、モータなどの駆動源により開閉される。
<B.主軸頭130の内部構造>
次に、図2を参照して、主軸頭130の内部構造について説明する。図2は、主軸頭130の内部を示す断面図である。
主軸頭130は、主軸筒131と、主軸132とを含む。主軸132は、主軸筒131により回転可能に支持されている。主軸132は、モータ駆動により、Z軸に平行な中心軸AXを中心に回転する。
主軸132には、工具ホルダー133を介して工具134が接続される。工具134は、工具ホルダー133によって固定されている。工具ホルダー133は、主軸132と工具134との間の接続のインターフェイスとして機能する。
工具ホルダー133の内部には、コレットチャック(図示しない)が設けられる。コレットチャックは、筒形状を有するチャックである。コレットチャックには、Z軸方向に複数の切れ込み部分が形成されている。工具134の端部(シャンク)がコレットチャックに挿入されることで、コレットチャックが工具134から外力を受け、コレットチャックの切れ込み部分が閉じる。これにより、工具134が工具ホルダー133に対して固定される。
<C.工作機械100の駆動機構>
次に、図3を参照して、工作機械100における各種の駆動機構について説明する。図3は、工作機械100における駆動機構の構成例を示す図である。
図3に示されるように、工作機械100は、制御部50と、回転駆動部110Aと、位置駆動部110Bと、モータドライバ111Mと、ATCドライバ111Nと、撮影部140と、吐出機構150と、ATC160とを含む。
本明細書でいう「制御部50」とは、工作機械100を制御する装置を意味する。制御部50の装置構成は、任意である。制御部50は、単体の制御ユニットで構成されてもよいし、複数の制御ユニットで構成されてもよい。図3の例では、制御部50は、CPUユニット20と、CNCユニット30と、情報処理装置40とで構成されている。
CPUユニット20およびCNCユニット30は、たとえば、バスB1を介して互いに通信を行う。CNCユニット30および情報処理装置40は、たとえば、通信経路NW(たとえば、無線LAN、有線LAN、フィールドネットワークなど)を介して互いに通信を行う。
CPUユニット20は、PLC(Programmable Logic Controller)である。CPUユニット20は、予め設計されているPLCプログラムに従って、制御部50を構成する各種ユニットを制御する。当該PLCプログラムは、たとえば、ラダープログラムで記述されている。CPUユニット20は、当該PLCプログラムに従ってモータドライバ111Mを制御し、吐出機構150の駆動を制御する。
吐出機構150は、工作機械100内に設けられている。吐出機構150は、たとえば、工作機械100内の一側面や天井面などに設けられており、工作機械100内にあるワークの切り屑を除去するために流体を吐出する。本明細書で言う「流体」とは、液体および気体を含む概念である。すなわち、吐出機構150は、クーラントなどの液体を吐出するクーラント吐出機構であってもよいし、エアーなどの気体を吐出するエアー吐出機構であってもよい。以下では、クーラント吐出機構としての吐出機構150について説明を行うが、吐出機構150は、クーラント吐出機構に限定されない。
クーラント吐出機構としての吐出機構150は、クーラントの貯蔵タンク、配管、クーラントのポンプ、および、クーラントノズル(吐出口)などで構成される。配管の一端はポンプに繋がれ、配管の他端はクーラントノズルに繋がれる。ポンプは、クーラントを貯蔵タンクから吸い上げ、当該クーラントをクーラントノズルに送る。これにより、クーラントが加工エリアAR1に吐出される。クーラントの吐出により、ワークの加工により生じた切り屑が回収機構(図示しない)に回収される。当該回収機構は、コンベアや回収部などで構成され、ワークの切り屑をコンベアによって回収部に搬出する。
モータドライバ111Mは、たとえば、2軸一体型のドライバであり、吐出機構150に接続される第1,第2ステッピングモータ(図示しない)の駆動を制御する。より具体的には、モータドライバ111Mは、第1ステッピングモータの目標回転速度の入力と、第2ステッピングモータの目標回転速度の入力とのそれぞれをCPUユニット20から受け、第1,第2ステッピングモータのそれぞれを制御する。
上記第1ステッピングモータは、モータドライバ111Mからの出力電流に従って吐出機構150による流体Lの吐出口を回転駆動し、Y軸方向を回転軸とした回転方向(すなわち、B軸方向)に流体Lの吐出方向を変える。
上記第2ステッピングモータは、モータドライバ111Mからの出力電流に従って吐出機構150による流体Lの吐出口を回転駆動し、Z軸方向を回転軸とした回転方向(すなわち、C軸方向)に流体Lの吐出方向を変える。
このように、モータドライバ111Mは、上記第1ステッピングモータによるB軸方向の回転駆動と、上記第2ステッピングモータによるC軸方向の回転駆動とを個別に制御することで、加工エリアに向けて任意の方向に流体Lを吐出する。なお、吐出機構150は、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向のいずれか1つの軸方向に送り駆動されるように構成されてもよい。
さらに、CPUユニット20は、PLCプログラムに従ってATCドライバ111Nを制御し、ATC160の送り駆動および回転駆動を制御する。ATC160は、中心軸165と、アーム166とを含む。図3の例では、中心軸165は、Z軸に平行に設けられている。アーム166は、中心軸165の軸方向の直交方向に中心軸165から延出している工具把持部166Aと、当該直交方向の反対方向に中心軸165から延出している工具把持部166Bとを含む。
ATCドライバ111Nは、たとえば、2軸一体型のドライバであり、ATC160に接続される第1,第2サーボモータ(図示しない)の駆動を制御する。より具体的には、ATCドライバ111Nは、第1サーボモータの目標回転速度の入力と、第2サーボモータの目標回転速度の入力とのそれぞれをCPUユニット20から受け、第1,第2サーボモータのそれぞれを制御する。
上記第1サーボモータは、ATCドライバ111Nからの出力電流に従ってATC160のアーム166を送り駆動し、Z軸方向の任意の位置にアーム166を駆動する。上記第2サーボモータは、ATCドライバ111Nからの出力電流に従ってATC160のアーム166を回転駆動し、Z軸を中心とした回転方向(すなわち、C軸方向)の任意の回転角度にアーム166を駆動する。
ATC160は、工具の交換命令を受けたことに基づいて、マガジン170から次使用工具T2を取得する。その後、ATC160は、使用済工具T1を主軸132から抜き取るとともに、次使用工具T2を主軸132に装着する。その後、ATC160は、主軸132から抜き取った使用済工具T1をマガジン170に収納する。
CNCユニット30は、CPUユニット20からの加工開始指令を受けたことに基づいて、予め設計されている加工プログラムの実行を開始する。当該加工プログラムは、たとえば、NC(Numerical Control)プログラムで記述されている。CNCユニット30は、当該加工プログラムに従って、回転駆動部110Aおよび位置駆動部110Bを制御する。
回転駆動部110Aは、主軸132の角度を変えるための駆動機構である。一例として、回転駆動部110Aは、X軸方向を回転軸中心とした回転方向(A軸)、Y軸方向を回転軸中心とした回転方向(B軸)、および、Z軸方向を回転軸中心とした回転方向(C軸)の少なくとも1つの角度を調整する。回転駆動部110Aの装置構成は、任意である。回転駆動部110Aは、単体の駆動ユニットで構成されてもよいし、複数の駆動ユニットで構成されてもよい。図3の例では、回転駆動部110Aは、サーボドライバ111B、111Cで構成されている。
位置駆動部110Bは、主軸132の位置を変えるための駆動機構である。一例として、位置駆動部110Bは、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の少なくとも1つの位置を調整する。位置駆動部110Bの装置構成は、任意である。位置駆動部110Bは、単体の駆動ユニットで構成されてもよいし、複数の駆動ユニットで構成されてもよい。図3の例では、位置駆動部110Bは、サーボドライバ111X~111Zで構成されている。
サーボドライバ111Bは、CNCユニット30から目標回転速度の入力を逐次的に受け、B軸方向に主軸頭130を回転駆動するためのサーボモータ(図示しない)を制御する。
より具体的には、サーボドライバ111Bは、当該サーボモータの回転角度を検知するためのエンコーダ(図示しない)のフィードバック信号から当該サーボモータの実回転速度を算出し、当該実回転速度が目標回転速度よりも小さい場合には当該サーボモータの回転速度を上げ、当該実回転速度が目標回転速度よりも大きい場合には当該サーボモータの回転速度を下げる。このように、サーボドライバ111Bは、当該サーボモータの回転速度のフィードバックを逐次的に受けながら当該サーボモータの回転速度を目標回転速度に近付ける。これにより、サーボドライバ111Bは、B軸方向における主軸頭130の回転速度を調整する。
サーボドライバ111Cは、CNCユニット30から目標回転速度の入力を逐次的に受け、C軸方向に主軸132を回転駆動するためのサーボモータ(図示しない)を制御する。
より具体的には、サーボドライバ111Cは、当該サーボモータの回転角度を検知するためのエンコーダ(図示しない)のフィードバック信号から当該サーボモータの実回転速度を算出し、当該実回転速度が目標回転速度よりも小さい場合には当該サーボモータの回転速度を上げ、当該実回転速度が目標回転速度よりも大きい場合には当該サーボモータの回転速度を下げる。このように、サーボドライバ111Cは、当該サーボモータの回転速度のフィードバックを逐次的に受けながら当該サーボモータの回転速度を目標回転速度に近付ける。これにより、サーボドライバ111Cは、C軸方向における主軸132の回転速度を調整する。
サーボドライバ111Xは、CNCユニット30から目標位置の入力を逐次的に受け、サーボモータ(図示しない)を制御する。当該サーボモータは、主軸頭130が取り付けられている移動体をボールネジ(図示しない)を介して送り駆動し、X軸方向の任意の位置に主軸頭130を移動する。サーボドライバ111Xによる当該サーボモータの制御方法は、サーボドライバ111B、111Cと同様であるので、その説明については繰り返さない。
サーボドライバ111Yは、CNCユニット30から目標位置の入力を逐次的に受け、サーボモータ(図示しない)を制御する。当該サーボモータは、主軸頭130が取り付けられている移動体をボールネジ(図示しない)を介して送り駆動し、Y軸方向の任意の位置に主軸132を移動する。サーボドライバ111Yによる当該サーボモータの制御方法は、サーボドライバ111B、111Cと同様であるので、その説明については繰り返さない。
サーボドライバ111Zは、CNCユニット30から目標位置の入力を逐次的に受け、サーボモータ(図示しない)を制御する。当該サーボモータは、主軸頭130が取り付けられている移動体をボールネジ(図示しない)を介して送り駆動し、Z軸方向の任意の位置に主軸132を移動する。サーボドライバ111Zによる当該サーボモータの制御方法は、サーボドライバ111B、111Cと同様であるので、その説明については繰り返さない。
なお、上述では、回転駆動部110Aがサーボドライバで構成されている例について説明を行ったが、回転駆動部110Aは、その他のモータドライバで構成されてもよい。一例として、回転駆動部110Aは、ステッピングモータ用の1つ以上のモータドライバで構成されてもよい。同様に、位置駆動部110Bは、ステッピングモータ用の1つ以上のモータドライバで構成されてもよい。
情報処理装置40は、汎用のコンピュータである。一例として、情報処理装置40は、デスクトップ型のコンピュータであってもよいし、ノート型のコンピュータであってもよいし、タブレット端末であってもよい。情報処理装置40には、所定の画像アルゴリズムがインストールされており、撮影部140から取得した画像に基づいて、使用済工具T1に付着しているワークの切り屑を検知する。切り屑の検知処理の詳細については後述する。撮影部140は、たとえば、工作機械内の一側面や天井面などに設けられ、加工エリアAR1を撮影する。
<D.切り屑の除去処理の概要>
引き続き図3を参照して、ワークの切り屑の除去処理について説明する。
工作機械100は、工具エリアAR2(図1参照)への切り屑の侵入を防ぐために、使用済工具T1に付着しているワークの切り屑を加工エリアAR1で除去した後に、工具エリアAR2に使用済工具T1を収納する。
より具体的には、ステップS1において、使用済工具T1(第1工具)と次使用工具T2(第2工具)との交換指令が発せられたとする。当該交換指令は、たとえば、NCプログラムに規定されるMコードの「M06」が実行されることで発せられる。
次に、ステップS2において、制御部50は、位置駆動部110Bを制御して、使用済工具T1が撮影部140の撮影視野CRに含まれるように主軸頭130を駆動する。主軸頭130の移動先は、たとえば、設定ファイルなどにおいて予め規定されている。
次に、ステップS3において、制御部50は、撮影部140に撮像指示を出力する。これにより、撮影部140は、撮影処理を実行し、使用済工具T1を写した画像(以下、「工具画像」ともいう。)を生成する。当該工具画像は、制御部50に出力される。
次に、ステップS4において、制御部50は、撮影部140から得られた工具画像に基づいて、ワークの切り屑が使用済工具T1に付着しているか否かを判断する。ステップS4においては、制御部50は、ワークの切り屑が使用済工具T1に付着していると判断したとする。
次に、ステップS5において、制御部50は、吐出機構150による流体Lの吐出範囲に使用済工具T1が含まれるように、位置駆動部110Bとモータドライバ111Mとの少なくとも一方を制御する。その後、制御部50は、流体Lの吐出命令を吐出機構150に出力する。これにより、吐出機構150は、使用済工具T1に向けて流体Lを吐出し、使用済工具T1からワークの切り屑を除去する。
次に、ステップS6において、制御部50は、使用済工具T1と次使用工具T2との交換指令をATCドライバ111Nに出力する。これに基づいて、ATCドライバ111Nは、マガジン170から次使用工具T2を取得する。その後、ATC160は、使用済工具T1を主軸132から抜き取るとともに、次使用工具T2を主軸132に装着する。その後、ATC160は、主軸132から抜き取った使用済工具T1を工具エリアAR2にあるマガジン170に収納する。
以上のようにして、工作機械100は、使用済工具T1をマガジン170に収納する前に、ワークの切り屑を使用済工具T1から除去する。これにより、工作機械100は、ワークの切り屑を除去した状態で使用済工具T1をマガジン170に収容することができ、工具エリアAR2への切り屑の侵入を防ぐことができる。
<E.工作機械100の機能構成>
図4~図6を参照して、ワークの切り屑の検知機能を実現するための機能構成について説明する。図4は、工作機械100の機能構成の一例を示す図である。
工作機械100は、機能構成として、主軸制御部52と、画像取得部54と、切り屑検知部56と、吐出制御部58と、ATC制御部60とを含む。以下では、これらの構成について順に説明する。
なお、各機能構成の配置は、任意である。一例として、図4に示される機能構成の全ては、上述のCPUユニット20(図3参照)に実装されてもよいし、上述のCNCユニット30(図3参照)に実装されてもよいし、上述の情報処理装置40(図3参照)に実装されてもよい。あるいは、図4に示される機能構成の一部がCPUユニット20に実装され、残りの機能構成の一部がCNCユニット30に実装され、残りの機能構成が情報処理装置40に実装されてもよい。あるいは、図4に示される機能構成の一部は、サーバーなどの外部装置に実装されてもよいし、専用のハードウェアに実装されてもよい。
(E1.主軸制御部52)
まず、図5を参照して、図4に示される主軸制御部52の機能について説明する。図5は、撮影機構の一例を示す図である。
主軸制御部52は、たとえば、CNCユニット30(図3参照)に実装される。主軸制御部52は、主軸頭130の駆動部110の制御を担う。駆動部110は、たとえば、回転駆動部110A(図3参照)と、位置駆動部110B(図3参照)とを含む。
図5の例では、主軸頭130が加工エリアAR1に設けられており、撮影部140および光源145,147が工具エリアAR2に設けられている。撮影部140は、カメラ141と、対物レンズ142とで構成されている。
光源145は、たとえば、リング照明であり、対物レンズ142を囲うように設置される。光源145は、カメラ141の撮影視野CR内にある物体に光を照射する。当該物体からの反射光は、対物レンズ142に入射する。これにより、使用済工具T1を表わす工具画像がカメラ141から得られる。
光源147は、対物レンズ142および光源145に対向するように設けられる。光源147は、カメラ141の撮影視野CR内にある物体に撮影方向の反対側から光を照射する。その結果、光源147から照射された光は、カメラ141の撮影視野CRに含まれる物体に遮られ、当該物体に遮られなかった光がカメラ141に入射する。これにより、影絵を表わす工具画像がカメラ141から得られる。
主軸制御部52は、工具の交換指令を受け付けたことに基づいて、位置駆動部110Bを制御し、予め定められた位置に主軸頭130を移動する。主軸頭130が当該予め定められた位置に移動されることで、使用済工具T1がカメラ141の撮影視野CRに含まれる。このとき、カメラ141の撮影視野CRには、使用済工具T1のみが含まれていてもよいし、主軸頭130および使用済工具T1の両方が含まれていてもよい。
好ましくは、主軸制御部52は、さらに、回転駆動部110A(図4参照)を制御することで予め定められた回転角度に主軸132を回転する。これにより、カメラ141は、予め定められた方向から使用済工具T1の表面を撮影する。
(E2.画像取得部54)
次に、図4に示される画像取得部54の機能について説明する。画像取得部54は、たとえば、情報処理装置40(図3参照)に実装される。
画像取得部54は、使用済工具T1を表わした工具画像125を取得する。より具体的には、画像取得部54は、主軸制御部52による主軸頭130の駆動が完了したことに基づいて、カメラ141に撮影指示を出力する。
なお、上述の例では、工具画像125が工作機械100内のカメラ141から取得される例について説明を行ったが、工具画像125の取得先は、カメラ141に限定されない。一例として、工具画像125は、工作機械100と同種の工作機械やその他の装置に備えられるカメラから取得されてもよい。
(E3.切り屑検知部56)
次に、図6を参照して、図4に示される切り屑検知部56の機能について説明する。典型的には、切り屑検知部56は、情報処理装置40(図3参照)に実装される。
図6は、切り屑の検知処理の概略を示す概念図である。図6には、基準画像124と工具画像125とが示されている。切り屑検知部56は、画像取得部54によって取得された工具画像125を基準画像124と比較することで、使用済工具T1にワークの切り屑が付着しているか否かを判断する。
基準画像124は、ワークの切り屑が使用済工具T1に付着していない状態のときに使用済工具T1を撮影して得られた画像である。基準画像124は、たとえば、工作機械100の記憶装置120に予め格納されている。
一例として、切り屑検知部56は、工具画像125から基準画像124を差分し、差分画像126を生成し、当該差分画像126に基づいて、使用済工具T1に切り屑が付着しているか否かを判断する。
より具体的には、切り屑検知部56は、閾値th以下の画素値を有する画素に「0」(黒色)を割り当て、閾値thよりも大きい画素値を有する画素に「255」(白色)に割り当てる。これにより、差分画像126の2値化画像が生成される。その後、切り屑検知部56は、「0」の画素値を有する画素の数をカウントし、当該カウント値が所定値以上である場合には、ワークの切り屑が使用済工具T1に付着していると判断する。一方で、切り屑検知部56は、当該カウント値が所定値よりも小さい場合には、ワークの切り屑が使用済工具T1に付着していないと判断する。
なお、切り屑検知部56は、切り屑を検知する際に、必ずしも基準画像124を用いる必要はない。切り屑の検知処理には、種々の画像処理アルゴリズムが用いられ得る。一例として、切り屑検知部56は、学習済モデルを用いて切り屑を検知する。
当該学習済みモデルは、学習用データセットを用いた学習処理により予め生成されている。学習用データセットは、ワークの切り屑が写っている複数の学習用画像を含む。各学習用画像には、ワークの切り屑が写っているか否かを示すラベルが関連付けられる。学習済みモデルの内部パラメータは、このような学習用データセットを用いた学習処理により予め最適化されている。
学習済みモデルを生成するための学習手法には、種々の機械学習アルゴリズムが採用され得る。一例として、当該機械学習アルゴリズムとして、ディープラーニング、コンボリューションニューラルネットワーク(CNN)、全層畳み込みニューラルネットワーク(FCN)、サポートベクターマシンなどが採用される。
切り屑検知部56は、所定の矩形領域を基準画像124上に設定し、当該矩形領域を基準画像124上でずらしながら当該矩形領域内の部分画像を学習済モデルに順次入力する。その結果、当該学習済モデルは、各部分画像についてワークの切り屑が含まれている確率を出力する。切り屑検知部56は、当該確率が所定値を超えた部分画像の箇所を切り屑の位置として検知する。
なお、上述では、1つの基準画像124と1つの工具画像125とを用いて切り屑を検知する例について説明を行ったが、切り屑検知部56は、複数の基準画像124と複数の工具画像125とを用いて切り屑を検知してもよい。この場合、工作機械100は、主軸132を回転させながら工具134を撮影することで各方向から工具を表わした複数の基準画像124を取得しておく。その後、画像入力部154は、基準画像124の撮影時と同じ回転角度で工具134を撮影することで各回転角度に対応した工具画像125を取得する。次に、切り屑検知部56は、同じ回転角度に対応する基準画像124と工具画像125とを上述の方法で比較し、各比較結果に基づいて切り屑を検知する。一例として、切り屑検知部56は、少なくとも1つの比較結果が切り屑の発生を示した場合に、使用済工具T1に切り屑が付着していると判断する。
(E4.吐出制御部58)
次に、図4に示される吐出制御部58の機能について説明する。吐出制御部58は、たとえば、CPUユニット20(図3参照)に実装される。
吐出制御部58は、吐出機構150を駆動するモータドライバ111M(図3参照)を制御する。より具体的には、吐出制御部58は、切り屑検知部56によって切り屑が検知されたことに基づいて、吐出機構150の吐出口が使用済工具T1に向くように、モータドライバ111Mを制御する。
使用済工具T1の位置は、たとえば、主軸132の制御プログラムなどから特定される。吐出制御部58は、使用済工具T1の位置と、吐出機構150の予め定められた位置とに基づいて、吐出機構150による流体Lの吐出除外角度を算出する。次に、吐出機構150は、当該吐出除外角度に向けて流体Lを吐出する。これにより、流体Lが使用済工具T1に吐出される。
(E5.ATC制御部60)
次に、図4に示されるATC制御部60の機能について説明する。ATC制御部60は、たとえば、CPUユニット20(図3参照)に実装される。
ATC制御部60は、吐出機構150による切り屑の除去処理が完了したことに基づいて、使用済工具T1と次使用工具T2との交換指令をATCドライバ111N(図3参照)に出力する。ATCドライバ111Nは、当該交換指令に基づいて、マガジン170から次使用工具T2を抜き取る。その後、ATC160は、使用済工具T1を主軸132から抜き取るとともに、次使用工具T2を主軸132に装着する。その後、ATC160は、主軸132から抜き取った使用済工具T1をマガジン170に収納する。
<F.CPUユニット20のハードウェア構成>
次に、図7を参照して、図3に示されるCPUユニット20のハードウェア構成について説明する。図7は、CPUユニット20のハードウェア構成の一例を示す図である。
CPUユニット20は、制御回路201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、通信インターフェイス204,205と、補助記憶装置220とを含む。これらのコンポーネントは、内部バスB2に接続される。
制御回路201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのGPU(Graphics Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
制御回路201は、制御プログラム222などの各種プログラムを実行することでCPUユニット20の動作を制御する。制御プログラム222は、工作機械100内の各種装置を制御するための命令を規定している。制御回路201は、制御プログラム222の実行命令を受け付けたことに基づいて、補助記憶装置220またはROM202からRAM203に制御プログラム222を読み出す。RAM203は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム222の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
通信インターフェイス204は、LAN(Local Area Network)ケーブル、WLAN(Wireless LAN)、またはBluetooth(登録商標)などを用いた通信を実現するためのインターフェイスである。一例として、CPUユニット20は、通信インターフェイス204を介して、モータドライバ111M(図3参照)およびATCドライバ111N(図3参照)などの外部機器との通信を実現する。
通信インターフェイス205は、フィールドバスに接続される各種ユニットとの通信を実現するためのインターフェイスである。当該フィールドバスに接続されるユニットの一例として、CNCユニット30やI/Oユニット(図示しない)などが挙げられる。
補助記憶装置220は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。補助記憶装置220は、制御プログラム222などを格納する。制御プログラム222の格納場所は、補助記憶装置220に限定されず、制御回路201の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリ)、ROM202、RAM203、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
なお、制御プログラム222は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、本実施の形態に従う各種の処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム222の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム222によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが制御プログラム222の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態でCPUユニット20が構成されてもよい。
<G.CNCユニット30のハードウェア構成>
次に、図8を参照して、図3に示されるCNCユニット30のハードウェア構成について説明する。図8は、CNCユニット30のハードウェア構成の一例を示す図である。
CNCユニット30は、制御回路301と、ROM302と、RAM303と、通信インターフェイス304,305と、フィールドバスコントローラ306と、補助記憶装置320とを含む。これらのコンポーネントは、内部バスB3に接続される。
制御回路301は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのGPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
制御回路301は、制御プログラム322などの各種プログラムを実行することでCNCユニット30の動作を制御する。制御回路301は、制御プログラム322の実行命令を受け付けたことに基づいて、ROM302からRAM303に制御プログラム322を読み出す。RAM303は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム322の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
通信インターフェイス304,305には、LAN、WLAN、またはBluetoothなどを用いた通信を実現するためのインターフェイスである。CNCユニット30は、通信インターフェイス304を介して外部機器(たとえば、CPUユニット20)とデータをやり取りする。また、CNCユニット30は、通信インターフェイス305を介して外部機器(たとえば、情報処理装置40)とデータをやり取りする。
フィールドバスコントローラ306は、フィールドバスに接続される各種ユニットとの通信を実現するためのインターフェイスである。当該フィールドバスに接続されるユニットの一例として、上述の回転駆動部110A(図3参照)や上述の位置駆動部110B(図3参照)などが挙げられる。
補助記憶装置320は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。補助記憶装置320は、制御プログラム322を格納する。制御プログラム322の格納場所は、補助記憶装置320に限定されず、制御回路301の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリ)、ROM302、RAM303、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
なお、制御プログラム322は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、本実施の形態に従う各種の処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム322の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム322によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが制御プログラム322の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態でCNCユニット30が構成されてもよい。
<H.情報処理装置40のハードウェア構成>
次に、図9を参照して、図3に示される情報処理装置40のハードウェア構成について説明する。図9は、情報処理装置40のハードウェア構成の一例を示す図である。
情報処理装置40は、制御回路401と、ROM402と、RAM403と、通信インターフェイス404と、カメラインターフェイス405と、補助記憶装置420とを含む。これらのコンポーネントは、内部バスB4に接続される。ROM402、RAM403、および、補助記憶装置420は、上述の記憶装置120(図3参照)の一例である。
制御回路401は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのGPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
制御回路401は、ワークの切り屑を検知するための制御プログラム422などの各種プログラムを実行することで情報処理装置40の動作を制御する。制御回路401は、各種プログラムの実行命令を受け付けたことに基づいて、補助記憶装置420またはROM402からRAM403に実行対象のプログラムを読み出す。RAM403は、ワーキングメモリとして機能し、プログラムの実行に必要な各種データを一時的に格納する。
通信インターフェイス404には、LAN、WLAN、またはBluetoothなどを用いた通信を実現するためのインターフェイスである。情報処理装置40は、通信インターフェイス404を介して外部機器(たとえば、CNCユニット30やサーバー)とデータをやり取りする。情報処理装置40は、通信インターフェイス404を介して制御プログラム422をダウンロードできるように構成されてもよい。
カメラインターフェイス405は、カメラ141と情報処理装置40とを有線または無線で接続するためのインターフェイスである。カメラ141は、CCD(Charge Coupled Device)カメラであってもよいし、赤外線カメラ(サーモグラフィ)であってもよいし、その他の種類のカメラであってもよい。
補助記憶装置420は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。補助記憶装置420は、たとえば、上述の基準画像124(図6参照)と、制御プログラム422とを格納する。基準画像124および制御プログラム422の格納場所は、補助記憶装置420に限定されず、制御回路401の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、ROM402、RAM403、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
なお、制御プログラム422は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う工作機械100の趣旨を逸脱するものではない。さらに、本実施の形態に従う制御プログラム422によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、工作機械100とサーバーとが協働して、本実施の形態に従う処理を実現するようにしてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバが本実施の形態に従う処理を実現する、所謂クラウドサービスの形態で情報処理装置40が構成されてもよい。
<I.基準画像124の取得フロー>
次に、図10を参照して、工作機械100の制御構造について説明する。図10は、上述の基準画像124(図6参照)の取得処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示される処理は、工作機械100の制御部50が上述の制御プログラム222,322,422を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS110において、制御部50は、基準画像124の取得タイミングが到来したか否かを判断する。当該取得タイミングは、たとえば、主軸132に工具を装着してから、当該工具による加工の開始前までの一タイミングである。制御部50は、基準画像124の取得タイミングが到来したと判断した場合(ステップS110においてYES)、制御をステップS112に切り替える。そうでない場合には(ステップS110においてNO)、制御部50は、図10に示される処理を終了する。
ステップS112において、制御部50は、上述の主軸制御部52(図4参照)として機能し、上述の位置駆動部110B(図3参照)を制御する。これにより、制御部50は、予め定められた位置に主軸132を移動する。当該予め定められた位置は、たとえば、上述の制御プログラム322に規定されていてもよいし、設定ファイルなどに規定されていてもよい。
ステップS114において、制御部50は、上述の主軸制御部52として機能し、上述の回転駆動部110A(図3参照)を制御する。これにより、制御部50は、主軸132の軸方向を中心とした回転方向において予め定められた回転角度に主軸132を駆動する。当該予め定められた回転角度は、たとえば、上述の制御プログラム322に規定されていてもよいし、設定ファイルなどに規定されていてもよい。
ステップS116において、制御部50は、撮影部140(図3参照)に撮影指示を出力する。典型的には、当該撮像指示は、工具が撮影部140と光源147(図5参照)との間に位置し、かつ光源147から光が照射されている間に撮影部140に出力される。このとき、もう一方の光源145(図5参照)は、消灯している。これにより、制御部50は、工具のシルエットを表わす基準画像124を取得する。取得された基準画像124は、たとえば、工作機械100の記憶装置120に格納される。
好ましくは、制御部50は、複数の方向から工具を表わした複数の基準画像124を取得する。この場合、制御部50は、主軸132を回転させながら所定の回転角度ごとに撮影部140に撮影指示を出力する。これにより、各角度に対応する複数の基準画像124が得られる。
<J.切り屑の検知フロー>
次に、図11を参照して、工作機械100の制御構造についてさらに説明する。図11は、工具交換処理の流れを示すフローチャートである。
図11に示される処理は、工作機械100の制御部50が上述の制御プログラム222,322,422を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS150において、制御部50は、切り屑の検知タイミングが到来したか否かを判断する。当該検知タイミングは、上述の図10に示される基準画像124の取得処理の後に到来する。一例として、当該検知タイミングは、使用済工具T1の交換指令が出力されてから、使用済工具T1が主軸132から取り外される前の一タイミングである。制御部50は、切り屑の検知タイミングが到来したと判断した場合(ステップS150においてYES)、制御をステップS152に切り替える。そうでない場合には(ステップS150においてNO)、制御部50は、図11に示される処理を終了する。
ステップS152において、制御部50は、上述の主軸制御部52(図4参照)として機能し、上述の位置駆動部110B(図3参照)を制御する。これにより、制御部50は、予め定められた位置に主軸132を移動する。当該予め定められた位置は、たとえば、上述の制御プログラム322に規定されていてもよいし、設定ファイルなどに規定されていてもよい。ステップS152における主軸頭130の移動先は、上述のステップS112における主軸132の移動先と同じである。
ステップS154において、制御部50は、上述の主軸制御部52として機能し、上述の回転駆動部110A(図3参照)を制御する。これにより、制御部50は、主軸132の軸方向を中心とした回転方向における予め定められた回転角度に主軸132を駆動する。当該予め定められた回転角度は、たとえば、上述の制御プログラム322に規定されていてもよいし、設定ファイルなどに規定されていてもよい。ステップS154における主軸132の回転角度は、上述のステップS114における主軸132の回転角度と同じである。
ステップS156において、制御部50は、上述の画像取得部54(図4参照)として機能し、撮影部140(図3参照)に撮影指示を出力する。典型的には、当該撮像指示は、使用済工具T1が撮影部140と光源147(図5参照)との間に位置し、かつ光源147から光が照射されている間に撮影部140に出力される。これにより、制御部50は、使用済工具T1のシルエットを表わす工具画像125を取得する。このとき、もう一方の光源145は、消灯している。これにより、使用済工具T1のシルエットを表わす工具画像125が得られる。シルエット画像は、使用済工具T1に付着している切り屑をより強調する。
好ましくは、制御部50は、各方向から使用済工具T1を表わした複数の工具画像125を取得する。この場合、制御部50は、主軸132を回転させながら所定の回転角度ごとに撮影部140に撮影指示を出力する。これにより、複数の方向から使用済工具T1を表わした工具画像125が得られる。
ステップS158において、制御部50は、上述の切り屑検知部56(図4参照)として機能し、ステップS156で取得した工具画像125を基準画像124と比較する。切り屑の検知方法については上述の図6などで説明した通りであるので、その説明については繰り返さない。なお、ステップS156で複数の工具画像125が取得されている場合、制御部50は、同一の回転角度に対応付けられている基準画像124および工具画像125同士を比較する。
ステップS160において、制御部50は、ステップS158での比較結果に基づいて、使用済工具T1に切り屑が付着しているか否かを判断する。制御部50は、使用済工具T1に切り屑が付着していると判断した場合(ステップS160においてYES)、制御をステップS162に切り替える。そうでない場合には(ステップS160においてNO)、制御部50は、制御をステップS190に切り替える。
ステップS162において、制御部50は、上述の吐出制御部58(図4参照)として機能し、吐出機構150の吐出口が使用済工具T1に向くように、モータドライバ111Mを制御する。より具体的には、制御部50は、主軸132の制御プログラムなどに規定されている使用済工具T1の位置と、工作機械100内における吐出機構150の予め定められた位置とに基づいて、吐出機構150による流体Lの吐出除外角度を算出する。その後、吐出機構150は、当該吐出除外角度に向けて流体Lを吐出する。
その後、制御部50は、制御をステップS156に戻す。ステップS156,S158,S160,S162が繰り返し実行されることで、使用済工具T1から切り屑が除去されるまで、切り屑の検知処理と切り屑の除去処理とが繰り返される。
好ましくは、ステップS156,S158,S160,S162の一連の処理が所定回数実行された後に、ステップS160において切り屑が検知された場合には、制御部50は、工作機械100の処理を一時停止するとともに、切り屑が除去できないことを警告として出力する。警告の出力態様は、特に限定されない。一例として、当該警告は、工作機械100のディスプレイ上に表示されてもよいし、音声で出力されてもよいし、レポート形式でデータとして出力されてもよい。警告が出力されることで、作業者は、使用済工具T1に付着している切り屑を手動で除去することができる。
ステップS190において、制御部50は、上述のATC制御部60(図4参照)として機能し、使用済工具T1と次使用工具T2との交換処理をATC160に実行させる。
<K.変形例>
次に、図12を参照して、工作機械100の変形例について説明する。
上述では、主軸132から使用済工具T1を取り外す前に使用済工具T1から切り屑を除去する例について説明を行った。これに対して、本変形例に従う工作機械100は、使用済工具T1が主軸132から取り外されてから、使用済工具T1がマガジン170に収納される前に、切り屑の除去処理をさらに実行する。これにより、工作機械100は、使用済工具T1と主軸132との接続部分に付着している切り屑をより確実に除去することができる。
図12は、変形例に従う工具交換処理の流れを示すフローチャートである。図12に示されるステップS150,S152,S154,S156,S158,S160,S162,S190の処理については、図11と同じであるので、それらの説明については繰り返さない。
制御部50は、使用済工具T1に切り屑が付着していないと判断した場合(ステップS160においてNO)、制御をステップS170に切り替える。
ステップS170において、制御部50は、上述のATC制御部60(図4参照)として機能し、主軸132から使用済工具T1を取り外す指令をATC160に出力する。これにより、ATC160は、主軸132から使用済工具T1を取り外す。
ステップS176において、制御部50は、上述のATC制御部60として機能し、使用済工具T1がカメラ141の撮影視野内に入るようにATC160を移動する。その後、制御部50は、カメラ141に撮影指示を出力し、主軸132に装着されていない使用済工具T1を表わした工具画像を取得する。典型的には、カメラ141は、主軸132との接続部分(以下、「シャンク部分」ともいう。)が写るように使用済工具T1を撮影する。
なお、ステップS176におけるシャンク部分の撮影処理は、加工エリアAR1(図1参照)に設けられているカメラ141によって実行されてもよいし、工具エリアAR2(図1参照)に設けられている他のカメラ(図示しない)によって実行されてもよい。
ステップS178において、制御部50は、上述の切り屑検知部56(図4参照)として機能し、予め撮影されている基準画像と、ステップS176で取得した工具画像125とを比較する。当該基準画像は、上述の基準画像124(図6参照)であってもよいし、別の基準画像であってもよい。典型的には、制御部50は、工具が主軸132に装着されていない状態で、かつ、切り屑が当該工具に付着していない状態で、当該工具のシャンク部分を撮影することで予め基準画像を取得しておく。
ステップS180において、制御部50は、ステップS178での比較結果に基づいて、使用済工具T1に切り屑が付着しているか否かを判断する。制御部50は、使用済工具T1に切り屑が付着していると判断した場合(ステップS180においてYES)、制御をステップS182に切り替える。そうでない場合には(ステップS180においてNO)、制御部50は、制御をステップS190に切り替える。
ステップS182において、制御部50は、ワークの切り屑の除去処理を実行する。ある局面において、一例として、制御部50は、使用済工具T1を主軸132に再び装着し、使用済工具T1を加工エリアAR1に移動する。その後、制御部50は、吐出機構150の吐出口が使用済工具T1のシャンク部分に向くようにモータドライバ111Mを制御し、吐出機構150に流体Lを吐出させる。
他の局面において、加工エリアAR1に設けられている吐出機構150とは別に、工具エリアAR2に別の吐出機構が設けられている。典型的には、当該吐出機構は、エアーを吐出する。制御部50は、当該吐出機構の吐出口が使用済工具T1のシャンク部分に向くようにモータドライバ111Mを制御し、吐出機構150にエアーを吐出させる。
なお、図12には、使用済工具T1が主軸132から取り外される前と、使用済工具T1が主軸132から取り外された後とのそれぞれにおいて、切り屑の検知処理が実行される例が示されているが、切り屑の検知処理は、使用済工具T1が主軸132から取り外される前と、使用済工具T1が主軸132から取り外された後とのいずれか一方において実行されればよい。
<L.まとめ>
以上のように、工作機械100は、使用済工具T1と次使用工具T2との交換指令が出力された後で、使用済工具T1がマガジン170に収納される前に、ワークの切り屑が使用済工具T1に付着しているか否かを判断する。工作機械100は、ワークの切り屑が使用済工具T1に付着していると判断した場合には、切り屑の除去処理を実行する。これにより、工作機械100は、使用済工具T1に付着した切り屑が工具の収納部分に侵入することを防ぐことができる。これにより、工具やマガジン170の消耗を抑えることができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
20 CPUユニット、30 CNCユニット、40 情報処理装置、50 制御部、52 主軸制御部、54 画像取得部、56 切り屑検知部、58 吐出制御部、60 ATC制御部、100 工作機械、110 駆動部、110A 回転駆動部、110B 位置駆動部、111B,111C,111X,111Y,111Z サーボドライバ、111M モータドライバ、111N ATCドライバ、120 記憶装置、124 基準画像、125 工具画像、126 差分画像、130 主軸頭、131 主軸筒、132 主軸、133 工具ホルダー、134 工具、140 撮影部、141 カメラ、142 対物レンズ、145,147 光源、150 吐出機構、154 画像入力部、160 ATC、165 中心軸、166 アーム、166A,166B 工具把持部、170 マガジン、201,301,401 制御回路、202,302,402 ROM、203,303,403 RAM、204,205,304,305,404 通信インターフェイス、220,320,420 補助記憶装置、222,322,422 制御プログラム、306 フィールドバスコントローラ、405 カメラインターフェイス。

Claims (8)

  1. ワークを加工することが可能な工作機械であって、
    複数の工具を保持するためのマガジンと、
    前記複数の工具の内の一の工具が装着され得る主軸と、
    前記主軸に装着されている第1工具と、前記複数の工具から選択された第2工具とを交換するための工具交換装置と、
    前記第1工具を撮影するためのカメラと、
    ワークの切り屑を除去するための流体を吐出する吐出機構と、
    前記工作機械を制御するための制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記第1工具と前記第2工具との交換指令が出力された後に、前記カメラに撮像指示を出力する処理と、
    前記撮像指示により前記カメラから得られた画像に基づいて、ワークの切り屑が前記第1工具に付着しているか否かを判断する処理と、
    ワークの切り屑が前記第1工具に付着している場合に、当該切り屑を除去するために、前記吐出機構に前記流体を吐出させる処理とを実行する、工作機械。
  2. 前記撮像指示は、前記交換指令が出力されてから、前記第1工具が前記主軸から取り外される前に前記カメラに出力され、
    前記吐出機構に前記流体を吐出させる処理は、前記交換指令が出力されてから、前記第1工具が前記主軸から取り外される前に実行される、請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記撮像指示は、前記第1工具が前記主軸から取り外されてから、当該第1工具が前記マガジンに収容される前に前記カメラに出力され、
    前記吐出機構に前記流体を吐出させる処理は、前記第1工具が前記主軸から取り外されてから、当該第1工具が前記マガジンに収容される前に実行される、請求項1または2に記載の工作機械。
  4. 前記流体は、クーラントまたはエアーである、請求項1~3のいずれか1項に記載の工作機械。
  5. 前記工具交換装置は、前記第1工具に付着している切り屑の除去が完了したことに基づいて、前記第1工具と前記第2工具との交換処理を実行する、請求項1~4のいずれか1項に記載の工作機械。
  6. 前記工作機械は、さらに、前記カメラと対向して配置される光源を備え、
    前記撮像指示は、前記第1工具が前記カメラと前記光源との間に位置し、かつ前記光源から光が照射されている間に、前記カメラに出力される、請求項1~5のいずれか1項に記載の工作機械。
  7. ワークを加工することが可能な工作機械の制御方法であって、
    前記工作機械は、
    複数の工具を保持するためのマガジンと、
    前記複数の工具の内の一の工具が装着され得る主軸と、
    前記主軸に装着されている第1工具と、前記複数の工具から選択された第2工具とを交換するための工具交換装置と、
    前記第1工具を撮影するためのカメラと、
    ワークの切り屑を除去するための流体を吐出する吐出機構とを備え、
    前記制御方法は、
    前記第1工具と前記第2工具との交換指令が出力された後に、前記カメラに撮像指示を出力するステップと、
    前記撮像指示により前記カメラから得られた画像に基づいて、ワークの切り屑が前記第1工具に付着しているか否かを判断するステップと、
    ワークの切り屑が前記第1工具に付着している場合に、当該切り屑を除去するために、前記吐出機構に前記流体を吐出させるステップとを備える、制御方法。
  8. ワークを加工することが可能な工作機械の制御プログラムであって、
    前記工作機械は、
    複数の工具を保持するためのマガジンと、
    前記複数の工具の内の一の工具が装着され得る主軸と、
    前記主軸に装着されている第1工具と、前記複数の工具から選択された第2工具とを交換するための工具交換装置と、
    前記第1工具を撮影するためのカメラと、
    ワークの切り屑を除去するための流体を吐出する吐出機構とを備え、
    前記制御プログラムは、前記工作機械に、
    前記第1工具と前記第2工具との交換指令が出力された後に、前記カメラに撮像指示を出力するステップと、
    前記撮像指示により前記カメラから得られた画像に基づいて、ワークの切り屑が前記第1工具に付着しているか否かを判断するステップと、
    ワークの切り屑が前記第1工具に付着している場合に、当該切り屑を除去するために、前記吐出機構に前記流体を吐出させるステップとを実行させる、制御プログラム。
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