JP2022024302A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも一部に繊維強化樹脂を用いたゴルフクラブヘッドにおいて、ヘッド重量の軽量化やヘッド体積の大容量化と打撃性能の向上とを両立させる。【解決手段】本ゴルフクラブヘッドは、フェース部と、繊維強化樹脂を積層して成型されたクラウン部、ソール部、及びホゼル収容部を少なくとも含む本体部と、を有する中空構造体のゴルフクラブヘッドであって、ヘッド体積が450cc以上470cc以下であり、ヘッド重量が200g以下であり、前記クラウン部及び前記ソール部の各々の平均厚さが0.7mm以上であり、ヘッド外殻より内側に、前記クラウン部及び前記ソール部より比重の重い材料からなる重量部を有し、前記重量部は、重量が20g以上であり、前記クラウン部及び/又は前記ソール部に取り付けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、ゴルフクラブヘッドに関する。
従来、クラウン部、フェース部、及びソール部を有するウッドタイプのゴルフクラブヘッドが知られている。このようなゴルフクラブヘッドは、例えば、チタン等の金属材料のみから構成されている。また、一部に繊維強化樹脂を用いた、金属材料と繊維強化樹脂とで構成されたウッドタイプのゴルフクラブヘッドも提案されている。
少なくとも一部に繊維強化樹脂を用いたゴルフクラブヘッドは、金属材料のみから構成されたゴルフクラブヘッドに対して、軽量化、大容量化等が可能であり、金属材料のみから構成されたゴルフクラブヘッドよりも様々な面で設計の自由度を高めることができる。
しかしながら、ヘッド重量の軽量化やヘッド体積の大容量化と打撃性能の向上とを両立させることは困難であった。
特許第5459432号
本発明は、少なくとも一部に繊維強化樹脂を用いたゴルフクラブヘッドにおいて、ヘッド重量の軽量化やヘッド体積の大容量化と打撃性能の向上とを両立させることを目的とする。
本ゴルフクラブヘッドは、フェース部と、繊維強化樹脂を積層して成型されたクラウン部、ソール部、及びホゼル収容部を少なくとも含む本体部と、を有する中空構造体のゴルフクラブヘッドであって、ヘッド体積が450cc以上470cc以下であり、ヘッド重量が200g以下であり、前記クラウン部及び前記ソール部の各々の平均厚さが0.7mm以上であり、ヘッド外殻より内側に、前記クラウン部及び前記ソール部より比重の重い材料からなる重量部を有し、前記重量部は、重量が20g以上であり、前記クラウン部及び/又は前記ソール部に取り付けられている。
開示の技術によれば、少なくとも一部に繊維強化樹脂を用いたゴルフクラブヘッドにおいて、ヘッド重量の軽量化やヘッド体積の大容量化と打撃性能の向上とを両立させることができる。
第1実施形態に係るゴルフクラブヘッド1を例示する斜視図である。 第1実施形態に係るゴルフクラブヘッド1を例示する分解斜視図である。 第1実施形態に係るゴルフクラブヘッド1を例示する平面図である。 第1実施形態に係るゴルフクラブヘッド1の本体部を例示する正面図である。 第1実施形態に係るゴルフクラブヘッド1を例示する部分拡大断面図である。 第1実施形態の変形例1に係るゴルフクラブヘッド1Aを例示する平面図である。 第1実施形態の変形例1に係るゴルフクラブヘッド1Aの本体部を例示する正面図である。 第1実施形態の変形例2に係るゴルフクラブヘッド1Bを例示する平面図である。 第1実施形態の変形例2に係るゴルフクラブヘッド1Bの本体部を例示する正面図である。 第1実施形態の変形例3に係るゴルフクラブヘッド1Cを例示する斜視図である。 第1実施形態の変形例3に係るゴルフクラブヘッド1Cの本体部を例示する斜視図である。 金属ホゼル27を例示する斜視図である。 シャフト可変式のアジャスタビリティ機構について説明する図である。 第1実施形態の変形例4に係るゴルフクラブヘッド1Dを底面側から視た斜視図である。 第1実施形態の変形例4に係るゴルフクラブヘッド1Dの本体部を例示する正面図である。 第1実施形態の変形例4に係るゴルフクラブヘッド1Dを例示する断面図(その1)である。 第1実施形態の変形例4に係るゴルフクラブヘッド1Dを例示する断面図(その2)である。 第1実施形態の変形例5に係るゴルフクラブヘッド1Eを例示する平面図である。 第1実施形態の変形例5に係るゴルフクラブヘッド1Eをクラウン部21の内面側から視た部分拡大図である。 クラウン部21に設けられる剛性制御機構の具体的な構成を例示する模式図である。 第1実施形態の変形例5に係るゴルフクラブヘッド1Eを例示する底面図である。 第1実施形態の変形例5に係るゴルフクラブヘッド1Eの本体部を例示する正面図である。 第1実施形態の変形例6に係るゴルフクラブヘッド1Fを例示する分解斜視図である。 第1実施形態の変形例6に係るゴルフクラブヘッド1Gを例示する分解斜視図である。
以下、図面を参照して、実施形態の説明を行う。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1実施形態〉
図1は、第1実施形態に係るゴルフクラブヘッド1を例示する斜視図である。図2は、第1実施形態に係るゴルフクラブヘッド1を例示する分解斜視図である。図1において、矢印dはトウ-ヒール方向(左右方向)を、矢印dはクラウン-ソール方向(上下方向)を、矢印dはフェース-バック方向(前後方向)を示している。
図1及び図2に示すゴルフクラブヘッド1は、ウッド型のゴルフクラブヘッドであって、例えばドライバである。ゴルフクラブヘッド1は、フェース部10及び本体部20を有し、フェース部10と本体部20とが接合されて一体化された中空構造体である。
本体部20は、フェース側に開口する開口部201を備えている。本体部20の開口部201の外周部にはフェース部10を位置決めする段差が設けられており、フェース部10が段差と嵌合して開口部201を塞ぐように本体部20に接合されている。なお、中空構造体の内側の面を内面、外側の面を外面と称する場合がある。
フェース部10は、打撃面となるフェース面10fを備えた部分である。なお、フェース部10は所定の厚みを有しており、フェース面10fはフェース部10の外面をなしている。フェース部10は、例えば、チタン、チタン合金、ステンレス、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄系金属、マグネシウム、マグネシウム合金等を用いて形成できる。
フェース部10は、繊維強化樹脂を用いて形成してもよい。ここで、繊維強化樹脂とは、補強部材となる繊維と樹脂との複合材料である。繊維強化樹脂を構成する繊維としては、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ポリエチレン繊維、ザイロン繊維、ボロン繊維等が挙げられる。又、繊維強化樹脂を構成する樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。フェース部10は、例えば、炭素繊維強化樹脂を用いて形成することができる。
本体部20は、クラウン部21と、ソール部22と、ホゼル収容部23とを有している。クラウン部21は、ゴルフクラブヘッド1の上部を形成する部分である。ソール部22は、ゴルフクラブヘッド1の底部を形成する部分である。ホゼル収容部23は、シャフトと連結されるホゼルが収容される部分である。なお、25は、フェース部10とは反対側においてクラウン部21とソール部22とが繋がる部分であるバック端を示している。
本体部20において、少なくともクラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23は、繊維強化樹脂を積層して成型されている。クラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23は、繊維強化樹脂を積層して一体成型されたものであってもよい。クラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23は、例えば、炭素繊維強化樹脂を積層して成型することができる。なお、フェース部10が繊維強化樹脂を用いて形成される場合、クラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23とフェース部10とが同一の繊維強化樹脂から形成されてもよい。
図3は、第1実施形態に係るゴルフクラブヘッド1を例示する平面図である。図4は、第1実施形態に係るゴルフクラブヘッド1の本体部を例示する正面図である。図5は、第1実施形態に係るゴルフクラブヘッド1を例示する部分拡大断面図であり、ゴルフクラブヘッド1を地平面と平行な平面で切断した横断面を示している。
図3~図5に示すように、ゴルフクラブヘッド1は、クラウン部21及び/又はソール部22のバック端25近傍に、重量部70を有している。重量部70は、トウ-ヒール方向では略中央部からトウ側及びヒール側に位置し、フェース-バック方向ではバック端25側に位置している。重量部70は、例えば、トウ側の重量とヒール側の重量が略均等になるように配置されている。
ゴルフクラブヘッド1において、重量部70は、クラウン部21及び/又はソール部22に取り付けられている。すなわち、重量部70は、クラウン部21に設けられてもよいし、ソール部22に設けられてもよいし、クラウン部21とソール部22に跨って設けられてもよい。
本体部20は、繊維強化樹脂251から形成されている。重量部70の面70aは繊維強化樹脂251と接しており、重量部70の面70bは繊維強化樹脂252と接している。繊維強化樹脂252は、重量部70の面70bから延伸し、クラウン部21の内面及び/又はソール部22の内面をなす繊維強化樹脂251と接している。繊維強化樹脂251及び/又は252は、複数層の繊維強化樹脂の積層構造であってもよい。
このように、ゴルフクラブヘッド1は、ヘッド外殻20aより内側に重量部70を有している。重量部70は、隣接する繊維強化樹脂の層間に挟まれており、本体部20の内面にも外面にも露出していない。そして、重量部70の面70aはヘッド外殻20aと接し、ヘッド外殻20aに接しない面70bに少なくとも1層の繊維強化樹脂252を有している。ここで、ヘッド外殻20aとは、重量部70が取り付けられていない場合の本体部20の内面(すなわち、繊維強化樹脂251の内面)である。
重量部70は、繊維強化樹脂からなるクラウン部21及びソール部22より比重の重い材料から形成されている。重量部70の材料としては、例えば、ステンレス、ステンレス合金、タングステン、タングステン合金、真鍮等が挙げられる。
ゴルフクラブヘッド1の体積(以降、ヘッド体積と称する場合がある)は、450cc以上470cc以下であり、好ましくは450cc以上465cc以下であり、より好ましくは455cc以上460cc以下である。また、重量部70も含めたゴルフクラブヘッド1の重量(以降、ヘッド重量と称する場合がある)は、例えば、180g以上200g以下である。重量部70を設けた効果を顕著にするため、重量部70の重量はヘッド重量の20%以上であることが好ましく、具体的には、重量部70の重量は20g以上であり、30g以上55g以下とすることが好ましい。
ゴルフクラブヘッド1の最大ヘッド高さは、例えば、60mm以上である。ゴルフクラブヘッド1の最大ヘッド幅は、例えば、112mm以上である。ここで、ゴルフクラブヘッド1の最大ヘッド高さとは、ヘッドを基準状態に置いたときのソール部22の最下点からクラウン部21の頂点までの高さである。また、ゴルフクラブヘッド1の最大ヘッド幅は、リーディングエッジからバック側の最突出部までの幅である。
また、ゴルフクラブヘッド1は、フェース部10の反発を示すCT(Characteristic time)値が、例えば、257μs以下である。また、クラウン部21の平均厚さとソール部22の平均厚さは、ともに0.7mm以上である。また、ゴルフクラブヘッド1の重心アングルは、例えば、20度以上40度以下である。また、ゴルフクラブヘッド1の重心距離は、例えば、35mm以上45mm以下である。ここで、平均厚さとは、クラウン部21及びソール部22をフェース-バック方向に3等分かつトウ-ヒール方向に3等分した9区画において、重量部や補強部(リブ、厚肉部分)を除く平坦な部分をそれぞれの区画で任意に5点測定した計45点の平均値である。
ゴルフクラブヘッド1は、例えば、金型組立体と空気圧式成型装置とを用いて製造できる。金型組立体は、組み立て可能及び分解可能であり、空気圧式成型装置は、開閉式密閉容器と、開閉式密閉容器に取り付けられる気圧発生機構及び加熱機構とを備えている。
具体的には、ゴルフクラブヘッド1は、例えば、以下のような方法により製造される。まず、互いに組み立て可能及び分解可能な金型組立体を準備する。そして、繊維強化樹脂からなる複数枚の予浸材(プリプレグ材)を準備し、この予浸材を積層するように金型組立体に貼り付けて本体部20の原形を形成する。
なお、重量部70をクラウン部21及び/又はソール部22の繊維強化樹脂と一体成型するには、複数の予浸材を積層するように金型組立体に貼り付けて本体部20の原形を形成する際に、重量部70を本体部20の原形内に設置すればよい。具体的には、重量部70を予浸材に貼り付けてもよく、重量部70を予浸材によって包み込んでもよい。
次に、本体部20の原形が収容された金型組立体を袋に入れる。そして、この袋を開閉式密閉容器に入れて、気圧発生機構により真空負圧をかけると共に、加熱機構により熱を加える。これにより、本体部20の原形における繊維強化樹脂からなる予浸材が架橋反応によって硬化する。本体部加熱成形後に予備成型したフェース部10と接着接合することでゴルフクラブヘッド1の半製品が形成される。このゴルフクラブヘッド1の半製品のバリを取って、表面加工を施すことで、ゴルフクラブヘッド1が完成する。
なお、気圧発生機構により真空負圧をかけると共に、加熱機構により熱を加える際には、例えば、真空負圧値を-0.1mbar~-1000mbarの範囲にし、加熱温度を40℃~250℃の範囲にし、真空負圧及び熱をかける時間を1分間から60分間とすることができる。
空気圧式成型装置としては、例えば、圧力釜を用いることができる。空気圧式成型装置として圧力釜を用いる場合は、ゴルフクラブヘッド1の原形に対して、真空吸引、加熱、及び空気加圧をすることができ、その加圧空気の圧力値は例えば2bar~100barの範囲とすることができる。
また、真空負圧値、加熱温度、及び加圧空気の圧力値は、例えば、外形の異なるウッドタイプのゴルフクラブヘッドや、厚さの相違する繊維強化樹脂からなる予浸材によって調整することができる。そして、更に、真空負圧値、加熱温度、及び加圧空気の圧力値は、繊維強化樹脂からなる予浸材の架橋反応に応じて調整することもできる。つまり、本体部を繊維強化樹脂から形成することで、ゴルフクラブヘッドの形状及び重量を制御することが容易である。
表1及び表2は、従来のゴルフクラブヘッド(ドライバ)で近年市販されたモデルの機能値の例である。なお、モデルFはヘッド重量が182.8gと軽量であるが、これはシニアモデルのドライバである。
Figure 2022024302000002
Figure 2022024302000003
一方、表3は、ゴルフクラブヘッド1の機能値の例である。表3において、慣性モーメントXは、フェース-バック方向の慣性モーメント、慣性モーメントYは、トウ-ヒール方向の慣性モーメントである。
表3に示すモデルM及びNは、何れもヘッド体積が450cc以上470cc以下であって、ヘッド重量が200g以下である。しかし、ヘッド重量が軽くても慣性モーメントは十分に大きな値が得られている。また、重心距離が40mm以下である割には慣性モーメントや重心アングルが大きい。
Figure 2022024302000004
近年市販されているチタン製のドライバでは、クラウン部の肉厚は0.5mm~0.7mm程度、ソール部の肉厚は0.8mm程度が平均的である。特異な設計を目指して余重量を取ろうとする場合、ヘッド全体の重量は増やしたくないため、ヘッドを部分的に軽量化する必要がある。フェース部は反発ルールがあるため軽量化が困難であるから、クラウン部またはソール部を軽量化することになる。
つまり、フェース部を薄くして軽量化を達成しようとした場合、薄くなることでフェース部の反発が上がり、フェース部の反発係数を示すCT値が英国ゴルフ協会が定めたSLE(Spring Like Effect)ルールの上限の257μsを超えてしまうおそれが高い。そのため、必然的にクラウン部またはソール部を軽量化することになる。
しかしながら、ゴルフクラブヘッドとしての強度を確保しつつクラウン部やソール部の薄化には限界があり、クラウン部やソール部の肉厚をある程度確保しながら大きな余重量を取ることは、従来のドライバでは困難であった。これに対して、ゴルフクラブヘッド1では、クラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23が繊維強化樹脂を積層して成型されているため、余重量の確保が従来よりも容易である。
具体的には、クラウン部21及びソール部22の各々の平均厚さを0.7mm以上確保しても20g以上の余重量を取ることができ、その分を重量部70の重量に振り分けることが可能である。すなわち、20g以上の重量部70をクラウン部21及び/又はソール部22に取り付けることが可能である。その結果、例えば、表3に示したように、ヘッド体積を十分に確保でき、かつヘッド重量が200g以下であっても慣性モーメントの大きなドライバを実現できる。
好適な慣性モーメントYの大きさは、例えば、4000g・cm以上6000g・cm以下であり、好ましくは4350g・cm以上5200g・cm以下である。好適な重心アングルの大きさは、例えば、25度以上45度以下であり、好ましくは30度以上40度以下である。
なお、従来のゴルフクラブヘッドでは、ヘッド重量当たりの慣性モーメントYがゴルフクラブヘッド1に近いものは重心アングルが小さく、ヘッド重量当たりの重心アングルがゴルフクラブヘッド1に近いものは慣性モーメントYが小さい。すなわち、ゴルフクラブヘッド1では、従来のゴルフクラブヘッドとは異なり、ヘッド重量当たりの慣性モーメントYと、ヘッド重量当たりの重心アングルを、同時に従来のゴルフクラブヘッドよりも大きくすることができる。
なお、表3の機能値から計算するとわかるように、ゴルフクラブヘッド1において、重量部70の重量/ゴルフクラブヘッド1のヘッド重量は、0.19以上0.24以下とすることができる。また、重心距離/ゴルフクラブヘッド1のヘッド重量は、0.20以上とすることができる。また、重心アングル/ゴルフクラブヘッド1のヘッド重量は、0.17以上0.19以下とすることができる。
このように、ゴルフクラブヘッド1では、クラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23が繊維強化樹脂を積層して成型されているため、ヘッド重量の軽量化が可能であり、ヘッド体積が450cc以上470cc以下であって、かつヘッド重量が200g以下のゴルフクラブヘッドを実現できる。また、この場合でも、クラウン部21及びソール部22の各々の平均厚さを0.7mm以上確保できるため、クラウン部21及びソール部22の十分な強度を維持できる。
また、ゴルフクラブヘッド1では、クラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23が重量比強度に優れる繊維強化樹脂を積層して一体的に成型されているため、余重量の確保が従来よりも容易である。また、隣接する繊維強化樹脂の層間に挟むことで、重量部70をクラウン部21及び/又はソール部22の任意の位置に容易に配置できる。
そのため、重量部70を用いた様々な設計が可能であり、ヘッド重量を軽量化したことに伴なうヘッドスピード増加のメリットを享受しつつも、同軽量化による性能の低下を抑制できる。ゴルフクラブヘッド1では、一例として、重量部70をトウ-ヒール方向では略中央部からトウ側及びヒール側、フェース-バック方向ではバック端25側に配置し、かつトウ側の重量とヒール側の重量が略均等になるように配置している。これにより、ゴルフクラブヘッド1では、ヘッド重量が200g以下であるにもかかわらず、慣性モーメントを大きくすることができ、ヘッドの安定性が高く、直進性が高まる。その結果、ゴルフクラブヘッド1では、ミスヒット時のヘッドの回転を抑制してゴルフボールの曲か゛り幅を低減できる。
〈第1実施形態の変形例1〉
第1実施形態の変形例1では、第1実施形態とは異なる位置に重量部を配置したゴルフクラブヘッドの例を示す。なお、第1実施形態の変形例1において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図6は、第1実施形態の変形例1に係るゴルフクラブヘッド1Aを例示する平面図である。図7は、第1実施形態の変形例1に係るゴルフクラブヘッド1Aの本体部を例示する正面図である。
図6及び図7に示すように、ゴルフクラブヘッド1Aは、クラウン部21及び/又はソール部22のバック端25近傍に、重量部71を有している。ゴルフクラブヘッド1Aにおいて、重量部71は、クラウン部21に設けられてもよいし、ソール部22に設けられてもよいし、クラウン部21とソール部22に跨って設けられてもよい。
重量部71は、トウ-ヒール方向では略中央部よりもヒール側に位置し、フェース-バック方向ではバック端25側に位置している。重量部71は、例えば、トウ側の重量よりもヒール側の重量が重くなるように配置されている。
ゴルフクラブヘッド1Aの体積、重量、最大ヘッド高さ、最大ヘッド幅、CT値、クラウン部21及びソール部22の平均厚さ等については、ゴルフクラブヘッド1の場合と同様である。また、重量部71の材料や重量の範囲については、重量部70の場合と同様である。
このように、ゴルフクラブヘッド1Aでは、ゴルフクラブヘッド1と同様に、クラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23が繊維強化樹脂を積層して成型されているため、ヘッド重量の軽量化が可能であり、ヘッド体積が450cc以上470cc以下であって、かつヘッド重量が200g以下のゴルフクラブヘッドを実現できる。また、この場合でも、クラウン部21及びソール部22の各々の平均厚さを0.7mm以上確保できるため、クラウン部21及びソール部22の十分な強度を維持できる。
また、ゴルフクラブヘッド1Aでは、ゴルフクラブヘッド1と同様に、クラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23が繊維強化樹脂を積層して成型されているため、余重量の確保が従来よりも容易である。また、隣接する繊維強化樹脂の層間に挟むことで、重量部71をクラウン部21及び/又はソール部22に容易に配置できる。
そのため、重量部71を用いた様々な設計が可能であり、ヘッド重量を軽量化したことに伴なう性能の低下を抑制できる。ゴルフクラブヘッド1Aでは、一例として、重量部71をトウ-ヒール方向では略中央部よりもヒール側、フェース-バック方向ではバック端25側に配置している。これにより、ゴルフクラブヘッド1Aでは、重心アングルを大きくすることができ、打撃時にゴルフボールが捉まりやすくなる。その結果、ゴルフクラブヘッド1Aでは、スライスを抑制し、ドローが打ちやすい。
〈第1実施形態の変形例2〉
第1実施形態の変形例2では、第1実施形態とは異なる位置に重量部を配置したゴルフクラブヘッドの他の例を示す。なお、第1実施形態の変形例2において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図8は、第1実施形態の変形例2に係るゴルフクラブヘッド1Bを例示する平面図である。図9は、第1実施形態の変形例2に係るゴルフクラブヘッド1Bの本体部を例示する正面図である。
図8及び図9に示すように、ゴルフクラブヘッド1Bは、クラウン部21及び/又はソール部22のバック端25近傍に、重量部72を有している。ゴルフクラブヘッド1Bにおいて、重量部72は、クラウン部21に設けられてもよいし、ソール部22に設けられてもよいし、クラウン部21とソール部22に跨って設けられてもよい。
重量部72は、トウ-ヒール方向では略中央部からトウ側及びヒール側に位置し、フェース-バック方向ではバック端25側に位置している。また、重量部72は、例えば、トウ側の重量よりもヒール側の重量が重くなるように配置されている。つまり、重量部72は、重量部70に重量部71を加えたような形状である。
ゴルフクラブヘッド1Bの体積、重量、最大ヘッド高さ、最大ヘッド幅、CT値、クラウン部21及びソール部22の平均厚さ等については、ゴルフクラブヘッド1の場合と同様である。また、重量部72の材料や重量の範囲については、重量部70の場合と同様である。
このように、ゴルフクラブヘッド1Bでは、ゴルフクラブヘッド1と同様に、クラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23が繊維強化樹脂を積層して成型されているため、ヘッド重量の軽量化が可能であり、ヘッド体積が450cc以上470cc以下であって、かつヘッド重量が200g以下のゴルフクラブヘッドを実現できる。また、この場合でも、クラウン部21及びソール部22の各々の平均厚さを0.7mm以上確保できるため、クラウン部21及びソール部22の十分な強度を維持できる。
また、ゴルフクラブヘッド1Bでは、ゴルフクラブヘッド1と同様に、クラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23が繊維強化樹脂を積層して成型されているため、余重量の確保が従来よりも容易である。また、隣接する繊維強化樹脂の層間に挟むことで、重量部72をクラウン部21及び/又はソール部22に容易に配置できる。
そのため、重量部72を用いた様々な設計が可能であり、ヘッド重量を軽量化したことに伴なう性能の低下を抑制できる。ゴルフクラブヘッド1Bでは、一例として、重量部72をトウ-ヒール方向では略中央部よりもトウ側及びヒール側、フェース-バック方向ではバック端25側に配置し、かつトウ側の重量よりもヒール側の重量が重くなるように配置している。これにより、ゴルフクラブヘッド1Bでは、ヘッド重量が200g以下であるにもかかわらず、慣性モーメントを大きくすることができ、ヘッドの安定性が高く、直進性が高まる。その結果、ゴルフクラブヘッド1Bでは、ミスヒット時のヘッドの回転を抑制してゴルフボールの曲か゛り幅を低減できる。また、ゴルフクラブヘッド1Bでは、重心アングルを大きくすることができ、打撃時にゴルフボールが捉まりやすくなる。その結果、ゴルフクラブヘッド1Bでは、スライスを抑制し、ドローが打ちやすい。
なお、ゴルフクラブヘッド1、1A、及び1Bは、1つの同一形状の金型組立体を用いて製造可能である。重量部は、本体部の原形内に設置する際に任意の位置に配置すればよい。すなわち、同一の金型組立体を用い、重量部の大きさや重さや位置を変更するだけで様々な機能値を実現できる。前述の高慣性モーメントや高重心アングルは一例であり、同一の金型組立体を用い、重量部の大きさや重さや位置を変更することで、低重心(ボールの上がりやすさと低スピン性能の実現)、前重心(低スピンと強弾道の実現)等のゴルファーの要求に応じた様々な特性を実現できる。また、様々な特性のゴルフクラブヘッドを予め用意しておくことで、フィッティングに活用することが期待される。
〈第1実施形態の変形例3〉
第1実施形態の変形例3では、ホゼル収容部に金属ホゼルを取り付けたゴルフクラブヘッドの例を示す。なお、第1実施形態の変形例3において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図10は、第1実施形態の変形例3に係るゴルフクラブヘッド1Cを例示する斜視図である。図11は、第1実施形態の変形例3に係るゴルフクラブヘッド1Cの本体部を例示する斜視図である。図12は、金属ホゼル27を例示する斜視図である。
図10~図12に示すように、ゴルフクラブヘッド1Cでは、本体部20において、少なくともクラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23は、繊維強化樹脂を積層して成型されている。
ゴルフクラブヘッド1Cでは、ホゼル収容部23は、本体部20の内側に延伸してソール部22に達している。ホゼル収容部23は中空円柱状であり、金属ホゼル27が収容されている。金属ホゼル27の一端側の大径部は、ホゼル収容部23から露出している。また、本体部20の内側において、ホゼル収容部23の一部が繰り抜かれ、金属ホゼル27の側面が露出している。
金属ホゼル27は中空円柱状の部材である。金属ホゼル27の材料としては、例えば、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、タングステン、タングステン合金、ステンレス等を用いることができる。金属ホゼル27は、本体部20を構成する繊維強化樹脂と一体成型されている。
金属ホゼル27を、本体部20を構成する繊維強化樹脂と一体成型するには、複数の予浸材を積層するように金型組立体に貼り付けて本体部20の原形を形成する際に、金属ホゼル27を本体部20の原形内に設置すればよい。具体的には、金属ホゼル27を予浸材に貼り付けてもよく、金属ホゼル27を予浸材によって包み込んでもよい。
このように、ゴルフクラブヘッド1Cは、本体部20の少なくともクラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23が繊維強化樹脂を積層して成型されているため、本体部20に金属ホゼル27を容易に埋め込むことができる。金属ホゼル27を埋め込むことで、樹脂製のホゼルを用いる場合と比べてホゼルの強度を向上できる。
なお、ゴルフクラブヘッド1Cは、シャフト可変式のアジャスタビリティ機構を有してもよい。シャフト可変式のアジャスタビリティ機構は、例えば、図13に示すように、金属ホゼル27と、シャフトケース28と、取付ねじ29により構成できる。具体的には、金属ホゼル27の内側にシャフトケース28が収納され、ソール部22側から取付ねじ29により、着脱自在に取り付けられる。シャフトケース28は、例えば、接着剤によりシャフトと接着されている。
金属ホゼル27の孔とシャフトケース28の孔の何れか一方又は両方が偏心している。そのため、シャフトケース28を金属ホゼル27に対して周方向に回して取り付けることにより、ゴルフクラブヘッド1Cとシャフトとの相対的な位置関係(例えば、ライ角やフェース角等)を調整できる。
このように、ゴルフクラブヘッド1Cでは、クラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23が繊維強化樹脂を積層して成型されているため、余重量の確保が従来よりも容易である。その結果、余重量の一部をシャフト可変式のアジャスタビリティ機構を構成する金属ホゼル27やシャフトケース28に振り分けることができる。
〈第1実施形態の変形例4〉
第1実施形態の変形例4では、ロッドを着脱自在な接続部を有するゴルフクラブヘッドの例を示す。なお、第1実施形態の変形例4において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図14は、第1実施形態の変形例4に係るゴルフクラブヘッド1Dを底面側から視た斜視図である。図15は、第1実施形態の変形例4に係るゴルフクラブヘッド1Dの本体部を例示する正面図である。図14及び図15に示すように、ゴルフクラブヘッド1Dは、ソール部22に外面側から内面側に窪む凹部222が設けられている。凹部222は、ロッド90を着脱自在な金属製の接続部223を有している。フェース部10は、例えば金属製であり、接続部223は、フェース部10と離間している。なお、図14及び図15は、接続部223にロッド90が取り付けられていない状態を示している。
接続部223は、ソール部22の繊維強化樹脂と一体成型されている。接続部223をソール部22の繊維強化樹脂と一体成型するには、複数の予浸材を積層するように金型組立体に貼り付けて本体部20の原形を形成する際に、接続部223を本体部20の原形内に設置すればよい。具体的には、接続部223を予浸材に貼り付けてもよく、接続部223を予浸材によって包み込んでもよい。
接続部223は、雌ねじ部224を有している。接続部223は、トウ-ヒール方向ではソール部22の略中央部に位置し、フェース-バック方向ではソール部22のフェース部10側に位置している。接続部223の材料としては、例えば、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、タングステン、タングステン合金、ステンレス等を用いることができる。
図16は、第1実施形態の変形例4に係るゴルフクラブヘッド1Dを例示する断面図(その1)であり、接続部223にロッド90が取り付けられている状態を示している。図16に示すロッド90は、接続部223に着脱自在である。ロッド90は、例えば、頭部91と、雄ねじ部92と、円筒部93と、キャップ94とを備えている。雄ねじ部92は、頭部91の一方側に頭部91と同心的に設けられている。円筒部93は、雄ねじ部の一方側に頭部91及び雄ねじ部92と同心的に設けられている。円筒部93の先端側は小径化しており、小径化した部分には、キャップ94が被せられている。
頭部91、雄ねじ部92、及び円筒部93の材料としては、例えば、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、タングステン、タングステン合金、ステンレス、鉄系金属等の金属部材を用いることができる。キャップ94の材料としては、例えば、樹脂、ゴム、繊維強化樹脂等の非金属部材を用いることができる。
ロッド90の頭部91には、例えば、六角形の溝が設けられている。ロッド90の頭部91の溝に六角レンチ等の先端部を挿入することでロッド90を回転させ、ロッド90の雄ねじ部92を接続部223の雌ねじ部224に螺合することができる。ロッド90が接続部223に螺合されると、ロッド90は凹部222からフェース部10の裏面方向に伸びてキャップ94がフェース部10の裏面に接触する。
すなわち、ロッド90が接続部223に取り付けられると、金属部材である円筒部93は、非金属部材であるキャップ94を介してフェース部10の裏面に間接的に接触する。言い換えると、ロッド90の全長と接続部223の位置とが、ロッド90の先端にあるキャップ94がフェース部10の裏面に接触するように設計されている。
ロッドは、図17のような形態であってもよい。図17は、第1実施形態の変形例4に係るゴルフクラブヘッド1Dを例示する断面図(その2)であり、接続部223にロッド90Aが取り付けられている状態を示している。図17に示すロッド90Aは、接続部223に着脱自在である。ロッド90Aは、キャップ94を備えていない点がロッド90と相違している。また、キャップ94を備えていないため、円筒部93の先端側は小径化していない。
図17では、ロッド90Aが接続部223に取り付けられると、ロッド90Aの円筒部93の先端がフェース部10の裏面に接触する。言い換えると、ロッド90Aの全長と接続部223の位置とが、ロッド90Aの円筒部93の先端がフェース部10の裏面に接触するように設計されている。
このように、ロッド90や90Aの先端がフェース部10の裏面に接触することで、フェース部10のロッド90や90Aとの接触部分の変形が拘束される。つまり、ロッド90や90Aはフェース部10の変形を局所的に拘束する補強部材として機能する。ロッド90や90Aは、例えば、先端が先細り形状となっており、フェース部10の裏面に点接触する。これにより、フェース部10の変形を過剰に拘束することを抑制できる。
ロッド90や90Aの先端は、自然状態におけるフェース部10の裏面を押圧しない程度に接触するようにしてもよいし、フェース面10f側に押圧する程度に接触するようにしてもよい。また、接続部223に対する雄ねじ部92の締結度合によって、押圧の程度を調整可能としてもよく、最大に締結した場合には、ロッド90や90Aの先端がフェース部10の裏面をフェース面10f側に僅かに変位させてもよい。
フェース部10のロッド90や90Aとの接触部分の変形が拘束されることにより、フェース部10の剛性分布としては、相対的に中央部から上部では剛性が低く、相対的に下部では剛性が高くなる。つまり、打撃時にフェース部10の上部がバック側に撓み易くなる。そのため、打球の打出し角を一層高くすることができる。
また、ロッド90や90Aの重量により、ゴルフクラブヘッド1Dの重心は相対的にフェース部10側に位置することになる。よって、打球のバックスピン量が抑制される傾向になる。以上のことから、打球の最大飛距離性能が相対的に高くなる。すなわち、ロッド90や90Aは、ねじ式のウェイトとしての機能も有している。
このように、ゴルフクラブヘッド1Dは、本体部20の少なくともソール部22が繊維強化樹脂を積層して成型されているため、ソール部22に容易に金属製の接続部223を埋め込むことができる。そして、接続部223にロッド90や90Aを取りつけて、ロッド90や90Aの先端をフェース部10の裏面に接触させ、フェース部10の変形を拘束できる。フェース部10の反発性はルールによって上限が決められているが、ロッド90や90Aの先端をフェース部10の裏面に接触させてフェース部10の変形を拘束することにより、フェース部10の反発性を意図的に下げ、従来よりも広い範囲で高い反発性を持つ設計を実現できる。
また、前述のように、接続部223にロッド90や90Aを取りつけて、ロッド90や90Aの先端をフェース部10の裏面に接触させてフェース部10の変形を拘束することにより、打撃時にフェース部10の上部がバック側に撓み易くなり、打球の打出し角を一層高くすることができる。この際、クラウン部21が繊維強化樹脂を積層して成型されている場合は、クラウン部21が一層撓み易くなるため、従来よりも初速を速めることができる。
なお、以上の説明では、接続部223にロッド90や90Aを取り付ける例について説明したが、接続部223にロッドの代わりに、ゴルフクラブヘッド1Dの外部に露出するねじ式のウェイトを取り付けることも可能である。ウェイトは、ロッドと同様に雄ねじ部を有する構造とすることができるが、先端部がフェース部に接する必要はない。複数種類の重量のウェイトを準備し、接続部223に取り付けるウェイトの重量を変えることで、ゴルフクラブヘッド1Dの重心位置の調整が可能となる。ソール部22に接続部を複数個設け、2つ以上のウェイトを取り付け可能な構造としてもよい。
このように、ゴルフクラブヘッド1Dでは、クラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23が繊維強化樹脂を積層して成型されているため、余重量の確保が従来よりも容易である。その結果、余重量の一部をロッドやウェイトに振り分けることができる。
〈第1実施形態の変形例5〉
第1実施形態の変形例5では、クラウン部とソール部の剛性を制御したゴルフクラブヘッドの例を示す。なお、第1実施形態の変形例5において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図18は、第1実施形態の変形例5に係るゴルフクラブヘッド1Eを例示する平面図である。図19は、第1実施形態の変形例5に係るゴルフクラブヘッド1Eをクラウン部21の内面側から視た部分拡大図である。図18及び図19に示すように、ゴルフクラブヘッド1Eは、本体部20の少なくともクラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23が繊維強化樹脂を積層して成型されている。そして、クラウン部21は、薄肉の3本のスリット211を有している。
スリット211は、部分的にトウ-ヒール方向に伸びる細長状に形成された凹部であり、クラウン部21の内面から外面側に窪んでいる。スリット211は、所定間隔をあけて並置されている。スリット211は、トウ-ヒール方向の曲げ剛性への影響を小さくしつつ、主にフェース-バック方向の曲げ剛性を下げる剛性制御機構として機能する。
スリット211の幅W1は、例えば、1.0mm以上10.0mm以下であり、好ましくは2.0mm以上5.0mm以下である。隣接するスリット211の間隔S1は、例えば、1.0mm以上20.0mm以下であり、好ましくは3.0mm以上8.0mm以下である。スリット211の深さは、例えば、0.1mm以上1.0mm以下であり、好ましくは0.2mm以上0.4mm以下である。スリット211の長さL1は、例えば、10.0mm以上120.0mm以下であり、好ましくは40.0mm以上80.0mm以下である。
なお、図18では、一例として3本のスリット211が設けられているが、スリット211は、少なくとも1本、好ましくは複数本設ければよく、要求される剛性に応じて任意の本数を選択して構わない。スリット211の幅、長さ、深さが同一であれば、スリット211の本数が増えるほどクラウン部21は低剛性となる。
クラウン部21は、例えば、図20のような3枚のプリプレグ材を積層し、加圧しながら加熱して成型した構造とすることができる。但し、3枚以上のプリプレグ材を積層してクラウン部21を形成してもよい。
図20において、上下に位置するプリプレグ材51及び53としては、例えば、強化繊維を一方向に引きそろえて樹脂を含浸させたUD(Uni Direction)プリプレグを用いることができる。プリプレグ材51及び53の繊維方向は、略トウ-ヒール方向を向いていることもあるが、プリプレグ材51及び53として、UDプリプレグの繊維方向をトウ-ヒールに対して傾斜をつけるように配置したり、強化繊維を縦横に編み込んで樹脂を含浸させたプリプレグ材を用いたりしてもよい。
プリプレグ材51及び53に挟まれたプリプレグ材52としては、強化繊維を一方向に引きそろえて樹脂を含浸させたUDプリプレグを用いている。プリプレグ材52の繊維方向は、略フェース-バック方向を向いている。プリプレグ材52には、3本のスリット521が設けられており、プリプレグ材51~53が成型されると、スリット521の部分がスリット211となる。
このように、プリプレグ材52に繊維方向が略フェース-バック方向を向くUDプリプレグを用い、トウ-ヒール方向を長手方向とするスリット521を形成することで、トウ-ヒール方向の曲げ剛性への影響を小さくしつつ、主にフェース-バック方向の曲げ剛性を下げることできる。
図21は、第1実施形態の変形例5に係るゴルフクラブヘッド1Eを例示する底面図である。図22は、第1実施形態の変形例5に係るゴルフクラブヘッド1Eの本体部を例示する正面図である。図21及び図22に示すように、ソール部22は、2本のリブ221を有している。2本のリブ221は、クラウン-ソール方向から視たときに互いに交差して配置された一対の繊維強化樹脂である。リブ221は、ソール部22と同じ繊維強化樹脂から形成してもよい。リブ221は、フェース-バック方向の曲げ剛性を上げる剛性制御機構として機能する。ソール部22を構成する繊維強化樹脂の炭素繊維の方向と、リブ221の延びる方向は略同一であることが好ましい。
2本のリブ221は、フェース部10の裏面側からバック端25に向かって伸びて平面Pに対して傾斜する細長状に形成された凸部である。ここで、平面Pは、所定のライ角及びロフト角となるようにゴルフクラブヘッド1Eを地平面に静置し、フェース部10の中心から法線方向に延びる軸を含んだ地平面と垂直な平面である。また、クラウン-ソール方向から視たときとは、所定のライ角及びロフト角となるようにゴルフクラブヘッド1Eを地平面に静置して地平面の法線方向から視ることである。
クラウン-ソール方向から視たときに、平面Pに対する2本のリブ221の傾斜角度θ1及びθ2は、例えば、15度以上45度以下であり、好ましくは25度以上35度以下である。
クラウン-ソール方向から視たときに、2本のリブ221の交点Cは、平面Pと重複する位置にあることが好ましい。このように2本のリブ221を配置とすることで、ソール部の22の剛性を部分的に上げることが容易である。
リブ221の幅W2は、例えば、0.5mm以上3.0mm以下であり、好ましくは1.0mm以上2.0mm以下である。リブ221の高さは、例えば、0.5mm以上10mm以下であり、好ましくは2.0mm以上6.0mm以下である。リブ221の長さL2は、例えば、30.0mm以上120.0mm以下であり、好ましくは60.0mm以上80.0mm以下である。
なお、図21及び図22の例では、一例として2本のリブ221が設けられているが、要求される剛性に応じてリブ221の本数は1本以上の任意の本数として構わない。例えば、任意の方向に直線状や曲線状に伸びる1本のリブ221としてもよい。又、複数のリブ221を配置する場合、必ずしも交差させる必要はない。例えば、2本以上のリブ221を、略フェース-バック方向等に平行に配置してもよいし、フェース側に開口するV字型に配置してもよい。或いは、略フェース-バック方向に平行な1本以上のリブ221と、略フェース-バック方向に垂直な1本以上のリブ221をクロスさせて配置してもよい。
なお、スリット211やリブ221を形成するには、第1実施形態で説明したゴルフクラブヘッドの製造方法において、予浸材を積層する前に、予浸材の一部にスリットを入れたり、予浸材の一部をリブの形状に加工したりしておけばよい。
このように、ゴルフクラブヘッド1Eは、本体部20の少なくともクラウン部21、ソール部22、及びホゼル収容部23が繊維強化樹脂を積層して成型されているため、クラウン部21及びソール部22がチタン等の金属から形成されている場合と比べて、剛性の調整が容易である。そこで、ゴルフクラブヘッド1Eでは、繊維強化樹脂を用いて形成されたクラウン部21とソール部22の剛性を制御して打撃性能を向上させている。具体的には、スリット211によりクラウン部21のフェース-バック方向の曲げ剛性を下げると共に、リブ221によりソール部22のフェース-バック方向の曲げ剛性を上げている。これにより、クラウン部21が打撃時に撓み易くなり、打球の打出し角を高くすることができる。
なお、本体部20がチタン等の金属から形成されているゴルフクラブヘッドでは、製法(鋳造や鍛造等)により多くの制限が存在する。特に、部分的に曲げ剛性を高めようとして所定の部分の肉厚を厚くすると、その部分の重量が増加し、ヘッドの機能値の設計自由度を下げてしまう。同様に、部分的に曲げ剛性を低くしようとして所定の部分の肉厚を薄くすると、ヘッドの構造的な強度が弱まるため、ボールを打つ際の衝撃により破壊されやすくなる。そのため、他の要素への影響を最小限にしつつクラウン部21の剛性を下げたり、ソール部22の剛性を上げたりすることは容易ではなく、剛性の制御は狭い範囲に限定される。
これに対して、本体部20に繊維強化樹脂を用いた上記の製造方法では、様々な弾性率の繊維を持つプリプレグ材や、繊維と樹脂の比率の異なるプリプレグ材を用いたり、プリプレグ材を様々な形状にしたり、プリプレグ材を異素材(例えば、金属線、金属メッシュや発泡剤等)と組み合わせたりすることが可能である。そのため、本体部20がチタン等の金属から形成されている場合には達成できなかった、より幅広いレンジでの剛性の設計が可能となる。その結果、様々なスウィングタイプのゴルファーに対して、好適な特性を備えたゴルフクラブを提供可能となる。
なお、本実施形態では、トウ-ヒール方向の曲げ剛性への影響を小さくしつつ、主にフェース-バック方向の曲げ剛性を下げる剛性制御機構としてスリット211を採用し、フェース-バック方向の曲げ剛性を上げる剛性制御機構としてリブ221を採用する例を示した。しかし、これには限定されず、例えば、スリット211に代えて部分的に低弾性の材料を配置したり、短冊状にカットしたプリプレグシートをスリット状の隙間を作って配置したりしてもよい。また、リブ221に代えて金属線や、金属メッシュ等を採用してもよい。また、リブ221は、金属片や、金属片を繊維強化樹脂で包んだものであってもよい。なお、低弾性の材料としては、例えば、樹脂、ゴム、繊維強化樹脂等を用いることができる。
また、本実施形態では、クラウン部21側にトウ-ヒール方向の曲げ剛性への影響を小さくしつつ、主にフェース-バック方向の曲げ剛性を下げる剛性制御機構を設け、ソール部22側にフェース-バック方向の曲げ剛性を上げる剛性制御機構を設けた。しかし、これには限定されず、クラウン部21側にトウ-ヒール方向の曲げ剛性への影響を小さくしつつ、主にフェース-バック方向の曲げ剛性を上げる剛性制御機構を設け、ソール部22側にトウ-ヒール方向の曲げ剛性には影響を小さくしつつ、主にフェース-バック方向の曲げ剛性を下げる剛性制御機構を設けてもよい。この場合には、ボールの上がりすぎを抑える効果を奏する。
また、第1実施形態の変形例5は、他の変形例と同時に実施可能である。例えば、ゴルフクラブヘッド1Eに金属ホゼルやロッドを設けてもよい。
〈第1実施形態の変形例6〉
第1実施形態の変形例6では、本体部の構成が異なるゴルフクラブヘッドの例を示す。なお、第1実施形態の変形例6において、既に説明した実施形態と同一構成部についての説明は省略する場合がある。
図23は、第1実施形態の変形例6に係るゴルフクラブヘッド1Fを例示する分解斜視図である。図23に示すように、ゴルフクラブヘッド1Fは、フェース部10と本体部30とが一体化された中空構造体である。
本体部30は、クラウン側に位置する第1部材31と、ソール側に位置する第2部材32とを有している。第1部材31と第2部材32とを組み合わせて本体部30が形成され、更にフェース部10と組み合わせてゴルフクラブヘッド1Fが形成される。
ゴルフクラブヘッド1Fは、例えば、以下のような方法により製造される。まず、互いに組み立て可能及び分解可能な上金型と下金型で構成された金型組立体を準備する。そして、繊維強化樹脂からなる複数枚の予浸材を準備し、この予浸材を積層するように上金型に貼り付けて第1部材31を形成する。また、繊維強化樹脂からなる複数枚の他の予浸材を準備し、この予浸材を積層するように下金型に貼り付けて第2部材32を形成する。
次に、上金型と下金型とを組み立てて、第1部材31と第2部材32とを結合させることで、ゴルフクラブヘッド1Fの本体部30の原形を成型する。
次に、本体部30の原形が収容された金型組立体を袋に入れる。そして、この袋を開閉式密閉容器に入れて、気圧発生機構により真空負圧をかけると共に、加熱機構により熱を加える。これにより、本体部30の原形における繊維強化樹脂からなる予浸材が架橋反応によって硬化する。本体部加熱成形後に予備成型したフェース部10と接着接合することでゴルフクラブヘッド1Fの半製品が形成される。このゴルフクラブヘッド1Fの半製品のバリを取って、表面加工を施すことで、ゴルフクラブヘッド1Fが完成する。
図24は、第1実施形態の変形例6に係るゴルフクラブヘッド1Gを例示する分解斜視図である。図24に示すように、ゴルフクラブヘッド1Gは、フェース部10と本体部40とが一体化された中空構造体である。
本体部40は、フェース側に位置する第1部材41と、バック側に位置する第2部材42とを有している。第1部材41と第2部材42とを組み合わせて本体部40が形成され、更にフェース部10と組み合わせてゴルフクラブヘッド1Gが形成される。
ゴルフクラブヘッド1Gは、例えば、以下のような方法により製造される。まず、互いに組み立て可能及び分解可能な前金型と後金型で構成された金型組立体を準備する。そして、繊維強化樹脂からなる複数枚の予浸材を準備し、この予浸材を積層するように前金型に貼り付けて第1部材41を形成する。また、繊維強化樹脂からなる複数枚の他の予浸材を準備し、この予浸材を積層するように後金型に貼り付けて第2部材42を形成する。
次に、前金型と後金型とを組み立てて、第1部材41と第2部材42とを結合させることで、ゴルフクラブヘッド1Gの本体部40の原形を成型する。
次に、本体部40の原形が収容された金型組立体を袋に入れる。そして、この袋を開閉式密閉容器に入れて、気圧発生機構により真空負圧をかけると共に、加熱機構により熱を加える。これにより、本体部40の原形における繊維強化樹脂からなる予浸材が架橋反応によって硬化する。本体部加熱成形後に予備成型したフェース部10と接着接合することでゴルフクラブヘッド1Gの半製品が形成される。このゴルフクラブヘッド1Gの半製品のバリを取って、表面加工を施すことで、ゴルフクラブヘッド1Gが完成する。
このように、本体部は、ゴルフクラブヘッド1等のように一体型であってもよく、ゴルフクラブヘッド1Fや1Gのように別体型であってもよい。
以上、好ましい実施形態について詳説したが、上述した実施形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G ゴルフクラブヘッド
10 フェース部
10f フェース面
20、30、40 本体部
21 クラウン部
22 ソール部
23 ホゼル収容部
25 バック端
27 金属ホゼル
28 シャフトケース
29 取付ねじ
31、41 第1部材
32、42 第2部材
51、52、53 プリプレグ材
70、71、72 重量部
90、90A ロッド
91 頭部
92 雄ねじ部
93 円筒部
94 キャップ
201 開口部
222 凹部
223 接続部
224 雌ねじ部
251、252 繊維強化樹脂

Claims (11)

  1. フェース部と、繊維強化樹脂を積層して成型されたクラウン部、ソール部、及びホゼル収容部を少なくとも含む本体部と、を有する中空構造体のゴルフクラブヘッドであって、
    ヘッド体積が450cc以上470cc以下であり、
    ヘッド重量が200g以下であり、
    前記クラウン部及び前記ソール部の各々の平均厚さが0.7mm以上であり、
    ヘッド外殻より内側に、前記クラウン部及び前記ソール部より比重の重い材料からなる重量部を有し、
    前記重量部は、重量が20g以上であり、前記クラウン部及び/又は前記ソール部に取り付けられているゴルフクラブヘッド。
  2. 前記フェース部の反発を示すCT値が257μs以下である請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記ヘッド重量が180g以上であり、
    前記重量部の重量が30g以上55g以下である請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記重量部は、前記本体部の内面及び外面に露出していない請求項1乃至3の何れか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 前記重量部は、前記ヘッド外殻に接する面と、前記ヘッド外殻に接しない面と、を有し、
    前記ヘッド外殻に接しない面に少なくとも1層の繊維強化樹脂の層を有し、
    前記繊維強化樹脂の層は、前記クラウン部の内面及び/又は前記ソール部の内面と接している請求項1乃至4の何れか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 最大ヘッド高さが60mm以上であり、最大ヘッド幅が112mm以上である請求項1乃至5の何れか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  7. シャフト可変式のアジャスタビリティ機構を有する請求項1乃至6の何れか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  8. 外部に露出するねじ式のウェイトを有する請求項1乃至7の何れか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  9. 前記重量部の重量は、ヘッド重量の20%以上である請求項1乃至8の何れか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  10. 前記ソール部に繊維強化樹脂からなるリブを有する請求項1乃至9の何れか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
  11. 前記クラウン部に部分的にトウ-ヒール方向に伸びる薄肉のスリットを有する請求項1乃至10の何れか一項に記載のゴルフクラブヘッド。
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