JP2022023821A - 放射線治療支援システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】腫瘍への薬剤の投与を支援すること。【解決手段】放射線治療支援システムは、第1の取得部、第2の取得部及び治療計画作成部を含む。第1の取得部は、腫瘍に投与される薬剤の分布を取得する。第2の取得部は、前記腫瘍に投与される放射線の線量の分布を取得する。治療計画作成部は、前記薬剤の分布と前記線量の分布とに基づいて、前記薬剤と前記放射線とを併用した前記腫瘍に対する治療計画を作成する。【選択図】 図4

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、放射線治療支援システム及び方法に関する。
放射線治療等の治療法の効果を向上させるため、超音波や内視鏡のガイド下において腫瘍付近に放射線増感剤や抗がん剤等の薬剤を注入する方法や、腫瘍に特異的に集積する抗体を含む薬剤を皮膚下注入する方法がある。これら薬剤注入は、術者の知識経験を基に手探りで行われている。
特表2012-527627号公報 特表2008-515548号公報 特開2012-148117号公報 特表2019-528134号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、腫瘍への薬剤の投与を支援することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る放射線治療支援システムは、第1の取得部、第2の取得部及び治療計画作成部を含む。第1の取得部は、腫瘍に投与される薬剤の分布を取得する。第2の取得部は、前記腫瘍に投与される放射線の線量の分布を取得する。治療計画作成部は、前記薬剤の分布と前記線量の分布とに基づいて、前記薬剤と前記放射線とを併用した前記腫瘍に対する治療計画を作成する。
図1は、放射線治療支援システムの構成例を示す図である。 図2は、放射線治療支援システムの処理の流れの一例を示す図である。 図3は、超音波内視鏡を用いた薬剤投与術の一例を模式的に示す図である。 図4は、薬剤投与計画装置の構成例を示す図である。 図5は、薬剤投与計画装置による薬剤投与計画作成処理の第一の実施例の流れを示す図である。 図6は、薬剤投与計画画像の一例を示す図である。 図7は、薬剤投与計画の表示画面の一例を示す図である。 図8は、薬剤投与計画装置による薬剤投与計画作成処理の第二の実施例の流れを示す図である。 図9は、腫瘍に関する薬剤分布の一例を模式的に示す図である。 図10は、薬剤分布の表示画面の一例を示す図である。 図11は、薬剤分布と線量分布との重ね合わせ表示例を示す図である。 図12は、薬剤投与計画装置による薬剤併用治療計画の作成処理の流れを示す図である。 図13は、複数の薬剤併用治療計画のリストの表示画面の一例を示す図である。 図14は、図1に示す薬剤投与ガイド装置の構成例を示す図である。 図15は、薬剤投与ガイド装置による薬剤投与ガイド処理の流れを示す図である。 図16は、ステップSD1において表示されるガイド画面の一例を示す図である。 図17は、ステップSD3において表示されるガイド画面の一例を示す図である。 図18は、ステップSD5において表示されるガイド画面の一例を示す図である。 図19は、薬剤分布を生成する機械学習モデルの入出力例を示す図である。 図20は、放射線照射タイミングの指定画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、放射線治療支援システム及び方法の実施形態について詳細に説明する。
実施形態に係る放射線治療支援システムは、患者の腫瘍に投与する薬剤を併用した放射線治療を支援するコンピュータシステムである。本実施形態に係る放射線治療支援システムは、そのため、患者の腫瘍に投与する薬剤を投与する薬剤注入器具を介した注入を支援する。薬剤の投与術としては、穿刺針付きの内視鏡を体内に侵入させ体内から穿刺針を刺して薬剤を注入する経体内注入式や皮膚表面から注射針を刺して薬剤を注入する皮膚下注入式等がある。実施形態に係る放射線治療支援システムは、何れの術式にも対応可能であるが、以下の説明を具体的に行うため、経体内注入式に対応するものであるとする。なお、穿刺とは、血液や髄液、関節液、腹水等の検体を採取する時に、血管や骨髄、間接腔、腹腔内等に針を刺すことである。注射とは、薬の投与方法の一つで、針を皮下や筋肉、血管等に刺して薬液を注入することである。
腫瘍に投与される薬剤としては、例えば、放射線増感剤や抗がん剤等の薬剤でもよいし、腫瘍に特異的に集積する抗体を含む薬剤でもよい。これら薬剤は、放射線治療に並行して使用することにより、腫瘍の縮小に関して放射線との相乗効果を得ることが期待される。
図1は、放射線治療支援システム100の構成例を示す図である。図1に示すように、放射線治療支援システム100は、医用画像診断装置1、放射線治療計画装置2、薬剤投与計画装置3、薬剤投与ガイド装置4及び超音波内視鏡5を有する。
医用画像診断装置1は、薬剤投与の対象である患者に医用撮像を施して患者に関する医用画像を生成する。医用画像診断装置1としては、患者体内の解剖学的組織の形態及び/又は性状が描画された医用画像を生成可能であれば、如何なる撮像原理のものでもよく、例えば、X線画像診断装置やX線コンピュータ断層撮影装置、磁気共鳴イメージング装置、超音波画像診断装置、核医学診断装置が利用可能である。実施形態においては、解剖学的組織の形態の描画に優れ放射線治療計画にも使用可能なX線コンピュータ断層撮影装置又は磁気共鳴イメージング装置が好適である。
X線コンピュータ断層撮影装置は、例えば、X線管とX線検出器とを保持する回転フレームを高速で回転させながらX線管から患者にX線を照射し、患者を透過したX線をX線検出器により検出する。そしてX線コンピュータ断層撮影装置は、X線検出器からの生データに基づいて、患者体内に存在する物質のX線減弱係数の空間分布を表現するCT画像を生成する。磁気共鳴イメージング装置は、例えば、静磁場磁石を介した静磁場の印加の下、傾斜磁場コイルを介した傾斜磁場の印加と送信コイルを介したRFパルスの印加とが繰り返される。RFパルスの印加に起因して患者から放出されたMR信号が放出される。磁気共鳴イメージング装置は、放出されたMR信号を受信コイルを介して受信し、受信されたMR信号に基づいて、患者体内に存在する水素原子核の空間分布を表現するMR画像を生成する。CT画像及びMR画像は、医用画像の一例である。医用画像は、二次元状に配列された複数の画素(ピクセル)を含む二次元画像でもよいし、三次元状に配列された複数の画素(ボクセル)を含む三次元画像でもよい。
放射線治療計画装置2は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリ、通信インタフェース、表示機器、入力インタフェース、記憶装置を含むコンピュータである。放射線治療計画装置2は、医用画像診断装置1により生成された医用画像を利用して当該患者に関する放射線治療計画を作成する。放射線治療計画は、フォワード・プランニング(Forward Planning)とインバース・プランニング(Inverse Planning)の2種類がある。放射線治療計画装置2は、放射線治療計画として、照射門数や照射角度、放射線強度、コリメータ開度、ウェッジフィルタ等の放射線治療条件を決定し、当該放射線治療条件に基づいて、腫瘍に対する投与線量の予測空間分布(以下、線量分布と呼ぶ)を決定する。放射線治療条件と線量分布とは放射線治療計画に含まれる。
薬剤投与計画装置3は、医用画像診断装置1により生成された医用画像を利用して当該患者に関する薬剤投与計画を作成するコンピュータである。薬剤投与計画は、患者の腫瘍に投与される薬剤の注入を支援するための情報を含む。薬剤投与計画は、具体的には、超音波内視鏡5等の薬剤注入器具の患者体内での目標位置に関する情報を含む。
薬剤投与ガイド装置4は、薬剤投与計画装置3により作成された薬剤投与計画に基づいて、薬剤注入器具である超音波内視鏡5を用いた薬剤の投与をガイドするコンピュータである。
超音波内視鏡5は、患者の食道や胃等の管腔組織に挿入される挿入部を有する内視鏡である。内視鏡は、挿入部に光学撮像装置と超音波撮像装置とを装備する。光学撮像装置は、患者の管腔組織内の光学画像を生成し、超音波撮像装置は、患者の管腔組織内の超音波画像を生成する。超音波撮像装置は、コンベックス式やラジアル式等の如何なる走査方式にも適用可能である。挿入部の先端部には薬剤を注入可能な穿刺針が設けられている。超音波内視鏡5は薬剤注入器具及び撮像部の一例である。
図2は、放射線治療支援システム100の処理の流れの一例を示す図である。図2に示すように、まず、医用画像診断装置1は、薬剤投与対象の患者に医用撮像を施して当該患者に関する医用画像を生成する(ステップSA)。ステップSAが行われると放射線治療計画装置2は、ステップSAにおいて生成された医用画像を利用して、当該患者に関する放射線治療計画を作成する(ステップSB)。ステップSBが行われると薬剤投与計画装置3は、ステップSAにおいて生成された医用画像を利用して、当該患者に関する薬剤投与計画及び薬剤併用治療計画を作成する(ステップSC)。ステップSCが行われると、放射線治療装置による放射線治療の開始前において、超音波内視鏡5を用いて当該患者に薬剤が投与される。この際、薬剤投与ガイド装置4は、ステップSCにおいて作成された薬剤投与計画に基づいて、超音波内視鏡5を用いた薬剤投与をガイドする(ステップSD)。薬剤投与計画に基づいてガイドが行われることにより、術者は、安全且つ効率的に薬剤投与を行うことができる。薬剤が投与されて放射線治療の準備が整うと、薬剤併用治療計画に従い放射線治療装置により放射線治療が行われる。
図3は、超音波内視鏡5を用いた薬剤投与術の一例を模式的に示す図である。図3においては、膵臓に腫瘍が発生しているものとする。図3に示すように、膵臓は、管腔組織である胃の近くに位置している。そのため、膵臓に薬剤を投与する場合、胃内部から膵臓に向けて穿刺針51を刺入させる。より詳細には、術者は、挿入部53を口から挿入し胃内に進入させる。図示は省略しているが、挿入部53には光学撮像装置及び超音波撮像装置が設けられている。光学撮像装置により生成された光学画像と超音波撮像装置により生成された超音波画像とはリアルタイムで表示機器に表示される。この際、薬剤投与計画も光学画像と超音波画像と共に表示機器に表示される。術者は、薬剤投与計画と光学画像と超音波画像とを観察しながら、挿入部53の先端部を胃内の目標位置まで進める。先端部が目標位置まで到達したら、術者は、挿入部53の先端部に設けられた穿刺針51を伸ばして腫瘍に刺し入れ、穿刺針51の針先が目標位置まで到達したら、薬剤を注入する。これにより薬剤投与術が終了する。
なお、図2の処理の流れは一例であり、これに限定されず、種々の変形が可能である。例えば、薬剤投与計画が作成された後に放射線治療計画が作成され、その後、薬剤併用治療計画が作成されてもよい。また、実施形態に係る放射線治療支援システム100は、放射線治療のための薬剤投与に限定されず、放射線治療を前提にしない薬剤投与にも適用可能である。この場合、放射線治療を行う必要がないので、放射線治療計画が作成されなくてもよい。
次に、図2のステップSCにおいて使用される薬剤投与計画装置3について説明する。
図4は、薬剤投与計画装置3の構成例を示す図である。図4に示すように、薬剤投与計画装置3は、処理回路31、通信インタフェース33、表示機器35、入力インタフェース37及び記憶装置39を有する。処理回路31は処理部の一例であり、通信インタフェース33は通信部の一例であり、表示機器35は表示部の一例であり、入力インタフェース37は入力部の一例であり、記憶装置39は記憶部の一例である。
処理回路31は、プロセッサを有する。当該プロセッサが記憶装置39等にインストールされた各種プログラムを起動することにより、取得機能311、薬剤投与計画作成機能312、薬剤分布生成機能313、薬剤併用治療計画作成機能314及び表示制御機能315を実現する。各機能311-315は単一の処理回路31で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能311-315を実現するものとしても構わない。取得機能311は取得部の一例であり、薬剤投与計画作成機能312は作成部の一例であり、薬剤分布生成機能313は散布分布生成部の一例であり、薬剤併用治療計画作成機能314は治療計画作成部の一例であり、表示制御機能315は表示部の一例である。
取得機能311の実現により、処理回路31は、種々の情報を取得する。具体的には、処理回路31は、医用画像診断装置1により生成された医用画像、放射線治療計画装置2により生成された放射線治療計画等を取得する。取得の形態としては、各種装置から直接的に取得する事に限定されず、当該装置から受信した情報を記憶装置39に記憶し、記憶装置39から当該情報を取得してもよい。
薬剤投与計画作成機能312の実現により、処理回路31は、取得機能311により取得された医用画像に描出される腫瘍及び解剖学的組織の形態及び性状に応じて、当該腫瘍の位置と当該腫瘍に投与される薬剤を注入する超音波内視鏡5の目標位置とを含む薬剤投与計画を作成する。目標位置は、超音波内視鏡5の挿入部の先端部の目標位置(以下、内視鏡目標到達点と呼ぶ)と、腫瘍における超音波内視鏡5の穿刺針の目標位置(以下、薬剤注入点と呼ぶ)と、腫瘍に穿刺針を刺し入れる位置(以下、腫瘍刺入点と呼ぶ)と、胃等の管腔組織に穿刺針を刺し入れる位置(以下、組織刺入点と呼ぶ)との少なくとも一つを含む。薬剤投与計画は、腫瘍の位置及び超音波内視鏡5の目標位置の他、薬剤の注入量や注入速度、注入タイミング等の薬剤投与パラメータを含む。
薬剤分布生成機能313の実現により、処理回路31は、取得機能311により取得された医用画像と薬剤の注入点と薬剤の注入量とに基づいて、腫瘍に関する投与薬剤量の予測空間分布(以下、薬剤分布と呼ぶ)を生成する。すなわち、処理回路31は、医用画像と薬剤投与計画の薬剤投与パラメータとに基づいて薬剤分布を生成する。薬剤分布の各画素には投与薬剤量が割り当てられている。
薬剤併用治療計画作成機能314の実現により、処理回路31は、薬剤分布と放射線の線量分布とに基づいて、薬剤と放射線とを併用した腫瘍に対する治療計画である薬剤併用治療計画を作成する。薬剤併用治療計画は、薬剤と放射線とを併用した放射線治療において患者に投与される放射線の予測空間分布である線量分布を含む。薬剤併用治療計画の線量分布は、放射線治療計画の線量分布をそのまま又は修正した線量分布である。以下、薬剤併用治療計画の線量分布を確定線量分布と呼ぶ。また、放射線治療計画装置2等により生成された線量分布を初期線量分布と呼ぶことにする。また、放射線治療計画装置2により作成された放射線治療計画を初期治療計画と呼ぶ。例えば、処理回路31は、薬剤分布の各画素に割り当てられた投与薬剤量に基づいて、初期線量分布の各画素に割り当てられた投与線量を増減して確定線量分布を作成する。
表示制御機能315の実現により、処理回路31は、種々の情報を、表示機器35を介して表示する。例えば、処理回路31は、薬剤投与計画や薬剤併用治療計画、薬剤分布、初期線量分布、確定線量分布等を表示する。
通信インタフェース33は、有線又は無線を介して、放射線治療支援システム100に含まれる医用画像診断装置1、放射線治療計画装置2、薬剤投与ガイド装置4及び超音波内視鏡5との間で情報通信を行うためのインタフェースである。
表示機器35は、処理回路31の表示制御機能315に従い種々の情報を表示する。表示機器35としては、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが適宜使用可能である。また、表示機器35は、プロジェクタでもよい。
入力インタフェース37は、ユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路31に出力する。具体的には、入力インタフェース37として、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド、タッチパネルディスプレイ等が適宜用いられる。入力インタフェース37は、音声を集音するマイク等の入力機器からの音声信号を用いた音声入力装置であってもよい。入力インタフェース37は、光学センサを用いた非接触入力回路でもよい。入力インタフェース37は、入力操作に応じた電気信号を処理回路31へ出力する。また、入力インタフェース37は、ネットワーク等を介して接続された他のコンピュータに設けられた入力機器でもよい。
記憶装置39は、種々の情報を記憶するROMやRAM、HDD、SSD、集積回路記憶装置等の記憶装置である。記憶装置39は、例えば、取得機能311により取得された医用画像や放射線治療計画等を記憶する。記憶装置39は、上記記憶装置以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬型記憶媒体や、半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。記憶装置39は、薬剤投与計画装置3に有線又は無線を介して接続された他のコンピュータ内にあってもよい。
次に、薬剤投与計画装置3による薬剤投与計画作成処理について説明する。薬剤投与計画作成処理は、薬剤投与計画の作成方法に応じて種々の実施例が可能であり、例えば、薬剤分布を使用しない第一の実施例と使用する第二の実施例とがある。以下、順番に説明する。
図5は、薬剤投与計画装置3による薬剤投与計画作成処理の第一の実施例の流れを示す図である。図5に示すように、処理回路31は、取得機能311の実現により、医用画像を取得する(ステップSC1-1)。ステップSC1-1において処理回路31は、例えば、医用画像診断装置1から通信インタフェース33を介して患者に関する医用画像を取得する。医用画像としては、患者の解剖学的構造の描画に優れたCT画像又はMR画像が好ましい。以下の説明において、取得された医用画像は、三次元画像であるとする。
ステップSC1-1が行われると処理回路31は、薬剤投与計画作成機能312の実現により、ステップSC1-1において取得された医用画像に描出される腫瘍及び解剖学的組織の形態及び性状を特定する(ステップSC2-1)。ステップSC2-1において処理回路31は、例えば、医用画像に画像認識処理を施して腫瘍及び解剖学的組織の分類処理を行う。腫瘍は、薬剤の投与対象であり、一つの場合もあるし複数の場合もある。解剖学的組織は、医用画像に描出されているあらゆる人体組織が対象である。画像認識処理としては、閾値処理や機械学習等を用いて行われればよい。腫瘍及び解剖学的組織の分類は、ユーザにより入力インタフェース37等を介して手動で行われてもよい。分類処理が行われることにより腫瘍及び解剖学的組織の形態が特定されることとなる。「形態」は、腫瘍及び解剖学的組織の位置や形状、範囲を含む情報である。具体的には、腫瘍の形状や血管の太さ及び走行方向等である。
形態が特定されると処理回路31は、各腫瘍及び解剖学的組織の性状を特定する。性状は、例えば、腫瘍の発生部位の組織名又は記号と、解剖学的組織の組織名又は記号や薬剤及び/又は穿刺に対する性質とを含む。薬剤及び/又は穿刺に対する性質としては、硬さや粘性、禁忌等に関する情報を含む。解剖学的組織の組織名又は記号は、当該解剖学的組織の形態に基づき解剖学的基準点(解剖学的ランドマーク)や機械学習等を利用することにより特定可能である。解剖学的組織の薬剤及び/又は穿刺に対する性質は、LUT(Look Up Table)等を利用して特定可能である。例えば、解剖学的組織の組織名又は記号に、当該解剖学的組織の薬剤及び/又は穿刺に対する性質に関する情報を関連づけたLUT(以下、性質テーブルと呼ぶ)が予め生成され、処理回路31は、各解剖学的組織の組織名又は記号を性質テーブルに入力することにより、当該解剖学的組織の薬剤及び/又は穿刺に対する性質を出力する。なお、性質テーブルの代わりにニューラルネットワークが用いられてもよい。また、医用画像の画素値が組織の機能が数値化された値である場合、当該画素値が組織の性状として用いられてもよい。例えば、核医学画像の画素値は組織の代謝等を表し、超音波ドプラ画像の画素値は血流の速度や方向等を表し、造影CT画像又は造影MR画像に基づく解析画像の画素値は造影剤(又は血流)の速度や方向等を表す。
ステップSC2-1が行われると処理回路31は、薬剤投与計画作成機能312の実現により、薬剤投与計画を作成する(ステップSC3-1)。ステップSC3-1において処理回路31は、腫瘍の位置や超音波内視鏡5の目標位置等の薬剤投与計画パラメータを、ステップSC1-1において生成された医用画像に付すことにより、薬剤投与計画画像を生成する。生成された薬剤投与計画は、記憶装置39に記憶される。
図6は、薬剤投与計画画像I1の一例を示す図である。図6に示すように、薬剤投与計画画像I1は、ステップSC2-1において特定された腫瘍及び解剖学的組織が描画されている。なお、薬剤投与計画画像I1は、三次元画像であるが、便宜のため、二次元画像として図示している。
まず、処理回路31は、腫瘍の位置に基づいて、薬剤注入器具として、皮膚表面から注射をするための注射針付き注射器を使用するか、体内から注射をするための穿刺針付きの超音波内視鏡5を使用するかを決定する。一例として、処理回路31は、腫瘍と皮膚表面との間の距離に応じて注射針付き注射器を使用するか、穿刺針付きの超音波内視鏡5を使用するかを決定する。例えば、腫瘍と皮膚表面との距離が閾値より短い場合、注射針付き注射器を使用すると決定し、腫瘍と皮膚表面との距離が閾値より長い場合、穿刺針付きの超音波内視鏡5を使用すると決定する。閾値は穿刺針の長さ等に応じて任意の値に設定可能である。他の例として、処理回路31は、腫瘍が発生している解剖学的組織の種類に応じて、注射針付き注射器を使用するか、穿刺針付きの超音波内視鏡5を使用するかを決定する。例えば、解剖学的組織の名称又は記号毎に、注射針付き注射器を使用する旨のフラグ又は穿刺針付きの超音波内視鏡5を使用する旨のフラグを関連付けたLUT(以下、使用器具テーブルと呼ぶ)が予め生成され記憶装置39に記憶されている。処理回路31は、対象腫瘍が発生している解剖学的組織の名称又は記号を上記方法により特定し、特定された名称又は記号を使用器具テーブルに入力し、当該名称又は記号に関連付けられたフラグを出力することにより、注射針付き注射器を使用するか、穿刺針付きの超音波内視鏡5を使用するかを決定する。
穿刺針付きの超音波内視鏡5を使用する場合、処理回路31は、ステップSC2-1において特定された解剖学的組織の形態及び性状に基づいて、腫瘍に近い管腔臓器を、超音波内視鏡5を挿入する組織(以下、挿入対象組織と呼ぶ)として決定する。例えば、腫瘍が膵臓に発生している場合、膵臓の近くに管腔組織である胃が存在しているので、胃が挿入対象組織として決定される。挿入対象組織は、処理回路31による画像認識処理により決定されてもよいし、術者等により入力インタフェース37を介して手動で決定されてもよい。
次に処理回路31は、腫瘍と挿入対象組織との位置関係に基づいて目標位置を決定する。例えば、処理回路31は、目標位置として、組織刺入点PP1と腫瘍刺入点PP2と薬剤注入点PIとを決定する。薬剤注入点PIは、薬剤投与対象の腫瘍内の位置であり、穿刺針の針先の目標位置である。薬剤注入点PIは、腫瘍の中心点や重心点等に自動的に設定されてもよいし、術者等により入力インタフェース37を介して手動で設定されてもよい。組織刺入点PP1は、穿刺針を挿入対象組織に刺し入れる位置である。腫瘍刺入点PP2は、穿刺針を挿入対象組織より深い位置にある、薬剤注入対象の腫瘍に刺し入れる位置である。例えば、胃壁のうち、薬剤注入点PIから穿刺針の届く範囲にある位置が組織刺入点PP1に決定される。この際、挿入部に対する穿刺針の取付角度に基づいて組織刺入点PP1の位置が制限されてもよい。腫瘍刺入点PP2は、組織刺入点PP1と薬剤注入点PIとを結ぶ直線の延長線が腫瘍表面に交差する点に設定される。腫瘍が挿入対象組織の壁面に存在する場合などは組織刺入点PP1と腫瘍刺入点PP2とが同一位置に設定されてもよい。
次に処理回路31は、他の目標位置として内視鏡目標到達点PEを設定する。内視鏡目標到達点PEは、組織刺入点PP1又は腫瘍刺入点PP2に穿刺針を刺し入れ可能な、管腔組織内における超音波内視鏡5の挿入部の先端部の位置である。内視鏡目標到達点PEは、例えば、組織刺入点PP1と腫瘍刺入点PP2とを結ぶ直線の延長線上であって胃内の任意の位置、より詳細には、超音波内視鏡5の挿入部の先端部が到達可能な位置に設定されるとよい。内視鏡目標到達点PEは、処理回路31により上記アルゴリズムに従い設定されてもよいし、術者等により入力インタフェース37を介して手動で設定されてもよい。なお、組織刺入点PP1、腫瘍刺入点PP2、薬剤注入点PI及び内視鏡目標到達点PEの決定順序は、上記例に限定されず、如何なる順序でもよい。
図6に示すように、薬剤投与計画画像I1には、挿入部を模した挿入部マーク63と穿刺針を模した穿刺針マーク61とが重畳されてもよい。挿入部マーク63は先端部が内視鏡目標到達点PEに位置するように配置され、穿刺針マーク61は針先が薬剤注入点PIに位置し、他端が挿入部における穿刺針の取付部に位置するように配置されるとよい。このように挿入部マーク63及び穿刺針マーク61を薬剤投与計画画像I1に重畳することにより、超音波内視鏡5と種々の目標位置との位置関係を視覚的に把握することが可能になる。
処理回路31は、薬剤投与計画として、患者の情報や状態又は腫瘍の状態に基づいて、薬剤の注入量を決定してもよい。薬剤が抗がん剤の場合、注入量は、例えば、患者の身体計測値と生体内物質の計測値とに基づいて決定される。具体的には、患者の身長と体重とから求められる体表面積や、血小板や白血球などの患者のバイオマーカの計測値などに基づいて注入量が決定されればよい。例えば、抗がん剤の注入量は、患者の体表面積が大きいほど多く、白血球が少なくなるほど減少するように計算されるとよい。注入量は、処理回路31により上記アルゴリズムに従い設定されてもよいし、術者等により入力インタフェース37を介して手動で設定されてもよい。また、処理回路31は、薬剤投与計画として、注入速度を、所定のアルゴリズムに従い設定してもよいし、術者等により入力インタフェース37を介して手動で設定してもよい。
ステップSC3-1が行われると処理回路31は、表示制御機能315の実現により、ステップSC3-1において作成された薬剤投与計画を表示する(ステップSC4-1)。薬剤投与計画は、表示機器35に表示される。処理回路31は、薬剤投与計画として、ステップSC1-1において取得された医用画像に、ステップ3-1において決定された目標位置等の薬剤投与計画パラメータを付して表示する。
図7は、薬剤投与計画の表示画面I2の一例を示す図である。表示画面I2は、薬剤投与計画画像I21、投与術種の表示欄I22及び薬剤投与計画パラメータの表示欄I23を含む。薬剤投与計画画像I21は、ステップSC3-1において生成された薬剤投与計画画像と同一である。薬剤投与計画画像I21は、ステップSC1-1において取得された医用画像に、腫瘍の位置や超音波内視鏡5の目標位置等の薬剤投与計画パラメータが付された画像である。表示欄I22には、ステップSC3-1において決定された、注射針付き注射器を使用するか又は穿刺針付きの超音波内視鏡5を使用するかに関するメッセージが表示される。例えば、穿刺針付きの超音波内視鏡5を使用すると決定された場合、「内視鏡を用いた穿刺針からの投与がお勧めです」等のメッセージが表示される。表示欄I23には、ステップSC3-1において決定された薬剤投与計画パラメータに関する情報が表示される。例えば、薬剤投与計画パラメータ「腫瘍位置」に関する情報として「腫瘍は膵臓にあります」、薬剤投与計画パラメータ「組織刺入点」に関する情報として「胃内から穿刺針で薬剤を投与します」、薬剤投与計画パラメータ「内視鏡目標到達点」に関する情報として「内視鏡の目標位置は〇〇です」、薬剤投与計画パラメータ「薬剤注入点」に関する情報として「穿刺針の穿刺深さは〇〇です」等が表示される。
薬剤投与計画は、超音波内視鏡5の目標位置と患者体内の腫瘍及び周辺解剖学的組織との位置関係を術者等に提示することができるので、術者等は、超音波内視鏡5等の薬剤注入器具の侵入経路を事前に容易且つ明確に想像することができる。よって薬剤投与計画により薬剤投与術の確実性を向上することができる。
なお、上記の説明において薬剤注入点は腫瘍に設定されるものとした。しかしながら、実施形態はこれに限定されない。例えば、腫瘍を栄養する血管がある場合、当該血管に薬剤を注入することにより腫瘍に薬剤を投与してもよい。具体的には、薬剤投与計画作成機能312の実現により、処理回路31は、医用画像に描画される腫瘍に接続する特定の血管領域を探索し、当該特定の血管領域が特定された場合、当該血管に薬剤を注入するための薬剤投与計画を作成する。より詳細には、当該血管に薬剤注入点が設定され、設定された薬剤注入点の位置に応じて組織刺入点や内視鏡目標到達点等が決定されるとよい。
処理回路31は、薬剤投与計画として、患者の呼吸波形や心電波形等の生体波形に基づいて薬剤の注入タイミングを決定してもよい。生体波形は、医用画像診断装置1による医用撮像時に並行して各種計測装置により収集されるものとする。例えば、呼吸波形を利用する場合、処理回路31は、呼吸波形に基づいて、呼吸による体動が比較的小さい呼吸位相を決定する。決定された呼吸位相が注入タイミングに設定される。心電波形を利用する場合、処理回路31は、心電波形に基づいて、心臓の拍動による血流動が比較的小さい又は大きい心電位相を決定する。決定された心電位相が注入タイミングに設定される。例えば、血管に薬剤を注入する場合に、心電波形を利用して注入タイミングが決定されるとよい。
次に、薬剤投与計画作成処理の第二の実施例について説明する。
図8は、薬剤投与計画装置3による薬剤投与計画作成処理の第二の実施例の流れを示す図である。図8に示すように、処理回路31は、取得機能311の実現により、医用画像を取得する(ステップSC1-2)。ステップSC1-2は、図5のステップSC1-1と同様である。
ステップSC1-2が行われると処理回路31は、薬剤投与計画作成機能312の実現により、ステップSC1-2において取得された医用画像に描出される腫瘍及び解剖学的組織の形態及び性状を特定する(ステップSC2-2)。ステップSC2-2は、図5のステップSC2-1と同様である。
ステップSC2-2が行われると処理回路31は、薬剤投与計画作成機能312の実現により、薬剤の初期の薬剤注入点及び薬剤注入量を決定する(ステップSC3-2)。初期の薬剤注入点は、ステップSC2-2において特定された腫瘍の中心点や重心点等の任意の位置に設定されればよい。初期の薬剤注入量は、薬剤が抗がん剤の場合、上述したように、患者の情報や状態又は腫瘍の状態に基づいて決定されればよい。初期の薬剤注入点及び薬剤注入量は、術者等により入力インタフェース37を介して任意の位置及び量に設定されてもよい。
ステップSC3-2が行われると処理回路31は、薬剤分布生成機能313の実現により、ステップSC3-2において決定された薬剤注入点及び薬剤注入量に関する薬剤分布を生成する(ステップSC4-2)。ステップSC4-2において処理回路31は、例えば、医用画像に描出される腫瘍及び解剖学的組織の形態及び性状と、薬剤注入点と、薬剤注入量とに基づいて腫瘍に関する薬剤分布を生成する。
図9は、腫瘍RCに関する薬剤分布I3の一例を模式的に示す図である。図9に示すように、薬剤分布I3は、ステップSC3-2において決定された薬剤注入点P1から、ステップSC3-2において決定された薬剤注入量の薬剤が腫瘍RCに注入された場合における、当該腫瘍RCにおける薬剤の予測投与量の空間分布を表す。
処理回路31は、医用画像に描出される腫瘍及び解剖学的組織の形態及び性状と薬剤注入点と薬剤注入量とに基づいて、当該薬剤注入点から当該薬剤注入量だけ注入された薬剤の当該腫瘍における流れをシミュレーションする。例えば、処理回路31は、まず、患者に関する造影CT画像や造影MR画像、超音波ドプラ画像、核医学画像等の医用画像に基づいて腫瘍及び周囲解剖学的組織の血流動態解析を行い、各画素の血液流入量及び血液流出量等の血流動態を評価する血流パラメータを算出する。処理回路31は、血流の動態が薬剤の動態に類似するとみなし、各画素について、血流パラメータに任意係数を加算又は乗算することにより薬剤動態を評価する薬剤パラメータを算出する。そして、処理回路31は、薬剤パラメータに基づいて薬剤注入点から薬剤注入量だけ注入された薬剤の当該腫瘍における流れをシミュレーションし、各画素に投与される薬剤量の空間分布を、薬剤分布として生成する。
ステップSC4-2が行われると処理回路31は、表示制御機能315の実現により、ステップSC3-2において決定された薬剤注入点及び薬剤注入量とステップSC4-2において生成された薬剤分布とを表示する(ステップSC5-2)。薬剤注入点、薬剤注入量及び薬剤分布の表示画面は表示機器35に表示される。
図10は、薬剤分布I41の表示画面I4の一例を示す図である。図10に示すように、表示画面I4には、薬剤分布I41、薬剤注入量の表示欄I42、変更ボタンB1及び確定ボタンB2が表示される。薬剤分布I41は、図9に示す薬剤分布と同様であり、ステップSC3-2において決定された薬剤注入点P1から、ステップSC3-2において決定された薬剤注入量の薬剤が腫瘍RCに注入された場合における、当該腫瘍RCにおける投与薬剤量の空間分布を表す。薬剤分布I41は投与薬剤量に応じた色で表示される。薬剤分布I41には薬剤注入点P1を示すマークが重畳される。表示欄I42には、ステップSC3-2において決定された薬剤注入量が表示される。変更ボタンB1は、薬剤注入点及び薬剤注入量の変更を指示するためのGUIボタンである。確定ボタンB2は、薬剤注入点及び薬剤注入量の確定を指示するためのGUIボタンである。薬剤分布I41と薬剤注入点P1と薬剤注入量とが表示されることにより、術者等は、薬剤注入点P1から当該薬剤注入量だけ薬剤が注入された場合における薬剤の散布態様を視覚的に把握することができる。
ステップSC5-2が行われると処理回路31は、薬剤注入点及び薬剤注入量の確定を待機する(ステップSC6-2)。例えば、術者等は、薬剤散布態様が望ましくないと判断した場合、入力インタフェース37を介して変更ボタンB1を押下する。変更ボタンB1が押下された場合(ステップSC6-2:NO)、処理回路31は、薬剤投与計画作成機能312の実現により、薬剤注入点及び薬剤注入量を変更する(ステップSC7-2)。薬剤注入点及び薬剤注入量の変更量は、予め定められてもよいし、術者等により入力インタフェース37を介して任意に設定されてもよい。その後、処理回路31は、ステップSC6-2において術者等が入力インタフェース37を介して確定ボタンB2を押下するまで、ステップSC4-2からステップSC7-2を繰り返す。
ステップSC6-2において確定ボタンが押下された場合(ステップSC6-2:YES)、処理回路31は、薬剤投与計画作成機能312の実現により、超音波内視鏡5の目標位置と穿刺針の刺入点とを決定する(ステップSC8-2)。ステップSC8-2において処理回路31は、確定された注入点、ステップSC2-2において特定された腫瘍及び解剖学的組織の形態及び性状に基づいて、内視鏡目標到達点、組織刺入点及び腫瘍刺入点を決定する。内視鏡目標到達点、組織刺入点及び腫瘍刺入点の決定方法は、図5のステップSC3-1と同様の方法により行うことが可能である。
ステップSC8-2が行われると処理回路31は、表示制御機能315の実現により、薬剤投与計画を表示する(ステップSC9-2)。ステップSC9-2において表示される薬剤投与計画は、図7に示す薬剤投与計画と同様である。なお、薬剤投与計画画像には、ステップS6-2において確定された薬剤分布が重畳されてもよい。薬剤投与計画は記憶装置39に記憶される。
以上により、薬剤投与計画作成処理の第二の実施例が終了する。
上記の通り、第二の実施例において処理回路31は、薬剤注入点及び薬剤注入量を変更させつつ複数の薬剤分布を生成し、生成された複数の薬剤分布のうちの特定の薬剤分布に対応する特定の薬剤注入点及び薬剤注入量を、薬剤投与計画として決定する。図8に示す実施例の場合、特定の薬剤分布は、術者等によりステップSC6-2において指定された薬剤分布である。しかしながら、実施形態はこれに限定されず、所定の判断基準に基づいて複数の薬剤分布の中から自動的に特定の薬剤分布が選択されてもよい。薬剤分布が生成され表示されることにより、薬剤注入点や薬剤注入量、内視鏡目標到達点、組織刺入点、腫瘍刺入点等の薬剤投与計画パラメータの正確性を担保することが可能になる。
薬剤投与計画作成処理の第二の実施例は種々の変形が可能である。例えば、処理回路31は、ステップSC9-2において薬剤分布と初期線量分布とを重ね合わせて表示機器35に表示してもよい。
図11は、薬剤分布I51と初期線量分布I52との重ね合わせ表示例を示す図である。図11に示すように、薬剤分布I51は各画素を投与薬剤量に応じた色で表示され、所定の投与薬剤量毎に等高線が表示される。初期線量分布I52は各画素を投与線量に応じた色で表示され、所定の投与線量毎に等高線が表示される。初期線量分布I52の腫瘍部分に当該腫瘍部分に関する薬剤分布I51が重ね合わされる。薬剤分布I51と初期線量分布I52との双方の視認性を高めるため、例えば、初期線量分布I52は比較的高い透明度で表示され、薬剤分布I51は比較的低い透明度で表示されるとよい。あるいは、薬剤分布I51と初期線量分布I52との何れか一方が色で表示され他方が白黒で表示されてもよい。薬剤分布I51と初期線量分布I52との重ね合わせ表示により、同一位置における投与薬剤量と初期投与線量とを容易に確認することができる。
また、処理回路31は、薬剤分布および線量分布の少なくとも一方の分布が許容値を超えているか否かを識別可能な情報を出力してもよい。例えば、処理回路31は、薬剤分布の画素毎の投与薬剤量と許容値とを比較し、許容値を超えている画素を視覚的に強調して表示するとよい。他の例として、処理回路31は、線量分布の画素毎の投与線量と許容値とを比較し、許容値を超えている画素を視覚的に強調して表示するとよい。この場合、強調された画素が「識別可能な情報」の一例である。許容値を超えた画素を強調することにより、許容できない箇所を視覚的に把握することが可能になる。ユーザは、許容できない箇所の投与薬剤量や投与線量を手動で修正してもよい。
また、処理回路31は、線量分布と薬剤分布とを重ね合わせ、当該識別可能な情報とともに表示してもよい。また、処理回路31は、線量分布と薬剤分布とを並べて、当該識別可能な情報とともに表示してもよい。
処理回路31は、薬剤併用治療計画作成機能314の実現により、薬剤分布の各画素に割り当てられた投与薬剤量に基づいて、当該患者に関する線量分布の各画素に割り当てられた投与線量を増減してもよい。例えば、薬剤が放射線増感剤や抗がん剤である場合、投与薬剤量が閾値より多い領域の投与線量を減らしてもよいし、投与薬剤量が閾値より少ない領域の投与線量を増やしてもよいし、投与薬剤量が第一の閾値より多い領域の投与線量を減らし且つ投与薬剤量が第二の閾値より少ない領域の投与線量を増やしてもよい。このように投与薬剤量に応じて投与線量を増減させることにより、薬剤注入と放射線治療との相乗効果の最適化を図ることが可能になる。
また、処理回路31は、薬剤分布生成機能313の実現により、線量分布の各画素に割り当てられた投与線量に基づいて、薬剤分布の各画素に割り当てられた投与薬剤量を増減してもよい。例えば、薬剤が放射線増感剤や抗がん剤である場合、投与線量が閾値より多い領域の投与薬剤量を減らしてもよいし、投与線量が閾値より少ない領域の投与薬剤量を増やしてもよいし、投与線量が第一の閾値より多い領域の投与薬剤量を減らし且つ投与線量が第二の閾値より少ない領域の投与薬剤量を増やしてもよい。また、投与線量を多くしたいが、線量等の制約により投与線量を増やせない場合、投与薬剤量を増やしてもよい。投与薬剤量の増減は、薬剤注入点が固定のもと薬剤注入量を増減することにより行われてもよいし、薬剤注入量及び薬剤注入点を増減することにより行われてもよい。このように投与線量に応じて投与薬剤量を増減させることにより、薬剤注入と放射線治療との相乗効果の最適化を図ることが可能になる。
上記の種々の実施例により得られた薬剤分布と初期線量分布とに基づいて薬剤併用治療計画が作成される。以下、薬剤投与計画装置3による薬剤併用治療計画の作成処理について説明する。
図12は、薬剤投与計画装置3による薬剤併用治療計画の作成処理の流れを示す図である。図12に示すように、処理回路31は、取得機能311の実現により、薬剤分布を取得する(ステップSC1-3)。典型的には、処理回路31は、薬剤分布生成機能313により生成された薬剤分布を取得する。薬剤分布としては、上記の実施例の何れかの方法で生成されたものが取得される。
ステップSC1-3が行われると処理回路31は、取得機能311の実現により、初期線量分布を取得する(ステップSC2-3)。典型的には、処理回路31は、放射線治療計画装置2により作成された初期線量分布を取得する。
ステップSC2-3が行われると処理回路31は、薬剤併用治療計画作成機能314の実現により、ステップSC1-3において取得された薬剤分布とステップSC2-3において取得された初期線量分布とに基づいて薬剤併用治療計画を作成する(ステップSC3-3)。ステップSC3-3において処理回路31は、薬剤分布と初期線量分布とが重なる領域について、薬剤分布および初期線量分布の少なくとも一方を変更し、変更後の分布に基づいて薬剤併用治療計画を作成する。
薬剤併用治療計画は、薬剤投与計画と当該薬剤投与計画に従い薬剤が投与された腫瘍に対する放射線治療計画とを含む。薬剤併用治療計画に含まれる薬剤投与計画は、例えば、上記の実施例の何れかの方法で生成されたものがそのまま薬剤併用治療計画に用いられるとよい。あるいは、初期線量分布に応じて変更された薬剤分布に従い薬剤投与計画が修正されてもよい。この場合、処理回路31は、上記の通り、初期線量分布に基づいて薬剤分布を変更し、変更後の薬剤分布と初期線量分布とに基づいて薬剤併用治療計画を作成することとなる。すなわち、変更後の薬剤分布に応じて、薬剤注入点や薬剤注入量、内視鏡目標到達点、組織刺入点、腫瘍刺入点が変更される。
薬剤併用治療計画に含まれる放射線治療計画は、例えば、上記の実施例の何れかの方法で生成されたものがそのまま薬剤併用治療計画に用いられるとよい。あるいは、薬剤分布に応じて変更された線量分布(確定線量分布)に従い放射線治療計画が修正されてもよい。この場合、処理回路31は、上記の通り、薬剤分布に基づいて初期線量分布を変更して確定線量分布を作成し、確定線量分布と薬剤分布とに基づいて薬剤併用治療計画を作成することとなる。すなわち、確定線量分布に応じて、照射門数や照射角度、放射線強度、コリメータ開度、ウェッジフィルタが変更される。
ステップSC3-3が行われると処理回路31は、表示制御機能315の実現により、ステップSC3-3において作成された薬剤併用治療計画を表示する(ステップSC4-3)。ステップSC4-3において処理回路31は、薬剤併用治療計画を表示機器35に表示する。薬剤併用治療計画として、確定線量分布や薬剤分布を表す画像であり、薬剤投与計画や放射線治療計画を表す文字や数字等が表示されるとよい。薬剤併用治療計画が表示されることによりユーザは、その内容を確認することが可能になる。
以上により、薬剤併用治療計画の作成処理が終了する。
なお、処理回路31は、薬剤分布と線量分布とに基づいて、互いに異なる複数の薬剤併用治療計画を作成し、当該作成された複数の薬剤併用治療計画のリストを表示してもよい。
図13は、複数の薬剤併用治療計画のリストの表示画面I7の一例を示す図である。表示画面I7は、表示機器35等に表示される。図13においては一例として3個の薬剤併用治療計画が表示されている。表示画面I7には、各薬剤併用治療計画のラベルI711,I721,I731が並べて表示される。ラベルI711,I721,I731は、プランAやプランB、プランC等の各薬剤併用治療計画の番号でもよいし、「腫瘍線量増加」や「リスク臓器線量低減」、「通常」のような各薬剤併用治療計画の特徴を表す文字列でもよい。
図13に示すように、各薬剤併用治療計画として、確定線量分布と薬剤分布との重畳画像I712,I722,I732が並べて表示される。例えば、プランAの場合、治療対象の腫瘍領域における薬剤投与量が比較的少ない場合、当該腫瘍領域における投与線量を初期線量分布における投与線量に比して増加される。プランBの場合、治療対象の腫瘍領域における薬剤投与量が比較的多い場合、当該腫瘍領域における投与線量を初期線量分布における投与線量に比して低減される。プランCの場合、確定線量分布は初期線量分布と同一のものが用いられる。重畳画像I712,I722,I732が並べて表示されることによりユーザは、各プランの違いによる確定線量分布の相違を視覚的に把握することが可能になる。なお、確定線量分布と薬剤分布との重畳画像の他に、薬剤投与計画や放射線治療計画の各パラメータが表示されてもよい。
図13に示すように、表示画面I7には、各薬剤併用治療計画の選択ボタンI713,I723,I733が並べて表示される。各選択ボタンI713,I723,I733が入力インタフェース37を介してユーザにより押下されると、対応する薬剤併用治療計画が選択される。選択された薬剤併用治療計画に従い放射線治療支援システムによる薬剤併用放射線治療に対する支援が行われることとなる。
次に、図2のステップSDにおいて使用される薬剤投与ガイド装置4について説明する。
図14は、薬剤投与ガイド装置4の構成例を示す図である。図14に示すように、薬剤投与ガイド装置4は、処理回路41、通信インタフェース43、表示機器45、入力インタフェース47及び記憶装置49を有する。処理回路41は処理部の一例であり、通信インタフェース43は通信部の一例であり、表示機器45は表示部の一例であり、入力インタフェース47は入力部の一例であり、記憶装置49は記憶部の一例である。
処理回路41は、プロセッサを有する。当該プロセッサが記憶装置49等にインストールされた各種プログラムを起動することにより、取得機能411、画像処理機能412、位置検出機能413及び表示制御機能414を実現する。各機能411-414は単一の処理回路41で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能411-414を実現するものとしても構わない。取得機能411は取得部の一例であり、画像処理機能412は画像処理部の一例であり、位置検出機能413は位置検出部の一例であり、表示制御機能414は表示部の一例である。
取得機能411の実現により、処理回路41は、種々の情報を取得する。具体的には、処理回路41は、医用画像診断装置1により生成された医用画像、放射線治療計画装置2により生成された放射線治療計画、薬剤投与計画装置3により生成された薬剤投与計画、超音波内視鏡5により生成された超音波画像及び光学画像等を取得する。取得の形態としては、各種装置から直接的に取得する事に限定されず、当該装置から受信した情報を記憶装置49に記憶し、記憶装置49から当該情報を取得してもよい。
画像処理機能412の実現により、処理回路41は、取得機能411により取得された各種画像に画像処理を施す。
位置検出機能413の実現により、処理回路41は、超音波内視鏡5の現在位置を検出する。
表示制御機能414の実現により、処理回路41は、種々の情報を、表示機器45を介して表示する。例えば、処理回路41は、超音波内視鏡5により生成された超音波画像及び光学画像と、薬剤投与計画装置3により生成された薬剤投与計画とを表示する。処理回路41は、超音波画像及び/又は光学画像に、目標位置まで超音波内視鏡5を案内するための案内情報を重畳する。処理回路41は、現在位置が付された医用画像である薬剤投与計画画像と、超音波画像及び/又は光学画像とを並べて表示する。
通信インタフェース43は、有線又は無線を介して、放射線治療支援システム100に含まれる医用画像診断装置1、放射線治療計画装置2、薬剤投与計画装置3及び超音波内視鏡5との間で情報通信を行うためのインタフェースである。
表示機器45は、処理回路41の表示制御機能414に従い種々の情報を表示する。表示機器45としては、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが適宜使用可能である。また、表示機器45は、プロジェクタでもよい。
入力インタフェース47は、ユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路41に出力する。具体的には、入力インタフェース47として、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド、タッチパネルディスプレイ等が適宜用いられる。入力インタフェース47は、音声を集音するマイク等の入力機器からの音声信号を用いた音声入力装置であってもよい。入力インタフェース47は、光学センサを用いた非接触入力回路でもよい。入力インタフェース47は、入力操作に応じた電気信号を処理回路41へ出力する。また、入力インタフェース47は、ネットワーク等を介して接続された他のコンピュータに設けられた入力機器でもよい。
記憶装置49は、種々の情報を記憶するROMやRAM、HDD、SSD、集積回路記憶装置等の記憶装置である。記憶装置49は、例えば、取得機能411により取得された医用画像や薬剤投与計画、超音波画像、光学画像等を記憶する。記憶装置49は、上記記憶装置以外にも、CD、DVD、フラッシュメモリ等の可搬型記憶媒体や、半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。記憶装置49は、薬剤投与ガイド装置4に有線又は無線を介して接続された他のコンピュータ内にあってもよい。
次に、薬剤投与ガイド装置4による薬剤投与ガイド処理について説明する。薬剤投与ガイド処理は、薬剤投与計画に従って超音波内視鏡5による薬剤投与術に並行して実施される。以下の説明においては、図3に示すように、腫瘍は膵臓に発生し、薬剤投与術としては、胃内から穿刺針により腫瘍に薬剤を注入する経体内注入式であるとする。
図15は、薬剤投与ガイド装置4による薬剤投与ガイド処理の流れを示す図である。なお、図15に示す薬剤投与ガイド処理は、術者等により入力インタフェース47を介して開始指示がなされることを契機として処理回路41により開始される。薬剤投与ガイド処理の開始時点において超音波内視鏡5の挿入部が内視鏡目標到達位置に向けて胃内に挿入されているものとする。超音波内視鏡5は、薬剤投与ガイド処理において光学撮像装置により光学画像を生成し、光学画像を薬剤投与ガイド装置4にリアルタイムに供給している。
薬剤投与ガイド装置4の処理回路41は、位置検出機能413の実現により、超音波内視鏡5の挿入部の現在位置(以下、内視鏡現在位置と呼ぶ)をリアルタイムで検出している。位置検出方法は、如何なる方法でもよく、例えば、処理回路41は、挿入部に設けられたGPS(Global Positioning System)や磁気センサ等の位置センサからの検出信号に基づいて挿入部の位置検出を行ってもよいし、患者の医用画像と超音波内視鏡5により生成された光学画像との位置合わせ結果に基づいて位置検出を行ってもよい。当該医用画像としては、放射線治療計画や薬剤投与計画の作成に使用された三次元CT画像や三次元MR画像等が用いられればよい。なお、処理回路お41は、超音波内視鏡5が超音波撮像装置により超音波画像を生成している場合、超音波画像と当該医用画像との位置合わせ結果に基づいて位置検出を行ってもよい。
図15に示すように、処理回路41は、表示制御機能414の実現により、光学画像に侵入方向を表示する(ステップSD1)。薬剤投与ガイド処理において処理回路41は、ガイド画面を表示機器45に表示する。ガイド画面において超音波内視鏡5の浸入方向を示すマークが光学画像に重畳される。浸入方向を示すマークは案内情報の一例である。
図16は、ステップSD1において表示されるガイド画面I6の一例を示す図である。図16に示すように、ガイド画面I6には、光学画像I62と薬剤投与計画画像I63とが表示される。光学画像I62は、超音波内視鏡5によりリアルタイムに生成される動画像である。光学画像I62には、超音波内視鏡5の浸入方向を示すマーク71が重畳される。浸入方向は、内視鏡現在位置から内視鏡目標到達点に向かう方向に決定される。
薬剤投与計画画像I63は、医用画像に、内視鏡現在位置を示すマーク631及び内視鏡目標到達点を示すマーク632が付された画像である。薬剤投与計画画像I63の断面位置又は視点は、超音波内視鏡5の現在位置を追従するように設定される。図16に示すように、薬剤投与計画画像I63は、例えば、内視鏡現在位置と内視鏡目標到達点との双方を含む断面画像である。この場合、処理回路41は、内視鏡現在位置と内視鏡目標到達点との双方を含む断面を医用画像に設定し、当該断面に関する断面画像を平行投影法により生成する。なお、断面画像は、内視鏡現在位置と内視鏡目標到達点との何れか一方のみを含むように生成されてもよい。内視鏡現在位置を示すマーク631及び内視鏡目標到達点を示すマーク632は案内情報の一例である。
なお、当該薬剤投与計画画像I63は、これに限定されず、内視鏡位置を含むボリュームレンダリング画像や仮想内視鏡画像でもよい。例えば、処理回路41は、内視鏡現在位置を視点に設定し、当該視点に関するボリュームレンダリング画像を平行投影法により生成する。また、処理回路41は、内視鏡現在位置を視点に設定し、当該視点に関する仮想内視鏡画像を透視投影法により生成する。
ガイド画面I6には、超音波画像の表示欄I60及びメッセージの表示欄I64が含まれる。ステップSD1の時点においては超音波内視鏡5により超音波撮影が行われていないので、表示欄I60には超音波画像が表示されていない。なお、ステップSD1の時点においては超音波内視鏡5により超音波撮影が行われてもよく、この場合、超音波画像が表示欄I60に表示されてもよい。
表示欄I64には、内視鏡現在位置と内視鏡目標到達点との間の距離(以下、距離差分と呼ぶ)に応じた、超音波内視鏡5を目標位置に進める事を支援するメッセージ(以下、支援メッセージと呼ぶ)が表示される。例えば、処理回路41は、距離差分が閾値(以下、第一閾値と呼ぶ)より大きい場合、例えば、「まだ目標位置付近に到達していません。矢印方向に内視鏡を進めてください。」等の支援メッセージを表示する。第一閾値は、組織刺入点が光学画像において視認可能な程度の数値に設定されればよい。支援メッセージは、予め距離差分の大きさに応じて類型化されているとよい。支援メッセージは案内情報の一例である。
ステップSD1が行われると処理回路41は、内視鏡現在位置が内視鏡目標到達点の近傍に到達したか否かを判定する(ステップSD2)。ステップSD2において処理回路41は、具体的には、距離差分が第一閾値より大きいか否かを判定する。距離差分が第一閾値より大きい場合(ステップSD2:NO)、処理回路41は、ステップSD1に進み、ガイド画面において超音波内視鏡5の浸入方向を示すマークを光学画像に重畳する。術者等は、図16に示す光学画像I62と薬剤投与計画画像I63と支援メッセージとを観察することにより、内視鏡現在位置及び内視鏡目標到達点を把握し、超音波内視鏡5を内視鏡目標到達点に向けて進めることができる。
距離差分が第一閾値より小さい場合(ステップSD2:YES)、処理回路41は、表示制御機能414の実現により、光学画像に組織刺入点を表示する(ステップSD3)。ステップSD3において処理回路41は、ガイド画面において組織刺入点を示すマークを光学画像に重畳する。組織刺入点を示すマークは案内情報の一例である。
図17は、ステップSD3において表示されるガイド画面I6の一例を示す図である。図17に示すように、ガイド画面I6には、光学画像I62と薬剤投与計画画像I63とが表示される。ステップSD3においては超音波内視鏡5が内視鏡目標到達点付近にあるので、膵臓腫瘍のステージによっては膵臓腫瘍が胃壁に浸潤しており、光学画像I62において膵臓腫瘍が視認可能に描出されることとなる。光学画像I62には、組織刺入点を示すマーク72が重畳される。光学画像I62における組織刺入点の位置は、光学画像と薬剤投与計画画像との位置合わせに基づいて処理回路41により算出される。マーク72は、例えば、組織刺入点を指し示す矢印が用いられるとよい。薬剤投与計画画像I63には内視鏡位置を示すマーク631及び目標位置を示すマーク632が表示される。ステップSD3においては超音波内視鏡5が目標位置付近にあるので、マーク631とマーク632とが接近することとなる。
ステップSD3の時点においても超音波内視鏡5により超音波撮影が行われていないので、表示欄I60には超音波画像が表示されていない。なお、ステップSD3の時点において超音波内視鏡5により超音波撮影が行われてもよく、この場合、超音波撮影により生成された超音波画像が表示欄I60に表示されてもよい。
表示欄I64には、内視鏡現在位置と内視鏡目標到達点との距離差分に応じた、超音波内視鏡5を目標位置に進める事を支援する支援メッセージが表示される。例えば、処理回路41は、距離差分が閾値(以下、第二閾値と呼ぶ)より大きい場合、例えば、「目標位置付近に到達しました。組織刺入点に穿刺針を刺入します。もう少し内視鏡を進めてください。」等の支援メッセージを表示する。第二閾値は、内視鏡現在位置が内視鏡目標到達点に十分接近している状態としていない状態とを区別するための閾値であり、第一閾値よりも小さい値に設定される。
ステップSD3が行われると処理回路41は、内視鏡現在位置が内視鏡目標到達点に到達したか否かを判定する(ステップSD4)。ステップSD4において処理回路41は、具体的には、距離差分が第二閾値より大きいか否かを判定する。距離差分が第二閾値より大きい場合(ステップSD4:NO)、処理回路41は、ステップSD3に進み、ガイド画面において組織刺入点を示すマークを光学画像に重畳する。術者等は、図17に示す光学画像I62と薬剤投与計画画像I63と支援メッセージとを観察することにより、内視鏡現在位置及び内視鏡目標到達点を把握し、超音波内視鏡5を内視鏡目標到達点まで進めることができる。例えば、光学画像I62に重畳されたマーク72や薬剤投与計画画像I63に付されたマーク631,632を確認することにより、光学画像I62に重畳されたマーク72が指し示す位置に向けて超音波内視鏡5を慎重に進めることができる。
距離差分が第二閾値より小さい場合(ステップSD4:YES)、処理回路41は、表示制御機能414の実現により、超音波画像に腫瘍刺入点及び薬剤注入点を表示する(ステップSD5)。ステップSD5において処理回路41は、ガイド画面において腫瘍刺入点を示すマーク及び薬剤注入点を示すマークを超音波画像に重畳する。例えば、処理回路41は、距離差分が第二閾値より小さい場合、超音波内視鏡5に超音波撮影指示を送信し、超音波撮影指示を受けた超音波内視鏡5は、挿入部の先端部に設けられた超音波撮像装置を介して超音波撮影を行い、患者体内に関する超音波画像を生成する。生成された超音波画像は薬剤投与ガイド装置4に供給される。超音波画像はリアルタイムで表示機器45に表示される。腫瘍刺入点を示すマーク及び薬剤注入点を示すマークは案内情報の一例である。
図18は、ステップSD5において表示されるガイド画面I6の一例を示す図である。図18に示すように、ガイド画面I6には、超音波内視鏡5により生成された超音波画像I61がリアルタイムで表示される。超音波画像I61には腫瘍刺入点を示すマーク611及び薬剤注入点を示すマーク612が重畳される。腫瘍刺入点及び薬剤注入点の位置は、超音波画像と薬剤投与計画画像との位置合わせに基づいて処理回路41により算出される。光学画像I62には、ステップSD3と同様、組織刺入点を示すマーク72が重畳される。
薬剤投与計画画像I63には、内視鏡位置を示すマーク631及び目標位置を示すマーク632が表示される。ステップSD5においては超音波内視鏡5が目標位置にあるので、マーク631とマーク632とが重畳することとなる。処理回路41は、距離差分が第二閾値より小さい場合、目標位置から薬剤注入点への経路を示すマーク633を薬剤投与計画画像I63に重畳する。これにより、穿刺針の刺し入れ方向等を視覚的に確認することが可能である。
表示欄I64には、内視鏡位置と目標位置との距離差分に応じた、超音波内視鏡5を目標位置に進める事を支援する支援メッセージが表示される。例えば、処理回路41は、距離差分が第二閾値より小さい場合、例えば、「目標位置に到達しました。組織刺入点に穿刺針を刺入し、針先を薬剤注入点まで進め、薬剤を注入してください。」等の支援メッセージを表示する。術者は、支援メッセージを観察することにより、超音波内視鏡5が目標位置に到達したこと、これから穿刺針を刺し入れ薬剤を注入すべきこと等を確認することができる。
なお、ステップSD5において処理回路41は、距離差分が第二閾値より小さい場合、薬剤注入量や薬剤注入速度、注入タイミングをガイド画面I6に表示してもよい。
以上により、薬剤投与ガイド処理が終了する。
図15に示すように、処理回路41は、表示制御機能414の実現により、内視鏡現在位置と内視鏡目標到達点との間の距離差分に応じて、超音波内視鏡5を目標位置まで案内するための案内情報を変化させる。例えば、処理回路41は、距離差分が第一閾値より大きい場合、案内情報として、超音波内視鏡5の浸入方向を光学画像に付する。距離差分が閾値より小さい場合、処理回路41は、案内情報として、組織刺入点を光学画像に付する。また、処理回路41は、図16-図18に示すように、距離差分に応じて類型化された支援メッセージを表示する。また、処理回路41は、図16-図18に示すように、距離差分に応じて超音波画像の表示の有無を切り替える。例えば、処理回路41は、距離差分が第二閾値より大きい場合、超音波撮像装置に撮影指示を供給せず超音波画像の表示をオフにし、距離差分が第二閾値より小さい場合、超音波撮像装置に撮影指示を供給し超音波画像の表示をオンにする。また、処理回路41は、距離差分が第二閾値より小さい場合、薬剤注入点を超音波画像に付する。
なお、薬剤投与ガイド処理は、種々の変形が可能である。例えば、上記実施例において処理回路41は、薬剤投与ガイド処理の実行時において常時、光学画像を表示するものとした。しかしながら、実施形態はこれに限定されず、処理回路41は、光学画像の代わりに、超音波画像を常時表示してもよい。また、処理回路41は、光学画像及び超音波画像の双方を表示しなくてもよい。この場合、処理回路41は、薬剤投与計画画像を表示し、当該薬剤投与計画画像に内視鏡現在位置及び内視鏡目標到達点等を付することにより、術者を支援することができる。
また、薬剤注入器具として超音波内視鏡5を例に挙げて説明したが、実施形態はこれに限定されない。例えば、薬剤注入器具としては、光学撮像装置を有さず超音波撮像装置を有する内視鏡でもよいし、超音波撮像装置を有さず光学撮像装置を有する内視鏡でもよい。前者の場合、薬剤投与ガイド処理においてガイド画面に超音波画像が表示され、後者の場合、光学画像が表示されことになる。
上記の幾つかの実施例において、処理回路31は、医用画像と薬剤投与計画の薬剤投与パラメータとに基づき、薬剤の流れをシミュレーションして薬剤分布を生成するものとした。しかしながら、本実施形態はこれに限定されない。処理回路31は、薬剤分布生成機能313の実現により、機械学習モデルを利用して薬剤分布を生成してもよい。機械学習モデルとしては、例えば、ニューラルネットワークが用いられる。
図19は、薬剤分布を生成する機械学習モデルの入出力例を示す図である。図19に示すように、機械学習モデルは、薬剤投与パラメータ及び医用画像を入力して薬剤分布を出力するように学習パラメータが訓練されている。学習パラメータは、機械学習モデルの重み係数やバイアス等の機械学習により訓練されるパラメータである。例えば、機械学習モデルは、薬剤投与パラメータ及び医用画像の組合せを入力学習サンプル、薬剤分布を出力学習サンプルとする教師有り学習に基づき生成される。出力学習サンプルとしての薬剤分布は、上述の通り、入力学習サンプルとしての薬剤投与パラメータ及び医用画像に基づく薬剤の流れのシミュレーションにより生成されればよい。機械学習モデルを利用することにより簡易に薬剤分布を得ることが可能となる。
上記の実施例においては、生成される薬剤分布が、薬剤注入開始から何時間経過後のものであるのかについては特に言及しなかった。処理回路31は、薬剤注入開始から指定時間経過後の薬剤分布を、上述の薬剤の流れのシミュレーションに基づき生成してもよい。指定時間は、ユーザにより入力インタフェース37を介して指定されればよい。
また、処理回路31は、薬剤分布の時系列変化を生成し、当該時系列変化に応じて前記放射線を照射するタイミングを決定してもよい。例えば、処理回路31は、薬剤注入開始からの複数の経過時間にそれぞれ対応する複数の薬剤分布を生成し、生成された複数の薬剤分布から最適な薬剤分布を特定し、特定された薬剤分布に対応する経過時間を、放射線を照射するタイミングとして決定してもよい。複数の経過時間にそれぞれ対応する複数の薬剤分布は、薬剤分布の時系列変化の一例である。また、処理回路31は、薬剤分布の時系列変化として、腫瘍領域やリスク臓器等の特定領域における投与薬剤量の時系列変化を計算してもよい。処理回路31は、放射線治療の方針等に応じて放射線照射タイミングを決定することが可能である。例えば、腫瘍領域における投与薬剤量が最大になる経過時間が放射線照射タイミングとして決定されてもよい。他の例としては、リスク臓器領域における投与薬剤量が最大になる経過時間が放射線照射タイミングとして決定されてもよい。他の例として、ユーザにより放射線照射タイミングが指定されてもよい。
図20は、放射線照射タイミングの指定画面I8の一例を示す図である。指定画面I8は表示機器35に表示される。図20に示すように、指定画面I8には、一例として、3個の経過時間にそれぞれ対応する3個の薬剤分布I812,I822,I822が並べて表示されている。薬剤分布I812,I822,I832にはそれぞれ経過時間を示すラベルI811,I821,I831が対応付けて表示されている。例えば、薬剤注入開始からの経過時間「6時間」の薬剤分布I812、経過時間「12時間」の薬剤分布I822、経過時間「24時間」の薬剤分布I832が並べて表示されている。薬剤分布I812,I822,I832が並べて表示されることによりユーザは、経過時間の違いによる薬剤分布の相違を視覚的に把握することが可能になる。なお、薬剤分布の他に、薬剤投与計画等が表示されてもよい。また、薬剤分布I812,I822,I832と線量画像との重畳画像が表示されてもよい。
図20に示すように、指定画面I8には、放射線照射タイミングの指定ボタンI813,I823,I833が薬剤分布I812,I822,I832に対応付けて並べて表示される。各指定ボタンI813,I823,I833が入力インタフェース37を介してユーザにより押下されると、指定された薬剤分布に対応する経過時間が放射線照射タイミングとして決定される。これにより、薬剤と放射線との相乗効果が最大限発揮される最適な放射線照射タイミングを決定することが可能になる。指定された放射線照射タイミングに対応する薬剤分布は、上記の薬剤併用治療計画における薬剤分布として使用される。
なお、薬剤分布の時系列変化の表示形態は、図20に示すような、複数の経過時間にそれぞれ対応する複数の薬剤分布の並列表示のみに限定されない。例えば、スライダバー等を介して指定された1個の経過時間に対応する薬剤分布が表示されてもよい。スライダバーを介して表示対象の経過時間を任意に変更することが可能である。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、腫瘍への薬剤の投与を支援することができる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU、GPU、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。また、プログラムを実行するのではなく、論理回路の組合せにより当該プログラムに対応する機能を実現しても良い。なお、実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1、図4及び図12における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以上の実施形態に関し、発明の一側面および選択的な特徴として以下の付記を開示する。
(付記1)
腫瘍に投与される薬剤の分布を取得する第1の取得部と、
前記腫瘍に投与される放射線の線量の分布を取得する第2の取得部と、
前記薬剤の分布と前記線量の分布とに基づいて、前記薬剤と前記放射線とを併用した前記腫瘍に対する治療計画を作成する治療計画作成部と、
を具備する放射線治療支援システム。
(付記2)
前記治療計画作成部は、前記薬剤の分布と前記線量の分布とが重なる領域について、前記薬剤の分布および前記線量の分布の少なくとも一方を変更し、変更後の分布に基づいて前記治療計画を作成してもよい。
(付記3)
前記治療計画作成部は、前記薬剤の分布に基づいて、前記線量の分布を変更し、当該変更後の線量の分布と前記薬剤の分布とに基づいて、前記治療計画を作成してもよい。
(付記4)
前記治療計画作成部は、前記線量の分布に基づいて、前記薬剤の分布を変更し、当該変更後の薬剤の分布と前記線量の分布とに基づいて、前記治療計画を作成してもよい。
(付記5)
前記治療計画作成部は、前記薬剤および前記線量の少なくとも一方の分布が許容値を超えているか否かを識別可能な情報を出力してもよい。
(付記6)
前記治療計画作成部は、前記線量の分布と、前記薬剤の分布とを重ね合わせ、前記識別可能な情報とともに表示してもよい。
(付記7)
前記治療計画作成部は、前記線量の分布と、前記薬剤の分布とを並べて、前記識別可能な情報とともに表示してもよい。
(付記8)
前記腫瘍に投与される薬剤の投与条件を含む薬剤投与計画を作成する薬剤投与計画作成部を更に備え、
前記第1の取得部は、前記薬剤投与計画に基づいて前記薬剤の分布を作成してもよい。
(付記9)
前記薬剤の投与条件は、前記腫瘍の位置と前記腫瘍に投与する薬剤注入器具の目標位置とを含んでもよい。
(付記10)
前記薬剤注入器具は、前記薬剤を注入する針を含み、
前記薬剤投与計画作成部は、前記目標位置として、第1の刺入点と第2の刺入点とを決定し、
前記第1の刺入点は、前記針を初めに前記解剖学的組織に刺し入れる位置であり、
前記第2の刺入点は、前記針を前記解剖学的組織より深い位置にある前記腫瘍に刺し入れる位置であってもよい。
(付記11)
前記薬剤注入器具は、前記薬剤を注入する針が取り付けられた内視鏡を含み、
前記薬剤投与計画作成部は、前記目標位置として、刺入点と器具到達点とを決定し、
前記刺入点は、前記針を初めに前記解剖学的組織に刺し入れる位置及び/又は前記針を前記解剖学的組織より深い位置にある前記腫瘍に刺し入れる位置であり、
前記器具到達点は、前記刺入点に前記針を刺し入れ可能な位置であり、患者の管腔組織内における前記内視鏡の位置であってもよい。
(付記12)
前記薬剤の投与条件は、前記薬剤の注入点および注入量を含み、
前記第1の取得部は、前記腫瘍および周囲の解剖学的組織の少なくとも一方に係る形態または性状と、前記薬剤の注入点および注入量とに基づいて、前記薬剤の分布を求めてもよい。
(付記13)
前記治療計画作成部は、前記薬剤の分布に基づいて、前記薬剤を投与する薬剤注入器具を投与位置にガイドするガイド情報を出力してもよい。
(付記14)
前記薬剤を投与する薬剤注入器具に設けられ、患者の管腔組織内の超音波画像及び/又は光学画像を生成する撮像部と、
前記超音波画像及び/又は前記光学画像に、前記薬剤注入器具の目標位置まで前記薬剤注入器具を案内するための案内情報を重畳する表示部と、を更に備えてもよい。
(付記15)
前記薬剤注入器具の現在位置を検出する検出部を更に備え、
前記表示部は、前記現在位置と前記目標位置との間の距離に応じて前記案内情報を変化させてもよい。
(付記16)
前記表示部は、前記現在位置が付された医用画像と、前記超音波画像及び/又は前記光学画像とを並べて表示してもよい。
(付記17)
前記腫瘍に投与される放射線の投与条件を設定する線量投与条件設定部を備え、
前記第2の取得部は、前記放射線の投与条件に基づいて、前記線量の分布を作成してもよい。
(付記18)
前記治療計画作成部は、前記薬剤の分布の時系列変化を求め、当該時系列変化に応じて、前記放射線を照射するタイミングを決定してもよい。
(付記19)
前記治療計画作成部は、
前記薬剤の分布と前記線量の分布とに基づいて、互いに異なる複数の前記治療計画を作成し、
当該作成された複数の治療計画のリストを表示してもよい。
(付記20)
腫瘍に投与される薬剤の分布を取得し、
前記腫瘍に投与される放射線の線量の分布を取得し、
前記薬剤の分布と前記線量の分布とに基づいて、前記薬剤と前記放射線とを併用した前記腫瘍に対する治療計画を作成する、
ことを具備する放射線治療支援方法。
(付記21)
患者に関する医用画像を取得する取得部と、
前記医用画像に描出される腫瘍及び解剖学的組織の形態及び性状に基づいて、前記腫瘍の位置と前記腫瘍に投与される薬剤を注入する薬剤注入器具の目標位置とを含む薬剤投与計画を作成する作成部と、
を具備する放射線治療支援システム。
(付記22).
前記作成部は、前記薬剤投与計画として、前記目標位置に加え、前記薬剤の注入量及び/又は注入速度を決定してもよい。
(付記23)
前記薬剤注入器具は、前記薬剤を注入する針を含み、
前記作成部は、前記目標位置として、第1の刺入点と第2の刺入点とを決定し、
前記第1の刺入点は、前記針を初めに前記解剖学的組織に刺し入れる位置であり、
前記第2の刺入点は、前記針を前記解剖学的組織より深い位置にある前記腫瘍に刺し入れる位置でもよい。
(付記24)
前記薬剤注入器具は、前記薬剤を注入する針が取り付けられた内視鏡を含み、
前記作成部は、前記目標位置として、刺入点と器具到達点とを決定し、
前記刺入点は、前記針を初めに前記解剖学的組織に刺し入れる位置及び/又は前記針を前記解剖学的組織より深い位置にある前記腫瘍に刺し入れる位置であり、
前記器具到達点は、前記刺入点に前記針を刺し入れ可能な位置であり、前記患者の管腔組織内における前記内視鏡の位置でもよい。
(付記25)
前記医用画像に前記目標位置を付して表示する表示部を更に備えてもよい。
(付記26)
前記腫瘍及び前記解剖学的組織の形態及び性状と、前記薬剤の注入点と、前記薬剤の注入量とに基づいて、前記腫瘍に関する投与薬剤量の予測空間分布を表現する薬剤分布を生成する薬剤分布生成部を更に備えてもよい。
(付記27)
前記薬剤分布を表示する表示部を更に備えてもよい。
(付記28)
前記腫瘍に対する投与線量の予測空間分布を表現する線量分布を生成する線量分布生成部を更に備え、
前記表示部は、前記薬剤分布と前記線量分布とを重ねて表示してもよい。
(付記29)
前記薬剤分布の各画素に割り当てられた投与薬剤量に基づいて、前記患者に関する線量分布の各画素に割り当てられた投与線量を増減する薬剤併用治療計画作成部を更に備えてもよい。
(付記30)
薬剤併用治療計画作成部は、線量分布の各画素に割り当てられた投与線量に基づいて、前記薬剤分布の各画素に割り当てられた投与薬剤量を増減してもよい。
(付記31)
前記薬剤分布生成部は、前記薬剤注入器具による前記薬剤の注入点及び注入量を変更させつつ複数の散布分布を生成し、
前記作成部は、前記複数の散布分布のうちの特定の散布分布に対応する特定の注入点及び注入量を、前記薬剤投与計画として決定してもよい。
(付記32)
前記作成部は、前記薬剤投与計画として、前記患者の身体計測情報と生体内物質の計測情報とに基づいて前記薬剤の注入量を決定してもよい。
(付記33)
前記作成部は、前記腫瘍の位置に基づいて、前記薬剤注入器具として、皮膚表面から注射をするための注射針付き注射器を使用するか、体内から注射をするための穿刺針付き内視鏡を使用するかを決定してもよい。
(付記34)
前記作成部は、前記腫瘍に接続する特定の血管を探索し、前記特定の血管が特定された場合、前記特定の血管に前記薬剤を注入するための前記薬剤投与計画を作成してもよい。
(付記35)
前記薬剤注入器具に設けられ、前記患者の管腔組織内の超音波画像及び/又は光学画像を生成する撮像部と、
前記超音波画像及び/又は前記光学画像に、前記目標位置まで前記薬剤注入器具を案内するための案内情報を重畳する表示部と、を更に備えてもよい。
(付記36)
前記薬剤注入器具の現在位置を検出する検出部を更に備え、
前記表示部は、前記現在位置と前記目標位置との間の距離に応じて前記案内情報を変化させてもよい。
(付記37)
前記薬剤注入器具は、穿刺針付き超音波内視鏡であり、
前記表示部は、
前記距離が閾値より大きい場合、前記案内情報として、前記超音波内視鏡の浸入方向を前記光学画像に付し、
前記距離が閾値より小さい場合、前記案内情報として、前記穿刺針を刺す位置を前記光学画像に付してもよい。
(付記38)
前記表示部は、前記距離が閾値より短い場合、前記案内情報として、前記超音波画像に、前記穿刺針から薬剤を注入する位置を付してもよい。
(付記39)
前記表示部は、前記現在位置が付された前記医用画像と、前記超音波画像及び/又は前記光学画像とを並べて表示してもよい。
(付記40)
コンピュータが、患者に関する医用画像を取得し、
前記コンピュータが、前記医用画像に描出される腫瘍及び解剖学的組織の形態及び性状に基づいて、前記腫瘍の位置と前記腫瘍に投与される薬剤を注入する薬剤注入器具の目標位置とを含む薬剤投与計画を作成してもよい。
1 医用画像診断装置
2 放射線治療計画装置
3 薬剤投与計画装置
4 薬剤投与ガイド装置
5 超音波内視鏡
31 処理回路
33 通信インタフェース
35 表示機器
37 入力インタフェース
39 記憶装置
41 処理回路
43 通信インタフェース
45 表示機器
47 入力インタフェース
49 記憶装置
100 放射線治支援システム
311 取得機能
312 薬剤投与計画作成機能
313 薬剤分布生成機能
314 薬剤併用治療計画作成機能
315 表示制御機能
411 取得機能
412 画像処理機能
413 位置検出機能
414 表示制御機能

Claims (20)

  1. 腫瘍に投与される薬剤の分布を取得する第1の取得部と、
    前記腫瘍に投与される放射線の線量の分布を取得する第2の取得部と、
    前記薬剤の分布と前記線量の分布とに基づいて、前記薬剤と前記放射線とを併用した前記腫瘍に対する治療計画を作成する治療計画作成部と、
    を具備する放射線治療支援システム。
  2. 前記治療計画作成部は、前記薬剤の分布と前記線量の分布とが重なる領域について、前記薬剤の分布および前記線量の分布の少なくとも一方を変更し、変更後の分布に基づいて前記治療計画を作成する、
    請求項1記載の放射線治療支援システム。
  3. 前記治療計画作成部は、前記薬剤の分布に基づいて、前記線量の分布を変更し、当該変更後の線量の分布と前記薬剤の分布とに基づいて、前記治療計画を作成する、
    請求項2記載の放射線治療支援システム。
  4. 前記治療計画作成部は、前記線量の分布に基づいて、前記薬剤の分布を変更し、当該変更後の薬剤の分布と前記線量の分布とに基づいて、前記治療計画を作成する、
    請求項2記載の放射線治療支援システム。
  5. 前記治療計画作成部は、前記薬剤および前記線量の少なくとも一方の分布が許容値を超えているか否かを識別可能な情報を出力する、請求項2記載の放射線治療支援システム。
  6. 前記治療計画作成部は、前記線量の分布と、前記薬剤の分布とを重ね合わせ、前記識別可能な情報とともに表示する、請求項5記載の放射線治療支援システム。
  7. 前記治療計画作成部は、前記線量の分布と、前記薬剤の分布とを並べて、前記識別可能な情報とともに表示する、請求項5記載の放射線治療支援システム。
  8. 前記腫瘍に投与される薬剤の投与条件を含む薬剤投与計画を作成する薬剤投与計画作成部を更に備え、
    前記第1の取得部は、前記薬剤投与計画に基づいて前記薬剤の分布を作成する、
    請求項1記載の放射線治療支援システム。
  9. 前記薬剤の投与条件は、前記腫瘍の位置と前記腫瘍に投与する薬剤注入器具の目標位置とを含む。請求項8記載の放射線治療支援システム。
  10. 前記薬剤注入器具は、前記薬剤を注入する針を含み、
    前記薬剤投与計画作成部は、前記目標位置として、第1の刺入点と第2の刺入点とを決定し、
    前記第1の刺入点は、前記針を初めに前記解剖学的組織に刺し入れる位置であり、
    前記第2の刺入点は、前記針を前記解剖学的組織より深い位置にある前記腫瘍に刺し入れる位置である、
    請求項9記載の放射線治療支援システム。
  11. 前記薬剤注入器具は、前記薬剤を注入する針が取り付けられた内視鏡を含み、
    前記薬剤投与計画作成部は、前記目標位置として、刺入点と器具到達点とを決定し、
    前記刺入点は、前記針を初めに前記解剖学的組織に刺し入れる位置及び/又は前記針を前記解剖学的組織より深い位置にある前記腫瘍に刺し入れる位置であり、
    前記器具到達点は、前記刺入点に前記針を刺し入れ可能な位置であり、患者の管腔組織内における前記内視鏡の位置である、
    請求項10記載の放射線治療支援システム。
  12. 前記薬剤の投与条件は、前記薬剤の注入点および注入量を含み、
    前記第1の取得部は、前記腫瘍および周囲の解剖学的組織の少なくとも一方に係る形態または性状と、前記薬剤の注入点および注入量とに基づいて、前記薬剤の分布を求める、
    請求項8に記載の放射線治療支援システム。
  13. 前記治療計画作成部は、前記薬剤の分布に基づいて、前記薬剤を投与する薬剤注入器具を投与位置にガイドするガイド情報を出力する、請求項8記載の放射線治療支援システム。
  14. 前記薬剤を投与する薬剤注入器具に設けられ、患者の管腔組織内の超音波画像及び/又は光学画像を生成する撮像部と、
    前記超音波画像及び/又は前記光学画像に、前記薬剤注入器具の目標位置まで前記薬剤注入器具を案内するための案内情報を重畳する表示部と、を更に備える、
    請求項8記載の放射線治療支援システム。
  15. 前記薬剤注入器具の現在位置を検出する検出部を更に備え、
    前記表示部は、前記現在位置と前記目標位置との間の距離に応じて前記案内情報を変化させる、
    請求項14記載の放射線治療支援システム。
  16. 前記表示部は、前記現在位置が付された医用画像と、前記超音波画像及び/又は前記光学画像とを並べて表示する、請求項15記載の放射線治療支援システム。
  17. 前記腫瘍に投与される放射線の投与条件を設定する線量投与条件設定部を備え、
    前記第2の取得部は、前記放射線の投与条件に基づいて、前記線量の分布を作成する、
    請求項1記載の放射線治療支援システム。
  18. 前記治療計画作成部は、
    前記薬剤の分布と前記線量の分布とに基づいて、互いに異なる複数の前記治療計画を作成し、
    当該作成された複数の治療計画のリストを表示する、
    請求項1記載の放射線治療支援システム。
  19. 前記治療計画作成部は、前記薬剤の分布の時系列変化を生成し、当該時系列変化に応じて、前記放射線を照射するタイミングを決定する、
    請求項1記載の放射線治療支援システム。
  20. 腫瘍に投与される薬剤の分布を取得し、
    前記腫瘍に投与される放射線の線量の分布を取得し、
    前記薬剤の分布と前記線量の分布とに基づいて、前記薬剤と前記放射線とを併用した前記腫瘍に対する治療計画を作成する、
    ことを具備する放射線治療支援方法。
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