JP2022021130A - フィルムアンテナ及び通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通信システムにおいて、基材と、基材状の導電体層を含むアンテナに関して、薄型化を実現しやすいフィルムアンテナを提供する。【解決手段】フィルムアンテナ10は、第1面21及び第1面の反対側に位置する第2面22を含む基材20と、第1面側に位置する第1導電体層31を含み、平面視において第1外縁30Yを備える1つ以上のパッチ30と、第2面側に位置する第2導電体層41を含み、平面視において第1外縁よりも外側に位置する第2外縁40Yを備えるグランド40と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示の実施形態は、フィルムアンテナ及び通信装置に関する。
通信システムにおいて、基材と、基材上の導電体層とを含むアンテナが用いられている。例えば特許文献1は、移動体通信システムにおけるアンテナ装置としてパッチアンテナを用いることを提案している。
国際公開第2018/230039号パンフレット
アンテナが周囲からの影響を受けることを抑制するためには、基材の厚さを大きくすることが好ましい。しかしながら、基材の厚さが大きくなると、アンテナの設置場所、設置形態などが制限される。
本開示の実施形態は、このような点を考慮してなされたものであり、薄型化を実現しやすいフィルムアンテナを提供することを目的とする。
本開示の一実施形態は、第1面及び前記第1面の反対側に位置する第2面を含む基材と、
前記第1面側に位置する第1導電体層を含み、平面視において第1外縁を備える1つ以上のパッチと、
前記第2面側に位置する第2導電体層を含み、平面視において前記第1外縁よりも外側に位置する第2外縁を備えるグランドと、を備える、フィルムアンテナである。
本開示の一実施形態によるフィルムアンテナにおいて、前記第1導電体層が金属材料を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態によるフィルムアンテナにおいて、前記第2導電体層が金属材料を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態によるフィルムアンテナは、前記第1面側に位置する複数の前記パッチを備えていてもよい。この場合、前記第2外縁は、平面視において複数の前記パッチを囲んでいてもよい。
本開示の一実施形態によるフィルムアンテナは、前記第1面側に位置する第1の前記パッチ及び第2の前記パッチを備えていてもよい。この場合、前記第1のパッチは、平面視において前記第2のパッチの形状とは異なる形状を有していてもよい。
本開示の一実施形態によるフィルムアンテナにおいて、前記基材は、フッ素樹脂を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態によるフィルムアンテナにおいて、前記基材は、複数の気泡を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態によるフィルムアンテナにおいて、前記基材の厚さは2mm以下であってもよい。
本開示の一実施形態によるフィルムアンテナにおいて、前記基材の厚さは10μm以上であってもよい。
本開示の一実施形態によるフィルムアンテナにおいて、前記第1導電体層は、前記第1面に対向する第3面と、前記第3面の反対側に位置する第4面と、を含んでいてもよい。この場合、前記第3面は、3μm以下の最大高さ粗さを有していてもよい。
本開示の一実施形態によるフィルムアンテナにおいて、前記第1導電体層は、前記第1面に対向する第3面と、前記第3面の反対側に位置する第4面と、を含んでいてもよい。この場合、フィルムアンテナは、前記第4面を覆う第1カバー層を備えていてもよい。
本開示の一実施形態によるフィルムアンテナにおいて、前記第1カバー層は着色材を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態によるフィルムアンテナにおいて、前記第1導電体層は、前記第1面に対向する第3面と、前記第3面の反対側に位置する第4面と、を含んでいてもよい。この場合、フィルムアンテナは、前記第1面と前記第3面との間に位置する第1接着層を備えていてもよい。
本開示の一実施形態は、表面を有する構造体と、前記表面に前記第2導電体層が対向するように前記表面に取り付けられている、上記記載のフィルムアンテナと、を備える、通信装置である。
本開示の一実施形態による通信装置において、前記表面は、少なくとも部分的に湾曲面を含み、前記フィルムアンテナは、前記湾曲面に取り付けられていてもよい。
本開示の一実施形態による通信装置において、前記構造体は、自動車のピラーであってもよい。
本開示の実施形態によれば、薄型化を実現しやすいフィルムアンテナを提供できる。
通信システムの一例を示す図である。 通信装置の一例を示す図である。 フィルムアンテナの一例を示す図である。 図3のフィルムアンテナをIV-IV方向から見た断面図である。 フィルムアンテナの一変形例を示す図である。 図5のフィルムアンテナを備える通信装置の一例を示す図である。 フィルムアンテナの可撓性の評価方法を説明するための図である。 フィルムアンテナの一変形例を示す図である。 パッチの変形例を示す図である。 パッチの一変形例を示す図である。 フィルムアンテナの一変形例を示す断面図である。 フィルムアンテナの一変形例を示す断面図である。 フィルムアンテナを備える通信装置の一変形例を示す図である。 フィルムアンテナの一変形例を示す平面図である。 フィルムアンテナの一変形例を示す背面図である。
本開示の一実施形態に係るフィルムアンテナ10の構成について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は本開示の実施形態の一例であって、本開示はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本明細書において、「基板」、「基材」、「シート」や「フィルム」など用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「基板」や「基材」は、シートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念である。更に、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」や「直交」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈する。
本明細書において、あるパラメータに関して複数の上限値の候補及び複数の下限値の候補が挙げられている場合、そのパラメータの数値範囲は、任意の1つの上限値の候補と任意の1つの下限値の候補とを組み合わせることによって構成されてもよい。例えば、「パラメータBは、例えばA1以上であり、A2以上であってもよく、A3以上であってもよい。パラメータBは、例えばA4以下であり、A5以下であってもよく、A6以下であってもよい。」と記載されている場合を考える。この場合、パラメータBの数値範囲は、A1以上A4以下であってもよく、A1以上A5以下であってもよく、A1以上A6以下であってもよく、A2以上A4以下であってもよく、A2以上A5以下であってもよく、A2以上A6以下であってもよく、A3以上A4以下であってもよく、A3以上A5以下であってもよく、A3以上A6以下であってもよい。
本実施形態で参照する図面において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号又は類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
以下、本開示の実施の形態について説明する。
近年、マイクロ波、ミリ波などの高い周波数を有する電波が、様々な分野で活用され始めている。マイクロ波とは、およそ0.3GHz以上110GHz以下の周波数帯の電波である。ミリ波とは、およそ30GHz以上300GHz以下の周波数帯の電波である。分野の例は、第5世代移動通信システムやモバイル、自動車用の通信システム、衝突防止システムのレーダ、医療の生体センシングなどである。
図1は、移動通信システム100の一例を示す図である。移動通信システム100は、基地局110、複数の通信装置120及び複数の端末装置130を備える。基地局110はマクロセルとも呼ばれ、領域115に位置する通信装置及び端末装置130との間で無線通信を行う。通信装置120はスモールセルとも呼ばれ、領域125に位置する端末装置130との間で無線通信を行う。端末装置130は、例えばスマートフォンである。スモールセルである各通信装置120がカバーする領域125は、図1に示すように、マクロセルがカバーする領域115の内側に位置していてもよい。図示はしないが、スモールセルがカバーする領域125は、マクロセルがカバーする領域115の外側に部分的に位置していてもよい。本明細書において、スモールセルは、マクロセルよりも小さい領域をカバーする通信装置を意味する。スモールセルは、いわゆるフェムトセル、ナノセル、ピコセル、マイクロセルなどであってもよい。
図2は、領域125を構成するための通信装置120の一例を示す図である。通信装置120は、表面122を含む構造体121と、表面122に取り付けられているフィルムアンテナ10と、を備える。構造体121は、例えば電柱である。構造体121にフィルムアンテナ10を取り付けることにより、構造体121が通信の機能を有することができる。図2に示すように、通信装置120は、表面122に取り付けられている複数のフィルムアンテナ10を備えていてもよい。
図示はしないが、フィルムアンテナ10は、端末装置130に搭載されていてもよい。すなわち、フィルムアンテナ10は、端末装置130の通信機能の一部を担っていてもよい。
図示はしないが、通信装置120は、フィルムアンテナ10により送信される電波を制御する制御装置を備えていてもよい。また、通信装置120は、フィルムアンテナ10により受信される電波を処理する処理装置を備えていてもよい。制御装置及び処理装置は、フィルムアンテナ10と共通の基材に設けられていてもよい。若しくは、制御装置及び処理装置は、フィルムアンテナ10とは異なる部材に設けられていてもよい。
図2に示すように、フィルムアンテナ10は、基材20と、基材20に設けられているパッチ30と、を備える。パッチ30は、電波を送信又は受信する。パッチ30の特性は、構造体121の影響を受ける可能性がある。例えば、構造体121が導電性材料を含む場合、パッチ30が送信又は受信する電波に構造体121の影響が及ぶ可能性がある。
構造体121の影響を低減する方法として、基材20の厚さを大きくすることが考えられる。しかしながら、基材20の厚さが大きくなると、フィルムアンテナ10の設置場所、設置形態などが制限される。例えば、基材20の厚さが大きくなると、フィルムアンテナ10の可撓性が低下する。このため、湾曲面を有する構造体121にフィルムアンテナ10を取り付けることが難しくなる。また、薄い装置にフィルムアンテナ10を搭載することが難しくなる。例えば、スマートフォンなどの端末装置130にフィルムアンテナ10を搭載することが難しくなる。
このような課題を考慮し、本実施の形態においては、薄型化を実現しやすいフィルムアンテナ10を提供することを目的とする。これにより、フィルムアンテナ10の設置場所、設置形態の制限を緩和できる。例えば図2に示すように、構造体121の表面122の湾曲面にフィルムアンテナ10を取り付けることができる。また、スマートフォンなどの薄い装置の内部にフィルムアンテナ10を搭載できる。
図3は、フィルムアンテナ10の一例を示す図である。図4は、図3のフィルムアンテナ10をIV-IV方向から見た断面図である。フィルムアンテナ10は、第1面21及び第2面22を含む基材20と、第1面21側に位置するパッチ30と、第2面22側に位置するグランド40と、を備える。第2面22は、第1面21の反対側に位置する。基材20は、絶縁性を有する。パッチ30及びグランド40は、導電性を有する。基材20、パッチ30及びグランド40は、コンデンサ型のアンテナを構成している。
フィルムアンテナ10が送信又は受信する電波の周波数は、例えば300MHz以上であり、3GHz以上であってもよく、25GHz以上であってもよく、50GHz以上であってもよい。フィルムアンテナ10が送信又は受信する電波の周波数は、例えば110GHz以下であり、80GHz以下であってもよい。このような電波は、第5世代移動通信システム、自動車間通信システム、自動車用のレーダ装置などで利用される。
図4に示すように、フィルムアンテナ10は、基材20とパッチ30との間に位置する第1接着層36を備えていてもよい。また、フィルムアンテナ10は、基材20とグランド40との間に位置する第2接着層46を備えていてもよい。
フィルムアンテナ10の各構成要素について説明する。
(基材)
基材20は可撓性を有する。このため、湾曲面を含む構造体121にフィルムアンテナ10を取り付けることができる。
図3に示すように、基材20は、平面視において矩形の外縁を有していてもよい。例えば、基材20は、第1方向D1及び第1方向D1に直交する第2方向D2に延びる外縁20Yを含んでいてもよい。平面視とは、第1面21の法線方向に沿ってフィルムアンテナ10を見ることを意味する。
基材20は、低い比誘電率を有する樹脂材料を含む。基材20の比誘電率は、4.0以下であってもよく、3.5以下であってもよく、3.0以下であってもよく、2.5以下であってもよく、2.0以下であってもよい。これにより、フィルムアンテナ10の効率及び利得を高めることができる。基材20の比誘電率は、1.0以上であってもよく、1.5以上であってもよい。
基材20の誘電正接tanδは、0.01以下であってもよく、0.005以下であってもよく、0.001以下であってもよく、0.0005以下であってもよい。
基材20の樹脂材料としては、フッ素樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ポリプロピレン(PP)、変性ポリプロピレン(変性PP)、ポリイミド(PI)などを用いることができる。フッ素樹脂の例は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの完全フッ化樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)などの部分フッ化樹脂、エチレン・4フッ化エチレン共重合体(ETFE)などのフッ素化樹脂共重合体などである。フッ素樹脂は、例えば2.0以上3.0以下の比誘電率を有する。液晶ポリマーは、例えば3.0以上3.5以下の比誘電率を有する。ポリプロピレンは、例えば2.2以上2.6以下の比誘電率を有する。ポリイミドは、約3.5の比誘電率を有する。
基材20は、単一の層で構成されていてもよく、複数の層で構成されていてもよい。
基材20の厚さT0は、例えば2mm以下であり、800μm以下であってもよく、500μm以下であってもよく、200μm以下であってもよい。厚さT0を小さくすることにより、基材20が可撓性を有することができる。基材20の厚さT0は、例えば10μm以上であり、20μm以上であってもよく、50μm以上であってもよく、100μm以上であってもよい。
図示はしないが、基材20は、複数の気泡を含んでいてもよい。すなわち、基材20が発泡樹脂を含んでいてもよい。これにより、基材20の比誘電率を低くすることができる。
(パッチ)
図4に示すように、パッチ30は、基材20の第1面21側に位置する第1導電体層31を含む。第1導電体層31は、基材20の第1面21に対向する第3面32と、第3面32の反対側に位置する第4面33と、を含む。パッチ30は、平面視において基材20の外縁20Yよりも内側に位置する第1外縁30Yを含む。図3に示すように、第1外縁30Yは、平面視において矩形の形状を有していてもよい。例えば、第1外縁30Yは、第1方向D1及び第1方向D1に直交する第2方向D2に延びていてもよい。
図3に示すように、パッチ30にはマイクロストリップ線路34が接続されていてもよい。パッチ30及びマイクロストリップ線路34は、共通の第1導電体層31を含んでいてもよい。
第1導電体層31は、導電性を有する材料を含む。例えば第1導電体層31は、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)等の金属材料又はこれらを用いた合金などを含む。第1導電体層31は、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)などの透明な導電性材料を含んでいてもよい。第1導電体層31は、グラファイト、カーボンナノチューブ、グラーフェン、フラーレン等の炭素系導電性材料を含んでもよい。
第1導電体層31の形成方法は特に限定されない。例えば、めっき法、印刷法、スパッタリング法、蒸着法などによって第1導電体層31を形成してもよい。第1導電体層31を構成する箔を、第1接着層36を介して基材20に貼り付けてもよい。箔は、電析法、圧延法などによって作製されてもよい。
第1導電体層31の厚さT1は、1μm以上であってもよく、5μm以上であってもよい。第1導電体層31の厚さは、35μm以下であってもよく、20μm以下であってもよい。
第1導電体層31の面は、平坦であることが好ましい。これにより、パッチ30において生じる伝送損失を低減できる。例えば、第1導電体層31の第3面32における最大高さ粗さ(Rz)は、3.0μm以下であってもよく、2.0μm以下であってもよく、1.0μm以下であってもよい。第3面32の最大高さ粗さが3.0μm以下であることにより、20GHzにおけるパッチ30の伝送損失を例えば6dB以下に低減できる。
第1導電体層31の第3面32における算術平均粗さ(Ra)は、3.0μm以下であってもよく、2.0μm以下であってもよく、1.0μm以下であってもよい。
なお、第3面32の算術平均粗さ(Ra)及び最大高さ粗さ(Rz)が小さいほど、基材20の第1面21に対する第3面32の密着性が低くなる可能性がある。この点を考慮すると、第1面21と第3面32との間に第1接着層36が設けられていることが好ましい。これにより、第3面32の算術平均粗さ(Ra)及び最大高さ粗さ(Rz)が小さい場合であっても、パッチ30が剥離することを抑制できる。
算術平均粗さ(Ra)及び最大高さ粗さ(Rz)は、JIS B 0601:2013に基づいて規定される。
図3において、符号L1は、第1方向D1におけるパッチ30の寸法を表す。符号W1は、第2方向D2におけるパッチ30の寸法を表す。寸法L1、W1は、例えば40mm以下であり、20mm以下であってもよく、10mm以下であってもよく、1mm以下であってもよい。寸法L1、W1は、例えば0.2mm以上であってもよい。
寸法L1、W1は、フィルムアンテナ10が送信又は受信する電波の周波数に基づいて定められてもよい。
電波の周波数が3GHz以上6GHz以下である場合、寸法L1、W1は、10mm以上40mm以下であってもよい。
電波の周波数が25GHz以上30GHz以下である場合、寸法L1、W1は、2mm以上20mm以下であってもよい。
電波の周波数が50GHz以上75GHz以下である場合、寸法L1、W1は、0.5mm以上10mm以下であってもよい。
電波の周波数が75GHz以上300GHz以下である場合、寸法L1、W1は、0.2mm以上5.0mm以下であってもよい。
図3において、符号L0は、第1方向D1における基材20の寸法を表す。符号W0は、第2方向D2における基材20の寸法を表す。寸法L0、W0は、寸法L1、W1よりも大きい。例えば、寸法L0、W0は、寸法L1、W1の2倍以上であってもよく、3倍以上であってもよい。
(第1接着層)
第1接着層36は、基材20の第1面21とパッチ30の第3面32との間に位置する。第1接着層36は、第1面21と第3面32とを接着している。図4に示すように、第1接着層36は、パッチ30の第1外縁30Yよりも外側にまで広がっていてもよい。すなわち、第1接着層36は、平面視においてパッチ30に重ならない領域を含んでいてもよい。
第1接着層36は、フッ素樹脂を含むフッ素系接着剤を備えていてもよい。例えば、第1接着層36は、カルボキシル基含有スチレン系エラストマー、エポキシ樹脂などを含んでいてもよい。第1接着層36の比誘電率は、4.0以下であってもよく、3.5以下であってもよく、3.0以下であってもよく、2.5以下であってもよく、2.0以下であってもよい。第1接着層36の比誘電率は、1.0以上であってもよく、1.5以上であってもよい。
第1接着層36の誘電正接tanδは、0.01以下であってもよく、0.005以下であってもよく、0.001以下であってもよく、0.0005以下であってもよい。
第1接着層36の厚さは、例えば30μm以下であり、25μm以下であってもよく、20μm以下であってもよい。第1接着層36の厚さは、例えば2μm以上であり、5μm以上であってもよく、10μm以上であってもよい。第1接着層36の厚さは、さらに大きくてもよく、例えば50μm以上であってもよく、100μmであってもよい。
フッ素系接着剤などの接着剤が基材20を構成していてもよい。例えば、接着剤を固化させることによって得られた基材20の第1面21及び第2面22に第1導電体層31及び第2導電体層41が設けられていてもよい。
(グランド)
図4に示すように、グランド40は、基材20の第2面22側に位置する第2導電体層41を含む。第2導電体層41は、基材20の第2面22に対向する第5面42と、第5面42の反対側に位置する第6面43と、を含む。グランド40は、平面視においてパッチ30の第1外縁30Yよりも外側に位置する第2外縁40Yを含む。第2外縁40Yは、基材20の外縁20Yに一致していてもよい。
第2導電体層41は、導電性を有する材料を含む。第2導電体層41の材料としては、第1導電体層31で例示した材料を用いることができる。第2導電体層41の材料は、第1導電体層31の材料と同一であってもよく、異なっていてもよい。
第2導電体層41の厚さT2は、1μm以上であってもよく、5μm以上であってもよい。第2導電体層41の厚さは、35μm以下であってもよく、20μm以下であってもよく、10μm以下であってもよい。
第2導電体層41は、基材20の厚さ方向において第1導電体層31に対向している。これにより、第1導電体層31と第2導電体層41との間に電界を生じさせることができる。
(第2接着層)
第2接着層46は、基材20の第2面22とグランド40の第5面42との間に位置する。第2接着層46は、第2面22と第5面42とを接着している。
第2接着層46の材料としては、第1接着層36で例示した材料を用いることができる。第2接着層46の材料は、第1接着層36の材料と同一であってもよく、異なっていてもよい。
第2接着層46の厚さは、第1接着層36で例示した厚さの範囲内である。第2接着層46の厚さは、第1接着層36の厚さと同一であってもよく、異なっていてもよい。
(下地層)
第1導電体層31の第3面32と第2導電体層41の第5面42との間に位置する部材を、下地層50とも称する。図4に示す例において、下地層50は、基材20、第1接着層36及び第2接着層46を含む。下地層50は、フィルムアンテナ10のパッチ30及びグランド40をエッチングなどによって除去することによって得られる。
下地層50の比誘電率は、4.0以下であってもよく、3.5以下であってもよく、3.0以下であってもよく、2.5以下であってもよく、2.0以下であってもよい。これにより、フィルムアンテナ10の効率及び利得を高めることができる。下地層50の比誘電率は、1.0以上であってもよく、1.5以上であってもよい。
下地層50の誘電正接tanδは、0.01以下であってもよく、0.005以下であってもよく、0.001以下であってもよく、0.0005以下であってもよい。
下地層50の厚さT3は、例えば2mm以下であり、800μm以下であってもよく、500μm以下であってもよく、200μm以下であってもよい。下地層50の厚さT3は、例えば10μm以上であり、20μm以上であってもよく、50μm以上であってもよく、100μm以上であってもよい。
比誘電率及び誘電正接を測定する方法としては、開放型共振器法を利用できる。開放型共振器法を実行する測定システムは、ネットワークアナライザ、ミリ波てい倍器、ミリ波検波器、ファブリペロー共振器を含む。ファブリペロー共振器としては、キーコム株式会社のFPR-40、FPR-50、FPR-60、FPR-75、PFR-90、FPR-110などを、周波数に応じて用いることができる。
厚さを測定する測定器としては、測長機を利用でき、例えばニコン社製デジマイクロを用いることができる。測長機によっては厚さを測定できない場合、フィルムアンテナ10のサンプルの断面の画像に基づいて厚さを算出してもよい。画像を測定する測定器としては、走査電子顕微鏡を用いることができる。
フィルムアンテナ10全体の厚さは、例えば2mm以下であり、800μm以下であってもよく、500μm以下であってもよく、200μm以下であってもよい。フィルムアンテナ10全体の厚さは、例えば10μm以上であり、20μm以上であってもよく、50μm以上であってもよく、100μm以上であってもよい。
次に、上述の構成を備えるフィルムアンテナ10の作用について説明する。
上述のように、フィルムアンテナ10は、基材20の第2面22側に位置するグランド40を備える。フィルムアンテナ10は、グランド40が構造体121側を向くように構造体121に取り付けられる。フィルムアンテナ10がグランド40を備えることにより、フィルムアンテナ10の特性が構造体121の影響を受けることを抑制できる。また、フィルムアンテナ10の基材20は、樹脂材料を含み、2mm以下の厚さを有する。このため、フィルムアンテナ10が可撓性を有することができる。これらのことにより、フィルムアンテナ10の設置場所、設置形態の制限を緩和できる。例えば図2に示すように、電柱などの構造体121の表面122の湾曲面にフィルムアンテナ10を取り付けることができる。様々な構造体121にフィルムアンテナ10を設置できるので、領域125を容易に構成できる。これにより、移動通信システム100の通信容量を増加させることができる。
また、図2に示すように、構造体121の表面122の湾曲面にフィルムアンテナ10を取り付けることにより、様々な方向に電波を送信できる。例えば、図2に示すように、第1のフィルムアンテナ10の法線方向は、第1のフィルムアンテナ10に隣接する第2のフィルムアンテナ10の法線方向と異なる。このため、第1のフィルムアンテナ10から送信される電波E1の方向も、第2のフィルムアンテナ10から送信される電波E2の方向と異なることができる。これにより、電波の送信方向の範囲を容易に拡張できる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明及び以下の説明で用いる図面では、上述の実施の形態と同様に構成され得る部分について、第1の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述の実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(第1変形例)
図5は、第1変形例に係るフィルムアンテナ10を示す図である。図5に示すように、フィルムアンテナ10は、複数のパッチ30を備えていてもよい。各パッチ30は、電波を送信又は受信できる。フィルムアンテナ10が複数のパッチ30を備えることにより、フィルムアンテナ10の通信容量を増加させることができる。
複数のパッチ30は、1つの基材20の上に設けられている。例えば、複数のパッチ30は、上述の実施の形態の場合と同様に、基材20の第1面21側に位置している。グランド40の第2外縁40Yは、平面視において複数のパッチ30を囲んでいる。
複数のパッチ30は、基材20の面内方向に並んでいてもよい。例えば、複数のパッチ30は、第1周期P1で第1方向D1に並んでいてもよい。複数のパッチ30は、第2周期P2で第2方向D2に並んでいてもよい。第1周期P1と第2周期P2とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。周期P1、P2は、パッチ30の寸法L1、W1の2倍以上であってもよく、3倍以上であってもよい。
図6は、図5のフィルムアンテナ10を備える通信装置120の一例を示す図である。図6に示すように、フィルムアンテナ10は、構造体121の表面122に巻き付けられていてもよい。例えば、構造体121が円筒の形状を有する場合、フィルムアンテナ10が、構造体121の表面122の円周の1/2以上の距離にわたって表面122に取り付けられていてもよい。
図7は、フィルムアンテナ10の可撓性の評価方法を説明するための図である。本明細書において、「可撓性」とは、25℃の環境下でフィルムアンテナ10を直径Dのロール状の形態に巻き取った場合に、フィルムアンテナ10に折れ目が生じない程度の柔軟性を意味している。直径Dは、例えば300mmである。「折れ目」とは、フィルムアンテナ10を巻き取る方向に交差する方向においてフィルムアンテナ10に現れる変形である。フィルムアンテナ10に現れた折れ目は、フィルムアンテナ10を逆向きに巻き取ったとしても解消されない。
フィルムアンテナ10が可撓性を有することにより、図6に示すようにフィルムアンテナ10を構造体121に巻き付けることができる。
(第2変形例)
図8は、第1変形例に係るフィルムアンテナ10を示す図である。図8に示すように、フィルムアンテナ10は、異なる形状を有する複数のパッチ30を備えていてもよい。例えば、フィルムアンテナ10は、第1のパッチ30Mと、第1のパッチ30Mとは異なる形状を有する第2のパッチ30Sと、を備えていてもよい。第1のパッチ30Mは、第1方向D1において寸法L1を有し、第2方向D2において寸法W1を有する。第2のパッチ30Sは、第1方向D1において寸法L2を有し、第2方向D2において寸法W2を有する。寸法L2は寸法L1よりも小さい。寸法W2は寸法W1よりも小さい。このため、第2のパッチ30Sが送信又は受信する電波の周波数は、第1のパッチ30が送信又は受信する電波の周波数と異なる。本変形例によれば、フィルムアンテナ10が対応可能な電波の帯域を広げることができる。
(第3変形例)
上述の実施の形態においては、平面視においてパッチ30の第1外縁30Yが第1方向D1及び第1方向D1に直交する第2方向D2に延びる例を示した。すなわち、平面視におけるパッチ30の形状が長方形又は正方形である例を示した。しかしながら、平面視におけるパッチ30の形状は特には限定されない。図9は、平面視におけるパッチ30の形状の例を示す図である。
図9において符号30Aで示すように、パッチ30は円形であってもよい。符号30Bで示すように、パッチ30は楕円形であってもよい。符号30Cで示すように、パッチ30はリングの形状であってもよい。符号30Dで示すように、パッチ30は、円周方向におけるリングの一部分の形状であってもよい。符号30Eで示すように、パッチ30は三角形であってもよい。図示はしないが、パッチ30は、五角形、六角形などのその他の多角形であってもよい。符号30Fで示すように、パッチ30は弧の形状であってもよい。
(第4変形例)
平面視においてパッチ30の形状が多角形である場合、図10に示すように、パッチ30の角部が湾曲していてもよい。これにより、パッチ30の放射角を広げることができる。角部の曲率半径R1は、例えば1mm以上であり、2mm以上であってもよく、3mm以上であってもよい。
(第5変形例)
図11は、第5変形例に係るフィルムアンテナ10を示す断面図である。図11に示すように、フィルムアンテナ10は、パッチ30の第4面33を覆う第1カバー層37を備えていてもよい。これにより、フィルムアンテナ10の意匠性又は耐候性の少なくともいずれか1つを高めることができる。図11に示すように、第1カバー層37は、パッチ30の第1外縁30Yよりも外側にまで広がっていてもよい。すなわち、第1カバー層37は、平面視においてパッチ30に重ならない領域を含んでいてもよい。
意匠性について説明する。フィルムアンテナ10を様々な構造体121に取り付ける時、フィルムアンテナ10が目立たないことが求められる場合がある。このような要求は、構造体121に対応した色、模様などを有する第1カバー層37をフィルムアンテナ10に設けることによって達成され得る。また、第1カバー層37の表面に微細な凹凸を付けて色、模様、手触り感を持たせてもよく、微細な凹凸による汚れ、細菌等の付着を防止してもよい。第1カバー層37は、着色材を含んでいてもよい。着色材の構成、分布などは、構造体121に応じて選択される。第1カバー層37は、単一の層で構成されていてもよく、複数の層で構成されていてもよい。
耐候性とは、周囲の環境に起因するフィルムアンテナ10の劣化を防ぐという特性である。例えば、フィルムアンテナ10が屋外の構造体121に取り付けられる場合、フィルムアンテナ10は、日照、降雨、降雪などの様々な環境の影響を受ける。環境の変化に対する耐性を有する第1カバー層37をフィルムアンテナ10に設けることにより、フィルムアンテナ10の耐候性を高めることができる。
第1カバー層37は、絶縁性を有する材料を含む。第1カバー層37の材料としては、ポリプロピレン、アクリルなどを用いることができる。
パッチ30上に位置する第1カバー層37の厚さT4は、50μm以上であってもよく、100μm以上であってもよい。厚さT4は、200μm以下であってもよく、500μm以下であってもよい。
図11に示すように、フィルムアンテナ10は、グランド40の第6面43を覆う第2カバー層47を備えていてもよい。これにより、フィルムアンテナ10の意匠性又は耐候性の少なくともいずれか1つを高めることができる。例えば、構造体121が透明なガラスなどである場合、第2カバー層47が視認される。第2カバー層47が適切な色、模様などを有することにより、フィルムアンテナ10の意匠性を高めることができる。
第2カバー層47の材料としては、第1カバー層37で例示した材料を用いることができる。第2カバー層47の材料は、第1カバー層37の材料と同一であってもよく、異なっていてもよい。第2カバー層47は、単一の層で構成されていてもよく、複数の層で構成されていてもよい。
第2カバー層47の厚さT5は、第1カバー層37で例示した厚さT4の範囲内である。第2カバー層47の厚さT5は、第1カバー層37の厚さT4と同一であってもよく、異なっていてもよい。
(第6変形例)
上述の実施の形態においては、基材20の第1面21とパッチ30の第3面32との間に第1接着層36が存在している例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図12に示すように、第1接着層36を用いることなくパッチ30が第1面21に固定されていてもよい。例えば、パッチ30の第3面32が基材20の第1面21に接していてもよい。このような形態は、例えば、めっき法、印刷法、スパッタリング法、蒸着法、クラッド法などによってパッチ30を形成することによって実現されてもよい。同様に、図12に示すように、第2接着層46を用いることなくグランド40が第2面22に固定されていてもよい。
(第7変形例)
上述の実施の形態においては、フィルムアンテナ10が取り付けられる構造体121が電柱である例を示したが、特には限られない。例えば、構造体121は、壁、天井、梁、柱、その他建築物構成要素の内面又は外面であってもよく、電柱、信号機、トンネル内壁、歩道の段差、その他の建設物の内面又は外面であってもよく、地表、樹木、その他の自然の構造物等であってもよい。構造体121は、自動車の一部であってもよい。例えば図13に示すように、構造体121は、自動車のピラーであってもよい。この場合、構造体121及びフィルムアンテナ10を備える通信装置120は、衝突防止システムのレーダとして機能してもよい。
図13に示すように、構造体121は、ベース部123と、ベース部123の端部からベース部123の表面122の法線方向に突出する突出部124と、を含んでいてもよい。フィルムアンテナ10は、ベース部123の表面122に取り付けられていてもよい。上述のように、フィルムアンテナ10はグランド40を含む。このため、構造体121が導電性を有する場合であっても、フィルムアンテナ10の特性が構造体121の影響を受けることを抑制できる。
(第8変形例)
上述の実施の形態においては、パッチ30を構成する第1導電体層31が連続的に広がる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図14に示すように、第1導電体層31には複数の開口31aが形成されていてもよい。例えば、第1導電体層31は、複数の線状の層を組み合わせることにより構成される、いわゆるメッシュの形態であってもよい。第1導電体層31に開口31aを形成することにより、フィルムアンテナ10の可撓性を高めることができる。
第1導電体層31と同様に、図15に示すように、第2導電体層41には複数の開口41aが形成されていてもよい。第2導電体層41に開口41aを形成することにより、フィルムアンテナ10の可撓性を高めることができる。
上述した複数の変形例を適宜組み合わせて上述の実施の形態に適用してもよい。
10 フィルムアンテナ
20 基材
21 第1面
22 第2面
30 パッチ
30Y 第1外縁
31 第1導電体層
32 第3面
33 第4面
34 マイクロストリップ線路
36 第1接着層
37 第1カバー層
40 グランド
40Y 第2外縁
41 第2導電体層
42 第5面
43 第6面
46 第2接着層
47 第2カバー層
50 下地層
100 移動通信システム
110 基地局
115 基地局110がカバーする通信領域
120 通信装置
121 構造体
122 表面
125 通信装置120がカバーする通信領域
130 端末装置

Claims (16)

  1. 第1面及び前記第1面の反対側に位置する第2面を含む基材と、
    前記第1面側に位置する第1導電体層を含み、平面視において第1外縁を備える1つ以上のパッチと、
    前記第2面側に位置する第2導電体層を含み、平面視において前記第1外縁よりも外側に位置する第2外縁を備えるグランドと、を備える、フィルムアンテナ。
  2. 前記第1導電体層が金属材料を含む、請求項1に記載のフィルムアンテナ。
  3. 前記第2導電体層が金属材料を含む、請求項1又は2に記載のフィルムアンテナ。
  4. 前記第1面側に位置する複数の前記パッチを備え、
    前記第2外縁は、平面視において複数の前記パッチを囲んでいる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ。
  5. 前記第1面側に位置する第1の前記パッチ及び第2の前記パッチを備え、
    前記第1のパッチは、平面視において前記第2のパッチの形状とは異なる形状を有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ。
  6. 前記基材は、フッ素樹脂を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ。
  7. 前記基材は、複数の気泡を含む、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ。
  8. 前記基材の厚さは2mm以下である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ。
  9. 前記基材の厚さは10μm以上である、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ。
  10. 前記第1導電体層は、前記第1面に対向する第3面と、前記第3面の反対側に位置する第4面と、を含み、
    前記第3面は、3μm以下の最大高さ粗さを有する、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ。
  11. 前記第1導電体層は、前記第1面に対向する第3面と、前記第3面の反対側に位置する第4面と、を含み、
    前記第4面を覆う第1カバー層を備える、請求項1乃至10のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ。
  12. 前記第1カバー層は着色材を含む、請求項11に記載のフィルムアンテナ。
  13. 前記第1導電体層は、前記第1面に対向する第3面と、前記第3面の反対側に位置する第4面と、を含み、
    前記第1面と前記第3面との間に位置する第1接着層を備える、請求項1乃至12のいずれか一項に記載のフィルムアンテナ。
  14. 表面を有する構造体と、
    前記表面に前記第2導電体層が対向するように前記表面に取り付けられている、請求項1乃至13のいずれか一項に記載のフィルムアンテナと、を備える、通信装置。
  15. 前記表面は、少なくとも部分的に湾曲面を含み、
    前記フィルムアンテナは、前記湾曲面に取り付けられている、請求項14に記載の通信装置。
  16. 前記構造体は、自動車のピラーである、請求項14又は15に記載の通信装置。
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