JP2022018652A - 貼付体 - Google Patents

Abstract

【課題】ＮＦＣラベルを意匠性が損なわれることなく衝撃の受けにくい形態で備え、貼付られる対象物の情報を提供するためのＮＦＣインレットが備えられた貼付体を提供する。【解決手段】貼付体１１において、貼付上紙１２に貼付粘着層１３を介して設けられた貼付剥離紙１４にＮＦＣラベル孔１５を形成し、当該ＮＦＣラベル孔１５にＮＦＣインレット２１を備えたＮＦＣラベル１６を位置させる。ＮＦＣラベル１６は、ＮＦＣインレット２１にＮＦＣラベル上紙２３を設け、当該ＮＦＣインレット２１側をＮＦＣラベル粘着層２４により貼付粘着層１３に接着する。【選択図】図１

Description

本発明は、貼付される対象物の情報を提供するためのＮＦＣインレットが備えられた貼付体に関する。

近年、商品の広告や見本などに対応付けて、当該商品に関する情報の取得に用いる情報を読み取らせるＮＦＣ（Ｎｅａｒ Ｆｉｅｌｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）タグを備えたＰＯＰ（Ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｐｕｒｃｈａｓｅ ａｄｖｅｒｔｉｓｉｎｇ）カードやタグカード、タグラベル等の媒体が普及してきている。このような媒体には、商品に関する情報を読み取らせるためのＩＣチップを備えるＮＦＣタグやＱＲコード（登録商標、以下記載を省略する）が備えられており、特にＮＦＣタグを備える場合に製造工程でのＩＣチップの破損を防止することが望まれる。

従来、ＮＦＣインレットやＱＲコードを備える媒体として、例えば特許文献１，２に記載されているものが知られている。特許文献１には、ＰＯＰカード表面の一部領域に、ＮＦＣマーク付ＱＲコードを表示し、当該ＰＯＰカードのうち、ＮＦＣマーク付ＱＲコードの表示部分の裏側に、ＮＦＣタグを設けたものとして記載されている。

また、特許文献２には、タグカードとして、ＮＦＣタグを貼付（または内蔵）したもの、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ ＩＤｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグ等の他の電子タグを貼付等したもの、また、データを画像化した１次元バーコードや２次元バーコード等のパターン画像を印刷（またはその印刷物を貼付）する形式のもの等が記載されている。

実用新案登録第３２１９３８４号公報 特許第５８６７６３５号公報

ところで、特許文献１，２等のＮＦＣタグを備えたＰＯＰカードやタグカードにおいては、ＮＦＣタグの備えているＩＣチップを破損させないために一連の製造工程中にＮＦＣタグを設けることができないために別工程で作製されたＮＦＣタグを貼り付けることとなるが、カードやラベル等の媒体の表面上にＮＦＣタグを貼り付けることは意匠性に問題があると共に、衝撃等を受けやすく破損を招くことになるという問題がある。

そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、ＮＦＣラベルを意匠性が損なわれることなく衝撃の受けにくい形態で備えさせた貼付体を提供することを目的とする。

上記課題を解決するために、請求項１の発明では、貼付される対象物の情報を提供するためのＮＦＣインレットが備えられた貼付体であって、貼付上紙と、前記貼付上紙に貼付粘着層を介して設けられ、ＮＦＣラベル孔が形成された貼付剥離紙と、前記貼付剥離紙のＮＦＣラベル孔に位置される前記ＮＦＣインレットを備えたＮＦＣラベルと、を有する構成とする。

請求項２の発明では、前記ＮＦＣラベルは、前記ＮＦＣインレットにＮＦＣラベル上紙が設けられ、当該ＮＦＣインレット側が前記貼付粘着層に接着される構成とする。

請求項３の発明では、前記ＮＦＣラベルは、前記ＮＦＣインレットにＮＦＣラベル上紙が設けられ、当該ＮＦＣラベル上紙側が前記貼付粘着層に接着されるものであり、当該ＮＦＣインレット側にＮＦＣラベル粘着層が設けられ、当該ＮＦＣラベル粘着層上にＮＦＣラベル剥離紙が設けられる構成とする。

請求項１，２の発明によれば、貼付上紙に貼付粘着層を介して設けられた剥離紙にＮＦＣラベル孔が形成され、当該ＮＦＣラベル孔にＮＦＣインレットを備えたＮＦＣラベルが位置されるもので、当該ＮＦＣラベルが、ＮＦＣインレットにＮＦＣラベル上紙が設けられ、当該ＮＦＣインレット側が上記貼付粘着層に接着される構成とすることにより、ＮＦＣラベルが貼付上紙の裏面に位置されて貼付対象物側に位置されることとなって当該ＮＦＣラベルを意匠性が損なわれることなく衝撃の受けにくい形態とさせることができるものである。

請求項３の発明によれば、貼付上紙に貼付粘着層を介して設けられた剥離紙にＮＦＣラベル孔が形成され、当該ＮＦＣラベル孔にＮＦＣインレットを備えたＮＦＣラベルが位置されるもので、当該ＮＦＣラベルが、ＮＦＣインレットにＮＦＣラベル上紙が設けられて貼付粘着層に接着され、当該ＮＦＣインレット側にＮＦＣラベル粘着層が設けられてＮＦＣラベル剥離紙が設けられる構成とすることにより、ＮＦＣラベルが貼付上紙の裏面に位置されて貼付対象物側に位置されることとなって当該ＮＦＣラベルを意匠性が損なわれることなく衝撃の受けにくい形態とさせることができると共に、貼付対象物にＮＦＣラベルもＮＦＣラベル粘着層で貼付されることとなって貼付状態を強固とさせることができるものである。

本発明に係る貼付体の第１実施形態の構成図である。 図１の貼付体の製造に関する説明図である。 本発明に係る貼付体の第２実施形態の構成図である。 図３の貼付体の製造に関する説明図である。

以下、本発明の実施形態を図により説明する。本実施形態では、シール形態の貼付体として説明するが、貼付対象物として商品自体、ＰＯＰ広告や商品陳列の表示板等に適用させることができるものである。

図１に、本発明に係る貼付体の第１実施形態の構成図を示す。図１（Ａ）～（Ｃ）において、貼付体１１は、少なくとも製造番号等の貼付体情報１２Ａが形成された貼付上紙１２に貼付粘着層１３を介して貼付剥離紙１４が設けられる。なお、貼付上紙１２上に、後述のＮＦＣインレット２１で示される情報と同じ情報のＱＲコードを形成させてもよい。

上記貼付剥離紙１４は、図１（Ｂ）に示すように、所定の位置にＮＦＣラベル孔１５が形成される。当該ＮＦＣラベル孔１５の位置が後述のＮＦＣラベル１６が設けられる位置となることから、貼付上紙１２が貼付対象物に貼付されたときにＮＦＣラベル１６が貼付粘着層１３で十分に覆われる位置に当該ＮＦＣラベル孔１５が形成される。

上記貼付剥離紙１４のＮＦＣラベル孔１５内にはＮＦＣラベル１６が位置される。当該ＮＦＣラベル孔１５は、ＮＦＣラベル１６の形状と同等の形状で、若干大きめの形状で形成される。なお、図では円形状としているが、ＮＦＣラベル１６の形状に応じた形状で適宜形成される。

上記ＮＦＣラベル１６は、図１（Ｃ）に示すように、貼付上紙１２上に形成された貼付体情報１２Ａとの紐付けを確認するためのＮＦＣラベル情報１６Ａが形成されたＮＦＣラベル上紙２３がＩＣチップ２１Ａを搭載したＮＦＣインレット２１にインレット接着層２２により設けられる。当該ＮＦＣラベル上紙２３は主に何らかの情報を印刷形成させるための役割をなす。また、ＮＦＣインレット２１は、例えばＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）上にコイルアンテナが形成されてＩＣチップ２１Ａが実装されたもので、公知のものである。

また、上記ＮＦＣラベル１６のＮＦＣインレット２１側にＮＦＣラベル粘着層２４が設けられ、上記貼付粘着層１３に接着される。すなわち、貼付体１１は、図１（Ｂ）に示すように、貼付剥離紙１４側でＮＦＣラベル孔１５内に位置されたＮＦＣラベル１６（ＮＦＣラベル上紙２３）が表出された形態となる。

なお、貼付粘着層１３にＮＦＣラベル１６のＮＦＣインレット２１側を接着する際には上記ＮＦＣラベル粘着層２４を省略することができるが、ＮＦＣラベル１６の製造工程が貼付上紙１２の貼付剥離紙１４への接着工程と別工程としていることから、当該ＮＦＣラベル粘着層２４を形成して後述のＮＦＣラベル剥離紙１４Ａ上に接着しておくことが望ましく、ここではＮＦＣラベル粘着層２４を形成することとしている。

そこで、図２、図１の貼付体の製造に関する説明図を示す。図２（Ａ）において、一連の製造工程で、まず貼付上紙１２上に製造番号等の貼付体情報１２Ａが印刷により形成され、裏面に貼付粘着層１３が塗布される。続いて、予め定められた位置にＮＦＣラベル孔１５が形成された貼付剥離紙１４に、上記貼付上紙１２が貼付粘着層１３で接着される。

一方、図２（Ｂ）に示すように、別工程で、個別の固有情報が記憶されたＮＦＣインレット２１に対し、インレット接着層２２により予め貼付体情報１２Ａと紐付けされたＮＦＣラベル情報１６Ａ（例えば同じ製造番号とする）が印刷されたＮＦＣラベル上紙２３が接着され、当該ＮＦＣインレット２１側にＮＦＣラベル粘着層２４が塗布されて当該ＮＦＣラベル剥離紙１４Ａに接着される。

そして、例えば作業者が貼付体情報１２ＡとＮＦＣラベル情報１６Ａとが関連していることを目視確認した後に、当該ＮＦＣラベル剥離紙１４ＡからＮＦＣインレット２１が剥離され、図２（Ｃ）に示すように、貼付剥離紙１４に形成されているＮＦＣラベル孔１５内にＮＦＣインレット２１側から挿入して、ＮＦＣラベル粘着層２４を貼付粘着層１３に接着させることで、図２（Ｄ）に示す貼付体１１とさせるものである。

このような貼付体１１は、図示しないが、貼付剥離紙１４が剥離されて貼付粘着層１３で貼付対象物に貼付されるもので、ＮＦＣラベル１６が貼付上紙１２上には存在せず、当該貼付上紙１２で覆われた形態となるものであり、当該ＮＦＣラベル１６を意匠性が損なわれることなく衝撃の受けにくい形態で貼付させることができるものである。また、ＮＦＣラベル１６の接着時に、貼付体情報１２ＡとＮＦＣラベル情報１６Ａとの一致を簡易に目視で確認することができるものである。このことは、後述の第２実施形態においても同様である。

次に、図３に、本発明に係る貼付体の第２実施形態の構成図を示す。図３（Ａ）、（Ｂ）に示す貼付体１１は、貼付上紙１２、ＮＦＣラベル孔１５が形成された貼付剥離紙１４及びＮＦＣラベル情報１６Ａが形成されたＮＦＣラベル１６については、第１実施形態と同様である。

すなわち、図３（Ａ）、（Ｂ）において、貼付体情報１２Ａが形成された貼付上紙１２に貼付粘着層１３を介して接着されたＮＦＣラベル孔１５が形成された貼付剥離紙１４に対し、当該ＮＦＣラベル孔１５内に、ＮＦＣラベル１６のＮＦＣラベル情報１６Ａが形成されたＮＦＣラベル上紙２３側を貼付粘着層１３に接着させることで、ＮＦＣインレット２１上に形成されたＮＦＣラベル粘着層２４を一旦表出させ、当該ＮＦＣラベル粘着層２４上にＮＦＣラベル剥離紙１４Ａ（剥離剤側）を接着させたものである。

そこで、図４に、図３の貼付体の製造に関する説明図を示す。ここでは、一連の製造工程で、製造番号等の貼付体情報１２Ａが印刷された貼付上紙１２の裏面に貼付粘着層１３が塗布されてＮＦＣラベル孔１５が形成された貼付剥離紙１４を接着させる工程、及び、別工程で、ＮＦＣラベル情報１６Ａが印刷されたＮＦＣラベル上紙２３に個別の固有情報が記憶されたＮＦＣインレット２１がインレット接着層２２により接着され、当該ＮＦＣインレット２１側にＮＦＣラベル粘着層２４が塗布されて当該ＮＦＣラベル剥離紙１４Ａを接着させる工程は第１実施形態と同様である。

そして、作業者が貼付体情報１２ＡとＮＦＣラベル情報１６Ａとが関連していることを目視確認した後に、図４（Ａ）に示すように、ＮＦＣラベル剥離紙１４ＡよりＮＦＣラベル１６を剥離し、図４（Ｂ）に示すように、貼付剥離紙１４のＮＦＣラベル孔１５内に、当該ＮＦＣラベル１６のＮＦＣラベル上紙２３側を挿入して貼付粘着層１３に接着させる。この時、ＮＦＣラベル粘着層２４が一旦表出した状態となる。

続いて、図４（Ｃ）に示すように、表出したＮＦＣラベル粘着層２４上に、上記剥離したＮＦＣラベル剥離紙１４Ａ（剥離剤側）を接着させることで、図４（Ｄ）に示すように、ＮＦＣラベル１６がＮＦＣラベル剥離紙１４Ａで覆われたものとなる。

このような貼付体１１は、図示しないが、貼付剥離紙１４が剥離されるときに一緒にＮＦＣラベル剥離紙１４Ａも剥離されるもので、貼付粘着層１３で貼付対象物に貼付される際に、ＮＦＣラベル１６においてもＮＦＣラベル粘着層２４によって貼付対象物に接着されるものである。

すなわち、ＮＦＣラベル１６が貼付上紙１２の裏面に位置されて貼付対象物側に位置されることとなって当該ＮＦＣラベル１６を意匠性が損なわれることなく衝撃の受けにくい形態とさせることができると共に、貼付対象物にＮＦＣらべる１６もＮＦＣラベル粘着層２４で貼付されることとなって貼付状態を強固とさせることができるものである。

本発明は、貼付される対象物の情報を提供するためのＮＦＣインレットが備えられた貼付体の製造、販売、使用等の産業に利用可能である。

１１ 貼付体
１２ 貼付上紙
１２Ａ 貼付体情報
１３ 貼付粘着層
１４ 貼付剥離紙
１４Ａ ＮＦＣラベル剥離紙
１５ ＮＦＣラベル孔
１６ ＮＦＣラベル
１６Ａ ＮＦＣラベル情報
２１ ＮＦＣインレット
２１Ａ ＩＣチップ
２２ インレット接着層
２３ ＮＦＣラベル上紙
２４ ＮＦＣラベル粘着層

Claims (3)

1. 貼付される対象物の情報を提供するためのＮＦＣインレットが備えられた貼付体であって、
   貼付上紙と、
   前記貼付上紙に貼付粘着層を介して設けられ、ＮＦＣラベル孔が形成された貼付剥離紙と、
   前記貼付剥離紙のＮＦＣラベル孔に位置される前記ＮＦＣインレットを備えたＮＦＣラベルと、
   を有することを特徴とする貼付体。
2. 請求項１記載の貼付体であって、前記ＮＦＣラベルは、前記ＮＦＣインレットにＮＦＣラベル上紙が設けられ、当該ＮＦＣインレット側が前記貼付粘着層に接着されることを特徴とする貼付体。
3. 請求項１記載の貼付体であって、前記ＮＦＣラベルは、前記ＮＦＣインレットにＮＦＣラベル上紙が設けられ、当該ＮＦＣラベル上紙側が前記貼付粘着層に接着されるものであり、当該ＮＦＣインレット側にＮＦＣラベル粘着層が設けられ、当該ＮＦＣラベル粘着層上にＮＦＣラベル剥離紙が設けられることを特徴とする貼付体。

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