JP2022017935A - 吸着パッドおよび収穫用吸着ハンド - Google Patents

吸着パッドおよび収穫用吸着ハンド Download PDF

Info

Publication number
JP2022017935A
JP2022017935A JP2020120801A JP2020120801A JP2022017935A JP 2022017935 A JP2022017935 A JP 2022017935A JP 2020120801 A JP2020120801 A JP 2020120801A JP 2020120801 A JP2020120801 A JP 2020120801A JP 2022017935 A JP2022017935 A JP 2022017935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
pad
bellows
vacuum
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020120801A
Other languages
English (en)
Inventor
利之 横上
Toshiyuki Yokogami
みゆき 藤本
Miyuki Fujimoto
融 空閑
Toru Kuga
怜史 芦澤
Satoshi Ashizawa
賢一 大原
Kenichi Ohara
和志 柴田
Kazuyuki Shibata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Holdings Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Holdings Co Ltd filed Critical Yanmar Holdings Co Ltd
Priority to JP2020120801A priority Critical patent/JP2022017935A/ja
Priority to PCT/JP2021/023929 priority patent/WO2022014290A1/ja
Publication of JP2022017935A publication Critical patent/JP2022017935A/ja
Priority to JP2023209191A priority patent/JP2024019507A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/06Gripping heads and other end effectors with vacuum or magnetic holding means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】不規則な形状を有しており、かつ反力が得られにくい状態の対象物であっても、良好に吸着することのできる吸着パッドおよび収穫用吸着ハンドを提供する。【解決手段】吸着パッド10は、対象物Fを吸着する吸着部として、内側スポンジパッド11Aと、内側スポンジパッド11Aよりも外周側に配置された外側スポンジパッド11Bとを備えている。対象物Fを吸着するときに対象物Fに接触する吸着面の存在する側を前方側とする場合、内側スポンジパッド11Aの先端と外側スポンジパッド11Bの先端とが前後方向において同じ位置とされているか、もしくは、内側スポンジパッド11Aの先端が前記外側スポンジパッド11Bの先端よりも前方側に突出している。内側スポンジパッド11Aは、対象物Fを吸着した状態で、対象物Fを外側スポンジパッド11Bの吸着面に接触させる方向への変形または移動が可能である。【選択図】図3

Description

本発明は、樹になった農産物(果実など)の収穫に用いる吸着パッドおよび収穫用吸着ハンドに関する。
特許文献1には、樹になった農産物を真空パッドで吸着して収穫する作業用ハンドが開示されている。また、特許文献2には、農産物を吸着保持することのできる吸着保持体が開示されている。
特開平2-152780号公報 特開平11-165708号公報
特許文献1の作業用ハンドでは、農産物を吸着する吸着部として、ゴム製の円錐型パッドが用いられている。しかしながら、このような円錐型パッドでは、大きな凹凸のある不規則な形状の農産物を吸着することは困難である。すなわち、特許文献1の作業用ハンドは、表面の凹凸が少なく、規則的な(球体に近い)形状の農産物にのみ使用が限定される。
一方、特許文献2の吸着保持体は、大きな凹凸のある不規則な形状の農産物であっても吸着できるものとされている。特許文献2に開示された吸着保持体は、農産物を吸着する吸着部が、少なくとも下端部が弾性の異径同心円状に形成された複数の筒体からなり、複数の筒体の下端部がベローズ型構造に形成されている。このような複数の筒体からなる吸着部を用いることで、大きな凹凸のある不規則な形状の農産物であっても、複数ある筒体の何れかで吸着が行えるようになっている。
しかしながら、特許文献2の吸着保持体では、吸着面が大きい筐体で吸着を行うためには、吸着しようとする対象物に対して大きな押し付け力が必要となる。このため、表面が柔軟で傷つきやすい対象物や、樹にぶら下がっていて反力が得られにくい対象物の吸着には適していない。すなわち、特許文献2の吸着保持体は、収穫後の選別作業などで台に置かれた農産物を吸着することには使用できるが、樹になっている農産物の収穫には不向きである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、不規則な形状を有しており、かつ反力が得られにくい状態の対象物であっても、良好に吸着することのできる吸着パッドおよび収穫用吸着ハンドを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様である吸着パッドは、対象物を吸着する吸着部を備えた吸着パッドであって、前記吸着部は、多孔質材料で形成された内側パッドと、多孔質材料で形成され、前記内側パッドよりも外周側に配置された外側パッドとを備えており、前記内側パッドが、前記対象物を吸着した状態で、前記対象物を前記外側パッドの吸着面に接触させることを特徴としている。
上記の構成によれば、最初に内側パッドによって対象物の吸着を行い、その後、対象物を外側パッドの吸着面に接触させることで、吸着力の大きい外側パッドに対象物を吸着させることができる。このため、不規則な形状であり、かつ樹になっていて反力が得られにくい農産物などの対象物であっても良好に吸着することができる。
また、上記吸着パッドは、前記対象物を吸着するときに前記対象物に接触する吸着面の存在する側を前方側とする場合、前記内側パッドの先端と前記外側パッドの先端とが前後方向において同じ位置とされているか、もしくは、前記内側パッドの先端が前記外側パッドの先端よりも前方側に突出している構成とすることができる。
上記の構成によれば、内側パッドによって対象物の吸着を行った後、内側パッドの変形または移動により対象物を外側パッドの吸着面に接触させることができる。
また、上記吸着パッドでは、前記内側パッドは、連続気泡スポンジからなり、前記対象物を前記吸着部に吸着させるための真空吸引系統が、前記内側パッドのみに対して設けられている構成とすることができる。
上記の構成によれば、内側パッドによって対象物を吸着した後、内側パッド自体の収縮変形によって外側パッドに対象物を接触させることができる。さらに、外側パッドに対象物を接触させた後は、内側パッドの通気性によって外側パッドに対象物を吸着させることができる。このため、対象物を吸着部に吸着させるための真空吸引系統を1つとすることができ、吸着パッドの構成を簡略化することができる。
また、上記吸着パッドでは、前記外側パッドは、独立気泡スポンジからなる構成とすることができる。
また、上記吸着パッドでは、前記内側パッドおよび前記外側パッドは、独立気泡スポンジからなり、前記対象物を前記吸着部に吸着させるための真空吸引系統が、前記内側パッドおよび前記外側パッドのそれぞれに対して個別に設けられている構成とすることができる。
上記の構成によれば、内側パッドおよび外側パッドの吸着力をそれぞれの真空吸引系統によって個別に調整することが可能となり、対象物に対する吸着力を適切に調整しながらも、対象物を確実に、かつ速やかに吸着することができる。
また、上記吸着パッドでは、前記外側パッドの吸着面は、外周側から内周側にかけて後方に下がるようなテーパ面とされている構成とすることができる。
上記の構成によれば、吸着面をテーパ面とすることで、対象物の吸着時に吸着面の面圧が低減され、対象物に吸着痕が残りづらくなる。また、様々な大きさの対象物に対しても適応可能となる。
また、上記吸着パッドは、前記吸着部の後方には、前記対象物を前記吸着部に吸着させるための真空吸引系統の一部となるジャバラが直列に接続されている構成とすることができる。
上記の構成によれば、吸着部を対象物に接触させるときに、ジャバラによって吸着部の位置や姿勢が対象物に追従しやすくなり、対象物を吸着させることが容易となる。
また、上記吸着パッドは、前記外側パッドに前記対象物を吸着した状態で前記ジャバラを収縮させたときに、前記吸着部に当接させて前記ジャバラの収縮を制限するストッパを有している構成とすることができる。
上記の構成によれば、吸着部をストッパに当接させてジャバラの収縮を制限することで、吸着部を固定的に保持することができ、吸着部に吸着させた農産物などの対象物に対して樹からのもぎ取り動作が行いやすくなる。
また、上記吸着パッドでは、前記吸着部は、前記ストッパに当接したときに前記ストッパの先端と嵌合する凹部を有している構成とすることができる。
上記の構成によれば、ストッパを凹部に嵌合させることで、吸着部に吸着させた農産物などの対象物に対して樹からのもぎ取り動作を行う場合に、ジャバラに捩りトルクが作用することを防止でき、ジャバラの破損を抑制することができる。
また、上記吸着パッドでは、前記ジャバラが、前方ジャバラと後方ジャバラとの2段に分割されており、かつ、前記前方ジャバラおよび前記後方ジャバラが間にジャバラホルダを挟んで接続されており、前記ジャバラホルダは、その前後方向の移動が直動ガイドによってガイドされ、前記直動ガイドは、前記ジャバラを収縮させたときに前記吸着部に当接することで前記ストッパの機能を有している構成とすることができる。
上記の構成によれば、吸着部を対象物に接触させる際に、前方ジャバラによって吸着部における十分な柔軟性(追従性)を持たせることができる。また、ジャバラホルダが直動ガイドによってガイドされていることで、ジャバラ全体(前方ジャバラおよび後方ジャバラ)が重力で垂れ下がることも防止できる。また、吸着部が対象物を吸着した後は、後方ジャバラの収縮によりジャバラホルダを直動ガイド内で後方移動させることにより、直動ガイドを吸着部に当接させてストッパとして機能させることができる。
また、上記の課題を解決するために、本発明の第2の態様である収穫用吸着ハンドは、上記記載の吸着パッドと、前記吸着パッドが取り付けられるアームと、前記吸着パッドの前記吸着部に吸着力を生じさせる駆動源とを備えたことを特徴としている。
また、上記収穫用吸着ハンドは、前記内側パッドおよび前記外側パッドが通気性を有さない独立気泡スポンジからなり、真空吸引系統が、前記内側パッドおよび前記外側パッドのそれぞれに対して個別に設けられている構成とした場合に、さらに、前記吸着パッドの前記内側パッドに対する真空吸引と、前記外側パッドに対する真空吸引とを調整する圧力制御部とを備えており、前記圧力制御部は、(a) 前記内側パッドに対応する第1真空吸引系統からの真空吸引を、前記第1真空吸引系統内の圧力が所定の第1閾値に到達するまで行い、(b) 前記第1真空吸引系統内の圧力が前記第1閾値に到達した後、さらに、前記外側パッドに対応する第2真空吸引系統からの真空吸引を開始し、(c) 前記第1真空吸引系統および前記第2真空吸引系統内の圧力が前記第1閾値よりも小さい圧力である所定の第2閾値に到達するまで行い、(d) 前記第1真空吸引系統および前記第2真空吸引系統内の圧力が前記第2閾値に到達した後、前記第1真空吸引系統および前記第2真空吸引系統内に大気を取り入れながら、前記第2閾値に対応する定格圧力を保持した状態で前記外側パッドによる吸着を維持する構成とすることができる。
上記の構成によれば、対象物に応じた適切な吸着力が得られるように、定格圧力を保持しながら外側パッドによる吸着を維持することができ、表面が柔軟な農産物(例えば、トマト)などの対象物であっても、吸着痕を付けることなく、確実かつ速やかに吸着することができる。
本発明の吸着パッドおよび収穫用吸着ハンドは、最初に内側パッドによって対象物の吸着を行い、内側パッドの変形または移動により対象物を外側パッドの吸着面に接触させ吸着を行うことで、不規則な形状であり、かつ樹になっていて反力が得られにくい農産物などの対象物であっても良好に吸着することができるといった効果を奏する。
実施の形態1に係る吸着パッドを斜め前から見た斜視図である。 実施の形態1に係る吸着パッドを斜め後ろから見た斜視図である。 実施の形態1に係る吸着パッドの内部構造を示す断面図である。 実施の形態1に係る吸着パッドを用いた収穫用吸着ハンドの概略構成図である。 実施の形態1に係る吸着パッドにおける吸着動作の第1段階を示す模式断面図である。 実施の形態1に係る吸着パッドにおける吸着動作の第2段階を示す模式断面図である。 実施の形態1に係る吸着パッドにおける吸着動作の第3段階を示す模式断面図である。 実施の形態2に係る吸着パッドの外観を示す側面図である。 実施の形態2に係る吸着パッドの内部構造を示す断面図である。 実施の形態2に係る吸着パッドを用いた収穫用吸着ハンドの概略構成図である。 実施の形態2に係る吸着パッドにおける吸着動作の第1段階を示す模式断面図である。 実施の形態2に係る吸着パッドにおける吸着動作の第2段階を示す模式断面図である。 実施の形態2に係る吸着パッドにおける吸着動作の第3段階を示す模式断面図である。 実施の形態2に係る吸着パッドを用いた収穫用吸着ハンドに含まれる圧力制御装置の構成を示す模式図である。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。まずは、本実施の形態1に係る吸着パッド10の構成を、図1ないし図3を参照して説明する。図1および図2は、本実施の形態1に係る吸着パッド10の外観を示すものであり、図1は吸着パッド10を斜め前から見た斜視図、図2は吸着パッド10を斜め後ろから見た斜視図である。図3は、吸着パッド10の内部構造を示す断面図である。
図1ないし図3に示すように、吸着パッド10は、内側スポンジパッド(内側パッド)11A、外側スポンジパッド(外側パッド)11B、パッドホルダ12、ジャバラホルダ13、ベースプレート14、ジャバラ15、バネ16、ストッパ17および真空配管18を備えて構成されている。尚、以下の説明では、吸着パッド10が果実などの対象物F(図5~図7参照)を吸着するときに、その対象物Fに接触する吸着面の存在する側を、吸着パッド10の前方側とする。
内側スポンジパッド11A、外側スポンジパッド11Bおよびパッドホルダ12は、吸着パッド10の先端における吸着部を構成する。すなわち、吸着パッド10における吸着部は、略円板形状のパッドホルダ12の前面側に、略円筒形状である内側スポンジパッド11Aおよび外側スポンジパッド11Bが同心円状に取り付けられて構成されている。
パッドホルダ12の中央には第1開口121が形成されており、内側スポンジパッド11Aは、その内周面の内側に第1開口121を配置させるようにしてパッドホルダ12に取り付けられる。また、外側スポンジパッド11Bは、内側スポンジパッド11Aのさらに外周側においてパッドホルダ12に取り付けられる。また、内側スポンジパッド11Aおよび外側スポンジパッド11Bは、その自然状態(吸着しようとする対象物Fなどに押し付けられていない状態)において、内側スポンジパッド11Aの吸着面のみを対象物Fに接触させることができる配置とされている。すなわち、内側スポンジパッド11Aの先端と外側スポンジパッド11Bの先端とが前後方向において同じ位置とされているか、もしくは、内側スポンジパッド11Aの先端が外側スポンジパッド11Bの先端よりも前方側に突出している。
内側スポンジパッド11Aは、通気性を有するスポンジ材料で形成されるものであり、具体的には連続気泡スポンジで形成される。さらには、適度な通気性を有することが好ましく、ここでは、内側スポンジパッド11Aを半連続気泡スポンジにて形成している(すなわち、半連続気泡スポンジは連続気泡スポンジに含まれる)。一方、外側スポンジパッド11Bは、通気性を有さず、かつ、柔軟性を有する材料で形成される。ここでは、外側スポンジパッド11Bを独立気泡スポンジにて形成している。
内側スポンジパッド11Aおよび外側スポンジパッド11Bの先端に形成される吸着面は、円筒軸に対して直交する平面とされていてもよいが、外周側から内周側にかけて後方に下がるようなテーパ面とされていることが好ましい。吸着面がテーパ面とされていれば、対象物Fの吸着時に、略球形状の対象物Fに対して吸着面の面圧が低減され、対象物Fに吸着痕が残りづらくなる。また、様々な大きさの対象物Fに対しても適応可能となる。
尚、吸着面をテーパ面とするとき、そのテーパ角は内側スポンジパッド11Aおよび外側スポンジパッド11Bにおいて同じであってもよく、異なっていてもよい。テーパ角を異ならせる場合は、吸着しようとする対象物Fの形状が略球形状であることから、外側スポンジパッド11Bのテーパ角を内側スポンジパッド11Aのテーパ角よりも大きくすることが好ましい。あるいは、外側スポンジパッド11Bの吸着面のみをテーパ面とする構成であってもよい。
ジャバラホルダ13、ベースプレート14、ジャバラ15、バネ16、ストッパ17は、上述の吸着部を、対象物Fの非吸着時には可動的に保持し、対象物Fの吸着後は固定的に保持することができる。吸着パッド10では、ジャバラホルダ13とベースプレート14との間にジャバラ15、バネ16、ストッパ17が配置されている。ジャバラホルダ13は、ベースプレート14よりも前方側に配置されている。
ジャバラホルダ13およびベースプレート14は、何れも略円板形状の部材であり、ジャバラホルダ13の中央には第2開口131が形成され、ベースプレート14の中央には第3開口141が形成されている。ジャバラ15は、ジャバラホルダ13とベースプレート14との間で、第2開口131および第3開口141を接続するように取り付けられている。すなわち、ジャバラ15は、吸着パッド10の吸着部に対して直列に接続されている。また、ジャバラホルダ13の前面側には、パッドホルダ12が固定的に取り付けられており、第1開口121および第2開口131が連通している。さらに、ベースプレート14の後面側においては、第3開口141と連通するように真空配管18が取り付けられている。これにより、吸着パッド10では、真空配管18、第3開口141、ジャバラ15、第2開口131および第1開口121によって、内側スポンジパッド11Aに対する1つの真空吸引系統が形成される。尚、ここでは、パッドホルダ12およびジャバラホルダ13がそれぞれ別個の部材とされているが、これらは一体化されて1つの部材となっていてもよい。
バネ16は引きバネであり、ジャバラホルダ13とベースプレート14との間に配置され、上側2か所で垂線に対称に配置される。バネ16は、吸着パッド10の軸を水平に向けたときに吸着部が垂れ下がらないよう吊り上げる。
ストッパ17は、ベースプレート14の前面から前方側に向けて(ジャバラホルダ13に向けて)立設する凸部として設けられている。また、ジャバラホルダ13の後面には、ストッパ17と対向する位置に凹部132が形成されている。ストッパ17は、対象物Fの非吸着時にはジャバラホルダ13に対して当接しないが、対象物Fの吸着時には、その先端をジャバラホルダ13に当接させることで、ジャバラホルダ13およびベースプレート14の間隔が一定距離となるように保持する。また、対象物Fの吸着時には、ストッパ17の先端がジャバラホルダ13の凹部132に嵌合することで、ジャバラホルダ13とベースプレート14との間の円周方向の移動も制限される。ストッパ17および凹部132は、それぞれ、円周方向に沿って均等な間隔で3箇所以上に配置されることが好ましい。また、ここでは、ストッパ17をベースプレート14に設け、凹部132をジャバラホルダ13に設ける構成を例示したが、これらは逆に設けられていてもよい。すなわち、ストッパ17をジャバラホルダ13に設け、ストッパ17に嵌合させる凹部をベースプレート14に設ける構成であってもよい。
上述した吸着パッド10は、図4に示すように、アーム30の先端に吸着パッド10を取り付け、真空配管18をホース41を介して駆動源40と接続することで、収穫用吸着ハンド1として使用できる。図4に示す収穫用吸着ハンド1では、アーム30の取っ手側に操作ボタン31が設けられており、使用者による操作ボタン31の操作によって駆動源40のON/OFFを切り替えるようになっている。
駆動源40は、例えば、真空ポンプとすることができる。この場合、真空ポンプである駆動源40から吸着パッド10に対する真空吸引を直接行うことができる。あるいは、駆動源40をコンプレッサ(圧縮機)とし、このコンプレッサをエジェクタと組み合わせて真空吸引を行う構成としてもよい。すなわち、図4の構成において、コンプレッサである駆動源40から圧縮空気をエジェクタに送り込み、エジェクタで発生させた負圧によって吸着パッド10における真空吸引を行うようにしてもよい。この場合のエジェクタは、吸着パッド10と駆動源40との間に配置されるものであってもよく、あるいは吸着パッド10に含まれていてもよい(例えば、真空配管18をエジェクタとしてもよい)。
続いて、吸着パッド10による対象物Fの吸着動作について、図5ないし図7を参照して説明する。ここでは、吸着パッド10による対象物Fの吸着動作を第1~第3段階の3段階に分けて説明する。尚、吸着パッド10による吸着動作は、収穫用吸着ハンド1に備わった状態の吸着パッド10にて行われるものであり、真空配管18がホース41を介して駆動源40に接続されている必要がある。但し、図5ないし図7では、図面の簡略化のためにホース41の図示を省略している。
図5は、吸着動作の第1段階を示す模式断面図である。第1段階では、吸着パッド10における内側スポンジパッド11Aが、吸着しようとする対象物Fに押し当てられる。第1段階では、駆動源40は駆動されておらず、真空配管18からの真空吸引は行われていない。ここでの対象物Fは、例えば、樹にぶら下がっている果実などの農産物であり、吸着パッド10を押し当てたときに大きな反力が得られるものではない。さらに、図5では対象物Fを球体として図示しているが、対象物Fは大きな凹凸のある不規則な形状の農産物であることも想定される。
図5に示す第1段階では、内側スポンジパッド11Aが対象物Fに押し当てられる。このとき、内側スポンジパッド11Aの先端が外側スポンジパッド11Bの先端よりも前方側に突出していれば、内側スポンジパッド11Aのみを対象物Fに押し当てることが容易となる。
内側スポンジパッド11Aは、開口部の径が小さいため曲面状の対象物Fに近づけたときの隙間を小さくでき、対象物Fに対して吸い付きやすくなる。このため、内側スポンジパッド11Aは、押し当てたときの反力が得られにくく、不規則な形状の対象物Fに対しても、吸着面の全体を対象物Fの表面に沿わせることができ、良好な吸着を行わせることができる。但し、吸着面が小さい内側スポンジパッド11Aは、その吸着力(吸着した対象物Fに対しての保持力)も小さく、内側スポンジパッド11Aで吸着しただけの対象物Fを収穫用吸着ハンド1によって樹からもぎ取って収穫することはできない。
また、第1段階では、ジャバラホルダ13とベースプレート14との間隔が広がっており、ストッパ17はジャバラホルダ13に対して当接していない。この状態では、ジャバラホルダ13はジャバラ15によってベースプレート14に対して可動的に保持されており、吸着パッド10の吸着部はベースプレート14に対しての首振りが可能となる。これにより、吸着部を対象物Fに対して接触させるときに、ジャバラ15によって吸着部の位置や姿勢が対象物に追従しやすくなる。尚、ジャバラ15は、吸着パッド10における吸着部の首振りは可能とするが、重力による吸着部の垂れ下がりの防止できるほどの保持力はない。そのため、吸着パッド10では、バネ16により吸着部の垂れ下がりを防止している。
図6に示す第2段階では、真空配管18からの真空吸引が行われる。すなわち、第1段階の状態から真空吸引を開始すると、内側スポンジパッド11Aの内部空間(半連続気泡スポンジにおける気泡の内部)が減圧され、これによって内側スポンジパッド11A自身が収縮変形する。そして、内側スポンジパッド11Aが収縮することに伴い、吸着された対象物Fが外側スポンジパッド11Bの吸着面とも接触するように引き込まれる。第2段階では、内側スポンジパッド11Aの収縮によって対象物Fを引き込むことで、吸着面が大きい外側スポンジパッド11Bに対しても、その吸着面の全体を対象物Fの表面に沿わせるように変形させることができる。
尚、外側スポンジパッド11Bの吸着面が対象物Fの表面に沿うように変形した後は、外側スポンジパッド11Bに対して内側スポンジパッド11Aを通じての真空吸引が行われ、対象物Fを外側スポンジパッド11Bに吸着することができる。すなわち、内側スポンジパッド11Aは、上述したように、半連続気泡スポンジにて形成され、ある程度の通気性を有しているため、内側スポンジパッド11Aを通じての外側スポンジパッド11B内の真空吸引を行うことが可能となる。これにより、本実施の形態1に係る吸着パッド10では、内側スポンジパッド11Aの内側に設けられた1つの真空吸引系統によって、内側スポンジパッド11Aに対する吸着動作と、外側スポンジパッド11Bに対する吸着動作との両方を行うことが可能となり、吸着パッド10および収穫用吸着ハンド1の構成を簡略化することができる。
図7に示す第3段階は、第2段階から真空吸引をさらに行った状態を示しており、吸着動作の最終段階を示している。すなわち、第2段階から真空吸引をさらに行うと、外側スポンジパッド11Bが通気性を有さない独立気泡スポンジにて形成されていることから、吸着パッド10の真空吸引系統の全体がさらに減圧される。その結果、ジャバラ15が収縮し、ジャバラホルダ13およびベースプレート14との間隔が狭まって、ストッパ17がジャバラホルダ13に対して当接する。すなわち、ストッパ17は、ジャバラ15の収縮を制限する。
この状態では、ジャバラホルダ13はベースプレート14に対しての首振りが不可能となる。このとき、ストッパ17の先端がジャバラホルダ13の凹部132に嵌合することで、ジャバラホルダ13とベースプレート14との間の円周方向の移動も制限される。このように、第3段階では、ジャバラ15の収縮によって吸着パッド10の吸着部がベースプレート14に対して固定的に保持されるため、吸着力の大きい外側スポンジパッド11Bで吸着した対象物Fを収穫用吸着ハンド1によって樹からもぎ取って収穫することが可能となる。このときのもぎ取り動作によって、ジャバラホルダ13とベースプレート14との間に捩りトルクが生じたとしても、この捩りトルクはストッパ17を介して伝達され、ジャバラ15やバネ16に捩りトルクが作用することはない。すなわち、捩りトルクによるジャバラ15やバネ16の破損を抑制することができる。
第3段階の吸着パッド10によって対象物F(すなわち、果実などの農産物)の収穫を行った後は、真空配管18からの真空吸引を停止することで、吸着した対象物Fを吸着パッド10から離すことができる。
尚、上記説明では、収穫用吸着ハンド1における吸着動作のON/OFFの切り替えを、駆動源40のON/OFFの切り替えで行う場合を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ホース41の途中に電磁弁を設け、駆動源40はONのままで電磁弁の開閉を切り替えることで吸着動作のON/OFFを切り替える構成としてもよい。
〔実施の形態2〕
実施の形態1の吸着パッド10では、内側スポンジパッド11Aにある程度の通気性を持たせることで、真空吸引系統を1つにして吸着パッド10の構成を簡略化している。しかしながら、この構成では、対象物Fを確実に、かつ速やかに吸着するためには、真空配管18からの真空吸引力をある程度強めに設定しておく必要がある。すなわち、吸着パッド10では、内側スポンジパッド11Aに通気性を持たせているため、真空吸引力が弱ければ、内側スポンジパッド11Aによって対象物Fを吸着することが困難になる。また、内側スポンジパッド11Aの通気性を小さくすれば、真空吸引力が弱くとも内側スポンジパッド11Aによる対象物Fの吸着は可能となるが、この場合は、内側スポンジパッド11Aの通気性を小さくしたことで、外側スポンジパッド11Bにて対象物Fを吸着するのに多大な時間を要することになる。尚、真空配管18からの真空吸引力は、駆動源40が真空ポンプの場合は駆動源40の真空度、駆動源40がコンプレッサの場合は駆動源40の圧縮度などで設定することができる。
吸着パッド10において真空配管18からの真空吸引力が強めに設定されている場合、最終的な吸着力もこれに応じて大きくなる。したがって、表面が柔軟な農産物(例えば、トマト)を対象物Fとするときには、対象物Fに吸着痕が残りやすくなるといった問題がある。本実施の形態2では、対象物Fに対する吸着力を適切に調整しながらも、対象物Fを確実に、かつ速やかに吸着できる吸着パッド20について説明する。
以下、本実施の形態2に係る吸着パッド20の構成を、図8および図9を参照して説明する。図8は、本実施の形態2に係る吸着パッド20の外観を示す側面図である。図9は、吸着パッド20の内部構造を示す断面図である。
図8および図9に示すように、吸着パッド20は、内側スポンジパッド(内側パッド)21A、外側スポンジパッド(外側パッド)21B、内側パッドホルダ22A、外側パッドホルダ22B、内側前方ジャバラ23A、外側前方ジャバラ23B、内側後方ジャバラ24A、外側後方ジャバラ24B、直動ガイド25、ジャバラホルダ26、ベースプレート27、バネ28、内側真空配管29Aおよび外側真空配管29Bを備えて構成されている。尚、以下の説明では、吸着パッド20が対象物F(果実など)を吸着するときに、その対象物Fに接触する吸着面の存在する側を、吸着パッド20の前方側とする。
内側スポンジパッド21A、外側スポンジパッド21B、内側パッドホルダ22Aおよび外側パッドホルダ22Bは、吸着パッド20の先端における吸着部を構成する。すなわち、吸着パッド20における吸着部では、内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bが、内側パッドホルダ22Aおよび外側パッドホルダ22Bのそれぞれに個別に取り付けられている。
内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bは略円筒形状とされており、内側スポンジパッド21Aの外周側に外側スポンジパッド21Bが配置される。このような配置を可能とするために、内側スポンジパッド21Aの外径よりも外側スポンジパッド21Bの内径の方が大きくされている。
内側パッドホルダ22Aおよび外側パッドホルダ22Bは略円板形状とされており、内側パッドホルダ22Aの前面側に内側スポンジパッド21Aが取り付けられ、外側パッドホルダ22Bの前面側に外側スポンジパッド21Bが取り付けられている。また、内側パッドホルダ22Aの中央には内側第1開口221Aが形成されており、内側スポンジパッド21Aは、その内周面の内側に内側第1開口221Aを配置させている。同様に、外側パッドホルダ22Bの中央には外側第1開口221Bが形成されており、外側スポンジパッド21Bは、その内周面の内側に外側第1開口221Bを配置させている。
内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bは、何れも通気性を有さないスポンジ材料で形成されている。ここでは、内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bを独立気泡スポンジにて形成している。
内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bの先端に形成される吸着面は、外周側から内周側にかけて後方に下がるようなテーパ面とされていることが好ましい。内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bにおけるテーパ角を異ならせる場合は、外側スポンジパッド21Bのテーパ角を内側スポンジパッド21Aのテーパ角よりも大きくすることが好ましい。あるいは、外側スポンジパッド21Bの吸着面のみをテーパ面とする構成であってもよい。これらの点は、吸着パッド10における内側スポンジパッド11Aおよび外側スポンジパッド11Bと同様である。
内側前方ジャバラ23A、外側前方ジャバラ23B、内側後方ジャバラ24A、外側後方ジャバラ24B、直動ガイド25、ジャバラホルダ26、ベースプレート27およびバネ28は、上述の吸着部を、対象物Fの非吸着時には可動的に保持し、対象物Fの吸着後は固定的に保持することができる。
内側前方ジャバラ23Aは、内側パッドホルダ22Aの内側第1開口221Aと連通するように、その先端が内側パッドホルダ22Aの後面に接続される。外側前方ジャバラ23Bは、外側パッドホルダ22Bの外側第1開口221Bと連通するように、その先端が外側パッドホルダ22Bの後面に接続される。内側前方ジャバラ23Aおよび外側前方ジャバラ23Bの後端は、何れもジャバラホルダ26の前面側に接続される。また、内側前方ジャバラ23Aは、外側前方ジャバラ23Bの内周側に配置されている。
吸着パッド20の自然状態(吸着部が吸着しようとする対象物Fなどに押し付けられていない状態)において、内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bの位置は、内側前方ジャバラ23Aおよび外側前方ジャバラ23Bの長さによって決まる。自然状態の吸着パッド20では、内側スポンジパッド21Aの先端と外側スポンジパッド21Bの先端とが前後方向において同じ位置とされているか、もしくは、内側スポンジパッド21Aの先端が外側スポンジパッド21Bの先端よりも前方側に突出している。
ジャバラホルダ26およびベースプレート27は略円柱形状の部材であり、ジャバラホルダ26がベースプレート27の前方側に配置されている。ジャバラホルダ26およびベースプレート27は、その間に配置した内側後方ジャバラ24Aおよび外側後方ジャバラ24Bによって接続されている。また、内側後方ジャバラ24Aは、外側後方ジャバラ24Bの内周側に配置されている。さらに、ジャバラホルダ26は、その後方側において、外側後方ジャバラ24Bの外径よりも径が大きい凹部261を有しており、内側後方ジャバラ24Aおよび外側後方ジャバラ24Bは、ジャバラホルダ26に対しては凹部261の内側に配置されている。
バネ28は、ジャバラホルダ26およびベースプレート27の間で、内側後方ジャバラ24Aおよび外側後方ジャバラ24Bによって囲われた空間内に配置され、ジャバラホルダ26に対して前方側への付勢力を与えている。
直動ガイド25は略円筒形状の部材であり、その後端がベースプレート27の前面に接続され、その内部にジャバラホルダ26を収容している。すなわち、ジャバラホルダ26は、直動ガイド25の内部でガイドされながら前後方向の摺動が可能となっている。また、直動ガイド25の前板部には、外側前方ジャバラ23Bの外径よりも径が大きい第2開口251が形成されており、内側前方ジャバラ23Aおよび外側前方ジャバラ23Bは第2開口251を通してジャバラホルダ26に接続されている。尚、自然状態の吸着パッド20では、バネ28の付勢力によってジャバラホルダ26の前面が直動ガイド25の前板部(第2開口251の周囲のフランジ部)に当接することで位置が規制されている。
ジャバラホルダ26には、内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bに対して真空吸引を行うための経路として、内側前方経路262Aおよび外側前方経路262Bが形成されている。内側前方経路262Aは、内側前方ジャバラ23Aおよび内側後方ジャバラ24Aを連通させるための経路であり、内側前方ジャバラ23Aおよび内側後方ジャバラ24Aに対してその内周側の領域に形成されている。外側前方経路262Bは、外側前方ジャバラ23Bおよび外側後方ジャバラ24Bを連通させるための経路であり、内側前方ジャバラ23Aおよび内側後方ジャバラ24Aに対してはその外周側の領域に形成され、外側前方ジャバラ23Bおよび外側後方ジャバラ24Bに対してはその内周側の領域に形成されている。外側前方経路262Bは、ジャバラホルダ26において複数本設けられていてもよい。
ベースプレート27には、内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bに対して真球吸引を行うための経路として、内側後方経路272Aおよび外側後方経路272Bが形成されている。内側後方経路272Aは、内側後方ジャバラ24Aと内側真空配管29Aとを連通させるための経路であり、内側後方ジャバラ24Aに対してその内周側の領域に形成されている。外側後方経路272Bは、外側後方ジャバラ24Bと外側真空配管29Bとを連通させるための経路であり、内側後方ジャバラ24Aに対してはその外周側の領域に形成され、外側後方ジャバラ24Bに対してはその内周側の領域に形成されている。
本実施の形態2に係る吸着パッド20では、内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bのそれぞれに対し、個別に吸引を制御できるように、2つの真空吸引系統を有している。すなわち、内側スポンジパッド21Aに対しては、内側真空配管29A、内側後方経路272A、内側後方ジャバラ24A、内側前方経路262A、内側前方ジャバラ23Aおよび内側第1開口221Aによって第1真空吸引系統が形成される。外側スポンジパッド21Bに対しては、外側真空配管29B、外側後方経路272B、外側後方ジャバラ24B、外側前方経路262B、外側前方ジャバラ23Bおよび外側第1開口221Bによって第2真空吸引系統が形成される。
上述した吸着パッド20は、内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bのそれぞれに対して個別に真空吸引系統(第1真空吸引系統および第2真空吸引系統)を設けたことで、内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21の吸着力を独立して制御することができる。これにより、対象物Fに対して吸着動作を行うときに、対象物Fに対して適切な吸着力を作用させながら、対象物Fを確実に、かつ速やかに吸着することができる。但し、内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bの吸着力を独立して制御するには、吸着パッド20に対して吸引力調整のための圧力制御部を組み合わせる必要がある。
図10は、吸着パッド20を用いた収穫用吸着ハンド2の概略構成図である。図10に示すように、収穫用吸着ハンド2では、アーム30の先端に吸着パッド20を取り付け、吸着パッド20の内側真空配管29Aおよび外側真空配管29Bのそれぞれにホース42の一端が取り付けられる。また、ホース42の他端は、上述した圧力制御部となる圧力制御装置50の出力に接続される。圧力制御装置50の入力は、ホース41を介して駆動源40と接続される。アーム30の取っ手側に操作ボタン31が設けられており、使用者による操作ボタン31の操作によって駆動源40のON/OFFを切り替えるようになっている。
続いて、吸着パッド20による対象物Fの吸着動作について、図11ないし図13を参照して説明する。ここでは、吸着パッド20による対象物Fの吸着動作を第1~第3段階の3段階に分けて説明する。尚、吸着パッド20による吸着動作は、収穫用吸着ハンド2に備わった状態の吸着パッド20にて行われるものであり、内側真空配管29Aおよび外側真空配管29Bがホース42を介して圧力制御装置50に接続されている必要がある。但し、図11ないし図13では、図面の簡略化のためにホース42の図示を省略している。
図11は、吸着動作の第1段階を示す模式断面図である。第1段階では、吸着パッド20における内側スポンジパッド21Aが、吸着しようとする対象物Fに押し当てられる。第1段階では、駆動源40は駆動されておらず、内側真空配管29Aおよび外側真空配管29Bからの真空吸引は行われていない。内側スポンジパッド21Aは、開口部の径が小さいため曲面状の対象物Fに近づけたときの隙間を小さくでき、対象物Fに対して吸い付きやすくなる。このため、内側スポンジパッド21Aは、押し当てたときの反力が得られにくく、不規則な形状の対象物Fに対しても、吸着面の全体を対象物Fの表面に沿わせることができ、良好な吸着を行わせることができる。
また、第1段階では、バネ28の付勢力によって、ジャバラホルダ26が直動ガイド25内で最も前方に移動しており、このため、内側パッドホルダ22Aおよび外側パッドホルダ22Bともに、直動ガイド25には接触していない。この状態では、内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bは、内側前方ジャバラ23Aおよび外側前方ジャバラ23Bによってそれぞれ可動的に保持されており、吸着パッド20の吸着部はジャバラホルダ26および直動ガイド25に対しての首振りが可能となる。これにより、内側スポンジパッド21Aを対象物Fに対して適切な角度で接触させることも容易となる。
図12に示す第2段階では、内側真空配管29Aからの真空吸引のみが行われる。この第2段階では、内側スポンジパッド21Aに対する第1真空吸引系統の全体が減圧され、これによって内側前方ジャバラ23Aが収縮する。そして、内側前方ジャバラ23Aが収縮することに伴って内側スポンジパッド21Aが移動し、吸着された対象物Fが外側スポンジパッド21Bの吸着面とも接触するように引き込まれる。第2段階では、内側前方ジャバラ23Aの収縮に伴う内側スポンジパッド21Aの移動によって対象物Fを引き込むことで、吸着面が大きい外側スポンジパッド21Bに対しても、その吸着面の全体を対象物Fの表面に沿わせるように変形させることができる。
図13に示す第3段では、内側真空配管29Aおよび外側真空配管29Bの両方からの真空吸引が行われる。この第3段階では、内側スポンジパッド21Aおよび外側スポンジパッド21Bの両方に対する真空吸引系統の全体が減圧され、これによって内側前方ジャバラ23A、外側前方ジャバラ23B、内側後方ジャバラ24Aおよび外側後方ジャバラ24Bの全てに収縮作用が生じる。その結果、内側後方ジャバラ24Aおよび外側後方ジャバラ24Bの収縮によって、ジャバラホルダ26がバネ28の付勢力に抗して後方に移動し、ベースプレート27に当接する。また、外側前方ジャバラ23Bの収縮によって、外側パッドホルダ22Bが直動ガイド25に当接する。すなわち、吸着パッド20では、直動ガイド25が、外側前方ジャバラ23Bの収縮を制限するストッパとしての機能を有する。
この第3段階では、内側前方ジャバラ23A、外側前方ジャバラ23B、内側後方ジャバラ24Aおよび外側後方ジャバラ24Bの収縮によって吸着パッド20の吸着部がジャバラホルダ26および直動ガイド25に対して固定的に保持されるため、吸着力の大きい外側スポンジパッド21Bで吸着した対象物Fを収穫用吸着ハンド2によって樹からもぎ取って収穫することが可能となる。このときのもぎ取り動作に生じる捩りトルクは、直動ガイド25がストッパとして外側パッドホルダ22Bと接触し、両者間に発生する摩擦力により捩りトルクを受けることで、内側前方ジャバラ23Aおよび外側前方ジャバラ23Bに捩りトルクが作用することはない。
しかしながら、内側前方ジャバラ23Aおよび外側前方ジャバラ23Bへの捩りトルクの作用をより確実に防止するためには、直動ガイド25および外側パッドホルダ22Bの互いの接触面に凹凸を設け、これらの凹凸を嵌合させて外側パッドホルダ22Bの円周方向の変位を制限してもよい。
第3段階の吸着パッド20によって対象物F(すなわち、果実などの農産物)の収穫を行った後は、内側真空配管29Aおよび外側真空配管29Bからの真空吸引を停止することで、吸着した対象物Fを離すことができる。
本実施の形態2に係る吸着パッド20では、ジャバラを前方ジャバラ(内側前方ジャバラ23Aおよび外側前方ジャバラ23B)と後方ジャバラ(内側後方ジャバラ24Aおよび外側後方ジャバラ24B)との2段に分割し、かつ、前方ジャバラおよび後方ジャバラを間にジャバラホルダ26を挟んで接続した構成とされている。また、ジャバラホルダ26は、その前後方向の移動が直動ガイド25によってガイドされている。
この構成により、上述した第1段階において、前方ジャバラによって吸着部における十分な柔軟性(追従性)を持たせることができる。また、ジャバラホルダ26が直動ガイド25によってガイドされていることで、ジャバラ全体(前方ジャバラおよび後方ジャバラ)が重力で垂れ下がることを軽減できる。また、第3段階では、後方ジャバラの収縮によりジャバラホルダ26を直動ガイド25内で後方移動させることにより、直動ガイド25を外側パッドホルダ22Bに当接させてストッパとして機能させながら、前方ジャバラの収納スペースも確保することもできる。
上述した吸着パッド20の吸着動作において、内側真空配管29Aおよび外側真空配管29Bに対する真空吸引は、圧力制御装置50によって制御される。以下、圧力制御装置50の構成および動作について、図14を参照して説明する。
図14に示すように、圧力制御装置50は、第1ないし第3電磁弁51~53、圧力センサ54、およびエジェクタ55を備えている。尚、図14の例では、駆動源40をコンプレッサとしているため、コンプレッサと組み合わせて真空(負圧)を発生させるためのエジェクタ55を圧力制御装置50に備えている。しかしながら、駆動源40を真空ポンプとする場合は、圧力制御装置50においてエジェクタ55は省略可能である。また、圧力制御装置50は、図示しない制御部(マイコン)を備えている。圧力制御装置50における制御部は、圧力センサ54の検知結果と所定のプログラムとに基づいて、第1ないし第3電磁弁51~53の開閉を制御する。
圧力制御装置50では、駆動源40と接続される第1経路P1において、第1電磁弁51および圧力センサ54が上流側(駆動源40に接続される側)からこの順序で配置されている。また、圧力制御装置50はエジェクタ55を備える場合は、エジェクタ55は第1電磁弁51と圧力センサ54との間に配置される。
第1経路P1は、下流側で3つの経路、すなわち、第2ないし第4経路P2~P4に分岐される。第2経路P2は、吸着パッド20の内側真空配管29Aに接続される。第3経路P3は、吸着パッド20の外側真空配管29Bに接続される。第4経路P4は、大気側に向けて開放される。また、第2電磁弁52は第3経路P3内に配置され、第3電磁弁53は第4経路P4内に配置されている。
吸着パッド20の吸着動作は、駆動源40を駆動させ、第1ないし第3電磁弁51~53の全てが閉じた状態から、第1電磁弁51のみを開くことで開始される。第1電磁弁51を開くことで、吸着パッド20では内側真空配管29Aからの吸引が開始され、内側スポンジパッド21Aに対象物Fを吸着することができる。
内側スポンジパッド21Aに対象物Fを吸着することで、第1経路P1の内部は減圧され、圧力センサ54の検知圧力も低下する。そして、圧力センサ54の検知圧力が所定の第1閾値Th1に到達すると、圧力制御装置50は、吸着パッド20が上述した第2段階(図12の状態)に到達したと見なし、第2電磁弁52を開く。第2電磁弁52を開くことで、吸着パッド20では外側真空配管29Bからも吸引が開始され、外側スポンジパッド21Bに対象物Fを吸着することができる。
第2電磁弁52を開くと、圧力センサ54の検知圧力は一時的に上昇するが、外側スポンジパッド21Bに対象物Fを吸着することで、圧力センサ54の検知圧力も再び低下する。そして、圧力センサ54の検知圧力が所定の第2閾値Th2に到達すると、圧力制御装置50は、吸着パッド20が上述した第3段階(図13の状態)に到達したと見なす。尚、第2閾値Th2は、第1閾値Th1よりも高真空に設定されている。
圧力センサ54の検知圧力が所定の第2閾値Th2に到達した後は、第3電磁弁53を開き、第4経路P4から大気を取り込みながら吸着動作を継続する。このとき、圧力センサ54の検知圧力が定格圧力(第2閾値Th2の圧力に相当)に保持されるように、第3電磁弁53の開閉制御によって第4経路P4からの大気の取り込み量を調整する。これにより、吸着パッド20は、対象物Fに対して最適な吸着力を維持することができる。
第3電磁弁53の開閉制御は、第3電磁弁53の開閉をPWM(Pulse Width Modulation)制御することで行ってもよく、あるいは、第3電磁弁53を開度調整弁として、第3電磁弁53の開度を調整することで行ってもよい。
今回開示した実施形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、実施の形態1における吸着パッド10では、1つの真空吸引系統を設けた構成(1系統構成)と、吸着部およびベースプレート14の間を1段のジャバラで接続した構成(1段ジャバラ構成)とを組み合わせている。また、実施の形態2における吸着パッド20では、2つの真空吸引系統を設けた構成(2系統構成)と、吸着部およびベースプレート27の間を2段のジャバラで接続した構成(2段ジャバラ構成)とを組み合わせている。しかしながら、真空吸引系統に関して1系統構成および2系統構成の何れを採用するかについてと、ジャバラに関して1段ジャバラ構成および2段ジャバラ構成の何れを採用するかについてとの密接な関係はない。すなわち、本発明の吸着パッドは、真空吸引系統における1系統構成と、ジャバラにおける2段ジャバラ構成とを組み合わせることも可能である。同様に、真空吸引系統における2系統構成と、ジャバラにおける1段ジャバラ構成とを組み合わせることも可能である。
また、実施の形態1,2で説明した吸着パッド10,20では、内側スポンジパッド11A,21Aに対象物Fを吸着させた後、内側スポンジパッド11A,21Aの変形または移動によって、対象物Fを外側スポンジパッド11B,21Bの吸着面に接触させている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、内側スポンジパッド11A,21Aに対象物Fを吸着させた後、外側スポンジパッド11B,21Bを前方側に移動させることによって、対象物Fを外側スポンジパッド11B,21Bの吸着面に接触させてもよい。
1 収穫用吸着ハンド
10 吸着パッド
11A 内側スポンジパッド(吸着部)(内側パッド)
11B 外側スポンジパッド(吸着部)(外側パッド)
12 パッドホルダ(吸着部)
121 第1開口
13 ジャバラホルダ
131 第2開口
132 凹部
14 ベースプレート
141 第3開口
15 ジャバラ
16 バネ
17 ストッパ
18 真空配管
2 収穫用吸着ハンド
20 吸着パッド
21A 内側スポンジパッド(吸着部)(内側パッド)
21B 外側スポンジパッド(吸着部)(外側パッド)
22A 内側パッドホルダ(吸着部)
221A 内側第1開口
22B 外側パッドホルダ(吸着部)
221B 外側第1開口
23A 内側前方ジャバラ(前方ジャバラ)
23B 外側前方ジャバラ(前方ジャバラ)
24A 内側後方ジャバラ(後方ジャバラ)
24B 外側後方ジャバラ(後方ジャバラ)
25 直動ガイド
251 第2開口
26 ジャバラホルダ
261 凹部
262A 内側前方経路
262B 外側前方経路
27 ベースプレート
272A 内側後方経路
272B 外側後方経路
28 バネ
29A 内側真空配管
29B 外側真空配管
30 アーム
31 操作ボタン
41 ホース
42 ホース
40 駆動源
50 圧力制御装置(圧力制御部)
51~53 第1ないし第3電磁弁
54 圧力センサ
55 エジェクタ
P1~P4 第1ないし第4経路
F 対象物

Claims (12)

  1. 対象物を吸着する吸着部を備えた吸着パッドであって、
    前記吸着部は、多孔質材料で形成された内側パッドと、多孔質材料で形成され、前記内側パッドよりも外周側に配置された外側パッドとを備えており、
    前記内側パッドが、前記対象物を吸着した状態で、前記対象物を前記外側パッドの吸着面に接触させることを特徴とする吸着パッド。
  2. 請求項1に記載の吸着パッドであって、
    前記対象物を吸着するときに前記対象物に接触する吸着面の存在する側を前方側とする場合、前記内側パッドの先端と前記外側パッドの先端とが前後方向において同じ位置とされているか、もしくは、前記内側パッドの先端が前記外側パッドの先端よりも前方側に突出していることを特徴とする吸着パッド。
  3. 請求項1または2に記載の吸着パッドであって、
    前記内側パッドは、連続気泡スポンジからなり、
    前記対象物を前記吸着部に吸着させるための真空吸引系統が、前記内側パッドのみに対して設けられていることを特徴とする吸着パッド。
  4. 請求項3に記載の吸着パッドであって、
    前記外側パッドは、独立気泡スポンジからなることを特徴とする吸着パッド。
  5. 請求項1または2に記載の吸着パッドであって、
    前記内側パッドおよび前記外側パッドは、独立気泡スポンジからなり、
    前記対象物を前記吸着部に吸着させるための真空吸引系統が、前記内側パッドおよび前記外側パッドのそれぞれに対して個別に設けられていることを特徴とする吸着パッド。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の吸着パッドであって、
    前記外側パッドの吸着面は、外周側から内周側にかけて後方に下がるようなテーパ面とされていることを特徴とする吸着パッド。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の吸着パッドであって、
    前記吸着部の後方には、前記対象物を前記吸着部に吸着させるための真空吸引系統の一部となるジャバラが直列に接続されていることを特徴とする吸着パッド。
  8. 請求項7に記載の吸着パッドであって、
    前記外側パッドに前記対象物を吸着した状態で前記ジャバラを収縮させたときに、前記吸着部に当接させて前記ジャバラの収縮を制限するストッパを有していることを特徴とする吸着パッド。
  9. 請求項8に記載の吸着パッドであって、
    前記吸着部は、前記ストッパに当接したときに前記ストッパの先端と嵌合する凹部を有していることを特徴とする吸着パッド。
  10. 請求項8に記載の吸着パッドであって、
    前記ジャバラが、前方ジャバラと後方ジャバラとの2段に分割されており、かつ、前記前方ジャバラおよび前記後方ジャバラが間にジャバラホルダを挟んで接続されており、
    前記ジャバラホルダは、その前後方向の移動が直動ガイドによってガイドされ、
    前記直動ガイドは、前記ジャバラを収縮させたときに前記吸着部に当接することで前記ストッパの機能を有していることを特徴とする吸着パッド。
  11. 請求項1から10の何れか1項に記載の吸着パッドと、
    前記吸着パッドが取り付けられるアームと、
    前記吸着パッドの前記吸着部に吸着力を生じさせる駆動源とを備えたことを特徴とする収穫用吸着ハンド。
  12. 請求項5に記載の吸着パッドと、
    前記吸着パッドが取り付けられるアームと、
    前記吸着パッドの前記吸着部に吸着力を生じさせる駆動源と、
    前記吸着パッドの前記内側パッドに対する真空吸引と、前記外側パッドに対する真空吸引とを調整する圧力制御部とを備えており、
    前記圧力制御部は、
    (a) 前記内側パッドに対応する第1真空吸引系統からの真空吸引を、前記第1真空吸引系統内の圧力が所定の第1閾値に到達するまで行い、
    (b) 前記第1真空吸引系統内の圧力が前記第1閾値に到達した後、さらに、前記外側パッドに対応する第2真空吸引系統からの真空吸引を開始し、
    (c) 前記第1真空吸引系統および前記第2真空吸引系統内の圧力が前記第1閾値よりも小さい圧力である所定の第2閾値に到達するまで行い、
    (d) 前記第1真空吸引系統および前記第2真空吸引系統内の圧力が前記第2閾値に到達した後、前記第1真空吸引系統および前記第2真空吸引系統内に大気を取り入れながら、前記第2閾値に対応する定格圧力を保持した状態で前記外側パッドによる吸着を維持することを特徴とする収穫用吸着ハンド。
JP2020120801A 2020-07-14 2020-07-14 吸着パッドおよび収穫用吸着ハンド Pending JP2022017935A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020120801A JP2022017935A (ja) 2020-07-14 2020-07-14 吸着パッドおよび収穫用吸着ハンド
PCT/JP2021/023929 WO2022014290A1 (ja) 2020-07-14 2021-06-24 吸着パッドおよび収穫用吸着ハンド
JP2023209191A JP2024019507A (ja) 2020-07-14 2023-12-12 吸着パッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020120801A JP2022017935A (ja) 2020-07-14 2020-07-14 吸着パッドおよび収穫用吸着ハンド

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023209191A Division JP2024019507A (ja) 2020-07-14 2023-12-12 吸着パッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022017935A true JP2022017935A (ja) 2022-01-26

Family

ID=79555213

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020120801A Pending JP2022017935A (ja) 2020-07-14 2020-07-14 吸着パッドおよび収穫用吸着ハンド
JP2023209191A Pending JP2024019507A (ja) 2020-07-14 2023-12-12 吸着パッド

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023209191A Pending JP2024019507A (ja) 2020-07-14 2023-12-12 吸着パッド

Country Status (2)

Country Link
JP (2) JP2022017935A (ja)
WO (1) WO2022014290A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102479715B1 (ko) * 2022-05-26 2022-12-21 주식회사 대성사 철판 안전 이송장치
EP4385681A1 (en) 2022-12-12 2024-06-19 SMC Corporation Suction pad

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4420646Y1 (ja) * 1964-07-09 1969-09-03
JPH11165708A (ja) * 1997-12-01 1999-06-22 Maki Seisakusho:Kk 農産物の吸着保持体
JP2006224284A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Seiko Epson Corp 保持装置および保持装置を有する搬送装置
JP2008074565A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Nippon Electric Glass Co Ltd 板状物の吸着方法及び吸着パッド
JP2009262166A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Kawasaki Heavy Ind Ltd 摩擦スタッド接合装置およびその吸着パッド
JP2012157935A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Ihi Corp フィルム吸着装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4420646Y1 (ja) * 1964-07-09 1969-09-03
JPH11165708A (ja) * 1997-12-01 1999-06-22 Maki Seisakusho:Kk 農産物の吸着保持体
JP2006224284A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Seiko Epson Corp 保持装置および保持装置を有する搬送装置
JP2008074565A (ja) * 2006-09-21 2008-04-03 Nippon Electric Glass Co Ltd 板状物の吸着方法及び吸着パッド
JP2009262166A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Kawasaki Heavy Ind Ltd 摩擦スタッド接合装置およびその吸着パッド
JP2012157935A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Ihi Corp フィルム吸着装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102479715B1 (ko) * 2022-05-26 2022-12-21 주식회사 대성사 철판 안전 이송장치
EP4385681A1 (en) 2022-12-12 2024-06-19 SMC Corporation Suction pad

Also Published As

Publication number Publication date
JP2024019507A (ja) 2024-02-09
WO2022014290A1 (ja) 2022-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2022014290A1 (ja) 吸着パッドおよび収穫用吸着ハンド
CN114290355B (zh) 用于在活节臂末端执行器中提供动态真空压力的系统和方法
CN107234627B (zh) 一种软体吸附缠绕抓持器
US9403280B2 (en) Manufacturing vacuum tool
JP7117565B2 (ja) ロボットハンド装置、ロボットハンドシステム及び保持方法
WO2009007053A1 (en) Gri pping device having two sucker heads and a mechanical gripper
WO2018230729A1 (ja) 指構造体、把持装置、ロボットハンド、及び産業用ロボット
KR102152467B1 (ko) 그립장치 및 이를 가지는 그립로봇
JP2020019118A (ja) 保持装置、マニピュレータ、および搬送システム
CN209851764U (zh) 贴膜装置
WO2015197020A1 (zh) 吸附装置及带有该吸附装置的表面处理装置
WO2022010406A1 (en) Picker head
KR102381700B1 (ko) 장갑 탈착장치
TWM564099U (zh) 電動吸盤
CN208627616U (zh) 用于加工餐椅的自动喷胶装置
JP7504627B2 (ja) 把持装置の制御装置、及び、把持装置の制御プログラム
CN208710239U (zh) 一种隐形眼镜佩戴工具
JP2528719Y2 (ja) 吸着パッドの構造
JPWO2020045421A1 (ja) 吸着体、および吸着装置
CN116237968A (zh) 一种超弹性膜抓取器及抓取方法
JPH04121518U (ja) 吸着盤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230809

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230912