JP2022017042A - モータ制御装置およびモータ制御方法 - Google Patents

モータ制御装置およびモータ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータがストール状態のときに、スイッチング素子の導通損失を低減することができない。【解決手段】インバータを構成するスイッチング素子を制御してモータを駆動するモータ制御装置であって、前記モータがストール状態であることを検知するストール検知部と、前記ストール検知部によりモータのストール状態が検知された場合に、前記スイッチング素子のゲート電極に印加するゲート駆動電圧を、前記ストール状態が検知されていない場合における前記ゲート駆動電圧よりも高くするゲート電圧設定部と、を備えるモータ制御装置。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ制御装置およびモータ制御方法に関する。
電動車両や、ハイブリッド車両には車両の駆動源としてモータが用いられる。モータは、バッテリからの直流電力をインバータによって交流電力に変換して駆動される。このような車両でモータによる走行時に、車両が段差等で静止したまま動かないなど、モータに急激な負荷変動があるとモータのステータの回転磁界にロータが追従できない状態、すなわちストール状態になる。モータがストール状態になると、インバータを構成する複数のスイッチング素子のうち、電流が集中する相のスイッチング素子が発熱する。また、モータのロータが回転しない低回転数かつ高負荷な状態からロータを回すため高トルクが必要になり特定のアームのスイッチング素子に大電流が流れる。低回転数で高トルク時はインバータのキャリア周波数は低く制御されているため、スイッチング素子の導通損失が増加する。
特許文献1では、ストール発生時にスイッチング素子の温度を推定し、推定した温度が閾値以上になった場合には、モータの出力トルクを制限するなどインバータの保護制御を行っている。
特開2013-162732号公報
特許文献1に記載の装置では、モータがストール状態のときに、スイッチング素子の導通損失を低減することができない。
本発明によるモータ制御装置は、インバータを構成するスイッチング素子を制御してモータを駆動するモータ制御装置であって、前記モータがストール状態であることを検知するストール検知部と、前記ストール検知部によりモータのストール状態が検知された場合に、前記スイッチング素子のゲート電極に印加するゲート駆動電圧を、前記ストール状態が検知されていない場合における前記ゲート駆動電圧よりも高くするゲート電圧設定部と、を備える。
本発明によるモータ制御方法は、インバータを構成するスイッチング素子を制御してモータを駆動するモータ制御装置におけるモータ制御方法であって、前記モータに出力される電流値の絶対値が所定値以上であり、かつ前記モータの回転速度が所定値以下の場合に、前記モータがストール状態であると検知し、前記ストール状態が検知された場合に、前記スイッチング素子のゲート電極に印加するゲート駆動電圧を、前記ストール状態が検知されていない場合における前記ゲート駆動電圧よりも高くする。
本発明によれば、モータがストール状態のときのスイッチング素子の導通損失を低減できる。
モータ制御装置の回路構成図である。 (A)(B)(C)ストール状態が検知された場合の電流、電圧を示す図である。 ゲート駆動電圧に応じたスイッチング素子の動作を示す図である。 (A)(B)(C)ストール検知部の動作を示すフローチャートである。 ストール検知部の動作を示す変形例に係るフローチャートである。
図1は、モータ制御装置100の回路構成図である。
インバータのU相アームを構成するスイッチング素子10uu、10ulのうち、U相の上アームのスイッチング素子10uuに対応する回路を図示している。
スイッチング素子10uuにはゲートドライバIC11が接続される。ゲートドライバIC11には、基準電圧GNDEに対して正の電圧VccPが入力され、また基準電圧GNDEに対して負の電圧VccNが入力される。
ゲートドライバIC11には、フライバック電源装置22が接続される。フライバック電源装置22は、一次側と二次側を絶縁し、且つ変圧するトランス12と、トランス12へエネルギーを供給する電源制御IC15を備える。トランス12の二次側巻線は、整流用のダイオードD1、D2および平滑用のコンデンサC1、C2を介してゲートドライバIC11に接続され、電圧VccP、VccNおよび基準電圧GNDEを供給する。
トランス12の第1の一次側巻線には、ダイオードD3およびコンデンサC3を介してフィードバック巻線13が接続される。さらに、トランス12の第2の一次側巻線には、電流のオン・オフ制御をおこなうFET14が抵抗R1を介して接続される。
電源制御IC15は、トランス12のフィードバック巻線13に接続されるFB端子およびFET14のゲート端子に接続されるFET-G端子を有し、FB端子の電圧が常に一定値となるようにFET-G端子へのオン・オフ時間を制御する。電源制御IC15のIN端子には、PWM信号が入力される。
電源制御IC15のVB端子には電源LVが供給されている。また、電源LVは、トランス12の第1の一次側巻線へ供給され、FET14および抵抗R1を介してGNDに接続される。すなわち、トランス12の第2の一次側巻線に接続されたFET14をオン・オフ制御することにより、エネルギー供給を行い、トランス12の二次側巻線側に電力を供給する。すなわち、フライバック電源装置22はスイッチング素子10uuにゲート駆動電圧を供給する。
上述したゲートドライバIC11、フライバック電源装置22よりなる回路は、U相の上アームのスイッチング素子10uuに対応する回路を示しており、U相の下アームのスイッチング素子10ulに対応する回路も同様の構成である。さらに、図示省略したV相およびW相の各スイッチング素子に対応して同様の回路を設ける。なお、各スイッチング素子をスイッチング素子10と総称する。
U相アームを構成するスイッチング素子10uuとスイッチング素子10ulの接続点より出力電流が図示省略したモータへ出力される。図示省略したV相アームおよびW相アームからも同様に出力電流が図示省略したモータへ出力され、モータを駆動する。
電流センサ16uは、モータへ出力される出力電流の電流値を検出する。V相アームおよびW相アームの出力電流の電流値を検出する電流センサ16v、16wも同様にそれぞれ設けられているが図示を省略する。
ストール検知部17には、電流センサ16uにより検出された電流値iuと、モータに設けられたレゾルバもしくはギアスピードセンサにより検出されたモータの回転速度nが入力される。ストール検知部17は、電流値iuの絶対値が所定値以上であり、かつモータの回転速度nが所定値以下の場合に、モータがストール状態であることを検知する。ストール状態を検知するとストール検知部17は、ストール状態検知信号sをゲート電圧設定部18へ出力する。
ゲート電圧設定部18は、フィードバック巻線13の巻線負荷を増加させる抵抗を有する。ゲート電圧設定部18は、ストール状態検知信号sを受けると、フィードバック巻線13に抵抗を接続して巻線負荷を増加する。フィードバック巻線13の負荷を増加させることにより、一時的に電源制御IC15のFB端子電圧が低下する。そのため、電源制御IC15はFB端子電圧を一定に保つようにFET-G端子からFET14のゲート端子へ出力されるオン時間を増加する。したがって、トランス12の一次側から供給されるエネルギーが増加することでトランス12の二次側のゲート駆動電圧が上昇する。本実施形態では、ストール状態が検知された場合に、フィードバック巻線13の巻線負荷を増加させるゲート電圧設定部18を付加するという簡単な構成でスイッチング素子10のゲート電極に印加するゲート駆動電圧を高くすることができる。
詳細は後述するが、ゲート駆動電圧の上昇はスイッチング素子10uuのオン時の飽和電圧Vce(sat)を低下させる効果があるため、スイッチング素子10の電流通電中の導通損失を低減する。
なお、ストール検知部17およびゲート電圧設定部18は、U相の上アームのスイッチング素子10uuに対応する構成を図示したが、U相の下アームのスイッチング素子10ulにも対応しており、図示省略したゲートドライバIC11、フライバック電源装置22よりなる回路において、U相の下アームのスイッチング素子10ulのゲート電極に印加するゲート駆動電圧を高くする。
また、上述のストール検知部17、ゲート電圧設定部18と同様の構成は、V相およびW相と対応してそれぞれ設けられる。そして、モータの回転速度が所定値以下の場合に、電流センサ16u、16v、16wによって検出された電流値iu、iv、iwの絶対値が大きい相におけるストール検知部17によりストール状態が検知される。そして、電流値iu、iv、iwの絶対値が大きい相に対応したゲート電圧設定部18により当該相におけるスイッチング素子10に印加するゲート駆動電圧を高くする。
一般に、モータの回転数が速い場合は、インバータのキャリア周波数も高い。この場合には、インバータのスイッチング素子10のスイッチング損失が大きく、導通損失は小さい。一方、モータの回転数が遅い場合は、インバータのキャリア周波数も低い。この場合には、インバータのスイッチング素子10のスイッチング損失が小さく、導通損失が大きくなる。
モータを駆動源にした車両を例に説明すると、車両が停止した状態から段差などを乗り越えるためには高いトルクが必要になる。モータのロータが回転しない低回転数かつ高負荷な状態からロータを回すため高トルクが必要になり、特定のアームのスイッチング素子10に大電流が流れる。モータが低回転で高トルクの場合は、インバータのキャリア周波数は低く制御されているため、スイッチング素子10の損失はスイッチング損失よりも導通損失が大きくなる。
図2はストール状態が検知された場合の電流、電圧を示す図である。図2(A)は、U相、V相、W相の電流値iu、iv、iwの変化を、図2(B)は、スイッチング素子10uuのゲート駆動電圧Vgeを、図2(C)は、スイッチング素子10uuの飽和電圧Vce(sat)を示す。
図2(A)に示すように、時刻tでストール状態になる前は、U相、V相、W相の電流値iu、iv、iwは、三相交流電流が流れている。時刻tにおいてストール状態になった場合には、例えば、U相の電流値iuに大電流が連続して流れる。本実施形態では、図2(B)に示すように、スイッチング素子10uuのゲート駆動電圧Vgeを上げる。ゲート駆動電圧Vgeを上げる場合は、スイッチング素子10のバラツキも考慮して、スイッチング素子10uuのVce定格電圧およびゲートドライバIC11のVcc定格電圧を越えない範囲で上げる。ゲート駆動電圧Vgeを上げることにより、図2(C)に示すように、飽和電圧Vce(sat)を小さくすることができる。これにより、スイッチング素子10の導通損失を低減して損失(発熱)を改善することができる。
次に、損失低減効果について述べる。ストール状態でのスイッチング素子10の導通損失Ponは以下の式(1)で表わされる。
Pon=D*Ic*Vce(sat)・・・(1)
D=(1+M*SINθ)/2 ・・・(2)
ここで、Icはコレクタ電流、Vce(sat)はコレクタ飽和電圧、Mはインバータの変調率である。ストール状態では変調率を0とするとDは約0.5となる。
一例として、コレクタ電流Ic=600Aの場合、ゲート駆動電圧Vge=13.5VのときVce(sat)=1.7V、ゲート駆動電圧Vge=15.5VのときVce(sat)=1.6Vであるスイッチング素子10を例に導通損失を考察する。
例えば、ストール状態でIc=600Aでインバータを動作した場合は、ゲート駆動電圧Vge=13.5Vで駆動している状態での導通損失Pon1は、式(1)より、以下のように510[W]となる。
Pon1=0.5*600A*1.7V=510[W]
一方、ゲート駆動電圧を上げてゲート駆動電圧Vge=15.5Vで駆動している状態での導通損失Pon2は、式(1)より、以下のように480[W]となる。
Pon2=0.5*600A*1.6V=480[W]
ゲート駆動電圧をVge=13.5VからVge=15.5Vに上げることにより、(Pon2/Pon1)*100%=94.1%となり、5.9%の損失低減効果がある。また、スイッチング素子10の熱抵抗を0.14℃/Wとすると、0.14[℃/W]×30[W]=4.2[℃]の温度低減効果がある。
図3は、ゲート駆動電圧に応じたスイッチング素子10の動作を示す図である。スイッチング素子10のスイッチング時のコレクタ電流Icとコレクタ電圧Vceとを示す。図中の実線はスイッチング素子10の通常駆動時におけるゲート駆動電圧を印加した場合を、点線はストール状態において通常駆動時より高いゲート駆動電圧を印加した場合を示す。
図3に示すように、スイッチング素子10をターンオフした場合に、インバータの回路に寄生のインダクタンスの影響により、スイッチング素子10のコレクタ-エミッタ間にサージ電圧Vsurgeが発生する。ストール状態においてゲート駆動電圧を上げる場合には、バッテリからの入力電圧Vinとサージ電圧Vsurgeとの和がスイッチング素子10のコレクタ電圧Vceの定格電圧を超えないようにゲート駆動電圧を設定する。
ゲート駆動電圧の設定は、インバータの通常動作だけでなく回生動作中のコンタクタオープンによる過電圧の遮断時の条件も考慮したバッテリ電圧条件で実施する。この過電圧はインバータが高回転高出力時の回生動作中に発生する。モータの高回転領域で力行動作時は急減速などにより回生動作に急激に移行する可能性があるため、ゲート駆動電圧を上げておくことは危険である。一方で、モータの低回転領域では回生エネルギーが発生しない領域が存在する。そのため、ストール状態などの低回転動作時は過電圧条件を考慮する必要が無く、ゲート駆動電圧を上げることは問題にならない。
図4は、ストール検知部17の動作を示すフローチャートである。図4(A)は、U相のストール検知部17の動作を、図4(B)は、V相のストール検知部17の動作を、図4(C)は、W相のストール検知部17の動作を示す。
図4(A)を参照して、U相のストール検知部17の動作を説明する。ステップ401uにおいて、電流値iuの絶対値が所定値以上であり、かつモータの回転速度nが所定値以下であるか、すなわちストール状態であるかを判定する。ストール状態であれば、ステップ402uに進み、ゲート電圧設定部18へストール状態検知信号sを出力する。これにより、ゲート電圧設定部18は、フィードバック巻線13に抵抗を接続して巻線負荷を増加する。その結果、スイッチング素子10uuのゲート電極に印加するゲート駆動電圧を高くする。すなわち、スイッチング素子10uuのゲート電極に印加するゲート駆動電圧を、ストール状態が検知されていない場合におけるゲート駆動電圧よりも高くする。一方、ステップ401uでストール状態であると判定されなかった場合は、ステップ403uに進む。ステップ403uでは、ストール検知部17からストール状態検知信号sは出力されず、ゲート電圧設定部18は、フィードバック巻線13の巻線負荷を増加しない。このため、スイッチング素子10uuのゲート電極に印加するゲート駆動電圧はストール状態の場合より低い規定値のままとなる。
図4(B)、図4(C)に示すV相、W相のストール検知部17の動作も、図4(A)を参照して説明してU相のストール検知部17の動作と同様であるのでその説明を省略する。各相のストール検知部17は、図4(A)、図4(B)、図4(C)に示す動作を繰り返し実行している。モータを駆動源にした車両が段差などを乗り越えるために、モータが低回転数かつ高負荷な状態で高トルクが必要になり、特定のアームのスイッチング素子10に大電流が流れるが、いずれかの相のストール検知部17がこれを検知する。
そして、ストール状態検知信号sを受けたゲート電圧設定部18は、スイッチング素子10を駆動するゲート駆動電圧を上げる。ゲート駆動電圧を上げることによってスイッチング素子10のオン時の飽和電圧Vce(sat)が低下することで電流が流れている期間の導通損失を低減できる。特に大電流時には大きな効果が得られる。そして、インバータの効率向上、発熱低減により過温度になるまでの動作時間の延長が図れる。
図5は、ストール検知部17の動作を示す変形例に係るフローチャートである。図1および図4では、ストール検知部17を各相に対応してそれぞれ設けた例で説明した。しかし、本変形例で示すように、ストール検知部17は一つでもよい。
ストール検知部17が一つの場合は、図示を省略するが、ストール検知部17には、電流センサ16u、16v、16wにより検出された電流値iu、iv、iwが入力され、さらにモータの回転速度nが入力される。そして、ストール検知部17は、各相に対応して設けられたゲート電圧設定部18にストール状態検知信号sを出力する。
図5のステップ501において、ストール検知部17は、電流値iu、iv、iwの何れかの電流値の絶対値が所定値以上であり、かつモータの回転速度nが所定値以下であるか、すなわちストール状態であるかを判定する。
ストール状態であれば、ステップ502に進み、電流値の絶対値が最も高い相を判定し、当該相に対応するゲート電圧設定部18へストール状態検知信号sを出力する。ストール状態検知信号sを受けたゲート電圧設定部18は、フィードバック巻線13に抵抗を接続して巻線負荷を増加する。その結果、電流値の絶対値が最も高い相のスイッチング素子10のゲート電極に印加するゲート駆動電圧を高くする。ストール検知部17は、図5に示す動作を繰り返し実行している。モータを駆動源にした車両が段差などを乗り越えるために、モータが低回転数かつ高負荷な状態で高トルクが必要になり、特定のアームのスイッチング素子10に大電流が流れるが、ストール検知部17がこれを検知する。
一方、ステップ501でストール状態であると判定されなかった場合は、ステップ503に進む。ステップ503では、ストール検知部17からストール状態検知信号sは出力されず、ゲート電圧設定部18は、フィードバック巻線13の巻線負荷を増加しない。このため、スイッチング素子10uuのゲート電極に印加するゲート駆動電圧はストール状態の場合より低い規定値のままとなる。
なお、図4、図5にストール検知部17の動作を示すフローチャートを記載したが、このフローチャートで示したプログラムを、プロセッサ、メモリなどを備えたコンピュータにより実行して実現してもよい。図4、図5のフローチャートで示したプログラムを、他の制御を実行するコンピュータに行わせてもよい。また、図4、図5のフローチャートで示した処理の一部または全部を行う専用回路(例えばFPGAやASIC)を含んでいてもよい。更に、このプログラムは、記憶媒体やデータ信号(搬送波)などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給してもよい。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)モータ制御装置100は、インバータを構成するスイッチング素子10を制御してモータを駆動する。モータ制御装置100は、モータがストール状態であることを検知するストール検知部17と、ストール検知部17によりモータのストール状態が検知された場合に、スイッチング素子10のゲート電極に印加するゲート駆動電圧を、ストール状態が検知されていない場合におけるゲート駆動電圧よりも高くするゲート電圧設定部18と、を備える。これにより、モータがストール状態のときのスイッチング素子の導通損失を低減できる。
(2)モータ制御方法は、インバータを構成するスイッチング素子を制御してモータを駆動するモータ制御装置100におけるモータ制御方法であって、モータに出力される電流値が所定値以上であり、かつモータの回転速度が所定値以下の場合に、モータがストール状態であると検知し、ストール状態が検知された場合に、スイッチング素子10のゲート電極に印加するゲート駆動電圧を、ストール状態が検知されていない場合におけるゲート駆動電圧よりも高くする。これにより、モータがストール状態のときのスイッチング素子の導通損失を低減できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない限り、本発明の技術思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
100・・・モータ制御装置、10・・・スイッチング素子、11・・・ゲートドライバIC、12・・・トランス、13・・・フィードバック巻線、14・・・FET、15・・・電源制御IC、16u・・・電流センサ、17・・・ストール検知部、18・・・ゲート電圧設定部、22・・・フライバック電源装置。

Claims (6)

  1. インバータを構成するスイッチング素子を制御してモータを駆動するモータ制御装置であって、
    前記モータがストール状態であることを検知するストール検知部と、
    前記ストール検知部によりモータのストール状態が検知された場合に、前記スイッチング素子のゲート電極に印加するゲート駆動電圧を、前記ストール状態が検知されていない場合における前記ゲート駆動電圧よりも高くするゲート電圧設定部と、
    を備えるモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記モータに出力される電流値を検出する電流センサを備え、
    前記ストール検知部は、前記電流センサにより検出された電流値の絶対値が所定値以上であり、かつ前記モータの回転速度が所定値以下の場合に、前記モータが前記ストール状態であることを検知するモータ制御装置。
  3. 請求項2に記載のモータ制御装置であって、
    前記ストール検知部は、前記モータの各相に対応して設けられた前記電流センサにより検出された電流値の絶対値が所定値以上である相を判定し、前記ゲート電圧設定部により当該相における前記スイッチング素子に印加するゲート駆動電圧を高くするモータ制御装置。
  4. 請求項2に記載のモータ制御装置であって、
    前記ストール検知部は、前記モータの各相に対応して設けられた前記電流センサにより検出された電流値の絶対値が所定値以上である場合に、電流値の絶対値が最も高い相を判定し、前記ゲート電圧設定部により当該相における前記スイッチング素子に印加するゲート駆動電圧を高くするモータ制御装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載のモータ制御装置であって、
    前記スイッチング素子にゲート駆動電圧を供給するフライバック電源装置を備え、
    前記ゲート電圧設定部は、前記ストール状態が検知された場合に、前記フライバック電源装置のフィードバック巻線の巻線負荷を増加させることにより、前記スイッチング素子に印加するゲート駆動電圧を高くするモータ制御装置。
  6. インバータを構成するスイッチング素子を制御してモータを駆動するモータ制御装置におけるモータ制御方法であって、
    前記モータに出力される電流値の絶対値が所定値以上であり、かつ前記モータの回転速度が所定値以下の場合に、前記モータがストール状態であると検知し、
    前記ストール状態が検知された場合に、前記スイッチング素子のゲート電極に印加するゲート駆動電圧を、前記ストール状態が検知されていない場合における前記ゲート駆動電圧よりも高くするモータ制御方法。
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