JP2022014413A - 薬杯 - Google Patents

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JP2022014413A
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順子 津村
Junko Tsumura
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TSUMURA JUNKO
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TSUMURA JUNKO
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Abstract

【課題】高齢者や障がい者及び小児等が薬を薬包やシートから取り出し服用する際、または、させる際にとりこぼしたり口にうまく入らなかったりすること無く、本人または、介護者の負担を減らし確実に水剤、錠剤、散剤を服薬できて、かつ衛生的で携帯できる薬杯を提供する。【解決手段】薬を受け入れる器状の貯留部1と、前記貯留部1の薬を服用者の口内へ誘導する案内部2を備え、前記案内部2は、前記貯留部1へ供給された薬の流れを規制する為の滑らかな内面を持つ左右側壁及び底壁を備えると共に、先端部と末端部との間に服用者の鼻先が収まる程度の幅広部を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、高齢者、障がい者又は小児の服薬に便利な薬杯に関するものである。
従来技術の例としては、下記特許文献1に示されている様に、円柱状の薬杯が提供されている。
実用新案登録第3152215号公報
この様な形状は、口径が狭いため薬を薬包から薬杯に入れにくく、薬の数が確認出来ないという問題がある。また、一気に薬が流れ落ちてくるため口端から薬がこぼれ落ちる、薬杯の高さがあるため鼻にぶつかりうまく服薬できない、円柱状であるため口に触れる部分が限定されず何処を手で触れたか分からず不潔である等の問題がある。
また、折り畳み式の薬杯も開示されているが、手先の不自由な方は折り畳むことが困難であるし、口に触れる部分にさわる事になるので不衛生である等の問題がある。
上記の薬杯であれば、薬の数を確認でき、広げてシートに戻し携帯もできるものの、多数の薬が口腔内に一気に雪崩れ込んで来るという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであって、高齢者、障がい者若しくは小児、又は錠剤、散剤若しくは水剤に関わらず、薬や挿口部3に触れることなく薬包から容易に薬杯へ供給して数量を確認でき、且つ薬杯から薬を取りこぼすことなく少しずつ確実に口腔内へ注入できる薬杯の提供を目的とする。
課題を解決する為の手段
上記課題を解決するためになされた本発明による薬杯は、薬を受け入れる器状の貯留部1と、前記貯留部1の薬を服用者の口内へ誘導する案内部2を備え、前記案内部2は、前記貯留部1へ供給された薬の流れを規制する為の滑らかな内面を持つ左右側壁及び底壁を備えると共に、先端部と末端部との間に服用者の鼻先が収まる程度の幅広部を備えることを特徴とする。
前記案内部2の底壁は、前記貯留部1の座面より上位にある形状を選択し、当該貯留部1の後壁上部に指先が収まる切欠きを備える構成を採ることが望ましい。
発明の効果
本発明による薬杯によれば、薬包から薬杯へ、薬杯から口腔へと薬や挿口部3に触れる事なく確実かつ清潔に服薬し、服薬させることができる。
また、貯留部1と案内部2との境界部分に生じたくびれにより薬が口腔に一気になだれ込む事がないので落薬の心配がほとんど無い。
以上の効果により、服薬作業が楽となる他、介護者の負担軽減につながり時間とコストを削減することができる。
加えて、介護施設等においては、使用者を目印や色などで明確に区別する等の感染対策が施されれば、介護者の感染予防や、感染症に対するクラスター発生の抑制に寄与することともなる。
本発明に係る薬杯の斜面図である。 本発明に係る薬杯の正面図である。 本発明に係る薬杯の背面図である。 本発明に係る薬杯の右側面図である。 本発明に係る薬杯の左側面図である。 本発明に係る薬杯の平面図である。 本発明に係る薬杯の底面図である。
以下、本発明による薬杯の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示す例は、薬を受け入れる器状の貯留部1と、前記貯留部1の薬を服用者の口内へ誘導する案内部2を備える合成樹脂製の薬杯である。
この例は、シリコン樹脂を素材として、上面が全開放した平面形状がひょうたん状の中空容器に一体成形され、その中間部のくびれを挟んで前記貯留部1の中空部と案内部2の中空部とが連通するようにされた薬杯である。
前記貯留部1は、円弧状に膨出した左右側壁と、机上等に置く際の座面となる略扁平な底壁と、略扁平で上部に指先が収まる半楕円状の切欠きを持つ後壁と、前記案内部2の内側に連通する連通口4を備える前壁を備える。
前記くびれの内側に形成される連通口4の幅は、カプセル錠が横又は斜めに通過する長さに設定する。
前記貯留部1の内面は、貯留部1へ供給された薬が落薬しないように側方への移動を規制しつつ、前記案内部2への薬の移動を残留無く円滑にする為の滑らかな内面を持つ。
前記案内部2は、前記貯留部1へ供給された薬の流れを規制する為の滑らかな内面を持つ左右側壁及び底壁を、前記貯留部1の左右側壁から連続する形で備える。
当該案内部2は、前方へ向けて左右側壁の幅が先細りとなった先端部の注ぎ口と、後方へ向けて左右側壁の幅が先細りとなった末端部の調整口と、先端部と末端部との間に服用者の鼻先が収まる程度に左右側壁の幅が広くなった幅広部を備える。
この例の案内部2は、当該案内部2の末端部から先端部にかけて上向きに傾斜し、前記貯留部1の重量に比して十分に軽量に設計されている。
その結果、前記貯留部1の底面は、机上等に置かれた際の座面となり、当該薬杯が机上等に置かれた際に、前記案内部2の底壁は前記貯留部1の座面より上位に置かれ、机上等との接触が回避される。
以上の如く構成された薬杯によれば、前記貯留部1において確保した薬が一目で目視できる。
また、前記くびれの存在によって、薬が一気に口腔内に流れ込まず安全に服薬し、服薬させることができる。また、当該くびれの存在によって、握力が弱い人でも指がくびれに入り持ち易さを得ることができる。必要に応じて、くびれ部分又はその近辺の外面に滑り止めの凹凸を設けることもできる。
更に、前記案内部2の下面が口腔に向かう前方へ上向きに傾斜し、前記座面より上位に配置される構成を採用しているために、服用者の口に触れる挿口部3がテーブルなどに触れることなく清浄状態を維持することができる。
一方、後壁に切欠きを設ける構成を採ることによって、障害などにより顔を上に向けることが出来ない人や円背の人、または、西洋人のように鼻が高くて従来の薬杯では高さがあり、服薬が困難な者にあっても、前記貯留部1の後壁を咥え、前記幅広部を鼻先に被せる様に立てることによって、首を後方へ反らせる事無く前記切欠きから薬を口腔内に流入させることができる。
また、上記薬杯を携帯用のケースや消毒用のケースに収納する場合には、前記指先が収まる切欠きは、当該ケースから取り出す際の便宜ともなり、後壁を扁平とすることによって、当該後壁を座面として縦に立てて置くことができるため、洗浄後、挿口部3を清潔に保ったまま自然乾燥させる際の便宜となる。
尚、本発明による薬杯は、上記構成に限定されるものではなく、薬を受け入れる器状の貯留部1と、前記貯留部1の薬を服用者の口内へ誘導する案内部2を備え、前記案内部2は、前記貯留部1へ供給された薬の流れを規制する為の滑らかな内面を持つ左右側壁及び底壁を備えると共に、先端部と末端部との間に服用者の鼻先が収まる程度の幅広部を備える構成を備える限り、使用環境や用途や使用者の便宜に応じて適宜変更することができる。
例えば、高齢者や視覚障障害者又はその介助をする者が薬を識別し易いように見やすい色を選べるようカラーバリエーションを備えれば便宜であり、前記貯留部1の底壁及び後壁表面などの広い部分は、名前や部屋番号が書けるスペースともなり、施設や病院での複数使用に便宜となる。
1 貯留部
2 案内部
3 挿口部
4 連通口

Claims (3)

  1. 薬を受け入れる器状の貯留部1と、前記貯留部1の薬を服用者の口内へ誘導する案内部2を備え、前記案内部2は、前記貯留部1へ供給された薬の流れを規制する為の滑らかな内面を持つ左右側壁及び底壁を備えると共に、先端部と末端部との間に服用者の鼻先が収まる程度の幅広部を備えることを特徴とする薬杯。
  2. 前記案内部2の底壁は、前記貯留部1の座面より上位にあることを特徴とする請求項1に記載の薬杯。
  3. 前記貯留部1は、当該貯留部1の後壁上部に指先が収まる切欠きを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の薬杯。
JP2020129735A 2020-07-06 2020-07-06 薬杯 Pending JP2022014413A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022191009A1 (ja) 2021-03-08 2022-09-15 株式会社神戸製鋼所 溶融亜鉛めっき用鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板および合金化溶融亜鉛めっき鋼板

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