JP2022013619A - ガス化システム及び改質炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】水性ガスの生産効率を高め、さらに得られる水性ガスの熱量を向上可能なガス化システムを提供する。また、ガス化システムに用いられる改質炉を提供する。【解決手段】バイオマスを炭化させ、炭化物を得る炭化炉と、炭化物と過熱蒸気とを反応させて水性ガスを得る改質炉と、を備え、改質炉は、上下方向に延在する筒状の本体部と、自身の内部に高温の気体を導入し本体部の内部空間を加熱する加熱部と、を備え、内部空間は、負圧に制御され、本体部は、内部空間に炭化物を投入する投入部と、内部空間に過熱蒸気を導入する蒸気導入部と、内部空間に、空気よりも高濃度で二酸化炭素を含む高温気体を導入する二酸化炭素導入部を有するガス化システム。【選択図】図1

Description

本発明は、ガス化システム及び改質炉に関する。
近年、家庭や産業分野から排出される有機物を改質炉により処理して、水性ガスとして発電などに再利用するガス化システムが検討されている(例えば、特許文献1)。
特許第6006467号公報
しかし、従来のガス化システムにおいては、水性ガスの生産効率の向上が求められていた。本明細書において、「生産効率」とは、単位生産時間あたりの生産量を意味する。また、得られる水性ガスは、単位体積当たりのガスから得られる熱量の向上が求められていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、水性ガスの生産効率を高め、さらに得られる水性ガスの熱量を向上可能なガス化システムを提供することを目的とする。また、本発明は、ガス化システムに用いられる改質炉を提供することを併せて目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、以下の態様を包含する。
[1]バイオマスを炭化させ、炭化物を得る炭化炉と、前記炭化物と過熱蒸気とを反応させて水性ガスを得る改質炉と、を備え、前記改質炉は、上下方向に延在する筒状の本体部と、自身の内部に高温の気体を導入し前記本体部の内部空間を加熱する加熱部と、を備え、前記内部空間は、負圧に制御され、前記本体部は、前記内部空間に前記炭化物を投入する投入部と、前記内部空間に前記過熱蒸気を導入する蒸気導入部と、前記内部空間に、空気よりも高濃度で二酸化炭素を含む高温気体を導入する二酸化炭素導入部を有するガス化システム。
[2]前記投入部は、前記本体部の側壁に設けられた投入口に接続されており、前記二酸化炭素導入部は、前記投入口よりも下方に設けられている[1]に記載のガス化システム。
[3]前記改質炉は、前記本体部の内部空間の下部において前記内部空間の中心側に収容され、前記内部空間の容積を減少させる減容部材を有し、前記二酸化炭素導入部は、前記減容部材の最上部よりも下方に設けられている[2]に記載のガス化システム。
[4]前記投入部は、前記本体部の側壁に設けられた投入口に接続されており、前記蒸気導入部は、前記投入口よりも下方に設けられている[1]から[3]のいずれか1項に記載のガス化システム。
[5]前記本体部は、前記内部空間に酸素を導入する酸素導入部を有する[1]から[4]のいずれか1項に記載のガス化システム。
[6]前記投入部は、前記本体部の側壁に設けられた投入口に接続されており、前記酸素導入部は、前記投入口よりも下方に設けられている[5]に記載のガス化システム。
[7]前記酸素導入部は、空気を導入可能に設けられている[5]又は[6]に記載のガス化システム。
[8]前記蒸気導入部が前記酸素導入部を兼ねており、前記蒸気導入部は、前記内部空間に前記過熱蒸気と前記酸素との混合気体を導入する[5]から[7]のいずれか1項に記載のガス化システム。
[9]前記蒸気導入部が前記二酸化炭素導入部を兼ねており、前記蒸気導入部は、前記内部空間に前記過熱蒸気と前記高温気体との混合気体を導入する[1]から[8]のいずれか1項に記載のガス化システム。
[10]前記炭化炉は、高温の排ガスを排出し、前記加熱部は、前記本体部の側壁と離間し、前記側壁を前記本体部の外側から覆う外筒体と、前記外筒体と前記側壁との間の空間に前記排ガスを導入する導入部と、前記空間から前記排ガスを排出する排出部と、を有し、前記二酸化炭素導入部は、前記本体部に設けられ前記内部空間と前記空間を連通する貫通孔である[1]から[8]のいずれか1項に記載のガス化システム。
[11]前記貫通孔は、前記本体部の周方向に複数設けられている[10]に記載のガス化システム。
[12]前記水性ガスから、水素と、前記水性ガスから前記水素を除いた残部であるオフガスとを精製する精製装置と、前記オフガスを加熱する熱交換器と、を有し、前記オフガスは、空気よりも高濃度で二酸化炭素を含み、前記二酸化炭素導入部は、前記熱交換器において前記オフガスを加熱して生じた前記高温気体を、前記内部空間に導入する[1]から[11]のいずれか1項に記載のガス化システム。
[13]前記炭化炉は、高温の排ガスを排出し、前記改質炉の下流側において、冷却された前記排ガスから固形分を集塵する集塵機と、集塵された前記排ガスを加熱する熱交換器と、を有し、前記二酸化炭素導入部は、前記熱交換器において集塵された前記排ガスを加熱して生じた前記高温気体を、前記内部空間に導入する[1]から[12]のいずれか1項に記載のガス化システム。
[14]前記本体部は、前記内部空間に前記炭化物を供給する供給部を備え、前記供給部は、前記投入部に接続された供給路と、前記供給路の一部に設けられ、前記炭化物と水とを接触させる接触部と、を有する[1]から[13]のいずれか1項に記載のガス化システム。
[15]前記熱交換器は、前記高温の排ガスを熱源とする[12]又は[13]に記載のガス化システム。
[16]炭化物と過熱蒸気とを反応させて水性ガスを得る改質炉であって、上下方向に延在する筒状の本体部と、前記本体部の内部空間を加熱する加熱部と、を備え、前記内部空間は、負圧に制御され、前記本体部は、前記内部空間に空気よりも高濃度で二酸化炭素を含む高温気体を導入する二酸化炭素導入部を有する改質炉。
本発明の一態様によれば、水性ガスの生産効率を高め、さらに得られる水性ガスの熱量を向上可能なガス化システム、及びガス化システムに用いられる改質炉が提供される。
図1は、第1実施形態のガス化システムを示すブロック図である。 図2は、第1実施形態の改質炉100の構成を示す模式図である。 図3は、改質炉100の下方の一部拡大図である。 図4は、第2実施形態の改質炉105の構成を示す模式図である。 図1は、第3実施形態のガス化システムを示すブロック図である。 図2は、第3実施形態の改質炉106の構成を示す模式図である。 図1は、第4実施形態のガス化システムを示すブロック図である。
[第1実施形態]
以下、図面を参照しながら、第1実施形態のガス化システム及び改質炉について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
<ガス化システム>
図1は、第1実施形態のガス化システムを示すブロック図である。図1に示す矢印は、各工程での物質の流れを表している。図1に示すように、本実施形態のガス化システム300は、第1実施形態の改質炉100と、乾燥機301と、炭化炉302と、第一サイクロン303と、第二サイクロン304と、過熱器305と、第一熱交換器306と、第二熱交換器307と、バグフィルタ308と、ガスタンク309と、第三熱交換器310と、を備える。
乾燥機301は、高温の空気A1を乾燥用熱源として用い、バイオマス原料C0から水分を除去する。これにより、乾燥機301は、炭化炉302での炭化に適した水分率に調整されたバイオマス原料C1を得る。乾燥機301の具体的な構造については特に限定されず、例えば、回転シェルの内部に高温の空気A1を送る乾燥機を用いることができる。
炭化炉302は、バイオマス原料C1を炭化させて炭化物C2を生成する。炭化炉302の具体的な構造については特に限定されず、例えば、炉内の低酸素雰囲気の箇所でバイオマス原料C1を400℃~600℃に加熱して炭化させる炭化炉を用いることができる。「炉内の低酸素雰囲気の箇所」とは、例えば、炉内の下方である。
また、炭化炉302は、副生物として排ガスE1を生成する。排ガスE1は、1000℃を超える高温の気体である。排ガスE1は、空気よりも高濃度で二酸化炭素(CO)を含む。排ガスE1は、本発明における「空気よりも高濃度で二酸化炭素を含む高温気体」に該当する。以下の説明では、「空気よりも高濃度で二酸化炭素を含む高温気体」を単に「高温気体」と略称することがある。
炭化炉302の内部では、バイオマス原料C1を熱分解する際、炭化物C2と共に揮発性のガスが生じる。生じるガスは、炉内の酸素を多く含む雰囲気の箇所において燃焼することで、バイオマス原料C1を熱分解させる温度(400℃~600℃)よりも高温の排ガスE1を生じる。「炉内の酸素を多く含む雰囲気の箇所」とは、例えば、炉内の上方である。
改質炉100は、炭化物C2と過熱蒸気V2とを反応させて、水性ガスG1および改質炭C3を生成する。また、改質炉100は、炭化炉302から排ガスE1を導入し、排ガスE1から温度が低下した排ガスE2を排出する。改質炉100については、後に詳述する。
なお、本明細書において「改質炭」とは、活性炭製造における水蒸気賦活と同様の原理により、炭化物を高温の水蒸気で反応させ、微細孔の発達した炭化物を意味する。
第一サイクロン303は、水性ガスG1に含まれる微粉炭や塵を除去し、水性ガスG2を得る。第一サイクロン303の具体的な構造については特に限定されず、公知のサイクロンを用いることができる。なお、第一サイクロン303は、省略してもよい。
第二サイクロン304は、改質炉100から排出された排ガスE2に含まれる不純物を除去し、排ガスE3を得る。第二サイクロン304の具体的な構造については特に限定されず、公知のサイクロンを用いることができる。なお、第二サイクロン304は、省略してもよい。
過熱器305は、水蒸気V1を、排ガスE3と熱交換させて加熱し、過熱蒸気V2を生成する。一方、排ガスE3は、水蒸気V1を加熱することにより熱交換されて排ガスE4となる。過熱器305の具体的な構造については特に限定されず、公知の過熱器を用いることができる。
第一熱交換器306は、水性ガスG2から水性ガスG3を得る。第一熱交換器306は、水性ガスG2と水とが直接接することなく、水性ガスG2よりも温度の低い流体へ熱を移動させることにより水性ガスG2を冷却する、いわゆる乾式の熱交換器である。熱交換機としては、シェル&チューブ式、フィンチューブ式等、公知の構成を採用することができる。
第一熱交換器306がシェル&チューブ式である場合、チューブ内を流動する冷媒として水を用いると、低温の水W2は、チューブを介して水性ガスG2と熱交換され水W3となる。また、冷媒としては空気を用いてもよい。寒冷地においては、冷媒に空気を用いることにより、冷媒が凍結するおそれがなく、運転管理が容易となるという利点が得られる。
第二熱交換器307は、空気A0を、排ガスE4と熱交換させて加熱し、高温の空気A1を生成する。一方、排ガスE4は、空気A0を加熱することにより熱交換されて排ガスE5となり、バグフィルタ等の公知の集塵機(不図示)で集塵した後に、大気中に排出される。第二熱交換器307の具体的な構造については特に限定されず、公知の熱交換器を用いることができる。
バグフィルタ308は、水性ガスG3に含まれる微細な改質炭を捕集し、水性ガスG4とする。水性ガスG4は、水素および一酸化炭素以外にも二酸化炭素やメタンを含む。第一熱交換器306の運転条件を制御することで、水性ガスG3の温度を例えば120℃程度に維持した状態で、水性ガスG3をバグフィルタ308に供給することができる。これにより、水性ガスG3がバグフィルタ308を通過した際に、水性ガスG3に含まれる水蒸気が水に戻るほど冷却されにくく、バグフィルタ308において改質炭と水とが混ざり合った高粘度の固形分が発生し難い。
第三熱交換器310は、水W1を、高温の空気A1の一部と熱交換させて加熱し、水蒸気V1を生成する。第三熱交換器310の具体的な構造については特に限定されず、公知の熱交換器を用いることができる。
ガスタンク309は、水性ガスG4を貯蔵する。ガスタンク309の具体的な構造については特に限定されず、公知のガスタンクを用いることができる。
<改質炉>
図2は、第1実施形態の改質炉100の構成を示す模式図である。以下の説明では、必要に応じて適宜図1のブロック図で示した符号を用いて構成を説明する。
本実施形態の改質炉100は、高温負圧下で炭化物C2と過熱蒸気V2とを反応させていわゆる水蒸気改質を行い、水性ガスG1を得る装置である。なお、「過熱蒸気」とは、「飽和蒸気を更に加熱した高温(例えば、約650℃)の水蒸気」を意味する。
水性ガスG1は、炭化物C2を水蒸気改質することによって生成されたガスであり、主に水素および一酸化炭素で構成される混合ガスをいう。水性ガスG1は、水素および一酸化炭素以外にも二酸化炭素やメタンを含む。
図1に示すように、本実施形態の改質炉100は、本体部101と、加熱部102と、回転体103と、ターンテーブル104と、を備える。回転体103は、本発明における「減容部材」に該当する。
[本体部]
本体部101は長尺の筒状部材である。本体部101の中心軸の軸方向は、上下方向である。
本体部101は、内部空間S1を有する。内部空間S1は、負圧に制御されている。
本体部101は、排出部122と、改質炭排出部123と、投入部124と、バッフル126と、を有する。
本体部101の上部には、排出部122が設けられている。排出部122は、改質炉100の外部に少なくとも水性ガスG1を排出する。
本体部101の高さ方向の中間部には、投入部124が設けられている。投入部124は、本体部101の側壁101aに設けられた投入口124aに接続されており、内部空間S1に炭化物C2を投入する。投入部124には、炭化物C2を内部空間S1に自動投入するためのスクリューコンベアやベルトコンベアが設けられていてもよい。
なお、本実施形態においては、投入部124を本体部101の高さ方向の中間部に設けることとしたが、これに限らない。内部空間S1に炭化物C2を投入することができれば、投入部124は、本体部101の側壁の高さ方向上方や、本体部101の天井部に設けられていてもよい。
内部空間S1の下方では、投入される炭化物C2と過熱蒸気V2とが反応して、水性ガスG1と改質炭C3とが生じる。
上述の反応は、気相(過熱蒸気V2)と固相(炭化物C2)との界面で生じる反応であるため、炭化物C2と過熱蒸気V2との接触面積が広い程、反応効率が高いと考えられる。このことから、炭化物C2の粒子径は小さいほうが好ましい。例えば、炭化物C2は、粉末状のものから、直径50mm程度の粒状物であると好ましい。
一方、改質炉100においては、内部空間S1を負圧に制御するため、常に内部空間S1から本体部101の外部に気体が排出されている。このような運転条件の改質炉に投入する炭化物C2が粉末状であると、内部空間S1における気流に乗って炭化物C2が舞い上がり、上述の炭化物C2と過熱蒸気V2との反応が生じ難いおそれがある。
したがって、炭化物C2の粒子径は、改質炉100の運転条件に応じ、適切に所望の反応が生じる粒子径に制御するとよい。一例として、本実施形態の改質炉100において用いられる炭化物C2の粒子径は、10mm~50mm程度であると好ましい。
炭化物C2の粒子径は、炭化炉302に投入されるバイオマス原料C1の大きさを調製することで制御可能である。
本体部101の下部には、改質炭排出部123が設けられている。改質炭排出部123は、改質炉100の外部に少なくとも改質炭C3を排出する。
本体部101の内壁には、本体部101の中心軸の軸方向に延びる長尺のバッフル126を設けてもよい。バッフル126は、後述する回転体103と共に用いることで、炭化物C2の撹拌効率を向上させることができる。
バッフル126の長尺方向の長さは、特に制限されない。バッフル126は、例えば本体部101の内壁の回転体103に対向する範囲に設けられていることが好ましい。
バッフル126の枚数は、特に制限されないが、複数であることが好ましく、例えば3枚であることが好ましい。また、バッフル126の配列方法は、特に制限されないが、本体部101の中心軸を中心とする相対角度が等しくなるように配列されていることが好ましい。例えば、3枚のバッフル126が設けられている場合、本体部101の中心軸を中心とする相対角度が120°となるように配列されていることが好ましい。
[加熱部]
加熱部102は、自身の内部に高温の気体を導入し、高温の気体の熱を利用して内部空間S1を加熱する機能を有する。本実施形態においては、高温の気体として、排ガスE1を利用する。なお、「高温の気体」は、バイオマス原料C1を熱分解させる温度(400℃~600℃)よりも高温であればよく、加熱部102への供給前に高温になるまで加熱した気体でもよい。高温の気体としては、排ガスE1の他、地熱蒸気を用いることもできる。
なお、地熱蒸気は、過熱蒸気V2として使用してもよい。
加熱部102は、外筒体141と、導入部144と、排出部145とを有する。
外筒体141は、本体部101の側壁101aと離間し、側壁101aを本体部101の外側から覆っている。外筒体141は、側壁101aの全部を覆っていてもよく、一部を覆っていてもよい。外筒体141と側壁101aとの間の空間は、前述の炭化炉302から排出された排ガスE1が導入されて流動する空間S2である。
加熱部102の下部には、導入部144が設けられている。導入部144は、空間S2に高温の排ガスE1を導入する。加熱部102は、空間S2に導入された高温の排ガスE1によって、側壁101aを介して内部空間S1を加熱する。
加熱部102の上部には、排出部145が設けられている。排出部145は、空間S2の排ガスE1を排出する。
排ガスE1の熱は、本体部101を加熱することで奪われる。そのため、空間S2の内部の排ガスE1は、導入部144から導入された直後が最も高温である。導入部144を加熱部102の下部、排出部145を加熱部102の上部に設けると、炭化炉から供給される高温の排ガスE1が、本体部101の下部をまず加熱することになる。
本体部101の内部空間S1の下方は、炭化物C2と水蒸気とが反応することから、内部空間S1では上方よりも下方で熱を必要としている。そのため、高温の排ガスE1を加熱部102の下部から導入することにより、効果的に内部空間S1を加熱し、炭化物C2と水蒸気との反応を促進することができる。
[回転体、ターンテーブル]
図2に示すように、回転体103は、長尺の筒状部材である。図3では、回転体103は、下方から上方に向けて直径が漸減する錘状となっているが、形状はこれに限らず、筒状であってもよい。回転体103は、内部空間S1の下部において、側壁101aと離間し、内部空間S1の中心側に収容されている。
ターンテーブル104は、円盤状の部材である。ターンテーブル104は、上面において回転体103を支持する。ターンテーブル104の下方には、ターンテーブル104の下方中心から回転体103の長尺方向に延在する回転軸104aが設けられている。
回転体103及びターンテーブル104は、回転軸104aを中心として回転可能に設けられている。
回転体103は、回転軸104aを中心として回転することで、内部空間S1の炭化物C2を撹拌する。これにより、回転体103は、炭化物C2と過熱蒸気V2との反応を促進する。
ターンテーブル104は、回転軸104aを中心として回転することで、内部空間S1で生じた改質炭C3を、内部空間S1から改質炭排出部123に供給し、改質炭C3の排出を補助する。
回転軸104aの内側は流路121が形成されている。この流路121は、回転体103の内部空間S1と連通している。
回転体103は、複数の羽根160と、複数の孔161と、を有する。
流路121は、回転体103の内部に過熱蒸気V2および酸素を導入可能に設けられている。酸素は、酸素を含む混合ガスの形で導入することが好ましい。混合ガスとしては、酸素を含んでいれば種々のガスを用いることができるが、工業的には空気(大気)を用いるとよい。空気中の酸素濃度は約20%であることから、混合ガスとして空気を用いると、酸素の導入量を制御しやすい。
また、混合ガスは、空気に酸素を追加混合し、酸素濃度を高めたガスであってもよい。
流路121は、過熱蒸気V2と酸素との混合気体を導入してもよい。
改質炉100においては、流路121、流路121と連通する筒状の回転体103、回転体103に設けられた複数の孔161を介して、内部空間S1に過熱蒸気V2及び酸素を導入する。すなわち、本実施形態の流路121、回転体103及び孔161は、一体として特許請求の範囲における蒸気導入部および酸素導入部に相当する。流路121、回転体103及び孔161は、蒸気導入部と酸素導入部とを兼ねている。本実施形態の改質炉100は、複数の孔161に対応する複数の蒸気導入部、及び複数の酸素導入部を有する。
流路121が過熱蒸気V2および酸素との混合気体を導入することにより、過熱蒸気V2および酸素とが別々に導入される場合と比べて、炭化物C2の改質効率が向上する。また、改質炉100の構成が簡素化される。
なお、本実施形態の改質炉100においては、流路121から過熱蒸気V2および酸素を導入することとしたが、これに限定されない。例えば、改質炉100は、過熱蒸気V2を導入可能に設けられた蒸気導入部と、酸素を導入可能に設けられた酸素導入部とを別の構成として有してもよい。この場合、蒸気導入部は、本体部101に設けられていれば、位置は特定されない。また、酸素導入部は、本体部101の下部に設けられていることが好ましい。
流路121における酸素の導入量は、排出部122の近傍、及び回転体103と本体部101との間の空間の酸素濃度が水素ガスの爆発下限界未満となるように調整される。具体的には、酸素の導入量は、排出部122の近傍、及び回転体103と本体部101との間の空間の酸素濃度が5%未満となるように調整される。
複数の羽根160は、回転体103の外周面に設けられている。バッフル126が設けられた内部空間S1において、複数の羽根160を有する回転体103が回転することによって、内部空間S1の炭化物C2を効率的に撹拌することができる。複数の羽根160の配列方法は、特に制限されないが、回転軸104aと同軸の仮装軸を中心とするらせん状であることが好ましい。
複数の孔161は、回転体103の外周面に設けられている。流路121が回転体103の内部に導入した過熱蒸気V2および酸素は、複数の孔161を介して、回転体103の内部から本体部101の内部空間S1へ導入される。
孔161の開口径は、例えば5mm~25mmである。孔161の開口径は、投入する炭化物C2の大きさに対して大きくてもよく、小さくてもよい。内部空間S1が負圧であることから、炭化物C2が孔161の開口径に対して小さいとしても、炭化物C2及び生じる改質炭が、孔161から回転体103の内部に零れ落ちる不具合を抑制できる。
図3は、改質炉100の下方の一部拡大図である。図3では、バッフル126の図示を省略している。図3に示すように、本実施形態の改質炉100は、本体部101の側壁101aに複数の貫通孔101xを有する。複数の貫通孔101xは、図3に示すように、本体部101の軸方向(本体部101の高さ方向)に複数設けられていてもよい。また、複数の貫通孔101xは、本体部101の周方向に複数設けられているとよい。すなわち、複数の貫通孔101xは、本体部101の軸方向と周方向との両方に複数設けられているとよい。
貫通孔101xは、空間S2を流動する排ガスE1(高温気体)を内部空間S1に導入する。複数の貫通孔101xは、それぞれが本発明における二酸化炭素導入部に該当する。本実施形態の改質炉100は、複数の貫通孔101x、すなわち複数の二酸化炭素導入部を有する。
貫通孔101xは、例えば回転体103に対向して、本体部101の周方向に4~16個設けられている。
貫通孔101xの開口径は、投入する炭化物C2の大きさに対して大きくてもよく、小さくてもよい。内部空間S1が負圧であることから、炭化物C2が貫通孔101xの開口径に対して小さいとしても、炭化物C2及び生じる改質炭が、孔161から回転体103の内部に零れ落ちる不具合を抑制できる。貫通孔101xの開口径は、例えば5mm~25mmである。
貫通孔101xは、内部空間S1と空間S2とを連通する。本実施形態の改質炉100においては、貫通孔101xは、投入口124aよりも高さ方向下方に設けられている。さらに詳しくは、複数の貫通孔101xのうち少なくとも一つは、内部空間S1に収容されている回転体103の最上部103aよりも下方に設けられている。また、改質炉100の運転時には、貫通孔101xは、内部空間S1に堆積した炭化物の最上部よりも下方に設けられている。
なお、本実施形態の改質炉100においては、貫通孔101xが複数設けられていることとしたが、貫通孔101xは1つであっても後述する発明の効果を奏することができる。貫通孔101xが複数設けられていると、内部空間S1に対して複数個所から同時に排ガスE1を導入することができる。貫通孔101xが1つの場合、貫通孔101xは回転体103の最上部103aよりも下方に設けるとよい。
[動作]
本実施形態のガス化システム300及び改質炉100は、以下のように動作する。以下、図1から3を参照して説明する。
まず、炭化炉302は、バイオマス原料C1を炭化させて炭化物C2と排ガスE1とを生成する。
改質炉100の導入部144は、加熱部102の空間S2に、炭化炉302から排出される排ガスE1を導入する。加熱部102は、排ガスE1によって空間S2に隣接する本体部101を加熱し、本体部101の内部空間S1を加熱する。
流路121は、過熱蒸気V2および酸素を回転体103の内部に導入する。回転体103の内部の過熱蒸気V2および酸素は、複数の孔161を介して、回転体103の内部から本体部101の内部空間S1へと移動する。投入部124は、加熱された内部空間S1に炭化物C2を投入する。
内部空間S1に投入された炭化物C2は、内部空間S1の熱および過熱蒸気V2の熱によって加熱され、過熱蒸気V2と反応する。この反応により、水性ガスG1および副生物である改質炭C3が生成する。
排出部122は、生成した水性ガスG1を改質炉100の外部に排出する。一方、改質炭排出部123は、生成した改質炭を改質炉100の外部に排出する。
排出部145は、空間S2に導入され、内部空間S1を加熱することにより熱交換された排ガスE1を、改質炉100の外部に排出する。
一般に、改質炉の内部空間の温度は、800℃以上に保持されることが好ましい。空間S2に導入される排ガスにより、本体部101の内部空間S1の温度は800℃以上に保持されることが可能となる。さらに、発明者らの検討により、改質炉100の内部空間S1の温度、すなわち改質炉内の反応温度が高いほど、炭化物C2と過熱蒸気V2との反応が生じやすいことが分かった。そのため、改質炉100の内部空間S1は、900℃~1200℃に保持されることがより好ましく、950℃~1150℃に保持されることがより好ましい。
しかし、炭化物C2と過熱蒸気V2との反応(C+HO→CO+H)は吸熱反応であるため、改質炉の内部空間の温度が一時的に600℃前半まで低下することがある。この場合、排ガスを用いて内部空間S1を昇温させる時間が長くなり、生産効率が低下してしまう。
対して、本実施形態の改質炉100では、図3に示すように、本体部101に貫通孔101xが設けられている。これにより、空間S2を流動する排ガスE1(高温気体)は、貫通孔101xから、負圧に制御されている内部空間S1に引き込まれる。
排ガスE1は、1000℃を超える高温の気体である。排ガスE1の温度の上限値は、炭化炉302の運転条件によって適宜調整することが可能である。例えば、排ガスE1の上限値は、1400℃以下である。排ガスE1の温度は、1000℃を超え1200℃以下としてもよい。
内部空間S1は、引き込まれた排ガスE1により直接加熱される。加熱部102の輻射熱により内部空間S1を加熱する場合、内部空間S1の外側(側壁101a側)から内部空間S1の内側に向けて、温度が低下する温度分布が生じやすいと考えられる。これに対し、内部空間S1に引き込まれた排ガスE1は、内部空間S1を偏りなく加熱すると考えられるため、内部空間S1の内側と外側とで温度差を生じにくい。これにより、改質炉100では、効率よく内部空間S1を加熱することができる。
上記観点からは、高温気体は、排ガスE1のように1000℃を超えるほどの高温でなくてもよい。改質炉の内部空間の温度は、800℃以上に保持されることが好ましいことから、内部空間S1に導入する高温気体の温度は、800℃以上であってもよく、900℃以上であってもよい。高温気体の温度は、内部空間S1の目標温度と同等であることが好ましく、900℃~1200℃がより好ましく、950℃~1150℃がさらに好ましい。
また、排ガスE1は、二酸化炭素(CO)を多く含む。内部空間S1に二酸化炭素を導入すると、ブードア反応(C+CO→2CO)により一酸化炭素が生じる。一酸化炭素は、可燃性の気体であり水素よりも体積当たりの熱量が高い。そのため、内部空間S1に排ガスE1を導入すると、生じる水性ガスG1中の一酸化炭素の比率が上昇し、水性ガス全体の熱量を向上させることができる。
本実施形態の改質炉100においては、本体部101に複数の貫通孔101xが設けられており、複数の貫通孔101xから同時に内部空間S1に排ガスE1を導入する。そのため、内部空間S1において、上述したブードア反応を偏りなく効率的に生じさせることができる。
なお、改質炉100は、本体部101において貫通孔101xを複数有することとしているが、これに限らない。本体部101が有する貫通孔101xが1つであるとしても、改質炉100は本発明の効果を奏する。
さらに、図3に示すように、本実施形態の改質炉100においては、内部空間S1の下部に収容された回転体103は、内部空間S1の容積を減少させる減容部材として機能している。
改質炉100において、加熱部102の輻射熱は、内部空間S1の外側(側壁101a側)を加熱しやすく、内部空間S1の内側(中心側)を加熱しにくい。これに対し、改質炉100においては、内部空間S1の中心側を回転体103が占め、内部空間S1の容積を減少させている。そのため、投入口124aから投入された炭化物C2は、内部空間S1の下方であって、回転体103と本体部101との間の空間に蓄積する。これにより、内部空間S1に投入された炭化物C2は、加熱部102の近傍に位置し、加熱部102から得られる輻射熱で加熱されやすい。
加えて、図3に示すように、炭化物C2が蓄積する回転体103と本体部101との間の空間は、炭化物C2が改質されて水性ガスG1を生じる反応の反応場となっている。貫通孔101xは、投入口124aよりも下方、さらに回転体103の最上部103aよりも下方に設けられているため、内部空間S1に引き込まれた排ガスE1は、炭化物C2と内部空間S1の下部とを直接加熱する。
これらにより、改質炉100においては、内部空間S1を昇温させる時間が短くなる。また、吸熱反応である水性ガスの反応による内部空間S1の温度低下を抑制することができる。これらにより、上記改質炉100では、生産効率を向上させることができる。
また、改質炉100においては、次の効果も期待できる。
改質炉100においては、酸素存在下で炭化物C2と過熱蒸気V2とを反応させることにより、生成した水性ガスG1に含まれる水素の一部又は炭化物C2を燃焼させる。水素の燃焼反応は発熱反応であるため、内部空間S1の温度低下を抑制できる。
また、加熱部102の輻射熱のみで内部空間S1を加熱する場合、上述したように、内部空間S1の外側(側壁101a側)から内部空間S1の内側に向けて、温度が低下する温度分布が生じやすいと考えられる。これに対し、水素の燃焼により生じる熱は、内部空間S1を偏りなく加熱すると考えられるため、内部空間S1の内外で温度差を生じにくい。
これらの結果、内部空間S1を昇温させる時間が短くなり、生産効率を向上させることができる。
特に、投入部124の下方では、本体部101の内部空間S1の温度が低下しやすい。これは、内部空間S1における投入部124の下方で炭化物C2と過熱蒸気V2との反応が行われやすく、吸熱反応が起こりやすいためであると考えられる。また、内部空間S1に投入される炭化物C2の温度は内部空間S1の温度よりも低いためであると考えられる。
本実施形態の改質炉100において、投入部124の下方に、酸素を導入する流路121が設けられている。そのため、本実施形態の改質炉100においては、内部空間S1における投入部124の下方で炭化物C2又は水素との燃焼反応を生じやすく、効果的に内部空間S1の温度低下を抑制できる。その結果、内部空間S1を昇温させる時間が短くなり、生産効率を向上させることができる。
回転体103は、バッフル126が設けられた内部空間S1において、回転することにより炭化物C2を効率的に撹拌することができる。これにより、炭化物C2と過熱蒸気V2との接触回数が増え、炭化物C2と水蒸気との反応が促進される。
以上の構成を有するガス化システム300によれば、従来よりも水性ガスの生産効率を高め、さらに得られる水性ガスの熱量を向上させることができる。
また、以上の構成を有する改質炉100によれば、ガス化システム300に適用されることにより、従来よりも水性ガスの生産効率を高め、さらに得られる水性ガスの熱量を向上させることができる。
なお、本実施形態の改質炉100は、導入部144を加熱部102の下部、排出部145を加熱部102の上部に設けることとしたが、この位置関係は逆にしてもよい。すなわち、導入部144を加熱部102の上部、排出部145を加熱部102の下部に設けることとしてもよい。
導入部144と排出部145とがこのような位置関係にあると、排ガスE1に含まれる灰分が加熱部102の外部に排出されやすく、灰分が加熱部102の下部に堆積しにくい。
また、本実施形態の改質炉100においては、貫通孔101xが回転体103の最上部103aよりも下方に設けられていることとしたが、これに限らない。本体部101に貫通孔101xが設けられていると、高温の排ガスE1によって内部空間S1を直接加熱するという効果が得られるため、従来よりも水性ガスG1の生産効率を高めることができる。さらに、排ガスE1には空気よりも高濃度で二酸化炭素が含まれるため、ブードア反応により一酸化炭素が生じ、水性ガス全体の熱量を向上させることが期待できる。
また、本実施形態の改質炉100においては、二酸化炭素導入部として貫通孔101xを設けることとしたが、これに限らない。例えば、蒸気導入部が二酸化炭素導入部を兼ねており、蒸気導入部が内部空間S1に過熱蒸気V2と二酸化炭素との混合気体を導入する構成としてもよい。
改質炉100では、流路121、回転体103及び孔161が一体となって蒸気導入部として機能するが、流路121から、過熱蒸気V2の他、高温気体を導入してもよい。すなわち、流路121は、過熱蒸気V2、酸素(空気)、高温気体、の3つの混合気体を導入することとしてもよい。
また、改質炉100が、過熱蒸気V2を導入可能に設けられた蒸気導入部と、酸素を導入可能に設けられた酸素導入部とを別の構成として有する場合、蒸気導入部が二酸化炭素導入部を兼ねてもよく、酸素導入部が二酸化炭素導入部を兼ねてもよい。
また、本実施形態の改質炉100は、減容部材として上述した回転体103を有することとしたが、減容部材の構成は回転体103に限らない。回転体103は、内部空間S1において炭化物C2に接し、自身が動く(姿勢が変わる)ことで炭化物C2を撹拌する機能を有するため、同機能を有する構成であれば、種々の構成を採用可能である。
また、本実施形態の改質炉100は、減容部材である回転体103がターンテーブル104の上面で支持され、回転軸104aを中心軸として回転可能であることとしたが、これに限らない。減容部材は、内部空間S1内において静止していてもよい。減容部材は、回転することなく内部空間S1で静止していたとしても、内部空間S1の容積を減少させる効果が得られ、炭化物C2の加熱が容易となる。
このような改質炉では、回転体103により内部空間Sに投入された炭化物C2を撹拌しなくても、ターンテーブル104の回転によって内部空間S1で生じた改質炭C3を改質炭排出部123に供給し、排出することができる。
なお、減容部材が内部空間S1の中心側で静止する構成の場合、減容部材はターンテーブル104から独立しているとよい。この場合、例えば減容部材は、側壁101aから伸びる支持部材で支持されていてもよい。
また、本実施形態の改質炉100は、減容部材(回転体103)を有することとしたが、減容部材は無くてもよい。改質炉100は、改質炉100の内部空間に気体(蒸気、二酸化炭素)を導入する際、気体の吹込みの圧力により炭化物C2を撹拌する、いわゆる流動層の構成を採用してもよい。
また、炭化物C2を効率的に過熱蒸気V2と接触させることができれば、減容部材(回転体103)を省略し、本体部101の内部に加熱部102を配置してもよい。すなわち、本体部101としている筒状部材に導入部144および排出部145を設けて加熱部とし、加熱部102としている外筒体141に流路121、投入部124、排出部122、改質炭排出部123および投入された炭化物C2を流動させる手段を設けて本体部としてもよい。その場合においても、加熱部に排ガスE1を導入し、本体部である外筒体141の空間S2に二酸化炭素を導入して、空間S2で炭化物C2の改質を行うことができる。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態の改質炉105の構成を示す模式図である。図4に示すように、改質炉105は、本体部101と、加熱部102と、回転体103と、供給部200と、を備える。本体部101は、第1実施形態の改質炉100と同様に貫通孔101xを有する。以下、本実施形態において既出の構成要素については同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
(供給部)
供給部200は、本体部101の内部空間S1に炭化物C2を供給する。供給部200は、供給路201と、接触部202と、を有する。
供給路201の一端は、投入部124に接続されている。供給路201の他端は、炭化物C2を貯蔵する貯蔵部203に接続されている。供給路201には、炭化物C2を内部空間S1に自動投入するためのスクリューコンベアやベルトコンベアが設けられていてもよい。
供給路201の一部には、炭化物C2と水とを接触させる接触部202が設けられている。接触部202は、供給路201の内部に水を噴霧するスプレーノズル204を備える。スプレーノズル204は、改質炉100の外部の用水Wに接続されている。なお、接触部202の構成は、炭化物C2と水とを接触させることができる限り、本実施形態の構成に限定されない。
[動作]
以上、説明した本実施形態の改質炉105の動作について説明する。
まず、改質炉105においても、第1実施形態の改質炉100と同様に、本体部101に設けられた貫通孔(図3参照)を介して、空間S2から内部空間S1に排ガスE1を引き込む。これにより、内部空間S1は、排ガスE1により直接加熱され、改質炉100においては、内部空間S1を昇温させる時間が短くなる。その結果、生産効率を向上させることができる。
また、改質炉105においては、次の効果も期待できる。
接触部202は、スプレーノズル204を用いて、貯蔵部203から供給路201に運搬された炭化物C2に水を接触させる。
用いる炭化物C2には、多数の孔が形成されている。このような炭化物C2に水を接触させると、炭化物C2の多数の孔に水が入り込み、炭化物C2の内部に水を含有させることができる。改質炉105に原料として水を含有させた炭化物C2を用いると、本体部101の内部空間S1で炭化物C2と、内部の水とが加熱され、過熱蒸気V2が発生し、炭化物C2の内部から過熱蒸気V2と反応する。
これにより、炭化物C2に水を含有させない場合と比べて、炭化物C2と過熱蒸気V2との接触面積が増大する。そのため、本実施形態の改質炉105では、反応の進行が速くなる。また、炭化物C2に水を含有させない場合と比べて、流路121における過熱蒸気V2の導入量が抑えられる。さらに、炭化物C2と過熱蒸気V2との接触面積が増大した結果、得られる改質炭の表面積が広くなり、高品質なものとなる。
投入部124が本体部101の内部空間S1に炭化物C2を投入する以降の動作は第1実施形態と同様である。
以上の構成を有する改質炉105によれば、ガス化システム300に適用されることにより、従来よりも水性ガスの生産効率を高めることができる。
なお、第2実施形態の改質炉105においては、流路121は、過熱蒸気V2のみ導入し、酸素は導入しなくてもよい。また、改質炉105は、流路121の代わりに過熱蒸気V2を導入可能に設けられた蒸気導入部と、酸素を導入可能に設けられた酸素導入部とを有してもよい。これにより、第2実施形態の改質炉105は、さらに生産効率を向上させることができる。
以上の構成によれば、本実施形態のガス化システムは、水性ガスの生産効率を高め、さらに得られる水性ガスの熱量を向上させることができる。
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態のガス化システム400を示すブロック図である。以下の説明では、必要に応じて適宜図1のブロック図で示した符号を用い、図1で示したガス化システム300との構成の違いについて説明する。
ガス化システム400は、精製装置315と、熱交換器320とを有する。
精製装置315は、配管を介してガスタンク309に接続されている。精製装置315は、ガスタンク309から水性ガスG4の供給を受け、水性ガスG4から、水素(H)を分離し、水素とオフガスG5とを精製する。精製した水素は、例えば、燃料電池自動車や半導体製造等に用いられる。
精製装置315としては、代表的には圧力変動吸着(Pressure Swing Adsorption、PSA)法によるガス分離技術を採用した公知の水素精製装置を採用することができる。精製装置315では、水性ガスG4中の一酸化炭素と過熱蒸気(H0)との反応により水素濃度を高め、水素を分離精製する。
オフガスG5は、水性ガスG4から水素を精製した残部である。上述のように水性ガスG4は、水素、一酸化炭素、二酸化炭素及びメタンを含んでいる。そのため、水性ガスG4から水素を分離精製した残部であるオフガスG5は、一酸化炭素、二酸化炭素、メタン及び分離しきれなかった少量の水素を含む。オフガスG5は、水性ガスG4とオフガスG5とを比べると、相対的に水性ガスG4よりも二酸化炭素濃度が高いと言え、空気よりも高濃度で二酸化炭素を含む。
熱交換器320は、オフガスG5が流動する配管の経路内に設けられている。熱交換器320は、オフガスG5を排ガスE1と同等の温度にまで加熱する。熱交換器320で加熱されたオフガスG5は、本発明における高温気体に該当する。
加熱されたオフガスG5は、配管を介して改質炉106に供給される。
図6は、ガス化システム400が備える改質炉106の構成を示す模式図である。改質炉106では、本体部101が有する貫通孔102xに配管321が接続されている。
配管321の経路内には熱交換器320が接続されている。さらに、配管321の一部及び熱交換器320は、導入部144を構成する配管の内部に設けられている。そのため、導入部144では、熱交換器320が設けられた箇所において二重管構造となっている。
熱交換器320は、高温の排ガスE1を熱源とする。熱交換器320では、導入部144の内部を流動する排ガスE1と、熱交換器320の内部を流動するオフガスG5との間で熱交換され、排ガスE1と同等の温度にまで加熱される。熱交換器320で加熱されたオフガスG5は、本発明における高温気体に該当する。
熱交換器320が接続された貫通孔102xは、熱交換器320においてオフガスG5を加熱して生じた高温気体を、本体部101の内部空間に導入する。貫通孔102xは、本発明における二酸化炭素導入部に該当する。
内部空間S1は、引き込まれたオフガスG5により直接加熱される。また、オフガスG5の温度に依存するが、加熱したオフガスG5を内部空間S1に供給する場合、少なくとも常温のオフガスG5を内部空間S1に供給する場合と比べ、内部空間S1において内部空間S1の内側と外側とで温度差を生じにくい。これにより、改質炉100では、効率よく内部空間S1を加熱することができる。
また、オフガスG5は、二酸化炭素(CO)を多く含む。そのため、内部空間S1にオフガスG5を導入すると、ブードア反応により一酸化炭素が生じ、水性ガス全体の熱量を向上させることができる。
以上の構成を有するガス化システム400であっても、従来よりも水性ガスの生産効率を高め、さらに得られる水性ガスの熱量を向上させることができる。
なお、本実施形態においては、オフガスG5を精製する精製装置315がガスタンク309に接続され、ガスタンク309から水性ガスG4が供給されることとしたが、これに限らない。
精製装置315は、水性ガスG1,G2,G3のいずれを原料としてオフガスG5を精製してもよい。その場合、水性ガスG1,G2,G3に含まれる微粉炭や塵を除去する集塵機を精製装置315の上流側に備え、精製装置315に微粉炭や塵が供給されないようにしておくと良い。
同様に、水性ガスG1又はG2を冷却する冷却装置を精製装置315の上流側に備え、精製装置315に供給される水性ガスの温度を適切に下げておくと良い。
[第4実施形態]
図7は、第4実施形態のガス化システム500を示すブロック図である。ガス化システム500は、集塵機330と、熱交換器320とを有する。
集塵機330は、排ガスE5に含まれる微粉炭や塵等の固形分を集塵し、除去する。集塵機330の具体的な構造については特に限定されず、バグフィルタ等、公知の集塵機を用いることができる。排ガスE5は、微粉炭や塵が除去された排ガスE6となる。
排ガスE6の一部は、煙突(図示なし)などから排出される。また、排ガスE6の一部は、熱交換器320を介して改質炉106に供給される。
熱交換器320では、排ガスE1と、熱交換器320の内部を流動する排ガスE6との間で熱交換され、排ガスE1と同等の温度にまで加熱される。熱交換器320で加熱された排ガスE6は、本発明における高温気体に該当する。
熱交換器320が接続された貫通孔102xは、熱交換器320において排ガスE6を加熱して生じた高温気体を、本体部101の内部空間に導入する。
ガス化システム500が備える改質炉106において、本体部101は、高温気体として配管321が接続された貫通孔102xから排ガスE6を導入し、図3に示す貫通孔101xを有さないことが好ましい(図6参照)。このような構成の改質炉106では、高温気体として集塵後の排ガスE6を用いるため、改質炉106において生じる水性ガスG1に、排ガスE1に含まれる焼却灰が混入し難い。そのため、ガス化システム500では、水性ガスG1から塵等を除去する第一サイクロン303や、下流側に配置されたバグフィルタ308に負担をかけにくく、安定的に連続運転しやすくなる。
以上の構成を有するガス化システム500であっても、従来よりも水性ガスの生産効率を高め、さらに得られる水性ガスの熱量を向上させることができる。
なお、ガス化システム500においては、オフガスG5を加熱した高温気体と、排ガスE6を加熱した高温気体との両方を改質炉に供給する構成としてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
100,105…改質炉、101…本体部、101a…側壁、101x…貫通孔(二酸化炭素導入部)、102…加熱部、103…回転体(減容部材)、103a…最上部、120…酸素導入部、122,145…排出部、123…改質炭排出部、124…投入部、124a…投入口、141…外筒体、144…導入部、161…孔、200…供給部、201…供給路、202…接触部、300,400,500…ガス化システム、302…炭化炉、320…熱交換器、A0,A1…空気、C2…炭化物、C3…改質炭、E1,E2,E3,E4,E5,E6…排ガス、G1,G2,G3,G4…水性ガス、G5…オフガス、S1…内部空間、S2…空間、V2…過熱蒸気、W1,W2,W3…水

Claims (16)

  1. バイオマスを炭化させ、炭化物を得る炭化炉と、
    前記炭化物と過熱蒸気とを反応させて水性ガスを得る改質炉と、を備え、
    前記改質炉は、上下方向に延在する筒状の本体部と、
    自身の内部に高温の気体を導入し前記本体部の内部空間を加熱する加熱部と、を備え、
    前記内部空間は、負圧に制御され、
    前記本体部は、前記内部空間に前記炭化物を投入する投入部と、
    前記内部空間に前記過熱蒸気を導入する蒸気導入部と、
    前記内部空間に、空気よりも高濃度で二酸化炭素を含む高温気体を導入する二酸化炭素導入部を有するガス化システム。
  2. 前記投入部は、前記本体部の側壁に設けられた投入口に接続されており、
    前記二酸化炭素導入部は、前記投入口よりも下方に設けられている請求項1に記載のガス化システム。
  3. 前記改質炉は、前記本体部の内部空間の下部において前記内部空間の中心側に収容され、前記内部空間の容積を減少させる減容部材を有し、
    前記二酸化炭素導入部は、前記減容部材の最上部よりも下方に設けられている請求項2に記載のガス化システム。
  4. 前記投入部は、前記本体部の側壁に設けられた投入口に接続されており、
    前記蒸気導入部は、前記投入口よりも下方に設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載のガス化システム。
  5. 前記本体部は、前記内部空間に酸素を導入する酸素導入部を有する請求項1から4のいずれか1項に記載のガス化システム。
  6. 前記投入部は、前記本体部の側壁に設けられた投入口に接続されており、
    前記酸素導入部は、前記投入口よりも下方に設けられている請求項5に記載のガス化システム。
  7. 前記酸素導入部は、空気を導入可能に設けられている請求項5又は6に記載のガス化システム。
  8. 前記蒸気導入部が前記酸素導入部を兼ねており、
    前記蒸気導入部は、前記内部空間に前記過熱蒸気と前記酸素との混合気体を導入する請求項5から7のいずれか1項に記載のガス化システム。
  9. 前記蒸気導入部が前記二酸化炭素導入部を兼ねており、
    前記蒸気導入部は、前記内部空間に前記過熱蒸気と前記高温気体との混合気体を導入する請求項1から8のいずれか1項に記載のガス化システム。
  10. 前記炭化炉は、高温の排ガスを排出し、
    前記加熱部は、前記本体部の側壁と離間し、前記側壁を前記本体部の外側から覆う外筒体と、
    前記外筒体と前記側壁との間の空間に前記排ガスを導入する導入部と、
    前記空間から前記排ガスを排出する排出部と、を有し、
    前記二酸化炭素導入部は、前記本体部に設けられ前記内部空間と前記空間を連通する貫通孔である請求項1から8のいずれか1項に記載のガス化システム。
  11. 前記貫通孔は、前記本体部の周方向に複数設けられている請求項10に記載のガス化システム。
  12. 前記水性ガスから、水素と、前記水性ガスから前記水素を除いた残部であるオフガスとを精製する精製装置と、
    前記オフガスを加熱する熱交換器と、を有し、
    前記オフガスは、空気よりも高濃度で二酸化炭素を含み、
    前記二酸化炭素導入部は、前記熱交換器において前記オフガスを加熱して生じた前記高温気体を、前記内部空間に導入する請求項1から11のいずれか1項に記載のガス化システム。
  13. 前記炭化炉は、高温の排ガスを排出し、
    前記改質炉の下流側において、冷却された前記排ガスから固形分を集塵する集塵機と、
    集塵された前記排ガスを加熱する熱交換器と、を有し、
    前記二酸化炭素導入部は、前記熱交換器において集塵された前記排ガスを加熱して生じた前記高温気体を、前記内部空間に導入する請求項1から12のいずれか1項に記載のガス化システム。
  14. 前記熱交換器は、前記高温の排ガスを熱源とする請求項12又は13に記載のガス化システム。
  15. 前記本体部は、前記内部空間に前記炭化物を供給する供給部を備え、
    前記供給部は、前記投入部に接続された供給路と、前記供給路の一部に設けられ、前記炭化物と水とを接触させる接触部と、を有する請求項1から14のいずれか1項に記載のガス化システム。
  16. 炭化物と過熱蒸気とを反応させて水性ガスを得る改質炉であって、
    上下方向に延在する筒状の本体部と、
    前記本体部の内部空間を加熱する加熱部と、を備え、
    前記内部空間は、負圧に制御され、
    前記本体部は、前記内部空間に空気よりも高濃度で二酸化炭素を含む高温気体を導入する二酸化炭素導入部を有する改質炉。
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