JP2022013597A - 組立式ラック - Google Patents

組立式ラック Download PDF

Info

Publication number
JP2022013597A
JP2022013597A JP2020213385A JP2020213385A JP2022013597A JP 2022013597 A JP2022013597 A JP 2022013597A JP 2020213385 A JP2020213385 A JP 2020213385A JP 2020213385 A JP2020213385 A JP 2020213385A JP 2022013597 A JP2022013597 A JP 2022013597A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horizontal pipe
pipe
vertical
horizontal
vertical pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020213385A
Other languages
English (en)
Inventor
正治郎 松浦
Shojiro Matsuura
光大 河合
Mitsuhiro Kawai
洋文 浅井
Hirofumi Asai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Asahi Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Sangyo Co Ltd filed Critical Asahi Sangyo Co Ltd
Publication of JP2022013597A publication Critical patent/JP2022013597A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)
  • Assembled Shelves (AREA)
  • Furniture Connections (AREA)

Abstract

【課題】鉛直パイプに水平パイプの両端を接続する作業が容易であり、かつ、その接続の信頼性に優れた組立式ラックを提供する。【解決手段】ジョイント部22は、係合突起11を受け入れ可能なC形状に形成され、係合突起11は係止鍔部19を有し、第1水平パイプ5にはスライド部材31が組み付けられ、スライド部材31は、ジョイント部22に係合突起11を受け入れた状態で第1水平パイプ5をその軸線まわりに回転させたときに、自重でスライドして係合突起11と係合し、その係合によって第1水平パイプ5の軸線まわりの逆回転を阻止する組立式ラック。【選択図】図7

Description

この発明は、DIY等でユーザーが自分で組み立てる組立式ラックに関する。
DIY(自分で家具を作ったりすること。「Do It Yourself」の略語)等でユーザーが自分で組み立てる組立式ラックとして、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1の組立式ラックは、水平方向に間隔をおいて配置された複数の鉛直パイプと、それら鉛直パイプの間に架け渡される水平パイプとを有する。鉛直パイプには、水平方向に貫通する複数の貫通孔が上下に間隔をおいて形成されている。そして、その貫通孔に挿入したボルトを、水平パイプの両端に設けられた雌ねじにねじ込むことで、水平パイプの両端を鉛直パイプに接続することが可能となっている。
しかしながら、特許文献1のように、ボルトを用いて水平パイプの両端を鉛直パイプに接続するのでは、水平パイプの端部にボルトを締め込む間、水平パイプを一定の高さで水平姿勢に保持する必要がある。すなわち、ユーザーが1人で組立作業をする場合、ユーザーの両手のうちの一方の手で、水平パイプを一定の高さで水平姿勢に保持しながら、他方の手で、鉛直パイプの貫通孔に挿入したボルトを水平パイプの端部の雌ねじにねじ込む必要があり、組み立ての作業性が悪い。
一方、ボルトを用いずに組み立てることが可能な組立式ラックとして、特許文献2に記載のものが知られている。特許文献2の組立式ラックは、水平方向に間隔をおいて配置された複数の鉛直パイプと、それら鉛直パイプの間に架け渡される水平パイプとを有する。水平パイプの両端には、フックが固定して設けられている。そして、水平パイプの両端のフックを、鉛直パイプに形成されたスリットに引っ掛けることで、水平パイプの両端を鉛直パイプに接続することが可能となっている。
しかしながら、特許文献2のように、フックを用いて水平パイプの両端を鉛直パイプに接続するのでは、水平パイプのフックを引っ掛けるために、鉛直パイプの間隔をいったん広げる必要がある。そのため、例えば、鉛直パイプの間に複数の水平パイプを組み付けるときに、先に取り付けた水平パイプによって鉛直パイプの間隔が拘束されるため、その後に別の水平パイプを取り付けようとしても、鉛直パイプの間隔を広げることができず、作業が煩雑となる。また、特許文献2のように、水平パイプのフックを鉛直パイプのスリットに引っ掛けただけでは、水平パイプが不測の外力を受けたときに、水平パイプのフックが鉛直パイプのスリットから外れるおそれがあり、鉛直パイプと水平パイプの接続の信頼性に劣る。
実用新案第3101317号公報 実用新案第3218606号公報
この発明が解決しようとする課題は、鉛直パイプに水平パイプの両端を接続する作業が容易であり、かつ、その接続の信頼性に優れた組立式ラックを提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明では、以下の構成の組立式ラックを提供する。
上下方向に延び、水平方向に間隔をおいて配置される複数の鉛直パイプと、
前記鉛直パイプの径方向外方に突出する係合突起をもち、前記各鉛直パイプに着脱可能に取り付けられる複数の水平パイプ接続具と、
前記水平パイプ接続具に着脱可能に接続されるジョイント部が両端に固定して設けられた複数の水平パイプと、を有する組立式ラックであって、
前記ジョイント部は、前記水平パイプの軸方向に見て、前記係合突起を水平パイプの軸直交方向に受け入れ可能なC形状に形成され、
前記係合突起は、前記係合突起が前記ジョイント部に受け入れられたときに、前記ジョイント部が前記水平パイプの軸方向に移動するのを阻止する係止鍔部を有し、
前記水平パイプには、水平パイプの軸方向と交差する方向にスライド可能に支持されたスライド部材が組み付けられ、
前記スライド部材は、前記ジョイント部に前記係合突起を受け入れた状態で前記水平パイプをその軸線まわりに回転させたときに、自重でスライドして前記係合突起と係合し、その係合によって前記水平パイプの軸線まわりの逆回転を阻止する、
組立式ラック。
この組立式ラックは、例えば、次のように組み立てることができる。まず、複数の鉛直パイプを水平方向に間隔をおいて配置し、それらの鉛直パイプに水平パイプ接続具を取り付ける。次に、水平パイプをその軸心に直交する方向に移動させ、水平パイプの両端のC形状のジョイント部に、水平パイプ接続具の係合突起を入り込ませる。続いて、その水平パイプを軸線まわりに回転させると、スライド部材が自重でスライドして係合突起と係合し、その係合によって水平パイプの軸線まわりの逆回転が阻止された状態となる。
このように、この組立式ラックは、先に配置した鉛直パイプの間隔を広げずに、その鉛直パイプに水平パイプの両端を接続することができるので、鉛直パイプに水平パイプの両端を接続する作業が容易である。また、鉛直パイプに水平パイプの両端を接続したときに、スライド部材が自重でスライドして係合突起と係合し、その係合によって水平パイプの軸線まわりの逆回転が阻止された状態となる。そのため、水平パイプが不測の外力を受けても、水平パイプが逆回転して、水平パイプの両端のジョイント部が鉛直パイプから不意に外れる事態を防止することができ、鉛直パイプと水平パイプの接続の信頼性に優れる。
前記水平パイプ接続具は、前記鉛直パイプの外周に着脱可能に嵌合する円筒状の嵌合筒と、その嵌合筒の外周から突出して設けられた前記係合突起と、前記嵌合筒を径方向に貫通して形成された軸体挿入孔とを有し、
前記鉛直パイプには、前記軸体挿入孔に挿入される固定用軸体が係合する軸体係合孔が形成されている構成を採用すると好ましい。
このようにすると、水平パイプ接続具の嵌合筒が、鉛直パイプの外周に全周で嵌合するので、水平パイプ接続具が不測の外力を受けても、水平パイプ接続具が鉛直パイプから脱落するおそれがなく、水平パイプ接続具の鉛直パイプへの取り付けの信頼性が高いものとなる。
前記複数の水平パイプ接続具は、前記嵌合筒の外周に単一の前記係合突起が設けられた一方向型水平パイプ接続具と、前記嵌合筒の外周に周方向に90度の間隔をあけて2つの前記係合突起が設けられた直角二方向型水平パイプ接続具とを有する構成を採用すると好ましい。
このようにすると、一方向型水平パイプ接続具を用いることで、2本の鉛直パイプの間に1本の水平パイプを架け渡すように、鉛直パイプと水平パイプを接続することが可能となる。また、直角二方向型水平パイプ接続具を用いることで、例えば、4本の鉛直パイプの間に4本の水平パイプを同じ高さで方形に架け渡すように、鉛直パイプと水平パイプを接続することが可能となる。このように、一方向型水平パイプ接続具と直角二方向型水平パイプ接続具を選択的に用いることで、多様な形状の組立式ラックを得ることができる。
前記ジョイント部の軸方向端面に、前記嵌合筒の外周に対応する凹円筒面状のストッパ面と、そのストッパ面に連なり、前記ストッパ面から前記水平パイプの軸線を中心とする周方向に遠ざかるにつれて次第に軸方向に後退するカム面とが形成されている構成を採用すると好ましい。
このようにすると、水平方向に間隔をおいて配置された鉛直パイプの間に水平パイプを挿入するときに、ジョイント部と嵌合筒の間の軸方向隙間を確保した状態で挿入することができ、その後、水平パイプをその軸線まわりに回転させると、カム面と嵌合筒の間の軸方向間隔が次第に狭まり、最後に、凹円筒面状のストッパ面が嵌合筒の外周に沿って接触し、ジョイント部と嵌合筒の間の軸方向隙間がなくなるので、鉛直パイプと水平パイプとを構造的に一体化することが可能となる。
前記鉛直パイプの外周に嵌合する円筒状スペーサを着脱可能に設け、前記円筒状スペーサは、前記固定用軸体で前記鉛直パイプに固定した前記水平パイプ接続具の前記嵌合筒の上端で支持され、その円筒状スペーサの上端で、前記複数の水平パイプ接続具のうちの少なくとも1つを前記鉛直パイプまわりに回転可能に支持可能とした構成を採用すると好ましい。
このようにすると、水平パイプ接続具を鉛直パイプに回転可能に取り付けることができる。そのため、鉛直パイプに対して自由な角度に水平パイプを接続することが可能となる。
前記固定用軸体は、前記鉛直パイプの周方向に180°離れて一対設けられ、
前記軸体係合孔は、前記一対の固定用軸体に対応して前記鉛直パイプの周方向に180°離れた位置に設けられ、
前記一対の固定用軸体は、それぞれ、前記軸体係合孔から前記鉛直パイプの径方向外側に突出する突出位置と、前記鉛直パイプの径方向外側に突出しないように前記軸体係合孔内に埋没する埋没位置との間で前記軸体係合孔内を移動可能に設けられ、
前記鉛直パイプの内側には、前記一対の固定用軸体を前記埋没位置から前記突出位置に向けて付勢する付勢部材が設けられている構成を採用すると好ましい。
このようにすると、水平パイプ接続具を鉛直パイプに取り付ける際に、固定用軸体の着脱操作をする必要がない。すなわち、固定用軸体を鉛直パイプに取り付けた状態のまま、付勢部材の付勢力に抗して一対の固定用軸体を埋没位置に押し込むことで、水平パイプ接続具を鉛直パイプに取り付けることができる。そのため、水平パイプ接続具の取り付け作業性に優れる。
この場合、前記鉛直パイプの内周に沿って周方向に延びるU字型の板ばねと、前記板ばねの周方向の中央から軸方向の両側に延びる帯状の板片と、前記板ばねの周方向の両端に径方向外向きに固定された前記一対の固定用軸体とをもつ固定用軸体ユニットを有し、
前記U字型の板ばねが前記付勢部材である構成を採用することができる。
このようにすると、帯状の板片が鉛直パイプの内周に当たることによってU字型の板ばねの動く範囲が規制され、これにより、U字型の板ばねが鉛直パイプの内周に周方向に沿った状態に保持されるので、鉛直パイプに、直線型パイプジョイントを挿入したときに、その直線型パイプジョイントが板ばねに干渉するのを防ぐことができる。
また、前記鉛直パイプの内周に沿って180°以上の範囲を周方向に延びる支持リングと、前記支持リングの180°離れた位置から軸方向に延びる一対の板ばねと、前記一対の板ばねに径方向外向きに固定された前記一対の固定用軸体とをもつ固定用軸体ユニットを有し、
前記一対の板ばねが前記付勢部材である構成を採用することができる。
このようにすると、鉛直パイプの内周に沿って周方向に延びる支持リングと、その支持リングの180°離れた位置から軸方向に延びる一対の板ばねとが、鉛直パイプの内周に嵌合することで、鉛直パイプの内周に沿った状態に保持されるので、鉛直パイプに、直線型パイプジョイントを挿入したときに、その直線型パイプジョイントが板ばねに干渉するのを防ぐことができる。また、一対の板ばねの径方向内側に対向する位置まで直線型パイプジョイントを挿入することで、一対の板ばねの径方向内側への変形を規制し、固定用軸体が突出位置から埋没位置に移動するのを規制することが可能なので、組立式ラックを組み立てた後、不測の外力等によって固定用軸体が埋没位置に移動するのを防止することができ、その結果、水平パイプ接続具の鉛直パイプに対する固定の信頼性を高めることができる。
前記一対の固定用軸体の径方向外端に、周方向に沿って径方向の突出高さが変化する傾斜面が形成され、
前記一対の固定用軸体のうち一方の前記固定用軸体の前記傾斜面の周方向に沿った傾斜方向と、他方の前記固定用軸体の前記傾斜面の周方向に沿った傾斜方向が同じ方向である構成を採用することができる。
このようにすると、水平パイプ接続具を鉛直パイプから取り外すときの取り外し作業性を高めることができる。すなわち、水平パイプ接続具を鉛直パイプから取り外すに際しては、水平パイプ接続具を鉛直パイプに対して回転させ、その水平パイプ接続具で固定用軸体の径方向外端の傾斜面を周方向に押圧し、その傾斜面に生じる径方向分力によって固定用軸体を径方向内方に押し込んで軸体係合孔内に埋没させ、そのまま水平パイプ接続具を軸方向に取り外すことが可能となる。
前記係止鍔部の外周には、円周の一部を前記水平パイプの軸線と平行な平面に沿って切り取った形状の面取り部が形成され、
前記スライド部材は、前記水平パイプの回転に伴って自重でスライドしたときに、前記面取り部に非対向の位置から前記面取り部に対向する位置に移動することで前記水平パイプの逆回転を阻止する構成を採用することができる。
上下方向に延び、前記鉛直パイプの下端開口に挿入されるねじ軸と、そのねじ軸にねじ係合し、前記鉛直パイプの下端を受け支える環状のナットと、前記ねじ軸の下端に連結されたベースプレートとを更に有する構成を採用すると好ましい。
このようにすると、ねじ軸に対してナットを回転させることにより、鉛直パイプの下端の高さを調整することが可能となる。そのため、例えば、高さが均一でない設置面の上に組立式ラックを設置するときにも、複数の鉛直パイプの下端の高さをそれぞれ個別に調整することで、がたつきなく安定して組立式ラックを設置することが可能となる。
この発明の組立式ラックは、先に配置した鉛直パイプの間隔を広げずに、その鉛直パイプに水平パイプの両端を接続することができるので、鉛直パイプに水平パイプの両端を接続する作業が容易である。また、鉛直パイプに水平パイプの両端を接続したときに、スライド部材が自重でスライドして係合突起と係合し、その係合によって水平パイプの軸線まわりの逆回転が阻止された状態となる。そのため、水平パイプが不測の外力を受けても、水平パイプが逆回転して、水平パイプの両端のジョイント部が鉛直パイプから不意に外れる事態を防止することができ、鉛直パイプと水平パイプの接続の信頼性に優れる。
この発明の実施形態にかかる組立式ラックを示す斜視図 図1の組立式ラックの第1水平パイプの近傍の拡大図 図2のIII-III線に沿った断面図 図3のIV-IV線に沿った断面図 図3のV-V線に沿った断面図 図5に示すアジャスタ機構、第1鉛直パイプ、水平パイプ接続具、直線型パイプジョイントの分解斜視図 図6に示すアジャスタ機構、第1鉛直パイプ、水平パイプ接続具、直線型パイプジョイントを組み立てた後、第1水平パイプを水平パイプ接続具に接続する前の状態を示す分解斜視図 図7に示す第1水平パイプの端部の分解斜視図 図7に示す第1水平パイプをそのままの姿勢で平行移動させ、第1水平パイプの端部のジョイント部に水平パイプ接続具の係合突起を入り込ませた状態で、第1水平パイプの近傍を上方から見た断面図 図9のX-X線に沿った断面図 図10に示す第1水平パイプを正回転(図では右回転)させた状態を示す図 図11に示す第1水平パイプをさらに正回転(図では右回転)させた状態を示す図 図12に示すスライド部材が自重で落下した状態を示す図 図13に示す係合突起の根元部とジョイント部材の内周のストッパ突起との位置関係を示す断面図 図10に示す第1水平パイプを逆回転(図では左回転)させようとしたときの係合突起の根元部とジョイント部材の内周のストッパ突起との位置関係を示す断面図 (a)は、図6に示す直角二方向型水平パイプ接続具のバリエーションである一方向型水平パイプ接続具を示す斜視図、(b)は、図6に示す直角二方向型水平パイプ接続具のバリエーションである逆向き二方向型水平パイプ接続具を示す斜視図、(c)は、図6に示す直角二方向型水平パイプ接続具のバリエーションである直角三方向型水平パイプ接続具を示す斜視図、(d)は、図6に示す直角二方向型水平パイプ接続具のバリエーションである直角四方向型水平パイプ接続具を示す斜視図 円筒状スペーサを用いて水平パイプ接続具を回転可能に取り付けた状態を示す断面図 図3に示す固定用軸体の他の例を示す断面図 図18のXIX-XIX線に沿った断面図 図3に示す固定用軸体の更に他の例(固定用軸体ユニット)を示す斜視図 図20に示す固定用軸体を用いて、水平パイプ接続具を第1鉛直パイプに固定した状態を示す断面図 図21のXXII-XXII線に沿った断面図 図22に示す水平パイプ接続具を第1鉛直パイプに対して回転させることで、一対の固定用軸体を突出位置から待機位置に移動させた状態を示す図 図3に示す固定用軸体の更に他の例(固定用軸体ユニット)を示す斜視図 図24に示す固定用軸体ユニットと第1鉛直パイプと直線型パイプジョイントとを示す分解斜視図 図25に示す固定用軸体ユニットを第1鉛直パイプの内側に組み付けたものに水平パイプ接続具を取り付け、その後、直線型パイプジョイントを取り付けた状態を示す断面図 図26のXXVII-XXVII線に沿った断面図 図26のXXVIII-XXVIII線に沿った断面図 図28に示す水平パイプ接続具を第1鉛直パイプに対して回転させることで、一対の固定用軸体を突出位置から待機位置に移動させた状態を示す図
図1に、この発明の実施形態にかかる組立式ラックを示す。この組立式ラックは、上下方向に延びる複数の第1鉛直パイプ1と、各第1鉛直パイプ1の上方に同軸に配置された複数の第2鉛直パイプ2と、第1鉛直パイプ1の上端と第2鉛直パイプ2の下端を接続する直線型パイプジョイント3と、各第1鉛直パイプ1に着脱可能に取り付けられる水平パイプ接続具4と、各第2鉛直パイプ2に着脱可能に取り付けられる水平パイプ接続具4と、水平方向に間隔をおいて配置された第1鉛直パイプ1の間に架け渡される第1水平パイプ5および第2水平パイプ6と、水平方向に間隔をおいて配置された第2鉛直パイプ2の間に架け渡される第1水平パイプ5および第2水平パイプ6と、各第1鉛直パイプ1を支持するアジャスタ機構7とを有する。
第1鉛直パイプ1と第2鉛直パイプ2は、長さのみが異なり、基本的な構成は同一である。第1鉛直パイプ1の間に架け渡された第1水平パイプ5および第2水平パイプ6と、第2鉛直パイプ2の間に架け渡された第1水平パイプ5および第2水平パイプ6は、同一の部材である。第1水平パイプ5と第2水平パイプ6は、長さのみが異なり、基本的な構成は同一である。そのため、以下、第1鉛直パイプ1および第1水平パイプ5について説明し、第2鉛直パイプ2および第2水平パイプ6については、対応する部分に同一の符号を付して説明を省略する。なお、第1鉛直パイプ1に取り付けられた水平パイプ接続具4と、第2鉛直パイプ2に取り付けられた水平パイプ接続具4は、同一の部材である。
図6に示すように、水平パイプ接続具4は、第1鉛直パイプ1の外周に着脱可能に嵌合する円筒状の嵌合筒10と、その嵌合筒10の外周から突出して設けられた係合突起11と、嵌合筒10を径方向に貫通して形成された軸体挿入孔12とを有する。係合突起11は、嵌合筒10の外周に周方向に90度の間隔をあけて2つ設けられている。
図3に示すように、軸体挿入孔12には、固定用軸体13が挿入され、その固定用軸体13が、第1鉛直パイプ1に形成された軸体係合孔14に係合している。固定用軸体13は、この実施形態では頭部付きピンである。軸体係合孔14は、この実施形態では第1鉛直パイプ1を直径方向に貫通する貫通孔である。固定用軸体13は、嵌合筒10の直径よりも長い棒状のストレート軸部15と、ストレート軸部15の一端に形成された頭部16とを有する。
図6に示すように、固定用軸体13は、ストレート軸部15の他端に装着される抜け止め部材17(図ではスナップピン)で軸体挿入孔12および軸体係合孔14から抜け止めされている。軸体係合孔14は、第1鉛直パイプ1に上下方向に間隔をおいて複数設けられている。固定用軸体13として頭部付きボルトを用いることも可能である。この場合、軸体係合孔14はねじ孔とすることができる。
図7に示すように、水平パイプ接続具4を第1鉛直パイプ1の外周に装着した状態で、係合突起11は、嵌合筒10の外周から第1鉛直パイプ1の径方向外方に突出して設けられている。係合突起11は、嵌合筒10の外周から径方向外方に延びる根元部18と、根元部18の径方向外側に設けられた係止鍔部19とを有する。
図4に破線で示すように、根元部18は、第1鉛直パイプ1の径方向に見て方形状(図では、上下に細長い長方形状)の断面を有するように形成されている。係止鍔部19は、第1鉛直パイプ1の径方向に見て、根元部18の外周よりも外側に張り出す形状を有する。係止鍔部19の外周には、部分円筒面20と面取り部21とが形成されている。
面取り部21は、円周の一部を第1水平パイプ5の軸線と平行な平面に沿って切り取った平面形状の外周部分である。面取り部21は、第1水平パイプ5の軸線を間に挟んで反対向きとなるように一対形成されている。部分円筒面20は、その一対の面取り部21の上端同士および下端同士をそれぞれつなぐように上下に一対形成されている。部分円筒面20は、第1水平パイプ5の内周に嵌合し、その嵌合によって第1水平パイプ5を径方向に支持する。
図2に示すように、第1水平パイプ5の両端には、水平パイプ接続具4に着脱可能に接続されるジョイント部22が設けられている。ジョイント部22は、第1水平パイプ5の両端に溶接して固定されている。溶接にかえて、接着や圧入など他の手段でジョイント部22を固定するようにしてもよい。
第1水平パイプ5の両端のジョイント部22およびその周辺の構成は、第1水平パイプ5の長手方向の中央を通る仮想の軸直交平面に対し左右対称である。そのため、第1水平パイプ5の両端のジョイント部22のうちの一方のジョイント部22およびその周辺の構成について説明し、他方のジョイント部22およびその周辺の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。なお、第1水平パイプ5の一端のジョイント部22と他端のジョイント部22は、互いに鏡面対称の構成である。
図7、図8に示すように、ジョイント部22は、第1水平パイプ5の軸方向に見て、係合突起11の根元部18を第1水平パイプ5の軸直交方向に受け入れ可能なC形状に形成されている。また、第1水平パイプ5の端部には、係合突起11の係止鍔部19を第1水平パイプ5の軸直交方向に受け入れ可能な切り欠き23(図8参照)が形成されている。
図5に示すように、係止鍔部19は、根元部18の外周よりも外側に張り出した形状を有する。そして、係合突起11の根元部18がジョイント部22に受け入れられた状態で、係止鍔部19は、ジョイント部22と軸方向に対向することで、ジョイント部22が第1水平パイプ5の軸方向に移動するのを阻止するようになっている。すなわち、ジョイント部22は、第1水平パイプ5の内周に対して径方向内側に突出する形状を有し、その突出部分と係止鍔部19が軸方向に対向することで、ジョイント部22および第1水平パイプ5が、第1鉛直パイプ1から遠ざかる側に軸方向移動するのを阻止するようになっている。
図8に示すように、ジョイント部22の軸方向端面には、ストッパ面24と、そのストッパ面24に連なるカム面25と、そのカム面25に連なる逃がし面26とが形成されている。ストッパ面24は、第1水平パイプ5の軸線まわりの90度以内の幅に収まるように形成された部分的な凹円筒面である。ストッパ面24は、第1水平パイプ5の軸線まわりに180度離れた位相に一対設けられている。カム面25は、その各ストッパ面24に対して周方向の一方側に連なって設けられた傾斜面である。カム面25は、第1水平パイプ5の軸線まわりに180度離れた位相に一対設けられている。逃がし面26は、ジョイント部22のC形状の開放する向きに対応する位相に対して、第1水平パイプ5の軸線まわりに180度離れた位相に配置されている。
図3に示すように、ストッパ面24は、嵌合筒10の外周に対応する凹円筒面状に形成され、第1水平パイプ5をその軸線まわりに回転させたときに、ストッパ面24が嵌合筒10の外周に沿って接触し、ジョイント部22と嵌合筒10の間の軸方向隙間がなくなるようになっている。カム面25は、ストッパ面24から第1水平パイプ5の軸線を中心とする周方向に遠ざかるにつれて次第に軸方向に後退する傾斜面である。
図9に示すように、逃がし面26は、嵌合筒10の外周に対して軸方向に後退した凹円筒状の面である。すなわち、水平方向に間隔をおいて配置された第1鉛直パイプ1の間に第1水平パイプ5を挿入するときに、逃がし面26は、ジョイント部22と嵌合筒10の間の軸方向隙間を確保するように、嵌合筒10の外周に対して軸方向に後退した形状を有する凹円筒状の面である。
図14に示すように、ジョイント部22の内周には、ジョイント部22の回転範囲を規制する内向きのストッパ突起27が形成されている。ストッパ突起27は、第1水平パイプ5(図13参照)の軸線まわりに180度離れた位相に一対設けられている。ストッパ突起27は、図10に示すように、ジョイント部22が係合突起11を受け入れ、その状態でジョイント部22を逆回転(図では左回転)させようとしたときに、図15に示すように、ストッパ突起27が係合突起11の根元部18に当接することで、ジョイント部22が逆回転(図では左回転)するのを阻止するとともに、図14に示すように、ジョイント部22を所定角度だけ正回転(図では右回転)させたときにも、ストッパ突起27が係合突起11の根元部18に当接することで、ジョイント部22の正回転の回転範囲を所定角度に規制する。ここで、正回転は、第1水平パイプ5の両端を第1鉛直パイプ1に接続するときの第1水平パイプ5の回転方向であり、逆回転は、正回転の反対回転方向である。
図4に示すように、第1水平パイプ5には、周方向に間隔をおいて2箇所の貫通孔30が形成され、その2箇所の貫通孔30でスライド部材31がスライド可能に支持されている。ここで、スライド部材31は、第1水平パイプ5の軸方向(図では紙面に垂直な方向)と交差する方向(図では紙面に平行な方向)にスライド可能に支持されている。
図10に示すように、スライド部材31のスライド方向は、ジョイント部22のC形状の開放する向きが下向きになるように第1水平パイプ5を配置したときに、スライド部材31が水平にスライドする方向となっている。
図8に示すように、スライド部材31には、クランク状の屈曲部32とL字状の段差縁33とが設けられている。クランク状の屈曲部32は、図4に示すように、第1水平パイプ5の内周に受け止められることで、スライド部材31の一方のスライド範囲を規制する。図9に示すように、L字状の段差縁33は、第1水平パイプ5に直径方向に貫通して組み付けた脱落防止ピン34に受け止められることで、スライド部材31の他方のスライド範囲を規制する。このクランク状の屈曲部32によるスライド範囲の規制と、L字状の段差縁33によるスライド範囲の規制とによって、スライド部材31は、一定範囲でのスライドを許容しながら、第1水平パイプ5から脱落しないように第1水平パイプ5に保持されている。
図9に示すように、スライド部材31には、第1水平パイプ5の軸方向と平行に第1鉛直パイプ1の側に突出する係合片35が一体に形成されている。係合片35は、スライド部材31のスライドによって、面取り部21に非対向の位置(図12参照)と、面取り部21に対向する位置(図13参照)との間で移動可能となっている。
ここで、図13に示すように、係合片35が面取り部21に対向する位置にあるとき、スライド部材31は、係合突起11との係合によって、第1水平パイプ5の軸線まわりの回転を阻止する。すなわち、スライド部材31は、第1水平パイプ5に周方向に間隔をおいて形成された貫通孔30によって第1水平パイプ5に回り止めされ、そのスライド部材31と係合突起11とが、係合片35と面取り部21との接触で回り止めされるので、結局、第1水平パイプ5が係合突起11に回り止めされ、第1水平パイプ5の正回転および逆回転が阻止された状態となる。
一方、図12に示すように、係合片35が面取り部21に非対向の位置にあるとき、スライド部材31は、係合突起11との係合を解除することで、第1水平パイプ5の軸線まわりの回転を許容する。すなわち、係合片35が面取り部21に対して非対向の位置に移動すると、スライド部材31と係合片35とが非接触となってその両者間の回り止めが解除されるので、結局、第1水平パイプ5の係合突起11に対する回り止めが解除され、第1水平パイプ5の正回転および逆回転が許容された状態となる(ただし、図14に示すように、ジョイント部22の内周のストッパ突起27が係合突起11の根元部18に当接するため、第1水平パイプ5は、図12に示す位置から正回転することはできない)。
図5、図6に示すように、アジャスタ機構7は、上下方向に延びるねじ軸40と、ねじ軸40にねじ係合する環状のナット41と、ねじ軸40の下端に連結されたベースプレート42とを有する。ねじ軸40は、第1鉛直パイプ1の下端開口に挿入されている。ねじ軸40の上部外周は、ねじ軸40の中心と第1鉛直パイプ1の中心を一致させるように、第1鉛直パイプ1の下端内周に嵌合している。ナット41の上側の側面は、第1鉛直パイプ1の下端を受け支えている。ベースプレート42は、ねじ軸40の下端に溶接等の手段によって固定されている。
図5に示すように、直線型パイプジョイント3は、大径円筒部43と、大径円筒部43から軸方向両側に延びる一対の小径円筒部44とを有する。一対の小径円筒部44は、それぞれ第1鉛直パイプ1の内周と第2鉛直パイプ2の内周とに嵌合することで、第1鉛直パイプ1と第2鉛直パイプ2を同軸上に保持している。大径円筒部43は、第2鉛直パイプ2の下端と第1鉛直パイプ1の上端との間で上下に挟まれている。第1鉛直パイプ1は、下側の小径円筒部44に設けられた図示しないロックピンと係合することにより、大径円筒部43から遠ざかる方向の軸方向移動が規制され、第2鉛直パイプ2も、上側の小径円筒部44に設けられた図示しないロックピンと係合することにより、大径円筒部43から遠ざかる方向の軸方向移動が規制されている。
この組立式ラックは、例えば、次のように組み立てることができる。
図6に示すように、第1鉛直パイプ1にアジャスタ機構7のねじ軸40を挿入し、その第1鉛直パイプ1を水平方向に間隔をおいて配置し、それらの第1鉛直パイプ1に水平パイプ接続具4を取り付ける。次に、図7に示すように、第1水平パイプ5をその軸心に直交する方向に移動させ、ジョイント部22のC形状の開放する向きが下向きとなる姿勢で、ジョイント部22を係合突起11の上方に配置し、その姿勢のまま、第1水平パイプ5を上から下に降ろすことで、第1水平パイプ5の両端のC形状のジョイント部22に係合突起11を入り込ませる。このとき、図10に示すように、係合突起11に設けられた係止鍔部19が、ジョイント部22と軸方向に対向することで、第1水平パイプ5が第1鉛直パイプ1から遠ざかる側に軸方向移動するのが規制された状態となる。またこのとき、スライド部材31は、水平にスライド可能な状態となっている。その後、図11に示すように、第1水平パイプ5を軸線まわりに正回転させると、スライド部材31の係合片35が、係合突起11の外周の部分円筒面20に沿って案内される。そして、図12に示すように、スライド部材31の係合片35が、係合突起11の外周の部分円筒面20を乗り越えると、図13に示すように、スライド部材31が自重で下方にスライドして係合突起11と係合し、その係合によって第1水平パイプ5の軸線まわりの正回転および逆回転がいずれも阻止された状態となる。このとき、図14に示すように、ジョイント部22の内周のストッパ突起27が係合突起11の根元部18に当接し、この当接によっても第1水平パイプ5の正回転が規制される。なお、図10に示す状態から第1水平パイプ5を逆回転させようとすると、図15に示すように、ジョイント部22の内周のストッパ突起27が係合突起11の根元部18に当接し、この当接によって、第1水平パイプ5の逆回転が阻止される。
このようにして組み立てた組立式ラックは、左右に対向する一対の第2水平パイプ6の間に棚板を架け渡して収納棚としたり、第2鉛直パイプ2に架け渡された第1水平パイプ5に、洋服等のハンガーを吊り下げるハンガーラックとしたり、様々な用途で使用することが可能である。
この組立式ラックは、組み立ての際に、先に配置した第1鉛直パイプ1や第2鉛直パイプ2の間隔を広げずに、その第1鉛直パイプ1および第2鉛直パイプ2に第1水平パイプ5の両端を接続することができるので、第1鉛直パイプ1および第2鉛直パイプ2に第1水平パイプ5の両端を接続する作業が容易である。同様に、第1鉛直パイプ1および第2鉛直パイプ2に第2水平パイプ6の両端を接続する作業も容易である。
また、この組立式ラックは、第1鉛直パイプ1および第2鉛直パイプ2に第1水平パイプ5の両端を接続したときに、スライド部材31が自重でスライドして係合突起11と係合し、その係合によって第1水平パイプ5の軸線まわりの逆回転が阻止された状態となる。そのため、第1水平パイプ5が不測の外力を受けても、第1水平パイプ5が逆回転して、第1水平パイプ5の両端のジョイント部22が第1鉛直パイプ1または第2鉛直パイプ2から不意に外れる事態を防止することができ、第1鉛直パイプ1および第2鉛直パイプ2と第1水平パイプ5の接続の信頼性に優れる。同様に、第1鉛直パイプ1および第2鉛直パイプ2と第2水平パイプ6の接続の信頼性にも優れる。
また、上記の組立式ラックは、係合突起11を、溶接等で直接的に第1鉛直パイプ1や第2鉛直パイプ2に固定するのではなく、第1鉛直パイプ1や第2鉛直パイプ2に着脱可能な水平パイプ接続具4を介して間接的に係合突起11を固定するようにしているので、必要のある位置にだけ、ユーザーが自由に選択して係合突起11を設けることができる。そのため、第1鉛直パイプ1や第2鉛直パイプ2の外観を、すっきりとしたものにすることができる。また、係合突起11を設ける個数を抑えることができるので、低コストである。
また、この組立式ラックは、水平パイプ接続具4の嵌合筒10が、第1鉛直パイプ1および第2鉛直パイプ2の外周に全周で嵌合するので、水平パイプ接続具4が不測の外力を受けても、水平パイプ接続具4が第1鉛直パイプ1または第2鉛直パイプ2から脱落するおそれがなく、水平パイプ接続具4の第1鉛直パイプ1および第2鉛直パイプ2への取り付けの信頼性が高い。
また、この組立式ラックは、ジョイント部22の軸方向端面に、嵌合筒10の外周に対応する凹円筒面状のストッパ面24と、ストッパ面24から第1水平パイプ5の軸線を中心とする周方向に遠ざかるにつれて次第に軸方向に後退するカム面25とが形成されているので、水平方向に間隔をおいて配置された第1鉛直パイプ1または第2鉛直パイプ2の間に第1水平パイプ5を挿入するときに、ジョイント部22と嵌合筒10の間の軸方向隙間を確保した状態で挿入することができ、その後、第1水平パイプ5をその軸線まわりに回転させると、カム面25と嵌合筒10の間の軸方向間隔が次第に狭まり、最後に、凹円筒面状のストッパ面24が嵌合筒10の外周に沿って接触し、ジョイント部22と嵌合筒10の間の軸方向隙間がなくなるので、第1鉛直パイプ1および第2鉛直パイプ2と第1水平パイプ5とを構造的に一体化することが可能である。同様に、水平方向に間隔をおいて配置された第1鉛直パイプ1または第2鉛直パイプ2の間に第2水平パイプ6を挿入するときにも、ジョイント部22と嵌合筒10の間の軸方向隙間を確保した状態で挿入することができ、その後、第2水平パイプ6をその軸線まわりに回転させることで、第1鉛直パイプ1および第2鉛直パイプ2と第2水平パイプ6とを構造的に一体化することが可能である。
また、この組立式ラックは、アジャスタ機構7のねじ軸40に対してナット41を回転させることにより、第1鉛直パイプ1の下端の高さを調整することが可能である。そのため、例えば、高さが均一でない設置面の上に組立式ラックを設置するときにも、複数の第1鉛直パイプ1の下端の高さをそれぞれ個別に調整することで、がたつきなく安定して組立式ラックを設置することが可能である。
上記実施形態では、図6に示すように、水平パイプ接続具4として、嵌合筒10の外周に周方向に90度の間隔をあけて2つの係合突起11が設けられた直角二方向型水平パイプ接続具4を例に挙げて説明したが、図16(a)に示すように、嵌合筒10の外周に単一の係合突起11が設けられた一方向型水平パイプ接続具4aを更に設けてもよい。
このようにすると、例えば、一方向型水平パイプ接続具4aを用いることで、2本の第1鉛直パイプ1の間に1本の第1水平パイプ5を架け渡すように、第1鉛直パイプ1と第1水平パイプ5を接続することが可能となる。同様に、2本の第2鉛直パイプ2の間に1本の第1水平パイプ5を架け渡すように、第2鉛直パイプ2と第1水平パイプ5を接続することが可能となる。
また、直角二方向型水平パイプ接続具4を用いることで、図1に示すように、4本の第1鉛直パイプ1の間に2本の第1水平パイプ5と2本の第2水平パイプ6を同じ高さで方形に架け渡すように、第1鉛直パイプ1と第1水平パイプ5と第2水平パイプ6を接続することが可能となる。同様に、4本の第2鉛直パイプ2の間に2本の第1水平パイプ5と2本の第2水平パイプ6を同じ高さで方形に架け渡すように、第2鉛直パイプ2と第1水平パイプ5と第2水平パイプ6を接続することが可能となる。
このように、一方向型水平パイプ接続具4aと直角二方向型水平パイプ接続具4を選択的に用いることで、多様な形状の組立式ラックを得ることができる。
さらに、図16(b)に示すように、嵌合筒10の外周に周方向に180度の間隔をあけて2つの係合突起11が設けられた逆向き二方向型水平パイプ接続具4bや、図16(c)に示すように、嵌合筒10の外周に周方向に90度の間隔をあけて3つの係合突起11が設けられた直角三方向型水平パイプ接続具4cや、図16(d)に示すように、嵌合筒10の外周に周方向に90度の間隔をあけて4つの係合突起11が設けられた直角四方向型水平パイプ接続具4dを選択的に追加してもよい。これにより、より多様な形状の組立式ラックを得ることができる。
図6、図16(a)、(b)、(c)、(d)に示すそれぞれの水平パイプ接続具4、4a、4b、4c、4dは、いずれも上下対称の形状である。すなわち、第1鉛直パイプ1または第2鉛直パイプ2に水平パイプ接続具4、4a、4b、4c、4dを取り付けるに際し、水平パイプ接続具4、4a、4b、4c、4dを上下に反転しても全く同じになるように構成されているので、上下の区別をする必要がなく、取り付けの作業性に優れる。
また、図17に示すように、第1鉛直パイプ1または第2鉛直パイプ2の外周に着脱可能に嵌合する円筒状スペーサ8を設けてもよい。これにより、第1鉛直パイプ1および第2鉛直パイプ2に対して、自由な角度に第1水平パイプ5および第2水平パイプ6を接続することが可能となる。
図17において、アジャスタ機構7で第2鉛直パイプ2の下端が支持されている。第2鉛直パイプ2には、下側の水平パイプ接続具4と上側の水平パイプ接続具4とがそれぞれ固定用軸体13で固定されている。下側の円筒状スペーサ8は、下側の水平パイプ接続具4の嵌合筒10の上端で支持され、その円筒状スペーサ8の上端で、中央の水平パイプ接続具4が第2鉛直パイプ2まわりに回転可能に支持されている。また、中央の水平パイプ接続具4と上側の水平パイプ接続具4との間には、上側の円筒状スペーサ9が組み込まれ、この円筒状スペーサ9によって中央の水平パイプ接続具4の上方への移動が規制されている。
このようにすると、第2鉛直パイプ2に対して、中央の水平パイプ接続具4を回転可能に取り付けることができる。そのため、第2鉛直パイプ2に対して、自由な角度に第1水平パイプ5および第2水平パイプ6を接続することが可能となる。
上記実施形態では、水平パイプ接続具4の嵌合筒10の軸体挿入孔12に挿入される固定用軸体13として、嵌合筒10の外径側から挿入されるものを例に挙げて説明したが、図18、図19に示すように、嵌合筒10の内径側から挿入されるものを採用することも可能である。
図18、図19において、軸体挿入孔12には、第1鉛直パイプ1の内径側から固定用軸体13が挿入され、その固定用軸体13が、第1鉛直パイプ1に形成された軸体係合孔14に係合している。固定用軸体13は、第1鉛直パイプ1の周方向に180°離れて一対設けられている。軸体係合孔14も、一対の固定用軸体13に対応して、第1鉛直パイプ1の周方向に180°離れた位置に設けられている。固定用軸体13は、ここではU字型の板ばね45の両端に外向きに固定された一対のピンである。
図19に示すように、一対の固定用軸体13は、それぞれ、軸体係合孔14から第1鉛直パイプ1の径方向外側に突出する突出位置(実線で示す位置)と、第1鉛直パイプ1の径方向外側に突出しないように軸体係合孔14内に埋没する埋没位置(鎖線で示す位置)との間で軸体係合孔14内を移動可能に設けられている。一対の固定用軸体13は、第1鉛直パイプ1の内側の板ばね45によって埋没位置から突出位置に向けて付勢されている。
図19に鎖線で示すように、一対の固定用軸体13に外側から力をかけ、U字型の板ばね45を弾性変形させることで、固定用軸体13の軸体係合孔14からの突出量を減少させ、その状態で水平パイプ接続具4を着脱することが可能である。
図18、図19に示す構成を採用すると、水平パイプ接続具4を第1鉛直パイプ1に取り付ける際に、固定用軸体13の着脱操作をする必要がない。すなわち、固定用軸体13を第1鉛直パイプ1に取り付けた状態のまま、板ばね45の付勢力に抗して一対の固定用軸体13を埋没位置に押し込むことで、水平パイプ接続具4を第1鉛直パイプ1に取り付けることができる。そのため、水平パイプ接続具4の取り付け作業性に優れる。
また、図20~図23に示す固定用軸体13を採用することも可能である。
図21に示すように、固定用軸体13は、第1鉛直パイプ1の周方向に180°離れて一対設けられている。軸体係合孔14は、一対の固定用軸体13に対応して、第1鉛直パイプ1の周方向に180°離れた位置に設けられている。一対の固定用軸体13は、それぞれ、軸体係合孔14から第1鉛直パイプ1の径方向外側に突出する突出位置(図21参照)と、第1鉛直パイプ1の径方向外側に突出しないように軸体係合孔14内に埋没する埋没位置(図23参照)との間で軸体係合孔14内を移動可能に設けられている。一対の固定用軸体13は、第1鉛直パイプ1の内側の板ばね46によって埋没位置から突出位置に向けて付勢されている。
図20、図21に示すように、固定用軸体13は、第1鉛直パイプ1の内周に沿って周方向に延びるU字型の板ばね46の周方向の両端に、径方向外向きに固定された一対のピンである。図22に示すように、U字型の板ばね46の周方向の中央には、板ばね46の周方向の中央から軸方向の両側に延びる帯状の板片47が溶接等の固定手段で固定されている。帯状の板片47は、板ばね46の長手方向に直交している。固定用軸体13と板ばね46と板片47は、第1鉛直パイプ1の内周に着脱可能に装着される固定用軸体ユニット48(図20参照)を構成している。
図21に示すように、U字型の板ばね46は、第1鉛直パイプ1の内周に周方向に沿って嵌合する大きさを有する。また、板ばね46を第1鉛直パイプ1の内周に嵌合させた状態で、固定用軸体13を軸体係合孔14に内径側から挿入したときに、板片47は、第1鉛直パイプ1の内周に沿って軸方向に延びる状態で、第1鉛直パイプ1の内周に保持されるようになっている。
固定用軸体13の径方向外端には、周方向に沿って径方向の突出高さが変化する傾斜面49が形成されている。ここで、一対の固定用軸体13のうち一方の固定用軸体13の傾斜面49の周方向に沿った傾斜方向(図では、左回りに径方向の突出高さが増加する方向)と、他方の固定用軸体13の傾斜面49の周方向に沿った傾斜方向(図では、左回りに径方向の突出高さが増加する方向)は、同じ方向である。
図21、図22において、嵌合筒10の軸体挿入孔12には、第1鉛直パイプ1の内径側から固定用軸体13が挿入され、その固定用軸体13が、第1鉛直パイプ1に形成された軸体係合孔14に係合している。
図20~図23に示す構成を採用すると、水平パイプ接続具4を第1鉛直パイプ1に取り付ける際に、固定用軸体13の着脱操作をする必要がない。すなわち、固定用軸体13を第1鉛直パイプ1に取り付けた状態のまま、板ばね46の付勢力に抗して一対の固定用軸体13を埋没位置に押し込むことで、水平パイプ接続具4を第1鉛直パイプ1に取り付けることができる。そのため、水平パイプ接続具4の取り付け作業性に優れる。
また、図22に示すように、固定用軸体ユニット48を第1鉛直パイプ1の内周に装着したときに、U字型の板ばね46は、板片47によって第1鉛直パイプ1の内周に周方向に沿った状態に保持される。すなわち、帯状の板片47が第1鉛直パイプ1の内周に当たることによってU字型の板ばね46の動く範囲が規制され、これにより、U字型の板ばね46が第1鉛直パイプ1の内周に周方向に沿った状態に保持される。そのため、第1鉛直パイプ1に直線型パイプジョイント3を挿入したときに、直線型パイプジョイント3が板ばね46に干渉するのを防ぐことが可能となっている。
図23に示すように、第1鉛直パイプ1から水平パイプ接続具4を取り外すに際しては、まず、一対の固定用軸体13に外側から力をかけ、U字型の板ばね46を弾性変形させることで、固定用軸体13の軸体係合孔14からの突出量を減少させ、次に、図の矢印に示すように、水平パイプ接続具4を第1鉛直パイプ1に対して固定用軸体13の傾斜面49の傾斜方向に対応する周方向(図では左回りの周方向)に回転させ、その水平パイプ接続具4で固定用軸体13の径方向外端の傾斜面49を周方向に押圧し、その傾斜面49に生じる径方向分力によって固定用軸体13を径方向内方に押し込んで軸体係合孔14内に埋没させると、そのまま水平パイプ接続具4を軸方向に取り外すことが可能となる。このように、図20~図23に示す例では、水平パイプ接続具4を第1鉛直パイプ1から取り外すときの取り外し作業性が高い。
また、図24~図29に示す固定用軸体13を採用することも可能である。
図28に示すように、固定用軸体13は、第1鉛直パイプ1の周方向に180°離れて一対設けられている。軸体係合孔14は、一対の固定用軸体13に対応して、第1鉛直パイプ1の周方向に180°離れた位置に設けられている。一対の固定用軸体13は、それぞれ、軸体係合孔14から第1鉛直パイプ1の径方向外側に突出する突出位置(図28参照)と、第1鉛直パイプ1の径方向外側に突出しないように軸体係合孔14内に埋没する埋没位置(図29参照)との間で軸体係合孔14内を移動可能に設けられている。一対の固定用軸体13は、第1鉛直パイプ1の内側の板ばね50(図24参照)によって埋没位置から突出位置に向けて付勢されている。
図24、図25に示すように、固定用軸体13は、第1鉛直パイプ1の軸方向と平行に延びる対向一対の板ばね50に径方向外向きに固定されている。一対の板ばね50は、支持リング51の180°離れた位置から軸方向に延びるように支持リング51に固定して設けられている。ここで、板ばね50は、支持リング51との接続位置を支点として第1鉛直パイプ1の内径側に弾性的にたわむことが可能であり、その弾性復元力によって固定用軸体13を埋没位置から突出位置に付勢するようになっている。
板ばね50は、支持リング51と別体に形成したものを溶接等によって支持リング51に固定することも可能であるが、図に示すように、支持リング51と継ぎ目のない一体に形成すると、支持リング51に対する板ばね50の位置精度を確保することが可能である。図に示す一対の板ばね50と支持リング51は、平板状の1枚の金属製ブランクをプレス加工することで形成されている。
図27に示すように、支持リング51は、第1鉛直パイプ1の内周に沿って180°以上の範囲を周方向に延びるC形リング状の部材である。支持リング51は、第1鉛直パイプ1の内周に沿って全周の範囲を延びる完全なリング状の部材を採用することも可能である。支持リング51と板ばね50と固定用軸体13は、第1鉛直パイプ1の内周に着脱可能に装着される固定用軸体ユニット52(図25参照)を構成している。
図28に示すように、固定用軸体13の径方向外端には、周方向に沿って径方向の突出高さが変化する傾斜面49が形成されている。ここで、一対の固定用軸体13のうち一方の固定用軸体13の傾斜面49の周方向に沿った傾斜方向(図では、右回りに径方向の突出高さが増加する方向)と、他方の固定用軸体13の傾斜面49の周方向に沿った傾斜方向(図では、右回りに径方向の突出高さが増加する方向)は、同じ方向である。
図26、図28において、嵌合筒10の軸体挿入孔12には、第1鉛直パイプ1の内径側から固定用軸体13が挿入され、その固定用軸体13が、第1鉛直パイプ1に形成された軸体係合孔14に係合している。
図24~図29に示す構成を採用すると、水平パイプ接続具4を第1鉛直パイプ1に取り付ける際に、固定用軸体13の着脱操作をする必要がない。すなわち、固定用軸体13を第1鉛直パイプ1に取り付けた状態のまま、板ばね50の付勢力に抗して一対の固定用軸体13を埋没位置に押し込むことで、水平パイプ接続具4を第1鉛直パイプ1に取り付けることができる。そのため、水平パイプ接続具4の取り付け作業性に優れる。
また、図26~図28に示すように、固定用軸体ユニット52を第1鉛直パイプ1の内周に装着したときに、第1鉛直パイプ1の内周に沿って周方向に延びる支持リング51と、その支持リング51の180°離れた位置から軸方向に延びる一対の板ばね50とが、第1鉛直パイプ1の内周に嵌合することで、第1鉛直パイプ1の内周に沿った状態に保持される。そのため、第1鉛直パイプ1に、直線型パイプジョイントを挿入したときに、その直線型パイプジョイントが板ばね50に干渉するのを防ぐことができる。
図29に示すように、第1鉛直パイプ1から水平パイプ接続具4を取り外すに際しては、まず、一対の固定用軸体13に外側から力をかけ、一対の板ばね50を弾性変形させることで、固定用軸体13の軸体係合孔14からの突出量を減少させ、次に、図の矢印に示すように、水平パイプ接続具4を第1鉛直パイプ1に対して固定用軸体13の傾斜面49の傾斜方向に対応する周方向(図では右回りの周方向)に回転させ、その水平パイプ接続具4で固定用軸体13の径方向外端の傾斜面49を周方向に押圧し、その傾斜面49に生じる径方向分力によって固定用軸体13を径方向内方に押し込んで軸体係合孔14内に埋没させると、そのまま水平パイプ接続具4を軸方向に取り外すことが可能となる。このように、図24~図29に示す例では、水平パイプ接続具4を第1鉛直パイプ1から取り外すときの取り外し作業性が高い。
また、図26に示すように、直線型パイプジョイント3を第1鉛直パイプ1に挿入するときに、一対の板ばね50の径方向内側に対向する位置まで直線型パイプジョイント3を挿入することで、一対の板ばね50の径方向内側への変形を規制し、固定用軸体13が突出位置から埋没位置に移動するのを規制することが可能である。そのため、組立式ラックを組み立てた後、不測の外力等によって固定用軸体13が埋没位置に移動するのを防止することができ、その結果、水平パイプ接続具4の第1鉛直パイプ1に対する固定の信頼性を高めることができる。
1 第1鉛直パイプ
2 第2鉛直パイプ
4 直角二方向型水平パイプ接続具
4a 一方向型水平パイプ接続具
4b 逆向き二方向型水平パイプ接続具
4c 直角三方向型水平パイプ接続具
4d 直角四方向型水平パイプ接続具
5 第1水平パイプ
6 第2水平パイプ
8,9 円筒状スペーサ
10 嵌合筒
11 係合突起
12 軸体挿入孔
13 固定用軸体
14 軸体係合孔
19 係止鍔部
21 面取り部
22 ジョイント部
24 ストッパ面
25 カム面
31 スライド部材
40 ねじ軸
41 ナット
42 ベースプレート
46 板ばね
47 板片
48 固定用軸体ユニット
49 傾斜面
50 板ばね
51 支持リング
52 固定用軸体ユニット

Claims (11)

  1. 上下方向に延び、水平方向に間隔をおいて配置される複数の鉛直パイプ(1,2)と、
    前記鉛直パイプ(1,2)の径方向外方に突出する係合突起(11)をもち、前記各鉛直パイプ(1,2)に着脱可能に取り付けられる複数の水平パイプ接続具(4)と、
    前記水平パイプ接続具(4)に着脱可能に接続されるジョイント部(22)が両端に固定して設けられた複数の水平パイプ(5,6)と、を有する組立式ラックであって、
    前記ジョイント部(22)は、前記水平パイプ(5,6)の軸方向に見て、前記係合突起(11)を水平パイプ(5,6)の軸直交方向に受け入れ可能なC形状に形成され、
    前記係合突起(11)は、前記係合突起(11)が前記ジョイント部(22)に受け入れられたときに、前記ジョイント部(22)が前記水平パイプ(5,6)の軸方向に移動するのを阻止する係止鍔部(19)を有し、
    前記水平パイプ(5,6)には、水平パイプ(5,6)の軸方向と交差する方向にスライド可能に支持されたスライド部材(31)が組み付けられ、
    前記スライド部材(31)は、前記ジョイント部(22)に前記係合突起(11)を受け入れた状態で前記水平パイプ(5,6)をその軸線まわりに回転させたときに、自重でスライドして前記係合突起(11)と係合し、その係合によって前記水平パイプ(5,6)の軸線まわりの逆回転を阻止する、
    組立式ラック。
  2. 前記水平パイプ接続具(4)は、前記鉛直パイプ(1,2)の外周に着脱可能に嵌合する円筒状の嵌合筒(10)と、その嵌合筒(10)の外周から突出して設けられた前記係合突起(11)と、前記嵌合筒(10)を径方向に貫通して形成された軸体挿入孔(12)とを有し、
    前記鉛直パイプ(1,2)には、前記軸体挿入孔(12)に挿入される固定用軸体(13)が係合する軸体係合孔(14)が形成されている、
    請求項1に記載の組立式ラック。
  3. 前記複数の水平パイプ接続具は、前記嵌合筒(10)の外周に単一の前記係合突起(11)が設けられた一方向型水平パイプ接続具(4a)と、前記嵌合筒(10)の外周に周方向に(90)度の間隔をあけて2つの前記係合突起(11)が設けられた直角二方向型水平パイプ接続具(4)とを有する請求項2に記載の組立式ラック。
  4. 前記ジョイント部(22)の軸方向端面に、前記嵌合筒(10)の外周に対応する凹円筒面状のストッパ面(24)と、そのストッパ面(24)に連なり、前記ストッパ面(24)から前記水平パイプ(5,6)の軸線を中心とする周方向に遠ざかるにつれて次第に軸方向に後退するカム面(25)とが形成されている請求項2または3に記載の組立式ラック。
  5. 前記鉛直パイプ(1,2)の外周に嵌合する円筒状スペーサ(8)を着脱可能に設け、前記円筒状スペーサ(8)は、前記固定用軸体(13)で前記鉛直パイプ(1,2)に固定した前記水平パイプ接続具(4)の前記嵌合筒(10)の上端で支持され、その円筒状スペーサ(8)の上端で、前記複数の水平パイプ接続具(4)のうちの少なくとも1つを前記鉛直パイプ(1,2)まわりに回転可能に支持可能とした請求項2から4のいずれかに記載の組立式ラック。
  6. 前記固定用軸体(13)は、前記鉛直パイプ(1,2)の周方向に180°離れて一対設けられ、
    前記軸体係合孔(14)は、前記一対の固定用軸体(13)に対応して前記鉛直パイプ(1,2)の周方向に180°離れた位置に設けられ、
    前記一対の固定用軸体(13)は、それぞれ、前記軸体係合孔(14)から前記鉛直パイプ(1,2)の径方向外側に突出する突出位置と、前記鉛直パイプ(1,2)の径方向外側に突出しないように前記軸体係合孔(14)内に埋没する埋没位置との間で前記軸体係合孔(14)内を移動可能に設けられ、
    前記鉛直パイプ(1,2)の内側には、前記一対の固定用軸体(13)を前記埋没位置から前記突出位置に向けて付勢する付勢部材が設けられている請求項2から5のいずれかに記載の組立式ラック。
  7. 前記鉛直パイプ(1,2)の内周に沿って周方向に延びるU字型の板ばね(46)と、前記板ばね(46)の周方向の中央から軸方向の両側に延びる帯状の板片(47)と、前記板ばね(46)の周方向の両端に径方向外向きに固定された前記一対の固定用軸体(13)とをもつ固定用軸体ユニット(48)を有し、
    前記U字型の板ばね(46)が前記付勢部材である請求項6に記載の組立式ラック。
  8. 前記鉛直パイプ(1,2)の内周に沿って180°以上の範囲を周方向に延びる支持リング(51)と、前記支持リング(51)の180°離れた位置から軸方向に延びる一対の板ばね(50)と、前記一対の板ばね(50)に径方向外向きに固定された前記一対の固定用軸体(13)とをもつ固定用軸体ユニット(52)を有し、
    前記一対の板ばねが前記付勢部材である請求項6に記載の組立式ラック。
  9. 前記一対の固定用軸体(13)の径方向外端に、周方向に沿って径方向の突出高さが変化する傾斜面(49)が形成され、
    前記一対の固定用軸体(13)のうち一方の前記固定用軸体(13)の前記傾斜面(49)の周方向に沿った傾斜方向と、他方の前記固定用軸体(13)の前記傾斜面(49)の周方向に沿った傾斜方向が同じ方向である請求項6から8のいずれかに記載の組立式ラック。
  10. 前記係止鍔部(19)の外周には、円周の一部を前記水平パイプ(5,6)の軸線と平行な平面に沿って切り取った形状の面取り部(21)が形成され、
    前記スライド部材(31)は、前記水平パイプ(5,6)の回転に伴って自重でスライドしたときに、前記面取り部(21)に非対向の位置から前記面取り部(21)に対向する位置に移動することで前記水平パイプ(5,6)の逆回転を阻止する請求項1から9のいずれかに記載の組立式ラック。
  11. 上下方向に延び、前記鉛直パイプ(1,2)の下端開口に挿入されるねじ軸(40)と、そのねじ軸(40)にねじ係合し、前記鉛直パイプ(1,2)の下端を受け支える環状のナット(41)と、前記ねじ軸(40)の下端に連結されたベースプレート(42)とを更に有する請求項1から10のいずれかに記載の組立式ラック。
JP2020213385A 2020-06-30 2020-12-23 組立式ラック Pending JP2022013597A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020112538 2020-06-30
JP2020112538 2020-06-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022013597A true JP2022013597A (ja) 2022-01-18

Family

ID=80169695

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020213385A Pending JP2022013597A (ja) 2020-06-30 2020-12-23 組立式ラック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022013597A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022202798A1 (ja) * 2021-03-23 2022-09-29 アサヒ産業株式会社 構造体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022202798A1 (ja) * 2021-03-23 2022-09-29 アサヒ産業株式会社 構造体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10500427B2 (en) Adjustable bracket and hub for flexible hose support
US20220082206A1 (en) Display Device Support Arm
US8727583B2 (en) Lamp alignment assembly and lighting device
US20160363149A1 (en) Locking Retainer for Slidable Supports
US9664224B2 (en) Ring nut
JP2022013597A (ja) 組立式ラック
US20020171019A1 (en) Electrical fixture mounting assembly
US8061390B2 (en) Pipe hanger system with slidable pipe connection member
EP3745914A1 (en) Structure coupling system
JPH0557448B2 (ja)
TWI727336B (zh) 懸臂支撐裝置
WO2008022873A2 (en) A collar for attachment to a monitor support arm mounting post
JP2014118983A (ja) 螺合金具離脱防止具及びクランプ装置
US8944511B2 (en) Armrest assembly
JP7205953B2 (ja) 構造体
JP5926100B2 (ja) 配線・配管材配設具
JP5452523B2 (ja) パイプ継手の固定構造
CN110715280A (zh) 一种调节支座及照明设备
WO2022202798A1 (ja) 構造体
JP2015014181A (ja) ブレース上部取付金具
JPH0429125Y2 (ja)
JP2007321477A (ja) 竪樋支持具
JP5415188B2 (ja) 配線・配管材固定具
JP2015025537A (ja) 振れ止め棒状体用取付け具
JP3936093B2 (ja) 可動式分割型ヘッダー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240213