JP2022013239A - 再生装置、設定方法、及び車載スピーカシステム - Google Patents

再生装置、設定方法、及び車載スピーカシステム Download PDF

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Abstract

【課題】音像を適切に定位することができる再生装置、設定方法、及び車載スピーカシステムを提供する。【解決手段】本実施の形態にかかる再生装置30は、第1の席の前方にある第1のスピーカユニット群11と、第1のスピーカユニット群11よりも後方に配置された第2のスピーカユニット群12と、を備えたスピーカシステム100に再生信号を出力する再生装置である。第2のスピーカユニット群12において、第2の遅延時間が設定されている。第2の遅延時間は、前後方向距離L12に応じた第2の到達時間差を調整した時間である。【選択図】図1

Description

本開示は、再生装置、設定方法、及び車載スピーカシステムに関する。
特許文献1には、複数のスピーカユニットを有する車載スピーカシステムが開示されている。このシステムは、第1のスピーカユニット群と、第2のスピーカユニット群とを備えている。第1のスピーカユニット群が左右の第1のスピーカユニットを備えている。同様に、第2のスピーカユニット群が左右の第2のスピーカユニットを備えている。
左右の第1のスピーカユニットには、基準位置からの各スピーカユニットまでの距離の距離差に応じた遅延時間が与えられる。同様に、左右の第2のスピーカユニットには、基準位置からの各スピーカユニットまでの距離の距離差に応じた遅延時間が与えられる。さらに、第1のスピーカユニット群と第2のスピーカユニット群との間には、前後方向距離に応じた遅延時間が与えられる。基準位置は、運転席に座った運転者の頭部となっている。
国際公開第2019/142407号
このような複数のスピーカユニットを有するスピーカシステムでは、音像を適切に定位することが望まれる。特に車載スピーカシステムでは、運転者以外の同乗者に対しても、音像を適切に定位することが望まれる。例えば、助手席や後部座席に座った同乗者に対して、音像を適切に定位することが望まれる。
本実施形態は上記の点に鑑みなされたもので、音像を適切に定位することができる再生装置、設定方法、及び車載スピーカシステムを提供することを目的とする。
本実施形態にかかる再生装置は、第1の席の前方に配置された第1のスピーカユニット群と、前記第1の席の後方に配置された第2のスピーカユニット群と、を備えたスピーカシステムに再生信号を出力する再生装置であって、それぞれのスピーカユニットに出力される再生信号を遅延させる遅延部を備え、前記第1のスピーカユニット群は、第1の左スピーカユニットと第1の右スピーカユニットとを含んでおり、前記第2のスピーカユニット群は、第2の左スピーカユニットと第2の右スピーカユニットとを含んでおり、前記第1のスピーカユニット群において、前記第1の席に対応する第1の基準位置から最も遠いスピーカユニットまでの距離と前記第1の基準位置から他のスピーカユニットまでの距離との差を第1の距離差とし、前記第1のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットから前記第2のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットまでの前後方向における距離を第1の前後方向距離とし、前記遅延部は、前記第1のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットに出力される再生信号を第1の遅延時間に応じて遅延させ、前記遅延部は、前記第2のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットに出力される再生信号を第2の遅延時間に応じて遅延させ、前記第1の遅延時間は、前記第1の距離差に応じ第1の到達時間差を調整した時間であり、前記第2の遅延時間は、前記第1の席の後方にある第2の席において前記第1の前後方向距離に応じた第2の到達時間差を調整した時間である。
本実施形態にかかる再生装置の設定方法は、第1の席の前方に配置された第1のスピーカユニット群と、前記第1の席の後方に配置された第2のスピーカユニット群と、を備えたスピーカシステムにより音楽を再生する再生装置における設定方法であって、前記第1のスピーカユニット群は、第1の左スピーカユニットと第1の右スピーカユニットとを含んでおり、前記第2のスピーカユニット群は、第2の左スピーカユニットと第2の右スピーカユニットとを含んでおり、前記設定方法は、前記第1のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットに出力される再生信号を遅延させる第1の遅延時間を設定するステップと、前記第2のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットに出力される再生信号を遅延させる第2の遅延時間を設定するステップと、を備えており、前記第1のスピーカユニット群において、前記第1の席に対応する第1の基準位置から最も遠いスピーカユニットまでの距離と前記第1の基準位置から他のスピーカユニットまでの距離との差を第1の距離差とし、前記第1のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットから前記第2のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットまでの前後方向における距離を第1の前後方向距離とし、前記第1の遅延時間は、前記第1の距離差に応じ第1の到達時間差を調整した時間であり、前記第2の遅延時間は、前記第1の席の後方にある第2の席において前記第1の前後方向距離に応じた第2の到達時間差を調整した時間である。
本実施形態によれば、音像を適切に定位することができる再生装置、設定方法、及び車載スピーカシステムを提供することができる。
実施の形態1にかかる車載スピーカシステムを示す図である。 実施の形態1にかかる車載スピーカシステムを示す図である。 実施の形態2にかかる車載スピーカシステムを示す図である。 実施の形態3にかかる車載スピーカシステムを示す上面図である。 実施の形態4にかかる車載スピーカシステムを示す上面図である。 車載スピーカシステムの遅延回路を示す図である。
実施の形態1.
本実施の形態にかかる再生装置、及び車載スピーカシステムについて、図1を用いて説明を行う。図1は自動車1の車室2内を上から見た模式図である。以下、受聴者である運転者U1を基準とする方向を図1のように前後方向、及び左右方向と定義して、説明を行う。図1に示す前後方向、及び左右方向は、自動車1の進行方向の前後方向、及び左右方向と一致している。
自動車1の車室2内には、運転席3、助手席4、後部座席5、及びハンドル6が設けられている。ハンドル6は運転席3の前方に配置されている。運転席3に座った運転者U1が受聴対象者とする。ここでは、自動車1が、ハンドル6が右側に配置されている右ハンドル車として説明する。よって、運転席3が前列の右側に、助手席4が前列の左側に並んで配置されている。また、後部座席5は、運転席3、及び助手席4の後方に配置されている。
自動車1は4人乗りを想定し、後部座席5は、左側後部座席5L、右側後部座席5Rの2座席を有している。
さらに、車室2内には、第1のスピーカユニット群11と、第2のスピーカユニット群12と、再生装置30とを備えた車載スピーカシステム100が設けられている。再生装置30は、例えば、ダッシュボードに配置されている。再生装置30は、音源、デコーダ、DSP(Digital Signal Processor)、D/A(Digital to Analog)コンバータ、アンプ等を備えた処理装置である。音源は、マルチメディアメモリープレイヤ、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などのディスクプレイヤ、ラジオ、デジタル放送、USB(Universal Serial Bus)や無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)接続されたスマートフォンやタブレット、又はCAN(Controller Area Network)やMOST(Media Oriented Systems Transport)などのデジタル音楽データなどであり、外付けの装置であってもよい。また、再生装置30の一部又は全部は、カーナビゲーションシステムの機能として実現されていてもよい。
第1のスピーカユニット群11、第2のスピーカユニット群12は車室2内に配置されている。再生装置30は音楽を再生するために再生信号を車室2内に出力する。再生装置30は、例えば、LchとRchのステレオ音楽信号を第1のスピーカユニット群11、第2のスピーカユニット群12に出力する。車室2内で運転者U1が音楽を受聴することができる。
第1のスピーカユニット群11は第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rとを備えている。第1の左スピーカユニット11Lは、左側のフロントドア、つまり助手席4側のドアに設置されている。第1の右スピーカユニット11Rは右側のフロントドア、つまり運転席3側のドアに設置されている。第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rとはフルレンジスピーカとなっている。
第2のスピーカユニット群12は第2の左スピーカユニット12Lと第2の右スピーカユニット12Rとを備えている。第2の左スピーカユニット12Lは、左側のリアドアに設置され、第2の右スピーカユニット12Rは右側のリアドアに設置されている。もちろん、スピーカユニットの設置位置は、特に限定されるものではない。例えば、ダッシュボードや後部座席の後方に設置されていてもよい。第2の左スピーカユニット12Lと第2の右スピーカユニット12Rとはフルレンジスピーカとなっている。
第2のスピーカユニット群12は、第1のスピーカユニット群11よりも後方に配置されている。第1のスピーカユニット群11は、運転者U1よりも前方に配置されたフロントスピーカユニット群となり、第2のスピーカユニット群12は、運転者U1よりも後方に配置されたリアスピーカユニット群となる。換言すると、第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rとは、それぞれLch、Rchのフロントスピーカユニットとなり、第2の左スピーカユニット12Lと第2の右スピーカユニット12RとはLch、Rchのリアスピーカユニットとなる。ここでは、第1の左スピーカユニット11L、第1の右スピーカユニット11R、第2の左スピーカユニット12L、及び、第2の右スピーカユニット12Rはフルレンジスピーカとなっている。
再生装置30で再生された音楽は、複数のスピーカユニット11L、11R、12L、12Rから出力される。再生装置30は各スピーカユニットへの再生信号をそれぞれ遅延させる遅延回路を備えている。複数のスピーカユニット11L、11R、12L、12Rへの再生信号に対して設定されている遅延時間について説明する。受聴対象者である運転者U1の頭部の位置を基準位置P1とする。基準位置P1は、運転席3に対応する位置である。なお、本実施の形態では、自動車1が右ハンドル車であるため、各スピーカユニット群において、基準位置P1から右のスピーカユニットまでの距離が、基準位置P1から左のスピーカユニットまでの距離よりも短くなっている。
基準位置P1から第1の左スピーカユニット11Lまでの距離をL1L、第1の右スピーカユニット11Rまでの距離をL1Rとする。また、前後方向における第1のスピーカユニット群11から第2のスピーカユニット群12までの距離を前後方向距離L12とする。なお、前後方向における第1の左スピーカユニット11Lから第2の左スピーカユニット12Lまでの距離と、第1の右スピーカユニット11Rから第2の右スピーカユニット12Rまでの距離は同じとなっている。
また、図2に示すように、運転席3の真後ろ、つまり、右側後部座席5Rに座る搭乗者U2を基準位置P2とする。基準位置P2は、右側後部座席5Rに対応する位置である。運転者U1が右側後部座席5Rに移動することで搭乗者U2となってもよい。あるいは、運転者U1とは異なる人が右側後部座席5Rに座ることで搭乗者U2となってもよい。基準位置P2から第2の左スピーカユニット12Lまでの距離をL2L、第2の右スピーカユニット12Rまでの距離をL2Rとする。
基準位置P1から各スピーカユニットまでの距離L1L、L1Rはメジャー等で測定した測定値を用いることができる。例えば、運転者U1が運転席3に座った状態での頭部の位置を基準位置P1と仮定して、運転者U1又はその他の人が、基準位置P1から各スピーカユニットまでの距離をメジャーで測定する。運転者U1等が測定した距離を再生装置30に入力する。あるいは、各種センサが距離を測定してもよい。
基準位置P2から各スピーカユニットまでの距離L2L,L2Rはメジャー等で測定した測定値を用いることができる。例えば、運転者U1又は搭乗者U2が右側後部座席5Rに座った状態での頭部の位置を基準位置P2と仮定して、運転者U1又はその他の人が、基準位置P2から各スピーカユニットまでの距離をメジャーで測定する。運転者U1等が測定した距離を再生装置30に入力する。あるいは、各種センサが距離を測定してもよい。
スピーカの距離差に基づいて、到達時間差が求められる。距離差を空気中の音速cで除算することで、到達時間差が求められる。ここで、音速c=331.5+0.61t[m/s]であり、tは温度[℃]である。
また、距離ではなく、マイク測定により到達時間差を直接求めることも可能である。例えば、基準位置P1、P2に設置されたマイクにより、インパルス音などの測定信号を収音してもよい。左右のスピーカユニットから同時に出力されたインパルス音の時間差が到達時間差となる。
基準位置P1を基準とする第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rの間の到達時間差を第1の到達時間差D1とする。つまり、距離L1Rと距離L1Lとの距離差(L1L-L1R)に応じた到達時間差が第1の到達時間差D1となる。D1=(L1L-L1R)/cである。
さらに、メジャーなどを用いて第1のスピーカユニット群11と第2のスピーカユニット群12との前後方向距離L12を求める。そして、前後方向距離L12に応じた第2の到達時間差D2を求める。前後方向距離L12を音速で除算することで、到達時間差が求められる。D2=L12/cである。
例えば、再生装置30の遅延時間を設定するに際して、調整時間を用いて遅延時間が調整されている。到達時間差から調整時間を減算した時間が遅延時間として設定される。調整時間は、運転者U1の聴感テストにより求められる値である。あるいは、調整時間は、複数の測定者に対して行われた聴感テストの統計値により求められる値であってもよい。調整時間はマイコンなどにより設定されてもよい。
以下の説明では、運転者U1等に対する聴感テストによって遅延時間が定められるものとして説明する。具体的には、調整時間を徐々に変えて聴感テストを行い、ボーカル成分等が運転者U1又は搭乗者U2の正面に定位する遅延時間が求められる。つまり、音像が正面に定位するように運転者U1等が遅延時間を増減させる。聴感テストに用いられるテスト音はボーカルを含む楽音、あるいは、ボーカル帯域を満たすピンクノイズなどである。
(第1の聴感テスト)
まず、第1の聴感テストにより、第1のスピーカユニット群11に対して設定される第1の遅延時間T1が求められる。第1の聴感テストでは、図1に示すように、第1のスピーカユニット群11を用いた聴感テストが行われる。第1の聴感テストでは、第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rからテスト音を出力する。運転者U1が運転席3に座った状態で、第1の聴感テストが行われる。この時のテスト音はスピーカユニット群11のみ出力されている。
第1の右スピーカユニット11Rが第1の左スピーカユニット11Lよりも基準位置P1に対して近くなっている。第1の左スピーカユニット11Lに与える遅延時間を0とし、第1の右スピーカユニット11Rに正の遅延時間を与える。
第1の聴感テストにより、第1の到達時間差D1を第1の調整時間A1で調整した第1の遅延時間T1を求める。つまり、T1=D1-A1である。第1の左スピーカユニット11Lを基準として、第1の右スピーカユニット11Rに第1の遅延時間T1を与える。ここで、基準となる第1の左スピーカユニット11Lの遅延時間を基準時間T0とすると、T0=0とすることができる。
具体的には、第1の到達時間差D1を微調整した遅延時間を第1の右スピーカユニット11Rに与えて、運転者U1が受聴する。例えば、第1の到達時間差D1から調整時間を減算した遅延時間が第1の右スピーカユニット11Rに与えられる。第1の聴感テストでは音像が正面に定位するまで、運転者U1が調整時間を徐々に変えていく。換言すると、調整時間を徐々に変えていき、運転者U1の正面に定位した調整時間が第1の調整時間A1となる。さらに、正面に定位した遅延時間が第1の遅延時間T1(=D1-A1)となる。なお、第1の調整時間A1は正の値でもよく、負の値でもよい。上記のように、第1の遅延時間T1は、運転席3に座った受聴者による聴感テストではなく、複数人の測定者に対する聴感テストの結果から得られた統計値に基づいて調整されていてもよい。
(第2の聴感テスト)
次に、第2の聴感テストにより第2のスピーカユニット群12に対して与えられる遅延時間を求める。第2の聴感テストでは、図2に示すように、第1のスピーカユニット群11及び第2のスピーカユニット群12を用いた聴感テストが行われる。第2の聴感テストでは、第1の左スピーカユニット11L、第1の右スピーカユニット11R、第2の左スピーカユニット12L,及び第2の右スピーカユニット12Rからテスト音を出力する。運転者U1が右側後部座席5Rに座った状態で、聴感テストが行われる。第2の聴感テストでは、第1の聴感テストで求めた第1の遅延時間T1はそのままとしている。
第2の聴感テストでは、第1のスピーカユニット群11と第2のスピーカユニット群12との間に前後方向距離L12に応じた第2の到達時間差D2を与える。つまり、第2の聴感テストでは、第2の左スピーカユニット12L及び第2の右スピーカユニット12Rに対して第2の到達時間差D2がそれぞれ与えられている。そして、第2の到達時間差D2を調整することで、第2の遅延時間が求められる。
第2の聴感テストでは、右側後部座席5Rにおいて正面定位するように、搭乗者U2が第2の右スピーカユニット12Rに対する第2の到達時間差D2を微調整する。つまり、搭乗者U2が前後方向距離L12に応じた第2の到達時間差D2を調整する。これにより、第2の右スピーカユニット12Rに対する遅延時間が求められる。
さらに、助手席4の後ろの左側後部座席5Lにて、次の聴感テストを行う。前後方向距離L12に応じた第2の到達時間差D2を微調整して、正面定位させる。つまり、左側後部座席5Lの搭乗者U2が第2の左スピーカユニット12L及び第2の右スピーカユニット12Rに対する第2の遅延時間T2を微調整する。第2の遅延時間T2は第2の到達時間差D2を調整した時間である。第2の遅延時間T2は、第2の到達時間差D2を第2の調整時間A2で調整することで求められる。つまり、T2=D2-A2である。
後部座席5において、搭乗者U2の正面に音像に定位するように、調整時間を徐々に変えていく。正面に定位した時の調整時間が第2の調整時間A2となる。上記のように、第2の遅延時間T2=D2-A2となる。第2の調整時間A2は正の値でも負の値でもよい。第2の遅延時間T2は正の値である。第2の調整時間A2は、第2の左スピーカユニット12Lと第2の右スピーカユニット12Rとで異なる値となる。
このように設定することで、全座席での正面定位が可能となる。運転席3と右側後部座席5Rは正面定位ができる。また、助手席4と左側後部座席5Lは先行音効果の恩恵が得られ、正面定位ができる。
一般的なタイムアライメント法に対して、遅延時間の与え方が異なるのみでよい。各スピーカユニットへの遅延時間を変更するのみでよい。したがって、ハードウェアの構成の変更が不要となり、特殊な回路が不要となる。つまり、ミックス回路、ネットワーク回路、遅延回路、アッテネータ回路のみでの調整が可能となる。
一般的なタイムアライメント法では調整する位置が一か所になるため、助手席や後部座席などで聴く場合は調整値を切り替える必要がある。これに対して、本実施の形態では受聴位置を変えた場合でも遅延時間の切替えが不要となる。また、簡単に遅延時間の設定を行うことができる。
また、第2の聴感テストにおいて、搭乗者U2が右側後部座席5Rに座る。右側後部座席5Rでは第2のスピーカユニット群12の方が第1のスピーカユニット群11よりも近距離にあるので、音量レベルが高くなる。そのため、第2のスピーカユニット群12の音量レベルを第1のスピーカユニット群11から聞こえてくる音量レベルに合わせて下げて、第2の聴感テストを行うようにしてもよい。各スピーカユニットの音量は、遠い程減衰するので、運転席3と同じレベルになるように右側後部座席5Rで補正することが好ましい。車室2は開放空間ではないので、理想的に音源からの音波は球面波で広がるわけではない。このため、音量は聴感で合わせるか、マイク測定して合わせるようにしてもよい。聴感テストを行うことで、音像をより適切に定位することができる。
実施の形態2.
実施の形態2にかかるスピーカシステム100について、図3を用い説明する。実施の形態2では、実施の形態1の構成に対して、第3のサブウーハスピーカユニット13Cが追加されている。第3のサブウーハスピーカユニット13Cはサブウーハである。つまり、第3のサブウーハスピーカユニット13Cは低音を出力する。第3のサブウーハスピーカユニット13C以外の構成、及び処理は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。例えば、第1のスピーカユニット群11及び第2のスピーカユニット群12の遅延時間は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
第3のサブウーハスピーカユニット13Cは後部座席5の後ろ側に配置されている。第3のサブウーハスピーカユニット13Cは左右方向における車室2の中央に配置されている。第3のサブウーハスピーカユニット13Cは、サブウーハスピーカユニットである。第3のサブウーハスピーカユニット13Cは、後部座席5の中央の真後ろに配置されている。第3のサブウーハスピーカユニット13Cは、第2のスピーカユニット群12よりも後方に配置されている。
第1のスピーカユニット群11から第3のサブウーハスピーカユニット13Cまでの前後方向距離をL13とする。第2のスピーカユニット群12から第3のサブウーハスピーカユニット13Cまでの前後方向距離をL23とする。L13=L12+L23である。前後方向距離L13に応じた到達時間差を第3の到達時間差D3とする。第3のサブウーハスピーカユニット13Cに設定される遅延時間を第3の遅延時間T3とする。
(第3の聴感テスト)
第3の遅延時間T3は、第3の聴感テストにより第3の到達時間差D3を微調整することで求められる。例えば、第3の到達時間差D3から第3の調整時間A3を減算した値が第3の遅延時間T3となる。T3=D3-A3である。第3の聴感テストは、第1及び第2の聴感テストの後に行うようにすればよい。つまり、第1~第2の遅延時間の設定は変えずに、第3の聴感テストを行う。
第3の聴感テストの音源は、例えば、低音楽器、例えばベースやバスドラムなどがモノラルで記録されている楽曲とすることができる。あるいは、音源は、サブウーハ帯域を含むピンクノイズ等とすることができる。実施の形態1と同様に、遅延時間を微調整してボーカルの正面定位を行う。
第3の聴感テストでは、第1のスピーカユニット群11、第2のスピーカユニット群12、及び第3のサブウーハスピーカユニット13Cからテスト音を出力する。第3の聴感テストでは、右側後部座席5Rに搭乗者U2が座った状態で行われる。ボーカルやピンクノイズが搭乗者U2の正面に定位する第3の調整時間A3を求める。このようにすることで、実施の形態1と同様に、簡便かつ適切に遅延時間を設定することができ、音像を適切に定位することができる。
第3の聴感テストにおいて、サブウーハのクロスオーバが100Hz以下でLPF(Low Pass Filter)が設定されることが多い。このため、LPFの位相のずれや、第3のサブウーハスピーカユニット13Cと第1のスピーカユニット群11及び第2のスピーカユニット群12のそれぞれの最低共振周波数のインピーダンスの干渉で、サブウーハの位相も含めて調整が必要となる。このことから最低音の定位が得られない場合があるので、遅延時間を微調整して合わせるが、位相反転を含め調整して求めてもよい。
実施の形態3.
第1のスピーカユニット群11はフルレンジスピーカであるとして説明したが、実施の形態3では、第1のスピーカユニット群11が2way構成となっている。つまり、図4のように、第1のスピーカユニット群11には、第4の左スピーカユニット14L、第4の右スピーカユニット14Rが追加されている。第4の左スピーカユニット14L、第4の右スピーカユニット14Rはツイータである。第4の左スピーカユニット14L、第4の右スピーカユニット14Rは高音を出力する。
第1の左スピーカユニット11L、及び第1の右スピーカユニット11Rはフルレンジスピーカであってもよい。第4の左スピーカユニット14L、及び第4の右スピーカユニット14Rは高音を補正するために設けられていてもよい。第4の左スピーカユニット14L、及び第4の右スピーカユニット14Rは、ダッシュボード、又はピラーに設けられていてもよい。第1の左スピーカユニット11Lと第4の左スピーカユニット14Lとは同軸ユニットでもよい。第1の右スピーカユニット11Rと第4の右スピーカユニット14Rとは同軸ユニットでもよい。
実施の形態1、2では第1のスピーカユニット群11に含まれるスピーカユニットの数が2つになっていたが、実施の形態3では、4つになっている。第4の左スピーカユニット14L、第4の右スピーカユニット14R以外の構成、及び処理は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。例えば、第2のスピーカユニット群12の遅延時間は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
そして、運転者U1の前方に配置された第4の左スピーカユニット14L、第4の右スピーカユニット14R、第1の左スピーカユニット11L、及び第1の右スピーカユニット11Rが、第1のスピーカユニット群11を構成している。
本実施の形態3では、第4の聴感テストを行うことで遅延時間を設定する。第4の聴感テストでは、運転席3に座った運転者U1が聴感テストを行う。つまり、第1の左スピーカユニット11L、第1の右スピーカユニット11R、第4の左スピーカユニット14L、第4の右スピーカユニット14Rからテスト音を運転者U1が受聴する。そして、音像が運転者U1の正面に定位するように、遅延時間を微調整する。第4の聴感テストは、第1の聴感テストの代わりに行ってもよい。
本実施の形態3では、遅延時間に対して2つの設定例がある。以下、2つの設定例について説明する。なお、設定例1と設定例2のいずれを用いるかは、ツイータのクロスオーバ周波数に応じて、決めることができる。
(設定例1)
設定例1は、クロスオーバが5kHz以上の場合に適用可能な例である。設定例1では、第1の左スピーカユニット11Lと第4の左スピーカユニット14Lとに同じ遅延時間が設定される。第1の右スピーカユニット11Rと第1の左スピーカユニット11Lとに同じ遅延時間が設定される。
実施の形態1と同様に聴感テストによって、第1の遅延時間T1を求める。つまり、第1の到達時間差D1を第1の調整時間A1を減算した値が第1の遅延時間T1となる。聴感テストにおいて、音像が運転者U1の正面に定位する調整時間が第1の調整時間A1となる。
第1の左スピーカユニット11L、及び第4の左スピーカユニット14Lには、基準時間T0=0[s]が与えられる。第1の右スピーカユニット11R、及び第4の右スピーカユニット14Rには、第1の遅延時間T1が与えられる。このようにすることで、適切に遅延時間を設定することができる。
第1の左スピーカユニット11Lと第4の左スピーカユニット14Lとは同軸ユニットである場合、距離差がなくなる。よって、この場合も第1の左スピーカユニット11Lと第4の左スピーカユニット14Lとの遅延時間を同じとしてもよい。同様に、第1の右スピーカユニット11Rと第4の右スピーカユニット14Rとは同軸ユニットでもよい。この場合も第1の右スピーカユニット11Rと第4の右スピーカユニット14Rとの遅延時間を同じとしてもよい。
(設定例2)
設定例2は、クロスオーバが500Hz以下の場合に適用可能な例である。第4の左スピーカユニット14L、第4の右スピーカユニット14Rは、メイン楽器やボーカル帯域(100Hz~500Hz:100Hz前後が理想だが、クロスオーバのフィルターは6dB/octか12dB/octが一般的で、これを想定すればスロープのなだらかさにより500Hzとすることが可能となる)を十分にもつことができるスコーカ+ツイータであれば上記の調整をツイータに対して行えばよい。
設定例2では、各スピーカへの到達時間差を微調整することで、第4の遅延時間が設定されている。ここでは、基準位置P1から最も遠い第1の左スピーカユニット11Lが基準となる。第4の聴感テストでは、最も遠い第1の左スピーカユニット11Lを基準とする遅延時間を調整すればよい。第1の左スピーカユニット11Lを基準として、4の左スピーカユニット14L、第4の右スピーカユニット14R、第1の左スピーカユニット11L、及び第1の右スピーカユニット11Rにそれぞれ遅延時間が設定される。
第4の聴感テストによって、各スピーカ間の到達時間差を微調整して、第4の遅延時間を設定する。第4の左スピーカユニット14L、第4の右スピーカユニット14Rとの間の到達時間差を調整することで、第4の遅延時間を設定する。また、クロスオーバ付近の位相が合うように、第4の遅延時間を調整する。
設定例1、及び設定例2においても、実施の形態1と同様に、第1のスピーカユニット群11の遅延時間を設定した後に、第2のスピーカユニット群12の遅延時間を設定する。また、第3のサブウーハスピーカユニット13Cがある場合、実施の形態2と同様に、第3のサブウーハスピーカユニット13Cに遅延時間を設定する。さらに、実施の形態3においてもスピーカからの距離に応じて音量を調整してもよい。
実施の形態4.
第2のスピーカユニット群12はフルレンジスピーカであるとして説明したが、実施の形態4では、第2のスピーカユニット群12が2way構成となっている。つまり、図5のように、第2のスピーカユニット群12には、第5の左スピーカユニット15L、第5の右スピーカユニット15Rが追加されている。第5の左スピーカユニット15L、第5の右スピーカユニット15Rはツイータである。第5の左スピーカユニット15L、第5の右スピーカユニット15Rは高音を出力する。
第2のスピーカユニット群12は、第2の左スピーカユニット12L、第2の右スピーカユニット12R、第5の左スピーカユニット15L、及び第5の右スピーカユニット15Rを含んでいる。第5の左スピーカユニット15L、及び第5の右スピーカユニット15Rは、第2の左スピーカユニット12L、第2の右スピーカユニット12Rよりも後方に配置されている。
そして、運転者U1の後方に配置された第2の左スピーカユニット12L、第2の右スピーカユニット12R、第5の左スピーカユニット15L、及び第5の右スピーカユニット15Rは第2のスピーカユニット群12を構成している。第1のスピーカユニット群11と第5のスピーカユニット群15との間の前後方向距離を前後方向距離L15とする。
本実施の形態では、第5の聴感テストを行うことで遅延時間を設定する。第5の聴感テストでは、右側後部座席5Rに座った搭乗者U2が聴感テストを行う。つまり、第1の左スピーカユニット11L、第1の右スピーカユニット11R、第4の左スピーカユニット14L、第4の右スピーカユニット14R、第2の左スピーカユニット12L、第2の右スピーカユニット12R、第5の左スピーカユニット15L、第5の右スピーカユニット15Rからテスト音を搭乗者U2が受聴する。そして、ボーカルやピンクノイズが搭乗者U2の正面に定位するように、遅延時間を微調整する。第5の聴感テストは、第2の聴感テストの代わりに行うことができる。
なお、第1のスピーカユニット群11については、実施の形態1、又は実施の形態3と同様に遅延時間を設定することができる。第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rとの間に設定される第1の遅延時間T1については、変更しないで第5の聴感テストを行う。
本実施の形態では、第5の聴感テストの音量を調整してもよい。例えば、第5の右スピーカユニット15Rは、基準位置P2の近傍に配置される。したがって、第5の右スピーカユニット15Rからの再生音及びテスト音の音量を下げるようにする。つまり、基準位置P2からスピーカまでの距離に応じて、音量を調整する。
本実施の形態では、遅延時間に対して2つの設定例がある。以下、2つの設定例3、4について説明する。なお、設定例3と設定例4のいずれを用いるかは、ツイータのクロスオーバ周波数に応じて、決めることができる。
(設定例3)
設定例3は、クロスオーバが5kHz以上の場合に適用可能な例である。設定例3では、設定例2と同様に、第2の左スピーカユニット12Lと第5の左スピーカユニット15Lとに同じ遅延時間が設定される。第2の右スピーカユニット12Rと第5の左スピーカユニット15Lとに同じ遅延時間が設定される。そして、各スピーカユニットから基準位置P2までの距離に応じて音量を調整する。
第2の左スピーカユニット12Lと第5の左スピーカユニット15Lとが同軸ユニットである場合、距離差がなくなる。よって、この場合も第2の左スピーカユニット12Lと第5の左スピーカユニット15Lとの遅延時間を同じとしてもよい。同様に、第2の右スピーカユニット12Rと第5の右スピーカユニット15Rとは同軸ユニットでもよい。よって、この場合も第2の右スピーカユニット12Rと第5の右スピーカユニット15Rとの遅延時間を同じとしてもよい。
(設定例4)
設定例4は、クロスオーバが500Hz以下の場合に適用可能な例である。設定例4では、各スピーカへの到達時間差を、微調整することで、第5の遅延時間を設定する。
第5の聴感テストによって、各スピーカ間の到達時間差を微調整して、第5の遅延時間を設定する。第1のスピーカユニット群11と第5のスピーカユニット群15との間に前後方向距離L15に応じた到達時間差D5を与える。そして、搭乗者U2が前後方向距離L15に応じた第5の到達時間差D5を調整することで第5の遅延時間が求められる。
第5の聴感テストでは、右側後部座席5Rにおいて正面定位するように、搭乗者U2が第5の右スピーカユニット15Rに対する第5の到達時間差D5を微調整する。これにより、第5の右スピーカユニット15Rに対する遅延時間が求められる。
さらに、助手席4の後ろの左側後部座席5Lにて、次の聴感テストを行う。前後方向距離L15に応じた第2の到達時間差D2を微調整して、正面定位させる。つまり、左側後部座席5Lの搭乗者U2が第5の左スピーカユニット15L及び第5の右スピーカユニット15Rに対する第5の遅延時間T5を微調整する。第5の遅延時間T5は第5の到達時間差D5を調整した時間である。第5の遅延時間T5は、第5の到達時間差D5を第5の調整時間A5で調整することで求められる。つまり、T5=D5-A5である。
後部座席5において、搭乗者U2の正面に音像に定位するように、調整時間を徐々に変えていく。正面に定位した時の調整時間が第5の調整時間A5となる。上記のように、第5の遅延時間T5=D5-A5となる。第5の調整時間A5は正の値でも負の値でもよい。第5の遅延時間T5は正の値である。第5の調整時間A5は、第5の左スピーカユニット15Lと第5の右スピーカユニット15Rとで異なる値となる。この時、使用されるスピーカユニットは、フルレンジでもツイータでもよいが、図4に示す第4のスピーカユニット群14と同様のものが好ましい。
実施の形態3、4において、ツイータはボーカル帯域を十分に持つことが好ましい。ドアスピーカは足元に配置されるケースが多く、搭乗者の足で、隠れてしまうことがある。この場合、耳に到達する距離や周波数特性が変わってしまうことがあるので、定位の方向や音色が変化してしまう。また、ドアスピーカは内向きに向かい合わせに設置される。一般的にスピーカユニットは周波数の高域に向かうほど指向性が鋭くなるため、スピーカユニットの横方向では高域成分は減衰する。したがって、耳の位置では高域は届きにくくなる。従って、以上のようなメイン楽器がボーカル帯域をカバーできるスコーカ+ツイータを設けることで、ドアスピーカの高域の減衰を効果的に補正することができる。
または、減衰した高域をグラフィックエコライザー等で補正しても良い。この場合、メイン楽器やボーカルの基本波が集中する1kHz以下はあまり変化させないように補正する。なぜならば、IIR(有限インパルス)フィルターでは位相が変化してしまう。よって、定位補正で使うディレイ値にこの位相が加わって定位感が損なわれるためである。ドアスピーカとのクロスオーバ周波数は100Hz~500Hzが良好で、高域補正用としてツイータと使うならば5kHz以上にした方が良い。もしクロスオーバが例えば1kHz~2kHzの範囲にあるとボーカルやメイン楽器の音域によってドアスピーカに寄ったり、ツイータに寄ったりして、定位が定まらない現象が顕著となる。この時はウーハとツイータのそれぞれを独立に遅延時間の設定をすることが好ましい。
図5において、第5の左スピーカユニット15L、及び第5の右スピーカユニット15Rは後部座席5の後方に配置されているが、設置位置は特に限定されるものではない。第5の左スピーカユニット15L、及び第5の右スピーカユニット15Rは、ピラーに埋め込まれていてもよく、ドアの上部に設置されていても良い。なお、第2のスピーカユニット群12は、3way構成でもよい。例えば、ボーカル帯域をスコーカとして、スコーカを更にツイータを寄り添わせ設置する、そして、ドアスピーカをウーハとする。
実施の形態3,4において、第4の左スピーカユニット14L、第4の右スピーカユニット14R、第5の左スピーカユニット15L、第5の右スピーカユニット15Rはツイータである。第1のスピーカユニット群11は、周波数帯毎に分けられた複数のスピーカユニットを有している。第2のスピーカユニット群12は、周波数帯毎に分けられた複数のスピーカユニットを有している。なお、第1の左スピーカユニット11L、第1の右スピーカユニット11R、第2の左スピーカユニット12L、第2の右スピーカユニット12Rはドアスピーカである。実施の形態3と実施の形態4とを組み合わせてもよい。この場合、フロントスピーカユニットが4、リアスピーカユニット数が4であるため、スピーカユニットの総数は8個となる。また、実施の形態2は実施の形態3又は実施の形態4と組み合わせてもよい。さらに、実施の形態2~4をすべて組み合わせてもよい。
実施の形態1~4では、左右の先行音効果を最小にすることができる。すなわち、第1のスピーカユニット群11については、基準位置P1を基準として、第1の左スピーカユニット11Lと第1の右スピーカユニット11Rの遅延時間が調整されている。第2のスピーカユニット群12については、基準位置P2を基準として、第2の左スピーカユニット12Lと第2の右スピーカユニット12Rとの遅延時間が調整されている。
基準位置P1は、運転席3に対応する位置となっており、基準位置P2は右側後部座席5Rに対応する位置となっている。このため、センター定位を維持することが可能になる。例えば、モノラル成分(セリフ成分)が運転者U1や搭乗者U2の正面に定位させることができる。右側後部座席5Rに座る搭乗者U2については、第1のスピーカユニット群11からの音よりも第2のスピーカユニット群12からの音が先に到達する。そして、第2のスピーカユニット群12については、基準位置P2に基づいて遅延時間が設定されている。よって、正面定位が可能となる。
さらに、第1のスピーカユニット群11に対して第2のスピーカユニット群12を遅延させている。すなわち、第1のスピーカユニット群11に含まれるスピーカユニットと、第2のスピーカユニット群12に含まれるスピーカユニットとの前後方向距離L12に応じた第3の到達時間差D3が調整されている。再生装置30が、第2のスピーカユニット群12に第3の遅延時間T3を与えている。よって、第1のスピーカユニット群11に対して先行音効果を強調させることができる。これにより、前方向からの音像定位が自然となり、包まれ感も生まれ自然な空間が得られる。さらに、聴感イメージに生じる違和感を低減することができる。
前後方向におけるスピーカユニット間の前後方向距離L12を測り、再生装置30が、前後方向距離L12に応じた遅延時間を第2のスピーカユニット群12に与えている。したがって、到達時間差を簡単に調整することができる。第1のスピーカユニット群11と第2のスピーカユニット群12との間で、遅延時間を適切に調整することができる。第1のスピーカユニット群11からの音波が第2のスピーカユニット群12からの音波よりも運転者U1へ先に到達する。よって、第1のスピーカユニット群11に対する先行音効果を強調させることができる。
また、第1のスピーカユニット群11の音波が先行して出力され、次に第2のスピーカユニット群12の音波が出力されている。よって、助手席4や後部座席5に座った搭乗者が受聴した場合でも、通常のタイムアライメント法よりも違和感を軽減することができる。各スピーカユニットへの遅延時間の与え方が変わるだけなので、遅延回路の変更がない。
(再生装置)
次に、再生装置30の構成について、図6を用いて説明する。図6は、再生装置30の構成を示すブロック図である。再生装置30は、音源31は、遅延部32と、アンプ部33と、入力部35と、ミックス回路36と、ネットワーク回路37と、アッテネータ回路38とを備えている。
実施の形態2ではスピーカユニットが9個であるため、再生装置30が、9つの再生信号を各スピーカユニットに出力する。遅延部32は、各スピーカユニットに対する9個の遅延回路321L、321R、322L、322R,323C、324L、324R,325L、325Rを備えている。遅延部32は、DSPの機能として実現されていてもよい。この場合、遅延部32の後段にD/Aコンバータなどが配置される。同様に、アンプ部33は、9個のアンプ331L、331R、332L、332R、333C、334L、334R、335L、335Rを備えている。アンプ331L、331R、332L、332R、333C、334L、334R、335L、335Rは、各スピーカユニットに内蔵されていてもよい。
同様に、ネットワーク回路37は、9個のネットワーク回路371L、371R、372L、372R、373C、374L、374R、375L、375Rを備えている。同様に、アッテネータ回路38は、9個のアッテネータ回路381L、381R、382L、382R、383C、384L、384R、385L、385Rを備えている。
ミックス回路36は第3のサブウーハスピーカユニット13Cの信号を作るために、2チェンネルステレオ信号をミックスしモノラル信号を作る。ネットワーク回路37はスピーカのクロスオーバを設定する回路でLPF(ローパスフィルタ)、HPF(ハイパスフィルタ)をアクティブに回路で構成されている。また、パッシブ回路としてアンプとスピーカの間にコンデンサ、コイル、抵抗で構成する部品を設けても良い。アッテネータ回路38は、上記のように音量を調整する。入力部35は、ネットワーク回路37のクロスオーバ、遅延部32の遅延時間、及びアッテネータ回路38の音量等を設定する。
音源31は、再生信号を9個のスピーカユニット11L、11R、12L、12R、13C、14L、14R、15L、15Rにそれぞれ出力する。再生信号のチャンネル数は特に限定されるものではない。左右のスピーカユニットには、LchとRchのステレオ信号が出力される。
再生信号は、ネットワーク回路371Lを介して、遅延回路321Lに入力される。遅延回路321Lは、第1の左スピーカユニット11Lに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路381Lを介してアンプ331Lに入力される。アンプ331Lは、再生信号を増幅して、第1の左スピーカユニット11Lに出力する。
再生信号は、ネットワーク回路371Rを介して、遅延回路321Rに入力される。遅延回路321Rは、第1の右スピーカユニット11Rに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路381Rを介して、アンプ331Rに入力される。アンプ331Rは、再生信号を増幅して、第1の右スピーカユニット11Rに出力する。遅延回路321Lと遅延回路321Rとの間には、上記のように第1の到達時間差を調整した第1の遅延時間T1が設定されている。
再生信号は、ネットワーク回路372Lを介して、遅延回路322Lに入力される。遅延回路322Lは、第2の左スピーカユニット12Lに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路382Lを介して、アンプ332Lに入力される。アンプ332Lは、再生信号を増幅して、第2の左スピーカユニット12Lに出力する。再生信号は、ネットワーク回路372Rを介して、遅延回路322Rに入力される。遅延回路322Rは、第2の右スピーカユニット12Rに対する再生信号号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路382Rを介して、アンプ332Rに入力される。アンプ332Rは、再生信号を増幅して、第2の右スピーカユニット12Rに出力する。上記したように、遅延回路322L、及び遅延回路322Rには、第2の到達時間差D2を調整した第2の遅延時間が与えられている。
ミックス回路36は、LchとRchのステレオ信号をミックスして、モノラルの再生信号を生成する。モノラルの再生信号は、ネットワーク回路373Cを介して、遅延回路323Cに入力される。遅延回路323Cは、第3のサブウーハスピーカユニット13Cに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路383Cを介して、アンプ333Cに入力される。アンプ333Cは、再生信号を増幅して、第3のサブウーハスピーカユニット13Cに出力する。上記したように、遅延回路323Cには、第3の到達時間差D3を調整した第3の遅延時間T3が設定されている。
再生信号は、ネットワーク回路374Lを介して、遅延回路324Lに入力される。遅延回路324Lは、第4の左スピーカユニット14Lに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路384Lを介して、アンプ334Lに入力される。アンプ334Lは、再生信号を増幅して、第4の左スピーカユニット14Lに出力する。再生信号は、ネットワーク回路374Rを介して、遅延回路324Rに入力される。遅延回路324Rは、第4の右スピーカユニット14Rに対する再生信号号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路384Rを介してアンプ334Rに入力される。アンプ334Rは、再生信号を増幅して、第4の右スピーカユニット14Rに出力する。上記したように、遅延回路324L、及び遅延回路324Rには、上記のように第1の遅延時間T1又は第4の遅延時間T4に応じた遅延時間が設定されている。
再生信号は、ネットワーク回路375Lを介して、遅延回路325Lに入力される。遅延回路325Lは、第5の左スピーカユニット15Lに対する再生信号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路385Lを介して、アンプ335Lに入力される。アンプ335Lは、再生信号を増幅して、第5の左スピーカユニット15Lに出力する。再生信号は、ネットワーク回路375Rを介して、遅延回路325Rに入力される。遅延回路325Rは、第5の右スピーカユニット15Rに対する再生信号号を遅延する。遅延された再生信号はアッテネータ回路385Rを介してアンプ335Rに入力される。アンプ335Rは、再生信号を増幅して、第5の右スピーカユニット15Rに出力する。上記したように、遅延回路325L、及び遅延回路325Rには、例えば、第5の遅延時間T5又は第2の遅延時間T2が設定されている。
9個のスピーカユニットが再生信号を出力することで、音楽が再生される。前方向からの音像定位が自然となり、適切な音像を再生することができる。遅延部32における遅延時間は、入力部35によって入力される。例えば、入力部35は、タッチパネル又はボタンなどの入力デバイスを備えている。そして、運転者U1等が、入力部35を操作することで、メジャーで測定した距離を入力する。これにより、再生装置30が、上記の式に従って、各スピーカユニットに対する遅延時間を入力する。
聴感テストによって、ユーザが各遅延時間を調整している。そして、再生装置30が、遅延時間だけ再生信号を遅延させ、各スピーカユニット群に出力する。再生信号による音楽を運転者U1が受聴して聴感テストを行う。遅延時間を増減させて、聴感テストを繰り返し行った時の結果から、運転者U1が最適な遅延時間を選択する。このようにすることで、遅延時間を微調整することができ、より適切に音像を定位させることができる。また、調整開始時における遅延時間の初期値を前後方向距離等に基づいた値とすることで、容易に調整を行うことができる。
また、アンプ部33の各アンプにおける増幅率を調整することで、各スピーカユニット群の音量を調整することができる。アンプ部33が、距離差に応じて、音量レベルを調整してもよい。さらに、運転者U1が入力部35を操作することで、各スピーカユニットの音量を個別に調整してもよい。
再生装置30は、物理的に単一な装置に限られるものではない。例えば、遅延部32と、アンプ部33とが別々の装置として構成されていてもよい。また、音源31は、再生装置30に対して外部接続されるMP3プレイヤ等であってもよい。この場合、音源31は、USB(Universal Serial Bus)ケーブルやBluetooth(登録商標)などにより再生装置30に接続される。
図4に示す再生装置30は、実施の形態1~4のいずれについても適用可能である。つまり、アンプや遅延回路の数は、スピーカシステムにおけるスピーカユニットの総数に応じて適宜変更が可能である。例えば、実施の形態1では、スピーカユニットが4つであるため、第3のサブウーハスピーカユニット13C、第4のスピーカユニット群、第5のスピーカユニット群等に対する回路を省略可能である。
上記の説明では、自動車1が右ハンドル車であるため、第1の右スピーカユニット11Rと第2の右スピーカユニット12Rに対して左右の遅延時間を与えたが、左ハンドル車の場合、あるいは、右ハンドル車で助手席に座る同乗者が受聴対象者である場合、左右の遅延時間を反対に与えればよい。例えば、第1の右スピーカユニット11Rの遅延時間を0として、第1の左スピーカユニット11Lに距離差に応じた遅延時間を与え、第2の左スピーカユニット12L、第2の右スピーカユニット12Rには、距離差に応じた遅延時間に前後方向距離に応じた遅延時間を加算した遅延時間を与えればよい。また、左ハンドル車等の場合の音量についても、同様に、各スピーカユニットの音量レベルを調整すればよい。
なお、実施の形態1~4では、左右のスピーカユニットの前後方向位置が同じであるとして説明したが、左右のスピーカユニットの前後方向位置は異なっていてもよい。この場合、前後方向距離L12は、運転者U1から遠い側のスピーカユニットの前後方向距離としてもよい。例えば、右ハンドル車の場合、左スピーカユニットの前後方向距離を用いて遅延時間を設定する。一方、左ハンドル車の場合、右スピーカユニットの前後方向距離を用いて、遅延時間を設定する。
なお、自動車1は、前後の2列シートとなっていたが、前中後の3列シートであってもよい。この場合、運転席3に対応する位置を基準位置P1とし、右側中列座席に対応する位置を基準位置P2としてもよい。あるいは、右側後列座席に対応する位置を基準位置P2としてもよい。なお、基準位置P2に対応する席は、基準位置P1に対応する席の真後ろの席とすることが好ましい。
実施の形態1~4にかかる再生装置30は、車載スピーカシステム以外のスピーカシステムについても適用することができる。すなわち、本実施の形態にかかる再生装置、及びスピーカシステムは、左右非対称な配置の受聴環境に適用可能である。例えば、遊園地のアトラクションに設置されていてもよい。また、スピーカシステム100は、第1の席と第1の席の後方にある第2の席を有する乗り物等に対して、適用可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
100 スピーカシステム
1 自動車
2 車室
3 運転席
4 助手席
5 後部座席
6 ハンドル
11 第1のスピーカユニット群
11L 第1の左スピーカユニット
11R 第1の右スピーカユニット
12 第2のスピーカユニット群
12L 第2の左スピーカユニット
12R 第2の右スピーカユニット
13C 第3のサブウーハスピーカユニット
14L 第4の左スピーカユニット
14R 第4の右スピーカユニット
15L 第5の左スピーカユニット
15R 第5の右スピーカユニット
30 再生装置
31 音源
32 遅延部
33 アンプ部

Claims (5)

  1. 第1の席の前方に配置された第1のスピーカユニット群と、前記第1の席の後方に配置された第2のスピーカユニット群と、を備えたスピーカシステムに再生信号を出力する再生装置であって、
    それぞれのスピーカユニットに出力される再生信号を遅延させる遅延部を備え、
    前記第1のスピーカユニット群は、第1の左スピーカユニットと第1の右スピーカユニットとを含んでおり、
    前記第2のスピーカユニット群は、第2の左スピーカユニットと第2の右スピーカユニットとを含んでおり、
    前記第1のスピーカユニット群において、前記第1の席に対応する第1の基準位置から最も遠いスピーカユニットまでの距離と前記第1の基準位置から他のスピーカユニットまでの距離との差を第1の距離差とし、
    前記第1のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットから前記第2のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットまでの前後方向における距離を第1の前後方向距離とし、
    前記遅延部は、前記第1のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットに出力される再生信号を第1の遅延時間に応じて遅延させ、
    前記遅延部は、前記第2のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットに出力される再生信号を第2の遅延時間に応じて遅延させ、
    前記第1の遅延時間は、前記第1の距離差に応じ第1の到達時間差を調整した時間であり、
    前記第2の遅延時間は、前記第1の席の後方にある第2の席において前記第1の前後方向距離に応じた第2の到達時間差を調整した時間である、再生装置。
  2. 前記第1の遅延時間は、前記第1の席に座った受聴者による聴感テスト、又は複数人の測定者に対する前記聴感テストの結果から得られた統計値に基づいて調整され、
    前記第2の遅延時間は、前記第2の席に座った受聴者による聴感テスト、又は複数人の測定者に対する前記聴感テストの結果から得られた統計値に基づいて調整されている請求項1に記載の再生装置。
  3. 前記第2の席の前方に配置された第5の左スピーカユニットと第5の右スピーカユニットとをさらに備え、
    前記第5の左スピーカユニットと第5の右スピーカユニットが第2のスピーカユニット群に含まれており、
    前記第1のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットから前記第5の左スピーカユニット又は前記第5の右スピーカユニットまでの前後方向における距離を第3の前後方向距離とし、
    前記遅延部において、
    前記第5の左スピーカユニットと前記第5の右スピーカユニットとの間には、第3の前後方向距離に応じた到達時間差を調整した第5の遅延時間が設定されている請求項1、又は2に記載の再生装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の再生装置と、
    前記再生装置からの再生信号が入力される第1及び第2のスピーカユニット群と、を備えた車載スピーカシステム。
  5. 第1の席の前方に配置された第1のスピーカユニット群と、前記第1の席の後方に配置された第2のスピーカユニット群と、を備えたスピーカシステムにより音楽を再生する再生装置における設定方法であって、
    前記第1のスピーカユニット群は、第1の左スピーカユニットと第1の右スピーカユニットとを含んでおり、
    前記第2のスピーカユニット群は、第2の左スピーカユニットと第2の右スピーカユニットとを含んでおり、
    前記設定方法は、
    前記第1のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットに出力される再生信号を遅延させる第1の遅延時間を設定するステップと、
    前記第2のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットに出力される再生信号を遅延させる第2の遅延時間を設定するステップと、を備えており、
    前記第1のスピーカユニット群において、前記第1の席に対応する第1の基準位置から最も遠いスピーカユニットまでの距離と前記第1の基準位置から他のスピーカユニットまでの距離との差を第1の距離差とし、
    前記第1のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットから前記第2のスピーカユニット群に含まれるスピーカユニットまでの前後方向における距離を第1の前後方向距離とし、
    前記第1の遅延時間は、前記第1の距離差に応じ第1の到達時間差を調整した時間であり、
    前記第2の遅延時間は、前記第1の席の後方にある第2の席において前記第1の前後方向距離に応じた第2の到達時間差を調整した時間である、再生装置の設定方法。
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