JP2022012771A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2022012771A
JP2022012771A JP2020114846A JP2020114846A JP2022012771A JP 2022012771 A JP2022012771 A JP 2022012771A JP 2020114846 A JP2020114846 A JP 2020114846A JP 2020114846 A JP2020114846 A JP 2020114846A JP 2022012771 A JP2022012771 A JP 2022012771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
current
image
unit
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020114846A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7547812B2 (ja
Inventor
義弘 山岸
Yoshihiro Yamagishi
保 清水
Tamotsu Shimizu
一徳 田中
Kazunori Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2020114846A priority Critical patent/JP7547812B2/ja
Priority to US17/362,948 priority patent/US11487218B2/en
Publication of JP2022012771A publication Critical patent/JP2022012771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7547812B2 publication Critical patent/JP7547812B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】表面電位センサー等の高価なセンサーを用いることなく、像担持体の表面電位を高精度に得る。【解決手段】画像形成装置は、感光体ドラム65に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置64Yと、感光体ドラム65を帯電させる帯電装置63と、現像装置に所定のバイアス電圧を印加する現像電源648と、現像装置を流れる現像電流を測定する電流測定部646と、現像電流に基づいて、感光体ドラム65の表面電位を算出する算出部647とを備える。1つのジョブにおいて、現像装置が複数のトナー像を順に形成することにより、各用紙に印字領域及び余白領域を形成する。電流測定部646は、余白形成期間、及び記録媒体間期間の少なくともいずれか一方において現像電流を測定する。算出部647は、ジョブごとに、測定された現像電流の平均値に基づいて表面電位を算出する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置では、均一に帯電された感光体ドラム(像担持体)の表面を露光することで形成された静電潜像にトナーを付着させ、トナー像として現像する画像形成プロセスが広く利用されている。高品質な画像を得るためには、感光体ドラムの表面電位に対し、適正な電位差を設けた現像バイアスによって現像を行うことが求められる。
このため、画像形成を行うときの、実際の感光体ドラムの表面電位を検出する必要があり、従来、表面電位センサーを用いて感光体ドラムの表面電位を検出していた。
しかしながら、表面電位センサーは、高価であり、さらに飛散したトナー等が付着すると、正しく測定することができなくなるといった課題があった。そこで、表面電位センサー等の高価なセンサーを用いることなく、感光体ドラムの表面電位を得る技術が提案され、その一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1の電子写真装置は、感光体上にパルス状の静電電位パターンを形成し、現像ローラーにバイアスを印加し、静電電位パターンを現像する際に感光体から現像ローラーに流れ込む電流を測定して感光体上の表面電位を得る。具体的には、パルス状の静電電位パターンの切り替わるポイントで電流をモニターすることで、感光体の表面電位を推定する。これにより、表面電位センサーを用いることなく、感光体上の表面電位を得ることができる。
特開2003-295540号公報
特許文献1で開示された電子写真装置でモニターする電流は、感光体や帯電部材等の経年変化等の影響を受け易く、不安定であって、誤差を含み易いことが課題であった。これにより、感光体上の表面電位の精度が低下することが懸念された。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は表面電位センサー等の高価なセンサーを用いることなく、像担持体の表面電位を高精度に得ることが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、帯電装置と、現像装置と、現像電源と、電流測定部と、算出部とを備える。前記像担持体には、表面に静電潜像が形成される。前記帯電装置は、前記像担持体を帯電させる。前記現像装置は、前記像担持体にトナーを供給し、前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する。前記現像電源は、前記現像装置に所定のバイアス電圧を印加する。前記電流測定部は、前記現像装置を流れる現像電流を測定する。前記算出部は、前記電流測定部によって測定された前記現像電流に基づいて、前記像担持体の表面電位を算出する。前記現像装置は、1つのジョブにおいて、対応する記録媒体における印字領域に画像を形成するための複数の前記トナー像を順に形成する。前記現像装置は、前記トナー像の形成を行う印字期間において、前記トナー像を形成することにより、前記記録媒体に前記印字領域及び余白領域を形成する。前記電流測定部は、前記現像装置が前記余白領域を形成する余白形成期間、及び搬送される2枚の前記記録媒体の間の期間に相当する記録媒体間期間の少なくともいずれか一方において前記現像電流を測定する。前記算出部は、前記ジョブごとに、前記電流測定部によって測定された複数の前記現像電流の平均値を算出し、前記平均値に基づいて前記表面電位を算出する。
本発明によれば、表面電位センサー等の高価なセンサーを用いることなく、像担持体の表面電位を高精度に得ることが可能となる。
画像形成装置1の構成の一例を示す図である。 現像装置64の構成の一例を示す図である。 電流測定部646によって測定される現像電流を示す図である。 電流測定部646によって測定される現像電流を示す図である。 現像電流とバイアス電圧との対応関係を示すグラフである。 用紙Pに形成される画像を示す図である。 用紙Pに転写されるトナー像が形成される様子を示す図である。 ジョブごとに測定される現像電流を示す図である。 高印字率の用紙Pがある場合の現像電流の平均値の算出を模式的に示す図である。 本実施形態に係る表面電位算出プロセスを示すフローチャートである。 本実施形態に係る表面電位算出プロセスを示すフローチャートである。 本実施例に係る画像形成装置1において、ジョブ1~3が実行された際に、3段階のバイアス電圧を現像ローラー641に印加した場合に測定されたジョブごとの現像電流の平均値を示す表である。 図10に示すバイアス電圧と現像電流の平均値との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の構成について説明する。図1は、画像形成装置1の構成の一例を示す図である。画像形成装置1は、例えば、タンデム方式のカラープリンターである。
図1に示すように、画像形成装置1は、操作部2、給紙部3、搬送部4、トナー補給部5、画像形成部6、転写部7、定着部8、排出部9、及び制御部10を備える。
操作部2は、ユーザーからの指示を受け付ける。操作部2は、ユーザーからの指示を受け付けると、ユーザーからの指示を示す信号を制御部10へ送信する。操作部2は、液晶ディスプレー21及び複数の操作キー22を含む。液晶ディスプレー21は、例えば、各種処理結果を表示する。操作キー22は、例えば、テンキー、及びスタートキーを含む。操作部2は、画像形成処理の実行を示す指示が入力されると、画像形成処理の実行を示す信号を制御部10へ送信する。この結果、画像形成装置1による画像形成動作が開始される。
給紙部3は、給紙カセット31、及び給紙ローラー群32を有する。給紙カセット31は、複数枚の用紙Pを収容可能である。給紙ローラー群32は、給紙カセット31に収容された用紙Pを1枚ずつ搬送部4へ給紙する。用紙Pは記録媒体の一例である。
搬送部4は、ローラー及びガイド部材を備える。搬送部4は、給紙部3から排出部9まで延在する。搬送部4は、画像形成部6及び定着部8を経由するように、給紙部3から排出部9まで用紙Pを搬送する。
トナー補給部5は、画像形成部6にトナーを補給する。トナー補給部5は、第1装着部51Y、第2装着部51C、第3装着部51M、及び第4装着部51Kを備える。トナー補給部5は現像剤補給部の一例である。トナーは現像剤の一例である。
第1装着部51Yには第1トナーコンテナ52Yが、装着される。同様に、第2装着部51Cには第2トナーコンテナ52Cが、第3装着部51Mには第3トナーコンテナ52Mが、第4装着部51Kには第4トナーコンテナ52Kが装着される。なお、第1装着部51Y~第4装着部51Kの構成は、装着されるトナーコンテナの種類が異なるのみで他の構成は同様である。このため、第1装着部51Y~第4装着部51Kを総称して、「装着部51」と記載する場合がある。
第1トナーコンテナ52Y、第2トナーコンテナ52C、第3トナーコンテナ52M、及び第4トナーコンテナ52Kには、トナーがそれぞれ収容される。本実施形態において、第1トナーコンテナ52Yには、イエロートナーが収容される。第2トナーコンテナ52Cには、シアントナーが収容される。第3トナーコンテナ52Mには、マゼンタトナーが収容される。第4トナーコンテナ52Kには、ブラックトナーが収容される。
画像形成部6は、露光装置61、第1画像形成ユニット62Y、第2画像形成ユニット62C、第3画像形成ユニット62M、及び第4画像形成ユニット62Kを備える。
第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kの各々は、帯電装置63、現像装置64、及び感光体ドラム65を有する。感光体ドラム65は、像担持体の一例である。
帯電装置63、及び現像装置64は、感光体ドラム65の周面に沿って配置される。本実施形態において、感光体ドラム65は、図1の矢印R1で示す方向(時計回り)に回転する。
帯電装置63は、感光体ドラム65を放電によって所定の極性に均一に帯電させる。本実施形態において、帯電装置63は、感光体ドラム65を正の極性に帯電させる。露光装置61は、帯電した感光体ドラム65にレーザー光を照射する。これにより、感光体ドラム65の表面に静電潜像が形成される。
現像装置64は、感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する。現像装置64は、トナー補給部5からトナーが補給される。現像装置64は、トナー補給部5から補給されたトナーを感光体ドラム65の表面に供給する。この結果、感光体ドラム65の表面にトナー像が形成される。
本実施形態において、第1画像形成ユニット62Yが有する現像装置64は、第1装着部51Yと接続する。したがって、第1画像形成ユニット62Yが有する現像装置64には、イエロートナーが補給される。よって、第1画像形成ユニット62Yが有する感光体ドラム65の表面には、イエロートナー像が形成される。
第2画像形成ユニット62Cが有する現像装置64は、第2装着部51Cと接続する。したがって、第2画像形成ユニット62Cが有する現像装置64には、シアントナーが補給される。よって、第2画像形成ユニット62Cが有する感光体ドラム65の表面には、シアントナー像が形成される。
第3画像形成ユニット62Mが有する現像装置64は、第3装着部51Mと接続する。したがって、第3画像形成ユニット62Mが有する現像装置64には、マゼンタトナーが補給される。よって、第3画像形成ユニット62Mが有する感光体ドラム65の表面には、マゼンタトナー像が形成される。
第4画像形成ユニット62Kが有する現像装置64は、第4装着部51Kと接続する。したがって、第4画像形成ユニット62Kが有する現像装置64には、ブラックトナーが補給される。よって、第4画像形成ユニット62Kが有する感光体ドラム65の表面には、ブラックトナー像が形成される。
転写部7は、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kが有する各感光体ドラム65の表面に形成された各トナー像を用紙Pに重ねて転写する。本実施形態において、転写部7は、二次転写方式によって各トナー像を用紙Pに重ねて転写する。詳しくは、転写部7は、4つの一次転写ローラー71、中間転写ベルト72、駆動ローラー73、従動ローラー74、二次転写ローラー75、及び濃度センサー76を有する。
中間転写ベルト72は、4つの一次転写ローラー71、駆動ローラー73、及び、従動ローラー74に張架された無端ベルトである。中間転写ベルト72は、駆動ローラー73の回転に応じて駆動する。図1において、中間転写ベルト72は、反時計回りに周回する。従動ローラー74は、中間転写ベルト72の駆動に応じて回転駆動する。
第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kは、中間転写ベルト72の下面の駆動方向Dに沿って、中間転写ベルト72の下面と対向して配置される。本実施形態において、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kは、中間転写ベルト72の下面の駆動方向Dの上流側から下流側に向けて第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kの順で配置される。
各一次転写ローラー71は、中間転写ベルト72を介して各感光体ドラム65に対向して配置され、各感光体ドラム65に向けて押圧されている。このため、各感光体ドラム65の表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト72に順次転写される。本実施形態において、中間転写ベルト72には、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像がこの順で重ねて転写される。以下、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像が重ねられたトナー像を「積層トナー像」と記載する場合がある。
二次転写ローラー75は、中間転写ベルト72を介して駆動ローラー73に対向して配置される。二次転写ローラー75は、駆動ローラー73に向けて押圧されている。これにより、二次転写ローラー75と駆動ローラー73との間に転写ニップが形成される。用紙Pが転写ニップを通過すると、中間転写ベルト72上の積層トナー像が用紙Pに転写される。本実施形態において、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像がこの順で、上層から下層となるように用紙Pに転写される。積層トナー像が転写された用紙Pは、搬送部4によって定着部8へ向けて搬送される。
濃度センサー76は、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kよりも下流側において中間転写ベルト72に対向して配置されており、感光体ドラム65上に形成された積層トナー像の濃度を測定する。なお、濃度センサー76は、中間転写ベルト72上の積層トナー像の濃度を測定するものでもよく、また、用紙P上に定着されたトナー像の濃度を測定するものでもよい。
定着部8は、加熱部材81、及び加圧部材82を備える。加熱部材81、及び加圧部材82は互いに対向して配置され、定着ニップを形成する。画像形成部6から搬送された用紙Pは、定着ニップを通過することにより所定の定着温度で加熱されながら、加圧される。この結果、積層トナー像が用紙Pに定着する。用紙Pは、搬送部4によって定着部8から排出部9へ向けて搬送される。
排出部9は、排出ローラー対91及び排出トレイ93を有する。排出ローラー対91は、排出口92を介して排出トレイ93へ用紙Pを搬送する。排出口92は、画像形成装置1の上部に形成される。
制御部10は、画像形成装置1が備える各部の動作を制御する。制御部10は、プロセッサー11と、記憶部12とを備える。プロセッサー11は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備える。記憶部12は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。記憶部12は、制御プログラムを記憶している。プロセッサー11は、制御プログラムを実行することによって、画像形成装置1の動作を制御する。
次に、図2を参照して、現像装置64の構成について詳細に説明する。図2は、現像装置64の構成の一例を示す図である。詳しくは、図2は、第1画像形成ユニット62Yが有する第1現像装置64Yを示す。なお、図2では、理解を容易にするために感光体ドラム65を2点鎖線で図示している。本実施形態において、第1現像装置64Yは、2成分現像方式によって感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像する。図1を参照して既に説明したように、第1現像装置64Yの現像容器640は、第1トナーコンテナ52Yに接続する。したがって、第1現像装置64Yの現像容器640には、イエロートナーがトナー補給口640hを介して補給される。
図2に示すように、第1現像装置64Yは、現像容器640の内部に現像ローラー641、第1攪拌スクリュー643、第2攪拌スクリュー644、及びブレード645を有する。詳しくは、現像ローラー641は、第2攪拌スクリュー644と対向して配置される。ブレード645は、現像ローラー641と対向して配置される。
現像容器640は、仕切り壁640cによって第1攪拌室640aと第2攪拌室640bとに区画される。仕切り壁640cは、現像ローラー641の軸方向に延びる。第1攪拌室640aと第2攪拌室640bとは、仕切り壁640cの長手方向の両端の外方において連通している。
第1攪拌室640aには、第1攪拌スクリュー643が配置される。第1攪拌室640aには、磁性体キャリアが収容されている。第1攪拌室640aには、非磁性体のトナーがトナー補給口640hを介して補給される。図2に示す例では、第1攪拌室640aには、イエロートナーが補給される。
第2攪拌室640bには、第2攪拌スクリュー644が配置される。第2攪拌室640bには、磁性体のキャリアが収容されている。
イエロートナーは、第1攪拌スクリュー643及び第2攪拌スクリュー644によって攪拌されてキャリアと混合される。この結果、キャリア、及びイエロートナーからなる2成分現像剤が構成される。2成分現像剤は、現像剤の一例であるため、以下「現像剤」と省略して記載することがある。
第1攪拌スクリュー643及び第2攪拌スクリュー644は、第1攪拌室640aと第2攪拌室640bとの間で現像剤を循環させて攪拌する。この結果、トナーが所定の極性に帯電する。本実施形態において、トナーは、正の極性に帯電する。
現像ローラー641は、非磁性の回転スリーブ641aと、マグネット体641bとによって構成される。マグネット体641bは、回転スリーブ641aの内部に固定して配置される。マグネット体641bは、複数の磁極を含む。現像剤は、マグネット体641bの磁力によって、現像ローラー641に吸着する。この結果、現像ローラー641の表面に磁気ブラシが形成される。
本実施形態において、現像ローラー641は、図2の矢印R2(反時計回り)で示す方向に回転する。現像ローラー641は、回転することによって磁気ブラシをブレード645と対向する位置まで搬送する。ブレード645は、現像ローラー641との間にギャップ(隙間)が形成されるように配置されている。したがって、磁気ブラシの厚さがブレード645によって規定される。ブレード645は、現像ローラー641と感光体ドラム65とが対向する位置よりも磁気ローラー642の回転方向の上流側に配置される。
現像ローラー641には、所定の電圧が印加される。これにより、表面に形成された現像剤層が感光体ドラム65と対向する位置まで搬送され、現像剤中のトナーが感光体ドラム65に付着される。
具体的には、第1現像装置64Yは、電流測定部646と、算出部647と、現像電源648とを更に備える。
電流測定部646は、例えば、現像電源648と現像ローラー641との間に接続される。現像電源648は、第1現像装置64Yの現像ローラー641に所定のバイアス電圧を印加する。電流測定部646は、現像電源648によって印加されたバイアス電圧に応じて、第1現像装置64Y及び感光体ドラム65と現像ローラー641との間を流れる現像電流を検知する。電流測定部646は、例えば、電流計からなり、現像電流の電流値を測定する。
次に、図3A及び図3Bを参照して、第1現像装置64Yを流れる現像電流について説明する。図3A及び図3Bは、電流測定部646によって測定される現像電流を示す図である。
例えば、電流測定部646は、第1現像装置64Yが感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像している間の現像電流の電流値を測定する。
本実施形態において、ユーザーによる画像形成処理の実行を示す指示が画像形成装置1に入力されると、制御部10は、画像形成装置1が備える各部に画像形成動作を開始するよう画像形成部6を制御する。具体的には、制御部10は、帯電装置63、第1現像装置64Y、現像電源648及び露光装置61を制御する。
帯電装置63は、制御部10による制御により、感光体ドラム65の表面を所定の帯電電位(表面電位V0)に帯電させる。詳しくは、帯電装置63が感光体ドラム65に帯電バイアスを印加すると、感光体ドラム65の表面が表面電位V0に帯電する。
現像電源648は、制御部10による制御により、現像ローラー641にバイアス電圧を印加する。バイアス電圧は、直流成分及び交流成分を含む。図3Aは、直流成分の大きさ(Vdc1)が表面電位V0より小さいバイアス電圧が、現像ローラー641に印加された場合を示す。なお、バイアス電圧は、交流成分を含まなくてもよい。
露光装置61は、制御部10による制御により、帯電装置63が表面電位V0に帯電させた感光体ドラム65にレーザー光を照射する。これにより、感光体ドラム65の表面に静電潜像が形成される。
第1現像装置64Yは、感光体ドラム65の表面に静電潜像が形成されると、制御部10による制御により、感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像する。
このとき、電流測定部646は、現像電流の電流値を測定する。図3Aにおいて、現像電流Id1は、現像ローラー641に形成された磁気ブラシ中のトナーが現像ローラー641へ移動するときに流れる電流と、現像ローラー641に形成された磁気ブラシを通して感光体ドラム65から流れる電流Ia1とを合わせた電流である。
一方、図3Bは、直流成分の大きさ(Vdc2)が表面電位V0より大きいバイアス電圧が、現像ローラー641に印加された場合を示す。図3Bにおいて、現像電流Id2は、トナーが感光体ドラム65へ現像されるときに流れる電流Ia2と、現像ローラー641に形成された磁気ブラシを通して感光体ドラム65へ流れる電流とを合わせた電流である。
このように、電流測定部646によって計測される現像電流の向きは、バイアス電圧の直流成分が表面電位V0より大きい場合と、バイアス電圧の直流成分が表面電位V0より小さい場合とで逆になる。
また、バイアス電圧の直流成分が表面電位V0と等しい場合、現像電界強度がゼロとなり、現像電流の大きさはゼロを示す。このことから、現像電流の大きさがゼロとなる場合のバイアス電圧の直流成分を表面電位V0と予測することができる。
次に、図3A,図3B及び図4を参照して、表面電位の算出について説明する。図4は、現像電流とバイアス電圧との対応関係を示すグラフである。図4は、縦軸に現像電流を示し、横軸にバイアス電圧を示す。
例えば、現像電源648は、バイアス電圧Vdc1を現像ローラー641に印加する。このとき、電流測定部646は、現像電流Id1の電流値を測定する。算出部647は、現像電源648が印加しているバイアス電圧Vdc1と、電流測定部646によって測定された現像電流Id1の電流値とを取得する(図3A)。
また、現像電源648は、バイアス電圧Vdc2を現像ローラー641に印加する。このとき、電流測定部646は、現像電流Id2の電流値を測定する。算出部647は、現像電源648が印加しているバイアス電圧Vdc2と、電流測定部646によって測定された現像電流Id2の電流値とを取得する(図3B)。
算出部647は、取得したバイアス電圧Vdc1及び現像電流Id1と、バイアス電圧Vdc2及び現像電流Id2とに基づいて、現像電流が流れなくなるバイアス電圧を表面電位V0として算出する。
本実施形態において、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kの各々が有する現像装置64の構成は、トナー補給部5から補給されるトナーの種類が異なるのみで、他の構成は略同様である。したがって、第2画像形成ユニット62C~第4画像形成ユニット62Kが有する第2現像装置64C~第4現像装置64Kの構成の説明については、説明を省略する。
例えば、制御部10は、算出部647が算出した表面電位V0に基づいて、現像電源648が現像ローラー641に印加するバイアス電圧Vdcを決定する。
これにより、静電潜像の現像を行う際、適正な電位差を設けたバイアス電圧を現像ローラー641に印加することができ、より高品質な画像の形成が可能になる。
このような表面電位の算出は、例えば、画像形成処理の実行を示す指示がユーザーによって画像形成装置1に入力されてから、制御部10が画像形成動作を開始するよう画像形成部6を制御する前に行われる。
しかしながら、表面電位の算出には、複数段階のバイアス電圧を現像ローラー641に印加することが必要であるため、時間がかかる。
また、多くの枚数の画像形成が行われる場合には、その間の表面電位の変化を把握することができない。
これに対して、画像形成部6によるある用紙Pへの画像形成と次の用紙Pへの画像形成との間において現像電流を測定して表面電位を算出する方法、又は用紙Pの余白領域を利用して現像電流の測定及び表面電位の算出を行う方法が考えられる。
例えば、表面電位は、形成する画像の印字率等によって変化するため、用紙Pごとに表面電位を算出すると、算出結果のばらつきが大きくなり、正確性が低下する。
一方、複数の用紙Pを1つのグループとして表面電位を算出することで、算出結果のばらつきを抑えることができる。例えば、複数の用紙Pへの画像形成処理を行う1つのジョブにおいて現像電流を同じ条件で複数回測定し、平均化された現像電流を、表面電位の算出に用いる方法が考えられる。
次に、図1、図5及び図6を参照して、余白領域を利用した現像電流の測定について説明する。図5は、用紙Pに形成される画像を示す図である。
用紙Pが図5に示す向きに搬送部4を搬送されて二次転写ローラー75と駆動ローラー73との間の転写ニップを通過すると、用紙Pの印字領域PRには、トナー像が転写され、画像が形成される。このとき、印字領域PRの前後に、余白領域が形成される。余白領域には、例えば、先端余白領域ER1及び後端余白領域ER2が含まれる。
ここで、印字領域PRに転写されるトナー像は、回転する感光体ドラム65に形成された静電潜像が現像装置64によって現像されて形成される。この静電潜像は、露光装置61がレーザー光を回転する感光体ドラム65に、感光体ドラム65の軸方向に沿って連続的に照射することで形成される。
一方、余白領域は、搬送方向と直交する方向(感光体ドラム65の軸方向)に画像が形成されることがない領域である。詳しくは、露光装置61からのレーザー光が照射されず、静電潜像が感光体ドラム65に形成されない領域に相当する。
図6は、用紙Pに転写されるトナー像が形成される様子を示す図である。具体的には、現像装置64が静電潜像を現像するとトナー像が形成される。
本実施形態において、複数の用紙Pへの画像形成処理を行うジョブを実行する指示がユーザーによって画像形成装置1に入力されると、現像装置64は、順に、ある用紙P1における印字領域PRに形成される画像に対応するトナー像F1と、次の用紙P2における印字領域PRに形成される画像に対応するトナー像F2を形成する。
例えば、現像装置64は、まず、期間TA1においてトナー像F1の形成を行い、次に、トナー像の形成を行わず、搬送部4を搬送される2枚の用紙P(用紙Pと次の用紙P)の間の期間に相当する記録媒体間期間TB1(用紙Pと次の用紙Pとの間に相当)が経過した後、期間TA2においてトナー像F2の形成を行う。
具体的には、現像装置64は、期間TA1のうちの印字期間TP1においてトナー像F1の形成を行う。これにより、期間TA1のうちの印字期間TP1の前後の期間は、それぞれ、先端余白領域ER1が形成される第1余白形成期間(余白形成期間TE11)及び後端余白領域ER2が形成される第2余白形成期間(余白形成期間TE12)となる。
現像装置64は、余白形成期間TE12が終了してから、記録媒体間期間TB1が経過した後、次の期間TA2のうちの印字期間TP2においてトナー像F2の形成を行う。期間TA2において、印字期間TP2の前後の期間は、それぞれ、第1余白形成期間(余白形成期間TE21)及び第2余白形成期間(余白形成期間TE22)となる。
本実施形態において、電流測定部646は、各余白形成期間において現像電流を測定する。例えば、電流測定部646は、余白形成期間TE11、TE12、TE21、TE22において現像電流を測定する。
具体的には、現像電源648は、例えば、各余白形成期間においてバイアス電圧Vdc1を現像ローラー641に印加する。ここで、バイアス電圧Vdc1は、例えば、制御部10によってジョブごとに大きさが決定され、トナー像F1の形成時に現像ローラー641に印加されるバイアス電圧の設定(例えば500V)と同じでもよいし、異なっていてもよい(例えば300V)。
このとき、電流測定部646は、各余白形成期間において測定される現像電流の電流値を測定する。具体的には、余白形成期間TE11において、現像電流Id1Aが電流測定部646によって測定される。余白形成期間TE12において、現像電流Id1Bが電流測定部646によって測定される。余白形成期間TE21において、現像電流Id1Dが電流測定部646によって測定される。余白形成期間TE22において、現像電流Id1Eが電流測定部646によって測定される。
また、電流測定部646は、記録媒体間期間TB1において現像電流を測定する。具体的には、現像電源648は、例えば、記録媒体間期間TB1においてもバイアス電圧Vdc1を現像ローラー641に印加する。このとき、電流測定部646は、記録媒体間期間TB1において測定される現像電流Id1Cの電流値を測定する。
次に、図1、図5~図7を参照して、余白領域を利用した表面電位の算出について説明する。図7は、ジョブごとに測定される現像電流を示す図である。
例えば、現像電源648は、ジョブ1における各余白形成期間及び各記録媒体間期間においてバイアス電圧Vdc1を現像ローラー641に印加する。
このとき、ジョブ1における最初のトナー像F11が形成される期間TA11に含まれる各余白形成期間において、現像電流Id11A及び現像電流Id11Bが電流測定部646によって測定される。
また、期間TA11の直後の記録媒体間期間TB11において、現像電流IdT11が電流測定部646によって測定される。
また、ジョブ1における2番目のトナー像F12が形成される期間TA12に含まれる各余白形成期間において、現像電流Id12A及び現像電流Id12Bが電流測定部646によって測定される。
このような、ジョブ1における現像電流の測定が繰り返され、その結果、ジョブ1における最後のトナー像F1Lが形成される期間TA1Lに含まれる余白形成期間において、現像電流Id1LBが電流測定部646によって測定される。
算出部647は、ジョブ1において現像電源648が印加しているバイアス電圧Vdc1と、電流測定部646によって測定された現像電流Id11A~Id1LBの各電流値とを取得する。
算出部647は、取得した現像電流Id11A~Id1LBの平均値を、ジョブ1における現像電流Id1として算出し、現像電流Id1とバイアス電圧Vdc1とを保持する。例えば、算出部647は、現像電流Id1とバイアス電圧Vdc1とを記憶部12に記憶させる。
同様に、現像電源648は、ジョブ2における各余白形成期間及び各記録媒体間期間においてバイアス電圧Vdc2を現像ローラー641に印加する。
このとき、ジョブ2における最初のトナー像F21が形成される期間TA21に含まれる各余白形成期間において、現像電流Id21A及び現像電流Id21Bが電流測定部646によって測定される。
また、期間TA21の直後の記録媒体間期間TB21において、現像電流IdT21が電流測定部646によって測定される。
また、ジョブ1における2番目のトナー像F22が形成される期間TA22に含まれる各余白形成期間において、現像電流Id22A及び現像電流Id22Bが電流測定部646によって測定される。
このような、ジョブ2における現像電流の測定が繰り返され、その結果、ジョブ2における最後のトナー像F2Lが形成される期間TA2Lに含まれる余白形成期間において、現像電流Id2LBが電流測定部646によって測定される。
算出部647は、ジョブ2において現像電源648が印加しているバイアス電圧Vdc2と、電流測定部646によって測定された現像電流Id21A~Id2LBの各電流値とを取得する。
算出部647は、取得した現像電流Id21A~Id2LBの平均値を、ジョブ2における現像電流Id2として算出し、現像電流Id2とバイアス電圧Vdc2とを保持する。
本実施形態において、算出部647は、ジョブごとに現像ローラー641に印加されたバイアス電圧と、ジョブごとの現像電流の平均値とに基づいて、表面電位を算出する。
具体的には、算出部647は、ジョブ1において現像ローラー641に印加されたバイアス電圧Vdc1及びジョブ1における現像電流の平均値(現像電流Id1)と、ジョブ2において現像ローラー641に印加されたバイアス電圧Vdc2及びジョブ2における現像電流の平均値(現像電流Id2)とに基づいて、図4に示すような現像電流が流れなくなるバイアス電圧を表面電位V0として算出する。
例えば、制御部10は、算出部647によって算出された表面電位V0に基づいて、次のジョブにおけるトナー像の形成時に現像ローラー641に印加するバイアス電圧を設定する。
このように、各ジョブにおいて同じ条件で現像電流を複数回測定して平均化することで、算出される表面電位もジョブごと平均化された表面電位になることから、算出結果のばらつきを抑えることができる。
本実施形態において、算出部647は、例えば、算出した表面電位V0Bが、表面電位V0Aと所定の基準値以上異なっている場合、表面電位V0Bを測定ミスであると判定する。この場合、算出部647は、表面電位の再計算を行ってもよいし、表面電位V0Aを算出結果としてもよい。
[高印字率の用紙Pがある場合]
本実施形態において、ある用紙Pの印字率が高くなる場合、対応するトナー像が形成される期間において、現像容器640内のトナーの濃度が一時的に低下するため、表面電位の算出精度が悪くなる。
そこで、算出部647は、所定の閾値より高い印字率の画像がある場合、対応するトナー像が形成される期間、及び直後の記録媒体間期間において測定された現像電流の電流値を除外して平均値の算出を行う。
次に、図8を参照して、高印字率の用紙Pがある場合の現像電流の平均値の算出について説明する。図8は、高印字率の用紙Pがある場合の現像電流の平均値の算出を模式的に示す図である。図8は、トナー像F11が高印字率の場合を示す。
具体的には、制御部10は、ジョブ1の実行を示す指示が画像形成装置1に入力されると、ジョブ1に対応する画像形成処理用の画像データを参照して、複数の用紙Pへそれぞれ形成する画像の印字率を取得し、取得した印字率のうち所定の閾値より高い印字率が存在する場合、対応する画像の順番を取得する。
図8の例では、制御部10は、取得した順番の画像に対応するトナー像F11が形成される期間TA11及び記録媒体間期間TB11において、電流測定部646によって測定された現像電流の電流値を、算出部647が平均値の算出に用いないように制御する。
この結果、算出部647は、期間TA2以降に測定された現像電流Id12A~Id1LBを用いて、ジョブ1における現像電流の平均値(現像電流Id1)を算出する。
また、本実施形態において、算出部647は、現像電流が流れなくなるバイアス電圧を表面電位として算出する構成としたが、これに限らず、感光体ドラム65の表面が帯電していない状態において流れる現像電流と同じ大きさの現像電流が流れる場合のバイアス電圧を表面電位として算出してもよい。
[余白領域の他の例]
本実施形態において、余白領域は、図5に示す先端余白領域ER1及び後端余白領域ER2に限定されない。余白領域は、搬送方向と直交する方向に画像が形成されることがない領域であればよい。例えば、余白領域は、印字領域PRにおける空白を含む領域、又は印字領域PRにおいて形成される画像の搬送方向と直交する方向に占める割合が所定の割合より低い領域であってもよい。
例えば、制御部10は、対応する画像データを参照して、画像データの示す画像が空白を含む画像の場合、対応する空白を含む領域が形成される期間において、現像電流を測定するように現像電源648及び電流測定部646を制御する。
次に、図9A及び図9Bを参照して、本実施形態に係る表面電位算出プロセスについて説明する。図9及び図9Bは、本実施形態に係る表面電位算出プロセスを示すフローチャートである。図9Bは、図9Aの続きである。
まず、制御部10は、ユーザーによる複数枚(複数ページ)の画像形成処理を行うジョブを実行する指示が画像形成装置1に入力されると(ステップS11)、対応する画像データを参照し、複数枚のうちの1枚の用紙Pに形成するトナー像の印字率を取得する(ステップS12)。
制御部10は、取得したトナー像の印字率が所定の閾値より高い場合(ステップS12でNo)、トナー像を形成するよう現像装置64を制御する(ステップS18)。処理は、ステップS16へ進む。
一方、制御部10は、取得したトナー像Fの印字率が所定の閾値以下の場合(ステップS12でYes)、第1余白形成期間においてバイアス電圧Vdc1を現像ローラー641に印加するよう現像電源648を制御する。電流測定部646は、第1余白形成期間において現像電流を測定する(ステップS13)。
制御部10は、トナー像を形成するよう現像装置64を制御する(ステップS14)。
制御部10は、第2余白形成期間においてバイアス電圧Vdc1を現像ローラー641に印加するよう現像電源648を制御する。電流測定部646は、第2余白形成期間において現像電流を測定する(ステップS15)。
制御部10は、現像装置64が形成したトナー像が最終ページ以外に相当する場合(ステップS16でNo)、記録媒体間期間においてバイアス電圧Vdc1を現像ローラー641に印加するよう現像電源648を制御する。電流測定部646は、記録媒体間期間において現像電流を測定する(ステップS17)。制御部10は、次のページの画像形成処理を行うよう現像装置64を制御する(ステップS12)。
一方、制御部10は、現像装置64が形成したトナー像が最終ページに相当する場合(ステップS16でYes)、画像形成処理を終了する。処理は、ステップS19へ進む。
算出部647は、電流測定部646によって、第1余白形成期間及び第2余白形成期間と記録媒体間期間とにおいてそれぞれ測定された各現像電流の平均値を算出する(ステップS19)。
算出部647は、複数のジョブにおいて現像電流の平均値を算出済みであり、表面電位の算出が可能な場合(ステップS20でYes)、表面電位を算出する(ステップS21)。
制御部10は、算出部647によって算出された表面電位に基づいて、次のトナー像の形成時に現像ローラー641に印加するバイアス電圧を設定する(ステップS22)。
一方、算出部647は、表面電位の算出が不可能な場合(ステップS20でNo)、次のジョブを実行する指示が画像形成装置1に入力されるまで待機する(ステップS11)。
本実施形態において、1つの用紙Pに含まれる2つの余白領域のうちの一方の余白領域が形成される期間を第1余白形成期間とし、他方の余白領域が形成される期間を第2余白形成期間とする構成としたが、これに限らず、複数の用紙Pに含まれる余白領域のうちの1つの余白領域が形成される期間を第1余白形成期間とし、他の1つの余白領域が形成される期間を第2余白形成期間として、現像電流を測定して表面電位を算出してもよい。
また、本実施形態において、1つの用紙Pには、2つの余白領域が含まれる構成としたが、これに限らず、3つ以上の余白領域が含まれる構成、又は1つの余白領域が含まれる構成であってもよい。
次に、本発明が実施例に基づき具体的に説明されるが、本発明は以下の実施例によって限定されない。
本発明の実施例では、画像形成装置1として複合機を使用した。複合機は、TASKalfa2550Ci(京セラドキュメントソリューションズ株式会社)改造機であった。
複合機の実験条件は次の通りであった。
・感光体ドラム65:アモルファスシリコン(a-Si)ドラム
・感光体ドラム65の膜厚:20μm
・帯電装置63:帯電ローラーの芯金の外径 6mm、ゴム肉厚3mm、ゴム抵抗6.0LogΩ
・帯電バイアス:直流のみ
・ブレード645:SUS430、磁性
・ブレード645の厚み:1.5mm
・現像ローラー641の表面形状:ローレット加工+ブラスト
・現像ローラー641の外径:20mm
・現像ローラー641の凹部:周方向80列
・現像ローラー641の周速/感光体ドラム65の周速:1.8
・現像ローラー641及び感光体ドラム65間の距離:0.30mm
・バイアス電圧の交流成分:Vpp1200V、duty50%、短形波、8kHz
・トナー:粒子径6.8μm、正帯電性
・キャリア:粒子径38μm、フェライト・樹脂コートキャリア
・トナー濃度:6%
・プリント速度:55枚/分
次に、図10及び図11を参照して、本実施例に係る画像形成装置1において算出された表面電位について説明する。
図10は、本実施例に係る画像形成装置1において、ジョブ1~3が実行された際に、3段階のバイアス電圧を現像ローラー641に印加した場合に測定されたジョブごとの現像電流の平均値を示す表である。
図11は、図10に示すバイアス電圧と現像電流の平均値との関係を示すグラフである。図11は、縦軸に現像電流を示し、横軸にバイアス電圧を示す。
本実施例において、ジョブ1において、240[V]のバイアス電圧を印加した場合、測定された現像電流の平均値は、-0.16[μA]である。ジョブ2において、300[V]のバイアス電圧を印加した場合、測定された現像電流の平均値は、0.11[μA]である。ジョブ3において、360[V]のバイアス電圧を印加した場合、測定された現像電流の平均値は、0.31[μA]である。
図11に示すように、本実施例に係る画像形成装置1において、表面電位は、273[V]と算出される。
本実施例において、印加するバイアス電圧の差を最大120Vとしたが、これに限らず、最大100Vであってもよい。ただし、印加するバイアス電圧の差は、50V程度が望ましい。
また、本実施例において、感光体ドラム65は、アモルファスシリコンドラムであったが、これに限らず、正帯電有機感光体ドラムであってもよい。感光体ドラム65にアモルファスシリコンドラムを用いた場合、感光層の誘電率が正帯電有機感光体ドラムよりも高くなり、電流が流れやすく、また、キャリア抵抗値が小さくなることから、測定精度が高くなる。
また、本実施例において、2成分現像剤を用いたが、これに限らず、1成分現像剤を用いてもよい。
以上、図面(図1~図11)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、画像形成装置の分野に利用可能である。
1 :画像形成装置
63 :帯電装置
64 :現像装置
65 :感光体ドラム
646 :電流測定部
647 :算出部
648 :現像電源
ER1 :先端余白領域
ER2 :後端余白領域
F、F1、F11、F12、F1L、F2、F21、F22、F2L :トナー像
Id1、Id11A、Id11B、Id12A、Id12B、Id1A~E、Id1LB、Id2、Id21A、Id21B、Id22A、Id22B、Id2LB、IdT11、IdT21 :現像電流
P、P1、P2 :用紙
PR :印字領域
TB1、TB11、TB21 :記録媒体間期間
TE11、TE12、TE21、TE22 :余白形成期間
TP1、TP2 :印字期間
V0、V0A、V0B :表面電位
Vdc、Vdc1、Vdc2 :バイアス電圧

Claims (4)

  1. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体を帯電させる帯電装置と、
    前記像担持体にトナーを供給し、前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、
    前記現像装置に所定のバイアス電圧を印加する現像電源と、
    前記現像装置を流れる現像電流を測定する電流測定部と、
    前記電流測定部によって測定された前記現像電流に基づいて、前記像担持体の表面電位を算出する算出部と
    を備え、
    前記現像装置は、1つのジョブにおいて、対応する記録媒体における印字領域に画像を形成するための複数の前記トナー像を順に形成し、
    前記現像装置は、前記トナー像の形成を行う印字期間において、前記トナー像を形成することにより、前記記録媒体に前記印字領域及び余白領域を形成し、
    前記電流測定部は、前記現像装置が前記余白領域を形成する余白形成期間、及び搬送される2枚の前記記録媒体の間の期間に相当する記録媒体間期間の少なくともいずれか一方において前記現像電流を測定し、
    前記算出部は、前記ジョブごとに、前記電流測定部によって測定された複数の前記現像電流の平均値を算出し、前記平均値に基づいて前記表面電位を算出する、画像形成装置。
  2. 前記現像電源は、前記ジョブごとに複数段階のバイアス電圧を前記現像装置に印加する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記算出部は、印字率が所定の閾値より高い前記トナー像の形成が行われることにより形成される前記余白領域を形成する前記余白形成期間、及び前記トナー像の形成直後の前記記録媒体間期間の少なくともいずれか一方において測定された前記現像電流を、前記表面電位の算出に用いない、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像電源は、前記トナー像の形成において、前記算出部によって算出された前記表面電位に基づいて設定されたバイアス電圧を前記現像装置に印加する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2020114846A 2020-07-02 2020-07-02 画像形成装置 Active JP7547812B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020114846A JP7547812B2 (ja) 2020-07-02 2020-07-02 画像形成装置
US17/362,948 US11487218B2 (en) 2020-07-02 2021-06-29 Image forming apparatus that calculates surface potential of image carrier according to developing current

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020114846A JP7547812B2 (ja) 2020-07-02 2020-07-02 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022012771A true JP2022012771A (ja) 2022-01-17
JP7547812B2 JP7547812B2 (ja) 2024-09-10

Family

ID=80148936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020114846A Active JP7547812B2 (ja) 2020-07-02 2020-07-02 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7547812B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003295540A (ja) 2002-04-05 2003-10-15 Pfu Ltd 電子写真装置
JP4329548B2 (ja) 2004-01-20 2009-09-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP4094642B2 (ja) 2006-04-20 2008-06-04 シャープ株式会社 画像形成装置、画像形成方法、画像形成プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP6168910B2 (ja) 2013-08-19 2017-07-26 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2017083651A (ja) 2015-10-28 2017-05-18 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6821348B2 (ja) 2016-07-13 2021-01-27 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7547812B2 (ja) 2024-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11320772B2 (en) Image forming apparatus that estimates toner deterioration status, from toner use amount and developing current
JP7547812B2 (ja) 画像形成装置
JP7547813B2 (ja) 画像形成装置
JP7459601B2 (ja) 画像形成装置
JP7505365B2 (ja) 画像形成装置
JP7547929B2 (ja) 画像形成装置
JP7409200B2 (ja) 画像形成装置
JP7415722B2 (ja) 画像形成装置
JP7447638B2 (ja) 画像形成装置
US11487218B2 (en) Image forming apparatus that calculates surface potential of image carrier according to developing current
US11131942B1 (en) Image forming apparatus
JP7547924B2 (ja) 画像形成装置
JP2022069075A (ja) 画像形成装置
US11556074B2 (en) Image forming apparatus comprising image bearing member surface potential calculating section
US11644779B2 (en) Image forming apparatus with toner density adjustment control
US11573501B2 (en) Image forming apparatus capable of calculating surface potential of image carrier based on development current
JP2021131480A (ja) 画像形成装置
JP2009181114A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の濃度制御方法
JP2006091324A (ja) 画像形成装置
JP2023028361A (ja) 画像形成装置
JP2023012216A (ja) 画像形成装置
JP2021124552A (ja) 画像形成装置
JP2022046150A (ja) 画像形成装置
JP5655530B2 (ja) 画像形成装置
JP2018116148A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240508

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20240618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7547812

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150