JP2022012384A - 襟巻き - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に着用することのできる襟巻きを提供する。【解決手段】ストール10は、長尺の布状のストール本体11や、マスクとして機能する布状のマスク機能部12を備える。ストール10は、マスク機能部12を脱着可能な収容ポケット13を備える。収容ポケット13は、ストール本体11の長手方向における中間部分に配置される。ストール10は、耳に引っ掛けるための一対の耳掛け部14を備える。耳掛け部14は、収容ポケット13を間に挟む位置に、ストール本体11と一体に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、首の周囲に巻くように着用する襟巻きに関するものである。
近年、花粉症患者の増加やコロナウィルス感染症の流行等に伴い、口や鼻を覆うマスクの着用機会が増えている。
従来、マスクを取り付けることの可能なマフラーが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載のマフラーは、その長手方向における中央に、一対の帯状体が長手方向に間隔を置いた状態で設けられている。これら帯状体は、マフラーの着用状態における上下方向に延びており、上端および下端がマフラーの裏面に固定されている。
このマフラーには、その裏面と帯状体との間に布状のマスク本体を通して挟む態様で、同マスクが取り付けられる。このマフラーによれば、同マフラーとマスクとを同時に着脱することが可能になる。また、マフラーの着用に際してマスクの耳掛け部が着用者の耳に掛けられるため、着用時におけるマフラーの「ずり落ち」が抑えられるようになる。
特開2006-249591号公報
上記マフラーでは、その裏面と帯状体との間での挟持によってマスク(詳しくは、布状のマスク本体)が留められている。そのため、マフラーを着用する際に、同マフラーとマスクとの相対位置がずれ易い。このことから上記マフラーは、その着用に際して同マフラーとマスクとの相対位置を整える必要が生じるおそれがあり、これに起因してマフラーおよびマスクの着用が煩わしくなってしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、容易に着用できる襟巻きを提供することにある。
上記課題を解決するための襟巻きは、長尺の布状の襟巻き本体と、マスクとして機能する布状のマスク機能部と、前記襟巻き本体の長手方向における中間部分に配置されて前記マスク機能部を脱着可能なマスク着脱部と、前記マスク着脱部を間に挟む位置に前記襟巻き本体と一体に設けられた一対の耳掛け部とを備える。
上記課題を解決するための襟巻きは、長尺の布状の襟巻き本体と、前記襟巻き本体の長手方向における中間部分に配置されて、マスクとして機能する布状のマスク機能部を脱着可能なマスク着脱部と、前記マスク着脱部を間に挟む位置に前記襟巻き本体と一体に設けられた一対の耳掛け部とを備える。
上記構成によれば、マスク機能部を間に挟む位置に設けられた一対の耳掛け部と襟巻き本体とが一体になっているため、それら耳掛け部を利用して襟巻きを着用するといった簡素な手順により、マスク着脱部および襟巻き本体の着用位置が自ずと一定に保たれるようになる。したがって、マスク着脱部および襟巻き本体を有する襟巻きを容易に着用することができる。
上記襟巻きにおいて、前記マスク着脱部は、前記マスク機能部を収容する収容ポケットであることが好ましい。
上記構成によれば、マスク機能部を収容ポケットに収容することによって襟巻き本体に係止することができる。しかも、マスク機能部を収容ポケットから取り出すことによって襟巻き本体から係脱することができる。
上記襟巻きにおいて、前記襟巻き本体には、ノーズワイヤーが設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、マスク機能部とともに襟巻き本体を着用者の顔面(詳しくは、鼻およびその周辺)にフィットさせることができる。
本発明によれば、襟巻きを容易に着用することができる。
一実施形態のストールの背面図。 ストールの正面図。 ストールにおける収容ポケットの周辺を拡大して示す背面図。 ストール本体の図3の4-4線に沿った断面図。 マスク機能部の取り付け過程を示す背面図。 マスク機能部の取り付け過程を示す背面図。 ストールの着用手順の一例を示す説明図。 ストールの着用手順の一例を示す説明図。 ストールの着用手順の一例を示す説明図。
以下、一実施形態の襟巻きについて説明する。
図1および図2に示すように、襟巻きとしてのストール10はストール本体11を有している。ストール本体11は、綿の布によって長尺状に形成されている。本実施形態では、ストール本体11が襟巻き本体に相当する。
ストール10は、口や鼻を覆うマスクとして機能するマスク機能部12を有している。マスク機能部12は、ガーゼ布が複数枚重ねられた構造をなしており、矩形状に形成されている。
ストール10は、マスク機能部12を収容する収容ポケット13を有している。収容ポケット13は、ストール本体11の長手方向における中間部分に配置されている。本実施形態では、収容ポケット13がマスク着脱部に相当する。
図1および図3に示すように、収容ポケット13は、メッシュ状の布によって矩形状に形成されている。収容ポケット13は、ストール10を着用した状態で着用者の右側の端部13Rと左側の端部13Lと下側の端部13Bとがそれぞれストール本体11に縫い付けられて固定されている。これにより、収容ポケット13は、上部が開口したポケット状をなしている。
図1および図2に示すように、ストール10は、耳に引っ掛けるための一対の耳掛け部14を有している。耳掛け部14は、長手方向において収容ポケット13を間に挟む位置に設けられる。耳掛け部14は、ゴム紐によって形成されており、ゴム紐の両端が収容ポケット13とともにストール本体11に縫い付けられることによって同ストール本体11に一体に設けられている。
図3および図4に示すように、ストール10は、ノーズワイヤー15を有している。ノーズワイヤー15は、合成樹脂製の線材によって形成されている。ストール本体11の上端部分11Uは、布材が筒状をなすように折り返された状態で縫い合わされている。ノーズワイヤー15は、そうしたストール本体11の上端部分11Uの内部に設けられている。ノーズワイヤー15は、その両端がストール本体11に縫い付けられて固定されている。ノーズワイヤー15の長手方向における延設長は、収容ポケット13の長手方向における延設長よりも長くなっている。
本実施形態のストール10では、収容ポケット13に対してマスク機能部12を着脱可能になっている。
図1および図5に示すように、マスク機能部12は、収容ポケット13の収容スペースの略二倍の大きさに形成されている。そして、収容ポケット13にマスク機能部12を取り付ける際には、先ず、収容ポケット13の内部にマスク機能部12の略半分が挿入される。その後、図6に示すように、マスク機能部12における挿入されていない部分が、収容ポケット13の外面を覆うように折り返される。
本実施形態では、このようにしてマスク機能部12を収容ポケット13に収容することにより、同マスク機能部12をストール本体11に係止することができる。また、本実施形態のストール10では、収容ポケット13の外面(着用者の顔側の面)がマスク機能部12によって覆われる。これにより、収容ポケット13が着用者の顔面に直接触れない構造にすることができるため、同収容ポケット13への汚れ(例えば、化粧汚れ)の付着を抑えることができる。したがって、マスク機能部12を交換したり洗濯したりすることのみをもって、ストール本体11を長い期間にわたって清潔に保つことができる。
一方、収容ポケット13からマスク機能部12を取り外す際には、マスク機能部12が収容ポケット13から引き抜かれる。本実施形態では、このようにしてマスク機能部12を収容ポケット13から係脱させることができる。
以下、本実施形態のストール10による作用効果について説明する。
図6に示すように、ストール10を着用する前には、同ストール10の収容ポケット13にマスク機能部12が取り付けられる。そして図7に示すように、ストール10を着用する際には先ず、同ストール10の耳掛け部14が着用者の耳に掛けられる。次に、図7および図8に示すように、ストール本体11が着用者の首の周囲に巻き付けられる。その後、図9に示すように、ストール本体11を着用者の胸の部分で一回結ぶことによって結び目が形成される。
本実施形態のストール10では、マスク機能部12および収容ポケット13を間に挟む位置に設けられた一対の耳掛け部14とストール本体11とが一体になっている。そのため、それら耳掛け部14を利用してストール10を着用するといった簡素な手順により、マスク機能部12およびストール本体11の着用位置が自ずと一定に保たれるようになる。したがって、ストール10がマスクとして機能するマスク機能部12と襟巻きとして機能するストール本体11とを有するとはいえ、同ストール10を容易に着用することができる。
ここで、マスク機能部12の一部のみがストール本体11に留められていると、ストール10の使用に際して、ストール本体11とマスク機能部12との相対位置がずれ易く、ストール本体11およびマスク機能部12の一方のみが大きく撓んだ状態になる等、同ストール本体11の変形にマスク機能部12の変形が追従しなくなるおそれがある。こうした場合には、ストール本体11に対するマスク機能部12の位置を直したうえでストール10を着用すればよいが、そうした作業は煩わしい。
この点、本実施形態のストール10では、マスク機能部12の略半分がストール本体11の収容ポケット13に収容された状態で、同マスク機能部12の残りの半分が折り返された状態になっている。そのため、ストール本体11の変形に追従してマスク機能部12が変形するようになる。これにより、ストール本体11に対するマスク機能部12の位置を直す作業が不要になるため、ストール10を容易に着用することができる。しかも、ストール10の使用時においてストール本体11とマスク機能部12との相対位置のずれを直す必要がほぼなくなり、同ストール10の着け心地を良くすることができる。
また図9に示すように、ストール10を着用する際には、ストール10のノーズワイヤー15が、ストール本体11ともども着用者の顔面に押し付けられることによって、同ストール本体11と顔面との隙間を無くすように変形される。これにより、マスク機能部12とともにストール本体11を着用者の顔面(詳しくは、鼻およびその周辺)にフィットさせることができる。
単にマスクを着用すると、どうしてもマスクが目立ってしまうため、お洒落が制限されてしまう。マスク着用時においても、マスクによって制限されることなく、お洒落を楽しみたいといった要望がある。この点、本実施形態のストール10によれば、着用することによってマスク機能を得ることができる。しかも、ストール10を着用した状態(例えば、図9に示す状態)において、マスクとして機能する部分(詳しくは、マスク機能部12や耳掛け部14)が外部から見えにくい構造になっている。そのため、ストール本体11による装飾効果によって、着用者はお洒落を楽しむことができるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)マスクとして機能するマスク機能部12と襟巻きとして機能するストール本体11とを有するストール10を容易に着用することができる。
(2)ストール本体11に、マスク機能部12を収容する収容ポケット13を設けるようにした。そのため、マスク機能部12を、収容ポケット13に収容することによってストール本体11に係止することができる。しかも、マスク機能部12を収容ポケット13から取り出すことによってストール本体11から係脱することができる。
(3)ストール本体11にノーズワイヤー15を設けるようにした。そのため、マスク機能部12とともにストール本体11を着用者の顔面にフィットさせることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・マスク機能部12としては、ガーゼ布によって形成されたものに限らず、不織布によって形成されたものなど、マスクとして機能する布状のものであれば、任意の素材によって形成されたものを用いることができる。
・マスク機能部12の全体を収容ポケット13の内部に収容することによって、マスク機能部12をストール本体11に係止するようにしてもよい。
・耳掛け部14は、ゴム紐によって形成することに限らず、伸縮性を有する織布製の紐によって形成するなど、任意の素材によって形成することができる。
・収容ポケット13の形成材料としては、穴の開いていない非メッシュ状の織布や、不織布などを採用することができる。
・収容ポケット13を、右側が開口したポケット状に形成したり、左側が開口したポケット状に形成したりするなど、任意の部分が開口したポケット状に形成することができる。
・収容ポケット13を、面ファスナーやスナップボタン等によって、ストール本体11の裏面に着脱可能に留めるようにしてもよい。同構成によれば、収容ポケット13が汚れたときに、同収容ポケット13をストール本体11から取り外して交換したり洗濯したりすることができる。なお上記構成においては、収容ポケット13を一部が開口したポケット状にする必要はなく、その外縁の全周をストール本体11に留めるようにしてもよい。
・収容ポケット13を省略することができる。この場合には、マスク機能部12をストール本体11の裏面に対して、面ファスナーやスナップボタン等によって着脱可能な態様で直接留めるようにすればよい。この構成では、面ファスナーやスナップボタン等の一方(詳しくは、ストール本体11の裏面に固定される部分)がマスク着脱部に相当する。
・ストール本体11の素材としては、綿の布に限らず、麻や、フリース、ウール、シルク、カシミヤなどの任意の素材の布を採用することができる。同構成によれば、季節やシーンに合わせて任意の素材のものを選択してコーディネートすることができる。
・ノーズワイヤー15の形成材料は、顔面に沿って曲げることのできる材料であればよく、合成樹脂製の線材の他、針金を採用することができる。
・ノーズワイヤー15を省略することができる。
・上記実施形態にかかる襟巻きは、ストール10に適用することに限らず、マフラーに適用することもできる。
10…ストール
11…ストール本体
12…マスク機能部
13…収容ポケット
14…耳掛け部
15…ノーズワイヤー

Claims (4)

  1. 長尺の布状の襟巻き本体と、
    マスクとして機能する布状のマスク機能部と、
    前記襟巻き本体の長手方向における中間部分に配置されて前記マスク機能部を脱着可能なマスク着脱部と、
    前記マスク着脱部を間に挟む位置に前記襟巻き本体と一体に設けられた一対の耳掛け部と、
    を備える襟巻き。
  2. 長尺の布状の襟巻き本体と、
    前記襟巻き本体の長手方向における中間部分に配置されて、マスクとして機能する布状のマスク機能部を脱着可能なマスク着脱部と、
    前記マスク着脱部を間に挟む位置に前記襟巻き本体と一体に設けられた一対の耳掛け部と、
    を備える襟巻き。
  3. 前記マスク着脱部は、前記マスク機能部を収容する収容ポケットである
    請求項1または2に記載の襟巻き。
  4. 前記襟巻き本体には、ノーズワイヤーが設けられている
    請求項1~3のいずれか一項に記載の襟巻き。
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