JP2022011238A - 熱風発生用ヒータ及びその碍子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】碍子1の気体流通孔12の内壁面に複数の突条部13を設け、この突条部13によって電熱線20を平面的に支持できる。これら碍子1をエアー流通方向に所定間隔を維持して略平行に配列する。前記碍子1に設けた複数の気体流通孔12を縦及び横方向に整列させ、その整列された気体流通孔12の全体を上下方向に偏向して設ける。これらの碍子1を気体流通方向に間隔を置いて配列する際に、隣接した碍子1をそれぞれ180度回転させた状態に配列する。これにより電熱線20は各碍子1間で上下に偏向して配線される。
【選択図】図1
Description
図6に示した碍子50は、円柱形状を有するいわゆるレンコン碍子と呼ばれるものであって、その軸方向に多数の気体流通孔52、52、…が設けられ、該気体流通孔52のそれぞれに抵抗加熱合金から成る螺旋状に巻回された電熱線が配線されたものである。
この碍子50は、その適数個を軸方向に配列し、それぞれの気体流通孔52の位置を合致させて重ね合わせ、熱風発生用ヒータ内に配備される。
図中右端側の気体の供給口61と、図中左端側の熱風の吐出口62を有するヒータ収納体65の内部には上記碍子50が4個軸方向(気体流通方向D)に直列に配列され、固定されている。
異常過熱防止用の熱伝対等の温度センサは、図示はしていないが、中央部分に位置する何れかの気体流通孔52に配設することができる。この場合には螺旋状に巻回された電熱線の中心部分に挿通させて配置することとなる。
吐出温度を感知する吐出温度感知センサTは、ヒータ収納体65内の最も吐出口側に位置する碍子の前方にヒータ収納体65の外部から配設される。
碍子に配線される電熱線が、送風気体の急激増加(気体流通孔を通過する風速の変化)、或は重力により、力の負荷される方向へ伸びてしまい(螺旋状に巻回された電熱線の隣接する線と線の間の距離(ピッチ)にムラが出る)、これによる異常過熱によって各気体流通孔内を通過する風量が変わってしまうため、高温熱風を安全に長期にわたり吐出することが出来ない。
この電熱線の伸長の問題は、電熱線に電流を流すと磁界が発生し、この磁界による電熱線の振動によっても促進される可能性がある。
碍子による電熱線の保持が不十分で、機械的振動又は磁界的振動に弱い。電熱線は碍子の気体流通孔に挿通されて配線されているだけなので、碍子によって電熱線は保持されていない。
下記特許文献1に記載の発明は、碍子と電熱線との組み合わせを工夫することにより、碍子自体が電熱線を保持せずとも、800℃から1000℃程度の高温熱風を連続吐出させることができる熱風発生用ヒータを提供することがその課題であり、更にその軽量化、省資源化、コンパクト化、及びコスト低減化をも図り、尚且つ従来のヒータよりも性能を向上させること、即ち、その送風気体への熱交換効率を向上させ、従来のもの以上の連続吐出気体温度を得ることができるようにすることがその課題であった。
尚、実際には高温熱風は約1300℃程度吐出することができるのであるが、本願においては上記温度範囲の熱風の吐出を目的としている。
また、突条部間の溝条部の存在により、供給気体は前記溝条部内にも流通し、電熱線の外周部と内周部から熱を吸収すると共に、碍子の突条部等に蓄積された熱をも吸収できることとなる。
この碍子間での送風気体の混合・混和によって、送風気体のそれぞれの気体流通孔内での温度むら(温度相違)が解消され、一定の昇温が実現される。これが各碍子間の空間で繰り返し行われることとなり、その結果送風気体への熱交換効率がより向上する。
更に、この碍子間の間隔によって各気体流通孔内を通過する風量をほぼ同じ量にすることもでき、電熱線から送風気体への熱変換効率をより向上させることができる。
このような構成を採用したのは、高温になると電熱線の合金材料の機械的強度が落ち、それと交流電圧が加わることによるオン・オフの温度変化、微振動が起き、空気が発熱体と熱交換するために、そこに風速10~50m/秒(機種により相違)の空気を碍子の気体流通孔に強制的に吹き込むことによって、発熱体の熱が空気と密着して加熱できる。
電熱線が偏向距離分、下がったり、上がったり(又は左右にジグザクに)の繰り返しを行うこと、さらに碍子間を所定距離分開けることで、この空間で起こる空気の混ざりの現象等が相まって、発熱体の寿命と連続高温熱風吐出性能が向上することとなった。
数個並べた碍子の気体流通孔に電熱線が直線的に挿通されれば、高温電熱線は、空気の流速で押された方向に徐々に飛び出してしまう。
また、発熱体を一直線に挿通すると、送風中少しのきっかけで上下振動(共振振動)が発生することとなる。特に高温の場合、碍子と碍子の間で、発熱体コイルの弛みも生じる。
気体流通孔が、次の碍子の気体流通孔とその中心が偏向距離分ずれる(上下する又は左右する)ことによる効果で、そこに流れる送風気体に適度な風速の乱流空間ができ、複数の気体流通孔から出た不均等な流速を均一にする効果も生じるのである。
熱風発生用ヒータにおける碍子と電熱線との関係構造をより具体化したものである。
これにより、所望位置での温度測定が可能となる。
図1は、本発明に係る熱風発生用ヒータに用いられる碍子の一実施形態を示しており、その(A)が平面図、その(B)が正面図、その(C)が側面図である。
図2は、上記実施形態に係る碍子の気体流通孔部分を拡大して示し、その(A)が正面説明図、その(B)が断面説明図である。
この碍子1の紙面表裏方向(気体流通方向)には送風気体が流通する気体流通孔12を縦に3個横に4個、合計12個、縦横に整列させて設けている。
図2から解る通り、この気体流通孔12の内壁面には、周方向に同じ間隔で突条部13を気体流通方向に8個設けており、これらの突条部13同士の間には、溝条部14が同じく8個、小孔のように形成されることとなる。
電熱線20としてはオーステナイト系抵抗加熱合金を利用している。
上記突条部13同士の間の上記小孔のような溝条部14の存在により、送風気体は、気体流通孔12内に強制的に送り込まれ、上記電熱線20の内周部及び外周部と強制的に接触して電熱線20から熱を奪い、同時に上記碍子1の突条部13からもより有効に熱を奪うことが可能となる。
図2(B)では直線状に面取りが成されているように表示されているが、現物は半径1.5mmのアール状に曲線的に面取りがなされている。
この面取り部12の存在により、気体流通孔12内の通過風量の圧力損失が6%程減少し、通過風量がアップした。
このようにして横一列に4ターンさせて1本配線し、上下3列で3本の電熱線を配線することができ、これら3本の電熱線の端子を全て供給口側に配置することができる。
即ち、最下段の3列目の気体流通孔12が設けられている位置は、碍子1の下側縁部1sから距離dだけ上方位置に配置されている。
即ち、気体流通孔12の全体が正面視下方に偏向距離αだけ偏向されて、換言すれば、ズレて設けられているのである。
この偏向距離αは、相応しくは8mm程度であれば、その効果が明白に認められる。
従って、突条部の突出高さは約3.65mmとなる。このように本実地形態に係る突条部13の高さは非常に高く、その支持面は平面的に形成され、突条部13の間の溝条部14は極めて広い断面面積を有し、この溝条部14内にも送風気体が流通することとなるのである。
上記5個の碍子1のそれぞれの間隔k1からk4は、供給口5側の間隔が一番広く、吐出口側に向かって順次狭く配列し、一番吐出口側の間隔k4を一番狭く配列している。
勿論、この間隔を同一とすることもできる。
即ち、低温側(供給口側)は電熱線と空気の温度差が大きいため、碍子の間隔を広くすることができ、吐出口側に向って送風気体と電熱線との温度の差が少なくなるので、さらに熱交換効率を良くするために、碍子間の間隔距離を供給口側よりも狭くするのが理想となるのである。
碍子1に設けた気体流通孔12の全体は、図1にて説明した通り、下方に偏向距離αだけ偏らせている。
このようにして5個の碍子1を図3(B)のように配列することにより、図示していない電熱線が供給口5の側から上・下・上・下・上(一点鎖線の中心線で示している。)というように上下して配線されることとなる。この配線状態は次の図4で示す。
また、気体流通孔12を左右に偏向させた場合も、上記上下に偏向させた場合と同じこととなる。つまり、上下偏向の形態を90度回転させると左右偏向となるからである。
それぞれの碍子1には横縦4×3個の合計12個の気体流通孔12が整列されて設けられている点、また、気体流通孔12の全てが距離α分だけ下方に偏向されている点も上記実施形態に係る碍子1と同じである。
図では、中段の一列のみの電熱線20を図示している。
この点が本願発明の最大の特徴部分であり、その効果についても上記発明の効果の欄で説明した。
この実施形態においては、ハウジングH内にカートリッジ及びフレームFによって4個の碍子1を同一鉛直平面内に並列して並べ、この4個の碍子1を気体流通方向Dに7列並べたものから成る。
この図5からも解る通り、挿通・配線された電熱線20は、各碍子1間で上下にズレた状態となり、電熱線20の気体流通孔12内からの飛び出しや、熱交換効率の向上に極めて大きな効果を発揮することとなるのである。
まず、碍子の寸法、気体流通孔の大きさ、突条部の高さ等々は適宜必要に応じて設計することができる。
碍子の外形形状についても、これを固定するカートリッジやフレーム等の固定手段の形態に応じて適宜設計変更することが可能である。
上記実施形態では、碍子をハウジング内に固定するために、カートリッジやフレーム等を用いて固定したが、その固定方法も全く自由に設計変更することができる。
それぞれの碍子の間に設けた間隔空間の距離(気体流通方向の距離)も20mmから80mmの範囲内であれば、その効果が認められる。
尚、この間隔距離は、エアー供給口側で広く、吐出口側で狭く設定することも可能であり、このようにすることによってより熱交換効率を適切に向上させることができる。
2 上カートリッジ
3 下カートリッジ
4 側面カートリッジ
5 供給口
7 端子
11 凹所
12 気体流通孔
12r 面取り
13 突条部
14 溝条部
15 孔部
20 電熱線
α 偏向距離
d 距離
F フレーム
k1、k2、k3、k4 間隔
Claims (7)
- ハウジング内に複数の碍子を配列し、これらの碍子に設けられた複数の気体流通孔に螺旋状に巻回した電熱線を挿通し、ハウジングの供給口からエアーを供給してその吐出口から高温熱風を吐出させることができる熱風発生用ヒータにおいて、
前記碍子のそれぞれの気体流通孔の内壁面にはそのエアー流通方向に複数の突条部を設け、この突条部によって前記発熱体を支持することができると共に、これらの突条部の間の溝条部にもエアーが流通することによって前記電熱線の外周部と内周部から熱を吸収することができ、
前記突条部の前記発熱体を支持する支持面を平面的に形成し、
これら碍子をエアー流通方向に所定間隔を維持して略平行に配列し、
更に、前記碍子に設けた複数の気体流通孔を縦及び横方向に整列させ、その整列された気体流通孔の全体を上下方向又は左右方向の何れか一方に偏向して設け、
これらの碍子を気体流通方向に配列する際に、隣接した碍子をそれぞれ180度回転させた状態に配列したことを特徴とする熱風発生用ヒータ。 - 前記碍子は、正面視略矩形形状の外形形状を有し、複数設けた気体流通孔の数は偶数として電熱線の端子を一方端側に配置でき、それぞれの碍子の間隔を約20mmから約80mmの範囲内とし、吐出口側の碍子間の距離を供給口側の碍子間の距離よりも小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の熱風発生用ヒータ。
- 前記碍子に設けた複数の気体流通孔の全体を上下方向又は左右方向に約8mm程度偏向させたことを特徴とする請求項2に記載の熱風発生用ヒータ。
- 前記碍子の複数を正面視縦方向及び/又は横方向に複数重ね合わせて固定し、ヒータの容量を変更することができることを特徴とする請求項2又は3に記載の熱風発生用ヒータ。
- 前記気体流通孔の入口部と出口部の開口縁部を面取りしてアール状に形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の熱風発生用ヒータ。
- 前記碍子に設けた複数の気体流通孔に囲まれた部位に温度センサ挿通用の孔部を前記気体流通孔に略平行に設けたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の熱風発生用ヒータ。
- 請求項1乃至6の何れか1項に記載の熱風発生用ヒータに使用される熱風発生用ヒータの碍子。
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