JP2022011223A - 空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】空調室の小型化に寄与する加湿装置を用いた空調システムを提供する。【解決手段】空調システムは、空調室と、空調室の空気を温調する空調機と、空調機によって温調された空気を加湿する加湿装置16と、空調室の空気を複数の屋内空間に搬送する複数の搬送ファンとを備える。そして、加湿装置16は、回転モータ34によって回転する回転軸35と、回転軸35に固定され、回転軸35とともに回転することにより空調機によって温調された空気を装置内に導入する遠心ファン36と、回転軸35に固定され、回転軸35とともに回転することにより揚水口から揚水し、揚水した水を遠心方向に放出する筒状の揚水管37と、揚水管37より放出された水が衝突することにより、その水を微細化するとともに、微細化された水滴の一部を捕集する第一エリミネータ41と、揚水管37より揚水される水を貯水する貯水部40と、を有して構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の空間を空調する空調システムに関する。
従来、住居に対して全館空調機での空調が行なわれている。また、省エネルギー住宅需要の高まりと規制強化に伴い、高断熱・高気密住宅が増加していくことが予想されており、その特徴に適した空調システムが要望されている。
こうした空調システムとして、複数の空間(居室)等における空気の温湿度が目標温湿度となるように、複数の空間等から空調室に搬送されてくる空気を、空調室内において所定の温湿度に空調した上で、複数の空間等のそれぞれに搬送する全館空調システムが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2020-63899号公報
従来の全館空調システムでは、空調室内に設置された空調機(エアコンディショナー)によって空調室内の空気の温度を温調制御し、同じく空調室内に設置された加湿装置によって空調室内の空気の湿度を加湿制御している。そして、空調室内の空間を分割してそれぞれの空間で温調制御と加湿制御とを効率的に行うことにより空調室の小型化を実現している。しかしながら、従来の全館空調システムでは、加湿装置の構成自体は十分に検討されておらず、空調室を小型化する余地はまだ残っている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、空調室の小型化に寄与する加湿装置を用いた空調システムを提供するものである。
この目的を達成するため、本発明に係る空調システムは、屋内外から空気を導入可能に構成された空調室と、空調室に設置され、空調室の空気を温調する空調機と、空調室に設置され、空調機によって温調された空気を加湿する加湿装置と、空調室の空気を空調室とは独立した複数の屋内空間に搬送する複数の搬送ファンと、を備える。そして、加湿装置は、回転モータによって回転する回転軸と、回転軸に固定され、回転軸とともに回転することにより空調機によって温調された空気を装置内に導入する遠心ファンと、鉛直方向下方に揚水口を有し、回転軸に固定され、回転軸とともに回転することにより揚水口から揚水し、揚水した水を遠心方向に放出する筒状の揚水管と、揚水管より放出された水が衝突することにより、その水を微細化するとともに、微細化された水滴の一部を捕集するエリミネータと、揚水管の鉛直方向下方に設けられ、揚水口より揚水される水を貯水する貯水部と、を有して構成されることを特徴とするものである。
本発明によれば、空調室の小型化に寄与する加湿装置を用いた空調システムを提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る空調システムの接続概略図である。 図2は、空調システムを構成する加湿装置の概略断面図である。 図3は、加湿装置を構成する遠視ファンと揚水管の斜視断面図である。
本発明に係る空調システムは、屋内外から空気を導入可能に構成された空調室と、空調室に設置され、空調室の空気を温調する空調機と、空調室に設置され、空調機によって温調された空気を加湿する加湿装置と、空調室の空気を空調室とは独立した複数の屋内空間に搬送する複数の搬送ファンと、を備える。そして、加湿装置は、回転モータによって回転する回転軸と、回転軸に固定され、回転軸とともに回転することにより空調機によって温調された空気を装置内に導入する遠心ファンと、鉛直方向下方に揚水口を有し、回転軸に固定され、回転軸とともに回転することにより揚水口から揚水し、揚水した水を遠心方向に放出する筒状の揚水管と、揚水管より放出された水が衝突することにより、その水を微細化するとともに、微細化された水滴の一部を捕集するエリミネータと、揚水管の鉛直方向下方に設けられ、揚水口より揚水される水を貯水する貯水部と、を有して構成されることを特徴とするものである。
こうした構成によれば、回転モータによって回転する回転軸を揚水管と遠心ファンとで共有することで、個別の回転モータ(及び回転軸)を有して回転制御する場合に比べて、加湿装置を小型化することができるので、こうした加湿装置を用いた空調システムでは、空調室の小型化を実現することができる。
また、本発明の空調システムでは、揚水管には、回転軸の軸方向に互いに所定間隔を有して配置され、揚水管の外周面から遠心方向に突出して形成された複数の回転板が形成されていることが好ましい。これにより、揚水管では、揚水された水を、揚水管から回転板を伝って遠心方向に放出し、水滴としてエリミネータに向かって確実に飛散させることができる。
また、本発明に係る空調システムでは、遠心ファンは、回転板の鉛直方向上方において重畳して配置されていることが好ましい。これにより、遠心ファンと回転板とが実質的に一体化して構成できるので、加湿装置をさらに小型化することができる。このため、こうした加湿装置を用いた空調システムでは、空調室をさらに小型化することができる。
また、本発明に係る空調システムに用いる加湿装置では、鉛直方向上方から装置内に導入された空気は、遠心ファンを流通することによってエリミネータに向かって遠心方向に吹き出すように構成されている。これにより、遠心方向に吹き出された空気と、遠心方向に放出された水滴とをエリミネータにおいて混ざり合させ、エリミネータを流通する空気に対して微細化された水を含ませることができる。このため、加湿装置の加湿性能を向上させることができ、空調室の空気に対する加湿量を増加させることができる。
また、本発明に係る空調システムでは、エリミネータは、遠心ファンから吹き出した空気が遠心方向に流通する第一エリミネータと、第一エリミネータを流通した空気が鉛直方向上方に流通する第二エリミネータと、を有している。こうした構成によれば、第一エリミネータと第二エリミネータとによって、気化しにくい大粒の水滴を確実に捕集して分離することができるため、加湿装置によって発生した水滴が、空調室へ放出されることを抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、各図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(実施の形態1)
まず、図1を参照して、本実施の形態1に係る空調システム20について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る空調システム20の接続概略図である。
空調システム20は、複数の搬送ファン3(搬送ファン3a,3b)と、熱交換気扇4と、複数のダンパー5(ダンパー5a,5b)と、複数の循環口6(循環口6a,6b,6c,6d)と、複数の居室排気口7(居室排気口7a,7b,7c,7d)と、複数の居室給気口8(居室給気口8a,8b,8c,8d)と、居室温度センサ11(居室温度センサ11a,11b,11c,11d)と、居室湿度センサ12(居室湿度センサ12a,12b,12c,12d)と、エアコンディショナー(空調機)13と、加湿装置16と、集塵フィルタ17と、入出力端末19と、システムコントローラ14(空調システムコントローラに該当)と、を備えて構成される。
空調システム20は、建物の一例である一般住宅1内に設置される。一般住宅1は、複数(本実施の形態では4つ)の居室2(居室2a,2b,2c,2d)に加え、居室2と独立した少なくとも1つの空調室18を有している。ここで一般住宅1(住宅)とは、居住者がプライベートな生活を営む場として提供された住居であり、一般的な構成として居室2にはリビング、ダイニング、寝室、個室、子供部屋等が含まれる。また空調システム20が提供する居室にトイレ、浴室、洗面所、脱衣所等を含んでもよい。
ここで居室2aには、循環口6a、居室排気口7a、居室給気口8a、居室温度センサ11a、居室湿度センサ12a、システムコントローラ14、及び入出力端末19が設置されている。また、居室2bには、循環口6b、居室排気口7b、居室給気口8b、居室温度センサ11b、及び居室湿度センサ12bが設置されている。また、居室2cには、循環口6c、居室排気口7c、居室給気口8c、居室温度センサ11c、及び居室湿度センサ12cが設置されている。また、居室2dには、循環口6d、居室排気口7d、居室給気口8d、居室温度センサ11d、及び居室湿度センサ12dが設置されている。
一方、空調室18には、搬送ファン3a、搬送ファン3b、ダンパー5a、ダンパー5b、エアコンディショナー13、集塵フィルタ17、及び加湿装置16が設置されている。より詳細には、空調室18内を流れる空気の流通経路の上流側から、エアコンディショナー13、集塵フィルタ17、加湿装置16、搬送ファン3(搬送ファン3a、3b)、ダンパー5(ダンパー5a、5b)の順にそれぞれ配置されている。
空調室18では、各居室2から循環口6を通って搬送された空気(屋内の空気)と、熱交換気扇4により取り込まれて熱交換された外気(屋外の空気)とが混合される。空調室18の空気は、空調室18内に設けられたエアコンディショナー13及び加湿装置16によって温度及び湿度がそれぞれ制御され、すなわち空調されて、居室2に搬送すべき空気が生成される。空調室18にて空調された空気は、搬送ファン3により、各居室2に搬送される。ここで、空調室18は、エアコンディショナー13、加湿装置16、及び集塵フィルタ17などが配置でき、各居室2の空調をコントロールできる一定の広さを備えた空間を意味するが、居住空間を意図するものではなく、基本的に居住者が滞在する部屋を意味するものではない。
各居室2の空気は、循環口6により空調室18へ搬送される他、居室排気口7により熱交換気扇4を通して熱交換された後、屋外へ排出される。空調システム20は、熱交換気扇4によって各居室2から内気(屋内の空気)を排出しつつ、屋内に外気(屋外の空気)を取り込むことで、第1種換気方式の換気が行われる。熱交換気扇4の換気風量は、複数段階で設定可能に構成されており、その換気風量は、法令で定められた必要換気量を満たすように設定される。
熱交換気扇4は、内部に給気ファン及び排気ファン(図示せず)を有して構成され、各ファンを動作させることによって、内気(屋内の空気)と外気(屋外の空気)との間で熱交換しながら換気する。この際、熱交換気扇4は、熱交換した外気を空調室18に搬送する。
搬送ファン3は、空調室18の壁面(底面側の壁面)に設けられている。そして、空調室18の空気は、搬送ファン3によって搬送ダクトを介して居室給気口8から居室2に搬送される。より詳細には、空調室18の空気は、搬送ファン3aによって一般住宅1の一階に位置する居室2a及び居室2bにそれぞれ搬送されるとともに、搬送ファン3bによって一般住宅1の二階に位置する居室2c及び居室2dにそれぞれ搬送される。なお、各居室2の居室給気口8に接続される搬送ダクトは、それぞれ独立して設けられる。
ダンパー5は、搬送ファン3から各居室2に空気を搬送する際、ダンパー5の開度を調整することによって各居室2への送風量を調節する。より詳細には、ダンパー5aは、一階に位置する居室2a及び居室2bへの送風量を調整するとともに、ダンパー5bは、二階に位置する居室2c及び居室2dへの送風量を調整する。
各居室2(居室2a~2d)の空気の一部は、それぞれ対応する循環口6(循環口6a~6d)によって、循環ダクトを介して空調室18に搬送される。ここで、循環口6により搬送される空気は、搬送ファン3によって空調室18から各居室2に搬送される風量(給気風量)と、熱交換気扇4によって居室排気口7から屋外に排気される風量(排気風量)の差分だけ、循環空気として自然に空調室18に搬送される。なお、空調室18と各居室2とを接続する循環ダクトは、それぞれ独立して設けられてもよいが、循環ダクトの一部である複数の支流ダクトを途中より合流させて1つの循環ダクトに統合した後、空調室18に接続するようにしてもよい。
各循環口6(循環口6a~6d)は、上述の通り、各居室2(居室2a~2d)から空調室18に屋内の空気を搬送するための開口である。
各居室排気口7(居室排気口7a~7d)は、上述の通り、各居室2(居室2a~2d)から熱交換気扇4に屋内の空気を搬送するための開口である。
各居室給気口8(居室給気口8a~8d)は、上述の通り、空調室18から各居室2(居室2a~2d)に空調室18内の空気を搬送するための開口である。
居室温度センサ11(居室温度センサ11a~11d)は、対応する居室2(居室2a~2d)それぞれの居室温度(室内温度)を取得して、システムコントローラ14に送信するセンサである。
居室湿度センサ12(居室湿度センサ12a~12d)は、対応する居室2(居室2a~2dそれぞれの居室湿度(室内湿度)を取得して、システムコントローラ14に送信するセンサである。
エアコンディショナー13は、空調機に該当するものであり、空調室18の空調を制御する。エアコンディショナー13は、空調室18の空気の温度が設定温度(空調室目標温度)となるように、空調室18の空気を冷却又は加熱する。ここで、設定温度には、ユーザによって設定された目標温度(居室目標温度)と居室温度との温度差から必要熱量を算出して、その結果に基づいた温度に設定される。本実施の形態では、設定温度には、各居室2の空気の温度を、目標温度にまでより早く温調するために、少なくとも目標温度よりも高い温度である第一温度に設定される。
加湿装置16は、空調室18内のエアコンディショナー13の下流側に位置しており、各居室2の空気の湿度(居室湿度)が、ユーザによって設定された目標湿度(居室目標湿度)よりも低い場合に、その湿度が目標湿度となるように、空調室18の空気を加湿する。また、ここで扱う湿度は、それぞれ相対湿度で示されるが、所定の変換処理にて絶対湿度として扱ってもよい。この場合、居室2の湿度を含めて空調システム20での取り扱い全体を絶対湿度として取り扱うのが好ましい。
集塵フィルタ17は、空調室18内に導入される空気中に浮遊する粒子を捕集する集塵フィルタである。集塵フィルタ17は、循環口6を通して空調室18内に搬送された空気中に含まれる粒子を捕集することで、搬送ファン3によって屋内に供給する空気を清浄な空気にする。
システムコントローラ14は、空調システム20全体を制御するコントローラである。システムコントローラ14は、熱交換気扇4、搬送ファン3、ダンパー5、居室温度センサ11、居室湿度センサ12、エアコンディショナー13、加湿装置16のそれぞれと、無線通信により通信可能に接続されている。
また、システムコントローラ14は、居室温度センサ11及び居室湿度センサ12により取得された各居室2それぞれの居室温度及び居室湿度と、居室2a~2d毎に設定された目標温度(居室目標温度)及び目標湿度(居室目標湿度)等に応じて、空調機としてのエアコンディショナー13、加湿装置16、搬送ファン3の風量、及びダンパー5の開度を制御する。なお、搬送ファン3の風量は、ファンごとに個別に制御してもよい。
これにより、空調室18にて空調された空気が、各搬送ファン3及び各ダンパー5に設定された風量で各居室2に搬送される。よって、各居室2の居室温度及び居室湿度が、目標温度(居室目標温度)及び目標湿度(居室目標湿度)となるように制御される。
ここで、システムコントローラ14と、熱交換気扇4、搬送ファン3、ダンパー5、居室温度センサ11、居室湿度センサ12、エアコンディショナー13、及び加湿装置16とが、無線通信で接続されることにより、複雑な配線工事を不要とすることができる。ただし、これら全体を、又は、システムコントローラ14とこれらの一部を、有線通信により通信可能に構成してもよい。
入出力端末19は、システムコントローラ14と無線通信により通信可能に接続され、空調システム20を構築する上で必要な情報の入力を受け付けてシステムコントローラ14に記憶させたり、空調システム20の状態をシステムコントローラ14から取得して表示したりするものである。入出力端末19は、携帯電話、スマートフォン、タブレットといった携帯情報端末が例として挙げられる。
なお、入出力端末19は、必ずしも無線通信によりシステムコントローラ14と接続される必要はなく、有線通信により通信可能にシステムコントローラ14と接続されてもよい。この場合、入出力端末19は、例えば、壁掛のリモートコントローラにより実現されるものであってもよい。
次に、図2を参照して、加湿装置16の構成について説明する。図2は、空調システム20を構成する加湿装置16の概略断面図である。
加湿装置16は、空調室18内のエアコンディショナー13の下流側に位置しており、空調室18内の空気を遠心水破砕によって加湿するための装置である。加湿装置16は、図2示すように、空調室18内の空気を吸い込む吸込口31と、加湿した空気を空調室18内に吹き出す吹出口32と、吸込口31と吹出口32との間に設けられた風路と、この風路に設けられた液体微細化室33と、を備えている。
吸込口31は、加湿装置16の外枠を構成する筐体の上面に設けられ、吹出口32は、筐体の側面に設けられている。液体微細化室33は、加湿装置16の主要部であり、遠心水破砕方式によって水の微細化を行うところである。
具体的には、加湿装置16は、回転モータ34と、回転モータ34によって回転する回転軸35と、遠心ファン36と、筒状の揚水管37と、貯水部40と、第一エリミネータ41、第二エリミネータ42と、を備えている。
揚水管37は、液体微細化室33の内側において回転軸35に固定され、回転軸35の回転に合わせて回転しながら、鉛直方向下方に備えた円形状の揚水口から水を汲み上げる。より詳細には、揚水管37は、逆円錐形の中空構造となっており、鉛直方向下方に円形状の揚水口を備えるとともに、揚水管37の上方であって逆円錐形の天面中心に、鉛直方向に向けて配置された回転軸35が固定されている。回転軸35が、液体微細化室33の鉛直方向上方に位置する回転モータ34と接続されることで、回転モータ34の回転運動が回転軸35を通じて揚水管37に伝導され、揚水管37が回転する。
揚水管37は、逆円錐形の天面側に、揚水管37の外面から外側に突出するように形成された複数の回転板38を備えている。複数の回転板38は、上下で隣接する回転板38との間に、回転軸35の軸方向に所定間隔を設けて、揚水管37の外面から外側に突出するように形成されている。回転板38は、揚水管37とともに回転するため、回転軸35と同軸の水平な円盤形状が好ましい。なお、回転板38の枚数は、目標とする性能あるいは揚水管37の寸法に合わせて適宜設定されるものである。
また、揚水管37の壁面には、揚水管37の壁面を貫通する複数の開口39が設けられている。複数の開口39のそれぞれは、揚水管37の内部と、揚水管37の外面から外側に突出するように形成された回転板38の上面とを連通する位置に設けられている。
遠心ファン36は、揚水管37(より正確には回転板38)の鉛直方向上方に重畳して配置され、空調室18から装置内に空気を取り込むためファンである。遠心ファン36は、揚水管37と同じく回転軸35に固定されており、回転軸35の回転に合わせて回転することで、液体微細化室33内に空気を導入する。つまり、遠心ファン36は、回転軸35によって揚水管37と一体的に回転するように構成されている。詳細は後述する。
貯水部40は、揚水管37の鉛直方向下方において、揚水管37が揚水口より揚水する水を貯水する。貯水部40の深さは、揚水管37の下部の一部、例えば揚水管37の円錐高さの三分の一から百分の一程度の長さが浸るような深さに設計されている。この深さは、必要な揚水量に合わせて設計できる。また、貯水部40の底面は、揚水口に向けてすり鉢状に形成されている。貯水部40への水の供給は、給水部(図示せず)により行われる。
第一エリミネータ41は、空気が流通可能な多孔体であり、液体微細化室33の側方(遠心方向の外周部)に設けられ、遠心方向に空気が流通するように配置されている。第一エリミネータ41では、揚水管37の開口39から放出された水滴が衝突することで、水滴を微細化させるとともに、液体微細化室33を通過する空気に含められた水のうち水滴を捕集する。これにより、加湿装置16内を流れる空気には、気化された水のみが含まれるようになる。
第二エリミネータ42は、第一エリミネータ41の下流側に設けられ、鉛直方向上方に空気が流通するように配置されている。第一エリミネータ41もまた、空気が流通可能な多孔体であり、第一エリミネータ41を通過した空気が衝突することで、第一エリミネータ41を通過する空気に含められた水のうち水滴を捕集する。これにより、微細化された水滴を二つのエリミネータによって二重に捕集することで、粒径の大きな水滴をより精度よく捕集することができる。
次に、図3を参照して、加湿装置16を構成する遠心ファン36と揚水管37の構成について詳細に説明する。図3は、加湿装置16を構成する遠心ファン36と揚水管37の斜視断面図である。
図3に示すように、回転モータ34と接続された回転軸35は、その外周に位置する筐体管35aと一体化して構成されている。そして、筐体管35aには、筐体管35aの鉛直方向下方に揚水管37が接続されているとともに、筐体管35aの外面から外側に突出するように円盤形状の遠心ファン36が接続されている。
揚水管37には、上述した通り、揚水管37の外面から外側に突出するように複数の回転板38が所定間隔を有して接続されている。
一方、遠心ファン36は、上下一対の円盤の間に、遠心ファン36が回転した際に旋回流を生じさせる固定羽根36aを有して構成される。そして、遠心ファン36は、回転板38の外径寸法と同じ外径寸法に構成され、揚水管37に接続された回転板38の鉛直方向上方に重畳して配置されている。
以上のように、遠心ファン36と揚水管37を構成する回転板38とは、回転軸35の回転に合わせて回転することで、一体的に回転するようになっている。
次に、図2を参照して、加湿装置16における加湿(水の微細化)の動作原理を説明する。なお、図2では、装置内での空気の流れと水の流れをそれぞれ矢印で示している。
まず、加湿装置16の動作を開始すると、回転モータ34により回転軸35を第一回転数R1で回転させ、遠心ファン36によって、吸込口31(液体微細化室33では、吸込口31と連通する吸込口31a:図3参照)から空調室18の空気の吸い込みが開始される。そして、回転軸35の第一回転数R1での回転に合わせて揚水管37が回転する。そして、破線矢印で示す水の流れのように、その回転によって生じる遠心力により、貯水部40に貯水された水が揚水管37によって汲み上げられる。ここで、回転モータ11(揚水管37)の第一回転数R1は、例えば、空気の送風量及び空気への加湿量に応じて、2000rpm~5000rpmの間に設定される。揚水管37は、逆円錐形の中空構造となっているため、回転によって汲み上げられた水は、揚水管37の内壁を伝って上部へ揚水される。そして、揚水された水は、揚水管37の開口39から回転板38を伝って遠心方向に放出され、水滴として飛散する。
回転板38から飛散した水滴は、第一エリミネータ41に囲まれた空間(液体微細化室33)を飛翔し、第一エリミネータ41に衝突し、微細化される。一方、液体微細化室33を通過する空気は、実線矢印で示す空気の流れのように、第一エリミネータ41によって破砕(微細化)された水を含みながら第一エリミネータ41の外周部へ移動する。そして、第一エリミネータ41から第二エリミネータ42に至る風路内を空気が流れる過程で、気流の渦が生じ、水と空気とが混合する。そして、水を含んだ空気は、第二エリミネータ42を通過する。これにより、加湿装置16は、吸込口31より吸い込んだ空気に対して加湿を行い、吹出口32より加湿された空気を吹き出すことができる。
なお、微細化される液体は水以外でもよく、例えば、殺菌性あるいは消臭性を備えた次亜塩素酸水等の液体であってもよい。
以上、実施の形態1に係る空調システム20によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)空調システム20は、屋内外から空気を導入可能に構成された空調室18と、空調室18に設置され、空調室18の空気を温調するエアコンディショナー13と、空調室18に設置され、エアコンディショナー13によって温調された空気を加湿する加湿装置16と、空調室18の空気を空調室18とは独立した複数の屋内空間(居室2)に搬送する複数の搬送ファン3と、を備える。そして、加湿装置16を、回転モータ34によって回転する回転軸35と、回転軸35に固定され、回転軸35とともに回転することによりエアコンディショナー13によって温調された空気を装置内に導入する遠心ファン36と、鉛直方向下方に揚水口を有し、回転軸35に固定され、回転軸35とともに回転することにより揚水口から揚水し、揚水した水を遠心方向に放出する筒状の揚水管37と、揚水管37より放出された水が衝突することにより、その水を微細化するとともに、微細化された水滴の一部を捕集する第一エリミネータ41と、揚水管37の鉛直方向下方に設けられ、揚水口より揚水される水を貯水する貯水部40と、を有して構成した。
こうした構成によれば、回転モータ34によって回転する回転軸35を揚水管37と遠心ファン36とで共有することで、個別の回転モータ(及び回転軸)を有して回転制御する場合に比べて、加湿装置16を小型化することができるので、こうした加湿装置16を用いた空調システム20では、空調室18の小型化を実現することができる。
(2)空調システム20では、加湿装置16を、エアコンディショナー13によって温調された空気を装置内に導入する遠心ファン36と、遠心ファン36によって導入された空気に対して遠心破砕によって微細化した水を含ませて放出する加湿部(液体微細化室33)とを有する構成とした。これにより、遠心ファン36によって加湿装置16内に空気を導入するので、搬送ファン3によって空調室18から搬送される空気量に依存せず、空調室18内の空気に対する加湿量を調整することができる。
(3)空調システム20では、揚水管37には、回転軸35の軸方向に互いに所定間隔を有して配置され、揚水管37の外周面から遠心方向に突出して形成された複数の回転板38を形成するようにした。これにより、揚水管37では、揚水された水を、揚水管37から回転板38を伝って遠心方向に放出し、水滴として第一エリミネータ41に向かって確実に飛散させることができる。
(4)空調システム20では、遠心ファン36を、回転板38の鉛直方向上方において重畳して配置した。これにより、遠心ファン36と回転板38とが実質的に一体化して構成されるので、加湿装置16をさらに小型化することができる。このため、こうした加湿装置16を用いた空調システム20では、空調室18をさらに小型化することができる。
(5)加湿装置16では、鉛直方向上方から装置内に導入された空気は、遠心ファン36を流通することによってエリミネータ(第一エリミネータ41)に向かって遠心方向に吹き出すように構成した。これにより、遠心方向に吹き出された空気と、遠心方向に放出された水滴とをエリミネータ(第一エリミネータ41)において混ざり合させ、エリミネータ(第一エリミネータ41)を流通する空気に対して微細化された水を含ませることができる。このため、加湿装置16の加湿性能を向上させることができ、空調室18の空気に対する加湿量を増加させることができる。
(6)空調システム20では、エリミネータを、遠心ファン36から吹き出した空気が遠心方向に流通する第一エリミネータ41と、第一エリミネータ41を流通した空気が鉛直方向上方に流通する第二エリミネータ42と有して構成した。これにより、第一エリミネータ41と第二エリミネータ42とによって、気化しにくい大粒の水滴を確実に捕集して分離することができるため、加湿装置16によって発生した水滴が、空調室へ放出されることを抑制できる。
(7)空調システム20では、第一エリミネータ41と第二エリミネータ42とそれぞれ設けたことにより、第一エリミネータ41から第二エリミネータ42に至る風路内を空気が流れる過程で、気流の渦が生じ、水と空気との混合を促進させることができるので、水の気化効率を向上させることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
本実施の形態に係る空調システム20では、空調室18内に、空調室18の空気の温度を検出する空調室温度センサを設けてもよい。これにより、空調室18内の湿度の調湿制御をより高精度に、且つ、確実に行うことができる。
また、本実施の形態では、居室として示しているが、居室は必ずしも人が居る必要はなく、一つの空間として捉えることができる。つまり、廊下あるいはキッチンもある程度区切られているのであれば1つの空間として捉えることができ、1つの居室に該当する。
また、本実施の形態に係る空調システム20は、戸建て住宅あるいはマンション等の複合住宅に適用可能である。ただし、空調システム20を複合住宅に適用する場合には、1つのシステムが世帯単位に対応するものであり、各世帯を1つの居室とするものではない。
本発明に係る空調システムは、空調室の小型化に寄与する加湿装置を用いた空調システムとして有用である。
1 一般住宅
2、2a、2b、2c、2d 居室
3、3a、3b 搬送ファン
4 熱交換気扇
5、5a、5b ダンパー
6、6a、6b、6c、6d 循環口
7、7a、7b、7c、7d 居室排気口
8、8a、8b、8c、8d 居室給気口
11、11a、11b、11c、11d 居室温度センサ
12、12a、12b、12c、12d 居室湿度センサ
13 エアコンディショナー
14 システムコントローラ
16 加湿装置
17 集塵フィルタ
18 空調室
19 入出力端末
20 空調システム
31 吸込口
31a 吸込口
32 吹出口
33 液体微細化室
34 回転モータ
35 回転軸
35a 筐体管
36 遠心ファン
36a 固定羽根
37 揚水管
38 回転板
39 開口
40 貯水部
41 第一エリミネータ
42 第二エリミネータ

Claims (5)

  1. 屋外から空気を導入可能に構成された空調室と、前記空調室に設置され、前記空調室の空気を温調する空調機と、前記空調室に設置され、前記空調機によって温調された空気を加湿する加湿装置と、前記空調室の空気を前記空調室とは独立した複数の屋内空間に搬送する複数の搬送ファンと、を備えた空調システムであって、
    前記加湿装置は、
    回転モータによって回転する回転軸と、
    前記回転軸に固定され、前記回転軸とともに回転することにより前記空調機によって温調された空気を装置内に導入する遠心ファンと、
    鉛直方向下方に揚水口を有し、前記回転軸に固定され、前記回転軸とともに回転することにより前記揚水口から揚水し、揚水した水を遠心方向に放出する筒状の揚水管と、
    前記揚水管より放出された水が衝突することにより、その水を微細化するとともに、微細化された水滴の一部を捕集するエリミネータと、
    前記揚水管の鉛直方向下方に設けられ、前記揚水口より揚水される水を貯水する貯水部と、
    を有して構成されることを特徴とする空調システム。
  2. 前記揚水管には、前記回転軸の軸方向に互いに所定間隔を有して配置され、前記揚水管の外周面から遠心方向に突出して形成された複数の回転板が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記遠心ファンは、前記回転板の鉛直方向上方において重畳して配置されていることを特徴とする請求項2に記載の空調システム。
  4. 前記加湿装置では、鉛直方向上方から装置内に導入された空気は、前記遠心ファンを流通することによって前記エリミネータに向かって遠心方向に吹き出すように構成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の空調システム。
  5. 前記エリミネータは、前記遠心ファンから吹き出した空気が遠心方向に流通する第一エリミネータと、前記第一エリミネータを流通した空気が鉛直方向上方に流通する第二エリミネータと、を有していること特徴とする請求項4に記載の空調システム。
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