JP2022011081A - 熱変色性筆記具 - Google Patents
熱変色性筆記具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022011081A JP2022011081A JP2020111970A JP2020111970A JP2022011081A JP 2022011081 A JP2022011081 A JP 2022011081A JP 2020111970 A JP2020111970 A JP 2020111970A JP 2020111970 A JP2020111970 A JP 2020111970A JP 2022011081 A JP2022011081 A JP 2022011081A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eraser
- heat
- erasing
- cylinder
- changing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
- Pens And Brushes (AREA)
Abstract
【課題】金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含む熱変色性インキの筆跡を、消しカスが発生することなく、クリーンな状態で消去できる熱変色性筆記具を提供する。【解決手段】金属光沢顔料等の非熱変色性顔料が添加された熱変色性インキを内蔵する。弾性材料よりなる第1の消去体2と、粘土状物質よりなる第2の消去体3とを備える。軸筒またはキャップ等の筒体4の外面に第1の消去体2が設けられる。筒体4の外面または前記第1の消去体の外面2に外方に開口する凹部21が設けられる。第2の消去体3が凹部21に収容される。【選択図】 図1
Description
本発明は熱変色性筆記具に関する。詳細には、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具に関する。
特許文献1には、金属光沢顔料を含む熱変色性インキを内蔵し、該熱変色性インキの筆跡を擦過により消去する摩擦体を備えた熱変色性筆記具が開示されている。前記摩擦体は、粘弾性を含み、前記摩擦体を用いて紙面上の熱変色性インキによる筆跡を擦過することにより、該筆跡を摩擦熱で化学的に消去すると同時に金属光沢顔料の剥離を行うものである。
特許文献1の摩擦体は、熱変色性インキの筆跡を擦過により消去する際、消しカスが発生し、該消しカスが摩擦体に付着し、摩擦体表面や紙面が汚れるおそれがある。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含む熱変色性インキの筆跡を、消しカスが発生することなく、クリーンな状態で消去できる熱変色性筆記具を提供しようとするものである。
尚、本発明で、「前」とは、ペン先側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
尚、本発明で、「前」とは、ペン先側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
本願の第1の発明は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具であって、弾性材料よりなる第1の消去体と、粘土状物質よりなる第2の消去体とを備え、軸筒またはキャップ等の筒体の外面に前記第1の消去体が設けられ、
前記筒体の外面または前記第1の消去体の外面に外方に開口する凹部が設けられ、前記第2の消去体が前記凹部に収容されることを要件とする。
前記筒体の外面または前記第1の消去体の外面に外方に開口する凹部が設けられ、前記第2の消去体が前記凹部に収容されることを要件とする。
前記第1の発明の熱変色性筆記具によれば、第2の消去体を熱変色性インキの筆跡に密接させることにより、熱変色性インキに含有された金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を吸着させて物理的に除去でき、第1の消去体を用いて熱変色性インキの筆跡を擦過することにより、その際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)できる。したがって、前記第1の発明の熱変色性筆記具は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含む熱変色性インキの筆跡を、消しカスが発生することなく、クリーンな状態で消去できる。特に、前記第1の発明の熱変色性筆記具は、第2の消去体が凹部に収容されることにより、第2の消去体が熱変色性筆記具に確実に保持され、不使用時に第2の消去体が脱落することを回避できる。
本願の第2の発明は、前記第1の発明の熱変色性筆記具において、前記第2の消去体が、前記筒体の外面または前記第1の消去体の外面より外方に突出しないように、前記凹部に完全に収容されることを要件とする。
前記第2の発明の熱変色性筆記具によれば、前記第2の消去体が、前記筒体の外面または第1の消去体の外面より外方に突出しないように、前記凹部に完全に収容されるため、不使用時に粘土状の第2の消去体の表面に塵埃が付着し第2の消去体の表面が汚れることを回避できる。
本願の第3の発明は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具であって、弾性材料よりなる第1の消去体と、粘土状物質よりなる第2の消去体とを備え、軸筒またはキャップ等の筒体の外面に前記第2の消去体が設けられ、前記筒体の外面に第2の消去体を覆う蓋部が着脱自在に設けられ、前記蓋部の外面または前記筒体の外面に前記第1の消去体が設けられることを要件とする。
前記第3の発明の熱変色性筆記具によれば、第2の消去体を熱変色性インキの筆跡に密接させることにより、熱変色性インキに含有された金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を吸着させて物理的に除去でき、第1の消去体を用いて熱変色性インキの筆跡を擦過することにより、その際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)できる。したがって、前記第3の発明の熱変色性筆記具は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含む熱変色性インキの筆跡を、消しカスが発生することなく、クリーンな状態で消去できる。特に、第3の発明の熱変色性筆記具は、不使用時、第2の消去体が蓋部により覆われるため、不使用時に粘土状の第2の消去体の表面に塵埃が付着し第2の消去体の表面が汚れることを回避できる。
本願の第4の発明は、前記第3の発明の熱変色性筆記具において、前記第2の消去体が前記筒体の外面より外方に突出され、前記第2の消去体が前記蓋部によって覆われた状態で、前記第2の消去体の外方への突出部分が前記蓋部の内部に収容されることを要件とする。
前記第4の発明の熱変色性筆記具によれば、第2の消去体が前記筒体の外面より外方に突出されているため、第2の消去体を使用する際に、第2の消去体を取り出し、第2の消去体を直接指で触れる必要がなく、熱変色性筆記具を把持した状態で第2の消去体を使用することができ、さらに、第2の消去体が蓋部によって覆われた状態で、第2の消去体の外方への突出部分が蓋部の内部に収容されるため、不使用時に粘土状の第2の消去体の表面に塵埃が付着し第2の消去体の表面が汚れることを回避できる。
本願の第5の発明は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具であって、弾性材料よりなる第1の消去体と、粘土状物質よりなる第2の消去体とを備え、軸筒またはキャップ等の筒体の一端部に着脱自在の補助部材を備え、前記第1の消去体が前記筒体の外面または前記補助部材に設けられ、前記第2の消去体が前記補助部材に設けられ、前記補助部材が前記筒体の一端部に装着された状態において、前記第2の消去体が隠蔽されることことを要件とする。
前記第5の発明の熱変色性筆記具によれば、第2の消去体を熱変色性インキの筆跡に密接させることにより、熱変色性インキに含有された金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を吸着させて物理的に除去でき、第1の消去体を用いて熱変色性インキの筆跡を擦過することにより、その際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)できる。したがって、前記第5の発明の熱変色性筆記具は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含む熱変色性インキの筆跡を、消しカスが発生することなく、クリーンな状態で消去できる。特に、第5の発明の熱変色性筆記具は、補助部材が筒体の一端部に装着された状態において、第2の消去体が隠蔽されるため、不使用時に粘土状の第2の消去体の表面に塵埃が付着し第2の消去体の表面が汚れることを回避できる。
本願の第6の発明は、前記第5の発明の熱変色性筆記具において、前記第2の消去体が前記補助部材の外面より外方に突出され、前記補助部材が前記筒体の開口部に着脱自在に設けられ、前記補助部材が前記筒体の開口部に装着された状態において、前記第2の消去体の外方への突出部分が前記筒体の開口部内に収容されることを要件とする。
前記第6の発明の熱変色性筆記具は、前記第2の消去体が前記補助部材の外面より外方に突出されるため、第2の消去体を使用する際に、第2の消去体を取り出し、第2の消去体を直接指で触れる必要がなく、補助部材を把持した状態で第2の消去体を使用することができ、さらに、補助部材が前記筒体の開口部に装着された状態において、前記第2の消去体の外方への突出部分が前記筒体の開口部内に収容されるため、不使用時に粘土状の第2の消去体の表面に塵埃が付着し第2の消去体の表面が汚れることを回避できる。
本発明の熱変色性筆記具は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含む熱変色性インキの筆跡を、消しカスが発生することなく、クリーンな状態で消去できる。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態の熱変色性筆記具を図1に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒4(筒体)と、軸筒4内に前後方向に移動可能に収容され筆記体(図示せず)と、軸筒4の後端部に固着される第1の消去体2と、第1の消去体2の外面に保持される第2の消去体3とを備える。
本発明の第1の実施の形態の熱変色性筆記具を図1に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒4(筒体)と、軸筒4内に前後方向に移動可能に収容され筆記体(図示せず)と、軸筒4の後端部に固着される第1の消去体2と、第1の消去体2の外面に保持される第2の消去体3とを備える。
・軸筒
軸筒4は合成樹脂製または金属製の円筒体であり、前端にペン先41が出没する前端孔を備える。軸筒4の後部側壁には、クリップ42(操作部)が径方向外方に突出される。クリップ42は、前後方向にスライド可能である。クリップ42を前方に押圧操作することにより、軸筒4の内部に収容した筆記体のペン先41が、前端孔より出没可能に構成される。
軸筒4は合成樹脂製または金属製の円筒体であり、前端にペン先41が出没する前端孔を備える。軸筒4の後部側壁には、クリップ42(操作部)が径方向外方に突出される。クリップ42は、前後方向にスライド可能である。クリップ42を前方に押圧操作することにより、軸筒4の内部に収容した筆記体のペン先41が、前端孔より出没可能に構成される。
・筆記体
筆記体の内部には、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料が添加された熱変色性インキが収容される。筆記体の前端には、内部の熱変色性インキが吐出可能なペン先41が設けられる。前記ペン先41は、例えば、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ、繊維加工体または多孔質体等からなる毛細間隙を有するマーキングペン先等が挙げられる。
筆記体の内部には、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料が添加された熱変色性インキが収容される。筆記体の前端には、内部の熱変色性インキが吐出可能なペン先41が設けられる。前記ペン先41は、例えば、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ、繊維加工体または多孔質体等からなる毛細間隙を有するマーキングペン先等が挙げられる。
・第1の消去体
第1の消去体2は、弾性材料からなる。前記弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。第1の消去体2は、紙面上の熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)させることができる。
第1の消去体2は、弾性材料からなる。前記弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。第1の消去体2は、紙面上の熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)させることができる。
第1の消去体2は、軸筒4の後端部に、嵌合、圧入、螺着、接着、融着、二色成形等の手段により固定される。第1の消去体2は、軸筒4の後端部より後方に突出される。第1の消去体2の後端部には凸曲面状の摩擦部が形成される。
・凹部
第1の消去体2の摩擦部より前方の外周面には、径方向外方に開口する環状の凹部21が形成される。環状の凹部21に、第2の消去体3が収容される。また、環状の凹部21は、径方向外方に向かうに従い次第に幅寸法が大きくなる形状を有する。それにより、第2の消去体3を凹部21からスムーズに取り出すことができる。尚、凹部21は、軸方向外方に開口されていてもよい。凹部21は、軸筒4の把持部後方(即ち軸筒4の後部)に設けられることが好ましい。それにより、筆記使用時、第2の消去体3に接触することを回避し、第2の消去体3の脱落を防止できる。
第1の消去体2の摩擦部より前方の外周面には、径方向外方に開口する環状の凹部21が形成される。環状の凹部21に、第2の消去体3が収容される。また、環状の凹部21は、径方向外方に向かうに従い次第に幅寸法が大きくなる形状を有する。それにより、第2の消去体3を凹部21からスムーズに取り出すことができる。尚、凹部21は、軸方向外方に開口されていてもよい。凹部21は、軸筒4の把持部後方(即ち軸筒4の後部)に設けられることが好ましい。それにより、筆記使用時、第2の消去体3に接触することを回避し、第2の消去体3の脱落を防止できる。
・第2の消去体
第2の消去体3は、粘土状物質(いわゆる練り消し)よりなる。粘土状物質は、例えば、ゴム、樹脂、エラストマー等の粘弾性物質を主成分とするものが挙げられる。第2の消去体3は、紙面上の筆跡に密接させることにより、その筆跡の金属光沢顔料等の非熱変色性顔料成分を吸着させて物理的に除去することができる。
第2の消去体3は、粘土状物質(いわゆる練り消し)よりなる。粘土状物質は、例えば、ゴム、樹脂、エラストマー等の粘弾性物質を主成分とするものが挙げられる。第2の消去体3は、紙面上の筆跡に密接させることにより、その筆跡の金属光沢顔料等の非熱変色性顔料成分を吸着させて物理的に除去することができる。
第2の消去体3は、不使用時、第1の消去体2の外面より外方に突出されることなく、凹部21内部に完全に収容される。また、第2の消去体3は、凹部21の内部に完全に収容された状態において、凹部21の内面に密着される。それにより、第2の消去体3が凹部21から不用意に脱落することを防止できる。第2の消去体3は、使用時、通常、凹部21から取り出して使用されるが、これ以外に、第2の消去体3を凹部21に収容させた状態で、その一部を変形により第1の消去体2の外面から外方に突出させ、軸筒4を把持して使用することもできる。
・熱変色性インキ
熱変色性インキは、熱変色性マイクロカプセル顔料を用いたものであり、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体からなる可逆熱変色性組成物を内包させた可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を含む水性インキ組成物が採用される。前記熱変色性インキは、加熱により消色するタイプが採用される。
熱変色性インキは、熱変色性マイクロカプセル顔料を用いたものであり、(イ)電子供与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める反応媒体からなる可逆熱変色性組成物を内包させた可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を含む水性インキ組成物が採用される。前記熱変色性インキは、加熱により消色するタイプが採用される。
・非熱変色性顔料
熱変色性インキは、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する。非熱変色性顔料としては、一般顔料、特殊顔料が挙げられる。前記一般顔料としては、カーボンブラック、群青などの無機顔料、銅フタロシアニンブルー、ベンジジンイエロー等の有機顔料の他、予め界面活性剤等を用いて微細に安定的に媒体中に分散された分散顔料製品等が用いられる。前記特殊顔料としては、金属粉やパール顔料等の金属光沢顔料、蛍光顔料、蓄光性顔料、二酸化チタン等が挙げれれる。前記金属光沢顔料としては、例えば,天然雲母、合成雲母、偏平ガラス片、薄片状酸化アルミニウムから選ばれる材料を芯物質とし、前記芯物質を金属酸化物で被覆した光輝顔料や、コレステリック液晶型光輝顔料が挙げられる。
熱変色性インキは、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する。非熱変色性顔料としては、一般顔料、特殊顔料が挙げられる。前記一般顔料としては、カーボンブラック、群青などの無機顔料、銅フタロシアニンブルー、ベンジジンイエロー等の有機顔料の他、予め界面活性剤等を用いて微細に安定的に媒体中に分散された分散顔料製品等が用いられる。前記特殊顔料としては、金属粉やパール顔料等の金属光沢顔料、蛍光顔料、蓄光性顔料、二酸化チタン等が挙げれれる。前記金属光沢顔料としては、例えば,天然雲母、合成雲母、偏平ガラス片、薄片状酸化アルミニウムから選ばれる材料を芯物質とし、前記芯物質を金属酸化物で被覆した光輝顔料や、コレステリック液晶型光輝顔料が挙げられる。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、紙面上の、金属光沢顔料等の非変色性顔料を含有する熱変色性インキによる筆跡を、弾性材料よりなる第1の消去体2を用いて摩擦熱による消色を行うことができるととともに粘土状物質よりなる第2の消去体3を用いて金属光沢顔料を剥離除去することができる。その結果、第1の消去体2を消しカスの発生を抑えた比較的高い硬度の弾性材料により形成でき、それに伴い、第1の消去体2の磨耗を抑えるとともに、第1の消去体2と第2の消去体3とにより、金属光沢顔料等の非変色性顔料を含有した熱変色性インキの筆跡を確実に消去することができる。また、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3を用いて金属光沢顔料を剥離除去した後、第1の消去体2を用いて摩擦熱で消色すること(第2の消去体3を使用した後、第1の消去体2を使用すること)が好ましい。それにより、第1の消去体2の表面に金属光沢顔料等の非変色性顔料が付着することを回避できる。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具1であって、弾性材料よりなる第1の消去体2と、粘土状物質よりなる第2の消去体3とを備え、軸筒4(筒体)の外面に前記第1の消去体2が設けられ、前記第1の消去体2の外面に外方に開口する凹部21が設けられ、前記第2の消去体3が前記凹部21に収容される。それにより、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3を熱変色性インキの筆跡に密接させることにより、熱変色性インキに含有された金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を吸着させて物理的に除去でき、第1の消去体2を用いて熱変色性インキの筆跡を擦過することにより、その際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)できる。したがって、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含む熱変色性インキの筆跡を、消しカスが発生することなく、クリーンな状態で消去できる。
特に、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3が凹部21に収容されることにより、第2の消去体3が熱変色性筆記具1に確実に保持され、不使用時に第2の消去体3が脱落することを回避できる。さらに、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3が、第1の消去体2の外面より外方に突出しないように、凹部21に完全に収容されることにより、不使用時に粘土状の第2の消去体3の表面に塵埃が付着し第2の消去体3の表面が汚れることを回避できる。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態の熱変色性筆記具を図2に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒4(筒体)と、軸筒4内に前後方向に移動可能に収容され筆記体(図示せず)と、軸筒4の後端部に固着される第1の消去体2と、第1の消去体2の外面に保持される第2の消去体3とを備える。
本発明の第2の実施の形態の熱変色性筆記具を図2に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒4(筒体)と、軸筒4内に前後方向に移動可能に収容され筆記体(図示せず)と、軸筒4の後端部に固着される第1の消去体2と、第1の消去体2の外面に保持される第2の消去体3とを備える。
・軸筒
軸筒4は合成樹脂製または金属製の円筒体であり、前端にペン先41が出没する前端孔を備える。軸筒4の後部側壁には、クリップ42(操作部)が径方向外方に突出される。クリップ42は、前後方向にスライド可能である。クリップ42を前方に押圧操作することにより、軸筒4の内部に収容した筆記体のペン先41が、前端孔より出没可能に構成される。
軸筒4は合成樹脂製または金属製の円筒体であり、前端にペン先41が出没する前端孔を備える。軸筒4の後部側壁には、クリップ42(操作部)が径方向外方に突出される。クリップ42は、前後方向にスライド可能である。クリップ42を前方に押圧操作することにより、軸筒4の内部に収容した筆記体のペン先41が、前端孔より出没可能に構成される。
・凹部
軸筒4の後端部の外周面には、径方向外方に開口する凹部43が形成される。凹部43は、クリップ42の摺動部を除く軸筒4の外周面に周状に形成される。凹部43に第2の消去体3が収容される。また、凹部43は、径方向外方に向かうに従い次第に幅寸法が大きくなる形状を有する。それにより、第2の消去体3を凹部43からスムーズに取り出すことができる。尚、凹部43は、軸方向外方に開口されていてもよい。凹部21は、軸筒4の把持部後方(即ち軸筒4の後部)に設けられることが好ましい。それにより、筆記使用時、第2の消去体3に接触することを回避し、第2の消去体3の脱落を防止できる。
軸筒4の後端部の外周面には、径方向外方に開口する凹部43が形成される。凹部43は、クリップ42の摺動部を除く軸筒4の外周面に周状に形成される。凹部43に第2の消去体3が収容される。また、凹部43は、径方向外方に向かうに従い次第に幅寸法が大きくなる形状を有する。それにより、第2の消去体3を凹部43からスムーズに取り出すことができる。尚、凹部43は、軸方向外方に開口されていてもよい。凹部21は、軸筒4の把持部後方(即ち軸筒4の後部)に設けられることが好ましい。それにより、筆記使用時、第2の消去体3に接触することを回避し、第2の消去体3の脱落を防止できる。
・筆記体
筆記体の内部には、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料が添加された熱変色性インキが収容される。筆記体の前端には、内部の熱変色性インキが吐出可能なペン先41が設けられる。前記ペン先41は、例えば、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ、繊維加工体または多孔質体等からなる毛細間隙を有するマーキングペン先等が挙げられる。
筆記体の内部には、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料が添加された熱変色性インキが収容される。筆記体の前端には、内部の熱変色性インキが吐出可能なペン先41が設けられる。前記ペン先41は、例えば、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ、繊維加工体または多孔質体等からなる毛細間隙を有するマーキングペン先等が挙げられる。
・第1の消去体
第1の消去体2は、弾性材料からなる。前記弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。第1の消去体2は、紙面上の熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)させることができる。
第1の消去体2は、弾性材料からなる。前記弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。第1の消去体2は、紙面上の熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)させることができる。
第1の消去体2は、軸筒4の後端部に、嵌合、圧入、螺着、接着、融着、二色成形等の手段により固定される。第1の消去体2は、軸筒4の後端部より後方に突出される。第1の消去体2の後端部には凸曲面状の摩擦部が形成される。
・第2の消去体
第2の消去体3は、粘土状物質(いわゆる練り消し)よりなる。粘土状物質は、例えば、ゴム、樹脂、エラストマー等の粘弾性物質を主成分とするものが挙げられる。第2の消去体3は、紙面上の筆跡に密接させることにより、その筆跡の金属光沢顔料等の非熱変色性顔料成分を吸着させて物理的に除去することができる。
第2の消去体3は、粘土状物質(いわゆる練り消し)よりなる。粘土状物質は、例えば、ゴム、樹脂、エラストマー等の粘弾性物質を主成分とするものが挙げられる。第2の消去体3は、紙面上の筆跡に密接させることにより、その筆跡の金属光沢顔料等の非熱変色性顔料成分を吸着させて物理的に除去することができる。
第2の消去体3は、不使用時、第1の消去体2の外面より外方に突出されることなく、凹部43内部に完全に収容される。また、第2の消去体3は、凹部43の内部に完全に収容された状態において、凹部43の内面に密着される。それにより、第2の消去体3が凹部43から不用意に脱落することを防止できる。第2の消去体3は、使用時、通常、凹部43から取り出して使用されるが、これ以外に、第2の消去体3を凹部43に収容させた状態で、その一部を変形により第1の消去体2の外面から外方に突出させ、軸筒4を把持して使用することもできる。
・熱変色性インキ
尚、熱変色性インキ及びそれに含有される金属光沢顔料等の非熱変色性顔料は、第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
尚、熱変色性インキ及びそれに含有される金属光沢顔料等の非熱変色性顔料は、第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、紙面上の、金属光沢顔料等の非変色性顔料を含有する熱変色性インキによる筆跡を、弾性材料よりなる第1の消去体2を用いて摩擦熱による消色を行うことができるととともに粘土状物質よりなる第2の消去体3を用いて金属光沢顔料を剥離除去することができる。その結果、第1の消去体2を消しカスの発生を抑えた比較的高い硬度の弾性材料により形成でき、それに伴い、第1の消去体2の磨耗を抑えるとともに、第1の消去体2と第2の消去体3とにより、金属光沢顔料等の非変色性顔料を含有した熱変色性インキの筆跡を確実に消去することができる。また、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3を用いて金属光沢顔料を剥離除去した後、第1の消去体2を用いて摩擦熱で消色すること(第2の消去体3を使用した後、第1の消去体2を使用すること)が好ましい。それにより、第1の消去体2の表面に金属光沢顔料等の非変色性顔料が付着することを回避できる。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具1であって、弾性材料よりなる第1の消去体2と、粘土状物質よりなる第2の消去体3とを備え、軸筒4(筒体)の外面に前記第1の消去体2が設けられ、前記軸筒4(筒体)の外面に外方に開口する凹部43が設けられ、前記第2の消去体3が前記凹部43に収容される。それにより、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3を熱変色性インキの筆跡に密接させることにより、熱変色性インキに含有された金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を吸着させて物理的に除去でき、第1の消去体2を用いて熱変色性インキの筆跡を擦過することにより、その際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)できる。したがって、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含む熱変色性インキの筆跡を、消しカスが発生することなく、クリーンな状態で消去できる。
特に、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3が凹部43に収容されることにより、第2の消去体3が熱変色性筆記具1に確実に保持され、不使用時に第2の消去体3が凹部43から脱落することを回避できる。さらに、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3が、軸筒4(筒体)の外面より外方に突出しないように、凹部43に完全に収容されることにより、不使用時に粘土状の第2の消去体3の表面に塵埃が付着し第2の消去体3の表面が汚れることを回避できる。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態の熱変色性筆記具を図3に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒4と、軸筒4のペン先側に着脱自在に取り付けられるキャップ5(筒体)と、軸筒4の後端部に固着される第1の消去体2と、キャップ5の閉鎖側端部に保持される第2の消去体3とを備える。
本発明の第3の実施の形態の熱変色性筆記具を図3に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒4と、軸筒4のペン先側に着脱自在に取り付けられるキャップ5(筒体)と、軸筒4の後端部に固着される第1の消去体2と、キャップ5の閉鎖側端部に保持される第2の消去体3とを備える。
・軸筒
軸筒4は合成樹脂製または金属製の円筒体である。軸筒4の内部には、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料が添加された熱変色性インキが収容される。軸筒4の前端には、内部の熱変色性インキが吐出可能なペン先41が設けられる。前記ペン先41は、例えば、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ、繊維加工体または多孔質体等からなる毛細間隙を有するマーキングペン先等が挙げられる。尚、内部に前記熱変色性インキを収容し且つ該熱変色性インキが吐出可能なペン先41を備える筆記体を、軸筒4内に交換可能に収容する構成であってもよい。
軸筒4は合成樹脂製または金属製の円筒体である。軸筒4の内部には、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料が添加された熱変色性インキが収容される。軸筒4の前端には、内部の熱変色性インキが吐出可能なペン先41が設けられる。前記ペン先41は、例えば、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ、繊維加工体または多孔質体等からなる毛細間隙を有するマーキングペン先等が挙げられる。尚、内部に前記熱変色性インキを収容し且つ該熱変色性インキが吐出可能なペン先41を備える筆記体を、軸筒4内に交換可能に収容する構成であってもよい。
・第1の消去体
第1の消去体2は、弾性材料からなる。前記弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。第1の消去体2は、紙面上の熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)させることができる。
第1の消去体2は、弾性材料からなる。前記弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。第1の消去体2は、紙面上の熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)させることができる。
第1の消去体2は、軸筒4の後端部に、嵌合、圧入、螺着、接着、融着、二色成形等の手段により固定される。第1の消去体2は、軸筒4の後端部より後方に突出される。第1の消去体2の後端部には凸曲面状の摩擦部が形成される。
・キャップ
キャップ5(筒体)は、一端が閉鎖され、他端が開口された円筒体であり、合成樹脂または金属により構成される。キャップ5は、軸筒4のペン先側外面及び軸筒4の後端部外面に着脱自在に嵌合される。
キャップ5(筒体)は、一端が閉鎖され、他端が開口された円筒体であり、合成樹脂または金属により構成される。キャップ5は、軸筒4のペン先側外面及び軸筒4の後端部外面に着脱自在に嵌合される。
・凹部
キャップ5の閉鎖端部には、軸方向に開口する凹部51が形成される。凹部51に、第2の消去体3が収容される。
キャップ5の閉鎖端部には、軸方向に開口する凹部51が形成される。凹部51に、第2の消去体3が収容される。
凹部51は、軸方向に開口し且つ径方向に貫通する切り欠き状の溝52を備える。切り欠き状の溝52に指や棒状物等を挿入して第2の消去体3を凹部51から容易に取り出すことができる。また、凹部51は、軸方向外方に向かうに従い次第に幅寸法が大きくなる形状を有する。それにより、第2の消去体3を凹部51からスムーズに取り出すことができる。
・第2の消去体
第2の消去体3は、粘土状物質(いわゆる練り消し)よりなる。粘土状物質は、例えば、ゴム、樹脂、エラストマー等の粘弾性物質を主成分とするものが挙げられる。第2の消去体3は、紙面上の筆跡に密接させることにより、その筆跡の金属光沢顔料等の非熱変色性顔料成分を吸着させて物理的に除去することができる。
第2の消去体3は、粘土状物質(いわゆる練り消し)よりなる。粘土状物質は、例えば、ゴム、樹脂、エラストマー等の粘弾性物質を主成分とするものが挙げられる。第2の消去体3は、紙面上の筆跡に密接させることにより、その筆跡の金属光沢顔料等の非熱変色性顔料成分を吸着させて物理的に除去することができる。
第2の消去体3は、不使用時、キャップ5の表面より外部に突出されることなく、凹部51内部に完全に収容される。また、第2の消去体3は、凹部51の内部に完全に収容された状態において、凹部51の内面に密着される。それにより、第2の消去体3が凹部51から不用意に脱落することを防止できる。第2の消去体3は、使用時、通常、凹部51から取り出して使用されるが、これ以外に、第2の消去体3を凹部51に収容させた状態で、その一部を変形によりキャップ5の表面から突出させ、軸筒4またはキャップ5を把持して使用することもできる。
・熱変色性インキ
尚、熱変色性インキ及びそれに含有される金属光沢顔料等の非熱変色性顔料は、第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
尚、熱変色性インキ及びそれに含有される金属光沢顔料等の非熱変色性顔料は、第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、紙面上の、金属光沢顔料等の非変色性顔料を含有する熱変色性インキによる筆跡を、弾性材料よりなる第1の消去体2を用いて摩擦熱による消色を行うことができるととともに粘土状物質よりなる第2の消去体3を用いて金属光沢顔料を剥離除去することができる。その結果、第1の消去体2を消しカスの発生を抑えた比較的高い硬度の弾性材料により形成でき、それに伴い、第1の消去体2の磨耗を抑えるとともに、第1の消去体2と第2の消去体3とにより、金属光沢顔料等の非変色性顔料を含有した熱変色性インキの筆跡を確実に消去することができる。また、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3を用いて金属光沢顔料を剥離除去した後、第1の消去体2を用いて摩擦熱で消色すること(第2の消去体3を使用した後、第1の消去体2を使用すること)が好ましい。それにより、第1の消去体2の表面に金属光沢顔料等の非変色性顔料が付着することを回避できる。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具1であって、弾性材料よりなる第1の消去体2と、粘土状物質よりなる第2の消去体3とを備え、キャップ5(筒体)の外面に前記第1の消去体2が設けられ、前記キャップ5(筒体)の外面に外方に開口する凹部51が設けられ、前記第2の消去体3が前記凹部51に収容される。それにより、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3を熱変色性インキの筆跡に密接させることにより、熱変色性インキに含有された金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を吸着させて物理的に除去でき、第1の消去体2を用いて熱変色性インキの筆跡を擦過することにより、その際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)できる。したがって、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含む熱変色性インキの筆跡を、消しカスが発生することなく、クリーンな状態で消去できる。
特に、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3が凹部51に収容されることにより、第2の消去体3が熱変色性筆記具1に確実に保持され、不使用時に第2の消去体3が凹部51から脱落することを回避できる。さらに、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3が、キャップ5(筒体)の外面より外方に突出しないように、凹部51に完全に収容されることにより、不使用時に粘土状の第2の消去体3の表面に塵埃が付着し第2の消去体3の表面が汚れることを回避できる。
<第4の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態の熱変色性筆記具を図4に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒4(筒体)と、軸筒4内に前後方向に移動可能に収容され筆記体(図示ぜず)と、軸筒4の後端部に保持される第2の消去体3と、軸筒4の後端部に着脱自在に取り付けられ、第2の消去体3を覆うる蓋部6と、蓋部6の外面に固定される第1の消去体2とを備える。
本発明の第4の実施の形態の熱変色性筆記具を図4に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒4(筒体)と、軸筒4内に前後方向に移動可能に収容され筆記体(図示ぜず)と、軸筒4の後端部に保持される第2の消去体3と、軸筒4の後端部に着脱自在に取り付けられ、第2の消去体3を覆うる蓋部6と、蓋部6の外面に固定される第1の消去体2とを備える。
・軸筒
軸筒4は合成樹脂製または金属製の円筒体であり、前端にペン先41が出没する前端孔を備える。軸筒4の後部側壁には、クリップ42(操作部)が径方向外方に突出される。クリップ42は、前後方向にスライド可能である。クリップ42を前方に押圧操作することにより、軸筒4の内部に収容した筆記体のペン先41が、前端孔より出没可能に構成される。
軸筒4は合成樹脂製または金属製の円筒体であり、前端にペン先41が出没する前端孔を備える。軸筒4の後部側壁には、クリップ42(操作部)が径方向外方に突出される。クリップ42は、前後方向にスライド可能である。クリップ42を前方に押圧操作することにより、軸筒4の内部に収容した筆記体のペン先41が、前端孔より出没可能に構成される。
・筆記体
筆記体の内部には、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料が添加された熱変色性インキが収容される。筆記体の前端には、内部の熱変色性インキが吐出可能なペン先41が設けられる。前記ペン先41は、例えば、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ、繊維加工体または多孔質体等からなる毛細間隙を有するマーキングペン先等が挙げられる。
筆記体の内部には、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料が添加された熱変色性インキが収容される。筆記体の前端には、内部の熱変色性インキが吐出可能なペン先41が設けられる。前記ペン先41は、例えば、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ、繊維加工体または多孔質体等からなる毛細間隙を有するマーキングペン先等が挙げられる。
・凹部
軸筒4の後端面には、軸方向後方に開口する凹部43が形成される。凹部43に第2の消去体3が収容保持される。第2の消去体3は、軸筒4の後端部より後方に一部が突出された状態で凹部43に収容される。軸筒4の後端部外周面には、縮径部44が形成され、該縮径部44の外面に蓋部6の内面が着脱自在に嵌合(例えば、圧入嵌合、凹凸嵌合、ネジ嵌合)される。
軸筒4の後端面には、軸方向後方に開口する凹部43が形成される。凹部43に第2の消去体3が収容保持される。第2の消去体3は、軸筒4の後端部より後方に一部が突出された状態で凹部43に収容される。軸筒4の後端部外周面には、縮径部44が形成され、該縮径部44の外面に蓋部6の内面が着脱自在に嵌合(例えば、圧入嵌合、凹凸嵌合、ネジ嵌合)される。
・蓋部
蓋部6は、一端が開口された筒状体であり、合成樹脂または金属により構成される。蓋部6の閉鎖側端部に、第1の消去体2が、嵌合、圧入、螺着、接着、融着、二色成形等の手段により固定される。これ以外に、蓋部6は、軸筒4の後端部にヒンジにより回動可能に取り付けられる構成、軸筒4の側壁または後端面にスライド可能に取り付けられる構成が挙げられる。
蓋部6は、一端が開口された筒状体であり、合成樹脂または金属により構成される。蓋部6の閉鎖側端部に、第1の消去体2が、嵌合、圧入、螺着、接着、融着、二色成形等の手段により固定される。これ以外に、蓋部6は、軸筒4の後端部にヒンジにより回動可能に取り付けられる構成、軸筒4の側壁または後端面にスライド可能に取り付けられる構成が挙げられる。
・第1の消去体
第1の消去体2は、弾性材料からなる。前記弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。第1の消去体2は、紙面上の熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)させることができる。
第1の消去体2は、弾性材料からなる。前記弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。第1の消去体2は、紙面上の熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)させることができる。
・第2の消去体
第2の消去体3は、粘土状物質(いわゆる練り消し)よりなる。粘土状物質は、例えば、ゴム、樹脂、エラストマー等の粘弾性物質を主成分とするものが挙げられる。第2の消去体3は、紙面上の筆跡に密接させることにより、その筆跡の金属光沢顔料等の非熱変色性顔料成分を吸着させて物理的に除去することができる。
第2の消去体3は、粘土状物質(いわゆる練り消し)よりなる。粘土状物質は、例えば、ゴム、樹脂、エラストマー等の粘弾性物質を主成分とするものが挙げられる。第2の消去体3は、紙面上の筆跡に密接させることにより、その筆跡の金属光沢顔料等の非熱変色性顔料成分を吸着させて物理的に除去することができる。
・熱変色性インキ
尚、熱変色性インキ及びそれに含有される金属光沢顔料等の非熱変色性顔料は、第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
尚、熱変色性インキ及びそれに含有される金属光沢顔料等の非熱変色性顔料は、第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、紙面上の、金属光沢顔料等の非変色性顔料を含有する熱変色性インキによる筆跡を、弾性材料よりなる第1の消去体2を用いて摩擦熱による消色を行うことができるととともに粘土状物質よりなる第2の消去体3を用いて金属光沢顔料を剥離除去することができる。その結果、第1の消去体2を消しカスの発生を抑えた比較的高い硬度の弾性材料により形成でき、それに伴い、第1の消去体2の磨耗を抑えるとともに、第1の消去体2と第2の消去体3とにより、金属光沢顔料等の非変色性顔料を含有した熱変色性インキの筆跡を確実に消去することができる。また、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3を用いて金属光沢顔料を剥離除去した後、第1の消去体2を用いて摩擦熱で消色すること(第2の消去体3を使用した後、第1の消去体2を使用すること)が好ましい。それにより、第1の消去体2の表面に金属光沢顔料等の非変色性顔料が付着することを回避できる。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具であって、弾性材料よりなる第1の消去体2と、粘土状物質よりなる第2の消去体3とを備え、軸筒4(筒体)の外面に前記第2の消去体が設けられ、前記軸筒4(筒体)の外面に第2の消去体を覆う蓋部6が着脱自在に設けられ、前記蓋部6の外面に前記第1の消去体が設けられる。それにより、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3を熱変色性インキの筆跡に密接させることにより、熱変色性インキに含有された金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を吸着させて物理的に除去でき、第1の消去体2を用いて熱変色性インキの筆跡を擦過することにより、その際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)できる。したがって、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含む熱変色性インキの筆跡を、消しカスが発生することなく、クリーンな状態で消去できる。特に、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、不使用時、第2の消去体3が蓋部6により覆われるため、不使用時に粘土状の第2の消去体3の表面に塵埃が付着し第2の消去体3の表面が汚れることを回避できる。
また、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、前記第2の消去体3が前記筒体の外面より外方に突出され、前記第2の消去体3が前記蓋部6によって覆われた状態で、前記第2の消去体3が前記蓋部6の内部に収容される。それにより、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3が前記軸筒4(筒体)の外面より外方に突出されているため、第2の消去体3を使用する際に、第2の消去体3を取り出し、第2の消去体3を直接指で触れる必要がなく、筆記具を把持した状態で第2の消去体3を使用することができ、さらに、第2の消去体3が蓋部6によって覆われた状態で、第2の消去体3の外方への突出部分が蓋部6の内部に収容されるため、不使用時に粘土状の第2の消去体3の表面に塵埃が付着し第2の消去体3の表面が汚れることを回避できる。
<第5の実施の形態>
本発明の第5の実施の形態の熱変色性筆記具を図5に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒4(筒体)と、軸筒4の後端部に着脱自在に取り付けられる補助部材7と、補助部材7の後端部に固定される第1の消去体2と、補助部材7の前端部に保持される第2の消去体3とを備える。
本発明の第5の実施の形態の熱変色性筆記具を図5に示す。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒4(筒体)と、軸筒4の後端部に着脱自在に取り付けられる補助部材7と、補助部材7の後端部に固定される第1の消去体2と、補助部材7の前端部に保持される第2の消去体3とを備える。
・軸筒
軸筒4は合成樹脂製または金属製の円筒体である。軸筒4の内部には、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料が添加された熱変色性インキが収容される。軸筒4の前端には、内部の熱変色性インキが吐出可能なペン先41が設けられる。前記ペン先41は、例えば、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ、繊維加工体または多孔質体等からなる毛細間隙を有するマーキングペン先等が挙げられる。軸筒4の後端部には、軸方向後方に開口する開口部45が形成される。尚、内部に前記熱変色性インキを収容し且つ該熱変色性インキが吐出可能なペン先41を備える筆記体を、軸筒4内に交換可能に収容してもよい。また、軸筒4の回転等の操作により、ペン先を軸筒4の前端より出没可能に構成してもよい。
軸筒4は合成樹脂製または金属製の円筒体である。軸筒4の内部には、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料が添加された熱変色性インキが収容される。軸筒4の前端には、内部の熱変色性インキが吐出可能なペン先41が設けられる。前記ペン先41は、例えば、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ、繊維加工体または多孔質体等からなる毛細間隙を有するマーキングペン先等が挙げられる。軸筒4の後端部には、軸方向後方に開口する開口部45が形成される。尚、内部に前記熱変色性インキを収容し且つ該熱変色性インキが吐出可能なペン先41を備える筆記体を、軸筒4内に交換可能に収容してもよい。また、軸筒4の回転等の操作により、ペン先を軸筒4の前端より出没可能に構成してもよい。
・補助部材
補助部材7は、合成樹脂製または金属製の円筒体である。補助部材7は、その前端部に第2の消去体3が保持され、その後端部に第1の消去体2が固定される。
補助部材7は、合成樹脂製または金属製の円筒体である。補助部材7は、その前端部に第2の消去体3が保持され、その後端部に第1の消去体2が固定される。
補助部材7は、前端部の外周面に縮径部72が形成され、該縮径部72の外面が軸筒4の後端の開口部45内面に着脱自在に嵌合(例えば、圧入嵌合、凹凸嵌合、ネジ嵌合等)される。軸筒4の後端に補助部材7を取り付けた状態において、補助部材7の縮径部72の後方は、軸筒4の後端より後方に突出される。
補助部材7の後端部には、第1の消去体2が、嵌合、圧入、螺着、接着、融着、二色成形等の手段により固定される。第1の消去体2は、補助部材7が軸筒4後端部に取り付けられ且つ軸筒4若しくは補助部材7を把持した状態〔図5(a)〕で使用でき、または補助部材7を軸筒4後端部から取り外し該補助部材7を把持した状態〔図5(b)〕で使用できる。
補助部材7の前端部には、前方に開口する凹部71が形成され、凹部71内に第2の消去体3が外部に一部を突出された状態で収容保持される。第2の消去体3は、補助部材7を軸筒4の後端開口部45から取り外し該補助部材7を把持した状態で使用される。
・第1の消去体
第1の消去体2は、弾性材料からなる。前記弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。第1の消去体2は、紙面上の熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)させることができる。
第1の消去体2は、弾性材料からなる。前記弾性材料は、弾性を有する合成樹脂(ゴム、エラストマー)が挙げられ、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂、フッ素系樹脂、クロロプレン樹脂、ニトリル樹脂、ポリエステル系樹脂、オレフィン系樹脂、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等が挙げられる。第1の消去体2は、紙面上の熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)させることができる。
・第2の消去体
第2の消去体3は、粘土状物質(いわゆる練り消し)よりなる。粘土状物質は、例えば、ゴム、樹脂、エラストマー等の粘弾性物質を主成分とするものが挙げられる。第2の消去体3は、紙面上の筆跡に密接させることにより、その筆跡の金属光沢顔料等の非熱変色性顔料成分を吸着させて物理的に除去することができる。
第2の消去体3は、粘土状物質(いわゆる練り消し)よりなる。粘土状物質は、例えば、ゴム、樹脂、エラストマー等の粘弾性物質を主成分とするものが挙げられる。第2の消去体3は、紙面上の筆跡に密接させることにより、その筆跡の金属光沢顔料等の非熱変色性顔料成分を吸着させて物理的に除去することができる。
・熱変色性インキ
尚、熱変色性インキ及びそれに含有される金属光沢顔料等の非熱変色性顔料は、第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
尚、熱変色性インキ及びそれに含有される金属光沢顔料等の非熱変色性顔料は、第1の実施の形態と共通であるため、説明を省略する。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、紙面上の、金属光沢顔料等の非変色性顔料を含有する熱変色性インキによる筆跡を、弾性材料よりなる第1の消去体2を用いて摩擦熱による消色を行うことができるととともに粘土状物質よりなる第2の消去体3を用いて金属光沢顔料を剥離除去することができる。その結果、第1の消去体2を消しカスの発生を抑えた比較的高い硬度の弾性材料により形成でき、それに伴い、第1の消去体2の磨耗を抑えるとともに、第1の消去体2と第2の消去体3とにより、金属光沢顔料等の非変色性顔料を含有した熱変色性インキの筆跡を確実に消去することができる。また、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3を用いて金属光沢顔料を剥離除去した後、第1の消去体2を用いて摩擦熱で消色すること(第2の消去体3を使用した後、第1の消去体2を使用すること)が好ましい。それにより、第1の消去体2の表面に金属光沢顔料等の非変色性顔料が付着することを回避できる。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具1であって、弾性材料よりなる第1の消去体2と、粘土状物質よりなる第2の消去体3とを備え、軸筒4(筒体)の一端部に着脱自在の補助部材7を備え、前記第1の消去体2が前記補助部材7に設けられ、前記第2の消去体3が前記補助部材7に設けられ、前記補助部材7が前記筒体の一端部に装着された状態において、前記第2の消去体3が隠蔽される。それにより、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、第2の消去体3を熱変色性インキの筆跡に密接させることにより、熱変色性インキに含有された金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を吸着させて物理的に除去でき、第1の消去体2を用いて熱変色性インキの筆跡を擦過することにより、その際に生じる摩擦熱で該筆跡を消色(消去)できる。したがって、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含む熱変色性インキの筆跡を、消しカスが発生することなく、クリーンな状態で消去できる。特に、本実施の形態の熱変色性筆記具1は、補助部材7が軸筒4(筒体)の一端部に装着された状態において、第2の消去体3が隠蔽されるため、不使用時に粘土状の第2の消去体3の表面に塵埃が付着し第2の消去体3の表面が汚れることを回避できる。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、前記補助部材7が、前記軸筒4(筒体)の開口部44に着脱自在に設けられ、前記第2の消去体3が前記補助部材7の外面より外方に突出され、前記補助部材7が前記筒体の開口部45に装着された状態において、前記第2の消去体3が前記軸筒4(筒体)の開口部45内に収容されることにより、第2の消去体3を使用する際に、第2の消去体3を取り出し、第2の消去体3を直接指で触れる必要がなく、補助部材7を把持した状態で第2の消去体3を使用することができ、さらに、補助部材7が前記軸筒4(筒体)の開口部45に装着された状態において、前記第2の消去体3の外方への突出部分が前記軸筒4(筒体)の開口部45内に収容されるため、不使用時に粘土状の第2の消去体3の表面に塵埃が付着し第2の消去体3の表面が汚れることを回避できる。
1 熱変色性筆記具
2 第1の消去体
21 凹部
3 第2の消去体
4 軸筒
41 ペン先
42 クリップ
43 凹部
44 縮径部
45 開口部
5 キャップ
51 凹部
52 切り欠き状の溝
6 蓋部
7 補助部材
71 凹部
72 縮径部
2 第1の消去体
21 凹部
3 第2の消去体
4 軸筒
41 ペン先
42 クリップ
43 凹部
44 縮径部
45 開口部
5 キャップ
51 凹部
52 切り欠き状の溝
6 蓋部
7 補助部材
71 凹部
72 縮径部
Claims (6)
- 金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具であって、
弾性材料よりなる第1の消去体と、粘土状物質よりなる第2の消去体とを備え、
軸筒またはキャップ等の筒体の外面に前記第1の消去体が設けられ、
前記筒体の外面または前記第1の消去体の外面に外方に開口する凹部が設けられ、
前記第2の消去体が前記凹部に収容されることを特徴とする熱変色性筆記具。 - 前記第2の消去体が、前記筒体の外面または前記第1の消去体の外面より外方に突出しないように、前記凹部に完全に収容される請求項1に記載の熱変色性筆記具。
- 金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具であって、
弾性材料よりなる第1の消去体と、粘土状物質よりなる第2の消去体とを備え、
軸筒またはキャップ等の筒体の外面に前記第2の消去体が設けられ、前記筒体の外面に第2の消去体を覆う蓋部が着脱自在に設けられ、前記蓋部の外面または前記筒体の外面に前記第1の消去体が設けられることを特徴とする熱変色性筆記具。 - 前記第2の消去体が前記筒体の外面より外方に突出され、前記第2の消去体が前記蓋部によって覆われた状態で、前記第2の消去体の外方への突出部分が前記蓋部の内部に収容される請求項3に記載の熱変色性筆記具。
- 金属光沢顔料等の非熱変色性顔料を含有する熱変色性インキを内蔵した熱変色性筆記具であって、
弾性材料よりなる第1の消去体と、粘土状物質よりなる第2の消去体とを備え、
軸筒またはキャップ等の筒体の一端部に着脱自在の補助部材を備え、
前記第1の消去体が前記筒体の外面または前記補助部材に設けられ、
前記第2の消去体が前記補助部材に設けられ、
前記補助部材が前記筒体の一端部に装着された状態において、前記第2の消去体が隠蔽されることを特徴とする熱変色性筆記具。 - 前記第2の消去体が前記補助部材の外面より外方に突出され、前記補助部材が前記筒体の開口部に着脱自在に設けられ、前記補助部材が前記筒体の開口部に装着された状態において、前記第2の消去体の外方への突出部分が前記筒体の開口部内に収容される請求項5に記載の熱変色性筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020111970A JP2022011081A (ja) | 2020-06-29 | 2020-06-29 | 熱変色性筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020111970A JP2022011081A (ja) | 2020-06-29 | 2020-06-29 | 熱変色性筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022011081A true JP2022011081A (ja) | 2022-01-17 |
Family
ID=80147904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020111970A Pending JP2022011081A (ja) | 2020-06-29 | 2020-06-29 | 熱変色性筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022011081A (ja) |
-
2020
- 2020-06-29 JP JP2020111970A patent/JP2022011081A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6340385B2 (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP5551500B2 (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP6654213B2 (ja) | 熱変色性筆記具及び摩擦具 | |
JP2010260218A (ja) | 多芯式熱変色性筆記具 | |
JP6301580B2 (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2008247025A (ja) | 熱変色性筆記具、筆記用芯体レフィル及び摩擦用芯体レフィル | |
JP2009208312A (ja) | 筆記具用キャップ及び熱変色性筆記具 | |
JP2022011081A (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2020001193A (ja) | 熱変色性筆記具 | |
WO2021132503A1 (ja) | 軟質部材の取付構造及び熱変色性筆記具 | |
JP6315772B2 (ja) | 筆記具の軸筒 | |
JP5551499B2 (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2022041068A (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2022073201A (ja) | 軟質部材の取付構造 | |
JP2021187068A (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2021165011A (ja) | 熱変色性筆記具及び摩擦体 | |
JP2022086573A (ja) | 軟質部材の取付構造 | |
JP2022007927A (ja) | 軟質部材の取付構造及び熱変色性筆記具 | |
JP2022170988A (ja) | 熱変色性筆記具 | |
JP2010260219A (ja) | 多芯式熱変色性筆記具 | |
JP2010260217A (ja) | 熱変色性筆記具 |