JP2022010771A - 乗り物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカユニットを含む乗り物用シートにおいて、使用感及び外観品質の向上を実現しつつ、着座した人にスピーカユニットの音を適切に提供する。【解決手段】自動車用シート1は、ヘッドレスト30と、ヘッドレスト30に内蔵された、ヘッドレスト30の側面から音を射出するスピーカユニット41R、41Lと、スピーカユニット41R、41Lの中心軸AR、ALと交差する位置に保持可能に構成された、スピーカユニット41R、41Lから射出される音をヘッドレスト30の外部に向けて反射させる反射部材35R、35Lと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、乗り物用シートに関する。
特許文献1には、スピーカユニットを内蔵したヘッドレストが記載されている。このスピーカユニットは、ヘッドレストの側方に向けて音を出力する。ヘッドレストの側方には、ハニカム状織物構造体が取り付けられている。
特許文献2には、スピーカを組み込んだヘッドレストが記載されている。このヘッドレストの側面には、スピーカを保護し、且つ音響エネルギーの放射を助けるグリルアセンブリが設けられている。
特許文献3には、座席に座った乗員の耳の位置に対応する位置に設けたスピーカと、座席における高さ位置あるいは左右位置を調整してスピーカの位置を移動させて調整する調整手段とを備えたヘッドレストが記載されている。
特表2018-509337号公報 特表2019-513102号公報 特開2001-95646号公報
特許文献1及び特許文献2に記載のヘッドレストでは、スピーカから出力された音が着座した人の側方に進むため、着座した人にとって音が聞きづらくなったり、スピーカから出力された音が隣の乗員に聞こえてしまったりするといった課題がある。特許文献3に記載の座席によれば、スピーカの向きを変えられるため、上述した課題を解決できる。しかし、この座席の構造では、ヘッドレストが幅広となって外観品質を損なう、スピーカの向きを変えるための機構によって製造コストが高くなる、頭部とスピーカが接触することでヘッドレストの使用感が低下する等の課題がある。
本発明の目的は、スピーカユニットを含む乗り物用シートにおいて、使用感及び外観品質の向上を実現しつつ、着座した人にスピーカユニットの音を適切に提供することにある。
本発明の一態様の乗り物用シートは、ヘッドレストと、前記ヘッドレストに内蔵された、前記ヘッドレストの側面から音を射出するスピーカユニットと、前記スピーカユニットの中心軸と交差する位置に保持可能に構成された、前記スピーカユニットから射出される音を前記ヘッドレストの外部に向けて反射させる反射部材と、を備えるものである。
本発明によれば、スピーカユニットを含む乗り物用シートにおいて、使用感及び外観品質の向上を実現しつつ、着座した人にスピーカユニットの音を適切に提供できる。
本発明の乗り物用シートの一実施形態である自動車用シート1の概略構成を示す外観模式図である。 図1に示す自動車用シート1のA-A線の断面模式図である。 図2に示す反射部材35R、35Lがスピーカ装置40R、40Lを覆い隠した状態を示す断面模式図である。 図2に示す反射部材35R、35Lの取り付け位置の変形例を示す断面模式図である。 図1に示す自動車用シート1のヘッドレスト30の変形例を示す断面模式図である。
図1は、本発明の乗り物用シートの一実施形態である自動車用シート1の概略構成を示す外観模式図である。図2は、図1に示す自動車用シート1のA-A線の断面模式図である。図1に示すように、自動車用シート1は、正規の姿勢で着座した利用者(以下、着座者と記載)の臀部及び大腿部を支持するシートクッション20と、着座者の腰部及び背部を支持するシートバック10と、着座者の頭部を支持するヘッドレスト30と、を備える。
以下では、着座者の前方を前方向と記載し、着座者の後方を後方向と記載し、これらを併せて前後方向と記載する。また、前後方向に直交する方向(着座者の右方向及び左方向)を左右方向と記載する。また、前後方向及び左右方向に垂直な方向であって、ヘッドレスト30からシートクッション20側に向かう方向を下方向と記載し、下方向の逆方向を上方向と記載する。
シートクッション20は、図示省略のシートフレームと、スポンジ又はウレタン樹脂等で構成されたシートパッド21と、これらシートフレーム及びシートパッド21を覆うトリムカバー22と、を備える。
シートバック10は、図示省略のシートフレームと、スポンジ又はウレタン樹脂等で構成されたシートパッド11と、これらシートフレーム及びシートパッド11を覆うトリムカバー12と、を備える。
ヘッドレスト30は、図2に示すように、シートバック10の上面部に取り付けられるステー34と、ステー34を支持するインナーケース31と、表皮カバーを構成する袋状のトリムカバー33と、インナーケース31とトリムカバー33との間に形成されたスポンジ又はウレタン樹脂等で構成されたヘッドレストパッド32と、を備える。
トリムカバー12、トリムカバー22、及びトリムカバー33は、それぞれ、複数のカバー部材が縫合されて形成された袋状のカバーである。カバー部材としては、例えば皮革(天然皮革、合成皮革)又は布帛(織物、編物、不織布)が用いられる。カバー部材は、皮革又は布帛の単層構造であってもよいし、皮革又は布帛を表地として、皮革又は布帛にワディング(例えば弾性変形可能な軟質ポリウレタンフォームなどの樹脂発泡体)が積層された多層構造であってもよい。
図2に示すように、ヘッドレスト30の左右の両端部には左右一対のスピーカ装置40R及びスピーカ装置40Lが内蔵されている。スピーカ装置40Rは、インナーケース31の右側面に設けられた開口に嵌め込まれた状態で保持されている。スピーカ装置40Lは、インナーケース31の左側面に設けられた開口に嵌め込まれた状態で保持されている。
スピーカ装置40Rは、スピーカユニット41Rと、スピーカユニット41Rを収納する筐体42Rと、筐体42Rに設けられた開口部を塞ぐ網目状のスピーカグリル43Rと、を備える。
トリムカバー33には、ヘッドレスト30の右側面におけるスピーカ装置40Rに対応する位置に開口が形成されており、この開口からスピーカグリル43Rが露出している。スピーカユニット41Rから射出された音は、スピーカグリル43Rを通過し、ヘッドレスト30の右側面から射出されてヘッドレスト30の外部へと進む。スピーカユニット41Rから射出される音の射出方向は右方向(自動車用シート1の右側方)となっている。この射出方向は、スピーカユニット41Rの中心軸ARに沿った方向であり、音の減衰が最も少ない方向である。
スピーカ装置40Lは、スピーカユニット41Lと、スピーカユニット41Lを収納する筐体42Lと、筐体42Lに設けられた開口部を塞ぐ網目状のスピーカグリル43Lと、を備える。
トリムカバー33には、ヘッドレスト30の左側面におけるスピーカ装置40Lに対応する位置に開口が形成されており、この開口からスピーカグリル43Lが露出している。スピーカユニット41Lから射出された音は、スピーカグリル43Lを通過し、ヘッドレスト30の左側面から射出されてヘッドレスト30の外部へと進む。スピーカユニット41Lから射出される音の射出方向は左方向(自動車用シート1の左側方)となっている。この射出方向は、スピーカユニット41Lの中心軸ALに沿った方向であり、最も音の減衰が少ない方向である。
スピーカ装置40Rの筐体42Rの右側後端部には、上下方向を回動軸方向とするヒンジ36Rが固定されている。ヒンジ36Rの可動部には、スピーカユニット41Rから射出される音を反射させる反射面35Raを持つ反射部材35Rが固定されている。このヒンジ36Rにより、反射部材35Rは、ヘッドレスト30の右側面に回動可能に支持された構成となっている。
反射部材35Rは、反射面35Raがスピーカグリル43Rに最も接近してこれと対面した状態の図3に示す位置と、反射面35Raの前端がスピーカグリル43Rから最も離れた状態の図2に示す位置との間で回動可能に構成されている。図2に示す状態では、スピーカユニット41Rの中心軸ARが、反射部材35Rの反射面35Raと90度未満の角度で交差している。図2に示す状態では、スピーカユニット41Rから射出されて中心軸ARに沿って右方向に進む音が、反射面35Raにて反射して左斜め前方(左方向と前方向の間の方向)に進む。図2では、反射面35Raにて反射された音の進行方向を方向DRにて示している。反射部材35Rは、図2に示す状態において、方向DRが前方向と左方向の間に向くように構成されている。換言すると、反射部材35Rは、図2に示す状態において、方向DRが自動車用シート1の着座者P側に向くように構成されている。なお、方向DRが前方向に向くように、反射部材35Rが構成されていてもよい。
反射部材35Rは、反射面35Raにて音を反射させることができるものであればよく、紙、木、樹脂、又は金属等の任意の材料によって構成することができる。反射部材35Rは、図3に示す状態において、反射面35Raがスピーカ装置40Rを覆い隠すことのできるサイズとなっている。反射面35Raは、音の反射方向を均一にできるよう、平面にて構成されていることが好ましい。音の反射方向が略均一にできればよいため、反射面35Raは完全な平面である必要はなく、音の反射に影響を与えない程度の多少の凹凸が存在していてもよい。反射部材35Rにおける反射面35Raと反対側の面は、反射面35Ra側と反対側に向かって膨らむ曲面となっている。
スピーカ装置40Lの筐体42Lの左側後端部には、上下方向を回動軸方向とするヒンジ36Lが固定されている。ヒンジ36Lの可動部には、スピーカユニット41Lから射出される音を反射させる反射面35Laを持つ反射部材35Lが固定されている。このヒンジ36Lにより、反射部材35Lは、ヘッドレスト30の左側面に回動可能に支持された構成となっている。
反射部材35Lは、反射面35Laがスピーカグリル43Lに最も接近してこれと対面した状態の図3に示す位置と、反射面35Laの前端がスピーカグリル43Lから最も離れた状態の図2に示す位置との間で回動可能に構成されている。図2に示す状態では、スピーカユニット41Lの中心軸ALが、反射部材35Lの反射面35Laと90度未満の角度で交差している。図2に示す状態では、スピーカユニット41Lから射出されて中心軸ALに沿って左方向に進む音が、反射面35Laにて反射して右斜め前方(右方向と前方向の間の方向)に進む。図2では、反射面35Laにて反射された音の進行方向を方向DLにて示している。反射部材35Lは、図2に示す状態において、方向DLが前方向と右方向の間に向くように構成されている。換言すると、反射部材35Lは、図2に示す状態において、方向DLが自動車用シート1の着座者P側に向くように構成されている。なお、方向DLが前方向に向くように、反射部材35Lが構成されていてもよい。
反射部材35Lは、反射部材35Rと同様の材料によって構成することができる。反射部材35Lは、図3に示す状態において、反射面35Laがスピーカ装置40Lを覆い隠すことのできるサイズとなっている。反射面35Laは、反射面35Raと同様に平面にて構成されていることが好ましい。反射部材35Lにおける反射面35Laと反対側の面は、反射面35La側と反対側に向かって膨らむ曲面となっている。
なお、ヘッドレスト30には、図3に示す状態において反射部材35Rと反射部材35Lの位置を保持するためのロック機構と、図2に示す状態において反射部材35Rと反射部材35Lの位置を保持するためのロック機構が設けられていることが好ましい。
以上のように構成された自動車用シート1においてスピーカ装置40R、40Lの使用を開始する際には、反射部材35R及び反射部材35Lを、図3に示す位置から図2に示す位置に回動させて保持する。図2に示す状態において、スピーカユニット41Rから右方向に射出された音は、反射部材35Rで反射されて着座者Pに向かい、スピーカユニット41Lから左方向に射出された音は、反射部材35Lで反射されて着座者Pに向かう。
スピーカ装置40R、40Lをヘッドレスト30に内蔵する場合には、ヘッドレスト30内部の余剰スペース、ヘッドレスト30の使用感を妨げないこと、ヘッドレスト30の外観品質を低下させないこと等を考慮して、スピーカ装置40R、40Lを配置する必要がある。自動車用シート1のように、ヘッドレスト30の左右の側部にスピーカ装置40R、40Lを内蔵する構成とすることで、ヘッドレスト30の使用感を妨げることなく、外観品質を向上させることが可能である。しかし、このように、ヘッドレスト30の左右の側部にスピーカ装置40R、40Lを内蔵する構成では、スピーカ装置40R、40Lの各々の中心軸AR、ALを着座者P側に向けることが難しい。
自動車用シート1では、ヘッドレスト30の左右の側部に支持された反射部材35R、35Lによって、スピーカ装置40R、40Lの各々から射出された音の進行方向を着座者P側に変更させることができる。このため、反射部材35R、35Lが存在しない場合と比較して十分な量の音を着座者Pに届けることが可能になる。また、着座者Pの左右に着座している他の人に音が届くのを防ぐことができる。これらの効果を、反射部材35R、35Lを設けるのみで実現できる。このため、ヘッドレスト30の使用感及び外観品質の向上と、着座者Pへの高品質の音の提供と、製造コストの抑制とを実現できる。
また、自動車用シート1によれば、反射部材35R、35Lを図3に示す位置に回動することで、スピーカ装置40R、40Lを覆い隠すことができる。このため、スピーカ装置40R、40Lの保護と、スピーカ装置40R、40Lの非使用時における自動車用シート1の外観品質の向上とを実現できる。
また、自動車用シート1によれば、反射部材35R、35Lが回動可能となっている。このため、反射部材35R、35Lの回動位置の調整によって、音の聞こえ方の調整が可能になる。
自動車用シート1は、反射部材35R、35Lを手動で回動させるものとしているが、これに限らない。例えばスピーカ装置40R、40Lの起動と連動して、反射部材35R、35Lを電動で回動させる構成としてもよい。具体的には、スピーカ装置40R、40Lが起動すると、モータなどのアクチュエータが反射部材35R、35Lを図3に示す位置から図2に示す位置まで駆動し、スピーカ装置40R、40Lが停止すると、アクチュエータが反射部材35R、35Lを図3に示す位置に駆動する。もちろん、自動車用シート1に設けられた専用の操作部材を操作することで、反射部材35R、35Lが電動で回動される構成としてもよい。
自動車用シート1では、反射部材35R、35Lがヘッドレスト30に固定されるものとしたが、これに限らない。反射部材35R、35Lがヘッドレスト30に着脱自在に構成されていてもよい。このようにすると、例えば、スピーカ装置40R、40Lの非使用時には反射部材35R、35Lを外しておくことで、自動車用シート1の使い勝手を向上できる。また、反射部材35R、35Lを他の種類のものに交換することも可能となり、用途又は人の趣味に合わせた使い方が可能になる。
自動車用シート1では、反射部材35R、35Lがヘッドレスト30に対して回動可能に構成されるものとしたが、これに限らない。反射部材35R、35Lは、図2に示す位置にて固定されるものであってもよい。
反射面35Ra、35Laは、ヘッドレスト30の側面から離れる方向に向かって窪む曲面によって構成されていてもよい。このように、反射面35Ra、35Laが曲面で構成されていることで、図2に示す状態における反射部材35R、35Lの回動角度を小さくすることができ、外観品質を向上させることができる。
ヒンジ36R、36Lは、例えば、図4に示すように、スピーカグリル43R、43Lに固定される構成であってもよい。この構成によれば、筐体42R、42Lの内部空間を音質に適した形状にすることが容易となり、音質を高めることができる。ヒンジ36R、36Lは、インナーケース31に固定される構成であってもよい。この構成によれば、汎用のスピーカ装置に改良を加える必要がなく、製造コストを抑えることができる。
図5は、図1に示す自動車用シート1のヘッドレスト30の変形例を示す断面模式図である。図5に示すヘッドレスト30は、反射部材35R、35Lが反射部材37R、37Lに変更された点が図2と異なる。
反射部材37Rは、紙、樹脂、金属、又は発泡ウレタン等で構成された板状の芯材372Rと、芯材372Rを覆う表皮材371Rと、を備える。表皮材371Rは、トリムカバー33に用いることのできる材料と同じ材料によって構成されている。
反射部材37Rは、ヘッドレスト30の右側面の後端部におけるトリムカバー33に対し、布ヒンジ38Rによって取り付けられている。布ヒンジ38Rは、トリムカバー33と反射部材37Rの表皮材371Rとに縫合されている。つまり、反射部材37Rは、ヘッドレスト30の右側面のトリムカバー33に、縫合によって取り付けられている。
図5に示すヘッドレスト30では、反射部材37Rを図5に示す位置で保持するために、反射部材37Rの下端の前端部と、ヘッドレスト30の右側面の下端の前端部とが、連結部材39Rによって連結されている。スピーカ装置40Rを覆い隠す位置に反射部材37Rを回動させた状態では、連結部材39Rは、後方側に折れ曲がって、反射部材37Rとヘッドレスト30の右側面との間に収納されるように構成されている。連結部材39Rと布ヒンジ38Rは、それぞれ、表皮材371Rと同じ材料によって構成されていることが好ましい。
反射部材37L、布ヒンジ38L、及び連結部材39Lの各々の構成は、反射部材37R、布ヒンジ38R、及び連結部材39Rの各々の構成と同様であるため、説明を省略する。
反射部材37Rの機能は、反射部材35Rと同じである。すなわち、図5に示す状態では、スピーカユニット41Rから射出された音を反射面37Raにて反射させて、その進行方向を着座者P側に変更させることができる。反射部材37Lの機能は、反射部材35Lと同じである。すなわち、図5に示す状態では、スピーカユニット41Lから射出された音を反射面37Laにて反射させて、その進行方向を着座者P側に変更させることができる。
以上のように、図5に示すヘッドレスト30によれば、反射部材37R、37Lとトリムカバー33に一体感を持たせることができる。このため、自動車用シート1の外観品質を向上させることができる。また、反射部材37R、37Lの製造コストと、反射部材37R、37Lの取り付けコストを下げることができ、自動車用シート1の低コスト化が可能になる。
ここまでの説明では、スピーカユニット41Rの中心軸ARが右方向を向き、スピーカユニット41Lの中心軸ALが左方向を向く構成としている。しかし、例えば、中心軸ARが右方向よりも僅かに後ろ側に向き、中心軸ALが左方向よりも僅かに後ろ側に向く構成であってもよい。または、中心軸ARが右方向よりも僅かに前側(着座者P側)に向き、中心軸ALが左方向よりも僅かに前側(着座者P側)に向く構成であってもよい。後者の構成とすることで、スピーカ装置40R、40Lの使用時における反射部材35R、35L(反射部材37R、37L)の回動角度を小さくできる。このため、自動車用シート1の外観品質を向上させることができる。
ここまでの説明では、乗り物用シートの一実施形態として、自動車に搭載される自動車用シート1を例にした。しかし、本発明は、自動車に搭載されるシートに限らず、自動車、電車、航空機、及び船舶等の乗り物に搭載されるシートであれば適用可能である。
以上説明してきたように、本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。
(1)
ヘッドレストと、
上記ヘッドレストに内蔵された、上記ヘッドレストの側面から音を射出するスピーカユニットと、
上記スピーカユニットの中心軸と交差する位置に保持可能に構成された、上記スピーカユニットから射出される音を上記ヘッドレストの外部に向けて反射させる反射部材と、を備える乗り物用シート。
(1)によれば、スピーカユニットから射出された音を、反射部材によって反射させて進行方向を変えることができる。このため、反射部材が存在しない場合と比較して十分な量の音を着座者に届けることが可能になる。また、着座者以外の他の人に音が届くのを防ぐことができる。これらの効果を、反射部材を設けるのみのシンプルな構成で実現できるため、外観品質の向上と製造コストの増大防止を実現できる。また、スピーカユニットはヘッドレストの側面から音を射出する構成であるため、ヘッドレストの使用感と外観品質を低下させることがない。
(2)
(1)記載の乗り物用シートであって、
上記反射部材は、上記ヘッドレストに対して回動可能に構成されている乗り物用シート。
(2)によれば、反射部材が回動可能となっているため、反射部材の回動位置の調整によって、音の聞こえ方の調整が可能になる。また、反射部材によって、スピーカユニットを覆い隠すことも可能となり、スピーカユニットの保護と、スピーカユニット非使用時における乗り物用シートの外観品質の向上とを実現できる。
(3)
(2)記載の乗り物用シートであって、
上記反射部材は、上記音を上記ヘッドレストの外部に向けて反射させる上記位置と、上記スピーカユニットを覆い隠す位置とで保持可能に構成されている乗り物用シート。
(3)によれば、反射部材によってスピーカユニットを覆い隠した状態を保持できる。このため、スピーカユニットの保護と、スピーカユニット非使用時における乗り物用シートの外観品質の向上とを実現できる。
(4)
(2)又は(3)記載の乗り物用シートであって、
上記反射部材は、上記ヘッドレストの表皮カバーに縫合によって取り付けられている乗り物用シート。
(4)によれば、反射部材の取り付けに要するコストを削減できる。また、表皮カバーと反射部材に一体感を持たせることができ、外観品質を向上させることができる
(5)
(1)から(3)のいずれか1つに記載の乗り物用シートであって、
上記反射部材は、上記ヘッドレストに着脱可能に構成されている乗り物用シート。
(5)によれば、例えば、スピーカユニットの非使用時には反射部材を外しておくことで、乗り物用シートの使い勝手を向上できる。また、反射部材を他の種類のものに交換することも可能となり、用途又は人の趣味に合わせた使い方が可能になる。
(6)
(1)から(5)のいずれか1つに記載の乗り物用シートであって、
上記反射部材における上記音の反射面は、平面又は曲面にて構成されている乗り物用シート。
(6)によれば、スピーカユニットの音を拡散させずに一定の方向に反射させることができる。このため、着座者に高品質の音を提供できるようになる。また、反射面が曲面で構成されていることで、音の射出方向と反射面とのなす角度を小さくすることができ、外観品質を向上させることができる。
1 自動車用シート
30 ヘッドレスト
40R、40L スピーカ装置
41R、41L スピーカユニット
AR、AL 中心軸
35R、35L 反射部材

Claims (6)

  1. ヘッドレストと、
    前記ヘッドレストに内蔵された、前記ヘッドレストの側面から音を射出するスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットの中心軸と交差する位置に保持可能に構成された、前記スピーカユニットから射出される音を前記ヘッドレストの外部に向けて反射させる反射部材と、を備える乗り物用シート。
  2. 請求項1記載の乗り物用シートであって、
    前記反射部材は、前記ヘッドレストに対して回動可能に構成されている乗り物用シート。
  3. 請求項2記載の乗り物用シートであって、
    前記反射部材は、前記音を前記ヘッドレストの外部に向けて反射させる前記位置と、前記スピーカユニットを覆い隠す位置とで保持可能に構成されている乗り物用シート。
  4. 請求項2又は3記載の乗り物用シートであって、
    前記反射部材は、前記ヘッドレストの表皮カバーに縫合によって取り付けられている乗り物用シート。
  5. 請求項1から3のいずれか1項記載の乗り物用シートであって、
    前記反射部材は、前記ヘッドレストに着脱可能に構成されている乗り物用シート。
  6. 請求項1から5のいずれか1項記載の乗り物用シートであって、
    前記反射部材における前記音の反射面は、平面又は曲面にて構成されている乗り物用シート。
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