JP2022009865A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、ベース部材は、金属棒からなるワイヤフレームと、当該ワイヤフレームの前縁部に対して前記収容空間側に位置する金属板からなるガイドプレートとを有する。そして、ガイドプレートは、ワイヤフレームの前縁部に固定されている。
そして、ガイドプレートは、内側部の前縁部に沿って設けられた第2ガイドプレートを含むことができる。
また、サイドパネル200は、左右内側を向く面に、サイドエアバッグ装置1を取り付けるための工具を通すための工具孔215を有している。工具孔215は、上下に並んで2つ設けられている。
エアバッグ2は、公知のように、車両の衝突時に内部にガスが入れられて膨張し、展開する部材である。
ワイヤフレーム10は、屈曲した金属棒からなり、外側ワイヤフレーム11と、内側ワイヤフレーム12と、後側ワイヤフレーム13と、架橋部14とを有する。これらの各部分によって囲まれた内側の空間が、エアバッグ2およびインフレータ3を収容する収容空間51となっている。
第1固定プレート15Aは、上縁部11Bと後縁部11Dに溶接により固定されている。第1固定プレート15Bは、第1固定プレート15Aの下に配置され、後縁部11Dに溶接により固定されている。第1固定プレート15A,15Bの固定についてより詳しく説明すると、第1固定プレート15A,15Bは、それぞれ略矩形に形成されている。外側ワイヤフレーム11は、第1固定プレート15Aの隣接する2辺、具体的には上側の辺と後側の辺に沿ったL字形状部11Xと、第1固定プレート15Bの隣接する2辺、具体的には、下側の辺と後側の辺に沿ったL字形状部11Yとを有する。そして、L字形状部11Xは、第1固定プレート15Aの2辺において、2つの溶接部W1で第1固定プレート15Aと固定されている。また、L字形状部11Yは、第1固定プレート15Bの2辺において、2つの溶接部W2で第1固定プレート15Bと固定されている。このように、L字形状部11X,11Yが、それぞれ、第1固定プレート15A,15Bの2辺と固定されることで、第1固定プレート15A,15Bの周辺の剛性を高くすることができ、サイドエアバッグ装置1を車体にしっかりと固定することができる。
各第1固定プレート15A,15Bには左右方向内側にナットN1が溶接により固定されている。符号は省略するが、第1固定プレート15A,15Bには、ナットN1に対応した貫通孔が形成されている。
外側ワイヤフレーム11と第1ガイドプレート21と、第1固定プレート15A,15Bは、エアバッグ2に対して車体の左右方向外側に位置する外側部である。すなわち、外側ワイヤフレーム11は、外側部の少なくとも一部を構成している。また、外側部は、車体に固定される外側固定部としての第1固定プレート15A,15BのナットN1を有している。
内側ワイヤフレーム12と第2ガイドプレート22と、第3固定プレート16A,16Bは、エアバッグ2に対して車体の左右方向内側に位置する内側部である。すなわち、内側ワイヤフレーム12は、内側部の少なくとも一部を構成している。ベース部材4は、取付ブラケット30が固定されるブラケット固定部としてのナットN2を左右方向の側部に有している。
第2固定プレート17Aの固定についてより詳しく説明すると、第2固定プレート17Aは、略矩形に形成されている。上部連結フレーム13Aは、第2固定プレート17Aの3辺、具体的には外側の辺と上側の辺と内側の辺とに沿ったU字形状部13Xを有する。そして、U字形状部13Xは、第2固定プレート17Aの3辺において、3つの溶接部W5で第2固定プレート17Aと固定されている。このように、U字形状部13Xが第2固定プレート17Aの3辺と固定されることで、第2固定プレート17Aの周辺の剛性を高くすることができ、サイドエアバッグ装置1を車体にしっかりと固定することができる。
第2固定プレート17Aには前側に後側固定部としてのナットN3が溶接により固定されている。
第2固定プレート17Bには前側に後側固定部としてのナットN3が溶接により固定されている。符号は省略するが、第2固定プレート17A,17Bには、ナットN3に対応した貫通孔が形成されている。
外側固定部としてのナットN1は、後側固定部としてのナットN3よりも車室面1Aの近くに位置している。
具体的には、図9(a)に示すように、第1架橋部14Aの左右外側の端部は、外側ワイヤフレーム11の左右内側の面に溶接部Wにより固定され、第1架橋部14Aの左右内側の端部は、内側ワイヤフレーム12の左右外側の面に溶接部Wにより固定されている。本実施形態においては、一例として、外側ワイヤフレーム11の最も左右内側の部分と、第1架橋部14Aの最も左右外側の部分とが接触または近接するようにして、外側ワイヤフレーム11と第1架橋部14Aが固定されている。また、内側ワイヤフレーム12の最も左右外側の部分と、第1架橋部14Aの最も左右内側の部分とが接触または近接するようにして、内側ワイヤフレーム12と第1架橋部14Aが固定されている。
具体的には、第2架橋部14Bの左右外側の端部は、外側ワイヤフレーム11の左右内側の面に溶接部Wにより固定され、第2架橋部14Bの左右内側の端部は、内側ワイヤフレーム12の左右外側の面に溶接部Wにより固定されている。本実施形態においては、一例として、外側ワイヤフレーム11の最も左右内側の部分と、第2架橋部14Bの最も左右外側の部分が接触または近接するようにして、外側ワイヤフレーム11と第2架橋部14Bが固定されている。また、内側ワイヤフレーム12の最も左右外側の部分と、第2架橋部14Bの最も左右内側の部分が接触または近接するようにして、内側ワイヤフレーム12と第2架橋部14Bが固定されている。
また、第1ガイドプレート21は、上縁部11Bから下縁部11Cまで、すなわち、外側部の上端から下端に渡って設けられている。第1ガイドプレート21は、上端部が、溶接部21Bによって上縁部11Bに溶接で固定され、下端部が、溶接部21Cによって下縁部11Cに溶接で固定されている。また、第1ガイドプレート21は、前縁部が3箇所の溶接部21Dによって外側ワイヤフレーム11の前縁部11Aに溶接で固定されている。3箇所の溶接部21Dは、上下に並んで配置されている。このため、第1ガイドプレート21の前縁部は、外側ワイヤフレーム11の前縁部11Aに沿って固定されている。
また、第2ガイドプレート22は、上縁部12Bから下縁部12Cまで、すなわち、内側部の上端から下端に渡って設けられている。第2ガイドプレート22は、上端部が、溶接部22Bによって上縁部12Bに溶接で固定され、下端部が、溶接部22Cによって下縁部12Cに溶接で固定されている。また、第2ガイドプレート22は、前縁部が3箇所の溶接部22Dによって内側ワイヤフレーム12の前縁部12Aに溶接で固定されている。3箇所の溶接部22Dは、上下に並んで配置されている。このため、第2ガイドプレート22の前縁部は、内側ワイヤフレーム12の前縁部12Aに沿って固定されている。
第2ガイドプレート22は、第1ガイドプレート21と平行に配置されている。このため、第1ガイドプレート21と第2ガイドプレート22が略均等にエアバッグ2の展開力を受けることができるので、ベース部材4の剛性を効果的に向上することができる。
連結部33は、インフレータ固定部31の後端と各ベース部材固定部32の前端を斜めに繋ぐ平板形状を有している。
インフレータ固定部31は、ベース部材固定部32よりも車室面1Aの近く、つまり、前に位置している。また、ベース部材固定部32は、インフレータ3よりも車室面1Aから離れて位置している。
また、ベース部材固定部32は、複数の締結部材、ここでは2つのボルトB1がそれぞれ貫通する2つ(複数)のベース部材固定孔32Aを有している。
具体的には、図7に示すように、インフレータ3は、エアバッグ2の内部に配置され、エアバッグ2は、エアバッグ2の展開方向を規制する力布5で囲われている(図5も参照)。なお、力布5は、前側の各端部が、表皮部材7に結合され、エアバッグ2が展開するときに、クッションパッド6を裂開させるのを補助するように機能する。
インフレータ3のボルト3Bは、エアバッグ2および力布5と、樹脂製の補強板8と、インフレータ固定孔31Aとを貫通している。そして、ボルト3BにナットN4を係合することで、取付ブラケット30がインフレータ3に固定されている。これにより、ボルト3Bは、本体部3Aから車体の左右方向内側を向いて突出するように配置される。
前記した工具孔215は、左右方向においてボルトB1およびナットN2と対向する位置に配置されており、サイドパネル200の外側から六角ソケットレンチなどの工具を工具孔215に通してボルトB1を締めることが可能となっている。
また、ナットN3には、サイドパネル200の外側から第2取付孔212通ったボルトB3が締結されている。これにより、後側部の後側固定部であるナットN3は、サイドパネル200に固定されている。
これにより、ベース部材4は、軸が左右方向を向く締結部材としてのボルトB1と、前後方向を向く締結部材としてのボルトB3によりサイドパネル200に固定されている。つまり、ベース部材4の外側固定部と後側固定部は、軸が異なる方向を向く複数の締結部材によってサイドパネル200に固定されているので、サイドエアバッグ装置1は、安定した姿勢で車体に固定される。
サイドエアバッグ装置1は、まず、ベース部材4を溶接により作成し、ベース部材4を金型内にインサートしてクッションパッド6を一体成形する。そして、インフレータ3を取付ブラケット30に固定し、ベース部材4の内部に収容する。また、クッションパッド6に表皮部材7を被せ、フック7Aを表皮掛止部11Fに掛止するとともに、フック7Bを第2固定プレート17A,17Bに掛止する。
次に、ベース部材4を、サイドパネル200にボルトB2,B3で固定する。そして、取付ブラケット30が固定されたインフレータ3を、ベース部材4に固定する。具体的には、ボルトB1により取付ブラケット30をナットN2に係合して取付ブラケット30をベース部材4に固定する。このボルトB1の締結の際には、前記したように、工具を工具孔215に通して行う。
車両が側面衝突してインフレータ3からガスが噴出すると、エアバッグ2の中にガスが充満し、エアバッグ2が膨張してクッションパッド6と表皮部材7の前面部を裂開してエアバッグ2が車室面1Aから車室内に展開する。このとき、エアバッグ2は、インフレータ3と取付ブラケット30のインフレータ固定部31に挟まれた部分で拘束されている。このとき、エアバッグ2は、内側部(インフレータ固定部31)とは反対の車体の左右方向外側に向けて広がりやすい。このため、エアバッグ2は、車体の側壁BSおよびドアBDに沿って乗員の側方へ展開しやすい。
さらに、架橋部14は、内側部と外側部を連結しているので、内側部と外側部が左右に広がって変形するのを抑制する。これによりエアバッグ2を安定して展開させることができる。特に、本実施形態では、第1架橋部14Aと第2架橋部14Bにより外側部と内側部の上下の端部を連結しているので、ベース部材4の変形をより抑えることができる。
1A 車室面
2 エアバッグ
3 インフレータ
3A 本体部
3B ボルト
4 ベース部材
5 力布
6 クッションパッド
7 表皮部材
7A フック
10 ワイヤフレーム
11 外側ワイヤフレーム
11A 前縁部
11B 上縁部
11C 下縁部
11F 表皮掛止部
12 内側ワイヤフレーム
12A 前縁部
12B 上縁部
12C 下縁部
13 後側ワイヤフレーム
13A 上部連結フレーム
13B 下部連結フレーム
14 架橋部
14A 第1架橋部
14B 第2架橋部
20 ガイドプレート
21 第1ガイドプレート
21A フランジ
22 第2ガイドプレート
30 取付ブラケット
31 インフレータ固定部
31A インフレータ固定孔
32 ベース部材固定部
32A ベース部材固定孔
33 連結部
200 サイドパネル
BD ドア
BS 側壁
N1 ナット
N2 ナット
N3 ナット
N4 ナット
S シート
Claims (1)
- 車体とシートの間に配置されるサイドエアバッグ装置であって、
エアバッグと、
前記エアバッグ内にガスを供給するインフレータと、
前記エアバッグおよび前記インフレータを収容する収容空間を有し、前記車体に固定されるベース部材とを備え、
前記ベース部材は、金属棒からなるワイヤフレームと、当該ワイヤフレームの前縁部に対して前記収容空間側に位置する金属板からなるガイドプレートとを有し、
前記ガイドプレートは、前記ワイヤフレームの前縁部に固定されていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
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