JP2022006258A - 制御装置、通信システム及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基地局の負荷を抑えてハンドオーバを行う。【解決手段】移動通信システム1Aは、第1基地局11Aと移動体端末MTとの通信を可能とする通信エリアAを形成する第1アンテナ群に属するアンテナ61A~65Aと、第2基地局11Bと移動体端末MTとの通信を可能とする通信エリアBを形成する第2アンテナ群に属するアンテナ61B~65Bと、制御装置100Aを備える。制御装置100Aは、移動体端末MTの移動速度を取得し、通信エリアAの一部と通信エリアBの一部とが重複する領域を、移動体端末MTの移動速度より遅い速度で移動体端末MTの移動方向に沿って変化させるように、移動速度に基づいて、第1アンテナ群のアンテナから出力する電波の強度及びアンテナの指向性の少なくとも一方を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、制御装置、通信システム及び制御方法に関する。
無線通信のハンドオーバをトンネル内で行う発明として、例えば特許文献1に開示された移動通信システムがある。この移動通信システムは、トンネルの一端側の通信エリアであるエリアAを管轄する基地局装置と、トンネルの他端側の通信エリアであるエリアBを管轄する基地局装置と、一端側でトンネル内にエリアAを拡張する子局装置と、他端側でトンネル内にエリアBを拡張する子局装置と、エリアAとエリアBが重複した重複エリアをトンネル内に形成するハンドオーバ子局装置とを有する。トンネル内を移動する移動端末装置は、ハンドオーバ子局装置によって形成される重複エリアに入ると、ハンドオーバを行う。
特開2018-174460号公報
例えば、電車がトンネルを通過する場合、多数の乗客の移動端末装置が高速でトンネル内の重複エリアに進入するため、これらの移動端末装置のハンドオーバを行う基地局の負荷が大きくなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、基地局の負荷を抑えつつ、適切にハンドオーバを行うことを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る制御装置は、移動端末装置との間で信号を送受信する複数のアンテナで構成され、第1基地局装置と移動端末装置との通信を可能とする第1通信エリアを形成する第1アンテナ群と、前記移動端末装置との間で信号を送受信する複数のアンテナで構成され、第2基地局装置と前記移動端末装置との通信を可能とし、一部が前記第1通信エリアの一部と重複する第2通信エリアを形成する第2アンテナ群と、を有する通信システムの制御装置において、前記移動端末装置の移動速度を取得する取得部と、前記第1通信エリアの一部と前記第2通信エリアの一部とが重複する領域を、前記移動速度より遅い速度で前記移動端末装置の移動方向に沿って変化させるように、前記移動速度に基づいて、前記第1アンテナ群のアンテナから出力する電波の強度及び前記アンテナの指向性の少なくとも一方を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る制御装置は、前記制御部は、前記領域を前記移動方向へ移動させるように制御することを特徴とする。
本発明の一態様に係る制御装置は、前記制御部は、前記領域を前記移動方向へ広げるように制御することを特徴とする。
本発明の一態様に係る制御装置は、前記制御部は、前記移動速度に基づいて、前記第2アンテナ群から出力する電波の強度及び前記アンテナの指向性の少なくとも一方を制御することを特徴とする。
本発明の一態様に係る制御装置は、前記移動速度に応じた前記第1アンテナ群のアンテナから出力する電波の強度及び前記アンテナの指向性の少なくとも一方の情報を記憶する記憶部を有し、前記制御部は、前記取得部が取得した前記移動速度および前記情報を参照して前記領域を制御することを特徴とする。
本発明の一態様に係る制御装置は、前記第1アンテナ群のうち、少なくとも一部の複数のアンテナがそれぞれ受信した電波の強度を監視するモニタ部を有し、前記取得部は、前記モニタ部が監視したそれぞれの前記電波の強度の変化に基づいて、前記移動速度を取得することを特徴とする。
本発明の一態様に係る制御装置は、前記取得部はレーダーまたはカメラであることを特徴とする。
本発明の一態様に係る通信システムは、移動端末装置との間で信号を送受信する複数のアンテナで構成され、第1基地局装置と移動端末装置との通信を可能とする第1通信エリアを形成する第1アンテナ群と、前記移動端末装置との間で信号を送受信する複数のアンテナで構成され、第2基地局装置と前記移動端末装置との通信を可能とし、一部が前記第1通信エリアの一部と重複する第2通信エリアを形成する第2アンテナ群と、第1親局を介して第1基地局との間で信号を送受信し、前記第1アンテナ群を介して前記移動端末装置との間で信号を送受信する第1信号処理装置と、第2親局を介して第2基地局との間で信号を送受信し、前記第2アンテナ群を介して前記移動端末装置との間で信号を送受信する第2信号処理装置と、前記移動端末装置の移動速度を取得する取得部と、前記第1通信エリアの一部と前記第2通信エリアの一部とが重複する領域を、前記移動速度より遅い速度で前記移動端末装置の移動方向に沿って変化させるように、前記移動速度に基づいて、前記第1アンテナ群のアンテナから出力する電波の強度及び前記アンテナの指向性の少なくとも一方を制御する制御部と、を有する制御装置とを備える。
本発明の一態様に係る制御方法は、移動端末装置との間で信号を送受信する複数のアンテナで構成され、第1基地局装置と移動端末装置との通信を可能とする第1通信エリアを形成する第1アンテナ群と、前記移動端末装置との間で信号を送受信する複数のアンテナで構成され、第2基地局装置と前記移動端末装置との通信を可能とし、一部が前記第1通信エリアの一部と重複する第2通信エリアを形成する第2アンテナ群と、を有する通信システムにおいて、前記移動端末装置の移動速度を取得するステップと、前記第1通信エリアの一部と前記第2通信エリアの一部とが重複する領域を、前記移動速度より遅い速度で前記移動端末装置の移動方向に沿って変化させるように、前記移動速度に基づいて、前記第1アンテナ群のアンテナから出力する電波の強度及び前記アンテナの指向性の少なくとも一方を制御するステップと、を備える。
本発明によれば、基地局の負荷を抑えてハンドオーバを行うことができるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係る移動通信システムの概要構成を示す模式図である。 図2は、第1実施形態に係る第1子局と第2子局の構成を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図4は、減衰量を制御する関数のグラフの一例を示す図である。 図5は、ハンドオーバエリアを変化させる構成の動作を説明する図である。 図6は、ハンドオーバエリアを変化させない構成の動作を説明する図である。 図7は、第1実施形態に係る制御装置が行う処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、第2実施形態に係る移動通信システムの概要構成を示す模式図である。 図9は、第2実施形態に係る第1子局と第2子局の構成を示すブロック図である。 図10は、第2実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図11は、電波の放射角度を制御する関数のグラフの一例を示す図である。 図12は、ハンドオーバエリアを変化させる動作を説明する図である。 図13は、第2実施形態に係る制御装置が行う処理の流れを示すフローチャートである。 図14は、第3実施形態に係る移動通信システムの概要構成を示す模式図である。 図15は、第3実施形態に係る第1子局~第4子局の構成を示すブロック図である。 図16は、第3実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図17は、ハンドオーバエリアを変化させる動作を説明する図である。 図18は、第3実施形態に係る制御装置が行う処理の流れを示すフローチャートである。 図19は、第4実施形態に係る移動通信システムの概要構成を示す模式図である。 図20は、第4実施形態に係る第1子局~第4子局の構成を示すブロック図である。 図21は、第4実施形態に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 図22は、第1実施形態に係る第1子局と第2子局の構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一又は対応する要素には適宜同一の符号を付している。
[第1実施形態]
<全体構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る移動通信システム1Aの概要構成を示す模式図である。移動通信システム1Aは、移動体通信に係るシステムであり、電車Mが通過するトンネルT内において、電車Mの乗客が所持する移動体端末MT(例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット等)がハンドオーバを行えるようにするシステムである。
第1基地局11Aは、移動体端末MTと無線通信を行う装置であり、自身が送信する電波で形成される通信エリアA(セル)内に存在する移動体端末MTとの間で通信を行う。第2基地局11Bは、移動体端末MTと無線通信を行う装置であり、自身が送信する電波で形成される通信エリアB(セル)内に存在する移動端末装置MTとの間で通信を行う。通信エリアAと通信エリアBは、一部が重複するように形成される。これにより、第1基地局11Aからの電波と第2基地局11Bからの電波との両方が到達するハンドオーバエリアEHが形成される。ハンドオーバエリアEHにおいては、通信エリアAから通信エリアB又は通信エリアBから通信エリアAへ移動する移動体端末MTが予め定められた条件に基づいてハンドオーバを行う。移動体端末MTがハンドオーバを行う条件とは、例えば、移動体端末MTが接続している基地局が形成する通信エリアの電界強度が所定時間(例えば、数ms)以上、重複している他の通信エリアの電界強度より所定レベル以上低い状態になることをいう。
第1親局21Aは、第1基地局11Aが形成する通信エリアAをトンネルT内に拡張するための装置であり、第1基地局11Aに接続されている。第2親局21Bは、第2基地局11Bが形成する通信エリアBをトンネルT内に拡張するための装置であり、第2基地局11Bに接続されている。
第1子局31Aは、トンネルT内に配置されて第1親局21Aに接続されており、第1親局21Aを介して第1基地局11Aとの間で通信を行う。また、第1子局31Aは、第1アンテナ群に属するアンテナ61A~65Aを介して移動体端末MTとの間で通信を行う。
アンテナ61A~65Aは、第1基地局11Aが送信する電波をトンネルT内に送信し、移動体端末MTから送信される電波を受信するアンテナであり、第1子局31Aに接続されている。アンテナ61A~65Aは、トンネルTの一端TAからトンネルTの他端TBに向かってトンネルT内に設置され、図1に示すように、移動体端末MTとの間で無線通信が可能となるエリアEA1~EA5を形成し、トンネルT内に通信エリアAを拡張する。なお、トンネルT内においては、トンネルT内に形成される通信エリアAで移動体端末MTとの通信が途切れることがないように、アンテナ61A~65Aが配置されるが、各々の間隔が一定ではなく、異なる間隔であってもよい。
第2子局31Bは、トンネルT内に配置されて第2親局21Bに接続されており、第2親局21Bを介して第2基地局11Bとの間で通信を行う。また、第2子局31Bは、第2アンテナ群に属するアンテナ61B~65Bを介して移動体端末MTとの間で通信を行う。
アンテナ61B~65Bは、第2基地局11Bが送信する電波をトンネルT内に送信し、移動体端末MTから送信される電波を受信するアンテナであり、第2子局31Bに接続されている。アンテナ61B~65Bは、トンネルTの他端TBからトンネルTの一端TAに向かってトンネルT内に設置され、図1に示すように、移動体端末MTとの間で無線通信が可能となるエリアEB1~EB5を形成し、トンネルT内に通信エリアBを拡張する。なお、トンネルT内においては、トンネルT内に形成される通信エリアBで移動体端末MTとの通信が途切れることがないように、アンテナ61B~65Bが配置されるが、各々の間隔が一定ではなく、異なる間隔であってもよい。
なお、トンネルT内においてハンドオーバが行われるように、アンテナ65Aからの電波で形成されるエリアEA5は、アンテナ62B及びアンテナ63Bからの電波で形成されるそれぞれのエリアEB2、エリアEB3と一部が重複するように形成されるとともに、アンテナ65Bからの電波で形成されるエリアEB5は、アンテナ62A及びアンテナ63Aからの電波で形成されるそれぞれのエリアEA2、エリアEA3と一部が重複するように形成される。このようにして、第1基地局11Aが通信に使用する電波と第2基地局11Bが通信に使用する電波との両方がそれぞれ所定の強度以上の強度にて到達するエリアであるハンドオーバエリアEHがトンネルT内に形成される。なお、説明の便宜上、トンネルT外で形成されるハンドオーバエリアと区別するため、トンネルT内に形成されるハンドオーバエリアを、ハンドオーバエリアEH1と称する。このように、ハンドオーバエリアEH1をトンネルT内に形成することで、トンネルT内において、一端TA側から他端TB側へ移動又は他端TB側から一端TA側へ移動する移動体端末MTがハンドオーバを行うことが可能となる。
第1検出部91は、トンネルTへ一端TAから進入してトンネルTを通過する電車Mまでの距離と電車Mの速度(移動端末装置の移動速度)を検出する。第2検出部92は、トンネルTへ他端TBから進入してトンネルTを通過する電車Mまでの距離と電車Mの速度を検出する。第1検出部91及び第2検出部92は、例えばレーダー装置であり、電波を発射し、電車Mからの反射波を受信して電車Mまでの距離と電車Mの速度を測定する。なお、第1検出部91と第2検出部92における電車Mまでの距離と電車Mの移動速度の検出は、電波を用いる方法に限定されるものではなく、例えば超音波を用いて検出してもよく、また、電車Mを撮影するカメラを設け、カメラの画像を解析して検出してもよい。
制御装置100Aは、第1子局31A、第2子局31B、第1検出部91及び第2検出部92に接続されている。制御装置100Aは、第1検出部91又は第2検出部92が検出した速度に基づいて第1子局31A及び第2子局31Bを制御し、トンネルT内の通信エリアA、通信エリアB及びハンドオーバエリアEH1を変化させる。尚、ハンドオーバエリアを変化させるとは、ハンドオーバエリアをなす領域のいずれかの端の位置が変化すること、および/または、第1基地局11Aが通信に使用する電波と第2基地局11Bが通信に使用する電波との両方の強度が等しくなる位置が変化すること、を含む。
<装置構成>
図2は、第1親局21A、第1子局31A、第2親局21B、第2子局31Bの構成を示すブロック図である。図2に示すように、第1基地局11Aと第1親局21Aとの間は、移動体端末MTとの通信に係る電気信号を伝送するケーブルLAを介して接続される。第1親局21Aは、第1基地局11Aから送信されてきた電気信号を光信号に変換して第1子局31Aへ送信するE/O変換部201Aと、第1子局31Aから送信されてきた光信号を電気信号に変換して第1基地局11Aへ送信するO/E変換部202Aとを有する。
第1親局21Aと第1子局31Aとの間は光ファイバLA1によって接続される。第1子局31Aは、第1親局21Aから送信されてきた光信号を電気信号に変換するO/E変換部301Aと、アンテナ61A~65Aから送信されてきた電気信号を光信号に変換して第1親局21Aへ送信するE/O変換部302Aとを有する。また、第1子局31Aは、増幅器303A、第1合分配器304A、減衰器41A~45Aを有する。増幅器303Aは、O/E変換部301Aで変換された電気信号を増幅して第1合分配器304Aへ送出する。第1合分配器304Aは、第1子局31Aとアンテナ61A~65Aとの間における信号の合分配を行う。減衰器41A~45Aは、第1合分配器304Aからアンテナ61A~65Aを介して送信する信号を減衰させる。減衰器41A~45Aは、制御装置100Aに接続されており、それぞれの減衰量は、制御装置100Aにより制御される。
第2基地局11Bと第2親局21Bとの間は、移動体端末MTとの通信に係る電気信号を伝送するケーブルLBを介して接続される。第2親局21Bは、第2基地局11Bから送信されてきた電気信号を光信号に変換して第2子局31Bへ送信するE/O変換部201Bと、第2子局31Bから送信されてきた光信号を電気信号に変換して第2基地局11Bへ送信するO/E変換部202Bとを有する。
第2親局21Bと第2子局31Bとの間は光ファイバLB1によって接続される。第2子局31Bは、第2親局21Bから送信されてきた光信号を電気信号に変換するO/E変換部301Bと、アンテナ61B~65Bから送信されてきた電気信号を光信号に変換して第2親局21Bへ送信するE/O変換部302Bとを有する。また、第2子局31Bは、増幅器303B、第2合分配器304B、減衰器41B~45Bを有する。増幅器303Bは、O/E変換部301Bで変換された電気信号を増幅して第2合分配器304Bへ送出する。第2合分配器304Bは、第2子局31Bとアンテナ61B~65Bとの間における信号の合分配を行う。減衰器41B~45Bは、第2合分配器304Bからアンテナ61A~65Aを介して送信する信号を減衰させる。減衰器41B~45Bは、制御装置100Aに接続されており、それぞれの減衰量は、制御装置100Aにより制御される。
図3は、制御装置100Aの構成を示すブロック図である。制御装置100Aは、制御部101、出力部102、取得部103を備えている。取得部103は、第1検出部91から出力される信号と、第2検出部92から出力される信号を取得する。取得部103が取得する信号は、電車Mまでの距離と電車Mの速度を表す信号である。出力部102は、減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bに接続されており、減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bの減衰量を制御する信号を出力する。
制御部101は、演算部と記憶部とを備えている。演算部は、例えばCPU(Central Processing Unit)やFPGA(field-programmable gate array)、又はCPUとFPGAの両方で構成される。記憶部は、例えばROM(Read Only Memory)で構成される部分とRAM(Random Access Memory)で構成される部分とを備えている。ROMで構成される部分には、演算部が演算処理を行うために使用する各種プログラムやデータなどが格納される。また、RAMは、演算部が演算処理を行う際の作業スペースや演算部の演算処理の結果などを記憶するために使用される。制御部101は、取得部103が取得した信号が表す距離と速度を用いて出力部102を制御し、減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bの制御を行う。
より具体的には、例えば、制御部101は、図示しない記憶部に格納された、第1検出部91および/または第2検出部92で検出される電車Mまでの距離と電車Mの速度を表す信号と、減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bのそれぞれの減衰量とを関連付けた情報(例えば、検出された電車Mの移動速度と時刻を変数とする、減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bのそれぞれの減衰量の関数)を参照し、当該情報に基づいて出力部102を制御する。図4に、減衰量の関数のグラフの一例を示す。記憶部には、電車Mの移動速度毎に応じて傾きの異なる減衰量の関数が複数記憶されている。制御部101は、減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bのそれぞれについて、取得した移動速度に対応した関数を参照し、時間の経過に応じて、関数が示す減衰量となるように減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bを制御する。尚、取得した移動速度に対応する関数が記憶されていない場合は、記憶部に記憶された1または複数の関数から、当該移動速度に対応した関数を算出するようにしてもよい。
<動作例>
次に図5-7を用いて第1実施形態の動作例について説明する。図5は、ハンドオーバエリアEH1を変化させる本実施形態の構成の動作を説明するための図であり、図6は、本実施形態との比較のため、ハンドオーバエリアEH1を変化させない構成の動作を説明するための図である。また、図7は、制御装置100Aが行う処理の流れを示すフローチャートである。図5及び図6には、トンネルT内における通信エリアAの電波の電界強度REA、通信エリアBの電波の電界強度REB、及びハンドオーバエリアEH1を示している。
電車MがトンネルTに進入していない状態においては、制御装置100Aにより減衰器41A~45Aが制御され、一端TAから他端TBに向かうにつれて電界強度REAが徐々に小さくなっている。即ち、減衰器41A、減衰器42A、減衰器43A、減衰器44A、減衰器45Aの順番で、減衰器41A~45Aの減衰量が大きくなっている。また、電車MがトンネルTに進入していない状態においては、制御装置100Aにより減衰器41B~45Bが制御され、他端TBから一端TAに向かうにつれて電界強度REBが徐々に小さくなっている。即ち、減衰器41B、減衰器42B、減衰器43B、減衰器44B、減衰器45Bの順番で、減衰器41B~45Bの減衰量が大きくなっている。
このときの電界強度REA及び電界強度REBは、図5(a)に示す状態であり、このときの減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bの減衰量を初期状態とする。なお、アンテナから送信した電波の減衰はアンテナからの距離の2乗に比例するため、実際の電界強度REA及び電界強度REBは図示したように線形にはならないが、トンネルTの端から内部に向かって電界強度が小さくなっていることが容易に理解できるよう、電界強度REA及び電界強度REBを線形で示している。
一端TAからトンネルTへ進入する電車Mが一端TAに近づくと、第1検出部91は、電車Mを検出する。第1検出部91は、検出した電車Mまでの距離と電車Mの速度を検出し、検出した距離と速度を示す信号を出力する。制御装置100Aは、第1検出部91が出力した信号を取得部103で取得し、電車Mまでの距離と電車Mの速度を取得する(ステップS101)。尚、電車MがトンネルT内の所定の位置に到達したときにステップS101を実行するようにしてもよい。制御装置100Aは、既知である第1検出部91からハンドオーバエリアEH1までの距離、取得した距離及び速度からハンドオーバエリアEH1に電車Mが到達する時刻を算出する(ステップS102)。
制御装置100Aは、時刻を計時し、計時している時刻がステップS102で算出した時刻であるか判断する(ステップS103)。換言すると、制御装置100Aは、電車MがハンドオーバエリアEH1に到達したか判断する。制御装置100Aは、計時している時刻がステップS102で算出した時刻になるまでは、ステップS103の処理を繰り返す(ステップS103でNo)。制御装置100Aは、計時している時刻がステップS102で算出した時刻になると(ステップS103でYes)、電車Mの進行方向へハンドオーバエリアEH1が電車Mの速度に応じた速度で移動するように減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bを制御する(ステップS104)。
図5(a)と図6(a)は、電車MがハンドオーバエリアEH1に進入した状態を示している。図5に示す破線は、電車Mの移動方向に沿って、移動距離を等間隔に分割した線であり、その間隔を単位移動距離dとする。図5(a)の時点からある一定時間(単位時間)が経過すると、電車Mは、例えば図5示す破線で等間隔に区切られた5d分移動し、図5(b)に示す位置となる。本実施形態においては、制御装置100Aは、図5(b)の時点でハンドオーバエリアEH1が電車Mの移動方向へ図5(a)に示す位置から破線で等間隔に区切られた4d分移動するよう、減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bを制御する。即ち、制御装置100Aは、電車Mの移動速度より遅い速度でハンドオーバエリアEH1を移動させる。換言すると、制御装置100Aは、ハンドオーバエリアEH1が移動しない構成と比較すると、ハンドオーバエリアEH1に対して電車Mの相対速度を小さくしている。
具体的には、前述の関数に従って、図5(a)の時点から図5(b)の時点までの間で減衰器41A~45Aの各々の減衰量を徐々に小さくし、減衰器41B~45Bの各々の減衰量を徐々に大きくする。これにより、トンネルT内において通信エリアAに係る電波の強度が徐々に強くなり、通信エリアBに係る電波の強度が徐々に弱くなるため、通信エリアAが他端TB側へ徐々に広がり、通信エリアBが他端TB側へ徐々に狭くなり、ハンドオーバエリアEH1が電車Mの移動方向へ移動する。
一方、ハンドオーバエリアEH1を移動させない場合、図6(a)の時点から単位時間が経過して電車Mが破線で等間隔に区切られた5d分移動し、電車Mの位置が図6(b)に示す位置となると、電車Mの先頭から数えて1d目~3d目のエリア(図6(b)において斜線のハッチングのエリア)においては、通信エリアBの電界強度が通信エリアAの電界強度より強くなるため、このエリアにある移動体端末MTがハンドオーバを行う。
図5(b)の時点から単位時間が経過すると、電車Mは、5d分移動し、図5(c)に示す位置となる。制御装置100Aは、図5(c)の時点でハンドオーバエリアEH1が電車Mの移動方向へ図5(b)の位置から4d分移動するよう、減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bを制御する。
一方、ハンドオーバエリアEH1を移動させない場合、図6(b)の時点から単位時間が経過して電車Mが5d分移動し、電車Mの位置が図6(c)に示す位置となると、電車Mの先頭から数えて1d目~3d目のエリア(図6(c)において横線のハッチングのエリア)にある移動体端末MTは、ハンドオーバが終了している。また、図6(c)に示す位置となると、電車Mの先頭から数えて4d目~8d目のエリア(図6(c)において斜線のハッチングのエリア)においては、通信エリアBの電界強度が通信エリアAの電界強度より強くなるため、このエリアにある移動体端末MTがハンドオーバを行う。
図5(c)の時点から単位時間が経過すると、電車Mは、5d分移動し、図5(d)に示す位置となる。制御装置100Aは、図5(d)の時点でハンドオーバエリアEH1が電車Mの移動方向へ図5(c)の位置から4d分移動するよう、減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bを制御する。ここで電車Mの先頭から数えて1d目のエリア(図5(d)において斜線のハッチングのエリア)においては、通信エリアBの電界強度が通信エリアAの電界強度より強くなるため、このエリアにある移動体端末MTがハンドオーバを行う。
一方、ハンドオーバエリアEH1を移動させない場合、図6(c)の時点から単位時間が経過して電車Mが5d分移動し、電車Mの位置が図6(d)に示す位置となると、電車Mの先頭から数えて4d目~8d目のエリア(図6(d)において横線のハッチングのエリア)にある移動体端末MTは、ハンドオーバが終了している。また、図6(d)に示す位置なると、電車Mの先頭から数えて9d目~13d目のエリア(図6(d)において斜線のハッチングのエリア)においては、通信エリアBの電界強度が通信エリアAの電界強度より強くなるため、このエリアにある移動体端末MTがハンドオーバを行う。
図5(d)と図6(d)とを比較すると、ハンドオーバエリアEH1を移動させない場合、単位時間内で5d内の移動体端末MTがハンドオーバを行うのに対し、ハンドオーバエリアEH1を移動させると、単位時間内で1d内の移動体端末MTがハンドオーバを行う。即ち、ハンドオーバエリアEH1に対して電車Mの相対速度が遅くなり、単位時間内においてハンドオーバを行う移動通信端末MTの数がハンドオーバエリアEH1を移動させない構成より少なくなるため、ハンドオーバに係る装置への負荷が少なくなる。また、ハンドオーバエリアEH1に対して電車Mの相対速度が遅くなるため、ハンドオーバエリアEH1を移動させない構成と比較すると、ハンドオーバに係る処理の時間を確保し、ハンドオーバの失敗を抑えることができる。
例えば、電車Mにおいて長さ方向で1mあたり3.8人が乗車しており、乗客のそれぞれが移動体端末MTを所持し、電車Mの移動速度が36m/s、ハンドオーバエリアEH1の移動速度が30m/sであると仮定する。この場合、1秒あたりでハンドオーバエリアEH1に進入する移動体端末MTの数は、ハンドオーバエリアEH1を移動させない場合、136台となる。一方、ハンドオーバエリアEH1を移動させた場合、22台となり、ハンドオーバエリアEH1を移動させない場合と比較すると、単位時間あたりでハンドオーバを開始する移動体端末MTの数が少なくなる。
図5(d)の時点から単位時間が経過すると、電車Mは、5d分移動し、図5(e)に示す位置となる。制御装置100Aは、図5(e)の時点でハンドオーバエリアEH1が電車Mの移動方向へ図5(d)に示す位置から4d分移動するよう、減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bを制御する。ここで電車Mの先頭から数えて1d目のエリア(図5(e)において横線のハッチングのエリア)にある移動体端末MTは、ハンドオーバが終了している。また、電車Mの先頭から数えて2d目のエリア(図5(e)において斜線のハッチングのエリア)においては、通信エリアBの電界強度が通信エリアAの電界強度より強くなるため、このエリアにある移動体端末MTがハンドオーバを行う。
一方、ハンドオーバエリアEH1を移動させない場合、図6(d)の時点から単位時間が経過して電車Mが5d分移動し、電車Mの位置が図6(e)に示す位置となると、電車Mの先頭から数えて9d目~13d目のエリア(図6(e)において横線のハッチングのエリア)にある移動体端末MTは、ハンドオーバが終了している。また、図6(e)に示す位置となると、電車Mの先頭から数えて14d目~18d目のエリア(図6(e)において斜線のハッチングのエリア)においては、通信エリアBの電界強度が通信エリアAの電界強度より強くなるため、このエリアにある移動体端末MTがハンドオーバを行う。
制御装置100Aは、減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bの制御を継続しつつ、電車MがトンネルTを通過したか判断する(ステップS105)。ここで制御装置100Aは、例えば、トンネルTから退出した電車Mまでの距離を第2検出部92で検出できなくなったときに電車MがトンネルTを通過したと判断する。例えば第1検出部91及び第2検出部92が備えるレーダーで電車Mまでの距離と電車Mの速度を検出する構成の場合、電車Mの車体で反射したレーダーの反射信号が検出できなくなったときに電車MがトンネルTを通過したと判断する。なお、制御装置100Aは、第1検出部91及び第2検出部92が備えるカメラの画像で電車Mまでの距離と電車Mの速度を検出する構成の場合、トンネルTから退出する電車Mを撮影した後、カメラの画像に電車Mが映らなくなったときにトンネルTを通過したと判断してもよい。
制御装置100Aは、電車MがトンネルTを通過していない場合、トンネルTを通過するのを待つ(ステップS105でNo)。制御装置100Aは、電車MがトンネルTを通過した場合(ステップS105でYes)、減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bの減衰量を、トンネルTに電車Mが進入する前の初期状態に戻し(ステップS106)、図7の処理を終了する。尚、制御装置100Aは、ステップS105において電車MがトンネルT内の所定の位置を通過したと判断した場合に初期状態に戻すようにしてもよいし、第1検出部91または第2検出部92が、他の電車Mをトンネル内に進入することを検出した場合に初期状態に戻すようにしてもよい。
なお、制御装置100は、電車Mが他端TB側からトンネルTに進入する場合には、ハンドオーバエリアEH1が電車Mの進入方向、即ち、一端TA側へ移動するように減衰器41A~45A及び減衰器41B~45Bの減衰量を制御する。
以上説明したように本実施形態によれば、単位時間内においてハンドオーバを行う移動通信端末MTの数がハンドオーバエリアEH1を移動させない構成より少なくなり、ハンドオーバ処理を行う基地局の負荷が少なくなる。また、本実施形態では、ハンドオーバエリアEH1を移動させるため、ハンドオーバエリアEH1を拡大する構成と比較すると、単位時間当たりにハンドオーバを行う移動体端末MTの数を減らすことができる。このようにして、本実施形態によれば、基地局の負荷を低減しつつ、ハンドオーバ処理を適切に実行することができる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係る移動通信システム1Bの概要構成を示す模式図である。第2実施形態は、ハンドオーバエリアを変化させるための構成が第1実施形態と異なる。以下の説明においては、第2実施形態において第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態との相違点について説明する。
<全体構成>
移動通信システム1Bは、第1子局31Aに替えて第1子局32Aを備え、第2子局31Bに替えて第2子局32Bを備える。また、移動通信システム1Bは、制御装置100Aに替えて制御装置100Bを備える。
第1子局32Aは、トンネルT内に配置されて第1親局21Aに接続されており、第1親局21Aを介して第1基地局11Aとの間で通信を行う。また、第1子局32Aは、アンテナ61A~65Aに接続されており、アンテナ61A~65Aを介して移動体端末MTとの間で通信を行う。第1子局32Aは、接続されているアンテナ61A~65Aの指向性を変化させ、エリアEA1~EA5を変化させる。
第2子局32Bは、トンネルT内に配置されて第2親局21Bに接続されており、第2親局21Bを介して第2基地局11Bとの間で通信を行う。また、第2子局32Bは、アンテナ61B~65Bに接続されており、アンテナ61B~65Bを介して移動体端末MTとの間で通信を行う。第2子局32Bは、接続されているアンテナ61B~65Bの指向性を変化させ、エリアEB1~EB5を変化させる。
制御装置100Bは、第1検出部91、第2検出部92、第1子局32A及び第2子局32Bに接続されており、アンテナ61A~65A及びアンテナ61B~65Bの指向性を制御する。なお、本実施形態においては、アンテナ61A~65A及びアンテナ61B~65Bの配置が第1実施形態と異なる。
<装置構成>
図9は、第1子局32A及び第2子局32Bの構成を示すブロック図である。第1子局32Aは、第1子局31Aと比較すると、減衰器41A~45Aに替えて指向性制御部51A~55Aを備える。指向性制御部51A~55Aは、アンテナ61A~65Aと制御装置100Bに接続されている。指向性制御部51A~55Aは、制御装置100Bから出力される信号に応じてアンテナ61A~65Aの向きやアンテナ61A~65Aから送信する信号の位相などを制御し、アンテナ61A~65Aの指向性を制御する。アンテナ61A~65Aの指向性を制御することにより、エリアEA1~EA5が変化する。
第2子局32Bは、第2子局31Bと比較すると、減衰器41B~45Bに替えて指向性制御部51B~55Bを備える。指向性制御部51B~55Bは、アンテナ61B~65Bと制御装置100Bに接続されている。指向性制御部51B~55Bは、制御装置100Bから出力される信号に応じてアンテナ61B~65Bの向きやアンテナ61B~65Bから送信する信号の位相などを制御し、アンテナ61B~65Bの指向性を制御する。アンテナ61B~65Bの指向性を制御することにより、エリアEB1~EB5が変化する。
図10は、制御装置100Bの構成を示すブロック図である。制御装置100Bは、制御部101に替えて制御部101Bを備え、出力部102に替えて、出力部102Bを備える。出力部102Bは、指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bに接続されており、アンテナ61A~65A及びアンテナ61B~65Bの指向性を制御する信号を出力する。制御部101Bは、取得部103が取得した信号が表す距離と速度を用いて出力部102Bを制御し、指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bの制御を行うことにより、ハンドオーバエリアEH1を移動させる。
より具体的には、例えば、制御部101Bは、図示しない記憶部に格納された、第1検出部91および/または第2検出部92で検出される電車Mまでの距離と電車Mの速度を表す信号と、指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bのそれぞれが制御する電波の放射角度とを関連付けた情報(例えば、検出された電車Mの移動速度と時刻を変数とする、指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bのそれぞれが制御する電波の放射角度の関数)を参照し、当該情報に基づいて出力部102Bを制御する。図11に、電波の放射角度の関数のグラフの一例を示す。記憶部には、電車Mの移動速度毎に応じて傾きの異なる放射角度の関数が複数記憶されている。制御部101Bは、指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bのそれぞれについて、取得した移動速度に対応した関数を参照し、時間の経過に応じて、関数が示す放射角度で指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bを制御する。尚、取得した移動速度に対応する関数が記憶されていない場合は、記憶部に記憶された1または複数の関数から、当該移動速度に対応した関数を算出するようにしてもよい。
<動作例>
次に図12と図13を用いて第2実施形態の動作例について説明する。図12は、ハンドオーバエリアEH1を変化させる本実施形態の動作を説明するための図である。また、図13は、制御装置100Bが行う処理の流れを示すフローチャートである。
電車MがトンネルTに進入していない状態においては、制御装置100Bにより指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bが制御され、エリアEA1~EA5及びエリアEB1~EB5は、図12(a)に示す初期状態となっている。
一端TAからトンネルTへ進入する電車Mが一端TAに近づくと、第1検出部91は、電車Mを検出する。第1検出部91は、検出した電車Mまでの距離と電車Mの速度を検出し、検出した距離と速度を示す信号を出力する。制御装置100Bは、第1検出部91が出力した信号を取得部103で取得し、電車Mまでの距離と電車Mの速度を取得する(ステップS201)。尚、制御装置100Bは、電車MがトンネルT内の所定の位置に到達したときにステップS201を実行するようにしてもよい。制御装置100Bは、既知である第1検出部91からハンドオーバエリアEH1までの距離、取得した距離及び速度からハンドオーバエリアEH1に電車Mが到達する時刻を算出する(ステップS202)。
制御装置100Bは、時刻を計時し、計時している時刻がステップS202で算出した時刻であるか判断する(ステップS203)。換言すると、制御装置100Bは、電車MがハンドオーバエリアEH1に到達したか判断する。制御装置100Bは、計時している時刻がステップS202で算出した時刻になるまではステップS203の処理を繰り返す(ステップS203でNo)。制御装置100Bは、計時している時刻がステップS202で算出した時刻になると(ステップS203でYes)、電車Mの進行方向へハンドオーバエリアEH1が電車Mの速度に応じた速度で移動するように、前述の関数に従って指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bを制御する(ステップS204)。
図12(b)は、ステップS202で算出した時刻から単位時間が経過した状態を示し、図12(c)は、図12(b)の時点から単位時間が経過した状態を示し、図12(d)は、図12(c)の時点から単位時間が経過した状態を示している。図12に示すように、制御装置100Bは、エリアEA1~EA5で形成される通信エリアAが徐々に他端TB側へ広がり、エリアEB1~EB5で形成される通信エリアBが徐々に他端TB側へ移動するように、アンテナ61A~65A及びアンテナ61B~65Bの指向性を制御し、ハンドオーバエリアEH1を電車Mより遅い速度で移動させる。
制御装置100Bは、指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bの制御を継続しつつ、電車MがトンネルTを通過したか判断する(ステップS205)。制御装置100Bは、電車MがトンネルTを通過していない場合、トンネルTを通過するのを待つ(ステップS205でNo)。制御装置100Bは、電車MがトンネルTを通過した場合(ステップS205でYes)、指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bの指向性をトンネルTに電車Mが進入する前の初期状態に戻し(ステップS206)、図11の処理を終了する。尚、制御装置100Bは、ステップS205において電車MがトンネルT内の所定の位置を通過した場合に指向性を初期状態に戻すようにしてもよいし、第1検出部91または第2検出部92が、他の電車Mがトンネル内に進入することを検出した場合に指向性を初期状態に戻すようにしてもよい。
なお、制御装置100Bは、電車Mが他端TB側からトンネルTに進入する場合には、ハンドオーバエリアEH1が電車Mの進入方向、即ち、一端TA側へ移動するように指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bを制御する。
本実施形態においても、第1実施形態と同様にハンドオーバエリアEH1が電車Mより遅い速度で移動するため、単位時間内においてハンドオーバを行う移動通信端末MTの数がハンドオーバエリアEH1を移動させない構成より少なくなり、ハンドオーバ処理を行う基地局の負荷が少なくなる。このようにして、本実施形態によれば、基地局の負荷を低減しつつ、ハンドオーバ処理を適切に実行することができる。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態について説明する。図14は、本発明の第3実施形態に係る移動通信システム1Cの概要構成を示す模式図である。第3実施形態は、ハンドオーバエリアを変化させるための構成が前述の実施形態と異なる。以下の説明においては、第3実施形態において前述の実施形態と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略し、前述の実施形態との相違点について説明する。
<全体構成>
移動通信システム1Cは、第1子局31A及び第2子局31Bに替えて、第1子局33A、第2子局33B、第3子局33C及び第4子局33Dを備える。また、移動通信システム1Cは、制御装置100Aに替えて制御装置100Cを備える。
第1子局33Aは、トンネルT内に配置されて第1親局21Aに接続されており、第1親局21Aを介して第1基地局11Aとの間で通信を行う。また、第1子局33Aは、アンテナ61A~64Aに接続されており、アンテナ61A~64Aを介して移動体端末MTとの間で通信を行う。第1子局33Aは、接続されているアンテナ61A~64Aから送信する電波の強度を変化させ、エリアEA1~EA4を変化させる。
第2子局33Bは、トンネルT内に配置されて第2親局21Bに接続されており、第2親局21Bを介して第2基地局11Bとの間で通信を行う。また、第2子局33Bは、アンテナ61B~64Bに接続されており、アンテナ61B~64Bを介して移動体端末MTとの間で通信を行う。第2子局33Bは、接続されているアンテナ61B~64Bから送信する電波の強度を変化させ、エリアEB1~EB4を変化させる。
第3子局33Cは、トンネルT内に配置されて第1親局21Aと第2親局21Bに接続されており、第1親局21Aを介して第1基地局11Aとの間で通信を行い、第2親局21Bを介して第2基地局11Bとの間で通信を行う。また、第3子局33Cは、アンテナ65Aに接続されており、アンテナ65Aを介して移動体端末MTとの間で通信を行う。なお、第3子局33Cは、第1基地局11Aが送信する電波と第2基地局11Bが送信する電波をアンテナ65Aから送信する。トンネルT内においては、アンテナ65Aから送信される電波により、通信エリアAとなるエリアEA5と、通信エリアBとなるエリアEB6とが形成され、エリアEA5とエリアEB6は、重複する。この重複により、第1基地局11Aからの電波と第2基地局11Bからの電波との両方が到達するハンドオーバエリアがトンネルT内に形成される。
第4子局33Dは、トンネルT内に配置されて第1親局21Aと第2親局21Bに接続されており、第1親局21Aを介して第1基地局11Aとの間で通信を行い、第2親局21Bを介して第2基地局11Bとの間で通信を行う。また、第4子局33Dは、アンテナ65Bに接続されており、アンテナ65Bを介して移動体端末MTとの間で通信を行う。なお、第4子局33Dは、第1基地局11Aが送信する電波と第2基地局11Bが送信する電波をアンテナ65Bから送信する。トンネルT内においては、アンテナ65Bから送信される電波により、通信エリアAとなるエリアEA6と、通信エリアBとなるエリアEB5とが形成され、エリアEA6とエリアEB5は、重複する。この重複により、第1基地局11Aからの電波と第2基地局11Bからの電波との両方が到達するハンドオーバエリアがトンネルT内に形成される。
以下の説明においては、アンテナ65Aにより形成されるハンドオーバエリアとアンテナ65Bにより形成されるハンドオーバエリアとを合わせた領域を、ハンドオーバエリアEH2と称する。
制御装置100Cは、第1子局33A、第2子局33B、第3子局33C、第4子局33D、第1検出部91及び第2検出部92に接続されている。制御装置100Cは、第1検出部91又は第2検出部92が検出した速度に基づいて第1子局33A、第2子局33B、第3子局33C及び第4子局33Dを制御し、トンネルT内の通信エリアA、通信エリアB及びハンドオーバエリアEH2を変化させる。
<装置構成>
図15は、第1子局33A、第2子局33B、第3子局33C及び第4子局33Dの構成を示すブロック図である。第1子局33Aは、減衰器45Aを備えていない点で第1子局31Aと相違し、他の構成は、第1子局31Aと同じである。第2子局33Bは、減衰器45Bを備えていない点で第2子局31Bと相違し、他の構成は、第2子局31Bと同じである。
第1親局21Aと第3子局33Cとの間は光ファイバLA3によって接続され、第2親局21Bと第3子局33Cとの間は光ファイバLA4によって接続される。第3子局33Cは、第1親局21Aから送信されてきた光信号を電気信号に変換するO/E変換部301Cと、第2親局21Bから送信されてきた光信号を電気信号に変換するO/E変換部305Cと、アンテナ65Aから送信されてきた電気信号を光信号に変換するE/O変換部302Cと、アンテナ65Aから送信されてきた電気信号を光信号に変換するE/O変換部306Cとを有する。
また、第3子局33Cは、増幅器303C、増幅器307C、第3合分配器304Cを有する。増幅器303Cは、O/E変換部301Cで変換された電気信号を増幅して第3合分配器304Cへ送出し、増幅器307Cは、O/E変換部305Cで変換された電気信号を増幅して第3合分配器304Cへ送出する。増幅器303C及び増幅器307Cは、制御装置100Cに接続されており、それぞれの増幅度は、制御装置100Cにより制御される。第3合分配器304Cは、第3子局33Cとアンテナ65Aとの間における信号の合分配を行う。
第1親局21Aと第4子局33Dとの間は光ファイバLA5によって接続され、第2親局21Bと第4子局33Dとの間は光ファイバLA6によって接続される。第4子局33Dは、第1親局21Aから送信されてきた光信号を電気信号に変換するO/E変換部301Dと、第2親局21Bから送信されてきた光信号を電気信号に変換するO/E変換部305Dと、アンテナ65Bから送信されてきた電気信号を光信号に変換するE/O変換部302Dと、アンテナ65Bから送信されてきた電気信号を光信号に変換するE/O変換部306Dとを有する。
また、第4子局33Dは、増幅器303D、増幅器307D、第4合分配器304Dを有する。増幅器303Dは、O/E変換部301Dで変換された電気信号を増幅して第4合分配器304Dへ送出し、増幅器307Dは、O/E変換部305Dで変換された電気信号を増幅して第4合分配器304Dへ送出する。増幅器303D及び増幅器307Dは、制御装置100Cに接続されており、それぞれの増幅度は、制御装置100Cにより制御される。第4合分配器304Dは、第4子局33Dとアンテナ65Bとの間における信号の合分配を行う。
図16は、制御装置100Cの構成を示すブロック図である。制御装置100Cは、制御部101に替えて制御部101Cを備え、出力部102に替えて、出力部102Cを備える。出力部102Cは、減衰器41A~44A、減衰器41B~44B、増幅器303C、増幅器307C、増幅器303D及び増幅器307Dに接続されている。出力部102Cは、減衰器41A~44A及び減衰器41B~44Bの減衰量を制御する信号を出力する。また、出力部102Cは、増幅器303C、増幅器307C、増幅器303D及び増幅器307Dの増幅度を制御する信号を出力する。制御部101Cは、取得部103が取得した信号が表す距離と速度を用いて出力部102Cを制御し、減衰器41A~44Aの減衰量、減衰器41B~44Bの減衰量、増幅器303C、増幅器307C、増幅器303D及び増幅器307Dの増幅度を制御することにより、ハンドオーバエリアEH2を移動させる。
具体的には、制御部101Cは、図示しない記憶部に格納された、第1検出部91および/または第2検出部92で検出される電車Mまでの距離と電車Mの速度を表す信号と、減衰器41A~44A及び減衰器41B~44Bのそれぞれの減衰量とを関連付けた情報(例えば、検出された電車Mの移動速度と時刻を変数とする、減衰器41A~44A及び減衰器41B~44Bのそれぞれの減衰量の関数)を参照し、当該情報に基づいて出力部102Cを制御する。また、制御部101Cは、図示しない記憶部に格納された、第1検出部91および/または第2検出部92で検出される電車Mまでの距離と電車Mの速度を表す信号と、増幅器303C、増幅器307C、増幅器303D及び増幅器307Dのそれぞれの増幅度とを関連付けた情報(例えば、検出された電車Mの移動速度と時刻を変数とする、増幅器303C、増幅器307C、増幅器303D及び増幅器307Dのそれぞれの増幅度の関数)を参照し、当該情報に基づいて出力部102Cを制御する。記憶部には、電車Mの移動速度毎に応じて傾きの異なる増幅度の関数が複数記憶されている。尚、取得した移動速度に対応する関数が記憶されていない場合は、記憶部に記憶された1または複数の関数から、当該移動速度に対応した関数を算出するようにしてもよい。
<動作例>
次に図17と図18を用いて第3実施形態の動作例について説明する。図17は、ハンドオーバエリアEH2を変化させる本実施形態の動作を説明するための図である。また、図18は、制御装置100Cが行う処理の流れを示すフローチャートである。
電車MがトンネルTに進入していない状態においては、制御装置100Cは、一端TAから他端TBに向かうにつれて電界強度REAが徐々に小さくなるように、減衰器41A~44A及び増幅器303C、303Dを制御する。また、電車MがトンネルTに進入していない状態においては、制御装置100Cは、他端TBから一端TAに向かうにつれて電界強度REBが徐々に小さくなるように、減衰器41B~44B及び増幅器307C、307Dを制御する。このときの電界強度REA及び電界強度REBは、図17(a)に示す状態であり、このときの減衰器41A~44Aの減衰量、減衰器41B~44Bの減衰量、増幅器303C、303D、307C、307Dの増幅度を初期状態とする。
一端TAからトンネルTへ進入する電車Mが一端TAに近づくと、第1検出部91は、電車Mを検出する。第1検出部91は、検出した電車Mまでの距離と電車Mの速度を検出し、検出した距離と速度を示す信号を出力する。制御装置100Cは、第1検出部91が出力した信号を取得部103で取得し、電車Mまでの距離と電車Mの速度を取得する(ステップS301)。尚、制御装置100Cは、電車MがトンネルT内の所定の位置に到達したときにステップS301を実行するようにしてもよい。制御装置100Cは、既知である第1検出部91からハンドオーバエリアEH2までの距離、取得した距離及び速度からハンドオーバエリアEH2に電車Mが到達する時刻を算出する(ステップS302)。
制御装置100Cは、時刻を計時し、計時している時刻がステップS302で算出した時刻であるか判断する(ステップS303)。換言すると、制御装置100Cは、電車MがハンドオーバエリアEH2に到達したか判断する。制御装置100Cは、計時している時刻がステップS302で算出した時刻になるまではステップS303の処理を繰り返す(ステップS303でNo)。制御装置100Cは、計時している時刻がステップS302で算出した時刻になると(ステップS303でYes)、電車Mの進行方向へハンドオーバエリアEH2が電車Mの速度に応じた速度で移動するように減衰器41A~44A、減衰器41B~44B、増幅器303C、増幅器303D、増幅器307C及び増幅器307Dを、前述の関数に従って制御する(ステップS304)。
図17(a)は、電車MがハンドオーバエリアEH2に進入した状態を示している。図17(b)は、図15(a)の時点から単位時間が経過した状態を示し、図17(c)は、図17(b)の時点から単位時間が経過した状態を示し、図17(d)は、図17(c)の時点から単位時間が経過した状態を示している。図17に示すように、制御装置100Cは、エリアEA1~EA6で形成される通信エリアAが徐々に他端TB側へ広がり、エリアEB1~EB6で形成される通信エリアBが徐々に他端TB側へ狭まるように、減衰器41A~44A、減衰器41B~44B、増幅器303C、増幅器303D、増幅器307C及び増幅器307Dを制御し、ハンドオーバエリアEH2を電車Mより遅い速度で移動させる。
制御装置100Cは、減衰器41A~44A、減衰器41B~44B、増幅器303C、増幅器303D、増幅器307C及び増幅器307Dの制御を継続しつつ、電車MがトンネルTを通過したか判断する(ステップS305)。制御装置100Bは、電車MがトンネルTを通過していない場合、トンネルTを通過するのを待つ(ステップS305でNo)。制御装置100Cは、電車MがトンネルTを通過した場合(ステップS305でYes)、減衰器41A~44A及び減衰器41B~44Bの減衰量と、増幅器303C、増幅器303D、増幅器307C及び増幅器307Dの増幅度を、トンネルTに電車Mが進入する前の初期状態に戻し(ステップS306)、図18の処理を終了する。尚、制御装置100Cは、ステップS305において電車MがトンネルT内の所定の位置を通過した場合に増幅度を初期状態に戻すようにしてもよいし、第1検出部91または第2検出部92が、他の電車Mがトンネル内に進入することを検出した場合に増幅度を初期状態に戻すようにしてもよい。
なお、制御装置100Cは、電車Mが他端TB側からトンネルTに進入する場合には、ハンドオーバエリアEH2が電車Mの進入方向、即ち、一端TA側へ移動するように減衰器41A~44A及び減衰器41B~44Bの減衰量と、増幅器303C、増幅器303D、増幅器307C及び増幅器307Dの増幅度を制御する。
本実施形態においても、ハンドオーバエリアEH2が電車Mより遅い速度で移動するため、単位時間内においてハンドオーバを行う移動通信端末MTの数がハンドオーバエリアEH2を移動させない構成より少なくなり、ハンドオーバに係る装置への負荷が少なくなる。このようにして、本実施形態によれば、基地局の負荷を低減しつつ、ハンドオーバ処理を適切に実行することができる。
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態について説明する。図19は、本発明の第4実施形態に係る移動通信システム1Dの概要構成を示す模式図である。第4実施形態は、ハンドオーバエリアを変化させるための構成が前述の実施形態と異なる。以下の説明においては、第4実施形態において前述の実施形態と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略し、前述の実施形態との相違点について説明する。
<全体構成>
移動通信システム1Dは、第1子局31A及び第2子局31Bに替えて、第1子局34A、第2子局34B、第3子局34C及び第4子局34Dを備える。また、移動通信システム1Dは、制御装置100Aに替えて制御装置100Dを備える。
第1子局34Aは、トンネルT内に配置されて第1親局21Aに接続されており、第1親局21Aを介して第1基地局11Aとの間で通信を行う。また、第1子局34Aは、アンテナ61A~63Aに接続されており、アンテナ61A~63Aを介して移動体端末MTとの間で通信を行う。第1子局34Aは、接続されているアンテナ61A~63Aの指向性を変化させ、エリアEA1~EA3を変化させる。
第2子局34Bは、トンネルT内に配置されて第2親局21Bに接続されており、第2親局21Bを介して第2基地局11Bとの間で通信を行う。また、第2子局34Bは、アンテナ61B~63Bに接続されており、アンテナ61B~63Bを介して移動体端末MTとの間で通信を行う。第2子局34Bは、接続されているアンテナ61B~63Bの指向性を変化させ、エリアEB1~EB3を変化させる。
第3子局34Cは、トンネルT内に配置されて第1親局21Aと第2親局21Bに接続されており、第1親局21Aを介して第1基地局11Aとの間で通信を行い、第2親局21Bを介して第2基地局11Bとの間で通信を行う。また、第3子局34Cは、アンテナ64Aとアンテナ65Bに接続されており、アンテナ64Aを介して移動体端末MTとの間で通信を行い、アンテナ65Bを介して移動体端末MTとの間で通信を行う。なお、第3子局34Cは、第1基地局11Aが送信する電波を、アンテナ64Aから送信する。トンネルT内においては、アンテナ64Aから送信される電波により、通信エリアAとなるエリアEA4が形成される。また、第3子局34Cは、第2基地局11Bが送信する電波を、アンテナ65Bから送信する。トンネルT内においては、アンテナ65Bから送信される電波により、通信エリアBとなるエリアEB5が形成される。
第4子局34Dは、トンネルT内に配置されて第1親局21Aと第2親局21Bに接続されており、第1親局21Aを介して第1基地局11Aとの間で通信を行い、第2親局21Bを介して第2基地局11Bとの間で通信を行う。また、第4子局34Dは、アンテナ64Bとアンテナ65Aに接続されており、アンテナ64Bを介して移動体端末MTとの間で通信を行い、アンテナ65Aを介して移動体端末MTとの間で通信を行う。なお、第4子局34Dは、第1基地局11Aが送信する電波を、アンテナ65Aから送信する。トンネルT内においては、アンテナ65Aから送信される電波により、通信エリアAとなるエリアEA5が形成される。また、第4子局34Dは、第2基地局11Bが送信する電波を、アンテナ64Bから送信する。トンネルT内においては、アンテナ64Bから送信される電波により、通信エリアBとなるエリアEB4が形成される。
エリアEA5とエリアEB5は、一部が重複し、この重複により、第1基地局11Aからの電波と第2基地局11Bからの電波との両方が到達するハンドオーバエリアEH1がトンネルT内に形成される。
尚、本実施形態では、第3子局34Cならびに第4子局34Dはそれぞれアンテナ64A、65Bならびにアンテナ64B、65Aに接続され、第1基地局11Aと第2基地局11Bが送信する電波を送信しているが、第1基地局11Aと第2基地局11Bの両者に接続される子局数ならびに各子局に接続されるアンテナ数は限定されない。したがって、第1基地局11Aならびに第2基地局11Bに接続される1つの子局が設置され、当該1つの子局がトンネルT内に設置されたすべてのアンテナと接続され、第1基地局11Aならびに第2基地局11Bが送信する電波を各アンテナに分配することで、当該1つの子局と移動体端末MTとの間で通信を行ってもよい。
<装置構成>
図20は、第1子局34A、第2子局34B、第3子局34C及び第4子局34Dの構成を示すブロック図である。第1子局34Aは、指向性制御部54A、55Aを備えていない点で第1子局32Aと相違し、他の構成は、第1子局32Aと同じである。第2子局34Bは、指向性制御部54B、55Bを備えていない点で第2子局32Bと相違し、他の構成は、第2子局32Bと同じである。
第1親局21Aと第3子局34Cとの間は光ファイバLA3によって接続され、第2親局21Bと第3子局34Cとの間は光ファイバLA4によって接続される。第3子局34Cは、第3子局33Cと比較すると、指向性制御部54Aと指向性制御部55Bを備えている点で相違する。指向性制御部54Aは、アンテナ64Aに接続されており、指向性制御部55Bは、アンテナ65Bに接続されている。
第1親局21Aと第4子局34Dとの間は光ファイバLA5によって接続され、第2親局21Bと第4子局34Dとの間は光ファイバLA6によって接続される。第4子局34Dは、第4子局33Dと比較すると、指向性制御部54Bと指向性制御部55Aを備えている点で相違する。指向性制御部54Bは、アンテナ64Bに接続されており、指向性制御部55Aは、アンテナ65Aに接続されている。
指向性制御部54A、55A、指向性制御部54B、55Bは、制御装置100Dに接続されており、前述の関数に従って、制御装置100Dにより制御される。
図21は、制御装置100Dの構成を示すブロック図である。制御装置100Dは、制御部101に替えて制御部101Dを備え、出力部102に替えて、出力部102Dを備える。出力部103Dは、指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bに接続されており、アンテナ61A~65A及びアンテナ61B~65Bの指向性を制御する信号を出力する。
制御装置100Dは、第2実施形態と同様に、第1検出部91又は第2検出部92の検出結果に基づいて、指向性制御部51A~55A及び指向性制御部51B~55Bを制御し、電車Mの移動に応じて電車Mの速度より遅い速度でハンドオーバエリアEH1を移動させる。
本実施形態においても、第2実施形態と同様にハンドオーバエリアEH1が電車Mより遅い速度で移動するため、単位時間内においてハンドオーバを行う移動通信端末MTの数がハンドオーバエリアEH1を移動させない構成より少なくなり、ハンドオーバに係る装置への負荷が少なくなる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。上述した各実施形態及び各変形例の構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態や変形例に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
本実施形態では、ハンドオーバエリアEH1及びハンドオーバエリアEH2は、初期状態でトンネルTの中心付近に形成されているが、中心付近に限られず、トンネルTの一端TA寄りに形成されてもよいし、トンネルTの他端TB寄りに形成されてもよい。
上述した実施形態においては、第1アンテナ群に属するアンテナの数は、5個であり、第2アンテナ群に属するアンテナの数は、5個であるが、第1アンテナ群に属するアンテナの数と、第2アンテナ群に属するアンテナの数は、2個以上であれば5個以外の数であってもよい。
各実施形態においては、一つの制御装置で子局を制御しているが、複数の制御装置で子局を制御してもよい。例えば、第1実施形態においては、第1子局31Aを制御する制御装置と、第2子局31Bを制御する制御装置とを設け、第1子局31Aを制御する制御装置で減衰器41A~45Aの減衰量を制御し、第2子局31Bを制御する制御装置で減衰器41B~45Bの減衰量を制御するようにしてもよい。
上述した各実施形態においては、通信エリアAを広げつつ、通信エリアBを狭めることによりハンドオーバエリアEH1(ハンドオーバエリアEH2)を移動させているが、通信エリアAを広げ、通信エリアBを初期状態のままとすることにより、ハンドオーバエリアEH1(ハンドオーバエリアEH2)を電車Mの進行方向へ広げる構成としてもよい。この構成においても、通信エリアBの電界強度が通信エリアBの電界強度より大きくなる位置が電車Mの進行方向へ移動するため、単位時間内においてハンドオーバを行う移動通信端末MTの数がハンドオーバエリアEH1を移動させない構成より少なくなり、ハンドオーバ処理を行う基地局の負荷が少なくなる。このようにして、本変形例によれば、基地局の負荷を低減しつつ、ハンドオーバ処理を適切に実行することができる。
上述した各実施形態においては、複数の子局を備える構成となっているが、各実施形態においては、複数の子局を一体化して一つの子局を備える構成としてもよい。
上述した各実施形態においては、減衰器41A~45Aおよび41B~45Bの減衰量を制御する構成を示したが、減衰器41A~45Aおよび41B~45Bの代わりに増幅器を用い、当該増幅器の増幅量を制御することにより、ハンドオーバエリアを変化させるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、レーダー装置で電車Mの速度を検出しているが、電車Mの速度を検出する方法は、レーダー装置を用いる方法に限定されるものではない。図22は、変形例に係る第1子局31Aと第2子局31Bの構成を示すブロック図である。図22に示すように、例えば、アンテナ61A~65A及びアンテナ61B~65Bのそれぞれ、または、アンテナ61A~65A及びアンテナ61B~65Bのうち、トンネルTのそれぞれの端部側に接続された複数のアンテナに、移動体端末MTから基地局への上り信号の強度を測定するレベルモニタ71A~75A及びレベルモニタ71B~75B(モニタ部)を設ける。制御装置100Aは、レベルモニタ71A~75A及びレベルモニタ71B~75Bに接続されており、このレベルモニタにより各アンテナの上り信号のレベルを監視し、上り信号のレベルの時間変化に関する情報(例えば、所定の閾値を超えた時刻)をアンテナ毎に取得する。制御装置100Aは、隣り合うアンテナ間の距離と、レベルの時間変化に関する情報を用いて電車Mの速度を算出する。本変形例によれば、レーダー装置やカメラをトンネルTに設置することなく、電車Mの速度を得ることができる。より具体的には、例えば、アンテナ61Aと、アンテナ62Aとの上り信号のレベルを監視し、これらアンテナで取得した信号のレベルが閾値を超えた時刻の時刻差を用いて電車Mの速度を算出し、当該速度に基づいて減衰器43A~45Aの減衰量等を制御するようにしてもよい。
上述の実施形態では、第1検出部91で取得した電車Mの位置および速度に基づいて、減衰器41A~45Aおよび減衰器41B~45Bの減衰量等を制御する構成を示したが、例えば第2検出部92の検出範囲が、トンネルTの他端TBから一端TAまで含む場合、第1検出部91で取得した電車Mの位置および速度に基づいて、減衰器41A~45Aの減衰量等を制御するとともに、第2検出部92で取得した電車Mの位置および速度に基づいて減衰器41B~45Bのそれぞれの減衰量等を制御するようにしてもよい。また、第1検出部91で取得した電車Mの位置および速度に基づいて、指向性制御部51A~55Aおよび指向性制御部51B~55Bを制御する構成においても、第2検出部92の検出範囲が、トンネルTの他端TBから一端TAまで含む場合、第1検出部91で取得した電車Mの位置および速度に基づいて、指向性制御部51A~55Aの減衰量等を制御するとともに、第2検出部92で取得した電車Mの位置および速度に基づいて指向性制御部51B~55Bのそれぞれの減衰量等を制御するようにしてもよい。
上述した実施形態では、第1検出部91または第2検出部92で電車Mの速度を検出するようにしたが、第1検出部91または第2検出部92が電車Mの存在を検出したことを以て、減衰器41A~45Aおよび減衰器41B~45Bの減衰量等を制御するようにしてもよい。このような場合、電車Mが一定の速度でトンネルTを通過すると仮定することで、取得部103において当該一定の速度を事前に取得しておくようにしてもよい。
また、例えば、速度測定用の電波を送信するアンテナをトンネルT内においてトンネルTに沿って所定の間隔で配置し、これらのアンテナから送信されて電車Mで反射した電波を受信し、制御装置100は、各アンテナで電波を受信した時刻と、アンテナ間の距離に基づいて、電車Mの速度を算出してもよい。
1A、1B、1C、1D 移動通信システム
11A 第1基地局
11B 第2基地局
21A 第1親局
21B 第2親局
31A、32A、33A、34A 第1子局
31B、32B、33B、34B 第2子局
33C、34C 第3子局
33D、34D 第4子局
41A~45A 減衰器
41B~45B 減衰器
51A~55A 指向性制御部
51B~55B 指向性制御部
61A~65A、61B~65B アンテナ
71A~75A、71B~75B レベルモニタ
91 第1検出部
92 第2検出部
100A、100B、100C、100D 制御装置
101、101B、101C、101D 制御部
102、102B、102C、102D 出力部
103 取得部
201A、201B E/O変換部
202A、202B O/E変換部
301A、301B、301C、305C、301D、305D O/E変換部
302A、302B、302C、306C、302D、306D E/O変換部
303A、303B、303C、307C、303D、307D 増幅器
304A 第1合分配器
304B 第2合分配器
304C 第3合分配器
304D 第4合分配器
EH ハンドオーバエリア
EH1、EH2 ハンドオーバエリア
M 電車
MT 移動体端末

Claims (9)

  1. 移動端末装置との間で信号を送受信する複数のアンテナで構成され、第1基地局装置と移動端末装置との通信を可能とする第1通信エリアを形成する第1アンテナ群と、前記移動端末装置との間で信号を送受信する複数のアンテナで構成され、第2基地局装置と前記移動端末装置との通信を可能とし、一部が前記第1通信エリアの一部と重複する第2通信エリアを形成する第2アンテナ群と、
    を有する通信システムの制御装置において、
    前記移動端末装置の移動速度を取得する取得部と、
    前記第1通信エリアの一部と前記第2通信エリアの一部とが重複する領域を、前記移動速度より遅い速度で前記移動端末装置の移動方向に沿って変化させるように、前記移動速度に基づいて、前記第1アンテナ群のアンテナから出力する電波の強度及び前記アンテナの指向性の少なくとも一方を制御する制御部と、
    を備える制御装置。
  2. 前記制御部は、前記領域を前記移動方向へ移動させるように制御する
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御部は、前記領域を前記移動方向へ広げるように制御する
    請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記移動速度に基づいて、前記第2アンテナ群から出力する電波の強度及び前記アンテナの指向性の少なくとも一方を制御する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記移動速度に応じた前記第1アンテナ群のアンテナから出力する電波の強度及び前記アンテナの指向性の少なくとも一方の情報を記憶する記憶部を有し、
    前記制御部は、前記取得部が取得した前記移動速度および前記情報を参照して前記領域を制御する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記第1アンテナ群のうち、少なくとも一部の複数のアンテナがそれぞれ受信した電波の強度を監視するモニタ部を有し、
    前記取得部は、前記モニタ部が監視したそれぞれの前記電波の強度の変化に基づいて、前記移動速度を取得する
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記取得部はレーダーまたはカメラである
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の制御装置。
  8. 移動端末装置との間で信号を送受信する複数のアンテナで構成され、第1基地局装置と移動端末装置との通信を可能とする第1通信エリアを形成する第1アンテナ群と、
    前記移動端末装置との間で信号を送受信する複数のアンテナで構成され、第2基地局装置と前記移動端末装置との通信を可能とし、一部が前記第1通信エリアの一部と重複する第2通信エリアを形成する第2アンテナ群と、
    第1親局を介して第1基地局との間で信号を送受信し、前記第1アンテナ群を介して前記移動端末装置との間で信号を送受信する第1信号処理装置と、
    第2親局を介して第2基地局との間で信号を送受信し、前記第2アンテナ群を介して前記移動端末装置との間で信号を送受信する第2信号処理装置と、
    前記移動端末装置の移動速度を取得する取得部と、前記第1通信エリアの一部と前記第2通信エリアの一部とが重複する領域を、前記移動速度より遅い速度で前記移動端末装置の移動方向に沿って変化させるように、前記移動速度に基づいて、前記第1アンテナ群のアンテナから出力する電波の強度及び前記アンテナの指向性の少なくとも一方を制御する制御部と、を有する制御装置と
    を備える通信システム。
  9. 移動端末装置との間で信号を送受信する複数のアンテナで構成され、第1基地局装置と移動端末装置との通信を可能とする第1通信エリアを形成する第1アンテナ群と、前記移動端末装置との間で信号を送受信する複数のアンテナで構成され、第2基地局装置と前記移動端末装置との通信を可能とし、一部が前記第1通信エリアの一部と重複する第2通信エリアを形成する第2アンテナ群と、
    を有する通信システムにおいて、
    前記移動端末装置の移動速度を取得するステップと、
    前記第1通信エリアの一部と前記第2通信エリアの一部とが重複する領域を、前記移動速度より遅い速度で前記移動端末装置の移動方向に沿って変化させるように、前記移動速度に基づいて、前記第1アンテナ群のアンテナから出力する電波の強度及び前記アンテナの指向性の少なくとも一方を制御するステップと、
    を備える制御方法。
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