JP2022003483A - 予測損益表示システム、予測損益表示方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】取引における予測損益の大きさを直感的に分かりやすく表示させる予測損益表示システム、予測損益表示方法及びプログラムを提供する。【解決手段】予測損益表示システムのサーバ10において、算出部101は、取引における予測損益を算出する。生成部102は、予測損益の大きさに基づいて、所定の価格軸に沿って表示態様を異ならせた予測損益画像を生成する。表示制御部103は、予測損益画像を表示手段に表示させる。【選択図】図6

Description

本開示は、予測損益表示システム、予測損益表示方法、及びプログラムに関する。
従来、取引における予測損益を表示させる技術が知られている。例えば、オプション取引では、原資産価格を横軸とし、予測損益を縦軸とした損益チャートにおいて、取引における予測損益を表示させることが行われている。損益チャートでは、原資産価格と予測損益の関係性が正しく表示される。また例えば、銘柄の値動きを示すものとして、時間を横軸とし、銘柄の価格を縦軸とした株価チャートも知られている。オプション取引の原資産価格の推移は、原資産の株価チャートで示される。例えば、特許文献1には、損益チャートと株価チャートを隣接して表示させることによって、これらのチャートを関連付けて表示するユーザインタフェースが記載されている。
特開2018−530087号公報
特許文献1のユーザインタフェースは、価格軸(縦軸)とは異なる軸であって、時間軸(横軸)に平行な収益性結果軸をチャート上部に設けることによって、収益性結果軸において、所定の日付における予測損益を示すものである。このようなユーザインタフェースは、取引における予測損益の大きさを直感的に把握できるものではなく、使い勝手がよいものではなかった。
本開示の目的は、取引における予測損益の大きさを直感的に分かりやすく表示させることである。
本開示に係る予測損益表示システムは、取引における予測損益を算出する算出手段と、前記予測損益の大きさに基づいて、所定の価格軸に沿って表示態様を異ならせた予測損益画像を生成する生成手段と、前記予測損益画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、を含む。
本開示に係る予測損益表示方法は、取引における予測損益を算出する算出ステップと、前記予測損益の大きさに基づいて、所定の価格軸に沿って表示態様を異ならせた予測損益画像を生成する生成ステップと、前記予測損益画像を表示手段に表示させる表示制御ステップと、を含む。
本開示に係るプログラムは、取引における予測損益を算出する算出手段、前記予測損益の大きさに基づいて、所定の価格軸に沿って表示態様を異ならせた予測損益画像を生成する生成手段、前記予測損益画像を表示手段に表示させる表示制御手段、としてコンピュータを機能させる。
本開示の一態様では、前記取引は、オプション取引であり、前記算出手段は、前記オプション取引における予測損益を算出し、前記生成手段は、前記オプション取引における予測損益の大きさに基づいて、前記価格軸に沿って前記予測損益画像の表示態様を異ならせる。
本開示の一態様では、前記生成手段は、前記オプション取引における原資産の価格を示す前記価格軸に沿って、前記予測損益画像の表示態様を異ならせる。
本開示の一態様では、前記算出手段は、前記オプション取引における原資産の価格に応じた前記予測損益を算出する。
本開示の一態様では、前記表示制御手段は、前記オプション取引における原資産の株価チャートの価格軸と前記予測損益画像の価格軸が一致するように、前記株価チャートと前記予測損益画像を並べて前記表示手段に表示させる。
本開示の一態様では、前記算出手段は、前記予測損益の時系列的な変化を算出し、前記生成手段は、前記予測損益の大きさの時系列的な変化に基づいて、前記価格軸と直交する時間軸に沿って前記予測損益画像の表示態様を異ならせる。
本開示の一態様では、前記生成手段は、前記オプション取引における満期時までの期間の長さに基づいて、前記予測損益画像の前記時間軸方向の幅を決定する。
本開示の一態様では、前記表示制御手段は、前記オプション取引における原資産の株価チャートの時間軸と前記予測損益画像の時間軸とが一致するように、前記株価チャートと前記予測損益画像を並べて前記表示手段に表示させる。
本開示の一態様では、前記生成手段は、前記株価チャートにおけるローソク足の前記時間軸方向の幅に対応する期間の長さに基づいて、前記予測損益画像の前記時間軸方向の幅を決定する。
本開示の一態様では、前記表示制御手段は、前記予測損益画像の価格軸において、前記オプション取引の満期時における予測利益の上限値及び予測損益の下限値の少なくとも一方を示すように、所定の画像を表示させ、ユーザにより行われた移動操作に基づいて、前記所定の画像を前記価格軸方向に移動させ、前記予測損益表示システムは、前記移動操作に基づいて、前記オプション取引における注文内容を変更する変更手段を更に含み、前記算出手段は、変更された注文内容に基づいて、前記予測損益を更に算出し、前記生成手段は、変更された注文内容に基づいて、前記予測損益画像を更に生成する。
本開示の一態様では、前記算出手段は、ユーザにより指定された、前記オプション取引におけるシナリオ及び戦略の少なくとも一方に基づいて、前記予測損益を算出する。
本開示の一態様では、前記生成手段は、ユーザにより指定された、前記予測損益の大きさに関する閾値に基づいて、前記予測損益画像を生成する。
本開示の一態様では、前記生成手段は、ユーザにより指定された、前記予測損益の大きさに関する色に基づいて、前記予測損益画像を生成する。
本開示の一態様では、前記生成手段は、前記予測損益の大きさに基づいて、前記予測損益画像の色及び濃淡の少なくとも一方を異ならせる。
本開示の一態様では、前記予測損益画像は、前記価格軸に平行な辺を有する四角形の画像であり、前記生成手段は、前記予測損益の大きさに基づいて、前記四角形の中の表示態様を異ならせる。
本開示によれば、取引における予測損益の大きさを直感的に分かりやすく表示させることができる。
予測損益表示システムの全体構成を示す図である。 注文画面の一例を示す図である。 ユーザがシナリオを選択した場合の注文画面の一例を示す図である。 ユーザが戦略を選択した場合の注文画面の一例を示す図である。 ユーザが戦略を変更した場合に予測損益画像が変化する様子を示す図である。 予測損益表示システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。 予測損益画像の生成方法を示す図である。 予測損益表示システムで実行される処理の一例を示すフロー図である。 予測損益表示システムで実行される処理の一例を示すフロー図である。
[1.予測損益表示システムの全体構成]
以下、本開示に係る予測損益表示システムの実施形態の例を説明する。図1は、予測損益表示システムの全体構成を示す図である。図1に示すように、予測損益表示システムSは、サーバ10とユーザ端末20とを含み、これらは、インターネット又はLANなどのネットワークNに接続される。なお、図1ではサーバ10とユーザ端末20とを1台ずつ示しているが、これらは複数台あってもよい。
サーバ10は、サーバコンピュータである。例えば、サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムやデータに従って処理を実行する。記憶部12は、主記憶部及び補助記憶部を含む。例えば、主記憶部はRAMなどの揮発性メモリであり、補助記憶部は、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、又はハードディスクなどの不揮発性メモリである。通信部13は、有線通信又は無線通信用の通信インタフェースであり、ネットワークNを介してデータ通信を行う。
ユーザ端末20は、ユーザが操作するコンピュータである。例えば、ユーザ端末20は、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(タブレット型コンピュータ及びウェアラブル端末を含む)、又は携帯電話機(スマートフォンを含む)等である。例えば、ユーザ端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部24は、入力デバイスであり、例えば、タッチパネルやマウス等のポインティングデバイス、キーボード、又はボタン等である。表示部25は、例えば、液晶表示部又は有機EL表示部等である。
なお、記憶部12,22に記憶されるものとして説明するプログラム及びデータは、ネットワークNを介して供給されるようにしてもよい。また、サーバ10及びユーザ端末20の各々のハードウェア構成は、上記の例に限られず、種々のハードウェアを適用可能である。例えば、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)や外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)が含まれていてもよい。例えば、情報記憶媒体に記憶されたプログラムやデータが読取部や入出力部を介して、各コンピュータに供給されるようにしてもよい。
[2.予測損益表示システムの概要]
予測損益表示システムSでは、取引における予測損益が算出される。取引は、取引対象を売買することであり、例えば、株取引である。取引対象は、取引において売買の対象となるものであり、例えば、株取引の対象となる株式である。取引対象は、取引における商品ということもできる。
本実施形態では、取引の一例として、オプション取引を説明する。オプション取引は、予め定められた満期時までに、予め定められた行使価格で、原資産を買う権利(コールオプション)又は売る権利(プットオプション)を、プレミアム又はオプション価格と呼ばれる所定の価格で売買することである。このため、本実施形態では、オプション取引の対象となるオプションが取引対象に相当する。なお、予測損益表示システムSは、オプション取引以外の他の取引に適用してもよい。他の取引の適用例については、後述の変形例で説明する。
また、本実施形態では、オプション取引の一例として、日経225オプションを説明する。この場合、日経平均を買う権利又は売る権利が取引対象に相当する。日経225オプションの詳細は、証券会社のウェブサイト等を参照されたい(例えば、https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fop/option/guide/beginner_intro.html)。なお、オプション取引は、日経225オプションに限られず、日本又は諸外国における任意のオプション取引であってよい。
例えば、ユーザは、ユーザ端末20にインストールされたブラウザ又はアプリケーションを利用してサーバ10にアクセスし、サーバ10を管理する証券会社が提供する金融サービスを利用する。ユーザがブラウザ又はアプリケーションから所定の操作を行うと、オプション取引における注文をするための注文画面が表示部25に表示される。
図2は、注文画面の一例を示す図である。図2に示すように、注文画面Gの表示領域A1は、株価チャートを表示させるための領域である。図2に示すように、株価チャートには、オプション取引における原資産である日経平均の時系列的な変化が示される。株価チャート自体は、公知の種々のチャートを適用可能であり、図2の例では、縦軸が価格軸であり、横軸が時間軸である。なお、図2では省略しているが、株価チャートの下に、時間軸が示す各時点における出来高が表示されてもよい。
表示領域A2は、オプション取引におけるシナリオを選択するための領域である。シナリオとは、日経平均の大まかな動向である。例えば、シナリオは、日経平均の上下に関する動向、日経平均の変化量に関する動向、又はこれらの組み合わせである。図2の例では、「日経平均が上がる」、「日経平均が下がる」、「日経平均が大きく動く」、及び「日経平均があまり動かない」の4つのシナリオが用意されている。表示領域A2には、オプション取引における満期時を入力するための入力フォームが表示されてもよい。
表示領域A3は、シナリオに応じた戦略を選択するための領域である。戦略とは、オプション取引における注文方法である。オプション取引では、「コールの買い」、「コールの売り」、「プットの買い」、及び「プットの売り」といった4つの基本的な注文方法が存在する。戦略は、少なくとも1つの基本的な注文方法を含む。例えば、1つの注文方法単体の戦略、複数の注文方法を組み合わせた戦略、又は同じ種類の注文方法を組み合わせた戦略が存在する。オプション取引における戦略自体は、公知の戦略を適用可能であり、その具体例については、証券会社の上記ウェブサイト等を参照されたい。
表示領域A4は、ユーザが選択した戦略に応じた板を表示するための領域である。板は、オプション取引における買い注文と売り注文の一覧表である。板には、オプション取引におけるプレミアム(価格)ごとの売数量と買数量が表示される。
表示領域A5は、オプション取引の注文内容を入力するための領域である。表示領域A5には、ユーザが選択した戦略に応じた注文内容が表示される。例えば、表示領域A5には、銘柄名、現在値、前日比、売買数量、プレミアム(価格)、市場、執行数量条件、及び執行時間条件といった情報が表示される。また例えば、表示領域A5には、数量を変更するためのボタン、プレミアムを変更するためのボタン、注文を執行するためのボタン、及び注文をキャンセルするためのボタン等が表示される。図2の例では、ユーザがシナリオを選択していないので、表示領域A3〜A5には何も表示されないものとする。
図3は、ユーザがシナリオを選択した場合の注文画面Gの一例を示す図である。図3に示すように、ユーザがシナリオを選択すると、そのシナリオに応じた戦略が検索されて表示領域A3に表示される。本実施形態では、証券会社が予めシナリオと戦略の組み合わせを用意しているものとするが、ユーザが注文方法の組み合わせを指定して自由に戦略を作成できてもよい。
図3の例では、ユーザが「日経平均が上がる」のシナリオを選択したので、日経平均が上がった場合に利益が出る戦略が表示領域A3に表示される。例えば、「コールの買い」だけを行う「上昇予想+損失限定」の戦略と、「コールの買い」と「コールの売り」を組み合わせた「上昇予想+利益限定+損失限定」の戦略と、が表示される。ユーザは、表示領域A3に表示された戦略の中から任意の戦略を選択できる。
図4は、ユーザが戦略を選択した場合の注文画面Gの一例を示す図である。図4に示すように、ユーザが戦略を選択すると、その戦略に応じた板が表示領域A4に表示される。図4の画面例では、ユーザが「上昇予想+利益限定+損失限定」の戦略を選択したので、この戦略に対応する板が表示領域A4に表示される。この戦略は、「コールの買い」と「コールの売り」を組み合わせた戦略である。原資産価格よりも高い行使価格(図4では「21750円」)の「コールの売り」と、原資産価格よりも安い行使価格(図4では「19750」円)の「コールの買い」と、を組み合わせたとすると、これらの行使価格に対応する板が表示領域A4に表示される。
また、表示領域A5には、ユーザが選択した戦略に応じた注文をするためのボタン等が表示される。図4の例では、ユーザが「上昇予想+利益限定+損失限定」の戦略を選択したので、「コールの売り」(図4では「No.1」の注文)と「コールの買い」(図4では「No.2」の注文)の各々を行うためのボタン等が表示領域A5に表示される。ユーザは、表示領域A5に表示されたボタンを選択したり入力フォームに数値を入力したりすることによって、プレミアムを指定したり注文数量を指定したりすることができる。ユーザは、執行数量条件や執行時間条件等の注文内容も指定できる。
本実施形態では、ユーザが選択した戦略に応じた予測損益が計算されて、その計算結果を示す予測損益画像Iが表示領域A1に表示される。予測損益画像Iには、株価チャートと同様の価格軸と時間軸が設定される。図4の例では、予測損益画像Iの価格軸方向の幅(縦幅)と、株価チャートの価格軸方向の幅(縦幅)と、が同じである場合を示しているが、これらの幅は異なっていてもよい。ユーザの操作によって、価格軸と時間軸の各々の拡大と縮小(価格軸と時間軸の各々のスケールの変更)が可能であってもよい。
予測損益画像Iでは、色の違いと濃淡(グラデーション)によって、現状の注文内容に応じた予測損益が表現される。図4では、模式的に、色の違いを模様の違いで表現し、濃淡を模様の密度によって表現する。例えば、図4の網点模様を赤色とし、斜線模様を青色とする。予測損益画像Iでは、予測利益が大きいほど赤色が濃くなり(図面上は、網点模様の密度が高くなり)、予測損失が大きいほど青色が濃くなる(図面上は、斜線模様の密度が高くなる)。即ち、予測損益の絶対値が大きいほど色が濃くなる。利益も損失も出ない場合には、色は白(図面上は、模様がない状態)となる。
オプション取引では、行使価格と日経平均に応じて予測損失が変わるので、予測損益画像Iは、価格軸方向に色と濃淡の変化が発生する。また、オプション取引におけるプレミアムは、例えば満期時までの残り期間に応じて変化し、ユーザが満期時前に途中で決済した場合には、オプション取引の注文時のプレミアムと、決済時のプレミアムと、に応じた損益が発生するので、予測損益画像Iは、価格軸方向だけでなく時間軸方向にも、色と濃淡の変化が発生する。本実施形態では、満期時前のプレミアムの理論価格がブラックショールズモデル等のシミュレーションによって算出され、その算出結果に応じて予測損益画像Iの色と濃淡が決定される。
図4の例は、行使価格が相対的に高い「コールの売り」と、行使価格が相対的に安い「コールの買い」と、を組み合わせた「バーティカル・ブル・コール・スプレッド」の戦略が選択された場合の予測損益画像Iを示している。この戦略では、原資産価格の一定以上の値上がりによる利益を放棄する代わりに損失を限定できる。このため、ある一定価格以上の利益は同じになり、それ以上の色と濃淡は同じになる。同様に、ある一定価格以下の損失は同じになり、それ以下の色と濃淡は同じになる。
図4に示すように、予測損益画像Iの隣には、満期時の最大利益(予測利益の上限値)を示すスライダーSL1と、満期時の最大損失(予測損失の下限値)を示すスライダーSL2と、が表示される。例えば、スライダーSL1は、利益を示す赤色(図面上は網点)であり、スライダーSL2は、損失を示す青色(図面上は斜線)である。損益が変わらない場合、色と濃淡は同じである。例えば、スライダーSL1が指し示す満期時の位置(図4では21750円)から上は、利益が変わらないので色と濃淡は同じである。スライダーSL2が指し示す満期時の位置(図4では19750円)から下は、損失が変わらないので色と濃淡は同じである。
以降の説明では、スライダーSL1,SL2を区別しないときは、単にスライダーSLと記載する。スライダーSLは、利益確定又は損失確定の戦略が選択された場合に表示される。ユーザは、スライダーSLを上下に移動させることによって、最大損益を変化させることができる。本実施形態では、スライダーSLが1円単位で移動する場合を説明するが、スライダーSLの移動単位は、任意の他の単位であってもよい。なお、スライダーSLは、満期時の最大損益を示すため、期中の損益が、スライダーSLが示す損失を下回ることもあるし、スライダーSLが示す利益を上回ることもある。
スライダーSLが移動して最大損益が変化すると、それに応じて行使価格も変化する。行使価格は、スライダーSLが指し示す位置の最も近い価格になる。スライダーSLが移動すると予測損益も変化するので、予測損益画像Iの表示も更新される。予測損益画像Iの表示は、スライダーSLの移動中(例えば、スライダーSLのドラッグ中)に動的に更新されてもよいし、スライダーSLの移動後(例えば、スライダーSLのドロップ後)に更新されてもよい。行使価格が変更されると、表示領域A4,A5の表示も更新される。
また、注文画面Gの表示中に、日経平均が変化したりプレミアムが変化したりすることがあり、これらの変化に応じて予測損益も変化することがある。このため、最新の予測損益が計算され、最新の予測損益を示すように予測損益画像Iの表示が更新されてもよい。最新の予測損益は、ユーザの操作に応じて計算されてもよいし、定期的に計算されてもよい。
ユーザは、注文画面Gに表示された情報を確認し、オプション取引の注文内容を決定する。ユーザは、表示領域A5のボタンを操作し、注文内容を入力して注文を執行する。ユーザがシナリオを変更した場合には、そのシナリオに応じた他の戦略が表示領域A3に表示される。ユーザが他の戦略を選択すると、その戦略に応じて表示領域A1,A4,A5の表示も更新される。例えば、ユーザが選択した他の戦略に応じた予測損益が計算されて、予測損益画像Iの表示が更新される。
図5は、ユーザが戦略を変更した場合に予測損益画像Iが変化する様子を示す図である。図5の例では、ユーザが「バーティカル・ブル・コール・スプレッド」の戦略を選択した後に、「ロング・ストラドル」の戦略を選択し、その後に「ショート・ストラングル」の戦略を選択した場合の予測損益画像Iの変化を示す。図5に示す予測損益画像I間における日経平均とプレミアムは変化しないものとする。
「ロング・ストラドル」は、原資産価格と同程度の行使価格の「コールの買い」と「プットの買い」を組み合わせた戦略である。「ロング・ストラドル」は、行使価格を基点として、原資産価格が上下どちらでも動けば動くほど利益が出る。「ロング・ストラドル」は、最大利益は無限大となり、最大損失は、満期時に原資産価格及び行使価格が一致する場合に限定される。
このため「ロング・ストラドル」の予測損益画像Iは、注文時の原資産価格から遠ざかるほど赤色が濃くなり(図面上は網点の密度が高くなり)、注文時の原資産価格に近づくほど青色が濃くなる(図面上は斜線の密度が高くなる)。その間は、赤色と青色の間で徐々に色の濃淡が変化する。時間軸方向の色と濃淡は、プレミアムの予測値に応じて変化する。なお、「ロング・ストラドル」は、最大損失が発生する条件が1つ(満期時に原資産価格及び行使価格が一致する場合)であり行使価格が固定されるので、スライダーSLは表示されない。
「ショート・ストラングル」は、行使価格が原資産価格よりも高い「コールの売り」と行使価格が原資産価格よりも安い「プットの売り」を組み合わせた戦略である。「ショート・ストラングル」は、コールとプットの行使価格内に、原資産価格の変動が収まる(あまり変動しない)と利益が出る。「ショート・ストラングル」は、最大利益はコールとプットの行使価格内に原資産価格の変動が収まる場合に限定され、最大損失は無限大となる。
このため、「ショート・ストラングル」の予測損益画像Iは、注文時の原資産価格に近づくほど赤色が濃くなり(図面上は網点の密度が高くなり)、注文時の原資産価格から遠ざかるほど青色が濃くなる(図面上は斜線の密度が高くなる)。その間は、赤色と青色の間で徐々に色の濃淡が変化する。時間軸方向の色と濃淡は、プレミアムの予測値に応じて変化する。「ショート・ストラングル」は、最大利益が出る満期時の原資産価格をスライダーSL3,SL4で変更可能である。スライダーSL3,SL4に合わせて行使価格が変化する。
以上のように、予測損益表示システムSは、ユーザが選択したシナリオと戦略に応じた予測損益の時系列的な変化を計算し、その計算結果に応じて、価格軸と時間軸に沿って予測損益画像Iの色と濃淡を異ならせる。これにより、オプション取引における予測損益の大きさを直感的に分かりやすく表示させるようにしている。以降、予測損益表示システムSの詳細を説明する。
[3.予測損益表示システムで実現される機能]
図6は、予測損益表示システムSで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。本実施形態では、サーバ10とユーザ端末20の各々で実現される機能を説明する。
[3−1.サーバで実現される機能]
サーバ10は、データ記憶部100、算出部101、生成部102、表示制御部103、及び変更部104を含む。データ記憶部100は、記憶部12を主として実現され、算出部101、生成部102、表示制御部103、及び変更部104の各々は、制御部11を主として実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、注文画面Gを表示させるために必要なデータを記憶する。本実施形態では、このデータの一例として、株価データベースDB1と、オプション市況データベースDB2と、を説明する。なお、株価データベースDB1とオプション市況データベースDB2の各々に格納される情報自体は、公知のデータベースを流用可能なので、図示を省略する。
株価データベースDB1は、オプション取引の対象となる銘柄の株価の時系列的な変化に関するデータを記憶するデータベースである。本実施形態では、株価データベースDB1は、表示領域A1の株価チャートを表示させるために利用される。株価データベースDB1は、最新の株価が反映されるように、定期的に更新される。
オプション市況データベースDB2は、オプション取引の現在の市況に関するデータを記憶するデータベースである。オプション市況データベースDB2には、オプション取引の対象となる銘柄ごとに、現在の市況が示されている。例えば、オプション市況データベースDB2には、行使価格ごとに、プレミアムの現在値、プレミアムの前日比、プレミアムの前日終値、売数量、及び買数量等の情報が格納される。オプション市況データベースDB2は、表示領域A1の予測損益画像I及び表示領域A4の板を表示させるために利用される。オプション市況データベースDB2は、最新の市況が反映されるように、定期的に更新される。
なお、データ記憶部100に記憶されるデータは、上記の例に限られない。例えば、データ記憶部100は、利用登録を済ませたユーザの基本情報が格納されたユーザデータベースを記憶してもよい。また例えば、データ記憶部100は、オプション取引におけるユーザの注文内容が格納された注文データベースを記憶してもよい。また例えば、データ記憶部100は、シナリオと戦略を関連付けたデータベースを記憶してもよい。また例えば、データ記憶部100は、注文画面G1における各画像の画像データを記憶してもよい。
[算出部]
算出部101は、取引における予測損益を算出する。予測損益とは、取引において予測される損失及び利益の少なくとも一方である。取引における価格に応じて予測損益が変わる場合には、算出部101は、価格に応じた予測損益を算出する。価格に応じた予測損益とは、その価格で取引された場合の予測損益である。予測損益は、予測される損失額又は利益額である。予測損益は、予め定められた計算式に基づいて計算されるようにすればよく、その計算式は、予測損益表示システムSを適用する取引に応じた計算式であればよい。
本実施形態では、取引は、オプション取引なので、算出部101は、オプション取引における予測損益を算出する。オプション取引では、取引対象であるオプションのプレミアムに応じて予測損益が変わるので、算出部101は、オプション取引におけるプレミアムに応じた予測損益を算出する。
また、オプション取引では、満期時における日経平均の価格に応じて、満期時における予測損益が変わるので、算出部101は、オプション取引における日経平均(原資産)の価格に応じた予測損益を算出する。例えば、算出部101は、予測損益画像Iの価格軸の下限値の価格(図2−図4の例では19000円)から、予測損益画像Iの価格軸の上限値の価格(図2−図4の例では23000円)まで1円ごとに、予測損益を算出する。
なお、算出部101は、任意の他の単位で予測損益を計算してもよい。この単位は、予測損益画像Iの価格軸方向(縦方向)の1ピクセルに相当する価格である。また、予測損益画像Iの価格軸の上限値と下限値は、株価チャートの価格軸の上限値と下限値と一致しなくてもよい。
算出部101は、任意の時点における予測損益を計算可能である。算出部101は、少なくとも1時点の予測損益を計算すればよく、例えば、満期時における予測損益だけを計算してもよい。また例えば、算出部101は、満期時よりも前の1時点における予測損益だけを計算してもよい。本実施形態では、算出部101は、満期時を含む一定期間内の複数の時点の各々における予測損益を計算する。
オプション取引における予測損益の計算方法自体は、公知の計算式を利用可能である。例えば、算出部101は、満期時の「コールの買い」の予測損益を、「満期時の原資産価格−行使価格−プレミアム」の計算式で算出する。また例えば、算出部101は、満期時の「コールの売り」の予測損益を、「行使価格−満期時の原資産価格+プレミアム」の計算式で算出する。また例えば、算出部101は、満期時の「プットの買い」の予測損益を、「行使価格−満期時の原資産価格−プレミアム」の計算式で算出する。また例えば、算出部101は、満期時の「プットの売り」の予測損益を、「満期時の原資産価格−行使価格+プレミアム」の計算式で算出する。
本実施形態では、満期時の予測損益だけでなく、期中の予測損益も予測損益画像Iに示されるので、算出部101は、予測損益の時系列的な変化を算出する。期中とは、満期よりも前の時点である。即ち、現時点から満期までのうち満期時を除く期間が期中である。オプション取引では、満期時と期中で予測損益の計算方法が異なり、ユーザが期中に決済した場合には、プレミアムに応じた損益が発生する。
例えば、算出部101は、期中の「コールの買い」の予測損益を、「プレミアムの理論価格−注文時のプレミアム」の計算式で算出する。また例えば、算出部101は、期中の「コールの売り」の予測損益を、「注文時のプレミアム−プレミアムの理論価格」の計算式で算出する。また例えば、算出部101は、期中の「プットの買い」の予測損益を、「プレミアムの理論価格−注文時のプレミアム」の計算式で算出する。また例えば、算出部101は、期中の「プットの売り」の予測損益を、「注文時のプレミアム−プレミアムの理論価格」の計算式で算出する。
なお、プレミアムの理論価格は、期中におけるプレミアムの予測価格である。プレミアムの理論価格を算出する方法自体は、公知のシミュレーション方法を利用可能であり、例えば、ブラックショールズモデル又はモンテカルロ法を利用してもよい。
算出部101は、期中における複数の時点の各々について、予測損益を算出する。算出部101は、期中の全期間について予測損益を算出してもよいし、期中の一部についてのみ予測損益を算出してもよい。算出部101は、期中における一定の時間単位ごとに、予測損益を算出する。この時間単位は、予測損益画像Iの時間軸方向(横方向)の1ピクセルに相当する期間である。
本実施形態では、この時間単位と、株価チャートにおけるローソク足の時間単位とが一致する場合を説明するが、予測損益が算出される時間単位は、任意の単位であってよい。例えば、算出部101は、ローソク足とは関係なく、1日ごと、数時間ごと、又は数日ごとに予測損益を算出してもよい。算出部101は、予測損益画像Iの時間軸の開始時点(図2−図4の例では現時点)から、予測損益画像Iの時間軸の終了時点(図2−図4の例では満期時)まで、一定の時間単位ごとに予測損益を算出すればよい。
例えば、算出部101は、ユーザにより指定された、オプション取引におけるシナリオ及び戦略の少なくとも一方に基づいて、予測損益を算出する。本実施形態では、ユーザがシナリオと戦略の両方を指定する場合を説明するが、ユーザは、シナリオだけを指定してもよいし、戦略だけを指定してもよい。ユーザがシナリオだけを指定した場合、ユーザが指定したシナリオに応じた複数の戦略のうち、一つの戦略が自動的に選択されてもよい。算出部101は、ユーザが指定したシナリオ及び戦略に応じた計算式に基づいて、予測損益を算出する。
4つの基本的な注文方法の組み合わせの戦略が指定された場合には、算出部101は、戦略で利用される注文方法の組み合わせの各々の計算式に基づいて、予測損益を算出する。例えば、「バーティカル・ブル・コール・スプレッド」の戦略が選択された場合、算出部101は、「コールの買い」の計算式と「コールの売り」の計算式に基づいて、満期時と期中の予測損益を計算する。行使価格は、ユーザが選択した戦略に応じた注文内容に含まれるオプションの行使価格が用いられてもよいし、ユーザが指定した数値が用いられてもよいし、予め定められたデフォルトの数値が用いられてもよい。
また例えば、「ロング・ストラドル」の戦略が選択された場合、算出部101は、「コールの買い」の計算式と「プットの買い」の計算式に基づいて、満期時と期中の予測損益を計算する。行使価格は、ユーザが選択した戦略に応じた注文内容に含まれるオプションの行使価格が用いられてもよいし、現時点における日経平均の数値であってもよいし、その数値を多少上下させた数値であってもよい。
また例えば、「ショート・ストラングル」の戦略が選択された場合、算出部101は、「コールの売り」の計算式と「プットの売り」の計算式に基づいて、満期時と期中の予測損益を計算する。行使価格は、ユーザが選択した戦略に応じた注文内容に含まれるオプションの行使価格が用いられてもよいし、ユーザが指定した数値が用いられてもよいし、予め定められたデフォルトの数値が用いられてもよい。
他の戦略が選択された場合も同様に、算出部101は、選択された戦略に含まれる基本的な注文方法の計算式に基づいて、満期時と期中の予測損益を計算すればよい。同種類の注文方法を組み合わせた戦略であれば、算出部101は、行使価格を異ならせたうえで、同種類の注文方法の計算式に基づいて、満期時と期中の予測損益を計算すればよい。ユーザが数量を指定する場合には、算出部101は、ユーザが指定した数量に基づいて、予測損益を計算すればよい。
なお、ユーザが注文内容を変更した場合には、算出部101は、変更された注文内容に基づいて、予測損益を更に算出する。算出部101は、変更後の注文内容に基づいて、予測損益を再計算する。
[生成部]
生成部102は、予測損益の大きさに基づいて、所定の価格軸に沿って表示態様を異ならせた予測損益画像Iを生成する。本実施形態では、価格軸が縦方向である場合を説明するが、価格軸は、画面内に設定された任意の方向であればよい。例えば、価格軸は、横方向であってもよいし、斜め方向であってもよい。また、価格軸は、上方向ではなく、下方向であってもよい。
表示態様とは、予測損益画像Iの見た目であり、例えば、表示態様は、色、濃淡、輝度、透明度、模様、及び模様の密度の少なくとも1つである。別の言い方をすれば、表示態様は、画素値(RGB画像であれば、R値、G値、及びB値のセット)ということもできる。予想損益画像Iの形状が変わらずに画素値を異ならせることは、表示態様を異ならせることに相当する。本実施形態では、色と濃淡が表示態様に相当する場合を説明する。予測損益画像Iの形状は予測損益に応じて変化せず、予測損益画像Iの色と濃淡が予測損益に応じて変化する。
価格軸に沿って表示態様を異ならせるとは、価格軸に沿って表示態様を変えることである。予測損益画像Iは、価格軸が示す価格に応じた予測損益の大きさに対応する表示態様になる。即ち、予測損益画像Iは、価格軸に沿って徐々に表示態様が変わる。予測損益と表示態様の関係は、予め定められていればよい。本実施形態では、予測利益が大きいほど赤色が濃くなり、予測損益が大きいほど青色が濃くなる場合を説明するが、予測損益と表示態様の関係は、本実施形態の例に限られない。
例えば、予測損益を1色で表現する場合、予測利益が大きいほど色が濃くなり、予測損失が大きいほど色が薄くなってもよい。これとは逆に、予測利益が大きいほど色が薄くなり、予測損失が大きいほど色が濃くなってもよい。また例えば、予測損益を多数の色で表現してもよい。この場合、予測利益が上限値の場合に赤色であり、予測利益が下がるごとに、朱色、オレンジ色、黄色になるといったように色のグラデーションが用いられてもよい。他にも例えば、予測損益に応じて、輝度、透明度、模様、及び模様の密度の少なくとも1つが徐々に変化してもよい。
本実施形態では、オプション取引を例に挙げているので、オプション取引において、生成部102は、予測損益の大きさに基づいて、価格軸に沿って予測損益画像Iの表示態様を異ならせる。生成部102は、オプション取引における日経平均(原資産)の価格を示す価格軸に沿って、予測損益画像Iの表示態様を異ならせる。生成部102は、予測損益の大きさに基づいて、予測損益画像Iの色及び濃淡の少なくとも一方を異ならせればよく、色と濃淡の何れか一方だけを異ならせてもよい。
また、本実施形態では、予測損益画像Iは、価格軸に平行な辺を有する四角形、より具体的には、価格軸方向に長い長方形の画像である場合を説明するが、予測損益画像Iは、任意の形状であってよい。例えば、予測損益画像Iは、正方形、三角形、五角形以上の多角形、円形、又は楕円形であってもよい。生成部102は、予測損益の大きさに基づいて、四角形の中の表示態様を異ならせる。
図7は、予測損益画像Iの生成方法を示す図である。図7では、時間軸をtとし、価格軸をpとし、予測損益画像I内の任意のピクセルをI(t,p)とする。予測損益画像Iは、ピクセルI(t,p)、ピクセルI(t,p)、ピクセルI(t,pL)、及びピクセルI(t,p)を頂点とする長方形になる。pは、予測損益画像Iが示す原資産価格の下限値である。pは、予測損益画像Iが示す原資産価格の上限値である。tは、予測損益画像Iが示す期中のうち、時間的に最も前の時点である。本実施形態のように、注文時に予測損益画像Iを表示させる場合には、tは、注文時点(現時点)を示す。tは、満期時である。
本実施形態では、予測損益画像I内のピクセルI(p,t)ごとに、予測損益が算出される。生成部102は、ピクセルI(p,t)ごとに、予測損益に基づいて色と濃淡を決定する。本実施形態では、予測利益が大きいほど赤色が濃くなり、予測損失が大きいほど青色が濃くなるように、予測損益と、色及び濃淡と、の関係が定められているので、生成部102は、全てのピクセルI(p,t)について、そのピクセルI(p,t)に対応する予測損益に関連付けられた色と濃淡を、そのピクセルI(p,t)の色と濃淡として決定し、予測損益画像Iを生成する。
上記のように、生成部102は、予測損益の大きさの時系列的な変化に基づいて、価格軸と直交する時間軸に沿って予測損益画像Iの表示態様を異ならせる。価格軸と同様、時間軸は、任意の方向であってよく、時間軸との交差角が90°であればよい。時間軸に沿って表示態様を異ならせるとは、時間軸に沿って表示態様を変えることである。予測損益画像Iは、時間軸が示す時点に応じた予測損益の大きさに対応する表示態様になる。即ち、予測損益画像Iは、時間軸に沿って徐々に表示態様が変わる。
また、生成部102は、オプション取引における満期時までの期間の長さに基づいて、予測損益画像Iの時間軸方向の幅を決定する。この長さは、期中の長さである。生成部102は、満期時までの期間が長いほど、予測損益画像Iが時間軸方向に長くなるように、予測損益画像Iの幅を決定する。予測損益画像Iの横幅(図7のtとtの距離)は、満期時までの期間に比例する。予測損益を計算する時間単位(予測損益画像Iの横1ピクセルが示す時間)をΔtとすると、予測損益画像Iの横幅は、期中の長さをΔtで割ったピクセルになる。
なお、生成部102は、株価チャートにおけるローソク足の時間軸方向の幅に対応する期間の長さに基づいて、予測損益画像Iの時間軸方向の幅を決定してもよい。即ち、生成部102は、ローソク足の時間単位と、予測損益画像Iの時間単位と、を一致させてもよい。例えば、ローソク足の横幅の1ピクセルが1日を示したとすると、予測損益画像Iの横幅の1ピクセルも1日を示すようにしてもよい。ユーザがローソク足の時間単位を変更した場合には、予測損益画像Iが再度生成されてもよい。
本実施形態では、ユーザが注文内容を変更可能なので、ユーザが注文内容を変更した場合、生成部102は、変更された注文内容に基づいて、予測損益画像Iを更に生成する。即ち、生成部102は、ユーザが注文内容を指定するたびに、予測損益を示す予測損益画像Iを再生成する。
[表示制御部]
表示制御部103は、予測損益画像Iを表示部25に表示させる。表示制御部103は、ユーザ端末20に対し、予測損益画像Iの画像データを送信することによって、予測損益画像Iを表示部25に表示させる。
本実施形態では、表示制御部103は、オプション取引における原資産の株価チャートの価格軸と予測損益画像Iの価格軸が一致するように、株価チャートと予測損益画像Iを並べて表示部25に表示させる。軸が一致するとは、軸が同じ方向を向くことである。即ち、ある軸と他の軸の交差角が0°になることは、これらの軸が一致することに相当する。なお、原資産の株価チャートの価格軸と予測損益画像Iの価格軸は、一致せずに多少ずれていてもよい。株価チャートは、株価データベースDB1に基づいて作成されるようにすればよく、株価チャートの作成方法自体は、公知の方法を利用可能である。
なお、図2−図4の例では、株価チャートの右に予測損益画像Iが配置される場合を示したが、株価チャートと予測損益画像Iの位置関係は、図2−図4の例に限られない。例えば、株価チャートと予測損益画像Iの高さは一致していなくてもよく、多少は高さがずれていてもよい。また例えば、株価チャートの左に予測損益画像Iが配置されてもよい。また例えば、株価チャートと予測損益画像Iは、上下又は斜めに並べられてもよい。
本実施形態では、表示制御部103は、オプション取引における原資産の株価チャートの時間軸と予測損益画像Iの時間軸とが一致するように、株価チャートと予測損益画像Iを並べて表示部25に表示させる。なお、株価チャートの時間軸と予測損益画像Iの時間軸は、一致せずに多少ずれていてもよい。また、株価チャートの時間軸と予測損益画像Iの時間軸とが一致しており、株価チャートの価格軸と予測損益画像Iの価格軸とが一致していなくてもよい。
例えば、表示制御部103は、予測損益画像Iの価格軸において、オプション取引における予測利益の上限値及び予測損益の下限値の少なくとも一方を示すように、スライダーSLを表示させる。スライダーSLは、所定の画像の一例である。所定の画像は、ポインタやカーソルなどの他の画像であってもよい。満期時の予測利益の上限値を示すスライダーSLは、価格軸における位置がその上限値を指し示すような位置に表示される。満期時の予測損益の下限値を示すスライダーSLは、価格軸における位置がその下限値を指し示すような位置に表示される。
表示制御部103は、ユーザにより行われた移動操作に基づいて、スライダーSLを価格軸方向に移動させる。移動操作は、スライダーSLを移動させるための任意の操作であってよく、例えば、ドラッグアンドドロップ、クリック、フリック、又はタップなどである。表示制御部103は、移動操作により指示された移動方向にスライダーSLを移動させる。スライダーSLは、移動範囲に制限がなくてもよいし、所定の範囲(例えば、理論上の予測損益の範囲)内で移動してもよい。
[変更部]
変更部104は、スライダーSLの移動操作に基づいて、オプション取引における注文内容を変更する。変更部104は、スライダーSLが指し示す価格を行使価格として決定し、注文内容を変更する。変更部104は、価格軸におけるスライダーSLの位置に基づいて、行使価格を変更する。なお、ユーザが表示領域A5に対して注文内容を変更する操作をした場合には、変更部104は、その操作に基づいて、注文内容を変更する。
[3−2.ユーザ端末で実現される機能]
ユーザ端末20は、データ記憶部200、受付部201、及び表示制御部202を含む。データ記憶部200は、記憶部22を主として実現され、受付部201と表示制御部202の各々は、制御部21を主として実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部200は、注文画面Gを表示させるために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、注文画面Gを表示させるためのブラウザのプログラムを記憶する。また例えば、データ記憶部200は、証券会社が提供するサービスを利用するためのアプリケーションを記憶する。
[受付部]
受付部201は、操作部24の検出信号に基づいて、注文画面Gに対するユーザの操作を受け付ける。受付部201は、サーバ10に対し、操作部24から受け付けた操作内容を示すデータを送信する。
[表示制御部]
表示制御部202は、注文画面Gを表示部25に表示させる。表示制御部202は、注文画面Gを表示させるためのデータを受信し、注文画面Gを表示部25に表示させる。
[4.予測損益表示システムで実行される処理]
図8及び図9は、予測損益表示システムSで実行される処理の一例を示すフロー図である。図8及び図9に示す処理は、制御部11が記憶部12に記憶されたプログラムに従って動作し、制御部21が記憶部22に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。下記に説明する処理は、図6に示す機能ブロックにより実行される処理の一例である。
図8に示すように、ユーザ端末20は、注文画面Gを表示させるための操作が受け付けられると、サーバ10に対し、注文画面Gの表示要求を送信する(S1)。サーバ10は、表示要求を受信すると、株価データベースDB1に基づいて、所定の期間(例えば、ユーザが指定した期間)における株価チャートを作成し(S2)、ユーザ端末20に対し、注文画面Gの表示データを送信する(S3)。表示データは、注文画面Gを表示させるためのデータである。ブラウザ上で注文画面Gを表示させる場合には、表示データはHTMLデータであり、アプリケーション上で注文画面Gを表示させる場合には、表示データはアプリケーションに対応した形式のデータであればよい。
ユーザ端末20は、表示データを受信すると、注文画面Gを表示部25に表示させる(S4)。S4の時点では、ユーザがシナリオを選択していないので、注文画面Gは、図2のような状態になる。ユーザは、表示領域A2に表示された4つのシナリオの何れかを選択する。ユーザ端末20は、サーバ10に対し、ユーザにより選択されたシナリオの識別情報を送信する(S5)。サーバ10は、シナリオの識別情報を受信すると、ユーザ端末20に対し、ユーザにより選択されたシナリオに応じた戦略の画像データを送信する(S6)。この画像データは、戦略に応じた損益チャートの画像データである。
ユーザ端末20は、画像データを受信すると、ユーザにより選択されたシナリオに応じた戦略を表示領域A3に表示させる(S7)。S7において表示される注文画面Gは、図3のような状態になる。ユーザは、表示領域A3に表示された戦略の何れかを選択する。ユーザ端末20は、サーバ10に対し、ユーザにより選択された戦略の識別情報を送信する(S8)。サーバ10は、戦略の識別情報を受信すると、オプション市況データベースDB2に基づいて、ユーザにより選択された戦略に基づいて、予測損益を算出する(S9)。
S9においては、サーバ10は、「コールの買い」、「コールの売り」、「プットの買い」、及び「プットの売り」の4つの注文方法のうち、ユーザにより選択された戦略に含まれる少なくとも1つの注文方法を特定する。サーバ10は、特定した注文方法に対応するプレミアムの時系列的な変化を、シミュレーションによって算出する。サーバ10は、特定した注文方法に対応する計算式に行使価格とプレミアムを代入し、満期時の予測損益と、期中における予測損益の時系列的な変化と、を算出する。
サーバ10は、S9で算出した予測損益に基づいて、予測損益画像Iを生成する(S10)。S10においては、サーバ10は、各時点における原資産価格ごとの予測損益の変化が、価格軸方向に沿って色と濃淡によって表現され、かつ、各原資産価格の予測損益の時系列的な変化が、時間軸方向に沿って色と濃淡によって表現されるような予測損益画像Iを生成する。
サーバ10は、オプション市況データベースDB2に基づいて、表示領域A4に表示される板の画像データを生成し(S11)、図9に移り、表示領域A5に表示されるオプション取引を注文するためのボタン等の画像データを生成する(S12)。サーバ10は、ユーザ端末20に対し、S10で生成した予測損益画像Iの画像データ、S11で生成した板の画像データ、及びS12で生成したボタン等の画像データを送信する(S13)。ユーザ端末20は、これらの画像データを受信すると、予測損益画像I等を注文画面Gに表示させる(S14)。S14において表示される注文画面Gは、図4のような状態になる。
ユーザ端末20は、操作部24の検出信号に基づいて、ユーザの操作を特定する(S15)。ここでは、他のシナリオを選択するシナリオ選択操作、他の戦略を選択する戦略選択操作、スライダーSLを移動させる移動操作、又は注文を執行する注文執行操作の何れかが行われる場合を説明する。ユーザが他の操作をした場合には、当該他の操作に応じた処理が実行される。なお、スライダーSLが表示されない戦略が選択されている場合には、移動操作は行われない。
ユーザがシナリオ選択操作をした場合(S15:シナリオ選択操作)、S5の処理に戻り、ユーザが選択した他のシナリオに応じた戦略が表示領域A3に表示される。ユーザが戦略選択操作をした場合(S15:戦略選択操作)、S8の処理に戻り、ユーザが選択した他の戦略に応じた予測損益画像I等が注文画面Gに表示される。
ユーザが移動操作をした場合(S15:移動操作)、ユーザ端末20は、移動操作に応じてスライダーSLを移動させ(S16)、サーバ10に対し、スライダーSLが指し示す価格を送信する(S17)。サーバ10は、スライダーSLが示す価格を受信すると、その価格に基づいて、予測損益を再計算し(S18)、S10の処理に戻る。なお、表示領域A4,A5の表示を更新する必要がなければ、その後のS11とS12の処理は実行されない。S18で再計算された予測損益を示す予測損益画像Iは、その後のS13の処理でユーザ端末20に送信され、S14の処理でユーザ端末20に表示される。
ユーザが注文執行操作をした場合(S15:注文執行操作)、ユーザ端末20は、サーバ10に対し、ユーザの注文内容を含む注文執行要求を送信する(S19)。注文執行要求には、表示領域A5に入力された注文内容が含まれる。サーバ10は、注文執行要求を受信すると、ユーザの注文を執行し(S20)、本処理は終了する。
実施形態の予測損益表示システムSによれば、取引における予測損益の大きさに基づいて、所定の価格軸に沿って表示態様を異ならせた予測損益画像Iを生成して表示させ、取引における予測損益の大きさを直感的に分かりやすく表示させることができる。例えば、実施形態のように、予測損益画像Iの色と濃淡によって予測損益を表現することによって、予測損益の変化を視覚的に感じ取りやすくなるので、より直感的なインタフェースとすることができる。
また、予測損益表示システムSは、オプション取引における予測損益を算出し、予測損益の大きさに基づいて、価格軸に沿って予測損益画像Iの表示態様を異ならせることによって、オプション取引における予測損益の大きさを直感的に分かりやすく表示させることができる。
また、予測損益表示システムSは、オプション取引における原資産の価格を示す価格軸に沿って、予測損益画像Iの表示態様を異ならせることによって、価格軸に沿った予測損益の変化を直感的に分かりやすく表示させることができる。
また、予測損益表示システムSは、オプション取引における原資産の価格に応じた予測損益を算出することによって、原資産の価格に応じた予測損益を直感的に分かりやすく表示させることができる。
また、予測損益表示システムSは、オプション取引における原資産の株価チャートの価格軸と予測損益画像Iの価格軸が一致するように、株価チャートと予測損益画像Iを並べて表示させることによって、原資産価格の推移と、オプション取引における予測損益と、に関連性を持たせた表示とすることができ、オプション取引における予測損益の大きさを、より直感的に分かりやすく表示させることができる。
また、予測損益表示システムSは、予測損益の大きさの時系列的な変化に基づいて、価格軸と直交する時間軸に沿って予測損益画像Iの表示態様を異ならせることによって、期中における予測損益の時系列的な変化を、直感的に分かりやすく表示させることができる。
また、予測損益表示システムSは、オプション取引における満期時までの期間の長さに基づいて、予測損益画像Iの時間軸方向の幅を決定することによって、期中における予測損益を表示させるスペースを十分に確保できる。また、予測損益画像Iの時間軸方向の幅から満期時までの長さを直感的に分かりやすく表示させることができる。
また、予測損益表示システムSは、株価チャートの時間軸と予測損益画像Iの時間軸とが一致するように、株価チャートと予測損益画像Iを並べて表示させることによって、オプション価格の推移と、オプション取引における予測損益と、に関連性を持たせた表示とすることができ、オプション取引における予測損益の大きさを、より直感的に分かりやすく表示させることができる。
また、予測損益表示システムSは、株価チャートにおけるローソク足の時間軸方向の幅に対応する期間の長さに基づいて、予測損益画像Iの時間軸方向の幅を決定することによって、株価チャートと予測損益画像Iの時間的なスケールを合わせることができ、より分かりやすい表示とすることができる。
また、予測損益表示システムSは、予測損益画像Iの価格軸において、オプション取引の満期時における予測利益の上限値及び予測損益の下限値の少なくとも一方を示すように、スライダーSLを表示させ、ユーザにより行われた移動操作に基づいて、スライダーSLを価格軸方向に移動させ、移動操作に基づいて、オプション取引における注文内容を変更することによって、注文内容を変更しやすくなる。また、スライダーSLの移動に応じて注文画面Gの表示を更新することで、より使いやすいインタフェースとすることができる。
また、予測損益表示システムSは、オプション取引におけるシナリオ及び戦略の少なくとも一方に基づいて、予測損益を算出することによって、ユーザの利便性を高めることができる。
また、予測損益表示システムSは、予測損益の大きさに基づいて、予測損益画像Iの色及び濃淡の少なくとも一方を異ならせることによって、色や濃淡といったより直感的な指標を利用して、予測損益を表示させることができる。
また、予測損益画像Iは、価格軸に平行な辺を有する四角形の画像であり、予測損益の大きさに基づいて、四角形の中の表示態様を異ならせることによって、シンプルな形状の予測損益画像Iを利用して、直感的に分かりやすい表示とすることができる。
[5.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
(1)例えば、ユーザが、予測損益画像Iの濃淡を変化させる閾値を指定できるようにしてもよい。例えば、ユーザは、予測損益画像Iを細かくグラデーションさせたい場合には小刻みに閾値を設定し、予測損益画像Iを大まかにグラデーションさせたい場合には大まかな閾値を設定する。
生成部102は、ユーザにより指定された、予測損益の大きさに関する閾値に基づいて、予測損益画像Iを生成する。生成部102は、予測損益画像I内の各ピクセルI(p,t)の色と濃淡を決定する際に、ユーザが指定した閾値を参照する。生成部102は、ピクセルI(p,t)ごとに、予測損益とユーザが指定した閾値とに基づいて、そのピクセルI(p,t)の色と濃淡を決定する。
変形例(1)によれば、ユーザにより指定された、予測損益の大きさに関する閾値に基づいて、予測損益画像Iを生成することによって、ユーザの利便性を高めることができる。
(2)また例えば、ユーザが予測損益画像Iの色を指定できるようにしてもよい。例えば、ユーザは、ある程度の利益までは赤色で表示させ、最大利益に達した場合にピンク色に指定してもよい。また例えば、ユーザは、ある程度の損失までは青色で表示させ、最大損失に達した場合に黒色に指定してもよい。
生成部102は、ユーザにより指定された、予測損益の大きさに関する色に基づいて、予測損益画像Iを生成する。生成部102は、予測損益画像I内の各ピクセルI(p,t)の色と濃淡を決定する際に、ユーザが指定した色を参照する。生成部102は、ピクセルI(p,t)ごとに、予測損益とユーザが指定した色とに基づいて、そのピクセルI(p,t)の色と濃淡を決定する。
変形例(2)によれば、ユーザにより指定された、予測損益の大きさに関する色に基づいて、予測損益画像Iを生成することによって、ユーザの利便性を高めることができる。
(3)また例えば、上記変形例を組み合わせてもよい。
また例えば、予測損益表示システムSをオプション取引に適用した場合を説明したが、予測損益表示システムSは、他の取引に適用してもよい。例えば、予測損益表示システムSは、先物取引に適用してもよい。この場合、予測損益表示システムSは、先物取引における予測損益を算出し、その予測損益に応じた予測損益画像Iをユーザ端末20に表示させるようにすればよい。また例えば、予測損益表示システムSは、満期が設定されない通常の株取引に適用してもよい。この場合、予測損益表示システムSは、銘柄の株価をシミュレーションして予測損益を算出し、その予測損益に応じた予測損益画像Iをユーザ端末20に表示させるようにすればよい。
また例えば、予測損益表示システムSは、金取引、原油取引、プラチナなどの金以外の貴金属取引、外貨取引、又は不動産取引といった任意の取引に適用可能である。これらの取引に適用する場合についても、実施形態や変形例で説明した方法と同様にして、予測損益表示システムSは、将来の予測損益を算出し、予測損益に応じた予測損益画像Iをユーザ端末20に表示させるようにすればよい。
また例えば、サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、ユーザ端末20で実現されてもよい。例えば、算出部101、生成部102、及び変更部104がユーザ端末20で実現されてもよい。また例えば、表示制御部103が実行するものとして説明した処理が、表示制御部202により実行されてもよい。また例えば、各機能が複数のコンピュータで分担されてもよい。また例えば、データ記憶部100,200に記憶されるものとして説明したデータは、サーバ10及びユーザ端末20とは異なる他のコンピュータ又は情報記憶媒体に記憶されていてもよい。
S 予測損益表示システム、N ネットワーク、10 サーバ、20 ユーザ端末、11,21 制御部、12,22 記憶部、13,23 通信部、24 操作部、25 表示部、G 注文画面、I 予測損益画像、A1,A2,A3,A4,A5 表示領域、SL,SL1,SL2,SL3 スライダー、100 データ記憶部、101 算出部、102 生成部、103 表示制御部、104 変更部、200 データ記憶部、201 受付部、202 表示制御部、DB1 株価データベース、DB2 オプション市況データベース。

Claims (17)

  1. 取引における予測損益を算出する算出手段と、
    前記予測損益の大きさに基づいて、所定の価格軸に沿って表示態様を異ならせた予測損益画像を生成する生成手段と、
    前記予測損益画像を表示手段に表示させる表示制御手段と、
    を含む予測損益表示システム。
  2. 前記取引は、オプション取引であり、
    前記算出手段は、前記オプション取引における予測損益を算出し、
    前記生成手段は、前記オプション取引における予測損益の大きさに基づいて、前記価格軸に沿って前記予測損益画像の表示態様を異ならせる、
    請求項1に記載の予測損益表示システム。
  3. 前記生成手段は、前記オプション取引における原資産の価格を示す前記価格軸に沿って、前記予測損益画像の表示態様を異ならせる、
    請求項2に記載の予測損益表示システム。
  4. 前記算出手段は、前記オプション取引における原資産の価格に応じた前記予測損益を算出する、
    請求項2又は3に記載の予測損益表示システム。
  5. 前記表示制御手段は、前記オプション取引における原資産の株価チャートの価格軸と前記予測損益画像の価格軸が一致するように、前記株価チャートと前記予測損益画像を並べて前記表示手段に表示させる、
    請求項2〜4の何れかに記載の予測損益表示システム。
  6. 前記算出手段は、前記予測損益の時系列的な変化を算出し、
    前記生成手段は、前記予測損益の大きさの時系列的な変化に基づいて、前記価格軸と直交する時間軸に沿って前記予測損益画像の表示態様を異ならせる、
    請求項2〜5の何れかに記載の予測損益表示システム。
  7. 前記生成手段は、前記オプション取引における満期時までの期間の長さに基づいて、前記予測損益画像の前記時間軸方向の幅を決定する、
    請求項6に記載の予測損益表示システム。
  8. 前記表示制御手段は、前記オプション取引における原資産の株価チャートの時間軸と前記予測損益画像の時間軸とが一致するように、前記株価チャートと前記予測損益画像を並べて前記表示手段に表示させる、
    請求項6又は7に記載の予測損益表示システム。
  9. 前記生成手段は、前記株価チャートにおけるローソク足の前記時間軸方向の幅に対応する期間の長さに基づいて、前記予測損益画像の前記時間軸方向の幅を決定する、
    請求項8に記載の予測損益表示システム。
  10. 前記表示制御手段は、
    前記予測損益画像の価格軸において、前記オプション取引の満期時における予測利益の上限値及び予測損益の下限値の少なくとも一方を示すように、所定の画像を表示させ、
    ユーザにより行われた移動操作に基づいて、前記所定の画像を前記価格軸方向に移動させ、
    前記予測損益表示システムは、前記移動操作に基づいて、前記オプション取引における注文内容を変更する変更手段を更に含み、
    前記算出手段は、変更された注文内容に基づいて、前記予測損益を更に算出し、
    前記生成手段は、変更された注文内容に基づいて、前記予測損益画像を更に生成する、
    請求項2〜9の何れかに記載の予測損益表示システム。
  11. 前記算出手段は、ユーザにより指定された、前記オプション取引におけるシナリオ及び戦略の少なくとも一方に基づいて、前記予測損益を算出する、
    請求項2〜10の何れかに記載の予測損益表示システム。
  12. 前記生成手段は、ユーザにより指定された、前記予測損益の大きさに関する閾値に基づいて、前記予測損益画像を生成する、
    請求項1〜11の何れかに記載の予測損益表示システム。
  13. 前記生成手段は、ユーザにより指定された、前記予測損益の大きさに関する色に基づいて、前記予測損益画像を生成する、
    請求項1〜12の何れかに記載の予測損益表示システム。
  14. 前記生成手段は、前記予測損益の大きさに基づいて、前記予測損益画像の色及び濃淡の少なくとも一方を異ならせる、
    請求項1〜13の何れかに記載の予測損益表示システム。
  15. 前記予測損益画像は、前記価格軸に平行な辺を有する四角形の画像であり、
    前記生成手段は、前記予測損益の大きさに基づいて、前記四角形の中の表示態様を異ならせる、
    請求項1〜14の何れかに記載の予測損益表示システム。
  16. 取引における予測損益を算出する算出ステップと、
    前記予測損益の大きさに基づいて、所定の価格軸に沿って表示態様を異ならせた予測損益画像を生成する生成ステップと、
    前記予測損益画像を表示手段に表示させる表示制御ステップと、
    を含む予測損益表示方法。
  17. 取引における予測損益を算出する算出手段、
    前記予測損益の大きさに基づいて、所定の価格軸に沿って表示態様を異ならせた予測損益画像を生成する生成手段、
    前記予測損益画像を表示手段に表示させる表示制御手段、
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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