JP2022002599A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技の興趣を向上させることが可能な遊技機を提供する。【解決手段】第1始動口への遊技球の入賞に基づく第1変動演出と第2始動口への遊技球の入賞に基づく第2変動演出とを実行可能であり、第1変動演出中に複数の演出図柄を特定の組み合わせで仮停止させる特定演出を実行可能である。特定遊技状態中に第1変動演出が実行される場合よりも、通常遊技状態中に第1変動演出が実行される場合の方が、特定演出が実行され易い。【選択図】図31

Description

本発明は、遊技機に関する。
従来の遊技機では、始動条件の成立に基づき取得した判定情報に基づき、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、当該判定の結果に応じた変動演出を実行する遊技機が一般的である。
このような遊技機では、変動演出において様々な演出を行うことで遊技の興趣を高めている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019−033816号公報
しかしながら、上記特許文献に記載されたような遊技機では、変動演出に改善の余地があり、遊技の興趣が乏しいという問題があった。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣を向上させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明によれば、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて複数の演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて複数の演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に前記複数の演出図柄を特定の組み合わせ(チャンス目、同色、擬似連図柄を含む出目等)で仮停止させる特定演出(先読みチャンス目演出、擬似連演出)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記通常遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記特定演出が実行され易いことを特徴とする。
本発明によれば、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
遊技機の正面図の一例を示す図である。 ベース枠体に各ユニットを組み付けた状態を示す背面図である。 図2の一部分解斜視図である。 主制御基板を収納した場合の本実施形態の主基板ケースを示す図である。 主基板ケースの台座を含む分解斜視図である。 主基板ケースの背面斜視図である。 主制御基板の構造を説明するための図である。 主制御基板を収納した場合の主基板ケースの正面図である。 遊技機全体のブロック図の一例を示す図である。 大当たり判定テーブルの一例を示す図である。 特別図柄判定テーブルの一例を示す図である。 特図変動パターン判定テーブルの一例を示す図である。 事前判定テーブルの一例を示す図である。 主制御基板におけるメイン処理を示す図である。 主制御基板におけるタイマ割込処理を示す図である。 主制御基板における入力制御処理を示す図である。 主制御基板における第1始動口検出スイッチ入力処理を示す図である。 主制御基板における特図特電制御処理を示す図である。 主制御基板における特別図柄記憶判定処理を示す図である。 演出制御部におけるメイン処理を示す図である。 演出制御部におけるタイマ割込処理を示す図である。 演出制御部における客待ち演出処理を示す図である。 デモ待機時間決定テーブルの一例を示す図である。 演出制御部における先読み系演出処理を示す図である。 演出制御部におけるアイコン変化演出決定処理を示す図である。 アイコン最終表示態様決定テーブルの一例を示す図である。 変化シナリオ決定テーブルの一例を示す図である。 演出制御部におけるアイコン変化演出実行処理を示す図である。 保留アイコン用の変化パターン決定テーブルの一例を示す図である。 (a)は当該アイコン用の1段階変化パターン決定テーブルの一例を示す図であり、(b)は当該アイコン用の2段階変化パターン決定テーブルの一例を示す図である。 演出制御部における連続予告演出決定処理を示す図である。 演出モードA〜C(通常遊技状態)用の連続予告種別決定テーブルの一例を示す図である。 演出モードD〜G(特定遊技状態)用の連続予告種別決定テーブルの一例を示す図である。 演出モードA〜C(通常遊技状態)用の連続予告演出シナリオ決定テーブルの一例を示す図である。 演出モードD〜G(特定遊技状態)用の連続予告演出シナリオ決定テーブルの一例を示す図である。 演出制御部における連続予告演出実行処理を示す図である。 演出制御部におけるランプ変化演出実行処理を示す図である。 演出制御部における変動演出パターン判定処理を示す図である。 演出モードA〜C(通常遊技状態)用の変動演出パターン判定テーブルの一例を示す図である。 演出モードD〜G(特定遊技状態)用の変動演出パターン判定テーブルの一例を示す図である。 演出制御部におけるタイマー演出決定処理を示す図である。 イベントタイマー回数決定テーブルの一例を示す図である。 タイマー1回用の示唆イベント決定テーブルの一例を示す図である。 (a)はタイマー2回用の第1示唆イベント決定テーブルの一例を示す図であり、(b)はタイマー2回用の第2示唆イベント決定テーブルの一例を示す図である。 更新パターン決定テーブルの一例を示す図である。 演出制御部における大当たり予告演出決定処理を示す図である。 演出モードA〜C(通常遊技状態)用のリーチ前予告決定テーブルの一例を示す図である。 演出モードD〜G(特定遊技状態)用のリーチ前予告決定テーブルの一例を示す図である。 セリフ予告パターン決定テーブルの一例を示す図である。 ステップアップ予告パターン決定テーブルの一例を示す図である。 擬似連演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。 発展演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。 ルーレット予告決定テーブルの一例を示す図である。 ルーレット予告の停止選択肢決定テーブルの一例を示す図である。 演出モードA〜C(通常遊技状態)用のカットイン演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。 演出モードD〜G(特定遊技状態)用のカットイン演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。 決め演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。 再抽選演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。 確定演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。 統括制御部におけるメイン処理を示す図である。 客待ち状態中に操作部を操作した場合の具体例を示す図である。 客待ち状態から変動演出が開始されるタイミングチャートである。 客待ち状態から変動演出が開始される演出例を示す図である。 客待ち状態から変動演出が開始される演出例の続きを示す図である。 変動演出中に保留数が増加するタイミングチャートである。 変動演出中に保留数が増加する演出例を示す図である。 保留数が減少直後に増加するタイミングチャートである。 保留数が減少直後に増加する演出例を示す図である。 特定リーチ演出中に保留数が増加するタイミングチャートである。 特定リーチ演出中に保留数が増加する演出例を示す図である。 特定遊技状態の終了前後に保留数が増減するタイミングチャートである。 特定遊技状態の終了前後に保留数が増減する演出例を示す図である。 特定遊技状態の終了前後に保留数が増減する演出例の続きを示す図である。 特定遊技状態における第1変動演出中に遊技者が演出要素を変更する場合の演出例を示す図である。 特定遊技状態における第2変動演出中に遊技者が演出要素を変更する場合の演出例を示す図である。 先読み動作演出及びステップアップ予告演出が実行される場合の演出例を示す図である。 先読み動作演出及びステップアップ予告演出が実行される場合の演出例の続きを示す図である。 先読み振動演出及びセリフ予告演出が実行される場合の演出例を示す図である。 先読み振動演出及びセリフ予告演出が実行される場合の演出例の続きを示す図である。 変動演出中にタイマー演出が実行される場合のタイミングチャートである。 変動演出中にタイマー演出が実行される演出例を示す図である。 リーチ演出前にルーレット予告及び擬似連演出が実行される場合の演出例を示す図である。 リーチ演出後に擬似連演出が実行される場合の演出例を示す図である。 発展演出が実行されてSPリーチ演出が実行される場合の演出例を示す図である。 発展演出が実行されてSPSPリーチ演出が実行される場合の演出例を示す図である。 SPリーチ演出中にカットイン演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例を示す図である。 SPリーチ演出中にカットイン演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例の続きを示す図である。 SPSPリーチ演出中に決め演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例1を示す図である。 SPSPリーチ演出中に決め演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例1の続きを示す図である。 SPSPリーチ演出中に決め演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例2を示す図である。 SPSPリーチ演出中に決め演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例2の続きを示す図である。 演出モードA(通常遊技状態)において特殊SPリーチ演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例を示す図である。 演出モードG(特定遊技状態)において特殊SPリーチ演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例を示す図である。 大当たり中に確変ミッション演出が実行される場合の演出例を示す図である。 当該アイコン変化演出及びランプ変化演出の実行中に遊技機への電源供給が停止した後に再開するときの演出例を示す図である。 当該アイコン変化演出及びランプ変化演出の実行中に遊技機への電源供給が停止した後に再開するときの演出例の続きを示す図である。 先読みエフェクト演出、保留アイコン変化演出、及び、ランプ変化演出の実行中に遊技機への電源供給が停止した後に再開するときの演出例を示す図である。 先読みエフェクト演出、保留アイコン変化演出及びランプ変化演出の実行中に遊技機への電源供給が停止した後に再開するときの演出例の続きを示す図である。 第2実施形態における遊技機の正面図の一例を示す図である。 第2実施形態における決め演出パターン決定テーブルの一例を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(遊技機の構成)
まず、図1を用いて、遊技機1の構成について説明する。図1は本実施形態における遊技機1の正面図の一例である。
遊技機1は、外枠2と、外枠2に対して回動可能に支持される遊技盤取付枠3と、遊技盤取付枠3に対して回動可能に支持されるガラス枠4と、遊技球が流下する遊技領域5aが形成された遊技盤5が設けられている。
外枠2は、中央部分が前後方向に開口する矩形状のベースフレーム2aの下部前面に飾り板2bが取り付けられており、遊技店の島設備に対して固着部材(例えば、釘や止め具など)を介して固定される。
遊技盤取付枠3は、遊技盤5を前方から装着するための装着部(図示省略)を有し、水平方向の一端側において第1ヒンジ機構部6を介して外枠2に対して脱着可能に連結されており、第1ヒンジ機構部6を支点として回動可能に支持されている。そのため、遊技盤取付枠3を外枠2に対して扉のように回動すると、遊技盤取付枠3の裏面側が前方に露出するので、遊技盤取付枠3の裏面側に設けられた各種装置のメンテナンスなどを行うことが可能となる。
ガラス枠4は、水平方向の一端側において第2ヒンジ機構部7を介して遊技盤取付枠3の装着部の前方を覆うように遊技盤取付枠3の前側に脱着自在に連結されており、第2ヒンジ機構部7を支点として回動可能に支持されている。そのため、ガラス枠4を遊技盤取付枠3に対して扉のように回動すると、遊技盤5の遊技領域5a、及び、遊技盤取付枠3の前面部分を開閉することができる。
ガラス枠4の上部寄りの略中央部分には、前後方向に開口する開口部8(窓部)が形成され、該開口部8を後方から塞ぐように透明部材8a(ガラス板やアクリル板など)が取り付けられており、この開口部8、及び、透明部材8aを介して遊技盤取付枠3の装着部に装着された遊技盤5の遊技領域5aを視認可能としている。
ガラス枠4の開口部8の周囲には、スピーカからなる音声出力装置9と、複数の装飾ランプ(LED)を有する枠用照明装置10と、後述する払出装置100から払い出された遊技球などの複数の遊技球を貯留するための上皿11と、上皿11に入りきらずに後述する溢れ球流路に流入した遊技球を受け入れて貯留するための下皿12と、遊技球の発射操作を行うための発射操作装置13とが設けられている。
音声出力装置9は、ガラス枠4の上部2箇所に間隔を空けて設けられ、BGM(バックグラウンドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力することでサウンド(音楽、音声)による演出を行うようになっている。また、枠用照明装置10は、開口部8の周囲に複数設けられ、各ランプ(LED)の光の照射方向や発光色を変更することで照明による演出を行う。また、枠用照明装置10は、ガラス枠4の開放や後述する払出異常が発生した場合に点灯/点滅するように制御される報知LED10aを備えている。
上皿11は、遊技球の貯留部11aの底面が発射操作装置13の方向側(右方向)に向けて下り傾斜しており、下り傾斜の端部には球送りソレノイド11bが設けられている。上皿11の貯留部11aに貯留された遊技球が流下して球送りソレノイド11bに到達すると、球送りソレノイド11bの動作によって遊技球が1個ずつ遊技盤取付枠3側に向けて送り出される。
また、上皿11の中央手前側の部分には、後述する種々の演出に係る決定操作や選択操作を行うための入力装置として機能する演出ボタン装置16と選択ボタン装置18(図1参照)が左右に並べて設けられている。
演出ボタン装置16は、決定操作など(操作入力)を行うことが可能な演出ボタン17(図示省略)と、演出ボタン17に対する操作を検出する演出ボタン検出スイッチ17a(図9参照)と、演出ボタン17を駆動するためのボタン駆動装置17b(図9参照)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
演出ボタン17は、枠用照明装置10(図9参照)の一部である演出ボタンLED(フルカラー)を所定の発光態様(例えば、白色、赤色、虹色)で点灯することで演出発光を行うことが可能となっている。また、ボタン駆動装置17bの一部であるボタン駆動モータの駆動力によって下方に位置する待機位置(原点位置)と上方に位置する演出位置との間で上下方向に移動することが可能となっており、ボタン位置検出センサ(図示省略)によって原点位置にあることが検出される。さらに、ボタン駆動装置17bの一部であるボタン振動モータの駆動力によって所定の振動態様で振動することで演出動作を行うことが可能となっており、ボタン振動モータが振動中であっても演出ボタン17を操作可能となっている。
選択ボタン装置18は、選択操作などの操作を行うことが可能な十字キー19(図示省略)と、十字キー19に接続されて、十字キー19に対する操作を検出するための十字キー検出スイッチ19a(図9参照)が設けられており、遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
また、上皿11の右寄りの部分には、遊技球の貸出操作や残金を記憶したカードなどの記憶媒体の返却操作を行うことが可能な貸出操作部20が設けられている。貸出操作部20の貸出ボタンが操作されると遊技機1に併設される球貸機(図示省略)が受け付けている記憶媒体に記憶された残金を減算して遊技球の貸し出しが行われ、貸出操作部20の返却ボタンが操作されると球貸機(図示省略)から記憶媒体が返却されるようになっている。
上皿11と下皿12との間には、上皿11に入りきらない遊技球を受け入れて下皿12に案内するための溢れ球流路(図示省略)が形成されている。また、溢れ球流路の途中には下皿12に遊技球が満杯となったことを検出する受け皿満杯検出スイッチ32a(図9参照)が設けられ、受け皿満杯検出スイッチ32aによって下皿12の満杯が検出されている間は後述する払出装置100による遊技球の払い出しが停止される。
発射操作装置13は、ガラス枠4に固定された基体14と、基体14に回動可能に設けられた発射ハンドル15と、発射ハンドル15に遊技者の手が触れていることを検出するタッチセンサ15a(図9参照)と、発射ハンドル15の回動角度によって抵抗値が変化する可変抵抗器からなる発射ボリューム15b(図9参照)と、発射ハンドル15を所定の態様で発光させるための複数のハンドルLED(枠用照明装置10)が設けられている。タッチセンサ15aによって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11bが作動して遊技球が1個ずつ送り出される。
遊技盤取付枠3には、遊技盤5を取り付けるための遊技盤取付部25と、遊技球を遊技領域5aに向けて発射するための発射装置26と、遊技盤取付枠3、及び、ガラス枠4を閉鎖状態にロックするためのロック機構27と、ガラス枠4の開放(開閉)を検出するための開放検出スイッチ31aが設けられている。
遊技盤取付部25は、遊技盤取付枠3の上部寄りの略中央に前方が開口する凹室状に形成され、遊技盤5を前方から収納可能となっている。遊技盤取付部25の凹室の奥部には、前後方向に開放する開口が設けられており、この開口を介して遊技盤5の裏面側に設けられる各種装置などが遊技機1の後方に臨む。
発射装置26は、遊技球を発射するための打出部材28と、打出部材28を駆動するための発射用ソレノイド28b(図9参照)と、打出部材28から遊技盤の左下端部に向けて上り傾斜する発射レール29と、発射レール29の傾斜下端部となる発射位置に遊技球Aを停留させるストッパー30が設けられている。そして、球送りソレノイド11bによって送り出された遊技球が発射位置に受け入れられると、この遊技球Aを打出部材28の動作によって遊技領域5aに向けて打ち出す。
ロック機構27は、遊技盤取付部25の右側方に設けられ、鍵穴が形成されるシリンダーの前端部がガラス枠4の前面側に露出するようになっている。そして、シリンダーの鍵穴に専用の鍵を挿入して一方向に回動させると遊技盤取付枠3のロックが解除されて遊技盤取付枠3が開閉可能となり、他方向に回動させるとガラス枠4のロックが解除されてガラス枠4が開閉可能となる。
遊技盤5の外縁寄りの位置には、湾曲形状の内側レール35と、内側レール35の外側に位置する湾曲形状の外側レール36と、遊技球を遊技領域5aの中央に向けて誘導する誘導部材37が設けられている。そして、内側レール35と外側レール36との間に発射装置26により発射された遊技球を遊技領域5aの上流部に案内する発射球案内路38が形成されている。また、遊技領域5aの最下流部には、流下してきた遊技球を遊技領域外(遊技盤取付枠3の回収部)に導くためのアウト口39が形成されている。
遊技領域5aの略中央には、所謂センターケースと呼ばれる内部への遊技球の進入を規制する枠状の飾り枠40が設けられ、飾り枠40の内部に演出空間40aが形成されている。また、飾り枠40の側部には、遊技領域5aを流下する遊技球を飾り枠40の内部に導入するワープ装置41が設けられ、飾り枠40の下部には、ワープ装置41により飾り枠40の内部に導入された遊技球を転動させて飾り枠40の下方に流下させるステージ部42が設けられている。
遊技領域5aの下部には、遊技球が常時入賞(入球)可能な複数(本実施形態では4つ)の一般入賞口43が間隔を空けた状態で設けられており、この一般入賞口43に入賞(入球)した遊技球が一般入賞口検出スイッチ43a(図9参照)によって検出されると、所定個数(例えば10個)の遊技球が払出装置100(図示省略)から賞球として上皿11に払い出される。
遊技領域5aの両側方(左側領域、右側領域)には、遊技球が通過可能な普図ゲート44(普図始動領域)がそれぞれ設けられており、この普図ゲート44を通過した遊技球がゲート検出スイッチ44a(図9参照)で検出されると、普通図柄の当たり抽選(補助遊技判定)が行われる。なお、普通図柄の当たり抽選については後述する。
遊技領域5aの下部であってステージ部42の直下には、遊技球が常時入賞(入球)可能な第1始動口45(特図始動領域)が設けられており、この第1始動口45に入賞(入球)した遊技球が第1始動口検出スイッチ45a(図9参照)で検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が払出装置100から賞球として上皿11に払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第1特別図柄(識別情報)の大当たり判定(特別遊技判定)が行われる。
第1始動口45の下方には、所定条件の成立(普通図柄の当たり抽選に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能もしくは困難な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易な開状態(特別態様)に変換される可変始動部46が設けられている。
可変始動部46には、遊技球が入賞(入球)可能な第2始動口47(特図始動領域)と、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)を検出する第2始動口検出スイッチ47a(図9参照)と、第2始動口47を閉状態と開状態とに変換(可変)する可動部材48と、可動部材48を開閉変換するための第2始動口開閉ソレノイド48b(図9参照)とが設けられている。そして、第2始動口47が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、第2始動口47が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、第2始動口47に入賞(入球)した遊技球が第2始動口検出スイッチ47aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば3個)が払出装置100から賞球として上皿11に払い出されるようになっている。また、賞球の払い出しの他に、後述する第2特別図柄(識別情報)の大当たり判定(特別遊技判定)が行われる。
第1始動口45と可変始動部46との間には、第1始動口45、及び、可変始動部46の周辺を所定の態様で発光させるための入賞口ランプNR(図示省略)が設けられており、複数のランプ(フルカラーLED等)を有する盤用照明装置76によって発光することで発光演出を行うことが可能となっている。
誘導部材37の上方であって右側の普図ゲート44の下流には、所定条件の成立(特別図柄の大当たり判定に当選したこと)に基づき遊技球の入賞(入球)が不可能な閉状態(基本態様)から遊技球の入賞(入球)が可能な開状態(特別態様)に変換される可変入賞部49が設けられている。
可変入賞部49には、遊技球が入賞(入球)可能な大入賞口50と、大入賞口50への遊技球の入賞(入球)を検出するための大入賞口検出スイッチ50a(図9参照)と、大入賞口50を閉状態と開状態とに変換(可変)する開閉部材51と、開閉部材51を開閉変換するための大入賞口開閉ソレノイド51bとが設けられている。そして、大入賞口50が閉状態となっている場合には、遊技球の入賞が不可能もしくは困難となり、大入賞口50が開状態となっている場合には、遊技球の入賞(入球)が可能もしくは容易となる。
また、大入賞口50に入賞(入球)した遊技球が大入賞口検出スイッチ50aで検出されると、所定個数の遊技球(例えば15個)が払出装置100から賞球として上皿11に払い出される。
遊技盤5の裏側には、一般入賞口43、第1始動口45、第2始動口47、及び、大入賞口50に入賞して一般入賞口検出スイッチ43a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、及び、大入賞口検出スイッチ50aに検出された遊技球、及び、アウト口39に流入した遊技球を受け入れて集合させながら流下させるアウト球流路が設けられ、アウト球流路の最下流部にはアウト球検出スイッチ52aが設けられている。このアウト球流路を流下してきてアウト球検出スイッチ52aで検出された遊技球は遊技機1の裏面側の排出口から遊技機1の外部(島設備)に排出されることになる。
遊技領域5aの外側には、第1特別図柄表示器60、第2特別図柄表示器61、及び、普通図柄表示器62、第1特別図柄保留表示器63、第2特別図柄保留表示器64、及び。普通図柄保留表示器65、後述する大当たり遊技(特別遊態)が実行される場合のラウンド数を表示するラウンド数表示器66(図9参照)と、大当たり遊技(特別遊技)中や時短遊技状態中に遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射することを促す右打ち表示器67(図9参照)、後述する設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示す状態確認表示器68(図9参照)からなるメイン情報表示装置59が設けられている。
また、メイン情報表示装置59の近傍には、当選確率表示シールが貼付されている(図示省略)。この当選確率表示シールには、本実施形態の遊技機1の大当たりの当選確率(1/285〜1/300)や設定値(4〜1)が印字されている。なお、この当選確率表示シールの貼付位置は一例であり、メイン情報表示装置59の近傍に限られず、遊技機1の正面(表面)であれば良い。
第1特別図柄表示器60は、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第1特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、第2特別図柄表示器61は、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる第2特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するための可変表示器であり、普通図柄表示器62は、普図ゲート44に遊技球が入賞(入球)することを条件に行われる普通図柄の当たり抽選の結果を表示(報知)するための可変表示器である。
第1特別図柄の大当たり判定とは、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)したときに大当たり判定用乱数値等(第1特図判定情報)を取得し、取得した大当たり判定用乱数値と大当たり判定値とを比較して「大当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、第1特別図柄の大当たり判定が行われると、第1特別図柄表示器60で第1特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第1特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第1特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
第2特別図柄の大当たり判定とは、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)したときに大当たり判定用乱数値等(第2特図判定情報)を取得し、取得した大当たり判定用乱数値と大当たり判定値とを比較して「大当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、第2特別図柄の大当たり判定が行われると、第2特別図柄表示器61で第2特別図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す第2特別図柄の停止表示が行われる。すなわち、第2特別図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、第1特別図柄表示器60、及び、第2特別図柄表示器61は、それぞれ複数のLEDによって構成され、各特別図柄の変動表示において対応する表示器のLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、特別図柄を停止表示する場合には、各大当たり判定の結果を示す態様(大当たり態様、ハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施形態において「大当たり」というのは、第1特別図柄の大当たり判定(特別遊技判定)、又は、第2特別図柄の大当たり判定(特別遊技判定)において、大当たり遊技(特別遊技)を実行する権利を獲得した状態のことを言う。「大当たり遊技」というのは、大入賞口50が所定態様で開放されるラウンド遊技を所定回数(例えば、4回や15回)行う遊技状態のことを言う。
なお、各ラウンド遊技における大入賞口50の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても大入賞口50に所定個数の遊技球(例えば9個)が入賞(入球)すると1回のラウンド遊技が終了する。つまり、「大当たり遊技(特別遊技)」は、遊技者が賞球を獲得し易い遊技者にとって有利な遊技状態となっている。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の大当たり遊技の何れかを発生可能となっているが、詳しくは後述する。
普通図柄の当たり抽選とは、普図ゲート44を遊技球が通過したときに当たり判定用乱数値を取得し、取得した当たり判定用乱数値と当たり判定値とを比較して「当たり」であるか否かを判定することに該当する。なお、普通図柄の当たり抽選が行われると、普通図柄表示器62で普通図柄の変動表示が行われ、所定時間経過後に抽選結果を示す普通図柄の停止表示が行われる。すなわち、普通図柄の停止表示は、当該抽選結果の報知となる。
なお、普通図柄表示器62は、1、又は、複数のLEDによって構成され、普通図柄の変動表示においてLEDが所定の間隔もしくは順序で点滅する。そして、普通図柄を停止表示する場合には、当たり抽選の結果を示す態様(当たり態様、又は、ハズレ態様)でLEDが点灯する。
なお、本実施形態において「当たり」というのは、普通図柄の当たり抽選において、当たり状態(補助遊技)を実行する権利を獲得した状態のことを言う。「当たり遊技(補助遊技)」というのは、第2始動口47が所定態様で開放される遊技状態のことを言う。
なお、当たり遊技(補助遊技)における第2始動口47の最大開放回数や最大開放時間は予め定められているが、最大開放回数や最大開放時間に達する前であっても第2始動口47に所定個数の遊技球(例えば9個)が入賞(入球)すると当たり遊技(補助遊技)が終了する。つまり、「当たり遊技(補助遊技)」は、第2特別図柄の変動表示が実行され易い(変動表示の開始条件が成立し易い)遊技状態となっている。なお、本実施形態では、遊技者に有利な度合いが異なる複数種類の当たり遊技(補助遊技)が設けられているが、詳しくは後述する。
第1特別図柄保留表示器63は、複数のLEDによって構成され、第1始動口45に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第1特別図柄の大当たり判定(第1特別図柄の変動表示)を行うための権利(第1保留記憶)の個数を表示するためのものであり、第1保留記憶の個数を示す態様で点灯、又は、点滅する。なお、第1保留記憶は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
第2特別図柄保留表示器64は、複数のLEDによって構成され、第2始動口47に遊技球が入賞(入球)した場合に記憶される第2特別図柄の大当たり判定(第2特別図柄の変動表示)を行うための権利(第2保留記憶)の個数を表示するためのものであり、第2保留記憶の個数を示す態様で点灯、又は、点滅する。なお、第2保留記憶は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
普通図柄保留表示器65は、複数のLEDによって構成され、普図ゲート44に遊技球が入賞(通過)した場合に記憶される普通図柄の当たり抽選(普通図柄の変動表示)を行うための権利(普図保留記憶)の個数を表示するためのものであり、普図保留記憶の個数を示す態様で点灯、又は、点滅する。なお、普図保留記憶は最大で4個まで記憶されるようになっているが、4個よりも少なくてもよいし多くてもよい。
なお、第1特別図柄表示器60及び/又は第2特別図柄表示器61は、7セグメントのLEDによっても構成することができる。例えば、特別図柄の大当たり判定に当選した場合には、「7」を停止表示し、ハズレであった場合には「−」を停止表示するようにし、変動表示中にあっては消灯と「−」とを繰り返すようにするとよい。なお、特別図柄の変動表示の開始前は前回の変動表示の停止結果がLEDの点灯によって表示された状態となっているので、変動表示の開始時はLEDの消灯からスタートさせることで変動表示が開始されたことが把握し易くなる。
ラウンド数表示器66は、複数のLEDによって構成され、大当たり状態(特別遊技状態)が発生した場合のラウンド数を表示するためのものであり、大当たり遊技開始時にラウンド数を示す所定の態様でLEDの点灯を開始し、大当たり遊技中はLEDの点灯を継続し、大当たり遊技の終了時にLEDを消灯する。例えば、ラウンド数が2回の大当たり遊技であれば、左から4番目のLEDのみが点灯し、ラウンド数が16回の大当たり遊技であれば、全てのLEDが点灯する。
右打ち表示器67は、1つのLEDで構成され、大当たり状態(特別遊技状態)中、及び、時短遊技状態中において右側遊技領域に向けて遊技球を発射すること(所謂右打ち)を促す右打ち表示を表示するためのものであり、大当たり状態(特別遊技状態)中、及び、時短遊技状態中にLEDが点灯する。
状態確認表示器68は、1つのLEDで構成され、後述する設定変更モード、又は、後述する設定確認モードに設定されていることを示すためのものであり、設定変更モード、又は、設定確認モードに移行すると、LEDの点灯を開始し、設定変更モード、又は、設定確認モードが終了すると、LEDを消灯する。このように、設定変更モード、又は、設定確認モードに設定されていることを示す状態確認表示器68が遊技機の正面(表面)に設けられているので、設定変更モード、又は、設定確認モードに設定されているか否かを容易に確認することが可能となっている。
なお、状態確認表示器68の設置位置は一例であり、本実施形態の設置位置に限られず、遊技機1の正面(表面)であれば良い。
また、本実施形態では、設定変更モードと、設定確認モードとの何れに設定されていても同じ表示態様(点灯表示)で表示していたが、何れに設定されているのかを認識可能に表示しても良い。例えば、設定変更モードに設定されているときは、状態確認表示器68を点灯表示するようにし、設定確認モードに設定されているときは、状態確認表示器68を点滅表示するようにしても良いし、設定変更モードに設定されているときは、状態確認表示器68と第2遊技情報表示装置69の何れかの表示器とを点灯表示し、設定確認モードに設定されているときは、状態確認表示器68のみを点灯表示するようにしても良い。
また、本実施形態では、設定変更モード、又は、設定確認モードに設定されていることを示すために専用の表示器として状態確認表示器68を設けているが、他の表示器と兼用としても良い。例えば、設定変更モード、及び、設定確認モードにおいては、メイン情報表示装置59や後述する第2遊技情報表示装置69は消灯しているので、これら表示装置を用いても良い。具体的には、メイン情報表示装置59や第2遊技情報表示装置69の何れかの表示器の1つのLEDを点灯させても良いし、メイン情報表示装置59や第2遊技情報表示装置69の全てのLEDを点灯させても良い。
遊技領域5aの内側の右下部には、サブ第1変動表示器81、サブ第2変動表示器82、サブ第1保留表示器83、サブ第2保留表示器84、サブ普図変動表示器85、サブ普図保留表示器86、遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射すること(所謂右打ち)を促すサブ右打ち表示器87からなるサブ情報表示装置80が設けられている。なお、サブ情報表示装置80には、上述した状態確認表示器68のような後述する設定変更モードや設定確認モードに設定されていることを示す表示器は設けられていない。
サブ第1変動表示器81は、第1特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するためのものであり、サブ第2変動表示器82は、第2特別図柄の大当たり判定の結果を表示(報知)するためのものであり、それぞれ1つのLEDによって構成されている。そして、対応する特別図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定の間隔で点滅(第1ランプ図柄LZ又は第2ランプ図柄LZが変動表示)し、対応する特別図柄が停止表示されると大当たり判定の結果(大当たりの場合には点灯、ハズレの場合には消灯)が停止表示される。
なお、サブ第1変動表示器81、及び、サブ第2変動表示器82において、特別図柄の変動表示中であるか否かのみが把握できるように、特別図柄の変動表示中に点滅し、停止表示されると点灯又は消灯するようにしてもよい。
サブ第1保留表示器83は、第1保留記憶の個数(保留数)を表示するためのものであり、サブ第2保留表示器84は、第2保留記憶の個数(保留数)を表示するためのものであり、それぞれ左右2つのLEDによって構成されている。そして、保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、保留数が「2」のときに左右のLEDが点灯し、保留数が「3」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
サブ普図変動表示器85は、当り抽選の結果を表示(報知)するためのものであり、1つのLEDによって構成されている。そして、普通図柄の変動表示が開始されるとLEDが所定の間隔で点滅(変動表示)する。そして、普通図柄が停止表示されると当り抽選の結果を示す態様(当たりの場合には点灯、ハズレの場合には消灯)が停止表示される。
なお、サブ普図変動表示器85において、普通図柄の変動表示中であるか否かのみが把握できるように、普通図柄の変動表示中に点滅し、停止表示されると点灯又は消灯するようにしてもよい。
サブ普図保留表示器86は、普図保留記憶の個数(保留数)を表示するためのものであり、左右に並ぶ2つのLEDによって構成されている。そして、普図保留数が「0」のときに左右のLEDが消灯し、普図保留数が「1」のときに左側のLEDが点灯すると共に右側のLEDが消灯し、普図保留数が「2」のときに左側のLEDが点滅すると共に右側のLEDが点灯し、普図保留数が「4」のときに左右のLEDが点滅する。
演出空間40aの奥部には、液晶表示ディスプレイからなる第1画像表示装置70(メイン液晶)が設けられ、演出空間40aの下部であって第1画像表示装置70(メイン液晶)の前方には、第1画像表示装置70(メイン液晶)よりも表示領域が小さく形成された液晶表示ディスプレイからなる第2画像表示装置71(サブ液晶)が設けられ、演出空間40aの上部には、キャラクタの顔を模した第1可動部材73が設けられ、演出空間40aの右部には、円形の第2可動部材74が設けられている。
第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)からなる画像表示装置では、遊技の進行に応じて様々な演出表示を行う。演出表示としては、特別図柄の変動表示が行われていない客待ち状態(遊技が進行していない待機状態)中に実行される客待ちデモ演出、特別図柄の変動表示中に実行される演出図柄70aの変動表示を伴う変動演出等がある。
第1画像表示装置70(メイン液晶)の表示部(有効表示領域)には、左側領域、中央領域、右側領域といった3列の変動表示領域が形成されており、各々の変動表示領域に表示される演出図柄70aを縦方向(本実施形態では上から下)にスクロールさせることで演出図柄70aの変動表示が行われる。また、第1画像表示装置70(メイン液晶)の表示部の右下隅部には、特殊図柄表示領域が形成されており、特殊図柄表示領域に表示される特殊図柄TZを特別図柄の変動表示に対応して縦方向(本実施形態では上から下)にスクロールさせることで特殊図柄TZの変動表示が行われる。
なお、演出図柄70aや特殊図柄TZは、例えば、「1」から「9」までの数字を示す図柄により構成され、第1特別図柄表示器60や第2特別図柄表示器61で実行される特別図柄の変動表示に対応(同期)して演出図柄70aの変動表示が行われる。すなわち、特別図柄の変動表示の開始に対応して演出図柄70aの変動表示を開始し、特別図柄の変動表示の停止前に演出図柄70aを仮停止表示(揺動表示)し、特別図柄の変動表示の停止表示に対応して演出図柄70aの変動表示を停止表示(静止表示)するようになっている。なお、演出図柄70aとして、数字を示す図柄の他に「A」から「F」といったアルファベットを示す図柄を設けてもよい。
なお、「仮停止表示」とは、演出図柄70aが小さく揺れ動いたり、演出図柄70aが小さく変形したりして、遊技者に演出図柄70aが停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)態様を言う。
演出図柄70aの停止表示では、演出図柄70aが大当たり判定の結果を示す所定の態様(ハズレ態様、大当たり態様等)で所定時間(例えば、0.5秒)停止するようになっている。大当たり態様(特別結果態様)は、「777」などのように同一の演出図柄の組み合わせや「357」などのように規則性を持った演出図柄の組み合わせであり、ハズレ態様はそれ以外の態様である。なお、演出図柄70aの変動表示の態様はこれに限られず、左右方向にスクロールするものであってもよいし、その場で回転(自転)するようなものであってもよい。
また、演出図柄70aの変動表示中には、大当たり判定の結果に応じて、後述するリーチ演出や背景画像、キャラクタ等の様々な演出画像やムービー等が第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)に表示されることで、大当たり(特別遊技)が実行されることへの遊技者の期待感(以下、「大当たり当選期待度」と言う)を高めるようになっている。
また、第1画像表示装置70(メイン液晶)の表示部の下部には、通常遊技状態(基本的には特定遊技状態を除く)において現在の第1保留記憶の個数である第1特図保留数(U1)に対応する数の第1保留アイコンを表示するための第1保留アイコン表示領域70Bと、特定遊技状態(基本的には通常遊技状態を除く)において現在の第2保留記憶の個数である第2特図保留数(U2)に対応する数の第2保留アイコンを表示するための第2保留アイコン表示領域70Dと、通常遊技状態及び特定遊技状態において実行中の特別図柄(演出図柄70a)の変動表示に対応する(関連した)当該アイコンを表示するための当該アイコン表示領域70Cが形成されている。
第1保留アイコン表示領域70Bは、当該アイコン表示領域70Cに近い側から第1表示部70B1、第2表示部70B2、第3表示部70B3、第4表示部70B4といった形で区画されており、各表示部70B1〜70B4には、第1特図保留数(U1)に対応した数の第1保留アイコンが表示される。
具体的には、第1表示部70B1には、最初に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH11が表示され、第2表示部70B2には、2番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH12が表示され、第3表示部70B3には、3番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH13が表示され、第4表示部70B4には、4番目に第1特別図柄の変動表示が実行される第1保留記憶を示す第1保留アイコンH14が表示され、通常遊技状態において第1特別図柄の変動表示が実行される毎に、各表示部に表示された第1保留アイコンが当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)されるようになっている。
このように構成された第1保留アイコン表示領域70Bでは、通常遊技状態においては第1保留アイコンが表示されるため、第1特図保留数(U1)の増減に対応して第1保留アイコンの個数も増減する(第1保留アイコンの増加表示又はシフト表示(減少表示)が行われる)が、特定遊技状態においては第1保留アイコンが表示されないため、第1特図保留数(U1)の増減に対応して第1保留アイコンの個数が増減しない(第1保留アイコンの増加表示又はシフト表示(減少表示)が行われない)ようになっている。
第2保留アイコン表示領域70Dは、当該アイコン表示領域70Cに近い側から第1表示部70D1、第2表示部70D2、第3表示部70D3、第4表示部70D4といった形で区画されており、各表示部70D1〜70D4には、第2特図保留数(U2)に対応した数の第2保留アイコンが表示される。つまり、第2特図保留数(U2)の増減に対応して第2保留アイコンの個数も増減するようになっている。
具体的には、第1表示部70D1には、最初に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH21が表示され、第2表示部70D2には、2番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH22が表示され、第3表示部70D3には、3番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH23が表示され、第4表示部70D4には、4番目に第2特別図柄の変動表示が実行される第2保留記憶を示す第2保留アイコンH24が表示され、特定遊技状態において第2特別図柄の変動表示が実行される毎に、各表示部に表示された第2保留アイコンが当該アイコン表示領域70Cに向けてシフト表示(減少表示)されるようになっている。
このように構成された第2保留アイコン表示領域70Dでは、特定遊技状態においては第2保留アイコンが表示されるため、第2特図保留数(U2)の増減に対応して第2保留アイコンの個数も増減する(第2保留アイコンの増加表示又はシフト表示(減少表示)が行われる)が、通常遊技状態においては第2保留アイコンが表示されないため、第2特図保留数(U2)の増減に対応して第2保留アイコンの個数が増減しない(第2保留アイコンの増加表示又はシフト表示(減少表示)が行われない)ようになっている。
なお、特定遊技状態(ここでは時短遊技状態)が終了して通常遊技状態となるときに第2特図保留数(U2)が「1」以上の場合には、この第2特図保留数(U2)が「0」になるまで例外的に第2保留アイコン表示領域70Dに第2保留アイコンが表示された状態となるため、第2特図保留数(U2)の増減に対応して第2保留アイコンの個数も増減する(第2保留アイコンの増加表示又はシフト表示(減少表示)が行われる)ようになっているが、通常遊技状態においては例外なく第2保留アイコンが表示されない(第2保留アイコンのシフト表示が行われない)ようにしてもよい。
当該アイコン表示領域70Cは、通常遊技状態(特定遊技状態を除く)における第1特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の開始に対応して第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1に表示されていた第1保留アイコン、又は、特定遊技状態(通常遊技状態を除く)における第2特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の開始に対応して第2保留アイコン表示領域70Dの第1表示部70D1に表示されていた第2保留アイコンが移動(シフト)してくることで当該アイコンTIが表示され、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の終了時に当該アイコンTIが消滅(消去)する。なお、特別図柄(演出図柄70a)の変動表示の途中で当該アイコンを消滅させてもよい。
なお、本実施形態では、「第1特図保留数」を「第1保留数」と「第2特図保留数」を「第2保留数」と称する場合がある。また、「第1保留アイコン」と「第2保留アイコン」と「当該アイコン」とをまとめて「アイコン」と総称する場合がある。
また、第1画像表示装置70(メイン液晶)の表示部の左側には、通常遊技状態及び特定遊技状態において現在の第1特図保留数(U1)の個数を示す第1保留数字を表示するための第1特図保留数表示領域70Eと、通常遊技状態及び特定遊技状態において現在の第2特図保留数(U2)の個数を示す第2保留数字を表示するための第2特図保留数表示領域70Fとが形成されている。
そのため、第1特図保留数を示す保留表示については、通常遊技状態では第1保留アイコン表示領域70B及び第1特図保留数表示領域70Eで行われ、特定遊技状態では第1特図保留数表示領域70Eで行われることになる。また、第2特図保留数を示す保留表示については、通常遊技状態では第2特図保留数表示領域70Fで行われ、特定遊技状態では第2保留アイコン表示領域70D及び第2特図保留数表示領域70Fで行われることになる。
第1可動部材73は、盤用照明装置76(図9参照)の一部である第1可動部材LED(フルカラー)を所定の発光態様で点灯することで演出発光を行うことが可能となっており、盤用駆動装置75(図9参照)の一部である第1可動部材駆動モータの駆動力によって上方に位置する待機位置(原点位置)と下方に位置する演出位置との間で上下方向に移動することで演出動作を行うことが可能となっており、第1位置検出センサ(図示省略)によって原点位置にあることが検出される。
第2可動部材74は、盤用照明装置76(図9参照)の一部である第2可動部材LED(フルカラー)を所定の発光態様で点灯させることで演出発光を行うことが可能となっており、盤用駆動装置75(図9参照)の一部である第2可動部材駆動モータの駆動力によって右上方に位置する待機位置(原点位置)と左下方に位置する演出位置との間で斜め上下方向に移動することで演出動作を行うことが可能となっており、第2位置検出センサ(図示省略)によって原点位置にあることが検出される。
第1可動部材73、及び、第2可動部材74は、互いの演出位置が一部重複するようになっているため、基本的には第1可動部材73と第2可動部材74とが同時に動作しないことで互いに衝突しないようになっている。
なお、第1可動部材73、及び、第2可動部材74が互いに衝突しないのであれば、一方の可動部材が演出位置まで移動した後に他方の可動部材の演出位置と重複しない位置まで復帰した段階で他方の可動部材を演出位置に移動するようにしてもよい。
遊技盤取付枠3及び遊技盤5の裏側には、予め定めた払出条件(賞球、球貸)の成立に基づいて遊技球を払い出すための払出装置100、島設備などから供給される遊技球を貯留して払出装置100に供給する遊技球貯留部(図示省略)、遊技の進行を統括的に制御する主制御基板110を内蔵した主制御装置110A(図示省略)と、主制御基板110からの払出制御コマンドに応じて払出装置100の制御を行う払出制御基板120を内蔵した払出制御装置120A(図示省略)と、主制御基板110からの演出制御コマンドに応じて演出の制御を行う演出制御基板130を内蔵した演出制御装置130A(図示省略)と、各種制御装置に対して電源電圧の供給を行う電源基板160を内蔵した電源装置160A(図示省略)、遊技機の外部に遊技情報(遊技信号)を出力するための遊技情報出力端子板90(図9参照)が設けられている。
また、主制御装置110Aの上部及び演出制御装置130Aの全体を後方から覆うように左右一側に設定された回転軸を中心として左右他側が左右方向に開閉する開閉扉式のカバー部材が設けられており、演出制御装置130Aには、カバー部材に覆われるように音声出力装置9から出力される演出音の音量や表示装置(第1画像表示装置70、第2画像表示装置71)や各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置76)の光量の調整に関わる調整モードを切り替えるための切替スイッチ22(図9参照)が設けられている。
主制御基板110の表面側には、遊技を制御するためのワンチップマイコンからなる主制御部110m、主制御部110mのメインRAM110cの記憶内容をクリア又は遊技の有利度合いの段階である(遊技の有利度を異ならせる)設定値を更新するための信号を入力するRWMクリアスイッチ111a、設定キーを用いた操作によって設定値を変更可能な状態又は設定値を確認可能な状態に移行させるための信号を入力する設定キースイッチ112a、遊技機1の実性能を把握可能とする性能情報や設定値を表示するための情報表示器113等が実装されている。
情報表示器113は、設定値や性能情報(後述する通常ベース値)を表示するためのものであり、デシマルポイントDPを有する4つの7セグメント表示器が横並び状態で配置されることで構成されている。そして、上位2桁に相当する2つの7セグメント表示器に性能情報の種類(データ種別)を示す識別情報を表示するための識別セグが構成され、下位2桁に相当する2つの7セグメント表示器によって設定値や性能情報の数値を示す数値情報を表示するための数値セグが構成されている。
(遊技盤背面の構成)
次に、図2〜図3を用いて遊技盤の背面側の構成について説明する。
図2はベース枠体に各ユニットを組み付けた状態を示す背面図であり、図3は図2の一部分解斜視図である。
図2〜図3等に示すように、遊技盤5の背面(後面)には、前後方向に貫通する開口部を有したベース枠体170(液晶ベース枠)が組み付けられて、ベース枠体170の背面側(後面側)にはその開口部を塞ぐように画像表示ユニット(第1画像表示装置70、及び画像表示カバー185)180が組み付けられる。画像表示カバー185(液晶カバー)の背面(後面)には、ランプ中継基板186が組み付けられ、ランプ中継基板186よりも下側の画像表示カバー185の背面下部には主制御装置110A(主制御基板110を収容した主基板ケース200が取り付けられる。
ベース枠体170(液晶ベース)は、前後方向へ貫通する開口部を有した略四角形の環状体であり、その環状の前面171は遊技盤5の背面に添設されて固定される。ベース枠体170の背面には各種回路基板、部品類を配置するためのスペースがある。
ベース枠体170の背面に固定された画像表示ユニット180(液晶ユニット)の背面側には、演出制御基板130が配置されている。画像表示ユニット180は、演出制御基板の前方に設けた画像表示ユニット収納用のギャップ(収納空間)内に対して、ベース枠体の側方(左右方向)、上下方向、或いは斜め方向からスライド自在に装着できるように構成されている。
ベース枠体の背面に配置された各種回路基板は、蓋部材190によって覆われる。
図2に示すように、主基板ケース200の背面側では、主制御基板110が備える、少なくともRWMクリアスイッチ111a、設定キースイッチ112aが露出している。
また、透明な主基板ケース200を介して、主制御基板110が備える情報表示器113を視認可能である。
遊技店のスタッフ等は、遊技機の扉をあけて、遊技機背面の情報表示器113を視認しつつ、RWMクリアスイッチ111a、設定キースイッチ112aを操作して、RWMクリア、設定変更、設定確認、遊技機の性能情報の確認等の操作を行うことが出来る。
主制御基板110上のRWMクリアスイッチ111aは直接露出しておらず、主基板ケース200におけるRWMクリアスイッチ111aとの対応位置に設けられた開口から、遊技店のスタッフ等が操作可能な操作部材685が突出している。
操作部材685をスタッフ等が押下操作すると、押下された操作部材685によりRWMクリアスイッチ111aが押圧される。これによって、RWMクリアスイッチ111aの操作が行われる。
設定キースイッチ112aは、主制御基板110から突出する筒状部材の端面にキーを挿入する鍵穴が設けられている。
そして、鍵穴を設けた設定キースイッチ112aの端面が、主基板ケース200に設けた開口から露出している。
遊技店のスタッフ等は、設定キースイッチ112aの鍵穴にキーを挿入して操作を行うことが出来る。
(主基板ケース)
次に、図4〜図6を用いて本実施形態に係る主基板ケース200の構成について説明する。
なお、本実施形態において、主基板ケース200を基準に遊技盤5側を前方向、遊技盤5とは反対側の方向を後ろ側として説明する。従って、図中の左右方向は、主基板ケース200を、遊技盤5とは反対側から見たときの左右方向である。
図4は、本実施形態の一例に係る主基板ケースを説明する図であり、図5は、主基板ケース200の台座を含む分解斜視図であり、図6は、主基板ケース200を分解したときの背面斜視図である。
本実施形態の主基板ケース200は、電子部品を搭載した主制御基板110を内部に収容した状態でパチンコ遊技機等の遊技機の背面に台座280を介して組み付けられる。
台座280は、遊技機本体の背面側に設けた遊技機側保持部(本実施形態では、ランプ中継基板186)に対して主基板ケース200を取り付けるための連結手段である。
主制御基板を収容した主基板ケース200は、下ケース片210を、台座280を介してパチンコ遊技機等の遊技盤の背面に添設させた状態で組み付けられるため、遊技盤の背面側から上ケース片220を通して内部の主制御基板110に搭載された電子部品を視認することができる。
台座280は、遊技盤5の後側に主基板ケース200を取り付けるために用いられる部品である。図5に示すように、台座280は、左右方向に沿った2辺が上下方向に沿った2辺より長尺な略長方形状に形成されており、下辺の左右両端近傍に一対の軸部281を備え、上辺の左右方向中央に板状を備えている。軸部281は、軸方向が左右方向に一致するものである。
主基板ケース200には、各軸部281に係合させる一対のフック部249が設けられている。一対のフック部249は、後述する上ケース片220の下辺に設けられている。フック部249は、前側に向かって凸なU字状に形成されている。
主基板ケース200を台座280に取り付けるときは、フック部249が背面側に向かって凸となる状態に、主基板ケース200を配置する。するとフック部249が軸部281に係合可能な状態となるので、主基板ケース200を台座280に近づけて、各フック部249を各軸部281に係合させる。
そして、フック部249が軸部281に係合したら、主基板ケース200の自由端側を、軸部281を中心に上方向に回転させ、主基板ケース200を台座280に重ね合わせる。このとき、台座280の上辺に備えられている板状フック282が主基板ケース200の上辺に設けられた窪みDに引っ掛かる。そのため、主基板ケース200は、フック部249と軸部281との係合と、板状フック282と主基板ケース200との係合とにより、台座280に固定される。
その後、保護カバー229を主基板ケース200に取り付ける。保護カバー229は、フック部249を含む主基板ケース200の下部部分を覆う。このようにして主制御装置110Aは遊技盤5の後側に添設される。
主基板ケース200は、一面にのみ電子部品を配置した片面実装方式の主制御基板110(プリント基板)を間に挟んだ状態で内部に収容する透明な樹脂製の2つのケース片(下ケース片210、上ケース片220)と、下ケース片210、上ケース片220の端縁間に挟まれて保持される開封禁止シール切断用の切断部材230と、後述する開封禁止シール250を接着した主基板ケース200の封止基礎部310に対して着脱自在に装着されるキャップ240と、を備えている。
主基板ケース200は、主制御基板110に実装された複数のコネクタ771〜776を露出させた状態で主制御基板110を内包する。主基板ケース200は、例えば、透明なプラスチック等の光透過性を有する部材で形成されている。
下ケース片210と上ケース片220は、主基板ケース本体(封止体300)を構成している。
上ケース片220の下部には、内部の主制御基板110に設けた内部コネクタと外部コネクタとの接続部を覆う保護カバー229が配置されている。
本実施形態では、下ケース片210は主制御基板110を間に挟んで上ケース片220に対してカシメ部材により固定される。
主基板ケース200の端縁に沿った適所には、カシメ部材を用いたカシメ締結部291が配置され、カシメ締結部291に設けたカシメ締結穴(封止部)内にカシメ部材(係止部材)を打ち込む(係止する)ことにより下ケース片210、上ケース片220は閉止状態でロックされる。カシメ締結穴に打ち込まれた(係止された)カシメ部材を除去(破断)することによって下ケース片210、上ケース片220は開閉、着脱可能な状態となる。
本実施形態の主基板ケース200のカシメ締結部291において、カシメ締結穴は2つ設けられている(カシメ締結穴291A、291B)。
それぞれのカシメ締結穴291A、291Bは、下ケース片210に設けられた下ケース側締結穴292、上ケース片220に設けられた上ケース側締結穴293が連通することによって構成される。
なお、下ケース片210と上ケース片220の1回の締結に用いるカシメ締結穴は1つのみである。カシメ部材を取り除いて(破断して)締結を解除した後(主基板ケース200を開封した後)、再び締結を行う場合には残されたもう一つのカシメ締結穴にカシメ部材を打ち込んで締結を行う。すなわち、本実施形態の主基板ケースは、2回まで開封することが出来る。
下ケース片210は、上ケース片220と組み合わされることで、主制御基板110を内包するための内包部581を形成する。上ケース片220は、主基板ケース200において、主制御部110m側である後側に設けられている。下ケース片210は、主基板ケース200において、主制御部110m側とは反対側である前側に設けられている。
下ケース片210、上ケース片220は、それぞれ、主制御基板110を収納する制御基板収納部211、221と、後述する封止基礎部310を構成する封止部212、222と、を備えている。制御基板収納部211、221は、それぞれ、略長方形状に形成された板部211a、221aと、これら板部211a、221aの周囲縁部から突設され、各板部211a、221aの一方側の面を囲うフランジ部211b、221bとを有する形状に形成されている。
また、下ケース片210の板部211aの左部には、主制御基板110側である後方に向かって延びる円筒部565が設けられている。円筒部565には、前後方向に延びる孔部566が形成されている。孔部566の内側には、ねじ山が形成されている。主制御基板110において、円筒部565に対向する位置には、孔部567が設けられている。
主制御基板110は、下ケース片210に固定される。より詳細には、下ケース片210の円筒部565の後方に、主制御基板110の孔部567が配置される。主制御基板110を固定するためのビスの軸部が、主制御基板110の後側から孔部567を介して円筒部565の孔部566に挿入される。円筒部565の孔部567に形成されたねじ山にビスの軸部に設けられたねじ山が組み合わせられる。これによって、ビスの頭部と円筒部565の後面との間に主制御基板110が挟まれ、主制御基板110が下ケース片210に固定された状態となる。すなわち、主制御基板110は、下ケース片210側にビス止めされる。
制御基板収納部211のフランジ部211bのうち、板部211aの長尺な2辺に沿って板部211aから突設されている部分(以下「雄部」という)には、L字状に形成された引掛片211cがそれぞれ3つずつ形成されている。一方、制御基板収納部221のフランジ部221bのうち、板部221aの長尺な2辺に沿って板部221aから突設されている部分は(以下「雌部」という)、二重壁状に形成されており、二重壁を形成する壁と壁との間に、制御基板収納部211の雄部を挿入可能な挿入溝部221cが設けられている。また、各挿入溝部221cには、引掛片221dが形成されている。
主制御基板110がビス止めされた下ケース片210と、上ケース片220とが組み合わせられる場合、フランジ部211bの雄部がフランジ部221bの雌部に挿入される。そして、制御基板収納部211、221が、左右方向に沿った図6中の矢印αの方向に互いにスライドされる。すると、雄部に設けられた引掛片211cが引掛片221dに係合するので、下ケース片210と上ケース片220とは、矢印αとは逆方向に互いに移動しない限り、外れないように組み合わされる。
このように組み合わされると、制御基板収納部211、221は、内部に外部から遮蔽された箱形の内包部581を形成する。内包部581に主制御基板110が収納された状態となるため、主制御基板110及び主制御部110m等が不正に交換等される可能性を抑制できる。
主制御基板110は、制御基板収納部211、221が組み合わされる前に、制御基板収納部221の内側に取り付けられる。このとき主制御基板110上に実装されているICなどが、制御基板収納部221の板部221aに対向するように取り付けられる。これは、板部221aも透明なプラスチックで形成されているので、主制御基板110が主基板ケース200内に収納されても、主制御基板110上に実装された主制御部110m等の電子部品が不正に交換されていないか、板部221aを介して外部から確認できるようにするためである。本実施形態では、主基板ケース200を備える主制御装置110Aを遊技盤5に取り付けると、遊技機1の背面側から上ケース片220を通して、主基板ケース200内の主制御基板110に実装された電子部品を視認することができる。
下ケース片210、上ケース片220の右端部には、封止部212、222が設けられている。図34に示すように、下ケース片210、上ケース片220には、封止部212、222の上方に、第1ネジ止片91、第2ネジ止片92が設けられている。制御基板収納部211、221をスライドさせて組み合わせると、これらを組み合わせた封止体300の長手方向の端部に封止部212、222によって封止基礎部310が形成される。そして、封止基礎部310にかぶせて封止体300にキャップ240を取り付けると、封止体300の長手方向の端部には、第1ネジ止片91、第2ネジ止片92に加えて、キャップ240が備える第3ネジ止片393が重なり、ネジ止め用のネジ止部390を構成する。
封止部212、222は、制御基板収納部211、221の右端部から右方に突設されている。封止部212、222は、左右方向に沿った高さが同じ高さであり、上下方向の幅が同じ幅に形成されている。各封止部212、222には、左右方向に沿って長尺な溝部212a、222aが形成されている。封止部222には、左右方向に沿って平行な2つの溝部222aが、所定間隔離して形成され、封止部212には、左右方向に沿って1つの溝部212aが形成されている。下ケース片210、上ケース片220が組み合わされると、封止部212、222は、組み合わされた制御基板収納部211、221の右部に封止基礎部310を形成する。封止基礎部310においては、封止部212、222が一定間隔を開けて平行に配置され、封止部212、222が互いに対向する面の間に挿抜空間が形成される。
開封禁止シール250は、主基板ケース200を封印する手段として用いられるものであり、認証資格を有した組織等によって発行された真正品であることを証明するものである。開封禁止シール250は、切断性を考慮し、紙などの切断し易い材料の一方の面に接着面が設けられたものであり、複数の切目が形成されている。後述するように、開封禁止シール250には、例えば、ホログラム及びQRコード(登録商標)等が印刷されている。また、開封禁止シール250には、「開封禁止」の文字も印刷されている。
切断部材230は、基礎部230aと、一対の摘部361と、切断部364とを有する形状に形成されている。切断部材230の基礎となる基礎部230aは、略長方形状に形成されている。基礎部230aの長尺な2辺のうち、一方には、切断部364が形成されている。切断部364は、基礎部230aの先端が刃状に形成された部位である。摘部361は、基礎部230aの長手方向両端に設けられ、全体に「く」の字に折り曲げられた形状に形成されている。摘部361の左端部を、遊端部361aという。
キャップ240は、封止基礎部310にかぶせて封止基礎部310全体を覆うことができる大きさに形成されており、封止基礎部310に対して着脱可能に形成されている。キャップ240は、封止基礎部310を覆う椀状に形成されたキャップ本体241と、キャップ本体241の長手方向の一端側に形成された第3ネジ止片393とを備えている。キャップ本体241の内側面には、キャップ240を封止基礎部310に取り付けたときに、挿抜空間310aに挿入された切断部材230の摘部361の遊端部361aが引っ掛かる位置に、突起382が設けられている。また、キャップ本体241の内側面には、溝部386が形成されている。
切断部材230は、封止基礎部310の挿抜空間に挿入される。その後、開封禁止シール250が貼り付けられる。さらに、キャップ240を封止基礎部310にかぶせると、溝部386が、挿抜空間310aに挿入された切断部材230の一部に嵌る。また、突起382が切断部材230の摘部361の遊端部361aと係合する。
キャップ240を封止基礎部310にかぶせると、第3ネジ止片393が、下ケース片210の第1ネジ止片91と、上ケース片220の第2ネジ止片92とが組み合わされたものに重なり、ネジ止め用のネジ止部390を構成する。ネジ止部390にカシメ部材94を打ち込まれると、下ケース片210、上ケース片220、キャップ240が互いに固定される。
主基板ケース200の封印を解くときは、カシメ部材94が取り外されるとともに、キャップ240が封止基礎部310から取り外される。主基板ケース200の封印が不正に解かれる時も同様である。切断部材230とキャップ240とは一体化している。このため、キャップ240を封止基礎部310から取り外されると、同時に切断部材230も封止基礎部310から取り外される。すると、切断部364等により、開封禁止シール250には回復不能な傷が付けられる。
(主制御基板)
次に、図7を用いて本実施形態に係る主制御基板110の構成について説明する。
遊技を制御する主制御基板110には、主制御部110m、RWMクリアスイッチ111a、設定キースイッチ112a、情報表示器113、主制御部110mとは異なる複数の電子部品595(IC、抵抗、コネクタ、コンデンサ、及びコイル等)、複数のコネクタ771、772、773、774、775、776等が実装されている。
主制御部110mは、遊技の制御に使用される記憶内容を格納している。また、主制御部110mは、遊技の結果に影響を与える記憶内容を格納している。
また、主制御部110mは、後述するメインCPU110a、メインROM110b、メインRAM110cを一体化したワンチップマイコンである。
複数のコネクタ771〜776は、主制御基板110の下部において、左から右側に向けて順に並んでいる。複数のコネクタ771〜776は、主基板ケース200の上ケース片220の下部に設けられた6個の開口部779の内側に配置されている。
複数のコネクタ771〜776のうち、2つのコネクタ774、775を、検出信号コネクタ774、775という。検出信号コネクタ774、775には、遊技球が入賞したことを検出する第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、一般入賞口検出スイッチ43a、大入賞口検出スイッチ50aのうちの少なくとも一部からの信号が入力される。本実施形態では、検出信号コネクタ774、775には、遊技球が入賞したことを検出する第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、一般入賞口検出スイッチ43a、大入賞口検出スイッチ50aの全ての信号が入力されるとする。検出信号コネクタ774、775は、他のコネクタ771、772、773、776とは異なる色である。本実施形態では、検出信号コネクタ774、775は、蛍光色であり、その他のコネクタ771、772、773、776は、蛍光色とは異なる色である。
主制御部110mは、左右方向に延びる板状の本体部と、本体部の下端部から下方に延びて主制御基板110に電気的に接続される複数の信号ピン(第1信号ピン)とを備えている。信号ピン(第1信号ピン)は主基板ケース200を介して視認可能に主制御基板110に実装(はんだ付け)されている。
複数の電子部品595は、複数の電子部品の夫々に設けられる信号ピン(第2信号ピン)を備えている。信号ピン(第2信号ピン)は主基板ケース200を介して視認可能に主制御基板110に実装(はんだ付け)されている。
RWMクリアスイッチ111aについて説明する。
図4、図8に示すように、主制御基板110上のRWMクリアスイッチ111aは直接露出していない。基板ケース200の上ケース片220には凹部688内が設けられており、凹部688内には開口687が設けられている。
また図5から分かるように、操作部材685は、RWMクリアスイッチ111aの対応位置に設けられており、操作部材685をスタッフ等が押下操作すると、押下された操作部材685によりRWMクリアスイッチ111aが押圧される。これによって、RWMクリアスイッチ111aの操作が行われる。
凹部688内にはカバー部材686が設けられている。カバー部材686は、凹部688内において、操作部材685を塞いで操作不能とする第1位置と、操作部材685を開放して操作可能とする第2位置と、の間で回転移動可能に軸支されている。
操作部材685を上記第2位置に移動させることで、RWMクリアスイッチ111aを操作できる。
このようにすることで、基板ケース200には、操作部材685を挿入可能な程度の大きさの開口687を設けるだけでよい。また、カバー部材686を開放しないと、操作部材685を操作できない。従って、基板ケース200内への不正なアクセスを防ぐことが出来る。
RWMクリアスイッチ111aは、操作部材685を用いて操作されるのはなく直接操作可能なように、端部が開口687から露出していてもよい。
設定キースイッチ112aは、主制御基板110から突出する筒状部材の端面にキーを挿入する鍵穴が設けられている。
そして、鍵穴を設けた設定キースイッチ112aの端面が、基板ケース200の上ケース片220に設けられた開口661から露出しているが、基板ケース200の表面よりもやや低くなっている。
スタッフ等は、設定キースイッチ112aの鍵穴にキーを挿入して操作を行うことが出来る。
(識別表示)
識別表示520について説明する。図5に示すように、識別表示520は、主制御基板110、主制御部110m、下ケース片210、上ケース片220、及びキャップ240に付されている。
識別表示520は、遊技機1に関する情報が含まれる表示である。以下の説明においては、主制御基板110に設けられた識別表示520を、識別表示521といい、主制御部110mに設けられた識別表示520を識別表示522という。上ケース片220に設けられた識別表示520を、識別表示523といい、下ケース片210に設けられた識別表示520を、識別表示524といい、キャップ240に設けられた識別表示520を、識別表示525という。
図5に示すように、識別表示521は、主制御基板110の背面の上部に、シルク印刷によって表示されている。識別表示521は、特定の情報を表示するための情報識別部である。識別表示522は、主制御部110mに、刻印によって添付されている。識別表示522は、特定の情報を表示するための情報識別部である。
主基板ケース200に付された識別表示523、524、525は、特定の情報を表示するための情報識別部である。識別表示524は、下ケース片210の前面の右上部に、下ケース片210を製造する金型による刻印によって形成されている(図33参照)。
識別表示525は、キャップ240の背面に、キャップ240を製造する金型による刻印によって形成されている。識別表示523の表示態様については後述する。
識別表示521〜525は互いに関連しており、少なくとも同じ識別表示529を含む。本実施形態では、一例として、識別表示521は、「ABCD01」の文字列であり、識別表示522は、「ABCD02」の文字列である。識別表示523は、「ABCD03」の文字列であり、識別表示524は、「ABCD04」の文字列である。識別表示525は、「ABCD05」の文字列である。識別表示521〜525において同じ識別表示529は、「ABCD」である。識別表示529は、例えば、メーカー名及び機種名等に対応した表示である。本実施形態では、一例として、「ABCD」のうち、「AB」はメーカー名を表し、「CD」は機種名を表すとする。
なお、識別表示521〜525において、メーカー名を「ABCD」に含まれる「AB」で表示するではなく、メーカー名そのものを表示してもよい。また、機種名を「ABCD」に含まれる「CD」で表示するではなく、機種名そのものを表示してもよい。また、識別表示521〜525に、遊技機の型式が表示されてもよい。
(シール部材)
シール部材について説明する。図5及び図8に示すように、主基板ケース200の上ケース片220の外面531にシール部材1560及びシール部材1561が貼り付けられている。
シール部材1560は、上ケース片220の左右方向左側の下部に設けられた位置表示部561に貼り付けられており、シール部材1561は、上ケース片220の右上部に設けられた位置表示部561に貼り付けられている。
シール部材1560、1561は、何れも光透過性を有する素材で形成されており、本実施形態では、一例として、透明である(透明素材からなる)とする。
シール部材1560、1561は、夫々、複数の電子部品595(図8参照)を跨いで配置されている。なお、図5においては、シール部材1560、1561の前側に位置する複数の電子部品595等、種々の電子部品の図示は省略している。
シール部材1560は、主基板管理用のシールである。
この例において、シール部材1560のシール部材本体1560A(ベース部)には、偽造防止用の透かしが設けられている。すなわち、シール部材1560(開封者表示シール)は、シール部材本体1560Aに透かし加工が施された加工シールである。
「透かし」は、例えば、視認する角度によって見え方が異なるような表示であり、ホログラムを用いたもの、物理的な形状によって見え方が異なるもの、等様々なタイプのものを適用することが出来る。
ただし、シール部材本体1560Aは、所定加工(すかし加工)を施されながらも透明
であり、少なくとも透光性が高く、一定の視認性が確保されている。
シール部材1560は、シール部材本体1560A上において、黒色で「主基板管理番号」などと見出しが付された枠内に、白地の記入領域1570(記入欄)、コード部1572、情報表示部1573を備えている。
記入領域1570、コード部1572、情報表示部1573と、これらの領域に付随する後述する文字表示は、夫々、シール部材本体1560Aの透明素材が露出していないために透光性が低い非透光部である。
シール部材1560は、複数の非透光部を備えており、これらの非透光部を介しては、主基板ケース200内の主制御基板110の視認が困難である。
非透光部としてのコード部1572、情報表示部1573、及び記入領域1570は、主制御部110m、情報表示器113と重ならないシール部材本体1560A上の位置に設けられている。
一方、シール部材本体1560Aにおける記入領域1570、コード部1572、情報表示部1573、及びこれらの領域に付随する後述する文字表示以外の領域は、シール部材本体1560Aの透明素材が露出して透光性が高い透光部1574である。
透光部1574は、透明素材を通して、主基板ケース200内の主制御基板110上の電子部品595を覗いて確認することが出来る上記の覗き部である。
主基板ケース200において、シール部材1560及び主基板ケース200を介して主制御基板110を視認可能である。このため、検査者は主制御基板110を容易に確認することができる。このため、検査者は、シール部材1560を介して主制御基板110を確認し、不正が行われているか否かを容易に判断できる。よって、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、透光部、非透光部の有無に関わらず、シール部材1560は、主制御基板110上の主制御部110mに貼付されたシール部材1562を、あらゆる角度から視認可能な位置に貼り付けされている。
また、透光部、非透光部の有無に関わらず、シール部材1560は、記入領域1570、コード部1572、情報表示部1573を含め、シール部材1560全体があらゆる角度から主制御部110mと重ならない位置となるように設けられている。
従って、主基板ケース200を正面視したときに、主基板ケース200を介して主制御部110mを必ず視認可能である。
このため、検査者は主制御部110mを容易に確認することができる。このため、検査者は、主制御部110mを確認し、不正が行われているか否かを容易に判断できる。よって、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
透光部、非透光部の有無に関わらず、シール部材1560は、記入領域1570、コード部1572、情報表示部1573を含め、シール部材1560全体があらゆる角度から情報表示器113と重ならない位置となるように設けられている。
従って、主基板ケース200を正面視したときに、主基板ケース200を介して情報表示器113を視認することが出来る。
なお、図8では、シール部材1560と情報表示器113とが近傍の位置にあるとは言えないが、シール部材1560が、主制御部110m、情報表示器113と重ならず、情報表示器113がコネクタ771〜776と十分に離間した位置にあり、且つシール部材1561が情報表示器113に重ならない、という条件を全て満たせば、シール部材1560と情報表示器113とが互いに近傍の位置にあってもよい。
以下に、シール部材1560の表示内容を詳しく説明する。
記入領域1570は、主基板ケース200を開封した開封者及び開封年月日を記入するための領域である。
記入領域1570は、透明素材上に形成されたペン等で書き込み可能な白色の下地である。
記入領域1570は、一例として、上下方向に3行、左右方向に2列の計6個設けられ、「開封者」及び「開封年月日」を3組記入することができる。
記入領域1570は、矩形状の有色(本実施形態では白色)の下地によって印刷されている。
記入領域1570の上方には、「開封者」「開封年月日」といった見出しが黒色で印字され、各記入領域の左側には、記入領域の番号を示す丸付きの数字が印字されている。
すなわち、左上の記入領域1570の上方には、「開封者」と黒色で印刷されている。右上の記入領域1570の上方には、「開封年月日」と黒色で印刷されている。左上の記入領域1570の左方には、丸1と印刷されている。左側の上下方向中央の記入領域1570の左方には、丸2と印刷されている。左下の記入領域1570の左方には、丸3と印刷されている。
例えば、検査者は、主基板ケース200を開封した場合に、検査者の名前を左側の記入領域1570に記入し、主基板ケース200を開封した年月日を、右側の記入領域1570に記入する。なお、検査者は、記入領域1570に、主制御基板110に不正が行われたか否かを確認した年月日等を記入してもよい。
コード部1572は、シール部材1560の左上部に設けられている。コード部1572は、所定の情報を含む。コード部1572は、他の機器によって情報が読み取られる部位であり、例えば、矩形状の有色(本実施形態では白色)の領域に、QRコード(登録商標)、バーコード等が黒色で印刷されている。本実施形態では、一例として、コード部1572は、QRコード(登録商標)を含む。
コード部1572は、例えば、遊技機1とは異なる機器(以下、「他機器」という。)に記憶された、主制御基板110の納入先を示す情報と紐付けられている。
例えば、情報携帯端末等に備えられたカメラによってコード部1572に含まれる情報であるURL(Uniform Resource Locator)が読み取られる。情報携帯端末は、該URLを使用し、ネットワークを介して他機器にアクセスする。他機器にアクセスした結果、情報携帯端末に表示される情報には、主制御基板110の納入先(例えば、遊技機1が納入された店舗名)、及び、遊技機1が廃棄されたか否か等の情報が含まれている。これによって検査者は、主制御基板110の納入先を示す情報、及び遊技機1が廃棄されたか否か等の情報を容易に確認することができる。このため、検査者は、納入先の情報を確認し、納入先の異なる主制御基板110が装着される不正が行われたか否かを容易に判断できる。よって、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
情報表示部1573には、種々の情報が含まれる。情報表示部1573は、例えば、識別表示529と同様の情報が含まれてもよい。本実施形態では、一例として、情報表示部1573には、矩形状の有色(本実施形態では白色)の領域に、「EF001」の文字列が印刷されている。該文字列は、一例として、主制御基板110の管理番号である。該管理番号によって、検査者は、メーカーが保有している管理番号に紐づいた情報から、遊技機1の納入先、遊技機1が廃棄されたか否か等の情報を調べることができる。なお、情報表示部1573の文字列は、メーカー名、機種名、型式等に対応する情報を含んでもよい。また、情報表示部1573が有する矩形状の領域と、コード部1572が有する矩形状の流域とは、左右方向において繋がっている。
シール部材1560が備える透光部1574(覗き部)を説明する。
透光部1574は、シール部材本体1560Aにおける、記入領域1570、コード部1572、情報表示部1573、「主基板管理番号」の表記、枠、開封者、開封年月日の表記、丸1〜丸3の表記以外の領域である。
透光部1574は、例えば、上下方向3行の記入領域1570の間に存在する左右方向に延びる領域である。
透光部1574はまた、左右に並んだコード部1572及び情報表示部1573と、上側の2つ記入領域1570との間に、存在する左右方向に延びる領域である。
透光部1574はまた、左右方向2列の記入領域1570の間に、上下方向に延びる領域である。
検査者は、透光部1574を介して、電子部品595(図62(a)参照)を確認することができる。よって、透光部1574が設けられていない場合に比べて、検査者は、電子部品595に対して不正が行われたか否かを容易に確認できる。よって、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
シール部材1561について説明する。
シール部材1561は、主制御基板110上の主制御部110mに貼付されたシール部材1561を、あらゆる角度から視認可能な位置に貼り付けされる。
シール部材1561は、あらゆる角度から主制御部110mと重ならない位置となるように設けられている。
従って、主基板ケース200を正面視したときに、主基板ケース200を介して主制御部110mを必ず視認可能である。
シール部材1561は、あらゆる角度から情報表示器113と重ならない位置となるように設けられている。
従って、主基板ケース200を正面視したときに、主基板ケース200を介して情報表示器113を視認することが出来る。
また、シール部材1561は、特定の情報を表示するための情報識別部である。
例えば、特定の情報として、機種名、メーカー名、定格電圧及び全容量、のうちの少なくとも1つが印刷される。本実施形態では、一例として、機種名「CRあいうGH101」、及びメーカー名「AA社」が印刷されている。本実施形態では、これらの情報が印刷された部位を印刷部1563ともいう。また、シール部材1561に表示される特定の情報を識別表示1595という。本実施形態では、識別表示1595は、型式を含む機種名「CRあいうGH101」、及びメーカー名「AA社」、定格電圧及び全容量(AC24V±5%、250VA)である。
また、機種名を表示する部分には透明素材に対して赤や黄色といった目立つ色で下地を形成し、下地上に白字で機種名を表示する。
また、主制御部110mには、シール部材1562が貼り付けられている。
シール部材1562は、特定の情報を表示するための情報識別部である。例えば、特定の情報として、機種名、メーカー名のうちの少なくとも1つが印刷される。本実施形態では、一例として、シール部材1562には、所定の情報として、機種名「CRあいうGH101」、及びメーカー名「AA社」が印刷されている。また、シール部材1562に表示される特定の情報を識別表示1596という。本実施形態では、識別表示1595は、機種名「CRあいうGH101」、及びメーカー名「AA社」である。
シール部材1562には、識別表示1596で特定される情報を示すQRコード(登録商標)が表示されてもよい。
また、シール部材1561とシール部材1562は、少なくとも同じ識別表示1595、1596を含んで表示される。本実施形態においては、識別表示1595、1596における種名「CRあいう」、型式「GH101」、及びメーカー名「AA社」が全て同じであるが、一部が同じであればよい。
なお、識別表示1595、1596は、主基板ケース200と主制御部110mに付されているが、他の部材に付されてもよい。例えば、主制御基板110に、識別表示1595、1596と同じ識別表示を含んで表示されてもよい。
以上のように、本実施形態ではシール部材1560、1561が複数の電子部品595(図8参照)の少なくとも一部を跨いで配置されるので、例えば、シール部材1560、1561と電子部品595との位置関係を確認することで、検査者は、主制御基板110に不正が行われたか否かを判断できる。このため、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。よって、遊技者の興趣が向上する。
また、シール部材1560に領域1575が設けられているので、検査者は、領域1575(より詳細には、記入領域1570)に、検査者の名前、及び、主基板ケース200を開封した年月日を記入することができる。また、検査者は、主制御基板110に不正が行われたか否かを確認した日付等を、領域1575に記入することもできる。また、領域1575の間に透光部1574(覗き部)が設けられているので、領域1575のみが設けられている場合に比べて、領域1575が目立ちやすい。このため、領域1575に記入された文字等を検査者が確認し易くなる。よって、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、シール部材1560に透光部1574(覗き部)が設けられているので、検査者は、透光部1574(覗き部)を介して、電子部品595を確認することができる。よって、透光部1574(覗き部)が設けられていない場合に比べて、検査者は、電子部品595に対して不正が行われたか否かを容易に確認できる。よって、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、コード部1572は、主制御部110mと重ならない位置に設けられている。このため、検査者は主制御部110mを容易に確認することができる。このため、検査者は、主制御部110mを確認し、不正が行われているか否かを容易に判断できる。よって、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、コード部1572は、遊技機1とは異なる機器に記憶された、主制御基板110の納入先を示す情報と紐付けられている。これによって、検査者は、コード部1572を使用して、主制御基板110の納入先を示す情報を容易に確認することができる。このため、検査者は、納入先の情報を確認し、納入先の異なる主制御基板110が装着される不正が行われたか否かを容易に判断できる。よって、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、主制御部110mにシール部材1562が貼り付けられ、シール部材1562に所定の情報が表示されている。このため、検査者は、シール部材1562を確認することで、主制御部110mが入れ替えられる不正を容易に確認することができる。よって、不正が行われる可能性を低減でき、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
また、シール部材1561に、機種名、メーカー名のうちの少なくとも1つが印刷されているので、検査者は、容易に、機種名、メーカー名のうちの少なくとも1つを把握することができる。よって、検査者は、機種名、メーカー名のうちの少なくとも1つを確認し、不正が行われているか否かを容易に判断できる。故に、遊技者が安心して遊技できる。故に、遊技者の興趣が向上する。
なお、シール部材1560、1561に表示される各種の情報は、主制御部110mの装着箇所が視認できる角度を有するように表示されていればよい。
主基板ケース200の、特に上ケース片220は、通気孔を有していない。
主基板ケース200は、下ケース片210、上ケース片220に、デートマークを形成されている。
デートマークは、プラスチック成形品であるケースの製造時(成形時)に付加されるロット管理用のマークである。
本実施形態の特徴として、主制御部110mの近傍には、シール部材1562が視認不可能になるような高さの部品を設けないようにする。
以上説明したように、主制御基板110には、遊技を制御する主制御部110mと、遊技機の性能を表示する情報表示器113と、これらとは異なる他の電子部品595とが実装されている。そして、主制御基板110には、透明性を有するシール部材1560が貼付されている。これにより、透明性を有するシール部材1560及び主基板ケース200を介して他の電子部品595を視認可能である。また、主基板ケース200を介して主制御部110m、情報表示器113を直接視認可能である。
主基板ケース200に貼る必要がある透明部と複数の非透明部を有するシール部材1560の透明部をすかし加工することで、シール部材1560の複製を防止することができる。また、シール部材1560を主制御部110m、情報表示器113と被らない位置に貼付することで、すかし加工や複数ある非透明部の影響をも受けずに重要な基板部品である主制御部110m、正確に読み取る必要がある情報表示器113の視認性を確実に確保することができる。
主制御部110mや情報表示器113よりも重要度が低い電子部品595については、複数の非透明部の隙間や周囲の透明部1574(覗き部)からすかし加工を介して状態を確認することができる。非透明部が複数あっても透明部によって基板部品の視認性を確保できる。また非透明部には、所定の情報、例えば主制御部110mを特定するなどの必要な情報を表示することが出来る。複数の非透明部には、それぞれ異なる情報を表示し、あるいは記入することが出来る。
なお、情報表示器113は、主制御基板110の上端側ではなく、下端側に配置されてもよい。その場合、コネクタ771〜776は、情報表示器113とは反対側の(相反する)上端側に配置されることが望ましい。
情報表示器113は、主制御基板110の左端側又は右端側に配置されてもよい。その場合、コネクタ771〜776は、情報表示器113とは反対側の(相反する)端部に配置されることが望ましい。
また上記したが、情報表示器113は、主制御基板110の端部ではなく、内側に配置されてもよい。その場合でも、コネクタ771〜776から伸びるケーブルやハーネス、シール部材1560などと重ならない位置に必ず配置する。
本実施形態においては、RWMクリアスイッチ111aは、主制御基板110に配置するものとして説明しているが、それに限らず、払出制御基板120に対して設けられてもよい。また、本実施形態においては、設定キースイッチ112aは、主制御基板110に配置するものとして説明しているが、それに限らない。設定キースイッチ112aは、主制御基板110と電気的に接続されていれば、主制御基板110と離間した別の位置に配置することが出来る。
(遊技機1の制御構成)
次に、図9を用いて遊技機1の制御構成について具体的に説明する。図9は、本実施形態における遊技機1の全体のブロック図である。
主制御基板110は、遊技の進行(基本動作)を統括的に制御する。主制御基板110は、演算処理を行うメインCPU110a、遊技制御プログラム等が格納されたメインROM110b、及び、演算処理時のワークエリアとなるメインRAM110cを備えたワンチップマイコンとしての主制御部110mと、主制御用の入力ポート、及び、出力ポート等を備えている。メインCPU110aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてメインROM110bに記憶されたプログラムを読み出し、メインRAM110cをワークエリアとして活用しながら遊技に関する演算処理を行うことで、被制御装置(各種ソレノイドや各種表示器)を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを払出制御基板120や演出制御基板130等に送信したりする。
ここで、主制御基板110と払出制御基板120との通信は、双方向にコマンド(データ)を通信可能に構成されており、主制御基板110と演出制御基板130との通信は、主制御基板110から演出制御基板130への一方向のみにコマンド(データ)を通信可能に構成されている。
主制御基板110の入力ポートには、一般入賞口検出スイッチ43a、ゲート検出スイッチ44a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、大入賞口検出スイッチ50a、アウト球検出スイッチ52a、磁気検出センサ53a、電波検出センサ54a、RWMクリアスイッチ111a、設定キースイッチ112a、情報表示器113、及び、払出制御基板120等が接続されている。入力ポートを介して、各種検出スイッチや各種検出センサからの検出信号等が主制御基板110に入力されると、検出信号に応じた制御処理が行われる。
主制御基板110の出力ポートには、第2始動口開閉ソレノイド48b、大入賞口開閉ソレノイド51b、メイン情報表示装置59、遊技情報出力端子板90、払出制御基板120、及び、演出制御基板130等が接続されている。出力ポートを介して、各種ソレノイドを制御するための駆動制御信号、各種表示器を制御するための表示制御信号、及び、遊技情報出力端子板から遊技機の外部(ホールコンピュータ等)に通知する遊技情報等が出力される。
払出制御基板120は、主制御基板110からの払出コマンドの受信に基づき遊技球の払い出しを制御すると共に、遊技球の発射を制御する従制御基板となっている。払出制御基板120は、払出装置100を駆動して遊技球の払い出しを制御する払出制御部121と発射装置26を駆動して遊技球の発射を制御する発射制御部122を備える。
払出制御部121は、演算処理を行う払出CPU121a、払出プログラム等が格納された払出ROM121b、演算処理時のワークエリアとなる払出RAM121c、払出制御用の入力ポート、及び、出力ポート等を備えている。払出CPU121aは、図示しない水晶発振器からの動作クロックを受けて払出ROM121bに記憶された払出制御プログラムを読み出し、払出RAM121cをワークエリアとして活用しながら遊技球の払い出しに関する演算処理を行い、払出装置100を制御したり、演算処理の結果に基づく所定のコマンドを主制御基板110や演出制御基板130等に送信したりする。
払出制御部121の入力ポートには、開放検出スイッチ31a、受け皿満杯検出スイッチ32a、払出装置100に設けられる払出球検出スイッチ100a、及び、遊技球貯留部に設けられる球有り検出スイッチ101aなどが接続されており、払出制御部121の出力ポートには、払出装置100に設けられる払出モータ100bが接続されている。
払出制御部121では、主制御基板110から払出コマンドを受信すると、払出装置100に設けられる払出モータ100bを駆動させて所定個数の遊技球を払い出す制御を行い、払出球検出スイッチ100aによって所定個数の遊技球の払い出しが検出されると遊技球を払い出す制御を終了するようになっている。
発射制御部122は、図示しない制御回路、入力ポート、及び、出力ポート等を備えている。発射制御部122の入力ポートには、タッチセンサ15a、及び、発射ボリューム15bが接続されており、発射制御部122の出力ポートには、球送りソレノイド11b、及び、発射用ソレノイド28bなどが接続されている。
発射制御部122では、タッチセンサ15aから入力されるタッチ信号によって遊技者の手が発射ハンドル15に触れていることを検出すると、球送りソレノイド11b、及び、発射用ソレノイド28bへの通電を許容し、発射ボリューム15bからの検出信号によって発射ハンドル15の回動角度が変化したことを検出すると、球送りソレノイド11bを駆動させると共に、発射ハンドル15の回動角度に応じた発射強度となるように発射用ソレノイド28bを駆動させて遊技球を発射させるようになっている。
発射用ソレノイド28bは、ロータリーソレノイドから構成され、回動軸に打出部材28が直結されており、回動軸が回転することで打出部材28が回転して遊技球Aを打ち出すようになっている。なお、発射用ソレノイド28bの動作は、発射制御部122に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から約99.9(回/分)に設定されているため、1分間における遊技球の発射数は約99.9(個/分)となっている。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
演出制御基板130は、主制御基板110からの演出コマンドの受信に基づき遊技に関する(遊技機1で行われる)演出を制御する従制御基板(従制御手段)となっている。演出制御基板130は、演算処理を行うサブCPU130a、演出制御プログラムが格納されたサブROM130b、演算処理時のワークエリアとなるサブRAM130cを備えた演出制御部130mと、第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)や音声出力装置9(スピーカ)等を制御する表示制御部140、枠用照明装置10やボタン駆動装置17bや盤用駆動装置75や盤用照明装置76等を制御するランプ制御部150と、演出制御用の入力ポートや出力ポート等を備えている。
サブCPU130aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてサブROM130bに記憶された演出制御プログラムを読み出し、サブRAM130cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、主制御基板110から受信したコマンドや演出ボタン検出スイッチ17aや十字キー検出スイッチ19aからの入力信号に応じて、各種制御部(表示制御部140、ランプ制御部150)に各種の演出を実行させるため制御を行う(データやコマンドを出力する)。
演出制御基板130の入力ポートには、演出ボタン検出スイッチ17a、十字キー検出スイッチ19a、及び、ボタン位置検出センサ(図示省略)などが接続されている。演出制御基板130では、演出ボタン検出スイッチ17aから演出ボタン17が操作されたことを示す演出ボタン検出信号が入力されたり、十字キー検出スイッチ19aから十字キー19が操作されたことを示す十字キー検出信号(上ボタン検出信号、左ボタン検出信号、下ボタン検出信号、右ボタン検出信号)が入力されたりすると、検出信号に応じた演出を実行するための処理を行う。
表示制御部140は、演出制御部130mからのコマンドを受けて、第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)に所定の画像を表示させる制御を行ったり、音声出力装置9に所定の音声を出力させる制御を行ったりする。
表示制御部140は、演出制御部130mからの演出制御コマンドの受信に基づき画像表示や音声出力を統括的に制御する統括制御部141と、統括制御部141からの表示制御コマンド(ディスプレイリスト)の受信に基づき第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71を制御する画像制御部145(VDP)と、画像データ等が格納されたCGROM146と、統括制御部141からの音声制御コマンドの受信に基づき音声出力装置9を制御する音声制御部148(音声LSI)及び音声データ等が格納された音声ROM149を備えている。
統括制御部141は、演算処理を行う統括CPU141a、統括制御プログラムが格納された統括ROM141b、演算処理時のワークエリアとなる統括RAM141c、及び、画像制御部145(VDP)及び音声制御部148(音声LSI)が接続される入出力ポートを備えている。
統括CPU141aは、水晶発振器からの動作クロックを受けて統括ROM141bに記憶された統括制御プログラムを読み出し、統括RAM141cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行う。これにより、第1画像表示装置70及び第2画像表示装置71に表示させる演出画像を指示する表示制御コマンド(ディスプレイリスト)を生成して表示制御部140に送信するための制御処理、音声出力装置9から出力させる演出音を指示する音声制御コマンドを生成して音声制御部148(音声LSI)に送信するための制御処理等を行う。
画像制御部145(VDP)に設けられているVRAM143は、統括制御部141(統括CPU142a)から出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するディスプレイリスト記憶領域、第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)に対応するフレームバッファ領域等を有している。
このフレームバッファ領域は、画像を描画、又は、表示するための記憶領域であり、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とを更に有している。そして、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域とは、描画の開始毎に「描画用フレームバッファ」と「表示用フレームバッファ」とに交互に切り替わるものである。
そのため、画像制御部145(VDP)は、統括制御部141からの指示(ディスプレイリスト)に基づいて、CGROM146に記憶された描画データをVRAM147のフレームバッファ領域の「描画用フレームバッファ」に描画し、フレームバッファ領域の「表示用フレームバッファ」から描画データを読み出し、読み出した描画データに基づいて映像信号(RGB信号等)を生成して、第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)に出力して種々の画像を表示させる。
なお、画像制御部145(VDP)には、水晶発振器から動作クロックが供給されており、この動作クロックを分周することで、第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)と同期を図るための同期信号(水平同期信号・垂直同期信号)を生成し、第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)に出力する。本実施形態では、画像制御部145(VDP)のフレームレートは1秒間に30回の描画(画像の表示)が行われるように30fps(1/30秒=約33ms)となっているが、1秒間に60回の描画(画像の表示)が行われるように60fps(1/60秒=約16.6ms)としてもよい。
音声制御部148は、音声出力装置9と接続しており、演出制御部130mから送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、第1画像表示装置70(メイン液晶)、及び、第2画像表示装置71(サブ液晶)の表示に合わせて音声データや楽曲データ(BGM、SE)等を音声出力装置9から出力させる制御を行う。
ランプ制御部150は、演算処理を行うランプCPU150aと、ランプ制御プログラムが格納されたランプROM150b、演算処理時のワークエリアとなるランプRAM150c、及び、入出力ポート等を備えている。
ランプCPU150aは、水晶発振器からの動作クロックを受けてランプROM150bに記憶されたランプ制御プログラムを読み出し、ランプRAM150cをワークエリアとして活用しながら演出に関する演算処理を行うことで、演出制御部130mから受信した演出指示コマンド等に応じて、各種照明装置や各種駆動装置などの被制御装置に所定の演出を行わせるための制御を行う(データやコマンドを出力する)。
ランプ制御部の入出力ポートには、枠用照明装置10、ボタン駆動装置17b、盤用照明装置76、及び、サブ情報表示装置80が接続されており、演出制御部130m(サブCPU130a)から送信された各種の演出データ(コマンド含む)に基づいて、枠用照明装置10、盤用照明装置76、及び、サブ情報表示装置80の各種LEDの点灯制御を行ったり、ボタン駆動装置17b、及び、盤用駆動装置75のモータやソレノイドといった駆動源の駆動制御を行ったりする。
電源基板160は、遊技機1の外部から供給される電源から遊技機1の動作に必要なメイン電源(動作電源)を生成して遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)に供給する。電源基板160には、電源断(停電)が発生したか否かを検出すると共に、電源断(停電)の発生に基づき電断検出信号を主制御基板110に出力する電断検出回路162と、電源断(停電)時に主制御基板110に対してバックアップ電源を供給するためのバックアップ電源回路163を備える。
また、電源基板160は、遊技機1(主制御基板110、払出制御基板120、演出制御基板130や各種電子部品)へのメイン電源の供給を行うON状態と停止するOFF状態とに切り替えるための電源スイッチを遊技店の店員によって操作可能なように備えており、電源スイッチをON状態にするとメイン電源の供給が開始されて遊技機1の動作が開始する。なお、電源スイッチがOFF状態であっても主制御基板110へのバックアップ電源の供給は維持される。
電断検出回路162は、遊技機1に供給される電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検出信号を主制御基板110に出力する。より具体的には、電断検出信号がハイレベルになるメインCPU110aは動作可能状態となり、電断検出信号がローレベルになるとメインCPU110aは動作停止状態になる。
バックアップ電源回路163は、遊技機への通電時に蓄電するコンデンサを備えており、電源断(停電)が発生するとコンデンサに蓄えられていたバックアップ用の電源電圧を主制御基板110のメインRAM110cに対して供給する。これにより、電源断(停電)時においてもメインRAM110cや払出RAM121cの記憶内容が保持されることになり、電源断(停電)からの復旧後に遊技の制御状態を電源断(停電)前の状態に復旧させることができる。なお、払出制御基板120や演出制御基板130にバックアップ電源を供給するようにしてもよい。
(遊技状態の説明)
次に、遊技が進行する際の遊技状態について説明する。本実施形態においては、特別図柄の大当たり判定に関する状態として「低確率状態」と「高確率状態」とを有し、第2始動口47が有する可動部材48に関する状態として「非時短状態」と「時短状態」とを有する。
本実施形態では、以下の3つの遊技状態が設けられている。
(1)「低確率状態」且つ「非時短状態」である低確非時短遊技状態(通常遊技状態)
(2)「低確率状態」且つ「時短状態」である低確時短遊技状態(時短遊技状態)
(3)「高確率状態」且つ「時短状態」である高確時短遊技状態(確変遊技状態)
なお、遊技を開始したときの遊技状態、すなわち遊技機1の初期の遊技状態は、「低確非時短遊技状態」に設定されている。なお、本実施形態においては「低確時短遊技状態」及び「高確時短遊技状態」は通常遊技状態よりも遊技者に有利な遊技状態であることから「特定遊技状態」と称する場合がある。
本実施形態において「低確率状態」というのは、例えば、遊技の有利度合いの段階である(大当たり判定における大当たり確率の)設定値が「1」の場合において、第1始動口45、又は、第2始動口47に遊技球が入球したことを条件として行われる特別図柄の大当たり判定において、大当たりの当選確率が約1/300と低く設定された遊技状態を言う。これに対して「高確率状態」というのは、低確率状態と比べて大当たりの当選確率が向上し、設定値が「1」の場合において、大当たりの当選確率が約1/60と高く設定された遊技状態を言う。
具体的には、設定値は「1」〜「4」の4種類となっており、設定値が「1」の場合、低確率状態での大当たりの当選確率は約1/300となり、高確率状態での大当たりの当選確率は約1/60となり、設定値が「2」の場合、低確率状態での大当たりの当選確率は約1/295となり、高確率状態での大当たりの当選確率は約1/59となり、設定値が「3」の場合、低確率状態での大当たりの当選確率は約1/290となり、高確率状態での大当たりの当選確率は約1/58となり、設定値が「4」の場合、低確率状態での大当たりの当選確率は約1/285となり、高確率状態での大当たりの当選確率は約1/57となっている。
したがって、「高確率状態」では、「低確率状態」よりも、大当たりに当選しやすいことになる。また、低確率状態から高確率状態に変化するのは、後述する大当たり遊技を終了した後である。そのため、本実施形態では、高確率状態への移行の契機となる大当たりを「確変大当たり」と言う。また、低確率状態への移行の契機となる大当たりを「通常大当たり」と言う。
本実施形態において「非時短状態」というのは、普図ゲート44を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「時短状態」よりも長く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口47の開放時間が短く設定されやすい遊技状態を言う。例えば、普図ゲート44を遊技球が通過すると、普通図柄の当たり抽選が行われて、普通図柄表示器62において普通図柄の変動表示が行われるが、普通図柄は変動表示が開始されてから、例えば30秒後に停止表示する。そして、抽選結果が当たりであった場合には、普通図柄の停止表示後に、第2始動口47が例えば0.2秒間、開放態様に制御される。
これに対して「時短状態」というのは、普図ゲート44を遊技球が通過したことを条件として行われる普通図柄の当たり抽選において、その抽選結果に対応する普通図柄の平均の変動時間が「非時短状態」よりも短く設定され、かつ、当たりに当選した際の第2始動口47の開放時間が例えば2.5秒と、「非時短状態」よりも長く設定された遊技状態を言う。さらに、「非時短状態」においては普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が例えば1/128と低く設定され、「時短状態」においては普通図柄抽選において当たりに当選する確率が例えば127/128と高く設定される。したがって、「時短状態」においては、「非時短状態」よりも、普図ゲート44を遊技球が通過すると、第2始動口47が開放態様に制御されやすくなる。これにより、「時短状態」では、遊技者は遊技球を消費し難い状態で遊技を有利に進行することが可能となる。
なお、実施形態において、「時短状態」は、「非時短状態」と比べて、普通図柄の変動時間、第2始動口47の開放時間、及び、普通図柄抽選の当選確率が有利になるよう設定されている。しかしながら、「時短状態」は、普通図柄の変動時間、第2始動口47の開放時間、及び、普通図柄抽選の当選確率のいずれか1つのみが有利になるように設定されていてもよい。また、非時短状態では、普通図柄の当たり抽選において当たりに当選する確率が例えば0/128となるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、高確率状態のときに大当たりに当選する確率が、低確率状態のときに大当たりに当選する確率の5倍(設定値に拘らず共通)となっている大当たりと判定される確率は5倍に限られず、10倍以下の値であれば3倍や8倍といった任意の値に設定してもよい。
また、本実施形態では、大当たり判定において大当たりよりも有利者に有利な度合いが低い小当たりに当選しないようになっているが、例えば、約1/100の確率で小当たりに当選するようにしてもよい。この場合には、設定値が「1」〜「4」の何れであるかに拘らず小当たり確率が同一となるようにするとよい。
また、設定値が大きくなるほど遊技者に有利となる(大当たり確率が高くなる)ようになっているが、それとは逆に設定値が小さくなるほど遊技者に有利となる(大当たり確率が高くなる)ようにしてもよい。
また、全ての設定値(1〜4)において低確率状態及び/又は高確率状態で大当たりと判定される確率が同一となるようにしてもよいし、例えば2つ又は3つの設定値(1及び2、1〜3等)において低確率状態及び/又は高確率状態で大当たりと判定される確率が同一となるようにしてもよい。また、本実施形態の設定値は、1〜4の4段階となっているが、4段階に限られず、4段階よりも多くても良いし、少なくても良い。
次に、図10〜図13を参照して、メインROM110bに記憶されている各種のテーブルの詳細について説明する。
(大当たり判定テーブル)
図10(a)は、第1始動口45への遊技球の入賞(入球)に基づき取得した特図判定情報を判定(大当たり判定)するための第1特別図柄用の大当たり判定テーブルであり、図10(b)は、第2始動口47への遊技球の入賞(入球)に基づき取得した特図判定情報を判定(大当たり判定)するための第2特別図柄用の大当たり判定テーブルである。
図10(a)〜(b)に示すように、大当たり判定テーブルには、現在の設定値と、現在の確率状態と、大当たり判定用乱数値と、大当たり判定結果(大当たり、ハズレ)とが対応付けられており、参考として最右欄に「大当たり」である場合のおおよその当選確率が記載されている。
メインCPU110aは、図10(a)に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブル又は図10(b)に示す第2特別図柄用の大当たり判定テーブルを参照し、現在の設定値、確率状態、大当たり判定用乱数値に基づいて、「大当たり」、「ハズレ」の何れであるのかを判定する。
例えば、図10(a)に示す第1特別図柄用の大当たり判定テーブルによれば、設定値が「1」であって通常遊技状態であるときには、「100」〜「299」という200個の大当たり判定用乱数値が「大当たり」と判定される。そして、大当たりと判定される以外の大当たり判定用乱数値が「ハズレ」と判定される。
なお、第1始動口45への遊技球の入賞に基づき取得された特図判定情報は、メインRAM110cの第1特図判定情報保留記憶領域に記憶され、第2始動口47への遊技球の入賞に基づき取得された特図判定情報は、メインRAM110cの第2特図判定情報保留記憶領域に記憶される。そして、大当たり判定を行う際に第1特図判定情報保留記憶領域又は第2特図判定情報保留記憶領域に記憶されている特図判定情報がメインRAM110cの特図判定情報当該記憶領域にシフトされ、シフトされた特図判定情報を用いて大当たり判定が行われることになる。
また、第1特図判定情報保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部〜第4記憶部まで分かれており、これら第1記憶部〜第4記憶部に記憶された特図判定情報に対応する保留アイコンが第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1〜第4表示部70B4にそれぞれ表示される。第2特図判定情報保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部〜第4記憶部まで分かれており、これら第1記憶部〜第4記憶部に記憶された特図判定情報に対応する保留アイコンが第2保留アイコン表示領域70Dの第1表示部70D1〜第4表示部70D4にそれぞれ表示される。
(特別図柄判定テーブル)
図11(a)は、大当たりと判定されたときの特別図柄の種類を決定するための大当たり用の特別図柄判定テーブルであり、図11(b)は、ハズレと判定されたときの特別図柄の種類を決定するためのハズレ用の特別図柄判定テーブルである。
図11(a)〜(b)に示すように、特別図柄判定テーブルには、停止表示させる特別図柄の種別と、特別図柄判定用乱数値と、特別図柄の判定結果と、判定結果に対応する停止特図データと、判定結果に対応する特別図柄指定コマンドとが対応付けられている。
特別図柄「00」及び「10」は、大当たり遊技が実行されないハズレ特別図柄となっている。特別図柄「01」及び「04」は、第1大当たり遊技を実行する大当たり特別図柄となっており、特別図柄「02」及び「05」は、第2大当たり遊技を実行する大当たり図柄となっており、特別図柄「03」は、第3大当たり遊技を実行する大当たり図柄となっている。
「第1大当たり遊技」では、大入賞口50を最大29.5秒まで開放させた後に大入賞口50を2秒間に亘って閉鎖させるラウンド遊技を6回まで実行するようになっている。なお、ラウンド遊技では、開放時間の経過前であっても規定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口50に入賞すると1つのラウンド遊技が終了するようになっている。また、第1大当たり遊技の終了後は、特別図柄の変動表示が100回行われるまで低確非時短遊技状態(時短遊技状態)に設定されるようになっている。
「第2大当たり遊技」では、大入賞口50を最大29.5秒まで開放させた後に大入賞口を2秒間に亘って閉鎖させるラウンド遊技を10回まで実行するようになっている。また、第2大当たり遊技の終了後は、特別図柄の変動表示が10000回行われるまで高確時短遊技状態(確変遊技状態)に設定されるようになっている。そのため、高確率遊技状態の大当たり当選確率からすると、ほぼ次回の大当たりが確定するようになっている。
「第3大当たり遊技」では、第2大入賞口56を最大29.5秒まで開放させた後に大入賞口を2秒間に亘って閉鎖させるラウンド遊技を4回まで実行するようになっている。また、第3大当たり遊技の終了後は、特別図柄の変動表示が10000回行われるまで高確時短遊技状態(確変遊技状態)に設定されるようになっている。そのため、高確率遊技状態の大当たり当選確率からすると、ほぼ次回の大当たりが確定するようになっている。
なお、第1特別図柄及び第2特別図柄のそれぞれに1つのハズレ特別図柄が対応付けられているが、第1特別図柄及び第2特別図柄の少なくとも一方に複数のハズレ特別図柄を対応付けるようにしてもよい。
メインCPU110aは、図11(a)〜(b)の何れかに示す特別図柄判定テーブルを参照し、停止表示させる特別図柄の種別と、特別図柄判定用乱数値とに基づいて特別図柄の種類、停止特図データ及び特別図柄指定コマンドを判定し、特別図柄指定コマンドを演出制御基板130に送信するようになっている。
図11に示す特別図柄判定テーブルの第1の特徴としては、大当たり特別図柄の種類、ハズレ特別図柄の種類が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。このようにすることで、複雑な遊技性とならずに、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
図11に示す特別図柄判定テーブルの第2の特徴としては、各種大当たり特別図柄の選択割合、各種ハズレ図柄の選択割合が設定値によって変化せずに一定である点が挙げられる。このようにすることで、遊技者の有利度合いが設定値によって極端に変わってしまうことがなくなり、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
(特図変動パターン判定テーブル)
図12(a)は、非時短状態における特別図柄の変動パターンを決定するための非時短状態用の特図変動パターン判定テーブルであり、図12(b)は、時短状態における特別図柄の変動パターンを決定するための時短状態用の特図変動パターン判定テーブルである。
図12に示すように、特図変動パターン判定テーブルには、変動表示を行う特別図柄(始動口)の種別と、大当たり判定結果と、特別図柄判定結果(停止特図データ)と、リーチ判定用乱数値と、第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)と、特図変動パターン判定用乱数値と、判定結果としての特図変動パターンと、特別図柄の変動時間と、特図変動パターンを示す特図変動パターン指定コマンドとが対応付けられている。
したがって、「特図変動パターン」とは、特別図柄の種別、大当たり判定結果、特別図柄の種類、及び、特別図柄の変動時間を特定可能なものといえる。
メインCPU110aは、図12に示す特図変動パターン判定テーブルを参照し、大当たり判定結果、特別図柄判定結果(停止特図データ)、リーチ判定用乱数値、第1特図保留数(U1)又は第2特図保留数(U2)、特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特図変動パターンを判定し、特図変動パターンに応じた特図変動パターン指定コマンドを演出制御基板130に送信するようになっている。
また、演出制御基板130では、後述するように、変動パターン指定コマンド(大当たり判定結果、特別図柄判定結果等)に応じて、演出図柄70aの変動表示を伴う変動演出の内容(演出態様)を決定するようになっているため、図12に示す特図パターン判定テーブルの最右欄には、参考として変動演出で実行可能となる演出内容が記載されている。
図12に示す変動パターン判定テーブルに示す演出内容として、「通常変動」、「短縮変動」、「超短縮変動」、「ロング変動」とは、3つの演出図柄70aがバラバラに高速で変動して、リーチとならずに停止する演出である。
また、「リーチ」とは、大当たりを報知する演出図柄70aの組合せの一部が仮停止して、他の演出図柄70aが変動を行うような、大当たり遊技が実行されることを遊技者に期待させる演出を意味する。例えば、大当たりを報知する演出図柄70aの組合せとして「777」の3つの演出図柄70aの組み合わせが設定されている場合に、左側領域と右側領域に同じ演出図柄70aが「7」で仮停止して、中央領域で残りの演出図柄70aが変動を行っている態様をいう。
なお、「仮停止」とは、演出図柄70aが小さく揺れ動いたり、演出図柄70aが小さく変形したりして、遊技者に演出図柄70aが停止しているかのようにみせている(完全に停止していない)態様をいう。
また、「ノーマルリーチ」とは、左側領域と右側領域に同じ演出図柄70aが仮停止し、中央領域で残り1つの演出図柄70aが変動するリーチ演出を意味しており、大当たりの期待度が最も低いリーチ演出である。
また、「SPリーチ」、「特殊SPリーチ」とは、ノーマルリーチよりも大当たりの期待度が高いスーパーリーチ演出であり、ノーマルリーチ演出から発展演出が実行され、その後に実行される。例えば、2つの演出図柄70aが通常サイズよりも縮小して第1画像表示装置70の画面上部に移動し(リーチ状態を形成している演出図柄70aが通常サイズよりも小さくなる図柄変化演出が行われ)、第1画像表示装置70の表示領域のほぼ全域を用いて特別なリーチ演出を行うようになっている。なお、「特殊SPリーチ」は、「SPリーチ」よりも特殊な演出が実行される。
また、「SPSPリーチ」、「SPSP「7」リーチ」とは、スーパーリーチよりも大当たりの期待度が高いスペシャルリーチ演出となっており、ノーマルリーチ演出又はスーパーリーチ演出の後に実行される。例えば、ノーマルリーチ演出から発展演出が実行され、その後に3つの演出図柄70aが最小サイズに縮小して第1画像表示装置70の画面左上隅部に移動し(リーチ状態を形成している演出図柄70aが通常サイズよりも小さくなる図柄変化演出が行われ)、第1画像表示装置70の表示領域のほぼ全域を用いて「SPリーチ」よりも特別なリーチ演出を行うようになっている。なお、「SPSPリーチ」では、「7」以外の演出図柄70aでリーチ演出が実行され、「SPSP「7」リーチ」では、「7」の図柄でリーチ演出が実行される。
また、「全回転リーチ」とは、大当たり確定となるリーチとなっており、ノーマルリーチ演出の後に実行される。例えば、ノーマルリーチ演出から発展演出が実行され、その後に3つの演出図柄70aが全て同一で揃った状態で低速に変動し、第1画像表示装置70の表示領域のほぼ全域を用いて「SPSPリーチ」や「SPSP「7」リーチ」よりも特別なリーチ演出(大当たり確定のリーチ演出)を行うようになっている。
本実施形態では、リーチ演出に係る大当たり当選期待度としては、ノーマルリーチ演出<SPリーチ演出<SPSPリーチ演出<全回転リーチ演出(大当たり確定)の順で高くなっている。
なお、短縮変動又は超短縮変動が実行される場合には、3つの演出図柄70aが同時に変動表示(スクロール)を開始する第1開始表示態様によって演出図柄70aが変動表示を開始し、3つの演出図柄70aが同時に仮停止する第1停止表示態様によって演出図柄70aが仮停止するようになっており、その他の変動演出(通常変動、ロング変動、ノーマルリーチ、SPリーチ、特殊SPリーチ、SPSPリーチ、SPSP「7」リーチ、全回転リーチが実行される場合には、3つの演出図柄70aが左→右→中の順に変動表示(スクロール)を開始する第2開始表示態様によって演出図柄70aが変動表示を開始し、3つの演出図柄70aが左→右→中の順に仮停止する第2停止表示態様によって演出図柄70aが仮停止するようになっている。
図12に示す特図変動パターン判定テーブルの第1の特徴としては、決定される特図変動パターンの種類が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。このようにすることで、特図変動パターンから設定値を見破ることが難しくなり、公平な遊技を提供することが可能となる。
図12に示す特図変動パターン判定テーブルの第2の特徴としては、各特図変動パターンの選択割合が設定値によって変化せずに同一である点が挙げられる。このようにすることで、特図変動パターンから設定値を見破ることが難しくなり、公平な遊技を提供することが可能となる。
図12に示す特図変動パターン判定テーブルの第3の特徴としては、非時短状態中において第1特図保留数が2又は3に増加すると、第1特別図柄の変動パターンとして短縮変動が決定され易くなる一方、非時短状態中において第2特図保留数が2又は3に増加しても、第2特別図柄の変動パターンとして短縮変動が決定されない点が挙げられる。このようにすることで、非時短状態において右打ちした場合よりも左打ちした場合の特別図柄の変動表示の時間効率(実行効率)を上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図12に示す特図変動パターン判定テーブルの第4の特徴としては、時短状態中において第1特図保留数が1〜3に増加しても、第1特別図柄の変動パターンとして(超)短縮変動が決定されない一方、時短状態中において第2特図保留数が1〜3に増加すると、第2特別図柄の変動パターンとして(長)短縮変動が決定され易くなる点が挙げられる。このようにすることで、時短状態において左打ちした場合よりも右打ちした場合の特別図柄の変動表示の時間効率(実行効率)を上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図12に示す特図変動パターン判定テーブルの第5の特徴としては、非時短状態中に第1特別図柄のハズレ変動表示(ハズレとなる第1変動演出)が実行される場合よりも、時短状態中に第1特別図柄のハズレ変動表示(ハズレとなる第1変動演出)が実行される場合の方が、同一の変動パターンによる変動表示(変動演出)が実行され易い(実行される変動パターンの種類が少ない)点が挙げられる。このようにすることで、第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行され易い非時短状態中における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図12に示す特図変動パターン判定テーブルの第6の特徴としては、非時短状態中に第1特別図柄の大当たり変動表示(大当たりとなる第1変動演出)が実行される場合よりも、時短状態中に第1特別図柄の大当たり変動表示(大当たりとなる第1変動演出)が実行される場合の方が、同一の変動パターンによる変動表示(変動演出)が実行され易い(実行される変動パターンの種類が少ない)点が挙げられる。このようにすることで、第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行され易い非時短状態中における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図12に示す特図変動パターン判定テーブルの第7の特徴としては、時短状態中に第2特別図柄のハズレ変動表示(ハズレとなる第2変動演出)が実行される場合よりも、時短状態中に第1特別図柄のハズレ変動表示(ハズレとなる第1変動演出)が実行される場合の方が、同一の変動パターンによる変動表示(変動演出)が実行され易い(実行される変動パターンの種類が少ない)点が挙げられる。このようにすることで、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)が実行され易い時短状態中における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図12に示す特図変動パターン判定テーブルの第8の特徴としては、時短状態中に第2特別図柄の大当たり変動表示(大当たりとなる第2変動演出)が実行される場合よりも、時短状態中に第1特別図柄の大当たり変動表示(大当たりとなる第1変動演出)が実行される場合の方が、同一の変動パターンによる変動表示(変動演出)が実行され易い(実行される変動パターンの種類が少ない)点が挙げられる。このようにすることで、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)が実行され易い時短状態中における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図12に示す特図変動パターン判定テーブルの第9の特徴としては、時短状態中に第1特別図柄のハズレ変動表示(ハズレとなる第1変動演出)が実行される場合よりも、時短状態中に第2特別図柄のハズレ変動表示(ハズレとなる第2変動演出)が実行される場合の方が、実行される変動パターンの種類が多い点が挙げられる。このようにすることで、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)が実行され易い時短状態中における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図12に示す特図変動パターン判定テーブルの第10の特徴としては、非時短状態中に第1特別図柄のハズレ変動表示(ハズレとなる第2変動演出)を実行する場合における第1特図保留数が最大数(ここでは「3」)での平均変動時間と最大数よりも少ない所定数(例えば「1」)での平均変動時間との差よりも、時短状態中に第1特別図柄のハズレ変動表示(ハズレとなる第1変動演出)を実行する場合における第1特図保留数の最大数(ここでは「3」)での平均変動時間と最大数よりも少ない所定数(例えば「1」)での平均変動時間との差の方が小さい(厳密には時短状態中に第1特別図柄のハズレ変動表示を実行する場合には、第1特図保留数による平均変動時間に差がない)点が挙げられる。このようにすることで、非時短状態中における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図12に示す特図変動パターン判定テーブルの第11の特徴としては、時短状態中に第2特別図柄のハズレ変動表示(ハズレとなる第2変動演出)を実行する場合における第2特図保留数が最大数(ここでは「3」)での平均変動時間と最大数よりも少ない所定数(例えば「1」)での平均変動時間との差よりも、時短状態中に第1特別図柄のハズレ変動表示(ハズレとなる第1変動演出)を実行する場合における第1特図保留数の最大数(ここでは「3」)での平均変動時間と最大数よりも少ない所定数(例えば「1」)での平均変動時間との差の方が小さい(厳密には時短状態中に第1特別図柄のハズレ変動表示を実行する場合には、第1特図保留数による平均変動時間に差がない)点が挙げられる。このようにすることで、時短状態中における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、時短状態中の第1特別図柄のハズレ変動表示(ハズレとなる第1変動演出)を実行する場合に、第1特図保留数による平均変動時間に差を設けるようにしてもよい。具体的には、第1特図保留数が「0」または「1」の場合には変動時間が12秒のロング変動を実行し、「2」又は「3」の場合には変動時間が10秒の通常変動を実行するようにするとよい。この場合であっても、非時短状態中に第1特別図柄のハズレ変動表示を実行する場合における第1特図保留数が最大数(ここでは「3」)での平均変動時間と最大数よりも少ない所定数(例えば「1」)での平均変動時間との差よりも、時短状態中に第1特別図柄のハズレ変動表示を実行する場合における第1特図保留数の最大数(ここでは「3」)での平均変動時間と最大数よりも少ない所定数(例えば「1」)での平均変動時間との差の方が小さくなるようにするとよい。
また、非時短状態中であっても時短状態中であっても第1特別図柄の大当たり変動表示(大当たりとなる第1変動演出)を実行する場合に、第1特図保留数による平均変動時間に差を設けるようにしてもよい。この場合であっても、非時短状態中での第1特図保留数が最大数(ここでは「3」)での平均変動時間と最大数よりも少ない所定数(例えば「1」)での平均変動時間との差よりも、時短状態中での第1特図保留数が最大数(ここでは「3」での平均変動時間と最大数よりも少ない所定数(例えば「1」)での平均時間との差の方が、小さくなるようにするとよい。
図12に示す特図変動パターン判定テーブルの第12の特徴としては、時短状態中に第1特別図柄の大当り変動表示(大当たりとなる第1変動演出)を実行する場合、非時短状態中に第1特別図柄の大当たり変動表示を実行する場合又は時短状態中に第2特別図柄の大当たり変動表示を実行する場合に実行される最大変動時間の変動パターンよりも変動時間が短い変動パターンによって実行される点が挙げられる。このようにすることで、第1特別図柄の変動表示が実行され易い非時短状態中及び第2特別図柄の変動表示が実行され易い時短状態中における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(事前判定テーブル)
図13(a)は、非時短状態中の第1始動口45への遊技球の入賞に基づき取得した特図判定情報を事前判定(先読み)するための非時短状態用の事前判定テーブルであり、図13(b)は、時短状態中の第2始動口47への遊技球の入賞に基づき取得した特図判定情報を事前判定(先読み)するための時短状態用の事前判定テーブルである。
図13に示すように、事前判定テーブルには、特別図柄(始動口)の種別と、大当たり判定結果と、特別図柄判定結果と、リーチ判定用乱数値と、特図変動パターン判定用乱数値と、判定結果としての特図予定変動パターンと、特図予定変動パターンを示す先読み指定コマンドとが対応付けられている。
したがって、「特図予定変動パターン」とは、特別図柄の種別、大当たり判定の判定結果、特別図柄の種類、及び、実行予定の特図変動パターンを特定可能なものといえる。
メインCPU110aは、図13に示す事前判定テーブルを参照し、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値および特図変動パターン判定用乱数値に基づいて、特図予定変動パターンを判定し、特図予定変動パターンに対応する先読み指定コマンドを演出制御基板130に送信するようになっている。
次に、遊技機1における遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
(主制御基板のメイン処理)
図14を用いて、主制御基板110のメイン処理を説明する。図14は、主制御基板110のメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、電源基板160から電源電圧が供給されることで発生するシステムリセットがメインCPU110aに入力されることで行われる。
まず、メインCPU110aは、ステップS1において、全割込を禁止し、ステップS2において、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定を行い、ステップS3において、他の基板の起動待ち処理を行う。具体的には、主制御基板110からのコマンドの取りこぼしが無いように、払出制御基板120や演出制御基板130が起動するのを1秒間に亘って待機する。
メインCPU110aは、ステップS4において、メインRAM110cのRWM領域へのアクセスを許可し、ステップS5において、発射許可指定コマンドを払出制御基板120に送信する。これにより、払出制御部121によって発射装置26による遊技球の発射を許可するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS6において、メインRAM110cの遊技用RWM領域に電源復旧であることを示すバックアップフラグがセーブされているか否かを判定する。バックアップフラグがセーブされている場合には、電源復旧であるものとしてステップS7に処理を移し、バックアップフラグがセーブされていない場合には、初回の電源投入であるものとしてステップS8に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS7において、メインRAM110cの遊技用RWM領域(設定値領域を除く)のチェックサム(異常判定データ)を算出する。
メインCPU110aは、ステップS8において、設定変更操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ112a、及び、RWMクリアスイッチ111aがON状態であるか否かを判定する。設定変更操作があった場合には、設定変更モードに移行するものとしてステップS9に処理を移し、設定変更操作がなかった場合には、ステップS10に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS9において、設定変更処理を行う。具体的には、状態確認表示器68に設定変更中又は設定確認中であることを示す状態確認表示を表示すると共に、情報表示器113の1つの7セグメントLEDに遊技用RWM領域の設定値領域にセーブされている現在の設定値を表示し、設定変更指定コマンドを演出制御基板130に送信する。
さらに、RWMクリアスイッチ111aの操作がある毎に設定値を「1」〜「4」の範囲で変更(更新)すると共に、7セグメントLEDに更新後の設定値を表示し、設定キースイッチ112aがON状態からOFF状態になる設定確定操作があると、設定値を確定させるものとして変更(更新)後の設定値を設定値領域にセーブし、情報表示器113での設定値の表示を終了すると共に、状態確認表示器68での状態確認表示を終了し、設定変更モードを終了させるための処理を行う。
なお、設定変更指定コマンドを受信した演出制御基板130では、設定値の変更中であることを報知するための設定変更報知を実行するための処理が行われることになる。具体的には、画像表示装置70、71に設定値の変更中であることを示す設定変更中画面を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置76を設定変更中に亘って所定の発光色(例えば白色)で全点灯させたりする。なお、音声出力装置9から設定変更中であることを示す設定変更報知音(「設定変更中です」)が出力されるようにしてもよい。
メインCPU110aは、ステップS10において、チェックサムが正常であるか否かを判定する。具体的には、遊技用RWM領域にセーブされているチェックサムと、ステップS7で算出したチェックサムが一致するか否かを判定する。チェックサムが正常である(遊技用RWM領域のデータに異常がない)場合には、ステップS11に処理を移し、チェックサムが正常でない(遊技用RWM領域のデータに異常がある)場合には、電源断前の制御状態に正常に復帰できないものとして、ステップS12に処理を移す。
なお、バックアップフラグがセーブされていない場合、つまり、初回の電源投入の場合には、チェックサムが異常であると判定されるようになっている。
メインCPU110aは、ステップS11において、設定値領域の設定値は適正範囲(ここでは、1〜4)であるか否かを判定する。設定値領域の設定値が適正範囲であると判定された場合には、ステップS13に処理を移し、設定値領域の設定値が適正範囲ではないと判定された場合には、ステップS12に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS12において、復帰不可能エラー処理を行う。具体的には、情報表示器113に復帰不可能エラーを示すエラー情報「E」を表示し、演出制御基板130に復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー指定コマンドを送信した後に、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、出力ポートをクリアした後に遊技情報出力端子板90のセキュリティ信号端子から復帰不可能エラーの発生を示す復帰不可能エラー信号(セキュリティ信号)を出力し、電源供給が完全に断たれるまで待機する処理を行う。これにより、演出制御基板130では、復帰不可能エラー報知を実行するための処理が行われることになる。
「復帰不可能エラー」とは、遊技の制御が行われなくなる(遊技の制御に移行しなくなる)エラー状態となっており、設定変更処理が実行されないと解除されないようになっている。そのため、復帰不可能エラーが発生した場合には、電源基板160に設けられる電源スイッチをOFFにした後に、設定変更操作を伴わずに電源スイッチをONにしたとしても解除されることがなく、設定変更操作を伴って電源スイッチをONにしなければならなくなっている。なお、復帰不可能エラー中にあっては、各種入力装置(各種スイッチ、各種センサ)からの信号入力の有無を一切監視しないようになっている。
なお、「復帰不可能エラー」は、設定変更処理が実行されないと解除されないようにしていたが、設定変更処理が伴わないRWMクリアが実行されたときにも解除されるようにしても良い。
「復帰不可能エラー報知」とは、復帰不可能エラーが発生したことを認識させるための報知であり、画像表示装置70、71に復帰不可能エラー画面(「復帰不可能エラーです。設定変更を行って下さい」)を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置76を電源断まで所定の発光色(例えば赤)で全点灯させたり、音声出力装置9から復帰不可能エラーが発生したことを示す復帰不可能エラー音(「復帰不可能エラーです」+ブザー音)を電源断まで出力したりすることである。
なお、これら音声出力装置9と、枠用照明装置10と、画像表示装置70、71と、盤用照明装置76とを総称して「演出装置」と記載する場合がある。
メインCPU110aは、ステップS13において、RWMクリア操作があったか否かを判定する。具体的には、RWMクリアスイッチ111aがON状態であるか否かを判定する。RWMクリア操作があった場合には、RWMクリアを実行するものとしてステップS14に処理を移し、RWMクリア操作がなかった場合には、ステップS16に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS14において、RWMクリア処理を行う。具体的には、遊技の制御状態を初期化(遊技用RWM領域の設定値領域以外を初期化)するための処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS15において、遊技の制御状態が初期化されたこと及び現在の遊技状態(ここでは通常遊技状態としての低確非時短遊技状態)を示す電源投入指定コマンドを払出制御基板120及び演出制御基板130に送信し、ステップS21に処理を移す。これにより、演出制御基板130では、電源投入報知を実行するための処理が行われることになる。
「電源投入報知」とは、遊技の制御状態が初期化されたことを認識させるための報知であり、画像表示装置70、71に電源投入時の初期画面(背景画像と初期演出図柄「135」)を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置76を所定期間(例えば60秒間)に亘って所定の発光色(例えば赤色)で全点灯させたり、音声出力装置9からRWM領域が初期化されたことを示す電源投入報知音(「RWMがクリアされました」+ブザー音)を所定期間(例えば30秒間)に亘って出力したりすることである。
なお、電源投入報知において、画像表示装置70、71に初期画面を表示するのではなく、画像表示装置70、71にRWMがクリアされたことを報知する表示を表示するようにしても良い。
メインCPU110aは、ステップS16において、設定確認操作があったか否かを判定する。具体的には、設定キースイッチ112aがON状態であるか否かを判定する。設定確認操作があった場合には、設定確認モードに移行するものとしてステップS17に処理を移し、設定確認操作がなかった場合には、遊技の制御状態を電源断前の状態に復帰させるためにステップS18に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS17において、設定確認処理を行う。具体的には、状態確認表示器68に設定変更中又は設定確認中であることを示す状態確認表示を表示すると共に、情報表示器113の1つの7セグメントLEDに遊技用RWM領域の設定値領域にセーブされている現在の設定値を表示し、設定確認指定コマンドを演出制御基板130に送信する。
さらに、設定キースイッチ112aがON状態からOFF状態になる確認終了操作があると、情報表示器113での設定値の表示を終了すると共に、状態確認表示器68での状態確認表示を終了し、設定確認モードを終了させるための処理を行う。
なお、設定確認指定コマンドを受信した演出制御基板130では、設定確認が行われていることを報知するための設定確認報知を実行するための処理が行われることになる。具体的には、画像表示装置70、71に設定確認中であることを示す設定確認中画面を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置76を設定確認中に亘って所定の発光色(例えば白)で全点灯させたりする。なお、音声出力装置9から設定確認中であることを示す設定確認報知音(「設定値の確認中です」)が出力されるようにしてもよい。
メインCPU110aは、ステップS18において、遊技用RWM領域にセーブされているバックアップフラグ及びチェックサムをクリア(0クリア)し、電源復旧時の遊技用RWM領域の設定を行う。これにより、遊技の進行状態(制御状態)が電源断前の状態に復帰(復旧)するので、電源断前の状態から遊技を再開することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS19において、遊技の制御状態が復旧したこと及び停電発生前の遊技状態を示す電源復旧指定コマンドを演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では、後述する設定確認報知等を終了させて電源復旧報知を実行するための処理が行われることになる。
「電源復旧報知」とは、遊技の制御状態が電源断前の状態に復帰したことを認識させるための報知であり、画像表示装置70、71に電源復旧時の初期画面(背景画像と初期演出図柄「135」)を表示したり、枠用照明装置10や盤用照明装置76を所定期間(例えば60秒間)に亘って所定の発光色(例えば青色)で全点灯させたり、音声出力装置9から電源が(停電から)復旧したことを示す電源復旧報知音(「電源が復旧されました」+ブザー音)を所定期間(例えば30秒間)に亘って出力したりすることである。
なお、電源復旧報知において、画像表示装置70、71に初期画面を表示するのではなく、画像表示装置70、71に電源が復旧されたことを報知する表示を表示するようにしても良い。
メインCPU110aは、ステップS20において、その他のコマンド(第1特図保留数(U1)、及び、第2特図保留数(U2)を示す特図保留数指定コマンド、普図保留数(G)を示す普図保留数指定コマンド等)を演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では特図保留数や普図保留数を把握することが可能となると共に、第1画像表示装置70に第1保留アイコンや第2保留アイコンを表示させるための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS21において、設定値指定コマンドを演出制御基板130に送信する。これにより、演出制御基板130では現在の設定値を把握することが可能となる。なお、この設定値指定コマンドは、電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドが送信される前に演出制御基板130に送信してもよい。また、設定値指定コマンドを特別図柄の変動表示の開始毎にも送信してもよいし、大当たり遊技の開始毎にも送信してもよい。
メインCPU110aは、ステップS22において、タイマ割込(4ミリ秒)を発生させるためのCTC(カウンタタイマサーキット)を起動し、ステップS23において、全割込を許可する。
メインCPU110aは、ステップS24において、特別図柄の変動態様(変動時間)を決定するためのリーチ判定用乱数値、及び、特別図柄判定用乱数値を更新する処理を行い、ステップS25において、大当たり判定用初期値乱数値、特別図柄判定用初期値乱数値、当たり判定用初期値乱数値、及び、普通図柄決定用初期値乱数値の更新を行う初期値乱数値更新処理を行う。
次に、メインCPU110aは、ステップS26において電源断(停電)が発生したか否かの判定を行う。具体的には、電源基板160の電断検出回路から電断検出信号が入力されたか否かを判定し、電断検出信号が入力されていない場合には、ステップS24に移行し、電断検出信号が入力された場合には、ステップS27に移行する。
メインCPU110aは、ステップS27において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップS28において、出力ポートをクリアする処理を行い、ステップS29において、メインRAM110cの遊技用RWM領域(設定値領域を除く)のチェックサム(異常判定データ)を算出して遊技用RWM領域にセーブさせる処理を行い、ステップS30において、メインRAM110cの遊技用RWM領域にバックアップフラグをセーブする処理を行い、ステップS31において、RAMアクセスを禁止する処理を行い、電源電圧の供給が完全に断たれるまで待機する。
このように、設定変更操作については、複数の条件(操作)が設定されていることで、容易に設定変更を行うことができないため、不正行為を抑制することができ、遊技機のセキュリティを向上させることが可能となる。
また、RWMクリア操作や設定確認操作に設定されている条件(操作)よりも、設定変更操作に設定されている条件(操作)の数の方が多くなっていることで、設定変更という最も不正行為が行われ易い事象のセキュリティを高くすることができ、効果的に不正行為を防止することが可能となる。
また、チェックサムが異常の場合に復帰不可能エラー処理を実行して遊技の進行を停止させるようになっていることで、遊技機が不測の動作を行ってしまって遊技店や遊技者に迷惑をかけることがなくなり、遊技機の信頼性を向上させることが可能となる。
また、設定値領域の値が適正範囲でない場合、つまり、前回の電源断が設定変更中に発生した可能性がある場合においては、チェックサムが正常であっても復帰不可能エラー処理を実行して遊技の進行を停止させるようになっていることで、遊技店側が意図していない設定値が設定された状態で遊技が進行することがなくなり、遊技機の信頼性を向上させることが可能となる。
また、設定変更中(設定変更モード中)や設定確認中(設定確認モード中)において、遊技機1の正面(表面)では、状態確認表示器68、画像表示装置70、71、枠用照明装置10や盤用照明装置76を確認することで設定変更中であることを認識可能であり、背面(裏面)では、情報表示器113を確認することで設定変更中であることを認識可能となっている。つまり、遊技機1の正面(表面)と背面(裏面)との何れからでも設定変更中であるか否かを把握可能となる。
なお、設定変更操作、RWMクリア操作、及び、設定確認操作について、条件として開放検出スイッチ31aがON状態であることを含めてもよい。このようにすることで、条件が増えるので、不正行為を抑制することができ、遊技機のセキュリティをさらに向上させることが可能となる。
また、バックアップフラグがないと判定される(初回の電源投入である)と共に、設定変更操作がなかったと判定される場合、その後のステップS10でチェックサムが異常と判定されると復帰不可能エラー処理が実行されるようになっているが、バックアップフラグがないと判定された時点で、遊技用プログラムで遊技用RWM領域を初期化(0クリア)して設定値領域に初期値「1」をセーブして、ステップS13に処理を移すようにしてもよい。
また、バックアップフラグがあると判定される(電源復旧である)と共に、設定変更操作がなかったと判定される場合、その後のステップS10でチェックサムが異常と判定されると復帰不可能エラー処理が実行されるようになっているが、チェックサムが異常と判定された時点で、遊技用プログラムで遊技用RWM領域を初期化(0クリア)して設定値領域に初期値「1」をセーブして、ステップS13に処理を移すようにしてもよい。
また、電源投入指定コマンド及び電源復旧指定コマンドには、現在の遊技状態を示す情報を含めて送信するようにしているが、電源投入指定コマンドや電源復旧指定コマンドを送信した後に、現在の遊技状態を示す遊技状態指定コマンドを送信するようにしてもよい。
また、電源断の発生時や電源の投入時において、遊技用プログラムによってメインRAM110cの遊技用RWM領域(設定値領域除く)のチェックサムを算出するようになっているが、情報用プログラムによってチェックサムを算出するようにしてもよい。この場合には、算出したチェックサムを情報用RWM領域にセーブするようにするとよい。
また、電源断の発生時や電源の投入時において、遊技用RWM領域(設定値領域除く)のチェックサムを算出するようになっているが、全RWM領域のチェックサムを算出するようにしても良いし、遊技用RWM領域のチェックサムと情報用RWM領域のチェックサムを別個に算出し、何れか一方のチェックサムが異常である場合に復帰不可能エラー処理に移行させるようにしてもよい。
また、設定変更処理の開始時に設定変更指定コマンドを送信し、設定変更処理の終了後に電源投入指定コマンドを送信するようになっているが、設定変更指定コマンドに代えて設定変更開始指定コマンドを送信し、電源投入指定コマンドに代えて設定変更終了指定コマンドを送信するようにしてもよい。この場合には、設定変更終了指定コマンドを設定変更処理の最後に送信してもよいし、設定変更処理の終了後に送信してもよい。
また、設定変更が行われる場合、設定変更が行われた後に、RWMクリア処理を行なうようになっていたが、設定変更が行われる前にRWMクリア処理を行っても良い。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図15を用いて、主制御基板110のタイマ割込処理を説明する。図15は、主制御基板110において所定の周期(4ミリ秒)毎に実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS100において、レジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ、ステップS110において、特別図柄時間カウンタの更新処理、特別電動役物の開放時間等などの特別遊技タイマカウンタの更新処理、普通図柄時間カウンタの更新処理、可動部材48の開閉時間の更新処理等の各種タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。具体的には、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、始動口開放タイマカウンタ、始動口閉鎖タイマカウンタなどのカウンタから1を減算する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS120において、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値、当たり判定用乱数値、普通図柄決定用乱数値、及び、普図変動パターン決定用乱数値の更新を行う特定乱数更新処理を行う。具体的には、それぞれの乱数値、及び、乱数カウンタを+1加算して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが周回の初期値まで戻った場合には、対応する初期値乱数値を新たな周回初期値として設定して乱数値を新たに更新する。
メインCPU110aは、ステップS130において、ステップS30と同様に、大当たり判定用初期値乱数値、特別図柄判定用初期値乱数値、当たり判定用初期値乱数値、及び、普通図柄決定用初期値乱数値を更新する初期値乱数値更新処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS200において、一般入賞口検出スイッチ43a、大入賞口検出スイッチ50a、第1始動口検出スイッチ45a、第2始動口検出スイッチ47a、ゲート検出スイッチ44a、アウト球検出スイッチ52a等の各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合に所定のデータをセットする入力制御処理を行う。詳しくは、図16を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS300において、特図保留数判定(大当たり判定など)、特別図柄の表示制御、大入賞口50(開閉部材51)の開閉制御、遊技状態の制御等を行うための特図特電制御処理を行う。詳しくは、図18を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS400において、普図記憶数判定(当たり判定など)、普通図柄の表示制御、第2始動口47(可動部材48)の開閉制御等を行うための普図普電制御処理を行う。
なお、普図普電制御処理で行われる普図判定情報の判定結果として決定される当たり普通図柄の種類、ハズレ普通図柄の種類については、設定値によって変化せずに同一となっている。このようにすることで、複雑な遊技性となり過ぎず、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
また、普図普電制御処理で行われる普図判定情報の判定結果として決定される各種当たり普通図柄の選択割合、各種ハズレ普通図柄の選択割合については、設定値によって変化せずに一定となっている。このようにすることで、遊技者の有利度合いが設定値によって極端に変わってしまうことがなくなり、遊技者が安心して遊技を行うことが可能となる。
次に、メインCPU110aは、ステップS500において、払出制御基板120の払出状態を確認するための払出状態確認指定コマンドを払出制御基板120に送信したり、後述する賞球カウンタ(3個賞球カウンタ、10個賞球カウンタ、15個賞球カウンタ)を参照し、各種入賞口に対応する払出数指定コマンドを払出制御基板120に送信したりするための払出制御処理を行う。これにより払出制御基板120が払出装置100から賞球を払い出すための制御を実行する。
メインCPU110aは、ステップS600において、磁気検出センサ53a、及び、電波検出センサ54aからの入力信号に基づいて、磁気異常や電波異常の発生を判定し、磁気異常用エラー指定コマンドや電波異常用エラー指定コマンドを演出制御基板130に送信するための磁気・電波異常判定処理を行う。なお、演出制御基板130では、磁気異常用エラー指定コマンドや電波異常用エラー指定コマンドを受信すると、磁気異常エラー報知や電波異常エラー報知を行うための制御を行う。
メインCPU110aは、ステップS700において、遊技情報出力端子板90から出力する外部情報データ(遊技情報)、第2始動口開閉ソレノイド48bに出力する始動口開閉データ、大入賞口開閉ソレノイド51bに出力する大入賞口開閉データ、第1特別図柄表示器60、及び、第2特別図柄表示器61に出力する特別図柄表示データ、普通図柄表示器62に出力する普通図柄表示データ、第1特別図柄保留表示器63、及び、第2特別図柄保留表示器64に出力する特別図柄保留表示データ、及び、普通図柄保留表示器65に出力する普通図柄保留表示データ等のデータを作成するデータ作成処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS750において、上記ステップS700で作成した外部情報データ、始動口開閉データ、及び、大入賞口開閉データ等の信号を出力させるポート出力処理や、特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データ等の信号を出力させる表示出力処理や、メインRAM110cの払出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを払出制御基板120に送信する払出コマンド送信処理や、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板130に送信する演出コマンド送信処理を実行する出力制御処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS800において、情報用プログラム呼出時処理を行う。具体的には、割込を禁止した後にフラグレジスタを遊技用RWM領域に退避し、CALL命令によって対象となる情報用プログラムを呼び出すための処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS810において、遊技球計数処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、通常遊技状態中における各種入賞口(一般入賞口、大入賞口、始動口)への遊技球の入賞に基づく賞球の払出数である通常中払出数、通常遊技状態中におけるアウト球検出スイッチ52aで検出された遊技球数である通常中アウト数、遊技状態に拘らずにアウト球検出スイッチ52aで検出された遊技球数である総アウト数を計数するための処理を行う。
なお、総アウト数、通常中払出数、及び、通常中アウト数については、設定値を変化させたとしても影響を受けない(設定値とは無関係な)遊技情報となっているため、これらを計数しておくことで設定値の影響を排除した性能情報(後述する通常ベース値)を算出することが可能となり、遊技機1の性能把握に役立てることが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS830において、性能情報算出処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、総アウト数によって区切られる現在の遊技区間における通常ベース値((通常中払出数÷通常中アウト数)×100)を算出すると共に、情報用RWM領域に設定されるベース記憶領域の第1領域に小数点第一位で四捨五入した通常ベース値をセーブする処理を行う。
なお、遊技区間は、総アウト数が6万個となる毎に更新されるようになっており、ベース記憶領域は、現在の遊技区間における通常ベース値が記憶される第1領域と、1回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第2領域と、2回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第3領域と、3回前の遊技区間における通常ベース値を記憶するための第4領域とが設けられており、現在を含む4つの遊技区間分のベース値がそれぞれの領域にセーブされることになる。
メインCPU110aは、ステップS850において、性能表示データ設定処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、性能情報算出処理で算出されてベース記憶領域にセーブされている4つの遊技区間分の通常ベース値(性能情報)を5秒毎に切り替えながら情報表示器113に表示させるための性能表示データを設定する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS870において、試験データ作成処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、遊技機1の試験を行う際に使用する試験設備に出力する試験データ(試験情報)を作成する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS880において、出力制御処理(情報用プログラム)を行う。具体的には、上記ステップS850で設定した性能表示データ(性能情報)等の信号を各種表示器に出力させる表示出力処理や、上記ステップS870で作成した試験データ等の信号を出力する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS890において、遊技用プログラム復帰時処理を行う。具体的には、フラグレジスタを遊技用RWM領域から復帰し、割込を許可して遊技用プログラムに復帰するための処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS900において、ステップS100で退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する。
このように、設定変更処理、RWMクリア処理、及び、設定確認処理においてはタイマ割込が実行されることがないため、払出数やアウト数の計数、遊技機の性能情報の算出、遊技機の性能情報の表示が行われないようになっているため、主制御基板110における制御負担を軽減することが可能となる。
なお、主制御基板110のタイマ割込処理において性能情報算出処理を行なうようにしていたが、主制御基板110のメイン処理において行なうようにしても良い。また、遊技球計数処理についても主制御基板110のメイン処理において行なうようにしても良い。具体的には、ステップS25とステップS26との間で行うようにすれば良い。
(主制御基板の入力制御処理)
図16を用いて、主制御基板110の入力制御処理を説明する。図16は、主制御基板110における入力制御処理を示すフローチャートである。
メインCPU110aは、ステップS210において、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この一般入賞口検出スイッチ入力処理では、一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が一般入賞口43に入賞したか否かの判定を行う。一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号の入力がなければ、ステップS220に処理を移す。
一般入賞口検出スイッチ43aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる一般入賞口用の賞球カウンタ(5個賞球カウンタ)に5個賞球を示すデータを加算して更新し、入賞口に入球した遊技球の数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)した後、一般入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS220において、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う。この大入賞口検出スイッチ入力処理では、大入賞口検出スイッチ50aから検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が大入賞口50に入賞したか否かの判定を行う。大入賞口検出スイッチ50aから検出信号の入力がなければ、ステップS230に処理を移す。
大入賞口検出スイッチ50aからの検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる大入賞口用の賞球カウンタ(15個賞球カウンタ)に15個賞球を示すデータを加算して更新し、入賞口に入球した遊技球の数を示す入賞球カウンタ(D)に「1」を加算して更新(D←D+1)し、現在が大当たり遊技(特別遊技)中であるか否かを判定する。現在が大当たり遊技中である場合には、大入賞口50に入賞した遊技球を計数するためのラウンド入賞カウンタ(C)に「1」を加算して更新(C←C+1)し、大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
現在の遊技状態が特別遊技状態中でない場合には、入賞可能期間外に特定入賞口(第2始動口47、大入賞口50)に入賞(入球)した遊技球の個数を示す不正入賞球カウンタ(E)に「1」を加算して更新(E←E+1)し、不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数(例えば10個)よりも多いか否かの判定を行い、不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数以下の場合には、大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。
不正入賞球カウンタ(E)の値が規定個数よりも多い場合には、入賞可能期間外に遊技球が入賞(入球)する不正入賞(不正入球)が発生したものとして不正入賞用エラー指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、不正入賞用エラー指定コマンドが演出制御基板130に送信され、演出制御基板130が不正入賞エラー報知を行うことで不正入賞が発生した旨が報知される。
そして、遊技情報出力端子板90から不正入賞信号を出力するための外部情報データ(出力データ)をメインRAM110cの所定の領域にセットし、不正入賞球カウンタ(E)をクリアして大入賞口検出スイッチ入力処理を終了する。これにより、不正入賞信号が遊技情報出力端子板90から出力され、外部の装置では不正入賞が発生したことを把握(特定)することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS230において、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第1始動口検出スイッチ入力処理では、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が第1始動口45に入賞したか否かの判定を行う。詳しくは、図17を用いて後述する。
メインCPU110aは、ステップS240において、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う。この第2始動口検出スイッチ入力処理では、後述する図17に示す第1始動口検出スイッチ入力処理と略同様の処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS250において、ゲート検出スイッチ入力処理を行う。このゲート検出スイッチ入力処理では、ゲート検出スイッチ44aからの検出信号を入力したか、すなわち、遊技球が普図ゲート44を通過したか否かの判定を行う。ゲート検出スイッチ44aから検出信号を入力していない場合には、入力制御処理を終了する。
ゲート検出スイッチ44aから検出信号を入力した場合には、普通図柄保留記憶領域に記憶されている普図保留記憶の個数である普図保留数が4未満であるか否かを判定する。普図保留数が4未満でない場合には、入力制御処理を終了する。
普図保留数が4未満である場合には、普図保留数に「1」を加算して更新し、普図判定情報(当たり判定用乱数値、普通図柄決定用乱数値、普図変動パターン決定用乱数値)を取得し、普通図柄保留記憶領域にある第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した普図判定情報を記憶し、入力制御処理を終了する。
(主制御基板の第1始動口検出スイッチ入力処理)
図17を用いて、主制御基板110の第1始動口検出スイッチ入力処理を説明する。図17は、主制御基板110における第1始動口検出スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS230−1において、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力(第1始動口45に遊技球が入賞)したか否かを判定する。第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力した場合には、ステップS230−2に処理を移し、第1始動口検出スイッチ45aからの検出信号を入力しなかった場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230−2において、賞球のために用いる3個賞球カウンタに3個賞球を示すデータを加算して更新する処理を行い、ステップS230−3において、特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値)を取得する。
メインCPU110aは、ステップS230−4において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されている第1特図保留数(U1)が4未満であるか否かを判定する。第1特図保留数(U1)が4未満であった場合には、ステップS230−5に処理を移し、第1特図保留数(U1)が4未満でない場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230−5において、第1特図保留数(U1)に「1」を加算して更新(U1←U1+1)する処理を行い、ステップS230−6において、更新後の第1特図保留数(U1)に対応する第1特図保留数指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、第1特図保留数指定コマンドが演出制御基板130に送信され、演出制御基板130では第1特図保留数を把握することが可能となる。
メインCPU110aは、ステップS230−7において、第1特別図柄保留記憶領域に取得した特図判定情報を記憶する。具体的には、第1特別図柄保留記憶領域が第1記憶部〜第4記憶部まで分かれているため、第1記憶部から順に空いている記憶部を検索していき、空いている記憶部に取得した特図判定情報を記憶する。
以上により、第1特別図柄保留記憶領域の所定の記憶部には、特図判定情報(大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、及び、特図変動パターン判定用乱数値等)からなる第1保留記憶が記憶されることになる。
メインCPU110aは、ステップS230−8において、現在の遊技状態が非時短遊技状態中であるか否かを判定する。非時短遊技状態中である場合には、ステップS230−9に処理を移し、非時短遊技状態中でない場合には、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS230−9において、第1事前判定処理を行う。この第1事前判定処理では、事前判定テーブル(図示省略)を参照し、今回取得した特図判定情報(第1保留記憶)を当該判定情報に基づく特別図柄の変動表示が行われるよりも以前に判定し、実行される予定の変動パターンである予定変動パターンを判定する。
メインCPU110aは、ステップS230−10において、上記ステップS230−8の第1事前判定処理で決定された予定変動パターンに対応する第1先読み指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
これにより、第1先読み指定コマンドが演出制御基板130へ送信され、演出制御基板130では第1先読み指定コマンドに対応する特別図柄の変動表示が開始される前から、それ以前に実行される1又は複数の変動表示に亘って所定の予告演出を実行する先読み予告演出を実行することができる。なお、先読み予告演出は、画像表示装置、音声出力装置9、枠用照明装置10、第1可動部材73、第2可動部材74、及び、盤用照明装置76のうちの1つ、又は、複数を用いて行われる。
なお、第2始動口検出スイッチ入力処理については、第1始動口検出スイッチ45a、第1始動口45、第1特別図柄保留記憶領域、第1保留記憶、第1特図保留数(U1)、第1特図保留数指定コマンド、第1事前判定処理、第1先読み指定コマンドを、それぞれ第2始動口検出スイッチ47a、第2始動口47、第2特別図柄保留記憶領域、第2保留記憶、第2特図保留数(U2)、第2特図保留数指定コマンド、第2事前判定処理、第2先読み指定コマンドに読み替えればよい。
(主制御基板の特図特電制御処理)
図18を用いて、主制御基板110の特図特電制御処理を説明する。図18は、主制御基板110における特図特電制御処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS301において、特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐先アドレスを参照し、分岐先アドレスに対応する処理を実行し、今回の特図特電制御処理を終了する。
具体的には、特図特電処理データ=0であれば、保留記憶(特図判定情報)の判定結果に基づいて特別図柄の変動表示を開始させて変動時間をセットし、開始時コマンド(特別図柄記憶指定コマンド、遊技状態指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御基板130に送信するための処理や特図特電処理データを「1」に変更する処理等を行うための特別図柄記憶判定処理(ステップS310)を実行する。なお、特別図柄記憶判定処理の詳細は後述する。
特図特電処理データ=1であれば、変動時間の経過によって特別図柄の変動表示を停止させて停止時間(例えば0.5秒)をセットし、停止時コマンド(特図停止コマンド)を演出制御基板130に送信するための処理や特図特電処理データを「2」に変更する処理等を行うための特別図柄変動処理(ステップS320)を実行する。
特図特電処理データ=2であれば、特別図柄の停止時間(0.5秒)の経過によって、ハズレ特別図柄ならば特図特電処理データを「0」に変更し、大当たり特別図柄ならば大当たり遊技のオープニング時間をセットし、オープニング指定コマンドを演出制御基板130に送信するための処理や特図特電処理データを「3」に変更するための特別図柄停止処理(ステップS330)を実行する。
特図特電処理データ=3であれば、大当り遊技のオープニング時間の経過によってラウンド遊技を開始させてラウンド数指定コマンドを演出制御基板130に送信するための処理や最終のラウンド遊技の終了に基づき大当たり遊技のエンディング時間をセットしてエンディング指定コマンドを演出制御基板130に送信するための処理や特図特電処理データを「4」に変更する処理等を行うための大当たり遊技処理(ステップS340)を実行する。
特図特電処理データ=4であれば、エンディング時間の経過によって大当たり遊技を終了するための処理や大当たり終了後の遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態、高確率回数、時短回数)を設定するための処理や特図特電処理データを「0」に変更する処理等を行うための大当たり遊技終了処理(ステップS350)を実行する。
なお、大当たり遊技状態の終了後からの特別図柄(第1特別図柄、第2特別図柄)の変動表示の実行回数を計数(通常遊技状態であるか時短遊技状態であるか確変遊技状態であるかに拘わらず計数)し、所定回数(例えば800回)目となる特別図柄の変動表示が停止表示したときが確変遊技状態でなければ、所定回数(例えば特別図柄の変動表示が600回実行されるまで)に亘って第1特殊時短状態(時短遊技状態)を発生させるようにしてもよい。この第1特殊時短状態では、通常の時短遊技状態と同じ各種テーブル(大当たり判定テーブル、特別図柄判定テーブル、特図変動パターン判定テーブル、事前判定テーブル等)が用いられるが、通常の時短遊技状態よりも遊技者に不利になるようにしてもよく、例えば、普通図柄抽選において当たりに当選する確率を通常の時短遊技状態(127/128)よりも低くなる(例えば非時短状態よりも高確率である100/128や非時短状態と同じ確率である1/128等)ようにし、普通図柄の平均の変動時間が通常の時短遊技状態と同じになるようにしてもよい。
また、大当たり判定の結果として、通常のハズレとは異なる特殊ハズレを設けておき、特殊ハズレに当選した特別図柄の変動表示の結果として特殊ハズレ特別図柄が停止表示したときが確変遊技状態でなければ、所定回数(例えば特別図柄の変動表示が50回実行されるまで)に亘って第2特殊時短状態(時短遊技状態)を発生させるようにしてもよい。この第2特殊時短状態では、通常の時短遊技状態と同じ各種テーブル(大当たり判定テーブル、特別図柄判定テーブル、特図変動パターン判定テーブル、事前判定テーブル等)が用いられるが、通常の時短遊技状態よりも遊技者に不利になるようにしてもよく、例えば、普通図柄抽選において当たりに当選する確率を通常の時短遊技状態(127/128)よりも低くなる(例えば非時短状態よりも高確率である100/128や非時短状態と同じ確率である1/128等)ようにし、普通図柄の平均変動時間が通常の時短遊技状態と同じになるようにしてもよい。
また、通常の時短遊技状態中に特殊ハズレに当選して特殊ハズレ特別図柄が停止表示された場合には、通常の時短遊技状態と第2特殊時短状態とを重ねて発生させるようにしてもよく、この場合には、通常の時短遊技状態の性能(普通図柄抽選での当たり確率、普通図柄の(平均)変動時間等)を維持するようにするとよい。
また、通常の時短遊技状態と第2特殊時短状態とが重なって発生している場合には、通常の時短遊技状態の性能(普通図柄抽選での当たり確率、普通図柄の(平均)変動時間等)を維持し、通常の時短遊技状態が先に終了して第2特殊時短状態となる場合には、通常の時短遊技状態の性能(普通図柄抽選での当たり確率、普通図柄の(平均)変動時間等)を引き継ぐようにするとよい。
また、第1特殊時短状態中に特殊ハズレに当選して特殊ハズレ特別図柄が停止表示された場合には、第1特殊時短状態と第2特殊時短状態とを重ねて発生させるようにしてもよいし、第1特殊時短状態を維持して第2特殊時短状態を発生させないようにしてもよい。
また、非時短状態と各種時短状態(通常の時短遊技状態、第1特殊時短状態、第2特殊時短状態)における普通図柄抽選での当たり確率を同じ(例えば120/128)とし、非時短状態よりも各種時短状態の普通図柄の(平均)変動時間を短くしてもよい。
(主制御基板の特別図柄記憶判定処理)
図19を用いて、主制御基板110の特別図柄記憶判定処理(遊技用プログラム)を説明する。図19は、主制御基板110における特別図柄記憶判定処理を示すフローチャートである。
まず、メインCPU110aは、ステップS310−1において、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する。特別図柄の変動表示中である場合には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了し、特別図柄の変動表示中でない場合には、ステップS310−2に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310−2において、第2特図保留数(U2)が1以上であるか否かを判定する。第2特図保留数(U2)が1以上である場合には、ステップS310−3に処理を移し、第2特図保留数(U2)が1以上でない場合には、ステップS310−4に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310−3において、第2特図保留数(U2)を「1」減算して更新し、ステップS310−6において、減算後の第2特図保留数(U2)に対応する特別図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信され、第1画像表示装置70に表示される保留アイコンや当該アイコンの表示を更新するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS310−7において、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS310−8において、第2特図判定情報保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行い、第1記憶部〜第4記憶部に記憶されている特図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。
例えば、第2特図判定情報保留記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図判定情報は、第2特図判定情報保留記憶領域の第3記憶部にシフトされる。また、第2特図判定情報保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図判定情報は、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部にシフトされ、第0記憶部に記憶されていた前回の遊技で用いられた特図判定情報は消去される。
一方、メインCPU110aは、ステップS310−4において、第1特図保留数(U1)が1以上であるか否かを判定する。第1特図保留数(U1)が1以上である場合には、ステップS310−5に処理を移し、第1特図保留数(U1)が1以上でない場合には、ステップS319−1に処理を移す。
メインCPU110aは、ステップS310−5において第1特図保留数(U1)を「1」減算して更新し、ステップS310−6において、減算後の第1特図保留数(U1)に対応する特別図柄記憶指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄記憶指定コマンドが演出制御基板130に送信され、第1画像表示装置70に表示される保留アイコンや当該アイコンの表示を更新するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS310−7において、現在の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、ステップS310−8において、第1特別図柄保留記憶領域に記憶されたデータのシフト処理を行い、第1記憶部〜第4記憶部に記憶されている特図判定情報を1つ前の記憶部にシフトさせる。
例えば、第1特別図柄保留記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図判定情報は、第1特別図柄保留記憶領域の第3記憶部にシフトされる。また、第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図判定情報は、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部にシフトされ、第0記憶部に記憶されていた前回の遊技で用いられた特図判定情報は消去される。
なお、ステップS310−8における特図判定情報のシフト処理にともなって、減算後の第1特図保留数(U1)及び第2特図保留数(U2)を示す特別図柄保留表示データをメインRAM110cの所定の領域にセットする。これにより、第1特別図柄保留表示器63及び第2特別図柄保留表示器64の表示内容が更新されることになる。
また、本実施形態では、ステップS310−2〜S310−8において第2特図判定情報保留記憶領域を第1特図判定情報保留記憶領域よりも優先させてシフト(第2特図保留数を第1特図保留数よりも優先して減算)させることにしたが、遊技球が始動口に入球した順序で、第1特図判定情報保留記憶領域または第2特図判定情報保留記憶領域をシフト(第1特図保留数と第2特図保留数を入賞順で減算)させてもよいし、第1特図判定情報保留記憶領域を第2特図判定情報保留記憶領域よりも優先させてシフト(第1特図保留数を第2特図保留数よりも優先して減算)させてもよい。
メインCPU110aは、ステップS311において、大当たり判定処理を行う。具体的には、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部に記憶された特図判定情報(大当たり判定用乱数値)を図10に示した大当たり判定テーブルに照合して、大当たりであるか否かを判定する。また、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部に記憶された特図判定情報(特別図柄判定用乱数値)を図11に示した特別図柄判定テーブルに照合して、停止させる特別図柄の種類を決定する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS312において、大当たり判定処理において決定された特別図柄の種類に対応する特別図柄指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特別図柄指定コマンドが演出制御基板130に送信され、変動演出の結果として停止表示される演出図柄70aを決定するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS313において、特図変動パターン判定処理を行う。具体的には、特図判定情報実行記憶領域である第0記憶部に記憶された特図判定情報を図15に示した特図変動パターン判定テーブルに照合して、特別図柄の変動パターンである特図変動パターン(変動時間)を決定する処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS314において、特図変動パターン判定処理において決定された特図変動パターンの種類に対応する特図変動パターン指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。これにより、特図変動パターン指定コマンドが演出制御基板130に送信され、特別図柄の変動表示中に行われる変動演出の演出態様である変動演出パターンを決定するための処理が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS315において、特図変動パターン判定処理において決定された特図変動パターンの種類に対応する特別図柄の変動時間(カウンタ値)をメインRAM110cの所定の領域にセットし、ステップS316において、特別図柄の変動表示を開始する。これにより、上記ステップS700のデータ作成処理で特別図柄の変動表示を実行するためのLEDの点灯データが作成され、作成された点灯データが上記ステップS800の出力制御処理で出力されることで第1特別図柄表示器60又は第2特別図柄表示器61において特別図柄の変動表示が行われることになる。
メインCPU110aは、ステップS317において、客待ち状態を終了するための客待ち状態フラグをクリアし、ステップS318において、特図特電処理データに「1」をセットし、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、ステップS319−1において、メインRAM110cに客待ち状態であることを示す客待ち状態フラグがセットされているか否かを判定する。客待ち状態フラグがセットされている場合には、今回の特別図柄記憶判定処理を終了し、客待ち状態フラグがセットされていない場合には、ステップS319−2に処理を移す。なお、客待ち状態とは、特別図柄の変動表示及び特別遊技(大当たり遊技)が実行されていない状態のことをいうが、普通図柄の変動表示及び補助遊技が実行されていないことを要件に含めてもよい。
メインCPU110aは、ステップS319−2において、メインRAM110cの所定の領域に客待ち状態フラグをセットし、ステップS319−3において、客待ち状態であることを示す客待ち状態指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。これにより、客待ち状態指定コマンドが演出制御基板130に送信され、遊技者に対して遊技を促すための客待ちデモ演出を実行するための処理が行われることになる。
(演出制御部のメイン処理)
次に、図20を用いて、演出制御部130mのメイン処理を説明する。図20は、演出制御部130mのメイン処理を示すフローチャートである。
電源基板160から電源電圧が供給されると、サブCPU130aにシステムリセットが発生し、サブCPU130aは以下のメイン処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE10において、タイマ割込を禁止する割込禁止を設定し、ステップE20において、初期化処理を行う。具体的には、電源投入に応じて、サブROM130bからメイン処理プログラムを読み込むと共に、サブRAM130cに記憶されるフラグ等を初期化し、初期設定等の処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE30において、タイマ割込を許可する割込許可を設定し、ステップE40において、サブ乱数更新処理を行う。具体的には、サブRAM130cに記憶される各種乱数値を更新する処理を行う。以降は、所定の割込処理が行われるまで、上記ステップE40の処理を繰り返し行う。
(演出制御部のタイマ割込処理)
図21を用いて、演出制御部130mのタイマ割込処理を説明する。図21は、演出制御部130mにおいて所定の周期(4ミリ秒)毎に実行されるタイマ割込処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE100において、サブCPU130aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させ、ステップE120において、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理において、サブCPU130aは、各種のタイマを更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE130において、入力制御処理を行う。具体的には、演出ボタン検出スイッチ17aや十字キー検出スイッチ19a等の各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合に所定のデータをセットする処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE150において、コマンド解析処理を行う。具体的には、主制御基板110から各種のコマンドが送信されてきているか否かを判定し、各種のコマンドが送信されてきている場合に受信したコマンドをサブRAM130cの受信バッファに格納する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE170において、設定変更/確認処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して設定変更指定コマンド又は設定確認指定コマンドを受信しているか否かを判定し、設定変更指定コマンドを受信している場合には、上述した設定変更報知を実行するための処理を行い、設定確認指定コマンドを受信している場合には、上述した設定確認報知を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE200において、電源投入処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して電源投入指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に電源投入報知を実行するための処理を行う。詳述すると、表示制御部140に電源投入報知コマンドを送信して、第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)に電源投入画面を表示させたり、音声出力装置9から電源投入音を出力させたりする。
サブCPU130aは、ステップE250において、停電復旧処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して電源復旧指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に停電復旧報知を実行するための処理を行う。詳述すると、表示制御部140に電源復旧報知コマンドを送信して、第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)に電源復旧画面を表示させたり、音声出力装置9から電源復旧音を出力させたりする。
サブCPU130aは、ステップE300において、客待ち演出処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して客待ち状態指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に所定時間経過後に客待ちデモ演出を行うための処理を行う。詳述すると、表示制御部140に客待ち演出コマンドを送信して、第1画像表示装置70(メイン液晶)や第2画像表示装置71(サブ液晶)に客待ちデモ画面を表示させたり、音声出力装置9から客待ちデモ音を出力させたりする。なお、客待ち演出処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE350において、遊技状態更新処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して遊技状態指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合にサブRAM130cに記憶している遊技状態情報を更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE400において、保留情報更新処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して特図保留数指定コマンドや普図保留数指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合にサブRAM130cに記憶(把握)している第1特図保留数、第2特図保留数、普図保留数等を更新する処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE500において、先読み系演出処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して先読み指定コマンドや特図変動パターン指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合には、先読み系演出としてのアイコン変化演出、連続予告演出、ランプ変化演出に関する処理を行う。なお、先読み系演出処理の詳細は後述する。
「アイコン変化演出」とは、保留アイコン、及び、当該アイコンの表示態様を変化させることで遊技者に対して大当たり遊技が実行されることを期待させる先読み予告演出の一種である。なお、本実施形態では、保留アイコンに対するアイコン変化演出を「保留アイコン変化演出」と当該アイコンに対するアイコン変化演出を「当該アイコン変化演出」と称する場合がある。
「連続予告演出」とは、1又は複数の変動演出にわたって所定演出を実行することで遊技者に対して大当たり遊技が実行されることを期待させる先読み予告演出の一種である。
「ランプ変化演出」とは、1又は複数の変動演出にわたって入賞口ランプの発光態様を変化させることで遊技者に対して大当たり遊技が実行されることを期待させる先読み予告演出の一種である。
サブCPU130aは、ステップE600において、特図特電演出処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド、特図停止指定コマンド、大当たり用オープニング指定コマンド、ラウンド数指定コマンド、及び、大当たり用エンディング指定コマンド等を受信しているか否かを判定し、受信している場合に受信したコマンドに対応する演出を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE700において、普図普電演出処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照して普通図柄指定コマンド、普図変動パターン指定コマンド、普図停止指定コマンド、当たり用オープニング指定コマンド、及び、当たり用エンディング指定コマンド等を受信しているか否かを判定し、受信している場合に受信したコマンドに対応する演出を実行するための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE800において、演出モード更新処理を行う。具体的には、音声出力装置9、第1画像表示装置70、第2画像表示装置71等における演出要素(背景画像、演出画像、演出音、BGM等)が規定される演出モード(演出ステージ)について、遊技の進行に応じて更新条件(遊技状態の変化、変動演出の開始時のモード更新抽選の当選、結果がハズレとなるSP/SPSPリーチ演出が実行された後の変動演出の開始であるか等)が成立したか否かを判定し、更新条件が成立した場合に演出モードを複数の演出モードの何れかに更新するための処理を行う。
「演出モード」は、通常遊技状態(低確非時短遊技状態)において設定される演出モードA〜Cと、確変遊技状態(高確時短遊技状態)において設定される演出モードD〜Eと、時短遊技状態(低確時短遊技状態:前述した第1特殊時短状態や第2特殊時短状態を含む)において設定される演出モードF〜Gが設けられている。なお、電源ON時において通常遊技状態に制御される場合(例えば、設定変更後、RWMクリア後、設定確認後等)に最初に設定される演出モードは、必ず演出モードAとなっており、電源ON時において確変遊技状態に制御される場合に最初に設定される演出モードは、必ず演出モードDとなっており、電源ON時において時短遊技状態に制御される場合に最初に設定される演出モードは、必ず演出モードFとなっている。
また、演出モードA〜Cでは、演出図柄70aが数字(識別文字)+数字に対応したキャラクタ(装飾部)+数字及びキャラクタの背景を装飾する図柄エフェクト画像(装飾部)で構成されており、演出モード間で数字及びキャラクタのデザインが異なっている。演出モードD〜Fでは、演出図柄70aが数字(識別文字)のみで構成されており、演出モード間で数字のデザインが共通となっている。また、演出モードA〜Fでは、各演出モードに対応する背景画像が左右にスクロール(往復動作)するようになっている。
また、演出モードに拘らず変動演出の開始時において演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を行ってからスクロール表示(他の演出図柄に更新)することが可能となっているが、演出モードA〜C(通常遊技状態)では、第1特図保留数が「1」又は「2」の状態から第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が開始される場合には、スクロール表示前に演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が行われる一方、第1特図保留数が「3」又は「4」の状態から第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が開始される場合には、スクロール表示前に演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が行われず、演出モードD〜G(特定遊技状態)では、第1特図保留数が「1」〜「4」の状態から第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が開始される場合に、スクロール表示前に演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が行われるようになっている。つまり、通常遊技状態中に第1変動演出が実行される場合と、特定遊技状態中に第1変動演出が実行される場合とで、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が実行される割合が異なるようになっている。そのため、遊技状態(演出モード)に応じて第1変動演出の開始時の演出態様を変化させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出モードD〜G(特定遊技状態)では、第1特図保留数が「1」〜「4」の状態から第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合に、スクロール表示前に演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が行われ、第2特図保留数が「1」の状態から第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、スクロール表示前に演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が行われる一方、第2特図保留数が「2」〜「4」の状態から第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、スクロール表示前に演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が行われないようになっている。つまり、特定遊技状態中に第1変動演出が実行される場合と、特定遊技状態中に第2変動演出が実行される場合とで、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が実行される割合が異なるようになっている。そのため、遊技状態(演出モード)に応じて第1変動演出の開始時の演出態様を変化させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出図柄70aのスクロール前の準備動作を縮小表示とするのではなく、拡大表示にしてもよいし、停止位置から上方向に浮き上がる浮上表示であってもよい。また、演出モードD〜G(特定遊技状態)において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が開始される場合に、スクロール表示前に演出図柄70aの準備動作が行われないようにしてもよい。
また、変動演出の開始時に演出図柄70aが準備動作を行う場合には、3つの演出図柄70aが左中右の順でスクロール表示を開始するようにし、準備動作を行わない場合には、3つの演出図柄70aが同時にスクロール表示を開始するようにしてもよい。
また、演出モードの更新条件については、通常遊技状態中に第1特別図柄の変動表示に対応する変動演出(第1変動演出)が実行される場合よりも、特定遊技状態中に第1特別図柄の変動表示に対応する変動演出(第1変動演出)が実行される場合の方が、モード更新抽選に当選し難く、結果がハズレとなるSP/SPSPリーチ演出が実行され難いことから、前者よりも後者の方が演出モードの更新条件が成立し難くなっている。そのため、第1特別図柄の変動表示が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態中に第1特別図柄の変動表示に対応する変動演出(第1変動演出)が実行される場合よりも、特定遊技状態中に第2特別図柄の変動表示に対応する変動演出(第2変動演出)が実行される場合の方が、モード更新抽選に当選し易く、結果がハズレとなるSP/SPSPリーチ演出が実行され易いことから、前者よりも後者の方が演出モードの更新条件が成立し易くなっている。そのため、第2特別図柄の変動表示が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出モードA〜Cにおいて、第1保留アイコンの表示態様が同一となっているが、演出モード毎に第1保留アイコンの表示態様を異ならせることで、通常遊技状態において3種類の表示態様によって第1保留アイコンが表示されるようにしてもよい。また、演出モードD〜Gで第2保留アイコンの表示態様が同一となっているが、演出モードD〜Eと演出モードF〜Gとで第2保留アイコンの表示態様を異ならせることで、特定遊技状態において2種類の表示態様によって第2保留アイコンが表示されるようにしてもよい。
また、遊技の進行に応じて演出モード(背景画像、演出図柄の表示態様、BGM等)を更新するようになっているが、客待ち状態中又は変動演出中における演出ボタン17の操作に応じて遊技者が演出モード(背景画像、演出図柄の表示態様、BGM等)を変更可能としてもよい。また、変動演出中に演出モードの変更操作が行われた場合には、変更操作が行われた時点で演出モードを変更するようにしてもよいし、実行中の変動演出が終了した時点で演出モードを変更するようにしてもよいし、次の変動演出が開始した時点で演出モードを変更するようにしてもよい。
例えば、通常遊技状態において、第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)中に演出モードの変更操作が行われた場合、次に実行されるのが第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)であっても演出モード(背景画像、演出図柄の表示態様、BGM等)を変更する。また、通常遊技状態において、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)中に演出モードの変更操作が行われた場合、次に実行されるのが第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)であっても演出モードを変更する。このようにすると、演出モード(変動演出に用いられる演出要素)の変更に対する遊技者の利便性を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態において、第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)中に演出モードの変更操作が行われた場合、次に実行されるのが第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)であっても演出モード(背景画像、演出図柄の表示態様、BGM等)を変更する。また、特定遊技状態において、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)中に演出モードの変更操作が行われた場合、次に実行されるのが第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)であっても演出モードを変更する。このようにすると、演出モード(変動演出に用いられる演出要素)の変更に対する遊技者の利便性を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
サブCPU130aは、ステップE850において、エラー報知処理を行う。具体的には、サブRAM130cの受信バッファを参照してエラー指定コマンドやエラー解除指定コマンドを受信しているか否かを判定し、受信している場合に受信したエラー指定コマンドに対応するエラー報知演出を実行するための処理を行ったり、受信したエラー解除指定コマンドに対応するエラー報知演出を終了したりするための処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE900において、出力制御処理を行う。具体的には、所定のデータ等の信号を出力したり、サブRAM130cの送信バッファに格納された各種のコマンドを表示制御部140やランプ制御部150に送信したりする処理を行う。
サブCPU130aは、ステップE950において、ステップE100で退避した情報をサブCPU130aのレジスタに復帰させ、今回のタイマ割込処理を終了する。
(演出制御部の客待ち演出処理)
図22を用いて、演出制御部130mの客待ち演出処理を説明する。図22は、演出制御部130mにおける客待ち演出処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE300−1において、主制御基板110から客待ち状態指定コマンドを受信しているか否かを判定する。客待ち状態指定コマンドを受信していない場合には、ステップE300−4に処理を移し、客待ち状態指定コマンドを受信している場合には、ステップE300−2において、客待ちデモ演出の開始までの待機時間を決定するためのデモ待機時間決定テーブル(図23参照)を選択する。なお、デモ待機時間決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE300−3において、デモ待機時間を決定し、デモ待機タイマにセットする。具体的には、図23に示すデモ待機時間決定テーブルを参照し、現在の遊技状態、現在の状態に基づいて、複数のデモ待機時間の中から1つのデモ待機時間を決定する。
サブCPU130aは、ステップE300−4において、デモ待機中であるか否かを判定する。具体的には、デモ待機タイマがセットされているかを判定する。デモ待機中でない場合には、客待ちデモ演出を実行しないものとして今回の客待ち演出処理を終了し、デモ待機中である場合には、ステップE300−5において、デモ待機タイマを−1更新する。
サブCPU130aは、ステップE300−6において、デモ待機タイマ=0であるか否かを判定する。デモ待機タイマ=0でない場合には、まだ客待ちデモ演出を実行しないものとして今回の客待ち演出処理を終了し、デモ待機タイマ=0の場合には、ステップE300−7において、客待ちデモ演出コマンドを送信バッファにセットし、今回の客待ち演出処理を終了する。これにより、客待ちデモ演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、遊技者に対して遊技の実行を訴求する客待ちデモ演出が実行されることになる。
(デモ待機時間決定テーブル)
図23は、客待ちデモ演出の開始までの待機時間を決定する場合に参照されるデモ待機時間決定テーブルを示す図である。
図23にデモ待機時間決定テーブルには、遊技状態、現在の状態、及び、選択されるデモ待機時間が対応付けられている。通常遊技状態におけるデモ待機時間には、30秒〜80秒の4種類のデモ待機時間が設定されており、特定遊技状態におけるデモ待機時間には、35秒〜85秒の4種類のデモ待機時間が設定されている。
図23に示したデモ待機時間決定テーブルの第1の特徴としては、電源投入直後に画像表示装置に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間と、電源復旧直後に画像表示装置に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間と、演出図柄の変動表示が終了(変動時間が経過)して演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間と、客待ちデモ演出の終了後に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間とが異なる点が挙げられる。そのため、現在の状態に応じた適切な時間で客待ちデモ演出を実行することができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
図23に示したデモ待機時間決定テーブルの第2の特徴としては、電源投入直後に画像表示装置に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間よりも、演出図柄の変動表示が終了(変動時間が経過)して演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間の方が長い点が挙げられる。そのため、遊技者が遊技している可能性の高低に応じた適切な時間で客待ちデモ演出を実行することができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
図23に示したデモ待機時間決定テーブルの第3の特徴としては、演出図柄の変動表示が終了(変動時間が経過)して演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間よりも、電源復旧直後に画像表示装置に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間の方が長い点が挙げられる。そのため、遊技者が遊技している可能性の高低に応じた適切な時間で客待ちデモ演出を実行することができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
図23に示したデモ待機時間決定テーブルの第4の特徴としては、電源投入直後に画像表示装置に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間よりも、電源復旧直後に画像表示装置に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間の方が長い点が挙げられる。そのため、遊技者が遊技している可能性の高低に応じた適切な時間で客待ちデモ演出を実行することができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
図23に示したデモ待機時間決定テーブルの第5の特徴としては、客待ちデモ演出の終了後に演出図柄が静止表示されてからのデモ待機時間が一番短くなっている点が挙げられる。そのため、遊技者に対する遊技への訴求力を効果的に高めることができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
図23に示したデモ待機時間決定テーブルの第6の特徴としては、通常遊技状態における各デモ待機時間よりも、特定遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態)における各デモ待機時間の方が長い点が挙げられる。そのため、遊技者が遊技している可能性の高低に応じた適切な時間で客待ちデモ演出を実行することができ、遊技機の稼働を向上させることが可能となる。
(演出制御部の先読み系演出処理)
図24を用いて、演出制御部130mの先読み系演出処理を説明する。図24は、演出制御部130mにおける先読み系演出処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE510において、アイコン変化演出を実行するか否かやアイコン変化演出の演出態様等を決定するためのアイコン変化演出決定処理を行う。なお、アイコン変化演出決定処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE520において、アイコン変化演出決定処理で実行することが決定されたアイコン変化演出を実行する(既に表示されている保留アイコンや当該アイコンの表示態様を変化させる)ためのアイコン変化演出実行処理を行う。なお、アイコン変化演出実行処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE530において、連続予告演出を実行するか否かや連続予告演出の演出態様等を決定するための連続予告演出決定処理を行う。なお、連続予告演出決定処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE540において、連続予告演出決定処理で実行することが決定された連続予告演出を実行するための連続予告演出実行処理を行う。なお、連続予告演出決定処理の詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE550において、ランプ変化演出を実行する(表示態様が変化したアイコンに対応する発光態様となるように入賞口ランプNRを点灯させる)ためのランプ変化演出実行処理を行い、今回の先読み系演出処理を終了する。なお、ランプ変化演出実行処理の詳細は後述する。
(演出制御部のアイコン変化演出決定処理)
図25を用いて、演出制御部130mのアイコン変化演出決定処理を説明する。図25は、演出制御部130mにおけるアイコン変化演出決定処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE510−1において、主制御基板110から先読み指定コマンドを受信したか否かを判定する。先読み指定コマンドを受信した場合には、ステップE510−2に処理を移し、先読み指定コマンドを受信していない場合には、今回のアイコン変化演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE510−2において、受信した先読み指定コマンドを参照し、大当たりであるか否か、大当たり遊技の種別、及び、演出内容(予定変動パターン)を把握する。
サブCPU130aは、ステップE510−3において、現在がアイコン変化演出の実行可能期間であるか否かを判定する。アイコン変化演出の実行可能期間である場合には、ステップE510−4に処理を移し、アイコン変化演出の実行可能期間でない場合には、ステップE510−7に処理を移す。
「アイコン変化演出の実行可能期間」とは、大当たり遊技の実行中でないことや、アイコン変化演出の実行中でないことや、アイコン変化演出が実行予定でない場合となっている。なお、上記3つの条件の何れか1つの条件、又は、2つの条件だけを設けるようにしてもよい。また、受信した先読み指定コマンドが第1始動口45への入賞に基づくものである場合には通常遊技状態であること、受信した先読み指定コマンドが第2始動口47への入賞に基づくものである場合には特定遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態)であること等を設けてもよい。
サブCPU130aは、ステップE510−4において、第1画像表示装置70(メイン液晶)に追加表示するアイコンの最終表示態様を決定するためのアイコン表示態様決定用乱数値を取得し、ステップE510−5において、アイコンの最終表示態様を決定するためのアイコン最終表示態様決定テーブル(図26参照)を選択する。なお、アイコン最終表示態様決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE510−6において、アイコン最終表示態様を決定する。具体的には、サブCPU130aは、図26に示すアイコン最終表示態様決定テーブルを参照し、先読み指定コマンドが示す予定変動パターン、及び、各アイコン最終表示態様の選択率(%)に基づいて、複数のアイコン最終表示態様の中から1つのアイコン最終表示態様を決定する。
サブCPU130aは、ステップE510−7において、アイコン最終表示態様として、通常表示態様である通常アイコン(白アイコン)を決定する。
サブCPU130aは、ステップE510−8において、決定されたアイコン最終表示態様がアイコン変化演出を実行する表示態様(特別アイコン)であるか否かを判定する。アイコン変化演出を実行する表示態様である場合には、ステップE510−9に処理を移し、アイコン変化演出を実行する表示態様でない場合には、ステップE510−12に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE510−9において、アイコン変化演出の変化シナリオを決定するための変化シナリオ決定テーブル(図24参照)を選択する。なお、変化シナリオ決定テーブルの詳細は後述する。この変化シナリオとは、保留アイコンが出現してから消滅するまでの表示態様の推移を示すものである。
サブCPU130aは、ステップE510−10において、変化シナリオを決定してサブRAM130cの保留数カウンタに対応する先読み情報記憶領域にセットする。具体的には、図24に示す変化シナリオ決定テーブルを参照し、アイコン最終表示態様、先読み指定コマンドに対応する特別図柄の保留数、及び、各変化シナリオの選択率(%)に基づいて、複数の変化シナリオの中から1つの変化シナリオを決定する。
サブCPU130aは、ステップE510−11において、決定された変化シナリオから第1画像表示装置70(メイン液晶)に最初に表示されるアイコン表示態様である入賞時アイコンを特定し、当該入賞時アイコンのアイコン表示コマンドを送信バッファにセットし、今回のアイコン変化演出決定処理を終了する。これにより、アイコン表示コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、入賞時アイコンのアイコン表示コマンドに対応する表示態様の保留アイコンが第1画像表示装置70(メイン液晶)に表示されたり、所定の効果音が出力されたりすることになる。
サブCPU130aは、ステップE510−12において、アイコン変化演出が実行されない非変化シナリオを決定してサブRAM130cの保留数カウンタに対応する先読み情報記憶領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE510−13において、通常アイコンのアイコン表示コマンドを送信バッファにセットし、今回のアイコン変化演出決定処理を終了する。これにより、アイコン表示コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、通常アイコンのアイコン表示コマンドに対応する表示態様の保留アイコンが第1画像表示装置70(メイン液晶)に表示されたり、所定の効果音(第1入賞音)が出力されたりすることになる。
(アイコン最終表示態様決定テーブル)
図26は、アイコン最終表示態様を決定する場合に参照されるアイコン最終表示態様決定テーブルを示す図である。
アイコン最終表示態様決定テーブルには、先読み指定コマンドが示す予定変動パターン、各アイコン最終表示態様の選択率(%)、及び、選択されるアイコン最終表示態様が対応付けられており、参考としてアイコンの種類毎のアイコン発生時の報知音の種類が記載されている。
アイコン最終表示態様には、通常アイコンとしての白アイコンと、大当たり遊技が実行されることを期待させる(大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆する)特別アイコンとしての青アイコン、赤アイコン、及び、虹アイコンが設定されている。
特別アイコンに係る大当たり当選期待度は、(白アイコン<)青アイコン<赤アイコン<虹アイコンの順で高くなっており、虹アイコンは大当たりとなることが確定するアイコンとなっている。
そして、画像表示装置に白アイコンが表示されたときは、第1発生報知音が出力され、青アイコンが表示されたときは、第2発生報知音が出力され、赤アイコンが表示されたときは、第3発生報知音が出力され、虹アイコンが表示されたときは、第4発生報知音が出力されるように設定されている。
なお、通常遊技状態において第1始動口45に遊技球が入賞した場合には、当該入賞に基づく第1保留アイコンの表示開始時の表示態様に応じて、第1〜第4発生報知音の何れかが出力されるようになっているが、通常遊技状態において第2始動口47に遊技球が入賞した場合には、第1〜第4発生報知音の何れも出力されないようになっている。
また、特定遊技状態において第2始動口47に遊技球が入賞した場合には、当該入賞に基づく第2保留アイコンの表示開始時の表示態様に応じて、第2〜第4発生報知音の何れかが出力される(白アイコンの場合は第1発生報知音が出力されない)ようになっているが、特定遊技状態において第1始動口45に遊技球が入賞した場合には、第1〜第4発生報知音の何れも出力されないようになっている。
ここで、図26に示したアイコン最終表示態様決定テーブルの第1の特徴としては、予定変動パターンに応じて、アイコン最終表示態様の選択率を異ならせている点が挙げられる。具体的には、本実施形態では、予定変動パターンがSPリーチやSPSPリーチである場合、予定変動パターンがリーチにならない通常変動や短縮変動やノーマルリーチである場合よりも、特別アイコンが高い割合で選択されるようなっている。そのため、保留アイコンの表示態様によって遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図26に示したアイコン最終表示態様決定テーブルの第2の特徴としては、特定遊技状態中に第1始動口45に遊技球が入賞した場合よりも、通常遊技状態中に第1始動口45に遊技球が入賞した場合の方が、発生報知音が出力され易くなっている点が挙げられる。そのため、右打ちを行う特定遊技状態よりも第1始動口45に遊技球が入賞し易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図26に示したアイコン最終表示態様決定テーブルの第3の特徴としては、特定遊技状態中に第1始動口45に遊技球が入賞した場合よりも、特定遊技状態中に第2始動口47に遊技球が入賞した場合の方が、発生報知音が出力され易くなっている点が挙げられる。そのため、第2始動口47に遊技球が入賞し易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、図26に示したアイコン最終表示態様決定テーブルでは、大当たりとなる場合は、アイコン最終表示態様として通常アイコン(白アイコン)は選択されないようになっているが、選択されるようにしてもよい。
なお、複数のアイコン表示態様に対して、それぞれ異なる報知音が設定されていたが(4種類)、白アイコンが発生した時の発生報知音と青アイコン、赤アイコン、及び、虹アイコンに変化した時の変化報知音との2種類としてもよいし、白アイコンが発生した時には報知音を出力させず、アイコンが何れかの態様に変化した時のみ報知音を出力するようにしてもよい。また、大当たりとなることが確定する虹アイコンについては、専用の報知音を設けて3種類としてもよい。
また、通常遊技状態において第2始動口47に遊技球が入賞した場合に発生報知音を出力しないのではなく、第1始動口45に遊技球が入賞した場合よりも低い割合で発生報知音を出力するようにしてもよいし、特定遊技状態において第1始動口45に遊技球が入賞した場合に発生報知音を出力しないのではなく、第2始動口47に遊技球が入賞した場合よりも低い割合で発生報知音を出力するようにしてもよい。
(変化シナリオ決定テーブル)
図27は、変化シナリオを決定する場合に参照される変化シナリオ決定テーブルを示す図である。
変化シナリオ決定テーブルには、アイコン最終表示態様、先読み指定コマンドに対応する特別図柄の保留数、各変化シナリオの選択率(%)、及び、選択される変化シナリオが対応付けられており、参考として各変化シナリオにおける事前変動、及び、当該変動におけるアイコンの更新態様が記載されている。
「事前変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報よりも以前に記憶された特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことであり、「当該変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことである。
変化シナリオには、アイコンの表示態様が事前変動の実行中には変化せず(保留アイコン変化演出が実行されず)に当該変動の実行中には変化する(当該アイコン変化演出が実行される)シナリオ(例えば、シナリオ01等)や、アイコンの表示態様が事前変動の実行中には変化する(保留アイコン変化演出が実行される)が当該変動の実行中には変化しない(当該アイコン変化演出が実行されない)シナリオ(例えば、シナリオ02等)や、アイコンの表示態様が事前変動の実行中、及び、当該変動の実行中に変化する(保留アイコン変化演出、及び、当該アイコン変化演出が実行される)シナリオ(例えば、シナリオ15等)が設定されている。
なお、本実施形態の変化シナリオ決定テーブルでは、事前変動においてリーチ演出(ノーマルリーチ演出以外のリーチであってもよい)が実行されるか否かに拘らずにアイコンの表示態様を変化させるシナリオを決定するようになっているが、事前変動において大当たり遊技が実行される可能性があることを示唆するリーチ演出が実行されるか否かを判定要素とした変化シナリオ決定テーブルによってアイコンの表示態様を変化させるシナリオを決定するようにしてもよい。このような変化シナリオ決定テーブルを用いる場合には、リーチ演出が実行される事前変動の実行中にアイコンの表示態様の変化が発生せずに、リーチ演出が実行されない事前変動の実行中にアイコンの表示態様の変化が発生するように各種のシナリオを設定しておくとよい。また、リーチ演出が実行される事前変動、及び、リーチ演出が実行されない事前変動の実行中にアイコンの表示態様の変化が発生するが、リーチ演出が実行される事前変動の実行中よりもリーチ演出が実行されない事前変動の実行中の方が高い割合でアイコンの表示態様の変化が発生するように各種のシナリオを設定しておいてもよい。
(演出制御部のアイコン変化演出実行処理)
図28を用いて、演出制御部130mのアイコン変化演出実行処理を説明する。図28は、演出制御部130mにおけるアイコン変化演出実行処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE520−1において、主制御基板110から特図変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する。特図変動パターン指定コマンドを受信した場合には、ステップE520−2に処理を移し、特図変動パターン指定コマンドを受信していない場合には、今回のアイコン変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE520−2において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域に記憶されているアイコンの変化シナリオを参照し、ステップE520−3において、今回の変動演出において表示態様を変化(更新)させる保留アイコンがあるか否かを判定する。表示態様を変化させる保留アイコンがある場合には、ステップE520−4に処理を移し、表示態様を変化させる保留アイコンがない場合には、ステップE520−7に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE520−4において、変化対象となる保留アイコンの表示態様の変化パターン(変化態様)を決定するための保留アイコン用の変化パターン決定テーブル(図29参照)を選択する。なお、保留アイコン用の変化パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE520−5において、保留アイコン変化パターンを決定する。具体的には、図29に示す保留アイコン用の変化パターン決定テーブルを参照し、今回の変動演出における保留アイコン変化の態様と、選択率(%)に基づいて、複数の保留アイコン変化パターンの中から1つの保留アイコン変化パターンを決定する。
サブCPU130aは、ステップE520−6において、決定した保留アイコン変化パターンに応じた変化演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、変化演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、保留アイコン変化パターンに応じた変化タイミング、及び、変化タイミングにおける変化段階に応じて第1画像表示装置70に表示されている保留アイコンの表示態様が変化したり、所定の効果音(変化音)が出力されたりすることになる。
サブCPU130aは、ステップE520−7において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域に当該アイコンのシナリオ(変化シナリオ、非変化シナリオ)が記憶されているか否かを判定する。当該アイコンのシナリオが記憶されている場合には、ステップE520−8に処理を移し、当該アイコンのシナリオが記憶されていない場合には、今回のアイコン変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE520−8において、表示態様を変化(更新)させる当該アイコンがあるか否かを判定する。表示態様を変化させる当該アイコンがある場合には、ステップE520−9に処理を移し、表示態様を変化させる当該アイコンがない場合には、今回のアイコン変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE520−9において、変化対象となる当該アイコンの表示態様の変化パターン(変化態様)を決定するための複数の当該アイコン用の変化パターン決定テーブルの中から、今回の変動演出で当該アイコンが変化する変化段階に応じた当該アイコン用の変化パターン決定テーブル(図30参照)を選択する。なお、変化段階に応じた当該アイコン用の変化パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE520−10において、当該アイコン変化パターンを決定する。具体的には、図30に示す選択した当該アイコン用の変化パターン決定テーブルを参照し、今回の変動演出における当該アイコン変化の態様と、各当該アイコン変化パターンの選択率(%)に基づいて、複数の当該アイコン変化パターンの中から1つの当該アイコン変化パターンを決定する。
サブCPU130aは、ステップE520−11において、決定した当該アイコン変化パターンに応じた変化演出コマンドを送信バッファにセットし、今回のアイコン変化演出実行処理を終了する。これにより、変化演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、当該アイコン変化パターンに応じた変化タイミング、及び、変化タイミングにおける変化段階に応じて第1画像表示装置70に表示されている当該アイコンの表示態様が変化したり、所定の効果音(変化音)が出力されたりすることになる。
(保留アイコン用の変化パターン決定テーブル)
図29は、保留アイコン用の変化パターンを決定する場合に参照される保留アイコン用の変化パターン決定テーブルを示す図である。
保留アイコン用の変化パターン決定テーブルには、今回の変動演出における保留アイコン変化の態様、各保留アイコン変化パターンの選択率(%)、及び、選択される保留アイコン変化パターンが対応付けられており、参考として各保留アイコン変化パターンにおける保留アイコンの変化演出発生タイミング、及び、変化段階が記載されている。
保留アイコン変化パターンには、当該アイコンが消滅したことに応じて、保留アイコンがシフト表示される際に(変動開始時に)効果音の出力を伴って保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターン01や、効果音の出力を伴って変動中に保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターン02や、キャラクタが出現すると共にキャラクタを起点として当該アイコンに作用する作用演出が行われて当該アイコンの表示態様が変化するキャラ作用変化パターン01や、変動演出の結果としてアイコンの表示態様が変化することを示す変化報知図柄が仮停止表示されると共に、変化報知図柄を起点として保留アイコンに作用する作用演出が行われて保留アイコンの表示態様が変化する図柄作用変化パターン01が設定されている。
保留アイコンの変化演出発生タイミングは、変動演出の進行状態に関連して分類されており、変動演出が開始されるとき(変動開始時)と、変動演出の実行中(変動中)と、演出図柄70aが仮停止するとき((仮)停止中)とがある。
保留アイコンの変化段階には、大当たり当選期待度が1段階上の表示態様に変化させる1UP(例えば、白アイコンから青アイコンへの変化、青アイコンから赤アイコンへの変化)と、大当たり当選期待度が2段階上の表示態様に変化させる2UP(例えば、白アイコンから赤アイコンへの変化)が設定されている。
なお、保留アイコンの変化演出発生タイミングは、上記3つのタイミングとしていたが、これらタイミングに限られず、他のタイミングを設けてもよい。例えば、リーチが成立するまでの変動演出の実行中(変動中)、ノーマルリーチの実行中やSP(SPSP)リーチの実行中等を設けてもよい。
(当該アイコン用の変化パターン決定テーブル)
図30は、当該アイコンの変化パターンを決定する場合に参照される当該アイコン用の変化パターン決定テーブルを示す図であり、図30(a)は、当該アイコンの表示態様を1段階変化させる場合に参照されるテーブルであり、図30(b)は、当該アイコンの表示態様を2段階変化させる場合に参照されるテーブルである。
当該アイコン用の変化パターン決定テーブルには、今回の変動演出における当該アイコン変化の態様、各当該アイコン変化パターンの選択率(%)、及び、選択される当該アイコン変化パターンが対応付けられており、参考として各当該アイコン変化パターンにおける当該アイコンの変化演出発生タイミング、及び、変化段階が記載されている。
当該アイコン変化パターンには、効果音の出力を伴って変動開始時に保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターン01や、効果音の出力を伴って変動中に保留アイコンの表示態様が変化するノーマル変化パターン02や、キャラクタが出現すると共にキャラクタを起点として当該アイコンに作用する作用演出が行われて当該アイコンの表示態様が変化するキャラ作用変化パターン01が設定されている。
当該アイコンの変化演出発生タイミングは、変動演出の進行状態に関連して分類されており、変動演出が開始されるとき(変動開始時)と、変動演出の実行中(変動中)と、演出図柄70aが仮停止するとき((仮)停止中)とがある。
当該アイコンの変化段階には、大当たり当選期待度が1段階上の表示態様に変化させる1UP(例えば、白アイコンから青アイコンへの変化、青アイコンから赤アイコンへの変化)と、大当たり当選期待度が2段階上の表示態様に変化させる2UP(例えば、白アイコンから赤アイコンへの変化、青アイコンから虹アイコンへの変化)が設定されている。
なお、本実施形態の当該アイコン用の変化パターン決定テーブルでは、図柄作用変化パターン01が選択されないようになっていたが、選択され得るようにしてもよい。例えば、擬似連演出を行う変動演出において、擬似変動が行われる前の演出図柄70aの仮停止表示が行われるときに変化報知図柄を仮停止表示されるようにすればよい。
「擬似連演出」とは、1回の始動口(第1始動口45、第2始動口47)への入賞(入球)に基づく大当たり判定に対して、あたかも複数回の演出図柄の変動表示が実行されたかのように見せるために、1回の始動口(第1始動口45、第2始動口47)への入賞(入球)に対して決定された特図変動時間内にて、全部の演出図柄70aが仮停止した後に再度変動を開始する再変動表示を1回又は複数回実行する特殊な態様の演出図柄の変動表示のことである。また、演出図柄70aが仮停止するタイミングで演出図柄70aの周囲に炎エフェクトが表示され、仮停止と再変動が繰り返される毎に炎エフェクトの色が青→赤の順で変化する。
なお、当該アイコンの変化演出発生タイミングは、上記2つのタイミングとしていたが、これらタイミングに限られず、他のタイミングを設けてもよい。例えば、リーチが成立するまでの変動演出の実行中(変動中)、ノーマルリーチの実行中やSP(SPSP)リーチの実行中等を設けてもよい。
(演出制御部の連続予告演出決定処理)
図31を用いて、演出制御部130mにおける連続予告演出決定処理を説明する。図31は、演出制御部130mにおける連続予告演出決定処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE530−1において、主制御基板110から先読み指定コマンドを受信したか否かを判定する。先読み指定コマンドを受信した場合には、ステップE530−2に処理を移し、先読み指定コマンドを受信していない場合には、今回の連続予告演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE530−2において、受信した先読み指定コマンドを参照し、大当たりであるか否か、大当たり遊技の種別、及び、演出内容(予定変動パターン)を把握する。
ステップE530−3において、現在が連続予告演出の実行可能期間であるか否かを判定する。連続予告演出(先読み動作演出、先読みエフェクト演出、先読み振動演出、先読みゾーン演出、先読みチャンス目演出)の実行可能期間である場合には、ステップE530−4に処理を移し、連続予告演出の実行可能期間でない場合には、今回受信した先読み指定コマンドに基づく連続予告演出を実行しないものとしてステップE530−18に処理を移す。
「先読み動作演出」は、1又は複数の変動演出における変動演出の開始直後のタイミングにおいて、第2可動部材74を所定態様で作動させる作動演出(予告演出)を実行することで特別遊技が実行される期待度を断続的に示唆する演出となっている。
「先読みエフェクト演出」は、1又は複数の変動演出における変動演出の開始直後のタイミング(準備動作中、スクロール前)において、演出図柄70aの周囲に所定色のエフェクト画像を表示させるエフェクト演出(予告演出)を実行することで特別遊技が実行される期待度を断続的に示唆する演出となっている。
「先読み振動演出」は、1又は複数の変動演出における変動演出の開始直後のタイミングにおいて演出ボタン17を所定態様で振動させる振動演出(予告演出)を実行することで特別遊技が実行される期待度を断続的に示唆する演出となっている。
「先読みゾーン演出」とは、1又は複数の変動演出における所定のタイミングから、ゾーン画像(ゾーン背景画像)を表示するゾーン中演出(予告演出)を実行することで特別遊技が実行される期待度を継続的に示唆する演出となっている。
「先読みチャンス目演出」とは、1又は複数の変動演出において所定の規則性を持った配列で演出図柄70aを停止表示させることで特別遊技が実行される期待度を断続的に示唆する演出となっている。
「連続予告演出の実行可能期間」とは、先行保留に連続予告演出を実行するものがないこと、大当たり遊技の実行中でないこと、第1始動口45への入賞に基づく先読み指定コマンドを受信した場合には通常遊技状態であること、第2始動口47への入賞に基づく先読み指定コマンドを受信した場合には特定遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態)であること等が挙げられる。
サブCPU130aは、ステップE530−4において、現在の演出モードに応じた連続予告種別決定テーブル(図32、図33参照)を選択し、ステップE530−5において、連続予告種別決定テーブルを参照して連続予告種別(連続予告演出の実行の有無、実行する連続予告演出の種類)を決定する。なお、連続予告種別決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE530−6において、連続予告演出を実行する連続予告種別であるか否かを判定する。連続予告演出を実行しない場合には、ステップE530−18に処理を移し、連続予告演出を実行する場合には、ステップE530−7において、現在の演出モードに応じた連続予告シナリオ決定テーブル(図34、図35参照)を選択する。なお、連続予告シナリオ決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE530−8おいて、先読み動作演出を実行する連続予告種別が決定されているか否かを判定する。先読み動作演出を実行しない場合には、ステップE530−10に処理を移し、先読み動作演出を実行する場合には、ステップE530−9において、連続予告シナリオ決定テーブルを参照して先読み動作演出の予告シナリオを決定してサブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE530−10において、先読みエフェクト演出を実行する連続予告種別が決定されているか否かを判定する。先読みエフェクト演出を実行しない場合には、ステップE530−12に処理を移し、先読みエフェクト演出を実行する場合には、ステップE530−11において、連続予告シナリオ決定テーブルを参照して先読みエフェクト演出の予告シナリオを決定してサブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE530−12において、先読み振動演出を実行する連続予告種別が決定されているか否かを判定する。先読み振動演出を実行しない場合には、ステップE530−14に処理を移し、先読み振動演出を実行する場合には、ステップE530−13において、連続予告シナリオ決定テーブルを参照して先読み振動演出の予告シナリオを決定してサブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE530−14において、先読みゾーン演出を実行する連続予告種別が決定されているか否かを判定する。先読みゾーン演出を実行しない場合には、ステップE530−16に処理を移し、先読みゾーン演出を実行する場合には、ステップE530−15において、連続予告シナリオ決定テーブルを参照して先読みゾーン演出の予告シナリオを決定してサブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE530−16において、先読みチャンス目演出を実行する連続予告種別が決定されているか否かを判定する。先読みチャンス目演出を実行しない場合には、今回の連続予告演出決定処理を終了し、先読みチャンス目演出を実行する場合には、ステップE530−17において、連続予告シナリオ決定テーブルを参照して先読みチャンス目演出の予告シナリオを決定してサブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットし、今回の連続予告演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE530−18において、連続予告演出の非予告シナリオ(連続予告演出が実行されないことを示す予告シナリオ)を決定してサブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットし、今回の連続予告演出決定処理を終了する。
なお、サブRAM130cの先読み情報記憶領域にセットされた予告シナリオ又は非予告シナリオは、上述したステップE540の連続予告演出実行処理で参照され、連続予告演出を実行するための処理又は連続予告演出を実行しないための処理が行われることになる。
このように、図31に示した連続予告演出決定処理によれば、通常遊技状態であれば第2特別図柄の変動表示(変動演出)において先読み動作演出が実行されないため、通常遊技状態においては、第2特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合よりも、第1特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合の方が、第2可動部材74が作動(動作)し易くなっている。そのため、通常遊技状態において第1特別図柄の変動表示(変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図31に示した連続予告演出決定処理によれば、通常遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)において先読みエフェクト演出(演出図柄70aの周囲にエフェクト画像が表示される演出)が実行可能である一方、特定遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)において先読みエフェクト演出が実行されないため、通常遊技状態中に第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行される場合と、特定遊技状態中に第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行される場合とで、先読みエフェクト演出が実行される割合が異なるようになっている。そのため、通常遊技状態と特定遊技状態における第1変動演出の開始時の演出効果に差を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図31に示した連続予告演出決定処理によれば、特定遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)において先読みエフェクト演出(演出図柄70aの周囲にエフェクト画像が表示される演出)が実行されない一方、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)において先読みエフェクト演出が実行可能となっているため、特定遊技状態中に第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行される場合と、特定遊技状態中に第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)が実行される場合とで、先読みエフェクト演出が実行される割合が異なるようになっている。そのため、第2特別図柄の変動表示が実行され易い特定遊技状態中において、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特定遊技状態において第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行される場合に先読みエフェクト演出が実行されるようにしてもよく、この場合には、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)が実行される場合よりも低い割合にするとよい。
また、図31に示した連続予告演出決定処理によれば、通常遊技状態であれば第2特別図柄の変動表示(変動演出)において先読み振動演出が実行されないため、通常遊技状態においては、第2特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合よりも、第1特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合の方が、振動演出が実行され易くなっている。そのため、通常遊技状態において第1特別図柄の変動表示(変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図31に示した連続予告演出決定処理によれば、特定遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(変動演出)において先読み動作演出が実行されないため、特定遊技状態においては、第1特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合よりも、第2特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合の方が、第2可動部材74が作動(動作)し易くなっている。そのため、特定遊技状態において第2特別図柄の変動表示(変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図31に示した連続予告演出決定処理によれば、特定遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(変動演出)において先読み振動演出が実行されないため、特定遊技状態においては、第1特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合よりも、第2特別図柄の変動表示(変動演出)が実行される場合の方が、振動演出が実行され易くなっている。そのため、特定遊技状態において第2特別図柄の変動表示(変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図31に示した連続予告演出決定処理によれば、通常遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)において先読みゾーン演出(背景変化)が実行可能である一方、特定遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)において先読みゾーン演出(背景変化)が実行されないため、通常遊技状態中に第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行される場合よりも、特定遊技状態中に第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行される場合の方が、先読みゾーン演出(背景変化)が実行され難くなっている。そのため、第1特別図柄の変動表示が実行され易い通常遊技状態中において、第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図31に示した連続予告演出決定処理によれば、特定遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)において先読みゾーン演出(背景変化)が実行されない一方、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)において先読みゾーン演出が実行可能となっているため、特定遊技状態中に第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行される場合よりも、特定遊技状態中に第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)が実行される場合の方が、先読みゾーン演出(背景変化)が実行され易くなっている。そのため、第2特別図柄の変動表示が実行され易い特定遊技状態中において、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特定遊技状態において第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行される場合に先読みゾーン演出が実行されるようにしてもよく、この場合には、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)が実行される場合よりも低い割合にするとよい。
図31に示した連続予告演出決定処理によれば、通常遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)において先読みチャンス目演出が実行可能である一方、特定遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)において先読みチャンス目演出が実行されないため、特定遊技状態中に第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行される場合よりも、通常遊技状態中に第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行される場合の方が、先読みチャンス目演出が実行され易くなっている。そのため、第1特別図柄の変動表示が実行され易い通常遊技状態中において、第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図31に示した連続予告演出決定処理によれば、特定遊技状態であれば第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)において先読みチャンス目演出が実行されない一方、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)において先読みチャンス目演出が実行可能となっているため、特定遊技状態中に第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行される場合よりも、特定遊技状態中に第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)が実行される場合の方が、先読みチャンス目演出が実行され易くなっている。そのため、第2特別図柄の変動表示が実行され易い特定遊技状態中において、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特定遊技状態において第1特別図柄の変動表示(第1変動演出)が実行される場合に先読みチャンス目演出が実行されるようにしてもよく、この場合には、第2特別図柄の変動表示(第2変動演出)が実行される場合よりも低い割合にするとよい。
(連続予告種別決定テーブル)
図32は、演出モードA〜C(通常遊技状態)において連続予告種別を決定するために参照される連続予告種別決定テーブルを示す図であり、図33は、演出モードD〜G(特定遊技状態)において連続予告種別を決定するために参照される連続予告演出決定テーブルを示す図である。
図32及び図33に示すように、連続予告種別決定テーブルには、先読み指定コマンド(予定変動パターン)、各連続予告種別の選択率(%)、選択される連続予告種別が対応付けられており、連続予告種別には、連続予告演出を実行しない「非実行」、複数種類の連続予告演出のうちの1種類が実行される「先読み動作演出」、「先読みエフェクト演出」、「先読み振動演出」、「先読みゾーン演出」、「先読みチャンス目演出」、複数種類の連続予告演出のうちの2種類が実行される「先読みエフェクト演出&先読み振動演出」、「先読み動作演出&先読みゾーン演出」が設けられている。
例えば、演出モードA〜C(通常遊技状態)における先読み指定コマンド(予定変動パターン)がハズレ且つSPリーチ演出が実行されるものである場合には、79%で「非実行」が決定され、6%で「先読みエフェクト演出」が決定され、5%で「先読みチャンス目演出」が決定され、4%で「先読み動作演出」が決定され、3%で「先読み振動演出」が決定され、2%で「先読みゾーン演出」が決定され、1%で「先読みエフェクト演出&先読み振動演出」が決定される。
(連続予告演出シナリオ決定テーブル)
図34は、演出モードA〜C(通常遊技状態)用の連続予告シナリオ決定テーブルを示す図であり、図35は、演出モードD〜G(特定遊技状態)用の連続予告シナリオ決定テーブルを示す図である。
連続予告シナリオ決定テーブルには、特別図柄の保留数、先読み指定コマンド(予定変動パターン)、各予告シナリオの選択率(%)、選択される予告シナリオが対応付けられており、参考として各シナリオにおける事前変動(4変動前、3変動前、2変動前、1変動前)、及び、当該変動における連続予告演出の演出態様が記載されている。
「事前変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報よりも以前に記憶された特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことであり、「当該変動」とは、新たに受信した先読み指定コマンドに対応する特図判定情報に基づいて実行される変動表示(変動演出)のことである。
「弱予告」とは、連続予告種別によって演出態様が異なり、先読み動作演出の場合には、第2可動部材74が青色で発光して動作する弱動作を行うと共に、弱動作効果音が出力されることであり、先読みエフェクト演出の場合には、演出図柄70aの周囲に青エフェクト画像が表示されると共に、青エフェクト効果音が出力されることであり、先読み振動演出の場合には、演出ボタン17を振動させるためのバイブレーターが1秒間だけ弱振動すると共に、演出ボタン17が白点滅することであり、先読みゾーン演出の場合には、青色のゾーン画像(ゾーン背景画像)が表示されると共に、ゾーン効果音が出力されることであり、先読みチャンス目演出の場合には、偶数図柄による所定の配列(例えば、「224」や「668」等)で演出図柄70aが停止表示することである。
「強予告」とは、連続予告種別によって演出態様が異なり、先読み動作演出の場合には、第2可動部材74が赤色で発光して動作する強動作を行うと共に、強動作効果音が出力されることであり、先読みエフェクト演出の場合には、演出図柄70aの周囲に赤エフェクト画像が表示されると共に、赤エフェクト効果音が出力されることであり、先読み振動演出の場合には、演出ボタン17を振動させるためのバイブレーターが3秒間だけ強振動すると共に、演出ボタン17が赤点滅することであり、先読みゾーン演出の場合には、赤色の熱ゾーン画像(ゾーン背景画像)が表示されると共に、熱ゾーン効果音が出力されることであり、先読みチャンス目演出の場合には、奇数図柄による所定の配列(例えば、「335」や「779」等)で演出図柄70aが停止表示することである。
連続予告演出シナリオには、事前変動中には弱予告及び強予告が実行されずに当該変動中に弱予告又は強予告が実行されるシナリオ(例えば、シナリオ11)や、事前変動中及び当該変動中に弱予告又は強予告が実行されるシナリオ(例えば、シナリオ22)等が設定されている。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第1の特徴としては、1種類の連続予告演出が実行される場合よりも、複数種類の連続予告演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。そのため、遊技者の期待感を効果的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第2の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)の方が、連続予告演出が実行され易い(実行割合が高い)、つまり、連続予告演出が実行された場合の大当たり期待度が低くなる点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出モードA〜Cと演出モードD〜Gとの間で連続予告演出の実行割合を異ならせるのではなく、例えば、演出モードAよりも、演出モードBの方が、連続予告演出が実行され易くするなど、演出モードA〜Cの間で連続予告演出の実行割合を異ならせてもよいし、例えば、演出モードDよりも、演出モードEの方が、連続予告演出が実行され易くするなど、演出モードD〜Gの間で連続予告演出の実行割合を異ならせてもよい。このようにすると、演出モード間で連続予告演出の大当たり期待度が変化するため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第3の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)において、ノーマルリーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)において、ノーマルリーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合の方が、連続予告演出(ここでは先読みエフェクト演出、先読みチャンス目演出、先読み動作演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも(超)短縮変動が多くなり易い特定遊技状態において、変動演出が単調となることを防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第4の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)において、SPリーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)において、SPリーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合の方が、連続予告演出(ここでは先読みエフェクト演出、先読みチャンス目演出、先読み動作演出、先読みゾーン演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも(超)短縮変動が多くなり易い特定遊技状態において、変動演出が単調となることを防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第5の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)において、SPSPリーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)において、SPSPリーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合の方が、連続予告演出(ここでは先読みエフェクト演出、先読みチャンス目演出、先読み動作演出、先読みゾーン演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも超短縮変動が多くなり易い特定遊技状態において、変動演出が単調となることを防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第6の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)において、全回転リーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)において、全回転リーチ演出が実行される予定(先読み結果)である場合の方が、連続予告演出(ここでは先読み動作演出、先読みゾーン演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも超短縮変動が多くなり易い特定遊技状態において、変動演出が単調となることを防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第7の特徴としては、演出モードD〜G(特定遊技状態)よりも、演出モードA〜C(通常遊技状態)の方が、先読み振動演出(演出ボタン17の有効期間や操作促進画像の表示を伴わない振動演出)が実行され易い(実行割合が高い=大当たり期待度が異なる)点が挙げられる。そのため、演出モードD〜G(特定遊技状態)よりも滞在期間が長くなり易い演出モードA〜C(通常遊技状態)において、先読み振動演出を遊技者に体感させ易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも変動時間が短くなり易い演出モードD〜G(特定遊技状態)において、先読み振動演出に希少性を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出モードA〜Cよりも、演出モードD〜Gの方が、先読み振動演出が実行され易く(実行割合を高く)してもよい。また、通常遊技状態であれば、演出モードB又はCよりも、演出モードAの方が、先読み連続演出が実行され易くすることで、演出モードA〜Cの間で先読み振動演出の実行割合を異ならせてもよいし、特定遊技状態であれば、演出モードE〜Gよりも、演出モードDの方が、先読み振動演出が実行され易くすることで、演出モードD〜Gの間で先読み振動演出の実行割合を異ならせてもよい。このようにすると、演出モード間で先読み振動演出が実行された場合の大当たり期待度を異ならせることが可能であるため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第8の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)において、特定のリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行される予定(先読み結果)である場合よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)において、特定のリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行される予定(先読み結果)である場合の方が、先読み振動演出が実行され難い(実行割合が低い)点が挙げられる。そのため、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも変動時間が短くなり易い演出モードD〜G(特定遊技状態)において、先読み振動演出に希少性を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第9の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)の方が、先読み動作演出が実行され易い(実行割合が高い)点が挙げられる。そのため、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも変動時間が短くなり易い演出モードD〜G(特定遊技状態)において、先読み振動演出に希少性を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第10の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)において1回の変動演出で終了する連続予告演出が実行される場合よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)において1回の変動演出で終了する連続予告演出が実行される場合の方が、連続予告演出の予告対象となる変動演出においてリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行され難い(実行される割合が低い)点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第11の特徴としては、演出モードD〜G(特定遊技状態)において2回の変動演出で終了する連続予告演出が実行される場合よりも、演出モードA〜C(通常遊技状態)において2回の変動演出で終了する連続予告演出が実行される場合の方が、連続予告演出の予告対象となる変動演出においてリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第12の特徴としては、複数回の変動演出にわたって連続予告演出を実行可能な状態(保留数が2〜4)である場合、演出モードA〜C(通常遊技状態)において1回の変動演出のみの連続予告演出が実行される場合よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)において1回の変動演出のみの連続予告演出が実行される場合の方が、連続予告演出の予告対象となる変動演出においてリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行され難い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第13の特徴としては、演出モードD〜G(特定遊技状態)において3回の変動演出にわたる連続予告演出が実行される場合よりも、演出モードA〜C(通常遊技状態)において3回の変動演出にわたる連続予告演出が実行される場合の方が、連続予告演出の予告対象となる変動演出においてリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第14の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)において3回の変動演出にわたる連続予告演出が実行される場合よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)において3回の変動演出にわたる連続予告演出が実行される場合の方が、連続予告演出の予告対象となる変動演出において大当り期待度が高いリーチ演出(例えば、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第15の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)と演出モードD〜G(特定遊技状態)とで同一の可動部材(第2可動部材74)を用いて先読み動作演出を実行することが可能であるが、演出モードA〜C(通常遊技状態)と演出モードD〜G(特定遊技状態)とで先読み動作演出が実行された場合の大当たり期待度が異なる点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第16の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)及び演出モードD〜G(特定遊技状態)で先読み動作演出を実行する場合、後述する決め演出で用いられる第1可動部材73を動作させる割合(0%)よりも、決め演出で用いられない第2可動部材74を動作させる割合(100%)の方が高い点が挙げられる。そのため、先読み動作演出が実行されたからといって大当たりとなると勘違いするような不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、先読み動作演出の強予告において第2可動部材74を動作させるのではなく、第1可動部材73を動作させるようにしてもよい。この場合であっても、演出モードA〜C(通常遊技状態)及び演出モードD〜G(特定遊技状態)で先読み動作演出を実行する場合には、第1可動部材73を動作させる割合よりも、第2可動部材74を動作させる割合の方が高くなるようにするとよい。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第17の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)及び演出モードD〜G(特定遊技状態)で先読み振動演出を実行する場合、演出ボタン17を突出状態とする割合(0%)よりも、演出ボタン17を通常状態とする割合(0%)の方が高い点が挙げられる。そのため、演出ボタン17が突出状態となる希少性(後述する決め演出でのみ突出状態となる)を確保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、先読み振動演出の強予告において演出ボタン17を通常状態としたまま振動させるのではなく、突出状態として振動させるようにしてもよい。この場合であっても、演出モードA〜C(通常遊技状態)及び演出モードD〜G(特定遊技状態)で先読み振動演出を実行する場合には、演出ボタン17を突出状態とする割合よりも、通常状態とする割合の方が高くなるようにするとよい。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第18の特徴としては、連続予告演出の予告対象となる変動演出の開始後の所定期間(変動開始時〜演出図柄70aの最初の高速変動期間)において、先読み動作演出の弱予告(第1可動部材73の弱動作+青発光)や先読みエフェクト演出の弱予告(演出図柄70aの周囲への青色のエフェクト画像の表示)が実行された場合よりも、操作促進画像の表示を伴わずに実行される先読み振動演出の弱予告(演出ボタン17の1秒間の弱振動)が実行された場合の方が、大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。そのため、遊技者が操作可能な操作手段を用いて遊技者の期待感を効果的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図35に示した連続予告演出に係る各種テーブルの第19の特徴としては、連続予告演出の予告対象となる変動演出の開始後の所定期間(変動開始時〜演出図柄70aの最初の高速変動期間)において、先読み動作演出の強予告(第1可動部材73の強動作+赤発光)や先読みエフェクト演出の強予告(演出図柄70aの周囲への赤色のエフェクト画像の表示)が実行された場合よりも、先読み振動演出の強予告(演出ボタン17の3秒間の強振動)が実行された場合の方が、大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。そのため、遊技者が操作可能な操作手段を用いて遊技者の期待感を効果的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(演出制御部の連続予告演出実行処理)
図36を用いて、演出制御部130mの連続予告演出実行処理を説明する。図36は、演出制御部130mにおける連続予告演出実行処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE540−1において、主制御基板110から特図変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する。特図変動パターン指定コマンドを受信した場合には、ステップE540−2に処理を移し、特図変動パターン指定コマンドを受信していない場合には、今回の連続予告演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE540−2において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域に記憶されている連続予告演出(先読み動作演出、先読みエフェクト演出、先読み振動演出、先読みゾーン演出)の予告シナリオを参照し、ステップE540−3において、連続予告演出の予告シナリオが記憶されているか否かを判定する。予告シナリオが記憶されている場合には、ステップE540−4に処理を移し、予告シナリオが記憶されていない場合には、今回の連続予告演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE540−4において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域に記憶された予告シナリオに応じて今回の変動演出で実行する予告パターン(連続予告演出の種別、弱予告、強予告)を決定し、ステップE540−5において、決定した予告パターンに応じた連続予告演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、連続予告演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、決定された予告パターンに応じた連続予告演出が実行されることになる。本処理を終了すると、今回の連続予告演出実行処理を終了する。
(演出制御部のランプ変化演出実行処理)
図37を用いて、演出制御部130mのランプ変化演出実行処理を説明する。図37は、演出制御部130mにおけるランプ変化演出実行処理を示すフローチャートである。
サブCPU130aは、ステップE550−1において、サブRAM130cの先読み情報記憶領域にアイコンの変化シナリオが記憶されているか否かを判定する。アイコンの変化シナリオが記憶されている場合には、アイコン変化演出が実行されるものとしてステップE550−2に処理を移し、アイコンの変化シナリオが記憶されていない場合には、サブRAM130cから変化シナリオがクリアされてしまう電源復旧又は入賞時コマンド(特図保留数指定コマンド、先読み指定コマンド)を正常に受信できないことで先読み情報記憶領域にシナリオが記憶されないコマンド異常が発生したものとしてステップE550−6に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE550−2において、アイコンの変化タイミングであるか否かを判定する。アイコンの変化タイミングである場合には、ステップE550−3に処理を移し、アイコンの変化タイミングでない場合には、今回のランプ変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE550−3において、アイコン変化後の色に応じたランプ演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、ランプ演出コマンドがランプ制御部150に送信され、アイコンの色変化に対応して入賞口ランプNRの発光態様(発光色、点灯/点滅)が変化することでランプ変化演出が実行されることになる。
サブCPU130aは、ステップE550−4において、ランプ変化演出が実行されていることを示すランプ変化中フラグがサブRAM130cにセットされているか否かを判定する。ランプ変化中フラグがセットされている場合には、今回のランプ変化演出実行処理を終了し、ランプ変化中フラグがセットされていない場合には、ランプ変化中フラグをセットし、今回のランプ変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE550−6において、ランプ変化中フラグがサブRAM130cにセットされているか否かを判定する。ランプ変化中フラグがセットされている場合には、ステップE550−7に処理を移し、ランプ変化中フラグがセットされてない場合には、今回のランプ変化演出実行処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE550−7において、サブRAM130cにセットされているランプ変化中フラグをクリアし、ステップE550−8において、ランプ演出終了コマンドを送信バッファにセットし、今回のランプ変化演出実行処理を終了する。これにより、ランプ演出コマンドがランプ制御部150に送信され、実行していたランプ変化演出が終了することになる。
このように、図37に示したランプ変化演出実行処理によれば、アイコン変化演出におけるアイコンの変化に対応して入賞口ランプNRの発光態様(発光色、点灯/点滅)を変化させてランプ変化演出を実行するようになっている。そのため、アイコン変化演出との相乗効果によって演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図37に示したランプ変化演出実行処理によれば、アイコン変化演出や連続予告演出と違ってランプ変化演出の実行中に電源復旧が発生した場合であっても、ランプ変化演出を再び実行しないようになっている。そのため、制御負担を軽減しつつランプ変化演出の希少性を担保することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、アイコン変化演出のように電源復旧が発生した場合に、電源復旧後に開始される変動演出においてランプ変化演出を再び実行するようにしてもよい。この場合には、電源復旧後に開始されるアイコン変化演出に対応するようにランプ変化演出を実行するとよい。
また、アイコン変化演出に対応してランプ変化演出を実行するのではなく、入賞口ランプNRの最終発光態様、事前変動から当該変動までの発光シナリオ等を抽選により決定してランプ変化演出を実行するようにしてもよい。
(演出制御部の変動演出パターン判定処理)
図38を用いて、演出制御部130mの変動演出パターン判定処理を説明する。図38は、演出制御部130mにおける変動演出パターン判定処理を示すフローチャートであり、本処理は、上述した特図特電演出処理において実行される。
まず、サブCPU130aは、ステップE610−1において、受信した変動パターン指定コマンドを参照し、ステップE610−2において、現在の演出モードに応じた変動演出パターン判定テーブル(図39、図40)を選択する。なお、変動演出パターン判定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE610−3において、選択された変動演出パターン判定テーブルを参照して複数の変動演出パターンの中から1つの変動演出パターンを決定してサブRAM130cの所定領域にセットする。
サブCPU130aは、ステップE610−4において、決定した変動演出パターンに対応する変動演出パターン指示コマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットし、今回の変動演出パターン判定処理を終了する。これにより、変動演出パターン指示コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、変動演出を実行するための処理が行われることになる。
(変動演出パターン判定テーブル)
図39は、演出モードA〜C(通常遊技状態)において変動演出パターンを決定するために参照される演出モードA〜C用の変動演出パターン判定テーブルを示す図であり、図40は、演出モードD〜Gにおいて変動演出パターンを決定するために参照される演出モードD〜G(特定遊技状態)用の変動演出パターン判定テーブルを示す図である。
図39及び図40に示すように、変動演出パターン判定テーブルには、特図変動パターン指定コマンド、各変動演出パターンの選択率(%)、選択される変動演出パターンが対応付けられており、参考として各変動演出パターンにおける演出構成が記載されている。
演出構成の欄の「変動」とは、演出図柄70aのよるリーチ状態が形成されない通常変動表示が実行されることを示している。
「短縮変動」とは、通常変動表示よりも短くリーチ状態が形成されない短縮変動表示が実行されることを示している。
「L変動」とは、通常変動表示よりも長くリーチ状態が形成されないロング変動表示が実行されることを示している。
「擬似失敗」とは、1回の特別図柄の変動表示中に演出図柄70aを仮停止させた後に再変動させる擬似連演出が実行されるか否かを煽る演出を行った後に、擬似連演出が行われない結果となる擬似連失敗演出が実行されることを示している。
「擬似成功」とは、擬似連演出が実行されるか否かを煽る演出を行った後に、擬似連演出が行われる結果となる擬似連成功演出が実行されることを示している。
「(変動→擬似成功)×2」とは、擬似連演出が実行されるか否かを煽る煽り演出を行った後に、擬似連演出が行われる結果となる擬似連成功演出が実行される演出を1セットとして、その演出が2セット行われることを示している。
「(変動→擬似成功)×3」とは、擬似連演出が実行されるか否かを煽る煽り演出を行った後に、擬似連演出が行われる結果となる擬似連成功演出が実行される演出を1セットとして、その演出が3セット行われることを示している。
「Nリーチ」とは、上述したノーマルリーチ演出が実行されることを示している。
「N「7」リーチ」とは、「7」の演出図柄70aによってリーチ状態が形成された状態で上述したノーマルリーチ演出が実行されることを示している。
「SPリーチ」とは、上述したSPリーチ演出が実行されることを示している。
「特殊SPリーチ」とは、上述した特殊SPリーチ演出が実行されることを示している。
「SPSPリーチ」とは、上述したSPSPリーチ演出が実行されることを示している。
「全回転リーチ」とは、上述した全回転リーチ演出が実行されることを示している。
「SP発展」とは、SPリーチ演出が実行されることを示唆する発展演出が実行されることを示している。
「SPSP発展」とは、SPSPリーチ演出が実行されることを示唆する発展演出が実行されることを示している。
「全回転発展」とは、全回転リーチが実行されることを示唆する発展演出が実行されることを示している。
「CI」とは、有効期間中の演出ボタン17の操作又は有効期間の経過に応じて、大当たり期待度が異なる複数のカットイン演出の何れかが実行されることを示している。
「決め」とは、有効期間中の演出ボタン17の操作又は有効期間の経過に応じて、大当たり遊技が実行されるか否かを示唆する決め演出が実行されることを示している。
「失敗」とは、決め演出の結果として、大当たり遊技が実行されないことを示唆する決め失敗演出が実行されることを示している。
「成功」とは、決め演出の結果として、大当たり遊技が実行されることを示唆する決め成功演出が実行されることを示している。
「ハズレ」とは、キャラクタを含まない数字だけの演出図柄70aによってハズレ出目(後述する初期出目とは異なる「358」や「948」等のハズレ表示態様)を形成して仮停止することを示している。
「c図柄ハズレ」とは、キャラクタを含む表示態様の演出図柄70aによってハズレ出目(後述する初期出目とは異なる「358」や「948」等のハズレ表示態様)を形成して仮停止することを示している。
「IC」とは、演出図柄70aが停止表示することを示唆するアイキャッチ画像が画像表示装置に表示されるアイキャッチ演出(停止示唆演出)が実行されることを示している。
「図柄揃い」とは、キャラクタを含まない数字だけの演出図柄70aによって大当たり出目(「222」や「777」等の大当たり表示態様)を形成して仮停止することを示している。
「c図柄揃い」とは、キャラクタを含む表示態様の演出図柄70aによって大当たり出目(「222」や「777」等の大当たり表示態様)を形成して仮停止することを示している。
「再抽選」とは、大当たり出目(大当たり表示態様)で仮停止した演出図柄70aが遊技者にとって有利な大当たり出目となるか否か(通常大当たりとなる偶数の演出図柄から確変大当たりとなる奇数の演出図柄になるか否か、最も有利な大当たり遊技が実行される「7」の演出図柄になるか否か)を煽った後に、有利な大当たり出目となる昇格成功演出が行われたり、有利な大当たり出目にならない昇格失敗演出が行われたりする再抽選演出が実行されることを示している。
「強振動4秒」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが4秒間に亘って強振動する強振動演出(大当たり確定振動演出)が実行されることを示している。
「強振動1秒」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが1秒間に亘って強振動する強振動演出(大当たり確認振動演出)が実行されることを示している。
図39に示す演出モードA〜C(通常遊技状態)用の変動演出パターン判定テーブルでは、特別図柄00(ハズレ)であって変動演出パターン03(ノーマルリーチ演出)、05〜06(SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が70%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が30%となっている。
特別図柄00(ハズレ)であって変動演出パターン07〜11(SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が65%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が30%で、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が5%となっている。
特別図柄01(通常大当たり)であって変動演出パターン12〜17(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が100%となっている。
特別図柄02(確変大当たり)であって変動演出パターン18〜19(SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が60%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が40%となっている。
特別図柄02(確変大当たり)であって変動演出パターン20〜22(SPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が6%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が4%で、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が90%となっている。
特別図柄03(確変大当たり)であって変動演出パターン12〜17(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が60%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が40%となっている。
特別図柄10(ハズレ)であって変動演出パターン26〜27(特殊SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が100%となっている。
特別図柄04(通常大当たり)&05(確変大当たり)であって変動演出パターン27(特殊SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が100%となっている。
図40に示す演出モードD〜G(特定遊技状態)用の変動演出パターン判定テーブルでは、特別図柄00(ハズレ)であって変動演出パターン32(特殊SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が100%となっている。
特別図柄01(通常大当たり)、02(確変大当たり)、03(確変大当たり)であって変動演出パターン33(特殊SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が100%となっている。
特別図柄10(ハズレ)であって変動演出パターン36(ノーマルリーチ演出)、38〜42(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が60%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が40%となっている。
特別図柄04(通常大当たり)であって変動演出パターン43〜48(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が100%となっている。
特別図柄05(確変大当たり)であって変動演出パターン49〜50(SPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が60%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が40%となっている。
特別図柄05(確変大当たり)であって変動演出パターン51〜53(SPSPリーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が3%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が2%で、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が95%となっている。
特別図柄05(確変大当たり)であって変動演出パターン54〜55(全回転リーチ演出)の場合、偶数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が20%で、「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が30%で、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合が50%となっている。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第1の特徴としては、SPリーチ演出(特殊SPリーチ演出を除く)やSPSPリーチ演出が実行された場合には、演出図柄70aが停止表示することを示唆するアイキャッチ演出が実行されて演出図柄70aがキャラクタを含む表示態様に復帰する点が挙げられる。そのため、演出図柄70aの表示態様が変化することに対する違和感を遊技者に与えにくく、また、演出図柄70aが停止表示することを事前に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第2の特徴としては、大当たりとなる場合において、決め成功演出が実行されて図柄揃いとなる変動演出パターンと、図柄揃いとなってから決め成功演出が実行される変動演出パターンとがある点が挙げられる。そのため、大当たりとなる場合の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第3の特徴としては、大当たりとなる変動演出パターンにおいて、キャラクタを含まない演出図柄70aで図柄揃いとなるときに演出ボタン17を4秒間に亘って強振動させる強振動演出(大当たり確定振動演出)が実行される点が挙げられる。そのため、大当たりなることを効果的に演出することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第4の特徴としては、キャラクタを含む演出図柄70aで図柄揃い(c図柄揃い)となるときに演出ボタン17を1秒間にわたって強振動させる強振動演出(大当たり確認振動演出)が実行される点が挙げられる。そのため、大当たりなることを効果的に演出することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第5の特徴としては、「7」以外の奇数の演出図柄70a(大当たり出目となることで確変大当たりとなる演出図柄)でリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が行われる割合よりも、偶数の演出図柄70a(大当たり出目となることで通常大当たりとなる演出図柄)でリーチ演出が行われる割合の方が高い点が挙げられる。そのため、「7」以外の奇数の演出図柄70aで大当たりとなった場合の遊技者の歓喜を効果的に煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第6の特徴としては、偶数の(大当たり出目となることで通常大当たりとなる演出図柄)演出図柄70aでリーチ演出が行われる割合よりも、「7」の演出図柄70a(大当たり出目となることで最も有利な確変大当たりとなる演出図柄)でリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が行われる割合の方が低い点が挙げられる。そのため、「7」の演出図柄70aで大当たりとなった場合の遊技者の歓喜を効果的に煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第7の特徴としては、「7」以外の奇数の演出図柄70a(大当たり出目となることで確変大当たりとなる演出図柄)でリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が行われる割合よりも、「7」の演出図柄70a(大当たり出目となることで最も有利な確変大当たりとなる演出図柄)でリーチ演出(ノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が行われる割合の方が低い点が挙げられる。そのため、「7」の演出図柄70aで大当たりとなった場合の遊技者の歓喜を効果的に煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第8の特徴としては、偶数の演出図柄70aや「7」以外の奇数の演出図柄70aでリーチ演出が実行される場合よりも、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高い点が挙げられる。そのため、何れの種類の演出図柄でリーチ演出が実行されるかに対する遊技者が期待感を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第9の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)の方が、最も有利な確変大当たりとなる場合に「7」の演出図柄70a(大当たり出目となることで最も有利な確変大当たりとなる演出図柄)でリーチ演出(SPSPリーチ演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、演出モードD〜G(特定遊技状態)における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第10の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)では、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が実行されても大当たり確定とはならないが、演出モードD〜G(特定遊技状態)では、「7」の演出図柄70aでリーチ演出が実行されると大当たり確定となる点が挙げられる。そのため、演出モードD〜G(特定遊技状態)における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第11の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)では、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)においてアイキャッチ演出(停止示唆演出)が実行可能である一方、演出モードD〜G(特定遊技状態)では、第1変動演出においてアイキャッチ演出(停止示唆演出)が実行されないため、通常遊技状態中に第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合と、特定遊技状態中に第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合とで、アイキャッチ演出(停止示唆演出)が実行される割合が異なるようになっている。そのため、通常遊技状態と特定遊技状態における第1変動演出の演出効果に差を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第12の特徴としては、演出モードD〜G(特定遊技状態)において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、アイキャッチ演出(停止示唆演出)が実行されない一方、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、アイキャッチ演出(停止示唆演出)が実行可能であるため、特定遊技状態中に第1変動演出が実行される場合と、特定遊技状態中に第2変動演出が実行される場合とで、アイキャッチ演出(停止示唆演出)が実行される割合が異なるようになっている。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態中において、第2変動演出に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第13の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、擬似連の煽り演出および擬似連演出(仮停止した演出図柄70aの周囲に炎エフェクトが表示される演出)が実行可能である一方、演出モードD〜G(特定遊技状態)において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、擬似連の煽り演出および擬似連演出が実行されないため、通常遊技状態中に第1変動演出が実行される場合と、特定遊技状態中に第1変動演出が実行される場合とで、擬似連の煽り演出および擬似連演出が実行される割合が異なるようになっている。そのため、通常遊技状態と特定遊技状態における第1変動演出の演出効果に差を持たせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第14の特徴としては、演出モードD〜G(特定遊技状態)において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、擬似連の煽り演出および擬似連演出(仮停止した演出図柄70aの周囲に炎エフェクトが表示される演出)が実行されない一方、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、擬似連の煽り演出および擬似連演出が実行可能であるため、特定遊技状態中に第1変動演出が実行される場合と、特定遊技状態中に第2変動演出が実行される場合とで、擬似連の煽り演出および擬似連演出が実行される割合が異なるようになっている。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態中において、第2変動演出に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第15の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、決め演出(演出ボタン17の操作が有効となる可能性があることを示唆する有効示唆演出)が実行可能である一方、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、決め演出(演出ボタン17の操作が有効となる可能性があることを示唆する有効示唆演出)が実行されない点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第16の特徴としては、演出モードD〜G(特定遊技状態)において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、決め演出(演出ボタン17の操作が有効となる可能性があることを示唆する有効示唆演出)が実行されない一方、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、決め演出(演出ボタン17の操作が有効となる可能性があることを示唆する有効示唆演出)が実行可能である点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第17の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、再抽選演出が実行され易い点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39及び図40に示す変動演出パターン判定テーブルの第18の特徴としては、演出モードD〜G(特定遊技状態)において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、再抽選演出が実行され易い点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、擬似連演出が実行される変動演出パターンでは必ずリーチ演出が実行されるようになっているが、擬似連演出が実行されてもリーチ演出が実行されない変動演出パターンを設けてもよい。
また、カットイン演出や決め失敗演出の後にハズレ出目で仮停止するとハズレとなることが確定するようになっているが、カットイン演出や決め失敗演出の後に大当たりとなることが確定する復活演出を実行するようにしてもよい。
また、特定遊技状態において第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合にアイキャッチ演出(停止示唆演出)が実行されるようにしてもよく、この場合には、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも低い割合にするとよい。
また、停止示唆演出としてアイキャッチ演出だけを実行するのではなく、C図柄揃い時に演出図柄70aに発光エフェクトを表示させる発光エフェクト演出を実行することで演出図柄70aが停止することを示唆するようにしてもよく、この場合、特定遊技状態において第1変動演出が実行される場合には、ハズレ演出図柄が仮停止した時には発光エフェクト演出を実行せず、大当たり演出図柄が仮停止した時には発光エフェクト演出を実行し、特定遊技状態において第2変動演出が実行される場合には、リーチ演出を行わずにハズレ演出図柄が仮停止した時には発光エフェクト演出を実行せず、リーチ演出を行ってハズレ演出図柄が仮停止するか大当たり演出図柄が仮停止した時には発光エフェクト演出を実行するようにしてもよい。
また、特定遊技状態において第1変動演出第(1特別図柄の変動表示)が実行される場合に擬似連演出(仮停止した演出図柄70aの周囲に炎エフェクトが表示される演出)が実行されるようにしてもよく、この場合には、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも低い割合にするとよい。
(タイマー演出決定処理)
次に、図41を用いて、演出制御部130mのタイマー演出決定処理を説明する。図41は、演出制御部130mにおけるタイマー演出決定処理を示すフローチャートである。
まず、サブCPU130aは、ステップE620−1において、今回の変動演出パターンを参照し、ステップE620−2において、SPリーチ演出以上のリーチ演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出)が実行されるか否かを判定する。SPリーチ演出以上のリーチ演出が実行される場合には、ステップE620−3に処理を移し、SPリーチ演出以上のリーチ演出が実行されない場合には、今回のタイマー演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE620−3において、イベントタイマー回数決定テーブル(図42参照)を用いて、今回の変動演出中に実行するイベントタイマー演出の回数(「0回」〜「2回」)を決定する。具体的には、イベントタイマー回数決定テーブルに大当たり抽選結果や変動演出パターン等を照合する。このイベントタイマー回数決定テーブルの詳細は、図42を用いて後述する。
イベントタイマー演出とは、変動演出の実行過程で大当たり遊技が実行されることを期待させる複数の示唆イベント(アイコン変化を除く)の何れかが発生すること、及び、示唆イベントが発生するタイミングを示唆する演出となっているが、イベントタイマー演出が実行された時点では示唆イベントの種類を遊技者が判別し難く、示唆イベントが発生した時点で示唆イベントの種類を判別することができるようになっている。
示唆イベントには、ノーマルリーチ演出、擬似連、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出、有効期間、大当たり図柄停止等がある。
サブCPU130aは、ステップE620−4において、決定したイベントタイマー演出の回数がイベントタイマー演出を実行するものであるか否かを判定する。イベントタイマー演出を実行するものである(イベントタイマー演出の回数が「1回」又は「2回」)場合には、ステップE620−5に処理を移し、イベントタイマー演出を実行するものでない(イベントタイマー演出の回数が「0回」)場合には、今回のタイマー演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE620−5において、決定したイベントタイマー演出の回数が1回であるか否かを判定する。1回である場合には、ステップE620−6に処理を移し、1回ではなく2回の場合には、ステップE620−9に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE620−6において、タイマー1回用の示唆イベント決定テーブル(図43参照)を用いて、イベントタイマー演出によって示唆する示唆イベントと、タイマーの種類や長さによって分類されるタイマー種別を決定する。具体的には、タイマー1回用の示唆イベント決定テーブルに変動演出パターン等を照合する。このタイマー1回用の示唆イベント決定テーブルの詳細は、図43を用いて後述する。
タイマー種別には、短いタイマー時間の分類であるショートタイマー、長めのタイマー時間の分類であるミドルタイマー、長いタイマー時間の分類であるロングタイマー等がある。なお、3種類のタイマー種別によって設定されるタイマー時間は、ショートタイマー<ミドルタイマー<ロングタイマーとなっている。
サブCPU130aは、ステップE620−7において、更新パターン決定テーブル(図45参照)を用いて、イベントタイマー演出におけるタイマーの更新パターン(演出態様)を決定する。具体的には、更新パターン決定テーブルにタイマー種別や大当たり抽選結果等を照合する。この更新パターン決定テーブルの詳細は、図45を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE620−8において、示唆イベント、及び、更新パターンを示すタイマー演出パターンコマンドをサブRAM130cの送信バッファにセットし、今回のタイマー演出決定処理を終了する。これにより、タイマー演出パターンコマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、変動演出中にイベントタイマー演出を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU130aは、ステップE620−9において、タイマー2回用の第1示唆イベント決定テーブル(図44(a)参照)を用いて、1つ目のイベントタイマー演出によって示唆する示唆イベント、及び、タイマーの種類や長さによって分類されるタイマー種別を決定する。具体的には、タイマー2回用の第1示唆イベント決定テーブルに変動演出パターン等を照合する。このタイマー2回用の第1示唆イベント決定テーブルの詳細は、図44(a)を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE620−10において、更新パターン決定テーブル(図45参照)を用いて、1つ目のイベントタイマー演出におけるタイマーの更新パターン(演出態様)を決定する。具体的には、更新パターン決定テーブルにタイマー種別や大当たり抽選結果等を照合する。この更新パターン決定テーブルの詳細は、図45を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE620−11において、示唆イベント、及び、更新パターンを示すタイマー演出指定コマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。これにより、タイマー演出指定コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、変動演出中に1つ目のイベントタイマー演出を実行するための処理が行われることになる。
サブCPU130aは、ステップE620−12において、タイマー2回用の第2示唆イベント決定テーブル(図44(b)参照)を用いて、2つ目のイベントタイマー演出によって示唆する示唆イベント、及び、タイマーの長さによって分類されるタイマー種別を決定する。具体的には、タイマー2回用の第2示唆イベント決定テーブルに変動演出パターン等を照合する。このタイマー2回用の第2示唆イベント決定テーブルの詳細は、図44(b)を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE620−13において、更新パターン決定テーブル(図45参照)を用いて、2つ目のイベントタイマー演出におけるタイマーの更新パターン(演出態様)を決定する。具体的には、更新パターン決定テーブルにタイマー種別や大当たり抽選結果等を照合する。この更新パターン決定テーブルの詳細は、図45を用いて後述する。
サブCPU130aは、ステップE620−14において、示唆イベント、及び、更新パターンを示すタイマー演出パターンコマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットし、今回のタイマー演出決定処理を終了する。これにより、タイマー演出指定コマンドが表示制御部140及びランプ制御部150に送信され、変動演出中に2つ目のイベントタイマー演出を実行するための処理が行われることになる。
(イベントタイマー回数決定テーブル)
図42は、変動演出中に実行されるイベントタイマー演出の回数を決定する場合に参照されるイベントタイマー回数決定テーブルを示す図である。イベントタイマー回数決定テーブルには、大当たり抽選結果、変動演出パターン、イベントタイマー演出の回数毎の振分割合(%)、決定されるイベントタイマー演出の回数が対応付けられている。
イベントタイマー演出の回数には、イベントタイマー演出が実行されないことになる「0回」、イベントタイマー演出が1回実行されることになる「1回」、及び、イベントタイマー演出が2回実行されることになる「2回」の3種類が設定されている。
図42に示すイベントタイマー回数決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり抽選結果がハズレの場合よりも、大当たりの場合の方が、イベントタイマー演出が実行され易く、且つ、大当たり期待度が低いリーチ演出が実行される場合よりも、大当たり期待度が高いリーチ演出が実行される場合の方が、イベントタイマー演出が実行され易い点が挙げられる。このようにすることで、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図42に示すイベントタイマー回数決定テーブルの第2の特徴としては、大当たり抽選結果がハズレの場合よりも、大当たりの場合の方が、イベントタイマー演出の実行回数が多くなり易い点が挙げられる。このようにすることで、イベントタイマー演出の実行回数に対する遊技者の興味を引き付けることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図42に示すイベントタイマー回数決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度が低いリーチ演出が実行される場合よりも、大当たり期待度が高いリーチ演出が実行される場合の方が、イベントタイマー演出の実行回数が多くなり易い点が挙げられる。このようにすることで、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図42に示すイベントタイマー回数決定テーブルの第4の特徴としては、特殊SPリーチ以外のリーチ演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出)が実行される場合よりも、特殊SPリーチ演出が実行される場合の方が、変動演出中にタイマー演出(更新演出)が実行され難い点が挙げられる。
つまり、通常遊技状態中に第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、特殊SPリーチ以外のリーチ演出が実行される一方、特定遊技状態中に第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、特殊SPリーチ以外のリーチ演出が実行されずに特殊SPリーチ演出が実行されるため、通常遊技状態中にハズレとなる第1変動演出が実行される場合よりも、特定遊技状態中にハズレとなる第1変動演出が実行される場合の方が、タイマー演出(更新演出)が実行され難いことになる。このようにすることで、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態中において、第1変動演出に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態中に大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、特定遊技状態中に大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、タイマー演出(更新演出)が実行され難いことになる。このようにすることで、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態中において、第1変動演出に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態中に第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、特殊SPリーチ以外のリーチ演出が実行されずに特殊SPリーチ演出が実行される一方、特定遊技状態中に第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、特殊SPリーチ以外のリーチ演出が実行されるため、特定遊技状態中に第1変動演出が実行される場合よりも、特定遊技状態中に第2変動演出が実行される場合の方が、タイマー演出(更新演出)が実行され易いことになる。このようにすることで、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態中において、第2変動演出に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特殊SPリーチ演出が実行される場合において、タイマー演出が実行されるようになっているが、特殊SPリーチ演出が実行される場合には、タイマー演出が実行されないようにしてもよい。この場合には、通常遊技状態中に第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合、及び、特定遊技状態中に第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、タイマー演出が実行されないことになる。
(タイマー1回用の示唆イベント決定テーブル)
図43は、変動演出中にイベントタイマー演出を1回実行する場合における示唆イベント、及び、タイマー種別を決定する場合に参照されるタイマー1回用の示唆イベント決定テーブルを示す図である。タイマー1回用の示唆イベント決定テーブルには、変動演出パターン、示唆イベント毎の振分割合(%)、決定される示唆イベント、タイマー種別が対応付けられている。
示唆イベントには、ノーマルリーチ、擬似連、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出、有効期間、大当たり図柄停止の7種類が設定されている。
また、タイマー種別には、短いタイマー時間の分類であるショートタイマー、長めのタイマー時間の分類であるミドルタイマー、長いタイマー時間の分類であるロングタイマーの3種類が設定されている。なお、3種類のタイマー種別によって設定されるタイマー時間は、ショートタイマー<ミドルタイマー<ロングタイマーとなっている。
図43に示すタイマー1回用の示唆イベント決定テーブルの第1の特徴としては、変動演出パターンに応じて示唆イベントの種類が異なるように設定されている点が挙げられる。このようにすることで、タイマー演出のバリエーションを増やすことができ、遊技者の飽きを防止して遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図43に示すタイマー1回用の示唆イベント決定テーブルの第2の特徴としては、変動演出中に実行される1回のイベントタイマー演出として、変動演出の早い時期に実行されるイベント(例えば、擬似連、ノーマルリーチ)の方が、変動演出の遅い時期に実行されるイベント(例えば、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出、有効期間、大当たり図柄停止)よりも示唆イベントに決定され易い点が挙げられる。このようにすることで、遊技者の期待感を長時間に亘って向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図43に示すタイマー1回用の示唆イベント決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度の高い変動演出パターンほど、変動演出の早い時期に実行されるイベント(例えば、擬似連、ノーマルリーチ)よりも、変動演出の遅い時期に実行されるイベント(例えば、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出、有効期間、大当たり図柄停止)の方が示唆イベントに決定され易い点が挙げられる。このようにすることで、遊技者の期待感を長時間に亘って向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図43に示すタイマー1回用の示唆イベント決定テーブルの第4の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンほど、長いタイマー時間が設定されることになるタイマー種別が決定され易い(大当たり期待度が高いほどタイマー種別としてロングタイマーが決定され易い)点が挙げられる。このようにすることで、タイマー演出におけるタイマー時間が長いほど大当たり期待度が高くなるため、タイマー時間の長短に対して遊技者が期待感を持つようになり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図43に示すタイマー1回用の示唆イベント決定テーブルの第5の特徴としては、所定のイベント(例えば、ノーマルリーチ、擬似連、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出、大当たり図柄停止)の発生を示唆するイベントタイマー演出が実行される場合よりも、特定のイベント(有効期間)の発生を示唆するイベントタイマー演出が実行される場合の方が、変動演出の最終局面(終盤)において演出ボタン17が特別状態になり易い点が挙げられる。このようにすることで、何れの種類のイベントが示唆イベントであるかに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図43に示すタイマー1回用の示唆イベント決定テーブルの第6の特徴としては、タイマー種別としてショートタイマーが決定される場合よりも、ミドルタイマーが決定される場合の方が、変動演出の最終局面(終盤)において演出ボタン17が特別状態(突出状態)になり易い点が挙げられる。このようにすることで、タイマー時間の長短に対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図43に示すタイマー1回用の示唆イベント決定テーブルの第7の特徴としては、タイマー種別としてミドルタイマーが決定される場合よりも、ロングタイマーが決定される場合の方が変動演出の最終局面(終盤)において演出ボタン17が特別状態(突出状態)になり易い点が挙げられる。このようにすることで、タイマー時間の長短に対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(タイマー2回用の示唆イベント決定テーブル)
図44は、変動演出中にイベントタイマー演出を2回実行する場合における示唆イベント、及び、タイマー種別を決定する場合に参照されるタイマー2回用の示唆イベント決定テーブルを示す図である。タイマー2回用の示唆イベント決定テーブルには、変動演出パターン、示唆イベント毎の振分割合(%)、決定される示唆イベント、タイマー種別が対応付けられている。
なお、図44(a)は、1つ目の示唆イベントの種類、及び、タイマー種別の種類を決定するためのタイマー2回用の第1示唆イベント決定テーブルを示す図であり、図44(b)は、2つ目の示唆イベントの種類、及び、タイマー種別の種類を決定するためのタイマー2回用の第2示唆イベント決定テーブルを示す図である。
示唆イベントには、ノーマルリーチ、擬似連、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、有効期間、全回転リーチ演出、大当たり図柄停止の7種類が設定されている。
また、タイマー種別には、短いタイマー時間の分類であるショートタイマー、長めのタイマー時間の分類であるミドルタイマー、長いタイマー時間の分類であるロングタイマーの3種類が設定されている。なお、3種類のタイマー種別によって設定されるタイマー時間は、ショートタイマー<ミドルタイマー<ロングタイマーとなっている。
図44に示すタイマー2回用の示唆イベント決定テーブルの第1の特徴としては、変動演出パターンに応じて示唆イベントの種類が異なるように設定されている点が挙げられる。このようにすることで、タイマー演出のバリエーションを増やすことができ、遊技者の飽きを防止して遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図44に示すタイマー2回用の示唆イベント決定テーブルの第2の特徴としては、変動演出中に実行される2回のイベントタイマー演出として、変動演出の早い時期に実行されるイベントと、変動演出の遅い時期に実行されるイベントの両方が示唆イベントに決定され易い点が挙げられる。このようにすることで、遊技者の期待感を長時間に亘って向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図44に示すタイマー2回用の示唆イベント決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンほど、長いタイマー時間が設定されることになるタイマー種別が決定され易い(大当たり期待度が高いほどタイマー種別としてロングタイマーが決定され易い)点が挙げられる。このようにすることで、タイマー演出におけるタイマー時間が長いほど大当たり期待度が高くなるため、タイマー時間の長短に対して遊技者が期待感を持つようになり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図44に示すタイマー2回用の示唆イベント決定テーブルの第4の特徴としては、所定のイベント(例えば、SPSPリーチ演出)の発生を示唆するイベントタイマー演出が実行される場合よりも、特定のイベント(有効期間)の発生を示唆するイベントタイマー演出が実行される場合の方が、変動演出の最終局面(終盤)において演出ボタン17が特別状態になり易い点が挙げられる。このようにすることで、何れの種類のイベントが示唆イベントであるかに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図44に示すタイマー2回用の示唆イベント決定テーブルの第5の特徴としては、タイマー種別としてショートタイマー、及び、ミドルタイマーが決定される場合よりも、ロングタイマーが決定される場合の方が、変動演出の最終局面(終盤)において演出ボタン17が特別状態(突出状態)になり易い点が挙げられる。このようにすることで、タイマー時間の長短に対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(更新パターン決定テーブル)
図45は、タイマーの更新パターン(演出態様)を決定する場合に参照される更新パターン決定テーブルを示す図である。更新パターン決定テーブルには、タイマー種別、大当たり抽選結果、更新パターン毎の振分割合(%)、決定される更新パターンが対応付けられており、参考として更新パターン毎のタイマー時間、タイマー表示態様、タイマー表示位置、タイマー演出の実行が待機していることを示す待機表示の実行可能性の有無が記載されている。
「通常パターン」とは、第1画像表示装置70の所定の領域に表示されたタイマーが初期の秒数から0秒となるまで1ずつ減算される通常の更新パターンである。
「特殊パターン」とは、第1画像表示装置70の所定の領域に表示されたタイマーが初期の秒数から0秒となるまで1ずつ減算された後に、タイマー(秒数)の巻き戻しが発生して再び0秒となるまで1ずつ減算される特殊な更新パターンである。
ショートタイマーに対応する更新パターン毎の大当たり期待度は、通常パターン1<通常パターン2<通常パターン3となっている。
ミドルタイマーに対応する更新パターン毎の大当たり期待度は、通常パターン11<通常パターン12<通常パターン13となっている。
ロングタイマーに対応する更新パターン毎の大当たり期待度は、通常パターン21<通常パターン22<通常パターン23<通常パターン24<通常パターン25<特殊パターン1<通常パターン26<通常パターン27<特殊パターン2<通常パターン28となっている。
このように、タイマー演出では、タイマー時間(更新パターン)が複数設定されているが、タイマー演出は0秒までカウントダウンすることで、所定のイベント(アイコン変化演出、各種リーチ演出、ゾーン演出、カウントアップ演出、演出ボタン17の有効期間、大当たり図柄の停止表示等)が発生すること、及び、所定のイベントが発生するタイミングを示唆する演出であるので、何れのタイマー時間(更新パターン)であっても、カウント値が最終到達点(本実施形態では、0秒)までカウントされるようになっている。
図45に示す更新パターン決定テーブルの第1の特徴としては、何れのタイマー種別であっても、大当たり抽選結果がハズレの場合よりも、大当たりの場合の方が、長いタイマー時間となる更新パターンが決定され易い点が挙げられる。このようにすることで、タイマー演出におけるタイマー時間が長いほど大当たり期待度が高くなるため、タイマー時間の長短に対して遊技者が期待感を持つようになり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図45に示す更新パターン決定テーブルの第2の特徴としては、タイマー時間が同じであっても、タイマーの表示態様(文字色)によって大当たり期待度が異なる点が挙げられる。このようにすることで、タイマーの表示態様に対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。具体的には、タイマーの表示態様(文字色)に係る大当たり期待度は、白<青<赤<虹(大当たり確定)となっている。
図45に示す更新パターン決定テーブルの第3の特徴としては、長いタイマー時間が決定されるタイマー種別であるほど、タイマーの表示態様(文字色)が多い点が挙げられる。このようにすることで、長いタイマー時間が決定されるタイマー種別であるほど大当たり期待度が高いことを印象付けることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、タイマーの表示態様として文字色を例示したが、文字色の他にフォントとしてもよいし、タイマーを装飾する装飾部としてもよいし、それらの複合であってもよい。
図45に示す更新パターン決定テーブルの第4の特徴としては、タイマーの表示態様として複数の文字色(白、青、赤、虹)が設定されているが、該文字色の種類は、アイコン最終表示態様として設定されているアイコン色の種類(白、青、緑、赤、ゼブラ、虹)の一部と同じ色が設定されている。つまり、アイコン最終表示態様として設定されているアイコン色は、タイマーの表示態様として設定されている文字色の全てを含んでいる。このようにすることで、何れの文字色のタイマーの大当たり期待度が高いのかが分かり易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、色の種類が示す大当たり期待度の順列も、アイコン最終表示態様として設定されているアイコン色の種類と、タイマーの表示態様として設定されている文字色の種類とで共通している。
なお、タイマーの表示態様として設定されている文字色の種類とアイコン最終表示態様として設定されているアイコン色の種類とを全く同じ種類としても良い。
また、アイコン最終表示態様以外にも、表示(発光)色を用いて大当たり期待度を示唆する演出(他の演出)を設けて、タイマーの表示態様として設定されている文字色の全て、又は、一部が同じ色を設定しても良い。また、この場合も、色の種類が示す大当たり期待度の順列もタイマーの表示色と他の演出とで共通とすると良い。
ここで、他の演出とは、例えば、セリフ予告演出においてセリフの表示色を複数設けても良いし、ステップアップ予告演出においてステップが進展する度にエフェクト色や枠用照明装置10の発光色が変化していくものでも良く、様々な演出が想定できる。
図45に示す更新パターン決定テーブルの第5の特徴としては、タイマーの表示位置によって大当たり期待度が異なる(画面中心に近いほど大当たり期待度が高い)点が挙げられる。このようにすることで、タイマーの表示位置に対して遊技者が興味を持つようになり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、タイマーの表示位置によってタイマーの表示サイズが異なっているので、タイマーの表示サイズによって大当たり期待度が異なる(サイズが大きい方が、大当たり期待度が高い)とも言える。
図45に示す更新パターン決定テーブルの第6の特徴としては、タイマー演出の実行が待機していることを示す待機表示が行われない場合よりも、待機表示が行われてからタイマーの減算が開始される場合の方が、大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。このようにすることで、タイマーが減算される以前においても遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図45に示す更新パターン決定テーブルの第7の特徴としては、タイマー時間(トータル)が同じである場合には、通常パターンよりも特殊パターンでタイマーが更新された場合の方が、大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。このようにすることで、特殊パターンであるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図45に示す更新パターン決定テーブルの第8の特徴としては、大当たり抽選結果がハズレの場合よりも、大当たりの場合の方が特殊パターンにおける巻き戻し時間が長くなり易い(巻き戻し後のタイマー時間によって大当たり期待度が異なる)点が挙げられる。このようにすることで、巻き戻し時間に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図45に示す更新パターン決定テーブルの第9の特徴としては、特殊パターンにおける初期のタイマー時間と巻き戻し後のタイマー時間とが異なる(初期のタイマー時間よりも巻き戻し後のタイマー時間が短い)点が挙げられる。このようにすることで、巻き戻しが完了するまでの遊技者の期待感を効果的に煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
以上のように、本実施形態では、タイマー演出によって示唆するイベントと示唆しないイベント(大当たり予告演出)が設定されている。このようにすることで、変動演出のバリエーションを増やすことができ、遊技者の飽きを防止して遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、タイマー演出によって示唆するイベントと示唆しないイベント(大当たり予告演出)の数が異なっているともいえる。具体的には、タイマー演出によって示唆するイベントの方が、示唆しないイベント(大当たり予告演出)よりも多くなっている。なお、タイマー演出によって示唆しないイベントの方が、示唆するイベントよりも多くなっているようにしても良い。
なお、本実施形態では、タイマー演出は実行されると、必ず「0秒」までカウントされるようになっていたが、「0秒」までカウントされずに途中で終了することがあるようにしても良い。このように途中で終了する場合は、何れの所定のイベントも示唆しないようにすれば良い(所謂ガセ演出)。
また、本実施形態では、更新演出として画像表示装置に表示させたタイマー(数量)を減算していくタイマー演出を実行するようになっているが、画像表示装置に表示させた数量画像を加算していき、最終的に表示された数量画像が示す数量によって大当たり期待度(例えばリーチ演出の種類等)を示唆するカウントアップ演出を実行するようにしてもよい。この場合であっても、カウントアップ演出を実行するか否かについては、ルーレット予告演出と同様(特殊SPリーチ演出の場合には、特殊SPリーチ演出以外のリーチ演出が実行される場合よりも、カウントアップ演出が実行され難いよう)に決定するとよい。
(演出制御部の大当たり予告演出決定処理)
図46を用いて、演出制御部130mの大当たり予告演出決定処理を説明する。図46は、演出制御部130mにおける大当たり予告演出決定処理を示すフローチャートであり、本処理は、上述した特図特電演出処理における変動演出パターン判定処理(特図変動パターン指定コマンドに基づいて変動演出パターンを決定する処理)の後に実行される。
サブCPU130aは、ステップE650−1において、今回の変動演出で実行される変動演出パターンを参照し、ステップE650−2において、リーチ前の演出期間(高速変動期間)において大当たり遊技が実行されることを遊技者に期待させるリーチ前予告演出の予告パターンを決定するためのリーチ前予告決定テーブル(図47、図48)を選択し、予告パターンを決定する。なお、リーチ前予告決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650−3において、リーチ前予告演出の予告パターンがセリフ予告演出を実行するものであるか否かを判定する。セリフ予告演出を実行するものである場合には、ステップE650−4に処理を移し、セリフ予告演出を実行するものでない場合には、ステップE650−6に処理を移す。
「セリフ予告演出」とは、変動演出(高速変動期間)中に有効期間を発生させ、有効期間中の演出ボタン17の操作又は有効時間の経過に応じて、画像表示装置に大当たり期待度を示唆するセリフ画像が表示されると共に、音声出力装置9からセリフ画像に応じた音声が出力される大当たり予告演出の一種となっている。
サブCPU130aは、ステップE650−4において、セリフ予告演出のセリフ予告パターンを決定するためのセリフ予告パターン決定テーブル(図49参照)を選択してセリフ予告パターンを決定し、ステップE650−5において、セリフ予告パターンに応じたセリフ予告演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、セリフ予告演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出(高速変動期間)中にセリフ予告パターンに応じたセリフ予告演出が実行されることになる。なお、セリフ予告パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650−6において、リーチ前予告演出の予告パターンがステップアップ予告演出を実行するものであるか否かを判定する。ステップアップ予告演出を実行するものである場合には、ステップE650−7に処理を移し、ステップアップ予告演出を実行するものでない場合には、ステップE650−9に処理を移す。
「ステップアップ予告演出」とは、変動演出(高速変動期間)中に演出ボタン17の有効期間を発生させることなく、第1ステップ(第1段階)から第5ステップ(最終段階)までの複数のステップ(段階)の何れかとなるまで所定の順序でステップ演出を実行する大当たり予告演出の一種となっている。
サブCPU130aは、ステップE650−7において、ステップアップ予告演出のステップアップ予告パターンを決定するためのステップアップ予告パターン決定テーブル(図50参照)を選択してステップアップ予告パターンを決定し、ステップE650−8において、ステップアップ予告パターンに応じたステップアップ予告演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、ステップアップ予告演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出(高速変動期間)中にステップアップ予告パターンに応じたステップアップ予告演出が実行されることになる。なお、セリフ予告パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650−9において、今回の変動演出パターンが擬似連演出を実行する変動演出パターンであるか否かを判定する。擬似連演出を実行する変動演出パターンである場合には、ステップE650−10に処理を移し、擬似連演出を実行しない変動演出パターンでない場合には、ステップE650−12に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE650−10において、擬似連演出の擬似連演出パターンを決定するための擬似連演出パターン決定テーブル(図51参照)を選択して擬似連演出パターンを決定し、ステップE650−11において、擬似連演出パターンに応じた擬似連演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、擬似連演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中に擬似連演出パターンに応じた擬似連演出が実行されることになる。なお、擬似連演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650−12において、今回の変動演出パターンが発展演出(SP発展演出、SPSP発展演出、全回転発展演出)を実行する変動演出パターンであるか否かを判定する。発展演出を実行する変動演出パターンである場合には、ステップE650−13に処理を移し、発展演出を実行する変動演出パターンでない場合には、ステップE650−15に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE650−13において、発展演出の発展演出パターンを決定するための発展演出パターン決定テーブル(図52参照)を選択して発展演出パターンを決定し、ステップE650−14において、発展演出パターンに応じた発展演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、発展演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中に発展演出パターンに応じた発展演出が実行されることになる。なお、発展演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650−15において、ルーレット予告の実行可否を決定するためのルーレット予告決定テーブル(図53参照)を用いてルーレット予告の実行可否を決定し、ステップE650−16において、ルーレット予告演出を実行する否かを判定する。ルーレット予告演出を実行する場合には、ステップE650−17に処理を移し、ルーレット予告演出を実行しない場合には、ステップE650−19に処理を移す。
「ルーレット予告演出」とは、リーチ演出の開始前又はリーチ演出の開始後において、有効期間中の演出ボタン17の操作又は有効期間の経過によって、複数種類の選択肢のうちの何れかの選択肢がルーレットのようにして選択される演出であり、この選択された選択肢の種類によって、その後に実行される演出(直近に実行される演出)を示唆するようになっている。
サブCPU130aは、ステップE650−17において、ルーレット予告の停止選択肢を決定するための停止選択肢決定テーブル(図54参照)を選択して停止選択肢を決定し、ステップE650−18において、停止選択肢に応じたルーレット予告演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、ルーレット予告演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中に停止選択肢に応じたルーレット予告演出が実行されることになる。なお、停止選択肢決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650−19において、今回の変動演出パターンがリーチ演出(リーチ後演出)を実行する変動演出パターンであるか否かを判定する。リーチ演出を実行する変動演出パターンである場合には、ステップE650−20に処理を移し、リーチ演出を実行する変動演出パターンでない場合には、今回の大当たり予告演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE650−20において、今回の変動演出パターンがカットイン演出を実行する変動演出パターンであるか否かを判定する。カットイン演出を実行する変動演出パターンである場合には、ステップE650−21に処理を移し、カットイン演出を実行する変動演出パターンでない場合には、ステップE650−23に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE650−21において、カットイン演出のカットイン演出パターンを決定するためのカットイン演出パターン決定テーブル(図55、図56参照)を選択してカットイン演出パターンを決定し、ステップE650−22において、カットイン演出パターンに応じたカットイン演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、カットイン演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中にカットイン演出パターンに応じたカットイン演出が実行されることになる。なお、カットイン演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650−23において、今回の変動演出パターンが決め演出を実行する変動演出パターンであるか否かを判定する。決め演出を実行する変動演出パターンである場合には、ステップE650−24に処理を移し、決め演出を実行する変動演出パターンでない場合には、ステップE650−26に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE650−24において、決め演出の決め演出パターンを決定するための決め演出パターン決定テーブル(図57参照)を選択して決め演出パターンを決定し、ステップE650−25において、決め演出パターンに応じた決め演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、決め演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中に決め演出パターンに応じた決め演出が実行されることになる。なお、決め演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650−26において、今回の変動演出パターンが再抽選演出を実行する変動演出パターンであるか否かを判定する。再抽選演出を実行する変動演出パターンである場合には、ステップE650−27に処理を移し、再抽選演出を実行する変動演出パターンでない場合には、ステップE650−29に処理を移す。
サブCPU130aは、ステップE650−27において、再抽選演出の再抽選演出パターンを決定するための再抽選演出パターン決定テーブル(図58参照)を選択して再抽選演出パターンを決定し、ステップE650−28において、再抽選演出パターンに応じた再抽選演出コマンドを送信バッファにセットする。これにより、再抽選演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中に再抽選演出パターンに応じた再抽選演出が実行されることになる。なお、再抽選演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
サブCPU130aは、ステップE650−29において、今回の変動演出パターンが大当たりとなることを確定的に報知する確定演出を実行可能な(大当たりとなる)変動演出パターンであるか否かを判定する。確定演出を実行可能な変動演出パターンである場合には、ステップE650−30に処理を移し、確定演出を実行可能な変動演出パターンでない場合には、今回の大当たり予告演出決定処理を終了する。
サブCPU130aは、ステップE650−30において、確定演出の確定演出パターンを決定するための確定演出パターン決定テーブル(図59参照)を選択して確定演出パターンを決定し、ステップE650−31において、確定演出パターンに応じた確定演出コマンドを送信バッファにセットし、今回の大当たり予告演出決定処理を終了する。これにより、確定演出コマンドが表示制御部140やランプ制御部150に送信され、変動演出中に確定演出パターンに応じた確定演出が実行されることになる。なお、確定演出パターン決定テーブルの詳細は後述する。
(リーチ前予告決定テーブル)
図47は、演出モードA〜C(通常遊技状態)用のリーチ前予告演出の予告パターンを決定する際に参照されるリーチ前予告決定テーブルを示す図であり、図48は、演出モードD〜G(特定遊技状態)用のリーチ前予告演出の予告パターンを決定する際に参照されるリーチ前予告決定テーブルを示す図である。
図47及び図48に示すように、リーチ前予告決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各予告パターンの選択率(%)、選択される予告パターンが対応付けられている。
リーチ前予告の予告パターンには、リーチ前予告演出が実行されない「予告なし」、セリフ予告演出が実行される「セリフ予告演出」、ステップアップ予告演出が実行される「ステップアップ予告演出」の3種類が設定されており、大当たり遊技が実行される期待度(前述した図柄揃いに伴う振動演出が実行される割合)は、予告なし<セリフ予告演出<ステップアップ予告演出となっている。
図47及び図48に示すリーチ前予告決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり判定結果がハズレの場合よりも、大当たりの場合の方が、リーチ前予告演出が実行され易く、且つ、大当たり期待度が低い変動演出パターンが決定されている場合よりも、大当たり期待度が高い変動演出パターンが決定されている場合の方が、リーチ前予告演出が実行され易い点が挙げられる。このようにすることで、大当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を盛り上げることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図47及び図48に示すリーチ前予告決定テーブルの第2の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)の方が、ハズレである場合にリーチ前予告演出(演出ボタン17の有効期間を伴って振動演出を実行可能なセリフ予告演出、演出ボタン17の有効期間を伴わずに振動演出を実行可能なステップアップ予告演出の両方とも)が実行されにくい(実行割合が低い)点が挙げられる。そのため、変動時間が短くなり易い演出モードD〜G(特定遊技状態)において無駄なリーチ前予告演出が実行されにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図47及び図48に示すリーチ前予告決定テーブルの第3の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)の方が、大当たりである場合であっても変動演出パターンがノーマルリーチ演出を実行するパターン及びSPリーチ演出を実行するパターンである場合にリーチ前予告演出が実行されにくい(実行割合が低い)点が挙げられる。そのため、変動時間が短くなり易い演出モードD〜G(特定遊技状態)において無駄なリーチ前予告演出が実行されにくくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図47及び図48に示すリーチ前予告決定テーブルの第4の特徴としては、演出ボタン17の有効期間を伴うセリフ予告演出が実行される場合よりも、演出ボタン17の有効期間を伴わないステップアップ予告演出が実行される場合の方が、大当たり期待度(前述した図柄揃いに伴う振動演出が実行される割合、後述する決め演出で振動演出が実行される割合等)が高い点が挙げられる。そのため、リーチ前予告演出の種類に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図47及び図48に示すリーチ前予告決定テーブルの第5の特徴としては、通常遊技状態中において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン及び特殊SPリーチ演出パターン以外)よりも、ハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン、特殊SPリーチ演出パターン)の方が、演出ボタン17の有効期間(操作)を伴うセリフ予告演出(操作演出)が実行され難い(実行される割合が低い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図47及び図48に示すリーチ前予告決定テーブルの第6の特徴としては、通常遊技状態中において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン及び特殊SPリーチ演出パターン以外のリーチ演出パターン)よりも、大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン)の方が、演出ボタン17の有効期間(操作)を伴うセリフ予告演出(操作演出)が実行され難い(実行される割合が低い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図47及び図48に示すリーチ前予告決定テーブルの第7の特徴としては、通常遊技状態中において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン及び特殊SPリーチ演出パターン以外)よりも、特定遊技状態中において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン、特殊SPリーチ演出パターン)の方が、演出ボタン17の有効期間(操作)を伴うセリフ予告演出(操作演出)が実行され難い(実行される割合が低い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図47及び図48に示すリーチ前予告決定テーブルの第8の特徴としては、通常遊技状態中において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン以外のリーチ演出パターン)よりも、特定遊技状態中において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン)の方が、演出ボタン17の有効期間(操作)を伴うセリフ予告演出(操作演出)が実行され難い(実行される割合が低い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図47及び図48に示すリーチ前予告決定テーブルの第9の特徴としては、特定遊技状態中において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン、特殊SPリーチ演出パターン)よりも、ハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン及び特殊SPリーチ演出パターン以外)の方が、演出ボタン17の有効期間(操作)を伴うセリフ予告演出(操作演出)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図47及び図48に示すリーチ前予告決定テーブルの第10の特徴としては、特定遊技状態中において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン)よりも、大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン及び特殊SPリーチ演出パターン以外のリーチ演出パターン)の方が、演出ボタン17の有効期間(操作)を伴うセリフ予告演出(操作演出)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図47及び図48に示すリーチ前予告決定テーブルの第11の特徴としては、通常遊技状態において第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン、特殊SPリーチ演出パターン)には、セリフ予告演出が実行可能である一方、ステップアップ予告演出が実行されない点が挙げられる。そのため、通常遊技状態において第1変動演出が実行される場合と第2変動演出が実行される場合とで、リーチ前演出が実行される割合や実行可能なリーチ前演出の種類数を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図47及び図48に示すリーチ前予告決定テーブルの第12の特徴としては、特定遊技状態において第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン、特殊SPリーチ演出パターン)には、セリフ予告演出が実行可能である一方、ステップアップ予告演出が実行されない点が挙げられる。そのため、特定遊技状態において第1変動演出が実行される場合と第2変動演出が実行される場合とで、リーチ前演出が実行される割合や実行可能なリーチ前演出の種類数を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、ステップアップ予告演出が実行される場合よりも、セリフ予告演出が実行される場合の方が、大当たり期待度(前述した図柄揃いに伴う振動演出が実行される割合、後述する決め成功演出に伴う振動演出が実行される割合等)が高くなるようにしてもよい。この場合であっても、リーチ前予告演出の種類に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態中にハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合や、特定遊技状態中にハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合に、セリフ予告演出(操作演出)やステップアップ予告演出(非操作演出)が実行されないようにしてもよいし、通常遊技状態中に大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合や、特定遊技状態中に大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合にも、セリフ予告演出(操作演出)やステップアップ予告演出(非操作演出)が実行されないようにしてもよい。
(セリフ予告パターン決定テーブル)
図49は、セリフ予告演出の予告パターンを決定する際に参照されるセリフ予告パターン決定テーブルを示す図である。
図49に示すように、セリフ予告パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各セリフ予告パターンの選択率(%)、選択されるセリフ予告パターンが対応付けられており、参考として各セリフ予告パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けて半透明演出ボタン画像を集合させていく演出である。
「有効期間(単打3秒)」とは、セリフ予告演出における有効期間が演出ボタン17の1回の操作又は3秒が経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「促進演出」とは、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「ボタン状態」とは、有効期間中の演出ボタン17の状態を示しており、ボタン状態の欄の「通常」とは、演出ボタン17が突出していない通常状態であることを示している。
セリフ演出態様の欄の「通常セリフ(黒)」とは、大当たり遊技が実行される可能性を示唆しない通常のセリフが黒色の文字で表示されると共に、その通常セリフが音声出力されることを示している。
「チャンスセリフ(黒)」とは、大当たり遊技の実行可能性があるチャンスセリフが黒色の文字で表示されると共に、そのチャンスセリフが音声出力されることを示している。
「リーチセリフ(黒)」とは、リーチ演出の実行が確定するリーチセリフが黒色の文字で表示されると共に、そのリーチセリフが音声出力されることを示している。
「リーチセリフ(赤)」とは、リーチ演出の実行が確定するリーチセリフが赤色の文字で表示されると共に、そのリーチセリフが音声出力されることを示している。
「熱セリフ(赤)」とは、大当たり遊技の実行可能性が高い熱セリフが赤色の文字で表示されると共に、その熱セリフが音声出力されることを示している。
「激熱セリフ(金)」とは、大当たり遊技の実行可能性が非常に高い激熱セリフが金色の文字で表示されると共に、その激熱セリフが音声出力されることを示している。
「確定セリフ(虹)」とは、大当たり遊技の実行が確定する確定セリフが虹色の文字で表示されると共に、その確定セリフが音声出力されることを示している。
ボタン振動の欄の「弱振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータがセリフの表示開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から1秒間に亘って弱振動する弱振動演出が実行されることを示している。
「強振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータがセリフの表示開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から1秒間に亘って強振動する強振動演出が実行されることを示している。
各セリフ演出態様の大当たり期待度は、「通常セリフ」<「チャンスセリフ(黒)」<「リーチセリフ(黒)」<「リーチセリフ(赤)」<「熱セリフ(赤)」<「激熱セリフ(金)」<「確定セリフ(虹)」となっている。また、各振動演出の大当たり期待度は、「弱振動演出」<「強振動演出」となっている。
図49に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり期待度が高いセリフ(熱セリフ以上)が表示されるときに、演出ボタン17を振動させる振動演出が実行可能となっている点が挙げられる。そのため、大当たり期待度が高いことを効果的に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図49に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第2の特徴としては、熱セリフのセリフ予告演出が実行される場合よりも、熱セリフよりも大当たり期待度が高い激熱セリフのセリフ予告演出が実行される場合の方が、演出ボタン17の振動演出(ボタン振動モータの作動)が実行され易く(実行割合が高く)、熱セリフのセリフ予告演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出が実行されない場合よりも、演出ボタン17の振動演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高くなっている点が挙げられる。そのため、セリフ予告演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図49に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度が高いセリフ(熱セリフ以上)が表示されるときに実行される振動演出が比較的短い時間となっている点が挙げられる。そのため、大当たり遊技の実行が確定したと勘違いさせるような不都合を抑制しつつ、演出効果の高い演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図49に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第4の特徴としては、大当たり期待度が高いセリフ(熱セリフ以上)が表示されるときに実行される振動演出の振動強度が大当たり期待度に応じて2種類ある点が挙げられる。そのため、振動演出の振動強度によって大当たり期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図49に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第5の特徴としては、通常遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン以外)には、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行可能である一方、ハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン)には、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されない点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図49に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第6の特徴としては、通常遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン以外のリーチ演出パターン)には、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行可能である一方、大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン)には、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されない点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図49に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第7の特徴としては、通常遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン以外)には、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行可能である一方、特定遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン、特殊SPリーチ演出パターン)には、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されない点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図49に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第8の特徴としては、通常遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン以外のリーチ演出パターン)には、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行可能である一方、特定遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン)には、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されない点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図49に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第9の特徴としては、特定遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン、特殊SPリーチ演出パターン)には、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されない一方、ハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン及び特殊SPリーチ演出パターン以外)には、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行可能である点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図49に示すセリフ予告パターン決定テーブルの第10の特徴としては、特定遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン)には、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されない一方、大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン及び特殊SPリーチ演出パターン以外のリーチ演出パターン)には、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行可能である点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、セリフ予告演出において実行される振動演出として弱振動演出と強振動演出とがあるが、弱振動演出のみ又は強振動演出のみにしてもよいし、弱振動演出の振動時間よりも強振動演出の振動時間を長くするようにしてもよい。
また、演出モードA〜C(通常遊技状態)と演出モードD〜G(特定遊技状態)とでセリフ予告演出時に演出ボタン17の振動演出が実行された場合の大当たり期待度が同じとなっているが、演出モードA〜C(通常遊技状態)の方が、大当たり期待度が高くなるようにしてもよいし、演出モードD〜G(特定遊技状態)の方が、大当たり期待度が高くなるようにしてもよい。このようにすると、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができると共に、遊技者にとって有利な演出モードD〜Gにおける遊技者の期待感を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出ボタン17の操作又は有効時間の経過によって有効期間が終了してセリフ予告演出が実行されるようになっているが、有効時間の経過によって有効期間が終了する場合にはセリフ予告演出を実行しないようにしてもよい。
また、有効期間を発生させてセリフ予告演出を実行するようになっているが、有効期間を発生せずにセリフ予告演出を実行するようにしてもよく、その場合に実行する振動演出については、1秒間の弱振動演出のみ又は1秒間の強振動演出のみにしてもよい。
また、通常遊技状態中にハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合、セリフ予告演出において演出ボタンの振動(振動演出)が実行されるようにしてもよいが、この場合であっても、通常遊技状態中にハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも低い割合にするとよい。
また、通常遊技状態中に大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合、セリフ予告演出において演出ボタンの振動(振動演出)が実行されるようにしてもよいが、この場合であっても、通常遊技状態中にハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも低い割合にするとよく、通常遊技状態中にハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合よりは高い割合にするとよい。
また、特定遊技状態中にハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合、セリフ予告演出において演出ボタンの振動(振動演出)が実行されるようにしてもよいが、この場合であっても、特定遊技状態中にハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも低い割合にするとよい。
また、特定遊技状態中に大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合、セリフ予告演出において演出ボタンの振動(振動演出)が実行されるようにしてもよいが、この場合であっても、特定遊技状態中に大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも低い割合にするとよく、特定遊技状態中にハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりは高い割合にするとよい。
(ステップアップ予告パターン決定テーブル)
図50は、ステップアップ予告演出の予告パターンを決定する際に参照されるステップアップ予告パターン決定テーブルを示す図である。
図50に示すように、ステップアップ予告パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各ステップアップ予告パターンの選択率(%)、選択されるステップアップ予告パターンが対応付けられており、参考として各ステップアップ予告パターンの演出構成(ステップアップ(SU)演出態様、ボタン振動)が記載されている。
ステップアップ演出態様の欄の「1→2」とは、第1〜第2ステップ演出が順に実行されることを示している。
「1→2→3」とは、第1〜3ステップ演出が順に実行されることを示している。
「1→2→3→4」とは、第1〜4ステップ演出が順に実行されることを示している。
「1→2→3→4→5」とは、第1〜5ステップ演出が順に実行されることを示している。
「1→2→3→5」とは、第1〜第3ステップ演出が順に実行された後に、第4ステップ演出を飛ばして第5ステップ演出が実行されることを示している。
なお、各ステップアップ演出態様において、最後のステップ演出よりも前のステップ演出の演出時間は1秒となっており、最後のステップ演出の演出時間は3秒となっている。
ボタン振動の欄の「「5」時に弱振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが第5ステップ演出の開始時から1秒間にわたって弱振動する弱振動演出が実行されることを示している。
各ステップアップ演出態様の大当たり期待度は、「1→2」<「1→2→3」<「1→2→3→4」<「1→2→3→4→5」<「1→2→3→5」となっている。
図50に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり期待度が高いステップ演出(第5ステップ演出)が行われるときに、演出ボタン17の有効期間を発生させずに演出ボタン17を振動させる振動演出を実行可能となっている点が挙げられる。そのため、大当たり期待度が高いことを効果的に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図50に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第2の特徴としては、大当たり期待度が高いステップ演出(第5ステップ演出)が表示されるときに実行される振動演出が比較的短い時間となっている点が挙げられる。そのため、大当たり遊技の実行が確定したと勘違いさせるような不都合を抑制しつつ、演出効果の高い演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図50に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度が高いステップ演出(第5ステップ演出)が表示されるときに実行される振動演出の振動態様(振動強度、振動時間)が予め定められた1種類(弱振動(1秒))しかない点が挙げられる。そのため、遊技者が演出ボタン17を操作することがなくて振動演出の種類を把握し難いステップアップ予告演出において、演出態様が複雑化することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図50に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第4の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)の方が、大当たりとなる場合に、期待度が低いステップアップ予告演出が実行されにくい(実行割合が低い)点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図50に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第5の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)の方が、大当たりとなる場合に、弱振動演出が実行され易い(実行割合が高い)点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図50に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第6の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)の方が、ステップアップ予告演出において有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない演出ボタン17の振動演出が実行された場合の大当たり期待度が高い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図50に示すステップアップ予告パターン決定テーブルの第7の特徴としては、通常遊技状態中において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン及び特殊SPリーチ演出パターン以外)よりも、ハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(ロング変動演出パターン、特殊SPリーチ演出パターン)の方が、セリフ予告演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行され難い(実行される割合が低い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出モードD〜G(特定遊技状態)よりも、演出モードA〜C(通常遊技状態)の方が、ステップアップ予告演出において有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない演出ボタン17の振動演出が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよい。この場合であっても、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができると共に、遊技者にとって有利な演出モードD〜Gにおける遊技者の期待感を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(擬似連演出パターン決定テーブル)
図51は、擬似連演出の演出パターンを決定する際に参照される擬似連演出パターン決定テーブルを示す図である。
図51に示すように、擬似連演出パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各擬似連演出パターンの選択率(%)、選択される擬似連演出パターンが対応付けられており、参考として各擬似連演出パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けて半透明演出ボタン画像を集合させていく演出である。
「有効期間(単打3秒)」とは、擬似連演出における有効期間が演出ボタン17の1回の操作又は3秒が経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「促進演出」とは、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「突出ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
有効期間の欄の「ボタン状態」とは、有効期間中の演出ボタン17の状態を示しており、ボタン状態の欄の「通常」とは、演出ボタン17が突出していない通常状態であることを示しており、「突出」とは、演出ボタン17が突出している突出状態であることを示している。
擬似連演出態様の欄の「擬似失敗」とは、中央の演出図柄70aとして擬似連の実行を示唆する擬似図柄が仮停止することなく通常の演出図柄70aが仮停止すると共に、失敗効果音が出力される擬似連失敗演出が実行されることを示している。
「擬似成功」とは、中央の演出図柄70aとして擬似連の実行を示唆する擬似図柄が仮停止し、成功効果音が出力されると共に、第2可動部材74が弱動作し、擬似連演出が行われる擬似連成功演出が実行されることを示している。
ボタン振動の欄の「弱振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが擬似図柄の仮停止時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から1秒間にわたって弱振動する弱振動演出が実行されることを示している。
「強振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが擬似図柄の仮停止時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から1秒間にわたって強振動する強振動演出が実行されることを示している。
各促進演出の大当たり期待度は、「通常ボタン白」<「突出ボタン白」となっている。また、各ボタン状態の大当たり期待度は、「通常」<「突出」となっている。また、各振動演出の大当たり期待度は、「弱振動演出」<「強振動演出」となっている。
図51に示す擬似連演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって擬似連成功演出が行われるときに、演出ボタン17の有効期間を発生させて演出ボタン17を振動させる振動演出が実行されることがある点が挙げられる。そのため、大当たり期待度が高いことを効果的に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図51に示す擬似連演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって擬似連成功演出が行われるときに実行される振動演出が比較的短い時間となっている点が挙げられる。そのため、大当たり遊技の実行が確定したと勘違いさせるような不都合を抑制しつつ、演出効果の高い演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図51に示す擬似連演出パターン決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって擬似連成功演出が行われるときに実行される振動演出の振動強度が大当たり期待度に応じて2種類ある点が挙げられる。そのため、振動演出の振動強度によって大当たり期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図51に示す擬似連演出パターン決定テーブルの第4の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)と演出モードD〜G(特定遊技状態)とで、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた擬似連演出(擬似連成功演出)を実行可能であるが、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)の方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた擬似連演出(擬似連成功演出)が実行された場合の大当たり期待度が高い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができると共に、遊技者にとって有利な演出モードD〜Gにおける遊技者の期待感を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図51に示す擬似連演出パターン決定テーブルの第5の特徴としては、第2可動部材74を用いて擬似連演出(擬似連成功演出)を実行する場合と、第2可動部材74及び演出ボタン17を振動させるボタン振動モータを用いて擬似連演出(擬似連成功演出)を実行する場合とがある点が挙げられる。そのため、擬似連演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって擬似連成功演出が行われるときの有効期間中の演出ボタン17が突出状態となる場合があるが、突出状態とはならないようにしてもよい。
また、擬似連成功演出において実行される振動演出として弱振動演出と強振動演出とがあるが、弱振動演出のみ又は強振動演出のみにしてもよい。
また、有効期間を発生させて擬似連成功演出や擬似連失敗演出を実行するようになっているが、有効期間を発生せずに擬似連成功演出や擬似連失敗演出を実行するようにしてもよく、擬似連成功演出において実行する振動演出については、3秒間の弱振動演出のみ又は3秒間の強振動演出のみにしてもよいし、1秒間の弱振動演出のみ又は1秒間の強振動演出のみにしてもよい。
また、演出モードD〜G(特定遊技状態)よりも、演出モードA〜C(通常遊技状態)の方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた擬似連演出(擬似連成功演出)が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよいし、演出モードAよりも、演出モードB又はCの方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた擬似連演出(擬似連成功演出)が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよいし、演出モードGよりも、演出モードD〜Fの方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた擬似連演出(擬似連成功演出)が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよい。
また、擬似連演出(擬似連成功演出)において第2可動部材74を用いた動作演出を実行するようになっているが、第1可動部材73を用いた動作演出を実行するようにしてもよく、この場合には、第1可動部材73を用いた動作演出よりも、第2可動部材74を用いた動作演出の実行割合が高くなるようにするとよい。
(発展演出パターン決定テーブル)
図52は、発展演出の演出パターンを決定する際に参照される発展演出パターン決定テーブルを示す図である。
図52に示すように、発展演出パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、発展演出パターンの決定対象となる発展演出種別、各発展演出パターンの選択率(%)、選択される発展演出パターンが対応付けられており、参考として各発展演出パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けて半透明演出ボタン画像を集合させていく演出である。
有効示唆演出の欄の「なし」とは、有効示唆演出が実行されないことを示しており、「あり(ガセ)」とは、有効示唆演出が実行されるが、その後に有効期間が発生しないガセの有効示唆演出であることを示しており、「あり」とは、有効示唆演出が実行されてその後に有効期間発生することを示している。
「有効期間(長押し4秒)」とは、発展演出が演出ボタン17の長押しによって段階的に進展すること及び発展演出の有効期間が4秒経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「促進演出」とは、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す演出であり、具体的には、複数の半透明演出ボタン画像が特定位置に集合した結果として、不透明演出ボタン画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「通常ボタン赤」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって赤発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が赤発光することを示している。
有効期間の欄の「ボタン状態」とは、有効期間中の演出ボタン17の状態を示しており、ボタン状態の欄の「通常」とは、演出ボタン17が突出していない通常状態であることを示しており、「突出」とは、演出ボタン17が突出している突出状態であることを示している。
発展演出態様の欄の「SP報知」とは、発展演出の結果としてSPリーチ演出への発展を示唆するSP発展図柄を導出表示すると共に、第1発展効果音を出力するSP発展演出が実行されることを示している。
「SPSP報知」とは、発展演出の結果としてSPSPリーチ演出への発展を示唆するSPSP発展図柄を導出表示すると共に、第2発展効果音を出力するSPSP発展演出が実行されることを示している。
「全回転報知」とは、発展演出の結果として全回転リーチ演出への発展を示唆する全回転発展図柄を導出表示すると共に、第3発展効果音を出力する全回転発展演出が実行されることを示している。
役物動作の欄の「弱動作」とは、各種図柄の導出表示時(=有効期間の終了時)に第2可動部材74が青色で発光して動作幅の小さい弱動作を行う弱動作演出が実行されることを示している。
「強動作」とは、各種図柄の導出表示時(=有効期間の終了時)に第2可動部材74が赤色で発光して揺動幅の大きい強動作を行う強動作演出が実行されることを示している。
ボタン振動の欄の「弱振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが各種発展図柄の導出表示時(=有効期間の終了時)から1秒間に亘って弱振動する弱振動演出が実行されることを示している。
「強振動(1秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが各種図柄の導出表示時(=有効期間の終了時)から1秒間に亘って強振動する弱振動演出が実行されることを示している。
各動作演出の大当たり期待度は、「弱動作」<「強動作」となっている。また、各振動演出の大当たり期待度は、「弱振動」<「強振動」となっている。
図52に示す発展演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって大当たり期待度の高い発展演出(SPSP報知、全回転報知)が行われるときに、演出ボタン17の有効期間を発生させて演出ボタン17を振動させる振動演出が実行されることがある点が挙げられる。そのため、大当たり期待度が高いことを効果的に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図52に示す発展演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、SPSP発展演出が実行される場合よりも、SPSP発展演出よりも大当たり期待度が高い全回転発展演出が実行される場合の方が、演出ボタン17の振動演出(ボタン振動モータの作動)が実行され易く(実行割合が高く)、SPSP発展演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出が実行されない場合よりも、演出ボタン17の振動演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高くなっている点が挙げられる。そのため、SPSP発展演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図52に示す発展演出パターン決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって大当たり期待度が高い発展演出(SPSP報知、全回転報知)が行われるときに実行される振動演出が比較的短い時間となっている点が挙げられる。そのため、大当たり遊技の実行が確定したと勘違いさせるような不都合を抑制しつつ、演出効果の高い演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図52に示す発展演出パターン決定テーブルの第4の特徴としては、大当たり期待度が高い変動演出パターンであって発展演出(SPSP報知、全回転報知)が行われるときに実行される振動演出の振動強度が大当たり期待度に応じて2種類ある点が挙げられる。そのため、振動演出の振動強度によって大当たり期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図52に示す発展演出パターン決定テーブルの第5の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)と演出モードD〜G(特定遊技状態)とで、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた発展演出(SPSP発展演出等)を実行可能であるが、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)の方が、演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた発展演出が実行された場合の大当たり期待度が高い点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができると共に、遊技者にとって有利な演出モードD〜Gにおける遊技者の期待感を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図52に示す発展演出パターン決定テーブルの第6の特徴としては、通常遊技状態中において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出以外)には、発展演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行可能である一方、ハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン)には、発展演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されない点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図52に示す発展演出パターン決定テーブルの第7の特徴としては、通常遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン以外)には、発展演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行可能である一方、大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン)には、発展演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されない点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図52に示す発展演出パターン決定テーブルの第8の特徴としては、通常遊技状態中において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出以外)には、発展演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行可能である一方、特定遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出)には、発展演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されない点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図52に示す発展演出パターン決定テーブルの第9の特徴としては、通常遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン以外のリーチ演出パターン)には、発展演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行可能である一方、特定遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン)には、発展演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されない点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図52に示す発展演出パターン決定テーブルの第9の特徴としては、特定遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン)には、発展演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されない一方、ハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン以外)には、発展演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行可能である点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図52に示す発展演出パターン決定テーブルの第10の特徴としては、特定遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン)には、発展演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されない一方、大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ演出パターン以外のリーチ演出パターン)には、発展演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行可能である点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、発展演出において実行される振動演出として弱振動演出と強振動演出とがあるが、弱振動演出のみ又は強振動演出のみにしてもよい。
また、演出モードD〜G(特定遊技状態)よりも、演出モードA〜C(通常遊技状態)の方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた発展演出(SPSP発展演出等)が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよいし、演出モードAよりも、演出モードB又はCの方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた発展演出が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよいし、演出モードGよりも、演出モードD〜Fの方が、同一の演出装置(演出ボタン振動モータ、第2可動部材74等)を用いた発展演出が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよい。
また、通常遊技状態中にハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合、発展演出において演出ボタンの振動(振動演出)が実行されるようにしてもよいが、この場合であっても、通常遊技状態中にハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも低い割合にするとよい。
また、通常遊技状態中に大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合、発展演出において演出ボタンの振動(振動演出)が実行されるようにしてもよいが、この場合であっても、通常遊技状態中にハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも低い割合にするとよく、通常遊技状態中にハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合よりは高い割合にするとよい。
また、特定遊技状態中にハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合、発展演出において演出ボタンの振動(振動演出)が実行されるようにしてもよいが、この場合であっても、特定遊技状態中にハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも低い割合にするとよい。
また、特定遊技状態中に大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合、発展演出において演出ボタンの振動(振動演出)が実行されるようにしてもよいが、この場合であっても、特定遊技状態中に大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも低い割合にするとよく、特定遊技状態中にハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりは高い割合にするとよい。
(ルーレット予告決定テーブル)
図53は、変動演出中に実行されるルーレット予告演出の実行可否を決定する場合に参照されるルーレット予告決定テーブルを示す図である。ルーレット予告決定テーブルには、大当たり抽選結果、変動演出パターン、ルーレット予告演出の実行可否の振分割合(%)が対応付けられている。
図53に示すルーレット予告決定テーブルの第1の特徴としては、特殊SPリーチ以外のリーチ演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出)が実行される場合よりも、特殊SPリーチ演出が実行される場合の方が、変動演出中にルーレット予告演出が実行され難い点が挙げられる。
つまり、通常遊技状態中に第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、特殊SPリーチ以外のリーチ演出が実行される一方、特定遊技状態中に第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、特殊SPリーチ以外のリーチ演出が実行されずに特殊SPリーチ演出が実行されるため、通常遊技状態中にハズレとなる第1変動演出が実行される場合よりも、特定遊技状態中にハズレとなる第1変動演出が実行される場合の方が、ルーレット予告演出(選択演出)が実行され難いことになる。このようにすることで、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態中において、第1変動演出に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、通常遊技状態中に大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、特定遊技状態中に大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、ルーレット予告演出(選択演出)が実行され難いことになる。このようにすることで、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態中において、第1変動演出に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態中に第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、特殊SPリーチ以外のリーチ演出が実行されずに特殊SPリーチ演出が実行される一方、特定遊技状態中に第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、特殊SPリーチ以外のリーチ演出が実行されるため、特定遊技状態中に第1変動演出が実行される場合よりも、特定遊技状態中に第2変動演出が実行される場合の方が、ルーレット予告演出(選択演出)が実行され易いことになる。このようにすることで、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態中において、第2変動演出に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特殊SPリーチ演出が実行される場合において、ルーレット予告演出が実行されるようになっているが、特殊SPリーチ演出が実行される場合には、ルーレット予告演出が実行されないようにしてもよい。この場合には、通常遊技状態中に第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合、及び、特定遊技状態中に第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、ルーレット予告演出が実行されないことになる。
(ルーレット予告の停止選択肢決定テーブル)
図54は、ルーレット予告演出において停止する選択肢を決定する場合に参照されるルーレット予告の停止選択肢決定テーブルを示す図である。ルーレット予告の停止選択肢決定テーブルには、変動演出パターン、停止選択肢の振分割合(%)、決定される停止選択肢、表示される選択肢の種類が対応付けられている。
停止選択肢には、「カス」、「擬似連」、「チャンス」、「SP」、「SPSP」、「全回転」の6種類が設定されている。
「カス」とは、何れかの演出を示唆する選択肢ではなく、大当たり当選期待度が低いこと(ハズレ)を示唆する選択肢である。
「擬似連」とは、擬似連演出が実行されることを示唆する選択肢である。
「チャンス」とは、何れかの演出を示唆する選択肢ではなく、大当たり当選期待度が「カス」よりも高いことを示唆する選択肢である。
「SP」とは、SPリーチ演出が実行されることを示唆する選択肢である。
「SPSP」とは、SPSPリーチ演出が実行されることを示唆する選択肢である。
「全回転」とは、全回転リーチ演出が実行されることを示唆する選択肢である。
図54に示すルーレット予告の停止選択肢決定テーブルの第1の特徴としては、表示される選択肢の種類によって大当たり期待度が異なる点が挙げられる。具体的には、「カス」を含む場合よりも「カス」を含まない場合の方が、大当たり期待度が高く、「チャンス」を含む場合よりも「チャンス」を含まない場合の方が、大当たり期待度が高く、「全回転」を含まない場合よりも「全回転」を含む場合の方が、大当たり期待度が高くなるようになっている。このようにすることで、選択肢の種類から大当たり期待度を予測する楽しみを遊技者に付与することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図54に示すルーレット予告の停止選択肢決定テーブルの第2の特徴としては、通常遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ以外)の方が、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、大当たり期待度が高い選択肢が含まれるルーレット予告演出が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図54に示すルーレット予告の停止選択肢決定テーブルの第3の特徴としては、通常遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ以外)の方が、特定遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ)よりも、大当たり期待度が高い選択肢が含まれるルーレット予告演出が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図54に示すルーレット予告の停止選択肢決定テーブルの第4の特徴としては、特定遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ)よりも、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ以外)の方が、大当たり期待度が高い選択肢が含まれるルーレット予告演出が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図54に示すルーレット予告の停止選択肢決定テーブルの第5の特徴としては、通常遊技状態において、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ)よりも、特定遊技状態において、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ以外)の方が、大当たり期待度が高い選択肢が含まれるルーレット予告演出が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(カットイン演出パターン決定テーブル)
図55は、演出モードA〜C(通常遊技状態)用のカットイン演出の演出パターンを決定する際に参照されるカットイン演出パターン決定テーブルを示す図であり、図56は、演出モードD〜G(特定遊技状態)用のカットイン演出の演出パターンを決定する際に参照されるカットイン演出パターン決定テーブルを示す図である。
図55及び図56に示すように、カットイン演出パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各カットイン演出パターンの選択率(%)、選択されるカットイン演出パターンが対応付けられており、参考として各カットイン演出パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けて半透明演出ボタン画像を集合させていく演出である。
「有効期間(単打4秒)」とは、カットイン演出における有効期間が演出ボタン17の1回の操作又は4秒が経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「促進演出」とは、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す演出であり、具体的には、有効示唆演出を実行せずに又は有効示唆演出を実行した結果として、不透明演出ボタン画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「突出ボタン赤」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって赤発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が赤発光することを示している。
「突出ボタン虹」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって虹発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が虹発光することを示している。
有効期間の欄の「ボタン状態」とは、有効期間中の演出ボタン17の状態を示しており、「通常」とは、演出ボタン17が突出していない通常状態であることを示している。「突出」とは、演出ボタン17が突出している突出状態であることを示している。
カットイン演出態様の欄の「青カットイン」とは、第1画像表示装置70に青フレームのカットイン画像が表示されると共に、第1カットイン効果音が出力される青カットイン演出が実行されることを示している。
「緑カットイン」とは、第1画像表示装置70に緑フレームのカットイン画像が表示されると共に、第2カットイン効果音が出力される緑カットイン演出が実行されることを示している。
「赤カットイン」とは、第1画像表示装置70に赤フレームのカットイン画像が表示されると共に、第3カットイン効果音が出力される赤カットイン演出が実行されることを示している。
ボタン振動の欄の「弱振動(3秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータがカットイン画像の表示開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から3秒間に亘って弱振動する弱振動演出が実行されることを示している。
「強振動(3秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータがカットイン画像の表示開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から3秒間に亘って強振動する強振動演出が実行されることを示している。
各カットインの大当たり期待度は、「青カットイン」<「緑カットイン」<「赤カットイン」となっている。また、各振動演出の大当たり期待度は、「弱振動演出」<「強振動演出」となっている。
図55及び図56に示すカットイン演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、大当たり期待度が高いカットイン画像が表示(カットイン演出が実行)されるときに、演出ボタン17の有効期間を発生させて演出ボタン17を振動させる振動演出が実行されることがある点が挙げられる。そのため、大当たり期待度が高いことを効果的に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図55及び図56に示すカットイン演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、大当たり期待度が高いカットイン画像が表示(カットイン演出が実行)されるときに実行される振動演出が比較的長い時間となっている点が挙げられる。そのため、大当たり期待度が高いことを効果的に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図55及び図56に示すカットイン演出パターン決定テーブルの第3の特徴としては、大当たり期待度が高いカットイン画像が表示(カットイン演出が実行)されるときに実行される振動演出の振動強度が大当たり期待度に応じて2種類ある点が挙げられる。そのため、振動演出の振動強度によって大当たり期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図55及び図56に示すカットイン演出パターン決定テーブルの第4の特徴としては、通常遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ以外)の方が、ハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ)よりも、カットイン演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図55及び図56に示すカットイン演出パターン決定テーブルの第5の特徴としては、通常遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ以外)の方が、大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ)よりも、カットイン演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図55及び図56に示すカットイン演出パターン決定テーブルの第6の特徴としては、通常遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ以外)の方が、特定遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ)よりも、カットイン演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図55及び図56に示すカットイン演出パターン決定テーブルの第7の特徴としては、通常遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ以外)の方が、特定遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ)よりも、カットイン演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図55及び図56に示すカットイン演出パターン決定テーブルの第8の特徴としては、特定遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ)よりも、ハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ以外)の方が、カットイン演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図55及び図56に示すカットイン演出パターン決定テーブルの第9の特徴としては、特定遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ)よりも、大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ以外)の方が、カットイン演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、カットイン演出において実行される振動演出として弱振動演出と強振動演出とがあるが、弱振動演出のみ又は強振動演出のみにしてもよい。
また、有効期間を発生させてカットイン演出を実行するようになっているが、有効期間を発生せずにカットイン演出を実行するようにしてもよく、その場合に実行する振動演出については、3秒間の弱振動演出のみ又は3秒間の強振動演出のみにしてもよいし、1秒間の弱振動演出のみ又は1秒間の強振動演出のみにしてもよい。
また、通常遊技状態中にハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合や、特定遊技状態中にハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合に、カットイン演出において演出ボタン17の振動(振動演出)が実行されないようにしてもよいし、通常遊技状態中に大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合や、特定遊技状態中に大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合にも、カットイン演出において演出ボタン17の振動(振動演出)されないようにしてもよい。
また、通常遊技状態中に第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、有効示唆演出を含むカットイン演出が実行されないようにしてもよいし、有効示唆演出が実行されないカットイン演出が実行されるようにしてもよいし、特定遊技状態中に第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、有効示唆演出を含むカットイン演出が実行されないようにしてもよいし、有効示唆演出が実行されないカットイン演出が実行されるようにしてもよい。
(決め演出パターン決定テーブル)
図57は、決め演出の演出パターンを決定する際に参照される決め演出パターン決定テーブルを示す図である。
図57に示すように、決め演出パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各決め演出パターンの選択率(%)、選択される決め演出パターンが対応付けられており、参考として各決め演出パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けてボタン画像を集合させていく演出である。
「有効期間(単打5秒)」とは、決め演出における有効期間が演出ボタン17の1回の操作又は5秒が経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「促進演出」とは、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す演出であり、具体的には、有効示唆演出を実行せずに又は有効示唆演出を実行した結果として、不透明演出ボタン画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「突出ボタン赤」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって赤発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が赤発光することを示している。
「突出ボタン虹」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって虹発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が虹発光することを示している。
有効期間の欄の「ボタン状態」とは、有効期間中の演出ボタン17の状態を示しており、「通常」とは、演出ボタン17が突出していない通常状態であることを示している。「突出」とは、演出ボタン17が突出している突出状態であることを示している。
決め演出態様の欄の「失敗」とは、第1可動部材73が動作せずに第1画像表示装置70の画面が暗色に変化することで、大当たり遊技が実行されないことを示唆する決め失敗演出が実行されることを示している。
「成功」とは、第1可動部材73が最大動作位置まで動作して虹色に発光すると共に、第1画像表示装置70に成功エフェクト画像が表示されることで、大当たり遊技が実行されることを示唆する決め成功演出が実行されることを示している。
ボタン振動の欄の「強振動(4秒→5秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが決め成功演出の開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から4秒に亘って強振動した後に1秒のインターバルを挟んで5秒に亘って強振動する強振動演出(決め成功振動演出)が実行されることを示している。
ボタン発光の欄の「虹発光(11秒)」とは、演出ボタン17を発光させるための演出ボタンLEDが決め成功演出の開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から11秒間(演出ボタン17が強振動しているよりも長い期間)に亘って虹発光することを示している。
各促進演出の大当たり期待度は、「通常ボタン白」<「突出ボタン赤」<「突出ボタン虹」となっている。また、各ボタン状態の大当たり期待度は、「通常」<「突出」となっている。
図57に示す決め演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、決め成功演出が実行される場合には、有効期間を発生させて演出ボタン17を振動させる振動演出が実行される点が挙げられる。そのため、大当たり遊技が実行されることを効果的に報知することが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図57に示す決め演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、変動演出中に発生する演出ボタン17の有効期間としては最も長い期間に亘って有効期間が発生する点が挙げられる。そのため、遊技者が演出ボタン17の操作を逸してしまうような不都合を抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図57に示す決め演出パターン決定テーブルの第3の特徴としては、変動演出中に発生する強振動演出としては最も長い期間に亘って演出ボタン17が振動する点が挙げられる。そのため、決め成功演出時の遊技者の高揚感を効果的に煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図57に示す決め演出パターン決定テーブルの第4の特徴としては、演出ボタン17の振動期間よりも演出ボタン17の虹発光の方が長い期間に亘って行われる点が挙げられる。そのため、演出ボタン17の振動が終了した後も遊技者の高揚感を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、決め演出(決め成功演出)において第1可動部材73を用いた動作演出を実行するようになっているが、第2可動部材74を用いた動作演出を実行するようにしてもよく、この場合には、第2可動部材74を用いた動作演出よりも、第1可動部材73を用いた動作演出の実行割合が高くなるようにするとよい。
(再抽選演出パターン決定テーブル)
図58は、再抽選演出の演出パターンを決定する際に参照される再抽選演出パターン決定テーブルを示す図である。
図58に示すように、再抽選演出パターン決定テーブルには、演出モード、昇格の有無(昇格予定であるか)、各再抽選演出パターンの選択率(%)、選択される再抽選演出パターンが対応付けられており、参考として各再抽選演出パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けて半透明演出ボタン画像を集合させていく演出である。
「有効期間(単打3秒)」とは、再抽選演出における有効期間が演出ボタン17の1回の操作又は3秒が経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「促進演出」とは、有効期間中に演出ボタン17の操作を促す演出であり、具体的には、有効示唆演出を実行せずに不透明演出ボタン画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「通常ボタン赤」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって赤発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が赤発光することを示している。
「通常ボタン虹」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって虹発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が虹発光することを示している。
有効期間の欄の「ボタン状態」とは、有効期間中の演出ボタン17の状態を示しており、ボタン状態の欄の「通常」とは、演出ボタン17が突出していない通常状態であることを示している。
再抽選演出態様の欄の「昇格失敗演出」とは、再抽選演出の結果として遊技者に有利な演出図柄とならない非昇格図柄(例えば、偶数図柄→偶数図柄、「7」以外の奇数図柄→「7」以外の奇数図柄)が導出表示(仮停止)されると共に、非昇格効果音が出力されることを示している。
「昇格成功演出」とは、再抽選演出の結果として遊技者に有利な演出図柄となる昇格図柄(例えば、偶数図柄→奇数図柄、「7」以外の奇数図柄→「7」図柄)が導出表示(仮停止)されると共に、昇格効果音が出力されることを示している。
ボタン振動の欄の「強振動(3秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが昇格図柄の導出表示時(=有効期間の終了時)から3秒間に亘って強振動する強振動演出が実行されることを示している。
ボタン発光の欄の「虹発光(4秒)」とは、演出ボタン17を発光させるための演出ボタンLEDが昇格図柄の導出表示時(=有効期間の終了時)から4秒間(演出ボタン17が強振動しているよりも長い期間)に亘って虹発光することを示している。
各促進演出の大当たり期待度は、「通常ボタン白」<「通常ボタン赤」<「通常ボタン虹」となっている。
図58に示す再抽選演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、昇格成功演出が実行される場合には、有効期間を発生させて演出ボタン17を振動させる振動演出が実行される点が挙げられる。そのため、遊技者に有利な演出図柄に昇格したことを効果的に報知することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図58に示す再抽選演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、強振動演出よりも演出ボタン17の虹発光の方が長い期間に亘って行われる点が挙げられる。そのため、強振動演出が終了した後も遊技者の高揚感を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、有効期間を発生させて再抽選演出(昇格失敗演出、昇格成功演出)を実行するようになっているが、有効期間を発生させずに再抽選演出を実行するようにしてもよい。
(確定演出パターン決定テーブル)
図59は、確定演出の演出パターンを決定する際に参照される確定演出パターン決定テーブルを示す図である。
図59に示すように、確定演出パターン決定テーブルには、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各確定演出パターンの選択率(%)、選択される確定演出パターンが対応付けられており、参考として各確定演出パターンの演出構成(実行タイミング、演出内容)が記載されている。
実行タイミングの欄の「−」とは、確定演出が実行されないタイミングであることを示しており、「○」とは、確定演出が実行されるタイミングであることを示している。
音声の欄の「確定音」とは、大当たり遊技が実行されることを示す確定音が出力されることを示している。
発光の欄の「ハンドル虹発光」とは、発射ハンドル15を発光させるためのハンドルLEDが確定音の出力時から変動停止まで(演出図柄が停止表示するまでの4秒以上にわたって)虹色で発光することを示している。
ボタン振動の欄の「強振動(3秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのボタン振動モータが確定音の出力時から3秒間に亘って強振動する強振動演出が実行されることを示している。
図59に示す確定演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、確定演出が実行される場合には、有効期間を発生させずに演出ボタン17を振動させる振動演出が実行される点が挙げられる。そのため、大当たり遊技が実行されることを効果的に報知することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図59に示す確定演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、強振動演出よりも発射ハンドル15の虹発光の方が長い期間に亘って行われる点が挙げられる。そのため、強振動演出が終了した後も遊技者の高揚感を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図59に示す確定演出パターン決定テーブルの第3の特徴としては、通常遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ以外)の方が、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ)よりも、確定演出(演出ボタン17の振動演出)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図59に示す確定演出パターン決定テーブルの第4の特徴としては、特定遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ)よりも、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合(特殊SPリーチ以外)の方が、確定演出(演出ボタン17の振動演出)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、通常遊技状態中に第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合や、特定遊技状態中に第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合に、確定演出(演出ボタン17の振動演出)が実行されないようにしてもよい。
(図39〜図59に示した各種テーブルに係るまとめ)
ここで、図39〜図59に示した各種テーブルに係る第1の特徴としては、演出ボタン17の有効期間を伴うセリフ予告演出で振動演出(弱振動1秒又は強振動1秒)が実行される場合よりも、演出ボタン17の有効期間を伴わないステップアップ予告演出で振動演出(弱振動1秒)が実行される場合の方が、大当たり期待度(図柄揃いに伴う振動演出(強振動4秒)が実行される割合、決め演出で振動演出(強振動4秒→5秒)が実行される割合等)が高い点が挙げられる。そのため、リーチ前予告演出の種類に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出ボタン17の有効期間を伴わないステップアップ予告演出で振動演出(弱振動1秒)が実行される場合よりも、演出ボタン17の有効期間を伴うセリフ予告演出で振動演出(弱振動1秒又は強振動1秒)が実行される場合の方が、大当たり期待度(前述した図柄揃いに伴う振動演出(強振動4秒)が実行される割合、後述する決め演出で振動演出(強振動4秒→5秒)が実行される割合等)が高くなるようにしてもよい。この場合であっても、リーチ前予告演出の種類に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第2の特徴としては、大当たり予告演出として実行される振動演出には、振動期間が相対的に短い第1振動演出(セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時等の振動演出(1秒))と、第1振動演出よりも振動期間(演出期間)が長い第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時等の1秒よりも長い振動演出(3秒、4秒、4秒→5秒))とがあり、第1演出期間(リーチ前演出)の後に第2演出期間(ノーマルリーチ演出)や第3演出期間(SP/SPSPリーチ演出)がある変動演出では、第2演出期間よりも、第1演出期間の方が、第1振動演出が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、遊技者に大当たりとなると勘違いさせずに期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、先読み振動演出についても振動期間が相対的に短い第1振動演出となっているが、先読み振動演出を含めた場合であっても、第1演出期間(リーチ前演出)の後に第2演出期間(ノーマルリーチ演出)や第3演出期間(SP/SPSPリーチ演出)がある変動演出では、第2演出期間よりも、第1演出期間の方が、第1振動演出が実行され易い(実行される割合が高い)ようになっている。そのため、遊技者に大当たりとなると勘違いさせずに期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第3の特徴としては、第1演出期間(リーチ前演出)の後の第2演出期間(ノーマルリーチ演出)の後に第3演出期間(SP/SPSPリーチ演出)がある変動演出では、第3演出期間よりも、第1演出期間の方が、第1振動演出(セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時等の振動演出(1秒))が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、遊技者に大当たりとなると勘違いさせずに期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第4の特徴としては、大当たり予告演出として実行される振動演出には、振動期間が短い第1振動演出(セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時等の振動演出(1秒))と、第1振動演出よりも振動期間が長い第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時等の1秒よりも長い振動演出(3秒、4秒、4秒→5秒))とがあり、第1演出期間(リーチ前演出)の後に第2演出期間(ノーマルリーチ演出)や第3演出期間(SP/SPSPリーチ演出)がある変動演出では、第1演出期間よりも、第2演出期間の方が、第2振動演出が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、遊技者の期待感を効果的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第5の特徴としては、第1演出期間(リーチ前演出)の後の第2演出期間(ノーマルリーチ演出)の後に第3演出期間(SP/SPSPリーチ演出)がある変動演出では、第1演出期間よりも、第3演出期間の方が、第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時等の1秒よりも長い振動演出(3秒、4秒、4秒→5秒))が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、遊技者の期待感を効果的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第6の特徴としては、第1演出期間(リーチ前演出)では、演出ボタン17を通常状態として第1振動演出(1秒)を実行する割合の方が、演出ボタン17を突出状態として第1振動演出を実行する割合よりも高い点が挙げられる。そのため、第1演出期間において過度に遊技者の期待感を煽ることがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第7の特徴としては、第3演出期間(SP/SPSPリーチ演出中)では、演出ボタン17を突出状態として第2振動演出(3秒以上)を実行する割合の方が、演出ボタン17を通常状態として第2振動演出を実行する割合よりも高い点が挙げられる。そのため、第1演出期間において過度に遊技者の期待感を煽ることがなくなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第8の特徴としては、大当たり予告演出として実行される振動演出には、振動期間が短い第1振動演出(セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時等の振動演出(1秒))と、第1振動演出よりも振動期間(演出期間)が長い第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時等の1秒よりも長い振動演出(3秒、4秒、4秒→5秒))とがあり、所定回数(例えば1回又は2回)の連続演出(擬似連演出)が実行されてリーチ演出が実行される変動演出では、第1振動演出が実行されない場合よりも、第1振動演出が実行される場合の方が、第2振動演出が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1振動演出が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第9の特徴としては、大当たり予告演出として実行される振動演出には、第1振動演出よりも振動期間(演出期間)が長い第2振動演出(カットイン演出時、決め成功演出時、確定演出時等の1秒よりも長い振動演出(3秒、4秒、4秒→5秒))があり、演出モードA〜C(通常遊技状態)中の変動演出では、第1種別の演出図柄(「7」以外の奇数図柄)によるリーチ演出よりも、第2種別の演出図柄(偶数図柄)によるリーチ演出が実行され易く(実行される割合が高く)、第2種別の演出図柄によりリーチ演出よりも、第3種別の演出図柄(「7」の演出図柄)によりリーチ演出が実行され難く(実行される割合が低く)、第2種別の演出図柄によるリーチ演出が実行される場合よりも、第3種別の演出図柄によるリーチ演出が実行される場合の方が、第2振動演出が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、リーチ演出を実行する演出図柄の種類に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第10の特徴としては、リーチ演出が実行される大当たり変動演出では、リーチ前演出中における有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない振動演出(先読み振動演出、ステップアップ予告演出、確定演出)の実行回数よりも、リーチ後演出中における有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない振動演出(発展演出、図柄揃い、C図柄揃い、確定演出)の実行回数の方が多くなり易い点が挙げられる。そのため、リーチ後演出中の期待感を効果的に高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第11の特徴としては、所定のリーチ演出(ノーマルリーチ演出、全回転リーチ演出)が実行される大当たり変動演出よりも、特定のリーチ演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出)が実行される大当たり変動演出の方が、リーチ後演出中における有効期間を伴わない振動演出(発展演出、図柄揃い、C図柄揃い、確定演出)の実行回数が多くなり易い点が挙げられる。そのため、大当たり変動演出が単調となることを防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第12の特徴としては、リーチ演出が実行されるハズレ変動演出では、リーチ後演出中における有効期間を伴わない振動演出(発展演出、図柄揃い、C図柄揃い、確定演出)の実行回数よりも、リーチ前演出中における有効期間を伴わない振動演出(先読み振動演出、ステップアップ予告演出、確定演出)の実行回数の方が多くなり易い点が挙げられる。そのため、有効期間を伴わない振動演出によって大当たりの期待度を示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第13の特徴としては、変動演出においてリーチ前予告演出(セリフ予告演出、ステップアップ予告演出)が実行されるときよりも、リーチ前予告演出よりも大当たり期待度が高いリーチ後予告演出(カットイン演出)が実行される場合の方が演出ボタン17の振動演出(ボタン振動モータの作動)が実行され易く(実行割合が高く)、リーチ前予告演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出が実行されない場合よりも、演出ボタン17の振動演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高くなっている点が挙げられる。そのため、リーチ前予告演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第14の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)よりも、演出モードD〜G(特定遊技状態)の方が、リーチ後予告演出において演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴う振動演出が実行された場合の大当たり期待度が高くなる点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、演出モードD〜G(特定遊技状態)よりも、演出モードA〜C(通常遊技状態)の方が、リーチ後予告演出において演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴う振動演出が実行された場合の大当たり期待度が高くなるようにしてもよい。この場合であっても、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができると共に、遊技者にとって有利な演出モードD〜Gにおける遊技者の期待感を高め易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第15の特徴としては、変動演出における第1演出期間(リーチ前)において、演出ボタン17の振動演出が実行されない場合よりも、演出ボタン17の振動演出が実行される場合の方が、大当たり期待度が高く、大当たり変動演出では、リーチ前演出中において演出ボタン17の振動演出が実行されるか否かに拘らず、リーチ後演出(決め成功演出後の期間)において演出ボタン17の振動演出(図柄揃いやC図柄揃い時の振動演出)が実行される点が挙げられる。そのため、大当たりとなることを振動演出によって遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第16の特徴としては、変動演出中に実行される演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴う振動演出(セリフ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時、カットイン演出時等の振動演出のうちの1つ)は、大当たり期待度が異なる複数種類の振動態様(弱振動、強振動)の何れかで実行されるが、変動演出中に実行される演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない振動演出(ステップアップ予告演出時、図柄揃い時、C図柄揃い時等の振動演出のうちの1つ)は、予め定められた一の振動態様で実行される点が挙げられる。そのため、有効期間を伴わないことで振動態様の種類を把握し難い場合において、振動演出の演出態様が複雑化することを抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第17の特徴としては、大当たり変動演出におけるリーチ前演出期間において、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴う振動演出(セリフ予告演出時の振動演出)が実行される場合と、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない振動演出(ステップアップ予告演出時の振動演出)が実行される場合とで、その後(リーチ後演出期間)に振動演出(決め成功演出時、図柄揃い時、C図柄揃い時等の3秒以上の振動演出)が実行される割合が異なり、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出(ステップアップ予告演出時の振動演出)は、特定遊技状態(演出モードD〜G)中よりも、通常遊技状態(演出モードA〜C)中の方が実行され易い(実行割合が高い)点が挙げられる。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出に係る演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第18の特徴としては、大当たり変動演出が実行される場合、図柄揃い(C図柄揃いも含む)する大当たり演出図柄の種類(偶数図柄、「7」以外の奇数図柄、「7」図柄)によって、大当たり予告演出における振動演出の実行態様(実行の有無、実行タイミング等)を異ならせることが可能であるが、決め成功演出や確定演出の実行に伴って振動演出を実行する場合、図柄揃い(C図柄揃いも含む)する大当たり演出図柄の種類に拘らずに振動態様が同一となっている点が挙げられる。そのため、振動演出によって大当たりへの期待感を高める一方で、大当たりとなることを一律に祝福することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第19の特徴としては、大当たり変動演出において有効期間(操作促進画像の表示)を伴う振動演出(決め成功演出等)を実行した後に、有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない振動演出(図柄揃い、C図柄揃い等)を実行可能であり、有効期間(操作促進画像の表示)を伴う振動演出(決め演出等)は演出ボタン17の操作タイミングによって振動を開始するタイミングが可変する一方、有効期間(操作促進画像の表示)を伴わない振動演出(図柄揃い、C図柄揃い等)は振動を開始するタイミングが予め定められている点が挙げられる。そのため、有効期間(操作促進画像の表示)を伴うか否かによって適切なタイミングで振動演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第20の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)と演出モードD〜G(特定遊技状態)とで、同一の可動部材(第2可動部材74)を用いて特定演出(擬似連演出、発展演出等)を実行可能であるが、演出モードA〜C(通常遊技状態)と演出モードD〜G(特定遊技状態)とで特定演出が実行された場合の大当たり期待度が異なる点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第21の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)と演出モードD〜G(特定遊技状態)とで、大当たり期待度が異なる複数の段階の何れかまで進展する段階演出(ステップアップ予告演出、擬似連演出等)を実行可能であるが、演出モードA〜C(通常遊技状態)と演出モードD〜G(特定遊技状態)とで段階演出(ステップアップ予告演出、擬似連演出等)が同一の段階(ステップアップ予告演出であれば第3ステップ演出、第4ステップ演出、第5ステップ演出の何れか、擬似連演出であれば、1回又は2回)まで進展した場合の大当たり期待度が異なる点が挙げられる。そのため、演出モードの種類によって遊技性を異ならせることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第22の特徴としては、演出モードA〜C(通常遊技状態)と演出モードD〜G(特定遊技状態)とで、大当たり期待度が異なる複数の操作促進演出の何れかを実行可能であると共に、演出ボタン17の操作に応じて操作演出(発展演出、カットイン演出、決め演出の何れか)を実行可能であり、演出モードA〜C(通常遊技状態)と演出モードD〜G(特定遊技状態)とで、同一の操作促進演出(例えば、通常ボタン白)が実行された場合の大当たり期待度が異なり、演出モードA〜C(通常遊技状態)及び演出モードD〜G(特定遊技状態)では、操作演出が実行される場合において有効示唆演出が実行されずに操作促進演出が実行される場合よりも、有効示唆演出が実行されて操作促進演出が実行された場合の方が、大当たり期待度が高くなっている点が挙げられる。そのため、有効示唆演出が実行されるか否かに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図39〜図59に示した各種テーブルに係る第23の特徴としては、大当たり予告演出に伴って実行される振動期間が相対的に短い時間(例えば1秒)の振動演出は、演出ボタン17の有効期間を伴って実行される場合と、有効期間を伴わずに実行される場合とがあるが、大当たり予告演出に伴って実行される振動期間が相対的に長い(3秒以上)の振動演出は、有効期間を伴って実行される点が挙げられる。そのため、演出ボタン17の操作に対する演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(図32〜図59に示した各種テーブルに係るまとめ)
ここで、図32〜図59に示した各種テーブルに係る第1の特徴としては、通常遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、特定遊技状態において、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、演出ボタン17の操作を伴う操作演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出、再抽選演出)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第2の特徴としては、特定遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、演出ボタン17の操作を伴う操作演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出、再抽選演出)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第3の特徴としては、通常遊技状態において、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第1変動演出(第1特別図柄の変動演出)が実行される場合よりも、特定遊技状態において、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、リーチ前において演出ボタン17の操作を伴う操作演出(セリフ予告演出、ルーレット予告演出等)が実行され難い(実行される割合が低い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第4の特徴としては、通常遊技状態において、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、特定遊技状態において、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、演出ボタン17の操作を伴う操作演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、ルーレット予告演出、カットイン演出、決め演出、再抽選演出)の実行回数が少なくなり易い(少なくなる割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第5の特徴としては、特定遊技状態において、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、リーチ前において演出ボタン17の操作を伴う操作演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、ルーレット予告演出等)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第6の特徴としては、特定遊技状態において、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、演出ボタン17の操作を伴う操作演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、ルーレット予告演出、カットイン演出、決め演出、再抽選演出)の実行回数が多くなり易い(多くなる割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第7の特徴としては、通常遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、特定遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、演出ボタン17を振動させる振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、ルーレット予告演出、カットイン演出、決め演出、再抽選演出等)が実行され難い(実行される割合が低い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第8の特徴としては、特定遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、ハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、演出ボタン17を振動させる振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、ルーレット予告演出、カットイン演出、決め演出、再抽選演出等)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第9の特徴としては、通常遊技状態において、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、特定遊技状態において、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、リーチ前において演出ボタン17を振動させる振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、ルーレット予告演出等)が実行され難い(実行される割合が低い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第10の特徴としては、通常遊技状態において、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、特定遊技状態において、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、演出ボタン17の操作を伴う操作演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、ルーレット予告演出、カットイン演出、決め演出、再抽選演出等)の実行回数が少なくなり易い(少なくなる割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第11の特徴としては、特定遊技状態において、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、リーチ前において演出ボタン17を振動させる振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、ルーレット予告演出等)が実行され易い(実行される割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第12の特徴としては、特定遊技状態において、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、大当たりとなる(リーチ演出が行われる)第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、演出ボタン17の操作を伴う操作演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、ルーレット予告演出、カットイン演出、決め演出、再抽選演出等)の実行回数が多くなり易い(多くなる割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第13の特徴としては、特定遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、通常遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、実行可能な予告演出の種類数が多くなっている点(前者は、タイマー演出、セリフ予告演出、発展演出、ルーレット予告演出、カットイン演出、確定演出であり、後者は、各種先読み演出、タイマー演出、セリフ予告演出、ステップアップ予告演出、擬似連演出、発展演出、ルーレット予告演出、カットイン演出、決め演出、確定演出)が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第14の特徴としては、特定遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、通常遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、リーチ前が実行タイミングである予告演出(各種先読み演出、セリフ予告演出、ステップアップ予告演出、擬似連演出等)の実行回数が多くなり易い点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第15の特徴としては、特定遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、特定遊技状態において、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、リーチ前が実行タイミングである予告演出(各種先読み演出、セリフ予告演出、ステップアップ予告演出、擬似連演出等)の実行回数が多くなり易い点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第16の特徴としては、特定遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、通常遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74)の動作を伴う特定演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出、決め演出等)が実行され易い点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第17の特徴としては、特定遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、特定遊技状態において、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74)の動作を伴う特定演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出、決め演出等)が実行され易い点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第18の特徴としては、通常遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、特定遊技状態において、ハズレ結果となる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74)の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出、決め演出等)が実行され難い点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第19の特徴としては、特定遊技状態において、ハズレとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、ハズレとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74)の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出、決め演出等)が実行され易い点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第20の特徴としては、通常遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、特定遊技状態において、大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、リーチ前において可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74)の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出等)が実行され難い点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第21の特徴としては、通常遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、特定遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74)の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出、決め演出等)の実行回数が少なくなり易い(少なくなる割合が高い)点が挙げられる。そのため、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行され易い通常遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第22の特徴としては、特定遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、リーチ前において可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74)の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出等)が実行され易い点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第23の特徴としては、特定遊技状態において、大当たりとなる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合よりも、大当たりとなる第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合の方が、可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74)の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出、決め演出等)の実行回数が多くなり易い(多くなる割合が高い)点が挙げられる。そのため、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行され易い特定遊技状態における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第24の特徴としては、特定遊技状態において、リーチ演出が行われる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合、リーチ前よりも、リーチ後の方が、演出ボタン17の操作を伴う操作演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出、再抽選演出)が実行され易い点が挙げられる。そのため、リーチ後における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第25の特徴としては、特定遊技状態において、リーチ演出が行われる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合、リーチ前よりも、リーチ後の方が、演出ボタン17を振動させる振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、ルーレット予告演出、カットイン演出、決め演出、再抽選演出等)が実行され易い点が挙げられる。そのため、リーチ後における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図32〜図59に示した各種テーブルに係る第26の特徴としては、特定遊技状態において、リーチ演出が行われる第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合、リーチ前よりも、リーチ後の方が、可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74)の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出、決め演出等)が実行され易い点が挙げられる。そのため、リーチ後における演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(統括制御部のメイン処理)
図60を用いて、統括制御部141のメイン処理を説明する。図60は、統括制御部141のメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、電源基板160から電源電圧が供給されることで発生するシステムリセットが統括CPU141aに入力されることで行われる。
まず、統括CPU141aは、ステップT1において、全割込を禁止し、ステップT2において、初期設定処理を行う。具体的には、内蔵レジスタの設定などのCPUの初期設定、統括RAM141cへのアクセス許可、統括RAM141cの全RWM領域の初期化(0クリア)、タイマ割込を発生させるためのCTC(カウンタタイマサーキット)の起動等を行い、ステップT3において、全割込を許可する。
統括CPU141aは、ステップT4において、調整モード切替処理を行う。具体的には、遊技店員が操作可能な切替スイッチ22からの入力信号を参照して音声出力装置9から出力される演出音の音量(値)や表示装置(第1画像表示装置70、第2画像表示装置71)のバックライトの光量(値)の調整、及び、音量や光量の調整に係る調整モード(音量調整の可否、光量調整の可否、音量値の初期値(0〜5の何れか)や光量値の初期値(0〜5の何れか)、音量値の調整範囲(0〜5又は1〜5)や光量値の調整範囲(0〜5又は1〜5))を切り替えるための処理を行う。
なお、切替スイッチ22による音量値や光量値の設定(調整)については、遊技機1が電源ONの状態(統括制御部141の起動後)であれば常時行うことが可能となっている。
統括CPU141aは、ステップT5において、音量調整処理を行う。具体的には、遊技者が操作可能な十字キー19の操作を検出する十字キー検出スイッチ19aからの検出信号(左ボタン検出信号、右ボタン検出信号)に基づいて、音声出力装置9から出力される演出音の音量(値)を調整するための処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT6において、光量調整処理を行う。具体的には、遊技者が操作可能な十字キー19の操作を検出する十字キー検出スイッチ19aからの検出信号(下ボタン検出信号、上ボタン検出信号)に基づいて、表示装置(第1画像表示装置70、第2画像表示装置71)のバックライトの光量(値)を調整するための処理を行う。
なお、十字キー19による音量値や光量値の設定(調整)については、変動演出の開始時、変動演出の終了(演出図柄70aの停止)時においては規制(制限)され、所定期間(例えば0.5秒)が経過すると許容されるようになっている。また、電源ONから遊技の進行制御が開始されるまでの間(具体的には、設定変更モード中、RWMクリア準備モード中、設定確認モード中、盤面ユニット500の各種駆動源の初期動作中等の主制御基板110でタイマ割込が開始されるまでの間)、皿満杯エラーや払出異常よりも優先して報知を行うべき重要な(セキュリティレベルの高い)異常(電源投入、電源復旧、不正入賞、異常入賞、磁気エラー、電波エラー、扉開放エラー)の報知(報知音の出力)中においても規制(制限)されるようになっている。
また、異常の報知音の出力中にあっては、現在の音量値が最大の音量値よりも低い音量値となっている場合であっても、音声出力装置9から出力されている各種演出音(BGM等)の音量をそれまでの音量よりも低下させ、異常の報知音の出力が終了する場合に、各種演出音の音量を低下前の音量に復帰させるようになっている。
統括CPU141aは、ステップT7において、エコモード制御処理を行う。具体的には、表示装置(第1画像表示装置70、第2画像表示装置71)のバックライトの光量を低下させて電力消費を抑えるエコモードの開始や終了を制御するための処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT8において、演出制御部130mから送信される演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信したか否かを判定する。演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信していない場合には、ステップT11に処理を移し、演出指示コマンド又は報知指示コマンドを受信している場合には、ステップT9に処理を移す。
統括CPU141aは、ステップT9において、アニメパターン設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンド又は報知指示コマンドに対応する種類のアニメグループからアニメパターンを決定して統括RAM141cの所定の領域に設定(セット)する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT10において、サウンドパターン設定処理を行う。具体的には、受信した演出指示コマンド又は報知指示コマンドに対応する種類のサウンドグループからサウンドパターンを決定して統括RAM141cの所定の領域に設定(セット)する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT11において、統括RAM141cに表示装置(第1画像表示装置70、第2画像表示装置71)の表示画像を更新するフレーム更新タイミングであることを示すフレーム切替フラグがセットされているか否かを判定する。フレーム切替フラグがある場合には、ステップT12に処理を移し、フレーム切替フラグがない場合には、ステップT4に処理を移す。
なお、フレーム切替フラグは、画像制御部145(VDP)から1/30秒(1フレーム分の演出画像の描画・表示が完了する予定の時間)毎に送信されるVブランク信号を統括制御部141が受信する毎に実行されるVブランク割込処理でセットされるようになっている。そのため、以下に説明するステップT12〜T15の処理は、Vブランク割込処理が実行される(フレーム更新タイミング)毎に実行されることになる。
統括CPU141aは、ステップT12において、統括RAM141cにセットされているフレーム切替フラグをクリアし、ステップT13において、シーン更新処理を行う。具体的には、上述したVブランク割込処理で更新されるシーン切替カウンタ、ウェイトフレームカウンタ及びフレームカウンタを参照し、上記ステップT9で決定されたアニメパターンに基づいてアニメシーンのアドレスを更新すると共に、上記ステップT10で決定されたサウンドパターンに基づいてサウンドシーンのアドレスを更新する処理を行う。
統括CPU141aは、ステップT14において、描画制御処理を行う。具体的には、アニメシーンが属するアニメグループの優先順位(描画順序)に従って、更新したアドレスにあるアニメシーンの1フレームの表示情報(スプライトの識別番号、表示位置等)から描画制御コマンド群からなるディスプレイリストを生成し、このディスプレイリストを画像制御部145(VDP)に出力すると共に、ディスプレイリストに基づく表示画像の描画を指示する処理を行う。
これにより、画像制御部145(VDP)では、ディスプレイリストに基づく表示画像を描画用フレームバッファに描画すると共に、表示用フレームバッファに描画されている画像(演出画像、異常報知画像)を表示装置(第1画像表示装置70、第2画像表示装置71)に表示する処理が行われることになる。つまり、フレーム更新タイミングが第1画像表示装置70や第2画像表示装置71で行われる種々の演出(保留表示、変動演出、大当たり予告演出、先読み演出等の画像表示や音出力)の開始タイミングや終了タイミングになるようになっている。
なお、演出制御部130mやランプ制御部150に直接制御される演出(サブ第1保留表示器83やサブ第2保留表示器84による保留表示、第1可動部材73や第2可動部材74の演出動作)については、フレーム更新タイミングと一致する場合もあれば、フレーム更新タイミングと一致しない場合もある。
統括CPU141aは、ステップT15において、音声制御処理を行う。具体的には、更新したアドレスにあるサウンド情報から音声制御コマンドを生成し、この音声制御コマンドを音声制御部148(音声LSI)に出力する処理を行う。
これにより、音声制御部148(音声LSI)では、音声制御コマンドに基づく各種の演出音や報知音を音声出力装置9から出力する処理が行われることになる。本処理を終了すると、ステップT4に処理を移す。
このように、変動演出の開始時、変動演出の終了(演出図柄70aの停止)時においては、遊技店員が操作可能な切替スイッチ22による音量調整や光量調整は可能だが、遊技者が操作可能な十字キー19による音量調整や光量調整は規制(制限)されるようになっている。そのため、変動演出の開始や変動演出の終了といった重要なポイントを遊技者が見逃しにくくなり、遊技の興趣が低下することを防止することが可能となる。
また、皿満杯エラーや払出異常よりも優先して報知を行うべき重要な(セキュリティレベルの高い)異常(電源投入、電源復旧、復帰不可能エラー、不正入賞、異常入賞、磁気エラー、電波エラー、扉開放エラー)の報知(報知音の出力)中においては、遊技店員が操作可能な切替スイッチ22による音量調整や光量調整は可能だが、遊技者が操作可能な十字キー19による音量調整や光量調整は規制(制限)されるようになっている。そのため、音量調整や光量調整を行おうとしている遊技者が異常の発生に気付かないといった不都合を回避しつつ、遊技店側の音量調整や光量調整に関する利便性を向上させることが可能となる。
また、異常の報知音の出力中にあっては、現在の音量値が最大の音量値よりも低い音量値となっている場合であっても、音声出力装置9から出力されている各種演出音(BGM等)の音量をそれまでの音量よりも低下させ、異常の報知音の出力が終了する場合に、各種演出音の音量を低下前の音量に復帰させるようになっている。そのため、各種演出音によって異常の報知音に気付かないといった不都合を回避することができ、遊技機のセキュリティを担保することが可能となる。
なお、異常の報知(報知音の出力)中においては、遊技者が操作可能な十字キー19による音量値や光量値の設定(調整)を不能としてもよいし、音量値や光量値の調整範囲を例えば0〜2の間に制限するようにしてもよい。
(客待ち状態中に操作部を操作した場合の具体例)
図61を用いて、客待ち状態中に操作部(演出ボタン17、十字キー19)を操作した場合の具体例について説明する。
図61(a)に示すように、変動演出及び大当たり演出が実行されない客待ち状態に移行すると、有効期間が発生する可能性があることを示唆する有効示唆演出(導入演出)が実行されずに演出ボタン17及び十字キー19の操作が有効となる客待ち中有効期間(変動演出が開始されるまでが客待ち中有効期間が維持されるため、変動演出中に発生する各種の有効期間よりも長い期間に亘って発生可能)が開始される。
このとき、第1画像表示装置70の右下部には、演出ボタン17及び十字キー19の操作によって開始される遊技補助機能を案内する案内画像AG(操作促進画像)が表示される。具体的には、演出ボタン17の操作によってメニュー表示が行われることを示唆する第1画像(演出ボタン17を模した画像)と、十字キー19の上下ボタンの操作によって音量調整が可能であることを示唆する第2画像(上下ボタンが明色である十字キー19を模した画像)と、十字キー19の左右ボタンの操作によって光量調整が可能であることを示唆する第3画像(左右ボタンが明色である十字キー19を模した画像)が表示される。
この状態で演出ボタン17を操作すると、図61(b)に示すように、演出ボタン17が振動することなく、演出図柄70aの前方に重なるようにメニュー画像MGが表示されると共に、メニュー画像MGの表示音が出力される。
メニュー画像MGは、メニュー表示を終了させる「終了」項目、機種に関する説明が行われる「機種説明」項目、所定の演出(例えば確定演出等)の出現率を設定するための「演出カスタマイズ」項目、携帯端末(スマートフォン等)と連携して遊技履歴を管理するための「ぱちログ」項目が設定されており、現在の選択項目が明色で表示される一方で、現在の非選択項目が暗色で表示されるようになっている。
「終了」項目が選択された状態で演出ボタン17が操作されると、図61(c)に示すように、演出ボタン17が振動することなく、メニュー画像MGが消去される。また、メニュー画像MGの消去音が出力されると共に、案内画像AGが再び表示される。
この状態で十字キー19の上ボタンが操作されると、図61(d)に示すように、演出ボタン17や十字キー19が振動することなく、現在の音量値を示す音量値画像OGが表示されると共に、現在の音量値に応じた音量で確認音が出力される。
音量値画像OGの表示中に十字キー19の上ボタンが操作されると、図61(e)に示すように、演出ボタン17や十字キー19が振動することなく、演出音の音量値が+1更新される。そして、音量値画像OGが更新後の音量値に応じた音量値画像OGに更新されると共に、更新後の音量値に応じた音量で確認音が出力される。
この状態で十字キー19が操作されずに所定期間(例えば15秒)が経過すると、図61(f)に示すように、音量値画像OGが消去されると共に、案内画像AGが再び表示される。
このように、図61に示した具体例によれば、変動演出中に発生する各種予告演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)に係る演出ボタン17の有効期間よりも長い期間に亘って発生可能な客待ち中有効期間において、演出ボタン17や十字キー19が操作されたとしても、演出ボタン17を振動させる振動演出(演出ボタン17が振動することで伝達される十字キー19の間接的な振動も含む)が実行されないようになっている。そのため、客待ち状態中に演出ボタン17や十字キー19を操作した場合に、遊技者が驚いてしまうことを防止することができ、遊技者に不快感を与えるような不都合を回避することが可能となる。
なお、変動演出(特別図柄の変動表示)中や大当たり演出(大当たり遊技)中に発生する音量調整や光量調整に係る十字キー19の有効期間についても、変動演出中に発生する各種予告演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)に係る有効期間よりも長い期間に亘って発生可能であるが、この音量調整や光量調整に係る十字キー19の有効期間において、十字キー19が操作されたとしても、演出ボタン17を振動させる振動演出(演出ボタン17が振動することで伝達される十字キー19の間接的な振動も含む)が実行されないようになっている。そのため、変動演出中や大当たり演出中において遊技者が驚いてしまうことを防止することができ、遊技者に不快感を与えるような不都合を回避することが可能となる。
また、図61に示した具体例によれば、客待ち中有効期間については、有効期間の発生前に有効期間が発生する可能性があることを示唆する有効示唆演出(導入演出)が実行されないようになっている。そのため、遊技者にとって有益な情報(大当たり遊技が実行されることを期待させる演出)が実行されないにも拘らずに、遊技者に身構えさせてしまうことを防止することができ、遊技者に不快感を与えるような不都合を回避することが可能となる。
また、変動演出(特別図柄の変動表示)中や大当たり演出(大当たり遊技)中に発生する音量調整や光量調整に係る十字キー19の有効期間についても、有効期間の発生前に有効示唆演出(導入演出)が実行されないようになっている。そのため、遊技者にとって有益な情報(大当たり遊技が実行されることを期待させる演出)が実行されないにも拘らずに、遊技者に身構えさせてしまうことを防止することができ、遊技者に不快感を与えるような不都合を回避することが可能となる。
また、図61に示した具体例によれば、変動演出中に発生する演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示期間)よりも長い期間に亘って発生可能な客待ち中有効期間中に演出ボタン17が操作される場合よりも、変動演出中に発生する各種予告演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)に係る演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)中に演出ボタン17が操作された場合の方が、演出ボタン17を振動させる振動演出が実行され易くなっている。そのため、変動演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図61に示した具体例によれば、変動演出中に発生する各種予告演出に係る演出ボタン17の有効期間には、相対的に短い第1有効期間(セリフ予告演出等に係る操作促進画像の表示を伴う有効期間)と相対的に長い第2有効期間(決め演出等に係る操作促進画像の表示を伴う有効期間)とがあるが、変動演出中に発生する演出ボタン17の有効期間よりも長い期間に亘って発生可能な客待ち中有効期間中に演出ボタン17が操作される場合よりも、第2有効期間中に演出ボタン17が操作された場合の方が、演出ボタン17を振動させる振動演出が実行され易くなっている。そのため、変動演出の演出効果を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、客待ち中有効期間中に演出ボタン17が操作された場合に、所定の割合で演出ボタン17を振動させる振動演出を実行するようにしてもよいが、この場合であっても、変動演出中に発生する各種予告演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)に係る演出ボタン17の有効期間中に演出ボタン17が操作された場合よりも低い割合で振動演出を実行するとよい。
(客待ち状態から変動演出が開始される際の具体例)
図62〜図64を用いて、客待ち状態から変動演出が開始される際の具体例について説明する。図62は、客待ち状態から変動演出が開始されるタイミングチャートであり、図63(a)〜(f)及び図64(g)〜(k)は、図62の(a)〜(k)に対応する演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングは、客待ち状態が開始されてから0フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、客待ちデモ演出を開始するための待機時間(30秒)の減算が開始される。
具体的には、図63(a)に示すように、第1画像表示装置70では、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fには「0」が表示され、保留アイコン、及び、当該アイコンTIが表示されていない状態となっている。
T1のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「0」から「1」に増加したタイミング(客待ち状態の開始から4フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1特図保留数字の非アニメーションによる増加表示、及び、第1保留アイコンの非アニメーションによる増加表示(1フレームで完了)が行われ、アイコン発生時の報知音である第1発生報知音の出力が開始される。
具体的には、図63(b)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「0」から「1」に変化すると共に、第1表示部70B1に第1保留アイコン(白アイコン)H11が通常サイズで表示される。また、音声出力装置9から第1発生報知音(ピコッ)が出力される。
T2のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「1」から「0」に減少して通常変動パターンによる変動演出(特別図柄の変動表示)が開始されるタイミング(客待ち状態の開始から5フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、第1特図保留数字の非アニメーションによる減少表示、及び、第1保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示(減少表示)が開始される。
具体的には、図63(c)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「1」から「0」に変化すると共に、第1表示部70B1に表示されていた第1保留アイコン(白アイコン)H11が当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aがスクロール(他の演出図柄に更新)されない状態での縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
T3のタイミングは、第1発生報知音の出力が開始されてから10フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から14フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1発生報知音の出力が終了する。
具体的には、図63(d)に示すように、第1画像表示装置70では、第1保留アイコン(白アイコン)H11の当該アイコン表示領域70Cへの移動(シフト)が継続すると共に、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が継続する。
T4のタイミングは、第1保留アイコンの変化表示(減少表示)が開始してから20フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から25フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの変化表示が終了する。
具体的には、図63(e)に示すように、第1画像表示装置70では、第1表示部70B1から移動してきた第1保留アイコンH11が当該アイコン表示領域70Cの中心に位置して当該アイコンTIになると共に、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が停止する。
T5のタイミングは、変動演出が開始されてから40フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から45フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図63(f)に示すように、第1画像表示装置70では、左の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)に続いて、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
T6のタイミングは、変動演出が開始されてから50フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から55フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図64(g)に示すように、第1画像表示装置70では、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)に続いて、右の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始され、全ての変動表示領域で演出図柄70aがスクロールしている状態となる。
T7のタイミングは、変動演出が開始されてから225フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から230フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図64(h)に示すように、第1画像表示装置70では、左側の変動表示領域で「3」の演出図柄70aが仮停止される(揺れ動いた状態になる)と共に、仮停止した演出図柄70aのキャラクタ画像が頭を動かす動作演出を行い、中央と右側の変動表示領域で演出図柄70aのスクロールが継続する。
T8のタイミングは、変動演出が開始されてから255フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から260フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図64(i)に示すように、第1画像表示装置70では、右側の変動表示領域で「5」の演出図柄70aが仮停止される(揺れ動いた状態になる)と共に、仮停止した演出図柄70aのキャラクタ画像が頭を動かす動作演出を行い、中央の変動表示領域で演出図柄70aのスクロールが継続する。
T9のタイミングは、変動演出が開始されてから285フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から290フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図64(j)に示すように、第1画像表示装置70では、中央の変動表示領域に「6」の演出図柄70aが仮停止され(揺れ動いた状態になり)と共に、仮停止した演出図柄70aのキャラクタ画像が頭を動かす動作演出を行い、ハズレであることを示す演出図柄70aの組み合わせが表示された状態となる。
T10のタイミングは、変動演出が開始されてから300フレーム目となるタイミング(客待ち状態の開始から305フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示、及び、特殊図柄TZの変動表示が終了する。
具体的には、図64(k)に示すように、第1画像表示装置70では、左中右の変動表示領域で仮停止していた演出図柄70aが停止表示すると共に、特殊図柄TZが演出図柄70aと同じ組み合わせ「365」で停止表示する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIが消去される。
このように、客待ち状態中に特図保留数が増加(「0」から「1」に変化)した場合には、保留数字、及び、保留アイコンの非アニメーションによる増加表示が最短となる1フレーム分の期間(時間)で終了するため、間延びしないように即座に変動演出(保留数字の減少表示、及び、保留アイコンの変化表示)に移行させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留数字、及び、保留アイコンの増加表示の開始に同期して出力される発生報知音が、保留数字、及び、保留アイコンの増加表示が終了する(フレーム更新)タイミングよりも後の(フレーム更新)タイミングまで継続するため、特図保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特図保留数が減少(「1」から「0」に変化)した場合には、保留数字の非アニメーションによる減少表示、及び、保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示が実行されるため、特図保留数が減少したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングよりも、保留数字の減少表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングの方が早いため、特図保留数が変化することを演出しつつ、保留数字によって特図保留数が減少したことを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示が完了するまでは、演出図柄がスクロールせず(次の演出図柄に更新されず)、保留アイコンの変化表示が完了する(フレーム更新)タイミングで演出図柄のスクロール(次の演出図柄への更新)が開始されるため、保留記憶が減少してから変動演出が開始されるという遊技の進行を把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、客待ち状態中に特図保留数が増加(「0」から「1」に変化)した場合において、保留アイコンの増加表示を非アニメーションで実行するのではなく、保留数字の増加表示よりも長く継続するように、複数フレーム(例えば5フレーム)に亘るアニメーションで実行するようにしてもよい。このようにすることで、特図保留数の増加を遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留数字の減少表示と保留アイコンの当該アイコンへの変化表示(減少表示)とを同じ(フレーム更新)タイミングで開始するのではなく、保留数字の減少表示が完了する(フレーム更新)タイミングの方が早いのであれば、どちらを先に開始してもよい。このようにすることで、表示制御の自由度を向上させつつ、特図保留数が減少したことを早い段階で把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの変化表示が完了する(フレーム更新)タイミングで演出図柄のスクロール(次の演出図柄への更新)を開始(通常よりも開始が遅延)するのではなく、保留アイコンの変化表示が完了する少し前の(フレーム更新)タイミングで演出図柄のスクロール(次の演出図柄への更新)を開始させるようにしてもよい。
(変動演出中に保留数が増加する際の具体例)
図65〜図66を用いて、変動演出中に保留数が増加する際の具体例について説明する。図65は、変動演出中に保留数が増加するタイミングチャートであり、図66(a)〜(c)は、図65の(a)〜(c)に対応する演出例を示す図である。
まず、T1のタイミングは、通常変動パターンによる変動演出が開始されてから50フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示が継続している。
具体的には、図66(a)に示すように、第1画像表示装置70では、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZのスクロール(下方向への移動)が行われている。また、第1特図保留数表示領域70E、及び、第2特図保留数表示領域70Fには「0」が表示され、当該アイコン(白アイコン)THが表示されている。
T2のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「0」から「1」に増加したタイミング(変動演出の開始から60フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1特図保留数字の非アニメーションによる増加表示、及び、第1保留アイコンのアニメーションによる増加表示が開始され、アイコン発生時の報知音である第1発生報知音の出力が開始される。
具体的には、図66(b)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「0」から「1」に変化すると共に、第1表示部70B1に第1保留アイコン(白アイコン)H11が極小サイズで表示されて拡大表示を開始する。また、音声出力装置9から第1発生報知音(ピコッ)が出力される。
T3のタイミングは、第1保留アイコンの増加表示が開始されてから10フレーム目となるタイミング(変動演出の開始から70フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの増加表示が終了すると共に、第1発生報知音の出力が終了する。
具体的には、図66(c)に示すように、第1画像表示装置70では、第1表示部70B1に表示された第1保留アイコン(白アイコン)の拡大表示が終了して通常サイズで表示される。
このように、特図保留数が増加した場合には、保留数字の非アニメーションによる増加表示、及び、保留アイコンのアニメーションによる増加表示が実行されるため、特図保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの増加表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングよりも、保留数字の増加表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングの方が早いため、特図保留数が変化することを演出しつつ、保留数字によって特図保留数が増加したことを遊技者が把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、変動演出の実行中に特図保留数が増加した場合には、客待ち状態中に特図保留数が増加した場合に比べて、長い期間に亘って保留アイコンの増加表示が実行されるため、特図保留数が増加したことを遊技者に確実に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留数字、及び、保留アイコンの増加表示の開始に同期して出力される発生報知音が、保留アイコンの増加表示が終了する(フレーム更新)タイミングに同期して終了するため、特図保留数が増加したことを効果的に演出することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示に係る期間(20フレーム)よりも、保留アイコンの増加表示に係る期間(10フレーム)の方が短くなっているので、変動演出が開始されることを強調することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、保留数字の増加表示と保留アイコンの増加表示とを同じ(フレーム更新)タイミングで開始するのではなく、保留数字の増加表示が完了する(フレーム更新)タイミングの方が早いのであれば、どちらを先に開始してもよい。このようにすることで、表示制御の自由度を向上させつつ、特図保留数が増加したことを早い段階で把握させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示に係る期間よりも、保留アイコンの増加表示に係る期間を短くするのではなく、保留アイコンの増加表示に係る期間が長くなるようにしてもよい。このようにすることで、特図保留数が増加したことを強調することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示に係る期間よりも、保留アイコンの増加表示に係る期間を短くするのではなく、両期間を同じ長さにしてもよい。
(保留数が減少直後に増加する際の具体例)
図67〜図68を用いて、保留数が減少直後に増加する際の具体例について説明する。図67は、保留数が減少直後に増加するタイミングチャートであり、図68(a)〜(f)は、図67の(a)〜(f)に対応する演出例を示す図である。
まず、T0のタイミングは、演出図柄70aが停止表示されてから5フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、演出図柄70aの停止表示が継続している。
具体的には、図68(a)に示すように、第1画像表示装置70では、ハズレを示す「4」「6」「8」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70Eに「2」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに「0」が表示されている。さらに、第1表示部70B1に第1保留アイコン(白アイコン)H11が表示されると共に、第2表示部70B2に第1保留アイコン(白アイコン)H12が表示され、当該アイコンTIが表示されていない状態となっている。
T1のタイミングは、通常変動パターンによる変動演出(特別図柄の変動表示)が開始されるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから20フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、第1特図保留数字の非アニメーションによる減少表示、第1保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示、及び、第1保留アイコンのアニメーションによる減少表示が開始される。
具体的には、図68(b)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「2」から「1」に変化する。また、第1表示部70B1に表示されていた第1保留アイコン(白アイコン)H11が当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始すると共に、第2表示部70B2に表示されていた第1保留アイコン(白アイコン)H12が第1表示部70B1に向けて移動(シフト)を開始する。さらに、演出図柄70aがスクロール(他の演出図柄に更新)されない状態での縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
T2のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「1」から「2」に増加したタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから30フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1特図保留数字の非アニメーションによる増加表示が開始されるが、第1保留アイコンの変化表示、及び、減少表示の実行中であるため、第1保留アイコンの増加表示やアイコン発生時の報知音である発生報知音の出力は待機されることになる。
具体的には、図68(c)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「1」から「2」に変化すると共に、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が継続する。
T3のタイミングは、第1保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が開始してから20フレーム目となるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから40フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が終了する。また、待機していた第1保留アイコンのアニメーションによる増加表示が開始されると共に、アイコン発生時の報知音である第1発生報知音の出力が開始される。
具体的には、図68(d)に示すように、第1画像表示装置70では、第1表示部70B1から移動してきた第1保留アイコンH11が当該アイコン表示領域70Cの中心に位置して当該アイコンTIになると共に、第2表示部70B2から移動してきた第1保留アイコンH12が第1表示部70B1の中心に位置し、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が停止する。また、第2表示部70B2に第1保留アイコン(白アイコン)H13が極小サイズで表示されて拡大表示を開始すると共に、音声出力装置9からの第1発生報知音(ピコッ)の出力が開始される。
T4のタイミングは、第1保留アイコンの増加表示が開始されてから5フレーム目となるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから45フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの増加表示、及び、第1発生報知音の出力が継続している。
具体的には、図68(e)に示すように、第1画像表示装置70では、第2表示部70B2に第1保留アイコン(白アイコン)H13が小サイズで表示されて拡大表示を継続すると共に、音声出力装置9からの第1発生報知音(ピコッ)の出力が継続している。また、左側の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
T5のタイミングは、第1保留アイコンの増加表示が開始されてから10フレーム目となるタイミング(演出図柄70aが停止表示されてから50フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1保留アイコンの増加表示が終了すると共に、第1発生報知音の出力が終了する。
具体的には、図68(f)に示すように、第1画像表示装置70では、第1表示部70B1に表示された第1保留アイコン(白アイコン)の拡大表示が終了して通常サイズで表示される。また、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
このように、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示、及び、保留アイコンの減少表示の実行中に特図保留数が増加した場合には、この変化表示、及び、減少表示が完了することになる(フレーム更新)タイミングより前であっても、保留数字の増加表示を開始するため、保留アイコンの変化表示、及び、減少表示の実行中であっても特図保留数が増加したことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示、及び、保留アイコンの減少表示の実行中に特図保留数が増加した場合には、保留アイコンの増加表示、及び、発生報知音の出力を待機(制限)しておき、保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が完了した(フレーム更新)タイミングで、保留アイコンの増加表示、及び、発生報知音の出力を開始するため、特図保留数の推移が把握し難くなることを防止でき、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、保留数字の増加表示よりも後に実行される保留アイコンの増加表示に同期して発生報知音を出力するのではなく、保留数字の増加表示に同期して発生報知音を出力するようにしてもよい。
また、保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が完了した(フレーム更新)タイミングで、保留アイコンの増加表示、及び、発生報知音の出力を開始(通常よりも開始が遅延)するのではなく、保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が完了する少し前の(フレーム更新)タイミングで保留アイコンの増加表示、及び、発生報知音の出力を開始させるようにしてもよい。このようにすることで、特図保留数の推移が把握し難くなることを抑制でき、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの増加表示中に特図保留数が増加した場合であっても、保留アイコンの変化表示や減少表示中と同様に、保留アイコンの増加表示、及び、発生報知音の出力を待機(制限)する一方、保留数字の増加表示を開始し、保留アイコンの増加表示が完了した(フレーム更新)タイミングで、保留アイコンの増加表示、及び、発生報知音の出力を開始すればよい。
(特定リーチ演出中に保留数が増加する際の具体例)
図69〜図70を用いて、特定リーチ演出中に保留数が増加する際の具体例について説明する。図69は、特定リーチ演出中に保留数が増加するタイミングチャートであり、図70(a)〜(f)は、図69の(a)〜(f)に対応する演出例を示す図である。
まず、T1のタイミングは、SPリーチ変動パターンによる変動演出が開始されてから400フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、SPリーチ演出の前に実行されるノーマルリーチ演出、及び、特殊図柄TZの変動表示が継続している。
具体的には、図70(a)に示すように、第1画像表示装置70では、左右の変動表示領域に「5」の演出図柄70aがそれぞれ仮停止され、中央の変動表示領域では演出図柄70aの変動表示が継続している。また、第1特図保留数表示領域70Eに「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに「0」が表示されている。さらに、第1表示部70B1に第1保留アイコン(白アイコン)H11が表示されると共に、当該アイコン(白アイコン)THが表示されている。
T2のタイミングは、ノーマルリーチ演出の開始から90フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから430フレーム目)である。このタイミングにおいて、SPリーチ演出に発展するための発展演出が開始される。
具体的には、第1画像表示装置70では、左右の変動表示領域で仮停止している「5」の演出図柄70a、及び、中央の変動表示領域でスクロールしている演出図柄70aが、画面左上への移動、及び、縮小表示を開始し、演出図柄70aが数字のみが拡大されたシンプルな表示態様に変化する。
T3のタイミングは、発展演出が開始されてから15フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから445フレーム目)である。このタイミングにおいて、SPリーチ演出に発展するための発展演出が継続している。
具体的には、図70(b)に示すように、第1画像表示装置70では、左右の変動表示領域で仮停止している「75」の演出図柄70a、及び、中央の変動表示領域でスクロールしている演出図柄70aが画面左上に近い位置に表示される共に、通常サイズよりも小さいサイズで表示される。
T4のタイミングは、発展演出が開始されてから30フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから460フレーム目)である。このタイミングにおいて、発展演出が終了する一方、SPリーチ演出が開始される。
具体的には、図70(c)に示すように、第1画像表示装置70では、左中右の変動表示領域の演出図柄70aが画面左上に縮小サイズで表示されると共に、画面中央には味方キャラC2と敵キャラC3とが対決する対決演出が開始される。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されている当該アイコンTIを残して、保留アイコン表示領域(第1保留アイコン表示領域70B、第2保留アイコン表示領域70D)に表示されている保留アイコン(ここでは第1保留アイコンのみ)が保留アイコン表示領域と一緒に非表示となる。さらに、特殊図柄TZが演出図柄70aと同じ「7」図柄でリーチ状態となる。
T5のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「1」から「2」に増加したタイミング(変動演出が開始されてから820フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1特図保留数字の非アニメーションによる増加表示が開始されるが、SPリーチ演出(対決演出)の実行中であるため、このタイミングでの第1保留アイコンの増加表示やアイコン発生時の報知音である発生報知音の出力は行われないことになる。
具体的には、図70(d)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「1」から「2」に変化すると共に、対決演出の最終演出(大当たりか否かを報知するための決め演出)が実行されている。
T6のタイミングは、SPリーチ演出(対決演出)が開始されてから420フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから880フレーム目)である。このタイミングにおいて、対決演出の最終演出(決め演出)の結果が導出される。
具体的には、図70(e)に示すように、第1画像表示装置70では、味方キャラC2が敵キャラC3に勝利する演出が行われると共に、画面左上で縮小表示されている演出図柄70aが大当たりであることを示す組み合わせ(「555」)で仮停止する(揺れ動いた状態になる)。
なお、通常遊技状態においては、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行されるか第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行されるかに拘らず、演出図柄70aがキャラクタ画像の存在しない数字のみの表示態様となるSP/SPSPリーチ演出においては、中央の演出図柄70aが仮停止したとしても、キャラクタ画像の動作演出が行われないようになっている。
T7のタイミングは、SPリーチ演出(対決演出)が開始されてから450フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから910フレーム目)である。このタイミングにおいて、SPリーチ演出(対決演出)が終了し、第1保留アイコンの非アニメーションによる復帰表示、及び、増加表示が行われる。
具体的には、図70(f)に示すように、第1画像表示装置70では、画面左上に縮小表示されていた演出図柄70aが画面中央に拡大表示されて仮停止される(揺れ動いた状態になる)。また、第1表示部70B1に第1保留アイコン(白アイコン)H11が再表示されると共に、第2表示部70B2に第1保留アイコン(白アイコン)H12が通常サイズで表示される。
そして、左中右の変動表示領域で仮停止していた演出図柄70aがキャラクタと数字で構成される表示態様に復帰し、最終的には、演出図柄70aが停止表示すると共に、特殊図柄TZが演出図柄70aと同じ組み合わせ「555」で停止表示する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIが消去される。
このように、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特図保留数が増加した場合には、この特定演出が終了することになる(フレーム更新)タイミングより前であっても、保留数字の増加表示を開始するため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特図保留数が増加した場合には、保留アイコンの増加表示の実行を待機(制限)しておき、特定演出が終了(縮小表示されていたハズレ演出図柄又は大当たり演出図柄が拡大表示)した(フレーム更新)タイミングで、保留アイコンの増加表示を開始するため、特図保留数の推移が把握し難くなることを防止でき、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定演出(SPリーチ演出)が終了したタイミングで保留アイコンの増加表示を開始する場合に、1フレームで完結する非アニメーションによる保留アイコンの増加表示を行うため、特図保留数が増加したタイミングと保留アイコンの増加表示を実行するタイミングとに極端なズレがあったとしても、遊技者の違和感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定演出(SPリーチ演出)が終了したタイミングで保留アイコンの増加表示を開始する場合に、発生報知音を出力しないため、発生報知音によって特定演出が終了したタイミングで特図保留数が増加したと勘違いさせ難くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特図保留数が複数増加した場合であっても、保留数字の増加表示を実行する一方で、保留アイコンの増加表示の実行を待機(制限)しておき、特定演出が終了した(フレーム更新)タイミングで増加した分の保留アイコンの増加表示を1フレームでまとめて実行するようにするとよい。
また、特定演出(SPリーチ演出)の実行中に特図保留数が増加した場合には、発生報知音を出力しないのではなく、保留数字の増加表示に同期して発生報知音を出力してもよい。
また、特定演出としてSPリーチ演出を例示したが、特定演出にSPSPリーチ演出を含めてもよいし、全回転リーチ演出を含めてもよい。
(特定遊技状態の終了前後に保留数が増減する際の具体例)
図71〜図73を用いて、特定遊技状態の終了前後に保留数が増減する際の具体例について説明する。図71は、特定遊技状態の終了前後に保留数が増減するタイミングチャートであり、図72(a)〜(f)、及び、図73(g)〜(i)は、図71の(a)〜(i)に対応する演出例を示す図である。
まず、T1のタイミングは、特定遊技状態における最後(100回目)の変動演出が開始されてから400フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示が継続している。
具体的には、図72(a)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eに「1」が表示されると共に、第2特図保留数表示領域70Fに「4」が表示されている。また、第1保留アイコン表示領域70Bが消去されていると共に、第2保留アイコン表示領域70Dの第1表示部70D1〜第4表示部70D4にそれぞれ第2保留アイコン(白アイコン)H21〜H24が表示され、当該アイコンTIが表示された状態となっている。さらに、画面上部には、特定遊技状態で実行可能な変動演出の回数(ここでは「残り0回」)が表示されると共に、画面右上には、遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射することを促す右打ち画像MUが表示されている。
T2のタイミングは、第1特図保留数(U1)が「1」から「2」に増加したタイミング(変動演出が開始されてから415フレーム目)である。このタイミングにおいて、第1特図保留数字の非アニメーションによる増加表示が開始されるが、第1保留アイコン表示領域70Bが消去されているため、第1保留アイコンの増加表示やアイコン発生時の報知音である発生報知音の出力は行われないことになる。
具体的には、図72(b)に示すように、第1画像表示装置70では、第1特図保留数表示領域70Eに表示されている第1特図保留数字が「1」から「2」に変化すると共に、演出図柄70aのスクロールが継続する。
T3のタイミングは、変動演出が開始されてから430フレーム目となるタイミングである。このタイミングにおいて、左中右の変動表示領域で変動表示していた演出図柄70aが同時に仮停止する。
具体的には、図72(c)に示すように、第1画像表示装置70では、左中右の変動表示領域に「285」の演出図柄70aが仮停止され(揺れ動いた状態になり)、ハズレであることを示す演出図柄70aの組み合わせが表示された状態となる。
なお、特定遊技状態においては、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行されるか第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行されるかに拘らず、演出図柄70aがキャラクタ画像の存在しない数字のみの表示態様となるため、どのような変動演出パターンで演出図柄70aが仮停止したとしても、キャラクタ画像の動作演出が行われないようになっている。
T4のタイミングは、演出図柄70aが仮停止してから15フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから445フレーム目)である。このタイミングにおいて、所定の有利期間(大当たり遊技と特定遊技状態が継続している間)における遊技の結果を示すリザルト表示が開始される。
具体的には、図72(d)に示すように、第1画像表示装置70では、背景画像HGが暗転すると共に、特定遊技状態の終了を示す「スペシャルタイム終了」、及び、所定の有利期間中に実行された大当たり遊技の回数「大当たり×1」の文字が表示される。また、仮停止している演出図柄70aが画面左上に縮小表示される。
T5のタイミングは、リザルト表示が開始されてから15フレーム目となるタイミング(変動演出が開始されてから460フレーム目)である。このタイミングにおいて、リザルト表示が継続している。
具体的には、図72(e)に示すように、第1画像表示装置70では、所定の有利期間中に獲得した(払い出された)遊技球の数を示す「TOTAL 1200pt」の文字が追加表示される。
T6のタイミングは、リザルト表示が開始されてから30フレーム目となるタイミング(変動演出の開始から475フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aの変動表示、及び、特殊図柄TZの変動表示が終了する。
具体的には、図72(f)に示すように、第1画像表示装置70では、画面左上で仮停止していた演出図柄70aが画面中央に移動して停止表示すると共に、特殊図柄TZが演出図柄70aと同じ組み合わせ「285」で停止表示する。また、当該アイコン表示領域70Cに表示されていた当該アイコンTIが消去される。
T7のタイミングは、特定遊技状態における最後(100回目)の変動演出が終了して通常遊技状態における1回目の変動演出が開始されるタイミング(変動演出の開始から490フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZの変動表示、第2保留数字の非アニメーションによる減少表示、第2保留アイコンの当該アイコンへのアニメーションによる変化表示、第2保留アイコンのアニメーションによる減少表示、第1保留アイコンの非アニメーションによる復帰表示、及び、第1保留アイコンの非アニメーションによる増加表示が開始される。
具体的には、図73(g)に示すように、第1画像表示装置70では、第2特図保留数表示領域70Fの第2保留数字が「4」から「3」に変化すると共に、第1表示部70D1に表示されていた第2保留アイコン(白アイコン)H21が当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始すると共に、第2表示部70D2〜第4表示部70D4に表示されていた第2保留アイコン(白アイコン)H22〜H24が1つ隣りの表示部に向けて移動(シフト)を開始する。
また、第1保留アイコン表示領域が復帰して第1表示部70B1に第1保留アイコン(白アイコン)H11が復帰表示されると共に、第2表示部70B2に第1保留アイコン(白アイコン)H12が通常サイズで表示される。さらに、演出図柄70aがスクロール(他の演出図柄に更新)されない状態での縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。また、画面左上には、遊技領域5aの左側領域に向けて遊技球を発射することを促す左打ち画像HUが表示される。
T8のタイミングは、第2保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が開始してから20フレーム目となるタイミング(前回の変動演出の開始から510フレーム目)である。このタイミングにおいて、第2保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が終了する。
具体的には、図73(h)に示すように、第1画像表示装置70では、第1表示部70D1から移動してきた第2保留アイコンH21が当該アイコン表示領域70Cの中心に位置して当該アイコンTIになると共に、第2表示部70D2〜第4表示部70D4から移動してきた第2保留アイコンH22〜H24が隣の表示部の中心に位置し、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が停止する。
T9のタイミングは、第2保留アイコンの変化表示、及び、減少表示が終了してから10フレーム目となるタイミング(前回の変動演出の開始から520フレーム目)である。このタイミングにおいて、演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が継続する。
具体的には、図73(i)に示すように、第1画像表示装置70では、左側の変動表示領域での演出図柄70aのスクロールに続いて、中央の変動表示領域での演出図柄70aのスクロール(下方向への移動)が開始される。
このように、特定遊技状態中に第1特図保留数(U1)が増加した場合には、第1保留アイコンの増加表示を待機(制限)する一方、第1特図保留数字の増加表示を開始するため、特定演出の実行中であっても特図保留数が増加したことを遊技者に認識させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態中に第1特図保留数(U1)が増加した場合には、特定遊技状態(における最後の変動演出)が終了した(フレーム更新)タイミングで、第1保留アイコンの増加表示を開始するため、それ以前に実行された第1特図保留数字の増加表示を見逃した場合であっても、第1特図保留数が増加したことを認識することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態(における最後の変動演出)が終了したタイミングで第1保留アイコンの増加表示を開始する場合に、1フレームで完結する非アニメーションによる保留アイコンの増加表示を行うため、特図保留数が増加したタイミングと保留アイコンの増加表示を実行するタイミングとに極端なズレがあったとしても、遊技者の違和感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、特定遊技状態(における最後の変動演出)が終了したタイミングで保留アイコンの増加表示を開始する場合に、発生報知音を出力しないので、発生報知音によって特定遊技状態が終了したタイミングで特図保留数が増加したと勘違いさせ難くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、保留アイコンの当該アイコンへの変化表示が完了するまでは、演出図柄がスクロールせず(次の演出図柄に更新されず)、保留アイコンの変化表示が完了する(フレーム更新)タイミングで演出図柄のスクロール(次の演出図柄への更新)が開始されるため、変動演出中の演出の進行を把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、特定遊技状態中に第1特図保留数が複数増加した場合であっても、保留数字の増加表示を実行する一方で、保留アイコンの増加表示の実行を待機(制限)しておき、特定遊技状態(における最後の変動演出)が終了した(フレーム更新)タイミングで増加した分の保留アイコンの増加表示を1フレームでまとめて実行すればよい。
また、特定遊技状態中に第1特図保留数が増加した場合には、発生報知音を出力しないのではなく、保留数字の増加表示に同期して発生報知音を出力してもよい。
なお、本実施形態では、通常遊技状態においては第1保留アイコン表示領域70B、及び、第2保留アイコン表示領域70Dが設定(表示)されていたが、第2保留アイコン表示領域70Dを設定(表示)せずに第1保留アイコン表示領域70Bだけを設定(表示)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、変動演出中に特定演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出)が実行されているか否かに拘らず当該アイコン表示領域70Cが設定(表示)されていたが、特定演出の実行中において当該アイコン表示領域70Cを設定(表示)せずに当該アイコンを非表示としてもよいし、特定演出の実行途中から当該アイコン表示領域70Cを設定(表示)せずに当該アイコンを非表示としてもよい。
また、本実施形態では、第1特図保留数表示領域70Eと第2特図保留数表示領域70Fとを第1画像表示装置70に設定(表示)していたが、第2画像表示装置71に設定(表示)してもよいし、画像表示装置とは異なる専用の表示器(例えば、7セグメントLED、ドットマトリックス、専用のLED等)に設定(表示)してもよい。そして、専用のLEDに設定する場合には、LEDの点灯色や点灯/点滅態様によって特図保留数を表示するとよい。
(特定遊技状態における第1変動演出中に遊技者が演出要素を変更する場合の演出例)
図74を用いて、特定遊技状態における第1変動演出中に遊技者が演出要素を変更する場合の演出例について説明する。
なお、ここでは特定遊技状態として確変遊技状態となっている例を示すが、時短遊技状態である場合も基本的には同様となる。
まず、図74(a)に示すように、第1画像表示装置70では、ハズレを示す「285」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示した状態となっている。この状態で第1始動口45に遊技球が入賞すると、第1特図保留数(U1)が「1」となって第1特図保留数表示領域70Eが「1」となる。ただし、特定遊技状態では第1保留アイコン表示領域70Bが設定(表示)されていないため、第1保留アイコンは表示されず、音声出力装置9から何れの発生報知音(入賞音)も出力されることはない。
この状態から第1特別図柄の変動表示の開始に伴って第1変動演出が開始されると、図74(b)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「1」から「0」に変化するが、保留アイコンのシフト表示(減少表示)が行われず、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始し、現在の音量値「4」に応じた音量で音声出力装置9からBGMが出力される。
また、特定遊技状態において第1始動口45に遊技球が入賞したことに基づく左打ちエラー報知が所定期間(例えば2秒間)にわたって行われる。具体的には、遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射することを示唆する左打ちエラー画像HUEが画面中央寄りの位置に右打ち画像MUよりも大きなサイズで表示され、音声出力装置9から「右打ちしてください」の左打ちエラー音声が出力される。
なお、特定遊技状態において第1始動口45に1個の遊技球が入賞したことで左打ちエラー報知を行うのではなく、第1始動口45に所定個数(例えば3個)の遊技球が入賞したことで左打ちエラー報知を行うようにしてもよい。
さらに、第2始動口47に遊技球が入賞すると、第2特図保留数(U2)が「1」となり、音声出力装置9から発生報知音(入賞音)が出力されて第2特図保留数表示領域70Fが「1」となる。また、第2保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70D1に保留アイコンH21(白アイコン)が表示される。
なお、第2始動口47に遊技球が入賞したタイミングで左打ちエラー報知を終了させるようにしてもよく、この場合には、左打ちエラー音声よりも左打ちエラー画像HUEを先に消去してもよいし、左打ちエラー画像HUEよりも左打ちエラー音声を先に消去してもよい。
その後、十字キー19の上ボタンが操作されると、図74(c)に示すように、演出ボタン17や十字キー19が振動することなく、現在の音量値「4」を示す音量値画像OGが表示されると共に、現在の音量値に応じた音量で確認音が出力される。
音量値画像OGの表示中に十字キー19の上ボタンが操作されると、図74(d)に示すように、演出ボタン17や十字キー19が振動することなく、演出音の音量値が+1更新され、現在出力中のBGMが更新後の音量値「5」に対応する音量で出力される。そして、音量値画像OGが更新後の音量値に応じた音量値画像OGに更新されると共に、更新後の音量値に応じた音量で確認音が出力される。
この状態で第1特別図柄の変動時間が経過して停止表示が行われると、図74(e)に示すように、仮停止していた演出図柄70aが「379」のハズレ出目で停止表示すると共に、特殊図柄TZが「379」のハズレ出目で停止表示する。また、演出図柄70aの停止表示に応じて音量値画像OGが消去される。
その後、第1特別図柄の停止時間が経過して第1変動演出が終了し、次の第2特別図柄の変動表示の開始に伴って第2変動演出が開始されると、図74(f)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「1」から「0」に変化し、第2保留アイコン表示領域70Dの第1表示部70D1に表示されていた第2保留アイコン(白アイコン)H21が当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始し、前回の第1変動演出中に調整(変更)された音量値「5」に応じた音量(演出要素)でのBGMの出力が継続される。
なお、ここでは特定遊技状態における第1変動演出中に十字キー19の上ボタンが操作されて音量値を増加させる例を示したが、十字キー19の下ボタンが操作されて音量値を減少させる場合についても、基本的には同様となる。
また、特定遊技状態における第1変動演出中に十字キー19の左ボタン又は右ボタンが操作されて光量値を増加又は減少させる場合についても、十字キー19の操作によって音量値画像OGではなく光量値画像が表示され、光量値の増減に応じて各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置76、画像表示装置等)の光量が変化する以外は、基本的には同様となる。
また、特定遊技状態において第1変動演出後に第2変動演出が実行される場合であって、第1変動演出中に演出ボタン17が操作されて演出モードを変更させるようにした場合には、背景画像が変更後の演出モードに応じた背景画像に変更されると共に、BGMが変更後の演出モードに応じたBGMに変更されることになる。この場合、第1変動演出中に背景画像やBGMを変更するのではなく、次の第2変動演出の開始時から変更後の演出モードとなって背景画像やBGMが変更されるようにしてもよい。また、背景画像は変更されるがBGMは変更されないようにしてもよいし、背景画像は変更されないがBGMが変更されるようにしてもよい。また、特定遊技状態では演出モードが変更されても演出図柄70aや特殊図柄TZの表示態様は変更されないが、演出図柄70aや特殊図柄TZの表示態様が変更されないようにしてもよい。
また、通常遊技状態において第1変動演出後に第2変動演出が実行される場合であって、第1変動演出中に演出ボタン17が操作されて演出モードが変更されるようにした場合にも、背景画像が変更後の演出モードに応じた背景画像に変更されると共に、BGMが変更後の演出モードに応じたBGMに変更されることになる。この場合、第1変動演出中に背景画像やBGMを変更するのではなく、次の第2変動演出の開始時から変更後の演出モードとなって背景画像やBGMが変更されるようにしてもよい。また、背景画像は変更されるがBGMは変更されないようにしてもよいし、背景画像は変更されないがBGMが変更されるようにしてもよい。また、通常遊技状態では演出モードが変更されると演出図柄70aの表示態様が変更されるが、特殊図柄TZの表示態様は変更されないことになる。
このように、図74に示した演出例によれば、特定遊技状態における第1変動演出の実行中の各種操作部(演出ボタン17、十字キー19)の操作によって、次に実行される第2変動演出に用いられる演出要素(音量値、光量値、演出モード等)を変更可能となっている。そのため、遊技者の利便性を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図74に示した演出例によれば、第1保留アイコンが表示されない特定遊技状態中に第1始動口45に遊技球が入賞したとしても、発生報知音(入賞音)が出力されないようになっている。そのため、第1保留アイコンが表示されないにも拘らず発生報知音だけが出力されることで遊技者が困惑するといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図74に示した演出例によれば、特定遊技状態においては第2始動口47に遊技球が入賞したとしても、通常アイコン(白アイコン)が表示される場合には、発生報知音(入賞音)が出力されず、特別アイコンが表示される場合には、特別アイコンの種類に応じた発生報知音が出力されるようになっている。そのため、第2始動口47に遊技球が入賞し易くなる特定遊技状態において遊技者が発生報知音に辟易するといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、第1変動演出の開始時に保留アイコンのシフト表示を行わず、当該アイコンも表示しないようになっているが、保留アイコンのシフト表示はせずに、当該アイコンを表示させるようにしてもよい。
(特定遊技状態における第2変動演出中に遊技者が演出要素を変更する場合の演出例)
図75を用いて、特定遊技状態における第2変動演出中に遊技者が演出要素を変更する場合の演出例について説明する。
なお、ここでは特定遊技状態として確変遊技状態となっている例を示すが、時短遊技状態である場合も基本的には同様となる。
まず、図75(a)に示すように、第1画像表示装置70では、ハズレを示す「285」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示した状態となっている。この状態で第2始動口47に遊技球が入賞すると、第2特図保留数(U2)が「1」となって第2特図保留数表示領域70Fが「1」となり、第2保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70D1に保留アイコンH21(白アイコン)が表示される。なお、特定遊技状態中に第2始動口47に遊技球が入賞しても白アイコンが表示されたため、音声出力装置9からは何れの発生報知音(入賞音)も出力されない(特別アイコンが表示される場合には、特別アイコンの種類に応じた発生報知音が出力される)。
この状態から第2特別図柄の変動表示の開始に伴って第2変動演出が開始されると、図75(b)に示すように、第2特図保留数表示領域70Fが「1」から「0」に変化し、第2保留アイコン表示領域70Dの第1表示部70D1に表示されていた第2保留アイコン(白アイコン)H21が当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始し、現在の音量値「4」に応じた音量で音声出力装置9からBGMが出力される。
さらに、第1始動口45に遊技球が入賞すると、第1特図保留数(U1)が「1」となって第1特図保留数表示領域70Eが「1」となる。ただし、特定遊技状態では第1保留アイコン表示領域70Bが設定(表示)されていないため、第1保留アイコンは表示されず、音声出力装置9から何れの発生報知音(入賞音)も出力されることはない。
また、特定遊技状態において第1始動口45に遊技球が入賞したことに基づく左打ちエラー報知が所定期間(例えば2秒間)にわたって行われる。具体的には、遊技領域5aの右側領域に向けて遊技球を発射することを示唆する左打ちエラー画像HUEが画面中央寄りの位置に右打ち画像MUよりも大きなサイズで表示され、音声出力装置9から「右打ちしてください」の左打ちエラー音声が出力される。
なお、特定遊技状態において第1始動口45に1個の遊技球が入賞したことで左打ちエラー報知を行うのではなく、第1始動口45に所定個数(例えば3個)の遊技球が入賞したことで左打ちエラー報知を行うようにしてもよい。また、第2始動口47に遊技球が入賞したタイミングで左打ちエラー報知を終了させるようにしてもよく、この場合には、左打ちエラー音声よりも左打ちエラー画像HUEを先に消去してもよいし、左打ちエラー画像HUEよりも左打ちエラー音声を先に消去してもよい。
その後、十字キー19の上ボタンが操作されると、図75(c)に示すように、演出ボタン17や十字キー19が振動することなく、現在の音量値「4」を示す音量値画像OGが表示されると共に、現在の音量値に応じた音量で確認音が出力される。
音量値画像OGの表示中に十字キー19の上ボタンが操作されると、図75(d)に示すように、演出ボタン17や十字キー19が振動することなく、演出音の音量値が+1更新され、現在出力中のBGMが更新後の音量値「5」に対応する音量で出力される。そして、音量値画像OGが更新後の音量値に応じた音量値画像OGに更新されると共に、更新後の音量値に応じた音量で確認音が出力される。
この状態で第2特別図柄の変動時間が経過して停止表示が行われると、図75(e)に示すように、仮停止していた演出図柄70aが「379」のハズレ出目で停止表示すると共に、特殊図柄TZが「379」のハズレ出目で停止表示する。また、演出図柄70aの停止表示に応じて音量値画像OGが消去される。
その後、第2特別図柄の停止時間が経過して第2変動演出が終了し、次の第1特別図柄の変動表示の開始に伴って第1変動演出が開始されると、図75(f)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「1」から「0」に変化するが、保留アイコンのシフト表示(減少表示)が行われず、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始し、前回の第2変動演出中に調整(変更)された音量値「5」に応じた音量(演出要素)でのBGMの出力が継続される。
なお、ここでは特定遊技状態における第1変動演出中に十字キー19の上ボタンが操作されて音量値を増加させる例を示したが、十字キー19の下ボタンが操作されて音量値を減少させる場合についても、基本的には同様となる。
また、特定遊技状態における第1変動演出中に十字キー19の左ボタン又は右ボタンが操作されて光量値を増加又は減少させる場合についても、十字キー19の操作によって音量値画像OGではなく光量値画像が表示され、光量値の増減に応じて各種照明装置(枠用照明装置10、盤用照明装置76、画像表示装置等)の光量が変化する以外は、基本的には同様となる。
また、特定遊技状態において第2変動演出後に第1変動演出が実行される場合であって、第2変動演出中に演出ボタン17が操作されて演出モードを変更させるようにした場合には、背景画像が変更後の演出モードに応じた背景画像に変更されると共に、BGMが変更後の演出モードに応じたBGMに変更されることになる。ただし、第2変動演出中に演出モードを変更可能な期間(リーチ前演出中のみ)は、音量値や光量値を変更できる期間(変動開始時、変動停止時以外)よりも短くなっている。
この場合、第2変動演出中に背景画像やBGMを変更するのではなく、次の第1変動演出の開始時から変更後の演出モードとなって背景画像やBGMが変更されるようにしてもよい。また、背景画像は変更されるがBGMは変更されないようにしてもよいし、背景画像は変更されないがBGMが変更されるようにしてもよい。また、特定遊技状態では演出モードが変更されても演出図柄70aや特殊図柄TZの表示態様は変更されないが、演出図柄70aや特殊図柄TZの表示態様が変更されないようにしてもよい。
また、通常遊技状態において第2変動演出後に第1変動演出が実行される場合であって、第2変動演出中に演出ボタン17が操作されて演出モードが変更されるようにした場合にも、背景画像が変更後の演出モードに応じた背景画像に変更されると共に、BGMが変更後の演出モードに応じたBGMに変更されることになる。ただし、第2変動演出中に演出モードを変更可能な期間(リーチ前演出中のみ)は、音量値や光量値を変更できる期間(変動開始時、変動停止時以外)よりも短くなっている。
この場合、第2変動演出中に背景画像やBGMを変更するのではなく、次の第1変動演出の開始時から変更後の演出モードとなって背景画像やBGMが変更されるようにしてもよい。また、背景画像は変更されるがBGMは変更されないようにしてもよいし、背景画像は変更されないがBGMが変更されるようにしてもよい。また、通常遊技状態では演出モードが変更されると演出図柄70aの表示態様が変更されるが、特殊図柄TZの表示態様は変更されないことになる。
このように、図75に示した演出例によれば、特定遊技状態における第2変動演出の実行中の各種操作部(演出ボタン17、十字キー19)の操作によって、次に実行される第1変動演出に用いられる演出要素(音量値、光量値、演出モード等)を変更可能となっている。そのため、遊技者の利便性を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図75に示した演出例によれば、第1保留アイコンが表示されない特定遊技状態中に第1始動口45に遊技球が入賞したとしても、発生報知音(入賞音)が出力されないようになっている。そのため、第1保留アイコンが表示されないにも拘らず発生報知音だけが出力されることで遊技者が困惑するといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図75に示した演出例によれば、特定遊技状態においては第2始動口47に遊技球が入賞したとしても、通常アイコン(白アイコン)が表示される場合には、発生報知音(入賞音)が出力されず、特別アイコンが表示される場合には、特別アイコンの種類に応じた発生報知音が出力されるようになっている。そのため、第2始動口47に遊技球が入賞し易くなる特定遊技状態において遊技者が発生報知音に辟易するといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、第1変動演出の開始時に保留アイコンのシフト表示を行わず、当該アイコンも表示しないようになっているが、保留アイコンのシフト表示はせずに、当該アイコンを表示させるようにしてもよい。
(先読み動作演出及びステップアップ予告演出が実行される場合の演出例)
図76及び図77を用いて、先読み動作演出及びステップアップ予告演出が実行される場合の演出例について説明する。
まず、図76(a)に示すように、第1画像表示装置70では、ハズレを示す「468」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70Eに「3」が表示されると共に、第1保留アイコン表示領域70Bに3つの白アイコンHIが表示されている。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
この状態から変動演出(事前変動に相当)が開始されると、図76(b)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「3」から「2」に変化すると共に、3つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
このタイミングで、3回の変動演出に亘る先読み動作演出の1回目の演出が開始される。具体的には、先読み動作演出の弱予告として、第2可動部材74が青色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する弱動作を行うと共に、弱動作効果音が出力される。
その後、保留アイコンHIの移動が完了した直後に先読み動作演出の予告対象となる保留アイコン(図中左端)が青アイコンに変化すると、図76(c)に示すように、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が終了して通常サイズでのスクロール表示(高速変動)が開始され、その後に第2可動部材74が初期位置に復帰して先読み動作演出の1回目の演出が終了する。また、入賞口ランプNR(図示省略)が青アイコンと同じ青色で発光してランプ変化演出が開始される。
そして、変動時間が経過すると、図76(d)に示すように、演出図柄70aが「365」のハズレ出目で停止表示すると共に、特殊図柄TZが「365」のハズレ出目で停止表示する。
さらに、演出図柄の停止時間が経過して次の変動演出(事前変動に相当)が開始されると、図102(e)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「2」から「1」に変化すると共に、2つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
このタイミングで、先読み動作演出の2回目の演出が開始される。具体的には、先読み動作演出の弱予告として、第2可動部材74が青色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する弱動作を行うと共に、弱動作効果音が出力される。
その後、保留アイコンHIの移動が完了した直後に先読み動作演出の予告対象となる保留アイコンが赤アイコンに変化すると、図76(f)に示すように、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が終了して通常サイズでのスクロール表示(高速変動)が開始され、その後に第2可動部材74が初期位置に復帰して先読み動作演出の2回目の演出が終了する。また、入賞口ランプNR(図示省略)が赤アイコンと同じ赤色で発光してランプ変化演出が継続される。
そして、変動時間が経過すると、図77(g)に示すように、演出図柄70aが「635」のハズレ出目で停止表示すると共に、特殊図柄TZが「635」のハズレ出目で停止表示する。
さらに、演出図柄の停止時間が経過して先読み動作演出の予告対象となる変動演出(当該変動に相当)が開始されると、図77(h)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「1」から「0」に変化すると共に、1つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
このタイミングで、先読み動作演出の3回目の演出が開始される。具体的には、先読み動作演出の強予告として、第2可動部材74が赤色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する強動作を行うと共に、強動作効果音が出力される。
その後、保留アイコンHIの移動が完了すると、図77(i)に示すように、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が終了して通常サイズでのスクロール表示(高速変動)が開始され、その後に第2可動部材74が初期位置に復帰して先読み動作演出の3回目の演出が終了する。
そして、演出図柄70aのスクロール表示(高速変動)が開始されてから所定時間が経過すると、図77(j)に示すように、ステップアップ予告演出の第1ステップ演出が開始される。具体的には、第1画像表示装置70に第1ステップ画像が表示されると共に、第1ステップ効果音が出力される。その後は、第2〜第4ステップ演出が順次実行される。
さらに、第4ステップ演出が終了すると、図77(k)に示すように、第5ステップ演出が開始され、第1画像表示装置70に第5ステップ画像が表示されると共に、第5ステップ効果音が出力される。また、演出ボタン17を消灯させたまま、演出ボタン17を1秒間に亘って弱振動させる弱振動演出が開始される。ただし、この弱振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されないが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)やランプ変化演出は継続している。
そこから1秒が経過すると、図77(l)に示すように、演出ボタン17の弱振動が停止して弱振動演出が終了し、そこから2秒後に第5ステップ演出が終了する。その後は、変動演出パターンに応じてノーマルリーチ演出が実行された後にSPリーチ演出が実行されたり、ノーマルリーチ演出が実行された後にSPSPリーチ演出が実行されたりすることになる。
このように、図76及び図77に示した演出例によれば、変動演出の開始に伴って特図保留数表示領域に表示される保留数が減少した後(演出図柄70aが準備動作を開始した後)であって演出図柄70aスクロール表示(高速変動)を開始する前に先読み動作演出(第2可動部材74の発光、動作)が開始されるようになっている。そのため、変動演出が開始されたことを遊技者に知らしめつつ、先読み動作演出が実行されていることを遊技者に気付かせ易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図76及び図77に示した演出例によれば、変動演出の開始に伴って保留アイコンの移動(シフト)が開始された後であって保留アイコンの移動が完了する前に先読み動作演出(第2可動部材74の発光、動作)が開始されるようになっている。そのため、変動演出が開始されたことを遊技者に知らしめつつ、先読み動作演出が実行されていることを遊技者に気付かせ易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図76及び図77に示した演出例によれば、ステップアップ予告演出の第1〜第4ステップ演出時には振動演出を実行せずに、最も期待度が高い第5ステップ演出時に振動演出を実行するようになっている。そのため、遊技者の期待感を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図76及び図77に示した演出例によれば、ステップアップ予告演出の第5ステップ演出の実行期間(3秒)よりも、第5ステップ演出時に実行される振動演出の実行期間(1秒)の方が短くなっている。そのため、第5ステップ演出の見た目に振動演出が勝ることがなく、ステップアップ予告演出の演出効果を向上させることが可能となる。また、振動演出が長いことによって大当たりが確定したと勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図76及び図77に示した演出例によれば、第5ステップ演出時に実行される振動演出は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、可動部材の作動効果音等)が出力されないようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出時に、遊技者を困惑させてしまうような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図76及び図77に示した演出例によれば、演出ボタン17の振動演出中においても、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光やランプ変化演出が継続するようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出によって演出発光やランプ変化演出を一時停止する等の処理を行わないことで演出効果を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、ステップアップ予告演出における第5ステップ演出時に実行される振動演出において演出ボタン17を発光させないようになっているが、振動演出の実行期間に亘って演出ボタン17を所定の態様(大当たり確定の発光色である虹色以外の色であって、演出ボタン17の有効期間中の発光態様とは異なる発光態様、例えば白点滅や黄点滅等)で発光させるようにしてもよい。このようにすると、振動演出が実行されていることが把握し易くなり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出中において、複数の遊技盤装飾LEDの発光態様(例えば、演出ボタン17に向けての移動発光等)によって演出ボタン17に注目を集めさせるような演出発光を行うようにしてもよい。
(先読み振動演出及びセリフ予告演出が実行される場合の演出例)
図78及び図79を用いて、先読み振動演出及びセリフ予告演出が実行される場合の演出例について説明する。
まず、図78(a)に示すように、第1画像表示装置70では、ハズレを示す「468」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70Eに「3」が表示されると共に、第1保留アイコン表示領域70Bに3つの白アイコンHIが表示されている。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
この状態から変動演出(事前変動に相当)が開始されると、図78(b)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「3」から「2」に変化すると共に、3つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
このタイミングで、3回の変動演出に亘る先読み振動演出の1回目の演出が開始される。具体的には、先読み振動演出の弱予告として、演出ボタン17が1秒間に亘って弱振動すると共に、演出ボタン17が1秒間に亘って白点滅する。ただし、この弱振動の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されないが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)は継続している。
その後、保留アイコンHIの移動が完了した直後に先読み振動演出の予告対象となる保留アイコン(図中左端)が青アイコンに変化すると、図78(c)に示すように、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が終了して通常サイズでのスクロール表示(高速変動)が開始され、その後に演出ボタン17の弱振動及び白点滅が停止して先読み振動演出の1回目の演出が終了する。また、入賞口ランプNR(図示省略)が青アイコンと同じ青色で発光してランプ変化演出が開始される。
そして、変動時間が経過すると、図78(d)に示すように、演出図柄70aが「365」のハズレ出目で停止表示すると共に、特殊図柄TZが「365」のハズレ出目で停止表示する。
さらに、演出図柄の停止時間が経過して次の変動演出(事前変動に相当)が開始されると、図78(e)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「2」から「1」に変化すると共に、2つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
このタイミングで、先読み振動演出の2回目の演出が開始される。具体的には、先読み振動演出の弱予告として、演出ボタン17が1秒間に亘って弱振動すると共に、演出ボタン17が1秒間に亘って白点滅する。ただし、この弱振動の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されないが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)やランプ変化演出は継続している。
その後、保留アイコンHIの移動が完了した直後に先読み振動演出の予告対象となる保留アイコンが赤アイコンに変化すると、図78(f)に示すように、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が終了してスクロール表示(高速変動)が開始され、その後に演出ボタン17の弱振動及び白点滅が停止して先読み振動演出の2回目の演出が終了する。また、入賞口ランプNR(図示省略)が赤アイコンと同じ赤色で発光してランプ変化演出が継続される。
そして、変動時間が経過すると、図79(g)に示すように、演出図柄70aが「635」のハズレ出目で停止表示すると共に、特殊図柄TZが「635」のハズレ出目で停止表示する。
さらに、演出図柄の停止時間が経過して先読み振動演出の予告対象となる変動演出(当該変動に相当)が開始されると、図79(h)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「1」から「0」に変化すると共に、1つの保留アイコンHIが当該アイコン表示領域70Cに向けて移動(シフト)を開始する。また、演出図柄70aが縮小表示(準備動作)を開始すると共に、特殊図柄TZがスクロールを開始する。
このタイミングで、先読み振動演出の3回目の演出が開始される。具体的には、先読み振動演出の強予告として、演出ボタン17が3秒間に亘って強振動すると共に、演出ボタン17が3秒間に亘って赤点滅する。ただし、この強振動の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されないが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)やランプ変化演出は継続している。
その後、保留アイコンHIの移動が完了すると、図79(i)に示すように、演出図柄70aの縮小表示(準備動作)が終了してスクロール表示(高速変動)が開始されるが、先読み振動演出の強予告は継続したままとなる。その後に演出ボタン17の強振動及び白点滅が停止して先読み振動演出の3回目の演出が終了する。
そして、先読み振動演出の3回目の演出が終了して所定期間が経過すると、図79(j)に示すように、演出ボタン17の有効期間(単打3秒)が発生してセリフ予告演出が開始される。具体的には、セリフウィンドウ画像SWの中に演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が白発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図79(k)に示すように、熱セリフ「なにこれ!? 熱いわよ!!」が赤色の文字で表示されると共に、熱セリフに応じた音声(演出音)が出力される。また、演出ボタン17を消灯させたまま、演出ボタン17を1秒間に亘って弱振動させる弱振動演出が開始されるが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)やランプ変化演出は継続している。
そこから1秒が経過すると、図79(l)に示すように、演出ボタン17の弱振動が停止して弱振動演出が終了する。その後は、変動演出パターンに応じて擬似連演出が実行されたり、ノーマルリーチ演出が実行されたり、ノーマルリーチ演出が実行された後にSPリーチ演出が実行されたり、ノーマルリーチ演出が実行された後にSPSPリーチ演出が実行されたりすることになる。
このように、図78及び図79に示した演出例によれば、変動演出の開始に伴って第1特図保留数表示領域に表示される保留数が減少した後(演出図柄70aが準備動作を開始した後)であってスクロール表示(高速変動)を開始する前に先読み振動演出(演出ボタン17の振動、白点滅)が開始されるようになっている。そのため、変動演出が開始されたことを遊技者に知らしめつつ、先読み振動演出が実行されていることを遊技者に気付かせ易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図78及び図79に示した演出例によれば、変動演出の開始に伴って保留アイコンの移動(シフト)が開始された後であって保留アイコンの移動が完了する前に先読み振動演出(演出ボタン17の振動、白点滅)が開始されるようになっている。そのため、変動演出が開始されたことを遊技者に知らしめつつ、先読み振動演出が実行されていることを遊技者に気付かせ易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図78及び図79に示した演出例によれば、先読み振動演出を実行する場合に、演出ボタン17の有効期間を伴わないが演出ボタン17を白点滅させるようになっている。そのため、演出ボタン17を操作していない場合であっても、先読み振動演出が実行されていることを遊技者に気付かせ易くすることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図78及び図79に示した演出例によれば、先読み振動演出における演出ボタン17の発光態様が、有効期間の発生を伴う予告演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)における有効期間中の演出ボタン17の発光態様とは異なるようになっている。そのため、先読み振動演出において演出ボタン17の有効期間が発生していると勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図78及び図79に示した演出例によれば、先読み振動演出が終了するまではリーチ前予告演出(セリフ予告演出、ステップアップ予告演出)が実行されないようになっている。そのため、見た目で判断しにくい先読み振動演出が実行されていることがリーチ前予告演出によって気付きにくくなるといった不都合を抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図78及び図79に示した演出例によれば、先読み振動演出が終了するまでは擬似連演出が実行されないようになっている。そのため、見た目で判断しにくい先読み振動演出が実行されていることが擬似連演出によって気付きにくくなるといった不都合を抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図78及び図79に示した演出例によれば、セリフ予告演出の実行期間(3秒)よりも、セリフ予告演出時に実行される振動演出の実行期間(1秒)の方が短くなっている。そのため、セリフ予告演出の見た目に振動演出が勝ることなく、セリフ予告演出の演出効果を向上させることが可能となる。また、振動演出が長いことによって大当たりが確定したと勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図78及び図79に示した演出例によれば、先読み振動演出時に実行される振動演出は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、可動部材の作動効果音等)が出力されないようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出時に、遊技者を困惑させてしまうような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図78及び図79に示した演出例によれば、セリフ予告演出時に実行される振動演出は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴うため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、セリフ音声等)が出力されるようになっている。そのため、セリフ予告演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図78及び図79に示した演出例によれば、セリフ予告演出時に実行される振動演出の実行期間は、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じとなっている。そのため、演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングによって振動演出を十分に体感できなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図78及び図79に示した演出例によれば、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出中においても、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光やランプ変化演出が継続するようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出によって演出発光やランプ変化演出を一時停止する等の処理を行わないことで演出効果を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、セリフ予告演出時に実行される振動演出において演出ボタン17を発光させないようになっているが、振動演出の実行期間に亘って演出ボタン17を所定の態様(大当たり確定の発光色である虹色以外の色であって、演出ボタン17の有効期間中の発光態様とは異なる発光態様、例えば白点滅や黄点滅等)で発光させるようにしてもよい。
また、セリフ予告演出時に実行される振動演出については、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じタイミング(例えば、演出ボタン17を操作しない場合の有効期間が経過するタイミングから0.5秒後)まで実行する(振動演出の実行期間が可変する)ようにしてもよい。
また、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出中において、複数の遊技盤装飾LEDの発光態様(例えば、演出ボタン17に向けての移動発光等)によって演出ボタン17に注目を集めさせるような演出発光を行うようにしてもよい。
(タイマー演出と実行時期)
次に、図80を用いて、タイマー演出が実行される可能性がある変動演出パターンのタイマー演出と、タイマー演出の実行時期について説明する。
タイマー演出には、イベントタイマー演出として、擬似連の発生を示唆する「擬似連発生タイマー演出」、ノーマルリーチ演出の開始を示唆する「ノーマルリーチ発生タイマー演出」、SPリーチ演出の開始を示唆する「SPリーチ発生タイマー演出」、SPSPリーチ演出の開始を示唆する「SPSPリーチ発生タイマー演出」、全回転リーチ演出の開始を示唆する「全回転リーチ発生タイマー演出」、演出ボタン17の有効期間の発生を示唆する「有効期間発生タイマー演出」、大当たり図柄が停止表示されることを示唆する「大当たり図柄停止タイマー演出」がある。
図80(a)に示すように、変動演出パターン6、14、19の場合には、擬似連発生タイマー演出、ノーマルリーチ発生タイマー演出、SPリーチ発生タイマー演出の3つが実行される可能性がある。
この場合、擬似連発生タイマー演出は、T1〜T3の間に開始されてT3で終了する。また、ノーマルリーチ発生タイマー演出は、T2〜T4の間に開始されてT4で終了する。また、SPリーチ発生タイマー演出は、T5〜T6の間に開始されてT6で終了する。
図80(b)に示すように、変動演出パターン7、15、20の場合には、ノーマルリーチ発生タイマー演出、SPリーチ発生タイマー演出、SPSPリーチ発生タイマー演出、有効期間発生タイマー演出の4つが実行される可能性がある。
この場合、ノーマルリーチ発生タイマー演出は、T1〜T3の間に開始されてT3で終了する。また、SPリーチ発生タイマー演出は、T2〜T4の間に開始されてT4で終了する。また、SPSPリーチ発生タイマー演出は、T5〜T6の間に開始されてT6で終了する。また、有効期間発生タイマー演出は、T5〜T7の間に開始されてT7で終了する。
図80(c)に示すように、変動演出パターン11、22の場合には、擬似連発生タイマー演出、ノーマルリーチ発生タイマー演出、SPSPリーチ発生タイマー演出、有効期間発生タイマー演出の4つが実行される可能性がある。
この場合、擬似連発生タイマー演出は、T1〜T3の間に開始されてT3で終了する。また、ノーマルリーチ発生タイマー演出は、T2〜T4の間に開始されてT4で終了する。また、SPSPリーチ発生タイマー演出は、T5〜T8の間に開始されてT8で終了する。また、有効期間発生タイマー演出は、T7〜T9の間に開始されてT9で終了する。
(タイマー演出の演出例)
次に、図81を用いて、変動演出中に2つのタイマー演出が実行される場合の演出例について説明する。ここでは、通常遊技状態において、変動演出パターン22、擬似連発生タイマー演出(通常パターン7)、有効期間発生タイマー演出(通常パターン21)の実行が決定されたものとする。
まず、図81(a)に示すように、白文字タイマーSTWが表示されてタイマー演出が実行(タイマー時間が減算)されているときに、左右の演出図柄として同一の「7」が仮停止してリーチ状態を形成するとノーマルリーチ演出が開始される。
次に、図81(b)に示すように、白文字タイマーSTWが「あと0秒」になった後、擬似連成功演出として中領域に擬似図柄が仮停止すると共に、成功効果音が出力され、擬似2変動期間が終了する(擬似連演出に伴う赤色の炎エフェクトは図時省略)。
そして、図81(c)に示すように、演出図柄70aが再変動して擬似変動の回数(演出の段階が進展したこと)を示す「×3」が赤色で表示される。
その後、図81(d)に示すように、中領域にSPSP発展図柄が仮停止すると共に、仮停止効果音が出力され、第1可動部材73が青色で発光して動作する強動作演出が実行される。このとき、有効期間発生タイマー演出が開始されると、画像表示装置70に通常表示である「あと35秒」の白文字タイマーYTWが表示されて、タイマー時間の減算が開始される。
その後、画面がホワイトアウトして発展演出が終了し、図81(e)に示すように、中領域の演出図柄70aが再変動すると共に、3つの演出図柄70aが画面左上部に縮小表示されてSPSPリーチ演出が開始される。なお、SPSPリーチ演出の開始に伴って保留アイコンや当該アイコンは非表示となるようになっている。このとき、白文字タイマーYTWは、減算中のタイマー時間である「あと33秒」となる。
そして、SPSPリーチ演出が最終局面に差し掛かると、図81(f)に示すように、決め演出のために演出ボタン17の操作が有効となる可能性があることを示唆する有効示唆演出が開始される。具体的には、演出ボタン17を模した4つの半透明演出ボタン画像が画面の4隅から画面中央の特定位置に向けて集合させていく演出が行われる。このとき、白文字タイマーYTWは、減算中のタイマー時間である「あと2秒」となる。
そして、半透明演出ボタン画像が画面中央の特定位置に集合し、白文字タイマーYTWが「あと0秒」になった後、図81(g)に示すように、演出ボタン17の有効期間(単打5秒)が発生し、画面中央の特定位置に突出状態であって赤発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が突出状態であって赤発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図81(h)に示すように、決め成功演出が開始される。具体的には、第1可動部材73が虹発光した状態で第1画像表示装置70の前方に位置する最大動作位置まで移動し、第1画像表示装置70には成功エフェクト画像SEFが表示されると共に、成功効果音が出力される。また、演出ボタン17を4秒間に亘って強振動させた後に1秒のインターバルを挟んで5秒に亘って強振動する強振動演出(決め成功振動演出)が開始されると共に、画面左上部で「7」の演出図柄70aが3つ揃った状態で仮停止する。さらに、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。
(リーチ演出前にルーレット予告演出が行われ、擬似連演出が実行される場合の演出例)
図82を用いて、リーチ演出前に擬似連演出が実行される場合の演出例について説明する。
まず、図82(a)に示すように、SPSPリーチ演出への発展を示唆するSPSP発展図柄、SPリーチ演出への発展を示唆するSP発展図柄、擬似連演出の実行を示唆する擬似図柄及び大当たり当選期待度がカス図柄よりも高いことを示唆するチャンス図柄といった複数の選択肢がルーレットのようにして回転して変動表示するルーレット予告演出が実行される。そして、所定時間が経過すると、図82(b)に示すように、複数種類の選択肢のうちの擬似図柄が停止して擬似連演出が実行されることが報知される。
その後、ルーレット予告演出が終了すると、図82(c)に示すように、中領域に擬似図柄が仮停止すると共に、成功効果音が出力される(擬似連演出に伴う青エフェクトは図時省略)。また、図82(d)に示すように、第2可動部材74が青色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する弱動作を行い、演出図柄70aが再変動して擬似変動の回数(演出の段階が進展したこと)を示す「×2」が青色で表示される。
その後、所定期間が経過すると、図82(e)に示すように、第1画像表示装置70では、左領域に「6」の演出図柄70aが仮停止し、右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止し、中領域では演出図柄70aの変動表示が継続しており、中領域において擬似連の実行を示唆する擬似図柄が仮停止するか否かを煽る擬似煽り演出が実行される。このとき、演出ボタン17の有効期間が発生し、白発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が白発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図82(f)に示すように、擬似連成功演出として中領域に擬似図柄が仮停止すると共に、成功効果音が出力される(擬似連演出に伴う赤色の炎エフェクトは図時省略)。また、演出ボタン17を消灯させて、演出ボタン17を1秒間に亘って弱振動させる弱振動演出が開始されるが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)は継続している。
そこから1秒が経過すると、図82(g)に示すように、演出ボタン17の弱振動が停止して弱振動演出が終了する。また、第2可動部材74が赤色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する強動作を行い、演出図柄70aが再変動して擬似変動の回数(演出の段階が進展したこと)を示す「×3」が赤色で表示される。
その後、第2可動部材74の強動作時間(1秒)が経過すると、擬似連成功演出が終了し、図82(h)に示すように、左領域及び右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止してノーマルリーチ演出が実行され、その後は、変動演出パターンに応じてノーマルリーチ演出が実行された後にルーレットで停止しなかったSP発展図柄に対応するSPリーチ演出が実行されたり、ノーマルリーチ演出が実行された後にルーレットで停止しなかったSPSP発展図柄に対応するSPSPリーチ演出が実行されたりすることになる。
(リーチ演出後に擬似連演出が実行される場合の演出例)
図83を用いて、リーチ演出後に擬似連演出が実行される場合の演出例について説明する。
まず、図83(a)に示すように、第1画像表示装置70では、左領域に「6」の演出図柄70aが仮停止し、右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止し、中領域では演出図柄70aの変動表示が継続している。このとき、演出ボタン17の有効期間が発生せずに擬似連成功演出が開始される。具体的には、中領域において擬似連演出の実行を示唆する擬似図柄が仮停止するか否かを煽る煽り演出が実行される。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
その後、煽り演出が終了すると、図83(b)に示すように、中領域に擬似図柄が仮停止すると共に、成功効果音が出力される(擬似連演出に伴う青色の炎エフェクトは図時省略)。また、図83(c)に示すように、第2可動部材74が青色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する弱動作を行い、演出図柄70aが再変動して擬似変動の回数(演出の段階が進展したこと)を示す「×2」が青色で表示される。
その後、所定期間が経過すると、図83(d)に示すように、左領域及び右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止してノーマルリーチ演出が開始される。その後、図83(e)に示すように、擬似連演出が開始されると、中領域において擬似連の実行を示唆する擬似図柄が仮停止するか否かを煽る擬似煽り演出が実行される。このとき、演出ボタン17の有効期間が発生し、白発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、演出ボタン17が白発光する。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
その後、演出ボタン17が操作されるか有効期間が経過すると、図83(f)に示すように、擬似連成功演出として中領域に擬似図柄が仮停止すると共に、成功効果音が出力される(擬似連演出に伴う赤色の炎エフェクトは図時省略)。また、演出ボタン17を消灯させて、演出ボタン17を1秒間に亘って弱振動させる弱振動演出が開始されるが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)は継続している。
そこから1秒が経過すると、図83(g)に示すように、演出ボタン17の弱振動が停止して弱振動演出が終了する。また、第2可動部材74が赤色で発光すると共に、第1画像表示装置70の前方に向けて動作する強動作を行い、演出図柄70aが再変動して擬似変動の回数(演出の段階が進展したこと)を示す「×3」が赤色で表示される。
その後、所定時間が経過すると、図83(h)に示すように、左領域及び右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止してノーマルリーチ演出が実行され、その後は、変動演出パターンに応じてノーマルリーチ演出が実行された後にSPリーチ演出が実行されたり、ノーマルリーチ演出が実行された後にSPSPリーチ演出が実行されたりすることになる。
このように、図82及び図83に示した演出例によれば、擬似連演出において演出ボタン17の有効期間の発生を伴う擬似連演出の実行時に振動演出を実行可能となっている。そのため、遊技者の期待感を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図82及び図83に示した演出例によれば、擬似連成功演出の実行期間(2秒)よりも、擬似連成功演出時に実行される振動演出の実行期間(1秒間)の方が短くなっている。そのため、擬似連成功演出の見た目に振動演出が勝ることなく、擬似連成功演出の演出効果を向上させることが可能となる。また、振動演出が長いことによって大当たりが確定したと勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図82及び図83に示した演出例によれば、擬似連演出時に実行される振動演出は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴うため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、成功効果音等)が出力されるようになっている。そのため、擬似連演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図82及び図83に示した演出例によれば、擬似連演出に実行される振動演出の実行期間は、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じとなっている。そのため、演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングによって振動演出を十分に体感できなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図82及び図83に示した演出例によれば、リーチ演出後に擬似連演出が実行される場合においては、擬似連演出の実行後にリーチ状態を形成する演出図柄の種別が擬似連演出の実行前にリーチ状態を形成していた演出図柄の種別よりも格下げ(奇数図柄によるリーチから偶数図柄によるリーチへの格下げ、「7」図柄によるリーチから偶数図柄や「7」以外の奇数図柄によるリーチへの格下げ)にならないようになっている。そのため、擬似連演出が実行されたことに対して遊技者に不満感を与えることがなくなり、遊技の興趣を向上させることがなくなる。
また、図82及び図83に示した演出例によれば、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出中においても、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光が継続するようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出によって演出発光を一時停止する等の処理を行わないことで演出効果を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、擬似連演出時に実行される振動演出において演出ボタン17を発光させないようになっているが、振動演出の実行期間に亘って演出ボタン17を所定の態様(大当たり確定の発光色である虹色以外の色であって、演出ボタン17の有効期間中の発光態様とは異なる発光態様、例えば白点滅や黄点滅等)で発光させるようにしてもよい。
また、擬似連演出時に実行される振動演出については、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じタイミング(例えば、演出ボタン17を操作しない場合の有効期間が経過するタイミングから0.5秒後)まで実行する(振動演出の実行期間が可変する)ようにしてもよい。
また、擬似連演出時に演出ボタン17の有効期間を発生させたり、演出ボタン17の振動演出を実行したりするようになっているが、擬似連演出時に演出ボタン17の有効期間を発生させずに振動演出を実行するようにしてもよいし、演出ボタン17の有効期間は発生させるが振動演出を実行しないようにしてもよい。
(発展演出が実行されてSPリーチ演出が実行される場合の演出例)
図84を用いて、発展演出が実行されてSPリーチ演出が実行される場合の演出例について説明する。
まず、図84(a)に示すように、左領域及び右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止してノーマルリーチ演出が実行されている。そして、所定時間が経過すると、図84(b)に示すように、ルーレット予告演出の結果として中領域にSP発展図柄が仮停止してSPリーチ演出に発展することが報知される。
その後、画面がホワイトアウトして発展演出が終了し、図84(c)に示すように、中領域の演出図柄70aが再変動すると共に、左領域及び右領域の演出図柄70aが画面上部の左右隅部に縮小表示されてSPリーチ演出が開始される。なお、SPリーチ演出の開始に伴って当該アイコンは非表示となるようになっている。
(発展演出が実行されてSPSPリーチ演出が実行される場合の演出例)
図85を用いて、発展演出が実行されてSPSPリーチ演出が実行される場合の演出例について説明する。
まず、図85(a)に示すように、左領域及び右領域に「5」の演出図柄70aが仮停止してノーマルリーチ演出が実行されている。その後、図85(b)に示すように、ノーマルリーチ演出中において、演出ボタン17の操作が有効となる可能性があることを示唆する有効示唆演出が開始される。具体的には、演出ボタン17を模した複数の半透明演出ボタン画像が移動表示されると共に、画面右下の特定位置に向けて半透明演出ボタン画像を集合させていく演出が行われる。
そして、半透明演出ボタン画像が画面右下の特定位置に集合すると、図85(c)に示すように、演出ボタン17の有効期間(長押し4秒)が発生し、画面右下の特定位置に赤発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が赤発光する。なお、不透明演出ボタン画像には「長押し」の文字が表示される。
その後、演出ボタン17が長押しされ、長押しの時間が所定時間(例えば2秒)になるか、有効期間が経過すると、図85(d)に示すように、中領域にSPSP発展図柄が仮停止すると共に、仮停止効果音が出力され、第1可動部材73が青色で発光して動作する強動作演出が実行される。また、演出ボタン17を消灯させて、演出ボタン17を1秒間に亘って弱振動させる弱振動演出が開始されるが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)は継続している。
そこから1秒が経過すると、演出ボタン17の弱振動が停止して弱振動演出が終了する。その後、画面がホワイトアウトして発展演出が終了し、図85(e)に示すように、中領域の演出図柄70aが再変動すると共に、3つの演出図柄70aが画面左上部に縮小表示されてSPSPリーチ演出が開始される。なお、SPSPリーチ演出の開始に伴って保留アイコンや当該アイコンは非表示となるようになっている。
このように、図84及び図85に示した演出例によれば、ルーレット演出において変動表示される特殊演出図柄(最終的に仮停止されない特殊演出図柄、仮停止される特殊演出図柄)の種類によって、大当たり期待度の高い演出に発展するか否か(大当たり期待度)を示唆している。そのため、ルーレット演出で変動表示される特殊演出図柄の種類に対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図84及び図85に示した演出例によれば、発展演出において有効示唆演出が実行される場合があることで、大当たり期待度が高いリーチ演出に発展することに対する遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図84及び図85に示した演出例によれば、発展演出の実行期間(3秒)よりも、発展演出時に実行される振動演出の実行期間(1秒)の方が短くなっている。そのため、発展演出の見た目に振動演出が勝ることなく、発展演出の演出効果を向上させることが可能となる。また、振動演出が長いことによって大当たりが確定したと勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図84及び図85に示した演出例によれば、発展演出時に実行される振動演出は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴うため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、仮停止効果音等)が出力されるようになっている。そのため、発展演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図84及び図85に示した演出例によれば、発展演出時に実行される振動演出の実行期間は、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じとなっている。そのため、演出ボタン17の操作タイミングによって振動演出を十分に体感できなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図84及び図85に示した演出例によれば、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出中においても、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光が継続するようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出によって演出発光を一時停止する等の処理を行わないことで演出効果を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、発展演出時に実行される振動演出において演出ボタン17を発光させないようになっているが、振動演出の実行期間に亘って演出ボタン17を所定の態様(大当たり確定の発光色である虹色以外の色であって、演出ボタン17の有効期間中の発光態様とは異なる発光態様、例えば白点滅や黄点滅等)で発光させるようにしてもよい。
また、発展演出時に実行される振動演出については、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じタイミング(例えば、演出ボタン17を操作しない場合の有効期間が経過するタイミングから0.5秒後)まで実行する(振動演出の実行期間が可変する)ようにしてもよい。
また、発展演出時に演出ボタン17の有効期間を発生させたり、演出ボタン17の振動演出を実行したりするようになっているが、発展演出時に演出ボタン17の有効期間を発生させずに振動演出を実行するようにしてもよいし、演出ボタン17の有効期間は発生させるが振動演出を実行しないようにしてもよい。
また、演出モードA〜C(通常遊技状態)において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、発展演出時に有効示唆演出を実行可能とする一方、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、発展演出時に有効示唆演出が実行されない又は第1変動演出よりも実行され難い(実行される割合が低い)ようにしてもよいし、演出モードD〜G(特定遊技状態)において、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、発展演出時に有効示唆演出を実行可能とする一方、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、発展演出時に有効示唆演出が実行されない又は第2変動演出よりも実行され難い(実行される割合が低い)ようにしてもよい。
(SPリーチ演出中にカットイン演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例)
図86及び図87を用いて、変動演出パターン13におけるSPリーチ演出中にカットイン演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例について説明する。
まず、図86(a)に示すように、左領域及び右領域の演出図柄70aが画面上部の左右隅部に縮小表示されてSPリーチ演出が実行されている。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
この状態からSPリーチ演出が終盤に差し掛かると、図86(b)に示すように、カットイン演出のために演出ボタン17の操作が有効となる可能性があることを示唆する有効示唆演出が開始される。具体的には、演出ボタン17を模した2つの半透明演出ボタン画像が画面の左右下部から画面中央の特定位置に向けて集合させていく演出が行われる。
そして、半透明演出ボタン画像が画面中央の特定位置に集合すると、図86(c)に示すように、演出ボタン17の有効期間(単打4秒)が発生し、画面中央の特定位置に突出状態であって赤発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が突出状態であって赤発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図86(d)に示すように、赤カットイン演出が開始される。具体的には、第1画像表示装置70に赤フレームのカットイン画像が表示されると共に、第3カットイン効果音が出力され。また、演出ボタン17を消灯させて、演出ボタン17を3秒間に亘って弱振動させる弱振動演出が開始されるが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)は継続している。
その後に第3カットイン効果音の出力が終了してから1秒が経過すると、カットイン演出及び弱振動演出が終了し、図86(e)に示すように、中領域において「5」の演出図柄70aが停止するか「6」の演出図柄70aが停止するかの演出が行われる。
そこから所定時間が経過すると、図86(f)に示すように、「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で仮停止され、演出ボタン17を4秒間に亘って強振動させる強振動演出(大当たり確定振動演出)が開始されると共に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。
それから4秒が経過すると、図87(g)に示すように、強振動演出が終了するが、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹色での発光は継続する。また、そこから1秒が経過すると、複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を再開すると共に、演出ボタン17が消灯する。
その後、図87(h)に示すように、再抽選演出が開始される。具体的には、「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で奥手方向に移動して縮小表示されると共に、演出ボタン17の有効期間(単打3秒)が発生し、画面中央の特定位置に白発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が白発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図87(i)に示すように、昇格失敗演出が開始される。具体的には、縮小表示されていた「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で画面手前側に移動して拡大表示され、非昇格効果音が出力されるが、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光(虹発光以外の発光態様)は継続している。
そして、図87(j)に示すように、演出図柄70aが通常サイズで仮停止された状態となって昇格失敗演出が終了する。その後、所定期間(例えば1秒)が経過すると、図87(k)に示すように、演出図柄70aが停止表示することを示唆するアイキャッチ演出が実行される。具体的には、3つの演出図柄70aを遮蔽するようにアイキャッチ画像ICが表示される。
その後、アイキャッチ画像ICが消去されてアイキャッチ演出が終了すると、図87(l)に示すように、演出図柄70aがキャラクタを含む表示態様に復帰して仮停止した状態となり、第1特図保留数がある場合には、保留アイコンが再表示される。また、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(大当たり確認振動演出)が開始されると共に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。
そこから1秒が経過すると、図87(m)に示すように、強振動演出及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光が終了して演出図柄70aが「555」で本停止されると共に、特殊図柄TZも「555」で本停止される。
その後に停止時間(0.5秒)が経過すると、図87(n)に示すように、大当たり遊技のオープニング演出及び複数の遊技盤装飾LEDの演出発光が開始され、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(オープニング振動演出)が開始されると共に、演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。その後は、1秒が経過すると強振動演出及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光が終了して大当たり遊技のオープニング演出が終了し、ラウンド遊技が開始される。
なお、再抽選演出が実行されない変動演出パターンの場合には、図87(g)の後に図87(k)へと推移してアイキャッチ演出が実行されることになる。
このように、図86及び図87に示した演出例によれば、カットイン演出において有効示唆演出が実行される場合があることで、有効期間が発生することの他に、大当たり期待度が高いことを遊技者に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図86及び図87に示した演出例によれば、カットイン演出の実行期間(3秒)とカットイン演出時に実行される振動演出の実行期間(3秒)とが同じとなっている。そのため、カットイン演出の演出効果を効果的に向上させることが可能となる。また、振動演出によって大当たり期待度が高いことを遊技者に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図86及び図87に示した演出例によれば、カットイン演出時に実行される振動演出は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴うため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、カットイン効果音等)が出力されるようになっている。そのため、カットイン演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図86及び図87に示した演出例によれば、キャラクタを含まない表示態様の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で仮停止されるときに、カットイン演出時の振動演出よりも長い期間に亘って強振動演出(大当たり確定振動演出)を実行するようになっているため、大当たりとなったことを効果的に遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図86及び図87に示した演出例によれば、キャラクタを含む表示態様の演出図柄70aが3つ揃った状態(C図柄揃い)で仮停止されるときに、強振動演出(大当たり確認振動演出)が実行されるようになっている。そのため、大当たりとなったことを遊技者に再確認させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図86及び図87に示した演出例によれば、演出図柄70aが3つ揃った状態での仮停止時や大当たり遊技のオープニング時に実行される強振動演出(大当たり確定振動演出、大当たり確認振動演出、オープニング振動演出)は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、その他の効果音等)が出力されないようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出時に、遊技者を困惑させてしまうような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図86及び図87に示した演出例によれば、カットイン演出時に実行される振動演出の実行期間は、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じとなっている。そのため、演出ボタン17の操作タイミングによって振動演出を十分に体感できなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図86及び図87に示した演出例によれば、SPリーチ演出が実行された結果として大当たりとなる場合、大当りとなる演出図柄70aの仮停止中には振動演出が実行される一方、本停止中にあっては振動演出が実行されないようになっている。そのため、振動演出によって変動演出がまだ続いているといった勘違いをさせずに済み、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図86及び図87に示した演出例によれば、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出中においても、複数の遊技盤装飾LEDによる演出発光が継続するようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴う振動演出によって演出発光を一時停止する等の処理を行わないことで演出効果を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、カットイン演出時に実行される振動演出において演出ボタン17を発光させないようになっているが、振動演出の実行期間に亘って演出ボタン17を所定の態様(大当たり確定の発光色である虹色以外の色であって、演出ボタン17の有効期間中の発光態様とは異なる発光態様、例えば白点滅や黄点滅等)で発光させるようにしてもよい。
また、カットイン演出に係る有効期間の発生中において複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を継続するようにしていたが、有効期間の発生直前又は発生開始から演出ボタン17が操作されるか有効時間が経過するまでの間において、複数の有盤装飾LEDの一部又は全部を消灯させ、その後に複数の遊技盤装飾LEDの演出発光を再開するようにしてもよい。このようにすると、第1画像表示装置70に表示される操作促進画像SGを目立たせると共に、緊迫した場面であることを遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、昇格成功演出を実行する場合に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹発光を同時に開始するようになっていたが、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよいし、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよい。
また、SPリーチ演出が実行される場合には、アイキャッチ演出や演出図柄70aの表示態様をキャラクタが含む表示態様に復帰させる演出を実行してから演出図柄70aを本停止させるようになっていたが、SPリーチ演出の結果としてハズレとなる場合には、アイキャッチ演出や演出図柄70aの表示態様をキャラクタが含む表示態様に復帰させる演出を実行してから演出図柄70aを本停止させるようにし、大当たりとなる場合には、アイキャッチ演出や演出図柄70aの表示態様をキャラクタが含む表示態様に復帰させる演出を実行せずに演出図柄70aを数字のみの表示態様で本停止させるようにしてもよい。
また、カットイン演出時に実行される振動演出については、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じタイミング(例えば、演出ボタン17を操作しない場合の有効期間が経過するタイミングから2秒後)まで実行する(振動演出の実行期間が可変する)ようにしてもよい。
また、カットイン演出時や昇格成功演出時に振動演出を実行するようになっているが、カットイン演出時には振動演出を実行する一方、昇格成功演出時には振動演出を実行しないようにしてもよいし、その逆にしてもよいし、カットイン演出時及び昇格成功演出時において振動演出を実行しないようにしてもよい。
また、数字のみの演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時やキャラクタを含む演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時に振動演出を実行するようになっているが、数字のみの演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時には振動演出を実行する一方、キャラクタを含む演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時には振動演出を実行しないようにしてもよいし、その逆にしてもよいし、数字のみの演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時及びキャラクタを含む演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時において振動演出を実行しないようにしてもよい。
また、ランプ変化演出が実行されている場合には、演出図柄70aが停止表示するまでランプ変化演出が継続する(カットイン演出中であっても入賞口ランプNRが当該アイコンの表示態様に対応する色で発光する)ようになっているが、複数の遊技盤装飾LEDの発光態様と連動して発光及び消灯するようにしてもよい。
(SPSPリーチ演出中に決め演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例1)
図88及び図89を用いて、変動演出パターン20におけるSPSPリーチ演出中に決め演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例1について説明する。
まず、図88(a)に示すように、3つの演出図柄70aがリーチ状態を形成して画面左上部に縮小表示されてSPSPリーチ演出が実行されている。このとき、客待ち状態ではないため、遊技盤5に設けられた複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)による演出発光(虹発光以外の発光態様)が行われている。
この状態からSPSPリーチ演出が最終局面に差し掛かると、図88(b)に示すように、決め演出のために演出ボタン17の操作が有効となる可能性があることを示唆する有効示唆演出が開始される。具体的には、演出ボタン17を模した4つの半透明演出ボタン画像が画面の4隅から画面中央の特定位置に向けて集合させていく演出が行われる。
そして、半透明演出ボタン画像が画面中央の特定位置に集合すると、図88(c)に示すように、演出ボタン17の有効期間(単打5秒)が発生し、画面中央の特定位置に突出状態であって赤発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が突出状態であって赤発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図88(d)に示すように、決め成功演出が開始される。具体的には、第1可動部材73が虹発光した状態で第1画像表示装置70の前方に位置する最大動作位置まで移動し、第1画像表示装置70には成功エフェクト画像SEFが表示されると共に、成功効果音が出力される。また、演出ボタン17を4秒間に亘って強振動させた後に1秒のインターバルを挟んで5秒に亘って強振動する強振動演出(決め成功振動演出)が開始されると共に、画面左上部で「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態で仮停止する。さらに、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。
その後、第1可動部材73が待機位置に復帰して決め成功演出及び強振動演出が終了すると、図88(e)に示すように、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹色での発光が継続したまま大当たりを祝福する祝福演出が開始される。そして、祝福演出が終了すると、複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を再開すると共に、演出ボタン17が消灯する。
その後、図88(f)に示すように、「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で仮停止され、演出ボタン17を4秒間に亘って強振動させる強振動演出(大当たり確定振動演出)が開始されると共に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。
そこから4秒が経過すると、強振動演出が終了するが、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹色での発光は継続する。また、そこから1秒が経過すると、複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を再開すると共に、演出ボタン17が消灯する。
その後、図89(g)に示すように、再抽選演出が開始される。具体的には、「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で奥手方向に移動して縮小表示されると共に、演出ボタン17の有効期間(単打3秒)が発生し、画面中央の特定位置に赤発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタンが赤発光する。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図89(h)に示すように、昇格成功演出が開始される。具体的には、縮小表示されていた「5」の演出図柄70aから切り替わった「7」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で画面手前側に移動して拡大表示されると共に、昇格効果音が出力される。また、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光すると共に、演出ボタン17を3秒間に亘って強振動させる強振動演出(昇格振動演出)が開始される。
そして、図89(i)に示すように、演出図柄70aが通常サイズで仮停止された状態となった後に強振動演出が終了して所定期間(例えば1秒)が経過すると、複数の遊技盤装飾LEDが演出発光(虹発光以外の発光態様)を再開すると共に、演出ボタン17が消灯する。
その後、所定期間(例えば1秒)が経過すると、図89(j)に示すように、演出図柄70aが停止表示することを示唆するアイキャッチ演出が実行される。具体的には、3つの演出図柄70aを遮蔽するようにアイキャッチ画像ICが表示される。
その後、アイキャッチ画像ICが消去されてアイキャッチ演出が終了すると、図89(k)に示すように、演出図柄70aがキャラクタを含む表示態様に復帰して仮停止した状態となり、当該アイコンが再表示されると共に、第1特図保留数がある場合には、保留アイコンが再表示される。また、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(大当たり確認振動演出)が開始されると共に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。
そこから1秒が経過すると、図89(l)に示すように、強振動演出及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光が終了して演出図柄70aが「777」で本停止されると共に、特殊図柄TZも「777」で本停止される。
その後に停止時間(0.5秒)が経過すると、図89(m)に示すように、大当たり遊技のオープニング演出及び複数の遊技盤装飾LEDの演出発光が開始され、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(オープニング振動演出)が開始されると共に、演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。その後は、1秒が経過すると強振動演出及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光が終了して大当たり遊技のオープニング演出が終了し、1回目のラウンド遊技が開始される。
(SPSPリーチ演出中に決め演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例2)
図90及び図91を用いて、変動演出パターン16におけるSPSPリーチ演出中に決め演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例2について説明する。なお、図90(a)〜(c)は、図88(a)〜(c)と同じであるため、ここでの説明は省略する。
図90(c)の状態から演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図90(d)に示すように、「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で仮停止する演出が行われ、演出図柄70aによって大当たりであることが報知されるが、この時点では強振動演出は行われない。このとき、複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)の演出発光(虹発光以外の発光態様)が継続している。
その後、所定期間(例えば1秒)が経過すると、図90(e)に示すように、決め成功演出が開始される。具体的には、第1可動部材73が虹発光した状態で第1画像表示装置70の前方に位置する最大動作位置まで移動し、第1画像表示装置70には成功エフェクト画像SEFが表示されると共に、成功効果音が出力される。また、演出ボタン17を4秒間に亘って強振動させた後に1秒のインターバルを挟んで5秒に亘って強振動する強振動演出(決め成功振動演出)が開始されると共に、画面左上部に「5」の演出図柄70aが3つ揃った状態で仮停止する。さらに、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。
その後、第1可動部材73が待機位置に復帰して決め成功演出及び強振動演出が終了すると、図90(f)に示すように、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹色での発光が継続したまま大当たりを祝福する祝福演出が開始される。そして、祝福演出が終了すると、複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を再開すると共に、演出ボタン17が消灯する。
その後、所定期間(例えば1秒)が経過すると、図91(g)に示すように、演出図柄70aが停止表示することを示唆するアイキャッチ演出が実行される。具体的には、3つの演出図柄70aを遮蔽するようにアイキャッチ画像ICが表示される。
そして、アイキャッチ画像ICが消去されてアイキャッチ演出が終了すると、図91(h)に示すように、演出図柄70aがキャラクタを含む表示態様に復帰して仮停止した状態となり、当該アイコンが再表示されると共に、第1特図保留数がある場合には、保留アイコンが再表示される。また、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(大当たり確認振動演出)が開始されると共に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。
そこから1秒が経過すると、図91(i)に示すように、強振動演出及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光が終了して演出図柄70aが「555」で本停止されると共に、特殊図柄TZも「555」で本停止される。
その後に停止時間(0.5秒)が経過すると、図91(j)に示すように、大当たり遊技のオープニング演出及び複数の遊技盤装飾LEDの演出発光が開始され、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(オープニング振動演出)が開始されると共に、演出ボタン17が虹色で発光する。ただし、この強振動演出の実行には演出ボタン17の有効期間を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(効果音)が出力されない。その後は、1秒が経過すると強振動演出及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光が終了して大当たり遊技のオープニング演出が終了し、ラウンド遊技が開始される。
なお、決め演出に係る有効期間中に演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過して決め失敗演出が実行される場合には、第1可動部材73が消灯して動作せず、第1画像表示装置70には失敗エフェクト画像が表示されると共に、失敗効果音が出力される。さらに、演出ボタン17及び複数の遊技盤装飾LEDの一部又は全部が消灯し、その後にリーチハズレ出目(例えば「565」)で3つの演出図柄が仮停止される。その後に所定期間が経過すると、演出図柄70aが停止表示することを示唆するアイキャッチ演出が実行され、アイキャッチ演出が終了すると、演出図柄70aがキャラクタを含む表示態様に復帰して仮停止した状態となり、当該アイコンが再表示されると共に、第1特図保留数がある場合には、保留アイコンが再表示される。そこから1秒が経過すると、演出図柄70aがリーチハズレ出目で本停止されると共に、特殊図柄TZもリーチハズレ出目で本停止されることになる。
このように、図88〜図91に示した演出例によれば、決め演出において有効示唆演出が実行される場合があることで、有効期間が発生することの他に、大当たり期待度が高いことを遊技者に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図88〜図91に示した演出例によれば、図柄揃いよりも前に第1可動部材73が動作することになる決め成功演出と、図柄揃いした後に第1可動部材73が動作することになる決め成功演出とがあることで、決め演出の演出効果を効果的に向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図88〜図91に示した演出例によれば、図柄揃いよりも前に第1可動部材73が動作することになる決め成功演出と、図柄揃いした後に第1可動部材73が動作することになる決め成功演出とでは、有効期間中に演出ボタン17を操作してから振動演出(決め成功振動演出)が実行されるまでの期間が異なるようになっている。そのため、初めから遊技者に高揚感を与えたり、遊技者の不安感をあおってから高揚感を与えたりすることができ、その対比効果によって遊技の興趣を効果的に向上させることが可能となる。
また、図88〜図91に示した演出例によれば、決め成功演出における第1可動部材73の動作期間(10秒)と決め成功演出時に実行される振動演出の実行期間(10秒)とが同じになっている。そのため、決め成功演出の演出効果を効果的に向上させることが可能となる。また、振動演出によって大当たりであることを遊技者に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図88〜図91に示した演出例によれば、決め演出時に実行される振動演出(決め成功振動演出)は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴うため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、成功効果音、可動部材の作動効果音等)が出力されるようになっている。そのため、決め成功演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図88〜図91に示した演出例によれば、キャラクタを含まない表示態様の演出図柄70aが3つ揃った状態(図柄揃い)で仮停止されるときに強振動演出(大当たり確定振動演出)を実行するようになっているため、大当たりとなったことを効果的に遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図88〜図91に示した演出例によれば、キャラクタを含む表示態様の演出図柄70aが3つ揃った状態(C図柄揃い)で仮停止されるときに強振動演出(大当たり確認振動演出)が実行されるようになっている。そのため、大当たりとなったことを遊技者に再確認させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図88〜図91に示した演出例によれば、演出図柄70aが3つ揃った状態での仮停止時や大当たり遊技のオープニング時に実行される振動演出(オープニング振動演出)は、演出ボタン17の有効期間(操作促進画像の表示)を伴わないため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(操作効果音、その他の効果音等)が出力されないようになっている。そのため、演出ボタン17の有効期間を伴わない振動演出時に、遊技者を困惑させてしまうような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図88〜図91に示した演出例によれば、決め成功演出時に実行される振動演出の実行期間は、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じとなっている。そのため、演出ボタン17の操作タイミングによって振動演出を十分に体感できなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、決め演出に係る有効期間の発生中において複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を継続するようにしていたが、有効期間の発生直前又は発生開始から演出ボタン17が操作されるか有効時間が経過するまでの間において、複数の有盤装飾LEDの一部又は全部を消灯させ、演出ボタン17の操作又は有効時間の経過によって決め成功演出を実行する場合に、複数の遊技盤装飾LEDを虹発光させるようにしてもよい。このようにすると、第1画像表示装置70に表示される操作促進画像SGを目立たせると共に、緊迫した場面であることを遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、決め成功演出時において第1可動部材73、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹発光するようにしていたが、第1可動部材73及び演出ボタン17が虹発光する一方、複数の遊技盤装飾LEDの一部又は全部が消灯するようにしてもよいし、第1可動部材73が虹発光する一方、演出ボタン17及び複数の遊技盤装飾LEDの一部又は全部が消灯するようにしてもよい。
また、決め成功演出を実行する場合に、第1可動部材73、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹発光を同時に開始するようになっていたが、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから第1可動部材73及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよいし、第1可動部材73の虹発光を先に開始してから複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹発光を開始するようにしてもよいし、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから第1可動部材73及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよい。
また、祝福演出の終了後に複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を再開すると共に、演出ボタン17が消灯するようになっていたが、祝福演出が終了しても遊技盤装飾LEDの虹発光を継続させ、再抽選演出の開始前に演出発光を再開させるようにしてもよいし、アイキャッチ演出の開始前に演出発光を再開させるようにしてもよいし、演出図柄70aの本停止時まで虹発光を継続するようにしてもよい。
また、昇格成功演出を実行する場合に、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹発光を同時に開始するようになっていたが、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよいし、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよい。
また、SPSPリーチ演出が実行される場合には、アイキャッチ演出や演出図柄70aの表示態様をキャラクタが含む表示態様に復帰させる演出を実行してから演出図柄70aを本停止させるようになっていたが、SPSPリーチ演出の結果としてハズレとなる場合には、アイキャッチ演出や演出図柄70aの表示態様をキャラクタが含む表示態様に復帰させる演出を実行してから演出図柄70aを本停止させるようにし、大当たりとなる場合には、アイキャッチ演出や演出図柄70aの表示態様をキャラクタが含む表示態様に復帰させる演出を実行せずに演出図柄70aを数字のみの表示態様で本停止させるようにしてもよい。
また、決め成功演出時に実行される振動演出については、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じタイミング(例えば、演出ボタン17を操作しない場合の有効期間が経過するタイミングから3秒後)まで実行する(振動演出の実行期間が可変する)ようにしてもよい。
また、決め成功演出時や昇格成功演出時に振動演出を実行するようになっているが、決め成功演出時には振動演出を実行する一方、昇格成功演出時には振動演出を実行しないようにしてもよいし、その逆にしてもよいし、決め成功演出時及び昇格成功演出時において振動演出を実行しないようにしてもよい。
また、祝福演出後の数字のみの演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時やアイキャッチ演出後のキャラクタを含む演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時に振動演出を実行するようになっているが、祝福演出後の数字のみの演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時には振動演出を実行する一方、アイキャッチ演出後のキャラクタを含む演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時には振動演出を実行しないようにしてもよいし、その逆にしてもよいし、祝福演出後の数字のみの演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時及びアイキャッチ演出後のキャラクタを含む演出図柄70aによる大当たり出目の仮停止時において振動演出を実行しないようにしてもよい。
また、ランプ変化演出が実行されている場合には、演出図柄70aが停止表示するまでランプ変化演出が継続する(決め演出中であっても入賞口ランプNRが非表示となる前の当該アイコンの表示態様に対応する色で発光する)ようになっているが、複数の遊技盤装飾LEDの発光態様と連動して発光及び消灯するようにしてもよい。
(演出モードA(通常遊技状態)において特殊SPリーチ演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例)
図92を用いて、演出モードA(通常遊技状態)において特殊SPリーチ演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例について説明する。
まず、図92(a)に示すように、画像表示装置70では、ハズレを示す「635」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第2特図保留数表示領域70Fに「2」が表示される。このとき、演出モードA(通常遊技状態)であるので、第2保留アイコン表示領域70Dは非表示となっている。
この状態から第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が開始されると、図92(b)に示すように、第2特図保留数表示領域70Fが「2」から「1」に変化する。なお、当該アイコン表示領域70Cには当該アイコンTIが表示されないが、当該アイコンが表示されるようにしてもよい。
その後、図92(c)に示すように、特殊SPリーチ演出に発展することを示唆する発展演出が実行され、特殊SPリーチ演出が実行される。
そして、特殊SPリーチ演出が終了すると、図92(d)に示すように、演出図柄70aが「555」で本停止されると共に、特殊図柄TZも「555」で本停止されて、第2変動演出が終了する。
第2変動演出の終了後、図92(e)に示すように、大当たり遊技のオープニング演出が開始され、大当たり演出1が実行される。なお、第1変動演出の結果として第2大当たり遊技が実行される場合には、大当たり演出2が実行されることになる。
(演出モードG(特定遊技状態)において特殊SPリーチ演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例)
図93を用いて、演出モードG(特定遊技状態)において特殊SPリーチ演出が実行されて大当たりとなる場合の演出例について説明する。
まず、図93(a)に示すように、画像表示装置70では、ハズレを示す「285」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示した状態となっている。また、第1特図保留数表示領域70Eに「2」が表示される。このとき、演出モードG(特定遊技状態)であるので、第1保留アイコン表示領域70Bは非表示となっている。
この状態から第1変動演出が開始されると、図93(b)に示すように、第1特図保留数表示領域70Eが「2」から「1」に変化する。なお、当該アイコン表示領域70Cには当該アイコンTIが表示されないが、当該アイコンが表示されるようにしてもよい。
その後、図93(c)に示すように、特殊SPリーチ演出に発展することを示唆する発展演出が実行され、特殊SPリーチ演出が実行される。
そして、特殊SPリーチ演出が終了すると、図93(d)に示すように、演出図柄70aが「555」で本停止されると共に、特殊図柄TZも「555」で本停止されて、第1変動演出が終了する。
第1変動演出の終了後、図93(e)に示すように、大当たり遊技のオープニング演出が開始され、大当たり演出1が実行される。なお、第1変動演出の結果として第2大当たり遊技が実行される場合には、大当たり演出2が実行されることになる。
このように、図92及び図93に示した演出例によれば、特定遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合と、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合とでは、異なる態様(先読み演出の実行の有無、各種予告演出の実行の有無、特定のリーチ演出の有無、当該アイコンの表示の有無、背景画像の種類、BGMの種類等)で演出を実行するが、特定遊技状態における第1変動演出後の大当たり演出と、特定遊技状態における第2変動演出後の大当たり演出とでは、共通の態様(背景画像、BGM、ラウンド演出画像等)で演出を実行可能となっている。そのため、大当たり演出中は第1変動演出が契機であるのか第2変動演出が契機であるかを遊技者に意識させずに済むため、余計な考えを持ち込まずに大当たり演出を堪能させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、通常遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合と、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合とで、異なる態様(先読み演出の実行の有無、各種予告演出の実行の有無、特定のリーチ演出の有無、当該アイコンの表示の有無、背景画像の種類、BGMの種類等)で演出を実行可能とし、通常遊技状態における第1変動演出後の大当たり演出と、通常遊技状態における第2変動演出後の大当たり演出とで、共通の態様(背景画像、BGM、ラウンド演出画像等)で演出を実行可能としてもよい。このようにすると、大当たり演出中は第1変動演出が契機であるのか第2変動演出が契機であるかを遊技者に意識させずに済むため、余計な考えを持ち込まずに大当たり演出を堪能させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
(大当たり中に確変ミッション演出が実行される場合の演出例)
図94を用いて、大当たり(ラウンド遊技)中に確変遊技状態になるか否かの確変ミッション演出が実行される場合の演出例について説明する。
図94(a)に示すように、大当たり遊技のオープニング演出が開始されると、演出ボタン17の有効期間を伴わずに演出ボタン17を1秒間に亘って強振動させる強振動演出(オープニング振動演出)が開始されると共に、演出ボタン17が虹色で発光する。その後は、1秒が経過すると強振動演出が終了して大当たり遊技のオープニング演出が終了し、1回目のラウンド遊技が開始される。
その後、1回目のラウンド遊技後のインターバル期間が終了して2回目のラウンド遊技が開始されると、図94(b)に示すように、確変遊技状態になるか否かの確変ミッション演出の説明が開始され、「敵を撃破で確変だ」との文字が2回目のラウンド遊技が終了するまで表示される。
そして、2回目のラウンド遊技後のインターバル期間が終了して3回目のラウンド遊技が開始されると、図94(c)に示すように、演出ボタン17の有効期間(5秒単打)が発生して確変ミッション演出が開始される。具体的には、「撃破しろ」との文字が表示されると共に、演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像と、有効期間の残り時間を示すゲージ画像から構成される操作促進画像SGが表示され、操作促進画像SGの表示効果音が出力されると共に、演出ボタン17が白発光する。このとき、複数の遊技盤装飾LED(盤用照明装置の一部)の演出発光(虹発光以外の発光態様)が継続している。
その後、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図94(d)に示すように、ミッション成功演出が開始される。具体的には、第1可動部材73が虹発光した状態で第1画像表示装置70の前方に位置する最大動作位置まで移動し、第1画像表示装置70には成功エフェクト画像SEFが表示されると共に、成功効果音が出力される。また、演出ボタン17を5秒間に亘って強振動させる強振動演出(昇格振動演出)が開始されると共に、演出ボタン17及び複数の遊技盤装飾LEDの一部又は全部が虹発光する。
その後、ミッション成功演出が終了すると、図94(e)に示すように、ミッションに成功したことを示す「撃破」の文字が表示され、演出ボタン17の虹発光が終了すると共に、複数の遊技盤装飾LEDの演出発光が再開され、3回目のラウンド遊技が終了すると「撃破」の文字が消去されてラウンド演出が再開される。
そして、9回目のラウンド遊技が開始されると、図94(f)に示すように、演出ボタン17及び十字キー19の有効期間(ここでは9回目のラウンド遊技の開始から10回目のラウンド遊技の開始から5秒が経過するまでの最低でも11秒間)が発生して確変遊技状態中の演出モードを選択するためのモード選択演出が開始される。具体的には、演出モードDの選択肢画像と、演出モードEの選択肢画像が表示され、操作促進画像として「確変中のモードを十字キーで選んでボタンで決定して下さい!」の文字、白発光する演出ボタン17を模した不透明演出ボタン画像が表示される。
その後、十字キー19の右ボタンが操作されると、図94(g)に示すように、演出モードDの選択肢画像が選択された状態(演出モードEの選択肢画像が暗色で表示された状態)から演出モードEの選択肢画像が選択された状態(演出モードDの選択肢画像が暗色で表示された状態)となる。
そして、演出ボタン17が操作されるか、有効期間が経過すると、図94(h)に示すように、演出モードEの選択肢画像が拡大表示され、確変遊技状態中の最初の演出モードが演出モードEになることが報知されてモード選択演出が終了する。その後は、10回目のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出が実行され、エンディング演出が終了すると、確変遊技状態が開始されることになる。
なお、ミッション失敗演出が実行される場合には、第1可動部材73が消灯して動作せず、第1画像表示装置70には失敗エフェクト画像が表示されると共に、失敗効果音が出力される。さらに、モード選択演出が実行されずにエンディング演出へと移行する。
このように、図94に示した演出例によれば、ミッション成功演出における第1可動部材73の動作期間(5秒)と、ミッション成功演出時に実行される振動演出(昇格振動演出)の実行期間(5秒)とが同じになっている。そのため、ミッション成功演出の演出効果を効果的に向上させることが可能となる。また、振動演出によって遊技者に有利な結果であること、つまり、確変状態が発生することを遊技者に示唆することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図94に示した演出例によれば、ミッション成功演出時に実行される振動演出(昇格振動演出)は、演出ボタン17の有効期間を伴うため、操作促進画像(不透明演出ボタン画像、ゲージ画像)を表示する際の表示効果音や有効期間中に演出ボタン17を操作したときの演出音(成功効果音)が出力されるようになっている。そのため、決め成功演出の演出効果を向上させることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図94に示した演出例によれば、ミッション成功演出時に実行される振動演出(昇格振動演出)の実行期間は、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じとなっている。そのため、演出ボタン17の操作タイミングによって振動演出を十分に体感できなくなるといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図94に示した演出例によれば、モード選択演出中に演出ボタン17や十字キー19が操作されても振動演出が実行されないようになっている。そのため、選択されていない演出モードよりも、選択された演出モードの方が、大当たり期待度が高いと遊技者に勘違いさせるような不都合を防止することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。また、遊技者が驚いてしまうことを防止することができ、遊技者に不快感を与えるような不都合を回避することが可能となる。
なお、確変ミッション演出に係る有効期間の発生中において複数の遊技盤装飾LEDが演出発光を継続するようにしていたが、有効期間の発生直前又は発生開始から演出ボタン17が操作されるか有効時間が経過するまでの間において、複数の有盤装飾LEDの一部又は全部を消灯させ、演出ボタン17の操作又は有効時間の経過によってミッション成功演出を実行する場合に、複数の遊技盤装飾LEDを虹発光させるようにしてもよい。このようにすると、第1画像表示装置70に表示される操作促進画像SGを目立たせると共に、緊迫した場面であることを遊技者に知らしめることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、ミッション成功演出時において第1可動部材73、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17が虹発光するようにしていたが、第1可動部材73及び演出ボタン17が虹発光する一方、複数の遊技盤装飾LEDの一部又は全部が消灯するようにしてもよいし、第1可動部材73が虹発光する一方、演出ボタン17及び複数の遊技盤装飾LEDの一部又は全部が消灯するようにしてもよい。
また、ミッション成功演出を実行する場合に、第1可動部材73、複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹発光を同時に開始するようになっていたが、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから第1可動部材73及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよいし、第1可動部材73の虹発光を先に開始してから複数の遊技盤装飾LED及び演出ボタン17の虹発光を開始するようにしてもよいし、演出ボタン17の虹発光を先に開始してから第1可動部材73及び複数の遊技盤装飾LEDの虹発光を開始するようにしてもよい。
また、ミッション成功演出時に実行される振動演出については、有効期間中の演出ボタン17の操作の有無や操作タイミングに拘らず同じタイミング(例えば、演出ボタン17を操作しない場合の有効期間が経過するタイミングから3秒後)まで実行する(振動演出の実行期間が可変する)ようにしてもよい。
また、ミッション成功演出時に振動演出を実行するようになっているが、ミッション成功演出時には振動演出を実行しないようにしてもよい。
(当該アイコン変化演出及びランプ変化演出の実行中に遊技機への電源供給が停止した後に再開するときの演出例)
図95及び図96を用いて、当該アイコン変化演出及びランプ変化演出の実行中に遊技機1への電源供給が停止した後に再開するときの演出例を説明する。
図95(a)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1、及び、第2表示部70B2に第1保留アイコン(白アイコン)が表示されているときに、「728」のハズレ演出図柄70aが停止表示されたとする。
その後、SPSPリーチ演出が実行される変動演出が開始されると、図95(b)に示すように、演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、第1表示部70B1、及び、第2表示部70B2に表示されている第1保留アイコン(白アイコン)が当該アイコン表示領域70C、第1表示部70B1にそれぞれシフト表示される。
ここで、当該アイコン表示領域70Cにシフト表示された当該アイコンの表示態様が赤アイコンに変化表示することで当該アイコン変化演出が開始され、それに伴って入賞口ランプNRが消灯した状態から赤点滅した状態に変化することでランプ変化演出が開始される。
その後、図95(c)に示すように、変動表示していた演出図柄70aの左右の変動表示領域に「3」の演出図柄70aを停止表示(仮停止表示)しつつ、中央の変動表示領域で演出図柄70aを変動表示させるリーチ演出(ノーマルリーチ)が実行される。
そして、SPリーチに発展すると、図95(d)に示すように、SPリーチ演出が開始されると共に、演出図柄70aが画面左上に縮小表示され、第1保留アイコン表示領域70B、及び、第2保留アイコン表示領域70Dが保留アイコンもろとも消去される。
その後、SPSPリーチに発展すると、図95(e)に示すように、SPSPリーチ演出が開始され、当該アイコンが表示されている当該アイコン表示領域70Cが当該アイコンもろとも消去される。このとき、当該アイコンの消去に伴って入賞口ランプNRが消灯することはなく、入賞口ランプNRでのランプ変化演出は継続したままとなる。
このタイミングで遊技機1への電源供給が停止すると、図95(f)に示すように、画像表示装置が非表示となると共に、入賞口ランプNRが消灯する。
その後、遊技機1への電源供給が再開すると、図96(g)に示すように、画像表示装置には「読み込み中」の文字を含む初期画面が表示されるが、入賞口ランプNRは消灯した状態を維持する。
そして、主制御基板110から送信される第2電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、図96(h)に示すように、画像表示装置には「遊技を再開して下さい」の文字を含む復帰中画面がSPSPリーチ演出(仮停止した大当たり演出図柄が遊技者にとってより価値の高い大当たり演出図柄に昇格するか否かの再抽選演出の実行期間を含む)の実行期間に亘って表示されるが、ここでも入賞口ランプNRは消灯した状態を維持する。
その後、ハズレとなるSPSPリーチ演出の実行期間が終了(演出制御基板130がハズレを示す特図停止指定コマンドを受信)すると、図96(i)に示すように、演出図柄70aの仮停止表示(揺れ変動)を行わずに電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の停止画面(第2待機画面)が表示され、ランプ変化演出が再開されることなく変動演出が終了する。
このとき、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1には、電源供給が停止する前と同じ白アイコンが表示され、当該アイコン表示領域70Cには、当該アイコンが表示されないが、四角形の領域画像が表示されることで当該アイコンの表示スペース(表示領域)が背景画像等の演出画像を表示可能な状態で確保されている状態となる。
その後、次の変動演出が開始されると、図96(j)に示すように、演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、第1表示部70B1、及び、第2表示部70B2に表示されている第1保留アイコン(白アイコン)が当該アイコン表示領域70C、第1表示部70B1にそれぞれシフト表示される。
一方、大当たりとなるSPSPリーチ演出の実行期間が終了(演出制御基板130が大当たりを示す特図停止指定コマンドを受信)すると、図96(k)に示すように、演出図柄70aの仮停止表示(揺れ変動/揺動表示)を行わずに、今回の大当たり遊技(ここでは第1大当たり遊技)の種類を示唆する「777」の大当たり演出図柄70a(電源断前のリーチ状態を形成していた「3↓3」の演出図柄によるリーチ組み合わせとは異なる演出図柄の組み合わせ)、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の停止画面が表示され、入賞口ランプNRでランプ変化演出が再開することなく変動演出が終了する。
なお、SPSPリーチ演出が実行される変動演出だけでなく、その他の変動演出(通常変動が実行される変動演出、短縮変動が実行される変動演出、ノーマルリーチ演出が実行される変動演出、SPリーチ演出が実行される変動演出)についても、その実行中に停止した電源供給が再開して演出の実行期間が終了すると、演出図柄70aの仮停止表示(揺れ変動/揺動表示)が行われずに「753」のハズレ演出図柄70a、又は、電源断前のリーチ状態を形成していた演出図柄によるリーチ組み合わせと同じ演出図柄の組み合わせ又は異なる演出図柄の組み合わせとなる大当たり演出図柄が停止表示(静止表示)されることになる。
また、特殊図柄TZについては、遊技の制御状態が初期化されるのか復旧されるのか、その後の状態が通常遊技状態であるのか特定遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態)であるのかに拘らず、特殊図柄TZについては、同一の表示態様(形状、デザイン)であって演出図柄70aと同じ組み合わせとなる数字で停止表示(静止表示)されることになる。
その後、大当たり遊技のオープニングが開始されると、図96(l)に示すように、画像表示装置には大当たり遊技の種類を示す情報(第1大当たり遊技であることを示す「MAX大当たり」)を含むオープニング演出が開始され、第1保留アイコン表示領域70B、第2保留アイコン表示領域70D、及び、当該アイコン表示領域70Cがアイコンもろとも消去される。
なお、初期画面及び/又は復帰中画面の表示中に入賞口ランプNRが消灯したままとなっているが、ランプ変化演出において用いられない(大当たり当選期待度を示唆しない)点灯態様(例えば白点灯)で入賞口ランプNRを点灯させてもよい。
このように、図95及び図96に示した演出例によれば、演出図柄70aが仮停止表示(揺れ変動)された後に停止表示される変動演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した後、特別図柄の変動時間が経過して特図停止指定コマンド(特図停止指定コマンドを取りこぼした場合であってその後に客待ち状態に移行する場合には、客待ち状態指定コマンド)を受信した場合に、演出図柄70aの仮停止表示(揺れ変動/揺動表示)が行われずに演出図柄70aが停止表示(静止表示)されるようになっている。そのため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図95及び図96に示した演出例によれば、ハズレ変動演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した後において演出図柄70aが停止表示(静止表示)される場合、通常のハズレ演出図柄ではなく、電源復旧時の初期図柄である演出図柄の組み合わせが停止表示(静止表示)されるようになっている。そのため、停止表示(静止表示)する演出図柄を抽選で決定するような煩雑な処理を行わずに済み、遊技の制御状態が復旧する電源復旧であること、及び、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを把握することが可能となる。
また、図95及び図96に示した演出例によれば、大当たり変動演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した後において演出図柄が停止表示(静止表示)される場合、大当たり演出図柄の組み合わせを停止表示(静止表示)するようになっている。そのため、遊技の制御状態が復旧する電源復旧であること、及び、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が大当たり変動演出であったことを把握することが可能となる。
また、図95及び図96に示した演出例によれば、遊技の制御状態が復旧した後において大当たり演出図柄の組み合わせを停止表示(静止表示)する場合、電源供給の停止前にリーチ状態を形成していた演出図柄によるリーチ組み合わせとは異なる大当たり演出図柄の組み合わせを停止表示(静止表示)可能となっている。そのため、電源供給の停止前に停止表示予定だった大当たり演出図柄を意識しなくて済み、電源供給の再開後の表示制御に係る処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図95及び図96に示した演出例によれば、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出に上述した昇格演出の実行期間が含まれる場合に、電源供給が再開して制御状態が復旧した後において昇格演出を実行せずに大当たり演出図柄が停止表示(静止表示)されるようになっている。そのため、演出図柄が停止表示(静止表示)されるまでに無駄な演出が行われないため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が大当たり変動演出であったことを遊技者に即座に把握することが可能となる。
また、図95及び図96に示した演出例によれば、ハズレ変動演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合と、大当たり変動演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧する場合とで、電源供給の再開後の画像表示装置の表示態様(表示画面の種類、表示画面の表示順序)が同一となっている。そのため、ハズレ変動演出の実行中であったのか、大当たり変動演出の実行中であったのかを意識することなくシンプルな表示制御を行うことができ、電源供給の再開後の表示制御に係る処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図95及び図96に示した演出例によれば、特殊図柄TZについては、電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した後において、電源供給が停止する前と同じ表示態様であって、演出図柄70aと同じ組み合わせとなる数字で停止表示(静止表示)されるようになっている。そのため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを把握し易くなる。
また、図95及び図96に示した演出例によれば、当該アイコンの表示中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、復帰中画面の表示が終了してから次の変動演出(演出図柄70aのスクロール)が開始されるまでの間、当該アイコン表示領域70Cには、四角形の領域画像が表示されることで当該アイコンの表示スペース(表示領域)が背景画像等の演出画像を表示可能な状態で確保されるが、当該アイコンが表示されないようになっている。そのため、電源供給が停止した時点で実行されていた変動演出が終了したことを遊技者に把握させることができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図95及び図96に示した演出例によれば、保留アイコンの表示中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、復帰中画面の表示が終了してから次の変動演出が開始されるまでの間、保留アイコン表示領域には、四角形の領域画像が表示されることで保留アイコンの表示スペース(表示領域)が背景画像等の演出画像を表示可能な状態で確保されて、保留アイコンが表示されるようになっている。そのため、電源供給が停止した場合であっても、保留されていた変動演出が消滅していないことを把握することができ、遊技の興趣が低下することを抑制することが可能となる。
また、図95及び図96に示した演出例によれば、ランプ変化演出の実行契機となった当該アイコンに対応する変動演出(入賞口ランプNRを大当たり当選期待度が高い点灯色(青、赤、虹)に変化させることになる特図判定情報の記憶)中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、ランプ変化演出を再開せずに、入賞口ランプNRを大当たり当選期待度を示唆しない報知態様(消灯又は白点灯)とするようになっている。そのため、電源供給の再開後における制御負荷を軽減しつつ、変動演出が実行されてないにも拘らずランプ変化演出が再開されるといった遊技者が困惑する事態を回避することが可能となる。
なお、大当たり変動演出の実行期間が終了した後に、大当たり演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示された状態の停止画面を表示しているが、ハズレのときと同じように電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の第2待機画面を表示してもよい。
また、大当たり変動演出の実行期間が終了した後に、大当たり演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示された状態の停止画面を表示しているが、停止画面を表示せずに大当たり演出図柄70aが表示されない大当たり遊技のオープニング演出を開始してもよい。また、オープニング演出において大当たり遊技の種類を示す情報を表示してもよいし、「777」の大当たり特殊図柄TZを表示してもよいし、電源復旧時の初期図柄である「753」の特殊図柄TZを表示してもよい。
また、ハズレ変動演出の実行期間が終了した後においては、電源復旧時の初期図柄である演出図柄70a、及び、特殊図柄TZを表示し、大当たり変動演出の実行期間が終了した後においては、大当たり演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示された状態の停止画面を表示させずに大当たり遊技のオープニング演出を開始してもよい。
また、変動演出においてリーチ状態の演出図柄70aが表示されずに大当たり遊技が実行されるか否かを煽る(大当たり遊技が実行されることを期待させる)特定演出を実行可能とした場合、その特定演出の実行中に停止した電源供給が再開して制御状態が復旧した後においては、ハズレであれば電源復旧時の初期図柄である演出図柄70aを停止表示(静止表示)し、大当たりであれば大当たり演出図柄70aを停止表示(静止表示)するようにしてもよい。
また、遊技の制御状態が復旧した後において大当たり演出図柄の組み合わせを停止表示(静止表示)する場合、その後に実行される大当たり遊技の種類に対応する複数の大当たり演出図柄の組み合わせのうちの1つを停止表示するようにしてもよい。
この場合、例えば、第1大当たり遊技の実行を示唆する大当たり演出図柄の組み合わせが「333」と「777」であり、第2大当たり遊技の実行を示唆する大当たり演出図柄の組み合わせが「222」と「444」と「666」と「888」であり、第3大当たり遊技の実行を示唆する大当たり演出図柄の組み合わせが「111」と「555」と「999」であるものとする。
そして、電源供給の停止前のリーチ組み合わせが第3大当たり遊技の実行を示唆する大当たり演出図柄の組み合わせの一部を構成する「1↓1」である場合、その後に実行される大当たり遊技が第1大当たり遊技である場合には、「333」と「777」の何れか(リーチ状態を形成していた演出図柄によるリーチ組み合わせとは異なる大当たり演出図柄の組み合わせ)を停止表示し、その後に実行される大当たり遊技が第3大当たり遊技である場合には、「111」と「555」と「999」の何れか(リーチ状態を形成していた演出図柄によるリーチ組み合わせと同じ又は異なる大当たり演出図柄の組み合わせ)を停止表示するようにするとよい。
また、特殊図柄TZについては、電源供給が再開して制御状態が復旧した後において演出図柄70aと同じ組み合わせとなる数字で停止表示(静止表示)するのではなく、演出図柄70aと異なる組合せとなる数字で停止表示(静止表示)するようにしてもよい。
また、電源供給が再開して制御状態が復旧した後が通常遊技状態且つ客待ち状態である場合には、演出図柄70a、及び、特殊図柄TZを停止表示(静止表示)する一方、電源供給が再開して制御状態が復旧した後が特定遊技状態(低確時短遊技状態、高確時短遊技状態)且つ客待ち状態である場合には、演出図柄70aを停止表示(静止表示)せずに、特殊図柄TZを停止表示(静止表示)するようにしてもよい。
(先読みエフェクト演出、保留アイコン変化演出及びランプ変化演出の実行中に遊技機への電源供給が停止した後に再開するときの演出例)
図97及び図98は、先読みエフェクト演出、保留アイコン変化演出及びランプ変化演出の実行中に遊技機への電源供給が停止した後に再開するときの演出例を示す図である。
図97(a)に示すように、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1、第2表示部70B2、及び、第3表示部70B3に第1保留アイコン(白アイコン)が表示されているときに、「728」のハズレ演出図柄70aが停止表示されたとする。
その後、事前変動となる変動演出が開始されると、図97(b)に示すように、演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、第1表示部70B1、第2表示部70B2、及び、第3表示部70B3に表示されている第1保留アイコン(白アイコン)が当該アイコン表示領域70C、第1表示部70B1、及び、第2表示部70B2にそれぞれシフト表示される。
ここで、変動表示を開始する演出図柄70aの周囲にエフェクト画像EFが表示されることで先読みエフェクト演出の1回目の演出が開始され、第2表示部70B2にシフト表示された第1保留アイコン(アイコン最終表示態様=赤アイコン)の表示態様が青アイコンに変化表示することで保留アイコン変化演出が開始され、それに伴って入賞口ランプNRが消灯した状態から青点滅した状態に変化することでランプ変化演出が開始される。
その後、図97(c)に示すように、演出図柄70aの周囲に表示されていたエフェクト画像EFが消去されると共に、演出図柄70aが高速でのスクロールを開始する。そして、変動時間が経過すると、図97(d)に示すように、ハズレを示す演出図柄70aが仮停止表示した後に、「259」のハズレ演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示される。
その後、事前変動となる変動演出が開始されると、図97(e)に示すように、演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、第1表示部70B1、及び、第2表示部70B2に表示されている第1保留アイコンが当該アイコン表示領域70C、及び、第1表示部70B1にそれぞれシフト表示される。
ここで、変動表示を開始する演出図柄70aの周囲にエフェクト画像EFが表示されることで先読みエフェクト演出の2回目の演出が開始され、保留アイコン変化演出、及び、ランプ変化演出は継続したままとなる。
そして、図97(f)に示すように、演出図柄70aの周囲に表示されていたエフェクト画像EFが消去されると共に、演出図柄70aが高速でのスクロールを開始する。このタイミングで遊技機1への電源供給が停止すると、図97(g)に示すように、画像表示装置が非表示となると共に、入賞口ランプNRが消灯する。
その後、遊技機1への電源供給が再開すると、図97(h)に示すように、画像表示装置には「読み込み中」の文字を含む初期画面が表示されるが、入賞口ランプNRではランプ変化演出を再開することなく消灯した状態を維持する。
そして、主制御基板110から送信される第2電源復旧指定コマンドを演出制御基板130が受信すると、図98(i)に示すように、画像表示装置には「遊技を再開して下さい」の文字を含む復帰中画面が事前変動の実行期間に亘って表示されるが、ここでも入賞口ランプNRは消灯した状態を維持する。
その後、事前変動の実行期間が終了(演出制御基板130がハズレを示す特図停止指定コマンドを受信)すると、図98(j)に示すように、演出図柄70aの仮停止表示(揺れ変動)を行わずに電源復旧時の初期図柄である「753」の演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが停止表示(静止表示)された状態の停止画面が表示され、ランプ変化演出が再開することなく事前変動が終了する。
このとき、第1保留アイコン表示領域70Bの第1表示部70B1には、電源供給が停止する前の青アイコンではない白アイコンが表示され、当該アイコン表示領域70Cには、当該アイコンが表示されないが、四角形の領域画像が表示されることで当該アイコンの表示スペース(表示領域)が背景画像等の演出画像を表示可能な状態で確保されている状態となる。
その後、SPSPリーチ演出が実行される変動演出が開始されると、図98(k)に示すように、演出図柄70aの変動表示が開始されると共に、第1表示部70B1に表示されている第1保留アイコン(白アイコン)が当該アイコン表示領域70Cにシフト表示される。
ここで、新たに実行された当該アイコン変化演出に関する抽選に当選すると、その結果に応じて当該アイコン表示領域70Cにシフト表示された当該アイコンの表示態様が青アイコンに変化表示することで当該アイコン変化演出が開始される。一方、ランプ変化演出に関する抽選については新たに実行されないため、入賞口ランプNRは消灯した状態を維持してランプ変化演出が再開されることはない。
その後、図98(l)に示すように、画像表示装置に表示されるセリフウィンドウに味方Aが発したセリフが表示されると共に、音声出力装置9からセリフに応じた音声「チャンス到来よ!」が表示されることでセリフ予告演出が実行される。
そして、図98(m)に示すように、変動表示していた演出図柄70aの左右の変動表示領域に「3」の演出図柄70aを停止表示(仮停止表示)しつつ、中央の変動表示領域で演出図柄70aを変動表示させるリーチ演出(ノーマルリーチ)が実行される。
その後、SPリーチに発展すると、図98(n)に示すように、SPリーチ演出が開始されると共に、演出図柄70aが画面左上に縮小表示され、第1保留アイコン表示領域70B、及び、第2保留アイコン表示領域70Dが消去される。
そして、SPSPリーチに発展すると、図98(o)に示すように、SPSPリーチ演出が開始され、当該アイコン表示領域70Cが当該アイコンもろとも消去される。
その後、大当たりとなるSPSPリーチ演出の実行期間が終了(演出制御基板130が大当たりを示す特図停止指定コマンドを受信)すると、図98(p)に示すように、今回の大当たり遊技(ここでは第1大当たり遊技)の種類を示唆する「333」の大当たり演出図柄70a、及び、特殊図柄TZが仮停止表示(揺れ変動)された後に停止表示されて変動演出が終了する。
なお、初期画面及び/又は復帰中画面の表示中に入賞口ランプNRが消灯したままとなっているが、ランプ変化演出において用いられない(大当たり当選期待度を示唆しない)点灯態様(例えば白点灯)で入賞口ランプNRを点灯させてもよい。
また、変動演出(演出図柄70aの仮停止表示(揺れ変動))中に特図停止指定コマンドを受信できない場合には、仮停止表示(揺れ変動)している演出図柄70aが停止表示することなく、仮停止表示(揺れ変動)を継続することになる。
このように、図97及び図98に示した演出例によれば、先読みエフェクト演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、復旧時に記憶されていた特図判定情報に対応する変動演出において連続予告演出を再開させないようになっている。そのため、電源供給の停止によって連続予告演出の予告対象が不明のまま演出が進行してしまうといった不都合を回避することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。なお、他の連続予告演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合についても同様となる。
また、図97及び図98に示した演出例によれば、特別アイコンとして表示されている(最終表示態様までは変化していない場合、及び、最終表示態様まで変化している場合を含む)保留アイコンの表示中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、特別アイコンとして表示されていた保留アイコンを通常アイコンとして表示するようになっている。そのため、電源供給の停止時の保留アイコンの表示態様を意識しないで済み、電源供給の再開後の表示制御に係る処理負荷を軽減することが可能となる。
また、図97及び図98に示した演出例によれば、アイコン変化演出の実行中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合、復旧時に記憶されていた特図判定情報に対応する変動演出において、保留アイコン変化演出は実行しないが当該アイコン変化演出を再び実行可能となっている。そのため、電源供給の停止によってアイコン変化演出が終了することに伴う遊技者の不満感を軽減することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図97及び図98に示した演出例によれば、復旧時に記憶されていた特図判定情報に対応する変動演出の実行中において、当該アイコン変化演出を再び実行する場合であっても、電源供給の停止前に示唆していた段階の続きからは実行しないようになっている。そのため、今回の変動演出の内容に則したアイコン変化演出を実行することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、図97及び図98に示した演出例によれば、ランプ変化演出の実行契機となった保留アイコンに対応する変動演出(入賞口ランプNRを大当たり当選期待度が高い点灯色(青、赤、虹)に変化させることになる特図判定情報の記憶)中に停止した電源供給が再開して遊技の制御状態が復旧した場合であっても、ランプ変化演出を再開せずに、入賞口ランプNRを、大当たり当選期待度を示唆しない報知態様(消灯又は白点灯)とするようになっている。そのため、電源供給の再開後における制御負荷を軽減しつつ、変動演出が実行されてないにも拘らずランプ変化演出が再開されるといった遊技者が困惑する事態を回避することが可能となる。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。なお、第2実施形態では、遊技者が操作可能な操作手段として、演出ボタン17の他に演出レバー装置23が設けられている点で第1実施形態と相違する。
まず、図99を用いて、遊技機1の構成について説明する。図99は、第2実施形態における遊技機1の正面図の一例である。なお、第1実施形態と同一の部分についての説明は省略する。
図99に示すように、上皿11の中央底面側の部分には、演出ボタン装置16と表裏を為すように、入力装置として機能する演出レバー装置23が設けられている。
演出レバー装置23は、演出ボタン装置16と表裏をなすように上皿11の中央底面側に設けられており、遊技者が手前側に引っ張り操作することが可能な演出レバー24と、演出レバー24に対する操作を検出する演出レバー検出スイッチ(図示省略)と、演出レバー24を振動させるためのレバー振動モータ(図示省略)とが設けられており、演出レバー24を操作することで遊技者が遊技機1へ所定の情報を入力可能となっている。
なお、演出ボタン装置16と演出レバー装置23とは、上皿11に設けられているため、演出ボタン17を振動させるボタン振動モータが駆動すると、その振動が伝達部材の役割を果たす上皿11を介して演出レバー24に伝達される。一方、演出レバー24を振動させるレバー振動モータが駆動されると、その振動が上皿11を介して演出ボタン17に伝達される。つまり、一方の操作部を遊技者が手で操作しているときに、他方の操作部を振動させる振動演出(先読み振動演出、セリフ予告演出、ステップアップ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出、再抽選演出、確定演出等に係る操作部の有効期間を伴う/伴わない振動演出)が実行されると、その振動が他方の操作部を介して遊技者の手に伝達されるようになっている。
また、演出ボタン装置16と演出レバー装置23とは、ガラス枠4に取り付けられる上皿11に設けられているため、演出ボタン17を振動させるボタン振動モータが駆動すると、その振動が伝達部材の役割を果たす上皿11及びガラス枠4を介して発射ハンドルにも伝達されるようになっている。さらに、演出レバー24を振動させるレバー振動モータが駆動されると、その振動が上皿11及びガラス枠4を介して演出ボタン17に伝達されるようになっている。
(決め演出パターン決定テーブル)
図100は、第2実施形態における決め演出の演出パターンを決定する際に参照される決め演出パターン決定テーブルを示す図である。
図100に示すように、決め演出パターン決定テーブルには、演出モード、大当たり判定結果、変動演出パターン種別、各決め演出パターンの選択率(%)、選択される決め演出パターンが対応付けられており、参考として各決め演出パターンの演出構成(有効示唆演出、有効期間、演出内容)が記載されている。
「有効示唆演出」とは、有効期間が発生する可能性があることを示唆する導入演出であり、具体的には、演出ボタン17を模した半透明演出ボタン画像や演出レバー24を模した半透明演出レバー画像を第1画像表示装置70に移動表示させると共に、特定位置に向けて半透明演出ボタン画像や半透明演出レバー画像を集合させていく演出である。
「有効期間(単打5秒)」とは、決め演出における有効期間が演出ボタン17又は演出レバー24の1回の操作又は5秒が経過することで終了することを示している。
有効期間の欄の「操作対象」とは、有効期間中に操作が有効となる操作部(演出ボタン17、演出レバー24)の種別を示しており、「演出ボタン」であれば演出ボタン17の操作が有効となり、「演出レバー」であれば演出レバー24の操作が有効となる。
「促進演出」とは、有効期間中に操作部(演出ボタン17、演出レバー24)の操作を促す演出であり、具体的には、有効示唆演出を実行せずに又は有効示唆演出を実行した結果として、不透明演出ボタン画像又は不透明演出レバー画像を特定位置に表示させると共に、有効期間の残り時間をゲージの長さによって示すゲージ画像を表示させる演出となっている。
促進演出の欄の「通常ボタン白」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出していない通常状態であって白発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が白発光することを示している。
「突出ボタン赤」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって赤発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が赤発光することを示している。
「突出ボタン虹」とは、上述した不透明演出ボタン画像として、突出している突出状態であって虹発光している演出ボタン17を模したボタン画像が表示されると共に、演出ボタン17が虹発光することを示している。
「通常レバー」とは、上述した不透明演出レバー画像として、所定サイズの演出レバー24を模した演出レバー画像が表示されることを示している。
「大レバー虹」とは、上述した不透明演出レバー画像として、所定サイズよりも大きい演出レバー24を模した演出レバー画像が表示されることを示している。
有効期間の欄の「操作部状態」とは、有効期間中の操作部(演出ボタン17、演出レバー24)の状態を示しており、「通常」とは、対象の操作部が演出ボタン17であれば突出していない通常状態であり、「突出」とは、対象の操作部が演出ボタン17であれば突出している突出状態であることを示している。なお、演出レバー24には突出状態がないため通常状態のみとなっている。
決め演出態様の欄の「失敗」とは、第1可動部材73が動作せずに第1画像表示装置70の画面が暗色に変化することで、大当たり遊技が実行されないことを示唆する決め失敗演出が実行されることを示している。
「成功」とは、第1可動部材73が最大動作位置まで動作して虹色に発光すると共に、第1画像表示装置70に成功エフェクト画像が表示されることで、大当たり遊技が実行されることを示唆する決め成功演出が実行されることを示している。
ボタン振動の欄の「強振動(4秒→5秒)」とは、演出ボタン17を振動させるためのバイブレーターが決め成功演出の開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から4秒に亘って強振動した後に1秒のインターバルを挟んで5秒に亘って強振動する強振動演出(決め成功振動演出)が実行されることを示している。
ボタン発光の欄の「虹発光(11秒)」とは、演出ボタン17を発光させるための演出ボタンLEDが決め成功演出の開始時(=演出ボタン17の操作時又は有効期間の終了時)から11秒間(演出ボタン17が強振動しているよりも長い期間)に亘って虹発光することを示している。なお、操作対象が演出レバー24であっても演出ボタン17が虹発光するようになっている。
各促進演出の大当たり期待度は、「通常ボタン白」<「突出ボタン赤」<「通常レバー」<「突出ボタン虹」=「大レバー虹」となっている。また、各操作部状態の大当たり期待度は、「通常」<「突出」となっている。
図100に示す決め演出パターン決定テーブルの第1の特徴としては、決め成功演出が実行される場合には、有効期間を発生させて演出ボタン17又は演出レバー24を振動させる振動演出(決め成功振動演出)が実行される点が挙げられる。そのため、大当たり遊技が実行されることを効果的に報知することが可能となり、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図100に示す決め演出パターン決定テーブルの第2の特徴としては、変動演出中に発生する有効期間としては最も長い期間に亘って有効期間が発生する点が挙げられる。そのため、遊技者が演出ボタン17の操作を逸してしまうような不都合を抑制することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図100に示す決め演出パターン決定テーブルの第3の特徴としては、変動演出中に発生する強振動演出としては最も長い期間に亘って演出ボタン17又は演出レバー24が振動する点が挙げられる。そのため、決め成功演出時の遊技者の高揚感を効果的に煽ることができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
図100に示す決め演出パターン決定テーブルの第4の特徴としては、演出ボタン17又は演出レバー24の振動期間よりも演出ボタン17の虹発光の方が長い期間に亘って行われる点が挙げられる。そのため、演出ボタン17又は演出レバー24の振動が終了した後も遊技者の高揚感を維持することができ、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態では、変動演出の開始から所定時間が経過すると3つの演出図柄70aが全て仮停止(揺れ動作)するようになっているが、左右の演出図柄70aは停止して中央の演出図柄70aだけが仮停止(揺れ動作)するようにしてもよい。このとき、3つの演出図柄70aが全て揺らぎ動作(演出動作)を行ってもよいし、左右の演出図柄70aは揺らぎ動作(演出動作)せずに中央の演出図柄70aだけが揺らぎ動作(演出動作)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出図柄70aの仮停止時に装飾部を構成する触覚画像SKおよび図柄エフェクト画像ZEが揺らぎ動作(演出動作)するようになっているが、触覚画像SKと図柄エフェクト画像ZEの何れか一方のみが揺らぎ動作(演出動作)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出図柄70aの仮停止時に六角形状のベース画像および数字部(識別文字)からなる識別部が揺らぎ動作(演出動作)を行わないようになっているが、識別部のテクスチャ(表面の模様等)に揺らぎ動作(演出動作)を行わせるようにしてもよいし、識別部に発光エフェクトを加えることで揺らぎ動作(演出動作)を行わせるようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出図柄70aの仮停止として演出図柄70aが上下に揺れ動作するようになっているが、演出図柄70aが拡縮動作するようにしてもよい。この場合、仮停止中に開始時コマンドを受信すると、演出図柄70aが停止位置よりも縮小する方向にズレている(通常サイズよりも小さい)場合および拡大する方向にズレている(通常サイズよりも大きい)場合は、通常サイズとなって停止位置に表示されるようにするとよい。
また、本実施形態では、演出図柄70aの仮停止として演出図柄70aが上下に揺れ動作するようになっているが、演出図柄70aは揺れ動作せずに、装飾部や数字部がベース画像からはみ出すように揺らぎ動作するようにしてもよい。この場合、仮停止中に開始時コマンドを受信すると、装飾部や数字部がベース画像からはみ出す方向にズレている場合は、ベース画像内に収まる状態となって停止位置に表示されるようにするとよい。
また、本実施形態では、特定遊技状態(時短遊技状態、確変遊技状態)において、演出図柄70aが数字部(識別文字)のみで構成されているため、演出図柄70aの仮停止時に装飾部の揺らぎ動作(演出動作)が行われないようになっているが、演出図柄70aを数字部(識別文字)と図柄エフェクト画像からなる装飾部とで構成し、演出図柄70aの仮停止時に図柄エフェクト画像が揺らぎ動作(演出動作)するようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出図柄70aの仮停止の延長中における枠用照明装置10や盤用照明装置76について言及していなかったが、演出図柄70aの仮停止の延長中において枠用照明装置10を構成する複数の発光部の少なくとも1つを延長前の仮停止中と同じ態様(変動中よりも低輝度となる発光態様、変動中よりも変化や動きの少ない発光態様)としてもよいし、盤用照明装置76を構成する複数の発光部の少なくとも1つを延長前の仮停止中と同じ発光態様(変動中よりも低輝度となる発光態様、変動中よりも変化や動きの少ない発光態様、消灯)としてもよい。この場合、次に開始時コマンドを受信すると枠用照明装置10や盤用照明装置76が変動中に応じた発光態様に変化(切り替わる)ことになる。
また、本実施形態では、ハズレ態様の演出図柄70aの本停止時に特殊図柄TZが予め定められたハズレ態様(「248」)で本停止するようになっているが、演出図柄70aと同じ数字となるハズレ態様で本停止するようにしてもよい。また、大当たり態様の演出図柄70aの本停止時に特殊図柄TZが予め定められた大当たり態様(「333」)で本停止するようになっているが、演出図柄70aと同じ数字となる大当たり態様で本停止するようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出図柄70aの仮停止中に主制御部110mから送信された開始時コマンド(特図保留数指定コマンド、特別図柄指定コマンド、特図変動パターン指定コマンド)を演出制御部130mが受信したときに、特殊図柄TZおよびランプ図柄LZの変動表示が継続したままとなっているが、演出図柄70aと同様に瞬間的に導出表示してから変動表示を開始するようにしてもよい。この場合、特殊図柄TZについては、予め定められた停止位置からズレている特殊図柄TZを停止位置に表示するとよい。
また、本実施形態では、当該アイコンTIの表示中に開始時コマンド又は客待ち状態指定コマンドを受信すると、当該アイコンTIが1フレーム分の非アニメーションで消去されるようになっているが、停止時コマンドの受信に基づく当該アイコンTIの消去にかかる10フレーム、保留アイコンHIのシフト表示にかかる20フレームおよび保留アイコンの追加表示にかかる10フレームよりも短ければよく、例えば5フレーム分のアニメーションで消去されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、特図保留数よりも多い数の保留アイコンの表示中に開始時コマンドを受信すると、余剰分の保留アイコンHIを1フレーム分の非アニメーションで消去するようになっているが、停止時コマンドの受信に基づく当該アイコンTIの消去にかかる10フレーム、保留アイコンHIのシフト表示にかかる20フレームおよび保留アイコンの追加表示にかかる10フレームよりも短いフレーム数であればよく、例えば5フレーム分のアニメーションで消去されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、特図保留数が所定数となる開始時コマンドを演出制御部130mが受信することで、主制御部110mから通知された特図保留数と演出制御部130mが記憶(把握)していた特図保留数との間にコマンド異常に起因する不整合(同一数である異常、増加方向への乖離がある異常)が生じるような場合には、所定数よりも1つ多い数の保留アイコンを表示した後に所定数の保留アイコンを表示するようになっているが、所定数よりも1つ多い数の保留アイコンを表示せずに所定数の保留アイコンをそのまま表示するようにしてもよい。
また、本実施形態では、特図保留数が所定数となる開始時コマンドを演出制御部130mが受信することで、主制御部110mから通知された特図保留数と演出制御部130mが記憶(把握)していた特図保留数との間にコマンド異常に起因する不整合(同一数である異常、増加方向への乖離がある異常)が生じるような場合には、この開始時コマンドの受信に応じて実行される変動演出中に当該アイコンを表示するようになっているが、開始時コマンドの受信に応じて実行される変動演出中に当該アイコンを表示しないようにしてもよい。
また、本実施形態では、演出モードの種類に拘らず通常アイコンが白アイコンとなっているが、演出モードや遊技状態の種類に応じて通常アイコンの形態(形状、色等)を異ならせてもよい。この場合、演出モードの種類に拘らず特別アイコンはキャラアイコンとしてもよいし、演出モードや遊技状態の種類に応じて特別アイコンの形態(形状、色等)を異ならせてもよい。
また、演出モードや遊技状態の種類に応じて通常アイコンの形態(形状、色等)を異ならせる場合には、通常アイコンの形態によって変動演出中における動作態様(演出動作の態様)を異ならせてもよい。さらに、演出モードや遊技状態の種類に応じて特別アイコンの形態(形状、色等)を異ならせる場合にも、特別アイコンの形態によって変動演出中における動作態様(演出動作の態様)を異ならせてもよい。
また、本実施形態では、アイコン変化演出の結果として表示されるものが特別アイコンしかなかったが、特別アイコンへの変化を示唆する(特別アイコンへの変化の過程で表示される)特殊アイコンや特定のリーチ演出(例えば、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出)が実行されることを示唆する特定アイコンを設けてもよい。この場合には、特殊アイコンや特定アイコンの形態や演出動作の態様を通常アイコンや特別アイコンの形態や演出動作の態様と異ならせるとよい。
また、本実施形態では、入賞時コマンドとしての特図保留数指定コマンドの先読み指定コマンドの両方を正常に受信した場合に保留アイコンが表示されるようにしたが、特図保留数指定コマンドを受信して先読み指定コマンドを正常に受信していない場合には保留アイコンを表示する一方、特図保留数指定コマンドを正常に受信せずに先読み指定コマンドを正常に受信した場合には保留アイコンを表示しないようにしてもよいし、その逆としてもよい。なお、特図保留数指定コマンドと先読み指定コマンドの何れか一方だけを受信して保留アイコンを表示する場合には、この保留アイコンに対するアイコン変化演出が実行されないようにしてもよい。
また、本実施形態では、遊技者による演出ボタン17の操作によって演出モードを変更することができないようになっていたが、演出ボタン17の操作によって演出モードを変更できるようにしてもよい。この場合には、演出制御部130mがコマンドを正常に受信できないコマンド異常に基づく演出図柄70aの仮停止期間の延長中には、演出モードを変更するための操作を受け付けない、つまり、演出ボタン17の操作に基づく演出モードの変更を規制するようにするとよい。
また、本実施形態では、演出ボタン17の操作を行わずに保留アイコン変化演出が実行されるようになっているが、保留アイコンを演出ボタン17の操作を促すボタンアイコンとして表示し、演出ボタン17が有効となるボタンアイコンの表示中に演出ボタン17が操作されたことに応じて、ボタンアイコンを通常アイコン、特別アイコンおよび特定アイコンの何れかに変化させる操作変化演出を実行するようにしてもよい。この場合、操作変化演出では、演出ボタン17を所定の割合で第1操作態様(非振動、待機位置にある非突出状態)から第2操作態様(振動、演出位置にある突出状態)に変化させるようにしてもよい。この場合、操作変化演出において演出ボタン17が第1操作態様から第2操作態様に変化する割合よりも、上述したセリフ予告演出や決め演出において演出ボタン17が第1操作態様から第2操作態様に変化する割合の方が高くなるようにするとよい。
また、本実施形態では、有効示唆演出において実行される演出ボタン画像の表示態様を半透明としているが、半透明ではなくアウトラインだけの演出ボタン画像としてもよいし、シルエットだけの演出ボタン画像としてもよい。
また、本実施形態では、リーチ前予告演出(セリフ予告演出、ステップアップ予告演出)や発展演出が実行されるときに演出ボタン17の振動演出(ボタン振動モータの作動)を実行可能となっているが、ガラス枠4に枠可動部材を設け、リーチ前予告演出や発展演出において演出ボタン17の振動演出が実行されるときに枠可動部材を動作させる動作演出を実行するようにしてもよいし、振動演出の代わりに枠可動部材を動作させる動作演出を実行するようにしてもよい。
また、本実施形態では、リーチ後予告演出(擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出、確定演出)の実行時や図柄揃い時に演出ボタン17の振動演出を実行可能となっているが、ガラス枠4に枠可動部材を設け、図柄揃い時において演出ボタン17の振動演出が実行されるときに枠可動部材を動作させる動作演出を実行するようにしてもよいし、振動演出の代わりに枠可動部材を動作させる動作演出を実行するようにしてもよい。
また、本実施形態では、SPリーチ演出やSPSPリーチ演出の実行中において、当該リーチ演出が行われていることを示すタイトル表示を行っていなかったが、大当たり期待度が異なる表示態様(白文字、白文字よりも大当たり期待度が高い赤文字、大当たりが確定する虹文字等)の何れかによってタイトル表示を行うようにしてもよく、タイトル表示を白文字で表示した後に赤文字や虹文字に変化させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、カットイン演出をSPリーチ演出の終盤に行うようになっていたが、SPリーチ演出の中盤(第1期間)又は終盤(第2期間)に行うようにし、SPリーチ演出の中盤にカットイン演出を行う場合よりも、SPリーチ演出の終盤にカットイン演出を行う場合の方が、演出ボタン17が突出状態となり易い(突出状態となる割合が高くなる)ようにしてもよい。
また、本実施形態では、発展演出において演出ボタン17を長押し操作させる有効期間を発生させるようになっていたが、発展演出以外の大当たり予告演出として演出ボタン17を長押しさせる有効期間を発生させると共に、有効期間中の長押し期間に応じて演出を進展させる操作進展演出を実行可能としてもよい。この場合には、有効期間における複数の判定タイミングで長押しが継続していることを判定し、その判定結果に基づいて、演出をどの段階まで進展させるかを決定するようにすると良い。
また、本実施形態では、可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74)の動作及び/又は2番目に仮停止する演出図柄70を用いてリーチとなるか否かを煽るリーチ煽り演出を実行しないようになっていたが、リーチ煽り演出を実行するようにしてもよい。この場合、通常遊技状態において、第1変動演出(第1特別図柄の変動表示)が実行される場合には、リーチ煽り演出を実行可能とする一方、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、リーチ煽り演出を実行しない又は第1変動演出よりも実行され難い(実行される割合が低い)ようにしてもよいし、特定遊技状態において、第2変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、リーチ煽り演出を実行可能とする一方、第1変動演出(第2特別図柄の変動表示)が実行される場合には、リーチ煽り演出を実行しない又は第2変動演出よりも実行され難い(実行される割合が低い)ようにしてもよい。
(本実施形態に記載された発明の内容)
従来の遊技機では、始動条件の成立に基づき取得した判定情報に基づき、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かを判定し、当該判定の結果に応じた変動演出を実行する遊技機が一般的である。このような遊技機では、変動演出において様々な演出を行うことで遊技の興趣を高めている(例えば、特開2019−033816号公報参照)。しかしながら、上記特許文献に記載されたような遊技機では、変動演出に改善の余地があり、遊技の興趣が乏しいという問題があった。
◆上記課題を解決するための第1の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出と前記第2変動演出とを複数の変動演出パターンの何れかで実行し、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第2変動演出が実行される場合の方が、実行される前記変動演出パターンの種類が多くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第2の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出と前記第2変動演出とを複数の変動演出パターンの何れかで実行し、前記通常遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合の方が、同一の変動演出パターンで前記第1変動演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第3の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、十字キー19)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記操作手段の操作に応じて前記変動演出に用いられる演出要素(演出モード、BGM、音量、光量等)を複数の演出要素の何れかに変更可能であり、前記特定遊技状態における前記第1変動演出の実行中に、前記第2変動演出に用いられる前記演出要素を変更可能となっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第4の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、十字キー19)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記操作手段の操作に応じて前記変動演出に用いられる演出要素(演出モード、BGM、音量、光量等)を複数の演出要素の何れかに変更可能であり、前記特定遊技状態における前記第2変動演出の実行中に、前記第1変動演出に用いられる前記演出要素を変更可能となっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第5の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記変動演出において所定演出(変動前動作、先読みエフェクト演出等)を実行してから前記演出図柄を変動表示させることが可能であり、前記通常遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合と、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合とで、前記所定演出が実行される割合が異なっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第6の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記変動演出において所定演出(変動前動作、先読みエフェクト演出等)を実行してから前記演出図柄を変動表示させることが可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合と、前記特定遊技状態中に前記第2変動演出が実行される場合とで、前記所定演出が実行される割合が異なっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第7の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に有効期間を発生させると共に、前記有効期間中の前記操作手段の操作に応じて所定の演出を行う操作演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)を実行可能であり、前記通常遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記操作演出が実行され難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第8−1の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に有効期間を発生させると共に、前記有効期間中の前記操作手段の操作に応じて所定の演出を行う操作演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)を実行可能であり、前記第1変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される特定変動演出(リーチ変動演出)を含み、前記通常遊技状態中に特別結果となる前記特定変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記特定変動演出が実行される場合の方が、前記第1演出中に前記操作演出が実行され難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、上記課題を解決するための第8−2の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に有効期間を発生させると共に、前記有効期間中の前記操作手段の操作に応じて所定の演出を行う操作演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)を実行可能であり、前記通常遊技状態中に特別結果(大当たり結果)となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記操作演出の実行回数が少なくなり易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第9の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に有効期間を発生させると共に、前記有効期間中の前記操作手段の操作に応じて所定の演出を行う操作演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)を実行可能であり、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第2変動演出が実行される場合の方が、前記操作演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第10−1の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に有効期間を発生させると共に、前記有効期間中の前記操作手段の操作に応じて所定の演出を行う操作演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)を実行可能であり、前記第1変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される第1特定変動演出(リーチ変動演出)を含み、前記第2変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される第2特定変動演出(リーチ変動演出)を含み、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1特定変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第2特定変動演出が実行される場合の方が、前記第1演出中に前記操作演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、上記課題を解決するための第10−2の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に有効期間を発生させると共に、前記有効期間中の前記操作手段の操作に応じて所定の演出を行う操作演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第2変動演出が実行される場合の方が、前記操作演出の実行回数が多くなり易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第11の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出(先読み振動演出時、セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時、カットイン演出時等の振動演出)を実行可能であり、前記通常遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記振動演出が実行され難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第12−1の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出(先読み振動演出時、セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時等の振動演出)を実行可能であり、前記第1変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される第1特定変動演出(リーチ変動演出)を含み、前記通常遊技状態中に特別結果となる前記第1特定変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1特定変動演出が実行される場合の方が、前記第1演出中に前記振動演出が実行され難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、上記課題を解決するための第12−2の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出(先読み振動演出時、セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時等の振動演出)を実行可能であり、前記通常遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記振動演出の実行回数が少なくなり易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第13の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出(先読み振動演出時、セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時、カットイン演出時等の振動演出)を実行可能であり、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第2変動演出が実行される場合の方が、前記振動演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第14−1の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出(先読み振動演出時、セリフ予告演出時、SU予告演出時、擬似連演出時等の振動演出)を実行可能であり、前記第1変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される第1特定変動演出(リーチ変動演出)を含み、前記第2変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される第2特定変動演出(リーチ変動演出)を含み、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1特定変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第2特定変動演出が実行される場合の方が、前記第1演出中に前記振動演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、上記課題を解決するための第14−2の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出(先読み振動演出時、セリフ予告演出時、SU予告演出時、擬似連演出時等の振動演出)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第2変動演出が実行される場合の方が、前記振動演出の実行回数が多くなり易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第15の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記特別遊技の実行中に特別遊技演出(大当たり遊技演出)を実行可能であり、前記特定遊技状態における前記第1変動演出と、前記特定遊技状態における前記第2変動演出とでは、異なる態様(リーチ演出の有無、当該アイコンの有無、背景画像の種類、BGMの種類等)で演出を実行するが、前記特定遊技状態における前記第1変動演出後の前記特別遊技演出と、前記特定遊技状態における前記第2変動演出後の前記特別遊技演出とでは、共通の態様で演出を実行可能となっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第16の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、複数の演出モード(演出モードA〜G)の何れかに制御可能であり、前記通常遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記演出モードの変化が発生し難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第17の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、複数の演出モード(演出モードA〜G)の何れかに制御可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に前記第2変動演出が実行される場合の方が、前記演出モードの変化が発生し易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第18の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記演出図柄が停止表示することを示唆する停止示唆演出(アイキャッチ演出、発光エフェクト演出等)を実行可能であり、前記通常遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記停止示唆演出が実行され難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第19の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記演出図柄が停止表示することを示唆する停止示唆演出(アイキャッチ演出、発光エフェクト演出等)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第2変動演出が実行される場合の方が、前記停止示唆演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第20−1の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に前記特別遊技が実行される期待度を示唆する複数種類の予告演出(セリフ予告演出、ステップアップ予告演出、擬似連演出、発展演出、ルーレット予告演出、カットイン演出等)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記通常遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合の方が、実行される前記予告演出の種類数が多くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、上記課題を解決するための第20−2の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に前記特別遊技が実行される期待度を示唆する複数種類の予告演出(セリフ予告演出、ステップアップ予告演出、擬似連演出、発展演出、ルーレット予告演出、カットイン演出等)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に前記第2変動演出が実行される場合の方が、実行される前記予告演出の種類数が多くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第21−1の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に前記特別遊技が実行される期待度を示唆する予告演出(リーチ前予告演出、リーチ後予告演出等)を実行可能であり、前記予告演出には、第1予告演出(リーチ前予告演出)と、第2予告演出(リーチ後予告演出等)とがあり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記通常遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記第1予告演出の実行回数が多くなり易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、上記課題を解決するための第21−2の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記特別遊技が実行される期待度を示唆する予告演出(リーチ前予告演出、リーチ後予告演出等)を実行可能であり、前記予告演出には、第1予告演出(リーチ前予告演出)と、第2予告演出(リーチ後予告演出等)とがあり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に前記第2変動演出が実行される場合の方が、前記第1予告演出の実行回数が多くなり易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第22の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、所定の態様で動作可能な可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74等)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に前記可動部材の動作を伴う特定演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出等)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記通常遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記特定演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第23の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、所定の態様で動作可能な可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74等)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記可動部材の動作を伴う特定演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出等)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に前記第2変動演出が実行される場合の方が、前記特定演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第24の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動領域(第1始動口)への遊技媒体の入賞に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動領域(第2始動口)への遊技媒体の入賞に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1始動領域への遊技媒体の入賞に基づき音出力部から所定音(第1〜第4発生報知音等)を出力可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1始動領域に遊技媒体が入賞した場合よりも、前記通常遊技状態中に前記第1始動領域に遊技媒体が入賞した場合の方が、前記所定音が出力され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第25の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動領域(第1始動口)への遊技媒体の入賞に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動領域(第2始動口)への遊技媒体の入賞に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1始動領域又は前記第2始動領域への遊技媒体の入賞に基づき音出力部から所定音(第1〜第4発生報知音等)を出力可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1始動領域に遊技媒体が入賞した場合よりも、前記特定遊技状態中に前記第2始動領域に遊技媒体が入賞した場合の方が、前記所定音が出力され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第26の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて複数の演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて複数の演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に前記複数の演出図柄を特定の組み合わせ(チャンス目、同色、擬似図柄を含む出目等)で仮停止させる特定演出(先読みチャンス目演出、擬似連演出)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記通常遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記特定演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第27の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて複数の演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて複数の演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記複数の演出図柄を特定の組み合わせ(チャンス目、同色、擬似図柄を含む出目等)で仮停止させる特定演出(先読みチャンス目演出、擬似連演出)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に前記第2変動演出が実行される場合の方が、前記特定演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第28の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に前記演出図柄に対応させて所定画像(エフェクト画像)を表示する特定演出(先読みエフェクト演出、擬似連演出等)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記通常遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記特定演出を実行し易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第29の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記演出図柄に対応させて所定画像(エフェクト画像)を表示する特定演出(先読みエフェクト演出、擬似連演出等)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に前記第2変動演出が実行される場合の方が、前記特定演出を実行し易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第30の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、所定の態様で動作可能な可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74等)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に前記可動部材の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出決め演出等)を実行可能であり、前記通常遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出を実行される場合よりも、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記動作演出が実行され難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第31−1の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、所定の態様で動作可能な可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74等)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に前記可動部材の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出等)を実行可能であり、前記第1変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される特定変動演出(リーチ変動演出)を含み、前記通常遊技状態中に特別結果となる前記特定変動演出を実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記特定変動演出が実行される場合の方が、前記第1演出中に前記動作演出が実行され難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
また、上記課題を解決するための第31−2の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、所定の態様で動作可能な可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74等)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に前記可動部材の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出等)を実行可能であり、前記通常遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記動作演出の実行回数が少なくなり易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第32の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、所定の態様で動作可能な可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74等)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記可動部材の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出、決め演出等)を実行可能であり、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出を実行される場合よりも、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第2変動演出が実行される場合の方が、前記動作演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第33−1の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、所定の態様で動作可能な可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74等)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記可動部材の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出、決め演出等)を実行可能であり、前記第1変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される第1特定変動演出(リーチ変動演出)を含み、前記第2変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される第2特定変動演出(リーチ変動演出)を含み、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1特定変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第2特定変動演出が実行される場合の方が、前記第1演出中に前記動作演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
上記課題を解決するための第33−2の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、所定の態様で動作可能な可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74等)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出又は前記第2変動演出の実行中に前記可動部材の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出、決め演出等)を実行可能であり、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第2変動演出が実行される場合の方が、前記動作演出の実行回数が多くなり易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第34の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に有効期間を発生させると共に、前記有効期間中の前記操作手段の操作に応じて所定の演出を行う操作演出(セリフ予告演出、擬似連演出、発展演出、カットイン演出、決め演出等)を実行可能であり、前記第1変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される特定変動演出(リーチ変動演出)を含み、前記特定遊技状態中に前記特定変動演出が実行される場合、前記第1演出中よりも前記第2演出中の方が、前記操作演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第35の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、遊技者が操作可能な操作手段(演出ボタン17、演出レバー24)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に前記操作手段を振動させる振動演出(先読み振動演出時、セリフ予告演出時、ステップアップ予告演出時、擬似連演出時、発展演出時、カットイン演出時等の振動演出)を実行可能であり、前記第1変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される特定変動演出(リーチ変動演出)を含み、前記特定遊技状態中に前記特定変動演出が実行される場合、前記第1演出中よりも前記第2演出中の方が、前記振動演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第36の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、所定の態様で動作可能な可動部材(第1可動部材73、第2可動部材74等)と、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に前記可動部材の動作演出(先読み動作演出、擬似連演出、発展演出、決め演出等)を実行可能であり、前記第1変動演出には、第1演出(リーチ前演出)よりも後に第2演出(リーチ後演出)が実行される特定変動演出(リーチ変動演出)を含み、前記特定遊技状態中に前記特定変動演出が実行される場合、前記第1演出中よりも前記第2演出中の方が、前記動作演出が実行され易くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第37の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に複数の選択肢を表示すると共に、その後に実行される演出に応じた選択肢を選択する選択演出(ルーレット演出)を実行可能であり、前記通常遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記選択演出が実行され難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第38の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に複数の選択肢を表示すると共に、その後に実行される演出に応じた選択肢を選択する選択演出(ルーレット演出)を実行可能であり、前記通常遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記選択演出が実行され難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第39の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に表示手段に表示させた所定情報(数値、数量)を更新していく更新演出(タイマー演出、カウントアップ演出等)を実行可能であり、前記通常遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中にハズレ結果となる前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記更新演出が実行され難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
◆上記課題を解決するための第40の発明は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行可能な遊技機において、第1始動条件の成立(第1始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段(主制御基板110)と、第2始動条件の成立(第2始動口への遊技球の入賞)に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段(主制御基板110)と、通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態(確変遊技状態、時短遊技状態)とに制御する状態制御手段(主制御基板110)と、前記第1判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段(演出制御基板130)と、を備え、前記演出制御手段は、前記第1変動演出の実行中に表示手段に表示させた所定情報(数値、数量)を更新していく更新演出(タイマー演出、カウントアップ演出等)を実行可能であり、前記通常遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記特定遊技状態中に特別結果となる前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記更新演出が実行され難くなっている。そのため、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態の遊技機1は、パチンコ遊技機に限られるものではなく、回胴式遊技機(いわゆるスロットマシン)にも用いることもできる。さらには、じゃん球遊技機、アレンジボール遊技機に用いることもできる。
また、本実施形態の遊技機1は、大当たり特別図柄の種類が通常図柄である場合には、大当たり遊技の終了後に低確率遊技状態に移行させ、大当たり特別図柄の種類が特定図柄である場合には、大当たり遊技の終了後に次回の大当たり遊技まで継続する高確率遊技状態に移行させるものとしたが、全ての大当たり遊技の終了後に所定回数に亘る高確率遊技状態に移行させる遊技機としてもよい。
また、全ての大当たり遊技の終了後に高確率遊技状態に移行させ、高確率遊技状態における特別図柄の変動表示の開始時に実行される転落抽選に当選した場合に、高確率遊技状態を終了させて通常遊技状態に復帰させる遊技機としてもよい。
また、大当たり遊技の特定のラウンド遊技において特定領域を遊技球が通過した場合に、大当たり遊技の終了後に所定回数に亘る高確率遊技状態に移行させる遊技機としてもよい。
また、本実施形態の遊技機1は、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが同時に(並行して)実行されず、第2特別図柄の変動表示が優先して実行されるものとしたが、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが同時に(並行して)実行される遊技機としてもよい。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び、範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 遊技機
5 遊技盤
44 普図ゲート
45 第1始動口
47 第2始動口
50 大入賞口
70 第1画像表示装置
71 第2画像表示装置
110 主制御基板
110a メインCPU
120 払出制御基板
130 演出制御基板
130a サブCPU

Claims (1)

  1. 遊技者に有利な特別遊技を実行可能な遊技機において、
    遊技者が操作可能な操作手段と、
    第1始動条件の成立に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第1判定手段と、
    第2始動条件の成立に基づき前記特別遊技を実行するか否かを判定する第2判定手段と、
    通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態とに制御する状態制御手段と、
    前記第1判定手段の判定結果に応じて複数の演出図柄の変動表示を伴う第1変動演出を実行し、前記第2判定手段の判定結果に応じて複数の演出図柄の変動表示を伴う第2変動演出を実行する演出制御手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、
    前記第1変動演出の実行中に前記複数の演出図柄を特定の組み合わせで仮停止させる特定演出を実行可能であり、
    前記特定遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合よりも、前記通常遊技状態中に前記第1変動演出が実行される場合の方が、前記特定演出が実行され易いことを特徴とする遊技機。
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