JP2022002366A - データ伝送システム、エラー原因の推定方法、及びプログラム - Google Patents

データ伝送システム、エラー原因の推定方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の伝送路を用いてデータを伝送するデータ伝送システムにおいて、伝送ケーブルや送受信デバイス等に不具合が発生している場合でも、エラーの原因を特定することを容易にする。【解決手段】データ送信装置は、第1の伝送路で送信した第1のデータからエラーが検出された場合、第1のデータ、及び第1のデータと同時に送信した第2のデータをテストパターンとして登録するテストパターン登録部と、データ受信装置からの要求に応じて、テストパターンの一部、又は全部をデータ受信装置に送信するテストパターン送信部と、を有し、データ受信装置は、データ送信装置から再送された前記第1のデータを照合パターンとして登録する照合パターン登録部と、データ送信装置から受信したテストパターンと、照合パターンとに基づいて、エラーの原因を推定する推定部と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、データ伝送システム、エラー原因の推定方法、及びプログラムに関する。
複数の伝送路を用いてデータを伝送するデータ伝送システムにおいて、データの伝送品質を維持するために、受信側でエラーが検出されたときに、送信側にデータの再送を要求することが行われている。
また、受信側でエラーが検出されたときに、再送データとして送信側からテストパターンを送信し、受信側で、受信したテストパターンと照合パターンとの照合結果に基づき、受信側のパラメータを調整する伝送システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に示されるような従来の技術では、エラーが発生したときにデータの再送を行っているが、この方法では、例えば、伝送ケーブルや送受信デバイス等に不具合が発生している場合、エラーの原因を特定することには困難を伴っていた。
本発明の一実施形態は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、複数の伝送路を用いてデータを伝送するデータ伝送システムにおいて、伝送ケーブルや送受信デバイス等に不具合が発生している場合でも、エラーの原因を特定することを容易にする。
上記の課題を解決するため、本発明の一実施形態に係るデータ伝送システムは、複数の伝送路を介してデータを送信するデータ送信装置と、前記複数の伝送路を介して前記データを受信するデータ受信装置とを含むデータ伝送システムであって、前記データ送信装置は、前記データの送信を制御する送信制御部と、前記データ受信装置において、第1の伝送路で送信した第1のデータからエラーが検出された場合、前記第1のデータ、及び前記第1のデータと同時に送信した第2のデータをテストパターンとして登録するテストパターン登録部と、前記データ受信装置からの要求に応じて、前記テストパターンの一部、又は全部を前記データ受信装置に送信するテストパターン送信部と、を有し、前記データ受信装置は、前記第1の伝送路で受信した前記第1のデータでエラーが検出された場合、前記データ送信装置に前記第1のデータの再送を要求する再送要求部と、前記データ送信装置から再送された前記第1のデータを照合パターンとして登録する照合パターン登録部と、前記データ送信装置に前記テストパターンの一部、又は全部の送信を要求し、前記データ送信装置から受信したテストパターンと、前記照合パターンとに基づいて、エラーの原因を推定する推定部と、エラーの原因の推定結果を出力する出力部と、を有する。
本発明の一実施形態によれば、複数の伝送路を用いてデータを伝送するデータ伝送システムにおいて、伝送ケーブルや送受信デバイス等に不具合が発生している場合でも、エラーの原因を特定することが容易になる。
一実施形態に係るデータ伝送システムの構成例を示す図である。 一実施形態に係る上位装置のハードウェア構成の例を示す図である。 一実施形態に係るプリンタコントローラのハードウェア構成の例を示す図である。 一実施形態に係るデータ伝送システムの機能構成の例を示す図である。 一実施形態に係るデータ送信I/F、データ受信I/Fの構成例を示す図である。 一実施形態に係る関連性情報について説明するための図(1)である。 一実施形態に係る関連性情報について説明するための図(2)である。 一実施形態に係る関連性情報について説明するための図(3)である。 第1の実施形態に係るエラー原因の推定処理の例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るエラー発生処理Aの例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るエラー発生処理Bの例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るエラー発生処理Cの例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る物理異常の警告処理の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るエラー原因の推定処理の例を示すフローチャートである。 一実施形態に係るデータ送信処理の例を示すフローチャートである。 一実施形態に係るテストパターンについて説明するための図である。 一実施形態に係るデータ受信処理の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<データ伝送システムの構成例>
図1は、一実施形態に係るデータ伝送システムの構成例を示す図である。データ伝送システム1は、複数の伝送路11a〜11dを介してデータを送信するデータ送信装置の一例である上位装置10と、複数の伝送路11a〜11dを介してデータを受信するデータ受信装置の一例である印刷装置13とを含む。
上位装置10は、例えば、ホスト装置等から送信された、ページ記述言語で記述された印刷データに従って、RIP(Raster Image Process)により印刷画像データを生成し、複数の伝送路11a〜11dを介して、印刷装置13に送信する。
印刷装置13は、例えば、データ受信I/F(Interface)20、プリンタコントローラ14、プリンタエンジン15等を有する。
データ受信I/F20は、上位装置10から、複数の伝送路11a〜11dを介して送信される伝送データ(印刷画像データ)を受信するインタフェースであり、例えば、データ受信用のIC(Integrated Circuit)等によって実現される。
プリンタコントローラ14は、上位装置10と制御線12を介して通信可能に接続され、上位装置10と制御情報の送受信を行って印刷動作の制御を行う。プリンタエンジン15は、プリンタコントローラ14の制御に従って、上位装置10から複数の伝送路11a〜11dを介して伝送された各色の印刷画像データによる画像形成処理を実行する。
プリンタコントローラ14は、例えば、複数のデータ転送制御部30a〜30dと、エンジンI/F制御線40a〜40dを介して接続され、個別に制御信号の送受信を行う。なお、データ転送制御部30a〜30dは、データ受信I/F20に含まれていても良い。また、プリンタコントローラ14は、搬送制御部51と、搬送制御線41を介して接続され、用紙搬送を制御するための制御信号の送受信を行う。さらに、プリンタコントローラ14は、画像出力部50と、制御線42を介して接続され、画像形成を制御するための制御信号の送受信を行う。
プリンタエンジン15は、例えば、同一構成の複数のデータ転送制御部30a〜30dと、画像出力部50と、搬送制御部51とを有する。
データ転送制御部30a、30b、30c、30dは、それぞれ伝送路11a、11b、11c、11dで伝送されたデータを受信し、それぞれメモリ31a、31b、31c、31dを含む。また、データ転送制御部30a、30b、30c、30dは、上位装置10から、伝送路11a、11b、11c、11dを介して伝送された各色の印刷画像データを、それぞれメモリ31a、31b、31c、31dに格納する。さらに、データ転送制御部30a、30b、30c、30dは、プリンタコントローラ14からの制御に従って、メモリ31a、31b、31c、31d印刷画像データを、それぞれ出力線33a、33b、33c、33dを介して、画像出力部50へ出力する。
画像出力部50は、データ転送制御部30a〜30dから出力された印刷画像データに基づく画像を印刷用紙等に出力し、画像形成を行う。搬送制御部51は、プリンタコントローラ14からの制御に従って、印刷用紙を搬送する。
(印刷画像データの伝送について)
プリンタコントローラ14は、上位装置10から印刷ジョブを受信すると、受信した印刷ジョブに基づき、エンジンI/F制御線40a〜40dを用いて、データ転送制御部30a〜30dに対して、データ転送を開始するように要求する。例えば、プリンタコントローラ14は、データ転送制御部30a〜30dに対して、ページ識別子と、色C(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)、K(Key Plate)の各色についてページ識別子で示されるページの転送を開始するように指示する。
これにより、例えば、色Cに対応するデータ転送制御部30aは、伝送路11aを介して、上位装置10に色Cの印刷画像データの送信を要求し、この要求に応じて上位装置10から伝送された色Cの印刷画像データを、メモリ31aに格納する。
他のデータ転送制御部30b〜30dについても同様に、それぞれ色M、Y、Kの印刷画像データを上位装置10から取得して、それぞれメモリ31b、31c、31dに格納する。
図1に示すようなデータ伝送システム1において、エラーが発生した場合、従来の技術では、例えば、当該エラーが伝送路に起因するエラーなのか、特定のビットパターンによるエラーなのかを判別せずに、再送処理を行っていた。従って、従来の技術では、例えば、伝送ケーブルや送受信デバイス等の伝送路が原因でエラーが発生している場合、エラーの原因(エラーが発生している伝送路等)を特定することには困難を伴っていた。
例えば、上位装置10から印刷装置13に印刷指示をしたが、正常に印刷が行われず、伝送路11a〜11dに原因があるのではないかと疑われる場合、管理者等は、ケーブルを外した後に、再接続し、電源を再投入して動作確認を行うことがある。しかし、高速な印刷装置13の場合、シャットダウンして、すぐに再起動するだけでも、例えば、20分以上の時間を要してしまう場合がある。
さらに、ケーブルを再接続しただけではエラーが改善しなかった場合、管理者等は、例えば、ケーブルや基板等を交換することになり、この場合、代替品があったとしても、エラーが解消されるまでに、1時間以上を要してしまう場合がある。
そこで、本実施形態に係るデータ伝送システム1は、伝送エラーが発生した際のデータパターンをテストパターンとして登録し、伝送エラーが発生した伝送路だけではなく、関連性がより高い他の伝送路のデータを送信する機能を有している。これにより、例えば、隣接する伝送路(関連性がより高い他の伝送路の一例)の影響により、エラーが発生している等、伝送ケーブルや送受信デバイス等に起因する不具合が発生している場合でも、エラーの原因を特定することが容易になる。
好ましくは、本実施形態に係るデータ伝送システム1は、データ伝送の空き時間に、エラーが発生したデータ(再送データ)や、テストパターンを複数の伝送路で伝送することにより、印刷処理を行いながら、伝送エラーの原因を特定(推定)する。これにより、印刷処理を中断しなくても、エラーの原因を推定することができるようになる。
以上、本実施形態によれば、複数の伝送路を用いてデータを伝送するデータ伝送システム1において、伝送ケーブルや送受信デバイス等に不具合が発生している場合でも、エラーの原因を特定することが容易になる。
なお、図1に示すデータ伝送システム1のシステム構成は一例である。例えば、印刷装置13のデータ受信I/F20は、プリンタエンジン15に含まれていても良い。また、プリンタエンジン15のデータ転送制御部30a〜30dは、データ受信I/F20に含まれていても良い。また、本実施形態に係るデータ伝送システム1は、印刷装置13に限られず、複数の伝送路でデータを伝送する様々なシステム、装置に適用することができる。
<ハードウェア構成>
(上位装置のハードウェア構成)
図2は、一実施形態に係る上位装置のハードウェア構成の例を示す図である。上位装置10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)」102、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)104等を有する。また、上位装置10は、外部I/F110、制御情報用I/F111、データ送信I/F112、表示部115、入力部116、及びバス100等を有する。
CPU101は、例えば、HDD104、ROM102等に記憶したプログラムを実行することにより、上位装置10の様々な機能を実現する演算装置(プロセッサ)である。ROM102は、例えば、CPU101の起動用のプログラム等を予め記憶した不揮発性のメモリである。RAM103は、例えば、CPU101のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。HDD104は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーション、各種のデータ等を記憶する大容量のストレージデバイスである。
外部I/F110は、例えば、上位装置10に印刷データを送信するホスト装置等を接続するためのインタフェースである。制御情報用I/F111は、例えば、図1の制御線12を介して、印刷装置13と制御情報を送受信するためのインタフェースである。
データ送信I/F112は、例えば、図1の複数の伝送路11a〜11d等を介して、印刷装置13に印刷画像データを送信するためのインタフェースであり、例えば、1つ以上のデータ送信デバイス(IC等)によって実現される。上位装置10は、作成したY、M、C、Kの各色の印刷画像データを、データ送信I/F112を用いて、印刷装置13に送信する。
表示部115は、例えば、表示画面を表示するディスプレイや、表示ランプ等の表示デバイスである。入力部116は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、タッチパネル、操作ボタン等)である。バス100は、上記の各構成要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号、及び各種の制御信号等を伝送する。
(プリンタコントローラのハードウェア構成)
図3は、一実施形態に係るプリンタコントローラのハードウェア構成の例を示す図である。プリンタコントローラ14は、例えば、CPU321、インタフェース(I/F)322、RAM323、ROM324、及びHDD325等を有し、これらの各構成要素が互いに通信可能にバス320に接続される。また、バス320には、例えば、通信I/F等を介して制御線12も接続される。CPU321は、ROM324、HDD325等に格納されるプログラムに従いRAM323をワークメモリとして用いて動作し、印刷装置13の全体の動作を制御する。HDD325は、ストレージデバイスの一例であり、例えば、SSD(Solid State Drive)等であっても良い。
インタフェース322には、例えば、エンジンI/F制御線40a〜40d、及び搬送制御線41等が接続される。インタフェース322には、例えば、ハードウェア的に構成されたロジック回路が含まれ、プリンタコントローラ14と、データ転送制御部30a〜30d、及び搬送制御部51との間の通信を行う。
<機能構成>
図4は、一実施形態に係るデータ伝送システムの機能構成の例を示す図である。
(上位装置の機能構成)
上位装置(データ送信装置)10は、例えば、図2のCPU101で所定のプログラムを実行することにより、データ送信部401、テストパターン登録部402、及び記憶部403等を実現している。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであっても良い。
データ送信部401は、例えば、図2のデータ送信I/F112を用いて、複数の伝送路430を介して、印刷装置13にデータを送信する。例えば、データ送信部401は、送信制御部411、及びテストパターン送信部412等を含む。
送信制御部411は、所定のプロトコルに従って、例えば、印刷画像データ等の伝送データ404を印刷装置13に送信する送信処理を制御する。また、送信制御部411は、印刷装置13からのデータの再送要求に応じて、印刷装置13にデータを再送する再送処理等も制御する。
テストパターン送信部412は、印刷装置13からの要求に応じて、テストパターン登録部402が記憶部403等に登録したテストパターンの一部、又は全部を印刷装置13に送信する。
テストパターン登録部402は、印刷装置13において、第1の伝送路で送信した第1のデータからエラーが検出された場合、第1のデータと、第1のデータと同時に送信した他のデータとを、テストパターン455として記憶部403等に登録(記憶)する。例えば、テストパターン登録部402は、データ送信部401が、印刷装置13から、第1の伝送路で送信した第1のデータの再送要求を受信した場合、第1の伝送路で送信した第1のデータでエラーが検出されたと判断することができる。
記憶部403は、例えば、図2のCPU101で実行されるプログラム、及びHDD104、RAM103等によって実現され、伝送データ404、テストパターン455等の様々な情報やデータを記憶する。
(印刷装置の機能構成)
印刷装置(データ受信装置)13は、例えば、図3のCPU321で所定のプログラムを実行することにより、データ受信部421、再送要求部422、照合パターン登録部423、推定部424、出力部425、印刷制御部426、及び記憶部427等を実現している。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであっても良い。
データ受信部421は、例えば、図1のデータ受信I/F20、複数のデータ転送制御部30a〜30d等を用いて、上位装置10から送信されるデータを、複数の伝送路430を介して受信する。例えば、データ受信部421は、上位装置10の送信制御部411から送信される伝送データ、及びテストパターン送信部412から送信されるテストパターン等を受信する。
再送要求部422は、データ受信部421が、第1の伝送路で受信した第1のデータからエラーが検出された場合、第1のデータの再送を要求する再送要求を、上位装置10に送信する。なお、再送要求部422は、データ受信部421に含まれていても良い。
照合パターン登録部423は、再送要求部422の再送要求に応じて、上位装置10から再送された第1のデータを、照合パターン428として、記憶部427等に登録(記憶)する。
推定部424は、上位装置10に、様々なパターンでテストパターンの一部、又は全部の送信を要求し、上位装置10から送信されたテストパターンに含まれる第1のデータと、照合パターン428との照合結果に基づいて、エラーの原因を推定する。なお、具体的なエラー原因の推定方法の例については後述する。
出力部425は、推定部424によるエラー原因の推定結果を出力する。例えば、出力部425は、エラー原因の推定結果を、記憶部427等に出力しても良いし、上位装置10に出力しても良い。上位装置10は、印刷装置13から出力されたエラー原因の推定結果を、図2の表示部115等に表示しても良い。また、印刷装置13が表示部を備えている場合、出力部425は、エラー原因の推定結果を印刷装置13の表示部等に表示させても良い。
印刷制御部426は、データ受信部421が、上位装置10から受信した伝送データ(印刷画像データ)を、図1のプリンタエンジン15を用いて印刷する画像形成処理を制御する。
記憶部427は、例えば、図3のCPU321で実行されるプログラム、及びHDD325、RAM323等によって実現され、例えば、前述した照合パターン428や、複数の伝送路間の関連性の高さを示す関連性情報429等を記憶する。
<関連性情報について>
ここで、記憶部427等に予め記憶しておく関連性情報429について説明する。
(データ送信I/F、データ受信I/Fの構成)
図5は、一実施形態に係るデータ送信I/F、データ受信I/Fの構成例を示す図である。ここでは、説明用の一例として、上位装置10のデータ送信I/F112が、3つの送信デバイス511、512、513を有しており、印刷装置13のデータ受信I/F20が、2つの受信デバイス521、522を有しているものとする。また、データ送信I/F112と、データ受信I/F20とは、2つの伝送ケーブルCable1、Cable2で接続されているものとする。
送信デバイス511、512、513は、それぞれ2つの出力ポートを有するIC等であり、例えば、図5に示すように、データ送信I/F112の基板501上に配置されているものとする。また、送信デバイス511は、伝送路Lane1、Lane2にデータを出力し、送信デバイス512は、伝送路Lane3、Lane4にデータ出力し、送信デバイス513は、伝送路Lane5、Lane6にデータを出力するものとする。
また、伝送ケーブルCable1、Cable2は、図5に示すように、伝送ケーブルCble1が、伝送路Lane1、Lane2、Lane3を伝送し、伝送ケーブルCable2が、伝送路Lane4、Lane5、Lane6を伝送するものとする。なお、伝送ケーブルは、例えば、全ての配線がまとめて配線されており、各配線が他の全ての配線の影響を受け易いタイプと、各配線が順番に配列されており、隣接する配線の影響を受けやすいタイプとがある。ここでは、伝送ケーブルCable1、Cable2は、全ての配線がまとめられて配線されており、各配線が、他の配線の影響を受けやすいものとして、以下の説明を行う。
受信デバイス521は、5つの入力ポートを有するIC等であり、受信デバイス522は、1つの入力ポートを有するIC等であり、例えば、図5に示すように、データ受信I/F20の基板502上に配置されているものとする。また、受信デバイス521には、伝送路Lane1〜Lane5からデータが入力され、受信デバイス522には、伝送路Lane6からデータが入力されるものとする。
(送信デバイスの関連性データ)
図6(A)は、送信デバイスの関連性データ(Tx_Dev)の一例のイメージを示している。この送信デバイスの関連性データ(Tx_Dev)は、送信デバイス511、512、513における、各伝送路間の関連性の有無を示している。例えば、図6(A)において、自レーンが「Lane1」の行は、伝送路Lane1と、他の伝送路Lane2〜6との関連の有無を示しており、関連があるものを「1」、関連がないものを「0」で表している。
例えば、図5において、伝送路Lane2は、伝送路Lane1と同じ送信デバイス511に接続されているので、関連性があると判断される。一方、他の伝送路Lane3〜6は、伝送路Lane1と同じ送信デバイス511に接続されていないので、関連性がないと判断される。
他の行についても同様に、同じ送信デバイスから出力されている伝送路の関連を「1」とし、他の送信デバイスから出力されている伝送路の関連を「0」とすることにより、図6(A)に示すような送信デバイスの関連性データTx_Devが得られる。
(伝送ケーブルの関連性データ)
図6(B)は、伝送ケーブルの関連性データ(Cable)の一例のイメージを示している。この伝送ケーブルの関連性データ(Cable)は、伝送ケーブルCable1、Cable2における、各伝送路間の関連の有無を示している。例えば、図6(B)において、「Line1」の行は、伝送路Lane1と、他の伝送路Lane2〜6との関連の有無を示しており、関連があるものを「1」、関連がないものを「0」で表している。
例えば、図5において、伝送路Lane2、3は、伝送路Lane1と同じ伝送ケーブルCable1で伝送されるので、関連性があると判断される。一方、他の伝送路Line4〜Line6は、伝送路Lane1と同じ伝送ケーブルCable1で伝送されないので、関連性がないと判断される。
他の行についても同様に、同じ伝送ケーブルで伝送される伝送路の関連を「1」とし、他の伝送ケーブルで伝送される伝送路の関連を「0」とすることにより、図6(B)に示すような伝送ケーブルの関連性データ(Cable)が得られる。
(データ受信I/Fの関連性データ)
図7(A)は、データ受信I/Fの関連性データ(Rx B)の一例のイメージを示している。このデータ受信I/Fの関連性データ(Rx B)は、データ受信I/F20における、各伝送路間の関連の有無を示している。例えば、図7(A)において、「Line3」の行は、伝送路Lane3と、他の伝送路Lane1、2、4−6との関連の有無を示しており、関連があるものを「1」、関連がないものを「0」で表している。
例えば、図5のデータ受信I/F20の基板502において、伝送路Lane1と隣接しているのは、伝送路Lane3だけなので、伝送路Lane1、及び伝送路Lane3の関連を「1」とし、他の伝送路Lane2、4−6との関連を「0」としている。
他の行についても同様に、データ受信I/F20において、隣接している伝送路の関連を「1」とし、隣接していない伝送路の関連を「0」とすることにより、図7(A)に示すようなデータ受信I/Fの関連性データ(Rx B)が得られる。
(データ送信I/Fの関連性データ)
図7(B)は、データ送信I/Fの関連性データ(Tx B)の一例のイメージを示す。データ送信I/Fの関連性データ(Tx B)は、データ受信I/Fの関連性データ(Rx B)と同様にして作成することができる。
例えば、図5のデータ送信I/F112の基板501において、隣接している伝送路の関連を「1」とし、隣接していない伝送路の関連を「0」とすることにより、図7(B)に示すようなデータ送信I/Fの関連性データ(Tx B)が得られる。
(受信デバイスの関連性データ)
図7(C)は、受信デバイスの関連性データ(Rx Dev)の一例のイメージを示している。受信デバイスの関連性データ(Rx Dev)は、送信デバイスの関連性データ(Tx Dev)と同様にして作成することができる。
例えば、図5において、同じ受信デバイスに入力されている伝送路の関連を「1」とし、他の送信デバイスから出力されている伝送路の関連を「0」とすることにより、図7(C)に示すような受信デバイスの関連性データRx_Devが得られる。
(伝送路毎の関連性データ)
図7(A)は、伝送路の関連性データの一例のイメージを示している。例えば、上述した「Tx Dev」、「Tx B」、「Cable」、「Rx B」、「Rx Dev」を加算することにより、図8(A)に示すような伝送路の関連性データ801が得られる。この関連性データ801は、伝送路の関連性が高いほど、値が大きくなっており、各伝送路Lane1〜6と、より関連性が高い伝送路、及びより関連性が低い伝送路を特定することができるようになっている。
(伝送路の関連性情報)
図8(B)は、伝送路の関連性情報の一例のイメージを示している。図8(B)の関連性情報429は、図8(A)に示した伝送路の関連性データ801に基づいて、伝送路毎に、他の伝送路を、関連性が高い順に並べたものである。この伝送路の関連性情報429を用いて、データ伝送システム1は、各伝送路と、より関連性が高い他の伝送路、及びより関連性が低い他の伝送路を容易に抽出することができる。
<処理の流れ>
続いて、本実施形態に係るエラー原因の推定方法の処理の流れについて説明する。
[第1の実施形態]
(エラー原因の推定処理)
図9は、第1の実施形態に係るエラー原因の推定処理の例を示すフローチャートである。この処理は、上位装置10から印刷装置13へ伝送データ404を伝送中に、複数の伝送路のうちの一の伝送路L(第1の伝送路)で伝送エラーが発生したときに、印刷装置(データ受信装置)13が実行するエラー原因の推定処理の例を示している。
ステップS901において、複数の伝送路のうちの一の伝送路L(第1の伝送路)で伝送エラーが発生した場合、ステップS902以降の処理が実行される。例えば、印刷装置13の再送要求部422は、データ受信部421が上位装置10から受信した伝送データのCRCチェックを行い、CRCエラーが検出された場合、処理をステップS902に移行させる。
ステップS902に移行すると、印刷装置13の再送要求部422は、伝送エラーが発生した伝送路Lのエラー率Er_Lが閾値α以上であるか否かを判断する。ここで、閾値αは、エラー原因の推定が必要か否かを判断するための値が、予め設定されているものとする。
エラー率Er_Lが閾値α未満である場合、再送要求部422は、図9の処理を終了させる。一方、エラー率Er_Lが閾値α未満である場合、再送要求部422は、処理をステップS903に移行させる。
ステップS903に移行すると、印刷装置13は、例えば、図10に示すようなエラー発生処理Aを実行する。
図10は、第1の実施形態に係るエラー発生処理のAの例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、図9のステップS903で、印刷装置(データ受信装置)13が実行するエラー発生処理Aの一例を示している。
ステップS1001において、印刷装置13の推定部424は、エラーが発生した伝送路Lで、エラーが発生した伝送データ(以下、第1のデータと呼ぶ)の送信を、上位装置10に要求する。
ステップS1002において、印刷装置13のデータ受信部421は、上位装置10から、伝送路Lで送信された第1のデータを受信する。
ステップS1003において、印刷装置13の推定部424は、第1のデータを受信した伝送路Lのエラー率Er_L(第1のエラー率)が閾値α以上であるか否かを判断する。伝送路Lのエラー率Er_Lが閾値α以上である場合、推定部424は、処理をステップS1004に移行させる。一方、伝送路Lのエラー率Er_Lが閾値α未満である場合、推定部424は、処理をステップS1006に移行させる。
ステップS1004に移行すると、推定部424は、エラーが再現することから、伝送路Lの物理的な異常によりエラーが発生する可能性がより高いと推定し、伝送路Lの物理異常の可能性P21_Lに、例えば、1を加算する。なお、ここで加算する値は、1以外の所定の値であっても良い。
なお、伝送路Lの物理異常には、例えば、送信デバイス又は受信デバイスの部品不良や接触不良、伝送ケーブルの部品不良や接触不良等が含まれる。
ステップS1005において、推定部424は、エラーが再現することから、第1のデータのパターンの並びによりエラーが発生する可能性がより高いと推定し、第1のデータのデータパターン依存ノイズの可能性P13_Lに、例えば、1を加算する。なお、ここで加算する値は、1以外の所定の値であっても良い。
一方、ステップS1003からステップS1006に移行すると、推定部424は、エラーが再現しないことから、ランダムノイズによりエラーが発生する可能性がより高いと推定し、ランダムノイズの可能性P11_Lに、例えば、1を加算する。なお、ここで加算する値は、1以外の所定の値であっても良い。
なお、印刷装置13は、図9のステップS903において、図10に示すエラー発生処理Aを、所定の回数又は所定の時間、繰り返し実行しても良い。
ここで、図9に戻り、図9のフローチャートの説明を続ける。
ステップS904において、印刷装置13の推定部424は、伝送路Lの物理異常の可能性P21_Lが、閾値γ以上であるか否かを判断する。伝送路Lの物理異常の可能性P21_Lが閾値γ以上である場合、推定部424は、処理をステップS908に移行させる。一方、伝送路Lの物理異常の可能性P21_Lが閾値γ未満である場合、推定部424は、処理をステップS905に移行させる。
ステップS905に移行すると、印刷装置13は、例えば、図11に示すようなエラー発生処理Bを実行する。
図11は、第1の実施形態に係るエラー発生処理のBの例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、図9のステップS905で、印刷装置(データ受信装置)13が実行するエラー発生処理Bの例を示している。
ステップS1101において、印刷装置13の推定部424は、例えば、図8(B)に示すような関連性情報429を参照して、エラーが発生した伝送路Lとの関連性が低い伝送路R2(第3の伝送路)を選択する。例えば、伝送路Lが図8(B)の伝送路Lane1である場合、推定部424は、他の伝送路より伝送路Lane1との関連性が低い伝送路Lane6を、伝送路R2として選択する。
ステップS1102において、推定部424は、上位装置10に、選択した伝送路R2で、エラーが発生した第1のデータの送信を要求する。
ステップS1103において、印刷装置13のデータ受信部421は、上位装置10から、伝送路R2で送信された第1のデータを受信する。
ステップS1104において、推定部424は、伝送路R2のエラー率Er_R2(第3のエラー率)を算出し、伝送路R2のエラー率Er_R2が伝送路Lのエラー率Er_Lより低いか否かを判断する。伝送路R2のエラー率Er_R2が伝送路Lのエラー率Er_Lより低くない場合、推定部424は、処理をステップS1105に移行させる。一方、伝送路R2のエラー率Er_R2が伝送路Lのエラー率Er_Lより低い場合、推定部424は、処理をステップS1106に移行させる。
ステップS1105に移行すると、推定部424は、第1のデータのパターンの並びによりエラーが発生する(第1のデータに問題がある)可能性がより高いと推定し、第1のデータのデータパターン依存ノイズの可能性P13_Lに、例えば、1を加算する。
一方、ステップS1106に移行すると、推定部424は、ランダムノイズによりエラーが発生する可能性がより高いと推定し、ランダムノイズの可能性P11_Lに、例えば、1を加算する。
なお、印刷装置13は、図9のステップS905において、図11に示すエラー発生処理Bを、所定の回数又は所定の時間、繰り返し実行しても良い。
ここで、再び図9に戻り、図9のフローチャートの説明を続ける。
ステップS906において、印刷装置13は、例えば、図12に示すようなエラー発生処理Cを実行する。
図12は、第1の実施形態に係るエラー発生処理のCの例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、図9のステップS906で、印刷装置(データ受信装置)13が実行するエラー発生処理Cの例を示している。
ステップS1201において、印刷装置13の推定部424は、例えば、図8(B)に示すような関連性情報429を参照して、エラーが発生した伝送路Lとの関連性が高い伝送路R1(第2の伝送路)を選択する。例えば、伝送路Lが図8(B)の伝送路Lane1である場合、推定部424は、他の伝送路より伝送路Lane1との関連性が高い伝送路Lane2を、伝送路R1として選択する。なお、例えば、伝送路Lane2のように、他の伝送路より伝送路Lane2との関連性が高い伝送路が複数ある場合には、複数の伝送路(伝送路Lane1、3)を選択する。
ステップS1202において、推定部424は、上位装置10に、エラーが発生した伝送路L、及び選択した伝送路R1でテストパターンの送信を要求する。ここで、テストパターンは、図9のステップS901で、伝送路Lで伝送した第1のデータでエラーが発生したときに、第1のデータと、第1のデータと同時に送信した他のデータとをテストパターン登録部402が、登録したデータである。なお、上位装置10の具体的な処理内容については後述する。
ステップS1203において、印刷装置13のデータ受信部421は、上位装置10から、伝送路Lと、伝送路R1で送信されたテストパターンを受信する。
ステップS1204において、印刷装置13の推定部424は、テストパターンに含まれる第1のデータを受信した伝送路Lのエラー率Er_L(第2のエラー率)が閾値α以上であるか否かを判断する。伝送路Lのエラー率Er_Lが閾値α以上である場合、推定部424は、処理をステップS1205に移行させる。一方、伝送路Lのエラー率Er_Lが閾値α未満である場合、推定部424は、処理をステップS1206に移行させる。
ステップS1205に移行すると、推定部424は、エラーが再現することから、隣接する伝送路R1からの影響等によりエラーが発生する可能性がより高いと推定し、隣接ノイズの可能性P12_Lに、例えば、1を加算する。さらに、推定部424は、伝送路Lの物理異常によりエラーが発生する可能性がより高いと推定し、伝送路Lの物理異常の可能性P21_Lに、例えば、1を加算する。
一方、ステップS1206に移行すると、推定部424は、エラーが再現しないことから、ランダムノイズによりエラーが発生する可能性がより高いと推定し、ランダムノイズの可能性P11_Lに、例えば、1を加算する。
ステップS1207において、推定部424は、テストパターンを受信した伝送路R1のエラー率Er_R1が閾値α'(α'≦α)であるか否かを判断する。伝送路R1のエラー率Er_R1が閾値α'以上である場合、推定部424は、処理をステップS1208に移行させる。一方、伝送路R1のエラー率Er_R1が閾値α'未満である場合、推定部424は、処理をステップS1209に移行させる。
ステップS1208に移行すると、推定部424は、隣接する伝送路Lからの影響等によりエラーが発生する可能性がより高いと推定し、隣接ノイズの可能性P12_R1に、例えば、1を加算する。さらに、推定部424は、伝送路R1の物理異常によりエラーが発生する可能性がより高いと推定し、伝送路R1の物理異常の可能性P21_Rに、例えば、1を加算する。
一方、ステップS1209に移行すると、推定部424は、エラーが再現しないことから、ランダムノイズによりエラーが発生する可能性がより高いと推定し、ランダムノイズの可能性P11_R1に、例えば、1を加算する。なお、ステップS1207〜S1209の処理はオプションであり、必須ではない。
ここで、再び図9に戻り、図9のフローチャートの説明をさらに続ける。
ステップS907において、印刷装置13の推定部424は、伝送路Lの物理異常の可能性P21_Lが、閾値γ以上であるか否かを再び判断する。伝送路Lの物理異常の可能性P21_Lが閾値γ以上である場合、推定部424は、処理をステップS908に移行させる。一方、伝送路Lの物理異常の可能性P21_Lが閾値γ未満である場合、推定部424は、図9の処理を終了する。
ステップS908に移行すると、印刷装置13は、例えば、図13に示すような物理異常の警告処理を実行する。
図13は、第1の実施形態に係る物理異常の警告処理の例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、図9のステップS908において、印刷装置13が実行する物理異常の警告処理の一例を示している。
ステップS1301において、印刷装置13の出力部425は、物理異常の可能性_Lが、閾値γ以上である伝送路Lに、物理的な異常があることを示す警告を表示する。なお、この表示は、例えば、上位装置10に推定結果を出力して、上位装置10に表示させるものであっても良いし、印刷装置13が表示部を有している場合には、印刷装置13が表示するものであっても良い。
ステップS1302において、印刷装置13の出力部425(又は推定部424)は、カウンタnを1に初期化して、ステップS1304〜S1307の処理を、N回(Nは伝送路の数)実行する。
ステップS1303において、出力部425等は、n番目の伝送路L[n]の物理異常の可能性P21_Lが、閾値γ'(γ'<γ)以上であるか否かを判断する。伝送路L[n]の物理異常の可能性P21_Lが閾値γ'以上である場合、出力部425等は、処理をステップS1304に移行させる。一方、伝送路L[n]の物理異常の可能性P21_Lが閾値γ'未満である場合、出力部425等は、処理をステップS1305に移行させる。
ステップS1304に移行すると、出力部425等は、n番目の伝送路Lのエラー傾向Tr_L[n]に、エラー傾向があることを示す「1」を設定する。
ステップS1305に移行すると、出力部425等は、カウンタnに1を加算する。
ステップS1306において、出力部425等は、カウンタnの値が、伝送路の数N以下であるか否かを判断する。カウンタnの値が伝送路の数N以下である場合、出力部425等は、処理をステップS1303に戻す。一方、カウンタnの値が伝送路の数N以下でない場合、出力部425等は、処理をステップS1307に移行させる。
ステップS1307において、伝送路Lのエラー傾向Tr_L[n]が「1」に設定されている伝送路と関連する送信デバイス、受信デバイス、伝送ケーブル等の情報を表示する。例えば、図5において、伝送路Lane3のエラー傾向Tr_[3]が「1」に設定されている場合、送信デバイス512、伝送ケーブルCable1、受信デバイス521等に、エラーの傾向があることが示される。
上記の各処理により、本実施形態によれば、複数の伝送路を用いてデータを伝送するデータ伝送システム1において、伝送ケーブルや送受信デバイス等に不具合が発生している場合でも、エラーの原因を特定することが容易になる。
例えば、図5において、伝送路Lane1に、物理的な異常がある場合、データ伝送システム1は、伝送路Lane1に物理的な以上がある可能性が高いことを示す警告が表示される。
さらに、エラー傾向がある伝送路に関連する送信デバイス、受信デバイス、伝送ケーブル等も表示されるため、管理者等は、不具合が発生している箇所を特定することが容易になる。
なお、本実施形態に係るデータ伝送システム1では、ランダムノイズによるエラーの可能性P11、隣接ノイズによるエラーの可能性P12、伝送データのパターンに依存するノイズの可能性P13、伝送路の物理異常の可能性P21等を推定することができる。
しかし、例えば、ランダムノイズによるエラーの可能性がある場合、伝送データのパターンに依存するノイズの可能性がある場合等、警告が表示されても対応が困難なので、警告表示を行わないことが望ましい。
[第2の実施形態]
図9〜13に示した第1の実施形態に係るエラー原因の推定処理は一例であり、様々な変形や応用が可能である。第2の実施形態では、データ伝送システム1が実行するエラー原因の推定処理の別の一例について説明する。
図14は、第2の実施形態に係るエラー原因の推定処理の例を示す図である。この処理は、上位装置10から印刷装置13へ伝送データ404を伝送中に、複数の伝送路のうちの一の伝送路L(第1の伝送路)で伝送エラーが発生したときに、印刷装置(データ受信装置)13が実行するエラー原因の推定処理の別の一例を示している。
なお、図14に示す処理のうち、ステップS901〜S903の処理は、図9で説明した第1の実施に係るエラー原因の推定処理と同様なので、ここでは説明を省略する。また、ここでは、第1の実施形態と同様の処理内容に対する詳細な説明は省略する。
ステップS1401において、印刷装置13の推定部424は、伝送路Lの物理異常の可能性P21_Lが、閾値γ以上であるか否かを判断する。伝送路Lの物理異常の可能性P21_Lが閾値γ以上である場合、推定部424は、処理をステップS1402に移行させる。一方、伝送路Lの物理異常の可能性P21_Lが閾値γ未満である場合、推定部424は、処理をステップS1403に移行させる。
ステップS1402に移行すると、印刷装置13の出力部425は、伝送路Lに物理異常の可能性があることを示す推定結果を出力する。なお、推定結果の出力先は、例えば、記憶部427であっても良いし、上位装置10であっても良い。また、推定結果の出力先は、上位装置10の表示部115や、印刷装置13の表示部等であっても良い。
一方、ステップS1403に移行すると、印刷装置13は、例えば、図12に示すようなエラー発生処理Cを実行する。
ステップS1404において、印刷装置13の推定部424は、隣接ノイズの可能性P12_Lが、閾値β以上であるか否かを判断する。隣接ノイズの可能性P12_Lが閾値β以上である場合、推定部424は、処理をステップS1405に移行させる。一方、隣接ノイズの可能性P12_Lが閾値β未満である場合、推定部424は、図14の処理を終了させる。
ステップS1405に移行すると、印刷装置13の出力部425は、伝送路Lに隣接ノイズによるエラーが発生している可能性があることを示す推定結果を出力する。なお、推定結果の出力先は、例えば、記憶部427であっても良いし、上位装置10であっても良い。また、推定結果の出力先は、上位装置10の表示部115や、印刷装置13の表示部等であっても良い。
このように、第2の実施形態においても、複数の伝送路を用いてデータを伝送するデータ伝送システム1において、伝送ケーブルや送受信デバイス等に不具合が発生している場合でも、エラーの原因を特定することが容易になる。
<データ送信処理>
ここで、第1、2の実施形態に共通する、上位装置(データ送信装置)10が実行する送信処理の例について説明する。
図15は、一実施形態に係るデータ送信処理の例を示すフローチャートである。
ステップS1501において、上位装置10の送信制御部411が、第1の伝送路で送信した第1のデータの再送要求を、印刷装置13から受け付けると、上位装置10は、ステップS1502以降の処理を実行する。
ステップS1502において、上位装置10のテストパターン登録部402は、印刷装置13に第1の伝送路で送信した第1のデータ、及び第1のデータと同時に他の伝送路で送信した第2のデータを、テストパターン455として、記憶部403等に登録する。
図16は、一実施形態に係るテストパターンについて説明するための図である。例えば、図16に示すように、データ伝送システム1は、時間t0において、伝送路Lane1でDATA11、伝送路Lane2のDATA21、伝送路Lane2でDATA31、・・・を送信するものとする。同様に、時間t1において、データ伝送システム1は、時間t1において、伝送路Lane1でDATA12、伝送路Lane2のDATA22、伝送路Lane2でDATA32、・・・を送信するものとする。
ここで、例えば、印刷装置13の再送要求部422が、時間t1に送信されたDATA12からエラーを検出したものとする。この場合、再送要求部422は、上位装置10にDATA12(第1のデータ)の再送を要求する。
このとき、上位装置10のテストパターン登録部402は、再送を要求されたDATA12(第1のデータ)と共に、DAT12と同時に送信したDATA22、DATA32、・・・(第2のデータ)を、テストパターン455として、記憶部403等に登録(記憶)する。
ここで、図15に戻り、図15のフローチャートの説明を続ける。
ステップS1503において、上位装置10の送信制御部411は、要求された第1のデータを印刷装置13に再送する。なお、ステップS1503の処理は、ステップS1502の処理の前に実行しても良い。
ステップS1504において、上位装置10のテストパターン送信部412は、印刷装置13からのテストパターンの送信要求を待ち、所定の時間内にテストパターンの送信要求を受け付けた場合、処理をステップS1505に移行させる。一方、所定の時間内にテストパターンの送信要求を受け付けていない場合、図15の処理を終了させる。
ステップS1505に移行すると、テストパターン送信部412は、送信制御部411が送信する伝送データの有無を確認し、送信する伝送データがないときに、処理をステップS1506に移行させる。一方、送信する伝送データがある場合、テストパターン送信部412は、送信する伝送データがなくなるまで待機する。
ステップS1506に移行すると、テストパターン送信部412は、印刷装置13から指定された伝送路で、テストパターンを送信する。なお、ここで送信するテストパターンには、テストパターン登録部402が記憶部403等に登録したテストパターン455の一部(例えば、第1のデータ等)、又は全部が含まれる。
上記の処理により、上位装置10は、印刷装置13から要求された伝送路で、テストパターンを送信することができる。また、上位装置10は、送信する伝送データがないときにテストパターンを送信するので、データ伝送システム1を稼働させたままで、エラー原因の推定処理を実行することができる。
<データ受信処理>
ここでは、第1、2の実施形態に共通する、印刷装置(データ受信装置)13が実行する受信処理の例について説明する。
図17は、一実施形態に係るデータ受信処理の例を示すフローチャートである。
ステップS1701において、印刷装置13の再送要求部422が、第1の伝送路(例えば図16の伝送路Lane1)で受信した第1のデータ(例えばDATA12)でエラーを検出した場合、ステップS1702以降の処理が実行される。
ステップS1702において、再送要求部422は、上位装置10に第1のデータの再送を要求する。
ステップS1703において、印刷装置13の照合パターン登録部423は、上位装置10から送信された第1のデータを、照合パターン428として、記憶部427等に登録(記憶)する。
ステップS1704において、印刷装置13の推定部424は、例えば、図9のステップS902〜S907に示すような、エラー原因の推定処理を実行する。なお、推定部424は、例えば、図14に示すようなエラー原因の推定処理を実行しても良い。
ステップS1705において、印刷装置13の出力部425は、推定部424が推定したエラー原因の推定結果を出力する。例えば、出力部425は、図13に示すような物理異常の警告処理を実行しても良いし、図14のステップS1402、S1405に示すような推定結果の出力処理を実行しても良い。
以上、本発明の各実施形態によれば、複数の伝送路を用いてデータを伝送するデータ伝送システム1において、伝送ケーブルや送受信デバイス等に不具合が発生している場合でも、エラーの原因を特定することが容易になる。
<補足>
上記で説明した各実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上記の説明では、データ送信装置が上位装置10であり、データ受信装置が印刷装置13であるものとして説明したが、これに限られず、本発明の各実施形態は、複数の伝送路を介してデータを伝送する様々なデータ伝送システムに適用可能である。
1 データ伝送システム
10 上位装置(データ送信装置)
11a、11b、11c、11d 伝送路
13 印刷装置(データ受信装置)
411 送信制御部
412 テストパターン送信部
402 テストパターン登録部
422 再送要求部
423 照合パターン登録部
424 推定部
425 出力部
428 照合パターン
429 関連性情報
430 複数の伝送路
455 テストパターン
特開2009−239327号公報

Claims (10)

  1. 複数の伝送路を介してデータを送信するデータ送信装置と、前記複数の伝送路を介して前記データを受信するデータ受信装置とを含むデータ伝送システムであって、
    前記データ送信装置は、
    前記データの送信を制御する送信制御部と、
    前記データ受信装置において、第1の伝送路で送信した第1のデータからエラーが検出された場合、前記第1のデータ、及び前記第1のデータと同時に送信した第2のデータをテストパターンとして登録するテストパターン登録部と、
    前記データ受信装置からの要求に応じて、前記テストパターンの一部、又は全部を前記データ受信装置に送信するテストパターン送信部と、
    を有し、
    前記データ受信装置は、
    前記第1の伝送路で受信した前記第1のデータでエラーが検出された場合、前記データ送信装置に前記第1のデータの再送を要求する再送要求部と、
    前記データ送信装置から再送された前記第1のデータを照合パターンとして登録する照合パターン登録部と、
    前記データ送信装置に前記テストパターンの一部、又は全部の送信を要求し、前記データ送信装置から受信したテストパターンと、前記照合パターンとに基づいて、エラーの原因を推定する推定部と、
    エラーの原因の推定結果を出力する出力部と、
    を有する、データ伝送システム。
  2. 前記データ送信装置と前記データ受信装置との間を接続する伝送ケーブル、及び前記データ送信装置と前記データ受信装置とが備える送受信デバイスの構成に基づく、前記複数の伝送路間の関連性の高さを示す関連性情報を予め記憶した記憶部を有する、請求項1に記載のデータ伝送システム。
  3. 前記推定部は、
    前記データ送信装置に、前記第1の伝送路で前記第1のデータの送信を要求し、
    前記第1の伝送路で受信した前記第1のデータと前記照合パターンとを照合して算出した第1のエラー率に基づいて、前記第1の伝送路に物理的な異常があるか否かを推定する、請求項1又は2に記載のデータ伝送システム。
  4. 前記推定部は、
    前記データ送信装置に、前記第1の伝送路、及び他の伝送路より前記第1の伝送路との関連性が高い第2の伝送路で前記テストパターンの送信を要求し、
    前記第1の伝送路で受信した前記テストパターンと前記照合パターンとを照合して算出した第2のエラー率に基づいて、前記第1の伝送路に物理的な異常があるか否か、及び前記第2の伝送路の影響によりエラーが発生しているか否かを推定する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデータ伝送システム。
  5. 前記推定部は、
    前記第1の伝送路で受信した前記第1のデータと前記照合パターンとを照合して算出した第1のエラー率に基づいて、前記第1の伝送路に物理的な異常がないと推定された場合、
    前記データ送信装置に、前記第1の伝送路、及び前記第2の伝送路で前記テストパターンの送信を要求する、請求項4に記載のデータ伝送システム。
  6. 前記推定部は、
    前記データ送信装置に、他の伝送路より前記第1の伝送路との関連性が低い第3の伝送路で前記第1のデータの送信を要求し、
    前記第3の伝送路で受信した前記第1のデータと前記照合パターンとを照合して算出した第3のエラー率に基づいて、前記第1のデータに問題があるか否かを推定する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のデータ伝送システム。
  7. 前記テストパターン送信部は、前記データ受信装置に送信する伝送データがないときに、前記テストパターンの一部、又は全部を前記データ受信装置に送信する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のデータ伝送システム。
  8. 前記出力部は、前記第1の伝送路に物理的な異常がある可能性がある場合、前記第1の伝送路に関連するデバイス、又はケーブルの情報を含むエラー原因の推定結果を出力する、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のデータ伝送システム。
  9. 複数の伝送路を介してデータを送信するデータ送信装置と、前記複数の伝送路を介して前記データを受信するデータ受信装置とを含むデータ伝送システムにおけるエラー原因の推定方法であって、
    前記データ送信装置が、
    前記データの送信を制御する処理と、
    前記データ受信装置において、第1の伝送路で送信した第1のデータからエラーが検出された場合、前記第1のデータ、及び前記第1のデータと同時に送信した第2のデータをテストパターンとして登録する処理と、
    前記データ受信装置からの要求に応じて、前記テストパターンの一部、又は全部を前記データ受信装置に送信する処理と、
    を実行し、
    前記データ受信装置が、
    前記第1の伝送路で受信した前記第1のデータでエラーが検出された場合、前記データ送信装置に前記第1のデータの再送を要求する処理と、
    前記データ送信装置から再送された前記第1のデータを照合パターンとして登録する処理と、
    前記データ送信装置に前記テストパターンの一部、又は全部の送信を要求し、前記データ送信装置から受信したテストパターンと、前記照合パターンとに基づいて、エラーの原因を推定する処理と、
    エラーの原因の推定結果を出力する処理と、
    を実行する、エラー原因の推定方法。
  10. 請求項9に記載のエラー原因の推定方法をデータ伝送システムに実行させるプログラム。
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