JP2022002200A - 車両用コネクタ - Google Patents

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勝秀 北川
Katsuhide Kitagawa
圭 藤本
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【課題】導線の表面に溝が形成され、その溝の表面がハウジングを構成する合成樹脂中に埋設されている車両コネクタにおいて、ハウジングを構成する合成樹脂にクラックが発生することに起因した気密性の低下を抑制する構造を提供する。【解決手段】端子14の表面に形成される溝22の溝深さXを溝幅Yで割った比R(=X/Y)の値が、0.15〜1.0の範囲とされることで、溝22の開口近傍に形成される突起部24が大きくなることを抑制しつつ溝22を形成することができる。従って、比Rの値が0.15〜1.0の範囲とされることで、突起部24が大きくなることに起因するハウジング16のクラック26の発生を抑制することができ、端子14とハウジング16との間の気密性を維持することができる。【選択図】図8

Description

本発明は、車両用コネクタに係り、車両用コネクタを構成するハウジングのクラックの発生を抑制して気密性を保持する技術に関する。
電気機器の接続部品として使用されるコネクタがよく知られている。特許文献1に記載のコネクタがそれである。特許文献1には、電線が接続される端子と、前記端子を収容および保持する合成樹脂製のハウジングと、を有し、前記端子の表面の一部の領域に、前記電線の長手方向に対して垂直な方向成分を含み、その表面に凸部を有する1または複数の溝が形成され、前記端子が、前記溝が形成される領域を含む部位において前記ハウジングを構成する合成樹脂中に埋設されているコネクタが記載されている。また、特許文献1には、前記溝における溝の深さ(X)と溝幅(Y)との比(=X/Y)の値を2.0以上することが記載されている。
特開2018−78022号公報
ところで、特許文献1のコネクタでは、溝の開口近傍に突起部が形成され、この突起部を起点にして応力集中が発生し、その応力集中によってハウジングを構成する合成樹脂にクラックが発生し、コネクタの気密性が低下する虞があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、導線の表面に溝が形成され、その溝の表面がハウジングを構成する合成樹脂中に埋設されている車両コネクタにおいて、ハウジングを構成する合成樹脂にクラックが発生することに起因した気密性の低下を抑制する構造を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)表面に溝が形成されている導線と、合成樹脂から構成されて前記導線の長手方向の一部を保持した状態で前記導線を収容するハウジングと、を含んで構成され、前記ハウジングは、前記導線の前記溝内に合成樹脂が入り込んで固化した部位を含んで構成されている、車両用コネクタであって、前記溝の深さを溝幅で割った比の値が、0.15〜1.0の範囲にあることを特徴とする。
第1発明の車両用コネクタによれば、導線の表面に形成される溝の深さを溝幅で割った比の値が、0.15〜1.0の範囲とされることで、溝の開口近傍に形成される突起部が大きくなることを抑制しつつ溝を形成することができる。従って、比の値が0.15〜1.0の範囲とされることで、突起部が大きくなることに起因するハウジングのクラックの発生を抑制することができ、導線とハウジングとの間の気密性を維持することができる。
本発明が適用された車両に備えられる端子台の外観図である。 図1のコネクタを拡大した斜視図である。 図2のコネクタを鉛直上方から見た上面視図である。 図3をA−A断面図で切断した断面図である。 図4のハウジングの貫通穴と端子とが接する部位の一部を拡大した断面図である。 端子の表面に形成される溝の1つを拡大した断面図である。 図6において端子に形成される溝の開口部を拡大した断面図である。 端子の溝の深さを浅い寸法に変更した場合の、溝の開口部を拡大した断面図である。 端子の溝の深さを浅い寸法に変更した場合であっても、端子とハウジングとの間でシール圧(面圧)が発生することを示す図である。 溝の深さと溝幅との比に対するシール圧の関係を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両に備えられる端子台10の外観図である。端子台10は、例えばハイブリッド車両や電気自動車用の駆動用モータを収容するケースの外側に設けられている。
端子台10には、車両用コネクタ12(以下、コネクタ12)が設けられている。コネクタ12は、ケースの内部に収容されている図示しない駆動用モータと、外部配線と、を接続するために設けられている連結部品である。図2は、コネクタ12を拡大した斜視図である。コネクタ12は、導電性の金属からなる長手状の端子14と、コネクタ12の長手方向の一部(本実施例では中央部)を保持した状態で端子14を収容する合成樹脂製のハウジング16と、を備えている。端子14は、ケースの内部に収容されている駆動用モータ(電気機器)に電気的に接続されている。なお、端子14が、本発明の導線に対応している。
ハウジング16は、合成樹脂17から構成され、端子14の周囲を囲うように形成されている。図3は、図2のコネクタ12を鉛直上方から見た上面視図である。図3に示すようにハウジング16は、棒状の端子14の周囲を囲うようにして四角形状に形成されている。
図4は、図3をA−A断面図で切断した断面図である。図4に示すように、ハウジング16は、断面が略H形に形成されている。また、ハウジング16は、端子14が貫通する貫通穴20が形成された端子保持板18を備えている。端子14の中央部は、この端子保持板18によって埋設状態で保持される。
端子14の表面であって、ハウジング16の貫通穴20と接する部位には、抜け荷重およびシール性(防水性)を高めるための複数個の溝22が形成されている。溝22は、それぞれ端子14の長手方向に対して垂直な方向に伸びている。コネクタ12を製造する際には、端子14の表面に予め溝22を形成し、その端子14をハウジング16の金型内に配置する。そして、ハウジング16の金型内に端子14が配置された状態で、ハウジング16の金型内に合成樹脂17を流し込むインサート成形が実行される。このとき、端子14の溝22内に合成樹脂17が入り込んで固化することで、端子14とハウジング16とが接合される。
次に、端子14の表面に形成される溝22の形状について説明する。図5は、図4においてハウジング16の貫通穴20と端子14の表面とが接する部位の一部を拡大した断面図である。図5に示すように、端子14の表面には、複数個の溝22が端子14の長手方向に並ぶようにして形成されている。また、端子14の溝22の溝穴内に合成樹脂17が入り込むことにより、端子14とハウジング16とが接合される。
ところで、溝22の深さ(以下、溝深さX)が深くなるほど溝22内に流れ込む合成樹脂17が増加し、溝22と合成樹脂17との接触面積が増加するため、合成樹脂17が溝22の表面と引っ掛かるアンカー効果が増加する。その結果、端子14とハウジング16との接触面間で発生するシール圧Pseal(面圧)が高くなり、端子14とハウジング16との間の気密性が高くなる。
ここで、端子14の表面に形成される溝22は、レーザー加工で形成される。溝22は、端子14の表面にレーザーが複数回照射されることで形成される。また、溝22の溝深さXが深くなるほど、レーザーの照射回数も増加する。さらに、レーザーの照射位置は正確性が求められ、溝22の溝深さXが深くなるほど、溝22の寸法精度を維持することが困難になる。また、レーザーを複数回照射するため、溝22の溝深さXが深くなるほど加工時間も長くなる。
さらに、端子14の表面に溝22が形成されると、溝22の開口付近から端子14の外側に向かって突き出す突起部24(デブリともいう)が形成される。突起部24は、溝22の溝深さXが深くなるほど大きくなる。突起部24が大きくなると、突起部24に近接する合成樹脂17に冷熱環境負荷による応力集中が発生し、合成樹脂17に隙間(空隙)が形成されるクラックが発生する虞がある。また、合成樹脂17にクラックが発生すると、シール圧Psealが低下し、端子14とハウジング16との間の気密性が悪くなる虞がある。
図6は、端子14の表面に形成される溝22の溝深さXを深くした場合の溝22を拡大した断面図である。図6に示すように、端子14に形成される溝22にハウジング16を構成する合成樹脂17が入り込んでいる。また、図6に示すように、端子14の表面に溝22が形成されることで、溝22の開口付近において、ハウジング16側に向かって突き出す突起部24が形成される。突起部24は、溝22の溝深さXに比例して大きくなるため、図6に示すように、突起部24が大きくなっている。
図7は、図6において端子14に形成される溝22の開口部をさらに拡大した断面図である。図7に示すように、溝22の溝深さXが深く形成されることで、突起部24の大きさも大きくなる。また、突起部24が大きくなると、突起部24に近接する合成樹脂17に冷熱環境負荷による応力集中が発生することで、突起部24に近接する合成樹脂17に経年劣化によるクラック26が発生する。
これに対して、本実施例では、溝22の溝深さXを図6に比べて浅い寸法に変更した。図8は、本実施例に対応する、端子14の溝22の溝深さXを浅い寸法に変更したときの、溝22の開口部を拡大した断面図である。図8に示すような、溝22の溝深さXが浅い寸法に変更された場合であっても、ハウジング16のには、溝22内に合成樹脂17が入り込んで固化した部位32が形成されることで、端子14とハウジング16との間にシール圧Psealが発生する。
また、図8に示すように、溝22の溝深さXが図6に比べて浅い形状とされることで、溝22の開口近傍に形成される突起部24が小さくなっている。従って、突起部24に近接する合成樹脂17にクラック26が形成されなくなる。または、突起部24に近接する合成樹脂にクラック26が形成される場合であっても、クラック26が微小な寸法になる。ここで、図8に示す溝22の溝深さXは、端子14の表面の溝22が形成されない位置から、溝22の底部の位置までの間の距離で定義される。また、図8に示す溝22の溝幅Yは、端子14の長手方向で、溝22が形成される一端から他端までの距離で定義される。
また、溝22の溝深さXを浅くしたときに、端子14とハウジング16との間で発生するシール圧Psealの大きさを解析によって求めた。その結果、溝22の溝深さXを溝幅Yで割った比R(=X/Y)の値が、0.15〜1.0の範囲において、図9(a)に示す楕円で囲まれた部位、具体的には、溝22の開口近傍に位置する溝端部28、および、図9(b)に示す楕円で囲まれた部位、具体的には、隣り合う溝22の間に形成される非溝部30において、良好なシール圧Pseal(面圧)が発生することが確認された。ここで、良好なシール圧Psealとは、端子14とハウジング16との間でコネクタ12の仕様に適合する気密性が確保される、すなわちコネクタ12の防水性が確保される予め定められた値である。
このように、溝22の溝深さXを溝幅Yで割った比R(=X/Y)が0.15〜1.0の範囲において、端子14(溝22)とハウジング16との間で良好なシール圧Psealが発生し、端子14とハウジング16との間で適切な気密性が確保されることが確認された。なお、図8に示す溝22は、溝深さXが15±5μm、溝幅Yが50±10μmとされ、比Rが0.15〜1.0の範囲に含まれている。
図10は、溝22の溝深さXと溝幅Yとの比R(=X/Y)に対するシール圧Psealの関係を示す図である。図10において、横軸が比Rの値を示し、縦軸が端子14とハウジング16との間で発生するシール圧Psealを示している。
図10に示すように、比Rの値が0〜0.15の範囲(0<R<0.15)では、シール圧Psealが低くなっている。この領域では、溝22の溝深さXが浅いことからアンカー効果が小さいためにシール圧Psealが低くなる。従って、端子14とハウジング16との間の気密性が悪くなる。一方、比Rの値が0.15〜1.0の範囲(0.15≦R≦1.0)では、シール圧Psealが高圧の所定値で維持されている。従って、比Rの値が0.15〜1.0の範囲では、端子14とハウジング16の気密性が好適な状態で維持される。また、比Rの値が1.0を超える範囲(R>1.0)では、比Rの値が大きくなるほどシール圧Psealが低下している。
比Rが1.0を超えた領域では、突起部24が大きくなり、それに伴って突起部24に近接する合成樹脂17にクラック26(隙間)が形成される。クラック26が形成されると、圧がクラック26に逃げるためにシール圧Psealが低下し、気密性が低下する。このことから、本実施例では、比Rの値が0.15〜1.0の範囲(0.15≦R≦1.0)とされることで、シール圧Psealが高くなり、端子14とハウジング16との間の気密性が良好な状態で維持される。
上述のように、本実施例によれば、端子14の表面に形成される溝22の溝深さXを溝幅Yで割った比R(=X/Y)の値が、0.15〜1.0の範囲とされることで、溝22の開口近傍に形成される突起部24が大きくなることを抑制しつつ溝22を形成することができる。また、比Rの値が0.15〜1.0の範囲とされることで、突起部24が大きくなることに起因するハウジング16のクラック26の発生を抑制することができる。従って、端子14とハウジング16との間の気密性を維持することができる。また、本実施例によれば、溝22の溝深さXが浅いため、レーザー加工による加工時間が短くなる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、端子14の溝22がレーザー加工によって形成されるものであったが、本発明は、必ずしもレーザー加工に限定されない。例えば、切削加工またはプレス加工によって溝22が形成されても構わない。
また、前述の実施例では、溝22が、端子14の長手方向に対して垂直な方向に形成されるものであったが、溝22の全てが端子14の長手方向に対して垂直な方向に形成される必要はなく、溝22の一部が端子14の長手方向に対して垂直に形成されるものであっても構わない。
また、前述の実施例では、コネクタ12は、ケースの内部に収容されている駆動用モータと外部配線との接続に使用されるものであったが、本発明は、必ずしも駆動用モータに限定されず、電気機器にコネクタ12を介して接続される構成であれば適宜適用することができる。
また、前述の実施例では、端子14が棒状に形成されていたが、端子の形状は必ずしも棒状に限定されず、例えば所定の厚みを有する平板形状など適宜変更することができる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
12:車両用コネクタ
14:端子(導線)
16:ハウジング
17:合成樹脂
22:溝
32:部位
X:溝深さ(溝の深さ)
Y:溝幅
R:比

Claims (1)

  1. 表面に溝が形成されている導線と、合成樹脂から構成されて前記導線の長手方向の一部を保持した状態で前記導線を収容するハウジングと、を含んで構成され、前記ハウジングは、前記導線の前記溝内に前記合成樹脂が入り込んで固化した部位を含んで構成されている、車両用コネクタであって、
    前記溝の深さを溝幅で割った比の値が、0.15〜1.0の範囲にあることを特徴とする車両用コネクタ。
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