JP2022001743A - マスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置 - Google Patents

マスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置 Download PDF

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【課題】マスク及び透明体フェースシールドの装着者が、外気温等の上昇に伴い熱中症を発症する恐れがあり、該装着者のマスク周辺及び透明体フェースシールド上部の額付近に送気することにより冷却する。【解決手段】空気を吸引する吸気口31を有しファンユニット2が配置された送気ファン筐体11と、帽子7の鍔部71を挟持するクリップ5を下面に有する送気ファン筐体基部12と、該空気をマスク6周辺及び透明体フェースシールド42内に導く流路3と、を備え、排気口32は空気をマスク6周辺の方向に調整するマスク排気口321及び透明体フェースシールド4内に案内する額排気口322とから構成され、該フェースシールド4はマスク開口部422及び額開口部421を備えた、冷却装置。【選択図】図1

Description

本発明は、マスク及び透明体フェースシールドを装着した際、外気温等の上昇に伴い、マスク及び透明体フェースシールド装着者が熱中症を発症するのを防ぐことを目的とし、マスク及び透明体フェースシールド装着者のマスク周辺及び透明体フェースシールド上部の額付近に送気することにより冷却する、装着者が熱中症を発症することを防止する、マスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置に関するものである。
熱中症対策としては、従来扇風機等の送気ファンを、涼しくする必要な体の部位に向けて送気する構成が、採用されている。
例えば、特許文献1に記載のファン付帽子は、日除け作用に加えて涼しさを与えることを目的として、帽子本体13のつば部12にファン17を固定して、帽子本体13の開口部14を介し頭に向って送風する構造である。
特許文献2に記載のクリップタイプ扇風機は、携帯し易くクリップを用いて使用者の衣服に固定させて使用し、必要に応じて風向きを選択的に制御することができ、使用者の衣服の内側にも効率的に風を送風できる、クリップタイプ扇風機である。
特許文献3に記載のヘルメット&帽子扇風機は、クリップ等の突起部分が無く、そのままでヘルメットや帽子のどちらにもピッタリと快適に装着することができ、ヘルメットや帽子のバンドに挟み込む位置を変えて、後頭部への送気気化冷却位置を上下左右に変えることが出来る、ヘルメット&帽子扇風機である。
特許文献4に記載のネックバンド型扇風機は、装着時の体にかかる負担を減らし、長時間使用可能とし、本体8から首筋や顔に向け開かれた空気吹き出し口2から、直接空気を吹き出す構造である。
例えば、特許文献5に記載のヘルメット・アセンブリを含む空気濾過システムは、外科手術の医療関係者であるユーザの頭部および身体とユーザの外部環境であるクリーンルームとの間の空気を濾過する空気濾過システムに関するものであり、ユーザの頭部14にモーター50により回転するファン50を設けて空気をハウジング48内に取り込み、ユーザの頭部14の周りに空気を分配する、外科手術の医療関係者に用いられるフェースシールドを備えたヘルメット・アセンブリを含む空気濾過システムである。
特許文献6に記載の送気マスク用フェースシールドは、保護帽1の固定枠3にアイピース4を取り付けたものであり、保護帽1の側面に送気路7を設け、該送気路7の空気取り入れ口8を着用者の背後に設けると共に該送気路7の吹き出し口6を着用者の顔の両側面に設置した、該送気マスク用フェースシールドのアイピース4の空間に清浄な空気を送気する、送気マスク用フェースシールドである。
特許文献7に記載の熱硬化性エラストマーフェースシールを備えたレスピレータ面体は、呼吸保護用複合面体11が、第1表面及び第2表面を有するポリアミドを含む高分子剛性面体本体20を包含し、シリコーンシール面体要素が、第1表面及び第2表面の少なくとも一方に化学的に結合された構成であり、高分子剛性面体20は、吸気弁32と濾過カートリッジ28とを含んでおり、シリコーン面体要素は、濾過カートリッジ28と高分子剛性面体本体20との間にガスケットを形成している。そして、プラスチック製レスピレータ本体への熱硬化性弾性シール部材の機密固定を課題とするものである。
特許文献8に記載の患者用インタフェース102は、シール部材202と支持部材204とを具備するインタフェース本体200を具備するフルフェイスマスクで、弾性要素と非弾性要素とを用いたヘッドギア組立体が接続されるものであり、該ヘッドギア組立体により患者に対するインタフェースの最終的な装着を可能とするものである。
特開平6−173109号公報 特表2018−513932号公報 特開2013−253590号公報 特開2019−105266号公報 特開2009−299253号公報 特開2000−212821号公報 特開2015−180257号公報 特開2019−72528号公報
特許文献1に記載のファン付帽子は、帽子本体13のつば部12にファン17を固定して、帽子本体13の開口部14を介し頭に向って送風する構造のため、装着者のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気することができない。
特許文献2に記載のクリップタイプ扇風機は、使用者の衣服の内側にも効率的に風を送風することを目的としており、装着者のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気することを目的とするものではない。
特許文献3に記載のヘルメット&帽子扇風機は、ヘルメットや帽子のバンドに挟み込む位置を変えて、後頭部への送気気化冷却位置を上下左右に変えることを目的とするものであり、装着者のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気することを目的とするものではない。
特許文献4に記載のネックバンド型扇風機は、首筋や顔に向け開かれた空気吹き出し口2から、空気を首筋や顔に向け吹き出す構造であり、装着者のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気することを目的とするものではない。
以上のように、従来の扇風機又はファンは、体の一部特に首筋や顔の後頭部等を、冷却又は送風することを目的としており、装着者のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に、送風するこができず、装着者のマスク周辺及び透明体フェースシールド内の体温上昇を押さえる効果はない。
特許文献5に記載のフェースシールドを備えたヘルメット・アセンブリを含む空気濾過システムは、外科手術の医療関係者であるユーザの頭部14にモーター50により回転するファン50を設けて空気をハウジング48内に取り込み、ユーザの頭部14の周りに空気を分配する構造であり、医療関係者であるユーザが熱中症を発症することを防止することを目的とするものではない。
特許文献6に記載の送気マスク用フェースシールドは、送気路7の吹き出し口6を着用者の顔の両側面に設置し、該送気マスク用フェースシールドのアイピース4の空間に清浄な空気を送気することを目的とするものであり、装着者のマスク周辺に送気するものでもなく、フェースシールド上部の額付近に送気するものでもない。
特許文献7に記載の熱硬化性エラストマーフェースシールを備えたレスピレータ面体は、ラスチック製レスピレータ本体への熱硬化性弾性シール部材の機密固定を課題とするものであり、フェースシールド上部の額付近に送気することにより冷却し、装着者が熱中症を発症することを目的とするものではない。
特許文献8に記載の患者用インタフェース及びヘッドギアは、該ヘッドギア組立体により患者に対するインタフェースの最終的な装着を課題とするものであり、フェースシールド上部の額付近に送気することにより冷却し、装着者が熱中症を発症することを目的とするものではない。
このような観点から、本発明は、マスク及び透明体フェースシールドを装着した際、外気温等の上昇に伴い、マスク及び透明体フェースシールド装着者が熱中症を発症するのを防ぐことを目的とし、マスク及び透明体フェースシールド装着者がマスク及び透明体フェースシールド装着状態において、マスク周辺及び透明体フェースシールド上部の額付近に送気する、マスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置を提案することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明(請求項1)は、「外部の空気を吸引する吸気口と、該吸気口から導入された前記空気をマスク周辺及び透明体フェースシールド内に排気する排気口へ導く流路とが形成された送気ファン筐体と、前記送気ファン筐体に一体に形成された送気ファン筐体基部を備え、前記送気ファン筐体は、外部の空気を吸引・排気するファンユニットを有し、前記送気ファン筐体基部の下面には、帽子の鍔部を前記送気ファン筐体基部とで挟持するクリップを備え、前記クリップの下面には透明体フェースシールドを備え、前記排気口は、前記外部の空気を前記マスク周辺の方向に調整する排気口調整部を有するマスク排気口及び前記透明体フェースシールド内に案内する額排気口と、を備え、前記透明体フェースシールドには、前記マスクに前記外部の空気を受け入れるマスク開口部及び前記額排気口に対向した額開口部を備えたこと」を特徴としている。
かかる構造によれば、ファンユニットにより外部の空気を吸引・排気することにより、外部の空気をマスクの周辺及び透明体フェースシールド内に送気することが可能なため、マスクの周辺及び透明体フェースシールド内を冷却することが可能となり、マスク及び透明体フェースシールドを装着した際、外気温等の上昇に伴い、マスク及び透明体フェースシールド装着者が熱中症を発症するのを防ぐことができる。
また、外部の空気をマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気することにより、眼鏡のくもりも防止することが可能となる。さらに、送気ファン筐体基部底面を、クリップにより帽子の鍔部表面上に、強固にかつ安定的に固定することができる。
本発明(請求項2)は、「前記透明体フェースシールドは、所要の顔面縦方向の範囲及び所要の顔面横方向の範囲を保護すること」を特徴としている。
かかる構造によれば、マスク及び透明体フェースシールド装着者の、縦方向及び横方向の所用範囲の顔面を、透明体フェースシールドで安全に保護することができる。
本発明(請求項3)は、「前記クリップの下面に、前記クリップの前後方向に移動可能でかつ透明体フェースシールドを着脱自在に構成した、透明体フェースシールド保持部を備えたこと」を特徴としている。
かかる構造によれば、ファンユニットにより外部の空気を吸引・排気することにより、外部の空気をマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気した際、透明体フェースシールド保持部は、クリップの前後方向に移動自在なため顔面との距離を調整でき、透明体フェースシールドを着脱自在に構成しているため、必要に応じて該透明体フェースシールドの装着が可能となる。
本発明(請求項4)は、「前記吸気口、前記流路、前記排気口、前記マスク排気口、前記排気口調整部及び又は額排気口に、前記外部の空気に含まれる有害物質を除去するフィルター層を、着脱自在に備えたこと」を特徴としている。
かかる構造によれば、ファンユニットにより外部の空気を吸引・排気する際、外部の空気に含まれる有害物質を、フィルター層により除去することができる。そして、該有害物質としては、公知の感染症ウイルス、細菌、花粉、PM21を含み、有害物質を除去可能な公知のフィルター層を使用することができる。さらに、必要に応じて上記以外の前記有害物質を除去する必要がある場合には、該除去必要な有害物資に対する公知のフィルター層を使用することができる。
本発明(請求項5)は、「前記吸気口、前記流路、前記排気口、前記マスク排気口、前記排気口調整部及び又は額排気口に、前記外部の空気を冷却する冷却部を、着脱自在に備えたこと」を特徴としている。
かかる構造によれば、ファンユニットにより外部の空気を吸引・排気する際、外部の空気の温度を、冷却部により冷却することができる。そして、該冷却部としては、公知の冷却部を使用することができる。
本発明(請求項6)は、「前記送気ファン筐体に形成された前記外部の空気を吸引・排気する前記ファンユニットが、前記帽子の前記鍔部に垂直な回転軸を備え、前記回転軸を中心として円筒状に配置された羽根を有し、前記羽根の遠心力により発生した旋回流を、前記流路により前記排気口に送気すること」を特徴としている。
かかる構造によれば、ファンユニットにより、帽子の鍔部の上方の外部の空気を、羽根の遠心力により発生した方向性及び圧力も上昇した旋回流として流路に送気できる。
本発明(請求項7)は、「前記送気ファン筐体に形成された前記外部の空気を吸引・排気する前記ファンユニットが、前記帽子の前記鍔部突出方向に直交する横方向回転軸を備え、前記回転軸を中心として円筒状に配置された羽根を有し、前記羽根の遠心力により発生した旋回流を、送気の幅を広く取り前記流路により前記排気口に送気すること」を特徴としている。
かかる構造によれば、ファンユニットにより、帽子の鍔部上方の外部の空気を、横方向に長い円筒状に配置された前記羽根の遠心力により発生した旋回流を、送気の幅を広く取り流路に送気できる。
本発明(請求項8)は、「前記送気ファン筐体に形成された前記外部の空気を吸引・排気する前記ファンユニットが、前記帽子の前記鍔部突出方向上方に所定角を有する回転軸を備え、該回転軸を中心として配置された羽根により該回転軸方向に風を発生させて、前記流路により前記排気口に送気すること」を特徴としている。
かかる構造によれば、ファンユニットにより、帽子の鍔部突出方向上方に所定角を有する方向の外部の空気を、回転軸を中心として配置された羽根により該回転軸方向に風を発生させて、流路により前記排気口に送気できる。
本発明のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置は、帽子の鍔部上方の外部の空気を、的確にマスク及び透明体フェースシールド装着者のマスク周辺及び透明体フェースシールド上部の額付近に送気することができ、該装着者が熱中症を発症するのを防ぐことができ、また眼鏡がくもるのも防止できと共に、送気ファン筐体基部を、クリップにより帽子の鍔部に、強固にかつ安定的に固定できる。
そして、透明体フェースシールドは、所要の顔面縦方向の範囲及び所要の顔面横方向の範囲を保護すること、さらに該クリップ5の前後方向に移動自在でかつ着脱自在に構成したことにより、多様な要求性能に対応可能である。
また、有害物質を除去可能なフィルター層を、流路の必要な箇所に着脱自在に設置することにより、外部の空気に含まれる有害物質を除去することができ、さらに冷却部を流路の必要な箇所に着脱自在に設置することにより、該外部の空気を冷却することができる。
また、ファンユニットを、帽子の鍔部上面に垂直かつ円筒状に配置することにより、外部の空気を方向性及び圧力も上昇した旋回流として流路に送気できる。
さらに、ファンユニットを、帽子の鍔部上面に横方向かつ円筒状に配置することにより、外部の空気を送気の幅を広く取り流路に送風できる。
また、帽子の鍔部突出方向上方に所定角を有する回転軸方向に風を発生させて、流路により排気口に送気することができる。
実施例1における、マスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置を、装着者が装着した状態を示す図である。 実施例2における、マスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置を、装着者が装着した状態を示す図である。 実施例1における、マスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置で、(a)は立面図、(b)は平面図、及び(c)は側面図である。 実施例2における、マスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置で、(a)は立面図、(b)は平面図、及び(c)は側面図である。 実施例3における、マスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置を、装着者が装着した状態を示す図である。
本発明において、マスク6周辺及び透明体フェースシールド4内に送気する冷却装置(以下、冷却装置という)とは、マスク及び透明体フェースシールド装着者(以下、装着者という)の装着した帽子7の鍔部71の上面に載置したファンユニット2により、空気を装着者のマスク6周辺及び透明体フェースシールド4上部の額付近に送気することにより冷却する装置である。
そして、帽子7は、鍔部71が全周又は一部にあるものを含む。また、該帽子7は頭部を保護するヘルメット及び頭部を外部有害物から防御するものも包括する、いわゆる頭部に被せるものを含む。
本発明において、装着者が通常顔面前側に装着した帽子7の鍔部71の突出方向を「前側(X軸正方向)」という。該帽子7の鍔部71の表面側方向を「上側(Y軸正方向)」またY軸を縦方向ともいう。装着者が通常顔面前側に装着した帽子7の鍔部71の突出方向に向かって左右方向の右を「右側(Z軸正方向)」またZ軸を横方向ともいう。
本発明の冷却装置は、充電バッテリー(図示せず)を、一例としてUSB方式の充電接続部23から充電することにより、スイッチ(図示せず)によりモーター22を回転させ、ファンユニット2の回転により空気を送気する、公知の小型の電動回転送気機構を採用する。また、公知の太陽光発電による充電機構の採用もできる。
本発明の冷却装置は、加工が容易で軽量かつ安価な、一例として公知の合成樹脂材料により形成することができ、組み立て分解が容易な構造を採用する。
また、送気ファン筐体基部12を帽子7の鍔部71に強固にかつ安定的に固定するクリップ5は、冷却装置の荷重に対応した強力な挟持力を備えた、公知の構造を採用する。
さらに必要に応じて付加的に、送気ファン筐体基部12と帽子7の鍔部71とを、強固に連結する例えばベルト、両面ファスナ、又はボルトナット等の、公知の連結固定機構を採用する。
図1は実施例1における冷却装置を、装着者が装着した状態を示す図である。
該装着者は帽子7を被り、マスク6及び透明体フェースシールド4を装着し、目9には必要に応じて眼鏡8も装着している。帽子7の鍔部71の上表面には、送気ファン筐体11Aに一体に形成された送気ファン筐体基部12Aを載置し、帽子7の鍔部71を送気ファン筐体基部12Aとで挟持するクリップ5を備えている。該クリップ5の下面には透明体フェースシールド4を備えている。
そして、送気ファン筐体11Aは、外部の空気を吸引・排気するファンユニット2Aを有している。該ファンユニット2Aは、外部の空気を吸引する吸気口31Aから外部の空気を吸引し、流路3Aを通過して外部の空気を、マスク6周辺の方向に調整する排気口調整部33を有するマスク排気口321、及び透明体フェースシールド4内に案内する額排気口322に送気する。
上記外部の空気は、マスク排気口321から送気351により装着者のマスク6周辺に送気することによりマスク6を冷却し、さらに上記外部の空気は、額排気口322から送気352により装着者の透明体フェースシールド4内に送気することにより額部を冷却し、装着者が熱中症を発症することを防止するものである。
図3は、実施例1における冷却装置で、(a)は立面図、(b)は平面図、及び(c)は側面図である。
図3の(c)の側面図には、クリップ5の下面に、該クリップの前後方向に移動自在でかつ透明体フェースシールド4を着脱自在に構成した、透明体フェースシールド保持部41を備えた構成が記載されている。
また、透明体フェースシールド4には、額排気口322に対向した額開口部421及びマスク6に外部の空気を受け入れるマスク開口部422を備えたことが記載されている。
透明体フェースシールド4には、公知の所用の剛性を備えた透明な合成樹脂、一例としてアクリル合成樹脂シート、から構成することにより、装着者を外部の有害物質から保護することができる。上記透明体フェースシールド4は、図−3(c)に示すように所要の顔面縦方向の範囲をカバーし、及び図−3(b)に示すように所要の顔面横方向の範囲をカバーすることができる。
上記透明体フェースシールド保持部41は、クリップ5の前後方向に、公知の移動機構、一例としてレール又は溝状の走路と該走路を移動可能な走路挟持体から構成することにより、顔面との距離を調整できる。
さらに透明体フェースシールド4は、公知の着脱自在機構、一例として差し込み式、を備えることにより、必要に応じての該透明体フェースシールド4の装着が可能となる。
図3の(a)、(b)及び(c)に示すように、外部の空気は、吸気口31Aから吸気され流路3Aを経て、排気口32を構成する、該外部の空気をマスク6周辺の方向に調整する排気口調整部33を有するマスク排気口321、及び透明体フェースシールド4内に案内する額排気口322に送気される。
そして、外部の空気に含まれる有害物質を除去する公知のフィルター層(図示せず)を、吸気口31A、流路3A、排気口32、マスク排気口321、排気口調整部33及び又は額排気口322に着脱自在に設置する。設置する場所は、ファンユニット2Aの構造、吸引・吐出圧力、流路構造により適宜選択する。該ファンユニット2Aにより外部の空気を吸引・排気する際、該外部の空気に含まれる有害物質を、フィルター層により除去することができる。該有害物質としては、公知の感染症ウイルス、細菌、花粉又はPM21を含み、該有害物質を除去可能な公知のフィルター層を使用することができる。必要に応じて上記以外の有害物質を除去する必要がある場合には、除去必要な有害物資に対する公知のフィルター層を使用することができる。
図3の(a)、(b)及び(c)に示すように、外部の空気は吸気口31Aから吸気され流路3Aを経て、排気口32を構成する該外部の空気をマスク6周辺の方向に調整する排気口調整部33を有するマスク排気口321、及び透明体フェースシールド4内に案内する額排気口322に送気される。
そして、外部の空気を冷却する冷却部(図示せず)を、吸気口31A、流路3A、排気口32、マスク排気口321、排気口調整部33及び又は額排気口322に、着脱自在に設置する。設置する場所は、ファンユニット2Aの構造、吸引・吐出圧力及び流路構造により、適宜選択する。かかる構造によれば、ファンユニット2Aにより外部の空気を吸引・排気する際、外部の空気の温度を、冷却部により冷却することができる。冷却部としては、公知の冷却部を使用することができる。一例として公知の冷却パイプを、流路3A(実施例2の図4では3B)の適宜箇所、一例として流路3A(実施例2の図4では3B)の排気口32A(実施例2の図4では32B)の直前箇所、に流路を横断するように設置することができる。
図3の(a)、(b)及び(c)に示すファンユニット2Aは、帽子7の鍔部71に垂直な(Y軸方向)回転軸を備え、該回転軸を中心として円筒状に配置された羽根21Aを有し、該羽根21Aの遠心力により発生した旋回流を流路3Aにより排気口32に送気することを特徴とする、いわゆるブロワである。円筒状に配した前向き羽根のランナーの遠心力により、モーター回転軸にほぼ垂直な向きに旋回流を作り、発生した旋回流は羽根21Aの外周の円筒状の送気ファン筐体11のスクロールにより一方向に整流され、圧力も上昇しているため、流路3Aを経ても排気口32から、一例として排気口調整部回転部34で方向調整が自在な排気口調整部33により、一定方向に送気351を集中し、マスク6周辺を局部的に冷却できる。また、排気口32から、透明体フェースシールド4内に案内する額排気口322に送気され、送気352により額を局部的に冷却できる。
実施例1では、ファンユニット2Aを並列に2基配置し、送気35Aの幅方向範囲を広く確保したが、1基でも3基以上でも適宜選択できる。
図2は、実施例2における冷却装置を、装着者が装着した状態を示す図である。
装着者は帽子7を被り、マスク6及び透明体フェースシールド4を装着し、目9には必要に応じて眼鏡8も装着している。帽子7の鍔部71の上表面には、送気ファン筐体11Bに一体に形成された送気ファン筐体基部12Bを載置し、該帽子7の鍔部71を送気ファン筐体基部12Bとで挟持するクリップ5を備えている。
そして、送気ファン筐体11Bは、外部の空気を吸引・排気するファンユニット2Bを有し、ファンユニット2Bは、外部の空気を吸引する吸気口31Bから外部の空気を吸引し、流路3Bを通過して空気を、排気口32を構成する、該外部の空気をマスク6周辺の方向に調整する排気口調整部33を有するマスク排気口321、及び透明体フェースシールド4内に案内する額排気口322に送気される。
上記外部の空気は、マスク排気口321から送気351により装着者のマスク6周辺に送気することによりマスク6を冷却し、さらに上記外部の空気は、額排気口322から送気352により装着者の透明体フェースシールド4内に送気することにより額部を冷却し、装着者が熱中症を発症することを防止するものである。
図4は、実施例2における冷却装置で、(a)は立面図、(b)は平面図、及び(c)は側面図である。
図3と同じ符号の部材については、説明を省略する。
また、外部の空気に含まれる有害物質を除去する公知のフィルター層(図示せず)、及び外部の空気を冷却する冷却部(図示せず)に関しては、実施例1の図3の(a)、(b)及び(c)で説明した事項を、実施例2においても同様に採用する。
図4の(a)、(b)及び(c)に示すファンユニット2Bは、横方向(Z軸方向)に円筒状に配置された羽根21Bを有し、横方向に長い円筒状の羽根21Bの遠心力により発生した旋回流を、送気の幅を広く取り流路3Bにより排気口32に送気することを特徴とする。ブロワに似た羽根21Bのランナーを持っているが、両側面が側板で覆われているため、軸方向からの外部の空気の流入はない。そのため、羽根21Bのランナー内を通り抜ける貫流が発生し送気の幅を広くとれる、いわゆるクロスフローファンである。
そして、送気を羽根21Bのランナー円周に沿って下方向に吹き出す均一な送気が得られ、流路3Bを経ても排気口32から、一例として排気口調整部回転部34で方向調整が自在な排気口調整部33により、一定方向に送気351を集中し、マスク6周辺を局部的に冷却できる。また、排気口32から、透明体フェースシールド4内に案内する額排気口322に送気され、送気352により額を局部的に冷却できる。
図5は、実施例3における冷却装置を、装着者が装着した状態を示す図である。図3と同じ符号の部材については、説明を省略する。
また、外部の空気に含まれる有害物質を除去する公知のフィルター層(図示せず)、及び外部の空気を冷却する冷却部(図示せず)に関しては、実施例1、実施例2と同様に採用する。
図5には、透明体フェースシールド4のマスク開口部422に、該マスク開口部422の前面を覆いかつ送気351をマスク開口部422に導入できるマスク開口部カバー43を設けた透明体フェースシールド4が記載されている。当該マスク開口部カバー43を備えた透明体フェースシールド4は、立体的に構成することにより、該マスク開口部カバー43の上端部から送気351が導入可能であり、実施例1及び実施例2にも採用できる。
送気ファン筐体11Cは、外部の空気を吸引・排気するファンユニット2Cを有し、ファンユニット2Cは、外部の空気を吸引する吸気口31Cから外部の空気を吸引し、流路3Cを通過して空気を、排気口32を構成する、該外部の空気をマスク6周辺の方向に調整する排気口調整部33を有するマスク排気口321、及び透明体フェースシールド4内に案内する額排気口322に送気される。
ファンユニット2Cは、円筒状の環状流路にある羽根21Cを有し、該羽根21Cにより空気を圧送する。羽根21Cは帽子7の鍔部71突出方向(X軸方向)上方に所定角αを有する回転軸を中心として配置され、羽根21Cにより該回転軸方向に風を発生させる、いわゆるプロペラファンである。
実施例3では、ファンユニット2Cの配置基数を限定していないが、送気35の所用幅により、適宜選択できる。
外部の空気は、マスク排気口321から送気351により装着者のマスク6周辺に送気することによりマスク6を冷却し、さらに該外部の空気は、額排気口322から送気352により装着者の透明体フェースシールド4内に送気することにより額部を冷却し、装着者が熱中症を発症することを防止するものである。
本発明のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置は、マスク装着者の装着した帽子7の鍔部71に、簡単にクリップ5により載置できるファンユニット2により、空気をマスク及び透明体フェースシールド装着者のマスク周辺及び透明体フェースシールド上部の額付近に送気することにより冷却できる。
そして、上記帽子7の鍔部71が全周又は一部にあるものを含み、また該帽子7は、頭部を保護するヘルメット及び頭部を外部有害物から防御するものを含む、いわゆる頭部に被せるものに、容易にかつ安価に適用できる。
1、1A・B・C 送気ファン
11、11A・B・C 送気ファン筐体
12、12A・B・C 送気ファン筐体基部
2、2A・B・C ファンユニット
21、21A・B・C 羽根
22、22A・B・C モーター
23、23A・B・C 充電接続部
3、3A・B・C 流路
31、31A・B・C 吸気口
32 排気口
321 マスク排気口
322 額排気口
33 排気口調整部
34 排気口調整部回転部
35 送気
351 マスク送気
352 額送気
4 透明体フェースシールド
41 透明体フェースシールド保持部
421 額開口部
422 マスク開口部
43 マスク開口部カバー
5 クリップ
6 マスク
7 帽子
71 鍔部
8 眼鏡
9 目

Claims (8)

  1. 外部の空気を吸引する吸気口と、該吸気口から導入された前記空気をマスク周辺及び透明体フェースシールド内に排気する排気口へ導く流路とが形成された送気ファン筐体と、前記送気ファン筐体に一体に形成された送気ファン筐体基部を備え、
    前記送気ファン筐体は、外部の空気を吸引・排気するファンユニットを有し、
    前記送気ファン筐体基部の下面には、帽子の鍔部を前記送気ファン筐体基部とで挟持するクリップを備え、
    前記クリップの下面には透明体フェースシールドを備え、
    前記排気口は、前記外部の空気を前記マスク周辺の方向に調整する排気口調整部を有するマスク排気口及び前記透明体フェースシールド内に案内する額排気口と、を備え、
    前記透明体フェースシールドには、前記マスクに前記外部の空気を受け入れるマスク開口部及び前記額排気口に対向した額開口部を備えたことを特徴とするマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置。
  2. 前記透明体フェースシールドは、所要の顔面縦方向の範囲及び所要の顔面横方向の範囲を保護することを特徴とする請求項1に記載のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置。
  3. 前記クリップの下面に、該クリップの前後方向に移動自在でかつ透明体フェースシールドを着脱自在に構成した、透明体フェースシールド保持部を備えたことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置。
  4. 前記吸気口、前記流路、前記排気口、前記マスク排気口、前記排気口調整部及び又は額排気口に、前記外部の空気に含まれる有害物質を除去するフィルター層を、着脱自在に備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置。
  5. 前記吸気口、前記流路、前記排気口、前記マスク排気口、前記排気口調整部及び又は額排気口に、前記外部の空気を冷却する冷却部を、着脱自在に備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置。
  6. 前記送気ファン筐体に形成された前記外部の空気を吸引・排気する前記ファンユニットが、前記帽子の前記鍔部に垂直な回転軸を備え、前記回転軸を中心として円筒状に配置された羽根を有し、前記羽根の遠心力により発生した旋回流を、前記流路により前記排気口に送気することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置。
  7. 前記送気ファン筐体に形成された前記外部の空気を吸引・排気する前記ファンユニットが、前記帽子の前記鍔部突出方向に直交する横方向回転軸を備え、前記回転軸を中心として円筒状に配置された羽根を有し、前記羽根の遠心力により発生した旋回流を、送気の幅を広く取り前記流路により前記排気口に送気することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置。
  8. 前記送気ファン筐体に形成された前記外部の空気を吸引・排気する前記ファンユニットが、前記帽子の前記鍔部突出方向上方に所定角を有する回転軸を備え、前記回転軸を中心として配置された羽根により前記回転軸方向に風を発生させて、前記流路により前記排気口に送気することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマスク周辺及び透明体フェースシールド内に送気する冷却装置。
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