JP2022000579A - 機械学習装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部に電力を供給可能な車両において、災害時に車両から外部に供給可能な電力量が機械学習モデルの学習に関する処理によって減少することを抑制する。【解決手段】機械学習装置は、外部に電力を供給可能な車両3に設けられ、車両において用いられる機械学習モデルの学習に関する処理を実施する学習部51を備える。学習部は、災害情報を取得した場合には、災害情報を取得しなかった場合に比べて、学習に関する処理における電力消費量を低下させる。【選択図】図6

Description

本発明は機械学習装置に関する。
近年、AI(人工知能)技術の発達に伴い、車両において、ニューラルネットワークモデルのような機械学習モデルを用いた制御を行うことが検討されている。例えば、特許文献1に記載の機械学習装置では、車両に設けられた電子制御ユニットによってニューラルネットワークモデルの学習が行われ、学習済みのニューラルネットワークモデルから排気浄化触媒の温度の推定値が出力される。
特開2019−183698号公報
ところで、プラグインハイブリッド車両(PHV)のようなバッテリ容量の大きな車両では、バッテリに蓄えられた電力を車両の外部に供給することができる。このため、災害によって停電が発生したときには、斯かる車両を電力の供給源として有効活用することができる。
しかしながら、車両において機械学習モデルの学習に関する処理が行われると、車両の走行に必要な電力に加えて学習に必要な電力が消費される。この結果、車両における電力消費量が増加し、災害時に必要な電力を確保できないおそれがある。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の目的は、外部に電力を供給可能な車両において、災害時に車両から外部に供給可能な電力量が機械学習モデルの学習に関する処理によって減少することを抑制することにある。
本開示の要旨は以下のとおりである。
(1)外部に電力を供給可能な車両に設けられた機械学習装置であって、前記車両において用いられる機械学習モデルの学習に関する処理を実施する学習部を備え、前記学習部は、災害情報を取得した場合には、該災害情報を取得しなかった場合に比べて、前記学習に関する処理における電力消費量を低下させる、機械学習装置。
(2)前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部を更に備え、前記学習部は、前記災害情報及び前記位置情報に基づいて前記車両から外部への電力供給が予想される場合には、該電力供給が予想されない場合に比べて、前記学習に関する処理における電力消費量を低下させる、上記(1)に記載の機械学習装置。
(3)前記位置情報取得部は前記車両の目的地を取得し、前記学習部は、前記災害情報及び前記目的地に基づいて前記車両から外部への電力供給が予想される場合には、該電力供給が予想されない場合に比べて、前記電力消費量を低下させる、上記(2)に記載の機械学習装置。
(4)前記学習部は、前記学習に関する処理を停止することによって前記電力消費量を低下させる、上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の機械学習装置。
(5)前記車両に設けられた出力装置を制御する出力装置制御部を更に備え、前記出力装置制御部は、前記出力装置を介して、前記学習に関する処理を停止することの許可を前記車両のドライバに確認し、前記学習部は、前記ドライバが前記学習に関する処理を停止することを許可しなかった場合には、前記学習に関する処理を停止しない、上記(4)に記載の機械学習装置。
(6)外部に電力を供給可能な車両と通信可能な通信装置と、機械学習モデルの学習を行い、前記通信装置を介して学習済みの機械学習モデルを前記車両に送信する制御装置とを備え、前記制御装置は、災害情報を取得した場合には、前記学習済みの機械学習モデルの前記車両への送信を停止する、機械学習装置。
本発明によれば、外部に電力を供給可能な車両において、災害時に車両から外部に供給可能な電力量が機械学習モデルの学習に関する処理によって減少することを抑制することができる。
図1は、本発明の第一実施形態に係る機械学習システムの概略的な構成図である。 図2は、本発明の第一実施形態に係る機械学習装置が設けられた車両の構成を概略的に示す図である。 図3は、第一実施形態におけるECUの機能ブロック図である。 図4は、単純な構成を有するニューラルネットワークモデルの一例を示す。 図5は、本発明の第一実施形態における災害情報送信処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図6は、本発明の第一実施形態における学習停止処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図7は、本発明の第二実施形態に係る機械学習装置が設けられた車両の構成を概略的に示す図である。 図8は、本発明の第二実施形態における学習停止処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図9は、第三実施形態におけるECUの機能ブロック図である。 図10は、本発明の第三実施形態における車両特定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図11は、本発明の第三実施形態における学習停止処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図12は、本発明の第四実施形態における学習停止処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図13は、第五実施形態におけるECUの機能ブロック図である。 図14は、本発明の第五実施形態における学習停止処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図15は、本発明の第六実施形態における車両特定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。 図16は、本発明の第七実施形態におけるモデル送信停止処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<第一実施形態>
最初に、図1〜図6を参照して、本発明の第一実施形態について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る機械学習システム1の概略的な構成図である。機械学習システム1はサーバ2及び車両3を備える。
図1に示されるように、サーバ2は、車両3の外部に設けられ、通信インターフェース21、ストレージ装置22、メモリ23及びプロセッサ24を備える。なお、サーバ2は、キーボード及びマウスのような入力装置、ディスプレイのような出力装置等を更に備えていてもよい。また、サーバ2は複数のコンピュータから構成されていてもよい。
通信インターフェース21は、車両3と通信可能であり、サーバ2が車両3と通信することを可能とする。具体的には、通信インターフェース21は、サーバ2を通信ネットワーク5に接続するためのインターフェース回路を有する。サーバ2は、通信インターフェース21、通信ネットワーク5及び無線基地局6を介して車両3と通信する。通信インターフェース21は通信装置の一例である。
ストレージ装置22は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)又は光記録媒体を有する。ストレージ装置22は、各種データを記憶し、例えば、車両3に関する情報、プロセッサ24が各種処理を実行するためのコンピュータプログラム等を記憶する。
メモリ23は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)のような半導体メモリを有する。メモリ23は、例えばプロセッサ24によって各種処理が実行されるときに使用される各種データ等を記憶する。
通信インターフェース21、ストレージ装置22及びメモリ23は、信号線を介してプロセッサ24に接続されている。プロセッサ24は、一つ又は複数のCPU及びその周辺回路を有し、各種処理を実行する。なお、プロセッサ24は、論理演算ユニット又は数値演算ユニットのような演算回路を更に有していてもよい。プロセッサ24は制御装置の一例である。
図2は、本発明の第一実施形態に係る機械学習装置が設けられた車両3の構成を概略的に示す図である。車両3は、車両3の外部に電力を供給可能な車両であり、例えば、プラグインハイブリッド車両(PHV)、電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)等である。
図2に示されるように、車両3は、ヒューマン・マシン・インターフェース(Human Machine Interface(HMI))31、GPS受信機32、地図データベース33、ナビゲーションシステム34、アクチュエータ35、センサ36、通信モジュール37及び電子制御ユニット(ECU(Electronic Control Unit))40を備える。HMI31、GPS受信機32、地図データベース33、ナビゲーションシステム34、アクチュエータ35、センサ36及び通信モジュール37は、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内ネットワークを介してECU40に通信可能に接続される。
HMI31は、ドライバと車両3との間で情報の入出力を行う入出力装置である。HMI31は、例えば、情報を表示するディスプレイ、音を発生させるスピーカー、ドライバが入力操作を行うための操作ボタン又はタッチスクリーン、ドライバの音声を受信するマイクロフォン等を含む。ECU40の出力はHMI31を介してドライバに伝達され、ドライバからの入力はHMI31を介してECU40に送信される。
GPS受信機32は、3個以上のGPS衛星から信号を受信し、車両3の現在位置(例えば車両3の緯度及び経度)を検出する。GPS受信機32の出力はECU40に送信される。
地図データベース33は地図情報を記憶している。ECU40は地図データベース33から地図情報を取得する。
ナビゲーションシステム34は、GPS受信機32によって検出された車両の現在位置、地図データベース33の地図情報、車両のドライバによる入力等に基づいて、目的地までの車両の走行ルートを設定する。ナビゲーションシステム34によって設定された走行ルートはECU40に送信される。なお、GPS受信機32及び地図データベース33はナビゲーションシステム34に組み込まれていてもよい。
アクチュエータ35は車両3の走行に必要な作動部品である。車両3がPHVである場合、アクチュエータ35は、例えば、モータ、燃料噴射弁、点火プラグ、スロットル弁駆動アクチュエータ、EGR制御弁等を含む。ECU40はアクチュエータ35を制御する。
センサ36は、車両3、内燃機関、バッテリ等の状態量を検出し、車速センサ、アクセル開度センサ、エアフロメータ、空燃比センサ、クランク角センサ、トルクセンサ、電圧センサ等を含む。センサ36の出力はECU40に送信される。
通信モジュール37は、車両3と車両3の外部との通信を可能とする機器である。通信モジュール37は、例えば、無線基地局6を介して通信ネットワーク5と通信可能なデータ通信モジュール(DCM(Data communication module))である。なお、通信モジュール37として、携帯端末(例えば、スマートフォン、タブレット端末、WiFiルータ等)が用いられてもよい。
ECU40は、通信インターフェース41、メモリ42及びプロセッサ43を含み、車両3の各種制御を実行する。なお、本実施形態では、一つのECU40が設けられているが、機能毎に複数のECUが設けられていてもよい。
通信インターフェース41は、CAN等の規格に準拠した車内ネットワークにECU40を接続するためのインターフェース回路を有する。ECU40は、通信インターフェース41を介して、上述したような他の車載機器と通信する。
メモリ42は、例えば、揮発性の半導体メモリ(例えば、RAM)及び不揮発性の半導体メモリ(例えば、ROM)を有する。メモリ42は、プロセッサ43において実行されるプログラム、プロセッサ43によって各種処理が実行されるときに使用される各種データ等を記憶する。
プロセッサ43は、一つ又は複数のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有し、各種処理を実行する。なお、プロセッサ43は、論理演算ユニット又は数値演算ユニットのような演算回路を更に有していてもよい。通信インターフェース41、メモリ42及びプロセッサ43は信号線を介して互いに接続されている。
本実施形態では、ECU40は機械学習装置として機能する。図3は、第一実施形態におけるECU40の機能ブロック図である。ECU40は学習部51を有する。学習部51は、ECU40のメモリ42に記憶されたプログラムをECU40のプロセッサ43が実行することによって実現される機能ブロックである。
学習部51は、車両3において用いられる機械学習モデルの学習に関する処理を実施する。本実施形態では、機械学習モデルとしてニューラルネットワークモデルが用いられ、学習部51はニューラルネットワークモデルの学習に関する処理を実施する。最初に、図4を参照して、ニューラルネットワークモデルの概要について説明する。図4は、単純な構成を有するニューラルネットワークモデルの一例を示す。
図4における丸印は人工ニューロンを表す。人工ニューロンは、通常、ノード又はユニットと称される(本明細書では、「ノード」と称す)。図4において、L=1は入力層を示し、L=2及びL=3は隠れ層を示し、L=4は出力層を示している。なお、隠れ層は中間層とも称される。
図4において、x1及びx2は入力層(L=1)の各ノード及びそのノードからの出力値を示しており、yは出力層(L=4)のノード及びその出力値を示している。同様に、z1 (L=2) 2 (L=2)及びz3 (L=2)は隠れ層(L=2)の各ノード及びそのノードからの出力値を示しており、z1 (L=3)及びz2 (L=3)は隠れ層(L=3)の各ノード及びそのノードからの出力値を示している。
入力層の各ノードでは入力がそのまま出力される。一方、隠れ層(L=2)の各ノードには、入力層の各ノードの出力値x1及びx2が入力され、隠れ層(L=2)の各ノードでは、それぞれ対応する重みw及びバイアスbを用いて総入力値uが算出される。例えば、図4において隠れ層(L=2)のzk (L=2)(k=1、2、3)で示される各ノードにおいて算出される総入力値uk (L=2)は、次式のようになる(Mは入力層のノードの数)。
Figure 2022000579
次いで、この総入力値uk (L=2)は活性化関数fにより変換され、隠れ層(L=2)のzk (L=2)で示されるノードから、出力値zk (L=2)(=f(uk (L=2)))として出力される。一方、隠れ層(L=3)の各ノードには、隠れ層(L=2)の各ノードの出力値z1 (L=2) 2 (L=2)及びz3 (L=2)が入力され、隠れ層(L=3)の各ノードでは、それぞれ対応する重みw及びバイアスbを用いて総入力値u(=Σz・w+b)が算出される。この総入力値uは同様に活性化関数により変換され、隠れ層(L=3)の各ノードから、出力値z1 (L=3)、z2 (L=3)として出力される、活性化関数は例えばシグモイド関数σである。
また、出力層(L=4)のノードには、隠れ層(L=3)の各ノードの出力値z1 (L=3)及びz2 (L=3)が入力され、出力層のノードでは、それぞれ対応する重みw及びバイアスbを用いて総入力値u(Σz・w+b)が算出され、又はそれぞれ対応する重みwのみを用いて総入力値u(Σz・w)が算出される。例えば、出力層のノードでは活性化関数として恒等関数が用いられる。この場合、出力層のノードにおいて算出された総入力値uが、そのまま出力値yとして出力層のノードから出力される。
車両3において用いられるニューラルネットワークモデルはECU40のメモリ42又は車両3に設けられた他の記憶装置に記憶される。ECU40は、複数の入力パラメータをニューラルネットワークモデルに入力することによってニューラルネットワークモデルに少なくとも一つの出力パラメータを出力させる。このとき、各入力パラメータの値として、例えば、センサ36等によって検出された値又はECU40において算出された値が用いられる。ニューラルネットワークモデルを用いることによって、所定値の入力パラメータに対応する適切な出力パラメータの値を得ることができる。
斯かるニューラルネットワークモデルの精度を向上させるためには、ニューラルネットワークモデルの学習を予め行う必要がある。本実施形態では、車両3のECU40がニューラルネットワークモデルの学習を行う。すなわち、サーバ2ではなく車両3においてニューラルネットワークモデルの学習が行われる。
ニューラルネットワークモデルの学習では、複数の入力パラメータの実測値と、これら実測値に対応する少なくとも一つの出力パラメータの実測値(正解データ)との組合せから成る訓練データセットが用いられる。このため、ECU40の学習部51は、ニューラルネットワークモデルの学習に関する処理(以下、「学習関連処理」と称する)として、訓練データセットの作成を行う。具体的には、学習部51は、複数の入力パラメータの実測値と、これら実測値に対応する少なくとも一つの出力パラメータの実測値とを取得し、入力パラメータ及び出力パラメータの実測値を組み合わせることによって訓練データセットを作成する。
入力パラメータ及び出力パラメータの実測値は、例えば、センサ36等によって検出された値又はECU40において算出又は決定された値として取得される。学習部51によって作成された訓練データセットは、ECU40のメモリ42又は車両3に設けられた他の記憶装置に記憶される。なお、訓練データセットとして用いられる入力パラメータの実測値は正規化又は標準化されてもよい。
また、学習部51は、学習関連処理として、ニューラルネットワークモデルの学習を行う。具体的には、学習部51は、多数の訓練データセットを用いて、ニューラルネットワークモデルの出力値と出力パラメータの実測値との差が小さくなるように、公知の誤差逆伝播法によってニューラルネットワークモデルにおける重みw及びバイアスbを繰り返し更新する。この結果、ニューラルネットワークモデルが学習され、学習済みのニューラルネットワークモデルが生成される。学習済みのニューラルネットワークモデルの情報(モデルの構造、重みw、バイアスb等)は、ECU40のメモリ42又は車両3に設けられた他の記憶装置に記憶される。車両3において学習されたニューラルネットワークモデルを用いることによって、センサ36等によって実際の出力パラメータの値を検出することなく、所定値の入力パラメータに対応する出力パラメータの値を予測することができる。
ところで、上述したように、車両3では、車両3のバッテリに蓄えられた電力を車両3の外部に供給することができる。このため、災害によって停電が発生したときには、車両3を電力の供給源として有効活用することができる。
しかしながら、車両3において学習関連処理が行われると、車両3の走行に必要な電力に加えて学習に必要な電力が消費される。この結果、車両3における電力消費量が増加し、災害時に必要な電力を確保できないおそれがある。
このため、本実施形態では、学習部51は、災害情報を取得した場合には、災害情報を取得しなかった場合に比べて、学習関連処理における電力消費量を低下させる。このことによって、災害時に車両3から外部に供給可能な電力量が学習関連処理によって減少することを抑制することができる。
災害情報には、天災(地震、台風、噴火、洪水等)及び人災(作業ミスによる停電等)に関する情報(被災地の位置情報等)が含まれる。例えば、学習部51は、車両3の外部から災害情報を受信することによって災害情報を取得する。この場合、サーバ2は、公的な機関(気象庁、国土交通省等)、電力会社等から災害情報を受信し、災害情報を車両3に送信する。
一方、ECU40の学習部51は、サーバ2から災害情報を受信すると、学習関連処理を停止する。すなわち、学習部51は学習関連処理を停止することによって学習関連処理における電力消費量を低下させる(ゼロにする)。
以下、図5及び図6のフローチャートを用いて、上述した制御について説明する。図5は、本発明の第一実施形態における災害情報送信処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはサーバ2のプロセッサ24によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS101において、プロセッサ24は、災害情報を受信したか否かを判定する。災害情報を受信しなかったと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、災害情報を受信したと判定された場合、本制御ルーチンはステップS102に進む。
ステップS102では、プロセッサ24は災害情報を車両3に送信する。ステップS102の後、本制御ルーチンは終了する。
なお、災害情報がサーバ2のオペレータ等によってサーバ2に入力され、ステップS101において、プロセッサ24は災害情報がサーバ2に入力されたか否かを判定してもよい。
図6は、本発明の第一実施形態における学習停止処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは車両3のECU40によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS201において、学習部51は、サーバ2から災害情報を受信したか否かを判定する。サーバ2から災害情報を受信しなかったと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、サーバ2から災害情報を受信したと判定された場合、本制御ルーチンはステップS202に進む。
ステップS202では、学習部51は学習関連処理を停止する。具体的には、学習部51は訓練データセットの作成及びニューラルネットワークモデルの学習を停止する。このとき、電力消費の抑制のために学習関連処理が停止されたことがHMI31を介して文字又は音声によってドライバに通知されてもよい。ステップS202の後、本制御ルーチンは終了する。この場合、学習部51は、例えば、所定時間が経過したとき、車両3が再始動されたとき、車両3のドライバがHMI31を介して学習関連処理の再開を指示したとき、又はサーバ2が災害の解消を通知したときに学習関連処理を再開する。
なお、学習関連処理の中でニューラルネットワークモデルの学習のための電力消費量が最大となるため、ステップS202において、学習部51はニューラルネットワークモデルの学習のみを停止してもよい。
また、学習部51は学習関連処理を停止することなく学習関連処理における電力消費量を低下させてもよい。この場合、学習部51は、例えば、訓練データセットの作成頻度を少なくし、ニューラルネットワークモデルの学習頻度を少なくし、又はニューラルネットワークモデルの学習速度を遅くすることによって電力消費量を低下させる。
また、学習部51は、サーバ2を介することなく、公的な機関(気象庁、国土交通省等)、電力会社等から災害情報を直接受信してもよい。また、学習部51は、通信モジュール37を用いて、車車間通信によって他の車両から災害情報を受信し、又は路車間通信によって路側機から災害情報を取得してもよい。これらの場合、図5の制御ルーチンが省略され、ステップS201において、学習部51は、災害情報を受信したか否かを判定する。
<第二実施形態>
第二実施形態に係る機械学習装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る機械学習装置の構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第二実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図7は、本発明の第二実施形態に係る機械学習装置が設けられた車両3’の構成を概略的に示す図である。図7に示されるように、車両3’は車外カメラ38を更に備える。車外カメラ38は車両3’の周囲を撮影して車両3’の周辺画像を生成する。例えば、車外カメラ38は車両3’の前方を撮影するように車両3’の前方(例えば、車内のルームミラーの背面、フロントバンパー等)に配置される。なお、車外カメラ38は測距可能なステレオカメラであってもよい。
第二実施形態では、車両3’が災害を検出する。すなわち、ECU40の学習部51は、災害を検出することによって災害情報を取得する。例えば、学習部51は、車外カメラ38によって生成された周辺画像に基づいて車両3’の周囲における災害の有無を判別する。具体的には、学習部51は機械学習(ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン等)のような画像認識技術を用いて周辺画像を解析することによって災害の有無を判別する。例えば、学習部51は、信号機の停電、建物の倒壊、路面の亀裂、倒木、道路の浸水、土砂崩れ等が周辺画像から認識された場合に、車両3’の周囲で災害が発生していると判定する。なお、センサ36がジャイロセンサ等を含み、学習部51は、センサ36によって地震を検知することによって災害を検出してもよい。
図8は、本発明の第二実施形態における学習停止処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは車両3’のECU40によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS301において、学習部51は、車両3’の周囲における災害を検出したか否かを判定する。災害を検出しなかったと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、災害を検出したと判定された場合、本制御ルーチンはステップS302に進む。
ステップS302では、図6のステップS202と同様に、学習部51は学習関連処理を停止する。ステップS302の後、本制御ルーチンは終了する。この場合、学習部51は、例えば、所定時間が経過したとき、車両3’が再始動されたとき、又は車両3’のドライバがHMI31を介して学習関連処理の再開を指示したときに学習関連処理を再開する。なお、図8の制御ルーチンは図6の制御ルーチンと同様に変形可能である。
<第三実施形態>
第三実施形態に係る機械学習装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る機械学習装置の構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第三実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図9は、第三実施形態におけるECU40の機能ブロック図である。第三実施形態では、ECU40は学習部51に加えて位置情報取得部52を有する。学習部51及び位置情報取得部52は、ECU40のメモリ42に記憶されたプログラムをECU40のプロセッサ43が実行することによって実現される機能ブロックである。
位置情報取得部52は車両3の位置情報を取得する。例えば、位置情報取得部52はGPS受信機32の出力に基づいて車両3の現在位置を取得する。車両3の位置情報は、車両3の識別情報(例えば識別番号)と共に車両3からサーバ2に定期的に送信され、サーバ2のストレージ装置22に記憶される。
ところで、災害が発生したとしても、車両3が、被災地から遠く離れた場所を走行している場合には、車両3を用いた電力供給の必要性は低い。このため、第三実施形態では、学習部51は、災害情報及び車両3の位置情報に基づいて車両3から外部への電力供給が予想される場合には、電力供給が予想されない場合に比べて、学習関連処理における電力消費量を低下させる。このことによって、より適切なタイミングで、災害時の電力供給に備えて学習関連処理による電力消費量を低減することができる。
例えば、サーバ2は、公的な機関(気象庁、国土交通省等)、電力会社等から災害情報を受信し、車両から外部への電力供給が予想される被災地を特定する。また、サーバ2には走行中の複数の車両の位置情報が定期的に送信され、サーバ2は車両及び被災地の位置情報を照合することによって被災地内の車両を特定する。
被災地では、停電等に対処するために車両から外部へ電力を供給することが予想される。このため、サーバ2は被災地内の車両に学習関連処理の停止指示を送信する。ECU40の学習部51は、サーバ2から学習関連処理の停止指示を受信すると、学習関連処理を停止する。すなわち、学習部51は学習関連処理を停止することによって学習関連処理における電力消費量を低下させる(ゼロにする)。
以下、図10及び図11のフローチャートを用いて、上述した制御について説明する。図10は、本発明の第三実施形態における車両特定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはサーバ2のプロセッサ24によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS401において、プロセッサ24は、災害情報を受信したか否かを判定する。災害情報を受信しなかったと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、災害情報を受信したと判定された場合、本制御ルーチンはステップS402に進む。
ステップS402では、プロセッサ24は、災害情報に含まれる被災地の位置情報と、車両毎に記憶されている車両の位置情報(車両の現在位置)とを照合することによって被災地内の車両を特定する。
次いで、ステップS403において、プロセッサ24は、ステップS402において特定した車両に学習関連処理の停止指示を送信する。ステップS403の後、本制御ルーチンは終了する。
なお、災害情報がサーバ2のオペレータ等によってサーバ2に入力され、ステップS401において、プロセッサ24は災害情報がサーバ2に入力されたか否かを判定してもよい。
図11は、本発明の第三実施形態における学習停止処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは車両3のECU40によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS501において、学習部51は、サーバ2から学習関連処理の停止指示を受信したか否かを判定する。学習関連処理の停止指示を受信しなかったと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、学習関連処理の停止指示を受信したと判定された場合、本制御ルーチンはステップS502に進む。
ステップS502では、図6のステップS202と同様に、学習部51は学習関連処理を停止する。ステップS502の後、本制御ルーチンは終了する。この場合、学習部51は、例えば、所定時間が経過したとき、車両3が再始動されたとき、車両3のドライバがHMI31を介して学習関連処理の再開を指示したとき、又はサーバ2が学習関連処理の再開を指示したときに学習関連処理を再開する。
なお、学習関連処理の中でニューラルネットワークモデルの学習のための電力消費量が最大となるため、ステップS502において、学習部51はニューラルネットワークモデルの学習のみを停止してもよい。
また、サーバ2のプロセッサ24は被災地内の車両に学習停止指示の代わりに電力抑制指示を送信してもよい。この場合、学習部51は、サーバ2から電力抑制指示を受信すると、学習関連処理を停止することなく学習関連処理における電力消費量を低下させる。例えば、学習部51は、訓練データセットの作成頻度を少なくし、ニューラルネットワークモデルの学習頻度を少なくし、又はニューラルネットワークモデルの学習速度を遅くする。
<第四実施形態>
第四実施形態に係る機械学習装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る機械学習装置の構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第四実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第四実施形態では、サーバ2の代わりに車両3に災害情報が送信され、ECU40の学習部51が災害情報を取得する。すなわち、学習部51は、公的な機関(気象庁、国土交通省等)、電力会社等から災害情報を受信し、車両から外部への電力供給が予想される被災地を特定する。なお、学習部51は、通信モジュール37を用いて、車車間通信によって他の車両から災害情報を受信し、又は路車間通信によって路側機から災害情報を取得してもよい。
また、学習部51は、車両3が被災地内に位置している場合には、学習関連処理における電力消費量を低下させる。具体的には、学習部51は、車両3が被災地内に位置している場合には、学習関連処理を停止する。
図12は、本発明の第四実施形態における学習停止処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは車両3のECU40によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS601において、学習部51は、災害情報を受信したか否かを判定する。災害情報を受信しなかったと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、災害情報を受信したと判定された場合、本制御ルーチンはステップS602に進む。
次いで、ステップS602において、学習部51は、災害情報に含まれる被災地の位置情報と、位置情報取得部52によって取得された車両3の現在位置とに基づいて、車両3が被災地内に位置しているか否かを判定する。車両3が被災地内に位置していないと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、車両3が被災地内に位置していると判定された場合、本制御ルーチンはステップS603に進む。
ステップS603では、図6のステップS202と同様に、学習部51は学習関連処理を停止する。ステップS603の後、本制御ルーチンは終了する。この場合、学習部51は、例えば、所定時間が経過したとき、車両3が再始動されたとき、又は車両3のドライバがHMI31を介して学習関連処理の再開を指示したときに学習関連処理を再開する。
なお、学習関連処理の中でニューラルネットワークモデルの学習のための電力消費量が最大となるため、ステップS603において、学習部51はニューラルネットワークモデルの学習のみを停止してもよい。
また、ステップS603において、学習部51は学習関連処理を停止することなく学習関連処理における電力消費量を低下させてもよい。この場合、学習部51は、例えば、訓練データセットの作成頻度を少なくし、ニューラルネットワークモデルの学習頻度を少なくし、又はニューラルネットワークモデルの学習速度を遅くする。
<第五実施形態>
第五実施形態に係る機械学習装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る機械学習装置の構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第五実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図13は、第五実施形態におけるECU40の機能ブロック図である。ECU40は学習部51及び位置情報取得部52に加えて出力装置制御部53を有する。学習部51、位置情報取得部52及び出力装置制御部53は、ECU40のメモリ42に記憶されたプログラムをECU40のプロセッサ43が実行することによって実現される機能ブロックである。
出力装置制御部53は、車両3に設けられた出力装置を制御する。本実施形態では、出力装置制御部53はHMI31を制御する。HMI31は出力装置の一例である。
上述したように、学習部51は災害時には車両3の外部への電力供給に備えて学習関連処理における電力消費量を低下させる。しかしながら、被災地において必ずしも停電が発生するとは限らない。また、災害時に車両3から外部への電力供給をドライバが望まない場合がある。
そこで、出力装置制御部53は、HMI31を介して、学習関連処理を停止することの許可を車両3のドライバに確認する。また、学習部51は、ドライバが学習関連処理を停止することを許可した場合には学習関連処理を停止し、ドライバが学習関連処理を停止することを許可しなかった場合には、学習関連処理を停止しないこのことによって、ドライバの意思に基づいて、災害時の電力供給に備えて学習関連処理を停止することができる。
第五実施形態では、第一実施形態と同様に図5の災害情報送信処理の制御ルーチンが実行され、図14に示される学習停止処理の制御ルーチンが実行される。図14は、本発明の第五実施形態における学習停止処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンは車両3のECU40によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS701において、出力装置制御部53は、サーバ2から災害情報を受信したか否かを判定する。サーバ2から災害情報を受信しなかったと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、サーバ2から災害情報を受信したと判定された場合、本制御ルーチンはステップS702に進む。
ステップS702では、出力装置制御部53は、HMI31を介して、学習関連処理を停止することの許可を車両3のドライバに確認する。例えば、出力装置制御部53はHMI31を介して文字又は音声によってドライバに許可を確認する。
次いで、ステップS703において、学習部51は、ドライバによるHMI31への入力に基づいて、ドライバが学習関連処理の停止を許可したか否かを判定する。ドライバが学習関連処理の停止を許可しなかったと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、ドライバが学習関連処理の停止を許可したと判定された場合、本制御ルーチンはステップS704に進む。
ステップS704では、図6のステップS202と同様に、学習部51は学習関連処理を停止する。ステップS704の後、本制御ルーチンは終了する。この場合、学習部51は、例えば、所定時間が経過したとき、車両3が再始動されたとき、車両3のドライバがHMI31を介して学習関連処理の再開を指示したとき、又はサーバ2が学習関連処理の再開を指示したときに学習関連処理を再開する。なお、図14の制御ルーチンは図6の制御ルーチンと同様に変形可能である。
<第六実施形態>
第六実施形態に係る機械学習装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第三実施形態に係る機械学習装置の構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第六実施形態について、第三実施形態と異なる部分を中心に説明する。
上述したように、第三実施形態では、被災地内の車両において、学習関連処理における電力消費量が低下せしめられる。一方、災害が発生したときに車両が被災地内に位置していなかったとしても、車両の目的地が被災地である場合がある。この場合、被災地への到着後に車両から外部に電力を供給することが考えられる。このため、第六実施形態では、学習部51は、災害情報及び車両3の目的地に基づいて車両3から外部への電力供給が予想される場合には、電力供給が予想されない場合に比べて、学習関連処理における電力消費量を低下させる。このことによって、目的地を考慮した適切な車両において、電力消費を抑制することができる。
車両3の目的地は、車両3のドライバによって入力され、例えばナビゲーションシステム34等に記憶されている。位置情報取得部52は、記憶された車両3の目的地を取得する。車両3の目的地は、車両3の識別情報(例えば識別番号)と共に車両3からサーバ2に定期的に送信され、サーバ2のストレージ装置22に記憶される。
第六実施形態では、図15示される車両特定処理の制御ルーチンが実行され、第三実施形態と同様に図11の学習停止処理の制御ルーチンが実行される。図15は、本発明の第六実施形態における車両特定処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはサーバ2のプロセッサ24によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS801において、プロセッサ24は、災害情報を受信したか否かを判定する。災害情報を受信しなかったと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、災害情報を受信したと判定された場合、本制御ルーチンはステップS802に進む。
ステップS802では、プロセッサ24は、災害情報に含まれる被災地の位置情報と、車両毎に記憶されている車両の目的地とを照合することによって、被災地を目的地とする車両を特定する。
次いで、ステップS803において、プロセッサ24は、ステップS802において特定した車両に学習関連処理の停止指示を送信する。ステップS803の後、本制御ルーチンは終了する。
なお、災害情報がサーバ2のオペレータ等によってサーバ2に入力され、ステップS801において、プロセッサ24は災害情報がサーバ2に入力されたか否かを判定してもよい。また、ステップS803において、プロセッサ24は被災地を目的地とする車両に学習停止指示の代わりに電力抑制指示を送信してもよい。また、車両の現在地及び目的地がサーバ2に定期的に送信され、プロセッサ24は被災地内の車両及び被災地を目的地とする車両に学習関連処理の停止指示又は電力抑制指示を送信してもよい。
<第七実施形態>
第七実施形態に係る機械学習装置の構成及び制御は、以下に説明する点を除いて、基本的に第一実施形態に係る機械学習装置の構成及び制御と同様である。このため、以下、本発明の第七実施形態について、第一実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第七実施形態では、車両3のECU40の代わりにサーバ2においてニューラルネットワークモデルの学習が行われる。すなわち、サーバ2が機械学習装置として機能する。
ニューラルネットワークモデルの学習に用いられる訓練データセットは、複数の車両において作成され、複数の車両からサーバ2に送信される。サーバ2のプロセッサ24は、多数の訓練データセットを用いてニューラルネットワークモデルの学習を行い、通信インターフェース21を介して学習済みのニューラルネットワークモデルを車両に送信する。このとき、車両3では、学習済みのニューラルネットワークモデルをサーバ2から受信して記憶するときに電力が消費される。
このため、サーバ2のプロセッサ24は、災害情報を取得した場合には、学習済みのニューラルネットワークモデルの車両3への送信を停止する。このことによって、車両3において、災害時に車両3から外部に供給可能な電力量が減少することを抑制することができる。
図16は、本発明の第七実施形態におけるモデル送信停止処理の制御ルーチンを示すフローチャートである。本制御ルーチンはサーバ2のプロセッサ24によって所定の実行間隔で繰り返し実行される。
最初に、ステップS901において、プロセッサ24は、災害情報を受信したか否かを判定する。災害情報を受信しなかったと判定された場合、本制御ルーチンは終了する。一方、災害情報を受信したと判定された場合、本制御ルーチンはステップS902に進む。
ステップS902では、プロセッサ24は車両3への学習済みのニューラルネットワークモデルの送信を停止する。ステップS902の後、本制御ルーチンは終了する。この場合、プロセッサ24は、例えば、所定時間が経過したとき又は災害が解消されたときに、学習済みのニューラルネットワークモデルの送信を再開する。
なお、災害情報がサーバ2のオペレータ等によってサーバ2に入力され、ステップS901において、プロセッサ24は災害情報がサーバ2に入力されたか否かを判定してもよい。
また、ステップS901とS902との間で図10のステップS402が実行され、ステップS902において、プロセッサ24は、ステップS402において特定した車両への学習済みのニューラルネットワークモデルの送信を停止してもよい。同様に、ステップS901とS902との間で図15のステップS802が実行され、ステップS902において、プロセッサ24は、ステップS802において特定した車両への学習済みのニューラルネットワークモデルの送信を停止してもよい。
また、第七実施形態において、上述した実施形態のように、車両3における学習関連処理を停止させるための制御又は車両3における学習関連処理の電力消費量を低下させるための制御が実行されてもよい。この場合、学習部51は、学習関連処理を停止するときには、訓練データセットの作成及びサーバ2への訓練データセットの送信を停止し、学習関連処理の電力消費量を低下させるときには、訓練データセットの作成頻度を少なくし又はサーバ2への訓練データセットの送信頻度を少なくする。
<その他の実施形態>
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。
例えば、ニューラルネットワークモデルの入力パラメータ及び出力パラメータとして、ニューラルネットワークモデルの対象(内燃機関、モータ、バッテリ等)に応じて様々なパラメータを用いることができる。入力パラメータ又は出力パラメータの実測値を検出するためのセンサは、入力パラメータ及び出力パラメータの種類に応じて選択される。
また、車両3又はサーバ2において学習が行われる機械学習モデルは、ランダムフォレスト、k近傍法、サポートベクターマシン等のニューラルネットワーク以外の機械学習モデルであってもよい。
また、上述した実施形態は、任意に組み合わせて実施可能である。例えば、第二実施形態と第五実施形態とが組み合わされる場合、図8の学習停止処理の制御ルーチンにおいて、ステップS302の代わりに、図14のステップS702〜S704が実行される。また、第三実施形態と第五実施形態とが組み合わされる場合、図11の学習停止処理の制御ルーチンにおいて、ステップS502の代わりに、図14のステップS702〜S704が実行される。また、第四実施形態と第五実施形態とが組み合わされる場合、図12の学習停止処理の制御ルーチンにおいて、ステップS603の代わりに、図14のステップS702〜S704が実行される。
また、第四実施形態と第六実施形態とが組み合わされる場合、図12の学習停止処理の制御ルーチンのステップS602において、学習部51は、車両3の目的地が被災地であるか否かを判定する。また、第五実施形態と第六実施形態とが組み合わされる場合、第六実施形態において図15の車両特定処理の制御ルーチン及び図11の学習停止処理の制御ルーチンが実行されるときに、図11のステップS502の代わりに、図14のステップS702〜S704が実行される。
2 サーバ
21 通信インターフェース
24 プロセッサ
3 車両
40 ECU
51 学習部

Claims (6)

  1. 外部に電力を供給可能な車両に設けられた機械学習装置であって、
    前記車両において用いられる機械学習モデルの学習に関する処理を実施する学習部を備え、
    前記学習部は、災害情報を取得した場合には、該災害情報を取得しなかった場合に比べて、前記学習に関する処理における電力消費量を低下させる、機械学習装置。
  2. 前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部を更に備え、
    前記学習部は、前記災害情報及び前記位置情報に基づいて前記車両から外部への電力供給が予想される場合には、該電力供給が予想されない場合に比べて、前記学習に関する処理における電力消費量を低下させる、請求項1に記載の機械学習装置。
  3. 前記位置情報取得部は前記車両の目的地を取得し、
    前記学習部は、前記災害情報及び前記目的地に基づいて前記車両から外部への電力供給が予想される場合には、該電力供給が予想されない場合に比べて、前記電力消費量を低下させる、請求項2に記載の機械学習装置。
  4. 前記学習部は、前記学習に関する処理を停止することによって前記電力消費量を低下させる、請求項1から3のいずれか1項に記載の機械学習装置。
  5. 前記車両に設けられた出力装置を制御する出力装置制御部を更に備え、
    前記出力装置制御部は、前記出力装置を介して、前記学習に関する処理を停止することの許可を前記車両のドライバに確認し、
    前記学習部は、前記ドライバが前記学習に関する処理を停止することを許可しなかった場合には、前記学習に関する処理を停止しない、請求項4に記載の機械学習装置。
  6. 外部に電力を供給可能な車両と通信可能な通信装置と、
    機械学習モデルの学習を行い、前記通信装置を介して学習済みの機械学習モデルを前記車両に送信する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、災害情報を取得した場合には、前記学習済みの機械学習モデルの前記車両への送信を停止する、機械学習装置。
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