JP2021536019A - 強化された、迅速で均質な細胞染色及びアッセイ - Google Patents

強化された、迅速で均質な細胞染色及びアッセイ Download PDF

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Abstract

本発明は、とりわけ、迅速で均質な細胞染色及び画像化のためのデバイス、キット、装置、及び方法を提供する。特に、いくつかの実施形態では、本発明は、洗浄することなく60秒未満で細胞または組織を免疫化学的に染色することができる。いくつかの実施形態では、本発明は、洗浄なしに60秒で細胞の内部の分析物(タンパク質または核酸)を染色し、観察する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2018年8月23日に出願された米国仮特許出願第62/722,172号の優先権の利益を主張するものであり、その内容が依拠され、参照により全体として本明細書に組み込まれる。本明細書に記載の刊行物または特許文書の開示全体は、参照により完全に組み込まれる。
分野
とりわけ、本発明は、イムノアッセイ及び色素染色などであるが、これらに限定されるものではない迅速な細胞染色及び画像化を実行するデバイス及び方法に関する。
迅速な細胞染色及び画像化を有する必要性、及び/またはこのようなものを実行するために携帯電話を使用する必要性がある。
とりわけ、本発明は、迅速で均質な細胞染色及び画像化のためのデバイス、キット、装置、及び方法を提供する。特に、いくつかの実施形態では、本発明は、洗浄することなく60秒未満で細胞または組織を免疫化学的に染色する。いくつかの実施形態では、本発明は、洗浄なしに60秒で細胞の内部の分析物(タンパク質または核酸)を染色し、観察する。
本発明の一態様は、試料(例えば、細胞または組織)を染色するために、一方または両方のプレートの試料接触領域上で乾燥した試薬とともにQMAXカードを使用することである。
本発明の別の態様は、QMAXカードを使用して試料の厚さを薄層に構成してバックグラウンドシグナルを低減し、その結果染色された細胞が、洗浄することもなく、及び/またはQMAXカードの2つのプレートを開くこともなく観察可能になることである。(試料中の非結合標識検出剤(つまり、それらは標的細胞に結合されていない)はバックグラウンド光シグナルの主要なソースであり)検出剤はタンパク質または核酸である場合がある。
本発明の別の態様は、染色された細胞が試料厚さに垂直な方向で実質的に重複しないように、QMAXカードを使用して試料の厚さを薄層に構成することであって、これにより、他の染色された細胞によって実質的に遮られることなく、染色された細胞をQMAXカードの上部から見ることを可能にできる。
本発明の別の態様は、細胞を選択的に染色した色素の波長と同じ波長で光を発する他の色素によって、試料中の細胞を非選択的に染色することによって染色細胞からの光シグナル(つまり、光情報)を増加させることである。光シグナルの追加(つまり、結合)によって、試料中の非結合色素を試料のバックグラウンドから洗い流さなくても、選択的に染色された細胞を観察可能に(つまり、試料の他の部分から区別可能に)することができる。
本発明の別の態様は、標的細胞を染色するために第2の標識抗体を使用することであり、第2の標識抗体は、標的結合部位の別のエピトープに選択的に付着し、光学標識に、第1の標識抗体の波長と重複する波長の光を発せさせる。
本発明の別の態様は、標的細胞を染色するために、組み合わせ、または複数の標識抗体、標識プローブ、色素を使用することであり、複数の標識抗体、標識プローブ、色素標識は、第1の標識抗体の波長と重複する波長の光を発する。
本発明の別の態様は、迅速なRNA蛍光in situハイブリダイゼーション(RNA−FISH)染色を実行するためのデバイス及び方法を提供することである。
本発明の別の態様は、グラム陽性染色及びグラム陰性染色を行うことである。
本発明の別の態様は、免疫染色を行うことである。
いくつかの実施形態では、本発明は、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化する方法であって、(a)各々がその表面に試料接触領域を有する第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、(b)分析物を特異的に結合しある波長の光を発することができる検出プローブを有することであって、検出プローブは試料中に拡散する、ことと、(c)細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたは波長から30nm以内である波長の光を発することができる、光学エンハンサを有することと、(d)試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを、2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで200ミクロン(um)以下の厚さの薄層を形成することと、(e)検出プローブに結合された分析物を有する細胞を検出するために、ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して薄層を画像化することとを含み、薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度が、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、試料中にある細胞の分析物の均質な検出を強化する方法であって、(a)各々がその表面に試料接触領域を有する第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、(b)試料接触領域の少なくとも1つに、分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブを付着させることであって、検出プローブは試料中に拡散する、ことと、(c)細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたはその波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサを有することと、(d)試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを、2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成することであって、薄層は150ミクロン(um)以下の厚さを有する、ことと、(e)分析物に特異的に結合した検出プローブを検出するために、ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して薄層を画像化することとを含み、薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化する方法であって、(a)各々がその表面に試料接触領域を有する第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、(b)試料接触領域の少なくとも1つに、分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブを付着させることであって、検出プローブは試料中に拡散する、ことと、(c)試料接触領域の少なくとも1つに、細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたはその波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサを付着させることであって、光学エンハンサは試料中に拡散する、ことと、(d)試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを、2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成することであって、薄層は150ミクロン(um)以下の厚さを有する、ことと、(e)分析物に特異的に結合した検出プローブを検出するために、ステップ(d)の後に、及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して薄層を画像化することとを含み、薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化するためのキットであって、(a)各々がその表面に試料接触領域を有する第1のプレート及び第2のプレートであって、試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、第1のプレート及び第2のプレートと、(b)分析物を特異的に結合しある波長の光を発することができる検出プローブであって、試料中に拡散する検出プローブと、(c)細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたはその波長から30nm以内である波長の光を発することができる、光学エンハンサとを含み、第1のプレート及び第2のプレートは、試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを2つの試料接触領域の間に挟んで200ミクロン(um)以下の薄層を形成するように構成され、薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、キットを提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化するデバイスであって、(a)各々がその表面に試料接触領域を有する第1のプレート及び第2のプレートであって、試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、第1のプレート及び第2のプレートと、(b)分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブであって、試料接触領域の少なくとも1つにコーティングされ、試料中に拡散する検出プローブと、(c)細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたはその波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサと、(d)互いに向き合い、試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成する、第1のプレート及び第2のプレートの試料接触領域であって、薄層は150ミクロン(um)以下の厚さを有する試料接触領域と、(e)分析物に特異的に結合した検出プローブを検出するために薄層を画像化するイメージャとを含み、前記薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、デバイスを提供する。
いくつかの態様では、本発明は、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化する方法であって、(a)各々がその表面に試料接触領域を有する第1のプレート及び第2のプレートであって、試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、第1のプレート及び第2のプレートと、(b)分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブであって、試料接触領域のうちの一方または両方にコーティングされ、試料中に拡散する検出プローブと、(c)細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたはその波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサであって、試料接触領域の一方または両方にコーティングされ、試料中に拡散する光学エンハンサと、(d)互いに向き合い、試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成する、第1のプレート及び第2のプレートの試料接触領域であって、薄層は150ミクロン(um)以下の厚さを有する試料接触領域と、(e)分析物に特異的に結合した検出プローブを検出するために、ステップ(d)の後に、及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して薄層を画像化することとを含み、薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化するステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、(a)先行請求項のいずれかに記載のデバイスまたはキットと、(b)通信手段とを含む、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化するシステムを提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、(a)先行請求項のいずれかに記載のデバイスまたはキットを有することと、(b)通信手段を有することとを含む、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化するシステムを使用する方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、試料中の細胞の膜の内部の分析物の迅速で均質な検出のための方法であって、(a)各々がその表面に試料接触領域を有する第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、試料接触表面が、細胞膜の内部の分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、(b)分析物を特異的に結合しある波長の光を発することができる検出プローブを有することであって、検出プローブは試料中に拡散する、ことと、(c)細胞の膜を検出プローブに対して浸透性にする透過処理剤を有することと、(d)試料、検出プローブ、及び透過処理剤を、2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで200ミクロン(um)以下の厚さの薄層を形成することと、(e)検出プローブに結合された分析物を有する細胞を検出するために、ステップ(d)の後に及び洗浄ステップなしに、薄層を画像化することとを含み、薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、薄層の厚さ及び試料中の検出プローブの濃度は、薄層において、細胞膜の内部の分析物に結合した検出プローブを有する場所を、細胞を有さない場所から区別可能にするように構成され、洗浄ステップは、非結合検出プローブ、透過処理試薬、またはその両方を試料接触領域から取り除くステップである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、試料中の細胞の膜の内部の分析物の迅速で均質な検出のための方法であって、(a)各々がその表面に試料接触領域を有する第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、(b)試料接触領域の少なくとも1つに、分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブを付着させることであって、検出プローブは試料中に拡散する、ことと、(c)細胞の膜を検出プローブに対して透過性にする透過処理剤を有することと、(d)試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成することであって、薄層は150ミクロン(um)以下の厚さを有する、ことと、(e)分析物に特異的に結合した検出プローブを検出するために、ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して薄層を画像化することとを含み、薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブであり、洗浄ステップは、非結合検出プローブ、透過処理剤、またはその両方を試料接触領域から取り除くステップである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、試料中の細胞の膜の内部の分析物の迅速で均質な検出のための方法であって、(a)各々がその表面に試料接触領域を有する第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、(b)試料接触領域の少なくとも1つに、分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブを付着させることであって、検出プローブは試料中に拡散する、ことと、(c)試料接触領域の少なくとも1つに、細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたはその波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサを付着させることであって、光学エンハンサは試料中に拡散する、ことと、(d)試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成することであって、薄層は150ミクロン(um)以下の厚さを有する、ことと、(e)分析物に特異的に結合した検出プローブを検出するために、ステップ(d)の後に、及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して薄層を画像化することとを含み、薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブであり、洗浄ステップは、非結合検出プローブ、透過処理試薬、またはその両方を試料接触領域から取り除くステップである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、試料中のグラム陽性細胞またはグラム陰性細胞の均質な検出の方法であって、(a)各々がその表面に試料接触領域を有する第1のプレート及び第2プレートを有することであって、試料接触領域は、グラム陽性細胞またはグラム陰性細胞を含有するまたは含有すると疑われる試料と接触する、ことと、(b)試料接触領域の少なくとも1つに、グラム陽性染色剤、グラム陰性染色剤、またはその両方を付着させることであって、グラム陽性染色剤及びグラム陰性染色剤は2つの区別可能な色を有し、グラム陽性染色剤はグラム陽性細胞のみを染色し、一方、グラム陰性染色剤はグラム陽性細胞及びグラム陰性細胞の両方を染色し、グラム陽性染色剤及びグラム陰性染色剤の両方によって染色されるグラム陽性細胞では、グラム陽性染色剤はグラム陰性染色剤から区別できる、ことと、(c)試料を2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで150ミクロン(um)以下の厚さの薄層を形成する試料を作ることと、(d)(i)グラム陰性染色剤のみ、(ii)グラム陽性染色剤、及び(iii)両方によって染色された細胞を検出するために、ステップ(c)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して薄層を画像化することとを含み、薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、グラム陽性細胞はグラム陽性染色剤色を示し、グラム陰性細胞はグラム陰性染色剤色のみを示し、薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、薄層の厚さは、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである。
いくつかの実施形態では、試料中の検出プローブの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである。
いくつかの実施形態では、試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合した検出プローブである。
いくつかの実施形態では、第1のプレート及び第2のプレートは、開放構成及び閉鎖構成を含む異なる構成へと互いに対して移動可能であり、開放構成では、第1のプレート及び第2のプレートは部分的にまたは完全に分離され、試料はプレートの一方または両方の試料接触領域内で付着され、閉鎖構成では、付着された試料の少なくとも一部は2つのプレートによって薄層へと圧縮される。
いくつかの実施形態では、本発明は複数のスペーサをさらに含み、(i)第1のプレート及び第2のプレートは、開放構成及び閉鎖構成を含む異なる構成へと互いに対して移動可能であり、(ii)プレートの一方または両方は、それぞれのプレートと固定されるスペーサを含み、開放構成では、2つのプレートは、完全にまたは部分的にのどちらかで別々に分離され、プレート間の間隔はスペーサによって調節されず、試料はプレートの一方または両方に付着され、開放構成での試料の付着後に構成される閉鎖構成では、VC試料の少なくとも一部は、2つのプレート間にあり2つのプレートと接触しており、かつ、スペーサ及びプレートの2つの試料表面によって調節され150um以下であるきわめて均一な厚さを有する。
いくつかの実施形態では、画像化は機械学習のステップを含む。
いくつかの実施形態では、画像化は、分析物を検出する際の機械学習のステップを含む。
いくつかの実施形態では、機械学習のアルゴリズムを有する不揮発性記憶媒体をさらに含む。
いくつかの実施形態では、イメージャは、分析物を検出する際の機械学習のアルゴリズムを有する不揮発性記憶媒体をさらに含む。
いくつかの実施形態では、分析物は、分子(例えば、タンパク質、ペプチド、DNA、RNA、核酸、または他の分子)、細胞、組織、ウイルス、または異なる形状を有するナノ粒子を含む。
いくつかの実施形態では、分析物は、分子、タンパク質、ペプチド、DNA、RNA、及び核酸を含む。
いくつかの実施形態では、細胞膜の内部の分析物は、分子、タンパク質、ペプチド、DNA、RNA、及び核酸を含む。
いくつかの実施形態では、試料は、生物学的試料、環境試料、化学試料、または臨床試料からの蒸気である。
いくつかの実施形態では、標識された染色試薬の検出は、蛍光ベース(他の暫定版を参照)、化学発光ベース(他の暫定版を参照)または比色ベース(他の暫定版を参照)またはプラズモンベース(他の暫定版を参照)である。
いくつかの実施形態では、標的細胞は、細菌及び古細菌などの原核生物、または動物細胞及び植物細胞などの真核生物である。
いくつかの実施形態では、試料中の標的細胞の数は、1または複数である場合がある。
いくつかの実施形態では、デバイスにコーティングする試薬は、Triton X−100、界面活性剤、Zwittergent、ASB−14、ASB−16、CHAPS、カチオン性界面活性剤NN−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(Ila)、llb、llc、lld、CTAC、Tween 20、Tween 40、Tween 60、Tween 80、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリル硫酸アンモニウム、CTAB、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、ミレス硫酸ナトリウム、ドキュセート、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、CTAB、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウム(BAC)、塩化ベンゼトニウム(BZT)、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムブロミド(DODAB)、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルベタイン、狭範囲エトキシレート、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ノンキシノール、Triton X−100、ポリエトキシル化獣脂アミン、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ポロキサマー、グリセロールモノステアレート、グリセロールモノラウレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ジメチルスルホキシド、ホスフィンオキシドを含むがこれらに限定されない、細胞膜または細胞核を透過性にする薬剤を含む。
いくつかの実施形態では、デバイスにコーティングする試薬は、希釈としての細胞膜間の浸透圧差の方法によって、または塩濃度を調整することによって、細胞膜または細胞核を透過性にする薬剤を含む。
いくつかの実施形態では、デバイスにコーティングする試薬は、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、四酸化オスミウム、重クロム酸カリウム、及び過マンガン酸カリウムを含むが、これらに限定されない、タンパク質架橋を行う薬剤を含む。
いくつかの実施形態では、WBCを染色するための色素は、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、WBC及びPLTを染色するための色素は、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、PLTを染色するための色素は、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、試薬は、アレイへの液滴印刷によってコーティングされる。
いくつかの実施形態では、試薬は、プレート上の構造のオープンガイドフロー特性を使用してコーティングされる。
いくつかの実施形態では、試薬は噴霧によってコーティングされる。
いくつかの実施形態では、試薬はコンタクトプリンティングによってコーティングされている。
いくつかの実施形態では、試薬は、アレイへの転写プリンティングによってコーティングされる。
いくつかの実施形態では、RBCを染色するための色素は、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、RBCを分離して丸くするための界面活性剤は、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、RBCを溶解させるための化学物質は、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、アクリジンオレンジは、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、Zwittergentは、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、メチレンブルー及びZwittergentは、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、アクリジンオレンジ及びZwittergentは、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、YOYO色素及びZwittergentは、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイスは、一方または両方のプレート上に、抗癒着層、細胞溶解層、細胞染色層、放出時間制御物質層、及びそれらの組み合わせを含むマルチ試薬層をさらに含む。
いくつかの実施形態では、プレートにコーティングされた各層は、10nm、100nm、200nm、500nm、1um、または前記値のいずれか2つの間の範囲の厚さを有する。
いくつかの実施形態では、抗癒着剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、EDTA二ナトリウム、K2EDTA、またはK3EDTAを含む。
いくつかの実施形態では、細胞染色剤は、ライト染色剤(エオシン、メチレンブルー)、ギムザ染色剤(エオシン、メチレンブルー、及びアズールB)、メイグリュンヴァルト染色剤、リーシュマン染色剤(「多色の」メチレンブルー(すなわち、多様なアズールへと脱メチル化されている)及びエオシン)、エリスロシンB染色剤(エリスロシンB)、ならびに、アクリジンオレンジ色素、3,3−ジヘキシルオキサカルボシアニン(DiOC6)、ヨウ化プロピジウム(PI)、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)及びベーシックオレンジ21(BO21)色素、臭化エチジウム、ブリリアントスルファフラビン及びスチルベンジスルホン酸誘導体、エリスロシンBまたはトリパンブルー、Hoechst 33342、三塩酸塩、三水和物、及びDAPI(4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール、二塩酸塩)、YOYOを含むがこれらに限定されない他の蛍光染色剤を含む。
いくつかの実施形態では、細胞染色剤は、ライト染色剤(エオシン、メチレンブルー)、ギムザ染色剤(エオシン、メチレンブルー、及びアズールB)、メイグリュンヴァルト染色剤、リーシュマン染色剤(「多色の」メチレンブルー(すなわち、多様なアズールへと脱メチル化されている)及びエオシン)、エリスロシンB染色剤(エリスロシンB)、ならびに、アクリジンオレンジ色素、3,3−ジヘキシルオキサカルボシアニン(DiOC6)、ヨウ化プロピジウム(PI)、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)及びベーシックオレンジ21(BO21)色素、臭化エチジウム、ブリリアントスルファフラビン及びスチルベンジスルホン酸誘導体、エリスロシンBまたはトリパンブルー、Hoechst 33342、三塩酸塩、三水和物、及びDAPI(4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール、二塩酸塩)、YOYO、酸性フクシン、ヘマトキシリン、Hoechst 33258及びHoechst 33342を含むHoechst染色剤、メチルグリーン、メチレンブルー、ナイルブルー、ナイルレッド、四酸化オスミウム、ローダミン、サフラニン、MeOSuc−AAPV−AMC、CFSE、BCECF/AM、硝酸銀、ニュートラルレッド、ピロニンY、カルセイン−AM、ジヒドロエチジウム、キシレンシアノールFF、ローダミン123、4−メチルウンベリフェリルパルミテート、ファストブルーBソルト、ルシファーイエローCH二カリウム塩、DAPIジラクテート、ヨウ化プロピジウムを含むがこれらに限定されない他の蛍光染色剤を含む。
いくつかの実施形態では、細胞溶解剤は、塩化アンモニウム、重炭酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、酢酸、クエン酸、または任意の他の酸及び塩基を含む。
いくつかの実施形態では、放出時間制御物質は、アルブミン、カルボマー、カルボキシメチルセルロース、カラギーナン、キトサン、デキストリン、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、またはポリビニルアルコールを含む。
いくつかの実施形態では、特定の濃度の化学物質は、デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するためにプレートにコーティングされ、血液中に溶解される。
いくつかの実施形態では、特定の濃度は、プレートにコーティングされ、血液中に溶解されて、デバイス内の赤血球を溶解させ、コーティングは第1のプレート、または第2のプレート、またはその両方の上にある場合がある。
いくつかの実施形態では、デバイス内でコーティングされる化学物質は、界面活性剤、Zwittergent、ASB−14、ASB−16、CHAPS、カチオン性界面活性剤NN−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(Ila)、llb、llc、lld、CTAC、Tween 20、Tween 40、Tween 60、Tween 80、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリル硫酸アンモニウム、CTAB、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、ミレス硫酸ナトリウム、ドキュセート、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、CTAB、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウム(BAC)、塩化ベンゼトニウム(BZT)、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムブロミド(DODAB)、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルベタイン、狭範囲エトキシレート、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ノンキシノール、Triton X−100、ポリエトキシル化獣脂アミン、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ポロキサマー、グリセロールモノステアレート、グリセロールモノラウレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ジメチルスルホキシド、またはホスフィンオキシドを含む。
いくつかの実施形態では、デバイス内でコーティングされる赤血球溶解を引き起こす試薬は、Pluronic F−127、Cremophor EL、Pluronic F−68、Myrj 52、Brij 35、オレイン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、Tween 20、Tween 40、Tween 60、Tween 80、SLS、CTAB、CTAC、タモキシフェン、サポニン、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、乳酸、ABS−14、ABS−16、抗マラリア薬(キニン化合物)、ヒ素、ダプソン、金属(クロム/クロム酸塩、白金塩、ニッケル化合物、銅、鉛、シス−白金)、亜硝酸塩、ニトロフラントイン、ペニシリン、フェナゾピリジン(ピリジウム)、rho免疫グロブリン、リバビリン、スルホンアミド、スルホンを含むが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、デバイス内でコーティングされる抗凝固剤は、エチレンジアミン四酢酸二カリウム(K2EDTA)、エチレンジアミン四酢酸三カリウム(K3EDTA)などのEDTA、クマリン(ビタミンKアンタゴニスト)、ワルファリン(クマディン)、アセノクマロール、フェンプロクモン、アトロメンチン、フェニンジオン、ヘパリン、フォンダパリヌクス及びイドラパリヌクス、ダビガトラン、リバロキサバン、アピキサバン、エドキサバン、ベトリキサバン、NOAC、ヒルジン、レピルジン、ビバリルジン、アグラトロバン、ダビガトラン、バトロキソビン、ヘメンチン、ビタミンE、クエン酸ナトリウム、クエン酸デキシトロース、フルオリドオキサレートなどのシュウ酸塩、デルタパリン、デシルジン、エノキサパリンを含むが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、デバイス内で赤血球の均一な分布を達成するために、Zwittergentは、3ng/mm2、5ng/mm2、8ng/mm2、12ng/mm2、15ng/mm2、25ng/mm2、35ng/mm2、50ng/mm2、80ng/mm2、100ng/mm2、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい面積濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球を溶解させるために、Zwittergentは、100ng/mm2、120ng/mm2、150ng/mm2、180ng/mm2、200ng/mm2、300ng/mm2、400ng/mm2、500ng/mm2、800ng/mm2、1000ng/mm2、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい面積濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するために、Zwittergentは、血液中の0.05mg/mL、0.1mg/mL、0.2mg/mL、0.3mg/mL、0.5mg/mL、0.6mg/mL、1.0mg/mL、2mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球を溶解させるために、Zwittergentは、血液中の2mg/mL、3mg/mL、4mg/mL、5mg/mL、6mg/mL、7mg/mL、9mg/mL、10mg/mL、15mg/mL、25mg/mL、50mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するために、Zwittergentは、3ng/mm、5ng/mm、8ng/mm、12ng/mm、15ng/mm、25ng/mm、35ng/mm、50ng/mm、80ng/mm、100ng/mm、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい面積濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球を溶解させるために、Zwittergentは、100ng/mm、120ng/mm、150ng/mm、180ng/mm、200ng/mm、300ng/mm、400ng/mm、500ng/mm、800ng/mm、1000ng/mm、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい面積濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するために、Zwittergentは、血液中の0.05mg/mL、0.1mg/mL、0.2mg/mL、0.3mg/mL、0.5mg/mL、0.6mg/mL、1.0mg/mL、2mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球を溶解させるために、Zwittergentは、血液中の2mg/mL、3mg/mL、4mg/mL、5mg/mL、6mg/mL、7mg/mL、9mg/mL、10mg/mL、15mg/mL、25mg/mL、50mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、アクリジンオレンジは、0.5ng/mm、1ng/mm、2ng/mm、3ng/mm、5ng/mm、8ng/mm、10ng/mm、15ng/mm、20ng/mm、30ng/mm、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の面積濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、アクリジンオレンジは、3〜10ng/mmの面積濃度でプレートにコーティングされ、Zwittergentは、3〜10ng/mmの面積濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、アクリジンオレンジは、5〜20ng/mmの面積濃度でプレートにコーティングされ、Zwittergentは、10〜30ng/mmの面積濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識はイムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)は、試料中の0.1nM/mL、0.5nM/mL、1nM/mL、5nM/mL、10nM/mL、15nM/mL、20nM/mL、50nM/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識はイムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)は、試料中の1nM/mL、5nM/mL、10nM/mL、15nM/mL、20nM/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識は、イムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)は、試料中の0.1uM/mL、0.5uM/mL、1uM/mL、5uM/mL、10uM/mL、15uM/mL、20uM/mL、50uM/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識は、イムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)は、試料中の0.1ng/mL、0.5ng/mL、1.0ng/mL、1.5ng/mL、2.0ng/mL、5ng/mL、10ng/mL、50ng/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識はイムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)は、試料中の0.05mg/mL、0.15mg/mL、0.3mg/mL、0.5mg/mL、1.0mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識はイムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)は、血液中の0.1mg/mL、0.5mg/mL、1.0mg/mL、1.5mg/mL、2.0mg/mL、5mg/mL、10mg/mL、50mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識はイムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)は、試料中の100mg/mL、200mg/mL、300mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、試料の厚さは、1um、2um、3um、5um、10um、20um、30um、50um、100um、150um、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である。
いくつかの実施形態では、試料の好ましい厚さは、2um、3um、5um、10um、30um、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である。
いくつかの実施形態では、試料中のプローブの濃度は、1nM、5nM、10nM、50nM、100nM、500nM、1uM、10nM、50nM、100nM、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である。
いくつかの実施形態では、試料中のプローブの好ましい濃度は、10nM、50nM、100nM、500nM、1uM、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である。
いくつかの実施形態では、試料中のエンハンサの濃度は、10nM、50nM、100nM、500nM、1uM、2uM、5uM、10uM、20uM、50uM、100uM、500uM、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である。
いくつかの実施形態では、試料中のエンハンサの好ましい濃度は、1uM、2uM、5uM、10uM、20uM、50uM、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である。
いくつかの実施形態では、光学エンハンサの光波長及びプローブの光波長は、1nm以内、5nm以内、10nm以内、20nm以内、50nm以内、100nm以内、150nm以内、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である。
いくつかの実施形態では、光学エンハンサの光波長及びプローブの光波長は、1nm以内、2nm以内、5nm以内、10nm以内、20nm以内、50nm以内、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内であることが好ましい。
いくつかの実施形態では、スペーサは、プレートを直接的にエンボス加工する、またはプレートの射出成形によってプレートに固定される。
いくつかの実施形態では、プレート及びスペーサの材料は、ポリスチレン、PMMA、PC、COC、COP、及び別のプラスチックから選択される。
いくつかの実施形態では、スペーサ間距離は、1um〜200umの範囲内である。
いくつかの実施形態では、スペーサ間距離は、200um〜1000umの範囲内である。
いくつかの実施形態では、均一な厚さの層を調節するスペーサは、少なくとも1%の充填率を有し、充填率は、均一な厚さの層と接触する総プレート面積に対する、均一な厚さの層と接触するスペーサ面積の比率である。
いくつかの実施形態では、均一な厚さの層を調節するスペーサについて、スペーサのヤング率をスペーサの充填率倍したものは、10MPa以上であり、充填率は、均一な厚さの層と接触する総プレート面積に対する、均一な厚さの層と接触するスペーサ面積の比率である。
いくつかの実施形態では、可撓性プレートについて、可撓性プレートの厚さを可撓性プレートのヤング率倍したものは、60〜750GPa−umの範囲内である。
いくつかの実施形態では、可撓性プレートについて、スペーサ間距離(ISD)の4乗を、可撓性プレートの厚さ(h)及び可撓性プレートのヤング率(E)で除算した、ISD/(hE)は、10um/GPa以下である。
いくつかの実施形態では、一方または両方のプレートは、プレートの表面上またはプレートの内部のどちらかに、プレートの場所の情報を提供する場所マーカを含む。
いくつかの実施形態では、一方または両方のプレートは、プレートの表面上またはプレートの内部のどちらかに、試料及び/またはプレートの構造の横方向寸法の情報を提供するスケールマーカを含む。
いくつかの実施形態では、一方または両方のプレートは、プレートの表面上またはプレートの内部のどちらかに、試料の画像化を支援する画像化マーカを含む。
いくつかの実施形態では、スペーサは、場所マーカ、スケールマーカ、画像化マーカ、またはそれらの任意の組み合わせとして機能する。
いくつかの実施形態では、均一な厚さの層の平均厚さは、試料中の分析物の最小寸法にほぼ等しい。
いくつかの実施形態では、スペーサ間距離は、1um〜50umの範囲内である。
いくつかの実施形態では、スペーサ間距離は、50um〜120umの範囲内である。
いくつかの実施形態では、スペーサ間距離は、120um〜200umの範囲内である。
いくつかの実施形態では、スペーサ間距離は実質的に周期的である。
いくつかの実施形態では、スペーサは、丸形、多角形、円形、正方形、長方形、長円形、楕円形、及びそれらの任意の組み合わせから選択される断面形状を有するピラーである。
いくつかの実施形態では、スペーサは、柱形状を有し、実質的に平坦な上面を有し、各スペーサについて、その高さに対するスペーサの横方向寸法の比率は少なくとも1である。
いくつかの実施形態では、各スペーサについて、その高さに対するスペーサの横方向寸法の比率は少なくとも1である。
いくつかの実施形態では、スペーサの最小横方向寸法は、試料中の分析物の最小寸法未満である、または最小寸法に実質的に等しい。
いくつかの実施形態では、スペーサの最小横方向寸法は、0.5um〜100umの範囲内である。
いくつかの実施形態では、スペーサの最小横方向寸法は、0.5um〜10umの範囲内である。
いくつかの実施形態では、スペーサは、少なくとも100/mmの密度を有する。
いくつかの実施形態では、スペーサは、少なくとも1000/mmの密度を有する。
いくつかの実施形態では、プレートの少なくとも1つは透明である。
いくつかの実施形態では、プレートの少なくとも1つは、可撓性ポリマから作られている。
いくつかの実施形態では、プレートを圧縮する圧力に対してスペーサが圧縮可能ではない、及び/または独立に、プレートのうちの1つだけが可撓性である。
いくつかの実施形態では、可撓性プレートは、10um〜200umの範囲内の厚さを有する。
いくつかの実施形態では、変動は30%未満である。
いくつかの実施形態では、変動は10%未満である。
いくつかの実施形態では、変動は5%未満である。
いくつかの実施形態では、収集プレート及びカバープレートは接続され、プレートを折りたたむことによって開放構成から閉鎖構成に変更されるように構成される。
いくつかの実施形態では、収集プレート及びカバープレートはヒンジによって接続され、ヒンジに沿ってプレートを折りたたむことによって開放構成から閉鎖構成に変更されるように構成される。
いくつかの実施形態では、収集プレート及びカバープレートは、プレートにとって別個の材料であるヒンジによって接続され、ヒンジに沿ってプレートを折りたたむことによって開放構成から閉鎖構成に変更されるように構成される。
いくつかの実施形態では、収集プレート及びカバープレートは、単一の材料片から作られ、プレートを折りたたむことによって開放構成から閉鎖構成に変更されるように構成される。
いくつかの実施形態では、デバイスは、60秒以下で試料を分析するように構成される。
いくつかの実施形態では、閉鎖構成で、最終的な試料厚さのデバイスは、60秒以下で試料を分析するように構成される。
いくつかの実施形態では、収集プレートまたはカバープレートは、その表面上に、第1の所定のアッセイ部位及び第2の所定のアッセイ部位をさらに含み、アッセイ部位の端縁間の距離は、プレートが閉鎖位置にあるときに、均一な厚さの層の厚さよりも実質的に大きく、均一な厚さ層の少なくとも一部は所定のアッセイ部位上にあり、試料は、試料中に拡散できる1つまたは複数の分析物を有する。
いくつかの実施形態では、収集プレートまたはカバープレートは、その表面上に少なくとも3つの分析物アッセイ部位を有し、任意の2つの隣接するアッセイ部位の端縁間の距離は、プレートが閉鎖位置にあるときに、均一な厚さ層の厚さよりも実質的に大きく、均一な厚さ層の少なくとも一部はアッセイ部位上にあり、試料は、試料中に拡散できる1つまたは複数の分析物を有する。
いくつかの実施形態では、収集プレートまたはカバープレートは、プレートが閉鎖位置にあるときに、均一な厚さ層の厚さよりも実質的に大きい距離によって隔てられていない少なくとも2つの隣接する分析物アッセイ部位を、その表面上に有し、均一な厚さ層の少なくとも一部はアッセイ部位上にあり、試料は、試料中に拡散できる1つまたは複数の分析物を有する。
いくつかの実施形態では、本発明は、携帯電話を使用し、蒸気凝縮試料を迅速に分析するためのシステムであって、(a)請求項1に記載のデバイスと、(b)i.シグナルを検出する、及び/または蒸気凝縮試料を画像化するための1つまたは複数のカメラと、ii.検出したシグナル及び/または蒸気凝縮試料の画像を受け取る及び/または処理するための、ならびに遠隔通信のための電子機器、信号処理装置、ハードウェア、及びソフトウェアとを含むモバイル通信デバイスとを含む、システムを提供する。
いくつかの実施形態では、システムは、モバイル通信デバイスまたは外部ソースのどちらかからの光源をさらに含む。
いくつかの実施形態では、プレートの1つは、分析物を結合する結合部位を有し、均一な試料厚さ層の少なくとも一部は結合部位上にあり、実質的に結合部位の平均横方向線寸法未満である。
いくつかの実施形態では、本発明は、(d)試料を保持しかつモバイル通信デバイスに取り付けられるように構成された筐体をさらに含む。
いくつかの実施形態では、筐体は、モバイル通信デバイスによる試料の画像化及び/または信号処理を容易にするための光学部品と、モバイル通信デバイス上に光学部品を保持するように構成されたマウントとを含む。
いくつかの実施形態では、筐体内の光学部品の要素は筐体に対して移動可能である。
いくつかの実施形態では、モバイル通信デバイスは、医療専門家、医療施設、または保険会社に試験結果を通信するように構成される。
いくつかの実施形態では、モバイル通信デバイスは、試験及び被験者に関する情報を、医療専門家、医療施設、または保険会社と通信するようにさらに構成される。
いくつかの実施形態では、モバイル通信デバイスは、試験の情報をクラウドネットワークに通信するようにさらに構成され、クラウドネットワークは、試験結果を精緻化するために情報を処理するように構成される。
いくつかの実施形態では、モバイル通信デバイスは、試験及び被験者の情報をクラウドネットワークに通信するようにさらに構成され、クラウドネットワークは、試験結果を精緻化するために情報を処理するように構成され、精緻化された試験結果は被験者に送り返される。
いくつかの実施形態では、モバイル通信デバイスは、医療専門家から処方、診断、または助言を受け取るように構成される。
いくつかの実施形態では、スペーサは所定の実質的に均一な高さ及び所定の一定のスペーサ間距離を有し、スペーサの少なくとも1つは試料接触領域の内部にある。
いくつかの実施形態では、光学エンハンサからの光シグナルは、標的細胞を含まない試料層の領域からの光シグナル以下である。
いくつかの実施形態では、試料を2つのプレート間に付着させる前に、検出剤及び光学エンハンサはプレートの内面にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、試料を2つのプレート間に付着させる前に、検出剤及び光学エンハンサはプレートの内面にコーティングされる。
いくつかの実施形態では、試料の少なくとも一部の層厚さが、検出剤及び光学エンハンサの時間が30秒以下になるように構成される。
いくつかの実施形態では、試料の少なくとも一部の層厚さが、検出剤及び光学エンハンサの時間が60秒以下になるように構成される。
いくつかの実施形態では、試料の少なくとも一部の層厚さが、検出剤及び光学エンハンサの時間が120秒以下になるように構成される。
いくつかの実施形態では、光学エンハンサの標的細胞への付着は特異的である。
いくつかの実施形態では、光学エンハンサの標的細胞への付着は非特異的である。
いくつかの実施形態では、光学エンハンサの標的細胞への付着は非特異的であり、非特異的付着は、標的細胞の核酸の結合である。
いくつかの実施形態では、薄層厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が、画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成される。
いくつかの実施形態では、細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたはその波長から30nm以内である波長の光を発することができる、光学エンハンサをさらに含む。
当業者は、以下に記載する図面が、例示を目的としたものに過ぎないことを理解するであろう。図面は、本教示の範囲をいかようにも限定することを意図するものではない。一部の図では、図面は縮尺どおりである。実験データポイントを示す図では、データポイントを結ぶ線は、データの表示を導くためだけであり、他の手段を有さない。
第1のプレート及び第2のプレートを含む、QMAX(Q:定量化、M:拡大、A:試薬の追加、X:加速、圧縮調整オープンフロー(CROF)とも呼ばれる)デバイスの実施形態を示す。パネル(a)は、試料のないデバイスの断面図を示し、2つのプレートは、間隙で分離され、2つの試薬(1及び2)は2つのプレートにコーティングされている。パネル(b)は、2つのプレートの間に試料を有するQMAXデバイスの断面図を示す。 第1プレート及び第2プレートを含むQMAXデバイスの実施形態を示す。パネル(a)は、プレートが別々に分離され、2つの試薬(1及び2)が2つのプレートにコーティングされているときの開放構成のプレートの断面図を示す。パネル(b)は、開放構成でのプレートの1つへの試料の付着の断面図を示す。パネル(c)は、2つのプレート間に試料がある閉鎖構成のQMAXデバイスの斜視図を示す。 試料内の細胞分析物または非細胞分析物からのシグナル検出に対する標識抗体及び細胞エンハンサ(例えば、非特異的な細胞色素または他の特異的な抗体)の組み合わせを使用することの例示的な影響を示す。(a)は、抗体で標識されたエンハンサのない細胞が、検出閾値より低いシグナルを有することを示す。(b)は、抗体で標識されたエンハンサを有する細胞が、検出閾値よりも高いシグナルを有することを示す。 試料内の細胞分析物または非細胞分析物からのシグナル検出に対する、変化するスペーサの高さの例示的な影響を示す。(a)スペーサ高さが大きい抗体によって標識された細胞が、試料内の非細胞分析物からの高いバックグラウンドによってカバーされたシグナルを有することを示す。(b)は、スペーサ高さが小さい抗体によって標識された細胞が、試料中の非細胞分析物からのバックグラウンドを超えるシグナルを有することを示す。 GAPDHプローブを使用したQMAXでの高速FISH中の白血球透過処理に対する異なるZwittergent濃度の影響を示す。(a)血液中の0.625mg/mL Zwittergentは、スマートフォンベースの顕微鏡によって観察されたGAPDHプローブではFISHシグナルを出さない。(b)Zwittergentは、スマートフォンベースの顕微鏡及び(c)蛍光顕微鏡(DAPI WBC核対比染色が(c)で使用された)によって観察されたGAPDH標識白血球からの強い蛍光シグナルを出す。 任意選択の洗浄ステップなしでQMAXデバイスを使用したクラミジア染色の例示的な写真を示す。(a)クラミジア陽性細胞は強い蛍光で染色される。(b)クラミジア陰性細胞は蛍光で染色されていない。実験では、クラミジアに感染した固定ヒト組織細胞を含むスライドが、40ug/mLのDyLight633標識抗クラミジア抗体1uLと2分間インキュベートされた。QMAX免疫染色では、柱の高さが30umのXプレートが使用された。画像は洗浄せずに顕微鏡で撮影された。 異なるDNA色素を使用して、グラム陽性である細菌をグラム陰性菌から区別する例示的な写真を示す。3つの画像は、同じ迅速な染色アッセイを使用して分析された異なる細菌混合物から取得される。分析された細菌混合物は、A)細菌種の混合物、B)大腸菌(E.coli)のみ、C)表皮ブドウ球菌(S.epidermidis)のみである。 iPhoneベースの顕微鏡によって撮影されたQMAXデバイスを用いたCD4T細胞数の例示的な写真を示す。細胞は、SYTO62非特異的核色素とともに検出抗体によって染色される。
以下の詳細な説明は、限定としてではなく、例として本発明のいくつかの実施形態を説明する。存在する場合、ここで使用される項見出し及び副題は、編成の目的のためだけであり、いかなる形でも説明されている主題を制限するとして解釈されるべきではない。項見出し及び/または副題の下の内容はその項見出し及び/または副題に限定されるのではなく、本発明の説明全体に当てはまる。
任意の刊行物の引用は、出願日前のその開示に対するものであり、本特許請求の範囲が先行発明のためにそのような刊行物に先行する権利がないことの承認として解釈すべきではない。さらに、提供する公開日は、独立して確認する必要がある場合がある実際の公開日とは異なる可能性がある。
図が、要素を厳密な比率で示すことを意図したものではないことに留意されたい。明確にするために、一部の要素は、図示するときに拡大されている。要素の寸法は、参照により本明細書に提供され、組み込まれる説明から描かれるべきである。
用語「光学エンハンサ」及び「エンハンサ」は交換可能である。
用語「細胞」及び「標的細胞」は交換可能である。
従来、画像化のために細胞上でまたは細胞膜の内部の分析物を染色することは、多くの場合、実行に数時間かかる複数ステップのプロセス(〜10ステップ)である。本発明の一態様は、洗浄せずに60秒未満で細胞または組織を免疫化学的に染色することである。いくつかの実施形態では、本発明は、洗浄せずに60秒未満で細胞の内部の分析物(タンパク質または核酸)を染色し、観察する。
光学エンハンサを使用して特異的に染色した細胞の検出を強化する例
図1〜図4は、洗浄せずに細胞または組織を迅速に染色する本発明のいくつかの実施形態を示す。
いくつかの実施形態では、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化する方法であって、
(a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、試料接触表面は、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、
(b)分析物を特異的に結合しある波長の光を発することができる検出プローブを有することであって、検出プローブは試料中に拡散する、ことと、
(c)細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたはその波長から30nm以内である波長の光を発することができる、光学エンハンサを有することと、
(d)試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで200ミクロン(um)以下の厚さの薄層を形成することと、
(e)検出プローブに結合された分析物を有する細胞を検出するために、ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなくイメージャを使用して薄層を画像化することと
を含み、
薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、
方法。
いくつかの実施形態では、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化する方法であって、
(a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、試料接触表面は、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、
(b)試料接触領域の少なくとも1つに、分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブを付着させることであって、検出プローブは試料中に拡散する、ことと、
(c)細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたはその波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサを有することと、
(d)試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成することであって、薄層が150ミクロン(um)以下の厚さを有する、ことと、
(e)分析物に特異的に結合した検出プローブを検出するために、ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して薄層を画像化することと
を含み、
薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、
方法。
いくつかの実施形態では、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化する方法であって、
(a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、試料接触表面は、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、
(b)試料接触領域の少なくとも1つに、分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブを付着させることであって、検出プローブは試料中に拡散する、ことと、
(c)試料接触領域の少なくとも1つに、細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたは30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサを付着させることであって、光学エンハンサは試料中に拡散する、ことと、
(d)試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成することであって、薄層が150ミクロン(um)以下の厚さを有する、ことと、
(e)分析物に特異的に結合した検出プローブを検出するために、ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して薄層を画像化することと
を含み、
薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、
方法。
いくつかの実施形態では、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化するためのキットであって、
(a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートであって、試料接触表面は、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、第1のプレート及び第2のプレートと、
(b)分析物を特異的に結合しある波長の光を発することができる検出プローブであって、試料中に拡散する検出プローブと、
(c)細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたはその波長から30nm以内である波長の光を発する、光学エンハンサと、
を含み、
第1のプレート及び第2のプレートは、試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを2つの試料接触領域の間に挟んで200ミクロン(um)以下の厚さの薄層を形成するように構成され、
薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、
キット。
いくつかの実施形態では、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化するためのデバイスであって、
(a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートであって、試料接触表面は、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、第1のプレート及び第2のプレートと、
(b)分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブであって、検出プローブは試料の少なくとも1つにコーティングされ、試料中に拡散する、検出プローブと、
(c)細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたはその波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサと、
(d)互いに向き合う第1プレート及び第2プレート内の試料接触領域であって、試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成する試料接触領域であって、薄層が150ミクロン(um)以下の厚さを有する、試料接触領域と、
(e)分析物に特異的に結合した検出プローブを検出するために薄層を画像化するイメージャとを含み、
薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、
デバイス。
いくつかの実施形態では、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化する方法であって、
(a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートであって、試料接触表面は、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、第1のプレート及び第2のプレートと、
(b)分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブであって、試料接触領域の一方または両方にコーティングされ、試料中に拡散する検出プローブと、
(c)細胞に結合し、検出プローブによって発せられる光の波長と重複するまたはその波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサであって、試料接触領域の一方または両方にコーティングされ、試料中に拡散する光学エンハンサと、
(d)互いに向き合う第1のプレート及び第2のプレート内の試料接触領域であって、試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成する試料接触領域であって、薄層が150ミクロン(um)以下の厚さを有する、試料接触領域と、
(e)分析物に特異的に結合した検出プローブを検出するために、ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して薄層を画像化することと
を含み、
薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブである、
方法。
いくつかの実施形態では、試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化するためのシステムであって、
(a)先行請求項のいずれかに記載のデバイスまたはキットと、
(b)通信装置と
を含む、システム。
いくつかの実施形態では、試料中の細胞の膜の内部の分析物の迅速で均質な検出のための方法であって、
(a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、試料接触表面は、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、
(b)分析物を特異的に結合しある波長の光を発することができる検出プローブを有することであって、検出プローブは試料中に拡散する、ことと、
(c)細胞の膜を検出プローブに対して透過性にする透過処理剤を有することと、
(d)試料、検出プローブ、及び透過処理剤を2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで200ミクロン(um)以下の厚さの薄層を形成することと、
(e)検出プローブに結合された分析物を有する細胞を検出するために、ステップ(d)の後に及び洗浄ステップなしに、薄層を画像化することと
を含み、
薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
薄層の厚さ及び試料中の検出プローブの濃度は、薄層において、細胞膜の内部の分析物に結合した検出プローブを有する場所を、細胞を有さない場所から区別可能にするように構成され、
洗浄ステップは、試料接触領域から非結合検出プローブ、透過処理試薬、またはその両方を取り除くステップである、
方法。
いくつかの実施形態では、試料中の細胞の膜の内部の分析物の迅速で均質な検出のための方法であって、
(a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、試料接触表面は、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、
(b)試料接触領域の少なくとも1つに、分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブを付着させることであって、検出プローブは試料中に拡散する、ことと、
(c)細胞の膜を検出プローブに対して透過性にする透過処理剤を有することと、
(d)試料、検出プローブ、及び光学エンハンサを2つのプレートの2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成することであって、薄層が150ミクロン(um)以下の厚さを有する、ことと、
(e)分析物に特異的に結合した検出プローブを検出するために、ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して薄層を画像化することと
を含み、
薄層試料厚さは、試料中の細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
薄層の厚さ、試料中の検出プローブの濃度、または試料中の光学エンハンサの濃度は、画像化のステップ(e)で、薄層において、結合された検出プローブを有する場所を、結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、結合された検出プローブは、細胞内の分析物に結合された検出プローブであり、
洗浄ステップは、試料接触領域から非結合検出プローブ、透過処理試薬、またはその両方を取り除くステップである、
方法。
先行請求項のいずれかに記載の方法及びデバイスであって、光学エンハンサからの光シグナルが、標的細胞を含まない試料層の領域からの光シグナル以下である、方法及びデバイス。
先行請求項のいずれかに記載の方法及びデバイスであって、2つのプレートの間に試料を付着させる前に、検出剤及び光学エンハンサがプレートの内面にコーティングされる、方法及びデバイス。
先行請求項のいずれかに記載の方法及びデバイスであって、2つのプレートの間に試料を付着させる前に、検出剤及び光学エンハンサがプレートの内面にコーティングされる、方法及びデバイス。
先行請求項のいずれかに記載の方法及びデバイスであって、試料の少なくとも一部の層厚さが、検出剤及び光学エンハンサの時間が30秒以下になるように構成される、方法及び装置。
先行請求項のいずれかに記載の方法及びデバイスであって、試料の少なくとも一部の層厚さが、検出剤及び光学エンハンサの時間が60秒以下になるように構成される、方法及びデバイス。
先行請求項のいずれかに記載の方法及びデバイスであって、試料の少なくとも一部の層厚さが、検出剤及び光学エンハンサの時間が120秒以下になるように構成される、方法及びデバイス。
先行請求項のいずれかに記載の方法及びデバイスであって、標的細胞への光学エンハンサの付着が特異的である、方法及びデバイス。
先行請求項のいずれかに記載の方法及びデバイスであって、標的細胞への光学エンハンサの付着が非特異的である、方法及びデバイス。
いくつかの実施形態では、試薬は、試料が試薬に接触してから少なくとも3秒、及びいくつかの実施形態では、少なくとも10秒、または少なくとも60秒後に試薬を放出する(つまり、染色する)徐放層でコーティングされる。
免疫染色
いくつかの実施形態では、免疫染色は、試料内の細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用できる。いくつかの実施形態では、免疫染色は、バックグラウンドシグナルに比して細胞分析物または非細胞分析物からのシグナルを強化することによって細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用できる。免疫染色は、一般的に、試料内の細胞分析物または非細胞分析物を検出するために1つ以上の抗体を使用する任意の方法を指す場合がある。自然に存在する抗体は、ジスルフィド結合によって相互接続された少なくとも2つの重鎖(H)及び2つの軽鎖(L)を含むタンパク質である可能性がある。各重鎖は、重鎖可変(V)領域、及び重鎖定常領域から成る場合がある。重鎖定常領域は、3つのドメイン、CH1、CH2、及びCH3から成る場合がある。各軽鎖は、軽鎖可変領域(V)及び軽鎖定常領域から成る場合がある。軽鎖定常領域は、1つのドメインCから成る場合がある。V領域及びV領域は、フレームワーク領域(FR)と呼ぶより保存された領域が点在する相補性決定領域(CDR)と呼ぶ超変異性の領域にさらに細分化できる。各V及びVは、以下の順序、つまりFR、CDR、FR、CDR、FR、CDR、及びFR4でアミノ末端からカルボキシ末端へ配列された3つのCDR及び4つのFRから成る場合がある。抗体の定常領域は、免疫系(例えば、エフェクタ細胞)の多様な細胞及び旧い補体系の第1の成分(C1 q)を含む、宿主組織または因子への免疫グロブリンの結合を媒介できる。抗体は、いずれかのアイソタイプ(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、IgA、及びIgY)、クラス(例えば、lgG、lgG、lgG、lgG、lgA、及びlgA)、サブクラス、またはその修飾バージョンである場合がある。
抗体は、完全な免疫グロブリン、またはそのフラグメントを含むことができる。抗体フラグメントは、例えば抗原などの細胞分析物または非細胞分析物に特異的に結合する能力を保持する抗体の1つ以上のフラグメントを指す場合がある。さらに、免疫グロブリンまたはそのフラグメントの凝集体、ポリマ、及びコンジュゲートは、特定の分子に対する結合親和力が維持される限り、適切な場合に使用できる。抗体フラグメントの例は、Fabフラグメント、すなわち、V、V、C、及びCH1ドメイン、F(ab)フラグメント、すなわち、ヒンジ領域でジスルフィド架橋によって連結された2つのFabフラグメントを含む二価のフラグメント、Vドメイン及びCH1ドメインから成るFdフラグメント、抗体の単一アームのVドメイン及びVドメインから成るFvフラグメント、Vドメインから成る単一ドメイン抗体(dAb)、ならびに単離されたCDR及びV領域及びV領域が対になって(一本鎖Fv(scFv)として知られる)一価分子を形成する一本鎖フラグメント(scFv)を含む。したがって、抗体フラグメントは、Fab、F(ab)、scFv、Fv、dAbなどを含む。2つのドメインV及びVは別々の遺伝子によってコーディングされているが、それらを単一のタンパク質鎖として作ることを可能にする人工ペプチドリンカによって、組換え法を使用して結合できる。そのような一本鎖抗体は、1つ以上の抗原結合部を含む。これらの抗体フラグメントは、当業者に既知である従来の技術を使用し、入手することができ、フラグメントはインタクトな抗体と同じ方法で有用性についてスクリーニングできる。抗体は、ヒト、ヒト化、キメラ、単離、イヌ、ネコ、ロバ、ヒツジ、任意の植物、動物、または哺乳動物である場合がある。
本開示の実施形態のいずれかでは、任意の数及び/または種類の抗体を使用できる。特に、約1つの抗体、約2つの抗体、約3つの抗体、約4つの抗体、約5つの抗体、約10の抗体、約25の抗体、または約25よりも多い抗体を使用できる。例えば、図3に示すように、試料内の細胞分析物を検出するために標識抗体を使用できる。しかしながら、図3に示すように、試料内の細胞分析物または非細胞分析物(例えば、抗原)を検出するために、2つの異なる標識抗体を使用し、それによってバックグラウンドシグナルに比して細胞分析物または非細胞分析物から検出されたシグナルを強化することができる。いくつかの実施形態では、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために2つ以上の抗体を使用することができ、2つ以上の抗体は同じ分子を結合できる。いくつかの実施形態では、2つ以上の抗体は、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用することができ、2つ以上の抗体は同じ抗原上で異なるエピトープを結合できる。いくつかの実施形態では、2つ以上の抗体は、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用することができ、2つ以上の抗体は、同じ抗原(例えば、ポリクローナル抗体)上の異なるエピトープを結合できる。いくつかの実施形態では、2つ以上の抗体は、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用することができ、2つ以上の抗体は異なる分子上で同じエピトープを結合できる。いくつかの実施形態では、2つ以上の抗体は、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用することができ、2つ以上の抗体は異なる分子を結合できる。
本開示の一実施形態で使用する任意の抗原は、標識される場合もあれば、標識されない場合もある。標識は、別の分子に(直接的にまたは例えば抗体を介して間接的に)付着されるとき、他の分子を検出する手段を提供または強化する分子を指す場合がある。標識から発せられるシグナルによって、標識が付着される分子または錯体、及び/または標識自体の検出を可能にすることができる。標識は、肉眼で、または制限なくカメラ(例えば、携帯電話カメラ)、シンチレーションカウンタ、比色計、UV分光光度計などの計装によって観察または検出できる物理的反応または化学的反応を引き出す分子種である場合がある。標識は、放射性同位体、フルオロフォア、化学発光色素、発色団、酵素、酵素基質、酵素補助因子、酵素阻害薬、色素、金属イオン、ナノ粒子、金属ゾル、リガンド(ビオチン、アビジン、ストレプトアビジン、ハプテンなど)を含むが、これらに限定されるものではない。蛍光または蛍光標識またはタグは、異なる波長で励起されると、特定の波長で検出可能な光を発する。放射性標識または放射性タグは、制限なく、シンチレーションカウンタなどの計器で検出可能な放射性粒子を放出する。他のシグナル生成検出方法は、化学発光検出、エレクトロケミルミネッセンス検出、ラマンエネルギー検出、比色検出、ハイブリダイゼーション保護アッセイ、及び質量分析を含む。標識の非限定的な例には、フルオロフォア、発色団、FITC、TRITC、DTAF、テキサスレッド、フィコエリトリン、アロフィコシアニン、緑色蛍光タンパク質(GFP)、青色蛍光タンパク質(BFP)、ローダミン、FAM、TET、HEX、JOE、TAMRA、ROX、芳香族置換キサンテン色素、4,7−ジクロロ−フルオレセイン、4,7−ジクロロ−ローダミン、シアニン色素、酵素、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)、アルカリホスファターゼ、ベータガラクトシダーゼ、ルシフェラーゼ、クロランフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)、アビジン、ストレプトアビジン、ビオチン、ビオチン化タンパク質、またはそれらの任意の組み合わせ、フラグメントまたは誘導体を含む。本開示の任意の実施形態では、1つ以上の標識が、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用できる。本開示の任意の実施形態では、2つ以上の標識が、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用できる。細胞分析物または非細胞分析物を検出するために2つ以上の標識が使用されるいくつかの実施形態では、2つ以上の標識の励起及び/または発光スペクトルは同じである可能性がある。例えば、試料は、それぞれが同じ波長で励起する異なる標識を有する2つの抗体(例えば、そのそれぞれが同じ抗原上の同じエピトープに結合する)と接触する場合がある。別の例では、試料は、それぞれが所定の波長で励起する同じ標識を有する2つの抗体(例えば、そのそれぞれが同じ抗原上の異なるエピトープに結合する)と接触する場合がある。細胞分析物または非細胞分析物を検出するために2つ以上の標識が使用されるいくつかの実施形態では、2つ以上の標識の励起及び/または発光スペクトルは異なる可能性がある。細胞分析物または非細胞分析物を検出するために2つ以上の標識が使用されるいくつかの実施形態では、2つ以上の標識の励起及び/または発光スペクトルは同じである可能性がある。細胞分析物または非細胞分析物を検出するために3つ以上の標識が使用されるいくつかの実施形態では、少なくとも2つ以上の標識の励起及び/または発光スペクトルは異なる可能性がある。
抗体が標識を含む場合、検出の方法は、蛍光、発光、放射などを含む場合がある。抗体が非標識である場合、結合の検出は、標的分析物のなんらかの物理的特性の変化に基づく場合がある。そのような物理的特性は、例えば、屈折率または電気インピーダンスを含む場合がある。非標識抗体の結合の検出は、例えば、質量分析を含む場合があるであろう。競合する方法では、結合部位占有率は、間接的に決定できる。この方法では、標的細胞分析物または標的非細胞分析物は、同種の標識抗体及び非標識抗体を含む溶液に曝露できる。同種の標識抗体及び非標識抗体は、標的分析物上の結合部位を得るために争う。同種の標識抗体に対する標的分析物の非標識抗体の親和性は、標識抗体の結合の量の減少によって決定される。
色素染色
いくつかの実施形態では、色素染色は、試料内の細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用できる。いくつかの実施形態では、色素染色は、バックグラウンドシグナルに比して細胞分析物または非細胞分析物からのシグナルを強化することによって細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用できる。色素染色は、画像内のコントラストを強化し、特に試料中の標的細胞分析物または標的非細胞分析物からの検出可能なシグナルを強化するために使用される技術を指す場合がある。染色及び色素は、表示のために生物学的組織または細胞内の構造を強調表示するために使用できる。染色は、細胞数(例えば、異なる血球、またはグラム陽性菌及びグラム陰性菌などの細菌の分類)または個々の細胞内の細胞小器官を定義及び調査するために使用できる。色素染色は、試料内の特定の細胞分析物または非細胞分析物の存在を認めるまたは数値化するために試料にクラス固有の色素(例えば、DNA、タンパク質、脂質、または炭水化物)を接触させることを含む場合がある。
本開示の実施形態のいずれかでは、任意の数及び/または種類の色素を使用できる。特に、約1つの色素、約2つの色素、約3つの色素、約4つの色素、約5つの色素、約10の色素、約25の色素、または約25よりも多い色素を使用できる。いくつかの実施形態では、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために2つ以上の色素を使用することができ、2つ以上の色素は同じ分子を結合できる。いくつかの実施形態では、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために2つ以上の色素を使用することができ、2つ以上の色素は、同じ標的細胞分析物または標的非細胞分析物の同じ領域(例えば、同じ細胞小器官)を染色できる。いくつかの実施形態では、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために2つ以上の色素を使用することができ、2つ以上の色素は、同じ標的細胞分析物または標的非細胞分析物の異なる領域(例えば、細胞質及び細胞核)を染色できる。
色素から放出されるシグナルにより、色素が付着している分子または錯体の検出を可能にすることができる。色素は、肉眼で、または制限なくカメラ(例えば、携帯電話カメラ)、シンチレーションカウンタ、比色計、UV分光光度計などの計装によって観察または検出できる物理的反応または化学的反応を引き出す分子種である場合がある。色素は、5−エチニル−2’−デオキシウリジン、7−アミノアクチノマイシンD、酸性フクシン、アクリジンオレンジ、アクリジンイエロー、アルシアンブルー染色、アニリンブルーWS、アニリンイエロー、オーラミンO、ビスマルクブラウンY、ブリリアントグリーン(色素)、ブロモデオキシウリジン、カルコフルオルホワイト、カルボルフクシン、カルボキシフルオレセインジアセテートスクシンイミジルエステル、カーマイン、コンゴレッド、クーマシーブリリアントブルー、クリスタルバイオレット、DAPI、DiI、DiOC6、エオシン、臭化エチジウム、エチルグリーン、ファストグリーンFCF、フェルゲン染色、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート、フクシン、GelGreen、GelRed、Giemsa染色、Green S、H&E染色、ヘマトキシリン、ヘマテイン、Hoechst染色、Janus Green B、Jaswant Singh−Bhattacharji(JSB)染色、ライトグリーンSF、ルゴールヨウ素、マラカイトグリーン、マロリー3色染色法、メチルブルー、メチルバイオレット、メチレンブルー、ニュートラルレッド、ニューメチレンブルー、ニグロシン、ナイルブルー、ナイルレッド、オイルブルー35、オイルレッドO、オレンジG、オルセイン、四酸化オスミウム、P−ジメチルアミノシンナムアルデヒド、ファイロキシン、ポンソー2R、ポンソー6R、ヨウ化プロピジウム、ピラニン、キノリンイエローSS、レッド2G、ローダミン、ローダミン123、ローダミン6G、ローダミンB、リボグリーン、ルテニウムレッド、サフラニン、硝酸銀、染色、スーダンブラックB、スーダンIII、スーダンIV、スーダンレッド7B、SYBR Green I、SYBR Safe、SYTOX、テンプレート:染色、テキサスレッド、トルイジンブルー染色、トリパンブルー、ユーザー:Kyle MoJo/サンドボックス、ビクトリアブルーBO、ウォーターブルー、ウェイソン染色、及びZiehl−Neelsen染色を含む場合があるが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、選択した色素は異染性色素である。用語「異染性色素」は、細胞または細胞成分に結合されると、その発光スペクトルに2つ以上のピークを含む蛍光色素を指す場合がある。異染性色素は、例えばRNA、DNA、または他の細胞成分になど、異なる種類の細胞または分子に結合すると、異なる波長で蛍光を発することができる。例えば、本開示の任意の実施形態で使用する異染性色素は、二本鎖DNA、一本鎖DNA、または一本鎖RNAに結合されると、異なる波長で蛍光を発する。
様々な異染性色素が当技術分野で既知であり、制限なく、キサンテン色素、カルボシアニン色素、アストラバイオレットFRを含むポリメチン色素、チオファルビンT、プセドイソシアニン、オキサカルボシアニン色素、アクリジン色素、アジン色素、ジフェニルメタン色素、メチン色素、オキサジン色素、シアニン色素、スチリル色素、ノニルアクリジンオレンジ色素(3,6−ビス−(ジメチルアミノ)−10−ノニラクリジニウムブロミド、分子プローブ、ユージーン、Oreg.)、アクリジンレッド色素、トルイジンブルー色素(2−アミノ−7−ジメチルアミノ−3−メチルフェノチアジニウムクロリド)、ヒドロシスチルバミジン、及びSYTO色素、TOTO色素、YOYO色素、BOBO色素、及びそれらの組み合わせまたは誘導体を含むシアニン色素を含む。
いくつかの実施形態では、色素は、非異染性色素である場合がある。用語「非異染性色素」は、所定の波長で照射されると、単一波長の励起を提供する蛍光色素を指す場合がある。そのような色素は、複数の細胞種類を決定するための方法において、または試料の分析と干渉する異染性波長を有する第2の蛍光色素または抗体が存在する状況で有用である。そのような色素は、好酸性顆粒、好塩基性顆粒、及び細胞の細胞膜を含む細胞の細胞成分を染色するために有用である場合がある。非異染色性色素の非限定的な例は、制限なく、ニュートラルレッド色素(3−アミノ−7−ジメチルアミノ−2−メチルフェナジン塩酸塩)、ベーシックオレンジ21色素、DiOC色素(1,1’−ジメチルオキサカルボシアニン)、ピロニンY色素、メチレンブルー色素(3−ビス−(ジメチルアミノ)−フェノチアジン−5−イウムクロリド)、オーラミンO色素(4,4’−(イミドカルボニル)−ビス−(N,N、−ジメチルアニリン)一塩酸塩)、LDS751色素(キノリニウム、6−(ジメチルアミノ)−2−[4−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−1,3−ブタジエニル]−2−エチル過塩素酸塩)、レッドシリーズ色素、及びそれらの組み合わせまたは誘導体を含む。使用に適したさらに他の色素は、臭化エチジウム、ヨウ化プロピジウム(3,8−ジアミノ−5−(3−ジエチルアミノプロピル)−6−フェニル−フェナントリジニウムヨージドメチオダイド)、ヨウ化ヘキシジウム、ジヒドロエチジウム、エチジウムモノアジド、チアゾールオレンジ色素、ならびにそれらの組み合わせ及び誘導体を含む。
いくつかの実施形態では、デバイスにコーティングする試薬は、Triton X−100、界面活性剤、Zwittergent、ASB−14、ASB−16、CHAPS、カチオン性界面活性剤NN−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(Ila)、llb、llc、lld、CTAC、Tween 20、Tween 40、Tween 60、Tween 80、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリル硫酸アンモニウム、CTAB、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、ミレス硫酸ナトリウム、ドキュセート、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、CTAB、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウム(BAC)、塩化ベンゼトニウム(BZT)、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムブロミド(DODAB)、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルベタイン、狭範囲エトキシレート、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ノンキシノール、Triton X−100、ポリエトキシル化獣脂アミン、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ポロキサマー、グリセロールモノステアレート、グリセロールモノラウレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ジメチルスルホキシド、ホスフィンオキシドを含むがこれらに限定されない、細胞膜または細胞核を透過性にする薬剤を含む。
いくつかの実施形態では、デバイスにコーティングする試薬は、希釈としての細胞膜間の浸透圧差の方法によって、または塩濃度を調整することによって、細胞膜または細胞核を透過性にする薬剤を含む。
いくつかの実施形態では、デバイスにコーティングする試薬は、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、四酸化オスミウム、重クロム酸カリウム、及び過マンガン酸カリウムを含むが、これらに限定されない、タンパク質架橋を行う薬剤を含む。
本開示の実施形態のいずれかでは、グラム陽性染色及び陰性染色の場合、アクリジンオレンジ及びSYTO9、SYTO11、SYTO12、SYTO13、SYTO16、SYTO21、及びSYTO24などの他のSYTO緑色色素が、グラム陽性菌及びグラム陰性菌の両方を染色できる。蛍光標識された小麦胚芽凝集素は、グラム陽性菌を特異的に染色できる。ヨウ化ヘキシジウムは、グラム陽性菌を特異的に染色できる。クリスタルバイオレット及びヨウ素はグラム陽性菌とグラム陰性菌の両方を染色する。エタノール及びアセトンによる脱色。サフラニン/カルボルフクシンによる対比染色。
本開示の実施形態で使用する任意の色素は、細胞透過性色素または細胞非透過性色素である場合がある。用語「細胞透過性」は、細胞壁を容易に貫通し、追加の透過処理剤の存在を必要とせずに、細胞壁の成分を染色する色素を参照する場合がある。通常、細胞浸透性色素は、生細胞またはまだ溶解されていない細胞の成分を染色するために利用される。いくつかの実施形態では、細胞浸透性色素は、全血を含む試料を分析するために利用される。本開示のいくつかの実施形態では、細胞不浸透性色素が使用される場合、細胞の色素への透過性を強化するために細胞透過処理剤が使用されてよい。
いくつかの実施形態では、色素は、標識された抗体と組み合わせて使用できる。例えば、図3に示すように、試料内の細胞分析物を検出するために標識抗体を使用できる。しかしながら、図3に示すように、細胞色素と組み合わせた標識抗体は、試料内の細胞または非細胞分析物(例えば、抗原)を検出し、それにより、バックグラウンドシグナルと比して細胞分析物または非細胞分析物から検出されるシグナルを強化できる。単純染色は、1つの染色/色素のみで染色することを指す場合がある。多様な種類の多重染色があり、その多くは、二重染色と三重染色を含む対比染色、示差染色、またはその両方の例である。本開示のいずれかの実施形態では、1つ以上の色素が、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用できる。本開示の任意の実施形態では、2つ以上の色素が、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用できる。細胞分析物または非細胞分析物を検出するために2つ以上の色素が使用されるいくつかの実施形態では、2つ以上の色素の励起及び/または発光スペクトルは同じである可能性がある。例えば、試料は、それぞれが同じ波長で励起する異なる色素を有する2つの抗体(例えば、そのそれぞれが同じ抗原上の同じエピトープに結合する)と接触する場合がある。別の例では、試料は、それぞれが所定の波長で励起する同じ色素を有する2つの抗体(例えば、そのそれぞれが同じ抗原上の異なるエピトープに結合する)と接触する場合がある。細胞分析物または非細胞分析物を検出するために2つ以上の色素が使用されるいくつかの実施形態では、2つ以上の色素の励起及び/または発光スペクトルは異なる可能性がある。細胞分析物または非細胞分析物を検出するために3つ以上の色素が使用されるいくつかの実施形態では、少なくとも2つ以上の色素の励起及び/または発光スペクトルは同じである可能性がある。細胞分析物または非細胞分析物を検出するために3つ以上の色素が使用されるいくつかの実施形態では、少なくとも2つ以上の色素の励起及び/または発光スペクトルは異なる可能性がある。
本明細書に開示する実施形態のいずれかでは、標識抗体、染色剤、及び/または色素は、第1のプレート及び/または第2のプレートの1つ以上の表面の上にコーティングされる場合がある。標識抗体、染色剤、及び/または色素を第1のプレートまたは第2のプレートの1つ以上の表面の上にコーティングすることは、試料を分析するためにユーザーが実行するステップの数を削減する上で有用な場合があることが企図される。例えば、第1のプレートが細胞染色試薬でコーティングされる場合、ユーザーは、単に試料をQMAXカードの上にまたは中に(例えば、試料接触領域内に)付着させる必要があるだけであろう。細胞染色試薬に接触すると、試料内の細胞は自動的に(ユーザーの介入なしに)染色できる。例えば、ユーザーが実行するステップ数の削減により、エラー(例えば人為的なエラー)を削減し、データ分析の精度を高め、試料を分析するために必要とされる時間の量を削減することができる。いくつかの実施形態では、染色剤または色素は、第1のプレートの1つ以上の表面にコーティングすることができ、標識抗体は、第2のプレートの1つ以上の表面にコーティングすることができる。別の実施形態では、標識抗体及び染色剤または色素は、第1のプレートまたは第2のプレートのどちらかの1つ以上の表面にコーティングできる。さらに別の実施形態では、標識抗体及び染色剤または色素は、第1のプレートと第2のプレートの両方の1つ以上の表面にコーティングできる。
染色剤または色素と競合する遮断剤が、標的細胞分析物または非細胞分析物からのシグナルを強化するために使用できることも企図される。例えば、遮断剤は、非結合抗体と関連し、それによって抗体上のレポータ分子を抑え、それ以外の場合、該非結合抗体によって生成される場合があるバックグラウンドシグナルを削減するために使用できる。遮断剤は、細胞または細胞成分との色素の非特異的な相互作用を遮断できる。遮断剤は、分析されている細胞または非細胞分析物上の結合部位のために存在する他の色素と争う場合がある。遮断剤は、細胞または非細胞分析物上の特異的な結合部位のために低親和性の色素と争う場合がある。遮断剤自体が色素である場合があり、そのような状況では、色素は、それが、標的細胞または標的非細胞分析物と関連する色素または染色剤から区別して検出可能となるように選択される。代替的に、遮断剤は、色素または染色剤のその標的(複数可)への特異的な結合に影響を及ぼさずに、色素または染色剤の非特異的な相互作用を遮断する任意の化合物である場合がある。
遮断剤は、非蛍光性であるか、または標的細胞または非細胞分析物を検出するために使用される色素(複数可)の波長とは異なる波長で蛍光を発する色素の中から選択されるかのどちらかである。遮断剤は、色素または染色剤の蛍光性を活性化する波長で非蛍光性である場合がある。制限なく、ビスベンズアミド(N,N’−(ジチオジ−2,1−フェニル)−ビスベンズアミド)、Hoechst33258色素(ビスベンズイミド、2’−(4−ヒドロキシフェニル)−5−(4−メチル−1−ペペラジニル)−2,5−ビ−1H−ベンズイミダゾール三塩酸塩五水和物)、Hoechst 34580色素、Hoechst 33342色素(ビスベンズイミド、2’−(エトキシフェニル)−5−(4−メチル−1−ペペラジニル)−2,5−ビ−1H−ベンズイミド三塩酸塩三水和物)、4’,6−ジアミジノ−2−フェニル−インドール二塩酸塩(DAPI)、4’,6−ビス−[2−イミダゾキソリニル−4H、5H]−2−フェニル−インドール(DIPI)、エオシンY色素、オルセイン色素、フロキシンB色素(2’,4’,5’,7’−テトラブロモ−4,5,6,7−テトラクロロフルオレセイン二ナトリウム塩)、ペントキシフィリン色素、キナクリン色素(6−クロロ−9−(4−ジエチル−1−メチルブチルアミノ)−2−メトキシアクリジン二塩酸塩)、それらの組み合わせ及び誘導体を含む、いくつかの適切な遮断剤が当該技術分野で既知であり、本開示の実施形態で容易に利用できる。
RNA蛍光in situハイブリダイゼーション
RNA蛍光in situハイブリダイゼーション(RNA−FISH)は、蛍光顕微鏡を介して単一の細胞内の特異的なRNFigA標的(mRNA、IncRNA、及びmiRNA)を検出し、局在化させるための分子細胞遺伝学的技術である。従来のRNA−FISH方法は、通常、複数のステップ、例えば、固定、透過処理、ハイブリダイゼーション、及び画像化を含む。FISHには幅広い医療用途があるが、この技術の複雑さによって迅速な診断におけるその可能性は制限されている。したがって、専門家以外が実施できる高速で正確、携帯可能、及び/または安価なRNA−FISHアッセイを開発することが望ましい。
いくつかの実施形態では、蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)は、試料内の細胞または非細胞分析物を検出するために使用できる。いくつかの実施形態では、FISHは、バックグラウンドシグナルに比して細胞または非細胞分析物からのシグナルを強化することによって細胞または非細胞分析物を検出するために使用できる。FISHは、一般的に、染色体上の特定のDNAシーケンスの存在または不在を検出し、局在化させるためのDNAプローブ、及び特異的なRNA標的(mRNA、InRNA、及びmiRNA)を検出または局在化させるためのRNAプローブを含む、試料内の細胞または非細胞分析物を検出するための1つ以上のプローブを使用する任意の方法を指す場合がある。このようにして、FISHは、多くの場合、遺伝カウンセリング、医学、及び種の同定での使用のためにDNAの特定の特徴を見つけるために、ならびに細胞及び組織内の遺伝子発現の時空間的なパターンを定義するために使用される。いくつかの実施形態では、プローブは、標的を局在化させるために多くの場合使用される所与の標的配列に相補的であるDNAまたはRNA(多くの場合10〜25のヌクレオチド)の短鎖である場合がある。いくつかの実施形態では、個々のmRNA分子の同時検出、局在化、及び数値化を可能にするRNA視覚化方法であるStellaris(登録商標)RNA FISHプローブを使用できる。
いくつかの実施形態では、プローブのアクセス性を可能にするために透過処理するために使用される界面活性剤は、Zwittergent、ASB−14、ASB−16、CHAPS、カチオン性界面活性剤NN−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(Ila)、llb、llc、lld、CTAC、Tween 20、Tween 40、Tween 60、Tween 80、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリル硫酸アンモニウム、CTAB、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、ミレス硫酸ナトリウム、ドキュセート、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、CTAB、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウム(BAC)、塩化ベンゼトニウム(BZT)、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムブロミド(DODAB)、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルベタイン、狭範囲エトキシレート、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ノンキシノール、Triton X−100、ポリエトキシル化獣脂アミン、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ポロキサマー、グリセロールモノステアレート、グリセロールモノラウレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ジメチルスルホキシド、ホスフィンオキシドを含むが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、デバイス内でコーティングされる、赤血球溶解を引き起こす試薬は、Pluronic F−127、Cremophor EL、Pluronic F−68、Myrj 52、Brij 35、オレイン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、Tween 20、Tween 40、Tween 60、Tween 80、SLS、CTAB、CTAC、タモキシフェン、サポニン、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、乳酸、ABS−14、ABS−16、抗マラリア薬(キニン化合物)、ヒ素、ダプソン、金属(クロム/クロム酸塩、白金塩、ニッケル化合物、銅、鉛、シス−白金)、亜硝酸塩、ニトロフラントイン、ペニシリン、フェナゾピリジン(ピリジウム)、rho免疫グロブリン、リバビリン、スルホンアミド、スルホンを含むが、これらに限定されるものではない。
本開示の一実施形態で使用される任意のRNA/DNAプローブには標識することができる。標識は、別の分子に(直接的にまたは間接的に)付着されるとき、他の分子を検出する手段を提供または強化する分子を指す場合がある。標識は、標識から発せられるシグナルによって、標識が付着される分子または錯体、及び/または標識自体の検出を可能にすることができる。標識は、肉眼で、または制限なくカメラ(例えば、携帯電話カメラ)、シンチレーションカウンタ、比色計、UV分光光度計などの計装によって観察または検出できる物理的反応または化学的反応を引き出す分子種である場合がある。標識は、放射性同位体、フルオロフォア、化学発光色素、発色団、酵素、酵素基質、酵素補助因子、酵素阻害薬、色素、金属イオン、ナノ粒子、金属ゾル、リガンド(ビオチン、アビジン、ストレプトアビジン、ハプテンなど)を含むが、これらに限定されるものではない。蛍光または蛍光標識またはタグは、異なる波長で励起されると、特定の波長で検出可能な光を発する。放射性標識または放射性タグは、制限なく、シンチレーションカウンタなどの計器で検出可能な放射性粒子を放出する。他のシグナル生成検出方法は、化学発光検出、エレクトロケミルミネッセンス検出、ラマンエネルギー検出、比色検出、ハイブリダイゼーション保護アッセイ、及び質量分析を含む。標識の非限定的な例には、フルオロフォア、発色団、FITC、TRITC、DTAF、テキサスレッド、フィコエリトリン、アロフィコシアニン、緑色蛍光タンパク質(GFP)、青色蛍光タンパク質(BFP)、ローダミン、FAM、TET、HEX、JOE、TAMRA、ROX、芳香族置換キサンテン色素、4,7−ジクロロ−フルオレセイン、4,7−ジクロロ−ローダミン、シアニン色素、酵素、西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)、アルカリホスファターゼ、ベータガラクトシダーゼ、ルシフェラーゼ、クロランフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)、アビジン、ストレプトアビジン、ビオチン、ビオチン化タンパク質、またはそれらの任意の組み合わせ、フラグメントまたは誘導体を含む。本開示の任意の実施形態では、1つ以上の標識が、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用できる。本開示の任意の実施形態では、2つ以上の標識が、細胞分析物または非細胞分析物を検出するために使用できる。細胞分析物または非細胞分析物を検出するために2つ以上の標識が使用されるいくつかの実施形態では、2つ以上の標識の励起及び/または発光スペクトルは同じである可能性がある。例えば、試料は、それぞれが同じ波長で励起する異なる標識を有する2つの抗体(例えば、そのそれぞれが同じ抗原上の同じエピトープに結合する)と接触する場合がある。別の例では、試料は、それぞれが所定の波長で励起する同じ標識を有する2つの抗体(例えば、そのそれぞれが同じ抗原上の異なるエピトープに結合する)と接触する場合がある。細胞分析物または非細胞分析物を検出するために2つ以上の標識が使用されるいくつかの実施形態では、2つ以上の標識の励起及び/または発光スペクトルは異なる可能性がある。細胞分析物または非細胞分析物を検出するために2つ以上の標識が使用されるいくつかの実施形態では、2つ以上の標識の励起及び/または発光スペクトルは同じである可能性がある。細胞分析物または非細胞分析物を検出するために3つ以上の標識が使用されるいくつかの実施形態では、少なくとも2つ以上の標識の励起及び/または発光スペクトルは異なる可能性がある。
プロトコル
1.標的RNAのために蛍光プローブを設計、合成、及び精製する。
2.プローブ(1nM)及び界面活性剤(例えば、Zwittergent)をXプレート上に印刷するためにBiodotを使用する。
3.基質プレートに1滴の血液を塗布し、チップを閉じて押し、室温で1分間インキュベートする。
4.デバイスにチップを挿入し、写真を撮り、データを分析する。
スペーサの高さ及び試料の厚さ
本開示のいくつかの実施形態では、分析中の試料の高さを調整し、それによって標的細胞または非細胞分析物からのシグナルの検出を強化するためにスペーサの高さを変えることができる。例えば、図4に示すように、バックグラウンドシグナルに比して細胞または非細胞分析物から検出されたシグナルは、より厚い厚さ(図4A)からより薄い厚さ(図4B)に試料の厚さを変えることによって強化できる。いくつかの実施形態では、試料のスペーサの高さ及び/または厚さは、最大で約500マイクロメートル、最大で約250マイクロメートル、最大で約100マイクロメートル、最大で約90マイクロメートル、最大で約80マイクロメートル、最大で約70マイクロメートル、最大で約60マイクロメートル、最大で約50マイクロメートル、最大で約40マイクロメートル、最大で約30マイクロメートル、最大で約25マイクロメートル、最大で約20マイクロメートル、最大で約15マイクロメートル、最大で約10マイクロメートル、最大で約5マイクロメートル、最大で約4マイクロメートル、最大で約3マイクロメートル、最大で約2マイクロメートル、最大で約1マイクロメートル、最大で約0.5マイクロメートル、最大で約0.1マイクロメートル、または最大で約0.05マイクロメートルである場合がある。例えば、スペーサの高さは最大で約30マイクロメートルである場合がある。いくつかの実施形態では、試料のスペーサの高さ及び/または厚さは、約25マイクロメートル〜約35マイクロメートルである場合がある。いくつかの実施形態では、試料のスペーサの高さ及び/または厚さは、約20マイクロメートル〜約40マイクロメートルである場合がある。いくつかの実施形態では、試料のスペーサの高さ及び/または厚さは、約10マイクロメートル〜約30マイクロメートルである場合がある。いくつかの実施形態では、試料のスペーサの高さ及び/または厚さは、約30マイクロメートル〜約50マイクロメートルである場合がある。いくつかの実施形態では、試料のスペーサの高さ及び/または厚さは、約50マイクロメートル〜約75マイクロメートルである場合がある。いくつかの実施形態では、試料のスペーサの高さ及び/または厚さは、約1マイクロメートル〜約25マイクロメートルである場合がある。例えば、試料のスペーサの高さ及び/または厚さは、約25ミクロンから約35ミクロンであり得る。いくつかの実施形態では、試料のスペーサの高さ及び/または厚さは、標的細胞または非細胞分析物のサイズまたは形状に基づいて決定できる。例えば、リンパ球は、懸濁液中で約15マイクロメートルの平均直径を有する場合がある。したがって、いくつかの実施形態では、試料のスペーサの高さ及び/または厚さは、約15マイクロメートル、約20マイクロメートル、約25マイクロメートル、約30マイクロメートル、または約30マイクロメートルより大きい場合がある。
本発明の実施例
A1.試料を分析するための方法であって、
(a)本明細書に開示する一実施形態に係るデバイスを取得することであって、デバイスは、第1のプレートと、第2のプレートと、スペーサとを含み、スペーサは、約200ミクロン以下である所定の実質的に均一な高さを有する、ことと、
(b)混合物を取得するために2つ以上の標識抗体と試料を接触させることであって、該2つ以上の標識抗体は、該試料内の標的細胞上の1つ以上のエピトープに結合できる、ことと、
(c)プレートが開放構成で構成されているときにプレートの一方または両方に混合物を付着させることであって、開放構成は、2つのプレートが部分的にまたは完全に別々に分離されており、プレート間の間隔がスペーサによって調節されない構成である、ことと、
(d)(c)の後に、2つのプレートを強制的に閉鎖構成にすることであって、閉鎖構成では、混合物の少なくとも一部は、2つのプレートによって実質的に均一な厚さの層へと圧縮され、層の均一な厚さは、プレートの混合物接触面によって限定され、プレート及びスペーサによって調節される、閉鎖構成にすることとを含む、
方法。
A2.試料を分析するための方法であって、
(a)本明細書に開示する一実施形態に係るデバイスを取得することであって、デバイスは、第1のプレートと、第2のプレートと、スペーサとを含み、スペーサは、約200ミクロン以下である所定の実質的に均一な高さを有し、該第1のプレート、該第2のプレート、及び該スペーサの少なくとも1つは、2つ以上の標識抗体でコーティングされた少なくとも1つの表面を含む、ことと、
(b)プレートが開放構成で構成されるときにプレートの一方または両方に試料を付着させることであって、開放構成は、2つのプレートが部分的にまたは完全に別々に分離されており、プレート間の間隔はスペーサによって調節されず、試料の一方または両方のプレートへの付着時に、該試料は、該2つ以上の標識抗体と接触し、該2つ以上の標識抗体は、該試料内の標的細胞上の1つ以上のエピトープに結合できる、ことと、
(c)(b)の後に、2つのプレートを強制的に閉鎖構成にすることであって、閉鎖構成では、試料の少なくとも一部は、2つのプレートによって実質的に均一な厚さの層へと圧縮され、層の均一な厚さは、プレートの試料接触面によって限定され、プレート及びスペーサによって調節される、閉鎖構成にすることと
を含む、方法。
A3.スペーサが、約100ミクロン以下、約75ミクロン以下、約50ミクロン以下、約30ミクロン以下、約25ミクロン以下、約10ミクロン以下、約5ミクロン以下、または約1ミクロン以下である所定の実質的に均一な高さを有する、任意の先行実施形態に記載の方法。
A4.該スペーサの該所定の実質的に均一な高さは、該標的細胞のサイズまたは形状に基づいて決定される、任意の先行実施形態に記載の方法。
A5.該2つ以上の標識抗体は、該標的細胞の分子上の異なるエピトープを結合する、任意の先行実施形態に記載の方法。
A6.該2つ以上の標識抗体は、同じエピトープを結合する、任意の先行実施形態に記載の方法。
A7.該2つ以上の標識抗体は、該標的細胞上の異なる分子を結合する、任意の先行実施形態に記載の方法。
A7.1 該2つ以上の標識抗体に結合された前記標識は、同じ波長で励起できる、任意の先行実施形態に記載の方法。
A8.試料を分析するための方法であって、
(a)本明細書に開示する一実施形態に係るデバイスを取得することであって、デバイスは、第1のプレートと、第2のプレートと、スペーサとを含み、スペーサは、約200ミクロン以下である所定の実質的に均一な高さを有し、該第1のプレートは、第1の抗体でコーティングされた表面を含み、該第2のプレートは、第2の抗体でコーティングされた表面を含む、ことと、
(b)プレートが開放構成で構成されるときにプレートの一方または両方に試料を付着させることであって、開放構成は、2つのプレートが部分的にまたは完全に別々に分離されており、プレート間の間隔はスペーサによって調節されず、試料の一方または両方のプレートへの付着時に、該試料は該第1の抗体及び該第2の抗体と接触し、該第1の抗体及び該第2の抗体は、該試料内の標的細胞上の1つ以上のエピトープに結合できる、ことと、
(c)(b)の後に、2つのプレートを強制的に閉鎖構成にすることであって、閉鎖構成では、試料の少なくとも一部は、2つのプレートによって実質的に均一な厚さの層へと圧縮され、層の均一な厚さは、プレートの試料接触面によって限定され、プレート及びスペーサによって調節される、ことと
を含む、方法。
A9.試料を分析するための方法であって、
(a)本明細書に開示する一実施形態に係るデバイスを取得することであって、デバイスは、第1のプレートと、第2のプレートと、スペーサとを含み、スペーサは、約200ミクロン以下である所定の実質的に均一な高さを有する、ことと、
(b)混合物を取得するために2つ以上の色素と試料を接触させることであって、該2つ以上の標識色素は、該試料内の標的細胞に結合できる、ことと、
(c)プレートが開放構成で構成されているときにプレートの一方または両方に混合物を付着させることであって、開放構成は、2つのプレートが部分的にまたは完全に別々に分離されており、プレート間の間隔がスペーサによって調節されない構成である、ことと、
(d)(c)の後に、2つのプレートを強制的に閉鎖構成にすることであって、閉鎖構成では、混合物の少なくとも一部は、2つのプレートによって実質的に均一な厚さの層へと圧縮され、層の均一な厚さは、プレートの混合物接触面によって限定され、プレート及びスペーサによって調節される、ことと
を含む、方法。
A10.試料を分析するための方法であって、
(a)本明細書に開示する一実施形態に係るデバイスを取得することであって、デバイスは、第1のプレートと、第2のプレートと、スペーサとを含み、スペーサは、約200ミクロン以下である所定の実質的に均一な高さを有し、該第1のプレート、該第2のプレート、及び該スペーサの少なくとも1つは、2つ以上の色素でコーティングされた少なくとも1つの表面を含む、ことと、
(b)プレートが開放構成で構成されるときにプレートの一方または両方に試料を付着させることであって、開放構成は、2つのプレートが部分的にまたは完全に別々に分離されており、プレート間の間隔はスペーサによって調節されず、試料の一方または両方のプレートへの付着時に、該試料は、該2つ以上の色素と接触し、該2つ以上の色素は、該試料内の標的細胞に結合できる、ことと、
(c)(b)の後に、2つのプレートを強制的に閉鎖構成にすることであって、閉鎖構成では、試料の少なくとも一部は、2つのプレートによって実質的に均一な厚さの層へと圧縮され、層の均一な厚さは、プレートの試料接触面によって限定され、プレート及びスペーサによって調節される、ことと
を含む、方法。
A11.スペーサは、約100ミクロン以下、約75ミクロン以下、約50ミクロン以下、約30ミクロン以下、約25ミクロン以下、約10ミクロン以下、約5ミクロン以下、または約1ミクロン以下である所定の実質的に均一な高さを有する、任意の先行実施形態に記載の方法。
A12.該スペーサの該所定の実質的に均一な高さは、該標的細胞のサイズまたは形状に基づいて決定される、任意の先行実施形態に記載の方法。
A13.該2つ以上の色素は該標的細胞を非特異的に結合する、任意の先行実施形態に記載の方法。
A14.該2つ以上の色素は同じ波長で励起できる、任意の先行実施形態に記載の方法。
A15.試料を分析するための方法であって、
(d)本明細書に開示する一実施形態に係るデバイスを取得することであって、デバイスは、第1のプレートと、第2のプレートと、スペーサとを含み、スペーサは、約200ミクロン以下である所定の実質的に均一な高さを有し、該第1のプレートは、抗体でコーティングされた表面を含み、該第2のプレートは、色素でコーティングされた表面を含む、ことと、
(e)プレートが開放構成で構成されるときにプレートの一方または両方に試料を付着させることであって、開放構成は、2つのプレートが部分的にまたは完全に別々に分離されており、プレート間の間隔はスペーサによって調節されず、試料の一方または両方のプレートへの付着時に、該試料は、該抗体及び該色素と接触し、該抗体及び該色素は、該試料内の標的細胞に結合できる、ことと、
(f)(b)の後に、2つのプレートを強制的に閉鎖構成にすることであって、閉鎖構成では、試料の少なくとも一部は、2つのプレートによって実質的に均一な厚さの層へと圧縮され、層の均一な厚さは、プレートの試料接触面によって限定され、プレート及びスペーサによって調節される、ことと
を含む、方法。
A16.試料を分析するための方法であって、
(e)本明細書に開示する一実施形態に係るデバイスを取得することであって、デバイスは、第1のプレートと、第2のプレートと、スペーサとを含み、スペーサは、約200ミクロン以下である所定の実質的に均一な高さを有する、ことと、
(f)混合物を取得するために、試料を標識抗体及び色素と接触させることであって、該標識抗体及び該色素は、該試料内の標的細胞に結合できる、ことと、
(g)プレートが開放構成で構成されているときにプレートの一方または両方に混合物を付着させることであって、開放構成は、2つのプレートが部分的にまたは完全に別々に分離されており、プレート間の間隔がスペーサによって調節されない構成である、ことと、
(h)(c)の後に、2つのプレートを強制的に閉鎖構成にすることであって、閉鎖構成では、混合物の少なくとも一部は、2つのプレートによって実質的に均一な厚さの層へと圧縮され、層の均一な厚さは、プレートの混合物接触面によって限定され、プレート及びスペーサによって調節される、ことと
を含む、方法。
A17.試料を分析するための方法であって、
(d)本明細書に開示する一実施形態に係るデバイスを取得することであって、デバイスは、第1のプレートと、第2のプレートと、スペーサとを含み、スペーサは、約200ミクロン以下である所定の実質的に均一な高さを有し、該第1のプレート、該第2のプレート、及び該スペーサの少なくとも1つは、標識抗体及び色素でコーティングされた少なくとも1つの表面を含む、ことと、
(e)プレートが開放構成で構成されるときにプレートの一方または両方に試料を付着させることであって、開放構成は、2つのプレートが部分的にまたは完全に別々に分離されており、プレート間の間隔はスペーサによって調節されず、試料の一方または両方のプレートへの付着時に、該試料は、該標識抗体及び該色素と接触し、該標識抗体及び該色素は、該試料内の標的細胞に結合できる、ことと、
(f)(b)の後に、2つのプレートを強制的に閉鎖構成にすることであって、閉鎖構成では、試料の少なくとも一部は、2つのプレートによって実質的に均一な厚さの層へと圧縮され、層の均一な厚さは、プレートの試料接触面によって限定され、プレート及びスペーサによって調節される、ことと
を含む、方法。
A18.スペーサが、約100ミクロン以下、約75ミクロン以下、約50ミクロン以下、約30ミクロン以下、約25ミクロン以下、約10ミクロン以下、約5ミクロン以下、または約1ミクロン以下である所定の実質的に均一な高さを有する、任意の先行実施形態に記載の方法。
A19.該スペーサの該所定の実質的に均一な高さは、該標的細胞のサイズまたは形状に基づいて決定される、任意の先行実施形態に記載の方法。
A20.該色素は該標的細胞に非特異的に結合する、任意の先行実施形態に記載の方法。
A21.該標識抗体上の該標識及び該色素は、同じ波長で励起できる、任意の先行実施形態に記載の方法。
一実施形態では、染色試薬及び添加剤は、同じプレート(第1のプレートもしくは第2のプレート)または別個のプレート(第1のプレート及び第2のプレート)にコーティングされる。
一実施形態では、添加剤は、標的細胞に物理的、または化学的もしくは生理学的な影響を与える化学物質である。例は界面活性剤(他の暫定版を参照)及びイオン(他の暫定版を参照)である。
一実施形態では、染色試薬は、標識抗体、ペプチド、オリゴヌクレオチド、アプタマー、小分子、及び標的細胞の内部または外部の1つ以上の特定の成分に結合親和性を有する任意の他の物質である。
一実施形態では、標識された染色試薬の検出は、蛍光ベース(他の暫定版を参照)、化学発光ベース(他の暫定版を参照)または比色ベース(他の暫定版を参照)またはプラズモンベース(他の暫定版を参照)である。
一実施形態では、標的細胞は、細菌及び古細菌などの原核生物、または動物細胞及び植物細胞などの真核生物である。共通の例は、哺乳類細胞、酵母、藻類などを含む。
一実施形態では、試料中の標的細胞の数は、1または複数である場合がある。
いくつかの実施形態では、デバイスにコーティングする試薬は、Triton X−100、界面活性剤、Zwittergent、ASB−14、ASB−16、CHAPS、カチオン性界面活性剤NN−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(Ila)、llb、llc、lld、CTAC、Tween 20、Tween 40、Tween 60、Tween 80、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリル硫酸アンモニウム、CTAB、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、ミレス硫酸ナトリウム、ドキュセート、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、CTAB、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウム(BAC)、塩化ベンゼトニウム(BZT)、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムブロミド(DODAB)、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルベタイン、狭範囲エトキシレート、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ノンキシノール、Triton X−100、ポリエトキシル化獣脂アミン、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ポロキサマー、グリセロールモノステアレート、グリセロールモノラウレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ジメチルスルホキシド、ホスフィンオキシドを含むがこれらに限定されない、細胞膜または細胞核を透過性にする薬剤を含む。
いくつかの実施形態では、デバイスにコーティングする試薬は、希釈としての細胞膜間の浸透圧差の方法によって、または塩濃度を調整することによって、細胞膜または細胞核を透過性にする薬剤を含む。
いくつかの実施形態では、デバイスにコーティングする試薬は、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、四酸化オスミウム、重クロム酸カリウム、及び過マンガン酸カリウムを含むが、これらに限定されない、タンパク質架橋を行う薬剤を含む。
WBCを染色するための色素は、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
WBC及びPLTを染色するための色素は、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
PLTを染色するための色素は、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
試薬はアレイへの液滴印刷によってコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
試薬は、プレート上の構造のオープンガイドフロー特性を使用してコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
試薬は噴霧によってコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
試薬はコンタクトプリンティングによってコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
試薬は転写プリンティングによってコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
RBCを染色するための色素は、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
RBCを分離して丸くするための界面活性剤は、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
RBCを溶解させるための化学物質は、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
アクリジンオレンジは、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
Zwittergentは、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
メチレンブルー及びZwittergentは、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
アクリジンオレンジ及びZwittergentは、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
YOYO色素及びZwittergentは、第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
デバイスは、一方または両方のプレート上に、抗癒着層、細胞溶解層、細胞染色層、放出時間制御物質層、及びそれらの組み合わせを含むマルチ試薬層をさらに含み、
プレートにコーティングされた各層は、10nm、100nm、200nm、500nm、1um、または前記値のいずれか2つの間の範囲の厚さを有し、
抗膠着剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、EDTA二ナトリウム、K2EDTA、K3EDTAなどを含み、
細胞染色剤は、ライト染色剤(エオシン、メチレンブルー)、ギムザ染色剤(エオシン、メチレンブルー、及びアズールB)、メイグリュンヴァルト染色剤、リーシュマン染色剤(「多色の」メチレンブルー(すなわち、多様なアズールへと脱メチル化されている)及びエオシン)、エリスロシンB染色剤(エリスロシンB)、ならびに、アクリジンオレンジ色素、3,3−ジヘキシルオキサカルボシアニン(DiOC6)、ヨウ化プロピジウム(PI)、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)及びベーシックオレンジ21(BO21)色素、臭化エチジウム、ブリリアントスルファフラビン及びスチルベンジスルホン酸誘導体、エリスロシンBまたはトリパンブルー、Hoechst 33342、三塩酸塩、三水和物、及びDAPI(4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール、二塩酸塩)、YOYOを含むがこれらに限定されない他の蛍光染色剤を含み、
細胞染色剤は、ライト染色剤(エオシン、メチレンブルー)、ギムザ染色剤(エオシン、メチレンブルー、及びアズールB)、メイグリュンヴァルト染色剤、リーシュマン染色剤(「多色の」メチレンブルー(すなわち、多様なアズールへと脱メチル化されている)及びエオシン)、エリスロシンB染色剤(エリスロシンB)、ならびに、アクリジンオレンジ色素、3,3−ジヘキシルオキサカルボシアニン(DiOC6)、ヨウ化プロピジウム(PI)、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)及びベーシックオレンジ21(BO21)色素、臭化エチジウム、ブリリアントスルファフラビン及びスチルベンジスルホン酸誘導体、エリスロシンBまたはトリパンブルー、Hoechst 33342、三塩酸塩、三水和物、及びDAPI(4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール、二塩酸塩)、YOYO、酸性フクシン、ヘマトキシリン、Hoechst 33258及びHoechst 33342を含むHoechst染色剤、メチルグリーン、メチレンブルー、ナイルブルー、ナイルレッド、四酸化オスミウム、ローダミン、サフラニン、MeOSuc−AAPV−AMC、CFSE、BCECF/AM、硝酸銀、ニュートラルレッド、ピロニンY、カルセイン−AM、ジヒドロエチジウム、キシレンシアノールFF、ローダミン123、4−メチルウンベリフェリルパルミテート、ファストブルーBソルト、ルシファーイエローCH二カリウム塩、DAPIジラクテート、ヨウ化プロピジウムを含むがこれらに限定されない他の蛍光染色剤を含み、
細胞溶解剤は、塩化アンモニウム、重炭酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、酢酸、クエン酸、他の酸及び塩基などを含み、
放出時間制御物質は、アルブミン、カルボマー、カルボキシメチルセルロース、カラギーナン、キトサン、デキストリン、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、またはポリビニルアルコールなどを含む、
任意の先行実施形態に係るデバイスまたは方法。
いくつかの実施形態では、特定の濃度の化学物質は、デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するためにプレートにコーティングされ、血液中に溶解される。
いくつかの実施形態では、特定の濃度の化学物質は、プレートにコーティングされ、血液中に溶解されて、デバイス内の赤血球を溶解し、コーティングは第1のプレート、または第2のプレートもしくはその両方の上にある場合がある。
いくつかの実施形態では、デバイス内でコーティングされる化学物質は、界面活性剤、Zwittergent、ASB−14、ASB−16、CHAPS、カチオン性界面活性剤NN−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(Ila)、llb、llc、lld、CTAC、Tween 20、Tween 40、Tween 60、Tween 80、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリル硫酸アンモニウム、CTAB、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、ミレス硫酸ナトリウム、ドキュセート、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、CTAB、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウム(BAC)、塩化ベンゼトニウム(BZT)、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムブロミド(DODAB)、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルベタイン、狭範囲エトキシレート、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ノンキシノール、Triton X−100、ポリエトキシル化獣脂アミン、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ポロキサマー、グリセロールモノステアレート、グリセロールモノラウレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ジメチルスルホキシド、ホスフィンオキシドを含むが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、デバイス内でコーティングされる赤血球溶解を引き起こす試薬は、Pluronic F−127、Cremophor EL、Pluronic F−68、Myrj 52、Brij 35、オレイン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、Tween 20、Tween 40、Tween 60、Tween 80、SLS、CTAB、CTAC、タモキシフェン、サポニン、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、乳酸、ABS−14、ABS−16、抗マラリア薬(キニン化合物)、ヒ素、ダプソン、金属(クロム/クロム酸塩、白金塩、ニッケル化合物、銅、鉛、シス−白金)、亜硝酸塩、ニトロフラントイン、ペニシリン、フェナゾピリジン(ピリジウム)、rho免疫グロブリン、リバビリン、スルホンアミド、スルホンを含むが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、デバイス内でコーティングされる抗凝固剤は、エチレンジアミン四酢酸二カリウム(K2EDTA)、エチレンジアミン四酢酸三カリウム(K3EDTA)などのEDTA、クマリン(ビタミンKアンタゴニスト)、ワルファリン(クマディン)、アセノクマロール、フェンプロクモン、アトロメンチン、フェニンジオン、ヘパリン、フォンダパリヌクス及びイドラパリヌクス、ダビガトラン、リバロキサバン、アピキサバン、エドキサバン、ベトリキサバン、NOAC、ヒルジン、レピルジン、ビバリルジン、アグラトロバン、ダビガトラン、バトロキソビン、ヘメンチン、ビタミンE、クエン酸ナトリウム、クエン酸デキシトロース、フルオリドオキサレートなどのシュウ酸塩、デルタパリン、デシルジン、エノキサパリンを含むが、これらに限定されるものではない。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するために、Zwittergentは、3ng/mm2、5ng/mm2、8ng/mm2、12ng/mm2、15ng/mm2、25ng/mm2、35ng/mm2、50ng/mm2、80ng/mm2、100ng/mm2、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい面積濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球を溶解させるために、Zwittergentは、100ng/mm2、120ng/mm2、150ng/mm2、180ng/mm2、200ng/mm2、300ng/mm2、400ng/mm2、500ng/mm2、800ng/mm2、1000ng/mm2、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい面積濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するために、Zwittergentは、血液中の0.05mg/mL、0.1mg/mL、0.2mg/mL、0.3mg/mL、0.5mg/mL、0.6mg/mL、1.0mg/mL、2mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球を溶解させるために、Zwittergentは、血液中の2mg/mL、3mg/mL、4mg/mL、5mg/mL、6mg/mL、7mg/mL、9mg/mL、10mg/mL、15mg/mL、25mg/mL、50mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内で赤血球の均一な分布を達成するために、Zwittergentは、3ng/mm2、5ng/mm2、8ng/mm2、12ng/mm2、15ng/mm2、25ng/mm2、35ng/mm2、50ng/mm2、80ng/mm2、100ng/mm2、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい面積濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球を溶解させるために、Zwittergentは、100ng/mm2、120ng/mm2、150ng/mm2、180ng/mm2、200ng/mm2、300ng/mm2、400ng/mm2、500ng/mm2、800ng/mm2、1000ng/mm2、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい面積濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するために、Zwittergentは、血液中の0.05mg/mL、0.1mg/mL、0.2mg/mL、0.3mg/mL、0.5mg/mL、0.6mg/mL、1.0mg/mL、2mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、デバイス内の赤血球を溶解させるために、Zwittergentは、血液中の2mg/mL、3mg/mL、4mg/mL、5mg/mL、6mg/mL、7mg/mL、9mg/mL、10mg/mL、15mg/mL、25mg/mL、50mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
アクリジンオレンジは、0.5ng/mm、1ng/mm、2ng/mm、3ng/mm、5ng/mm、8ng/mm、10ng/mm、15ng/mm、20ng/mm、30ng/mm、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の面積濃度でプレートにコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
アクリジンオレンジは、3〜10ng/mmの面積濃度でプレートにコーティングされ、Zwittergentは3〜10ng/mmの面積濃度でプレートにコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
アクリジンオレンジは、5〜20ng/mmの面積濃度でプレートにコーティングされ、Zwittergentは10〜30ng/mmの面積濃度でプレートにコーティングされる、任意の先行実施形態に記載のデバイス、キット、システム、または方法。
いくつかの実施形態では、標識(イムノアッセイ抗体標識、RNA標識、染色色素としての例)は、試料中の0.1nM/mL、0.5nM/mL、1nM/mL、5nM/mL、10nM/mL、15nM/mL、20nM/mL、50nM/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識(イムノアッセイ抗体標識、RNA標識、染色色素としての例)は、試料中の1nM/mL、5nM/mL、10nM/mL、15nM/mL、20nM/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識(イムノアッセイ抗体標識、RNA標識、染色色素としての例)は、試料中の0.1uM/mL、0.5uM/mL、1uM/mL、5uM/mL、10uM/mL、15uM/mL、20uM/mL、50uM/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識(イムノアッセイ抗体標識、RNA標識、染色色素としての例)は、試料中の0.1ng/mL、0.5ng/mL、1.0ng/mL、1.5ng/mL、2.0ng/mL、5ng/mL、10ng/mL、50ng/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識(イムノアッセイ抗体標識、RNA標識、染色色素としての例)は、試料中の0.05mg/mL、0.15mg/mL、0.3mg/mL、0.5mg/mL、1.0mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識(イムノアッセイ抗体標識、RNA標識、染色色素としての例)は、血液中の0.1mg/mL、0.5mg/mL、1.0mg/mL、1.5mg/mL、2.0mg/mL、5mg/mL、10mg/mL、50mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
いくつかの実施形態では、標識(イムノアッセイ抗体標識、RNA標識、染色色素としての例)は、試料中の100mg/mL、200mg/mL、300mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度でプレートにコーティングされる。
実施例1
グラム陰性菌及びグラム陽性菌を区別するための迅速なアッセイ
材料:
1.ヨウ化ヘキシジウム:この核酸染色剤は哺乳動物細胞に浸透し、大部分のグラム陽性菌をオレンジ色に選択的に染色する(Thermofisher、H7593)。
2.SYTO 9:グラム陽性菌とグラム陰性菌の両方を緑色に染色する(Thermofisher、S34854)。
3.500nm波長励起フィルタ。
4.表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)(グラム陽性)、大腸菌(Escherichia coli)(グラム陰性)。
方法:
菌培養の調製:
1.S.epidermidis及びE.coliがそれぞれグラム陽性菌及びグラム陰性菌として使用された。これらの異なる細菌種は、染色前に37°Cで一晩栄養ブロス(R061582、Remel)で培養された。
Qカードの調製:
1.PBSに懸濁した12ug/mLのヨウ化ヘキシジウム及び8uMのSYTO 9を含む混合物を、Xプレート(高さ2umの柱を含む)のバッチに1cmあたり3uLで印刷され、空気乾燥された。
2.S.epidermidis及びE.coliを含む2uLのPBSまたは血液が基質プレートに加えられた。印刷されたXプレート及び細菌血液試料を含む基質プレートがしっかりと互いに押し付けられた(図7)。
画像化:
60秒間のインキュベーション期間の後、iPhone6sを使用してアッセイの蛍光及び明視野画像が撮影された。グラム陽性菌のみがオレンジ色に見えるのに対し、グラム陽性菌とグラム陰性菌の両方とも緑色に染まる場合がある(図7)。
この実験では、QMAXカードは、1つは厚さ1mmの平らなPMMA基板、及び1つはその上にピラーアレイを有する厚さ175umのPMMAフィルムである2つのプレートを有し、ピラーサイズは30x40um、間隔(ピラー)間距離は80umであり、ピラーの高さは2umである。
実施例2
迅速なCD4免疫染色
材料:
1.CD4抗体:Ab34276(Abcam)及び10R−CD4KHUP(FItzgerald Industrial Intermediate)
2.抗体標識キット:
2.1 Alexa Fluor 647 NHSエステルキット(A37573、Thermofisher)
2.2 ZenonマウスIgG1抗体標識キット(Z25008、Thermofisher)
3.SYTO62赤色蛍光核酸染色(S11344、Thermofisher)DMSO中の5mM
4.Bioworld抗体バイオスタビライザ10X(22050005−2、Fisher Scientific)
5.Triton X−100(X−100 100ml、Sigma)
方法:
1.抗体二重標識法:
1.1.一次蛍光標識:100ugの各CD4検出抗体(Ab34276及び10R−CD4KHUP)が、製造元のプロトコルに従って、Alexa Fluor 647 NHSエステル標識キット(Thermofisher)を使用して標識された。抗体標識後、Sephadex−G25カラム(17−0853−01、GE Health)を使用し、残留色素が除去された。精製された抗体は、30%グリセロール及び1%BSAで構成された混合物内で最終濃度1ug/uLまで再懸濁された。抗体は、さらなる使用まで−20℃で保存された。
1.2.二次蛍光標識:Alexa Fluor 647 NHSエステル標識CD4抗体は、製造元の指示に従ってZenon Alexa Fluor 647標識キット(Fcドメイン標識)を使用し、2回目に標識された。簡略すると、1ugの各CD4抗体は15ulのPBS中の8ulのマウスIgG1 Alexa Fluor647標識試薬と混合された。反応混合物は5分間室温でインキュベートされ、次いで、さらなる使用まで4℃で維持された。この二重標識法は、CD4特異抗体の蛍光シグナルを大幅に強化する。
2.検出抗体混合物:
2Dアッセイ:二重標識された6ug/mlの各検出抗体は、5uMのSYTO 62(Thermofisherの赤色蛍光DNA色素)、0.5Xの抗体バイオスタビライザ(Bioworld)、及びPBS中の0.1%Triton X−100(Sigma)とともに混合された。したがって、この混合物は、DNAを染色する色素とともに混合され12ug/mLの最終抗体濃度を有する。
2Aアッセイ:二重標識された6ug/mlの各検出抗体は、0.5Xの抗体バイオスタビライザ(Bioworld)及びPBS中の0.1%Triton X−100(Sigma)と混合された。この混合物も12ug/mLの最終抗体濃度を有するが、DNA色素は省略される。
1Aアッセイ:二重標識された6ug/mlの1つの検出抗体は、0.5Xの抗体バイオスタビライザ(Bioworld)、及びPBS中の0.1%Triton X−100(Sigma)とともに混合される。この混合物は、DNA色素を含まない6ug/mLの最終抗体濃度のみを含む。
1Dアッセイ:二重標識された6ug/mlの1つの検出抗体は、0.5Xの抗体バイオスタビライザ(Bioworld)、及びPBS中の0.1%Triton X−100(Sigma)とともに混合される。この混合物は、DNA色素を含む1つの抗体だけを含む。
3.Qカードの表面処理:
3.1.Xプレート(10umのピラーを含む)と基質プレートの両方は、1%NaOHで50°Cで1時間処理された。その後、両方のプレートは、洗浄ごとに5分間、蒸留水、PBS、及び再度蒸留水で洗浄された。
3.2.プレート洗浄後、プレートは、室温で2時間、4%BSAで遮断された。プレートは、残留BSAを取り除くために、2度、5分間、蒸留水で洗浄され、次いで空気乾燥された。
4.Qカードへの抗体混合物の印刷:
4.1 調製した抗体混合物は、両方のプレート(X−プレートと基質プレート)上に約3uL/cmで印刷された。抗体が印刷されると、プレートは空気乾燥され、さらに使用する前に光から保護された。
5.iPhone 6sを使用したCD4検出:
5.1.調製した基質プレートに2ulの新鮮な全血が加えられた。次に、調製したXプレートは、血液試料にしっかりと押し付けられた。写真は、iPhone6sを使用して1分間のインキュベーション1度の後に撮影された。
6.マイクロリットルあたりのCD4カウントの計算:
6.1.Xプレートピラーの高さ:10um
6.2 fov:視野(iPhoneまたは蛍光顕微鏡を使用して撮影された写真の中のQカードの総面積)
6.3.fov内の試料の量:
6.3.1.長さ(um)×幅(um)×高さ(10um)=fovの体積(um
6.4.1ul=10um
6.5.マイクロリットルあたりのCD4カウント:
6.5.1.:FOV X 10um/FOVの体積(um)でのCD4カウント
Figure 2021536019
6.6.例:図8に示すiPhoneの写真では、31のCD4陽性シグナルがあった。図8は、iPhoneベースの顕微鏡によって撮影されたQMAXデバイスを用いたCD4T細胞数の例示的な写真を示す。細胞は、SYTO62非特異的核色素とともに検出抗体によって染色されている。
6.6.1.マイクロメートルあたりのCD4カウント:
31×10um/(1680um×2200um×10um)=31×10um/3.7×10um=838/ul
実施例3
蛍光in situハイブリダイゼーション(RNA−FISH)
RNA蛍光in situハイブリダイゼーション(RNA−FISH)は、蛍光顕微鏡を介して単一の細胞内の特異的なRNA標的(mRNA、IncRNA、及びmiRNA)を検出し、局在化させるための分子細胞遺伝学的技術である。従来のRNA−FISH方法は、通常、複数のステップ、例えば、固定、透過処理、ハイブリダイゼーション、及び画像化を含む。FISHには幅広い医療用途があるが、この技術の複雑さによって迅速な診断におけるその可能性は制限されている。したがって、専門家以外が実施できる高速で正確、携帯可能、及び/または安価なRNA−FISHアッセイを開発することが望ましい。本発明はこれらの必要性を満たす。
1.材料:
ステラリス(登録商標)FISHプローブ、クエーサー(登録商標)670色素を含むHuman GAPDH(BioSearch Technologies、カタログ番号SMF−2019−1)。
ピラーの高さが10μmのQカード。
2.手順:
プレートのコーティング。高さ10μmのピラーを備えたXプレートが、3.5%ホルムアミドを含む50%ステラリスRNA FISHハイブリダイゼーションバッファ(BioSearch Technologies、カタログ番号SMF−HB1−10)中で界面活性剤として異なる濃度のZwittergent(Sigma−Aldrich)を有する0.25uMのクエーサー(登録商標)670標識FISHプローブで印刷され、空気乾燥された。
試料の追加。3μLの新鮮な全血は基質プレートの中央に滴下され、Xプレートで覆われた。
染色。カードは、室温で1分間インキュベートされた。
画像化:染色されたカードは、外部レーザー照明を備えたiPhone6sによって画像化された。
3.結果:
第1のプレート(Xプレート)及び第2のプレート(基質プレート)を含むX−FISHデバイスの実施形態。特定のプローブ及び界面活性剤(例えば、Zwittergent)がXプレートに印刷される。血液試料を基質プレートに滴下した後、Xプレートは覆われ、基質プレートに押し付けられる。1分後、デバイスは画像化及び分析のためにスマートフォンデバイスに挿入される。(b)は、白血球に発現する特異的なRNAをX−FISHによって検出するための図である。Xプレート上のピラーは、アッセイが行われる2つのプレートの間に間隙を作る。印刷されたプローブ及び界面活性剤(例えば、Zwittergent)は、血液中で溶解される。界面活性剤(例えば、Zwittergent)は、赤血球を溶解し、細胞に進入するプローブを促進して標的RNAを結合するために白血球を透過処理する。注目すべきことに、プローブは、シグナルを増幅するために標的RNA連続して結合するように設計されている。
X−FISHのフローチャートの説明。調製は、フルオロフォア標識検出プローブ及び界面活性剤でXプレートを印刷することである。アッセイは、試料を基質プレートに塗布することと、Xプレートで覆うことと、1分間室温でインキュベートすることと、読み出しのためにスマートフォンデバイスの中に挿入することを含む。
図5は、GAPDHプローブを使用したQMAXでの高速FISH中の白血球透過処理に対する異なるZwittergent濃度の影響を示す。(a)血液中の0.625mg/mL両性染色剤は、スマートフォンベースの顕微鏡によって観察されたGAPDHプローブではFISHシグナルを出さない。(b)2.5mg/mLのZwittergent及びそれよりも多く(5mg/ml)は、スマートフォンベースの顕微鏡及び(c)蛍光顕微鏡(DAPI WBC核対比染色が(c)で使用された)によって観察されたGAPDH標識白血球からの強い蛍光シグナルを出す。
実施例4
クラミジア染色
実験では、マウス抗クラミジア(Abcam、カタログ番号ab41196)が染色に使用され、クラミジア抗原コントロールスライド(MBL Bion、カタログ番号QCHE−4502)が試料を保持するためのデバイスとして使用された。
実験の1つでは、クラミジアに感染させた固定ヒト組織細胞を含むスライドが、40ug/mLのDyLight633標識抗クラミジア抗体1uLで30秒間インキュベートされた。QMAX免疫染色では、ピラー高さが30umのXプレートが使用された。次いで、スライドがPBSTで3度洗浄され、蛍光顕微鏡で画像が撮影された。BF:明視野。DL633:DyLight633蛍光。
図6は、任意選択の洗浄ステップなしでQMAXデバイスを使用したクラミジア染色の例示的な写真を示す。実験では、クラミジアに感染させた固定ヒト組織細胞を含むスライドが、40ug/mLのDyLight633標識抗クラミジア抗体1uLで1分間インキュベートされた。QMAX免疫染色では、ピラーの高さが30umのXプレートが使用された。画像は洗浄せずに顕微鏡で撮影された。
従来の染色による実験では、クラミジアに感染させた固定ヒト組織細胞を含むスライドが、40ug/mLのDyLight633標識抗クラミジア抗体20uLで30分間インキュベートされた。次いで、スライドはPBSTで3度洗浄され、蛍光顕微鏡で画像が撮影された。
本発明の追加の実施例
クラミジアを検出するためのワンステップ染色アッセイ
AA1 試料中のクラミジアを検出するための方法であって、
(a)第1のプレートであって、第1のプレートの内面に、試料と接触するように構成された試料接触領域を含む第1のプレートを取得することと、
(b)試料接触領域に試料を付着させることであって、試料はクラミジアに感染させた細胞を含むと疑われる、ことと、
(c)クラミジア染色培地を試料に付着させることであって、染色培地はクラミジア結合抗体を含み、染色培地及び試料は混合物を形成する、ことと、
(d)試料及び染色培地の混合物を第2のプレートで覆うことと、
(e)混合物の少なくとも一部が薄層へと圧縮されるように、第1のプレート及び第2のプレートを押し付けることと、
(f)約60秒以下である所定の期間、インキュベートすることと、
(g)混合物からクラミジア関連のシグナルを検出することと
を含む、方法。
AA2 所定の期間が約30秒以下である、任意の先行実施形態の方法。
AA3 所定の期間が約15秒以下である、任意の先行実施形態の方法。
AA4 クラミジア抗体が蛍光標識されている、任意の先行実施形態の方法。
AA5 薄層が100um未満である均一な厚さを有する、任意の先行実施形態の方法。
AA6 薄層が50um未満である均一な厚さを有する、任意の先行実施形態の方法。
AA7 薄層が30um未満である均一な厚さを有する、任意の先行実施形態の方法。
AA8 クラミジア関連シグナルが試料を画像化することによって検出される、任意の先行実施形態の方法。
クラミジアを試験するためのワンステップサンドイッチアッセイ
AB1 試料中のクラミジアを検出するための方法であって、
(a)第1のプレートであって、第1のプレートの内面に、結合部位を有する試料接触領域を含む第1のプレートを取得することであって、結合部位は、クラミジアを含むと疑われる試料中のクラミジアに結合する固定化捕捉抗体を含む、ことと、
(b)第2のプレートであって、第2のプレートの内面に、貯蔵部位を有する試料接触領域を含む第2のプレートを取得することであって、貯蔵部位は、試料と接触すると、試料中に拡散できる検出抗体を含み、捕捉抗体及び検出抗体はクラミジアの異なる部位に結合して、捕捉抗体−クラミジア検出抗体サンドイッチを形成する、ことと、
(c)プレートの試料接触領域の一方または両方に試料を付着させることと、
(d)(c)の後に、2つのプレートを閉鎖構成にすることであって、閉鎖構成では、(c)で付着した試料の少なくとも一部は、2つのプレートの試料接触領域間に限定され、0.01〜200μmの範囲内の平均厚さを有する、ことと、
(e)捕捉抗体によって捕捉されたクラミジアに関連するシグナルを検出することと
を含む方法。
AB2.試料はヒト被験者由来である、任意の先行AB実施形態に記載の方法。
AB3.捕捉部位はタンパク質安定剤をさらに含む、任意の先行AB実施形態に記載の方法。
AB4.貯蔵部位はタンパク質安定剤をさらに含む、任意の先行AB実施形態に記載の方法。
AB5.検出抗体が蛍光標識を含む、任意の先行AB実施形態に記載の方法。
AB6.2つのプレート間の試料が0.5〜50umの範囲内の均一な厚さを有する、任意の先行AB実施形態に記載の方法。
AB7.2つのプレート間の試料が1〜35umの範囲内の均一な厚さを有する、任意の先行AB実施形態に記載の方法。
AB8.クラミジアの存在または不在を決定することをさらに含む、任意の先行AB実施形態に記載の方法。
AB9.ステップ(a)から(e)までの全体の時間が10分未満である、任意の先行AB実施形態に記載の方法。
AB10.ステップ(a)から(e)までの全体の時間が3分未満である、任意の先行AB実施形態に記載の方法。
AB11.ステップ(a)から(e)までの全体の時間が2分未満である、任意の先行AB実施形態に記載の方法。
追加の特徴
AC1.試料接触領域の一方または両方はスペーサを含み、スペーサは、プレートが閉鎖構成にあるときにプレートの試料接触領域間の間隔を調節する、任意の先行実施形態に記載の方法。
AC2.第1のプレートは複数の結合部位を含み、第2のプレートは複数の対応する貯蔵部位を含み、プレートが閉鎖構成にあるときに、各結合部位は対応する貯蔵部位に面する、任意の先行実施形態に記載の方法。
AC3.検出抗体は貯蔵部位上で乾燥される、任意の先行実施形態に記載の方法及びデバイス。
AC4.結合部位の捕捉抗体は、任意の先行実施形態における分析物または捕捉された検出剤の光シグナルを増幅する増幅表面上にある、任意の先行実施形態に記載の方法。
AC5.結合部位の捕捉剤は、任意の先行実施形態における分析物または捕捉された検出剤の光シグナルを増幅する増幅表面上にあり、捕捉剤と分析物または検出剤との間の距離が増加するにつれ、増幅が著しく減少した点で、増幅は近接に依存している、任意の先行実施形態に記載の方法。
AC6.シグナルの検出は電気的、光学的、またはその両方である、任意の先行実施形態の方法。(蛍光、SPRなどを含むが、これらに限定されるものではない)。
CD4発現細胞の数値化
本発明のいくつかの実施形態に係るCD4発言細胞の染色のためのプロセスでは、(「Xプレート」と呼ぶ)第1のプレート及び(例えば、ガラスまたはアクリルから作られた)第2のプレートが取得されて、第1のプレート及び第2のプレートは、互いに対して移動可能である。特定の実施形態では、第1のプレート及び第2のプレートは、接続されていない。特定の実施形態では、第1のプレート及び第2のプレートは、回転構造体(例えば、ヒンジ)によって接続されている。プレートの各々は、1つは内面であり、1つは外面である2つの表面を有し、プレートが互いに押し付けられると、内面は互いに向き合う。内面では、各プレートは、液体試料と接触するための試料接触領域を含む。
いくつかの実施形態では、検出剤(例えば、標識された抗CD4抗体)は、プレートの一方または両方の試料接触領域上に固定化される。特定の実施形態では、検出剤は抗CD4抗体を含む。特定の実施形態では、検出剤はフルオロフォアで標識される。特定の実施形態では、抗CD4抗体はAlex 647で標識される。
ステップ2で、プレートは、プレートが別々に分離している開放構成にあるとき、液体試料はプレートの一方または両方の試料接触領域に付着される。特定の実施形態では、試料は全血である。
ステップ3で、プレートは互いに押し付けられて閉鎖構成になる。特定の実施形態では、プレスは人間の手で行われる。特定の実施形態では、プレスは人間の手で実施される。閉鎖構成では、プレートは、その間に間隙をもって互いに押し付けられ、試料は薄層へと圧縮される。特定の実施形態では、薄層は均一な厚さを有する。特定の実施形態では、プレートの一方または両方は、試料接触領域の一方または両方において固定されたスペーサを含む。プレートが閉鎖構成に押し込まれると、スペーサは試料層の厚さを調節する。特定の実施形態では、スペーサはピラー形状を有する。
ステップ4で、試料層は画像化され、CD4発言細胞の数は数値化される。
実験では、QMAXデバイスは2つのプレートを有する。第1のプレートは、ピラーの高さが2umまたは10um、ピラーのサイズが30×40um、間隔の間の距離が80umのXプレートであり、厚さ175umのPMMAで作られている。第2のプレートは、厚さ1mmのガラスまたはアクリルであった。Alexa Fluor 647標識を含む抗CD4抗体は、液体の形または乾燥した形のどちらかで第2のプレート上に配置された。抗CD4抗体は、その液体の形で5〜50ug/mLで、体積は0.5〜1uLである。抗CD4抗体は、乾燥後、1〜100ng/cmの表面濃度で、300um周期の配列に印刷され、乾燥された。
実験で、ステップ2の場合、試料は量が〜1uLの新鮮な全血である。
実験では、ステップ3の場合、プレートが互いに押し付けられた後、試料層は検出剤とともに約60秒間インキュベートされる。
実験では、ステップ4の場合、染色した全血試料層は、実験室顕微鏡でまたはモバイルデバイス−アダプタシステムでのどちらかで画像化された。
本発明のいくつかの実施形態に従って試料の画像を取り込むために使用される1つの装置は以下のとおりである。iPhoneを例とすると、iPhone/読み取り装置のセットアップは、光源としてレーザーダイオードを使用する。レーザーダイオードの中心波長は638nmで、出力は10〜20mWである。光源の前の励起フィルタは、650nmのショートパスである。光は、典型的な照明面積が1mm×4mmのQMAXデバイスの背面の上にアルミニウム鏡によって反射される。観測システムはQMAXデバイスの前面にあり、iPhoneは発光フィルタ及びレンズを追加する。発光フィルタは670nmのロングパスである。レンズは、約4mmの焦点距離、及び0.2のNAを有する。
電話/読み取り装置システムの下の厚さ2umのQMAXカードでのCD−4で染色された全血の蛍光写真。左側の写真は、50ug/mLの相対的に高い抗体濃度を使用しており、右側の写真は、10ug/mLの抗体濃度を使用している。蛍光写真は、染色されたCD−4 T細胞の明確な蛍光を示している。(b)電話/読み取り装置システムの下の厚さ10umのQMAXカードでのCD−4で染色された全血の蛍光写真。左側の写真は、50ug/Lの相対的に高い抗体濃度を使用しており、右側の写真は、10ug/mLの抗体濃度を使用している。CD−4 T細胞は、10umのQMAXでは観察されておらず、これは、倒立顕微鏡システムと比較して、iPhone読み取り装置の感度及びダイナミックレンジが低いことに起因する可能性がある。
QMAXデバイス及びiPhoneレーザーセットアップで数えたCD4発現T細胞の数を以下に示す。QMAXシステムで数えたCD4 T細胞は900/uLであり、試料の既知のT細胞値は500〜1600/uLである。
いくつかの実施形態では、染色することは、以下の
(a)第1のプレート及び第2のプレートを取得するステップであって、各プレートは、そのそれぞれの内面の上に、液体試料と接触するように構成される試料接触領域を含み、
検出剤は、プレートの一方または両方の試料接触領域上に配置され、
検出剤は、バイオマーカに特異的に結合するように構成される、
ステップと、
(b)試料接触領域に試料を付着させるステップであって、試料は、バイオマーカを発現する細胞を含む、ステップと、
(c)第1プレート及び第2プレートを押して、互いに向き合う2つの試料接触領域によって少なくとも部分的に限定される薄層に試料を圧縮するステップと、
(d)約60秒以下である所定の期間、インキュベートするステップと、
(e)試料層を画像化し、バイオマーカを発現する細胞を数えることによって、バイオマーカを発現する細胞を数値化するステップと
を含む。
CD4発現細胞のために染色アッセイを実施するためのプロセスを明示する例示的なフローチャートは、以下の
(a)第1のプレート及び第2のプレートを取得するステップであって、各プレートは、そのそれぞれの内面の上に、液体試料と接触するように構成される試料接触領域を含み、
検出剤は、プレートの一方または両方の試料接触領域上に配置され、
検出剤は、バイオマーカに特異的に結合するように構成される、
ステップと、
(b)試料接触領域に試料を付着させるステップであって、試料は、バイオマーカを発現する細胞を含む、ステップと、
(c)第1プレート及び第2プレートを押して、互いに向き合う2つの試料接触領域によって少なくとも部分的に限定される薄層に試料を圧縮するステップと、
(d)約60秒以下である所定の期間、インキュベートするステップと、
(e)試料層を画像化し、バイオマーカを発現する細胞を数えることによって、バイオマーカを発現する細胞を数値化するステップと
を含む。
本発明の実施例
全血中のCD4T細胞のワンステップ染色アッセイ
BA1.1 試料中のバイオマーカを発現する細胞を数値化するための方法であって、
(a)分析物を含む液体試料を保持するように構成された試料ホルダを取得することであって、検出剤は、試料ホルダに配置され、バイオマーカに特異的に結合するように構成される、ことと、
(b)試料接触領域に試料を付着させることであって、試料はバイオマーカを発現する細胞を含み、試料は試料ホルダ中の検出剤と接触する、ことと、
(c)試料を薄層へと圧縮するために試料ホルダを調整することと、
(d)所定の期間インキュベートすることと、
(e)試料層を画像化し、バイオマーカを発現する細胞を数えることによってバイオマーカを発現する細胞を数値化することと
を含む方法。
BA1.2 試料中のバイオマーカを発現する細胞を数値化するための方法であって、
(a)第1のプレート及び第2のプレートを取得することであって、各プレートは、そのそれぞれの内面の上に、液体試料と接触するように構成される試料接触領域を含み、
検出剤は、プレートの一方または両方の試料接触領域上に配置され、
検出剤は、バイオマーカに特異的に結合するように構成される、
ことと、
(b)試料接触領域に試料を付着させることであって、試料は、バイオマーカを発現する細胞を含む、ことと、
(c)第1プレート及び第2プレートを押して、互いに向き合う2つの試料接触領域によって少なくとも部分的に限定される薄層に試料を圧縮することと、
(d)約60秒以下である所定の期間、インキュベートすることと、
(e)試料層を画像化し、バイオマーカを発現する細胞を数えることによってバイオマーカを発現する細胞を数値化することと
を含む、方法。
BA1.3 血液試料中でCD4(表面抗原分類4)を発現する細胞を数値化するための方法であって、
(a)第1のプレート及び第2のプレートを取得することであって、各プレートは、そのそれぞれの内面の上に、血液試料と接触するように構成される試料接触領域を含み、
検出剤は、プレートの一方または両方の試料接触領域上に配置され、
検出剤は、CD4に特異的に結合するように構成される、
ことと、
(b)試料接触領域に血液試料を付着させることであって、血液試料は、CD4を発現する細胞を含む、ことと、
(c)第1プレート及び第2プレートを押して、互いに向き合う2つの試料接触領域によって少なくとも部分的に限定される薄層に血液試料を圧縮することと、
(d)約60秒以下である所定の期間、インキュベートすることと、
(e)試料層を画像化し、CD4を発現する細胞を数えることによって、CD4発現細胞を数値化することと
を含む、方法。
BA2.1 試料中のバイオマーカを発現する細胞を数値化するための装置であって、
バイオマーカを発現する細胞を含む液体試料を保持するように構成された試料ホルダであって、検出剤は、試料ホルダに配置され、バイオマーカに特異的に結合するように構成される、試料ホルダと、
試料ホルダを収容し、モバイルデバイスに取り付け可能であるように構成されたアダプタと
を含み、
i.モバイルデバイスはイメージャを含み、
ii.アダプタは、アダプタがモバイルデバイスに取り付けられると、イメージャの視野(FOV)内に試料を配置するように構成され、
iii.イメージャは、試料の画像を取り込むように構成され、それによって試料が約60秒以下である所定の期間検出剤とインキュベートされた後、バイオマーカの検出剤との結合によって生成されるシグナルを検出/測定する、
装置。
BB1.1 所定の期間が約30秒以下である、任意の先行実施形態に記載の方法または装置。
BB1.2 ステップ(d)の後に試料接触領域が洗浄されないという条件で、任意の先行実施形態に記載の方法または装置。
BB1.3 検出剤が抗体である、任意の先行実施形態に記載の方法または装置。
BB1.4 抗体がフルオロフォアで標識されている、任意の先行実施形態に記載の方法または装置。
BB1.5 検出剤が、励起時にシグナルを発するシグナル伝達分子で標識されている、任意の先行実施形態に記載の方法または装置。
BB1.6 薄層はほぼ10um以下の均一な厚さを有する、任意の先行実施形態に記載の方法または装置。
BB1.7 薄層はほぼ2um未満である均一な厚さを有する、任意の先行実施形態に記載の方法または装置。
BB1.8 試料は全血である、任意の先行実施形態に記載の方法または装置。
BB1.9 バイオマーカはCD4(表面抗原分類4)である、任意の先行実施形態に記載の方法または装置。
BB1.10 細胞はT細胞である、任意の先行実施形態に記載の方法または装置。
BB1.11 検出剤は試料接触領域上に固定化されている、任意の先行実施形態に記載の方法または装置。
画像ベースアッセイのための機械学習(ML)
本発明では、画像ベースアッセイで物体を検出するための機械学習モデルは、訓練データから構築される。いくつかの実施形態では、機械学習ベースの検出はアッセイのための画像で実行され、いくつかの実施形態では、機械学習ベースの検出は、より高いコントラスト及びより低い信号対雑音比を有するアッセイのための変換された画像で実行される。機械学習ベースの検出は、アッセイのためにイメージャによって撮影された画像の訓練セットDB0を収集する動作で開始する。これらの画像は、例えばQMAXカードなどの試料保持デバイス内の試料で複数の画像を撮影することによって収集される。次いで、機械学習ベースの検出は、DB0から各訓練画像を取得し、訓練のために画像内の関心のある物体にラベルを付ける。ラベルを付けた画像は、機械学習モデル構築のために別個の訓練セットDB1に保存される。
機械学習モデル訓練では、それはラベルを付けた訓練データベースDB1を取得し、ディープニューラルネットワークの形で機械学習モデル構造を選択して、訓練データベースDB1に対してモデルを訓練する。いくつかの実施形態では、RetinaNetの機械学習モデルが使用され、いくつかの他の実施形態では、Fast−RCNNの機械学習モデルが選択される。Tensorflow及びPyTourchは、検出及びセグメント化のために訓練データベースDB1を使用し、機械学習モデルを訓練するために使用される。機械学習モデル訓練プロセスは、訓練セットDB1上または別個の評価画像データセット上の損失関数が事前に設定した停止基準を満たすと、DB1内の訓練データに対する特定の反復の後に終了する。機械学習訓練プロセスから取得した機械学習モデルは、アッセイ用途のために保存される。
アッセイ中、試料の画像は、機械学習ベースの推論モジュールに対する入力である。機械学習推論モジュールは、訓練セットDB1に基づいた以前の訓練プロセスで取得されたモデルに基づいて、機械学習ベースの検出及びセグメント化を実行する。検出した物体及びその場所は、画像ベースのアッセイ用途のために検索し、取り出すことができるデータベースに保存される。
いくつかの実施形態では、機械学習モデルの訓練は、ローカルコンピューティングサーバで実行され、いくつかの実施形態では、機械学習モデル訓練は、スケーラビリティ及び効率のためにハイブリッドクラウド内で実行される。画像ベースのアッセイでは、機械学習ベースの検出及びセグメント化は、デバイス上で、または計算の複雑さ、デバイス上のリソース、ネットワーク接続、アッセイ遅延要件などに応じて、ローカルリソースとクラウドリソースの両方を使用するハイブリッドクラウドなどの分散コンピューティングリソースを使用してのどちらかで実行される。
他の実施形態
本開示は、多様な構成要素が互いに矛盾しない限り、複数の方法で組み合わせることができる様々な実施形態を含む。これらの実施形態は、本出願の本開示だけではなく、本明細書で参照され、組み込まれる、またはそれに対する優先権が主張される文書も含む。
(1)Qカード、スペーサ、及び均一な試料厚さ
本明細書に開示するデバイス、システム、及び方法は、試料の検出、分析、及び数値化のためのQカード、スペーサ、及び均一な試料厚さの実施形態を含むまたは使用することができる。いくつかの実施形態では、Qカードは、試料の少なくとも一部を高い均一性の層にするために役立つスペーサを含む。
本明細書に開示するデバイス、システム、及び方法は、試料の検出、分析、及び数値化のためのQカード、スペーサ、及び均一な試料厚さの実施形態を含むまたは使用することができる。いくつかの実施形態では、Qカードは、試料の少なくとも一部を高い均一性の層にするために役立つスペーサを含む。スペーサの構造、材料、機能、変形、及び寸法、ならびにスペーサ及び試料層の均一性は、上記のPCT出願(米国を指定)第PCT/US2016/046437号及び第PCT/US2016/051775号、及び対応する米国仮出願番号に開示されている。
補注
本開示に係る本発明の主題の追加の例は、以下の列挙した段落に説明される。
本明細書で使用する場合、用語「適合された」及び「構成された」は、要素、構成要素、または他の主題が、所与の機能を実行するように設計及び/または意図されていることを意味する。したがって、用語「適合された」及び「構成された」の使用は、所与の要素、構成要素、または他の主題が所与の機能を単に実行「することができる」ことを意味すると解釈されるべきではない。同様に、特定の機能を実行するように構成されていると記載されている主題は、さらにまたは代替的に、その機能を実行するように作動すると説明し得る。
本明細書で使用する場合、句「例えば」、句「例として」、及び/または単に用語「例」及び「例示的」は、本開示に係る1つ以上の構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、及び/または方法に関して使用されるとき、説明されている構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、及び/または方法が、本開示に係る構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、及び/または方法の例示的で非排他的な例であることを伝えることを意図している。したがって、説明されている構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、及び/または方法は、限定的、必須、または排他的/網羅的であることを意図するものではなく、構造的及び/または機能的に類似及び/または均等な構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、及び/または方法を含む他の構成要素、特徴、詳細、構造、実施形態、及び/または方法もまた、現在の開示の範囲内にある。
本明細書で使用する場合、複数のエンティティのリストに関連する句「の少なくとも1つ」及び「の1つ以上の」は、エンティティのリスト中のエンティティのいずれか1つ以上を意味し、エンティティのリスト内に特に示されたありとあらゆるエンティティの少なくとも1つに限定されない。例えば、「A及びBの少なくとも1つ」(または同等に「AまたはBの少なくとも1つ」、または同等に「A及び/またはBの少なくとも1つ」は、A単独、B単独、またはA及びBの組み合わせを指し得る。
本明細書で使用する場合、第1のエンティティと第2のエンティティとの間に配置された用語「及び/または」は、(1)第1のエンティティ、(2)第2のエンティティ、ならびに(3)第1のエンティティ及び第2のエンティティのうちの1つを意味する。「及び/または」で示された複数のエンティティは、同じようにつまり、そのように結合されたエンティティの「1つ以上」と解釈されるべきである。他のエンティティは、任意選択で、明確に識別されたそれらのエンティティに関連しているのか、それとも関連していないのかに関わらず、「及び/または」節によって明確に識別されたエンティティ以外に存在してもよい。
本明細書で数値範囲が言及される場合、本発明は、エンドポイントが含まれる実施形態、両方のエンドポイントが除外される実施形態、及び一方のエンドポイントが含まれ、他方が除外される実施形態を含む。特に明記されていない限り、両方のエンドポイントが含まれていると想定されたい。さらに、他に示されない限り、または文脈及び当業者の理解から他の方法で明らかでない限り。

Claims (149)

  1. 試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化する方法であって、
    (a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、前記試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、
    (b)分析物を特異的に結合しある波長の光を発することができる検出プローブを有することであって、前記検出プローブが前記試料中に拡散する、ことと、
    (c)前記細胞に結合し、前記検出プローブによって発せられる前記光の前記波長と重複するまたは前記波長から30nm以内である波長の光を発することができる、光学エンハンサを有することと、
    (d)前記試料、前記検出プローブ、及び前記光学エンハンサを前記2つのプレートの前記2つの試料接触領域の間に挟んで200ミクロン(um)以下の厚さの薄層を形成することと、
    (e)前記検出プローブに結合された前記分析物を有する前記細胞を検出するために、前記ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して前記薄層を画像化することと
    を含み、
    前記薄層試料厚さが、前記試料中の前記細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が前記画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
    前記薄層の前記厚さ、前記試料中の前記検出プローブの濃度、または前記試料中の前記光学エンハンサの濃度が、前記画像化のステップ(e)で、前記薄層において、前記結合された検出プローブを有する場所を、前記結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、前記結合された検出プローブが、前記細胞内の前記分析物に結合された前記検出プローブである、
    前記方法。
  2. 試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化する方法であって、
    (a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、前記試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、
    (b)前記試料接触領域の少なくとも1つに、前記分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブを付着させることであって、前記検出プローブが試料中に拡散する、ことと、
    (c)前記細胞に結合し、前記検出プローブによって発せられる前記光の前記波長と重複するまたは前記波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサを有することと、
    (d)前記試料、前記検出プローブ、及び前記光学エンハンサを前記2つのプレートの前記2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成することであって、前記薄層が150ミクロン(um)以下の厚さを有する、ことと、
    (e)前記分析物に特異的に結合した前記検出プローブを検出するために、前記ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して前記薄層を画像化することと
    を含み、
    前記薄層試料厚さが、前記試料中の前記細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が前記画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
    前記薄層の前記厚さ、前記試料中の前記検出プローブの濃度、または前記試料中の前記光学エンハンサの濃度が、前記画像化のステップ(e)で、前記薄層において、前記結合された検出プローブを有する場所を、前記結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、前記結合された検出プローブが、前記細胞内の前記分析物に結合された前記検出プローブである、
    前記方法。
  3. 試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化する方法であって、
    (a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、前記試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、
    (b)前記試料接触領域の少なくとも1つに、前記分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブを付着させることであって、前記検出プローブが試料中に拡散する、ことと、
    (c)前記試料接触領域の少なくとも1つに、前記細胞に結合し、前記検出プローブによって発せられる前記光の前記波長と重複するまたは前記波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサを付着させることであって、前記光学エンハンサが前記試料中に拡散する、ことと、
    (d)前記試料、前記検出プローブ、及び前記光学エンハンサを前記2つのプレートの前記2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成することであって、前記薄層が150ミクロン(um)以下の厚さを有する、ことと、
    (e)前記分析物に特異的に結合した前記検出プローブを検出するために、前記ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して前記薄層を画像化することと
    を含み、
    前記薄層試料厚さが、前記試料中の前記細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が前記画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
    前記薄層の前記厚さ、前記試料中の前記検出プローブの濃度、または前記試料中の前記光学エンハンサの濃度が、前記画像化のステップ(e)で、前記薄層において、前記結合された検出プローブを有する場所を、前記結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、前記結合された検出プローブが、前記細胞内の前記分析物に結合された前記検出プローブである、
    前記方法。
  4. 試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化するためのキットであって、
    (a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートであって、試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、前記第1のプレート及び前記第2のプレートと、
    (b)前記分析物を特異的に結合しある波長の光を発することができる検出プローブであって、前記試料中に拡散する前記検出プローブと、
    (c)前記細胞に結合し、前記検出プローブによって発せられる前記光の前記波長と重複するまたは前記波長から30nm以内である波長の光を発する、光学エンハンサと
    を備え、
    前記第1のプレート及び前記第2のプレートが、前記試料、前記検出プローブ、及び前記光学エンハンサを前記2つの試料接触領域の間に挟んで200ミクロン(um)以下の厚さの薄層を形成するように構成され、
    前記薄層試料厚さが、前記試料中の前記細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が前記画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
    前記薄層の前記厚さ、前記試料中の前記検出プローブの濃度、または前記試料中の前記光学エンハンサの濃度が、前記画像化のステップ(e)で、前記薄層において、前記結合された検出プローブを有する場所を、前記結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、前記結合された検出プローブが、前記細胞内の前記分析物に結合された前記検出プローブである、
    前記キット。
  5. 試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化するデバイスであって、
    (a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートであって、前記試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、前記第1のプレート及び前記第2のプレートと、
    (b)前記分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブであって、前記試料接触領域の少なくとも1つにコーティングされ、前記試料中に拡散する、前記検出プローブと、
    (c)前記細胞に結合し、前記検出プローブによって発せられる前記光の前記波長と重複するまたは前記波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサと、
    (d)互いに向き合い、前記試料、前記検出プローブ、及び前記光学エンハンサを前記2つのプレートの前記2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成する、前記第1のプレート及び前記第2のプレートの前記試料接触領域であって、前記薄層が150ミクロン(um)以下の厚さを有する、前記試料接触領域と、
    (e)前記分析物に特異的に結合した前記検出プローブを検出するために前記薄層を画像化するイメージャと
    を備え、
    前記薄層試料厚さが、前記試料中の前記細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が前記画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
    前記薄層の前記厚さ、前記試料中の前記検出プローブの濃度、または前記試料中の前記光学エンハンサの濃度が、前記画像化のステップ(e)で、前記薄層において、前記結合された検出プローブを有する場所を、前記結合された前記検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、前記結合された前記検出プローブが、前記細胞内の前記分析物に結合された前記検出プローブである、
    前記デバイス。
  6. 試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化する方法であって、
    (a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートであって、前記試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、前記第1のプレート及び前記第2のプレートと、
    (b)前記分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブであって、前記試料接触領域の一方または両方にコーティングされ、前記試料中に拡散する前記検出プローブと、
    (c)前記細胞に結合し、前記検出プローブによって発せられる前記光の前記波長と重複するまたは前記波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサであって、前記試料接触領域の一方または両方にコーティングされ、前記試料中に拡散する前記光学エンハンサと、
    (d)互いに向き合い、前記試料、前記検出プローブ、及び前記光学エンハンサを前記2つのプレートの前記2つの試料接触領域間に挟んで薄層を形成する、前記第1のプレート及び前記第2のプレートの前記試料接触領域であって、前記薄層が150ミクロン(um)以下の厚さを有する、前記試料接触領域と、
    (e)前記分析物に特異的に結合した前記検出プローブを検出するために、前記ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して前記薄層を画像化すること
    を含み、
    前記薄層試料厚さが、前記試料中の前記細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が前記画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
    前記薄層の前記厚さ、前記試料中の前記検出プローブの濃度、または前記試料中の前記光学エンハンサの濃度が、前記画像化のステップ(e)で、前記薄層において、前記結合された検出プローブを有する場所を、前記結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、前記結合された検出プローブが、前記細胞内の前記分析物に結合された前記検出プローブである、
    前記方法。
  7. 試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化するシステムであって、
    (a)先行請求項のいずれかに記載のデバイスまたはキットと、
    (b)通信手段と
    を備える、前記システム。
  8. 試料中にある細胞内の分析物の均質な検出を強化するシステムを使用する方法であって、
    (a)先行請求項のいずれかに記載のデバイスまたはキットを有することと、
    (b)通信手段を有することと
    を含む、前記方法。
  9. 試料中の細胞の膜の内部の分析物の迅速で均質な検出のための方法であって、
    (a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、前記試料接触表面が、前記細胞膜の内部に分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、
    (b)前記分析物を特異的に結合しある波長の光を発することができる検出プローブを有することであって、前記検出プローブが前記試料中に拡散する、ことと、
    (c)前記細胞の膜を前記検出プローブに対して透過性にする透過処理剤を有することと、
    (d)前記試料、前記検出プローブ、及び前記透過処理剤を前記2つのプレートの前記2つの試料接触領域の間に挟んで200ミクロン(um)以下の厚さの薄層を形成することと、
    (e)前記検出プローブに結合された前記分析物を有する前記細胞を検出するために、前記ステップ(d)の後に及び洗浄ステップなしに、前記薄層を画像化することと
    を含み、
    前記薄層試料厚さが、前記試料中の前記細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が前記画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
    前記薄層の前記厚さ及び前記試料中の前記検出プローブの濃度が、前記薄層において、前記細胞膜の内部の前記分析物に結合した前記検出プローブを有する場所を、前記細胞を有さない場所から区別可能にするように構成され、
    前記洗浄ステップが、前記試料接触領域から非結合検出プローブ、透過処理試薬、またはその両方を取り除くステップである、
    前記方法。
  10. 試料中の細胞の膜の内部の分析物の迅速で均質な検出のための方法であって、
    (a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、前記試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、
    (b)前記試料接触領域の少なくとも1つに、前記分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブを付着させることであって、前記検出プローブが前記試料中に拡散する、ことと、
    (c)前記細胞の膜を前記検出プローブに対して透過性にする透過処理剤を有することと、
    (d)前記試料、前記検出プローブ、及び前記光学エンハンサを前記2つのプレートの前記2つの試料接触領域の間に挟んで薄層を形成することであって、前記薄層が150ミクロン(um)以下の厚さを有する、ことと、
    (e)前記分析物に特異的に結合した前記検出プローブを検出するために、前記ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して前記薄層を画像化することと
    を含み、
    前記薄層試料厚さが、前記試料中の前記細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が前記画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
    前記薄層の前記厚さ、前記試料中の前記検出プローブの濃度、または前記試料中の前記光学エンハンサの濃度が、前記画像化のステップ(e)で、前記薄層において、前記結合された検出プローブを有する場所を、前記結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、前記結合された検出プローブが、前記細胞内の前記分析物に結合された前記検出プローブであり、
    前記洗浄ステップが、前記試料接触領域から非結合検出プローブ、透過処理試薬、またはその両方を取り除くステップである、
    前記方法。
  11. 試料中の細胞の膜の内部の分析物の迅速で均質な検出のための方法であって、
    (a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、前記試料接触表面が、分析物を含有するまたは含有すると疑われる細胞を含む試料と接触する、ことと、
    (b)前記試料接触領域の少なくとも1つに、前記分析物を特異的に結合しある波長の光を発する検出プローブを付着させることであって、前記検出プローブが前記試料中に拡散する、ことと、
    (c)前記試料接触領域の少なくとも1つに、前記細胞に結合し、前記検出プローブによって発せられる前記光の前記波長と重複するまたは前記波長から30nm以内である波長範囲の光を発する、光学エンハンサを付着させることと、
    (d)前記試料、前記検出プローブ、及び前記光学エンハンサを前記2つのプレートの2つの前記試料接触領域の間に挟んで薄層を形成することであって、前記薄層が150ミクロン(um)以下の厚さを有する、ことと、
    (e)前記分析物に特異的に結合した前記検出プローブを検出するために、前記ステップ(d)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して前記薄層を画像化することと
    を含み、
    前記薄層試料厚さが、前記試料中の前記細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が前記画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
    前記薄層の前記厚さ、前記試料中の前記検出プローブの濃度、または前記試料中の前記光学エンハンサの濃度が、前記画像化のステップ(e)で、前記薄層において、前記結合された検出プローブを有する場所を、前記結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、前記結合された検出プローブが、前記細胞内の前記分析物に結合された前記検出プローブであり、
    前記洗浄ステップが、前記試料接触領域から非結合検出プローブ、透過処理試薬、またはその両方を取り除くステップである、
    前記方法。
  12. 試料中のグラム陽性細胞またはグラム陰性細胞の均質な検出の方法であって、
    (a)各々がその表面に試料接触領域を有する、第1のプレート及び第2のプレートを有することであって、前記試料接触表面が、グラム陽性細胞またはグラム陰性細胞を含有するまたは含有すると疑われる試料と接触する、ことと、
    (b)前記試料接触領域の少なくとも1つに、グラム陽性染色剤、グラム陰性染色剤、またはその両方を付着させることであって、前記グラム陽性染色剤及び前記グラム陰性染色剤が2つの区別可能な色を有し、前記グラム陽性染色剤がグラム陽性細胞だけを染色し、一方、前記グラム陰性染色剤がグラム陽性細胞及びグラム陰性細胞の両方を染色し、前記グラム陽性染色剤及び前記グラム陰性染色剤の両方によって染色されるグラム陽性細胞では、前記グラム陽性染色剤が前記グラム陰性染色剤と区別できる、ことと、
    (c)前記試料を前記2つのプレートの前記2つの試料接触領域の間に挟んで、前記試料に150ミクロン(um)以下の厚さの薄層を形成させることと、
    (d)(i)グラム陰性染色剤だけ、(ii)グラム陽性染色剤、及び(iii)両方によって染色された細胞を検出するために、前記ステップ(c)の後に及びいずれの洗浄ステップも使用することなく、イメージャを使用して前記薄層を画像化することと
    を含み、
    前記薄層試料厚さが、前記試料中の前記細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が前記画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成され、
    グラム陽性細胞がグラム陽性染色剤色を示し、グラム陰性細胞がグラム陰性染色剤色のみを示し、
    前記薄層の前記厚さ、前記試料中の前記検出プローブの濃度、または前記試料中の前記光学エンハンサの濃度が、前記画像化のステップ(e)で、前記薄層において、前記結合された検出プローブを有する場所を、前記結合された検出プローブを有さない場所から区別可能にするように構成され、前記結合された検出プローブが、前記細胞内の前記分析物に結合された前記検出プローブである、
    前記方法。
  13. 前記薄層の前記厚さが、前記画像化のステップ(e)で、前記薄層において、前記結合された検出プローブを有する前記場所を、前記結合された検出プローブを有さない前記場所から区別可能にするように構成され、前記結合された検出プローブが、前記細胞内の前記分析物に結合された前記検出プローブである、先行請求項のいずれかに記載の方法及びデバイス。
  14. 前記試料中の前記検出プローブの前記濃度が、前記画像化のステップ(e)で、前記薄層において、前記結合された検出プローブを有する前記場所を、前記結合された検出プローブを有さない前記場所から区別可能にするように構成され、前記結合された検出プローブが、前記細胞内の前記分析物に結合された前記検出プローブである、先行請求項のいずれかに記載の方法及びデバイス。
  15. 前記試料中の前記光学エンハンサの前記濃度が、前記画像化のステップ(e)で、前記薄層において、前記結合された検出プローブを有する前記場所を、前記結合された検出プローブを有さない前記場所から区別可能にするように構成され、前記結合された検出プローブが、前記細胞内の前記分析物に結合した前記検出プローブである、先行請求項のいずれかに記載の方法及びデバイス。
  16. 前記第1のプレート及び前記第2のプレートが、開放構成及び閉鎖構成を含む異なる構成へと互いに対して移動可能であり、
    前記開放構成では、前記第1のプレート及び前記第2のプレートが部分的にまたは完全に分離されており、前記試料が前記プレートの一方または両方の前記試料接触領域に付着され、分離シートが前記プレートの一方または両方とのいかなる接触からも外され、
    前記閉鎖構成では、前記付着した試料の少なくとも一部が前記2つのプレートによって薄層へと圧縮される、
    先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、及びキット。
  17. 複数のスペーサをさらに備え、
    (i)前記第1のプレート及び前記第2のプレートが、開放構成及び閉鎖構成を含む異なる構成へと互いに対して移動可能であり、
    (ii)前記プレートの一方または両方が、それぞれのプレートと固定されたスペーサを備え、
    前記開放構成では、前記2つのプレートが完全にまたは部分的にのどちらかで別々に分離されており、前記プレート間の間隔が前記スペーサによって調節されず、前記試料が前記プレートの一方または両方に付着され、
    前記開放構成での前記試料付着後に構成される前記閉鎖構成では、前記VC試料の少なくとも一部が前記2つのプレートの間にありかつ前記2つのプレートと接触し、前記スペーサ及び前記プレートの前記2つの試料表面によって調節されかつ150um以下であるきわめて均一な厚さを有する、
    先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、及びキット。
  18. 前記画像化が、機械学習のステップを含む、先行請求項のいずれかに記載の方法。
  19. 前記画像化が、前記分析物を検出する際の機械学習のステップを含む、先行請求項のいずれかに記載の方法。
  20. 機械学習のアルゴリズムを有する不揮発性記憶媒体をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載のデバイス及びキット。
  21. 前記イメージャが、前記分析物を検出する際に機械学習のアルゴリズムを有する不揮発性記憶媒体をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載のデバイス及びキット。
  22. 前記分析物が、分子(例えば、タンパク質、ペプチド、DNA、RNA、核酸、または他の分子)、細胞、組織、ウイルス、または異なる形状のナノ粒子を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  23. 前記分析物が、分子、タンパク質、ペプチド、DNA、RNA、及び核酸を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  24. 前記細胞膜の内部の前記分析物が、分子、タンパク質、ペプチド、DNA、RNA、及び核酸を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  25. 前記試料が、生物学的試料、環境試料、化学試料、または臨床試料からの蒸気である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  26. 標識された染色試薬の検出が、蛍光ベース(他の暫定版を参照)、化学発光ベース(他の暫定版を参照)または比色ベース(他の暫定版を参照)またはプラズモンベース(他の暫定版を参照)である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  27. 標的細胞が、細菌及び古細菌などの原核生物、または動物細胞及び植物細胞などの真核生物である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  28. 試料中の標的細胞の数が1つまたは複数である場合がある、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  29. 前記デバイスにコーティングする前記試薬は、Triton X−100、界面活性剤、Zwittergent、ASB−14、ASB−16、CHAPS、カチオン性界面活性剤NN−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(Ila)、llb、llc、lld、CTAC、Tween 20、Tween 40、Tween 60、Tween 80、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリル硫酸アンモニウム、CTAB、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、ミレス硫酸ナトリウム、ドキュセート、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、CTAB、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウム(BAC)、塩化ベンゼトニウム(BZT)、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムブロミド(DODAB)、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルベタイン、狭範囲エトキシレート、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ノンキシノール、Triton X−100、ポリエトキシル化獣脂アミン、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ポロキサマー、グリセロールモノステアレート、グリセロールモノラウレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ジメチルスルホキシド、ホスフィンオキシドを含むがこれらに限定されない、細胞膜または細胞核を透過性にする薬剤を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  30. 前記デバイスにコーティングする試薬は、希釈としての細胞膜間の浸透圧差の方法によって、または塩濃度を調整することによって、前記細胞膜または細胞核を透過性にする薬剤を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  31. 前記デバイスにコーティングする試薬は、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、四酸化オスミウム、重クロム酸カリウム、及び過マンガン酸カリウムを含むが、これらに限定されない、タンパク質架橋を行う薬剤を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  32. WBCを染色するための色素が、前記第1のプレート、または前記第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  33. WBC及びPLTを染色するための色素が、前記第1のプレート、または前記第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  34. PLTを染色するための色素が、前記第1のプレート、または前記第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  35. 試薬が液滴印刷によってコーティングされてアレイにされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  36. 試薬が、プレート上の構造のオープンガイドフロー特性を使用してコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  37. 試薬が噴霧によってコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  38. 試薬がコンタクトプリンティングによってコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  39. 試薬が転写プリンティングによってコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  40. RBCを染色するための色素が、前記第1のプレート、または前記第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  41. RBCを分離して丸くするための界面活性剤が、前記第1のプレート、または前記第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  42. RBCを溶解させるための化学物質が、前記第1のプレート、または前記第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  43. アクリジンオレンジが、前記第1のプレート、または前記第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  44. Zwittergentが、前記第1のプレート、または前記第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  45. メチレンブルー及びZwittergentが、前記第1のプレート、または前記第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  46. アクリジンオレンジ及びZwittergentが、前記第1のプレート、または前記第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  47. YOYO色素及びZwittergentが、前記第1のプレート、または前記第2のプレートもしくはその両方の上にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  48. 前記デバイスが、一方または両方のプレート上に、抗癒着層、細胞溶解層、細胞染色層、放出時間制御物質層、及びそれらの組み合わせを含むマルチ試薬層をさらに含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  49. 前記プレートにコーティングされた各層が10nm、100nm、200nm、500nm、1um、または前記値のいずれか2つの間の範囲の厚さを有する、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  50. 抗癒着剤が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、EDTA二ナトリウム、K2EDTA、またはK3EDTAを含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  51. 細胞染色剤が、ライト染色剤(エオシン、メチレンブルー)、ギムザ染色剤(エオシン、メチレンブルー、及びアズールB)、メイグリュンヴァルト染色剤、リーシュマン染色剤(「多色の」メチレンブルー(すなわち、多様なアズールへと脱メチル化されている)及びエオシン)、エリスロシンB染色剤(エリスロシンB)、ならびにアクリジンオレンジ色素、3,3−ジヘキシルオキサカルボシアニン(DiOC6)、ヨウ化プロピジウム(PI)、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)及びベーシックオレンジ21(BO21)色素、臭化エチジウム、ブリリアントスルファフラビン及びスチルベンジスルホン酸誘導体、エリスロシンBまたはトリパンブルー、Hoechst 33342、三塩酸塩、三水和物、及びDAPI(4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール、二塩酸塩)、YOYOを含むがこれらに限定されない他の蛍光染色剤を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  52. 細胞染色剤は、ライト染色剤(エオシン、メチレンブルー)、ギムザ染色剤(エオシン、メチレンブルー、及びアズールB)、メイグリュンヴァルト染色剤、リーシュマン染色剤(「多色の」メチレンブルー(すなわち、多様なアズールへと脱メチル化されている)及びエオシン)、エリスロシンB染色剤(エリスロシンB)、ならびにアクリジンオレンジ色素、3,3−ジヘキシルオキサカルボシアニン(DiOC6)、ヨウ化プロピジウム(PI)、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)及びベーシックオレンジ21(BO21)色素、臭化エチジウム、ブリリアントスルファフラビン及びスチルベンジスルホン酸誘導体、エリスロシンBまたはトリパンブルー、Hoechst33342、三塩酸塩、三水和物、及びDAPI(4’,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール、二塩酸塩)、YOYO、酸性フクシン、ヘマトキシリン、Hoechst 33258及びHoechst 33342を含むHoechst染色剤、メチルグリーン、メチレンブルー、ナイルブルー、ナイルレッド、四酸化オスミウム、ローダミン、サフラニン、MeOSuc−AAPV−AMC、CFSE、BCECF/AM、硝酸銀、ニュートラルレッド、ピロニンY、カルセイン−AM、ジヒドロエチジウム、キシレンシアノールFF、ローダミン123、4−メチルウンベリフェリルパルミテート、ファストブルーBソルト、ルシファーイエローCH二カリウム塩、DAPIジラクテート、ヨウ化プロピジウムを含むがこれらに限定されない他の蛍光染色剤を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  53. 細胞溶解剤が、塩化アンモニウム、重炭酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、酢酸、クエン酸、または任意の他の酸及び塩基を含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  54. 放出時間制御物質が、アルブミン、カルボマー、カルボキシメチルセルロース、カラギーナン、キトサン、デキストリン、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、またはポリビニルアルコールを含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  55. デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するために、特定の濃度の化学物質が前記プレートにコーティングされ、血液中に溶解される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  56. デバイス内の赤血球を溶解させるために、特定の濃度が前記プレートにコーティングされ、血液中に溶解され、前記コーティングが前記第1のプレート、または第2のプレートもしくは両方の上にある場合がある、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  57. デバイス内でコーティングされる前記化学物質が、界面活性剤、Zwittergent、ASB−14、ASB−16、CHAPS、カチオン性界面活性剤NN−[トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド(Ila)、llb、llc、lld、CTAC、Tween 20、Tween 40、Tween 60、Tween 80、ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウリル硫酸アンモニウム、CTAB、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(SLES)、ミレス硫酸ナトリウム、ドキュセート、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、CTAB、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンザルコニウム(BAC)、塩化ベンゼトニウム(BZT)、ジメチルジオクタデシルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムブロミド(DODAB)、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルベタイン、狭範囲エトキシレート、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ノンキシノール、Triton X−100、ポリエトキシル化獣脂アミン、コカミドモノエタノールアミン、コカミドジエタノールアミン、ポロキサマー、グリセロールモノステアレート、グリセロールモノラウレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド、ラウリルジメチルアミンオキシド、ジメチルスルホキシド、またはホスフィンオキシドを含む、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  58. デバイス内でコーティングされる赤血球溶解を引き起こす試薬が、Pluronic F−127、Cremophor EL、Pluronic F−68、Myrj 52、Brij 35、オレイン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、Tween 20、Tween 40、Tween 60、Tween 80、SLS、CTAB、CTAC、タモキシフェン、サポニン、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、乳酸、ABS−14、ABS−16、抗マラリア薬(キニン化合物)、ヒ素、ダプソン、金属(クロム/クロム酸塩、白金塩、ニッケル化合物、銅、鉛、シス−白金)、亜硝酸塩、ニトロフラントイン、ペニシリン、フェナゾピリジン(ピリジウム)、rho免疫グロブリン、リバビリン、スルホンアミド、スルホンを含むが、これらに限定されない、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  59. デバイス内でコーティングされる抗凝固剤が、エチレンジアミン四酢酸二カリウム(K2EDTA)、エチレンジアミン四酢酸三カリウム(K3EDTA)などのEDTA、クマリン(ビタミンKアンタゴニスト)、ワルファリン(クマディン)、アセノクマロール、フェンプロクモン、アトロメンチン、フェニンジオン、ヘパリン、フォンダパリヌクス及びイドラパリヌクス、ダビガトラン、リバロキサバン、アピキサバン、エドキサバン、ベトリキサバン、NOAC、ヒルジン、レピルジン、ビバリルジン、アグラトロバン、ダビガトラン、バトロキソビン、ヘメンチン、ビタミンE、クエン酸ナトリウム、クエン酸デキシトロース、フルオリドオキサレートなどのシュウ酸塩、デルタパリン、デシルジン、エノキサパリンを含むが、これらに限定されない、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  60. デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するために、Zwittergentが、3ng/mm2、5ng/mm2、8ng/mm2、12ng/mm2、15ng/mm2、25ng/mm2、35ng/mm2、50ng/mm2、80ng/mm2、100ng/mm2、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい面積濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  61. デバイス内の赤血球を溶解させるために、Zwittergentが、100ng/mm2、120ng/mm2、150ng/mm2、180ng/mm2、200ng/mm2、300ng/mm2、400ng/mm2、500ng/mm2、800ng/mm2、1000ng/mm2、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい面積濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  62. デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するために、Zwittergentが、血液中の0.05mg/mL、0.1mg/mL、0.2mg/mL、0.3mg/mL、0.5mg/mL、0.6mg/mL、1.0mg/mL、2mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  63. デバイス内の赤血球を溶解させるために、Zwittergentが、血液中の2mg/mL、3mg/mL、4mg/mL、5mg/mL、6mg/mL、7mg/mL、9mg/mL、10mg/mL、15mg/mL、25mg/mL、50mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  64. デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するために、Zwittergentが、3ng/mm、5ng/mm、8ng/mm、12ng/mm、15ng/mm、25ng/mm、35ng/mm、50ng/mm、80ng/mm、100ng/mm、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい面積濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  65. デバイス内の赤血球を溶解させるために、Zwittergentが、100ng/mm、120ng/mm、150ng/mm、180ng/mm、200ng/mm、300ng/mm、400ng/mm、500ng/mm、800ng/mm、1000ng/mm、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい面積濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  66. デバイス内の赤血球の均一な分布を達成するために、Zwittergentが、血液中の0.05mg/mL、0.1mg/mL、0.2mg/mL、0.3mg/mL、0.5mg/mL、0.6mg/mL、1.0mg/mL、2mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  67. デバイス内の赤血球を溶解させるために、Zwittergentが、血液中の2mg/mL、3mg/mL、4mg/mL、5mg/mL、6mg/mL、7mg/mL、9mg/mL、10mg/mL、15mg/mL、25mg/mL、50mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  68. アクリジンオレンジが、0.5ng/mm、1ng/mm、2ng/mm、3ng/mm、5ng/mm、8ng/mm、10ng/mm、15ng/mm、20ng/mm、30ng/mm、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の面積濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  69. アクリジンオレンジが、3〜10ng/mmの面積濃度で前記プレートにコーティングされ、Zwittergentが、3〜10ng/mmの面積濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  70. アクリジンオレンジが、5〜20ng/mmの面積濃度で前記プレートにコーティングされ、Zwittergentが、10〜30ng/mmの面積濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  71. 標識がイムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)が、試料中の0.1nM/mL、0.5nM/mL、1nM/mL、5nM/mL、10nM/mL、15nM/mL、20nM/mL、50nM/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  72. 標識がイムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)が、試料中の1nM/mL、5nM/mL、10nM/mL、15nM/mL、20nM/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  73. 標識がイムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)が、試料中の0.1uM/mL、0.5uM/mL、1uM/mL、5uM/mL、10uM/mL、15uM/mL、20uM/mL、50uM/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  74. 標識がイムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)が、試料中の0.1ng/mL、0.5ng/mL、1.0ng/mL、1.5ng/mL、2.0ng/mL、5ng/mL、10ng/mL、50ng/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  75. 標識がイムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)が、試料中の0.05mg/mL、0.15mg/mL、0.3mg/mL、0.5mg/mL、1.0mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  76. 標識がイムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)が、試料中の0.1mg/mL、0.5mg/mL、1.0mg/mL、1.5mg/mL、2.0mg/mL、5mg/mL、10mg/mL、50mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  77. 標識がイムノアッセイ抗体標識、RNA標識であり、染色色素)が、試料中の100mg/mL、200mg/mL、300mg/mL、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内の好ましい最終濃度で前記プレートにコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  78. 前記試料の前記厚さが1um、2um、3um、5um、10um、20um、30um、50um、100um、150um、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  79. 前記試料の好ましい前記厚さが、2um、3um、5um、10um、30um、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  80. 前記試料中の前記プローブの濃度が、1nM、5nM、10nM、50nM、100nM、500nM、1uM、10nM、50nM、100nM、またはいずれかの前記2つの値の範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  81. 前記試料中の前記プローブの好ましい濃度が、10nM、50nM、100nM、500nM、1uM、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  82. 前記試料中の前記エンハンサの濃度が、10nM、50nM、100nM、500nM、1um、2uM、5uM、10uM、20uM、50uM、100uM、500uM、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  83. 前記試料中の前記エンハンサの好ましい濃度が、1um、2uM、5uM、10uM、20uM、50uM、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  84. 前記光学エンハンサの光波長及び前記プローブの光波長が、1nm以内、5nm以内、10nm以内、20nm以内、50nm以内、100nm以内、150nm以内、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  85. 前記光学エンハンサの光波長及び前記プローブの光波長が、1nm以内、2nm以内、5nm以内、10nm以内、20nm以内、50nm以内、またはいずれかの前記2つの値の間の範囲内であることが好ましい、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  86. 前記スペーサが、プレートを直接的にエンボス加工することによってまたは前記プレートの射出成形によって前記プレートに固定される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  87. 前記プレート及びスペーサの材料が、ポリスチレン、PMMA、PC、COC、COP、及び別のプラスチックから選択される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  88. スペーサ間距離が1um〜200umの範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  89. スペーサ間距離が200um〜1000umの範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  90. 均一な厚さの層を調節するスペーサが、少なくとも1%の充填率を有し、前記充填率が、前記均一な厚さの層と接触する総プレート面積に対する、前記均一な厚さの層と接触するスペーサ面積の比率である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  91. 均一な厚さの層を調節するスペーサについて、前記スペーサのヤング率を前記スペーサの前記充填率倍したものが10MPa以上であり、前記充填率が、前記均一な厚さの層と接触する総プレート面積に対する、前記均一な厚さの層と接触するスペーサ面積の比率である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  92. 可撓性プレートについて、前記可撓性プレートの厚さを前記可撓性プレートのヤング率倍したものが、60〜750GPa−umの範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  93. 可撓性プレートについて、スペーサ間距離(ISD)の4乗を、前記可撓性プレートの厚さ(h)及び前記可撓性プレートのヤング率(E)で除算した、ISD/(hE)が、10um/GPa以下である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  94. 一方または両方の前記プレートが、前記プレートの表面上または前記プレートの内部のどちらかに、前記プレートの場所の情報を提供する場所マーカを備える、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  95. 一方または両方の前記プレートが、前記プレートの表面上または前記プレートの内部のどちらかに、前記試料及び/または前記プレートの構造の横方向の寸法の情報を提供するスケールマーカを備える、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  96. 一方または両方の前記プレートが、前記プレートの表面上または前記プレートの内部のどちらかに、前記試料の画像化を支援する画像化マーカを備える、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  97. 前記スペーサが、場所マーカ、スケールマーカ、画像化マーカ、またはそれらの任意の組み合わせとして機能する、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  98. 均一な厚さの層の平均厚さが、前記試料中の前記分析物の最小寸法にほぼ等しい、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  99. スペーサ間距離が1um〜50umの範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  100. スペーサ間距離が50um〜120umの範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  101. スペーサ間距離が120um〜200umの範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  102. スペーサ間距離が実質的に周期的である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  103. スペーサが、丸形、多角形、円形、正方形、長方形、長円形、楕円形、及びそれらの任意の組み合わせから選択される断面形状を有するピラーである、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  104. スペーサがピラー形状を有し、実質的に平坦な上面を有し、各スペーサについて、その高さに対する前記スペーサの横方向寸法の比率が少なくとも1である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  105. 各スペーサについて、その高さに対する前記スペーサの横方向寸法の比率が少なくとも1である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  106. スペーサの最小横方向寸法が、前記試料中の前記分析物の最小寸法未満である、または前記最小寸法に実質的に等しい、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  107. スペーサの最小横方向寸法が0.5um〜100umの範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  108. スペーサの最小横方向寸法が0.5um〜10umの範囲内である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  109. スペーサが、少なくとも100/mmの密度を有する、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  110. スペーサが、少なくとも1000/mmの密度を有する、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  111. 前記プレートの少なくとも1つが透明である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  112. 前記プレートの少なくとも1つが可撓性ポリマから作られている、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  113. 前記プレートを圧縮する圧力に対して前記スペーサが圧縮可能ではない、及び/または独立に、前記プレートのうちの1つだけが可撓性である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  114. 可撓性プレートが10um〜200umの範囲内の厚さを有する、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  115. 変動が30%未満である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  116. 変動が10%未満である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  117. 変動が5%未満である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  118. 収集プレート及びカバープレートが接続され、前記プレートを折りたたむことによって開放構成から閉鎖構成に変更されるように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  119. 収集プレート及びカバープレートがヒンジによって接続され、前記ヒンジに沿って前記プレートを折りたたむことによって開放構成から閉鎖構成に変更されるように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  120. 収集プレート及びカバープレートが、前記プレートにとって別個の材料であるヒンジによって接続され、前記ヒンジに沿って前記プレートを折りたたむことによって開放構成から閉鎖構成に変更されるように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  121. 収集プレート及びカバープレートが、単一の材料片から作られ、前記プレートを折りたたむことによって開放構成から閉鎖構成に変更されるように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  122. 前記デバイスが60秒以下で前記試料を分析するように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  123. 閉鎖構成で、最終的な試料厚さの前記デバイスが、60秒以下で前記試料を分析するように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  124. 収集プレートまたはカバープレートが、その表面上に、第1の所定のアッセイ部位及び第2の所定のアッセイ部位をさらに備え、前記アッセイ部位の端縁間の距離が、前記プレートが閉鎖位置にあるときに、均一な厚さ層の厚さよりも実質的に大きく、前記均一な厚さ層の少なくとも一部が前記所定のアッセイ部位上にあり、前記試料が、前記試料中に拡散できる1つまたは複数の分析物を有する、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  125. 収集プレートまたはカバープレートが、その表面上に少なくとも3つの分析物アッセイ部位を有し、任意の2つの隣接するアッセイ部位の前記端縁間の距離が、前記プレートが閉鎖位置にあるときに、均一な厚さ層の厚さよりも実質的に大きく、前記均一な厚さ層の少なくとも一部が前記アッセイ部位上にあり、前記試料が、前記試料中に拡散できる1つまたは複数の分析物を有する、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  126. 収集プレートまたはカバープレートが、前記プレートが閉鎖位置にあるときに、均一な厚さ層の厚さよりも実質的に大きい距離によって隔てられていない少なくとも2つの隣接する分析物アッセイ部位を、その表面上に有し、前記均一な厚さ層の少なくとも一部が前記アッセイ部位上にあり、前記試料が、前記試料中に拡散できる1つまたは複数の分析物を有する、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  127. 携帯電話を使用し、蒸気凝縮試料を迅速に分析するためのシステムであって、
    (a)請求項1に記載のデバイスと、
    (b)モバイル通信デバイスであって、
    i.シグナルを検出する、及び/または前記蒸気凝縮試料を画像化するための1つまたは複数のカメラと、
    ii.前記検出したシグナル及び/または前記蒸気凝縮試料の前記画像を受け取る及び/または処理するための、ならびに遠隔通信のための電子機器、信号処理装置、ハードウェア、及びソフトウェアと
    を備える、前記モバイル通信デバイスと
    を備える、前記システム。
  128. システムが、モバイル通信デバイスまたは外部ソースのどちらかからの光源をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  129. 前記プレートの1つが、前記分析物を結合する結合部位を有し、均一な試料厚さの層の少なくとも一部が前記結合部位上にあり、実質的に前記結合部位の平均横方向線寸法未満である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  130. (d)試料を保持しかつモバイル通信デバイスに取り付けられるように構成された筐体
    をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  131. 筐体が、モバイル通信デバイスによる前記試料の前記画像化及び/または信号処理を容易にするための光学部品と、前記モバイル通信デバイス上に前記光学部品を保持するように構成されたマウントとを備える、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  132. 筐体内の光学部品の要素が、前記筐体に対して移動可能である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  133. モバイル通信デバイスが、医療専門家、医療施設、または保険会社に試験結果を通信するように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  134. モバイル通信デバイスが、試験及び被験者に関する情報を、医療専門家、医療施設、または保険会社と通信するようにさらに構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  135. モバイル通信デバイスが、試験の情報をクラウドネットワークに通信するようにさらに構成され、前記クラウドネットワークが、試験結果を精緻化するために前記情報を処理するように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  136. モバイル通信デバイスが、試験及び被験者の情報をクラウドネットワークに通信するようにさらに構成され、前記クラウドネットワークが、試験結果を精緻化するために前記情報を処理するように構成され、前記精緻化された試験結果は前記被験者に送り返される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  137. モバイル通信デバイスが、医療専門家から処方、診断、または助言を受け取るように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  138. スペーサが所定の実質的に均一な高さ及び所定の一定のスペーサ間距離を有し、前記スペーサの少なくとも1つが試料接触領域の内部にある、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  139. 前記光学エンハンサからの光シグナルが、標的細胞を含まない試料層の領域からの前記光シグナル以下である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  140. 前記2つのプレート間に前記試料を付着させる前に、検出剤及び前記光学エンハンサが前記プレートの内面にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  141. 前記2つのプレート間に前記試料を付着させる前に、検出剤及び前記光学エンハンサが前記プレートの内面にコーティングされる、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  142. 前記試料の少なくとも一部の層厚さが、検出剤及び前記光学エンハンサの時間が30秒以下になるように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  143. 前記試料の少なくとも一部の層厚さが、検出剤及び前記光学エンハンサの時間が60秒以下になるように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  144. 前記試料の少なくとも一部の層厚さが、検出剤及び前記光学エンハンサの時間が120秒以下になるように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  145. 前記光学エンハンサの標的細胞への付着が特異的である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  146. 前記光学エンハンサの標的細胞への付着が非特異的である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  147. 前記光学エンハンサの標的細胞への付着が非特異的であり、前記非特異的付着が、前記標的細胞の核酸の結合である、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  148. 前記薄層厚さが、前記試料中の前記細胞の所与の濃度について、各々の個々の細胞が、前記画像化において他の細胞と実質的に重複しないように構成される、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
  149. 前記細胞に結合し、前記検出プローブによって発せられる前記光の前記波長と重複するまたは前記波長から30nm以内である波長の光を発することができる、光学エンハンサ
    をさらに備える、先行請求項のいずれかに記載の方法、デバイス、システム、及びキット。
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