JP2021534122A - 脱ユビキチン化酵素usp25及びusp28の阻害 - Google Patents

脱ユビキチン化酵素usp25及びusp28の阻害 Download PDF

Info

Publication number
JP2021534122A
JP2021534122A JP2021506756A JP2021506756A JP2021534122A JP 2021534122 A JP2021534122 A JP 2021534122A JP 2021506756 A JP2021506756 A JP 2021506756A JP 2021506756 A JP2021506756 A JP 2021506756A JP 2021534122 A JP2021534122 A JP 2021534122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen
halogen
usp28
usp25
ethyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021506756A
Other languages
English (en)
Inventor
デイビッド ジェイ. ゲーリン,
ジャスティン エー. カラベラ,
ホンビン リー,
スティーブン ミシュケ,
デイビッド ジェイ. リチャード,
ショーン イー.アール. シラー,
タチアナ シェレキン,
Original Assignee
ヴァロ アーリー ディスカバリー, インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヴァロ アーリー ディスカバリー, インコーポレイテッド filed Critical ヴァロ アーリー ディスカバリー, インコーポレイテッド
Publication of JP2021534122A publication Critical patent/JP2021534122A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/04Ortho-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/08Bridged systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

本開示は、USP28及びUSP25から選択される少なくとも1つの経路の、阻害物質などの調節物質、阻害物質を含む医薬組成物、及び阻害物質の使用方法に関する。USP28及びUSP25から選択される少なくとも1つの経路の、阻害物質などの調節物質は、他の病気の中で、がんの治療に有用であり得る。本開示は式(1)の化合物を提供する。【選択図】なし

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2018年8月9日に出願された米国仮出願第62/716,738の優先権及び利益を主張し、その内容全体は、参照することにより本明細書に組み込まれる。
本開示は、新規の化学化合物を用いた、ユビキチン特異的プロテアーゼ28(USP28)及び/またはユビキチン特異的プロテアーゼ25(USP25)の阻害に関する。
USP28及びUSP25は、他の細胞因子の中で特に、ヒトにおける免疫反応及び腫瘍の発生及び増殖に関する、多様な腫瘍性タンパク質及びエピジェネティックドライバー及び免疫調節タンパク質の脱ユビキチン化及び安定化に役割を果たす。したがって、小分子阻害物質によるUSP28及び/またはUSP25の阻害は、医療用途、例えば、肺癌などのがんの治療のために開発することができる。このような理由のため、USP28及び/またはUSP25の新規かつ強力な小分子阻害物質に対してかなりの必要性が残っている。
本開示は、式(I)の化合物:
Figure 2021534122
及びその薬学的に許容され得る形態を提供し、
式中:
Xは、NまたはC(R’)から選択され;
R’は、水素、重水素、及びCHから選択され;
Yは、C(R)であり;
Rは、水素、NH、及びC1−C4アルキル基から選択され;
は、Rx、水素、C1−C5直鎖及びC3−C5分枝アルキル基から選択され、式中、アルキル基は、1つ以上のRxで任意選択で置換され;
Rxは、USP28及び/またはUSP25生化学分析において活性を呈する小親油性及び/または電子求引性基から選択され、
は、水素及びハロゲンから選択され;
、R、及びR4’は各々独立して、水素、及びC1−C4アルキル基から選択され;
は、6〜8員の複素環から選択され;
は、水素、重水素、ハロゲン、C1−C4アルキル、及び−CNから選択され;及び
nが、0、1、または2である。
追加の目的及び利点は、以下の説明に部分的に記載されており、部分的にその説明から明らかになる、または実施することによって知ることができる。目的及び利点は、添付の特許請求の範囲に具体的に記載されている要素及び組み合わせによって実現かつ達成されるであろう。
上述の一般的な説明及び以下に述べる詳細な説明の両方は、実施例示かつ説明のためだけのものであり、特許請求の範囲を制限するものではないことを理解すべきである。
USP28及び/またはUSP25の阻害に有用な化合物を本明細書に開示し、例えば、本明細書で定義される、USP25阻害物質化合物、USP28阻害物質化合物、及びUSP28/25阻害物質化合物である。USP28/25阻害物質、USP28阻害物質、及び/またはUSP25阻害物質化合物は、本明細書に開示される化合物であってよく、例えば、式(I)の化合物である。
「USP28阻害物質」という用語は、本明細書で使用する場合、本明細書の実施例A−1(a)及び/またはA−1(b)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、10マイクロモル以下のIC50を有する本明細書に開示される化合物(例えば、式(I)の化合物)を指す。例えば、USP28阻害物質は、実施例A−1(a)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイを用いて、最大で10マイクロモルのIC50値、例えば、0.001〜10マイクロモルの範囲、例えば、0.001〜2マイクロモル、好ましくは、0.001〜0.2マイクロモル、より好ましくは、0.001〜0.05マイクロモルの範囲のIC50値を有する、本明細書に開示される式の化合物であり得る。USP28阻害物質は、実施例A−1(b)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイを用いて、最大で10マイクロモルのIC50値、例えば、0.001〜10マイクロモルの範囲、例えば、0.001〜2マイクロモル、好ましくは、0.001〜0.2マイクロモル、より好ましくは、0.001〜0.05マイクロモルの範囲のIC50値を有する、本明細書に開示される式の化合物であり得る。USP28阻害物質は、実施例A−1(a)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイ、及び実施例A−1(b)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイの両方を用いて、最大で10マイクロモルのIC50値、例えば、0.001〜10マイクロモルの範囲、例えば、両方のアッセイにおいて、0.001〜2マイクロモル、好ましくは、0.001〜0.2マイクロモル、より好ましくは、0.001〜0.05マイクロモルの範囲のIC50値を有する、本明細書に開示される式の化合物であり得る。
「USP25阻害物質」という用語は、本明細書で使用する場合、本明細書の実施例A−2に記載されるUSP25のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、10マイクロモル以下のIC50を有する本明細書に開示される化合物(例えば、式(I)の化合物)を指す。例えば、USP25阻害物質は、実施例A−2に記載されるUSP25のユビキチン−ローダミン110アッセイを用いて、最大で10マイクロモルのIC50値、例えば、0.001〜10マイクロモルの範囲、例えば、0.001〜2マイクロモル、好ましくは、0.001〜0.2マイクロモル、より好ましくは、0.001〜0.05マイクロモルの範囲のIC50値を有する、本明細書に開示される式の化合物であり得る。
「USP28/25阻害物質」という用語は、本明細書で使用する場合、本明細書で定義される、USP28阻害物質またはUSP25阻害物質、またはUSP28阻害物質及びUSP25阻害物質の両方である、本明細書に開示される化合物(例えば、式(I)の化合物)を指す。
任意選択で、式(I)の化合物における任意の1つ以上の水素原子は、重水素または他の水素同位体で独立して置換することができる。
上と下に述べたように、本開示は、式(I)の化合物:
Figure 2021534122
及びその薬学的に許容され得る形態に関し、
式中:
X、Y、R、R’、Rx、R、R、R、R、R4’、R、R及びnは全て、上で定義した通りである。
少なくとも1つの実施形態では、Xは、Nである。少なくとも1つの実施形態では、Xは、C(R’)であり、式中、Rは、水素である。少なくとも1つの実施形態では、Xは、C(R’)であり、式中、Rは、CHである。好ましい実施形態では、Xは、CHである。
少なくとも1つの実施形態では、Yは、CHである。少なくとも1つの実施形態では、Yは、C−NHである。
少なくとも1つの実施形態では、Rxは、ハロゲン、重水素、−OHから選択される。
少なくとも1つの実施形態では、Rは、水素から選択される。少なくとも1つの実施形態では、Rは、1つ以上のRxで、任意選択で置換される直鎖または分枝アルキル基から選択される。少なくとも1つの実施形態では、Rは、Rxで置換された分枝アルキル基から選択され、式中、Rxは、ハロゲン及び−OH基から選択される。
少なくとも1つの実施形態では、Rは、水素から選択される。少なくとも1つの実施形態では、Rは、ハロゲンから選択される。
少なくとも1つの実施形態では、R、R、及びR4’は各々、水素である。少なくとも1つの実施形態では、Rは、水素であり、R及びR4’の一方が、水素である一方、他方は、C1−C4アルキル基から選択される。少なくとも1つの実施形態では、Rは、水素であり、R及びR4’の一方が、水素である一方、他方は、CHである。
少なくとも1つの実施形態では、Rは、6員の複素環から選択される。少なくとも1つの実施形態では、Rは、7員の複素環から選択される。好ましい実施形態では、複素環は、2つの窒素を有する。
少なくとも1つの実施形態では、Rは、水素から選択される。少なくとも1つの実施形態では、Rは、ハロゲンから選択される。好ましい実施形態では、ハロゲンは、F及びClから選択される。
少なくとも1つの実施形態では、nは、0である。少なくとも1つの実施形態では、nは、1である。少なくとも1つの実施形態では、nは、2である。
少なくとも1つの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物から選択され、式中、Xは、C(R’)であり;R’は、水素及び重水素から選択され;Rは、NHであり;R、R、R、R、及びR4’は、水素であり;Rは、6員の複素環から選択され、及びnは、0である。
少なくとも1つの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物から選択され、式中、Xは、C(R’)であり;R’は、水素及び重水素から選択され;Rは、水素であり;Rが、1つから3つのRxで、任意選択で置換されたC1−C3直鎖アルキル基から選択され;Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;R及びRは、水素であり;R、及びR4’は、水素及びCHから選択され;Rは、6〜8員の複素環から選択され;Rは、水素、重水素、及びハロゲンから選択され;及びnは、0、1、または2である。
少なくとも1つの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物から選択され、式中、Xは、C(R’)であり;R’は、水素から選択され;Rは、水素であり;Rは、1つから3つのRxで、任意選択で置換されたメチル及びエチル基から選択され;Rxは、ハロゲン、及び−OHから選択され;R及びRは、水素であり;R、及びR4’は、水素及びCHから選択され;Rは、6〜8員の複素環から選択され;Rは、水素及びハロゲンから選択され;及びnが、0、1、または2である。
少なくとも1つの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物から選択され、式中、Xは、C(R’)であり;R’は、水素及び重水素から選択され;Rは、水素であり;Rは、1つから3つのRxで、任意選択で置換されたC3−C4分枝アルキル基から選択され;Rxは、ハロゲン、及び−OHから選択され;R及びRは、水素であり;R、及びR4’は、水素及びCHから選択され;Rは、6〜8員の複素環から選択され;Rは、水素、重水素、及びハロゲンから選択され;及びnは、0、1、または2である。
少なくとも1つの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物から選択され、式中、Xは、C(R’)であり;R’は、水素から選択され;Rは、水素であり;Rは、1つから3つのRxで、任意選択で置換されたC3−C4分枝アルキル基から選択され;Rxは、ハロゲン、及び−OHから選択され;R及びRは、水素であり;R、及びR4’は、水素から選択され;Rは、6〜8員の複素環から選択され;Rは、水素、及びハロゲンから選択され;及びnは、0、1、または2である。
少なくとも1つの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物から選択され、式中、Xは、C(R’)であり;R’は、水素から選択され;Rは、水素であり;Rは、水素であり;Rが、ハロゲンであり;Rは、水素であり;R、及びR4’は、水素から選択され;Rは、6〜8員の複素環から選択され;Rは、水素、及びハロゲンから選択され;及びnは、0、1、または2である。
少なくとも1つの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物から選択され、式中、Xは、C(R’)であり;R’は、水素から選択され;Rは、水素であり;Rは、1つから3つのRxで、任意選択で置換された水素、及びC1−C3直鎖アルキル基から選択され;Rxは、ハロゲン、及び−OHから選択され;Rが、ハロゲンであり;Rは、水素であり;R、及びR4’は、水素から選択され;Rは、6〜8員の複素環から選択され;Rは、水素、及びハロゲンから選択され;及びnは、0、1、または2である。
少なくとも1つの実施形態では、式(I)の化合物は、化合物から選択され、式中、Xは、Nであり;Rは、水素であり;Rは、1つから3つのRxで、任意選択で置換された水素、及びC1−C3直鎖アルキル基から選択され;Rxは、ハロゲン、及び−OHから選択され;Rは、水素であり;Rは、水素であり;R、及びR4’は、水素及びCHから選択され;Rは、6〜8員の複素環から選択され;Rは、水素、及びハロゲンから選択され;及びnは、0、1、または2である。
好ましくは、化合物は、本明細書で定義されるUSP28阻害物質、USP25阻害物質、及び/またはUSP28/25阻害物質である、式(I)の化合物である。
本明細書で使用する場合、ヘテロシクロアルキルは、単環式または多環式環を意味すると理解される。基は、縮合されてもよいし(例えば、デカリン)または架橋(例えば、ノルボルナン)されてもよい。さらに、全環炭素またはヘテロ原子の間で共有されている非局在化π電子(芳香族性)がない。
本明細書に開示される化合物の医薬品形態には、薬学的に許容され得る塩、溶媒和などが含まれ得る。特に明記しない限り、全ての医薬品形態、例えば、全ての互変異性型及び立体異性体は、本開示の一部として本明細書で考えられる。アスタリスク(*)で示されていない限り、本明細書に示す立体化学は、各分子内の相対的な(任意に割り当てられた)立体化学的配向を指し、絶対立体化学と同じである必要はない。
本明細書で提供されるUSP28及び/またはUSP25を阻害する化合物は、USP28及び/またはUSP25の阻害、並びに、ヒト疾患、または、USP28及び/またはUSP25の活性に症状が関連する疾患の治療のための医薬組成物の開発に有用である。本明細書に開示されるUSP28阻害物質は、がん(例えば、肺癌)などの疾患の治療のための医薬組成物の開発に使用することができる。本明細書に開示されるUSP25阻害物質は、がん(例えば、肺癌)などの疾患の治療のための医薬組成物の開発に使用することができる。式(I)の化合物は、がん(例えば、肺癌)などの疾患の治療のための医薬組成物の開発に使用される、本明細書に開示されるUSP28阻害物質及びUSP25阻害物質の両方であり得る。
USP28阻害物質及び/またはUSP25阻害物質である式(I)の化合物は、細胞、組織、系、動物、個人またはヒトにおいて所望及び/または治療の生物学的または医学的な応答または作用を惹起するように選択された治療上有効な方法で、対象(動物またはヒト)または試料(例えば、USP28及び/またはUSP25を含有する1つ以上の細胞を含む)に投与するための医薬組成物で製剤化することができ、治療上有効な方法は、以下のいずれか1つ以上を含む:(1)疾患を予防すること(例えば、疾患、容態、または障害に罹患しやすいが、疾患の病理または症状をまだ経験または表していない個人における、疾患、容態、または障害を予防すること)、(2)疾患の進行を阻害すること(例えば、疾患、容態、または障害の病理または症状を経験または表している個人における、疾患、容態、または障害の病理または症状の進行を遅らせるまたは阻止すること、例えば、病理及び/または症状のさらなる発症を阻止すること)、または(3)その疾患または症状を改善すること(例えば、疾患、容態、または障害の病理または症状を経験または表している個人における、疾患、容態、または障害と関連する症状の頻度または強度を低下させること、例えば、病理及び/または症状を逆転させること)。本明細書に開示される化合物USP28及び/またはUSP25阻害物質は、意図した効果を提供するのに有効な量で使用することができる。
特定の理論に束縛されるものではないが、出願人らは、式(I)の化合物及びその医薬品形態が、USP28及び/またはUSP25の阻害に有用であると考える。この阻害は、USP28及び/またはUSP25が阻害を必要とする疾患または容態の症状及び/または根本的な原因の有用な治療をもたらすことができる。例えば、USP28及び/またはUSP25の阻害物質は、肺癌などのがんの治療に使用することができる。
本開示の別の態様は、式(I)の化合物から選択される化合物を含む医薬組成物、及び薬学的に許容され得る担体を有するその医薬品形態に関する。医薬的に許容され得る担体は、賦形剤、希釈剤、または界面活性剤をさらに含み得る。USP28及び/またはUSP25阻害のための本明細書に開示される化合物は、ヒトまたは動物への意図した投与経路に適した薬学的に許容され得る賦形剤と組み合わせることができる。賦形剤は、経口または非経口投与剤形を含む、意図した投与経路に適した医薬剤形を提供するように選択することができる。
したがって、本開示は、USP28及び/またはUSP25に関連する疾患または障害の治療方法であって、前記疾患または障害のうちの少なくとも1つに罹患している患者に、式(I)の化合物及び/またはその医薬品形態を、任意選択で、医薬組成物で投与することを含む方法に関する。開示の化合物は、障害を治療または予防、及び/または対象におけるその発症の予防に有効な量で投与することができる。本明細書の実施例A−1(a)、A−1(b)、及びA−2に記載されるUSP28及び/またはUSP25のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、約1マイクロモル以下のIC50でUSP28及び/またはUSP25を阻害することが知られる化合物による疾患または障害の治療方法は、式(I)の化合物を含む医薬組成物の治療上有効な量を、それを必要とする患者に投与することを含むことができる。好ましくは、医薬組成物は、式(I)のUSP28及び/またはUSP25阻害物質化合物、及び/または、本明細書の実施例A−1(a)、A−1(b)、及びA−2に記載されるUSP28及び/またはUSP25のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、約1マイクロモル以下のIC50を有するUSP28及び/またはUSP25阻害物質化合物を含む。
本開示の式(I)による化合物の非限定例としては、以下の表1、2、3、及び4のものが挙げられる。
化合物の合成方法
本開示の化合物は、有機合成の当業者に公知の多くの方法で調製することができる。本開示の化合物は、標準化学を含む種々の方法によって作製することができる。適当な合成経路は、本明細書で提供されるスキームで示される。本明細書に開示される化合物は、以下の合成スキームによって一部が記載されるように、有機合成の当業者に公知の方法によって調製することができる。本明細書に記載のスキームでは、一般的な原理または化学に従って、必要に応じて、感受性基または反応性基の保護基を用いることが十分に理解されている。保護基は、有機合成の標準的な方法に従って操作される(T.W.Green及びP.G.M.Wuts、「Protective Groups in Organic Synthesis」、Third edition、Wiley、New York 1999)。これらの基は、当業者に容易に明らかな方法を用いて、化合物合成の都合の良い段階で除去される。選択プロセス並びに反応条件及びそれらの実行順序は、式(I)の化合物の調製と一致しなければならない。
本明細書に記載の化合物は、市販の出発物質から製造してもよいし、または公知の有機、無機及び/または酵素プロセスを用いて合成してもよい。当業者は、立体中心が本明細書に開示される化合物に存在するかどうかを認識するであろう。したがって、本開示は、可能な立体異性体の両方を含み(合成において特定されない限り)、ラセミ化合物だけでなく個々の鏡像異性体及び/またはジアステレオマーも含む。化合物が単一の鏡像異性体またはジアステレオマーとして所望される場合、立体特異的合成によって、または最終生成物もしくは任意の好都合な中間体の分割によって得られ得る。最終生成物、中間体、または出発材料の分割は、当技術分野において公知の任意の適当な方法によって影響され得る。例えば、E.L.Eliel,S.H.Wilen及びL.N.Mander(Wiley−lnterscience,1994)による「Stereochemistry of Organic Compounds」を参照されたい。
例として、本開示の化合物は、合成有機化学の当該技術分野で公知の合成方法またはそれに基づく当業者によって理解される変形と一緒に、以下に記載される方法を使用して合成することができる。本発明の化合物を調製する一般的な手順は、一般的なスキーム1に記載される。適当に置換され、保護された二環式中間体1は、適切な温度(例えば、100℃)で、トルエンなどの適切な溶媒中の適当なパラジウム錯体、リガンド、及び塩基(例えば、限定されないが:RuPhos第3世代パラジウムプレ触媒及び炭酸セシウム)を用いて、パラジウム触媒炭素−窒素カップリングプロトコル下で、適当に置換され保護されたアミン中間体2と反応させて、中間体3を得ることができる。保護基1(PG;一般的には、Cbz基)は、適切な脱保護条件(例えば、限定されないが:メタノール、エタノール、または酢酸エチルなどの適切な溶媒中のパラジウム炭素を有する水素(気体))下で除去し、アミン中間体4を得ることができる。適切に置換されたアミン中間体4は、アミドカップリング条件(例えば、限定されないが:DMFまたはDMAなどの溶媒中でEtNまたはDIEAなどの適切な塩基を有するカップリング試薬EDC及びHOBt)下で、適切に置換されたカルボン酸と反応させて、最後から2番目のアミド中間体5を得ることができる。保護基2(PG2;典型的には、Boc基)は、適切な条件(MeOHまたはジオキサンなどの溶媒中のDCMまたはHClなどの溶媒中のTFA)下で除去し、最終化合物6を得ることができる。最終化合物は、典型的には、分取HPLCによって精製し、遊離塩基として単離することができる。エナンチオマー及び/またはジアステレオマーの混合物が形成される場合には、個々の立体異性体は、キラルHPLCによる多くの場合に、適切な段階で精製することができる。
Figure 2021534122
適当に置換されたハロゲン化アリール1(Cl、Br、またはIから選択する2つのハロゲンを含有する)は、パラジウム触媒炭素−窒素カップリング条件(例えば、高温で、トルエンなどの溶媒中のPd(dba)、XantPhos、t−ブトキシドナトリウム)下で、適当に置換された保護されたアミン2と反応させて、カップリングしたハロゲン化アリール生成物3を得ることができる。ハロゲン化アリール3は、パラジウム触媒カップリング条件(例えば、高温で、トルエン/水などの溶媒系中のPd(dppf)Cl、RuPhos、CsCO)下で、カリウムBF3塩4と反応させて、カップリングした生成物を得ることができる。Cbz保護基は、水素化分解条件(例えば、EtOAcなどの溶媒中の10% Pd/Cを有する水素雰囲気下)下で除去し、アミン5を得ることができる。アミン5は、アミドカップリング条件(例えば、DCMなどの溶媒中の塩基としてDIEAを有するEDCI、HOBt)下で、適当に置換されたカルボン酸6と反応させて、BOC脱保護条件(例えば、TFA/DCM)下でさらに脱保護することができるアミド生成物を得て、生成物7を得ることができる。
本開示は、以下の実施例及び合成スキームによってさらに説明され、それらは、本開示の範囲または真の趣旨を本明細書に記載される特定の手順に限定するものとして解釈されるべきではない。実施例は、特定の実施形態を例示するために提供されており、それによって本開示の範囲に対する限定が意図されていないことを理解されたい。さらに、本開示の真の趣旨及び/または添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、当業者に示唆され得るさまざまな他の実施態様、変更、及びそれらの等価物に頼り得ることを理解されたい。
分析方法、材料、及び器具の使用
特に明記しない限り、試薬及び溶媒は、商業供給業者から受け取ったまま使用した。特に明記しない限り、反応は、窒素の不活性雰囲気下で行った。プロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、300または400MHzにて、BrukerまたはVarian分光計のいずれかで取得した。スペクトルは、ppm(δ)で与えられ、結合定数、J、はヘルツで報告される。テトラメチルシラン(TMS)は、内部標準として使用した。質量スペクトルは、水ZQ Single Quad質量分析計(イオントラップエレクトロスプレーイオン化(ESI))を使用して収集した。純度と低解像度の質量スペクトルデータは、Acquityフォトダイオードアレイ検出器、Acquity蒸発光散乱検出器(ELSD)、及び水ZQ質量分析計を備えたWaters Acquity i−class超高性能液体クロマトグラフィー(UPLC)システムを使用して測定した。データは、Waters MassLynx 4.1ソフトウェアを使用して取得し、純度は、UV波長220nm、蒸発光散乱検出(ELSD)及びエレクトロスプレーポジティブイオン(ESI)によって特徴付けた。(カラム:Acquity UPLC BEH C18 1.7μm 2.1×50mm;流速0.6mL/分;溶媒A(95/5/0.1% :10mMギ酸アンモニウム/アセトニトリル/ギ酸)、溶媒B(95/5/0.09% :アセトニトリル/水/ギ酸);勾配:5−100% B 0〜2分、ホールド100% B 2.2分まで、及び5% B 2.21分にて。以下に示すように、分取HPLCによる精製を行った。本明細書に記載される実施例の化合物の分離されたエナンチオマーの絶対配置は、時々決定した。他の全ての場合では、分離されたエナンチオマーの絶対配置は検出されず、それらの場合、分割された物質配置は、それぞれRまたはSとして任意に割り当てた。
実施例A−1(a):生化学アッセイ:USP28活性のユビキチン−ローダミン110アッセイ
アッセイは、20mM Tris−HCl(pH8.0,(1M Tris−HCl、pH8.0溶液;Corning 46−031−CM))、3mM BME(2−メルカプトエタノール;Sigma 63689−25ML−F)、0.03% BGG(0.22μM濾過済み、Sigma、G7516−25G)、及び0.01% Triton X−100(Sigma、T9284−10L)を含有するアッセイ緩衝液中で、9μLの最終体積で実施した。DMSO中の10段階の3倍連続希釈物のナノリットル量で、最終試験濃度がそれぞれ25μM〜1.3nMの最高用量から最低用量になるように、1536アッセイプレート(Corning、#3724BC)に事前に分注した。酵素USP28、構築物His標識USP28−FL−哺乳類(以下に記載するタンパク質発現及び精製手順)。濃度及びインキュベーション時間を、最大のシグナル対バックグラウンドに最適化した一方、固定基質濃度で開始速度条件を維持した。アッセイにおける酵素の最終濃度は、75pMであった。最終基質(Ub−Rh110;ユビキチン−ローダミン110、UbiQ−126)濃度は、25nMであり、[Ub−Rh110]<<Kmであった。3μLの2×酵素をアッセイプレート(化合物を事前にスタンプしたもの)に添加し、USP25とともに30分間プレインキュベートし、次いで、3μLの2×Ub−Rh110をアッセイプレートに加えた。プレートを室温で45分間インキュベートした後、3μLの反応停止液(最終濃度10mMクエン酸(Sigma、251275−500G))を加えた。蛍光をEnvision(励起485nm及び蛍光535nm;Perkin Elmer)またはPheraSTAR(励起485nm及び蛍光535nm;BMG Labtech)で読み取った。
タンパク質発現、及び構築物His標識USP28−FL−哺乳類の精製の手順
USP28(1−1077)−TEV−6*His(pTT5ベクター)の発現は、Expi293f細胞(uniprot ID:Q96RU2−1由来の配列)で実施した。細胞を溶解緩衝液B(50mMビシン、pH8.0、20mM NaCl、5% グリセロール、0.1% CHAPS、5mM β−ME、1mM PMSF、1ug/mlロイペプチン、1ug/mlペプスタチン)中で再懸濁し、超音波処理で溶解した。不溶性物質を遠心分離によって除去し、Ni緩衝液A(50mMビシン、pH8.0、20mM NaCl、5% グリセロール、0.1% CHAPS、5mM β−ME)で平衡化したNi−NTAカラム(GE Healthcare)上に上清を充填し、A280がベースラインに到達するまで、Ni緩衝液A+20mMイミダゾールで洗浄した。タンパク質をNi緩衝液B(50mMビシン、pH8.0、20mM NaCl、5% グリセロール、0.1% CHAPS、5mM β−ME、300mMイミダゾール)で溶出した。50mM ビシン、pH 8.0、20mM NaCl、5% グリセロール、0.1% CHAPS、5mM β−MEで平衡化したSuperdexTM 200 10/300 GLカラム(GE Healthcare)を用いて、タンパク質をさらに精製した。タンパク質を2.5mg ml−1に濃縮し、液体窒素中で瞬間冷凍し、−80℃で保存した。
実施例A−1(b):生化学アッセイ:USP28活性のユビキチン−ローダミン110アッセイ
各アッセイは、20mM Tris−HCl(pH8.0,(1M Tris−HCl、pH8.0溶液;Corning 46−031−CM))、2mM CaCl(1M 塩化カルシウム溶液;Sigma #21114)2mM BME(2−メルカプトエタノール;Sigma 63689−25ML−F)、0.01% Prionex(0.22μM濾過済み、Sigma #G−0411)、及び0.01% Triton X−100を含有するアッセイ緩衝液中で、20μLの最終体積で実施した。ストック化合物溶液を、DMSO中で10mMとして、−20℃で保存した。アッセイの最大で1ヵ月前に、2mMの試験化合物をアッセイプレート(黒色、低体積;Corning #3820)に事前に分注し、−20℃で凍結した。プレスタンプしたアッセイプレートを、アッセイの日に室温にした。スクリーニング用に、100nLの2mMを、10μM(DMSO(fc)=0.5%)の最終スクリーニング濃度に事前分配した。酵素(USP28、構築物USP28(USP28−5(1−1077)−TEV−6*His;LifeSensors)濃度及びインキュベーション時間を、最大のシグナル対バックグラウンドに最適化した一方、固定基質濃度で開始速度条件を維持した。アッセイにおける酵素の最終濃度は、400pMであった。最終基質(Ub−Rh110;ユビキチン−ローダミン110、R&D Systems #U−555)濃度は、25nMであり、[Ub−Rh110]<<Kmであった。10μLの2×酵素をアッセイプレート(化合物を事前にスタンプしたもの)、2×Ub−Rh110と同時に添加し、または、USP28で40分間プレインキュベートし、次いで、10μLの2×Ub−Rh110を化合物プレートに加えた。プレートを室温で90分間重ねてインキュベートした後、蛍光をEnvision(励起485nm及び蛍光535nm;Perkin Elmer)またはPheraSTAR(励起485nm及び蛍光535nm;BMG Labtech)で読み取った。
追跡調査では、各アッセイは、20mM Tris−HCl(pH8.0,(1M Tris−HCl、pH8.0溶液;Corning 46−031−CM))、3mM BME(2−メルカプトエタノール;Sigma 63689−25ML−F)、0.03% BGG(0.22μM濾過済み、Sigma、G7516−25G)、及び0.01% Triton X−100(Sigma、T9284−10L)を含有するアッセイ緩衝液中で、15μLの最終体積で実施した。DMSO中の8段階または10段階のいずれかの3倍連続希釈物のナノリットル量で、最終試験濃度がそれぞれ25μM〜11nMまたは25μM〜1.3nMのいずれかになるように、アッセイプレート(Perkin Elmer、ProxiPlate−384 F Plus、#)に事前に分注した。酵素USP28、構築物USP28(USP28−5(1−1077)−TEV−6*His;LifeSensors)濃度及びインキュベーション時間を、最大のシグナル対バックグラウンドに最適化した一方、固定基質濃度で開始速度条件を維持した。アッセイにおける酵素の最終濃度は、75pMであった。最終基質(Ub−Rh110;ユビキチン−ローダミン110、R&D Systems #U−555)濃度は、25nMであり、[Ub−Rh110]<<Kmであった。5μLの2×酵素をアッセイプレート(化合物を事前にスタンプしたもの)に添加し、USP28とともに30分間プレインキュベートし、次いで、5μLの2×Ub−Rh110をアッセイプレートに加えた。プレートを室温で20分間重ねてインキュベートした後、5μLの反応停止液(最終濃度の10mMクエン酸(Sigma、251275−500G))を加えた。蛍光をEnvision(励起485nm及び蛍光535nm;Perkin Elmer)またはPheraSTAR(励起485nm及び蛍光535nm;BMG Labtech)で読み取った。
実施例A−2:生化学アッセイ:USP25活性のユビキチン−ローダミン110アッセイ
アッセイは、20mM Tris−HCl(pH8.0,(1M Tris−HCl、pH8.0溶液;Corning 46−031−CM))、3mM BME(2−メルカプトエタノール;Sigma 63689−25ML−F)、0.03% BGG(0.22μM濾過済み、Sigma、G7516−25G)、及び0.01% Triton X−100(Sigma、T9284−10L)を含有するアッセイ緩衝液中で、9μLの最終体積で実施した。DMSO中の10段階の3倍連続希釈物のナノリットル量で、最終試験濃度がそれぞれ25μM〜1.3nMの最高用量から最低用量になるように、1536アッセイプレート(Corning、#3724BC)に事前に分注した。酵素USP25、構築物USP25−His6(Boston Biochem E−546)。濃度及びインキュベーション時間を、最大のシグナル対バックグラウンドに最適化した一方、固定基質濃度で開始速度条件を維持した。アッセイにおける酵素の最終濃度は、75pMであった。最終基質(Ub−Rh110;ユビキチン−ローダミン110、R&D Systems #U−555)濃度は、25nMであり、[Ub−Rh110]<<Kmであった。3μLの2×酵素をアッセイプレート(化合物を事前にスタンプしたもの)に添加し、USP25とともに30分間プレインキュベートし、次いで、3μLの2×Ub−Rh110をアッセイプレートに加えた。プレートを室温で45分間インキュベートした後、3μLの反応停止液(最終濃度10mMクエン酸(Sigma、251275−500G))を加えた。蛍光をEnvision(励起485nm及び蛍光535nm;Perkin Elmer)またはPheraSTAR(励起485nm及び蛍光535nm;BMG Labtech)で読み取った。
実施例A−1a、A−1b、及びA−2のアッセイ形式については、データは、以下の式に基づいてコントロールウェルと比較した阻害%として報告した:%inh=1−((FLU−AveLow)/(AveHigh−AveLow))式中、FLU=測定された蛍光、AveLow=酵素コントロールなしの平均蛍光(n=16)、AveHigh=DMSOコントロールの平均蛍光(n=16)である。IC50値は、Activity Baseソフトウェアパッケージ:IDBS XE Designer Model205に含まれる、標準的な4パラメーターロジスティックフィッティングアルゴリズムのカーブフィッティングによって決定した。データは、Levenburg Marquardtアルゴリズムを用いて、フィッティングする。
本開示による生化学IC50アッセイ(IC50範囲)における化合物の活性は、以下に従って、以下の表1〜4に報告する:
「−」:>10μM;「+」:2〜10μM;「++」:0.2〜2μM;「+++」:0.05〜0.2μM;「++++」:0.001〜0.05μM。
実施例1−1.N−[2−(4−[3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]−2,5−ジフルオロフェニル)エチル]−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド
Figure 2021534122
ステップ1.1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸
N,N−ジメチルホルムアミド(80mL)中の1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル(3.00g、17.0mmol)の0℃の攪拌溶液に、水素化ナトリウム(2.04g、51.1mmol、60% 分散)を加えた。得られた溶液を0℃で1時間攪拌した。ヨードエタン(2.73mL、34.1mmol)を0℃で加えた。得られた溶液を室温(25℃)で10時間攪拌した。反応物を10mLの水で急冷した。0.5時間攪拌後、溶液のpH値を、塩酸(3N)で7〜8に調整した。得られた混合物を酢酸エチル(6×50mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で濃縮し、1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸を黄色固体として得、さらに精製せずに続けた。LCMS:(ESI,m/z):191[M+H]
ステップ2.ホルミル(ビニル)カルバミン酸ベンジル
テトラヒドロフラン(2L)中のN−ビニルホルムアミド(100g、1.41mol)の0℃の攪拌溶液に、クロロギ酸ベンジル(220mL、1.54mol)を加えた。得られた溶液を、氷/塩浴中で、0℃で30分間攪拌した。得られた溶液を、温度を25℃に維持しながらさらに2時間攪拌した後、NHCl(飽和;500mL)を加えて急冷した。得られた混合物を酢酸エチル(4×500mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で濃縮し、ホルミル(ビニル)カルバミン酸ベンジルを淡黄色油として得た。LCMS:(ESI,m/z):206[M+H]
ステップ3.ビニルカルバミン酸ベンジル
水(1L)中の水酸化ナトリウム(800g、20.0mol)の溶液を、テトラヒドロフラン(1L)中のホルミル(ビニル)カルバミン酸ベンジル(166g、808mmol)の攪拌溶液に加えた。得られた溶液を25℃で3時間攪拌した後、溶媒を真空下で除去した。得られた残渣を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で濃縮し、残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1/10の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、ビニルカルバミン酸ベンジルを淡黄色固体として得た。LCMS:(ESI,m/z):178[M+H]
ステップ4.(2−(トリフルオロ−λ4−ボラネイル)エチル)カルバミン酸、カリウム塩ベンジル
テトラヒドロフラン(500mL、6.17mol)中の2,5−ジメチルヘキサ−2,4−ジエン(88.5mL、0.622mol)の窒素下の溶液に、BH(313mL、THF中で1M)の溶液を0℃で加えた。得られた溶液を、水/氷浴中で、0℃で3.5時間攪拌した。その後、ビニルカルバミン酸ベンジル(20.0g、113mmol)を、温度を0℃に維持しながら混合物に加えた。得られた溶液を25℃に温めて、2時間攪拌し、氷浴中で冷却した後、HO(35mL)を慎重に加えた。25℃でさらに2時間後、水中のホルムアルデヒド(15mL、37%)の溶液を加えた。その後、得られた混合物を25℃で一晩攪拌した。反応物をブラインで急冷し、得られた混合物を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で濃縮した。残渣に、アセトン(500mL)、水(100mL)及びKHF(220g、2.82mol)を加えた。混合物を25℃でさらに4時間攪拌した。溶媒を真空下で除去した。その後、残渣を熱アセトン(500mL)で抽出した。不溶性塩を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。粗の化合物を、熱アセトンに溶解し、EtO(350mL)中に沈殿することによって精製し、(2−(トリフルオロ−λ4−ボラネイル)エチル)カルバミン酸ベンジル、カリウム塩を白色固体として得た。HRMS(ESI−、m/z):212[M−K
ステップ5.3−(4−ブロモ−2,5−ジフルオロフェニル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル
トルエン(500mL)中の1,4−ジブロモ−2,5−ジフルオロベンゼン(15.0g、55.0mmol)、3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル(10.6g、49.9mmol)、Pd(dba).CHCl(2.59g、2.50mmol)、XantPhos(2.89g、5.00mmol)、及びtert−ブトキシドナトリウム(9.60g、99.9mmol)の窒素下の混合物を70℃で45分間攪拌した。25℃に冷却後、得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1:10の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、3−(4−ブロモ−2,5−ジフルオロフェニル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルを淡黄色油として得た。LCMS:(ESI,m/z):403、405[M+H]
ステップ6.3−[4−(2−[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]エチル)−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル
3−(4−ブロモ−2,5−ジフルオロフェニル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル(14.0g、34.7mmol)、(2−(トリフルオロ−λ4−ボラネイル)エチル)カルバミン酸ベンジル、カリウム塩(10.9g、38.2mmol)、Pd(dppf)Cl(2.55g、3.49mmol)、RuPhos(3.25g、6.96mmol)、CsCO(22.7g、69.7mmol)、トルエン(500mL)及び水(100mL)の窒素下の混合物を100℃で3時間攪拌した。25℃に冷却後、得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1:5の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、3−[4−(2−[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]エチル)−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルを黄色油として得た。LCMS:(ESI,m/z):502[M+H]
ステップ7.3−[4−(2−アミノエチル)−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル
3−[4−(2−[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]エチル)−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル(12.0g、23.9mmol)、パラジウム炭素(12.0g、10%)、及び酢酸エチル(500mL)の混合物を、水素雰囲気(バルーン)下で、20℃で1時間攪拌した。水素雰囲気を窒素でパージし、固体を、セライト上で濾過して除去した。濾液を真空下で濃縮し、残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10:1ジクロロメタン/メタノールで溶出)で精製し、3−[4−(2−アミノエチル)−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルを淡黄色油として得た。LCMS:(ESI,m/z):368[M+H]
ステップ8.3−[4−[2−([1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ホルムアミド)エチル]−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル
ジクロロメタン(8mL)中の1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(60mg、0.32mmol)、3−[4−(2−アミノエチル)−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル(116mg、0.320mmol)、HOBt(51mg、0.38mmol)、EDCI(86mg、0.450mmol)及びDIEA(0.100mL、0.630mmol)の溶液を、油浴中で、40℃で2時間攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1/1の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製した。収集した分画を組み合わせて、真空下で濃縮し、3−[4−[2−([1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ホルムアミド)エチル]−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルを白色固体として得た。LCMS:(ESI,m/z):540[M+H]
ステップ9.N−[2−(4−[3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]−2,5−ジフルオロフェニル)エチル]−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド
ジクロロメタン(5mL)中の3−[4−[2−([1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル]ホルムアミド)エチル]−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル(50mg、0.090mmol)及びトリフルオロ酢酸(1mL)の溶液を25℃で30分間攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、残渣を得、これをNHの溶液(2mL、MeOH中で7M)で処理した。得られた溶液を0.5時間攪拌した後、真空下で濃縮し、残渣を得、これを分取HPLC(カラム:XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5μm、19mm×150mm;移動相、A:水(10mmol NHHCOを含有する)及びB:MeCN(7分間にわたって、18%から最大で38%);流量:30mL/分;検出器:254&220nm)で精製し、N−[2−(4−[3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]−2,5−ジフルオロフェニル)エチル]−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミドを白色固体として得た。
H−NMR(CDOD,400MHz)δ(ppm):8.66(s,1H),8.36(s,1H),7.52(d,J=3.6Hz,1H),7.01−6.96(m,1H),6.66(dd,J=11.6,7.6Hz,1H),6.59(d,J=3.6Hz,1H),4.36(q,J=7.2Hz,2H),3.63−3.56(m,4H),3.23-3.20(m,2H),2.91-2.87(m,4H),2.02−1.97(m,2H),1.93−1.84(m,2H),1.45(t,J=7.2Hz,3H)。LCMS(ES、m/z):440[M+H]
表1の化合物は、実施例1−1に記載の方法を用いて調製することができる。
Figure 2021534122
Figure 2021534122
Figure 2021534122
Figure 2021534122
Figure 2021534122
実施例2−1及び2−2.N−[(2S)−2−[2,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]プロピル]−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド及びN−[(2R)−2−[2,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]プロピル]−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド
Figure 2021534122
ステップ1.4−(4−ブロモ−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
トルエン(100mL)中の1,4−ジブロモ−2,5−ジフルオロベンゼン(2.97g、10.9mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.86g、9.99mmol)、Pd(dba).CHCl(0.518g、0.500mmol)、XantPhos(0.579g、1.00mmol)、及びt−BuONa(1.92g、20.0mmol)の混合物を、窒素下で、70℃で1時間攪拌した。室温(25℃)に冷却後、得られた混合物をHO(50mL)で希釈した後、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で残渣に濃縮し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1/100〜1/6の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、4−(4−ブロモ−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを淡黄色固体として得た。LCMS(ESI,m/z):377[M+H]
ステップ2.4−(4−アセチル−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
トルエン(100mL)中の4−(4−ブロモ−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.30g、6.10mmol)、Pd(dppf)Cl(1.23g、1.68mmol)、DIEA(3.71mL、22.4mmol)、及びトリブチル(1−エトキシエテニル)スタンナン(1.23g、3.41mmol)の溶液を、窒素下で、80℃で18時間攪拌した。室温(25℃)に冷却後、得られた混合物をHO(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×40mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で残渣に濃縮し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1/100〜1/2の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、4−(4−アセチル−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た。LCMS(ESI,m/z):341[M+H]
ステップ3.4−[4−(1−シアノエチル)−2,5−ジフルオロフェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
tert−ブタノール(20mL)及びエチレングリコールジメチルエーテル(20mL)中の4−(4−アセチル−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.70g、4.99mmol)、t−BuOK(1.40g、12.5mmol)及びTOSMIC(1.46g、7.49mmol)の溶液を90℃で18時間攪拌した。室温(25℃)に冷却後、得られた混合物をHO(10mL)で希釈した後、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で残渣に濃縮し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1/100〜1/5の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、4−[4−(1−シアノエチル)−2,5−ジフルオロフェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを黄色油として得た。LCMS(ESI,m/z):352[M+H]
ステップ4.4−[4−(1−アミノプロパン−2−イル)−2,5−ジフルオロフェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
メタノール(20mL)中のNH(7M)の溶液を、メタノール(20mL)中の4−[4−(1−シアノエチル)−2,5−ジフルオロフェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(800mg、2.28mmol)の攪拌溶液に加えた。この溶液を窒素下に置き、これに、ラニーニッケル(湿)(800mg)を加えた。得られた混合物を、水素雰囲気(バルーン)下で、25℃で2時間攪拌した。固体をセライト上で濾過によって除去し、濾液を真空下で残渣に濃縮し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10/1 ジクロロメタン/メタノールで溶出)で精製し、4−[4−(1−アミノプロパン−2−イル)−2,5−ジフルオロフェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを黄色油として得た。LCMS(ESI,m/z):356[M+H]
ステップ5.(S)−4−(4−(1−(1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド)プロパン−2−イル)−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル、及び(R)−4−(4−(1−(1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド)プロパン−2−イル)−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の4−[4−(1−アミノプロパン−2−イル)−2,5−ジフルオロフェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.150g、0.420mmol)、1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(上で記載した合成;0.080g、0.420mmol)、EDCI(0.097g、0.510mmol)、HOBt(0.068g、0.500mmol)、及びDIEA(0.210mL、1.26mMol)の溶液を25℃で18時間攪拌した。得られた混合物をHO(10mL)で希釈した後、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で残渣に濃縮し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1/1の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、4−(4−(1−(1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド)プロパン−2−イル)−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルのラセミ混合物を得た。ラセミ生成物を、キラル分取HPLC(カラム、キラルARTセルロース−SB、2×25cm、5um;移動相、A:ヘキサン、及びB:EtOH(30分間で30%保持);流量:20mL/分;検出器:220/254nm;RT1:10.28分間;RT2:12.26分間)によって、その個々のエナンチオマーに分離した。第1の溶出異性体による分画(RT:10.28分)を収集し、真空下で濃縮し、(S)−4−(4−(1−(1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド)プロパン−2−イル)−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを白色油として得た。第2の溶出異性体による分画(RT:12.26分)を収集し、真空下で濃縮し、(R)−4−(4−(1−(1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド)プロパン−2−イル)−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを白色油として得た。LCMS(ESI,m/z):528[M+H]
ステップ6.N−[(2S)−2−[2,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]プロピル]−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド
ジクロロメタン(4mL)中の(S)−4−(4−(1−(1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド)プロパン−2−イル)−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.050g、0.090mmol)及びトリフルオロ酢酸(1mL)の溶液を25℃で30分間攪拌した。得られた混合物を真空下で残渣に濃縮し、DCM(5mL)中に取り込んだ。pH値を、MeOH中のNH(7M)の溶液で8に調整し、得られた混合物を真空下で残渣に濃縮し、これを分取HPLC(カラム:XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5μm、19mm×150mm;移動相、A:水(10mmol NHHCOを含有する)及びB:MeCN(7分間にわたって、30%から最大で47%);流量:20mL/分;検出器:254&220nm)で精製し、N−[(2S)−2−[2,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]プロピル]−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミドを黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl3,400MHz)δ(ppm):8.60(s,1H),8.26(s,1H),7.29(d,J=3.6Hz,1H),6.93(dd,J=12.8,6.8Hz,1H),6.63(dd,J=11.6,7.6Hz,1H),6.52(d,J=3.6Hz,1H),6.07(br s,1H),4.38−4.33(m,2H),3.84-3.77(m,1H),3.54−3.47(m,1H),3.40−3.34(m,1H),3.07−3.05(m,8H),1.48(d,J=7.2Hz,3H),1.32(d,J=6.8Hz,3H)。LCMS(ESI,m/z):428[M+H]
ステップ7.N−[(2R)−2−[2,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]プロピル]−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド
ジクロロメタン(4mL)中の(R)−4−(4−(1−(1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド)プロパン−2−イル)−2,5−ジフルオロフェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.050g、0.090mmol)及びトリフルオロ酢酸(1mL)の溶液を25℃で30分間攪拌した。得られた混合物を真空下で溶液に濃縮し、これをDCM(5mL)で希釈した。溶液のpH値を、MeOH中のNH(7M)の溶液で8に調整した。得られた混合物を真空下で残渣に濃縮し、これを分取HPLC(カラム:XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5μm、19mm×150mm;移動相、A:水(10mmol NHHCOを含有する)及びB:MeCN(7分間にわたって、30%から最大で47%);流量:20mL/分;検出器:254&220nm)で精製し、N−[(2R)−2−[2,5−ジフルオロ−4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]プロピル]−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミドを黄色固体として得た。
H−NMR(CDOD,400MHz)δ(ppm):8.60(s,1H),8.31(s,1H),7.51(d,J=3.6Hz,1H),6.93(dd,J=13.2、6.8Hz,1H),6.74(dd,J=12.0,7.2Hz,1H),6.57(d,J=3.6Hz,1H),4.35(q,J=7.2Hz、2H),3.63-3.60(m,1H),3.58−3.43(m,2H),3.04−3.02(m,8H),1.44(d,J=7.2Hz,3H),1.30(d,J=8.0Hz,3H)。LCMS(ESI,m/z):428[M+H]
表2の化合物は、実施例2−1及び2−2に記載の方法を用いて調製することができる。
Figure 2021534122
Figure 2021534122
実施例3−1.3−クロロ−1−エチル−N−[2−[4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド
Figure 2021534122
ステップ1.1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸
N,N−ジメチルホルムアミド(80mL)中の1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸メチル(3.00g、17.0mmol)の0℃の攪拌溶液に、水素化ナトリウム(2.04g、51.1mmol、60% 分散)を加えた。得られた溶液を0℃で1時間攪拌した。その後、ヨードエタン(2.73mL、34.1mmol)を0℃で加え、得られた溶液を室温(25℃)で10時間攪拌した。反応物を水(10mL)で慎重に急冷した。0.5時間攪拌後、溶液のpH値を塩酸(3N)で7〜8に調整した。得られた混合物を酢酸エチル(6×50mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、ブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で濃縮し、1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸を黄色固体として得た。LCMS:(ESI,m/z):191[M+H]
ステップ2.3−クロロ−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(190mg、1.00mmol)及びNCS(147mg、1.10mmol)の溶液を20℃で18時間攪拌した。得られた溶液を30mLのHOで希釈した後、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で濃縮し、残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1/1の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、3−クロロ−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸を淡黄色油として得た。LCMS(ESI,m/z):225、227[M+H]
ステップ3.4−[4−(シアノメチル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
2−(4−ブロモフェニル)アセトニトリル(5.00g、25.6mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(7.16g、38.5mmol)、Pd(OAc)(1.15g、5.13mmol)、XPhos(4.89g、10.0mmol)、CsCO(25.1g、76.9mmol)及びトルエン(100mL)を窒素雰囲気下で組み合わせた。得られた溶液を100℃で18時間攪拌した。20℃に冷却後、固体を濾過によって除去し、得られた濾液を真空下で濃縮し、残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1/2の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、4−[4−(シアノメチル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た。LCMS(ESI,m/z):302[M+H]
ステップ4.4−[4−(2−アミノエチル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
BH(20mL、THF中で1M)の溶液を、THF(100mL)中の4−[4−(シアノメチル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.80g、5.98mmol)の窒素下の攪拌溶液に加えた。得られた溶液を20℃で2時間攪拌した後、メタノールを加えて急冷した。得られた溶液を80℃で2時間攪拌した。20℃に冷却後、反応混合物を真空下で濃縮し、残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2/1の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、4−[4−(2−アミノエチル)フェニル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを黒色固体として得た。LCMS(ESI,m/z):306[M+H]
ステップ5.4−(4−(2−(3−クロロ−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド)エチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
3−クロロ−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボン酸(100mg、0.444mmol)、4−(4−(2−アミノエチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(163mg、0.530mmol)、EDCI(110mg、0.570mmol)、HOBt(73.0mg、0.540mmol)、及びDIEA(0.150mL、0.890mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に組み合わせて、20℃で18時間攪拌した。得られた溶液をHO(50mL)で希釈した後、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で濃縮し、残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1/1の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、4−(4−(2−(3−クロロ−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド)エチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを淡黄色油として得た。LCMS(ESI,m/z):512、514[M+H]
ステップ6.3−クロロ−1−エチル−N−[2−[4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド
ジクロロメタン(4mL)中の4−(4−(2−(3−クロロ−1−エチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミド)エチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(80.0mg、0.156mmol)、及びトリフルオロ酢酸(1mL)の溶液を20℃で30分間攪拌した。得られた混合物を真空下で残渣に濃縮し、これを分取HPLC(カラム名:XBridge分取C18 OBDカラム、150mm*19mm、5um;移動相、A:水(10mmol/L NHHCOを含有する)及びB:MeCN(8分間にわたって、21%から最大で46%);検出器:UV 220&254nm)で精製し、3−クロロ−1−エチル−N−[2−[4−(ピペラジン−1−イル)フェニル]エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−カルボキサミドを白色固体として得た。
H−NMR(CDOD,300MHz)δ(ppm):8.77(s,1H),8.38(s,1H),7.62(s,1H),7.19(d,J=8.4Hz,2H),6.96(d,J=8.1Hz,2H),4.37(q,J=7.2Hz,2H),3.62(t,J=7.2Hz,2H),3.13−3.11(m,4H),3.03−3.00(m,4H),2.89(t,J=7.2Hz,2H),1.47(t,J=7.2Hz,3H)。LCMS(ESI,m/z):412、414[M+H]
表3の化合物は、実施例3−1に記載の方法を用いて調製することができる。
Figure 2021534122
Figure 2021534122
実施例4−1:N−[2−(4−[3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]−2,5−ジフルオロフェニル)エチル]−7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボキサミド
Figure 2021534122
ステップ1.3−クロロ−7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン
N,N−ジメチルホルムアミド(8mL)中の3−クロロ−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(0.300g、1.95mmol)の攪拌溶液に、水素化ナトリウム(0.197g、4.92mmol;60% 分散)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で30分間攪拌した。これに、ヨードエタン(1.88mL、2.35mmol)を加えた。得られた溶液を25℃で2時間攪拌した。その後、反応物を、NHCl(飽和;20mL)を加えて急冷した後、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で残渣に濃縮し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1/1の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、3−クロロ−7−7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジンを黄色油として得た。LCMS(ESI,m/z):182,184[M+H]
ステップ2.7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボン酸メチル
50mLの圧力反応器に、3−クロロ−7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン(0.110g、0.604mmol)、Pd(dppf)Cl(0.044g、0.060mmol)、TEA(1mL)、及びメタノール(20mL)の混合物を加えた。得られた溶液を、CO雰囲気(50atm)下で、油浴で、120℃で14時間攪拌した。25℃に冷却後、得られた混合物を真空下で残渣に濃縮し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1/20−1/1の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボン酸メチルを黄色固体として得た。LCMS(ESI,m/z):206[M+H]
ステップ3.7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボン酸
水(5mL)中の水酸化ナトリウム(0.098g、2.45mmol)の溶液を、メタノール(5mL)中の7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボン酸メチル(0.100g、0.488mmol)の攪拌溶液に加えた。得られた溶液を25℃で18時間攪拌した。溶液のpH値を塩酸(1N)で6に調整した後、真空下で残渣に濃縮し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10/1のジクロロメタン/メタノールで溶出)で精製し、7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボン酸を黄色固体として得た。LCMS(ESI,m/z):192[M+H]
ステップ4.3−[4−(2−[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]エチル)−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル
3−(4−ブロモ−2,5−ジフルオロフェニル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル(14.0g、34.7mmol)、ベンジル(2−(トリフルオロ−λ4−ボラネイル)エチル)カルバミン酸、カリウム塩(10.9g、38.2mmol)、Pd(dppf)Cl(2.55g、3.49mmol)、RuPhos(3.25g、6.96mmol)、CsCO(22.7g、69.7mmol)、トルエン(500mL)、及び水(100mL)の窒素下の混合物を100℃で3時間攪拌した。25℃に冷却後、得られた混合物を真空下で残渣に濃縮し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1:5の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、3−[4−(2−[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]エチル)−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルを黄色油として得た。LCMS:(ESI,m/z):502[M+H]
ステップ5.3−[4−(2−アミノエチル)−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル
酢酸エチル(500mL)中の3−[4−(2−[[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ]エチル)−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル(12.0g、23.9mmol)及びパラジウム炭素(12.0g、10%)の混合物を、水素雰囲気(バルーン)下で、20℃で1時間攪拌した。固体をセライト上で濾過によって除去し、濾液を真空下で残渣に濃縮し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10:1のジクロロメタン/メタノールで溶出)で精製し、3−[4−(2−アミノエチル)−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルを淡黄色油として得た。LCMS:(ESI,m/z):368[M+H]
ステップ6.3−[4−[2−([7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル]ホルムアミド)エチル]−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル
N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中の7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボン酸(0.30g、0.159mmol)、3−[4−(2−アミノエチル)−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル(0.070g、0.190mmol)、EDCI(0.039g、0.200mmol)、HOBT(0.026g、0.190mmol)、及びDIEA(0.130mL、0.320mmol)の溶液を25℃で18時間攪拌した。得られた混合物をHO(10mL)で希釈した後、酢酸エチル(3×20mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、真空下で残渣に濃縮し、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1/10〜1/1の酢酸エチル/石油エーテルで溶出)で精製し、3−[4−[2−([7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル]ホルムアミド)エチル]−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチルを白色固体として得た。LCMS(ESI,m/z):541[M+H]
ステップ7.N−[2−(4−[3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]−2,5−ジフルオロフェニル)エチル]−7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボキサミド
ジクロロメタン(5mL)中の3−[4−[2−([7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−イル]ホルムアミド)エチル]−2,5−ジフルオロフェニル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸tert−ブチル(0.022mg、0.041mmol)及びトリフルオロ酢酸(1mL)の溶液を20℃で30分間攪拌した。得られた混合物を真空下で残渣に濃縮し、これをDCM(5mL)中に取り込んだ。pH値をMeOH中のNH(7M)の溶液で8に調整し、得られた混合物を真空下で残渣に濃縮し、これを分取HPLC(カラム:XBridge BEH C18 OBD分取カラム、130Å、5μm、19mm×150mm;移動相、A:水(0.05% NHOを含有する)及びB:MeCN(8分間にわたって、30%から最大で45%);流量:20mL/分;検出器:254&220nm)で精製し、N−[2−(4−[3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]−2,5−ジフルオロフェニル)エチル]−7−エチル−7H−ピロロ[2,3−c]ピリダジン−3−カルボキサミドを白色固体として得た。
H−NMR(CDOD,300MHz)δ(ppm):8.43(s,1H),7.86(d,J=3.6Hz,1H),7.01−6.94(m,1H),6.71(d,J=3.3Hz,1H),6.66−6.59(m,1H),4.54(q,J=7.2Hz,2H),3.70−3.64(m,2H),3.56−3.53(m,2H),3.29− 3.17(m,2H),2.93−2.84(m,4H),2.04−1.96(m,2H),1.87−1.78(m,2H),1.58−1.46(t,J=7.2Hz,3H)。LCMS(ES,m/z):441[M+H]
表4の化合物は、実施例2−1、2−2、及び4−1に記載の方法を用いて調製することができる。
Figure 2021534122
Figure 2021534122
Figure 2021534122
表4の化合物は、実施例2−1、2−2、及び4−1に記載の方法を用いて調製することができる。
Figure 2021534122
Figure 2021534122
Figure 2021534122
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
式(I)の化合物:
Figure 2021534122
または、その薬学的に許容され得る形態であって、
式中:
Xは、NまたはC(R’)から選択され;
R’は、水素、重水素、及びCH から選択され;
Yは、C(R)であり;
Rは、水素、NH 、及びC1−C4アルキル基から選択され;
は、Rx、水素、C1−C5直鎖及びC3−C5分枝アルキル基から選択され、式中、前記アルキル基は、1つ以上のRxで、任意選択で置換され;
Rxは、USP28及び/またはUSP25生化学分析において活性を呈する小親油性及び/または電子求引性基から選択され、
は、水素及びハロゲンから選択され;
、R 、及びR 4’ は各々独立して、水素、及びC1−C4アルキル基から選択され;
は、6〜8員の複素環から選択され;
は、水素、重水素、ハロゲン、C1−C4アルキル、及び−CNから選択され;かつ
nは、0、1、または2である、前記化合物またはその薬学的に許容され得る前記形態。
(項目2)
Xが、C(R’)であり;
R’が、水素及び重水素から選択され;
Rが、NH であり;
、R 、R 、R 、及びR 4’ が、水素であり;
が、6員の複素環から選択され、
nが、0である、項目1に記載の化合物。
(項目3)
Xが、C(R’)であり;
R’が、水素及び重水素から選択され;
Rが、水素であり;
が、1つから3つのRxで、任意選択で置換されたC1−C3直鎖アルキル基から選択され;
Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;
及びR が、水素であり;
、及びR 4’ が、水素及びCH から選択され;
が、6〜8員の複素環から選択され;
が、水素、重水素、及びハロゲンから選択され;
nが、0、1、または2である、項目1に記載の化合物。
(項目4)
Xが、C(R’)であり;
R’が、水素から選択され;
Rが、水素であり;
が、1つから3つのRxで、任意選択で置換されたメチル及びエチル基から選択され;
Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;
及びR が、水素であり;
、及びR 4’ が、水素及びCH から選択され;
が、6〜8員の複素環から選択され;
は、水素及びハロゲンから選択され;
nが、0、1、または2である、項目1に記載の化合物。
(項目5)
Xが、C(R’)であり;
R’が、水素及び重水素から選択され;
Rが、水素であり;
が、1つから3つのRxで、任意選択で置換されたC3−C4分枝アルキル基から選択され;
Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;
及びR が、水素であり;
、及びR 4’ が、水素及びCH から選択され;
が、6〜8員の複素環から選択され;
が、水素、重水素、及びハロゲンから選択され;
nが、0、1、または2である、項目1に記載の化合物。
(項目6)
Xが、C(R’)であり;
R’が、水素から選択され;
Rが、水素であり;
が、1つから3つのRxで、任意選択で置換されたC3−C4分枝アルキル基から選択され;
Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;
及びR が、水素であり;
、及びR 4’ が、水素から選択され;
が、6〜8員の複素環から選択され;
が、水素、及びハロゲンから選択され;
nが、0、1、または2である、項目1に記載の化合物。
(項目7)
Xが、C(R’)であり;
R’が、水素から選択され;
Rが、水素であり;
が、水素であり;
が、ハロゲンであり;
が、水素であり;
、及びR 4’ が、水素から選択され;
が、6〜8員の複素環から選択され;
が、水素、及びハロゲンから選択され;
nが、0、1、または2である、項目1に記載の化合物。
(項目8)
Xが、C(R’)であり;
R’が、水素から選択され;
Rが、水素であり;
が、1つから3つのRxで、任意選択で置換された水素、及びC1−C3直鎖アルキル基から選択され;
Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;
が、ハロゲンであり;
が、水素であり;
、及びR 4’ が、水素から選択され;
が、6〜8員の複素環から選択され;
が、水素、及びハロゲンから選択され;
nが、0、1、または2である、項目1に記載の化合物。
(項目9)
Xが、Nであり;
Rが、水素であり;
が、1つから3つのRxで、任意選択で置換された水素、及びC1−C3直鎖アルキル基から選択され;
Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;
が、水素であり;
が、水素であり;
、及びR 4’ が、水素及びCH から選択され;
が、6〜8員の複素環から選択され;
が、水素、及びハロゲンから選択され;
nが、0、1、または2である、項目1に記載の化合物。
(項目10)
が、2つの窒素を有する6〜8員の複素環から選択される、項目1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
(項目11)
前記ハロゲンが、F及びClから選択される、項目1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
(項目12)
前記化合物が、
a.本明細書の実施例A−1(a)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、0.001〜10マイクロモルのIC 50 を有するUSP28阻害物質化合物;及び/または
b.本明細書の実施例A−1(b)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、0.001〜10マイクロモルのIC 50 を有するUSP28阻害物質化合物;及び/または
c.本明細書の実施例A−2に記載されるUSP25のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、0.001〜10マイクロモルのIC 50 を有するUSP25阻害物質化合物
である、項目1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
(項目13)
前記化合物が、
a.本明細書の実施例A−1(a)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、0.001〜2マイクロモルのIC 50 を有するUSP28阻害物質化合物である;及び/または
b.本明細書の実施例A−1(b)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、0.001〜2マイクロモルのIC 50 を有するUSP28阻害物質化合物である;及び/または
項目12のいずれか1項に記載の化合物。
(項目14)
本明細書の実施例A−2に記載されるUSP25のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、0.001〜2マイクロモルのIC 50 を有するUSP25阻害物質化合物。
(項目15)
以下から選択される、項目1に記載の化合物:
Figure 2021534122
Figure 2021534122
Figure 2021534122
Figure 2021534122
(項目16)
項目1〜15のいずれか1項に記載の少なくとも1つの化合物、及び生物学的に許容され得る担体を含む、組成物。

Claims (16)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2021534122
    または、その薬学的に許容され得る形態であって、
    式中:
    Xは、NまたはC(R’)から選択され;
    R’は、水素、重水素、及びCHから選択され;
    Yは、C(R)であり;
    Rは、水素、NH、及びC1−C4アルキル基から選択され;
    は、Rx、水素、C1−C5直鎖及びC3−C5分枝アルキル基から選択され、式中、前記アルキル基は、1つ以上のRxで、任意選択で置換され;
    Rxは、USP28及び/またはUSP25生化学分析において活性を呈する小親油性及び/または電子求引性基から選択され、
    は、水素及びハロゲンから選択され;
    、R、及びR4’は各々独立して、水素、及びC1−C4アルキル基から選択され;
    は、6〜8員の複素環から選択され;
    は、水素、重水素、ハロゲン、C1−C4アルキル、及び−CNから選択され;かつ
    nは、0、1、または2である、前記化合物またはその薬学的に許容され得る前記形態。
  2. Xが、C(R’)であり;
    R’が、水素及び重水素から選択され;
    Rが、NHであり;
    、R、R、R、及びR4’が、水素であり;
    が、6員の複素環から選択され、
    nが、0である、請求項1に記載の化合物。
  3. Xが、C(R’)であり;
    R’が、水素及び重水素から選択され;
    Rが、水素であり;
    が、1つから3つのRxで、任意選択で置換されたC1−C3直鎖アルキル基から選択され;
    Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;
    及びRが、水素であり;
    、及びR4’が、水素及びCHから選択され;
    が、6〜8員の複素環から選択され;
    が、水素、重水素、及びハロゲンから選択され;
    nが、0、1、または2である、請求項1に記載の化合物。
  4. Xが、C(R’)であり;
    R’が、水素から選択され;
    Rが、水素であり;
    が、1つから3つのRxで、任意選択で置換されたメチル及びエチル基から選択され;
    Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;
    及びRが、水素であり;
    、及びR4’が、水素及びCHから選択され;
    が、6〜8員の複素環から選択され;
    は、水素及びハロゲンから選択され;
    nが、0、1、または2である、請求項1に記載の化合物。
  5. Xが、C(R’)であり;
    R’が、水素及び重水素から選択され;
    Rが、水素であり;
    が、1つから3つのRxで、任意選択で置換されたC3−C4分枝アルキル基から選択され;
    Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;
    及びRが、水素であり;
    、及びR4’が、水素及びCHから選択され;
    が、6〜8員の複素環から選択され;
    が、水素、重水素、及びハロゲンから選択され;
    nが、0、1、または2である、請求項1に記載の化合物。
  6. Xが、C(R’)であり;
    R’が、水素から選択され;
    Rが、水素であり;
    が、1つから3つのRxで、任意選択で置換されたC3−C4分枝アルキル基から選択され;
    Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;
    及びRが、水素であり;
    、及びR4’が、水素から選択され;
    が、6〜8員の複素環から選択され;
    が、水素、及びハロゲンから選択され;
    nが、0、1、または2である、請求項1に記載の化合物。
  7. Xが、C(R’)であり;
    R’が、水素から選択され;
    Rが、水素であり;
    が、水素であり;
    が、ハロゲンであり;
    が、水素であり;
    、及びR4’が、水素から選択され;
    が、6〜8員の複素環から選択され;
    が、水素、及びハロゲンから選択され;
    nが、0、1、または2である、請求項1に記載の化合物。
  8. Xが、C(R’)であり;
    R’が、水素から選択され;
    Rが、水素であり;
    が、1つから3つのRxで、任意選択で置換された水素、及びC1−C3直鎖アルキル基から選択され;
    Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;
    が、ハロゲンであり;
    が、水素であり;
    、及びR4’が、水素から選択され;
    が、6〜8員の複素環から選択され;
    が、水素、及びハロゲンから選択され;
    nが、0、1、または2である、請求項1に記載の化合物。
  9. Xが、Nであり;
    Rが、水素であり;
    が、1つから3つのRxで、任意選択で置換された水素、及びC1−C3直鎖アルキル基から選択され;
    Rxが、ハロゲン、及び−OHから選択され;
    が、水素であり;
    が、水素であり;
    、及びR4’が、水素及びCHから選択され;
    が、6〜8員の複素環から選択され;
    が、水素、及びハロゲンから選択され;
    nが、0、1、または2である、請求項1に記載の化合物。
  10. が、2つの窒素を有する6〜8員の複素環から選択される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  11. 前記ハロゲンが、F及びClから選択される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  12. 前記化合物が、
    a.本明細書の実施例A−1(a)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、0.001〜10マイクロモルのIC50を有するUSP28阻害物質化合物;及び/または
    b.本明細書の実施例A−1(b)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、0.001〜10マイクロモルのIC50を有するUSP28阻害物質化合物;及び/または
    c.本明細書の実施例A−2に記載されるUSP25のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、0.001〜10マイクロモルのIC50を有するUSP25阻害物質化合物
    である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
  13. 前記化合物が、
    a.本明細書の実施例A−1(a)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、0.001〜2マイクロモルのIC50を有するUSP28阻害物質化合物である;及び/または
    b.本明細書の実施例A−1(b)に記載されるUSP28のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、0.001〜2マイクロモルのIC50を有するUSP28阻害物質化合物である;及び/または
    請求項12のいずれか1項に記載の化合物。
  14. 本明細書の実施例A−2に記載されるUSP25のユビキチン−ローダミン110アッセイにおいて、0.001〜2マイクロモルのIC50を有するUSP25阻害物質化合物。
  15. 以下から選択される、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2021534122
    Figure 2021534122
    Figure 2021534122
    Figure 2021534122
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の少なくとも1つの化合物、及び生物学的に許容され得る担体を含む、組成物。
JP2021506756A 2018-08-09 2019-08-08 脱ユビキチン化酵素usp25及びusp28の阻害 Pending JP2021534122A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201862716738P 2018-08-09 2018-08-09
US62/716,738 2018-08-09
PCT/US2019/045734 WO2020033709A1 (en) 2018-08-09 2019-08-08 Inhibiting deubiquitinase usp25 and usp28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021534122A true JP2021534122A (ja) 2021-12-09

Family

ID=67766335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021506756A Pending JP2021534122A (ja) 2018-08-09 2019-08-08 脱ユビキチン化酵素usp25及びusp28の阻害

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20210179628A1 (ja)
EP (1) EP3833441A1 (ja)
JP (1) JP2021534122A (ja)
CN (1) CN112823037B (ja)
WO (1) WO2020033709A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023208174A1 (zh) * 2022-04-28 2023-11-02 杭州普济远成生物医药科技有限公司 去泛素化酶抑制剂及其应用
CN116444517B (zh) * 2023-03-27 2024-06-21 苏州大学 一种羧酰胺类化合物及其在制备去泛素化酶usp28抑制剂中的应用

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201416754D0 (en) * 2014-09-23 2014-11-05 Mission Therapeutics Ltd Novel compounds
GB201522267D0 (en) * 2015-12-17 2016-02-03 Mission Therapeutics Ltd Novel compounds
US10913753B2 (en) * 2016-02-12 2021-02-09 Valo Early Discovery, Inc. Thienopyridine carboxamides as ubiquitin-specific protease inhibitors
WO2017139779A1 (en) * 2016-02-12 2017-08-17 Forma Therapeutics, Inc. Thienopyrazine carboxamides as ubiquitin-specific protease inhibitors

Also Published As

Publication number Publication date
US20210179628A1 (en) 2021-06-17
CN112823037A (zh) 2021-05-18
CN112823037B (zh) 2023-12-19
WO2020033709A1 (en) 2020-02-13
EP3833441A1 (en) 2021-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9890168B2 (en) 2,4-disubstituted 7H-pyrrolo[2,3-d]pyrimidine derivative, preparation method and medicinal use thereof
US8513234B2 (en) HIV integrase inhibitors
JP7017801B2 (ja) Creb結合タンパク質(cbp)の阻害
WO2005085252A1 (en) Imidazo ‘1,2-a’ pyrazine compounds which interact with protein kinases
US20180186771A1 (en) Indolizine compounds, a process for their preparation and pharmaceutical compositions containing them
RU2764980C2 (ru) Бициклические амины в качестве новых ингибиторов jak-киназы
AU2004279553B2 (en) Certain substituted spirocyclic lactams and use thereof as pharmaceuticals
AU2018208516B2 (en) Novel amino-imidazopyridine derivatives as Janus kinase inhibitors and pharmaceutical use thereof
CN116546985A (zh) 吡啶并嘧啶类衍生物及其制备方法和用途
JP2021534122A (ja) 脱ユビキチン化酵素usp25及びusp28の阻害
CA3222404A1 (en) Heterocyclic jak inhibitor
JP2006515018A (ja) ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−カルボン酸誘導体類、それらの製造及び医薬剤としての使用
JP2008518883A (ja) タンパク質キナーゼ阻害剤として有用な6−(2−アルキル−フェニル)−ピリド[2,3−d]ピリミジン
WO2017070135A1 (en) Prodrugs of 2-(4-(3-((4-amino-7-cyano-imidazo[2,1-f][1,2,4]triazin-2-yl)amino)phenyl)piperaz in-1-yl)propanamide derivatives as ck2 inhibitors for the treatment of cancer
RU2817349C1 (ru) Производные аминопиримидинила
WO2023196959A1 (en) Process for making a kras g12c inhibitor
CA3241069A1 (en) Macrocyclic btk inhibitors
KR20220076152A (ko) 신규한 jak 특이 저해제 화합물, 및 이의 제조방법
CN117143178A (zh) 一种药物连接体偶联物的制备方法及其中间体
TR2022017135T2 (tr) Kinaz inhibitörleri.

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210412