JP2021533796A - B7−h7結合剤及びその使用方法 - Google Patents

B7−h7結合剤及びその使用方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、ヒトB7−H7を含むB7−H7と特異的に結合する結合剤(抗体など)、ならびにその結合剤を含む組成物、及びそれらの使用方法を提供する。本開示は、その結合剤をコードする関連するポリヌクレオチド及びベクター、ならびにその結合剤を含む細胞も提供する。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本願は、2018年8月21日に出願した米国特許仮出願第62/720,708号に基づく優先権を主張するものであり、その内容は、全体が本明細書に援用される。
配列表
本明細書は、配列表のコンピューター可読形式(CRF)の写しとともに出願されている。2019年に8月20日に作成されたものであり、サイズが110,754バイトである47702−0013WO1_SL.txtという名称のCRFは、配列表の、紙による写しと同一であり、参照により、その全体が本明細書に援用される。
発明の分野
本開示は概して、B7−H7と結合する薬剤、特には、ヒトB7−H7と結合する抗体、そのB7−H7結合剤を含む組成物、ならびにその薬剤及び組成物の治療的な使用方法に関するものである。
免疫療法の基本原理は、自然免疫応答及び適応免疫応答の両方を含む免疫系の操作及び/または調節である。免疫療法の大まかな目的は、「異物」、例えば病原体または腫瘍細胞に対する免疫応答を制御することによって、疾患を治療することである。しかしながら、場合によっては、免疫療法を用いて、体内に通常存在するタンパク質、分子及び/または組織に対する異常な免疫応答に起因し得る自己免疫疾患を治療する。免疫療法としては、特異的免疫応答を誘導もしくは増強するため、または特異的免疫応答を阻害もしくは軽減するための薬剤及び方法を挙げてよい。
免疫系は、多種多様な細胞で構成された非常に複雑なシステムであり、その細胞としては、T細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞、抗原提示細胞、樹状細胞、単球及びマクロファージが挙げられるが、これらに限らない。これらの細胞には、その相互作用及び応答を制御するための複雑かつ繊細なシステムがある。これらの細胞は、活性化機構及び阻害機構と、フィードバックループの両方を用いて、応答を継続的に監視し、無制御な免疫応答の負の結果(例えば自己免疫疾患)を生じさせないようにする。
がんに対する免疫監視機構の概念は、免疫系が、腫瘍細胞を認識し、免疫応答を発揮し、腫瘍の発生及び/または進行を抑制することができるという理論に基づいている。しかしながら、多くのがん細胞が、免疫系を回避するため機構を発展させてきており、それにより、腫瘍の成長が阻害されないようにできることは明らかである。がん/腫瘍に対する免疫療法では、免疫系を活性化及び/または増強して、腫瘍細胞に対してさらに有効な攻撃を行うことにより、腫瘍細胞の殺傷数を増やし、及び/または腫瘍の成長を阻害することができる新しい斬新な薬剤の開発に重点が置かれている。
B7−H7は、免疫調節に関与するタンパク質のB7ファミリーのメンバーである。現時点では、B7ファミリーには、B7−1(CD80)、B7−2(CD86)、B7−H1(PD−L1)、B7−DC(PD−L2)、B7−H2(ICOS−L)、B7−H3、B7−H4(VTCN1)、B7−H5(VISTA)、B7−H6及びB7−H7(HHLA2)が含まれる。B7ファミリータンパク質は、概ねCD28ファミリーの受容体と協働して、共刺激分子または共抑制分子として機能して、免疫応答を調節する。
本開示は、B7−H7と結合する薬剤を提供する。その薬剤としては、B7−H7と特異的に結合するポリペプチド(抗体など)が挙げられるが、これに限らない。その薬剤は、「B7−H7結合剤」と称する場合もある。本開示は、B7−H7結合剤の使用方法を提供する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、免疫応答を誘導、活性化、促進、増大、増強または延長する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ナチュラルキラー細胞の活性を向上させる。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、腫瘍細胞の成長を阻害する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、がんの治療方法で使用する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、併用療法で使用する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、少なくとも1つの追加の治療剤と組み合わせて使用する。
本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を含む組成物も提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を含む医薬組成物を提供する。そのB7−H7結合剤をコードするポリヌクレオチド及び/またはベクターと、その薬剤の作製方法も提供する。本明細書に記載されているB7−H7結合剤を含むかまたは産生する細胞を提供する。本明細書に記載されているポリヌクレオチド及び/またはベクターを含む細胞も提供する。
一態様では、本開示は、B7−H7と結合する薬剤を提供する。いくつかの実施形態では、その薬剤は、ヒトB7−H7と結合する。いくつかの実施形態では、薬剤は、配列番号2と結合する。いくつかの実施形態では、その薬剤は、カニクイザル(「cyno」)B7−H7と結合する。いくつかの実施形態では、薬剤は、配列番号8と結合する。いくつかの実施形態では、その薬剤は、ヒトB7−H7及びcyno B7−H7と結合する。いくつかの実施形態では、その薬剤は、抗体である。いくつかの実施形態では、その薬剤は、ヒトB7−H7と結合する抗体である。いくつかの実施形態では、その薬剤は、cyno B7−H7と結合する抗体である。いくつかの実施形態では、その薬剤は、ヒトB7−H7及びcyno B7−H7と結合する抗体である。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、B7−H7の細胞外ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7の細胞外ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号3と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、cyno B7−H7の細胞外ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号9と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7内のIg様ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7の細胞外ドメイン内のIg様ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7のIgV型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7のIgV型ドメイン1と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7のIgV型ドメイン1と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号4と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、cyno B7−H7のIgV型ドメイン1と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号10と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7のIgV型ドメイン2と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7のIgV型ドメイン2と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号6と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、cyno B7−H7のIgV型ドメイン2と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号12と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7のIgC型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7のIgC1型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7のIgC1型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号5と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、cyno B7−H7のIgC1型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号11と結合する。
一態様では、本開示は、B7−H7と結合する薬剤(例えば抗体)であって、(1)その薬剤が、ヒトB7−H7と結合するという特性、(2)その薬剤が、cyno B7−H7と結合するという特性、(3)ヒトB7−H7及びcyno B7−H7の両方と結合するという特性、(4)その薬剤が、ヒトB7−H7の細胞外ドメインと結合するという特性、(5)その薬剤が、ヒトcyno B7−H7の細胞外ドメインと結合するという特性、(6)その薬剤が、ヒトB7−H7及びcyno B7−H7の細胞外ドメインと結合するという特性、(7)その薬剤が、B7−H7の、CD28Hへの結合を阻害するという特性、(8)その薬剤が、B7−H7の、KIR3DL3への結合を阻害するという特性、(9)その薬剤が、NK細胞の細胞傷害性を誘導するという特性、(10)その薬剤が、IFN−γの産生を増強するという特性、(11)その薬剤が、TNF−αの産生を増強するという特性、ならびに(12)その薬剤が、IFN−γ及びTNF−αの産生を増強するという特性のうちの少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10個、11個または12個)を有する薬剤を提供する。いくつかの実施形態では、その結合分子は、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体のうちのいずれかの6個のCDRを含む。いくつかの実施形態では、その結合分子は、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体のうちのいずれかのVH配列及び/またはVL配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%または99%同一であるアミノ酸配列を含む。
一態様では、本開示は、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)であって、その薬剤が、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、その重鎖可変領域が、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体の重鎖可変領域の重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2及び重鎖可変領域CDR3を含み、その軽鎖可変領域が、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体の軽鎖可変領域の軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む薬剤を提供する。これらのCDRは、当業者に知られているいずれかの定義及び/または本明細書に定義されているようないずれかの定義に基づくものであることができる。
いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤は、GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤は、KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、(a)重鎖フレームワーク領域(FR)1、重鎖FR2、重鎖FR3及び重鎖FR4、及び/または(b)軽鎖FR1、軽鎖FR2、軽鎖FR3及び軽鎖FR4を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤は、重鎖FR1、重鎖FR2、重鎖FR3及び重鎖FR4を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤は、軽鎖FR1、軽鎖FR2、軽鎖FR3及び軽鎖FR4を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤は、(a)重鎖FR1、重鎖FR2、重鎖FR3及び重鎖FR4、ならびに(b)軽鎖FR1、軽鎖FR2、軽鎖FR3及び軽鎖FR4を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、(a)配列番号19もしくは配列番号21との配列同一性が少なくとも90%である重鎖可変領域、及び/または(b)配列番号20もしくは配列番号22との配列同一性が少なくとも90%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤は、配列番号19との配列同一性が少なくとも95%である重鎖可変領域、及び配列番号20との配列同一性が少なくとも95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤は、配列番号21との配列同一性が少なくとも95%である重鎖可変領域、及び配列番号22との配列同一性が少なくとも95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤は、配列番号19を含む重鎖可変領域、及び配列番号20を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤は、配列番号21を含む重鎖可変領域、及び配列番号22を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合するその薬剤は、抗体である。
いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、(a)配列番号19を含む重鎖可変領域、及び配列番号20を含む軽鎖可変領域を含む2D7という抗体、または(b)配列番号21を含む重鎖可変領域、及び配列番号22を含む軽鎖可変領域を含むHz2D7という抗体に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、及び/または軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、配列番号19を含む重鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3、ならびに配列番号20を含む軽鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、配列番号21を含む重鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3、ならびに配列番号22を含む軽鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、配列番号19を含む重鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3、ならびに配列番号20を含む軽鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、配列番号21を含む重鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3、ならびに配列番号22を含む軽鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号24の重鎖及び/または配列番号26の軽鎖を含む抗体である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号24の重鎖及び配列番号26の軽鎖を含む抗体である。
いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、(a)GYSFTDYIIV(配列番号27)を含む重鎖可変領域CDR1、KINPYYGTTTYNLRFED(配列番号28)を含む重鎖可変領域CDR2、及びWDYVSTLFAMDY(配列番号29)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQYKRYYT(配列番号31)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNGGAPYNQKFKG(配列番号34)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、(a)GYTFSSYSMH(配列番号38)を含む重鎖可変領域CDR1、TIYPGNENTSYNQKFKG(配列番号39)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/またはKASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及び(QQHFDIPYW(配列番号40)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTTYTMH(配列番号43)を含む重鎖可変領域CDR1、YINPSRGYSDYSQKFQG(配列番号44)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYDFDY(配列番号45)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/またはKASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFITPYT(配列番号46)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、(a)GFSLTGYGVN(配列番号49)を含む重鎖可変領域CDR1、VIWGDGSTDYNSVLKS(配列番号50)を含む重鎖可変領域CDR2、及びEATEYLYWYFDV(配列番号51)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/またはRASESVEYYGSSLMQ(配列番号52)を含む軽鎖可変領域CDR1、AASNVES(配列番号53)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQGRRVPWT(配列番号54)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSVYDAPWLAH(配列番号59)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)RASENIYIYLA(配列番号60)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSFYDAPYLTY(配列番号65)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)RASENIFIYLA(配列番号66)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTSFWIH(配列番号69)を含む重鎖可変領域CDR1、YIIPNTDYTEYNQKFKD(配列番号70)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGLRGAYYFDY(配列番号71)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)RSSQSVSTSTNGYMH(配列番号72)を含む軽鎖可変領域CDR1、YASNLES(配列番号73)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHSWVLPYT(配列番号74)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
本開示の別の態様では、本発明で提供するのは、B7−H7への結合において、本明細書に記載されているB7−H7結合剤のいずれかと競合する抗体である。いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、B7−H7への結合において、参照抗体と競合する抗体であって、その参照抗体が、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む抗体である。
いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、B7−H7への結合において、参照抗体と競合する抗体であって、その参照抗体が、配列番号19または配列番号21を含む重鎖可変領域、配列番号20または配列番号22を含む軽鎖可変領域を含む抗体である。いくつかの実施形態では、参照抗体は、配列番号19を含む重鎖可変領域、及び配列番号20を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、参照抗体は、配列番号21を含む重鎖可変領域、及び配列番号22を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、本明細書に記載されている抗体と同じ、B7−H7上のエピトープと結合するB7−H7結合剤である。いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、本明細書に記載されている抗体が結合する、B7−H7上のエピトープと重複する、B7−H7上のエピトープと結合するB7−H7結合剤である。いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、抗体2D7またはHz2D7の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む抗体と同じエピトープと結合するB7−H7結合剤である。いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、抗体2D7またはHz2D7の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、及び軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む抗体が結合するエピトープと重複するエピトープと結合するB7−H7結合剤である。いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、抗体2D7またはHz2D7に由来する重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む抗体と同じエピトープと結合するB7−H7結合剤である。いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、抗体2D7またはHz2D7に由来する重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む抗体が結合するエピトープと重複するエピトープと結合するB7−H7結合剤である。
いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、B7−H7への結合において、配列番号24のアミノ酸配列を有する重鎖、及び配列番号26のアミノ酸配列を有する軽鎖を含む抗体と競合するB7−H7結合剤である。
いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、B7−H7への結合において、参照抗体と競合する抗体であって、その参照抗体が、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSVYDAPWLAH(配列番号59)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)RASENIYIYLA(配列番号60)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む抗体である。
いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、B7−H7への結合において、参照抗体と競合する抗体であって、その参照抗体が、配列番号63を含む重鎖可変領域、及び配列番号64を含む軽鎖可変領域を含む抗体である。
いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、B7−H7への結合において、参照抗体と競合する抗体であって、その参照抗体が、(a)GYTFTSFWIH(配列番号69)を含む重鎖可変領域CDR1、YIIPNTDYTEYNQKFKD(配列番号70)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGLRGAYYFDY(配列番号71)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)RSSQSVSTSTNGYMH(配列番号72)を含む軽鎖可変領域CDR1、YASNLES(配列番号73)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHSWVLPYT(配列番号74)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む抗体である。
いくつかの実施形態では、本発明で提供するのは、B7−H7への結合において、参照抗体と競合する抗体であって、その参照抗体が、配列番号75を含む重鎖可変領域、及び配列番号76を含む軽鎖可変領域を含む抗体である。
上記の態様及び実施形態のそれぞれのいくつかの実施形態、ならびに本明細書に記載されている他の態様及び実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、モノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、ヒト化抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、ヒト抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、キメラ抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、IgG抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、IgG1抗体、IgG2抗体、IgG3抗体またはIgG4抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、二重特異性抗体または多特異性抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、抗体断片である。いくつかの実施形態では、その抗体または抗体断片は、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv、scFv、(scFv)、一本鎖抗体、二重可変領域抗体、単一可変領域抗体、線状抗体またはV領域抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、scFv抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、ジスルフィド結合scFv(dsscFv)である。
上記の態様及び実施形態のそれぞれのいくつかの実施形態、ならびに本明細書に記載されている他の態様及び実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)は、B7−H7の、B7−H7受容体への結合を阻害する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7とB7−H7受容体との相互作用を阻害またはブロックする。いくつかの実施形態では、そのB7−H7受容体は、KIR3DL3である。いくつかの実施形態では、そのB7−H7受容体は、CD28Hである。
上記の態様及び実施形態のそれぞれのいくつかの実施形態、ならびに本明細書に記載されている他の態様及び実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)は、免疫応答を誘導し及び/または増大させる。いくつかの実施形態では、その免疫応答は、腫瘍または腫瘍細胞に対するものである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤は、細胞性免疫を向上させる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤は、ナチュラルキラー(NK)細胞の活性を向上させる。いくつかの実施形態では、そのNK細胞活性は、腫瘍または腫瘍細胞に対するものである。
別の態様では、本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を含む組成物を提供する。
別の態様では、本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。
上記の態様のそれぞれのいくつかの実施形態、ならびに本明細書の別の箇所に記載されている他の態様及び/または実施形態では、そのB7−H7結合剤(例えば抗体)は、単離されている。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤(例えば抗体)は、実質的に純粋である。
別の態様では、本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤をコードするポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドを提供する。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、単離されている。いくつかの実施形態では、ベクターが、本明細書に記載されているB7−H7結合剤をコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、単離細胞が、本明細書に記載されているB7−H7結合剤をコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、単離細胞が、本明細書に記載されているB7−H7結合剤をコードするポリヌクレオチドを含むベクターを含む。いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を含む細胞を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を産生する細胞を提供する。いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体を産生する。いくつかの実施形態では、細胞は、モノクローナル細胞株である。いくつかの実施形態では、細胞は、ハイブリドーマである。
別の態様では、本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)の作製方法を提供する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤の作製方法は、(a)そのB7−H7結合剤をコードする1つ以上のポリヌクレオチドまたはベクターを含む細胞を培養することと、(b)その結合剤を単離することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、そのB7−H7結合剤を医薬組成物として調合することをさらに含む。
別の態様では、本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)の使用方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を含む組成物を使用することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を含む医薬組成物を使用することを含む。
いくつかの実施形態では、対象の免疫応答の調節方法は、その対象に、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、対象の免疫応答を誘導、活性化、促進、増大、増強または延長する方法は、その対象に、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、その免疫応答は、腫瘍またはがんに対するものである。いくつかの実施形態では、対象のNK細胞活性の増大方法は、その対象に、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、そのNK細胞活性の増大は、腫瘍またはがんに対するものである。
いくつかの実施形態では、腫瘍細胞の成長の阻害方法は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を有効量、その腫瘍細胞と接触させることを含む。いくつかの実施形態では、対象の腫瘍の成長を阻害する方法は、その対象に、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を治療有効量投与することを含む。
いくつかの実施形態では、対象のがんの治療方法は、その対象に、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を治療有効量投与することを含む。
本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を対象に、併用療法の一部として投与する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されている方法は、追加の治療剤を少なくとも1つ投与することをさらに含む。いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、化学療法剤である。いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、生物学的因子である。いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、抗体である。いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、免疫調節剤である。いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、免疫チェックポイント阻害剤である。
また、開示するのは、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を医薬の製造に使用することである。いくつかの実施形態では、免疫応答を誘導、活性化、促進、増大、増強または延長するための医薬の製造に、B7−H7結合剤を使用することを開示する。いくつかの実施形態では、NK細胞活性を増大させるための医薬の製造に、B7−H7結合剤を使用することを開示する。いくつかの実施形態では、腫瘍または腫瘍細胞の成長を阻害するための医薬の製造に、B7−H7結合剤を使用することを開示する。いくつかの実施形態では、がんを治療するための医薬の製造に、B7−H7結合剤を使用することを開示する。
上記の態様及び実施形態のそれぞれのいくつかの実施形態、ならびに本明細書に記載されている他の態様及び実施形態では、その対象は、ヒトである。
本開示の態様または実施形態が、マーカッシュグループまたはその他の代替のグループ分けの観点で説明されている場合、本開示には、列挙されているグループ全体がまとめて含まれるのみならず、そのグループの各構成要素が個々に含まれるとともに、その主要グループのあらゆる考え得るサブグループと、その主要グループから、そのグループの構成要素の1つ以上が欠けたグループも含まれる。本開示では、特許請求する開示内容において、グループの構成要素のうちのいずれかの1つ以上が明示的に除外されることも想定されている。
TCGAデータベースの情報に基づく、ヒトの多くのがん組織及び正常組織におけるB7−H7のmRNA発現レベルの図。 細胞の表面上に発現したKIR3DL3への可溶性B7−H7の結合、及び細胞の表面上に発現したB7−H7への可溶性KIR3DL3の結合。 ナチュラルキラー細胞の細胞傷害性アッセイ。 例示的な抗B7−H7抗体による、NK抑制のブロック。 破傷風トキソイドリコールアッセイにおいて、抗B7−H7抗体が、IFN−γ及びTNF−αの分泌に及ぼした作用。 マウスにおける例示的な抗B7−H7抗体の薬物動態解析。 マウスモデルにおける腫瘍の成長の阻害。 サルにおける例示的な抗B7−H7抗体の薬物動態解析。
本開示は、新規な薬剤を提供するものであり、その薬剤としては、B7−H7と特異的に結合するポリペプチド(抗体など)が挙げられるが、これに限らない。そのB7−H7結合剤としては、ポリペプチド、抗体、足場タンパク質及びヘテロダイマー分子が挙げられるが、これらに限らない。B7−H7結合剤としては、(i)B7−H7の、B7−H7受容体への結合をブロックし、及び/または(ii)B7−H7とB7−H7受容体の相互作用をブロックもしくは阻害するポリペプチドが挙げられるが、これらに限らない。その薬剤を含む関連するポリペプチド、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞、組成物と、その薬剤の作製方法も提供する。その新規なB7−H7結合剤の使用方法も提供する。
I.定義
本明細書に別段の定義のない限り、本発明の説明で用いられている技術用語及び科学用語は、当業者によって一般に理解されている意味を持つ。本明細書を解釈する目的では、下記の用語説明が適用されることになり、適切な場合には、単数形で用いられている用語には、複数形も含まれ、複数形で用いられている用語には、単数形も含まれることになる。示されているいずれかの用語説明が、参照により本明細書に援用されているいずれかの文書と矛盾する場合には、下記の用語説明が優先されるものとする。
本明細書で使用する場合、「結合剤」という用語は、特異的な抗原または標的(例えばB7−H7)と結合する分子を指す。結合剤は、タンパク質、ペプチド、核酸、糖鎖、脂質または低分子量化合物を含み得る。いくつかの実施形態では、結合剤は、抗体またはその抗原結合断片を含む。いくつかの実施形態では、結合剤は、抗体またはその抗原結合断片である。いくつかの実施形態では、結合剤は、代替的なタンパク質スキャフォールドまたは人工スキャフォールド(例えば非免疫グロブリン骨格)を含む。いくつかの実施形態では、結合剤は、抗原結合部位を含む融合タンパク質である。いくつかの実施形態では、結合剤は、少なくとも1つの抗原結合部位を含む二重特異性分子または多特異性分子である。
「抗体」という用語は、本明細書で使用する場合、少なくとも1つの抗原結合部位を通じて標的を認識して、その標的と結合する免疫グロブリン分子を指す。「抗体」は、本明細書では最も広い意味で用いられており、「抗体」には、様々な抗体構造体が含まれ、所望の抗原結合活性を示す限り、ポリクローナル抗体、組み換え抗体、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、二重特異性抗体、多特異性抗体、ダイアボディ、トリボディ、テトラボディ、一本鎖Fv(scFv)抗体及び抗体断片が挙げられるが、これらに限らない。
「インタクト抗体」または「完全長抗体」という用語は、天然型の抗体構造と実質的に同様の構造を有する抗体を指す。この抗体には例えば、可変領域と軽鎖定常領域(CL)をそれぞれ含む2本の軽鎖、ならびに可変領域と、少なくとも重鎖定常領域CH1、CH2及びCH3をそれぞれ含む2本の重鎖を含む抗体が含まれる。概して、インタクト抗体は、CH1領域とCH2領域の間にヒンジ領域(またはその一部)を含む。
「抗体断片」という用語は、本明細書で使用する場合、インタクト抗体以外の分子であって、抗体の一部、及び概して抗原結合部位を含む分子を指す。抗体断片の例としては、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fv、一本鎖抗体分子(例えばscFv)、sc(Fv)、ジスルフィド結合scFv(dsscFv)、ダイアボディ、トリボディ、テトラボディ、ミニボディ、二重可変ドメイン抗体(DVD)、単一可変ドメイン抗体(例えばラクダ抗体)、及び抗体断片から形成された多特異性抗体が挙げられるが、これらに限らない。
「モノクローナル抗体」という用語は、本明細書で使用する場合、単一の抗原決定基、すなわちエピトープと高い特異性で認識及び結合するのに関わる実質的に均質な抗体集団を指す。「モノクローナル抗体」という用語には、インタクトな完全長モノクローナル抗体、ならびに抗体断片(例えば、Fab、Fab’、F(ab’)、Fv)、一本鎖抗体(例えばscFv)、抗体断片を含む融合タンパク質、及び少なくとも1つの抗原結合部位を含むいずれかの他の改変免疫グロブリン分子が含まれる。さらに、「モノクローナル抗体」とは、幾つかの技法によって作製されるような抗体を指し、その技法としては、ハイブリドーマによる産生、ファージライブラリーディスプレイ、組み換え発現及びトランスジェニック動物が挙げられるが、これらに限らない。
「キメラ抗体」という用語は、その重鎖及び/または軽鎖の一部分が、第1の供給源または種に由来する一方で、その重鎖及び/または軽鎖の残部が、異なる供給源または種に由来する抗体を指す。
「ヒト化抗体」という用語は、本明細書で使用する場合、ヒトの重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む抗体であって、その天然型のCDRアミノ酸残基が、非ヒト抗体(例えば、マウス、ラット、ウサギまたはヒト以外の霊長類動物の抗体)の対応するCDRに由来する残基に置き換えられており、その非ヒト抗体が、所望の特異性、親和性及び/または活性を有する抗体を指す。いくつかの実施形態では、ヒトの重鎖可変領域または軽鎖可変領域の1つ以上のフレームワーク領域アミノ酸残基が、非ヒト抗体に由来する対応する残基に置き換えられている。さらに、ヒト化抗体は、ヒト抗体または非ヒト抗体には見られないアミノ酸残基を含むことができる。いくつかの実施形態では、これらの改変は、抗体の特性をさらに改良及び/または最適化する目的で行う。いくつかの実施形態では、そのヒト化抗体は、免疫グロブリン定常領域(例えば、CH1、CH2、CH3、Fc及び/またはヒンジ領域)、典型的には、ヒト免疫グロブリンの定常領域の少なくとも一部を含む。
「ヒト抗体」という用語は、本明細書で使用する場合、ヒトによって産生される抗体に対応するアミノ酸配列を有する抗体、及び/またはヒト抗体を作製するためのものとして、当業者に知られている技法のいずれかを用いて作製した抗体を指す。これらの技法としては、ファージディスプレイライブラリー、酵母ディスプレイライブラリー、トランスジェニック動物、組み換えタンパク質の産生及びB細胞ハイブリドーマ技術が挙げられるが、これらに限らない。
「エピトープ」及び「抗原決定基」という用語は、本明細書では同義的に用いられており、抗原または標的の部分のうち、特定の抗体が認識及び結合できる部分を指す。その抗原または標的がポリペプチドである場合、エピトープは、連続したアミノ酸と、タンパク質が三次構造に折り畳まれることにより並置される不連続なアミノ酸の両方から形成され得る。連続したアミノ酸から形成されたエピトープ(線状エピトープともいう)は典型的には、タンパク質を変性させても保たれるが、三次構造への折り畳みによって形成されるエピトープ(立体構造エピトープともいう)は典型的には、タンパク質を変性させると失われる。エピトープは典型的には、アミノ酸を少なくとも3個、より一般的には、少なくとも5個、6個、7個または8〜10個、独特の空間的高次構造で含む。エピトープは、インターネットで入手可能な多数のソフトウェアバイオインフォマティクスツールのうちのいずれか1つを用いて予測できる。X線結晶構造解析を用いて、抗原/抗体複合体のアミノ酸残基の相互作用を解析することによって、標的タンパク質上のエピトープを特徴付けてよい。
「特異的に結合する」という用語は、本明細書で使用する場合、他の物質よりも高い頻度、早い速度、長い期間、高い親和性で、またはこれらがいくつか組み合わさった状態で、特定の抗原、エピトープ、タンパク質または標的分子と相互作用する薬剤(例えば抗体)を指す。抗原と特異的に結合する結合剤(例えば抗体)は、例えば、イムノアッセイ、ELISA、表面プラズモン共鳴(SPR)または当業者に知られているその他の技法によって特定できる。いくつかの実施形態では、抗原(例えばヒトB7−H7)と特異的に結合する薬剤(例えば抗体)は、関連抗原(例えばcyno B7−H7)と結合できる。抗原と特異的に結合する結合剤は、その標的抗原と、別の抗原に対する親和性よりも高い親和性で結合できる。その異なる抗原は、関連抗原であることができる。いくつかの実施形態では、抗原と特異的に結合する結合剤は、その標的抗原と、別の抗原に対する親和性よりも少なくとも20倍高い親和性、少なくとも30倍高い親和性、少なくとも40倍高い親和性、少なくとも50倍高い親和性、少なくとも60倍高い親和性、少なくとも70倍高い親和性、少なくとも80倍高い親和性、少なくとも90倍高い親和性または少なくとも100倍高い親和性で結合できる。いくつかの実施形態では、特定の抗原と特異的に結合する結合剤は、別の抗原とは、本明細書に記載されているアッセイ、または当該技術分野において知られている別段のアッセイを用いても、結合を検出できないほど低い親和性で結合する。いくつかの実施形態では、親和性は、本明細書に記載されているように、または当業者に知られているように、Biacoreシステムで、SPR技術を用いて測定する。
「ポリペプチド」、「ペプチド」及び「タンパク質」という用語は、本明細書では同義的に用いられており、いずれかの長さのアミノ酸ポリマーを指す。そのポリマーは、直鎖または分岐鎖状であってよく、改変アミノ酸を含んでよく、非アミノ酸によって中断されていてもよい。これらの用語には、自然に改変されたか、あるいは介入、例えば、ジスルフィド結合の形成、糖鎖付加、脂質化、アセチル化、リン酸化またはいずれかの他の操作もしくは改変によって改変されたアミノ酸ポリマーも含まれる。この定義内には、例えば、アミノ酸アナログ(非天然アミノ酸が挙げられるが、これに限らない)を1つ以上含むポリペプチドと、当該技術分野において知られている他の改変形態も含まれる。本開示のポリペプチドは、抗体ベースであり得るので、「ポリペプチド」という用語には、一本鎖としてのポリペプチド、及び2本以上の会合鎖であるポリペプチドが含まれることがわかる。
「ポリヌクレオチド」、「核酸」及び「核酸分子」という用語は、本明細書では同義的に用いられており、いずれかの長さのヌクレオチドポリマーを指し、DNA及びRNAを含む。ヌクレオチドは、デオキシリボヌクレオチド、リボヌクレオチド、改変ヌクレオチドもしくは塩基、及び/またはそれらのアナログ、あるいは、DNAポリメラーゼまたはRNAポリメラーゼによってポリマーに導入できるいずれかの基質であることができる。
2つ以上の核酸またはポリペプチドに関しては、「同一の」または「同一性」パーセントという用語は、配列同一性の一部として、いずれの保存的アミノ酸置換も考慮せずに、最大限一致するように比較及びアラインメントした場合(必要に応じて、ギャップを導入する)、ヌクレオチドもしくはアミノ酸残基が同じである2つ以上の配列もしくは部分配列、または同じヌクレオチドもしくはアミノ酸残基が所定のパーセンテージである2つ以上の配列もしくは部分配列を指す。同一性パーセントは、配列比較ソフトウェアもしくは配列比較アルゴリズムを用いて、または目視確認によって測定し得る。アミノ酸配列またはヌクレオチド配列のアラインメントを行うのに使用し得る様々なアルゴリズム及びソフトウェアは、当該技術分野において周知である。これらのアルゴリズム及びソフトウェアとしては、BLAST、ALIGN、Megalign、BestFit、GCG Wisconsin Package及びそれらの変形形態が挙げられるが、これらに限らない。いくつかの実施形態では、本開示の2つの核酸またはポリペプチドが、実質的に同一であるとは、最大限一致するように比較及びアラインメントして、配列比較アルゴリズムを用いるか、または目視確認によって測定した場合に、それらのヌクレオチドまたはアミノ酸残基の同一性が、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、いくつかの実施形態では、少なくとも95%、96%、97%、98%、99%であることを意味する。いくつかの実施形態では、同一性は、少なくとも約10ヌクレオチド長もしくはアミノ酸残基長、少なくとも約20ヌクレオチド長もしくはアミノ酸残基長、少なくとも約20〜40ヌクレオチド長もしくはアミノ酸残基長、少なくとも約40〜60ヌクレオチド長もしくはアミノ酸残基長、少なくとも約60〜80ヌクレオチド長もしくはアミノ酸残基長、またはこれらの間のいずれかの整数値である配列の領域にわたって見られるものである。いくつかの実施形態では、同一性は、60〜80ヌクレオチドまたはアミノ酸残基よりも長い領域(少なくとも約80〜100ヌクレオチドまたはアミノ酸残基の領域など)にわたって見られるものであり、いくつかの実施形態では、その配列は、比較する配列、例えば、(i)ヌクレオチド配列のコード領域または(ii)アミノ酸配列の全長にわたって実質的に同一である。
「保存的アミノ酸置換」という語句は、本明細書で使用する場合、1つのアミノ酸残基が、類似の側鎖を有する別のアミノ酸残基に置き換えられる置換を指す。類似の側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当該技術分野において概ね定義されてきており、塩基性側鎖(例えば、リシン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖(例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、非電荷極性側鎖(例えば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖(例えば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β分岐側鎖(例えば、トレオニン、バリン、イソロイシン)及び芳香族側鎖(例えば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)が含まれる。例えば、チロシンのフェニルアラニンへの置換は、保存的置換とみなされる。概して、ポリペプチド及び/または抗体の配列における保存的置換は、そのポリペプチドまたは抗体の、標的結合部位への結合を阻害しない。結合を消失させないヌクレオチド保存的置換及びアミノ酸保存的置換を特定する方法は、当該技術分野において周知である。
「ベクター」という用語は、本明細書で使用する場合、対象とする1つ以上の遺伝子または配列を送達して、通常は、宿主細胞で発現させることができるコンストラクトを意味する。ベクターの例としては、ウイルスベクター、ネイキッドDNA発現ベクター、ネイキッドRNA発現ベクター、プラスミドベクター、コスミドベクター、ファージベクター、カチオン縮合剤と結合したDNA発現ベクターまたはRNA発現ベクター、及びリポソームに封入されたDNA発現ベクターまたはRNA発現ベクターが挙げられるが、これらに限らない。
「単離された」という用語は、本明細書で使用する場合、天然においては見られない形態であるポリペプチド、可溶性タンパク質、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞または組成物を指す。「単離」抗体は、その単離抗体の由来元である細胞供給源の物質を実質的に含まない。いくつかの実施形態では、単離ポリペプチド、単離可溶性タンパク質、単離抗体、単離ポリヌクレオチド、単離ベクター、単離細胞または単離組成物は、天然において見られる形態ではなくなる程度まで精製したものである。いくつかの実施形態では、単離されているポリペプチド、可溶性タンパク質、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞または組成物は、実質的に純粋である。ポリペプチド、可溶性タンパク質、抗体、ポリヌクレオチド、ベクター、細胞または組成物は、天然の供給源(例えば組織)、または操作された細胞株のような供給源から単離することができる。
「実質的に純粋な」という用語は、本明細書で使用する場合、純度(すなわち、夾雑物を含まない程度)が少なくとも50%であるか、少なくとも90%であるか、少なくとも95%であるか、少なくとも98%であるか、または少なくとも99%である物質を指す。
「対象」という用語は、いずれかの動物(例えば哺乳動物)を指し、その動物としては、ヒト、ヒト以外の霊長類動物、イヌ科動物、ネコ科動物、ウサギ、齧歯動物などが挙げられるが、これらに限らない。
「薬学的に許容される」という用語は、本明細書で使用する場合、規制当局から認可されているか、または認可可能であるとともに、米国薬局方、欧州薬局方、または一般に認められているその他の薬局方に、ヒトを含む動物用として列挙されている物質を指す。
「薬学的に許容される賦形剤、担体もしくはアジュバント」、または「許容される製剤用担体」という用語は、本明細書で使用する場合、少なくとも1つの治療剤(例えば抗体)とともに、対象に投与できるとともに、概ね安全かつ無毒であり、その治療剤の薬理活性に影響を及ぼさない賦形剤、担体またはアジュバントを指す。概して、当業者及び米国FDAには、薬学的に許容される賦形剤、担体またはアジュバントは、あらゆる製剤の不活性成分とみなされている。
「医薬製剤」または「医薬組成物」という用語は、本明細書で使用する場合、薬剤(例えば抗体)の生物学的活性が有効となるような形態である調製物を指す。医薬製剤または医薬組成物は概して、薬学的に許容される賦形剤、担体、アジュバント、緩衝剤などのような追加成分を含む。
「有効量」または「治療有効量」という用語は、本明細書で使用する場合、(i)対象の疾患、障害もしくは状態、及び/または(ii)対象の症状、の重症度及び/または期間を低減及び/または改善するのに充分である、薬剤(例えば抗体)の量を指す。この用語には、(i)所定の疾患、障害もしくは状態の増進もしくは進行の低減もしくは改善、(ii)所定の疾患、障害もしくは状態の再発、発現もしくは発症の低減もしくは改善、及び/または(iii)別の薬剤もしくは療法(例えば、本発明で提供する結合剤以外の薬剤)の予防効果もしくは治療効果(複数可)の向上もしくは増強、に必要な薬剤量が含まれる。
「治療効果」という用語は、本明細書で使用する場合、薬剤(例えば抗体)が、(i)対象の疾患、障害もしくは状態、及び/または(ii)対象の症状、の重症度及び/または期間を低減及び/または改善する作用及び/または能力を指す。この用語には、薬剤が(i)所定の疾患、障害もしくは状態の増進もしくは進行を低減もしくは改善する能力、(ii)所定の疾患、障害もしくは状態の再発、発現もしくは発症を低減もしくは改善する能力、及び/または(iii)別の薬剤もしくは療法(例えば、本発明で提供する結合剤以外の薬剤)の予防効果もしくは治療効果(複数可)を改善もしくは増強する能力も含まれる。
「治療する」、「治療」、「治療すること」、「治療するために」、「緩和する」、「緩和」、「緩和すること」または「緩和するために」という用語は、本明細書で使用する場合、(1)病態もしくは障害の症状を治癒、減速、軽減し、及び/または病態もしくは障害の進行を止めることを目的とする治療手段と、(2)標的とする病態または障害の発現を予防するかまたは遅らせることを目的とする予防(prophylactic)または予防(preventative)的な手段の両方を指す。したがって、治療の必要な者には、すでにその障害に罹患している者、その障害を罹患/発現するリスクのある者、及びその障害を予防すべき者が含まれる。
「予防する」、「予防」または「予防すること」という用語は、本明細書で使用する場合、対象の疾患、障害もしくは状態、またはその症状の発現、再発、発症または拡散を部分的または完全に阻害することを指す。
本明細書で使用する場合、「免疫応答」という用語には、自然免疫系及び適応免疫系の両方に由来する応答が含まれる。この用語には、細胞性免疫応答及び/または液性免疫応答の両方が含まれる。免疫応答には、T細胞応答及びB細胞応答、ならびにナチュラルキラー(NK)細胞、単球、マクロファージなどのような他の免疫系細胞に由来する応答の両方が含まれる。
本明細書で使用する場合、「約」または「およそ」が付された値またはパラメーターに言及している場合、その値またはパラメーターに対するものである実施形態が含まれる(また、そのような実施形態が記述されている)。例えば、「約X」と言及している記述には、「X」の記述が含まれる。
本開示及び請求項で使用する場合、単数形の「a」、「an」及び「the」には、文脈によって明らかに別段に示されない限り、複数形が含まれる。
本明細書において、実施形態が、「含む」という用語とともに説明されている場合にはいずれも、「からなる」及び/または「から本質的になる」という用語で説明される別段の類似の実施形態も示されるものと理解する。また、本明細書において、実施形態が、「から本質的になる」という語句とともに説明されている場合にはいずれも、「からなる」という用語で説明される別段の類似の実施形態も示されるものと理解する。
本明細書では、「A及び/またはB」のような語句で使われる「及び/または」という用語には、A及びBの両方、AまたはB、A(Aのみ)、ならびにB(Bのみ)が含まれるように意図されている。同様に、「A、B及び/またはC」のような語句で使われる「及び/または」という用語には、A、B及びC、A、BまたはC、AまたはC、AまたはB、BまたはC、A及びC、A及びB、B及びC、A(Aのみ)、B(Bのみ)、ならびにC(Cのみ)という実施形態がそれぞれ含まれるように意図されている。
II.B7−H7結合剤
B7−H7は、H型ヒト内在性レトロウイルスlong terminal repeat associating2、HHLA2、HERV−H LTR−associating 2、B7ホモログ7及びB7−H5(非VISTA)としても知られている。B7−H7は、その細胞外領域に3つのIg様ドメイン(IgV−IgC−IgV)を含むI型膜貫通分子である。最近、B7−H7に対する受容体として、CD28H(TMIGD2)が同定された(Janakiram et al.,2015,Clinical Cancer Research,21:2359−2366)。B7−H7は、ヒト単球上で構成的に発現して、IFN−γによる刺激後、B細胞上に誘導されることが示されている。加えて、研究により、正常な組織は、胎盤、腸、腎臓、胆嚢及び乳房を除き、B7−H7を発現しないことが示された(Janakiram,et al.,2017,Immunological Reviews,276:26−39)。興味深いことに、B7−H7は、ヒトの多くのがんにおいて発現及び/または過剰発現することがわかっており、そのがんとしては、肝臓癌、膵臓癌、結腸直腸癌、卵巣癌、乳癌、前立腺癌、骨癌、肺癌、腎臓癌及びメラノーマが挙げられるが、これらに限らない。
本明細書では、ヒトB7−H7(UniProtKB No.Q9UM44)の代表的なアミノ酸(aa)配列は、配列番号1として、カニクイザル(「cyno」)B7−H7(NCBI Ref. No.XP_015301968.1)の代表的なアミノ酸(aa)配列は、配列番号7として示されている。B7−H7のオルソログまたはホモログは、マウスまたはラットでは特定されていない。本明細書で使用する場合、B7−H7のアミノ酸位に言及している場合、シグナル配列を含むアミノ酸配列の番号を指す。本明細書では、ヒトCD28H(UniProtKB No.Q96BF3)の代表的なアミノ酸(aa)配列は、配列番号81として、ヒトKIR3DL3(UniProtKB No.Q8N743)は、配列番号83として示されている。
本開示は、B7−H7と結合する薬剤を提供する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7の断片と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7の細胞外ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7の細胞外ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号3と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、cyno B7−H7の細胞外ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号9と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7のIgV型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7のIgV型ドメイン1と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7のIgV型ドメイン1と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号4と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、cyno B7−H7のIgV型ドメイン1と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号10と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7のIgV型ドメイン2と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号6と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、cyno B7−H7のIgV型ドメイン2と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号12と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7のIgC型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7のIgC1型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7のIgC1型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号5と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、cyno B7−H7のIgC1型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号11と結合する。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7上のエピトープと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7上の線状エピトープと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7上の立体構造エピトープと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号2と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、cyno B7−H7と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号8と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7及びcyno B7−H7と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号2及び配列番号8と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7の23〜344番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7の61〜131番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7の138〜222番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7の235〜328番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7の61〜222番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7の138〜328番目のアミノ酸内で結合する。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号1の23〜344番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号1の61〜131番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号1の138〜222番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号1の235〜328番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号1の61〜222番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号1の138〜328番目のアミノ酸内で結合する。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号3のアミノ酸配列を含むポリペプチドと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号4のアミノ酸配列を含むポリペプチドと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号5のアミノ酸配列を含むポリペプチドと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号6のアミノ酸配列を含むポリペプチドと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号9のアミノ酸配列を含むポリペプチドと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号10のアミノ酸配列を含むポリペプチドと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号11のアミノ酸配列を含むポリペプチドと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号12のアミノ酸配列を含むポリペプチドと結合する。
いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号3内のアミノ酸を含むエピトープと結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号4内のアミノ酸を含むエピトープと結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号5内のアミノ酸を含むエピトープと結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号6内のアミノ酸を含むエピトープと結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号9内のアミノ酸を含むエピトープと結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号10内のアミノ酸を含むエピトープと結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号11内のアミノ酸を含むエピトープと結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号12内のアミノ酸を含むエピトープと結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号3内の少なくとも1つのアミノ酸と結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号4内の少なくとも1つのアミノ酸と結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号5内の少なくとも1つのアミノ酸と結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号6内の少なくとも1つのアミノ酸と結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号9内の少なくとも1つのアミノ酸と結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号10内の少なくとも1つのアミノ酸と結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号11内の少なくとも1つのアミノ酸と結合する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、配列番号12内の少なくとも1つのアミノ酸と結合する。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、組み換え抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、モノクローナル抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、キメラ抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、ヒト化抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、ヒト抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、IgA抗体、IgD抗体、IgE抗体、IgG抗体またはIgM抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、IgG抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、IgG1抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、IgG2抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、IgG3抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、IgG4抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、κ軽鎖定常領域を含む。いくつかの実施形態では、その抗体は、λ軽鎖定常領域を含む。いくつかの実施形態では、その抗体は、抗原結合部位を含む抗体断片である。いくつかの実施形態では、その抗体は、scFvである。いくつかの実施形態では、その抗体は、ジスルフィド結合scFvである。いくつかの実施形態では、その抗体は、sc(Fv)である。いくつかの実施形態では、その抗体は、Fab抗体、Fab’抗体またはF(ab)抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、ダイアボディまたはナノボディである。いくつかの実施形態では、その抗体は、二重特異性抗体または多特異性抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、一価抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、単特異性抗体である。いくつかの実施形態では、その抗体は、二価抗体である。
いくつかの実施形態では、その抗体は、単離されている。いくつかの実施形態では、その抗体は、実質的に純粋である。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ポリクローナル抗体である。ポリクローナル抗体は、当業者に知られているいずれかの方法によって調製できる。いくつかの実施形態では、ポリクローナル抗体は、複数回の皮下注射または腹腔内注射を利用して、動物(例えば、ウサギ、ラット、マウス、ヤギ、ロバ)を、対象とする抗原(例えば、精製ペプチド断片、組み換えタンパク質または融合タンパク質)で免疫することによって産生させる。いくつかの実施形態では、その抗原は、キーホールリンペットヘモシアニン(KLH)、血清アルブミン、ウシサイログロブリンまたはダイズトリプシン阻害剤のような担体にコンジュゲートされている。その抗原(担体タンパク質を含むかまたは含まない担体)は、滅菌生理食塩水で希釈されており、通常、安定なエマルジョンを形成するように、アジュバント(例えば、完全または不完全フロイントアジュバント)と組み合わされている。ある期間後、その免疫動物から(例えば、血液または腹水から)、ポリクローナル抗体を回収する。いくつかの実施形態では、そのポリクローナル抗体は、当該技術分野における標準的な方法に従って、血清または腹水から精製するが、その方法としては、アフィニティークロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル電気泳動及び/または透析が挙げられるが、これらに限らない。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、モノクローナル抗体である。モノクローナル抗体は、当業者に知られているいずれかの方法によって調製できる。いくつかの実施形態では、モノクローナル抗体は、当業者に知られているハイブリドーマ法を用いて調製する。例えば、ハイブリドーマ法を用いて、マウス、ラット、ウサギ、ハムスターまたはその他の適切な宿主動物を上記のように免疫する。いくつかの実施形態では、リンパ球をin vitroで免疫する。いくつかの実施形態では、その免疫抗原は、ヒトタンパク質またはその断片である。いくつかの実施形態では、その免疫抗原は、cynoタンパク質またはその断片である。
免疫後、リンパ球を単離し、例えばポリエチレングリコールを用いて、好適なミエローマ細胞株と融合する。当該技術分野において知られているような特殊な培地を用いて、そのハイブリドーマ細胞を選択し、未融合のリンパ球及びミエローマ細胞は、その選択プロセスで除外される。所定の抗原に対するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマは、様々な方法によって特定でき、その方法としては、免疫沈降、イムノブロッティング、ならびにin vitro結合アッセイ(例えば、フローサイトメトリー、FACS、ELISA、SPR(例えばBiacore)及びラジオイムノアッセイ)が挙げられるが、これらに限らない。所望の特異性、親和性及び/または活性の抗体を産生するハイブリドーマ細胞を特定したら、そのクローンを限界希釈またはその他の技法によってサブクローニングし得る。そのハイブリドーマは、標準的な方法を用いたin vitro培養で、またはin vivoで、動物における腹水腫瘍として増殖できる。モノクローナル抗体は、当該技術分野における標準的な方法に従って、培養培地または腹水から精製でき、その方法としては、アフィニティークロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル電気泳動及び透析が挙げられるが、これらに限らない。
いくつかの実施形態では、モノクローナル抗体は、当業者に知られているような組み換えDNA法を用いて作製する。例えば、抗体の重鎖及び軽鎖をコードする遺伝子を特異的に増幅するオリゴヌクレオチドプライマーを用いるRT−PCRによるなどして、成熟B細胞またはハイブリドーマ細胞から、その抗体をコードするポリヌクレオチドを単離し、その重鎖及び軽鎖の配列は、標準的な技法を用いて求める。続いて、宿主細胞(発現ベクターをトランスフェクションしなければ、免疫グロブリンタンパク質を産生しないE.coli細胞、サルCOS細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞またはミエローマ細胞など)にトランスフェクションすると、モノクローナル抗体を産生する好適な発現ベクターに、その重鎖及び軽鎖をコードする単離ポリヌクレオチドをクローニングする。
いくつかの実施形態では、組み換えモノクローナル抗体は、所望の種の可変ドメインまたはCDRを発現するファージディスプレイライブラリーから単離する。ファージライブラリーのスクリーニングは、当該技術分野において知られている様々な技法によって行うことができる。
いくつかの実施形態では、組み換えDNA技術を用いることによって、モノクローナル抗体を改変して、代替的な抗体を作製する。いくつかの実施形態では、マウスモノクローナル抗体の軽鎖及び重鎖の定常ドメインをヒト抗体の定常領域と置き換えて、キメラ抗体を作製する。いくつかの実施形態では、その定常領域をトランケートまたは除去して、モノクローナル抗体の所望の抗体断片を作製する。いくつかの実施形態では、可変領域(複数可)の部位特異的変異誘発または高密度変異誘発を用いて、モノクローナル抗体の特異性及び/または親和性を最適化する。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒト化抗体である。ヒト化抗体を作製するための様々な方法が、当該技術分野において知られている。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、その配列に導入されたヒト以外の供給源に由来するアミノ酸残基を1つ以上含む。いくつかの実施形態では、ヒト化は、1つ以上の非ヒトCDR配列でヒト抗体の対応するCDR配列を置換することによって行う。いくつかの実施形態では、ヒト化抗体は、非ヒト抗体(例えばマウス抗体)の6つのすべてのCDRでヒト抗体の対応するCDRを置換することによって構築する。
ヒト化抗体を作製するのに使用するヒト重鎖可変領域及び/またはヒト軽鎖可変領域の選択は、様々な要因に基づき、当該技術分野において知られている様々な方法によって行うことができる。いくつかの実施形態では、非ヒト(例えば齧歯動物)抗体の可変領域の配列を、既知のヒト可変領域配列のライブラリー全体に対してスクリーニングする「ベストフィット」法を用いる。その非ヒト(例えば齧歯動物)配列と最も近いヒト配列をヒト化抗体のヒト可変領域フレームワークとして選択する。いくつかの実施形態では、特定のサブグループの軽鎖または重鎖を持つすべてのヒト抗体のコンセンサス配列に由来する特定の可変領域フレームワークを可変領域フレームワークとして選択する。いくつかの実施形態では、その可変領域フレームワーク配列は、最も多く見られるヒトサブクラスのコンセンサス配列に由来する。いくつかの実施形態では、ヒト生殖細胞系遺伝子をその可変領域フレームワーク配列の供給源として使用する。
他のヒト化方法としては、(i)CDRをヒト生殖細胞系フレームワークに直接移入するものとして説明されている、「超ヒト化」という方法、(ii)「抗体のヒト度」という測定基準に基づくヒトストリングコンテント(HSC)という方法、(iii)ヒト化バリアントの大規模なライブラリー(ファージライブラリー、リボソームライブラリー及び酵母ディスプレイライブラリーを含む)の作製に基づく方法、ならびに(iv)フレームワーク領域シャフリングに基づく方法が挙げられるが、これらに限らない。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒト抗体である。ヒト抗体は、当該技術分野において知られている様々な技法を用いて調製できる。いくつかの実施形態では、ヒト抗体は、in vitroで免疫した不死化ヒトBリンパ球から作製する。いくつかの実施形態では、ヒト抗体は、免疫した個体から単離したリンパ球から作製する。いずれの場合でも、標的抗原に対する抗体を産生する細胞を作製及び単離することができる。いくつかの実施形態では、ヒト抗体は、ファージライブラリーから選択し、その場合、そのファージライブラリーは、ヒト抗体を発現する。あるいは、ファージディスプレイ技術を用いて、免疫していないドナーに由来する免疫グロブリン可変領域遺伝子レパートリーから、ヒト抗体及び抗体断片をin vitroで産生させてよい。抗体ファージライブラリーを作製及び使用する技法は、当該技術分野において周知である。抗体を特定したら、当該技術分野において知られている親和性成熟法(チェーンシャフリング及び部位特異的変異誘発法が挙げられるが、これらに限らない)を用いて、さらに親和性の高いヒト抗体を作製してもよい。いくつかの実施形態では、ヒト抗体は、ヒト免疫グロブリン座を含むトランスジェニックマウスで産生させる。これらのマウスは、免疫したら、内因性免疫グロブリンを産生することなく、ヒト抗体の完全なレパートリーを産生できる。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、二重特異性抗体である。二重特異性抗体は、少なくとも2つの異なる抗原またはエピトープを認識して、それらと結合できる。それらの異なるエピトープは、同じ分子のエピトープ(例えば、B7−H7上の2つのエピトープ)であることも、異なる分子のエピトープ(例えば、一方のエピトープは、B7−H7上、一方のエピトープは、異なる標的上のエピトープ)であることもできる。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、個々の抗体、または2つ以上の抗体を組み合わせたものと比べて、効能が増強されている。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、個々の抗体、または2つ以上の抗体を組み合わせたものと比べて、毒性が低減されている。当業者には、いずれの治療剤も、特有の薬物動態(PK)(例えば循環半減期)を有し得ることが知られている。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体には、2つの活性結合剤のPKを同期させる能力があり、その2つの個別の結合剤は、PKプロファイルが異なる。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体には、2つの薬剤の作用を、対象における共通の区域(例えば組織)に集中させる能力がある。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体には、2つの薬剤の作用を共通の標的(例えば、所定の種類の細胞)に集中させる能力がある。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体には、2つの薬剤の作用を、2つ以上の生物学的な経路または機能に対して働かせる能力がある。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体には、2つの異なる細胞を標的として、それらの細胞を互いに近づける能力がある。
いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、毒性及び/または副作用が低減されている。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、毒性及び/または副作用が、2つの個別の抗体または単剤としての抗体の混合物と比べて低減されている。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、治療指数が向上している。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、治療指数が、2つの個別の抗体または単剤としての抗体の混合物と比べて向上している。
二重特異性抗体を作製するためのいくつかの技法は、当業者に知られている。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、2本の重鎖間の境界部分であるアミノ酸に修飾が加えられた重鎖定常領域を含む。これらの修飾は、ヘテロダイマーの形成を高めて、概して、ホモダイマーの形成を低減または排除するために加えられている。いくつかの実施形態では、その二重特異性抗体は、knobs−into−holes(KIH)法を用いて作製する。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、同一の重鎖間でジスルフィド結合を形成できない(例えば、ホモダイマーの形成を低減する)バリアントヒンジ領域を含む。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、アミノ酸の変更が加えられた重鎖であって、その変更により、静電相互作用が改変される重鎖を含む。いくつかの実施形態では、二重特異性抗体は、アミノ酸の変更が加えられた重鎖であって、その変更により、疎水性/親水性相互作用が改変される重鎖を含む。
二重特異性抗体は、インタクト抗体、または抗原結合部位を含む抗体断片であることができる。
三重特異性以上のB7−H7結合剤が企図されている。いくつかの実施形態では、三重特異性抗体または四重特異性抗体を作製する。三価以上のB7−H7結合剤が企図されている。いくつかの実施形態では、三価抗体または四価抗体を作製する。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と結合する抗体である。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、ヒトB7−H7(例えば配列番号2)と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、cyno B7−H7(例えば配列番号8)と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、ヒトB7−H7及びcyno B7−H7と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、B7−H7の一部または断片と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、B7−H7の細胞外ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、ヒトB7−H7の細胞外ドメイン(例えば配列番号3)と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、cyno B7−H7の細胞外ドメイン(例えば配列番号9)と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、ヒトB7−H7の23〜344番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、B7−H7のIgV型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、B7−H7のIgV型ドメイン1と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、ヒトB7−H7のIgV型ドメイン1(例えば配列番号4)と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、cyno B7−H7のIgV型ドメイン1(例えば配列番号10)と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、ヒトB7−H7の61〜131番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、B7−H7のIgV型ドメイン2と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、ヒトB7−H7のIgV型ドメイン2(例えば配列番号6)と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、cyno B7−H7のIgV型ドメイン2(配列番号12)と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、ヒトB7−H7の235〜328番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、B7−H7のIgC型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7のIgC1型ドメインと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7のIgC1型ドメイン(例えば配列番号5)と結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、cyno B7−H7のIgC1型ドメイン(例えば配列番号11)と結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、ヒトB7−H7の138〜222番目のアミノ酸内で結合する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、B7−H7の細胞外ドメイン内のエピトープと結合する。
抗体のCDRは、当業者によって、様々な方法/システムを用いて定義される。これらのシステム及び/または定義は、長年にわたり開発及び改良されてきており、そのシステム及び定義としては、Kabat、Chothia、IMGT、AbM及びContactが挙げられる。Kabatの定義は、配列多様性に基づいており、広く用いられている。Chothiaの定義は、構造的ループ領域の位置に基づいている。IMGTシステムは、可変ドメインの構造内の配列の多様性と位置に基づいている。AbMの定義は、KabatとChothiaを折衷したものである。Contactの定義は、利用可能な抗体結晶構造の解析に基づいている。例示的なシステムは、KabatとChothiaを組み合わせたものである。抗体配列の解析、及びCDRの決定には、ソフトウェアプログラム(例えばabYsis)が利用可能であり、それらのプログラムは当業者に知られている。
本明細書に定義されている所定のCDR配列は概して、KabatとChothiaの定義を組み合わせたもの(例示的なシステム)に基づいている。しかしながら、所定の抗体の1つの重鎖可変領域CDRもしくは複数の重鎖可変領域CDR、及び/または1つの軽鎖可変領域CDRもしくは複数の軽鎖可変領域CDRに言及している場合には、当業者に知られているようなすべてのCDRの定義が含まれることはわかるであろう。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体は、Kabatの定義に基づき、抗体2D7、Hz2D7、2F10、3H6、5F7、16D5、28F5、1D3、5B10または5C9の6つのCDRを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体は、Chothiaの定義に基づき、抗体2D7、Hz2D7、2F10、3H6、5F7、16D5、28F5、1D3、5B10または5C9の6つのCDRを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体は、AbMの定義に基づき、抗体2D7、Hz2D7、2F10、3H6、5F7、16D5、28F5、1D3、5B10または5C9の6つのCDRを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体は、IMGTの定義に基づき、抗体2D7、Hz2D7、2F10、3H6、5F7、16D5、28F5、1D3、5B10または5C9の6つのCDRを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体は、Contactの定義に基づき、抗体2D7、Hz2D7、2F10、3H6、5F7、16D5、28F5、1D3、5B10または5C9の6つのCDRを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体は、上記の例示的な定義に基づき、抗体2D7、Hz2D7、2F10、3H6、5F7、16D5、28F5、1D3、5B10または5C9の6つのCDRを含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、本明細書に記載されている抗体のうちのいずれか1つのCDRを1つ、2つ、3つ、4つ、5つ及び/または6つ含む抗B7−H7抗体である。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表1Aの重鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含み、及び/または(ii)表1Aの軽鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表1Bの重鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含み、及び/または(ii)表1Bの軽鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表2の重鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含み、及び/または(ii)表2の軽鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表3の重鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含み、及び/または(ii)表3の軽鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表4の重鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含み、及び/または(ii)表4の軽鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表5の重鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含み、及び/または(ii)表5の軽鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表6の重鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含み、及び/または(ii)表6の軽鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表7の重鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含み、及び/または(ii)表7の軽鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表8の重鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含み、及び/または(ii)表8の軽鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表9の重鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含み、及び/または(ii)表9の軽鎖可変領域CDRを1つ、2つ及び/または3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表1Aの重鎖可変領域CDRを3つ含むとともに、(ii)表1Aの軽鎖可変領域CDRを3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表1Bの重鎖可変領域CDRを3つ含むとともに、(ii)表1Bの軽鎖可変領域CDRを3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表2の重鎖可変領域CDRを3つ含むとともに、(ii)表2の軽鎖可変領域CDRを3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表3の重鎖可変領域CDRを3つ含むとともに、(ii)表3の軽鎖可変領域CDRを3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表4の重鎖可変領域CDRを3つ含むとともに、(ii)表4の軽鎖可変領域CDRを3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表5の重鎖可変領域CDRを3つ含むとともに、(ii)表5の軽鎖可変領域CDRを3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表6の重鎖可変領域CDRを3つ含むとともに、(ii)表6の軽鎖可変領域CDRを3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表7の重鎖可変領域CDRを3つ含むとともに、(ii)表7の軽鎖可変領域CDRを3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表8の重鎖可変領域CDRを3つ含むとともに、(ii)表8の軽鎖可変領域CDRを3つ含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、(i)表9の重鎖可変領域CDRを3つ含むとともに、(ii)表9の軽鎖可変領域CDRを3つ含む。
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いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、本明細書に記載されている抗体に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、及び/または軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、本明細書に記載されている抗体に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、本明細書に記載されている抗体のヒト化型またはヒト化バリアントを含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2D7、そのヒト化型またはそのバリアントに由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、及び/または軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2D7に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2及び重鎖可変領域CDR3を含む。別の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2D7に由来する軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。特定の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2D7に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2、重鎖可変領域CDR3、軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2D7のヒト化型(例えばHz2D7)である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2D7のバリアントである。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2F10、そのヒト化型またはそのバリアントに由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、及び/または軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2F10に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2及び重鎖可変領域CDR3を含む。別の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2F10に由来する軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。特定の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2F10に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2、重鎖可変領域CDR3、軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2F10のヒト化型である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2F10のバリアントである。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体3H6、そのヒト化型またはそのバリアントに由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、及び/または軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体3H6に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2及び重鎖可変領域CDR3を含む。別の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体3H6に由来する軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。特定の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体3H6に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2、重鎖可変領域CDR3、軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体3H6のヒト化型である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体3H6のバリアントである。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5F7、そのヒト化型またはそのバリアントに由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、及び/または軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5F7に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2及び重鎖可変領域CDR3を含む。別の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5F7に由来する軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。特定の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5F7に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2、重鎖可変領域CDR3、軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5H7のヒト化型である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5H7のバリアントである。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体16D5、そのヒト化型またはそのバリアントに由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、及び/または軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体16D5に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2及び重鎖可変領域CDR3を含む。別の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体16D5に由来する軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。特定の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体16D5に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2、重鎖可変領域CDR3、軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体16D5のヒト化型である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体16D5のバリアントである。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体28F5、そのヒト化型またはそのバリアントに由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、及び/または軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体28F5に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2及び重鎖可変領域CDR3を含む。別の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体28F5に由来する軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。特定の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体28F5に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2、重鎖可変領域CDR3、軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体28F5のヒト化型である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体28F5のバリアントである。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体1D3、そのヒト化型またはそのバリアントに由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、及び/または軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体1D3に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2及び重鎖可変領域CDR3を含む。別の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体1D3に由来する軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。特定の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体1D3に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2、重鎖可変領域CDR3、軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体1D3のヒト化型である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体1D3のバリアントである。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5B10、そのヒト化型またはそのバリアントに由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、及び/または軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5B10に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2及び重鎖可変領域CDR3を含む。別の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5B10に由来する軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。特定の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5B10に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2、重鎖可変領域CDR3、軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5B10のヒト化型である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5B10のバリアントである。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5C9、そのヒト化型またはそのバリアントに由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、及び/または軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5C9に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2及び重鎖可変領域CDR3を含む。別の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5C9に由来する軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。特定の実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5C9に由来する重鎖可変領域CDR1、重鎖可変領域CDR2、重鎖可変領域CDR3、軽鎖可変領域CDR1、軽鎖可変領域CDR2及び軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5C9のヒト化型である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5C9のバリアントである。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体のバリアントは、保存的アミノ酸置換を1〜30個含む。いくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体のバリアントは、保存的アミノ酸置換を1〜25個含む。いくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体のバリアントは、保存的アミノ酸置換を1〜20個含む。いくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体のバリアントは、保存的アミノ酸置換を1〜15個含む。いくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体のバリアントは、保存的アミノ酸置換を1〜10個含む。いくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体のバリアントは、保存的アミノ酸置換を1〜5個含む。いくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体のバリアントは、保存的アミノ酸置換を1〜3個含む。いくつかの実施形態では、その保存的アミノ酸置換(複数可)は、その抗体のCDRにある。いくつかの実施形態では、その保存的アミノ酸置換(複数可)は、その抗体のCDRにない。いくつかの実施形態では、その保存的アミノ酸置換(複数可)は、その抗体のフレームワーク領域にある。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTEY(配列番号85)を含む重鎖可変領域CDR1、NPNNYG(配列番号86)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号85の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号86の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号15の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号16の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号17の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号18の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAP(配列番号87)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号13の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号87の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号15の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号16の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号17の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号18の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)EYTMH(配列番号88)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号88の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号14の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号15の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号16の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号17の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号18の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)TEYTMH(配列番号89)を含む重鎖可変領域CDR1、WIGGINPNNYGAP(配列番号90)を含む重鎖可変領域CDR2、及びASGGYYFD(配列番号91)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)GTAVAWY(配列番号92)を含む軽鎖可変領域CDR1、LLISWAFTRH(配列番号93)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPF(配列番号94)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号89の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号90の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号91の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号92の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号93の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号94の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)TEYTMH(配列番号89)を含む重鎖可変領域CDR1、WMGGINPNNYGAP(配列番号95)を含む重鎖可変領域CDR2、及びASGGYYFD(配列番号91)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)GTAVAWY(配列番号92)を含む軽鎖可変領域CDR1、LLIYWAFTRH(配列番号96)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPF(配列番号94)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号89の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号95の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号91の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号92の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号96の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号94の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、またはアミノ酸置換を1つ、2つ、3つもしくは4つ含むそのバリアント、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、またはアミノ酸置換を1つ、2つ、3つもしくは4つ含むそのバリアント、GGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、またはアミノ酸置換を1つ、2つ、3つもしくは4つ含むそのバリアント、KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、またはアミノ酸置換を1つ、2つ、3つもしくは4つ含むそのバリアント、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、またはアミノ酸置換を1つ、2つ、3つもしくは4つ含むそのバリアント、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3、またはアミノ酸置換を1つ、2つ、3つもしくは4つ含むそのバリアントを含む。いくつかの実施形態では、CDRは、アミノ酸置換を1つ含む。いくつかの実施形態では、CDRは、アミノ酸置換を2つ含む。いくつかの実施形態では、CDRは、アミノ酸置換を3つ含む。いくつかの実施形態では、CDRは、アミノ酸置換を4つ含む。いくつかの実施形態では、その1つ以上のアミノ酸置換は、保存的置換である。いくつかの実施形態では、そのCDRは、重鎖可変領域CDR1である。いくつかの実施形態では、そのCDRは、重鎖可変領域CDR2である。いくつかの実施形態では、そのCDRは、重鎖可変領域CDR3である。いくつかの実施形態では、そのCDRは、軽鎖可変領域CDR1である。いくつかの実施形態では、そのCDRは、軽鎖可変領域CDR2である。いくつかの実施形態では、そのCDRは、軽鎖可変領域CDR3である。いくつかの実施形態では、その1つ以上の置換は、ヒト化プロセスの一部として行われたものである。いくつかの実施形態では、その1つ以上の置換は、生殖細胞系ヒト化プロセスの一部として行われたものである。いくつかの実施形態では、その1つ以上の置換は、親和性成熟プロセスの一部として行われたものである。いくつかの実施形態では、その1つ以上の置換は、最適化プロセスの一部として行われたものである。
いくつかの実施形態では、抗B7−H7結合剤(例えば抗体)は、抗体2D7の3つの重鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号19の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、抗体2D7の3つの軽鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号20の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗B7−H7結合剤(例えば抗体)は、抗体2D7の3つの重鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号21の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、抗体2D7の3つの軽鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号22の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号19もしくは配列番号21との配列同一性が少なくとも約80%である重鎖可変領域、及び/または配列番号20もしくは配列番号22との配列同一性が少なくとも80%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号19との配列同一性が少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%または少なくとも約99%である重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号20との配列同一性が少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%または少なくとも約99%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号21との配列同一性が少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%または少なくとも約99%である重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号22との配列同一性が少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約97%または少なくとも約99%である軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号19との配列同一性が少なくとも約80%である重鎖可変領域、及び/または配列番号20との配列同一性が少なくとも約80%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号19との配列同一性が少なくとも約80%である重鎖可変領域、及び配列番号20との配列同一性が少なくとも約80%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号19との配列同一性が少なくとも約90%である重鎖可変領域、及び/または配列番号20との配列同一性が少なくとも約90%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号19との配列同一性が少なくとも約90%である重鎖可変領域、及び配列番号20との配列同一性が少なくとも約90%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号19との配列同一性が少なくとも約95%である重鎖可変領域、及び/または配列番号20との配列同一性が少なくとも約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号19との配列同一性が少なくとも約95%である重鎖可変領域、及び配列番号20との配列同一性が少なくとも約95%である軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号19を含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号20を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号19を含む重鎖可変領域、及び配列番号20を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号21との配列同一性が少なくとも約80%である重鎖可変領域、及び/または配列番号22との配列同一性が少なくとも約80%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号21との配列同一性が少なくとも約80%である重鎖可変領域、及び配列番号22との配列同一性が少なくとも約80%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号21との配列同一性が少なくとも約90%である重鎖可変領域、及び/または配列番号22との配列同一性が少なくとも約90%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号21との配列同一性が少なくとも約90%である重鎖可変領域、及び配列番号22との配列同一性が少なくとも約90%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号21との配列同一性が少なくとも約95%である重鎖可変領域、及び/または配列番号22との配列同一性が少なくとも約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号21との配列同一性が少なくとも約95%である重鎖可変領域、及び配列番号22との配列同一性が少なくとも約95%である軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号21を含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号22を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号21を含む重鎖可変領域、及び配列番号22を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号19のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3、ならびに配列番号20のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号21のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3、ならびに配列番号22のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号19のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号20のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号21のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号22のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYSFTDYIIV(配列番号27)を含む重鎖可変領域CDR1、KINPYYGTTTYNLRFED(配列番号28)を含む重鎖可変領域CDR2、及びWDYVSTLFAMDY(配列番号29)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQYKRYYT(配列番号31)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、GYSFTDYIIV(配列番号27)を含む重鎖可変領域CDR1、KINPYYGTTTYNLRFED(配列番号28)を含む重鎖可変領域CDR2、及びWDYVSTLFAMDY(配列番号29)を含む重鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQYKRYYT(配列番号31)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYSFTDYIIV(配列番号27)を含む重鎖可変領域CDR1、KINPYYGTTTYNLRFED(配列番号28)を含む重鎖可変領域CDR2、及びWDYVSTLFAMDY(配列番号29)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQYKRYYT(配列番号31)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYSFTDYIIV(配列番号27)を含む重鎖可変領域CDR1、KINPYYGTTTYNLRFED(配列番号28)を含む重鎖可変領域CDR2、及びWDYVSTLFAMDY(配列番号29)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQYKRYYT(配列番号31)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYSFTDY(配列番号97)を含む重鎖可変領域CDR1、NPYYGT(配列番号98)を含む重鎖可変領域CDR2、及びWDYVSTLFAMDY(配列番号29)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQYKRYYT(配列番号31)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号97の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号98の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号29の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号16の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号30の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号31の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYSFTDYIIV(配列番号27)を含む重鎖可変領域CDR1、KINPYYGTTT(配列番号99)を含む重鎖可変領域CDR2、及びWDYVSTLFAMDY(配列番号29)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQYKRYYT(配列番号31)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号27の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号99の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号29の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号16の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号30の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号31の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)DYIIV(配列番号100)を含む重鎖可変領域CDR1、KINPYYGTTTYNLRFED(配列番号28)を含む重鎖可変領域CDR2、及びWDYVSTLFAMDY(配列番号29)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQYKRYYT(配列番号31)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号100の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号28の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号29の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号16の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号30の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号31の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)TDYIIV(配列番号101)を含む重鎖可変領域CDR1、WIEKINPYYGTTT(配列番号102)を含む重鎖可変領域CDR2、及びARWDYVSTLFAMD(配列番号103)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)GTAVAWY(配列番号92)を含む軽鎖可変領域CDR1、LLIYWASTRH(配列番号104)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQYKRYY(配列番号105)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号101の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号102の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号103の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号92の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号104の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号105の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗B7−H7結合剤(例えば抗体)は、抗体2F10の3つの重鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号32の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び抗体2F10の3つの軽鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号33の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号32との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域、及び/または配列番号33との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号32との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号33との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号32との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域、及び配列番号33との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号32を含む重鎖可変領域、及び/または配列番号33を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号32を含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号33を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号32の重鎖可変領域、及び配列番号33の軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNGGAPYNQKFKG(配列番号34)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNGGAPYNQKFKG(配列番号34)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNGGAPYNQKFKG(配列番号34)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNGGAPYNQKFKG(配列番号34)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTEY(配列番号85)を含む重鎖可変領域CDR1、NPNNGG(配列番号106)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号85の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号106の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号15の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号35の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号30の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号18の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNGGAP(配列番号107)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号13の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号107の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号15の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号35の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号30の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号18の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)EYTMH(配列番号88)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNGGAPYNQKFKG(配列番号34)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号88の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号34の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号15の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号35の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号30の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号18の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)TEYTMH(配列番号89)を含む重鎖可変領域CDR1、WIGGINPNNGGAP(配列番号108)を含む重鎖可変領域CDR2、及びARGGYYFD(配列番号109)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)STAVAWY(配列番号110)を含む軽鎖可変領域CDR1、LLIYWASTRH(配列番号111)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPF(配列番号94)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号89の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号108の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号109の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号110の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号111の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号94の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗B7−H7結合剤(例えば抗体)は、抗体3H6の3つの重鎖CDRを有するとともに、配列番号36の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び抗体3H6の3つの軽鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号37の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号36との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域、及び/または配列番号37との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号36との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号37との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号36との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域、及び配列番号37との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号36を含む重鎖可変領域及び/または配列番号37を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号36を含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号37を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号36の重鎖可変領域、及び配列番号37の軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFSSYSMH(配列番号38)を含む重鎖可変領域CDR1、TIYPGNENTSYNQKFKG(配列番号39)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFDIPYW(配列番号40)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、GYTFSSYSMH(配列番号38)を含む重鎖可変領域CDR1、TIYPGNENTSYNQKFKG(配列番号39)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFDIPYW(配列番号40)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYTFSSYSMH(配列番号38)を含む重鎖可変領域CDR1、TIYPGNENTSYNQKFKG(配列番号39)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFDIPYW(配列番号40)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYTFSSYSMH(配列番号38)を含む重鎖可変領域CDR1、TIYPGNENTSYNQKFKG(配列番号39)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFDIPYW(配列番号40)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFSSY(配列番号112)を含む重鎖可変領域CDR1、YPGNEN(配列番号113)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFDIPYW(配列番号40)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号112の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号113の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号15の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号35の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号30の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号40の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFSSYSMH(配列番号38)を含む重鎖可変領域CDR1、TIYPGNENTS(配列番号114)を含む重鎖可変領域CDR2、GGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFDIPYW(配列番号40)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号38の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号114の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号15の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号35の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号30の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号40の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)SYSMH(配列番号115)を含む重鎖可変領域CDR1、TIYPGNENTSYNQKFKG(配列番号39)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFDIPYW(配列番号40)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号115の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号39の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号15の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号35の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号30の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号40の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)SSYSMH(配列番号116)を含む重鎖可変領域CDR1、WMGTIYPGNENTS(配列番号117)を含む重鎖可変領域CDR2、及びARGGYYFD(配列番号109)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)STAVAWY(配列番号110)を含む軽鎖可変領域CDR1、LLIYWASTRH(配列番号111)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFDIPY(配列番号118)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号116の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号117の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号109の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号110の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号111の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号118の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗B7−H7結合剤(例えば抗体)は、抗体5F7の3つの重鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号41の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び抗体5F7の3つの軽鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号42の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号41との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%もしくは約95%である重鎖可変領域、及び/または配列番号42との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%もしくは約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号41との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号42との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号41との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域、及び配列番号42との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号41を含む重鎖可変領域、及び/または配列番号42を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号41を含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号42を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号41の重鎖可変領域、及び配列番号42の軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTTYTMH(配列番号43)を含む重鎖可変領域CDR1、YINPSRGYSDYSQKFQG(配列番号44)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYDFDY(配列番号45)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFITPYT(配列番号46)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、GYTFTTYTMH(配列番号43)を含む重鎖可変領域CDR1、YINPSRGYSDYSQKFQG(配列番号44)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYDFDY(配列番号45)を含む重鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFITPYT(配列番号46)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYTFTTYTMH(配列番号43)を含む重鎖可変領域CDR1、YINPSRGYSDYSQKFQG(配列番号44)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYDFDY(配列番号45)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFITPYT(配列番号46)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYTFTTYTMH(配列番号43)を含む重鎖可変領域CDR1、YINPSRGYSDYSQKFQG(配列番号44)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYDFDY(配列番号45)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFITPYT(配列番号46)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTTY(配列番号119)を含む重鎖可変領域CDR1、NPSRGY(配列番号120)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYDFDY(配列番号45)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFITPYT(配列番号46)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号119の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号120の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号45の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号16の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号30の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号46の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTTYTMH(配列番号43)を含む重鎖可変領域CDR1、YINPSRGYSD(配列番号121)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYDFDY(配列番号45)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFITPYT(配列番号46)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号43の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号121の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号45の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号16の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号30の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号46の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)TYTMH(配列番号122)を含む重鎖可変領域CDR1、YINPSRGYSDYSQKFQG(配列番号44)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYDFDY(配列番号45)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFITPYT(配列番号46)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号122の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号44の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号45の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号16の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号30の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号46の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)TTYTMH(配列番号123)を含む重鎖可変領域CDR1、WIGYINPSRGYSD(配列番号124)を含む重鎖可変領域CDR2、及びARGGYDFD(配列番号125)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)GTAVAWY(配列番号92)を含む軽鎖可変領域CDR1、LLLYWASTRH(配列番号126)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFITPY(配列番号127)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号123の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号124の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号125の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号92の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号126の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号127の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗B7−H7結合剤(例えば抗体)は、抗体16D5の3つの重鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号47の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び抗体16D5の3つの軽鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号48の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号47との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%もしくは約95%である重鎖可変領域、及び/または配列番号48との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%もしくは約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号47との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号48との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号47との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域、及び配列番号48との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号47を含む重鎖可変領域、及び/または配列番号48を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号47を含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号48を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号47の重鎖可変領域、及び配列番号48の軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GFSLTGYGVN(配列番号49)を含む重鎖可変領域CDR1、VIWGDGSTDYNSVLKS(配列番号50)を含む重鎖可変領域CDR2、及びEATEYLYWYFDV(配列番号51)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)RASESVEYYGSSLMQ(配列番号52)を含む軽鎖可変領域CDR1、AASNVES(配列番号53)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQGRRVPWT(配列番号54)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、GFSLTGYGVN(配列番号49)を含む重鎖可変領域CDR1、VIWGDGSTDYNSVLKS(配列番号50)を含む重鎖可変領域CDR2、及びEATEYLYWYFDV(配列番号51)を含む重鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、RASESVEYYGSSLMQ(配列番号52)を含む軽鎖可変領域CDR1、AASNVES(配列番号53)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQGRRVPWT(配列番号54)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GFSLTGYGVN(配列番号49)を含む重鎖可変領域CDR1、VIWGDGSTDYNSVLKS(配列番号50)を含む重鎖可変領域CDR2、及びEATEYLYWYFDV(配列番号51)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)RASESVEYYGSSLMQ(配列番号52)を含む軽鎖可変領域CDR1、AASNVES(配列番号53)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQGRRVPWT(配列番号54)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GFSLTGYGVN(配列番号49)を含む重鎖可変領域CDR1、VIWGDGSTDYNSVLKS(配列番号50)を含む重鎖可変領域CDR2、及びEATEYLYWYFDV(配列番号51)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)RASESVEYYGSSLMQ(配列番号52)を含む軽鎖可変領域CDR1、AASNVES(配列番号53)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQGRRVPWT(配列番号54)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GFSLTGY(配列番号128)を含む重鎖可変領域CDR1、WGDGS(配列番号129)を含む重鎖可変領域CDR2、及びEATEYLYWYFDV(配列番号51)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)RASESVEYYGSSLMQ(配列番号52)を含む軽鎖可変領域CDR1、AASNVES(配列番号53)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQGRRVPWT(配列番号54)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号128の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号129の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号51の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号52の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号53の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号54の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GFSLTGYGVN(配列番号49)を含む重鎖可変領域CDR1、VIWGDGSTD(配列番号130)を含む重鎖可変領域CDR2、及びEATEYLYWYFDV(配列番号51)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)RASESVEYYGSSLMQ(配列番号52)を含む軽鎖可変領域CDR1、AASNVES(配列番号53)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQGRRVPWT(配列番号54)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号49の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号130の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号51の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号52の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号53の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号54の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYGVN(配列番号131)を含む重鎖可変領域CDR1、VIWGDGSTDYNSVLKS(配列番号50)を含む重鎖可変領域CDR2、及びEATEYLYWYFDV(配列番号51)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)RASESVEYYGSSLMQ(配列番号52)を含む軽鎖可変領域CDR1、AASNVES(配列番号53)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQGRRVPWT(配列番号54)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号131の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号50の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号51の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号52の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号53の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号54の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)TGYGVN(配列番号132)を含む重鎖可変領域CDR1、WLGVIWGDGSTD(配列番号133)を含む重鎖可変領域CDR2、及びAREATEYLYWYFD(配列番号134)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)EYYGSSLMQWY(配列番号135)を含む軽鎖可変領域CDR1、LLIFAASNVE(配列番号136)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQGRRVPW(配列番号137)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号132の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号133の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号134の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号135の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号136の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号137の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗B7−H7結合剤(例えば抗体)は、抗体28F5の3つの重鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号55の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び抗体28F5の3つの軽鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号56の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号55との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%もしくは約95%である重鎖可変領域、及び/または配列番号56との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号55との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号56との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号55との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域、及び配列番号56との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号55を含む重鎖可変領域、及び/または配列番号56を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号55を含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号56を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号55の重鎖可変領域、及び配列番号56の軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSVYDAPWLAH(配列番号59)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)RASENIYIYLA(配列番号60)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSVYDAPWLAH(配列番号59)を含む重鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、RASENIYIYLA(配列番号60)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSVYDAPWLAH(配列番号59)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)RASENIYIYLA(配列番号60)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSVYDAPWLAH(配列番号59)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)RASENIYIYLA(配列番号60)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYSFTGY(配列番号138)を含む重鎖可変領域CDR1、DPYSGG(配列番号139)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSVYDAPWLAH(配列番号59)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)RASENIYIYLA(配列番号60)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号138の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号139の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号59の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号60の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号61の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号62の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGST(配列番号140)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSVYDAPWLAH(配列番号59)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)RASENIYIYLA(配列番号60)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号57の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号140の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号59の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号60の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号61の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号62の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYNMN(配列番号141)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSVYDAPWLAH(配列番号59)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)RASENIYIYLA(配列番号60)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号141の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号58の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号59の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号60の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号61の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号62の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)TGYNMN(配列番号142)を含む重鎖可変領域CDR1、WIGNIDPYSGGST(配列番号143)を含む重鎖可変領域CDR2、及びARSVYDAPWLA(配列番号144)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)YIYLAWY(配列番号145)を含む軽鎖可変領域CDR1、LLVYNAKTLA(配列番号146)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPP(配列番号147)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号142の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号143の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号144の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号145の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号146の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号147の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗B7−H7結合剤(例えば抗体)は、抗体1D3の3つの重鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号63の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び抗体1D3の3つの軽鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号64の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号63との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%もしくは約95%である重鎖可変領域、及び/または配列番号64との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%もしくは約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号63との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号64との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号63との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域、及び配列番号64との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号63を含む重鎖可変領域、及び/または配列番号64を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号63を含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号64を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号63の重鎖可変領域、及び配列番号64の軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSFYDAPYLTY(配列番号65)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)RASENIFIYLA(配列番号66)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSFYDAPYLTY(配列番号65)を含む重鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、RASENIFIYLA(配列番号66)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSFYDAPYLTY(配列番号65)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)RASENIFIYLA(配列番号66)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSFYDAPYLTY(配列番号65)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)RASENIFIYLA(配列番号66)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYSFTGY(配列番号138)を含む重鎖可変領域CDR1、DPYSGG(配列番号139)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSFYDAPYLTY(配列番号65)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)RASENIFIYLA(配列番号66)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号138の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号139の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号65の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号66の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号61の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号62の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGST(配列番号140)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSFYDAPYLTY(配列番号65)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)RASENIFIYLA(配列番号66)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号57の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号140の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号65の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号66の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号61の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号62の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYNMN(配列番号141)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSFYDAPYLTY(配列番号65)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)RASENIFIYLA(配列番号66)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号141の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号58の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号65の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号66の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号61の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号62の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)TGYNMN(配列番号142)を含む重鎖可変領域CDR1、WIGNIDPYSGGST(配列番号143)を含む重鎖可変領域CDR2、及びARSFYDAPYLT(配列番号148)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)FIYLAWY(配列番号149)を含む軽鎖可変領域CDR1、LLVFNAKTLA(配列番号150)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPP(配列番号147)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号142の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号143の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号148の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号149の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号150の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号147の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗B7−H7結合剤(例えば抗体)は、抗体5B10の3つの重鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号67の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び抗体5B10の3つの軽鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号68の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号67との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%もしくは約95%である重鎖可変領域、及び/または配列番号68との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%もしくは約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号67との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号68との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号67との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域、及び配列番号68との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号67を含む重鎖可変領域、及び/または配列番号68を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号67を含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号68を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号67の重鎖可変領域、及び配列番号68の軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTSFWIH(配列番号69)を含む重鎖可変領域CDR1、YIIPNTDYTEYNQKFKD(配列番号70)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGLRGAYYFDY(配列番号71)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または(b)RSSQSVSTSTNGYMH(配列番号72)を含む軽鎖可変領域CDR1、YASNLES(配列番号73)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHSWVLPYT(配列番号74)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、GYTFTSFWIH(配列番号69)を含む重鎖可変領域CDR1、YIIPNTDYTEYNQKFKD(配列番号70)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGLRGAYYFDY(配列番号71)を含む重鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、RSSQSVSTSTNGYMH(配列番号72)を含む軽鎖可変領域CDR1、YASNLES(配列番号73)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHSWVLPYT(配列番号74)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYTFTSFWIH(配列番号69)を含む重鎖可変領域CDR1、YIIPNTDYTEYNQKFKD(配列番号70)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGLRGAYYFDY(配列番号71)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに(b)RSSQSVSTSTNGYMH(配列番号72)を含む軽鎖可変領域CDR1、YASNLES(配列番号73)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHSWVLPYT(配列番号74)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、(a)GYTFTSFWIH(配列番号69)を含む重鎖可変領域CDR1、YIIPNTDYTEYNQKFKD(配列番号70)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGLRGAYYFDY(配列番号71)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)RSSQSVSTSTNGYMH(配列番号72)を含む軽鎖可変領域CDR1、YASNLES(配列番号73)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHSWVLPYT(配列番号74)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTSF(配列番号151)を含む重鎖可変領域CDR1、IPNTDY(配列番号152)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGLRGAYYFDY(配列番号71)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)RSSQSVSTSTNGYMH(配列番号72)を含む軽鎖可変領域CDR1、YASNLES(配列番号73)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHSWVLPYT(配列番号74)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号151の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号152の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号71の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号72の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号73の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号74の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)GYTFTSFWIH(配列番号69)を含む重鎖可変領域CDR1、YIIPNTDYTE(配列番号153)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGLRGAYYFDY(配列番号71)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)RSSQSVSTSTNGYMH(配列番号72)を含む軽鎖可変領域CDR1、YASNLES(配列番号73)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHSWVLPYT(配列番号74)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号69の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号153の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号71の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号72の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号73の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号74の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)SFWIH(配列番号154)を含む重鎖可変領域CDR1、YIIPNTDYTEYNQKFKD(配列番号70)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGLRGAYYFDY(配列番号71)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)RSSQSVSTSTNGYMH(配列番号72)を含む軽鎖可変領域CDR1、YASNLES(配列番号73)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHSWVLPYT(配列番号74)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号154の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号70の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号71の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号72の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号73の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号74の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)TSFWIH(配列番号155)を含む重鎖可変領域CDR1、WIGYIIPNTDYTE(配列番号156)を含む重鎖可変領域CDR2、及びARGLRGAYYFD(配列番号157)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、及び/または(b)STSTNGYMHWY(配列番号158)を含む軽鎖可変領域CDR1、LLIMYASNLE(配列番号159)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHSWVLPY(配列番号160)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、(a)配列番号155の配列を含む重鎖可変領域CDR1、配列番号156の配列を含む重鎖可変領域CDR2、及び配列番号157の配列を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)配列番号158の配列を含む軽鎖可変領域CDR1、配列番号159の配列を含む軽鎖可変領域CDR2、及び配列番号160の配列を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗B7−H7結合剤(例えば抗体)は、抗体5C9の3つの重鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号75の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び抗体5C9の3つの軽鎖可変領域CDRを有するとともに、配列番号76の配列との同一性が少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%または100%であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号75との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%もしくは約95%である重鎖可変領域、及び/または配列番号76との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%もしくは約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号75との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%もしくは約95%である重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号76との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、配列番号75との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である重鎖可変領域、及び配列番号76との配列同一性が少なくとも約80%、約85%、約90%または約95%である軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号75を含む重鎖可変領域、及び/または配列番号76を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号75を含む重鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号76を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号75の重鎖可変領域、及び配列番号76の軽鎖可変領域を含む。
本発明で提供するのは、ヒトB7−H7への結合において、本明細書に記載されている抗体の1つ以上と競合する薬剤である。いくつかの実施形態では、ヒトB7−H7への結合において、本明細書に記載されている抗体の1つ以上と競合する薬剤は、抗体である。いくつかの実施形態では、抗体は、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体のエピトープと同じエピトープと結合する。いくつかの実施形態では、抗体は、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体の1つが結合するエピトープと重複するエピトープと結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7への結合において、本明細書に記載されている抗体の1つ以上と競合する抗体は、本明細書に記載されているようなエピトープビニング法を用いて特定する。本明細書に記載されている抗B7−H7抗体と競合するか、または同じエピトープに結合する抗体及び抗原結合断片は、同様の機能特性を示すと予測される。
いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7への結合において、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)と競合する。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒトB7−H7への結合において、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)と競合する。いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、配列番号19を含む重鎖可変領域、及び配列番号20を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、配列番号21を含む重鎖可変領域、及び配列番号22を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、(a)GYSFTDYIIV(配列番号27)を含む重鎖可変領域CDR1、KINPYYGTTTYNLRFED(配列番号28)を含む重鎖可変領域CDR2、及びWDYVSTLFAMDY(配列番号29)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQYKRYYT(配列番号31)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、配列番号32を含む重鎖可変領域、及び配列番号33を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、(a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNGGAPYNQKFKG(配列番号34)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、配列番号36を含む重鎖可変領域、及び配列番号37を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、(a)GYTFSSYSMH(配列番号38)を含む重鎖可変領域CDR1、TIYPGNENTSYNQKFKG(配列番号39)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFDIPYW(配列番号40)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、配列番号41を含む重鎖可変領域、及び配列番号42を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、(a)GYTFTTYTMH(配列番号43)を含む重鎖可変領域CDR1、YINPSRGYSDYSQKFQG(配列番号44)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYDFDY(配列番号45)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFITPYT(配列番号46)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、配列番号47を含む重鎖可変領域、及び配列番号48を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、(a)GFSLTGYGVN(配列番号49)を含む重鎖可変領域CDR1、VIWGDGSTDYNSVLKS(配列番号50)を含む重鎖可変領域CDR2、及びEATEYLYWYFDV(配列番号51)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)RASESVEYYGSSLMQ(配列番号52)を含む軽鎖可変領域CDR1、AASNVES(配列番号53)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQGRRVPWT(配列番号54)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、配列番号55を含む重鎖可変領域、及び配列番号56を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSVYDAPWLAH(配列番号59)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)RASENIYIYLA(配列番号60)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、配列番号63を含む重鎖可変領域、及び配列番号64を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、(a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSFYDAPYLTY(配列番号65)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)RASENIFIYLA(配列番号66)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、配列番号67を含む重鎖可変領域、及び配列番号68を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、(a)GYTFTSFWIH(配列番号69)を含む重鎖可変領域CDR1、YIIPNTDYTEYNQKFKD(配列番号70)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGLRGAYYFDY(配列番号71)を含む重鎖可変領域CDR3を含む重鎖可変領域、ならびに(b)RSSQSVSTSTNGYMH(配列番号72)を含む軽鎖可変領域CDR1、YASNLES(配列番号73)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHSWVLPYT(配列番号74)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、B7−H7(例えばヒトB7−H7)への結合において、参照抗体と競合し、その参照抗体は、配列番号75を含む重鎖可変領域、及び配列番号76を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤は、少なくとも1つまたは2つ以上の定常領域が改変または欠失された抗体を含む。いくつかの実施形態では、抗体は、3つの重鎖定常領域(CH1、CH2もしくはCH3)の1つ以上、及び/または軽鎖定常領域(CL)に対する改変を1つ以上含んでもよい。いくつかの実施形態では、抗体は、ヒンジ領域に対する改変を1つ以上含んでもよい。いくつかの実施形態では、その改変抗体の重鎖定常領域は、ヒト定常領域を少なくとも1つ含む。いくつかの実施形態では、その改変抗体の重鎖定常領域は、ヒト定常領域を2つ以上含む。いくつかの実施形態では、その定常領域に対する改変は、1つ以上の領域に、1つ以上のアミノ酸の付加、欠失または置換を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の領域が、改変抗体の定常領域から部分的または全体的に欠失されている。いくつかの実施形態では、1つ以上の領域が、改変抗体のヒンジ領域から部分的または全体的に欠失されている。いくつかの実施形態では、CH2ドメインの全体が抗体から除去されている。いくつかの実施形態では、欠失された定常領域が、短いアミノ酸スペーサーに置き換わっており、そのスペーサーが、その欠失された定常領域によって通常はもたらされる、分子の柔軟性を多少もたらす。いくつかの実施形態では、改変抗体は、その抗体のヒンジ領域に直接融合されたCH3ドメインを含む。いくつかの実施形態では、改変抗体は、ヒンジ領域と、改変CH2ドメイン及び/または改変CH3ドメインとの間に挿入されたペプチドスペーサーを含む。
抗体の定常領域(複数可)が、いくつかのエフェクター機能を媒介し、これらのエフェクター機能が、その抗体のアイソタイプに応じて変動し得ることは、当該技術分野において知られている。例えば、補体のC1成分が、(抗原に結合した)IgGまたはIgM抗体のFc領域に結合すると、その補体系が活性化する。補体の活性化は、細胞病原体のオプソニン化及び溶解において重要である。補体の活性化は、炎症性応答も刺激し、自己免疫の過敏反応に関与し得る。加えて、抗体のFc領域は、Fc受容体(FcR)を発現している細胞と結合できる。異なるクラスの抗体に特異的である数多くのFc受容体が存在し、IgG(γ受容体)、IgE(ε受容体)、IgA(α受容体)及びIgM(μ受容体)が挙げられる。抗体が、細胞表面上のFc受容体に結合すると、多くの重要かつ多様な生体応答が誘発され、その応答としては、抗体被覆粒子の貪食及び破壊、免疫複合体の除去、キラー細胞による抗体被覆標的細胞の溶解(抗体依存性細胞傷害性、すなわちADCCという)、炎症性メディエーターの放出、胎盤通過、ならびに免疫グロブリンの産生の制御が挙げられる。
いくつかの実施形態では、抗体は、バリアントFc領域を含む。ヒトIgG1、IgG2、IgG3及びIgG4のFc領域のアミノ酸配列は、当業者に知られている(例えば、代表的なヒトIgG1は、配列番号77である)。場合によっては、天然型の抗体において、アミノ酸のバリエーションがあるFc領域が特定されている。いくつかの実施形態では、バリアントFc領域は、天然型のFc領域(例えば、配列番号78、配列番号79及び配列番号80)と比べて、所定のアミノ酸位置に置換を有するように操作されている。
いくつかの実施形態では、改変抗体(例えば、改変Fc領域を含む抗体)は、エフェクター機能を改変させ、その改変により、その抗体の生物学的プロファイルに影響を及ぼす。例えば、いくつかの実施形態では、(点変異またはその他の手段を通じて)定常領域を欠失または不活性化することで、改変抗体が循環しているときに、その改変抗体のFc受容体の結合を低下させる。いくつかの実施形態では、定常領域の改変により、抗体の血清中半減期を延長させる。いくつかの実施形態では、定常領域の改変により、抗体の血清中半減期を短縮する。いくつかの実施形態では、定常領域の改変により、抗体のADCC及び/または補体依存性細胞傷害性(CDC)を低下させるかまたは除去する。いくつかの実施形態では、ヒトIgG1 Fc領域の所定のアミノ酸を、対応するIgG2残基またはIgG4残基で置換することにより、改変抗体におけるエフェクター機能(例えば、ADCC及びCDC)を低下させ得る。いくつかの実施形態では、定常領域の改変により、抗体のADCC及び/またはCDCを低下または低減させる。いくつかの実施形態では、抗体は、1つ以上のエフェクター機能を有さない(例えば「エフェクターレス」抗体)。いくつかの実施形態では、抗体は、ADCC活性及び/またはCDC活性を有さない。いくつかの実施形態では、抗体は、Fc受容体及び/または補体因子と結合しない。いくつかの実施形態では、抗体は、エフェクター機能(複数可)を有さない。いくつかの実施形態では、定常領域の改変により、抗体のADCC及び/またはCDCを向上させるかまたは増強する。いくつかの実施形態では、定常領域は、ジスルフィド結合または糖鎖部分を除外するように改変されている。いくつかの実施形態では、定常領域は、1つ以上のアミノ酸を付加/置換して、1つ以上の細胞毒素、糖鎖または糖鎖結合部位をもたらすように改変されている。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号24との配列同一性が少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%または少なくとも95%である重鎖を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号26との配列同一性が少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%または少なくとも95%である軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号24との配列同一性が少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%または少なくとも95%である重鎖、及び配列番号26との配列同一性が少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%または少なくとも95%である軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号24との配列同一性が少なくとも90%である重鎖を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号26との配列同一性が少なくとも90%である軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号24との配列同一性が少なくとも90%である重鎖、及び配列番号26との配列同一性が少なくとも90%である軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号24のアミノ酸配列を含む重鎖を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号26のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号24のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号26のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号24の重鎖、及び/または配列番号26の軽鎖を含む抗体である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号24の重鎖を含む抗体である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号26の軽鎖を含む抗体である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、配列番号24の重鎖、及び配列番号26の軽鎖を含む抗体である。
本明細書に記載されている抗体の定常領域に対する改変は、周知の生化学的な操作技法または分子操作技法を用いて行ってよい。いくつかの実施形態では、抗体バリアントは、ヌクレオチドの適切な変化をコードDNAに導入すること、及び/または所望の抗体もしくはポリペプチドを合成することによって調製する。この技法を用いて、所定の配列または領域によってもたらされる活性またはエフェクター機能を阻害すると同時に、その改変抗体の構造、結合活性及びその他の所望の特徴を実質的に保持させることが可能であることがある。
本開示にはさらに、本明細書に記載されている組み換え抗体、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体及びヒト抗体、またはそれらの抗体断片と実質的に相同である追加のバリアント及び等価物が含まれる。いくつかの実施形態では、その抗体の結合親和性を向上させるのが望ましい。いくつかの実施形態では、その抗体の生物学的特性を調節するのが望ましく、その特性としては、特異性、熱安定性、発現レベル、エフェクター機能(複数可)、糖鎖付加、免疫原性及び/または溶解性が挙げられるが、これらに限らない。アミノ酸の変化により、糖鎖付加部位の数もしくは位置が変化するか、または膜アンカー特性が変化するなど、抗体の翻訳後プロセスが変化し得ることは、当業者には明らかであろう。
バリエーションは、その抗体またはポリペプチドをコードする1つ以上のヌクレオチドの置換、欠失または挿入であって、アミノ酸配列を、天然型の抗体またはポリペプチドの配列と比べて変化させる置換、欠失または挿入であってよい。いくつかの実施形態では、アミノ酸置換は、ロイシンをセリンに置き換えるなど、1つのアミノ酸を、同様の構造特性及び/または化学特性である別のアミノ酸に置き換えた結果、例えば、保存的アミノ酸置換の結果である。挿入または欠失は任意に、約1〜5アミノ酸の範囲であってよい。いくつかの実施形態では、その置換、欠失または挿入には、親分子に対する25個未満のアミノ酸置換、20個未満のアミノ酸置換、15個未満のアミノ酸置換、10個未満のアミノ酸置換、5個未満のアミノ酸置換、4個未満のアミノ酸置換、3個未満のアミノ酸置換または2個未満のアミノ酸置換が含まれる。いくつかの実施形態では、アミノ酸配列におけるバリエーションのうち、生物学的に有用及び/または適切なバリエーションは、その配列において、体系的に挿入、欠失または置換を行って、得られたバリアントタンパク質の活性を親タンパク質と比較して試験することによって求めてよい。
いくつかの実施形態では、バリアントには、その抗体またはポリペプチドのアミノ末端及び/またはカルボキシル末端に、アミノ酸残基が付加されたものが含まれてよい。追加のアミノ酸残基の長さは、1個の残基から、100個以上の残基の範囲であってよい。いくつかの実施形態では、バリアントは、N末端メチオニル残基を含む。いくつかの実施形態では、そのバリアントは、融合タンパク質を作製するために、追加のポリペプチド/タンパク質(例えばFc領域)を含む。いくつかの実施形態では、バリアントは、検出可能なように操作されており、検出可能な標識及び/またはタンパク質(例えば、蛍光タグまたは酵素)を含んでよい。
いくつかの実施形態では、抗体の特徴を調節するために、例えば、酸化安定性を向上させ、及び/または異常なジスルフィド架橋を防ぐために、抗体の適切な高次構造の維持に関与しないシステイン残基が、置換または欠失されている。逆に、いくつかの実施形態では、ジスルフィド結合(複数可)を形成して、安定性を向上させるために、1つ以上のシステイン残基が付加されている。
いくつかの実施形態では、本開示の抗体は、「脱免疫化」されている。抗体の脱免疫化は概して、その抗体の結合親和性またはその他の所望の特性を大きくは低下させずに、予測されたT細胞エピトープを除去させる所定のアミノ酸変異(例えば、置換、欠失、付加)を導入することからなる。
本明細書に記載されているバリアント抗体またはバリアントポリペプチドは、当該技術分野において知られている方法を用いて作製してよく、その方法としては、部位特異的変異誘発法、アラニンスキャニング変異誘発法、及びPCR変異誘発法が挙げられるが、これらに限らない。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤は、化学的に改変されている。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、糖鎖付加、アセチル化、ペグ化、リン酸化、アミド化、既知の保護基/ブロック基による誘導体化、タンパク質切断、及び/または細胞リガンドもしくはその他のタンパク質への連結によって化学的に改変された抗B7−H7抗体である。多くの化学的改変のいずれかを既知の技法によって行ってよい。
本開示には、非免疫グロブリン骨格上に構築したB7−H7結合剤が含まれ、その結合剤は、本明細書に開示されている抗B7−H7抗体と同じエピトープまたは本質的に同じエピトープと結合する。いくつかの実施形態では、非免疫グロブリンベースの結合剤は、競合結合アッセイにおいて、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体と競合する薬剤である。いくつかの実施形態では、代替的なB7−H7結合剤は、足場タンパク質を含む。概して、足場タンパク質は、その骨格の構成に基づき、(1)α−へリックスからなる足場、(2)二次構造が少ないか、またはα−へリックス及びβ−シートの不規則な構成を有する小さい足場、ならびに(3)主にβ−シートからなる足場という3つの群のうちの1つに割り当てることができる。足場タンパク質としては、リポカリン足場をベースとするアンチカリン、ヒトフィブロネクチンタイプ3の10番目のドメインをベースとするアドネクチン、Staphylococcus aureusタンパク質AのIg結合領域におけるBドメインをベースとするアフィボディ、アンキリンリピートドメインタンパク質をベースとするDARPin、ヒトFynタンパク質キナーゼのSH3ドメインをベースとするファイノマー、Sulfolobus acidocaldariusに由来するSac7dをベースとするアフィチン、ヒトγ−B−クリスタリンまたはヒトユビキチンをベースとするアフィリン、膜受容体タンパク質のAドメインをベースとするアビマー、安定な30アミノ酸のアンチパラレルβストランドタンパク質フォールドをベースとするノッチン(システインノットミニタンパク質)、ならびに3つのジスルフィド結合及び3つのループを含む構造をベースとする、Kunitzドメインインヒビターの足場が挙げられるが、これらに限らない。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2D7に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む人工足場タンパク質を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体2F10に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む人工足場タンパク質を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体3H6に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む人工足場タンパク質を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5F7に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む人工足場タンパク質を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体16D5に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む足場タンパク質を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体28F5に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む人工足場タンパク質を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体1D3に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む人工足場タンパク質を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5B10に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む人工足場タンパク質を含む。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、抗体5C9に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む人工足場タンパク質を含む。
一般的に言えば、抗原−抗体相互作用は、非共有結合性かつ可逆性であり、水素結合、疎水性相互作用、静電力及びファンデルワールス力が組み合わさることで形成される。抗原−抗体複合体の強度について説明するときには、親和性及び/またはアビディティという用語を用いる場合が多い。抗体の、その抗原への結合は、可逆性プロセスであり、その結合の親和性は典型的には、平衡解離定数(K)として報告する。Kは、抗体会合速度(kon)(抗体がその抗原に結合する速度)に対する抗体解離速度(koff)(抗体がその抗原から解離する速度)の比率である。いくつかの実施形態では、K値は、所定の抗体/抗原相互作用のkonとkoffを測定してから、これらの値の比率を用いて、K値を算出することによって求める。いくつかの実施形態では、K値を用いて、個別の抗体/抗原相互作用の強度の評価及びランク付けを行う。抗体のKが低いほど、その抗体は、その標的に対する親和性が高い。いくつかの実施形態では、親和性は、BiacoreシステムのSPR技術を用いて測定する。アビディティにより、抗体−抗原複合体の全体的な強度の尺度が得られる。アビディティは、(i)抗体の、標的に対する親和性、(ii)抗体及び抗原の両方の結合価、ならびに(iii)相互作用する部分の構造的構成という3つの主要なパラメーターによって決まる。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、B7−H7と、約1μM以下、約100nM以下、約40nM以下、約20nM以下、約10nM以下、約1nM以下、約0.1nM以下、50pM以下、10pM以下または1pM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約20nM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約10nM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約5nM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約3nM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約2nM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約1nM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約0.5nM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約0.1nM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約50pM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約25pM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約10pM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約1pM以下のKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約0.01nM〜約2.5nMのKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約0.1nM〜約5nMのKで結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、約1nM〜約5nMのKで結合する。いくつかの実施形態では、結合剤(例えば抗体)の、B7−H7に対する解離定数は、Biacoreチップ上に結合剤を流動させた状態で、そのBiacoreチップに固定化したB7−H7タンパク質またはその断片を用いて求めた解離定数である。いくつかの実施形態では、結合剤(例えば抗体)の、B7−H7に対する解離定数は、Biacoreチップ上に可溶性B7−H7を流動させた状態で、そのBiacoreチップにキャプチャーさせた結合剤を用いて求めた解離定数である。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、B7−H7と、約1μM以下、約100nM以下、約40nM以下、約20nM以下、約10nM以下、約1nM以下または約0.1nM以下の半最大効果濃度(EC50)で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7と、約1μM以下、約100nM以下、約40nM以下、約20nM以下、約10nM以下、約1nM以下または約0.1nM以下のEC50で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、cyno B7−H7及び/またはヒトB7−H7と、約40nM以下、約20nM以下、約10nM以下、約1nM以下または約0.1nM以下のEC50で結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7と、0.1nM〜3nM、0.1nM〜2nM、0.1nM〜1nM、0.5nM〜3nM、0.5nM〜2nMまたは0.5nM〜1nMのEC50で結合する。
本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)は、当該技術分野において知られているいずれかの好適な方法によって作製できる。このような方法は、直接的なタンパク質合成法から、ポリペプチド配列をコードするDNA配列を構築して、好適な宿主においてそれらの配列を発現させることまでに及ぶ。いくつかの実施形態では、組み換え技術を用いて、対象とする野生型タンパク質をコードするDNA配列を単離または合成することによって、DNA配列を構築する。任意に、その配列に、部位特異的変異誘発法によって変異を誘発して、その機能的バリアントをもたらすことができる。いくつかの実施形態では、対象とするポリペプチドをコードするDNA配列は、オリゴヌクレオチド合成装置を用いて、化学合成によって構築する。オリゴヌクレオチドは、所望のポリペプチドのアミノ酸配列、及び対象とする組み換えポリペプチドを産生することになる宿主細胞において好都合であるコドンの選択に基づき、設計することができる。標準的な方法を適用して、対象とする単離ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列を合成できる。例えば、完全アミノ酸配列を用いて、逆翻訳した遺伝子を構築できる。さらに、特定の単離ポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含むDNAオリゴマーを合成できる。例えば、所望のポリペプチドの一部をコードする短いオリゴヌクレオチドをいくつか合成してから、ライゲーションできる。個々のオリゴヌクレオチドは典型的には、相補的な構築が行われるように、5’または3’オーバーハングを含む。
対象とする特定のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド配列は、(合成、部位特異的変異誘発法または別の方法によって)構築したら、発現ベクターに挿入し、所望の宿主においてタンパク質を発現させるのに適切な発現調節配列に機能的に連結することができる。適切な集合は、ヌクレオチド配列決定、制限酵素マッピング及び/または好適な宿主における生物学的に活性なポリペプチドの発現によって確認できる。当該技術分野において周知であるように、宿主におけるトランスフェクション遺伝子の高い発現レベルを得るために、遺伝子は、選択した発現宿主において機能する転写発現調節配列及び翻訳発現調節配列に機能的に連結しなければならない。
いくつかの実施形態では、組み換え発現ベクターを用いて、ヒトB7−H7に対する抗体をコードするDNAを増幅及び発現させる。例えば、組み換え発現ベクターは、抗B7−H7抗体のようなB7−H7結合剤のポリペプチド鎖をコードする合成DNA断片またはcDNA由来のDNA断片を含む複製可能なDNAコンストラクトであって、哺乳動物遺伝子、微生物遺伝子、ウイルス遺伝子または昆虫遺伝子に由来する好適な転写調節エレメント及び/または翻訳調節エレメントに機能的に連結された複製可能なDNAコンストラクトであることができる。転写ユニットは概して、(1)遺伝子の発現において調節的な役割を有する1つまたは複数の遺伝エレメント、例えば、転写プロモーターまたは転写エンハンサー、(2)mRNAに転写されて、タンパク質に翻訳される構造的な配列、すなわちコード配列、ならびに(3)転写及び翻訳の適切な開始配列及び終止配列、の集合を含む。調節エレメントは、転写を制御するために、オペレーター配列を含むことができる。宿主において複製する能力(通常、複製起点によって付与される)、及びトランスフォーマントの認識を促進するための選択遺伝子も含めることができる。DNA領域は、互いに機能的に関連している場合、「機能的に連結されている」。例えば、シグナルペプチド(分泌リーダー)のDNAは、ポリペプチドの分泌に関与する前駆体として発現する場合、そのポリペプチドのDNAに機能的に連結されており、プロモーターは、コード配列の転写を制御する場合、そのコード配列に機能的に連結されており、またはリボソーム結合部位は、翻訳を可能にするような位置にある場合、コード配列に機能的に連結されている。いくつかの実施形態では、酵母発現システムでの使用が意図されている構造的エレメントは、宿主細胞によって、翻訳されたタンパク質を細胞外に分泌させるリーダー配列を含む。いくつかの実施形態では、リーダー配列または輸送配列なしに、組み換えタンパク質が発現する状況では、ポリペプチドは、N末端メチオニン残基を含んでよい。この残基は任意に、発現した組み換えタンパク質から後で切断されて、最終産物をもたらすことができる。
発現調節配列及び発現ベクターの選択は概して、宿主の選択によって決まる。発現宿主/ベクターの多種多様な組み合わせを用いることができる。真核宿主に有用な発現ベクターには、例えば、SV40、ウシパピローマウイルス、アデノウイルス及びサイトメガロウイルスに由来する発現調節配列を含むベクターが含まれる。細菌宿主に有用な発現ベクターには、pCR1、pBR322、pMB9及びそれらの誘導体を含め、E.coliに由来するプラスミドのような既知の細菌プラスミド、ならびに、M13及びその他の線維状一本鎖DNAファージのようなさらに広範な宿主プラスミドが含まれる。
いくつかの実施形態では、本開示のB7−H7結合剤(例えば抗体)は、1つ以上のベクターから発現させる。いくつかの実施形態では、重鎖ポリペプチドは、一方のベクターによって発現させ、軽鎖ポリペプチドは、第2のベクターによって発現させる。いくつかの実施形態では、重鎖ポリペプチド及び軽鎖ポリペプチドは、1つのベクターによって発現させる。いくつかの実施形態では、ベクターは、本明細書に記載されているB7−H7結合剤の重鎖ポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、ベクターは、本明細書に記載されているB7−H7結合剤の軽鎖ポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、ベクターは、本明細書に記載されているB7−H7結合剤の重鎖ポリペプチド及び軽鎖ポリペプチドをコードする。
B7−H7結合剤(例えば抗体)または、抗原もしくは免疫原として使用するためのB7−H7タンパク質もしくはそれらの断片を発現させるための好適な宿主細胞としては、適切なプロモーターの制御下における原核生物、酵母細胞、昆虫細胞または高等真核細胞が挙げられる。原核生物としては、グラム陰性菌またはグラム陽性菌、例えば、E.coliまたはBacillusが挙げられる。高等真核細胞としては、本明細書に記載されているような、哺乳動物由来の株化細胞が挙げられる。無細胞翻訳システムを用いてもよい。細菌、真菌、酵母及び哺乳動物細胞宿主とともに使用する適切なクローニングベクター及び発現ベクター、ならびに抗体産生を含むタンパク質産生の方法は、当該技術分野において周知である。
様々な哺乳動物培養システムを用いて、組み換えポリペプチドを発現させてもよい。哺乳動物細胞において組み換えタンパク質を発現させるのが望ましい場合もある。それらのタンパク質は概して、正しく折り畳まれ、適切に改変され、生物学的な機能性を持つからである。好適な哺乳動物宿主細胞株の例としては、COS−7(サル腎臓由来)細胞株、L−929(マウス線維芽細胞由来)細胞株、C127(マウス乳癌由来)細胞株、3T3(マウス線維芽細胞由来)細胞株、CHO(チャイニーズハムスター卵巣由来)細胞株、HeLa(ヒト子宮頸癌由来)細胞株、BHK(ハムスター腎臓線維芽細胞由来)細胞株、HEK−293(ヒト胎児腎臓由来)細胞株、及びそれらのバリアントが挙げられるが、これらに限らない。哺乳動物発現ベクターは、非転写エレメント(複製起点、発現される遺伝子に連結された好適なプロモーター及びエンハンサーなど)、ならびにその他の5’または3’の隣接非転写配列及び5’または3’の非翻訳配列(必須のリボソーム結合部位、ポリアデニル化部位、スプライスドナー部位、スプライスアクセプター部位、及び転写終止配列など)を含むことができる。
昆虫細胞培養システム(例えばバキュロウイルス)における組み換えタンパク質の発現でも、正しく折り畳まれた、生物学的な機能性を持つタンパク質を産生させる強力な方法が得られる。昆虫細胞において異種タンパク質を産生させるためのバキュロウイルスシステムは、当業者に周知である。
したがって、本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を含む細胞を提供する。いくつかの実施形態では、その細胞は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、ヒトB7−H7と結合する抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、cyno B7−H7と結合する抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、ヒトB7−H7及びcyno B7−H7と結合する抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、2D7という抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、抗体2D7のヒト化型(Hz2D7という)を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、2F10という抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、2F10という抗体のヒト化型を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、3H6という抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、3H6という抗体のヒト化型を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、5F7という抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、5F7という抗体のヒト化型を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、16D5という抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、16D5という抗体のヒト化型を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、28F5という抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、28F5という抗体のヒト化型を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、1D3という抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、1D3という抗体のヒト化型を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、5B10という抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、5B10という抗体のヒト化型を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、5C9という抗体を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、5C9という抗体のヒト化型を産生する。いくつかの実施形態では、その細胞は、原核細胞(例えばE.coli)である。いくつかの実施形態では、その細胞は、真核細胞である。いくつかの実施形態では、その細胞は、哺乳動物細胞である。いくつかの実施形態では、その細胞は、ハイブリドーマ細胞である。
宿主細胞によって産生されるタンパク質は、いずれかの好適な方法に従って精製できる。標準的な方法としては、クロマトグラフィー(例えば、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー及びサイジングカラムクロマトグラフィー)、遠心分離、溶解度差、またはタンパク質精製のためのいずれかの他の標準的な技法によるものが挙げられる。ヘキサヒスチジン(配列番号161)、マルトース結合ドメイン、インフルエンザコート配列及びグルタチオン−S−トランスフェラーゼのようなアフィニティータグをタンパク質に結合して、適切なアフィニティーカラムにかけることによって、容易に精製可能にできる。免疫グロブリンを精製するのに用いるアフィニティークロマトグラフィーとしては、プロテインAクロマトグラフィー、プロテインGクロマトグラフィー及びプロテインLクロマトグラフィーが挙げられるが、これらに限らない。単離タンパク質は、当業者に知られている技法を用いて、物理的に特徴付けることができ、その技法としては、タンパク質分解、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)、質量分析法(MS)、核磁気共鳴法(NMR)、等電点電気泳動法(IEF)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)及びX線結晶構造解析が挙げられるが、これらに限らない。単離タンパク質の純度は、当業者に知られている技法を用いて求めることができ、その技法としては、SDS−PAGE、SEC、キャピラリーゲル電気泳動、IEF及びキャピラリー等電点電気泳動法(cIEF)が挙げられるが、これらに限らない。
いくつかの実施形態では、まず、市販のタンパク質濃縮フィルター、例えば、Amicon(登録商標)またはMillipore Pellicon(登録商標)の限外ろ過ユニットを用いて、組み換えタンパク質を培養培地に分泌する発現システムから得られる上清を濃縮する。濃縮工程後、その濃縮物を好適な精製マトリックスに加えることができる。いくつかの実施形態では、アニオン交換樹脂、例えば、ペンダントジエチルアミノエチル(DEAE)基を有するマトリックスまたは基材を用いる。そのマトリックスは、アクリルアミド、アガロース、デキストラン、セルロースまたはタンパク質精製で一般的に用いられている他の種類のものであることができる。いくつかの実施形態では、カチオン交換工程を用いる。好適なカチオン交換体としては、スルホプロピル基またはカルボキシメチル基を含む様々な不溶性マトリックスが挙げられる。いくつかの実施形態では、ヒドロキシアパタイト媒体を使用し、その媒体としては、セラミックヒドロキシアパタイト(CHT)が挙げられるが、これに限らない。いくつかの実施形態では、疎水性RP−HPLC媒体、例えば、ペンダントメチルまたはその他の脂肪族基を有するシリガゲルを用いる1回以上の逆相HPLC工程を用いて、組み換えタンパク質をさらに精製する。いくつかの実施形態では、疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)を用いて、組み換えタンパク質を、その疎水性に基づき分離する。HICは、いくつかの他の技法よりも変性の少ない状態で作用する条件及びマトリックスの使用により、生物学的活性を保ちながら、タンパク質を精製するのに有用な分離技法である。上記の精製工程の一部または全部を、様々に組み合わせて用いて、均一な組み換えタンパク質をもたらすことができる。
本開示のB7−H7結合剤(例えば抗体)は、その物理的/化学的特性及び/または生物学的活性について、当該技術分野において知られている様々な方法によって解析してよい。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、その抗体がB7−H7(例えば、ヒトB7−H7及び/またはcyno B7−H7)と結合する能力について試験する。結合アッセイとしては、SPR(例えばBiacore)、ELISA及びFACSが挙げられるが、これらに限らない。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、その抗体が、B7−H7の、その受容体(複数可)への結合を阻害、低減またはブロックする能力について試験する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、その抗体が、B7−H7の、CD28Hへの結合を阻害、低減またはブロックする能力について試験する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、その抗体が、B7−H7の、KIR3DL3への結合を阻害、低減またはブロックする能力について試験する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、その抗体が、B7−H7活性を阻害、低減またはブロックする能力について試験する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、その抗体が、CD28H活性を阻害、低減またはブロックする能力について試験する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、その抗体が、KIR3DL3活性を阻害、低減またはブロックする能力について試験する。加えて、抗体は、溶解性、安定性、熱安定性、粘度、発現レベル、発現の質及び/または精製効率について評価してもよい。
いくつかの実施形態では、B7−H7に対して作製したモノクローナル抗体を、個別の各抗体が認識するエピトープに基づきグループ化する(「エピトープビニング」として知られるプロセス)。概して、抗体は、ペアワイズなコンビナトリアル形式で試験し、互いに競合する抗体を一緒にしてグループ化してビンとする。例えば、プレミックスビニングアッセイでは、第1の抗体を表面上に固定化し、固定化した第1の抗体の上に、第2の抗体と抗原とのプレミックス溶液を流動させる。並行して、標的タンパク質を表面に固定化し、固定化した抗原の上に、2つの抗体を流動させ、競合させて、標的に結合させる。この技法から、互いにブロックし合う抗体を特定できる。各抗体について、他の抗体に対して、競合的ブロックプロファイルを作成する。その結果により、各抗体をどのビンに配置するかが決まる。ハイスループットなエピトープビニング法は、当該技術分野において知られており、多数の抗体のスクリーニング及び特徴付けを可能にする。同様のエピトープと結合する抗体は、同様の機能を共有する場合が多い。逆に、異なるエピトープと結合する抗体は、異なる機能活性を持つことがある。
いくつかの実施形態では、エピトープビンは、2D7、2F10、3H6、5F7、16D5、28F5、1D3、5B10及び5C9からなる群に由来する抗体を少なくとも1つ含む。いくつかの実施形態では、エピトープビンは、抗体2D7、2F10、3H6、5F7、16D5及び28F5を含む。いくつかの実施形態では、エピトープビンは、抗体1D3及び5B10を含む。いくつかの実施形態では、エピトープビンは、抗体5C9を含む。
エピトープマッピングは、抗体(またはその他の結合剤)が結合する、標的タンパク質上の結合部位、領域またはエピトープを特定する方法である。標的タンパク質上のエピトープをマッピングするものとしては、様々な方法が当該技術分野において知られている。これらの方法としては、変異誘発法(ショットガン変異誘発法、部位特異的変異誘発法及びアラニンスキャニングが挙げられるが、これらに限らない)、ドメインスキャニングまたは断片スキャニング、ペプチドスキャニング(例えばPepscan技術)、ディスプレイ法(例えば、ファージディスプレイ、微生物ディスプレイ及びリボソーム/mRNAディスプレイ)、タンパク質分解及び質量分析を伴う方法、ならびに構造決定法(例えば、X線結晶構造解析及びNMR)が挙げられる。
本明細書に記載されているように、B7−H7の細胞外ドメインは、(i)第1のIgV様ドメイン、(ii)IgC1様ドメイン及び(iii)第2のIgV様ドメイン、の配列を含む。いくつかの研究では、これらのドメインは、「ドメイン1」(第1のIgV様ドメイン)、「ドメイン2」(IgC1様ドメイン)及び「ドメイン3」(第2のIgV様ドメイン)と称されている。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、第1のIgV様ドメイン(ドメイン1)内で特異的に結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、IgC1様ドメイン(ドメイン2)内で特異的に結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、第2のIgV様ドメイン(ドメイン3)内で特異的に結合する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗体)は、その結合剤が結合するB7−H7ドメインに従ってグループ化されている(すなわち、「ドメイン1結合」抗B7−H7抗体)。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)は、N末端配列決定、アミノ酸解析、HPLC、質量分析法、イオン交換クロマトグラフィー及びパパイン消化を含む(ただし、これらに限らない)アッセイによって特徴付けられている。
いくつかの実施形態では、アッセイは、B7−H7活性またはB7−H7受容体活性に作用を及ぼすB7−H7結合剤(例えば抗体)を特定するために行う。いくつかの実施形態では、SPR、ELISAまたはFACSアッセイを用いて、B7−H7結合剤が、B7−H7の、CD28H及び/またはKIR3DL3への結合をブロックする能力を評価する。いくつかの実施形態では、細胞傷害性アッセイを用いて、B7−H7結合剤が、ナチュラルキラー(NK)細胞の活性に作用を及ぼす能力を評価する。いくつかの実施形態では、増殖アッセイを用いて、B7−H7結合剤が、T細胞の活性に作用する能力を評価する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)は、ヒトB7−H7のアンタゴニストである。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、免疫応答を誘導、増強及び/または増大させる。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、NK細胞及び/またはT細胞を活性化させ、及び/またはそれらの細胞の活性(例えば、細胞溶解活性またはサイトカインの産生)を向上させる。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、B7−H7がNK細胞活性を抑制するのを阻害する。いくつかの実施形態では、「阻害」、「低減」、「誘導」、「増強」及び「増大」という用語は、B7−H7結合剤で処置しなかった場合のレベル及び/または活性と比較したものである。いくつかの実施形態では、「阻害」、「低減」、「誘導」、「増強」及び「増大」という用語は、B7−H7結合剤で処置する前のレベル及び/または活性と比較したものである。
特定の実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)は、NK細胞の細胞溶解活性を向上させる。特定の実施形態では、B7−H7結合剤は、NK細胞の活性を少なくとも約10%、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、少なくとも約90%または少なくとも約95%向上させる。
特定の実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)は、T細胞の活性化及び/または増殖を増大させる。特定の実施形態では、B7−H7結合剤は、T細胞の活性化及び/または増殖を少なくとも約10%、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、少なくとも約90%または少なくとも約95%増大させる。
本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を含むコンジュゲート体も提供する。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、第2の分子に結合している。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、細胞傷害剤または細胞傷害部分にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態では、抗B7−H7抗体は、ADC(抗体−薬物コンジュゲート)を形成するように、細胞傷害剤にコンジュゲートされている。いくつかの実施形態では、その細胞傷害部分は、化学療法剤であり、その化学療法剤としては、メトトレキセート、アドリアマイシン/ドキソルビシン、メルファラン、マイトマイシンC、クロラムブシル、デュオカルマイシン、ダウノルビシン、ピロロベンゾジアゼピン(PBD)またはその他のインターカレーティング剤が挙げられるが、これらに限らない。いくつかの実施形態では、その細胞傷害部分は、微小管阻害剤であり、その微小管阻害剤としては、オーリスタチン、メイタンシノイド(例えば、DM1及びDM4)、ならびにツブリシンが挙げられるが、これらに限らない。いくつかの実施形態では、その細胞傷害部分は、細菌、真菌、植物もしくは動物由来の酵素的に活性な毒素、またはそれらの断片であり、ジフテリアA鎖、ジフテリア毒素の非結合活性断片、エクソトキシンA鎖、リシンA鎖、アブリンA鎖、モデシンA鎖、α−サルシン、Aleurites fordiiタンパク質、ジアンチンタンパク質、Phytolaca americanaタンパク質(PAPI、PAPII及びPAP−S)、Momordica charantia阻害剤、クルシン、クロチン、Sapaonaria officinalis阻害剤、ゲロニン、ミトゲリン、レストリクトシン、フェノマイシン、エノマイシン及びトリコテセンが挙げられるが、これらに限らない。いくつかの実施形態では、抗体は、カリケアマイシン、メイタンシノイド、トリコテセン及びCC1065のような1つ以上の小分子毒素にコンジュゲートされている。これらの毒素のうちのいずれか1つの誘導体は、その親分子の細胞傷害活性を保持するのであれば、使用してよい。
本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を含むコンジュゲート体は、当該技術分野において知られているいずれかの好適な方法を用いて作製してよい。いくつかの実施形態では、コンジュゲート体は、N−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネート(SPDP)、イミノチオラン(IT)、イミドエステルの二官能性誘導体(アジプイミド酸ジメチルHClなど)、活性エステル(スベリン酸ジスクシンイミジルなど)、アルデヒド(グルタルアルデヒドなど)、ビス−アジド化合物(ビス(p−アジドベンゾイル)ヘキサンジアミンなど)、ビス−ジアゾニウム誘導体(ビス−(p−ジアゾニウムベンゾイル)−エチレンジアミンなど)、ジイソシアネート(トルエン2,6−ジイソシアネートなど)、及びビス−活性フッ素化合物(1,5−ジフルオロ−2,4−ジニトロベンゼンなど)のような様々な二官能性タンパク質カップリング剤を用いて作製する。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)は、その結合剤を診断及び/または検出に使用できるようにする検出可能な物質または分子にコンジュゲートされている。検出可能な物質としては、酵素(西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼ及びアセチルコリンエステラーゼなど)、補欠分子族(ビオチン及びフラビン(複数可)など)、蛍光物質(ウンベリフェロン、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)、ローダミン、テトラメチルローダミンイソチオシアネート(TRITC)、ジクロロトリアジニルアミンフルオレセイン、ダンシルクロリド、シアニン(Cy3)及びフィコエリトリンなど)、生物発光物質(ルシフェラーゼなど)、放射性物質(212Bi、14C、57Co、51Cr、67Cu、18F、68Ga、67Ga、153Gd、159Gd、68Ge、H、166Ho、131I、125I、123I、121I、115In、113In、112In、111In、140La、177Lu、54Mn、99Mo、32P、103Pd、149Pm、142Pr、186Re、188Re、105Rh、97Ru、35S、47Sc、75Se、153Sm、113Sn、117Sn、85Sr、99mTc、201Ti、133Xe、90Y、69Yb、175Yb、65Znなど)、陽電子放出金属、ならびに磁性金属イオンを挙げることができるが、これらに限らない。
本明細書に記載されている抗B7−H7抗体は、抗体ヘテロコンジュゲートを形成するように、第2の抗体にコンジュゲートされていることもできる。
本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)は、固体支持体に結合されていてもよい。このような固体支持体としては、ガラス、セルロース、ポリアクリルアミド、ナイロン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルまたはポリプロピレンが挙げられるが、これらに限らない。いくつかの実施形態では、固定化した抗B7−H7抗体をイムノアッセイで使用する。いくつかの実施形態では、固定化した抗B7−H7抗体を、標的抗原(例えば、ヒトB7−H7またはcyno B7−H7)の精製で使用する。
III.ポリヌクレオチド
いくつかの実施形態では、本開示には、本明細書に記載されているポリペプチド(例えばB7−H7結合剤)をコードするポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドが含まれる。「ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド」という用語には、そのポリペプチドのコード配列のみを含むポリヌクレオチド、ならびに追加のコード配列及び/または非コード配列を含むポリヌクレオチドが含まれる。本開示のポリヌクレオチドは、RNAの形態またはDNAの形態であることができる。DNAには、cDNA、ゲノムDNA及び合成DNAが含まれ、DNAは、二本鎖または一本鎖であることができ、一本鎖の場合には、コード鎖または非コード(アンチセンス)鎖であることができる。
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)の重鎖をコードするポリヌクレオチド(例えばヌクレオチド配列)を含む。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)の軽鎖をコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)の重鎖をコードするポリヌクレオチド、及びそのB7−H7結合剤(例えば抗体)の軽鎖をコードするポリヌクレオチドを含む。
いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号32、配列番号33、配列番号36、配列番号37、配列番号41、配列番号42、配列番号47、配列番号48、配列番号55、配列番号56、配列番号63、配列番号64、配列番号67、配列番号68、配列番号75及び配列番号76からなる群から選択したアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド(例えばヌクレオチド配列)を含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号19のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド(例えばヌクレオチド配列)を含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号20のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号21のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号22のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号23のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号24のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号25のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号26のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号32のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号33のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号36のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号37のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号41のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号42のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号47のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号48のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号55のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号56のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号63のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号64のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号67のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号68のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号75のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号76のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。
いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号32、配列番号33、配列番号36、配列番号37、配列番号41、配列番号42、配列番号47、配列番号48、配列番号55、配列番号56、配列番号63、配列番号64、配列番号67、配列番号68、配列番号75及び配列番号76からなる群から選択した2つ以上のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチド(例えばヌクレオチド配列)を含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、(i)配列番号19のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)配列番号20のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、(i)配列番号21のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)配列番号22のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、(i)配列番号23のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)配列番号25のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、(i)配列番号24のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)配列番号26のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、(i)配列番号32のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)配列番号33のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、(i)配列番号36のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)配列番号37のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、(i)配列番号41のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)配列番号42のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、(i)配列番号47のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)配列番号48のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、(i)配列番号55のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)配列番号56のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、(i)配列番号63のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)配列番号64のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、(i)配列番号67のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)配列番号68のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、(i)配列番号75のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)配列番号76のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む。
本開示は、本明細書に記載されているポリヌクレオチドのバリアントであって、例えば、ポリペプチドの断片、アナログ及び/または誘導体をコードするバリアントも提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に記載されているポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと、少なくとも約80%同一であるヌクレオチド配列、少なくとも約85%同一であるヌクレオチド配列、少なくとも約90%同一であるヌクレオチド配列、少なくとも約95%同一であるヌクレオチド配列、及びいくつかの実施形態では、少なくとも約96%、97%、98%または99%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドを提供する。
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号32、配列番号33、配列番号36、配列番号37、配列番号41、配列番号42、配列番号47、配列番号48、配列番号55、配列番号56、配列番号63、配列番号64、配列番号67、配列番号68、配列番号75及び配列番号76からなる群から選択したアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチドと、少なくとも約80%同一であるヌクレオチド配列、少なくとも約85%同一であるヌクレオチド配列、少なくとも約90%同一であるヌクレオチド配列、少なくとも約95%同一であるヌクレオチド配列、及びいくつかの実施形態では、少なくとも約96%、97%、98%または99%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを含む。また、提供するのは、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号32、配列番号33、配列番号36、配列番号37、配列番号41、配列番号42、配列番号47、配列番号48、配列番号55、配列番号56、配列番号63、配列番号64、配列番号67、配列番号68、配列番号75及び配列番号76からなる群から選択したアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチドにハイブリダイズするポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、そのハイブリダイゼーションは、当業者に知られているような高ストリンジェントな条件下のものである。
本明細書で使用する場合、「参照ヌクレオチド配列と少なくとも例えば95%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチド」という語句は、そのポリヌクレオチド配列が、その参照ヌクレオチド配列の100ヌクレオチドごとに点変異を最大で5個含むことができることを除き、そのポリヌクレオチドのヌクレオチド配列が、参照配列と同一であることを意味するように意図されている。換言すると、参照ヌクレオチド配列と少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを得るには、その参照配列におけるヌクレオチドの最大で5%を欠失させるか、もしくは別のヌクレオチドで置換でき、またはその参照配列における全ヌクレオチドの最大で5%の数のヌクレオチドをその参照配列に挿入できる。参照配列のこれらの変異は、その参照ヌクレオチド配列の5’末端もしくは3’末端の位置、またはこれらの末端の位置の間のいずれかの位置に、その参照配列におけるヌクレオチド間に個別に散在して、または参照配列内に、1つ以上の連続した群で生じさせることができる。
そのポリヌクレオチドバリアントは、コード領域、非コード領域またはそれらの両方に、可変を含むことができる。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドバリアントは、サイレント置換、サイレント付加またはサイレント欠失をもたらすが、コードされるポリペプチドの特性または活性を変化させない改変を含む。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドバリアントは、(遺伝暗号の縮退により)そのポリペプチドのアミノ酸配列を変化させないサイレント置換を含む。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドバリアントは、コドンに対する置換であって、そのコドンによってコードされるアミノ酸を変化させる置換を1つ以上(例えば、1つ、2つまたは3つ)含む変異コドンを1つ以上含む。コドンに置換を1つ以上導入する方法は、当該技術分野において知られており、PCR変異誘発法及び部位特異的変異誘発法が挙げられるが、これらに限らない。ポリヌクレオチドバリアントは、様々な理由で、例えば、特定の宿主に合わせて、コドンの発現を最適化するために(例えば、ヒトmRNAのコドンを、E.coliのような細菌宿主に好ましいコドンに変化させるために)作製できる。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドバリアントは、その配列の非コード領域またはコード領域に、サイレント変異を少なくとも1つ含む。
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドバリアントは、コードされるポリペプチドの発現(または発現レベル)を調節または改変する目的で作製する。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドバリアントは、コードされるポリペプチドの発現を増加させる目的で作製する。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドバリアントは、コードされるポリペプチドの発現を低下させる目的で作製する。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドバリアントは、親ポリヌクレオチド配列と比べて、コードされるポリペプチドの発現が増加する。いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドバリアントは、親ポリヌクレオチド配列と比べて、コードされるポリペプチドの発現が低下する。
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、ポリペプチド(例えば抗体)のコード配列であって、ポリペプチドが宿主細胞から発現及び分泌されるのを補助するポリヌクレオチド(例えば、ポリペプチドの輸送を制御するための分泌配列として機能するリーダー配列)に、同じリーディングフレームで融合されたコード配列を含む。そのポリペプチドは、「成熟」形態のポリペプチドを形成するために宿主細胞によって切断されるリーダー配列を有することができる。
いくつかの実施形態では、ポリヌクレオチドは、ポリペプチド(例えば抗体)のコード配列であって、マーカーまたはタグ配列に、同じリーディングフレームで融合されたコード配列を含む。例えば、いくつかの実施形態では、マーカー配列は、そのマーカーに融合されたポリペプチドの効率的な精製を可能にするヘキサヒスチジン(配列番号161)タグ(HIS−タグ)である。いくつかの実施形態では、マーカー配列は、哺乳動物宿主(例えばCOS−7細胞)を使用するときには、インフルエンザヘマグルチニンタンパク質に由来するヘマグルチニン(HA)タグである。いくつかの実施形態では、そのマーカー配列は、FLAG(商標)タグである。いくつかの実施形態では、マーカーは、他のマーカーまたはタグと併せて使用する。
いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、単離されている。いくつかの実施形態では、そのポリヌクレオチドは、実質的に純粋である。
本明細書に記載されているポリヌクレオチドを含むベクター及び細胞も提供する。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)をコードするポリヌクレオチド分子を含む。いくつかの実施形態では、発現ベクターは、本明細書に記載されているB7−H7結合剤の一部であるポリペプチドをコードするポリヌクレオチド分子を含む。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤をコードするポリヌクレオチド分子を含む発現ベクターを含む。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤の一部であるポリペプチドをコードするポリヌクレオチド分子を含む発現ベクターを含む。いくつかの実施形態では、宿主細胞は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤をコードするポリヌクレオチド分子を含む。いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤をコードするポリヌクレオチドを1つ以上含む。いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤をコードするポリヌクレオチドを1つ含む。いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤の重鎖をコードする第1のポリヌクレオチド、及び本明細書に記載されているB7−H7結合剤の軽鎖をコードする第2のポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤の重鎖及び軽鎖をコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤をコードするベクターを1つ以上含む。いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤をコードするベクターを含む。いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤の重鎖をコードする第1のベクター、及び本明細書に記載されているB7−H7結合剤の軽鎖をコードする第2のベクターを含む。いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤の重鎖及び軽鎖をコードするベクターを1つ含む。
IV.結合剤の作製方法
本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)の作製方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、B7−H7結合剤(例えば抗体)の重鎖及び/または軽鎖を含む細胞を用意すること、その結合剤を発現させる条件下で、その細胞をインキュベートすること、及びその結合剤を単離することを含む。特定の実施形態では、その細胞は、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体の重鎖及び軽鎖をコードするベクターを1つ以上含む。いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体の重鎖をコードする第1のベクター、及び本明細書に記載されている抗B7−H7抗体の軽鎖をコードする第2のベクターを含む。別の実施形態では、細胞は、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体の重鎖及び軽鎖をコードするベクターを含む。特定の実施形態では、細胞は、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体の重鎖及び軽鎖をコードするポリヌクレオチドを1つ以上含む。いくつかの実施形態では、細胞は、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体の重鎖をコードする第1のポリヌクレオチド、及び本明細書に記載されている抗B7−H7抗体の軽鎖をコードする第2のポリヌクレオチドを含む。別の実施形態では、細胞は、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体の重鎖及び軽鎖をコードするポリヌクレオチドを含む。いくつかの実施形態では、その方法は、その抗体を精製することを含む。特定の実施形態では、その細胞は、CHO細胞である。いくつかの実施形態では、その細胞は、293細胞である。特定の実施形態では、その細胞は、細菌細胞(例えばE.coli)である。
V.使用方法及び医薬組成物
本開示のB7−H7結合剤(例えば抗体)は、様々な用途において有用であり、その用途としては、治療的な処置方法が挙げられるが、これに限らない。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤は、免疫応答の調節方法において有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤は、免疫応答を誘導、活性化、促進、増大、増強または延長する方法において有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤は、免疫応答の増大方法において有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤は、がんの治療方法において有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤は、腫瘍の成長の阻害方法において有用である。本明細書に記載されている方法のいずれにおいても、その対象は、ヒト対象であってよい。
いくつかの実施形態では、対象の免疫応答の調節方法は、その対象に、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、対象の免疫応答の調節方法は、その対象に、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、対象の免疫応答を誘導、活性化、促進、増大、増強または延長する方法は、その対象に、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、対象の免疫応答を誘導、活性化、促進、増大、増強または延長する方法は、その対象に、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、免疫応答の誘導、活性化、促進、増大、増強または延長は、NK細胞活性の増大を含む。いくつかの実施形態では、その免疫応答は、腫瘍に対するものである。いくつかの実施形態では、その免疫応答は、がんに対するものである。いくつかの実施形態では、その免疫応答は、抗原刺激に応答するものである。いくつかの実施形態では、その抗原刺激は、腫瘍細胞である。いくつかの実施形態では、その抗原刺激は、がん細胞またはがんである。
いくつかの実施形態では、対象のNK細胞活性の増大方法は、その対象に、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、対象のNK細胞活性の増大方法は、その対象に、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体を治療有効量投与することを含む。
いくつかの実施形態では、対象におけるNK細胞活性の抑制を阻害する方法は、その対象に、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、対象におけるNK細胞活性の抑制を阻害する方法は、その対象に、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体を治療有効量投与することを含む。
いくつかの実施形態では、腫瘍細胞の成長の阻害方法は、その腫瘍細胞と、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を有効量接触させることを含む。いくつかの実施形態では、腫瘍細胞の成長の阻害方法は、その腫瘍細胞と、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体を有効量接触させることを含む。特定の実施形態では、腫瘍の成長の阻害方法は、細胞混合物と、B7−H7結合剤(例えば抗体)をin vitroで接触させることを含む。例えば、試験用B7−H7結合剤を加えた培地中で、免疫細胞(例えばT細胞及び/またはNK細胞)と混合した不死化細胞株またはがん細胞株を培養する。いくつかの実施形態では、例えば組織生検標本、胸水または血液試料のような患者試料から腫瘍細胞を単離し、免疫細胞(例えばT細胞及び/またはNK細胞)と混合し、試験用B7−H7結合剤を加えた培地中で培養する。いくつかの実施形態では、本発明は、腫瘍または腫瘍細胞の成長を阻害するための医薬の製造または調製に、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)を使用することを提供する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、免疫細胞の活性を向上、促進及び/または増強する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、腫瘍細胞の成長を阻害する。
いくつかの実施形態では、腫瘍の成長の阻害方法は、その腫瘍または腫瘍細胞と、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗体)をin vivoで接触させることを含む。特定の実施形態では、腫瘍または腫瘍細胞とB7−H7結合剤との接触は、動物モデルで行う。例えば、腫瘍があるマウスに、試験用B7−H7結合剤を投与してよい。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、そのマウスにおける免疫細胞の活性を向上、促進及び/または増強する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、腫瘍の成長を阻害する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、腫瘍を退縮させる。いくつかの実施形態では、腫瘍細胞を動物に導入するのと同時またはその導入の直後に、B7−H7結合剤を投与して、腫瘍の成長を予防する(「予防モデル」)。いくつかの実施形態では、腫瘍が所定のサイズまで成長するか、または腫瘍が「確立」してから、B7−H7結合剤を治療剤として投与する(「治療モデル」)。
いくつかの実施形態では、対象の腫瘍の成長の阻害方法は、その対象に、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、対象における腫瘍の成長の阻害方法は、その対象に、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、その腫瘍は、B7−H7を発現する。特定の実施形態では、その対象は、ヒトである。特定の実施形態では、その対象には、腫瘍があるか、またはその対象には、少なくとも部分的に除去された腫瘍があった。
いくつかの実施形態では、その腫瘍は、固形腫瘍である。特定の実施形態では、その腫瘍は、結腸直腸腫瘍、膵臓腫瘍、肺腫瘍、卵巣腫瘍、肝臓腫瘍、乳房腫瘍、腎臓腫瘍、前立腺腫瘍、神経内分泌腫瘍、消化器腫瘍、メラノーマ、頸部腫瘍、膀胱腫瘍、骨腫瘍、膠芽腫及び頭頸部腫瘍からなる群から選択した腫瘍である。特定の実施形態では、その腫瘍は、結腸直腸腫瘍である。特定の実施形態では、その腫瘍は、卵巣腫瘍である。いくつかの実施形態では、その腫瘍は、肺腫瘍である。特定の実施形態では、その腫瘍は、膵臓腫瘍である。特定の実施形態では、その腫瘍は、メラノーマ腫瘍である。特定の実施形態では、その腫瘍は、乳房腫瘍である。特定の実施形態では、その腫瘍は、肝臓腫瘍である。特定の実施形態では、その腫瘍は、前立腺腫瘍である。特定の実施形態では、その腫瘍は、腎臓腫瘍である。
いくつかの実施形態では、対象のがんの治療方法は、その対象に、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、対象のがんの治療方法は、その対象に、本明細書に記載されている抗B7−H7抗体を治療有効量投与することを含む。いくつかの実施形態では、そのがんは、B7−H7を発現する。
特定の実施形態では、そのがんは、結腸直腸癌、膵臓癌、肺癌、卵巣癌、肝臓癌、乳癌、腎臓癌、前立腺癌、消化器癌、メラノーマ、子宮頸癌、神経内分泌癌、膀胱癌、骨癌、膠芽腫及び頭頸部癌からなる群から選択したがんである。特定の実施形態では、そのがんは、結腸直腸癌である。特定の実施形態では、そのがんは、卵巣癌である。特定の実施形態では、そのがんは、肺癌である。特定の実施形態では、そのがんは、膵臓癌である。特定の実施形態では、そのがんは、メラノーマである。特定の実施形態では、そのがんは、乳癌である。特定の実施形態では、そのがんは、肝臓癌である。特定の実施形態では、そのがんは、前立腺癌である。特定の実施形態では、そのがんは、腎臓癌である。
本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗B7−H7抗体)は、抗体2D7の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗B7−H7抗体)は、抗体Hz2D7の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、表1の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗B7−H7抗体)は、抗体2F10の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、表2の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗B7−H7抗体)は、抗体3H6の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、表3の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗B7−H7抗体)は、抗体5F7の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、表4の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗B7−H7抗体)は、抗体16D5の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、表5の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、そのC3結合剤(例えば抗C3抗体)は、抗体28F5の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、表6の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗B7−H7抗体)は、抗体1D3の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、表7の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗B7−H7抗体)は、抗体5B10の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、表8の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤(例えば抗B7−H7抗体)は、抗体5C9の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、表9の重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む。
本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、上で示したCDRを有するヒト化抗B7−H7抗体である。
本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体は、GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびにKASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3を含む。
本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体は、(a)配列番号19または配列番号21の重鎖可変領域、及び(b)配列番号20または配列番号22の軽鎖可変領域を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体は、配列番号19の重鎖可変領域、及び配列番号20の軽鎖可変領域を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体は、配列番号21の重鎖可変領域、及び配列番号22の軽鎖可変領域を含む。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体は、2D7である。本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体は、Hz2D7である。
本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体は、配列番号24のポリペプチド、及び配列番号26のポリペプチドを含む。
本明細書に記載されている方法のいくつかの実施形態では、方法は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を、少なくとも1つの追加の治療剤または治療的処置と組み合わせて投与することを含む。いくつかの実施形態では、その少なくとも1つの追加の治療剤は、1つ、2つ、3つまたは4つ以上の治療剤を含む。2つ以上の治療剤による治療では、異なる作用機序で機能する薬剤を用いることが多いが、これは必須ではない。作用機序の異なる薬剤を用いる併用療法により、相加作用または相乗作用が得られることがある。併用療法では、単剤療法で用いる場合よりも各薬剤の用量を低減可能になり、それにより、毒性副作用が軽減され、及び/または薬剤(複数可)の治療指数が向上し得る。併用療法は、薬剤耐性が発現する可能性を低下し得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤と、少なくとも1つの追加の治療剤を組み合わせると、相加効果または相乗効果が得られる。いくつかの実施形態では、その併用療法により、そのB7−H7結合剤の治療指数が増大する。いくつかの実施形態では、その併用療法により、その追加の治療剤(複数可)の治療指数が向上する。いくつかの実施形態では、その併用療法により、そのB7−H7結合剤の毒性及び/または副作用が低減される。いくつかの実施形態では、その併用療法により、その追加の治療剤(複数可)の毒性及び/または副作用が低減される。
本明細書に記載されているB7−H7結合剤と組み合わせて投与し得る治療剤としては、化学療法剤が挙げられる。したがって、いくつかの実施形態では、その方法または治療は、本発明のB7−H7結合剤を、化学療法剤と組み合わせるか、または化学療法剤カクテルと組み合わせて投与することを伴う。
有用な種類の化学療法剤としては、例えば、抗チューブリン剤、オーリスタチン、DNA副溝結合剤、DNA複製阻害剤、アルキル化剤(例えば、シスプラチン、モノ(白金)、ビス(白金)及び3核白金錯体、ならびにカルボプラチンのような白金錯体)、アントラサイクリン、抗生物質、葉酸拮抗剤、代謝拮抗剤、化学療法増感剤、デュオカルマイシン、エトポシド、フッ化ピリミジン、イオノフォア、レキシトロプシン、ニトロソウレア、プラチノール、プリン代謝拮抗剤、ピューロマイシン、放射線増感剤、ステロイド、タキサン、トポイソメラーゼ阻害剤、ビンカアルカロイドなどが挙げられる。特定の実施形態では、その第2の治療剤は、アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗有糸分裂剤、トポイソメラーゼ阻害剤または血管新生阻害剤である。
併用療法で有用な化学療法剤としては、アルキル化剤(チオテパ及びシクロホスファミド(CYTOXAN)など)、スルホン酸アルキル(ブスルファン、インプロスルファン及びピポスルファンなど)、アジリジン(ベンゾドーパ、カルボコン、メツレドーパ及びウレドーパなど)、エチレンイミン及びメチルメラミン(アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド及びトリメチロールメラミンを含む)、ナイトロジェンマスタード(クロラムブシル、クロロナファジン、コロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタードなど)、ニトロソウレア(カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチンなど)、抗生物質(アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オースラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カリケアマイシン、カラビシン、カミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシンなど)、代謝拮抗剤(メトトレキセート及び5−フルオロウラシル(5−FU)など)、葉酸アナログ(デノプテリン、メトトレキセート、プテロプテリン、トリメトレキセートなど)、プリンアナログ(フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニンなど)、ピリミジンアナログ(アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シトシンアラビノシド、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、5−FUなど)、アンドロゲン(カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトンなど)、抗副腎剤(アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタンなど)、葉酸補充剤(フォリン酸など)、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、アムサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、エダトレキサート、デフォファミン、デメコルチン、ジアジクオン、エルフォルニチン、酢酸エリプチニウム、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダミン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダモール、ニトラクリン、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ポドフィリン酸、2−エチルヒドラジド、プロカルバジン、ポリサッカライド−K(PSK)、ラゾキサン、シゾフラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジコン、2,2’,2”−トリクロロトリエチルアミン、ウレタン、ビンデシン、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン、アラビノシド(Ara−C)、トキソイド(パクリタキセル(TAXOL)及びドセタキセル(TAXOTERE)など)、クロラムブシル、ゲムシタビン、6−チオグアニン、メルカプトプリン、白金アナログ(シスプラチン及びカルボプラチンなど)、ビンブラスチン、白金、エトポシド(VP−16)、イホスファミド、マイトマイシンC、ミトキサントロン、ビンクリスチン、ビノレルビン、ナベルビン、ノバントロン、テニポシド、ダウノマイシン、アミノプテリン、イバンドロン酸塩、イリノテカン(CPT−11)、トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000、ジフルオロメチルオルニチン(DMFO)、レチノイン酸、エスペラミシン、カペシタビン(XELODA)、ならびに上記のうちのいずれかの薬学的に許容される塩、薬学的に許容される酸または薬学的に許容される誘導体が挙げられるが、これらに限らない。化学療法剤としては、ホルモンが腫瘍に及ぼす作用を調節または阻害するように作用する抗ホルモン剤(例えば、タモキシフェン、ラロキシフェン、アロマターゼ阻害剤4(5)−イミダゾール、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン及びトレミフェン(FARESTON)を含む抗エストロゲンなど)、抗アンドロゲン(フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド及びゴセレリンなど)、ならびに上記のうちのいずれかの薬学的に許容される塩、薬学的に許容される酸または薬学的に許容される誘導体も挙げられる。
特定の実施形態では、その化学療法剤は、トポイソメラーゼ阻害剤である。トポイソメラーゼ阻害剤は、トポイソメラーゼ酵素(例えばトポイソメラーゼIまたはII)の作用に干渉する化学療法剤である。トポイソメラーゼ阻害剤としては、ドキソルビシンHCl、クエン酸ダウノルビシン、ミトキサントロンHCl、アクチノマイシンD、エトポシド、トポテカンHCl、テニポシド(VM−26)及びイリノテカン、ならびにこれらのうちのいずれかの薬学的に許容される塩、薬学的に許容される酸または薬学的に許容される誘導体が挙げられるが、これらに限らない。
特定の実施形態では、その化学療法剤は、代謝拮抗剤である。代謝拮抗剤は、正常な生化学反応に必要な代謝産物と似た構造であるが、細胞の1つ以上の正常な機能(細胞分裂など)に干渉するのに充分な程度異なる構造を有する化学物質である。代謝拮抗剤としては、ゲムシタビン、フルオロウラシル、カペシタビン、メトトレキセートナトリウム、ラルチトレキセド、ペメトレキセド、テガフール、シトシンアラビノシド、チオグアニン、5−アザシチジン、6−メルカプトプリン、アザチオプリン、6−チオグアニン、ペントスタチン、リン酸フルダラビン及びクラドリビン、ならびにこれらのうちのいずれかの薬学的に許容される塩、薬学的に許容される酸または薬学的に許容される誘導体が挙げられるが、これらに限らない。
特定の実施形態では、その化学療法剤は、抗有糸分裂剤であり、チューブリンと結合する薬剤が挙げられるが、これに限らない。いくつかの実施形態では、その薬剤は、タキサンである。特定の実施形態では、その薬剤は、パクリタキセルもしくはドセタキセル、またはパクリタキセルもしくはドセタキセルの薬学的に許容される塩、薬学的に許容される酸もしくは薬学的に許容される誘導体である。特定の実施形態では、その薬剤は、パクリタキセル(TAXOL)、ドセタキセル(TAXOTERE)、アルブミン結合パクリタキセル(ABRAXANE)、DHA−パクリタキセルまたはPG−パクリタキセルである。特定の代替的な実施形態では、その抗有糸分裂剤は、ビンカアルカロイド(ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビンもしくはビンデシンなど)、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される酸もしくは薬学的に許容される誘導体を含む。いくつかの実施形態では、その抗有糸分裂剤は、キネシンEg5の阻害剤、または有糸分裂キナーゼの阻害剤(オーロラAまたはPlk1など)である。特定の実施形態では、その追加の治療剤は、パクリタキセルである。特定の実施形態では、その追加の治療剤は、アルブミン結合パクリタキセル(ABRAXANE)である。
いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、小分子のような薬剤を含む。例えば、治療は、本発明の薬剤と、腫瘍関連抗原に対する阻害剤として作用する小分子との併用投与を伴うことができ、その腫瘍関連抗原としては、EGFR、HER2(ErbB2)及び/またはVEGFが挙げられるが、これらに限らない。いくつかの実施形態では、本発明の薬剤は、ゲフィチニブ(IRESSA)、エルロチニブ(TARCEVA)、スニチニブ(SUTENT)、ラパチニブ、バンデタニブ(ZACTIMA)、AEE788、CI−1033、セジラニブ(RECENTIN)、ソラフェニブ(NEXAVAR)及びパゾパニブ(GW786034B)からなる群から選択したタンパク質キナーゼ阻害剤と組み合わせて投与する。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、mTOR阻害剤を含む。
いくつかの実施形態では、方法または治療は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を投与することに加えて、免疫療法剤を少なくとも1つ投与することをさらに含む。いくつかの実施形態では、免疫療法剤は、免疫調節剤である。いくつかの実施形態では、免疫療法剤は、免疫応答刺激剤である。いくつかの実施形態では、その免疫療法剤としては、コロニー刺激因子(例えば、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、幹細胞因子(SCF))、インターロイキン(例えば、IL−1、IL2、IL−3、IL−7、IL−12、IL−15、IL−18)、免疫抑制機能をブロックする抗体(例えば、抗CTLA4抗体、抗CD28抗体、抗CD3抗体、抗PD−1抗体、抗PD−L1抗体)、免疫細胞機能を増強する抗体(例えば、抗GITR抗体または抗OX−40抗体)、トール様受容体(例えば、TLR4、TLR7、TLR9)、可溶性リガンド(例えば、GITRLまたはOX−40L)、B7ファミリーのメンバー(例えば、CD80、CD86)が挙げられるが、これらに限らない。いくつかの実施形態では、その免疫療法剤は、抗PD−1抗体である。いくつかの実施形態では、その免疫療法剤は、抗PD−L1抗体である。
いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、免疫チェックポイント阻害剤である。いくつかの実施形態では、その免疫チェックポイント阻害剤は、抗PD−1抗体、抗PD−L1抗体、抗CTLA4抗体、抗CD28抗体、抗LAG3抗体、抗TIM3抗体、抗GITR抗体、抗OX−40抗体または抗4−1BB抗体である。いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、ニボルマブ(OPDIVO)、ペムブロリズマブ(KEYTRUDA)またはピジリズマブからなる群から選択した抗PD−1抗体である。いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、MEDI0680、REGN2810、BGB−A317及びPDR001からなる群から選択した抗PD−1抗体である。いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、BMS935559(MDX−1105)、アテゾリズマブ(MPDL3280A)、デュルバルマブ(MEDI4736)またはアベルマブ(MSB0010718C)からなる群から選択した抗PD−L1抗体である。いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、イピリムマブ(YERVOY)またはトレメリムマブからなる群から選択した抗CTLA−4抗体である。いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、BMS−986016及びLAG525からなる群から選択した抗LAG−3抗体である。いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、MEDI6469、MEDI0562及びMOXR0916からなる群から選択した抗OX−40抗体である。いくつかの実施形態では、その追加の治療剤は、PF−05082566からなる群から選択した抗4−1BB抗体である。
本明細書に記載されているB7−H7結合剤と、少なくとも1つの追加の治療剤の組み合わせは、いずれかの順序で、または同時に投与できることは明らかであろう。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、B7−H7結合剤の投与前に投与する。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、B7−H7結合剤の投与と同時に投与する。いくつかの実施形態では、追加の治療剤は、B7−H7結合剤の投与後に投与する。投与としては、1つの医薬製剤中もしくは別々の製剤を用いるかのいずれかの同時投与、またはいずれかの順序での投与であるが、概して、それらの活性剤がその生物学的活性を発揮できる期間内での連続投与を挙げることができる。
いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤は、治療剤による治療を以前に受けたことのある対象に投与する。いくつかの実施形態では、そのB7−H7結合剤及び第2の治療剤は、実質的に同時に(simultaneously)または同時に(concurrently)投与する。例えば、対象には、B7−H7結合剤を投与しながら、第2の治療剤(例えば化学療法剤)による治療クールを行ってもよい。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、第2の治療剤による治療から1年以内に投与する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、第2の治療剤によるいずれかの治療から10カ月、8カ月、6カ月、4カ月または2カ月以内に投与する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、第2の治療剤によるいずれかの治療から4週間、3週間、2週間または1週間以内に投与する。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、第2の治療剤によるいずれかの治療から5日、4日、3日、2日または1日以内に投与する。対象に、数時間以内ほどで、または数分以内ほどで(すなわち実質的に同時)、2つ(または3つ以上)の薬剤を投与するか、または2つ(または3つ以上)の治療を行ってよいことはさらに明らかであろう。
追加の治療剤の調製及び投与スケジュールは、メーカーの指示に従って、または熟練施術者が実験に基づいて決定したようにして用いることができる。例えば、化学療法に関する調製及び投与スケジュールは、The Chemotherapy Source Book,4th Edition,2008,M.C.Perry,Editor,Lippincott,Williams & Wilkins,Philadelphia,Paに記載されている。
本明細書に記載されているB7−H7結合剤の用量は、疾患または障害の性質及び/または重症度、ならびに対象の状態に応じて変動し得る。いくつかの実施形態では、その薬剤の用量は、体重1kg当たり0.01μg〜100mg、体重1kg当たり0.1μg〜100mg、体重1kg当たり1μg〜100mg、体重1kg当たり1mg〜100mg、体重1kg当たり1mg〜80mg、体重1kg当たり1mg〜50mg、体重1kg当たり1mg〜25mg、体重1kg当たり1mg〜15mg、体重1kg当たり10mg〜100mg、体重1kg当たり10mg〜75mg、体重1kg当たり10mg〜50mgである。いくつかの実施形態では、その薬剤の用量は、体重1kg当たり約0.1mg〜約20mgである。いくつかの実施形態では、その薬剤の用量は、体重1kg当たり約0.5mgである。いくつかの実施形態では、その薬剤の用量は、体重1kg当たり約1mgである。いくつかの実施形態では、その薬剤の用量は、体重1kg当たり約1.5mgである。いくつかの実施形態では、その薬剤の用量は、体重1kg当たり約2mgである。いくつかの実施形態では、その薬剤の用量は、体重1kg当たり約2.5mgである。いくつかの実施形態では、その薬剤の用量は、体重1kg当たり約5mgである。いくつかの実施形態では、その薬剤の用量は、体重1kg当たり約7.5mgである。いくつかの実施形態では、その薬剤の用量は、体重1kg当たり約10mgである。いくつかの実施形態では、その薬剤の用量は、体重1kg当たり約12.5mgである。いくつかの実施形態では、その薬剤の用量は、体重1kg当たり約15mgである。いくつかの実施形態では、その薬剤は、1日1回以上、週に1回以上、月に1回以上、または1年に1回以上投与する。いくつかの実施形態では、その薬剤は、週に1回、2週間に1回、3週間に1回、または4週間に1回投与する。いくつかの実施形態では、その薬剤は、週に1回投与する。いくつかの実施形態では、その薬剤は、2週間に1回投与する。いくつかの実施形態では、その薬剤は、3週間に1回投与する。いくつかの実施形態では、その薬剤は、4週間に1回投与する。
本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を含む組成物を提供する。本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤と、薬学的に許容されるビヒクルとを含む医薬組成物も提供する。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤を含むその医薬組成物は、抗腫瘍剤をさらに含む。いくつかの実施形態では、その抗腫瘍剤は、チェックポイント阻害剤である。いくつかの実施形態では、そのチェックポイント阻害剤は、抗PD−1抗体、抗PD−L1抗体、抗CTLA4抗体、抗LAG3抗体、抗TIM3抗体、抗GITR抗体、抗OX40抗体、抗4−1−BB抗体及び抗CD28抗体からなる群から選択されている。
製剤は、保管及び/または使用するために、本開示のB7−H7結合剤(例えば抗体)と、薬学的に許容されるビヒクル(例えば担体または賦形剤)を組み合わせることによって調製する。当業者は概して、薬学的に許容される担体、薬学的に許容される賦形剤及び/または薬学的に許容される安定剤を、製剤または医薬組成物の不活性な成分とみなす。
好適な薬学的に許容されるビヒクルとしては、無毒性の緩衝剤(リン酸塩、クエン酸塩及びその他の有機酸など)、塩(塩化ナトリウムなど)、抗酸化剤(アスコルビン酸及びメチオニンを含む)、保存剤(オクタデシルジメチルベンジル塩化アンモニウム、塩化ヘキサメトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、フェノール、ブチルアルコールまたはベンジルアルコール、アルキルパラベン(メチルパラベンまたはプロピルパラベンなど)、カテコール、レゾルシノール、シクロヘキサノール、3−ペンタノール及びm−クレゾールなど)、低分子量ポリペプチド(例えば約10アミノ酸残基未満)、タンパク質(血清アルブミン、ゼラチンまたは免疫グロブリンなど)、親水性ポリマー(ポリビニルピロリドンなど)、アミノ酸(グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニンまたはリシンなど)、糖鎖(単糖、二糖、グルコース、マンノースまたはデキストリンなど)、キレート剤(EDTAなど)、糖(スクロース、マンニトール、トレハロースまたはソルビトールなど)、塩形成対イオン(ナトリウムなど)、金属錯体(Zn−タンパク質錯体など)、ならびに非イオン性界面活性剤(TWEEN(登録商標)またはポリエチレングリコール(PEG)など)が挙げられるが、これらに限らない。(Remington:The Science and Practice of Pharmacy,22nd Edition,2012,Pharmaceutical Press,London。)いくつかの実施形態では、その製剤は、水溶液の形態である。いくつかの実施形態では、その製剤は、凍結乾燥形態または代替的な乾燥形態である。
その治療用製剤は、単位剤形であることができる。このような製剤としては、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、水もしくは非水性媒体中の溶液剤もしくは懸濁剤、または坐剤が挙げられる。錠剤のような固体組成物では、主な活性成分が、製剤用担体と混合されている。従来の錠剤化成分としては、コーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、第二リン酸カルシウムまたはガム、及び希釈剤(例えば水)が挙げられる。これらを用いて、本開示の化合物またはその薬学的に許容される無毒性塩の均一な混合物を含む固体前駆製剤組成物を形成できる。続いて、その固体前駆製剤組成物を小分けにして、上記の種類の単位剤形にする。その製剤または組成物の錠剤、丸剤などをコーティングするか、または別段に化合して、作用の持続という利点を有する剤形をもたらすことができる。例えば、錠剤または丸剤は、外側の成分によって覆われた内側の組成物を含むことができる。さらに、その2つの成分は、崩壊を阻止するように働くとともに、内側の成分がインタクトな状態で胃を通過できるようにするか、または放出を遅延されるようにする腸溶層によって隔てることができる。このような腸溶層またはコーティングには、様々な物質を用いることができ、その物質としては、数多くのポリマー酸、ならびにポリマー酸と、セラック、セチルアルコール及び酢酸セルロースのような物質との混合物が挙げられる。
本開示の結合剤は、標的細胞/組織に送達するために、いずれかの好適な形態で調合し得る。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、リポソーム、微小粒子、マイクロカプセル、アルブミンマイクロスフェア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子、ナノカプセルまたはマクロエマルジョンとして調合できる。いくつかの実施形態では、その医薬製剤は、本開示のB7−H7結合剤をリポソームと複合体化したものを含む。リポソームを作製する方法は、当業者に知られている。例えば、いくつかのリポソームは、ホスファチジルコリン、コレステロール及びPEG誘導化ホスファチジルエタノールアミン(PEG−PE)を含む脂質組成物を用いる逆相蒸発によって作製できる。
いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、徐放性調製物として調合する。徐放性調製物の好適な例としては、薬剤を含む、固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスが挙げられ、そのマトリックスは、成形品(例えば、フィルムまたはマイクロカプセル)の形態である。徐放性マトリックスとしては、ポリエステル、ヒドロゲル(ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリレート)またはポリ(ビニルアルコール)など)、ポリラクチド、L−グルタミン酸と7エチル−L−グルタメートとのコポリマー、非分解性のエチレン−酢酸ビニル、分解性の乳酸−グリコール酸コポリマー(LUPRON DEPOT(商標)(乳酸−グリコール酸コポリマー及び酢酸ロイプロリドで構成された注射用マイクロスフェア)など)、イソ酪酸酢酸スクロース、ならびにポリ−D−(−)−3−ヒドロキシ酪酸が挙げられるが、これらに限らない。
本開示の医薬組成物または製剤は、局所治療または全身治療のいずれかのため幾つかの方法で投与できる。いくつかの実施形態では、投与は、表皮パッチ、経皮パッチ、軟膏、ローション、クリーム、ゲル、滴剤、坐剤、噴霧剤、液剤及び散剤による局所投与である。いくつかの実施形態では、投与は、散剤またはエアゾール剤の吸入または通気による経肺投与(ネブライザーによる投与を含む)、気管内投与、及び鼻腔内投与である。いくつかの実施形態では、投与は、経口である。いくつかの実施形態では、投与は、静脈内投与、動脈内投与、腫瘍内投与、皮下投与、腹腔内投与、筋肉内投与(例えば、注射もしくは注入)、または頭蓋内投与(例えば、髄腔内投与もしくは脳室内投与)を含む非経口投与である。いくつかの実施形態では、投与は、静脈内注射または静脈内注入による投与である。
様々な送達システムが知られており、様々な送達システムを用いて、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を投与できる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤または組成物は、放出制御型または徐放型のシステムで送達する。いくつかの実施形態では、ポンプを用いて、放出制御または徐放を行う。いくつかの実施形態では、ポリマー物質を用いて、本明細書に記載されているB7−H7結合剤の放出制御または徐放を行う。徐放型の製剤で用いるポリマーの例としては、ポリ2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル酸、ポリエチレン−co−ビニルアセテート、ポリメタクリル酸、ポリグリコリド(PLG)、ポリアンハイドライド、ポリN−ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリラクチド(PLA)、ポリラクチド−co−グリコリド(PLGA)及びポリオルトエステルが挙げられるが、これらに限らない。徐放型の製剤で用いるいずれのポリマーも、不活性で、浸出性不純物を含まず、保存時に安定しており、滅菌されており、生分解性でなければならない。
追加の送達システムを用いて、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を投与することができ、そのシステムとしては、注射可能なドラッグデリバリーデバイス及び浸透圧ポンプが挙げられるが、これらに限らない。注射可能なドラッグデリバリーデバイスとしては、例えば、ハンドヘルド型のデバイス(例えば自己注射器)またはウェアラブル型デバイスが挙げられる。異なる種類の浸透圧ポンプシステムとしては、単室型システム、二室型システム及び多室型システムを挙げてよい。
VI.アッセイ及び/またはB7−H7結合剤を含むキット
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているB7−H7結合剤(例えば抗B7−H7抗体)は、生体試料中のB7−H7の存在を検出するのに有用である。いくつかの実施形態では、B7−H7結合剤は、ヒトB7−H7及び/またはcyno B7−H7と結合するが、B7−H7活性を阻害しない抗B7−H7抗体である。本明細書で使用する場合、「検出」という用語には、定量的検出または定性的検出が含まれる。いくつかの実施形態では、生体試料は、細胞、組織、血液またはその他の体液を含む。
いくつかの実施形態では、生体試料中のB7−H7の存在を検出する方法は、抗B7−H7抗体の、B7−H7への結合を可能にする条件下で、その生体試料と、抗B7−H7抗体を接触させること、及び抗B7−H7抗体とB7−H7の間で複合体が形成されるかを検出することを含む。その方法としては、ウエスタンブロット解析、ラジオイムノアッセイ、ELISA、「サンドイッチ」イムノアッセイ、SPR(例えばBiacore)、免疫沈降アッセイ、蛍光イムノアッセイ、プロテインAイムノアッセイ及び免疫組織化学法(IHC)など、当業者に知られているアッセイを挙げてよい。
いくつかの実施形態では、その抗B7−H7抗体は、検出可能な標識で識別する。有用な検出可能な標識としては、蛍光分子、化学発光分子、生物発光分子、酵素及び放射線同位体が挙げられるが、これらに限らない。
本開示は、本明細書に記載されているB7−H7結合剤を含むキットを提供する。いくつかの実施形態では、キットを用いて、本明細書に記載されている方法を行う。いくつかの実施形態では、キットは、1つ以上の容器内に、精製B7−H7結合剤(例えば抗体)を少なくとも1つ含む。いくつかの実施形態では、そのキットは、検出アッセイを行うのに必要及び/または充分な成分をすべて含み、その成分としては、すべての対照、アッセイを行うための説明、ならびに解析及び結果表示に必要ないずれかのソフトウェアが挙げられる。本開示の開示されているB7−H7結合剤を、当該技術分野において周知の確立済みのキット形態のうちの1つに容易に導入できることを当業者は容易に認識するであろう。
実施例1
B7−H7の発現
公的に入手可能なデータベースThe Cancer Genome Atlas(TCGA)から得た情報を解析して、ヒトのがん組織及び正常組織の群におけるB7−H7 mRNAの発現を評価した。TCGAから得たデータにより、子宮頸癌、結腸癌、肺癌、膵臓癌、腎臓癌、食道癌及び胃癌に由来する組織において、B7−H7(HHLA2)mRNAが発現することが示された(図1)。加えて、B7−H7の発現が、正常な結腸組織において観察されたとともに、胃及び膵臓において、非常に低いレベルで観察された。
実施例2
抗B7−H7抗体の作製
ヒトB7−H7の細胞外ドメインを免疫原として用いて、抗B7−H7抗体を作製した。ヒトB7−H7の細胞外領域(aa23〜344)及びヒトFc配列を含む組み換えコンストラクトを作製し、その融合タンパク質を哺乳動物細胞において発現させた。マウスをそのB7−H7−Fcタンパク質で免疫し、数回ブーストして、高力価を誘導した。その免疫マウスから血液を採取し、抗体力価をELISA及びFACSによって求めた。抗体力価が好適に高いと判断された免疫マウスの脾臓及びリンパ節から、リンパ球の単一細胞懸濁液を得た。標準的な方法によって、リンパ球をマウスミエローマ細胞と融合した。細胞を96ウェルプレートで、HATを含む選択培地中に分散させた。
実施例3
抗体のスクリーニング
ELISAアッセイを用いて、ヒトB7−H7に結合した抗体についてスクリーニングを行った。ELISAによって、ヒトB7−H7に結合したものとして特定された抗体は、HEK−293T細胞上に発現させたヒトB7−H7及びcyno B7−H7への結合について、FACSによってアッセイした。代表的な結果は、表10に示されている。
Figure 2021533796
実施例4
抗体の結合親和性
SPR技術(Biacoreシステム、GE Healthcare LifeSciences)を用いて、例示的な抗B7−H7抗体の、ヒトB7−H7及びcyno B7−H7に対する結合親和性を測定した。簡潔に述べると、アミンカップリング試薬(GE Healthcare LifeSciences)を用いて、抗Fc抗体(Sigma−Aldrich)をCM5チップの4つのすべてのフローセル上に固定化した。フローセル1を対照として用いて、例示的な抗体をフローセル2、3及び4の上にキャプチャーさせた。ヒトB7−H7またはcyno B7−H7(0.62〜40nMの範囲の試料)を50μL/分の流速で、37℃で注入した。動態データを経時的に収集し、同時グローバルフィッティングの式を用いてフィッティングして、抗体ごとに親和性定数(K値)を求めた。
表11には、抗体2D7、1D3、28F5、16D5、2F10、5F7、5B10、5C9及び3H6の結合親和性(K)が示されている。
Figure 2021533796
実施例5
抗体による、B7−H7とB7−H7受容体との相互作用のブロック
分子CD28Hは以前に、B7−H7の受容体として特定された(Zhu et al.,2013,Nature Communications,ncomms3043。Zhuらの文献では、B7−H7が「B7−H5」と称されている)。本発明者らによる研究では、KIR3DL3をB7−H7に対する第2の受容体として特定した。HEK−293T細胞に、KIR3DL3コンストラクトを一過性にトランスフェクションした。40,000細胞を384ウェルプレートの各ウェルに分注し、Lipofectamine(商標)2000(ThermoFisher Scientific)を用いて、それらの細胞に、KIR3DL3をコードするプラスミドDNA200ngをトランスフェクションした。48時間後、可溶性B7−H7−Fc(10〜0.16μg/mlで段階希釈)をウェルに加え、プレートを1時間、室温でインキュベートした。Alexa Fluor(登録商標)488で標識した抗ヒトFcである二次抗体をそのウェルに加え、プレートを1時間、室温でインキュベートした。細胞をHBSSで洗浄し、15分、PBS中の7.4%ホルマリンで固定した。細胞をPBSで洗浄し、CellInsight(商標)のプラットフォーム(ThermoFisher Scientific)を用いて、蛍光シグナルを検出した。B7−H7コンストラクトを一過性にトランスフェクションした細胞、及び可溶性ビオチン化KIR3DL3 ECDを用いて、同様の実験を行った。Alexa Fluor(登録商標)488で標識したストレプトアビジンを検出に用いた。B7−H7は、15nMのKでKIR3DL3に結合し、KIR3DL3は、192nMのKでB7−H7に結合した(図2)。
ELISA及びFACSによって特定した例示的な抗B7−H7抗体が、可溶性B7−H7の、受容体KIR3DL3またはCD28Hへの結合をブロックする能力について、FACSアッセイで試験した。HEK−293細胞に、(i)膜結合KIR3DL3タンパク質または(ii)膜結合CD28Hタンパク質をコードするコンストラクトを一過性にトランスフェクションした。48時間後、1%FBS及び0.1%アジ化ナトリウムを含む氷冷PBSに、トランスフェクション細胞を懸濁し、氷上において、1μg/mlの可溶性ヒトB7−H7−Fcタンパク質、及び抗体2D7、1D3、28F3、16D5、2F10、5F7、5B10、5C9または3H6(10μg/ml〜4.6ng/mlで段階希釈)の存在下でインキュベートした。抗ヒトFc二次抗体とともに、2回目のインキュベーションを行って、可溶性B7−H7−Fcが結合した細胞を検出した。それらの細胞をBD FACSCaliburの計器(BD Biosciences)で解析し、FlowJoのソフトウェアを用いて、そのデータを処理した。IC50算出値が、表12に示されている。
Figure 2021533796
これらの結果から、例示的な抗体が、hB7−H7の、受容体KIR3DL3への結合をブロックできるとともに、hB7−H7の、受容体CD28Hへの結合もブロックできることが示された。
実施例6
NK細胞傷害性アッセイ
本発明者らは、B7−H7には、KIR3DL3と結合または相互作用すると、NK細胞の活性を抑制する能力があるという仮説を立てた。NKLは、ヒトナチュラルキラーリンパ芽球性白血病/リンパ腫細胞株である。KIR3DL3を発現するNKL細胞株をレンチウイルストランスダクションによって作製した。K−562は、NK細胞傷害性アッセイにおける標的として広く用いられているヒト骨髄性白血病細胞株である。K−562細胞に、ヒトB7−H7をコードするコンストラクトをトランスフェクションして、細胞表面上にhB7−H7を発現するK−562細胞(本明細書では、「K−562/hB7−H7細胞」という)を作製した。K−562標的細胞及びK−562−hB7−H7標的細胞を15μMのカルセイン−AM(ThermoFisher Scientific)で標識した。それらの標識標的をエフェクターNKL−KIR3DL3細胞とともに、標的:エフェクター比1:10で、抗KIR3DL3抗体または抗B7−H7抗体(10μg/ml)、及び5ng/mlのIL2の存在下で1時間、37℃でインキュベートした。上清に放出されたカルセイン−AMの量(標的細胞の溶解の指標)を蛍光光度計(EnSpire(登録商標)Multimode Plate Reader、PerkinElmer)によって測定した。
図3に示されているように、標的細胞の表面上にB7−H7が存在することで、NKL−KIR3DL3細胞の細胞溶解活性が抑制された(対照のIg試料を参照されたい)。驚くべきことに、その抗KIR3DL3抗体及び抗B7−H7抗体は、細胞溶解活性の抑制を阻害した。これらの抗体の存在下では、K562−B7−H7標的細胞の溶解レベルは、B7−H7を発現しない標的細胞の溶解レベルと同等のレベルまで上昇した。
その後の実験では、抗B7−H7抗体2D7、1D3、28F3、16D5、2F10、5F7、5B10、5C9及び3H6、ならびに対照のIgG抗体が、NK細胞の細胞傷害活性に及ぼす作用について試験した。本発明者らは、培養下でKIR3DL3を自発的に発現するNK−92細胞(ヒトナチュラルキラー細胞株)のサブセットを特定した。NK92−KIR3DL3エフェクター及びK562−B7−H7標的細胞を用いた細胞傷害性アッセイを上記のようにして、例示的な抗体(5〜0.02μg/mlで段階希釈)の存在下で行った。
EC50算出値及び相対的有効性が、表13に示されており、例示的な抗体2D7、1D3及び5C9は、図4に示されている。
Figure 2021533796
これらの結果から、KIR3DL3とB7−H7の相互作用により、NK細胞活性が阻害及び/または抑制されることが示唆されている。重要なことに、上記の抗体の存在下で、NK細胞傷害性が向上することからわかるように、抗B7−H7抗体によってB7−H7がブロックされることにより、B7−H7に伴う、NK活性の阻害が低減されると見られる。これらのデータから、B7−H7が阻害またはブロックされると、NK細胞の抑制に「ブレーキがかかり」、免疫応答が増強されるという理論が示唆される。
実施例7
破傷風トキソイドリコールアッセイ
細胞性免疫を評価するときには、破傷風トキソイドのような抗原が、当業者に、抗原特異的なリコールT細胞応答を測定する目的で広く用いられている。抗原特異的リコールアッセイでは、抗原提示細胞が抗原を処理及び提示した後に、T細胞がその特異的抗原に応答する能力を測定する。破傷風トキソイドリコールアッセイで、抗B7−H7抗体2D7、抗PD−1抗体、抗PD−L1抗体、抗CD28H抗体及び対照抗体の作用について調べた。10%FBSを含むRPMI培地中で、凍結保存されたヒト末梢血単核球(PBMC)を解凍し、洗浄し、再懸濁して、5×10細胞/mLにした。100μLの細胞を50μLの抗体とともに60分、37℃でインキュベートした。破傷風トキソイド(Astarte Biologics)を加えて、2μg/mLの終濃度にし、その細胞を7日間インキュベートした。Bio−Plex(登録商標)マルチプレックスイムノアッセイのキット(Life Science Research)を用いて、各試料の上清において、IFN−γ及びTNF−αの産生について解析した。
図5に示されているように、B7−H7がブロックされることによって、IFN−γ及びTNF−αの産生が増加した。この作用は、抗PD−1抗体及び抗PD−L1抗体のような他のチェックポイント阻害剤でも見られた。
これらのデータから、B7−H7を阻害またはブロックすると、免疫応答を増強できるという理論がさらに裏付けられている。
実施例8
抗B7−H7抗体のさらなる特徴付け
ELISA及びFACSによって、B7−H7に結合するものとして特定された抗体を、本明細書に記載されているようなビニング実験で、さらに特徴付けた。簡潔に述べると、96ウェルプレートのウェルを第1の抗体で直接コーティングすることによって、エピトープビニングアッセイを行った。そのプレートをブロッキング溶液(PBS/1%BSA)とともにインキュベートすることによって、非特異的結合を阻害した。試験抗体をB7−H7 ECD−Fcタンパク質とともに30分プレインキュベートし、個々のウェルに加え、1時間、室温でインキュベートした。そのプレートを3回洗浄後、HRP−抗ヒトFc二次抗体をそのウェルに加え、そのプレートを1時間、室温でインキュベートした。そのプレートを3回洗浄後、検出のために、TMB(テトラメチルベンジジン)をそのプレートに加えた。陽性シグナルにより、そのプレート上にキャプチャーさせた第1の抗体が、B7−H7 ECD−Fcタンパク質と結合できたことが示されるので、その第1の抗体と第2の抗体は、B7−H7への結合において競合しない。陰性シグナルにより、そのプレート上にキャプチャーさせた第1の抗体が、B7−H7 ECD−Fcタンパク質と結合できなかったことが示されるので、その第1の抗体と第2の抗体は、B7−H7への結合において競合する。抗体2D7、2F10、3H6、5F7、16D5及び28F5は、このアッセイで互いと競合したので、同じビン(ビン1)に属すると判断した。抗体1D3及び5B10は、同じビン(ビン2)に属すると判断した。抗体5C9は、ビン1またはビン2の抗体と競合しなかったので、別のビン(ビン3)に属すると判断した。
抗体2D7、2F10、3H6、5F7、16D5、28F5、1D3、5B10及び5C9を配列決定したが、それらの重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のアミノ酸配列は、本明細書に開示されており、表14にまとめられている。
Figure 2021533796
個別の抗体の重鎖可変領域及び軽鎖可変領域のCDRは、本明細書の表1〜9に開示されている。
実施例9
抗B7−H7抗体の薬物動態解析
CD−1マウスに、1回用量の抗体2D7、1D3または5C9を静脈内注射した。これらの抗体は、マウスの重鎖可変領域及び軽鎖可変領域と、ヒトFc領域を含むキメラ型抗体であった。その注射したマウスから得た血液試料を、注射から最長で14日間、複数の時点に解析した。抗イディオタイプ抗体を用いたELISAによって、抗体濃度を求めた。表15及び図6に示されているように、3つのすべての抗体で、同程度の最高血中濃度(Cmax)が見られたが、これらの抗体は、異なる速度で除去された。
Figure 2021533796
この薬物動態解析により、抗B7−H7抗体2D7に関しては、2週間以上の間隔で1回注射する投与レジメンが裏付けられている。
実施例10
ヒト化抗体
抗体の特徴のデータ及び追加の試験に基づき、抗体2D7をヒト化用に選択した。当業者に知られている方法によって、抗体2D7をヒト化し、その抗体は、本明細書では、Hz2D7という。Hz2D7の重鎖可変配列は、配列番号21であり、Hz2D7の軽鎖可変配列は、配列番号22である。Hz2D7のCDR配列は、表1Bに列挙されている。
本明細書に記載されているようなSPR技術(Biacoreシステム)を用いて、Hz2D7の、ヒトB7−H7及びcyno B7−H7に対する結合親和性を求め、親抗体ならびに2D7のマウス重鎖可変領域及び軽鎖可変領域とヒトFc領域を含むキメラ2D7抗体の結合親和性と比較した。
Figure 2021533796
表16に示されているように、Hz2D7では、ヒトB7−H7及びcyno B7−H7の両方への結合が、親抗体と同程度のレベルで見られた。
実施例11
マウスモデルにおける腫瘍の成長の阻害
ヒト化マウスモデルを用いて、抗B7−H7抗体が腫瘍の成長に及ぼす作用を調べた。ヒト化NSG(商標)マウスは、The Jackson Laboratoriesから入手した。各マウスに、AsPC1細胞(1×10細胞/マウス)を皮下注射した。そのAsPC1細胞株は、膵臓癌患者の腹水に由来するものであった。腫瘍は、平均体積がおよそ75mmに達するまで成長させた。腫瘍担持マウスを4つの群(n=1群あたり5匹)に無作為に分けた。腫瘍担持マウスを、対照の抗KLH抗体(20mg/kg)、抗B7−H7抗体Hz2D7(20mg/kg)、抗PD−1抗体(5mg/kg)、またはHz2D7抗体と抗PD−1抗体を組み合わせたもののいずれかで処置した。抗体は、週に1回、静脈内投与した。腫瘍の成長をモニタリングし、腫瘍体積を電気ノギスで、示されている時点に測定した。
図7に示されているように、Hz2D7抗体で処置したマウスにおいて、腫瘍の成長が対照と比べて阻害された。その腫瘍の成長の阻害は、抗PD−1抗体で処置したマウスで観察された程度と同程度であった。驚くべきごとに、Hz2D7抗体と抗PD−1抗体を組みわせた場合には、腫瘍の成長が、Hz2D7単独または抗PD−1単独のいずれよりも有意に高いレベルで阻害された。
実施例12
カニクイザルにおける抗B7−H7抗体の解析
カニクイザル(雄、n=3)に、抗体Hz2D7を1回、5mg/kgまたは20mg/kgで静脈内注射した。その注射した動物から得た血液試料を、注射から最長で14日間、複数の時点に解析した。抗イディオタイプ抗体を用いたELISAによって、抗体濃度を求めた。Hz2D7抗体は、クリアランス値が7mL/kg/日(図8)で、終末相半減期の算出値が9.8±1.5日であった。これらの結果から、3週間に1回または4週間に1回という投与レジメンが可能であることが示唆されている。
毒性の臨床徴候は見られず(例えば、RBC、WBC、リンパ球、単球及び好中球のような血液パラメーターに変化がなかった)、20mg/kgを1回投与してから最長で4週間、体重は減少しなかった。
加えて、いずれの濃度の抗体で処置したサルでも、肉眼所見、臓器重量または組織病理分析結果に関して、試験剤に関連する変化は観察されなかった。調べた組織には、骨髄、食道、胆嚢、腸管関連リンパ組織、心臓、腸(結腸、回腸、直腸、盲腸、十二指腸、空腸)、腎臓、肝臓、肺、膵臓、脾臓、リンパ節(腸間膜リンパ節及び腋窩部リンパ節)、ならびに胃が含まれていた。
上記の本開示は、理解の明確化を目的として、実例及び例によって、ある程度詳細に説明してきたが、それらの説明及び例は、本開示の範囲を限定するものとして解釈すべきではない。本明細書に記載されている本開示の実施形態は、例示するものとして意図されているに過ぎず、当業者は、本明細書に記載されている具体的な手順に対する多くの均等物を認識するであろう。このような等価物はすべて、本開示の範囲内とみなし、実施形態に含まれる。
本明細書に引用されているすべての刊行物、特許、特許出願、インターネットサイト及びアクセッション番号/データベース配列(ポリヌクレオチド配列及びポリペプチド配列の両方を含む)は参照により、個々の刊行物、特許、特許出願、インターネットサイトまたはアクセッション番号/データベース配列がそれぞれ、参照により援用されることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、その全体が本明細書に、あらゆる目的で援用される。
以下は、本願で開示されている配列のうち、表1〜9に定められている重鎖可変領域CDR配列及び軽鎖可変領域CDR配列以外の配列である。
予測シグナル配列に下線が付されたヒトB7−H7アミノ酸配列(配列番号1)
Figure 2021533796
予測シグナル配列を含まないヒトB7−H7アミノ酸配列(配列番号2)
Figure 2021533796
ヒトB7−H7細胞外ドメイン(配列番号3)
Figure 2021533796
ヒトB7−H7 IgV型ドメイン1(配列番号4)
Figure 2021533796
ヒトB7−H7 IgC1型ドメイン(配列番号5)
Figure 2021533796
ヒトB7−H7 IgV型ドメイン2(配列番号6)
Figure 2021533796
シグナル配列に下線が付されたカニクイザルB7−H7アミノ酸配列(配列番号7)
Figure 2021533796
予測シグナル配列を含まないカニクイザルB7−H7アミノ酸配列(配列番号8)
Figure 2021533796
カニクイザルB7−H7細胞外ドメイン(配列番号9)
Figure 2021533796
カニクイザルB7−H7 IgV型ドメイン1(配列番号10)
Figure 2021533796
カニクイザルB7−H7 IgC1型ドメイン(配列番号11)
Figure 2021533796
カニクイザルB7−H7 IgV型ドメイン2(配列番号12)
Figure 2021533796
2D7重鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号19)
Figure 2021533796
2D7軽鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号20)
Figure 2021533796
Hz2D7重鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号21)
Figure 2021533796
Hz2D7軽鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号22)
Figure 2021533796
シグナル配列に下線が付されたHz2D7重鎖アミノ酸配列(配列番号23)
Figure 2021533796
シグナル配列を含まないHz2D7重鎖アミノ酸配列(配列番号24)
Figure 2021533796
シグナル配列に下線の付されたHz2D7軽鎖アミノ酸配列(配列番号25)
Figure 2021533796
シグナル配列を含まないHz2D7軽鎖アミノ酸配列(配列番号26)
Figure 2021533796
2F10重鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号32)
Figure 2021533796
2F10軽鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号33)
Figure 2021533796
3H6重鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号36)
Figure 2021533796
3H6軽鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号37)
Figure 2021533796
5F7重鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号41)
Figure 2021533796
5F7軽鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号42)
Figure 2021533796
16D5重鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号47)
Figure 2021533796
16D5軽鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号48)
Figure 2021533796
28F5重鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号55)
Figure 2021533796
28F5軽鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号56)
Figure 2021533796
1D3重鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号63)
Figure 2021533796
1D3軽鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号64)
Figure 2021533796
5B10重鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号67)
Figure 2021533796
5B10軽鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号68)
Figure 2021533796
5C9重鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号75)
Figure 2021533796
5C9軽鎖可変領域アミノ酸配列(配列番号76)
Figure 2021533796
ヒトIgG1定常領域(配列番号77)
Figure 2021533796
ヒトIgG1定常領域E233A/L235A(配列番号78)
Figure 2021533796
ヒトIgG1定常領域L234A/L235A(配列番号79)
Figure 2021533796
ヒトIgG1定常領域L234A/L235A/P329G(配列番号80)
Figure 2021533796
ヒトCD28H(配列番号81)
Figure 2021533796
ヒトCD28H細胞外ドメイン(aa23〜150)(配列番号82)
Figure 2021533796
ヒトKIR3DL3(配列番号83)
Figure 2021533796
ヒトKIR3DL3細胞外ドメイン(26〜322)(配列番号84)
Figure 2021533796

Claims (99)

  1. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、
    (a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNYGAPYNQKFKG(配列番号14)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、及び/または
    (b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WAFTRHT(配列番号17)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    を含む前記結合剤。
  2. (a)配列番号19もしくは配列番号21との配列同一性が少なくとも80%である重鎖可変領域、及び/または
    (b)配列番号20もしくは配列番号22との配列同一性が少なくとも80%である軽鎖可変領域、
    を含む、請求項1に記載の結合剤。
  3. 配列番号19との配列同一性が少なくとも90%である重鎖可変領域を含む、請求項1に記載の結合剤。
  4. 配列番号20との配列同一性が少なくとも90%である軽鎖可変領域を含む、請求項1に記載の結合剤。
  5. 配列番号21との配列同一性が少なくとも90%である重鎖可変領域を含む、請求項1に記載の結合剤。
  6. 配列番号22との配列同一性が少なくとも90%である軽鎖可変領域を含む、請求項1に記載の結合剤。
  7. 配列番号19との配列同一性が少なくとも90%である重鎖可変領域、及び配列番号20との配列同一性が少なくとも90%である軽鎖可変領域を含む、請求項1に記載の結合剤。
  8. 配列番号21との配列同一性が少なくとも90%である重鎖可変領域、及び配列番号22との配列同一性が少なくとも90%である軽鎖可変領域を含む、請求項1に記載の結合剤。
  9. 配列番号19を含む重鎖可変領域、及び配列番号20を含む軽鎖可変領域を含む、請求項1に記載の結合剤。
  10. 配列番号21を含む重鎖可変領域を含む、請求項1に記載の結合剤。
  11. 配列番号22を含む軽鎖可変領域を含む、請求項1に記載の結合剤。
  12. 配列番号21を含む重鎖可変領域、及び配列番号22を含む軽鎖可変領域を含む、請求項1に記載の結合剤。
  13. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、配列番号19のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3、ならびに配列番号20のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3を含む前記結合剤。
  14. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、配列番号21のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3、ならびに配列番号22のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域に由来するCDR1、CDR2及びCDR3を含む前記結合剤。
  15. 抗体である、請求項1〜14のいずれか1項に記載の結合剤。
  16. モノクローナル抗体である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の結合剤。
  17. キメラ抗体である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の結合剤。
  18. ヒト化抗体である、請求項1〜8または10〜16のいずれか1項に記載の結合剤。
  19. 二重特異性抗体または多特異性抗体である、請求項1〜18のいずれか1項に記載の結合剤。
  20. 少なくとも1つの抗原結合部位を含む抗体断片である、請求項1〜19のいずれか1項に記載の結合剤。
  21. Fab、Fab’、F(ab’)、Fv、scFv、(scFv)、一本鎖抗体、二重可変領域抗体、単一可変領域抗体、ダイアボディまたはナノボディである、請求項15に記載の結合剤。
  22. IgG1抗体である、請求項15〜19のいずれか1項に記載の結合剤。
  23. IgG2抗体である、請求項15〜19のいずれか1項に記載の結合剤。
  24. IgG4抗体である、請求項15〜19のいずれか1項に記載の結合剤。
  25. κ軽鎖を含む、請求項15〜24のいずれか1項に記載の結合剤。
  26. λ軽鎖を含む、請求項15〜24のいずれか1項に記載の結合剤。
  27. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、配列番号24のアミノ酸配列を含む重鎖、及び配列番号26のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む前記結合剤。
  28. 抗体である、請求項27に記載の結合剤。
  29. モノクローナル抗体である、請求項27に記載の結合剤。
  30. 二重特異性抗体または多特異性抗体である、請求項27〜29のいずれか1項に記載の結合剤。
  31. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、足場タンパク質、配列番号19または配列番号21を含む重鎖可変領域に由来する重鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3、ならびに配列番号20または配列番号22を含む軽鎖可変領域に由来する軽鎖可変領域CDR1、CDR2及びCDR3を含む前記結合剤。
  32. ヒトB7−H7への結合において、請求項1〜31のいずれか1項に記載の結合剤と競合する抗体。
  33. B7−H7上のエピトープのうち、請求項1〜31のいずれか1項に記載の結合剤と同じエピトープと結合する抗体。
  34. B7−H7上のエピトープのうち、請求項1〜31のいずれか1項に記載の結合剤が結合するエピトープと重複する、B7−H7上のエピトープと結合する抗体。
  35. (a)GYSFTDYIIV(配列番号27)を含む重鎖可変領域CDR1、KINPYYGTTTYNLRFED(配列番号28)を含む重鎖可変領域CDR2、WDYVSTLFAMDY(配列番号29)を含む重鎖可変領域CDR3、KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQYKRYYT(配列番号31)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    (b)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNGGAPYNQKFKG(配列番号34)を含む重鎖可変領域CDR2、GGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    (c)GYTFSSYSMH(配列番号38)を含む重鎖可変領域CDR1、TIYPGNENTSYNQKFKG(配列番号39)を含む重鎖可変領域CDR2、GGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFDIPYW(配列番号40)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    (d)GYTFTTYTMH(配列番号43)を含む重鎖可変領域CDR1、YINPSRGYSDYSQKFQG(配列番号44)を含む重鎖可変領域CDR2、GGYDFDY(配列番号45)を含む重鎖可変領域CDR3、KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFITPYT(配列番号46)を含む軽鎖可変領域CDR3、または
    (e)GFSLTGYGVN(配列番号49)を含む重鎖可変領域CDR1、VIWGDGSTDYNSVLKS(配列番号50)を含む重鎖可変領域CDR2、EATEYLYWYFDV(配列番号51)を含む重鎖可変領域CDR3、RASESVEYYGSSLMQ(配列番号52)を含む軽鎖可変領域CDR1、AASNVES(配列番号53)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQGRRVPWT(配列番号54)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    を含む、請求項32〜34のいずれか1項に記載の抗体。
  36. (a)配列番号32を含む重鎖可変領域、及び配列番号33を含む軽鎖可変領域、
    (b)配列番号36を含む重鎖可変領域、及び配列番号37を含む軽鎖可変領域、
    (c)配列番号41を含む重鎖可変領域、及び配列番号42を含む軽鎖可変領域、
    (d)配列番号47を含む重鎖可変領域、及び配列番号48を含む軽鎖可変領域、または
    (e)配列番号55を含む重鎖可変領域、及び配列番号56を含む軽鎖可変領域、
    を含む、請求項32〜34のいずれか1項に記載の抗体。
  37. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、
    (a)GYSFTDYIIV(配列番号27)を含む重鎖可変領域CDR1、KINPYYGTTTYNLRFED(配列番号28)を含む重鎖可変領域CDR2、及びWDYVSTLFAMDY(配列番号29)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに
    (b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQYKRYYT(配列番号31)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    を含む前記結合剤。
  38. 配列番号32との同一性が少なくとも80%である重鎖可変領域、及び配列番号33との同一性が少なくとも80%である軽鎖可変領域を含む、請求項37に記載の結合剤。
  39. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、
    (a)GYTFTEYTMH(配列番号13)を含む重鎖可変領域CDR1、GINPNNGGAPYNQKFKG(配列番号34)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに
    (b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHYDTPFT(配列番号18)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    を含む前記結合剤。
  40. 配列番号36との同一性が少なくとも80%である重鎖可変領域、及び配列番号37との同一性が少なくとも80%である軽鎖可変領域を含む、請求項39に記載の結合剤。
  41. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、
    (a)GYTFSSYSMH(配列番号38)を含む重鎖可変領域CDR1、TIYPGNENTSYNQKFKG(配列番号39)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYYFDY(配列番号15)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに
    (b)KASQDVSTAVA(配列番号35)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFDIPYW(配列番号40)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    を含む前記結合剤。
  42. 配列番号41との同一性が少なくとも80%である重鎖可変領域、及び配列番号42との同一性が少なくとも80%である軽鎖可変領域を含む、請求項41に記載の結合剤。
  43. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、
    (a)GYTFTTYTMH(配列番号43)を含む重鎖可変領域CDR1、YINPSRGYSDYSQKFQG(配列番号44)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGGYDFDY(配列番号45)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに
    (b)KASQDVGTAVA(配列番号16)を含む軽鎖可変領域CDR1、WASTRHT(配列番号30)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQHFITPYT(配列番号46)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    を含む前記結合剤。
  44. 配列番号47との同一性が少なくとも80%である重鎖可変領域、及び配列番号48との同一性が少なくとも80%である軽鎖可変領域を含む、請求項43に記載の結合剤。
  45. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、
    (a)GFSLTGYGVN(配列番号49)を含む重鎖可変領域CDR1、VIWGDGSTDYNSVLKS(配列番号50)を含む重鎖可変領域CDR2、及びEATEYLYWYFDV(配列番号51)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに
    (b)RASESVEYYGSSLMQ(配列番号52)を含む軽鎖可変領域CDR1、AASNVES(配列番号53)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQQGRRVPWT(配列番号54)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    を含む前記結合剤。
  46. 配列番号55との同一性が少なくとも80%である重鎖可変領域、及び配列番号56との同一性が少なくとも80%である軽鎖可変領域を含む、請求項45に記載の結合剤。
  47. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、
    (a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSVYDAPWLAH(配列番号59)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに
    (b)RASENIYIYLA(配列番号60)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    を含む前記結合剤。
  48. 配列番号63との同一性が少なくとも80%である重鎖可変領域、及び配列番号64との同一性が少なくとも80%である軽鎖可変領域を含む、請求項47に記載の結合剤。
  49. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、
    (a)GYSFTGYNMN(配列番号57)を含む重鎖可変領域CDR1、NIDPYSGGSTYNQKFKG(配列番号58)を含む重鎖可変領域CDR2、及びSFYDAPYLTY(配列番号65)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに
    (b)RASENIFIYLA(配列番号66)を含む軽鎖可変領域CDR1、NAKTLAE(配列番号61)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHHYGTPPT(配列番号62)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    を含む前記結合剤。
  50. 配列番号67との同一性が少なくとも80%である重鎖可変領域、及び配列番号68との同一性が少なくとも80%である軽鎖可変領域を含む、請求項49に記載の結合剤。
  51. ヒトB7−H7と特異的に結合する結合剤であって、
    (a)GYTFTSFWIH(配列番号69)を含む重鎖可変領域CDR1、YIIPNTDYTEYNQKFKD(配列番号70)を含む重鎖可変領域CDR2、及びGLRGAYYFDY(配列番号71)を含む重鎖可変領域CDR3、ならびに
    (b)RSSQSVSTSTNGYMH(配列番号72)を含む軽鎖可変領域CDR1、YASNLES(配列番号73)を含む軽鎖可変領域CDR2、及びQHSWVLPYT(配列番号74)を含む軽鎖可変領域CDR3、
    を含む前記結合剤。
  52. 配列番号75との同一性が少なくとも80%である重鎖可変領域、及び配列番号76との同一性が少なくとも80%である軽鎖可変領域を含む、請求項51に記載の結合剤。
  53. 抗体である、請求項37〜52のいずれか1項に記載の結合剤。
  54. モノクローナル抗体である、請求項37〜52のいずれか1項に記載の結合剤。
  55. キメラ抗体またはヒト化抗体である、請求項37〜54のいずれか1項に記載の結合剤。
  56. 二重特異性抗体または多特異性抗体である、請求項37〜55のいずれか1項に記載の結合剤。
  57. 少なくとも1つの抗原結合部位を含む抗体断片である、請求項37〜54のいずれか1項に記載の結合剤。
  58. Fab、Fab’、F(ab’)、Fv、scFv、(scFv)、一本鎖抗体、二重可変領域抗体または単一可変領域抗体である、請求項37〜54のいずれか1項に記載の結合剤。
  59. IgG1抗体である、請求項37〜56のいずれか1項に記載の結合剤。
  60. IgG2抗体である、請求項37〜56のいずれか1項に記載の結合剤。
  61. IgG4抗体である、請求項37〜56のいずれか1項に記載の結合剤。
  62. κ軽鎖を含む、請求項37〜61のいずれか1項に記載の結合剤。
  63. λ軽鎖を含む、請求項37〜61のいずれか1項に記載の結合剤。
  64. B7−H7の細胞外ドメインと結合する、請求項1〜63のいずれか1項に記載の結合剤。
  65. ヒトB7−H7のIgV型ドメイン1内で結合する、請求項1〜63のいずれか1項に記載の結合剤。
  66. 配列番号1の61〜131番目のアミノ酸を含むIg様ドメイン内で結合する、請求項1〜63のいずれか1項に記載の結合剤。
  67. ヒトB7−H7のIgC型ドメイン内で結合する、請求項51に記載の結合剤。
  68. 配列番号1の138〜222番目のアミノ酸を含むIg様ドメイン内で結合する、請求項51に記載の結合剤。
  69. B7−H7の、B7−H7受容体への結合を阻害する、請求項1〜68のいずれか1項に記載の結合剤。
  70. B7−H7とB7−H7受容体との相互作用を阻害またはブロックする、請求項1〜68のいずれか1項に記載の結合剤。
  71. 前記B7−H7受容体が、KIR3DL3である、請求項69または請求項70に記載の結合剤。
  72. 前記B7−H7受容体が、CD28Hである、請求項69または請求項70に記載の結合剤。
  73. 免疫応答を誘導及び/または増大させる、請求項1〜72のいずれか1項に記載の結合剤。
  74. 前記免疫応答が、腫瘍または腫瘍細胞に対するものである、請求項73に記載の結合剤。
  75. 細胞性免疫を向上させる、請求項1〜72のいずれか1項に記載の結合剤。
  76. ナチュラルキラー(NK)細胞の活性を向上させる、請求項1〜72のいずれか1項に記載の結合剤。
  77. NK活性の抑制を阻害する、請求項1〜72のいずれか1項に記載の結合剤。
  78. 前記NK細胞活性が、腫瘍または腫瘍細胞に対するものである、請求項76または請求項77に記載の結合剤。
  79. 請求項1〜68のいずれか1項に記載の結合剤と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
  80. 請求項1〜68のいずれか1項に記載の結合剤をコードするヌクレオチド配列を含む単離ポリヌクレオチド分子。
  81. 請求項80に記載のポリヌクレオチドを含むベクター。
  82. 請求項80に記載のポリヌクレオチドを含む単離細胞。
  83. 請求項81に記載のベクターを含む単離細胞。
  84. 請求項1〜68のいずれか1項に記載の結合剤を産生する単離細胞。
  85. 請求項16、29または54のいずれか1項に記載のモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ。
  86. 対象の免疫応答を誘導、活性化、促進、増大、増強または延長する方法であって、前記対象に、請求項1〜68のいずれか1項に記載の結合剤を治療有効量投与することを含む前記方法。
  87. 前記免疫応答が、腫瘍またはがんに対するものである、請求項86に記載の方法。
  88. 対象におけるNK細胞活性の増大方法であって、前記対象に、請求項1〜68のいずれか1項に記載の結合剤を治療有効量投与することを含む前記方法。
  89. 対象におけるNK細胞活性の抑制の阻害方法であって、前記対象に、請求項1〜68のいずれか1項に記載の結合剤を治療有効量投与することを含む前記方法。
  90. 腫瘍細胞の成長の阻害方法であって、前記腫瘍細胞と、請求項1〜68のいずれか1項に記載の結合剤を有効量接触させることを含む前記方法。
  91. 対象の腫瘍の成長の阻害方法であって、前記対象に、請求項1〜68のいずれか1項に記載の結合剤を治療有効量投与することを含む前記方法。
  92. 対象のがんの治療方法であって、前記対象に、請求項1〜68のいずれか1項に記載の結合剤を治療有効量投与することを含む前記方法。
  93. 追加の治療剤を少なくとも1つ投与することをさらに含む、請求項86〜92のいずれか1項に記載の方法。
  94. 前記追加の治療剤が、化学療法剤である、請求項93に記載の方法。
  95. 前記追加の治療剤が、免疫調節剤である、請求項93に記載の方法。
  96. 前記追加の治療剤が、免疫チェックポイント阻害剤である、請求項93に記載の方法。
  97. 前記免疫チェックポイント阻害剤を、抗PD−1抗体、抗PD−L1抗体、抗CTLA4抗体、抗LAG3抗体、抗TIM3抗体、抗GITR抗体、抗OX40抗体、抗4−1−BB抗体及び抗CD28抗体からなる群から選択する、請求項96に記載の方法。
  98. 前記対象が、ヒトである、請求項86〜89及び91〜97のいずれか1項に記載の方法。
  99. 前記結合剤を静脈内投与する、請求項98に記載の方法。
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