本出願の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下では、添付の図面を参照して本出願の実施形態を詳細にさらに説明する。
以下では、当業者の理解を容易にするために、本出願の実施形態におけるいくつかの用語を説明する。
(1)端末デバイスは、ユーザに音声および/またはデータコネクティビティを提供するデバイス、例えば、ワイヤレス接続機能を有する手持ち型デバイスまたはワイヤレスモデムに接続された処理デバイスである。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を介してコアネットワークと通信し、RANと音声および/またはデータを交換し得る。端末デバイスは、ユーザ機器(user equipment、UE)、ワイヤレス端末デバイス、モバイル端末デバイス、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイルコンソール(mobile)、遠隔局(remote station)、アクセスポイント(access point、AP)、遠隔端末デバイス(remote terminal)、アクセス端末デバイス(access terminal)、ユーザ端末デバイス(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、またはユーザデバイス(user device)などを含み得る。例えば、端末デバイスは、携帯電話(もしくは「セルラー」電話と呼ばれる)、モバイル端末デバイスを有するコンピュータ、携帯型の、ポケットサイズの、手持ち型の、コンピュータ内蔵型の、もしくは車載型のモバイル装置、またはインテリジェントウェアラブルデバイスなどを含み得る。例えば、端末デバイスは、デバイス、例えば、パーソナル通信サービス(personal communication service、PCS)電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、または携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)などであり得る。端末デバイスは、限定されたデバイス、例えば、低消費電力のデバイス、限定された記憶能力を有するデバイス、または限定されたコンピューティング能力を有するデバイスをさらに含む。例えば、端末デバイスは、情報検知デバイス、例えば、バーコード、無線周波数識別(radio frequency identification,RFID)、センサ、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、またはレーザスキャナであり得る。
限定の代わりの例として、本出願の実施形態では、端末デバイスは、あるいはウェアラブルデバイスであってもよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイスとも呼ばれ得、日常的に身に着ける物、例えばメガネ、手袋、腕時計、衣類、および靴を、ウェアラブル技術を使用してインテリジェントに設計することによって開発されたウェアラブルデバイスの総称である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接身に着けられ得るか、またはユーザの衣服もしくはアクセサリに統合され得る携帯型デバイスである。ウェアラブルデバイスは、単なるハードウェアデバイスではなく、ソフトウェアサポート、データ交換、およびクラウド相互作用を通じて強力な機能を実施するために使用される。広い意味で、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、フル機能のものであり、大きなサイズを有し、スマートフォンに依存せずに全部または一部の機能を実施し得る。例えば、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、スマートウォッチまたはスマートグラスである。あるいは、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、特定の用途の機能のみに焦点を合わせており、別のデバイス、例えばスマートフォンと共に使用される必要がある。例えば、ウェアラブルインテリジェントデバイスは、物理的な兆候の監視のためのスマートリストバンド、スマートヘルメット、またはスマートジュエリーである。
(2)例えば基地局(例えば、アクセスポイント)を含むネットワークデバイスは、1つ以上のセル内のエアインターフェースを介してワイヤレス端末デバイスと通信する、アクセスネットワーク内のデバイスであり得る。ネットワークデバイスは、受信された無線フレームとインターネットプロトコル(internet protocol、IP)パケットを相互に変換し、端末デバイスとアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして機能するように構成され得る。アクセスネットワークの残りの部分は、IPネットワークを含み得る。ネットワークデバイスは、エアインターフェースの属性管理をさらに調整し得る。例えば、ネットワークデバイスは、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムもしくはLTEアドバンストシステム(LTE−Advanced、LTE−A))における発展型ノードB(NodeBもしくはeNBもしくはe−NodeB、evolutional Node B)を含み得るし、、または第5世代移動通信技術(fifth generation、5G)の新無線(new radio、NR)システムにおける次世代ノードB(next generation node B、gNB)を含み得るし、クラウドアクセスネットワーク(cloud radio access network、CloudRAN)システムにおける集中型ユニット(centralized unit、CU)および分散型ユニット(distributed unit、DU)を含み得る。これは、本出願の実施形態では限定されない。
本明細書におけるネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルまたはサービング基地局に限定されず、あるいは、端末デバイスの能力情報を記憶し得る任意のネットワークデバイス、例えばモビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)であってもよい。
(3)端末デバイスの能力は、端末デバイスの第1の情報に反映され得る。第1の情報は、例えば能力情報もしくは構成情報と呼ばれるか、または第1の情報が端末デバイスの能力を示すために使用される限りにおいて、別の名前を有してもよい。名前は、本出願の実施形態では限定されない。以下の説明では、例えば、端末デバイスの能力は能力情報と呼ばれる。例えば、端末デバイスがUEによって実施される場合、端末デバイスの能力情報は、UEの能力情報とも呼ばれ得る。
例えば、端末デバイスの能力情報は、チャネルの構成情報を含み得、さらに、端末デバイスの能力に関連する他の情報を含み得る。
(4)マルチアクセス技術デュアルコネクティビティ(multi−RAT dual connectivity、MR−DC):第5世代移動通信技術(5G)の開発により、オペレータのデプロイメントにおいて、発展型ユニバーサル移動体通信システムの地上無線アクセス(evolved UMTS terrestrial radio access、E−UTRA)システムで動作する基地局および5G NRシステムで動作する基地局が端末デバイスと互いに通信することが構成され得る。言い換えれば、端末デバイスは、E−UTRAシステムで動作する基地局(以下では、略してE−UTRA基地局と呼ばれる)とNRシステムで動作する基地局(以下では、略してNR基地局と呼ばれる)の両方に接続され得る。このようにして、端末デバイスのスループットを改善するために、データは、E−UTRAシステムの周波数を使用して送信され得、また、データは、NRシステムの周波数を使用して送信され得る。端末デバイスが2つの異なるアクセス技術の両方の基地局に接続されるこのようなシナリオが、MR−DCと呼ばれ得る。
(5)「システム」および「ネットワーク」という用語は、本出願の実施形態において交換可能に使用され得る。「複数の」は、2つ以上を意味する。これを考慮して、「複数の」は、本出願の実施形態において「少なくとも2つの」としても理解され得る。「少なくとも1つ」は、1つ以上、例えば1つ、2つ、またはそれ以上として理解され得る。例えば、少なくとも1つを含むことは、1つ、2つ、またはそれ以上を含むことを意味し、含まれるものを限定しない。例えば、A、B、およびCの少なくとも1つを含むことは、以下の場合、すなわち、Aが含まれる場合、Bが含まれる場合、Cが含まれる場合、AとBが含まれる場合、AとCが含まれる場合、BとCが含まれる場合、またはAとBとCが含まれる場合を表し得る。「少なくとも2つ」は、2つ以上として理解され得る。同様に、「少なくとも1つのタイプ」などの記述の理解も同様である。「および/または」という用語は、関連付けられた対象間の、関連付けの関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を表し得る。さらに、別段の定めがない限り、記号「/」は通常、関連付けられた対象間の「または」の関係を示す。
さらに、別段の定めがない限り、本出願の実施形態で言及されている「第1の」および「第2の」などの序数は、複数の対象を区別するために使用されており、複数の対象の順序、時系列、優先度、または重要度を限定するために使用されていない。例えば、第1の能力メッセージおよび第2の能力メッセージは、単に、異なるメッセージを区別することを意図されており、2つの能力メッセージが内容、優先度、または重要度などにおいて異なることを示さない。
以上は、本出願の実施形態におけるいくつかの概念を説明している。以下では、本出願の実施形態における技術的特徴を説明する。
5Gシステムでは、端末デバイスは通常、PDSCH処理プロセスおよび物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)処理プロセスの2つの処理プロセスを実行する。PDSCH処理プロセスは、端末デバイスが物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)を受信、復調、および復号することを含む。PDCCHは、PDSCHのスケジューリング情報を含む。端末デバイスは、PDCCHに含まれるDCIを解析し、DCIに含まれるスケジューリング情報に基づいてPDSCHを受信し、次にPDSCHを復調および復号し、PDSCHの復号結果に基づいて、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)を含むハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)確認応答(ACK)情報を生成する。ACKは、受信データが正しく復号されたことを示し、NACKは、受信データが間違って復号されたことを示す。端末デバイスがPDSCHの最後のシンボルを受信する時点から、端末デバイスがHARQ−ACK情報を送信し得る最も早い時点までの期間は、端末デバイスのPDSCH処理時間として定義される。例えば、Tproc,1が、この期間を表すために使用される。Tproc,1は、N1に基づいて取得される。具体的には、Tproc,1=((N1+d1,1+d1,2)(2048+144)・K2−μ)・Tcである。HARQ−ACKが、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)でd1,1=0を搬送し、HARQ−ACKが、PUSCHでd1,1=1を搬送する場合に、PDSCH復調参照信号マッピングタイプがAである場合、PDSCHの最後のシンボルは、シンボルiであり、i<7、d1,2=7−iである。PDSCH復調参照信号マッピングタイプがBである場合、処理能力は処理能力1であり、PDSCHシンボル長は4であり、d1,2=3である。PDSCHシンボル長が2である場合、d1,2=3+dである。dは、PDSCHと、対応するPDCCHとの間で重複するシンボルの数である。PDSCH復調参照信号マッピングタイプがBであり、処理能力が処理能力2である場合、d1,2は、PDSCHと、対応するPDCCHとの間で重複するシンボルの数である。K=Ts/c=64、Tc=1/(Δfmax・Nf)は、NRの基本時間単位(basic time unit for NR)であり、NRシステムの最小サンプリング時間と考えられ得、Δfmax=480・103Hzであり、Nf=4096である。Ts=1/(Δfref・Nf,ref)は、LTEの基本時間単位(basic time unit for LTE)であり、LTEシステムの最小サンプリング時間と考えられ得、ただし、Δfref=15・103Hzであり、Nf,ref=2048である。N1は、例えば、ダウンリンクデータチャネルの復号時間と呼ばれ、特に、Tproc,1のOFDMシンボルの数を計算するために使用される。異なる値が、サブキャリア間隔に基づいて選択され得るか、異なる値が、復調参照信号マッピング方法の値に基づいて選択され得るか、または異なる値が、端末デバイスの処理能力に基づいて選択され得る。例えば、端末デバイスは、それぞれ処理能力1および処理能力2の2つの処理能力を有し得る。2つの処理能力の場合のN1は、異なる処理能力に基づいて異なる値を有する。別の例として、異なるサブキャリア間隔がアップリンクおよびダウンリンクで使用される場合、N1の値は、Tproc,1を最大にする、(μPDCCH、μPDSCH、μUL)のμを使用する。μPDCCHは、PDSCHをスケジュールするPDCCHのサブキャリア間隔であり、μPDSCHは、PDSCHのサブキャリア間隔であり、μULは、対応するHARQ−ACKのサブキャリア間隔である。μ=1である場合、限定されたスケジューリングシナリオでのみ処理能力2をサポートする端末デバイスに関して、スケジュールされるRB(resource block、リソースブロック)の数が136を超える場合、端末デバイスの処理能力は処理能力1に戻り得る。端末デバイスのPUSCH処理プロセスは、端末デバイスがPDCCHを受信、復調、および復号することを含む。PDCCHは、PUSCHのスケジューリング情報を含む。端末デバイスは、PDCCHに含まれるDCIを解析し、DCIに含まれるスケジューリング情報に基づいてアップリンクデータパケットを生成し、次に、アップリンクデータパケットの符号化および変調などの処理を実行した後、アップリンクリソースでアップリンクデータパケットを送信する。端末デバイスがPDCCHの最後のシンボルを受信する時点から、端末デバイスがPUSCH(PUSCHの復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)を含む)を送信し得る最も早い時点までの期間は、端末デバイスのPUSCH処理時間として定義され、例えばTproc,2で表される。Tproc,2は、N2に基づいて取得され、Tproc,2=max(((N2+d2,1+d2,2)(2048+144)・K2−μ)・Tc,d2,3である。第1のPUSCHがDM−RSを含む場合、d2,1=0であり、そうでない場合、d2,1=1である。HARQ−ACKがPUSCHと多重化される場合、d2,2=1であり、そうでない場合、d2,2=1である。スケジュールされたDCIがBWP切り替えをトリガする場合、d2,3は、BWP切り替え時間に等しくなり、そうでない場合、d2,3=0である。N2は、例えば、アップリンクデータチャネルの準備時間と呼ばれ、具体的には、Tproc,2を計算するために使用されるOFDMシンボルの数である。異なる値が、サブキャリア間隔に基づいて選択され得るか、異なる値が、復調参照信号マッピング方法に基づいて選択され得るか、または異なる値が、端末デバイスの処理能力に基づいて選択され得る。例えば、端末デバイスは、それぞれ処理能力1および処理能力2の2つの処理能力を有し得る。2つの処理能力の場合のN2は、異なる処理能力に基づいて異なる値を有する。別の例として、異なるサブキャリア間隔がアップリンクおよびダウンリンクで使用される場合、N1の値は、Tproc,2を最大にする、(μDL、μUL)のμを使用する。μDLは、PUSCHのDCIをスケジュールするPDCCHのサブキャリア間隔であり、μULは、対応するPUSCHのサブキャリア間隔である。
端末デバイスに関して、例えば処理能力1もしくは第2の処理能力と呼ばれるか、または別の名前を有し得る1つの処理能力のみが存在し得る。あるいは、端末デバイスはまた、複数の処理能力を有してもよいと現在提案されている。例えば、端末デバイスは、例えば処理能力2もしくは第1の処理能力と呼ばれるか、または別の名前を有し得る別の処理能力をさらにサポートしてもよい。N1およびN2の値は、各処理能力に関して定義される。処理能力1を有する端末デバイスのN1の値は、処理能力2を有する端末デバイスのN1の値よりも大きい。処理能力1を有する端末デバイスのN2の値は、処理能力2を有する端末デバイスのN2の値よりも大きい。
以下の表1から表4を参照して、様々な場合の処理能力1および処理能力2を有する端末デバイスのN1およびN2の、5Gシステムで定義された対応する値が提供される。μは、PDSCH、PUSCH、またはPDCCHのサブキャリア間隔を表すために使用される。PDSCHに関して、処理時間Tproc,1の絶対時間を最大にする、(μPDCCH、μPDSCH、μUL)の、N1に対応するμが、最終的なμとして使用される。μPDCCHは、PDSCHをスケジュールするために使用されるPDCCHのサブキャリア間隔を表し、μPDSCHは、PDSCHのサブキャリア間隔を表し、μULは、対応するHARQ−ACKのサブキャリア間隔を表す。PUSCHに関して、処理時間Tproc,2の絶対時間を最大にする、(μDL、μUL)の、N2に対応するμが、最終的なμとして使用される。μDLは、PUSCHのDCIをスケジュールするために使用されるPDCCHのサブキャリア間隔を表し、μULは、対応するPUSCHのサブキャリア間隔を表す。
表1から表4から、N1およびN2の値が、サブキャリア間隔、復調参照信号マッピング方法、および端末デバイスの処理能力の少なくとも1つに関連することが知られ得る。例えば、サブキャリア間隔が異なる場合、N1およびN2の値は異なり得、異なる復調参照信号マッピング方法では、N1およびN2の値は異なり得、または端末デバイスの異なる処理能力の場合、N1およびN2の値は異なり得る。さらに、表1から表4から、処理能力2を有する端末デバイスのN1は、処理能力1を有する端末デバイスのN1未満であり、処理能力を有する端末デバイスのN2は、処理能力1を有する端末デバイスのN2未満であることが知られ得る。言い換えれば、処理能力2は、処理能力1よりも強い処理能力である。したがって、より高速の処理を実施するために、すなわち、端末デバイスが処理能力2を実施することを可能にするために、端末デバイスのすべてのリソースは、処理に集中される必要があり得る。これに関して、可能な方法は、端末デバイスによって処理される必要がある時間周波数リソースのサイズを縮小することである。例えば、端末デバイスは、スケジュールされた周波数帯域が136のリソースブロック(resource block、RB)以下である場合にのみ、処理能力2に達し得ることが指定される。スケジュールされた周波数帯域が136のRBを超える場合、端末デバイスの処理能力は、処理能力1に戻る。
しかしながら、現在の基地局は、端末デバイスが処理能力2をサポートしているかどうかを事前に知り得ない。したがって、端末デバイスのスケジューリング中に、端末デバイスのみが処理能力1を実施するようにスケジュールされている場合、処理能力2を実施し得る端末デバイスに関して、能力が無駄にされる。しかしながら、基地局が、処理能力2を実施するように端末デバイスをスケジュールする場合、処理能力2を実施し得ない端末デバイスに関して、基地局によって実行されるスケジューリングは、このような端末デバイスの能力範囲を超えてしまう。その結果、端末デバイスは正常に動作し得ない。特に、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation、CA)中、現在の基地局は、端末デバイスがCAでのキャリアスケジューリング中に処理能力2をサポートするかどうかを事前に知り得ない。例えば、基地局は、端末デバイスがシングルキャリアスケジューリング中またはマルチキャリアスケジューリング中にのみ処理能力2をサポートするかどうかを知らない。端末デバイスが、シングルキャリアスケジューリング中にのみ処理能力2をサポートし、マルチキャリアスケジューリング中には処理能力2をサポートしない場合に、基地局が、端末デバイスをスケジュールするときにすべてのキャリアに対して処理能力2をスケジュールする場合、基地局によって実行されるスケジューリングは、このような端末デバイスの能力範囲を超えてしまう。その結果、端末デバイスは正常に動作し得ない。あるいは、端末デバイスが、処理能力2をサポートしている2つのキャリアを有する場合に、基地局が、端末デバイスをスケジュールするときに4つのキャリアすべてに対して処理能力2をスケジュールする場合、基地局によって実行されるスケジューリングは、このような端末デバイスの能力範囲を超えてしまう。その結果、端末デバイスは正常に動作し得ない。あるいは、端末デバイスが、処理能力2をサポートしている4つのキャリアを有する場合に、基地局が、端末デバイスをスケジュールするときに1つのキャリアのみに対して処理能力2をスケジュールする場合、処理能力2をサポートしている4つのキャリアを実施し得る端末デバイスに関して、能力が無駄にされる。
これを考慮して、本出願の一実施形態は、リソース構成方法を提供する。本出願の本実施形態では、端末デバイスは、端末デバイスの能力情報を報告し得、スケジューリングは、端末デバイスの能力情報に基づいて実行され得、これにより、スケジューリング結果は、端末デバイスの能力情報に適応し、その結果、端末デバイスが能力範囲内で正常に動作し得ることが可能な限り保証される。
本出願の本実施形態で提供されている技術的解決策は、5Gシステムで使用され得るし、または将来の通信システムで使用され得るし、または別の同様の通信システムで使用され得る。
図1は、本出願の本実施形態の適用シナリオを示している。図1は、ネットワークデバイスおよび端末デバイスを含む。端末デバイスは、エアインターフェースを介してネットワークデバイスと通信し得る。もちろん、図1における端末デバイスの数は単なる例である。実際の適用では、ネットワークデバイスは、複数の端末デバイスにサービスを提供し得、複数の端末デバイスの全部または一部は、本出願の本実施形態による方法を使用してネットワークデバイスに能力情報を送信し得る。ネットワークデバイスと端末デバイスとの間の送信は、電波を使用して実行され得るし、または可視光、レーザ、赤外線、光子、電力線、光ファイバ、同軸ケーブル、または銅製のツイストペアなどを使用して実行され得る。
図1のネットワークデバイスは、例えば、アクセスネットワーク(access network、AN)デバイス、例えば基地局である。アクセスネットワークデバイスは、異なるシステムでは、異なるデバイスに対応する。例えば、アクセスネットワークデバイスは、第4世代移動通信技術(4G)のシステムではeNBに対応し得、5Gシステムでは5Gのアクセスネットワークデバイス、例えばgNBに対応し得る。同様に、アクセスネットワークデバイスは、別の通信システムでは別のデバイスに対応し得る。
以下では、添付の図面を参照して、本出願の一実施形態で提供される技術的解決策を説明する。
本出願の本実施形態は、リソース構成方法を提供する。図2は、本方法のフローチャートである。本方法は、図1に示されているシナリオで使用され得る。以下の説明プロセスでは、本出願の本実施形態による方法が図1に示されている適用シナリオで使用される例が使用される。さらに、本方法は、2つの通信装置によって実行され得る。2つの通信装置は、例えば、第1の通信装置および第2の通信装置である。第1の通信装置は、ネットワークデバイス、もしくは本方法に必要とされる機能を実施する際にネットワークデバイスをサポートし得る通信装置であり得るか、または第1の通信装置は、端末デバイス、もしくは本方法に必要とされる機能を実施する際に端末デバイスをサポートし得る通信装置であり得る。もちろん、第1の通信装置は、別の通信装置、例えばチップシステムであり得る。同様に、第2の通信装置に関して、第2の通信装置は、ネットワークデバイス、もしくは本方法に必要とされる機能を実施する際にネットワークデバイスをサポートし得る通信装置であり得るか、または第2の通信装置は、端末デバイス、もしくは本方法に必要とされる機能を実施する際に端末デバイスをサポートし得る通信装置であり得る。もちろん、第2の通信装置は、別の通信装置、例えばチップシステムであり得る。さらに、第1の通信装置と第2の通信装置の両方の実施態様は限定されない。例えば、第1の通信装置がネットワークデバイスであり得、第2の通信装置が端末デバイスであるか、または第1の通信装置と第2の通信装置の両方がネットワークデバイスであるか、または第1の通信装置と第2の通信装置の両方が端末デバイスであるか、または第1の通信装置がネットワークデバイスであり、第2の通信装置が、本方法に必要とされる機能を実施する際に端末デバイスをサポートし得る通信装置である、等々。例えば、ネットワークデバイスは基地局である。
説明を簡単にするために、以下では、本方法がネットワークデバイスおよび端末デバイスによって実行される例、具体的には、第1の通信装置がネットワークデバイスであり、第2の通信装置が端末デバイスである例を使用する。
S21:端末デバイスは、端末デバイスの能力情報を決定し、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされている第1の処理能力に関する情報を含む。以下では、区別を容易にするために、第1の処理能力は、処理能力2と呼ばれる。
例えば、端末デバイスは、端末デバイスの設計仕様などの要因に基づいて端末デバイスの能力情報を決定し得る。あるいは、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスにおいて事前に構成されてもよく、端末デバイスは、端末デバイスの能力情報を直接取得してもよいし、または端末デバイスは、別の方法で端末デバイスの能力情報を取得してもよい。特定の取得方法は限定されない。
一実施態様では、端末デバイスの能力情報は、P個の周波数帯域において端末デバイスによってサポートされている第1の処理能力に関する情報を含み、Pは、1以上の整数である。したがって、本明細書では、P個の周波数帯域は、少なくとも1つの周波数帯域とも呼ばれる。周波数帯域は、例えば、キャリア(carrier bandwidth)であり、第1の処理能力に関する情報は、P個のキャリアにおける第1の処理能力に関する情報であるか、または周波数帯域は、帯域幅部分(bandwidth part、BWP)であり、第1の処理能力に関する情報は、P個のBWPにおける第1の処理能力に関する情報である。
もちろん、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされている第2の処理能力に関する情報をさらに含み得る。同様に、区別を容易にするために、第2の処理能力は、以下では処理能力1と呼ばれる。端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされている処理能力1に関する情報および/または処理能力2に関する情報を含むことが理解され得る。具体的には、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされている処理能力1に関する情報、または端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報、または端末デバイスによってサポートされている処理能力1に関する情報および端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報を含む。処理能力1は、端末デバイスに対して比較的低い要求を有するため、通常、すべての端末デバイスが処理能力1をサポートすることが合意されている。したがって、端末デバイスは通常、処理能力1に関する情報をネットワークデバイスに送信しない。しかしながら、ネットワークデバイスは、端末デバイスが処理能力2をサポートし得るかどうかを知らない。したがって、本出願の本実施形態は、端末デバイスが端末デバイスの処理能力2に関する情報をネットワークデバイスに送信し得る場合を主に説明する。さらに、端末デバイスによってサポートされている第1の処理能力に関する情報は、端末デバイスが異なる周波数帯域または周波数帯域の組み合わせにおいて同じ能力または異なる能力を有することであり得る。例えば、周波数帯域範囲1における処理能力は、周波数帯域範囲2における処理能力と同じであり得るし異なり得る。周波数帯域範囲1における処理能力は処理能力2であり、周波数帯域範囲2における処理能力は処理能力1である。
S22:端末デバイスは、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスは、端末デバイスから端末デバイスの能力情報を受信し、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報を含む。
S21で説明されたように、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされている処理能力1に関する情報および/または処理能力2に関する情報を含み得る。この場合、S22では、端末デバイスは、端末デバイスによって決定された能力情報をネットワークデバイスに送信する。端末デバイスが処理能力2をサポートしていない場合、端末デバイスの能力情報はネットワークデバイスに送信される必要がない。言い換えれば、端末デバイスによってネットワークデバイスに送信される、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスが処理能力2をサポートしているかどうかに関する情報、具体的には、端末デバイスによってサポートされている処理能力1に関する情報および/または処理能力2に関する情報を含む。
例えば、端末デバイスが処理能力1をサポートしていることが、例えばプロトコルで事前定義されている方法において、デフォルトで判定される場合、またはネットワークデバイスで事前に構成されている場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスが処理能力1をサポートしていることを判定し得、端末デバイスは、処理能力1をネットワークデバイスに送信する必要がない。この場合、端末デバイスが処理能力2をサポートしている場合、S22が実行され得、具体的には、端末デバイスの能力情報が、ネットワークデバイスに送信され、能力情報は、端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報を含む。端末デバイスが処理能力2をサポートしていない場合、S22は実行される必要がなく、具体的には、端末デバイスの能力情報はネットワークデバイスに送信される必要がない。あるいは、端末デバイスが処理能力1をサポートしていることがデフォルトで判定されない場合、すなわち、ネットワークデバイスが、端末デバイスが処理能力1をサポートしているかどうかを事前に知り得ない場合、端末デバイスは、S22を実行し得、具体的には、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに送信する。この場合、端末デバイスの送信される能力情報は、端末デバイスの処理能力1を含み得る。端末デバイスが処理能力2をサポートしている場合、能力情報は、端末デバイスの処理能力2をさらに含み得る。言い換えれば、能力情報は、端末デバイスの処理能力1および処理能力2を含み得る。もちろん、端末デバイスが処理能力2をサポートしていない場合、能力情報は、端末デバイスの処理能力1のみを含む。あるいは、端末デバイスが処理能力1をサポートしていることがデフォルトで判定されない場合、端末デバイスは、S22を実行し得、具体的には、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに送信する。この場合、端末デバイスの送信される能力情報は、端末デバイスの処理能力1を含み得、端末デバイスの処理能力2は考えられなくてもよい。あるいは、端末デバイスが処理能力1をサポートしていることがデフォルトで判定されない場合に、端末デバイスが処理能力2をサポートしている場合、端末デバイスは、S22を実行し得、具体的には、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに送信する。この場合、端末デバイスの送信される能力情報は、端末デバイスの処理能力2を含み得る。端末デバイスが処理能力2をサポートしていない場合、S22は実行されなくてもよく、具体的には、端末デバイスの能力情報はネットワークデバイスに送信される必要がない。言い換えれば、端末デバイスの処理能力1は、ネットワークデバイスに送信されなくてもよい。
本出願の本実施形態では、S22で送信される端末デバイスの能力情報が端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報を含む例が使用される。
端末デバイスは、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに能動的に送信し得る。例えば、端末デバイスがネットワークデバイスに最初にアクセスするプロセスで、もしくは端末デバイスがネットワークデバイスに正常にアクセスした後で、端末デバイスは、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに能動的に送信し得るし、または端末デバイスは、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに定期的に送信し得るし、または端末デバイスは、能力情報を能動的に送信する必要がなく、ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスが端末デバイスの能力情報を取得する必要があるときに端末デバイスに要求を送信し得る。例えば、S22の前に、ネットワークデバイスは、能力要求メッセージを端末デバイスに送信し得、ネットワークデバイスから能力要求メッセージを受信した後、端末デバイスは、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに送信する。例えば、能力要求メッセージの実施の形態は、UE能力照会(UE capability enquiry)メッセージである。例えば、端末デバイスは、UE能力メッセージを使用して端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに送信する。例えば、UE能力メッセージは、UE能力情報(UE Capability Information)メッセージを使用して実施され、端末デバイスの能力情報を報告するために特別に使用されるメッセージであり得るか、または別のタイプのメッセージであり得、能力情報を搬送するために使用され得る。もちろん、メッセージの実施態様は単なる例である。メッセージの特定の実施態様は、本出願の本実施形態では限定されない。ここでは、「能力メッセージ」および「能力情報」の2つの概念が区別される必要がある。能力情報は、端末デバイスの能力を示すために使用される。能力メッセージは、能力情報を含むか、または能力メッセージは、能力情報を搬送するために使用され、能力情報は、能力メッセージを介してネットワークデバイスに送信される。
本出願の本実施形態では、端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報は、処理能力2に関して端末デバイスのために構成され得る周波数帯域の最大数、および/または処理能力2に関して端末デバイスのためにアクティブ化され得る周波数帯域の最大数を含み得る。本明細書では、処理能力2に関して端末デバイスのために構成され得る周波数帯域の最大数は、Mとして表される。Mは、端末デバイスのために処理能力2が構成され得る周波数帯域の最大数としても理解され得る。同様に、本明細書では、処理能力2に関して端末デバイスのためにアクティブ化され得る周波数帯域の最大数は、Kとして表される。Kは、端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化され得る周波数帯域の最大数としても理解され得る。さらに、処理能力2をアクティブ化することは、処理能力2を動的にスケジュールすることとしても理解され得る。例えば、端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化され得る周波数帯域の最大数は、端末のために処理能力2が動的にスケジュールされ得る周波数帯域の最大数としても理解され得る。MとKは両方とも0以上の整数である。本出願の本実施形態では、2つの情報、すなわち、構成され得る周波数帯域の最大数およびアクティブ化され得る周波数帯域の最大数が提供され得、これにより、端末デバイスの実施のためにより大きな柔軟性が提供され得、ネットワークデバイスによって実行されるスケジューリングのためにより多くの情報が提供され得、その結果、端末デバイスのリソースの無駄が可能な限り低減される。
さらに、MとKは、同じ値であっても異なる値であってもよいし、または別の形式、例えば、端末デバイスとネットワークデバイスによって合意されたルール値で表されてもよい。例えば、一実施態様では、端末デバイスとネットワークデバイスによって合意されたルールは、端末デバイスが処理能力2をサポートしている限りにおいて、端末デバイスが1つの周波数帯域のみがアクティブ化されるときに処理能力2をサポートすることである。言い換えれば、端末デバイスのために構成され得る周波数帯域の最大数と端末デバイスのためにアクティブ化され得る周波数帯域の最大数の両方が1である。例えば、端末デバイスは、4つのキャリアのアグリゲーションをサポートし、端末デバイスとネットワークデバイスは、端末デバイスのために1つのキャリアに関してのみ処理能力2が構成および/またはアクティブ化され得ることを合意している。あるいは、別の実施態様では、端末デバイスとネットワークデバイスによって合意されたルールは、端末デバイスが処理能力2をサポートしている限りにおいて、端末デバイスがすべての周波数帯域がアクティブ化されるときに処理能力2をサポートすることである。例えば、端末デバイスは、4つのキャリアのアグリゲーションをサポートし、この場合、端末デバイスとネットワークデバイスによって合意されたルールは、端末デバイスのために構成され得る周波数帯域の最大数は4であり、端末デバイスのためにアクティブ化され得る周波数帯域の最大数は4であることである。あるいは、別の実施態様では、端末デバイスとネットワークデバイスによって合意されたルールは、端末デバイスがシングルキャリアスケジューリング中に処理能力2をサポートし、端末デバイスがキャリアアグリゲーションスケジューリングまたはマルチキャリアスケジューリング中に処理能力1をサポートすることである。
このような合意されたルールは、端末デバイスの周波数帯域にも関連し得る。例えば、一実施態様では、端末デバイスとネットワークデバイスによって合意されたルールは、周波数範囲1(FR1)で、端末デバイスが処理能力2をサポートしている限りにおいて、端末デバイスが1つの周波数帯域のみがアクティブ化されるときに処理能力2をサポートすることである。言い換えれば、端末デバイスのために構成され得る周波数帯域の最大数と端末デバイスのためにアクティブ化され得る周波数帯域の最大数の両方が1である。FR2で、端末デバイスは、処理能力2をサポートする。あるいは、別の実施態様では、端末デバイスとネットワークデバイスによって合意されたルールは、端末デバイスが処理能力2をサポートしている限りにおいて、端末デバイスがFR1内のすべての周波数帯域がアクティブ化されるときに処理能力2をサポートし、端末デバイスがFR2内のすべての周波数帯域がアクティブ化されるときに処理能力1をサポートすることである。例えば、端末デバイスは、FR1で2つのキャリアのアグリゲーションをサポートし、FR2で2つのキャリアのアグリゲーションをサポートし、この場合、端末デバイスとネットワークデバイスによって合意されたルールは、端末デバイスのために構成され得る、FR1内にある周波数帯域の最大数は2であり、端末デバイスのためにアクティブ化され得る、FR1内にある周波数帯域の最大数は2であることである。
アクティブ化される周波数帯域と構成される周波数帯域との違いは、以下のように理解され得、アクティブ化される周波数帯域は、ダウンリンク制御チャネルをリッスンするために端末デバイスによって現在使用されている周波数帯域であり、および/またはアクティブ化される周波数帯域は、信号を受信および/もしくは送信するために端末デバイスによって現在使用されている周波数帯域であるか、またはアクティブ化される周波数帯域は、動的にスケジュールされ得る周波数帯域としても理解され得る。構成される周波数帯域は、上位層シグナリングによって端末デバイスのために構成され、端末デバイスは、ダウンリンク制御チャネルをリッスンする前、ならびに/または周波数帯域で信号を受信および送信する前にアクティブ化動作を実行するようにシグナリングによって示される必要があるか、または構成される周波数帯域は、端末デバイスがアクティブ化動作を実行するようにシグナリングによって示された後にのみ動的にスケジュールされ得る、上位層シグナリングによって端末デバイスのために構成される周波数帯域としても理解され得る。
周波数帯域がキャリアである場合、端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報は、端末デバイスのために処理能力2が構成され得るキャリアの最大数、および/または端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化され得るキャリアの最大数を含み得る。周波数帯域がBWPである場合、端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報は、端末デバイスのために処理能力2が構成され得るBWPの最大数、および/または端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化され得るBWPの最大数を含み得る。
さらに、端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報は、端末デバイスが異なる周波数帯域または周波数帯域の組み合わせにおいて同じ能力または異なる能力を有することであり得る。例えば、周波数帯域範囲1における端末デバイスの処理能力は、周波数帯域範囲2における端末デバイスの処理能力と同じであり得るし異なり得る。
さらに、処理能力2は、データチャネルの処理時間に対応し得る。ここでのデータチャネルは、例えば、アップリンクデータチャネルまたはダウンリンクデータチャネルである。これに対応して、データチャネルの処理時間は、例えば、アップリンクデータチャネルの処理時間またはダウンリンクデータチャネルの処理時間である。このとき、処理能力2に関して、ダウンリンクデータチャネルの処理時間は、対応するMとKに対応し得、アップリンクデータチャネルの処理時間も、対応するMとKに対応し得る。前述の説明から、ダウンリンクデータチャネルの処理時間がN1に基づいて取得され得、アップリンクデータチャネルの処理時間がN2に基づいて取得され得ることが知られ得る。したがって、N1は、対応するMとKに対応し得、N2も、対応するMとKに対応し得ると考えられ得る。例えば、N1に関して、M=1およびK=1であり、N2に関して、M=2およびK=1である。この場合、ダウンリンクデータチャネルの処理時間に対応するMとKおよびアップリンクデータチャネルの処理時間に対応するMとKまたはN1に対応するMとKおよびN2に対応するMとKは、端末デバイスによって一緒にネットワークデバイスに送信されてもよい、例えば、1つのメッセージで搬送され、ネットワークデバイスに送信されてもよいし、または端末デバイスによってネットワークデバイスに別々に送信されてもよい、例えば、異なるメッセージで搬送され、ネットワークデバイスに送信されてもよい。さらに、MとKが異なるメッセージで搬送され、ネットワークデバイスに送信される場合、メッセージは、一緒に送信されてもよいし、または異なる時間に送信されてもよい。さらに、アップリンクデータチャネルの処理時間またはダウンリンクデータチャネルの処理時間は、異なるサブキャリア間隔または異なるDMRS構成に対応し、異なるMとKに対応し得る。この場合、同様に、端末デバイスは、MとKを一緒にまたは別々に送信し得る。例えば、アップリンクデータチャネルの処理時間は、異なるサブキャリアに対応し、異なるMとKに対応し得る。この場合、異なるサブキャリアに対応するMとKは、端末デバイスによって一緒にネットワークデバイスに一緒に送信されてもよい、例えば、1つのメッセージで搬送され、ネットワークデバイスに送信されてもよいし、または端末デバイスに
よって別々にネットワークデバイスに送信されてもよい、例えば、異なるメッセージで搬送され、ネットワークデバイスに送信されてもよい。さらに、MとKが異なるメッセージで搬送され、ネットワークデバイスに送信される場合、メッセージは、一緒に送信されてもよいし、または異なる時間に送信されてもよい。これは特に限定されない。
上で説明されたように、ダウンリンクデータチャネルの処理時間Tproc,1は、N1に基づいて取得され得、アップリンクデータチャネルの処理時間Tproc,2は、N2に基づいて取得され得る。これは、任意選択の実施態様として使用され得る。2つ以上の周波数帯域がある場合が考えられる場合、チャネル処理時間は増加し得る。表1および表2に示されているN1のみに基づいてダウンリンクデータチャネルの処理時間が取得される場合、取得されるダウンリンクデータチャネルの処理時間は実際の要求未満であり得る。同様に、表3および表4に示されているN2のみに基づいてアップリンクデータチャネルの処理時間が取得される場合、取得されるアップリンクデータチャネルの処理時間は実際の要求未満であり得る。したがって、対応する処理は、元のN1および/またはN2に基づいて実行され得る。これを考慮して、本出願の本実施形態は、別の実施態様をさらに提供する。ダウンリンクデータチャネルの処理時間は、N1およびaに基づいて取得され得、aは、事前に構成されたまたは事前定義されたパラメータである。例えば、ダウンリンクデータチャネルの処理時間は、端末デバイスおよびネットワークデバイスで事前に構成されてもよいし、またはネゴシエーションを通じてネットワークデバイスおよび端末デバイスによって決定されてもよいし、またはプロトコルで事前定義されてもよく、aは0よりも大きい。同様に、アップリンクデータチャネルの処理時間は、N2およびbに基づいて取得され得、bは、事前に構成されたまたは事前定義されたパラメータである。例えば、アップリンクデータチャネルの処理時間は、端末デバイスおよびネットワークデバイスで事前に構成されてもよいし、またはネゴシエーションを通じてネットワークデバイスおよび端末デバイスによって決定されてもよいし、またはプロトコルで事前定義されてもよく、bは0よりも大きい。
例としてaを使用すると、aは、固定値、例えば、端末デバイスおよびネットワークデバイスで事前に構成されたか、またはネゴシエーションを通じてネットワークデバイスおよび端末デバイスによって決定されたか、またはプロトコルで事前定義された固定値であり得る。あるいは、aは、サブキャリア間隔に対応してもよいし、もしくはサブキャリア間隔に基づいて取得されてもよいし、またはaは、周波数帯域の数に対応してもよいし、もしくは周波数帯域の数に基づいて取得されてもよい。同様に、bに関して、bは、固定値、例えば、端末デバイスおよびネットワークデバイスで事前に構成されたか、またはネゴシエーションを通じてネットワークデバイスおよび端末デバイスによって決定されたか、またはプロトコルで事前定義された固定値であり得る。あるいは、bは、サブキャリア間隔に対応してもよいし、もしくはサブキャリア間隔に基づいて取得されてもよいし、またはbはまた、周波数帯域の数に対応してもよいし、もしくは周波数帯域の数に基づいて取得されてもよい。aを取得する方法とbを取得する方法は、同じ方法であり得る。例えば、aとbの両方がサブキャリア間隔に基づいて取得される。あるいは、aを取得する方法とbを取得する方法は、異なる方法であり得る。例えば、aは固定値であり、bは、周波数帯域の数に基づいて取得される。aとbは等しくても等しくなくてもよい。これは特に限定されない。
例えば、N1およびaに基づいてダウンリンクデータチャネルの処理時間を取得する実施態様は、以下の通りである。
Tproc,1=((N1+d1,1+d1,2+a)(2048+144)・K2−μ)・Tc (式1)
同様に、N2およびbに基づいてアップリンクデータチャネルの処理時間を取得する実施態様は、以下の通りである。
Tproc,2=max(((N2+d2,1+d2,2+b)(2048+144)・K2−μ)・Tc,d2,3) (式2)
Tproc,1は、ダウンリンクデータチャネルの処理時間を表し、Tproc,2は、アップリンクデータチャネルの処理時間を表す。式1および式2の対応するパラメータの説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は再度説明されない。もちろん、式1は、ダウンリンクデータチャネルの処理時間がN1およびaに基づいて取得され得る限りにおいて、単なる例である。本出願の本実施形態において、N1およびaに基づいてダウンリンクデータチャネルの処理時間を取得する特定の方法は限定されない。同様に、式2は単なる例である。本出願の本実施形態において、N2およびbに基づいてアップリンクデータチャネルの処理時間を取得する特定の方法は限定されない。
例として式1を使用すると、明らかに、式1による計算によって取得されるダウンリンクデータチャネルの処理時間は、N1に基づいて取得されるダウンリンクデータチャネルの処理時間よりも大きい。この場合、aは、2つ以上の周波数帯域を処理するために導入される追加の処理時間としても理解され得る。同様に、bに関して、bは、2つ以上の周波数帯域を処理するために導入される追加の処理時間として理解され得る。
ここで説明されているダウンリンクデータチャネルの処理時間およびアップリンクデータチャネルの処理時間を再定義するための解決策は、本明細書で説明されている別の解決策と組み合わせて使用されてもよい、例えば、端末デバイスが端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに送信する解決策、もしくはネットワークデバイスが端末デバイスの能力情報に基づいて少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報を決定する、以下で説明される解決策、もしくはダウンリンクデータチャネルの処理時間およびアップリンクデータチャネルの処理時間を再定義する解決策と組み合わせて使用されてもよいし、または本明細書で説明されている別の解決策と組み合わせて使用されなくてもよく、単独で使用されてもよい。
本出願の本実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報を受信し得る。言い換えれば、端末デバイスは、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに報告し得、これにより、ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報に基づいて、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報を決定し得る。言い換えれば、ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報に基づいてスケジューリングを実行し得、これにより、スケジューリング結果は、端末デバイスの能力情報に適応し、その結果、端末デバイスが能力範囲内で正常に動作し得ることが可能な限り保証される。さらに、本出願の本実施形態では、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報を含む。言い換えれば、端末デバイスは、端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報を報告し得、これにより、ネットワークデバイスは、端末デバイスが処理能力2をサポートし得ることを判定し得る。このようにして、ネットワークデバイスは、より強力な処理能力2で動作するように端末デバイスをスケジュールし得、その結果、端末デバイスの処理能力が改善され、端末デバイスのリソースが比較的完全に使用されることが可能になる。端末デバイスが処理能力2をサポートしていない場合、端末デバイスは、処理能力2に関する情報をネットワークデバイスに送信しない。ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信される、処理能力2に関する情報を受信しない場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスが処理能力2をサポートしていないことを判定し得、したがって、処理能力2で動作するように端末デバイスをスケジュールしない。このようにして、端末デバイスのスケジューリングが端末デバイスの実際の能力を超えることが防止され得、端末デバイスが正常に動作し得ることが可能な限り保証される。
本出願の本実施形態では、端末デバイスの能力情報は、キャリアアグリゲーション中に端末デバイスによってサポートされる処理能力2に関する情報を含む。言い換えれば、端末デバイスは、キャリアアグリゲーション中に端末デバイスによってサポートされる処理能力2に関する情報を報告し得、これにより、ネットワークデバイスは、端末デバイスのために処理能力2をサポートし得るキャリアの数を決定し得る。このようにして、ネットワークデバイスは、より強力な処理能力2の下で端末デバイスのキャリアを適切にスケジュールし得、その結果、端末デバイスの処理能力が改善され、端末デバイスのリソースが比較的完全に使用されることが可能になる。
端末デバイスの能力情報を受信した後、ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報を使用し得る。例えば、ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報を受信した後、端末デバイスの能力情報に基づいて、端末デバイスをスケジュールする方法、または端末デバイスの能力情報を具体的に使用する方法を決定し得る。これは、本出願の本実施形態では限定されない。言い換えれば、端末デバイスは、端末デバイスの能力情報を送信する役割を担い、ネットワークデバイスは、端末デバイスから能力情報を受信する役割を担う。ここで手続きは終了すると考えられ得る。この場合、S21およびS22は第1の部分と考えられ得、第1の部分は、本明細書で説明されている別の解決策と組み合わせて使用され得る。例えば、第1の部分は、後で説明される解決策と組み合わせて使用され得るし、または第1の部分で説明された解決策は単独で使用され得る。
端末デバイスの能力情報を使用してネットワークデバイスが端末デバイスのためにスケジュールされるリソースの構成をさらに決定する例を使用して、以下のステップが引き続き説明される。
S23:ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報に基づいて、端末デバイスのために使用される少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報を決定する。
本出願の本実施形態では、少なくとも1つの周波数帯域の構成情報は、主に、少なくとも1つの周波数帯域に関して構成される(および/またはアクティブ化される)処理能力2に関する情報を含む。したがって、本明細書では、周波数帯域の構成情報は、周波数帯域の処理能力2の構成情報または周波数帯域の第1の処理能力構成情報などとも呼ばれ得る。例えば、少なくとも1つの周波数帯域の構成情報は、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報とも呼ばれ得る。少なくとも1つの周波数帯域は、端末デバイスによって送信された能力情報に対応するP個の周波数帯域に属し得、少なくとも1つの周波数帯域はP個の周波数帯域の部分集合であることが理解され得る。
上で説明されたように、ステップS21およびステップS22は、後続の解決策と組み合わせて使用されてもよいし、または単独で使用されてもよい。この場合、端末デバイスの能力情報であって、これに基づいてネットワークデバイスが、S23で第1の処理能力構成情報を決定する、端末デバイスの能力情報は、S22で端末デバイスによってネットワークデバイスに送信され得る。この場合、S21およびS22は、S23との通信に使用される。あるいは、端末デバイスの能力情報であって、これに基づいてネットワークデバイスが、S23で第1の処理能力構成情報を決定する、端末デバイスの能力情報は、別の方法で取得されてもよく、例えば、ネットワークデバイスで事前に構成されてもよい。この場合、S21およびS22は、S23と組み合わせて使用される必要がない。上記から、S23は第2の部分と考えられ得、第2の部分は、本明細書で説明されている別の解決策と組み合わせて使用され得ることが知られ得る。例えば、第2の部分は、前述の第1の部分と組み合わせて使用され得るし、もしくは後で説明される解決策と組み合わせて使用され得るし、または第2の部分で説明された解決策は単独でされ得る。
端末デバイスの能力情報が、端末デバイスが処理能力2をサポートしていることを示し、さらに、端末デバイスの能力情報が、端末デバイスによってサポートされているP個の周波数帯域の処理能力情報を示す場合、ネットワークデバイスは、少なくとも1つの周波数帯域のうちの1つ以上の周波数帯域に関して処理能力2を構成し得る。端末デバイスが端末デバイスの処理能力2に関する情報をネットワークデバイスに送信しない場合、それは、端末デバイスが処理能力2をサポートしていないことを示す。あるいは、別の方法でネットワークデバイスによって取得される、端末デバイスの能力情報が、端末デバイスが処理能力2をサポートしていないことを示す場合、ネットワークデバイスは、少なくとも1つの周波数帯域のすべての周波数帯域に関して処理能力1を構成し得、処理能力2を構成せず、これにより、端末デバイスのスケジューリングは、端末デバイスの実際の能力に適応する。以下の説明では、端末デバイスが処理能力2をサポートしている例が主に使用される。別の例として、端末デバイスの能力情報が、端末デバイスが処理能力2をサポートしていることを示す場合に、端末デバイスがシングルキャリアシナリオにある場合は、ネットワークデバイスは、1つの周波数帯域に関して処理能力1を構成し得るし、または端末デバイスがマルチキャリアシナリオにある場合は、ネットワークデバイスは、少なくとも2つの周波数帯域のうちの1つ以上の周波数帯域に関して処理能力2を構成し得る。このようにして、端末デバイスの処理能力は効果的に改善され得る。
端末デバイスのために使用される少なくとも1つの周波数帯域は、少なくとも1つの周波数帯域が端末デバイスのために構成されることを意味し、周波数帯域の構成情報は、端末デバイスが周波数帯域で動作するときにスケジュールされる必要がある、端末デバイスの処理能力を含み得る。
上で説明されたように、周波数帯域は、例えば、キャリアまたはBWPである。あるいは、周波数帯域は、トランスポートブロック、データストリーム、またはアンテナ層などであり得る。これは特に限定されない。
周波数帯域が、キャリアまたはBWPなどである場合、本出願の本実施形態がキャリアアグリゲーション(carrier aggregation、CA)シナリオで使用されるか、またはMR−DCシナリオで使用されることも理解され得る。現在、端末デバイスはシングルキャリアの場合にのみ処理能力2をサポートし得ると考えられている。CAまたはMR−DCの場合、より多くのリソースが処理される必要があるため、端末デバイスが処理能力2をサポートし得るかどうかは判定されない。したがって、CAまたはMR−DCシナリオでは、処理能力1を使用してスケジュールされるキャリアおよび処理能力2を使用してスケジュールされるキャリアは現在決定されていない。
これは、端末デバイスが処理能力1を使用してスケジュールされる必要があるキャリアおよび処理能力2を使用してスケジュールされる必要があるキャリアを決定しない場合、すべてのキャリに関して、端末デバイスが、キャリアをスケジュールするために処理能力2を最初に使用し得るという問題を引き起こす。この場合、処理能力2を実施するために、端末デバイスは、すべての中央処理装置(CPU)リソースをアクティブ化し得る。その結果、端末デバイスの実施の複雑さが増し、消費電力が増加する。
さらに、制限がない場合、端末デバイスによって処理リソースをスケジュールする複雑さが増加する。例えば、スロット1において、端末デバイスは、処理能力1を使用してキャリア1をスケジュールし、処理能力2を使用してキャリア2をスケジュールする。この場合、スロット1において、キャリア1の処理リソースが、最初に、キャリア2のデータを処理するために使用され得、キャリア2のデータが完全に処理された後、キャリア2の処理リソースが、次に、キャリア1のデータを処理するために使用される。スロット2において、端末デバイスは、処理能力2を使用してキャリア1をスケジュールし、処理能力1を使用してキャリア2をスケジュールする。この場合、スロット2において、キャリア2の処理リソースが、最初に、キャリア1のデータを処理するために使用され得、キャリア1のデータが完全に処理された後、キャリア1の処理リソースが、次に、キャリア2のデータを処理するために使用される。このプロセスについては、図3を参照されたい。このような処理プロセスは処理リソースの頻繁なスケジューリングおよび制御の原因となることが知られ得る。その結果、端末デバイスの実施が複雑になり、端末デバイスの省電力が容易でなくなる。
しかしながら、本出願の本実施形態では、端末デバイスは、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに報告し得、これにより、ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報に基づいて、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報を決定し得る。したがって、CAシナリオまたはMR−DCシナリオなどの、端末デバイスのために2つ以上の周波数帯域が構成されるシナリオでも、ネットワークデバイスはまた、各周波数帯域において端末デバイスをスケジュールする方法を把握し得る。このようにして、ネットワークデバイスは、スケジューリング中に比較的規則的で適切なスケジューリングを実施し得る。これは、端末デバイスの処理リソースの頻繁なスケジューリングおよび制御を低減するのに役立ち、端末デバイスの実施の複雑さを低減し、端末デバイスが省電力を実施するのにも役立つ。
一実施態様では、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報は、端末デバイスのために処理能力2が構成される周波数帯域の数および/または端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化される周波数帯域の数を含む。具体的には、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報は、端末デバイスのために処理能力2が構成される周波数帯域の数もしくは端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化される周波数帯域の数、または端末デバイスのために処理能力2が構成される周波数帯域の数および端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化される周波数帯域の数を含み得る。もちろん、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報は、他の情報をさらに含み得る。これは特に限定されない。本出願の本実施形態の技術的解決策によれば、処理能力2が構成(またはアクティブ化)され得るキャリアまたはBWPなどの周波数帯域は比較的固定され得、これにより、端末デバイスのリソース調整によって生じる複雑さが可能な限り回避され、端末デバイスによる過剰な処理リソースの予約によって生じるリソースの無駄が回避される。
別の実施態様では、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報は、少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2を構成すること、および/または少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2をアクティブ化することを含む。言い換えれば、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報は、少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2を構成することに関する情報もしくは少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2をアクティブ化することに関する情報、または少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2を構成することに関する情報および少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2をアクティブ化することに関する情報を含み得る。少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2を構成することは、少なくとも1つの周波数帯域の全部または一部に関して処理能力2を構成することとして理解され得る。同様に、少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2をアクティブ化することは、少なくとも1つの周波数帯域の全部または一部に関して処理能力2をアクティブ化することとして理解され得る。周波数帯域に関して処理能力2を構成することは、その周波数帯域に関して処理能力2を構成することである。同様に、周波数帯域に関して処理能力2をアクティブ化することは、その周波数帯域に関して処理能力2をアクティブ化することである。この実施態様では、ネットワークデバイスは、数を構成しないが、処理能力2が構成される特定の周波数帯域および/または処理能力2がアクティブ化される特定の周波数帯域を直接示す。したがって、端末デバイスは、数に基づいて、処理能力2が構成される特定の周波数帯域および/または処理能力2がアクティブ化される特定の周波数帯域を選択する必要がなく、その結果、端末デバイスの作業負荷が低減され、端末デバイスとネットワークデバイスとの間の整合的な理解が可能になる。
ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報を取得しているため、少なくとも1つの周波数帯域の構成情報を決定するとき、ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報に基づいて少なくとも1つの周波数帯域の構成情報を決定し得、これにより、端末デバイスのためのスケジューリングは、端末デバイスの能力に適応し得、端末デバイスの能力は完全に使用され得る。したがって、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報の前述の実施態様のどの実施態様が使用されるかに関係なく、端末デバイスのために処理能力2が構成される周波数帯域の数は、端末デバイスのために処理能力2が構成され得る周波数帯域の最大数未満であり得、および/または端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化される周波数帯域の数は、端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化され得る周波数帯域の最大数以下であり得る。具体的には、端末デバイスのために処理能力2が構成される周波数帯域の数は、端末デバイスのために処理能力2が構成され得る周波数帯域の最大数以下であり得るか、もしくは端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化される周波数帯域の数は、端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化され得る周波数帯域の最大数以下であるか、または端末デバイスのために処理能力2が構成される周波数帯域の数は、端末デバイスのために処理能力2が構成され得る周波数帯域の最大数以下であり得、かつ端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化される周波数帯域の数は、端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化され得る周波数帯域の最大数以下である。もちろん、ここで説明されている、端末デバイスのために構成される周波数帯域の数、端末デバイスのためにアクティブ化される周波数帯域の数、端末デバイスのために構成され得る周波数帯域の最大数、および端末デバイスのためにアクティブ化され得る周波数帯域の最大数はすべて、処理能力2、すなわち第1の処理能力に関するものである。
上で言及されたように、ダウンリンクデータチャネルの処理時間は、対応するMとKに対応し得、アップリンクデータチャネルの処理時間もまた、対応するMとKに対応し得る。この場合、ダウンリンクスケジューリングを実行するとき、ネットワークデバイスは、ダウンリンクデータチャネルの処理時間に対応するMとKに基づいてスケジューリングを実行し得る。あるいは、少なくとも1つの周波数帯域がダウンリンク周波数帯域である場合、端末デバイスのために処理能力2が構成され得る周波数帯域の最大数と端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化され得る周波数帯域の最大数の両方が、ダウンリンクデータチャネルの処理時間に対応することが理解され得る。少なくとも1つの周波数帯域がアップリンク周波数帯域である場合、端末デバイスのために処理能力2が構成され得る周波数帯域の最大数と端末デバイスのために処理能力2がアクティブ化され得る周波数帯域の最大数の両方が、アップリンクデータチャネルの処理時間に対応する。
上で説明されたように、ここでのMとKの値およびシグナリング取得方法は限定されない。例えば、MとKは、シグナリングを使用して報告されてもよいし、または合意されたルールを使用して決定されてもよい。
S24:ネットワークデバイスは、指示情報を端末デバイスに送信し、端末デバイスは、ネットワークデバイスから指示情報を受信し、指示情報は、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報を示すために使用される。
少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報は、S23で説明されている。少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報を決定した後、ネットワークデバイスは、指示メッセージを使用して少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報を端末デバイスに通知し得、これにより、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって実行されるスケジューリングに基づいて動作し得る。
一例では、ネットワークデバイスは、上位層シグナリングを使用して指示情報を端末デバイスに送信し得る。上位層シグナリングは、例えば、無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリングまたは他の上位層シグナリングである。あるいは、ネットワークデバイスは、他のシグナリングを使用して指示情報を端末デバイスに送信してもよい。これは特に限定されない。
S25:端末デバイスは、指示情報に基づいて少なくとも1つの周波数帯域に処理リソースを割り当てる。
本明細書における周波数帯域は、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される周波数領域リソース、例えばキャリアまたはBWPである。処理リソースは、いくつかの処理動作を実行するために使用される、端末デバイス内のリソースであり、端末デバイスの内部リソース、例えばCPUリソースとして理解され得る。
例えば、端末デバイスは、指示情報に基づいて少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報を決定し得、これにより、端末デバイスは、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報に基づいて、少なくとも1つの周波数帯域のために、および少なくとも1つの周波数帯域のうちの1つの周波数帯域のために別々に構成される処理リソースコアの数を決定し得、周波数帯域のために構成される処理リソースコアによって別々に実行される処理プロセスをさらに決定し得る。ここでの処理リソースコアは、例えば、CPUまたはIPコアである。例えば、少なくとも1つの周波数帯域は、キャリア1およびキャリア2であり、端末デバイスは、キャリア1の構成情報およびキャリア2の構成情報に基づいて、キャリア1に関して処理能力2を構成し、キャリア2に関して処理能力2を構成することを決定する。この場合、端末デバイスは、キャリア1に対して2つの処理リソースコア、すなわち処理リソースコア1および処理リソースコア2を構成し、キャリア2に対して1つの処理リソースコア、すなわち処理リソースコア3を構成し得る。さらに、端末デバイスはさらに、キャリア1で変調および符号化などの動作を実行するように処理リソースコア1を構成し、キャリア2で復調および復号などの動作を実行するように処理リソースコア2を構成し得る。処理リソースコア3は、キャリア1およびキャリア2で、復調および復号以外のすべての処理プロセスを実行するために使用される。
S23からS25はすべて任意選択のステップであり、必須ではない。
端末デバイスは、ネットワークデバイスの指示に従って、処理リソースを少なくとも1つの周波数帯域に割り当てる方法を明確に決定し得ることが知られ得る。これは、端末デバイスの処理リソースの頻繁なスケジューリングおよび制御を低減するのに役立ち、端末デバイスの実施の複雑さを低減し、端末デバイスが省電力を実施するのにも役立つ。
以下では、添付の図面を参照して、本出願の実施形態による装置を説明する。
図4は、通信装置400の概略構造図である。通信装置400は、上で説明された端末デバイスの機能を実施し得る。通信装置400は、上で説明されたネットワークデバイスであり得るか、または上で説明されたネットワークデバイスに配置されたチップであり得る。通信装置400は、プロセッサ401およびトランシーバ402を含み得る。プロセッサ401は、図2に示されている実施形態においてS23を実行するように、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。トランシーバ402は、図2に示されている実施形態においてS22およびS24を実行するように、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。
例えば、トランシーバ402は、端末デバイスから能力情報を受信し、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされている第1の処理能力に関する情報を含む、ように構成される。
プロセッサ401は、端末デバイスの能力情報に基づいて、端末デバイスのために使用される少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報を決定するように構成される。
前述の方法の実施形態におけるステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能の説明において引用され得る。ここでは詳細は再度説明されない。
図5は、通信装置500の概略構造図である。通信装置500は、上で説明された端末デバイスの機能を実施し得る。通信装置500は、上で説明された端末デバイスであり得るか、または上で説明された端末デバイスに配置されたチップであり得る。通信装置500は、プロセッサ501およびトランシーバ502を含み得る。プロセッサ501は、図2に示されている実施形態においてS21およびS25を実行するように、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。トランシーバ502は、図2に示されている実施形態においてS22およびS24を実行するように、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。
例えば、プロセッサ501は、端末デバイスの能力情報を決定し、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされている第1の処理能力に関する情報を含む、ように構成される。
トランシーバ502は、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに送信するように構成される。
前述の方法の実施形態におけるステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能の説明において引用され得る。ここでは詳細は再度説明されない。
単純な実施形態では、当業者は、通信装置400または通信装置500が、あるいは、図6Aに示されている通信装置600の構造で実施され得ると考え得る。通信装置600は、上で説明された端末デバイスまたはネットワークデバイスの機能を実施し得る。通信装置600は、プロセッサ601を含み得る。
通信装置600が上で説明された端末デバイスの機能を実施するように構成される場合、プロセッサ601は、図2に示されている実施形態においてS21およびS25を実行するように、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。あるいは、通信装置600が上で説明されたネットワークデバイスの機能を実施するように構成される場合、プロセッサ601は、図2に示されている実施形態においてS23を実行するように、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。
通信装置600は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field−programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、システムオンチップ(system on chip、SoC)、中央処理装置(central processor unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(network processor、NP)、デジタル信号処理回路(digital signal processor、DSP)、マイクロコントローラユニット(micro controller unit、MCU)、プログラマブルコントローラ(programmable logic device、PLD)、または別の統合チップによって実施され得る。通信装置600は、本出願の実施形態における端末デバイスまたはネットワークデバイスに配置され得、これにより、端末デバイスまたはネットワークデバイスは、本出願の実施形態による方法を実施する。
任意選択の実施態様では、通信装置600は、別のデバイスと通信するように構成されたトランシーバコンポーネントを含み得る。通信装置600が、上で説明された端末デバイスまたはネットワークデバイスの機能を実施するように構成される場合、トランシーバコンポーネントは、図2に示されている実施形態においてS22を実行するように、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスを実行するように構成され得る。
任意選択の実施態様では、図6Bを参照すると、通信装置600は、メモリ602をさらに含み得る。メモリ602は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶するように構成され、プロセッサ601は、コンピュータプログラムまたは命令を復号および実行するように構成される。コンピュータプログラムまたは命令は、端末デバイスまたはネットワークデバイスの機能プログラムを含み得ることを理解されたい。端末デバイスの機能プログラムがプロセッサ601によって復号され実行されるとき、端末デバイスは、本出願の実施形態の、図2に示されている実施形態における方法において端末デバイスの機能を実施することが可能であり得る。ネットワークデバイスの機能プログラムがプロセッサ601によって復号され実行されるとき、ネットワークデバイスは、本出願の実施形態の、図2に示されている実施形態における方法においてネットワークデバイスの機能を実施することが可能であり得る。
別の任意選択の実施態様では、端末デバイスまたはネットワークデバイスの機能プログラムは、通信装置600の外部メモリに記憶される。端末デバイスの機能プログラムがプロセッサ601によって復号され実行されるとき、メモリ602は、端末デバイスの機能プログラムの内容の一部または全部を一時的に記憶する。ネットワークデバイスの機能プログラムがプロセッサ601によって復号され実行されるとき、メモリ602は、ネットワークデバイスの機能プログラムの内容の一部または全部を一時的に記憶する。
別の任意選択の実施態様では、端末デバイスまたはネットワークデバイスの機能プログラムは、通信装置600の内部メモリ602に配置される。通信装置600の内部メモリ602が端末デバイスの機能プログラムを記憶する場合、通信装置600は、本出願の実施形態における端末デバイスに配置され得る。通信装置600の内部メモリ602がネットワークデバイスの機能プログラムを記憶する場合、通信装置600は、本出願の実施形態におけるネットワークデバイスに配置され得る。
さらに別の任意選択の実施態様では、端末デバイスの機能プログラムの内容の一部は、通信装置600の外部メモリに記憶され、端末デバイスの機能プログラムの残りの内容は、通信装置600の内部メモリ602に記憶される。あるいは、ネットワークデバイスの機能プログラムの内容の一部は、通信装置600の外部メモリに記憶され、ネットワークデバイスの機能プログラムの残りの内容は、通信装置600の内部メモリ602に記憶される。
本出願の実施形態では、通信装置400、通信装置500、および通信装置600は、各機能モジュールが各機能に基づいて分割によって得られる形式で提示されるか、または各機能モジュールが統合的な方法で分割によって得られる形式で提示され得る。ここでの「モジュール」は、ASIC、1つ以上のソフトウェアもしくはファームウェアプログラムを実行するプロセッサおよびメモリ、集積論理回路、ならびに/または前述の機能を提供し得る別のコンポーネントであり得る。
さらに、図4に示されている実施形態で提供されている通信装置400は、あるいは、別の形態で実施されてもよい。例えば、通信装置は、処理モジュールおよびトランシーバモジュールを含む。例えば、処理モジュールは、プロセッサ401によって実施され得、トランシーバモジュールは、トランシーバ402によって実施され得る。処理モジュールは、図2に示されている実施形態においてS23を実行するように、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。トランシーバモジュールは、図2に示されている実施形態においてS22およびS24を実行するように、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。
例えば、トランシーバモジュールは、端末デバイスから能力情報を受信し、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされている第1の処理能力に関する情報を含む、ように構成される。
処理モジュールは、端末デバイスの能力情報に基づいて、端末デバイスのために使用される少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報を決定するように構成される。
前述の方法の実施形態におけるステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能の説明において引用され得る。ここでは詳細は再度説明されない。
同様に、図5に示されている実施形態で提供されている通信装置500は、あるいは、別の形態で実施されてもよい。例えば、通信装置は、処理モジュールおよびトランシーバモジュールを含む。例えば、処理モジュールは、プロセッサ501によって実施され得、トランシーバモジュールは、トランシーバ502によって実施され得る。処理モジュールは、図2に示されている実施形態においてS21およびS25を実行するように、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。トランシーバモジュールは、図2に示されている実施形態においてS22およびS24を実行するように、および/または本明細書で説明されている技術の別のプロセスをサポートするように構成され得る。
例えば、処理モジュールは、端末デバイスの能力情報を決定し、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされている第1の処理能力に関する情報を含む、ように構成される。
トランシーバモジュールは、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに送信するように構成される。
前述の方法の実施形態におけるステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能の説明において引用され得る。ここでは詳細は再度説明されない。
本出願の実施形態で提供されている通信装置400、通信装置500、および通信装置600は、図2に示されている実施形態で提供されている方法を実行するように構成され得る。したがって、通信装置400、通信装置500、および通信装置600によって達成され得る技術的効果については、前述の方法の実施形態を参照されたい。ここでは詳細は再度説明されない。
本出願の実施形態は、本出願の実施形態による方法、デバイス(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明されている。コンピュータプログラム命令は、フローチャートおよび/またはブロック図における各手順および/または各ブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図における手順および/またはブロックの組み合わせを実施するために使用され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、マシンを生成するために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供されてよく、これにより、コンピュータ、または別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令は、フローチャートにおける1つ以上の手順および/またはブロック図における1つ以上のブロックの特定の機能を実施するための装置を生成する。
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを使用して実施され得る。ソフトウェアを使用して実施される場合、実施形態の全部または一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実施され得る。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上でロードされ実行されるとき、本出願の実施形態による手順または機能が全体的または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るし、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信され得る。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者回線(digital subscriber line、DSL))の方式またはワイヤレス(例えば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)の方式で、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体、または1つ以上の使用可能媒体を統合した、サーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであり得る。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光学媒体(例えば、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、または半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))などであり得る。
当業者が、本出願の精神および範囲から逸脱することなく本出願の実施形態に様々な修正および変形を加え得ることは明らかである。本出願は、本出願の実施形態のこれらの修正および変形が本出願の特許請求の範囲およびその均等な技術の範囲内に含まれる限りにおいて、これらを包含することを意図されている。
5Gシステムでは、端末デバイスは通常、PDSCH処理プロセスおよび物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)処理プロセスの2つの処理プロセスを実行する。PDSCH処理プロセスは、端末デバイスが物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)を受信、復調、および復号することを含む。PDCCHは、PDSCHのスケジューリング情報を含む。端末デバイスは、PDCCHに含まれるDCIを解析し、DCIに含まれるスケジューリング情報に基づいてPDSCHを受信し、次にPDSCHを復調および復号し、PDSCHの復号結果に基づいて、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)を含むハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)確認応答(ACK)情報を生成する。ACKは、受信データが正しく復号されたことを示し、NACKは、受信データが間違って復号されたことを示す。端末デバイスがPDSCHの最後のシンボルを受信する時点から、端末デバイスがHARQ−ACK情報を送信し得る最も早い時点までの期間は、端末デバイスのPDSCH処理時間として定義される。例えば、Tproc,1が、この期間を表すために使用される。Tproc,1は、N1に基づいて取得される。具体的には、Tproc,1=((N1+d1,1+d1,2)(2048+144)・K2−μ)・Tcである。HARQ−ACKが、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)でd1,1=0を搬送し、HARQ−ACKが、PUSCHでd1,1=1を搬送する場合に、PDSCH復調参照信号マッピングタイプがAである場合、PDSCHの最後のシンボルは、シンボルiであり、i<7、d1,2=7−iである。PDSCH復調参照信号マッピングタイプがBである場合、処理能力は処理能力1であり、PDSCHシンボル長は4であり、d1,2=3である。PDSCHシンボル長が2である場合、d1,2=3+dである。dは、PDSCHと、対応するPDCCHとの間で重複するシンボルの数である。PDSCH復調参照信号マッピングタイプがBであり、処理能力が処理能力2である場合、d1,2は、PDSCHと、対応するPDCCHとの間で重複するシンボルの数である。K=Ts/c=64、Tc=1/(Δfmax・Nf)は、NRの基本時間単位(basic time unit for NR)であり、NRシステムの最小サンプリング時間と考えられ得、Δfmax=480・103Hzであり、Nf=4096である。Ts=1/(Δfref・Nf,ref)は、LTEの基本時間単位(basic time unit for LTE)であり、LTEシステムの最小サンプリング時間と考えられ得、ただし、Δfref=15・103Hzであり、Nf,ref=2048である。N1は、例えば、ダウンリンクデータチャネルの復号時間と呼ばれ、特に、Tproc,1のOFDMシンボルの数を計算するために使用される。異なる値が、サブキャリア間隔に基づいて選択され得るか、異なる値が、復調参照信号マッピング方法に基づいて選択され得るか、または異なる値が、端末デバイスの処理能力に基づいて選択され得る。例えば、端末デバイスは、それぞれ処理能力1および処理能力2の2つの処理能力を有し得る。2つの処理能力の場合のN1は、異なる処理能力に基づいて異なる値を有する。別の例として、異なるサブキャリア間隔がアップリンクおよびダウンリンクで使用される場合、N1の値は、Tproc,1を最大にする、(μPDCCH、μPDSCH、μUL)のμを使用する。μPDCCHは、PDSCHをスケジュールするPDCCHのサブキャリア間隔であり、μPDSCHは、PDSCHのサブキャリア間隔であり、μULは、対応するHARQ−ACKのサブキャリア間隔である。μ=1である場合、限定されたスケジューリングシナリオでのみ処理能力2をサポートする端末デバイスに関して、スケジュールされるRB(resource block、リソースブロック)の数が136を超える場合、端末デバイスの処理能力は処理能力1に戻り得る。端末デバイスのPUSCH処理プロセスは、端末デバイスがPDCCHを受信、復調、および復号することを含む。PDCCHは、PUSCHのスケジューリング情報を含む。端末デバイスは、PDCCHに含まれるDCIを解析し、DCIに含まれるスケジューリング情報に基づいてアップリンクデータパケットを生成し、次に、アップリンクデータパケットの符号化および変調などの処理を実行した後、アップリンクリソースでアップリンクデータパケットを送信する。端末デバイスがPDCCHの最後のシンボルを受信する時点から、端末デバイスがPUSCH(PUSCHの復調参照信号(demodulation reference signal、DMRS)を含む)を送信し得る最も早い時点までの期間は、端末デバイスのPUSCH処理時間として定義され、例えばTproc,2で表される。Tproc,2は、N2に基づいて取得され、Tproc,2=max(((N2+d2,1+d2,2)(2048+144)・K2−μ)・Tc,d2,3である。第1のPUSCHがDM−RSを含む場合、d2,1=0であり、そうでない場合、d2,1=1である。HARQ−ACKがPUSCHと多重化される場合、d2,2=1であり、そうでない場合、d2,2=1である。スケジュールされたDCIがBWP切り替えをトリガする場合、d2,3は、BWP切り替え時間に等しくなり、そうでない場合、d2,3=0である。N2は、例えば、アップリンクデータチャネルの準備時間と呼ばれ、具体的には、Tproc,2を計算するために使用されるOFDMシンボルの数である。異なる値が、サブキャリア間隔に基づいて選択され得るか、異なる値が、復調参照信号マッピング方法に基づいて選択され得るか、または異なる値が、端末デバイスの処理能力に基づいて選択され得る。例えば、端末デバイスは、それぞれ処理能力1および処理能力2の2つの処理能力を有し得る。2つの処理能力の場合のN2は、異なる処理能力に基づいて異なる値を有する。別の例として、異なるサブキャリア間隔がアップリンクおよびダウンリンクで使用される場合、N1の値は、Tproc,2を最大にする、(μDL、μUL)のμを使用する。μDLは、PUSCHのDCIをスケジュールするPDCCHのサブキャリア間隔であり、μULは、対応するPUSCHのサブキャリア間隔である。
本出願の本実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報を受信し得る。言い換えれば、端末デバイスは、端末デバイスの能力情報をネットワークデバイスに報告し得、これにより、ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報に基づいて、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報を決定し得る。言い換えれば、ネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報に基づいてスケジューリングを実行し得、これにより、スケジューリング結果は、端末デバイスの能力情報に適応し、その結果、端末デバイスが能力範囲内で正常に動作し得ることが可能な限り保証される。さらに、本出願の本実施形態では、端末デバイスの能力情報は、端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報を含む。言い換えれば、端末デバイスは、端末デバイスによってサポートされている処理能力2に関する情報を報告し得、これにより、ネットワークデバイスは、端末デバイスが処理能力2をサポートし得ることを判定し得る。このようにして、ネットワークデバイスは、より高い処理能力2で動作するように端末デバイスをスケジュールし得、その結果、端末デバイスの処理能力が改善され、端末デバイスのリソースが比較的完全に使用されることが可能になる。端末デバイスが処理能力2をサポートしていない場合、端末デバイスは、処理能力2に関する情報をネットワークデバイスに送信しない。ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信される、処理能力2に関する情報を受信しない場合、ネットワークデバイスは、端末デバイスが処理能力2をサポートしていないことを判定し得、したがって、処理能力2で動作するように端末デバイスをスケジュールしない。このようにして、端末デバイスのスケジューリングが端末デバイスの実際の能力を超えることが防止され得、端末デバイスが正常に動作し得ることが可能な限り保証される。
本出願の本実施形態では、端末デバイスの能力情報は、キャリアアグリゲーション中に端末デバイスによってサポートされる処理能力2に関する情報を含む。言い換えれば、端末デバイスは、キャリアアグリゲーション中に端末デバイスによってサポートされる処理能力2に関する情報を報告し得、これにより、ネットワークデバイスは、端末デバイスのために処理能力2をサポートし得るキャリアの数を決定し得る。このようにして、ネットワークデバイスは、より高い処理能力2の下で端末デバイスのキャリアを適切にスケジュールし得、その結果、端末デバイスの処理能力が改善され、端末デバイスのリソースが比較的完全に使用されることが可能になる。
別の実施態様では、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報は、少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2を構成すること、および/または少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2をアクティブ化することを含む。言い換えれば、少なくとも1つの周波数帯域の第1の処理能力構成情報は、少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2を構成することに関する情報もしくは少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2をアクティブ化することに関する情報、または少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2を構成することに関する情報および少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2をアクティブ化することに関する情報を含み得る。少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2を構成することは、少なくとも1つの周波数帯域の全部または一部に関して処理能力2を構成することとして理解され得る。同様に、少なくとも1つの周波数帯域に関して処理能力2をアクティブ化することは、少なくとも1つの周波数帯域の全部または一部に関して処理能力2をアクティブ化することとして理解され得る。この実施態様では、ネットワークデバイスは、数を構成しないが、処理能力2が構成される特定の周波数帯域および/または処理能力2がアクティブ化される特定の周波数帯域を直接示す。したがって、端末デバイスは、数に基づいて、処理能力2が構成される特定の周波数帯域および/または処理能力2がアクティブ化される特定の周波数帯域を選択する必要がなく、その結果、端末デバイスの作業負荷が低減され、端末デバイスとネットワークデバイスとの間の整合的な理解が可能になる。