以下で、本発明の実施形態の技術的解決策を、本出願の実施形態の添付の図面を参照して明確かつ包括的に説明する。
本出願の実施形態で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、本出願を限定するためのものではない。文脈上明確に特に指定されない限り、本出願の実施形態および添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「a」、「an」および「the」という用語は、複数形も含むことを意図されている。本明細書で使用される「および/または」という用語は、1つまたは複数の関連付けられる記載の項目の任意またはすべての可能な組み合わせを指示し、含むことも理解されたい。本明細書における文字「/」は、一般に、関連付けられる対象間の「または」の関係を指示する。加えて、本出願における「第1の」、「第2の」などの用語は、重要度または順序を指示するのではなく、単に区別を指示するものである。
本出願の実施形態における「例えば」という用語は、例、図解、または説明を与えることを表すために使用される。本出願で「例」として記載される実施形態または設計方式は、別の実施形態や設計方式よりも好ましいかまたは多くの利点を有するものとして説明されるべきものではない。正確には、「例えば」という用語は、概念を具体的に提示するために使用される。本出願で使用される「モジュール」という用語は、デジタル信号もしくはアナログ信号の処理を行うことができるデバイスもしくはエンティティを指すことを意図されているか、またはコンピュータ関連のエンティティを指し得る。デバイスまたはエンティティは、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアであり得る。
図1を参照すると、本出願の一実施形態は、アクセスネットワークデバイス、例えば、基地局を提供する。基地局は、第1の通信装置11と、第2の通信装置12と、アンテナシステム13(アンテナ)とを含む。第1の通信装置11は、第2の通信装置12に接続される。任意選択で、第1の通信装置11は、CPRIインターフェースを介して第2の通信装置12に接続されてもよい。第1の通信装置11は、アンテナシステム13に接続される。第2の通信装置12は、ベースバンド処理機能を有し、第1の通信装置11は、リモート無線周波数処理機能を有する。
図1に示される基地局は、分散型基地局であり得る。基地局は、1つもしくは複数のユーザ機器と通信するように構成され得るか、またはいくつかのユーザ機器機能を有する1つもしくは複数の基地局と通信するように構成され得る(例えば、マクロ基地局とマイクロ基地局、例えばアクセスポイントとの間の通信)。基地局は、代替として、アクセスポイント、ノード、ノードB、進化型ノードB(eNB)、または別のネットワークエンティティと呼ばれる場合もあり、前述のネットワークエンティティの一部または全部の機能を含み得る。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、基地局の名前が異なり得る。例えば、LTEネットワーク(または4Gシステムと呼ばれる)では、基地局の名前は進化型ノードB(evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)であり、3Gシステムでは、基地局の名前はノードB(NodeB)であり、次世代無線通信システム(例えば、5Gシステム)では、基地局の名前はDgNBである。通信技術の進化と共に、基地局の名前も変化し得る。加えて、別の可能な事例では、基地局は、端末機器に無線通信機能を提供する別の装置であり得る。
任意選択で、図1に示される基地局は4G基地局であってもよく、第2の通信装置12はBBUであってもよく、第1の通信装置11はRRUであってもよい。
任意選択で、図1に示される基地局は、4G基地局から5G基地局への進化の過程で現れる基地局であってもよい。この基地局は4G基地局の機能と5G基地局の一部の機能とを有する可能性があり、この基地局は4.5G基地局と呼ばれ得る。
任意選択で、図1に示される基地局は、5G基地局であってもよい。
図1に示される基地局が4.5G基地局または5G基地局である場合、第2の通信装置12は、無線リソースおよび接続の集中管理および制御の役割を担うCU(centralized unit、集中ユニット)であり、第1の通信装置11は、分散ユーザプレーン処理機能を実施するDU(distributed unit、分散ユニット)であり得る。
図1に示される基地局が4.5G基地局または5G基地局である場合、第1の通信装置11および第2の通信装置12の機能は再定義され得る。例えば、第2の通信装置12の一部の処理機能は第1の通信装置11に移される。再構築後、第2の通信装置12は、RCC(radio cloud center、無線クラウドセンタ)と呼ばれ得、第1の通信装置11は、RRS(Radio Remote System、無線リモートシステム)と呼ばれ得る。
図2に、第1の通信装置11および第2の通信装置12の機能分離方法を示す。この分離方法はoption.7−2aと表記され得る。図2を参照して、以下では、上り方向(すなわち、第1の通信装置11から第2の通信装置12へのデータの伝送方向)を説明の例として使用する。
第1の通信装置11は、無線周波数RF(radio frequency)モジュールと、時間周波数変換モジュール(通常は、高速フーリエ変換FFT(fast fourier transformation)モジュールである)と、デジタルビームフォーミングBF(digital beamforming)モジュールと、を含む。RFモジュールは、無線周波数信号を時間領域デジタル信号に変換するために、アンテナから受信された無線周波数信号(アナログ信号)に対してアナログデジタル変換を行うように構成される。時間周波数変換モジュールは、周波数領域デジタル信号を生成するために、時間領域デジタル信号に対して時間周波数変換を行うように構成される。例えば、時間周波数変換はFFTアルゴリズムを使用して行われ、1つの解決策では、時間周波数変換が行われる前に、サイクリックプレフィックス除去(cyclic prefix removal、略称CP removal)がさらに行われてもよく、よって時間周波数変換モジュールは、時間周波数変換を行うように構成されたFFTモジュールとサイクリックプレフィックスを除去するように構成されたCP removalモジュールとを含み得る。デジタルBFモジュールは、ビーム領域のデジタル信号を生成するために、周波数領域デジタル信号に対してビームフォーミングを行うように構成される。図2には、第1の通信装置11のただ1つの実施態様が示されている。通常、時間周波数変換モジュールとデジタルBFモジュールとは、位置をさらに交換してもよく、具体的には、まず、デジタルBFモジュールがビーム領域の時間領域デジタル信号を生成するために、時間領域デジタル信号に対してビームフォーミングを行い、次いで、時間周波数変換モジュールが、ビーム領域の周波数領域デジタル信号を生成するために、ビーム領域の時間領域デジタル信号に対して時間周波数変換を行う。
第2の通信装置12は、デマッピング(RE demapping)モジュールと、チャネル推定(channel estimation)モジュールと、等化(equalization)モジュールと、周波数時間変換モジュール(通常は逆離散フーリエ変換IDFT(inverse discrete fourier transform)モジュールである)と、復調(demodulation)モジュールと、ビットレベル処理(bit−level processing)モジュールと、媒体アクセス制御MAC(media access control)エンティティと、を含む。デマッピングモジュールは、第1の通信装置11によって出力された、ビーム領域のデジタル信号をデマップするように構成される。チャネル推定モジュールは、デマッピングモジュールによって出力された信号に対してチャネル推定を行うように構成される。等化モジュールは、チャネル推定モジュールによって出力された信号に対して等化処理を行い、複数の異なるビームのユーザ信号を組み合わせて、等化処理後に取得される信号が周波数領域のユーザ層信号になるようにする、ように構成される。周波数時間変換モジュールは、等化モジュールによって出力された信号に対して周波数時間変換を行うように構成され、生成される信号は時間領域のユーザ層信号である。復調モジュールは、周波数時間変換モジュールによって出力された信号に対してコンステレーションデマッピング処理を行うように構成される。ビットレベル処理モジュールは、ユーザのビットデータストリームを生成するために、復調モジュールによって出力された信号に対して、デスクランブリング(descrambling)、デレートマッチング(rate dematching)、および復号(decoding)などの処理を行うように構成され、ビットレベル処理モジュールは、別のビットレベル処理機能をさらに実施してもよく、当然ながら、デスクランブリング、レートデマッチング、および復号などの処理は、ビットレベル処理モジュールで集中的に実施されてもよく、または独立した機能モジュールを使用して実施されてもよい。MACエンティティは、ビットレベル処理モジュールによって出力されたビットデータストリームを、処理のために上位層MACエンティティに送信するように構成される。
図2に基づいて、第1の通信装置11および第2の通信装置12の機能が再定義されると、第2の通信装置12のチャネル推定モジュールおよび等化モジュールは、図3に示されるように、第1の通信装置11に移動され得る。この分離方法はoption.7−newと表記され得る。option.7−newにおける第1の通信装置11の各部および第2の通信装置12の各部の説明については、図2のoption.7−2aの関連説明を参照されたい。
別の分離方法がさらに含まれ得る。例えば、チャネル推定モジュール、等化モジュール、および周波数時間変換モジュールが、第1の通信装置11に移動されるか、チャネル推定モジュール、等化モジュール、周波数時間変換モジュール、および復調モジュールが、第1の通信装置11に移動されるか、チャネル推定モジュール、等化モジュール、周波数時間変換モジュール、復調モジュール、およびビットレベル処理モジュールが、第1の通信装置11に移動されるか、または第1の通信装置11の時間周波数変換モジュールおよびデジタルビームフォーミングモジュールが第2の通信装置12に移動される。上記はいくつかの例を挙げたにすぎない。いくつかの解決策では、別の機能モジュールが隣接するモジュール間にさらに付加され得るか、または機能モジュールの一部が実際の使用時に除去され得ることが理解されよう。例えば、デジタルビームフォーミングBFモジュールは、いくつかの解決策では削除され得る。これについては実施形態本出願では一々記載されない。
さらに、別の解決策では、上り方向(すなわち、第1の通信装置11から第2の通信装置12へのデータの伝送方向)を説明の例として使用する。第1の通信装置11および第2の通信装置12は、アンテナシステム13から受信された無線周波数信号に対して、アナログデジタル(analog to digital)変換モジュール、時間周波数変換モジュール(FFTモジュールとCP removalモジュールとを含み得る、具体的な機能については、前述の説明を参照されたく、詳細は繰り返されない)、デマッピング(RE demapping)モジュール、チャネル推定(channel estimation)モジュールまたはフィルタリング(prefiltering)モジュール(上り方向では、チャネル推定モジュールおよびフィルタリングモジュールの一方が、データに対してチャネル推定を行うために選択され得る)、等化(equalization)モジュール、周波数時間変換モジュール(通常は逆離散フーリエ変換IDFT(inverse discrete fourier transform)モジュールである)、復調(demodulation)モジュール、デスクランブリング(descrambling)モジュール、レートデマッチング(rate dematching)モジュール、復号(decoding)モジュール、および媒体アクセス制御MAC(media access control)エンティティ、の各機能モジュールの処理を順次に行う。NR(new radio、新無線)/5G解決策において、LTE解決策との違いは、上り方向のデータに対して周波数時間変換モジュールの処理が行われなくてもよいことである。デスクランブリングモジュールは、復調モジュールによって出力された信号に対してデスクランブリング処理を行うように構成され、レートデマッチングモジュールは、デスクランブリングモジュールによって出力された信号に対してレートデマッチング処理を行うように構成され、復号モジュールは、レートデマッチングモジュールによって出力された信号に対して復号処理を行うように構成される。他のモジュールの機能については、前述の例の説明を参照されたい。ここでは詳細は繰り返し説明されない。通常、第1の通信装置11と第2の通信装置12の機能がデマッピング(RE demapping)モジュールの前に分離される場合、分離方法は通常、option.7−1と表記され、第1の通信装置11と第2の通信装置12の機能が等化(equalization)モジュールおよび周波数時間変換モジュールの前に分離される場合、分離方法は通常、option.7−2と表記され、第1の通信装置11と第2の通信装置12の機能がデスクランブリングモジュールの前に分離される場合、分離方法は通常、option.7−3と表記され、第1の通信装置11と第2の通信装置12の機能がMACエンティティの前に分離される場合、分離方法は通常、option.7−6と表記される。上記はいくつかの例を挙げたにすぎない。いくつかの解決策では、別の機能モジュールが隣接するモジュール間にさらに付加され得るか、または機能モジュールの一部が実際の使用時に除去され得ることが理解されよう。これについては実施形態本出願では一々記載されない。
通常、第1の通信装置11および第2の通信装置12の機能分離方法を決定した後、第1の通信装置11によって取得された信号について、データ伝送が特定の固定された機能分離方法で行われる。しかしながら、機能分離方法が異なれば、CPRIインターフェースの位置が異なる。CPRIインターフェースの帯域幅は通常固定されているので、CPRIインターフェースが異なる位置にある場合、CPRIインターフェースにより提供されることができる伝送帯域幅によって、第1の通信装置11と第2の通信装置12との間のデータ伝送が制限されることになる。加えて、第1の通信装置11に過剰な機能モジュールがある場合、第1の通信装置11の処理の複雑さが大幅に増加される。例えば、option.7−2aの分離方法が使用される場合、第1の通信装置11と第2の通信装置12との間のCPRIインターフェース上で伝送されるデータのトラフィックはアンテナの数に関連する。大規模MIMO(massive multiple−input multiple−output、大規模多入力多出力)システムおよび高帯域幅、例えば、64TR(64の無線周波数アンテナ)×100Mの帯域幅の場合、第1の通信装置11は、ビーム領域の周波数領域データストリームを取得するために、アンテナ領域のデータストリームに対して次元削減を行い、ビーム領域の周波数領域データストリームを第2の通信装置12に送信する。CPRIインターフェース上のトラフィックは100Gbpsに達する。CPRIインターフェースの典型的な25Gの伝送帯域幅は16のビームの伝送しかサポートできない。CPRIインターフェースの伝送帯域幅の制限のために、復調ビームの数は増やされることができない。上りリンク多層などの場合には、性能が低下する。しかしながら、option.7−newの分離方法が使用されるか、または機能分離点がIDFTモジュールの後である別の分離方法が使用される場合、第1の通信装置11と第2の通信装置12との間のCPRIインターフェース上で伝送されるデータのトラフィックは、リソースブロックRB(resource block)と対を成す復調層の数(すなわち、各RBで搬送されるユーザデータストリームの数)に関連される。一般に、復調層の数は、アンテナの数またはビームの数よりもはるかに少ない。したがって、第1の通信装置11と第2の通信装置12との間で伝送されるデータのトラフィックが大幅に低減される可能性があり、より多くのアンテナおよびビームを使用した復調がサポートされる。しかしながら、チャネル推定や等化などの機能の多数のアルゴリズムが第1の通信装置11によって完了されるため、第1の通信装置11の処理の複雑さが大幅に増加され、第1の通信装置11の電力消費およびボリュームの制約条件下では、復調アンテナの数および復調ビームの数は効果的に増やされることができない。
したがって、本出願は、第1の通信装置および第2の通信装置が複数の機能分離方法でデータ伝送を行って、第1の通信装置11の処理の複雑さが考慮される場合の復調アンテナの数および復調ビームの数に対するCPRIインターフェースの伝送帯域幅の制限が低減されることができるようにする方法を提供する。
本出願の実施形態によるデータ伝送制御方法の基本原理は以下のとおりである。第1の通信装置が、アンテナを介して受信された無線周波数信号を取得し、第1の通信装置が、少なくとも2つの部分の伝送信号を生成するために、無線周波数信号内の少なくとも2つの部分の信号を少なくとも2つの機能分離方法で処理し、無線周波数信号内の各部分の信号が1つの機能分離方法で処理され、無線周波数信号内の異なる部分の信号が異なる機能分離方法で処理され、機能分離方法が、無線周波数信号内のその部分の信号が処理されるときの第1の通信装置および第2の通信装置上での機能分離を決定するために使用され、第1の通信装置が少なくとも2つの部分の伝送信号を第2の通信装置に送信する。例えば、無線周波数信号内の少なくとも2つの部分の信号は、第1の部分の信号および第2の部分の信号を含み、第1の通信装置および第2の通信装置は、第1の部分の信号を第1の機能分離方法で処理し、第2の部分の信号を第2の機能分離方法で処理する。例えば、第1の機能分離方法はoption.7−2aの分離方法であり、第2の機能分離方法はoption.7−newの分離方法であり得る。第1の部分の信号について、第1の通信装置は、第1の部分の信号に対して、無線周波数モジュール、時間周波数変換モジュール、およびデジタルビームフォーミングモジュールの処理を行い、第1の部分の信号を第2の通信装置に送信し、第2の通信装置は、第1の部分の信号に対して、デマッピングモジュールおよびデマッピングモジュールの後の別の機能モジュールの処理を行う。第2の部分の信号について、第1の通信装置は、第2の部分の信号に対して、無線周波数モジュール、時間周波数変換モジュール、デジタルビームフォーミングモジュール、デマッピングモジュール、チャネル推定モジュール、および等化モジュールの処理を行い、第2の部分の信号を第2の通信装置に送信し、第2の通信装置は、周波数時間変換モジュールおよび周波数時間変換モジュールの後の別の機能モジュールの処理を行う。このようにして、データ伝送が、第1の通信装置と第2の通信装置との間で複数の機能分離方法で実施される。このようにして、第1の部分の信号は、option.7−2aの分離方法で処理され、第2の通信装置に送信され、第2の部分の信号は、option.7−newの分離方法
で処理され、第2の通信装置に送信されるので、すべての無線周波数信号がoption.7−2aの分離方法で処理された場合に、第1の通信装置と第2の通信装置との間のインターフェース帯域幅が要件を満たすことができないことが回避されることができる。加えて、第1の通信装置は第2の部分の信号をoption.7−newの分離方法で処理し、第2の部分の信号を第2の通信装置に送信するだけなので、すべての無線周波数信号が第1の通信装置によってoption.7−newの分離方法で処理されるために第1の通信装置の複雑さが比較的高いという問題が回避される。
図1に示される基地局に関連して、本出願の一実施形態は、第1の通信装置の概略構成図を提供する。図4に示されるように、第1の通信装置は、少なくとも1つのプロセッサ41と、少なくとも1つの通信インターフェース42とを含み得る。少なくとも1つの通信インターフェース42は、1つまたは複数のプロセッサ41に結合される。第1の通信装置は、少なくとも1つの通信インターフェースを介して別のデバイスと通信する。プロセッサは、メモリ内のコンピュータプログラムコードを実行して、第1の通信装置が本出願の実施形態によるデータ伝送制御方法を行うようにするように構成される。
以下で、図4を参照して、第1の通信装置の各構成要素を詳細に説明する。
プロセッサ41は、第1の通信装置のコントロールセンタであり、1つのプロセッサであり得るか、または複数の処理要素の総称であり得る。例えば、プロセッサ41はCPUであり、特定用途向け集積回路ASICであり得るか、または本出願の実施形態を実施するように構成された1つもしくは複数の集積回路、例えば、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、1つもしくは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)または1つもしくは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイFPGAであり得る。当然ながら、第1の通信装置Rは、メモリ43をさらに含み得る。
プロセッサ41は、本出願の第1の通信装置の機能を独立して行い得るか、または第1の通信装置の様々な機能を、メモリ43に格納されたソフトウェアプログラムを動作させ、または実行し、メモリ43に格納されたデータを呼び出すことによって行い得る。
特定の実装時に、一実施形態で、プロセッサ41は、1つまたは複数のCPU、例えば、図に示されるCPU0およびCPU1を含み得る。
特定の実装時に、一実施形態で、第1の通信装置は、複数のプロセッサ、例えば、図4のプロセッサ41およびプロセッサ45を含み得る。各プロセッサは、シングルコアプロセッサ(single−CPU)であってもよく、またはマルチコアプロセッサ(multi−CPU)であってもよい。プロセッサはここでは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つまたは複数のデバイス、回路、および/または処理コアを指し得る。
メモリ43は、読取り専用メモリROMもしくは静的情報および命令を格納することができる別のタイプの静的記憶デバイス、ランダムアクセスメモリRAMもしくは情報および命令を格納することができる別のタイプの動的記憶デバイスであり得るか、または電気的消去可能プログラム可能読取り専用メモリEEPROM、コンパクトディスク読取り専用メモリCD−ROMもしくは別のコンパクトディスク記憶、光ディスク記憶(コンパクトディスク、レーザディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体もしくは別の磁気記憶デバイスもしくは予期されるプログラムコードを命令もしくはデータ構造の形で搬送もしくは格納するために使用されることができ、コンピュータによってアクセスされることのできる任意の他の媒体であり得る。しかしながら、メモリ43はこれに限定されない。メモリ43は、独立して存在していてもよく、バス44を介してプロセッサ41に接続される。メモリ43は、代替として、プロセッサ41と一体化されていてもよい。
メモリ43は、本出願の解決策を行うためのソフトウェアプログラムを格納するように構成され、プロセッサ41はその実行を制御する。
少なくとも1つの通信インターフェース42は、別のデバイスまたは通信ネットワークと通信するように構成される。例えば、少なくとも1つの通信インターフェース42は、第2の通信装置と通信するための第1のインターフェースおよびアンテナシステムと通信するための第2のインターフェースを含んでいてもよく、第1のインターフェースは、少なくとも2つの部分の伝送信号を伝送するように構成され、第2のインターフェースは、アンテナシステムの無線周波数信号を伝送するように構成される。
バス44は、業界標準アーキテクチャISAバス、周辺機器相互接続PCIバス、拡張業界標準アーキテクチャEISAバスなどであり得る。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類され得る。表現を容易にするために、図4ではバスを表すために1本の太線のみが使用されているが、これは1本のバスのみまたは1タイプのバスのみがあることを意味するものではない。
図4に示されるデバイス構造は、第1の通信装置に対する限定を構成するものではない。第1の通信装置は、図に示されているより多いかもしくは少ない構成要素を含んでいてもよく、またはいくつかの構成要素を組み合わせていてもよく、または異なる構成要素配置を有していてもよい。
図5に、第2の通信装置のハードウェア構造を示す。図5に示されるように、第2の通信装置は、少なくとも1つのプロセッサ51と、少なくとも1つの通信インターフェース52とを含み得る。少なくとも1つの通信インターフェース52は、1つまたは複数のプロセッサ51に結合される。第2の通信装置は、少なくとも1つの通信インターフェース52を介して別のデバイスと通信する。プロセッサ51は、メモリ内のコンピュータプログラムコードを実行して、第2の通信装置が本出願の実施形態によるデータ伝送制御方法を行うようにするように構成される。
特定の実装時に、一実施形態で、プロセッサ51は、1つまたは複数のCPU、例えば、図5のCPU0およびCPU1を含み得る。
特定の実装時に、一実施形態で、第2の通信装置は、複数のプロセッサ、例えば、図5のプロセッサ51およびプロセッサ55を含み得る。当然ながら、第2の通信装置は、メモリ53をさらに含み得る。このようにして、プロセッサは、第2の通信装置の様々な機能を、メモリ53に格納されたソフトウェアプログラムを動作させ、または実行し、メモリ53に格納されたデータを呼び出すことによって行い得る。加えて、第2の通信装置は、プロセッサ51、少なくとも1つの通信インターフェース52、およびメモリ53を接続するバス54をさらに含む。
図5に示される構成要素の機能その他の説明については、前述の例の説明を参照されたい。
加えて、図5に示されるデバイス構造は、第2の通信装置に対する限定を構成するものではない。第2の通信装置は、図に示されているより多いかもしくは少ない構成要素を含んでいてもよく、またはいくつかの構成要素を組み合わせていてもよく、または異なる構成要素配置を有していてもよい。
前述の基地局およびハードウェアに基づき、本出願の一実施形態はデータ伝送制御方法を提供する。図6を参照すると、本方法は以下のステップを含む。
101:第1の通信装置が、アンテナを介して受信された無線周波数信号を取得する。
102:第1の通信装置が、少なくとも2つの部分の伝送信号を生成するために、無線周波数信号内の少なくとも2つの部分の信号を少なくとも2つの機能分離方法で処理する。
無線周波数信号内の各部分の信号が1つの機能分離方法で処理され、無線周波数信号内の異なる部分の信号は異なる機能分離方法で処理され、機能分離方法は、無線周波数信号内の各部分の信号が処理されるときの第1の通信装置および第2の通信装置上での機能分離を決定するために使用される。
少なくとも2つの機能分離方法は、第1の機能分離方法および第2の機能分離方法を含み得る。
第1の機能分離方法は、option.7−1の分離方法、option.7−2の分離方法、option.7−3の分離方法、option.7−6の分離方法、option.7−2aの分離方法、およびoption.7−newの分離方法のいずれか1つであり得る。第2の機能分離方法は、option.7−1の分離方法、option.7−2の分離方法、option.7−3の分離方法、option.7−6の分離方法、option.7−2aの分離方法、およびoption.7−newの分離方法のいずれか1つであり得る。当然ながら、第1の機能分離方法と第2の機能分離方法とは、異なる機能分離方法でなければならない。加えて、第1の機能分離方法および第2の機能分離方法には当技術分野で導出された別の機能分離方法も含まれるべきである。
第1の通信装置が、少なくとも2つの部分の伝送信号を生成するために、無線周波数信号内の少なくとも2つの部分の信号を少なくとも2つの機能分離方法で処理することは、第1の通信装置が、1つの部分の伝送信号を生成するために、無線周波数信号内の1つの部分の信号を1つの機能分離方法で処理すること、として理解され得る。第1の通信装置が、1つの部分の伝送信号を生成するために、無線周波数信号内の1つの部分の信号を1つの機能分離方法で処理することは、第1の通信装置が、無線周波数信号内のその部分の信号を、第1の通信装置によって完了される必要がある、その機能分離方法での機能に基づいて処理すること、として理解され得る。例えば、第1の機能分離方法はoption.7−2aの分離方法であり、無線周波数信号内の1つの部分の信号について、第1の通信装置は、RFモジュール、FFTモジュール、およびBFモジュールの処理を完了する必要があり、次いで、1つの部分の伝送信号を生成する。
103:第1の通信装置が少なくとも2つの部分の伝送信号を第2の通信装置に送信する。
これに対応して、第2の通信装置は、第1の通信装置によって送信された少なくとも2つの部分の伝送信号を受信する。
104:第2の通信装置が、少なくとも2つの部分の伝送信号を少なくとも2つの機能分離方法で別々に処理する。
各部分の伝送信号が1つの機能分離方法で処理され、異なる部分の伝送信号は異なる機能分離方法で処理され、機能分離方法は、伝送信号が処理されるときの第1の通信装置および第2の通信装置上での機能分離を決定するために使用される。
第2の通信装置が、無線周波数信号内の少なくとも2つの部分の伝送信号を少なくとも2つの機能分離方法で処理することは、第2の通信装置が1つの部分の伝送信号を1つの機能分離方法で処理すること、として理解され得る。第2の通信装置が、無線周波数信号内の1つの部分の伝送信号を1つの機能分離方法で処理することは、第2の通信装置が、その部分の伝送信号を、第2の通信装置によって完了される必要がある、その機能分離方法での機能に基づいて処理すること、として理解され得る。例えば、機能分離方法はoption.7−2aの分離方法であり、1つの部分の伝送信号について、第2の通信装置は、デマッピングモジュール、チャネル推定モジュール、等化モジュール、周波数時間変換モジュール、復調モジュール、ビットレベル処理モジュール、およびMACモジュールの処理を完了する必要がある。
例えば、第1の機能分離方法はoption.7−2aの分離方法であり、第1の通信装置は、無線周波数信号内の第1の部分の信号に対して、無線周波数モジュール、時間周波数変換モジュール、およびデジタルビームフォーミングモジュールの処理を直接行い、第1の部分の信号を第2の通信装置に送信し、第2の通信装置は、第1の部分の信号に対して、チャネル推定モジュールおよびチャネル推定モジュールの後の別の機能モジュールの処理を行う。例えば、第2の機能分離方法はoption.7−newの分離方法であり、第1の通信装置はさらに、無線周波数信号内の第2の部分の信号に対して、無線周波数モジュール、時間周波数変換モジュール、デジタルビームフォーミングモジュール、デマッピングモジュール、チャネル推定モジュール、および等化モジュールの処理を順次に行い、次いで第2の部分の信号を第2の通信装置に送信する必要があり、第2の通信装置は、周波数時間変換モジュールおよび周波数時間変換モジュールの後の別の機能モジュールの処理を行う。このようにして、データ伝送が、第1の通信装置と第2の通信装置との間で複数の機能分離方法で実施される。
このデータ伝送制御方法は、第1の通信装置が、無線周波数信号を少なくとも2つの部分の信号に分割すること、をさらに含む。第1の通信装置は、無線周波数信号が受信された後で無線周波数信号を少なくとも2つの部分の信号に分割し得るか、または第1の通信装置は、無線周波数信号に対して第1の処理を行い、次いで、第1の処理後に取得された無線周波数信号を少なくとも2つの部分の信号に分割する、ことに留意されたい。第1の処理は少なくともアナログデジタル変換処理を含むか、または第1の処理はアナログデジタル変換処理を含み得るか、または第1の処理は、アナログデジタル変換処理および時間周波数変換処理を含み得るか、または第1の処理は、アナログデジタル変換処理、時間周波数変換処理、ビームフォーミング処理などを含み得る。当然ながら、異なる機能分離方法に基づいて、第1の処理が、代替として、上り方向(すなわち、第1の通信装置から第2の通信装置へのデータの伝送方向)のより多くの機能を含んでいてもよい。任意選択で、第1の処理は、少なくとも2つの分離方法によって共有される処理であってもよい。例えば、第1の機能分離方法はoption.7−2aの分離方法であり、第2の機能分離方法はoption.7−newの分離方法であり、第1の処理は、無線周波数モジュールの機能であり得るか、または第1の処理は、無線周波数モジュールおよび時間周波数変換モジュールの機能を含み得るか、または第1の処理は、無線周波数モジュール、時間周波数変換モジュール、およびデジタルビームフォーミングモジュールの機能を含み得る。
以下の例では、第1の機能分離方法がoption.7−2aの分離方法であり、第2の機能分離方法がoption.7−newの分離方法であり、第1の処理が、無線周波数モジュール、時間周波数変換モジュール、およびデジタルビームフォーミングモジュールの機能を含む例が使用される。図7を参照すると、データ伝送制御方法が提供されており、この方法は以下のステップを含む。
201:第1の通信装置がユーザ機器によって送信された無線周波数信号を受信する。
202:第1の通信装置が、時間領域デジタル信号を生成するために、無線周波数信号に対してアナログデジタル変換処理を行う。
203:第1の通信装置が、周波数領域デジタル信号を生成するために、時間領域デジタル信号に対して時間周波数変換処理を行う。
204:第1の通信装置が、ビーム領域のデジタル信号を生成するために、周波数領域デジタル信号に対してビームフォーミング処理を行う。
205:第1の通信装置が、ビーム領域のデジタル信号を少なくとも2つの部分の信号に分割し、少なくとも2つの部分の信号が第1の部分の信号および第2の部分の信号を含む。
当然ながら、この解決策では、ビーム領域のデジタル信号がステップ205で少なくとも2つの部分の信号に分割される例のみが説明に使用されている。別の解決策では、無線周波数信号は、代替として、ステップ201の後に2つの部分の信号に分割されてもよく、第1の部分の伝送信号を生成するために、アナログデジタル変換処理、時間周波数変換処理、およびビームフォーミング処理が第1の部分の信号に対して順次に行われ、第2の部分の伝送信号を生成するために、アナログデジタル変換処理、時間周波数変換処理、ビームフォーミング処理、デマッピング処理、チャネル推定処理、および等化処理が第2の部分の信号に順次に行われる。加えて、無線周波数信号は、代替として、ステップ202、ステップ203、またはステップ204のいずれか1つの処理後に2つの部分の信号に分割されてもよい。
206:第1の通信装置が第1の部分の信号を第1の部分の伝送信号として第2の通信装置に送信する。
第1の部分の伝送信号は、第1の通信装置によって第2の通信装置に直接送信され、第2の通信装置は第1の部分の伝送信号に対するビームフォーミングの後で処理を行う。すなわち、第1の通信装置および第2の通信装置は、無線周波数信号内の第1の部分の信号をoption.7−2aの分離方法で処理する。第1の部分の信号は第1の通信装置上の無線周波数RFモジュール、時間周波数変換モジュール、およびデジタルビームフォーミングBFモジュールによってのみ処理されるので、第1の部分の信号に対する処理の、第1の通信装置の計算の複雑さに関する要件は比較的低い。
207:第1の通信装置が、第2の部分の信号に対してデマッピング処理を行う。
208:第1の通信装置が、第2の部分の伝送信号を生成するために、デマッピング処理後に取得された第2の部分の信号に対してチャネル推定および等化処理を順次に行い、第2の部分の伝送信号が周波数領域のユーザ層信号である。
209:第1の通信装置が第2の部分の伝送信号を第2の通信装置に送信する。
アナログデジタル変換処理、時間周波数変換処理、およびビームフォーミング処理が、第1の通信装置によって無線周波数信号に対して順次に行われ、第1の通信装置は、無線周波数信号を、第1の部分の信号と第2の部分の信号とに分割する。デマッピング処理、チャネル推定処理、および等化処理が、第2の部分の信号に対してさらに行われ、次いで、第2の部分の伝送信号が生成され、第2の通信装置に送信される。すなわち、第1の通信装置および第2の通信装置は、第2の部分の信号をoption.7−newの分離方法で処理する。この場合、第1の通信装置と第2の通信装置との間のインターフェース上で伝送されるデータのトラフィックは対を成す層の数(すなわち、第2の信号内の各RBで搬送されるユーザデータストリームの数)に関連され、一般に、対を成す層の数は、アンテナの数またはビームの数よりもはるかに少ない。したがって、第2の部分の伝送信号のデータ量は第2の部分の信号のデータ量よりも少なく、このようにして、第1の通信装置と第2の通信装置との間の伝送トラフィックが大幅に低減される可能性があり、より多くのアンテナおよびビームを使用した復調がサポートされる。
210:第2の通信装置が、第1の通信装置によって送信された第1の部分の伝送信号を受信し、第1の部分の伝送信号に対して、デマッピングモジュールおよびデマッピングモジュールの後の別の機能モジュールに対応する処理を行う。
例えば、第2の通信装置は、第1の部分の伝送信号に対して、デマッピングモジュール、チャネル推定モジュール、等化モジュール、周波数時間変換モジュール、復調モジュール、ビットレベル処理モジュール、および媒体アクセス制御MACエンティティなどの機能モジュールに対応する処理を順次に行い得る。
211:第2の通信装置が、第1の通信装置によって送信された第2の部分の伝送信号を受信し、第2の部分の伝送信号に対して、周波数時間変換モジュールおよび周波数時間変換モジュールの後の別の機能モジュールに対応する処理を行う。
例えば、第2の通信装置は、第2の部分の伝送信号に対して、周波数時間変換モジュール、復調モジュール、ビットレベル処理モジュール、および媒体アクセス制御MACエンティティなどの機能モジュールに対応する処理を順次に行い得る。
前述の解決策では、第1の通信装置によって受信された無線周波数信号の処理のプロセスで、ステップ205における第1の処理後に取得された無線周波数信号の2つの部分の信号への分割を介して、第1の通信装置および第2の通信装置のoption.7−2aの分離方法とoption.7−newの分離方法との組み合わせがデータ伝送制御プロセスにおいて実施され、すなわち、無線周波数信号内の1つの部分の信号はoption.7−2aの分離方法で処理され、無線周波数信号内の別の部分の信号はoption.7−newの分離方法で処理される。このようにして、option.7−2aの分離方法のみが使用される場合と比較して、本出願の技術的解決策では、第1の通信装置と第2の通信装置との間の伝送帯域幅が制限されており、第1の通信装置の処理の複雑さが制限されている場合に、option.7−2aの分離方法が1つの部分の帯域幅に使用され、option.7−newの分離方法が他方の部分の帯域幅に使用されるので、CPRIインターフェースのフロントホールトラフィックのバランスが効果的に取られることができ、第1の通信装置と第2の通信装置によって処理の複雑さが分担されることができる。上記では、option.7−2aの分離方法とoption.7−newの分離方法とが組み合わされる例のみを説明に使用している。当然ながら、本出願は、option.7−2aの分離方法とoption.7−newの分離方法との組み合わせに限定されず、option.7−2aの分離方法またはoption.7−newの分離方法を単に変換することによって得られる複数の分離方法の組み合わせがさらに含まれる。例えば、ステップ205で、第1の処理の後で取得された無線周波数信号が、代替として、3つの部分に分割されてもよく、第1の部分の信号と第2の部分の信号とはステップ201からステップ210で提供される方法を参照して別々に処理され、第3の部分の信号は、機能分離が周波数時間変換モジュールの後に行われる分離方法で処理され、具体的には、第1の通信装置でチャネル推定モジュール、等化モジュール、および周波数時間変換モジュールに対応する機能によって処理された後、第3の部分の信号は第2の通信装置に送信される。
前述の実施形態のステップ102およびステップ205で第1の通信装置が、無線周波数信号を少なくとも2つの部分の信号に分割し、少なくとも2つの部分の信号を異なる機能分離方法で別々に処理することは、具体的には、以下の方法を参照して実施され得る。
方法1:無線周波数信号は異なるユーザの信号を含み得る。第1の通信装置は、異なるユーザの信号を少なくとも2つの部分の信号に分割し得、第1の通信装置と第2の通信装置とは、各部分の信号を異なる機能分離方法で処理し得る。例えば、無線周波数信号は、M+N人のユーザの信号を含み得る。第1の通信装置は、M+N人のユーザの信号を少なくとも2つの部分の信号に分割し得、例えば、M人のユーザの信号を第1の部分の信号として分類し、N人のユーザの信号を第2の部分の信号として分類し、第1の通信装置および第2の通信装置は、M人のユーザの信号を第1の機能分離方法で処理し得、N人のユーザの信号を第2の機能分離方法で処理し得る。当然ながら、第1の通信装置が、無線周波数信号に対する第1の処理を行った後で無線周波数信号を2つの部分の信号に分割する場合、第1の通信装置は具体的には、第1の処理後に取得された無線周波数信号内のM人のユーザの信号を第1の部分の信号として分類し、第1の処理後に取得された無線周波数信号内のN人のユーザの信号を第2の部分の信号として分類する。
第1の通信装置は、無線周波数信号を少なくとも2つの部分の信号にどのようにして分割するか、および各部分の信号の処理方法を決定するために、構成情報を格納し得る。構成情報では、第1の通信装置および第2の通信装置が、M人のユーザのものであり、M人のユーザの識別子に対応する信号を、option.7−2aの分離方法で処理し、N人のユーザのものであり、N人のユーザの識別子に対応する信号を、option.7−newの分離方法で処理することが構成され得る。例えば、構成情報は、M人のユーザの識別子とoption.7−2aの分離方法との間のマッピング関係およびN人のユーザの識別子とoption.7−newの分離方法との間のマッピング関係を含み得る。構成情報は、第1の通信装置において静的な方法で構成され得るか、または基地局の無線リソース管理(radio resource management、RRM)エンティティによってレイヤ2(L2、データリンク層)メッセージを使用して第1の通信装置に送信され得る。
方法2:無線周波数信号は、第1のユーザの第1の帯域幅の信号および第1のユーザの第2の帯域幅の信号を含む。第1の通信装置は、第1のユーザの第1の帯域幅の信号と第1のユーザの第2の帯域幅の信号を異なる機能分離方法で別々に処理する。例えば、第1の通信装置は、無線周波数信号内の、第1のユーザの第1の帯域幅の信号を第1の部分の信号として分類し、第1の通信装置は、無線周波数信号内の、第1のユーザの第2の帯域幅の信号を第2の部分の信号として分類する。第1の通信装置および第2の通信装置は、第1のユーザの第1の帯域幅の信号を第1の機能分離方法で処理し得、第1のユーザの第2の帯域幅の信号を第2の機能分離方法で処理し得る。当然ながら、第1の通信装置が、無線周波数信号に対する第1の処理を行った後で無線周波数信号を2つの部分の信号に分割する場合、第1の通信装置は、具体的には、第1の処理後に取得された無線周波数信号内の、第1のユーザの第1の帯域幅の信号を第1の部分の信号として分類し、第1の処理後に取得された無線周波数信号内の、第1のユーザの第2の帯域幅の信号を第2の部分の信号として分類する。
第1の通信装置は、無線周波数信号を少なくとも2つの部分の信号にどのようにして分割するか、および各部分の信号の処理方法を決定するために、構成情報を格納し得る。構成情報では、第1の通信装置および第2の通信装置が、第1のユーザの識別子に対応する第1の帯域幅の信号を、option.7−2aの分離方法で処理し、第1のユーザの識別子に対応する第2の帯域幅の信号を、option.7−newの分離方法で処理することが構成され得る。例えば、構成情報は、ユーザAのユーザ識別子、option.7−2aの分離方法が使用されるユーザAの帯域幅、およびoption.7−newの分離方法が使用されるユーザAの帯域幅を含み得る。構成情報は、第1の通信装置において静的な方法で構成され得るか、または基地局の無線リソース管理エンティティによってレイヤ2(L2、データリンク層)メッセージを使用して第1の通信装置に送信され得る。
方法3:無線周波数信号は、異なるチャネルで搬送され得る。例えば、無線周波数信号は、少なくとも2つのチャネル(第1のチャネルおよび第2のチャネル)で搬送される。第1の通信装置は、第1のチャネルと第2のチャネルとで搬送された信号を異なる機能分離方法で別々に処理する。例えば、第1の通信装置は、第1のチャネルで搬送された無線周波数信号を第1の部分の信号として分類し、第1の通信装置は、第2のチャネルで搬送された無線周波数信号を第2の部分の信号として分類する。第1の通信装置および第2の通信装置は、第1のチャネルで搬送された無線周波数信号を第1の機能分離方法で処理し得、第2のチャネルで搬送された無線周波数信号を第2の機能分離方法で処理し得る。当然ながら、第1の通信装置が、無線周波数信号に対する第1の処理を行った後で無線周波数信号を2つの部分の信号に分割する場合、第1の通信装置は、具体的には、第1の処理後に取得され、第1のチャネルで搬送される無線周波数信号を第1の部分の信号として分類し、第1の処理後に取得され、第2のチャネルで搬送される無線周波数信号を第2の部分の信号として分類する。
第1の通信装置は、無線周波数信号を少なくとも2つの部分の信号にどのようにして分割するか、および各部分の信号の処理方法を決定するために、構成情報を格納し得る。構成情報では、第1の通信装置および第2の通信装置が、第1のチャネルで搬送された無線周波数信号をoption.7−2aの分離方法で処理し、第2のチャネルで搬送された無線周波数信号をoption.7−newの分離方法で処理することが構成され得る。例えば、構成情報は、第1のチャネルの識別子とoption.7−2aの分離方法との間のマッピング関係および第2のチャネルの識別子とoption.7−newの分離方法との間のマッピング関係を含み得る。構成情報は、第1の通信装置において静的な方法で構成され得るか、または基地局の無線リソース管理エンティティによってレイヤ2(L2、データリンク層)メッセージを使用して第1の通信装置に送信され得る。
方法4:第1の通信装置は、少なくとも2つの部分の伝送信号のデータ量の総和が第1の通信装置と第2の通信装置との間の伝送帯域幅以下になるように、第1の通信装置と第2の通信装置との間の伝送帯域幅に基づいて無線周波数信号を少なくとも2つの部分の信号に分割し得る。例えば、第1の通信装置と第2の通信装置との間の伝送帯域幅は25Gであり(伝送帯域幅は、第1の通信装置と第2の通信装置との間のインターフェースまたは通信ケーブルによってサポートされることのできる最大帯域幅であり得る)、上り4層32アンテナの受信を5G 100Mの帯域幅でサポートする必要がある。option.7−2aの分離方法が使用される場合、第1の通信装置と第2の通信装置との間で伝送されるデータのトラフィックは、47Gbpsに達する。option.7−newの分離方法が使用される場合、第1の通信装置と第2の通信装置との間で伝送されるデータのトラフィックは、わずか5.45Gbpsであるが、第1の通信装置は、チャネル推定や等化などの複雑な処理を完了するので、処理オーバーヘッドが増加され、第1の通信装置の電力消費が増加される。本出願の技術的解決策によれば、option.7−newの分離方法が47Gbpsのデータトラフィックの60%に使用され、option.7−2aの分離方法が47Gbpsのデータトラフィックの40%に使用されると想定される。この場合、第1の通信装置と第2の通信装置との間の伝送トラフィックは、22.07Gbpsまで大幅に低減される可能性があり、これは、25G帯域幅の制約条件を満たす。加えて、第1の通信装置と第2の通信装置とが、チャネル推定および等化の一部を各々完了するので、第1の通信装置の処理の複雑さが低減され、第1の通信装置の電力消費が削減される。第1の通信装置と第2の通信装置との間の伝送帯域幅が20Gに制限される場合、帯域幅の制約条件を満たすために、option.7−2aの分離方法が使用されるデータ量の割合はこれに対応して35%に調整され、option.7−newの分離方法が使用されるデータ量の割合はこれに対応して65%に調整される。
方法5:無線周波数信号は、少なくとも2つのリソースブロックRBで搬送され、各リソースブロックRBは、所定の数のユーザデータストリームを搬送する。第1の通信装置は、無線周波数信号内の、各RBで搬送されるユーザデータストリームの数に基づいて、異なる数のデータストリームを有するRBで搬送される無線周波数信号を、異なる機能分離方法で別々に処理し得る。例えば、各RBで搬送されるユーザデータストリームの数を取得した後、第1の通信装置は、ストリーム数閾値以上の数のユーザデータストリームを有する少なくとも1つのRBで搬送された無線周波数信号を第1の部分の信号として分類し、第1の通信装置は、ストリーム数閾値未満の数のユーザデータストリームを有する少なくとも1つのRBで搬送された無線周波数信号を第2の部分の信号として分類する。第1の通信装置および第2の通信装置は、ストリーム数閾値以上の数のユーザデータストリームを有する少なくとも1つのRBで搬送される無線周波数信号を、第1の機能分離方法で処理し得、ストリーム数閾値未満の数のユーザデータストリームを有する少なくとも1つのRBで搬送される無線周波数信号を、第2の機能分離方法で処理し得る。当然ながら、第1の通信装置が、無線周波数信号に対する第1の処理を行った後で無線周波数信号を2つの部分の信号に分割する場合、第1の通信装置は、具体的には、第1の処理後に取得され、ストリーム数閾値以上の数のユーザデータストリームを有する少なくとも1つのRBで搬送された無線周波数信号を第1の部分の信号として分類し、第1の処理後に取得され、ストリーム数閾値未満の数のユーザデータストリームを有する少なくとも1つのRBで搬送された無線周波数信号を第2の部分の信号として分類する。
第1の通信装置は、無線周波数信号を少なくとも2つの部分の信号にどのようにして分割するか、および各部分の信号の処理方法を決定するために、構成情報を格納し得る。構成情報は、ストリーム数閾値、および各リソースブロック上のユーザデータストリームの数を含み得る。RB上の対を成す層がより多いことは対応するユーザデータストリームの数がより多いことを指示し、対応するユーザデータストリームの数がより多いことは処理の複雑さが増すことにつながるので、第1の通信装置の処理の複雑さを低減させるために、少数の対を成す層を有するRB、例えば、2つの対を成す層を有するRBには、option.7−newの分離方法が使用されることが好ましく、多数の対を成す層を有するRB、例えば、8つの対を成す層を有するRBには、option.7−2aの分離方法が使用されることが好ましい。
方法6:第1の通信装置は、所定の処理後に取得された無線周波数信号を、第1の信号内のリソースブロックRBで搬送されたユーザデータストリームのエアインターフェースの特徴、ユーザデータストリームに使用された進化したプロトコルバージョン、またはユーザデータストリームに使用された受信機のタイプのうちの任意の1つまたは複数に基づいて少なくとも2つの部分の信号に分割する。
エアインターフェースの特徴は、MCS(modulation and coding scheme、変調および符号化方式)、速度状況、およびユーザがセルエッジユーザであるかどうかを含む。例えば、JIRC CoMP(joint interference rejection combining coordinate multipoint、一括干渉除去組み合わせ協調マルチポイント送受信)解決策では、ユーザは、サービングセルと協調セルとのビーム領域で受信された信号を組み合わせ、次いで組み合わされた信号を一括等化のために等化モジュールに送る必要がある。option.7−newの分離方法が使用される場合、第1の通信装置は、サービングセルと協調セルとでビーム領域のデジタル信号のバランスを別々に取っている。したがって、option.7−newの分離方法はJIRC CoMPをサポートしない。したがって、セルエッジユーザの場合、無線周波数信号内の、セルエッジユーザのユーザデータストリームを第1の部分の信号として分類するよう構成するために、基地局の無線リソース管理エンティティが第1の通信装置に構成情報を送信し得る。加えて、高MCSおよび高速のユーザの第1の信号内の信号が第1の部分の信号として分類される、すなわち、option.7−2aの分離方法が使用されることが構成され、低MCSおよび低速のユーザの第1の信号内の信号が第2の部分の信号として分類される、すなわち、option.7−newの分離方法が使用されることが構成される。
加えて、チャネル推定モジュール、等化モジュールなどが第1の通信装置で構成される場合、シンボルレベルの処理手順(例えば、チャネル推定モジュール、等化モジュール、および復調モジュールの処理がシンボルレベル処理である)と、ビットレベルの処理手順(復調モジュールの後のモジュールの処理がビットレベル処理である)とが分離される。反復受信機は、ビットレベル処理モジュールによって出力された軟情報の復号時に情報再構築を行い、情報再構築後の情報を再処理のためにチャネル推定モジュールにフィードバックする必要があるので、option.7−newの分離方法は、シンボルレベルおよびビットレベルの情報交換をサポートする必要がある反復受信機のサポートの助けにはならない。したがって、反復受信機の受益ユーザの場合、基地局の無線リソース管理エンティティは、無線周波数信号内の、反復受信機の受益ユーザのユーザデータストリームを第1の部分の信号として分類する、すなわち、option.7−2aの分離方法が使用される、ように構成するために、第1の通信装置に構成情報を送信し得る。
加えて、進化したプロトコルバージョンのNoMA(non−orthogonal multiple access、非直交多元接続)が使用されるユーザデータストリームの場合、反復受信機の使用による性能が線形受信機の使用による性能よりも優れるので、option.7−newの分離方法は、進化したプロトコルバージョンのNoMAのサポートの助けにはならない。したがって、進化したプロトコルバージョンのNoMAが使用されるユーザデータストリームの場合、基地局の無線リソース管理エンティティは、ユーザデータストリームを第1の部分の信号として分類する、すなわち、option.7−2aの分離方法が使用される、ように第1の通信装置を構成するために、第1の通信装置に構成情報を送信し得る。進化したプロトコルバージョンのOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)が使用されるユーザデータストリームの場合、基地局の無線リソース管理エンティティは、ユーザデータストリームを第2の部分の信号として分類する、すなわち、option.7−newの分離方法が使用される、ように第1の通信装置を構成するために、第1の通信装置に構成情報を送信し得る。
当然ながら、第1の通信装置が、無線周波数信号に対する第1の処理を行った後で無線周波数信号を2つの部分の信号に分割する場合、第1の通信装置は、具体的には、第1の処理後に取得された無線周波数信号を、第1の信号内のリソースブロックRBで搬送されたユーザデータストリームのエアインターフェースの特徴、ユーザデータストリームに使用された進化したプロトコルバージョン、またはユーザデータストリームに使用された受信機のタイプのうちの任意の1つまたは複数に基づいて少なくとも2つの部分の信号に分割する。
本出願の一実施形態は第1の通信装置を提供する。第1の通信装置は、無線リモートユニットRRU、無線リモートシステムRRS、分散ユニットDU、またはRRU、RRS、もしくはDUのいずれか1つに含まれるチップ、のうちのいずれか1つである。第1の通信装置は、前述のデータ伝送制御方法で第1の通信装置によって行われるステップを行うように構成される。本出願のこの実施形態で提供される第1の通信装置は、対応するステップに対応するモジュールを含み得る。
本出願の実施形態では、第1の通信装置は、前述の方法例に基づいて機能モジュールに分割され得る。例えば、各機能モジュールは、対応する各機能に基づく分割によって得られ得るか、または2つ以上の機能が、1つの処理モジュールに統合され得る。統合モジュールは、ハードウェアの形態で実施され得るか、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実施され得る。本出願の実施形態では、モジュール分割は一例であり、論理的な機能分割にすぎない。実際の実装時には、別の分割方法が使用されてもよい。
各機能モジュールが対応する各機能に基づく分割によって得られる場合、図8を参照すると、第1の通信装置の機能モジュール分割を行う方法が提供されており、第1の通信装置は、取得部81と、処理部82と、送信部83とを含む。
取得部81は、アンテナを介して受信された無線周波数信号を取得するように構成される。
処理部82は、少なくとも2つの部分の伝送信号を生成するために、取得部81によって取得された無線周波数信号内の少なくとも2つの部分の信号を少なくとも2つの機能分離方法で処理し、無線周波数信号内の各部分の信号が1つの機能分離方法で処理され、無線周波数信号内の異なる部分の信号が異なる機能分離方法で処理され、機能分離方法が、無線周波数信号内の各部分の信号が処理されるときの第1の通信装置および第2の通信装置上での機能分離を決定するために使用される、ように構成される。
送信部83は、処理部82によって生成された少なくとも2つの部分の伝送信号を第2の通信装置に送信するように構成される。
1つの例示的な解決策では、処理部82は、取得部81によって取得された無線周波数信号を、少なくとも2つの部分の信号に分割するようにさらに構成される。加えて、処理部82は、取得部81によって取得された参照信号に対して第1の処理を行うようにさらに構成され、処理部82は、第1の処理後に取得された無線周波数信号を少なくとも2つの部分の信号に分割し、第1の処理が少なくともアナログデジタル変換処理を含む、ように特に構成される。
1つの例示的な解決策では、処理部82は、少なくとも2つの部分の伝送信号のデータ量の総和が第1の通信装置と第2の通信装置との間の伝送帯域幅以下になるように、第1の通信装置と第2の通信装置との間の伝送帯域幅に基づいて無線周波数信号を少なくとも2つの部分の信号に分割するように特に構成される。
1つの例示的な解決策では、無線周波数信号は少なくとも2つのリソースブロックRBで搬送され、処理部82は、各RBで搬送されたユーザデータストリームの数を取得し、ストリーム数閾値以上の数のユーザデータストリームを有する少なくとも1つのRBで搬送された無線周波数信号を第1の部分の信号として分類し、ストリーム数閾値未満の数のユーザデータストリームを有する少なくとも1つのRBで搬送された無線周波数信号を第2の部分の信号として分類する、ように特に構成される。第1の部分の信号は第1の機能分離方法で処理され、第1の機能分離方法は、option.7−2aの分離方法を含む。第2の部分の信号は第2の機能分離方法で処理され、第2の機能分離方法は、option.7−newの分離方法を含む。
1つの例示的な解決策では、処理部82は、所定の処理後に取得された無線周波数信号を、第1の信号内のリソースブロックRB上で搬送されたユーザデータストリームのエアインターフェースの特徴、ユーザデータストリームに使用された進化したプロトコルバージョン、またはユーザデータストリームに使用された受信機のタイプのうちの任意の1つまたは複数に基づいて少なくとも2つの部分の信号に分割する、ように特に構成される。
1つの例示的な解決策では、無線周波数信号は、少なくとも2つのチャネルで搬送され、処理部82は、第1のチャネルで搬送された無線周波数信号を第1の部分の信号として分類し、第2のチャネルで搬送された無線周波数信号を第2の部分の信号として分類する、ように特に構成される。
1つの例示的な解決策では、無線周波数信号は、M人のユーザの信号およびN人のユーザの信号を含み、処理部82は、無線周波数信号内のM人のユーザの信号を第1の部分の信号として分類し、無線周波数信号内のN人のユーザの信号を第2の部分の信号として分類する、ように特に構成される。
1つの例示的な解決策では、無線周波数信号は、第1のユーザの第1の帯域幅の信号および第1のユーザの第2の帯域幅の信号を含み、処理部82は、無線周波数信号内の、第1のユーザの第1の帯域幅の信号を第1の部分の信号として分類し、無線周波数信号内の、第1のユーザの第2の帯域幅の信号を第2の部分の信号として分類する、ように特に構成される。
1つの例示的な解決策では、少なくとも2つの機能分離方法は、option.7−2aの分離方法およびoption.7−newの分離方法を含む。
当然ながら、本出願のこの実施形態で提供される第1の通信装置は、これに限定されないが、以下のモジュールを含む。例えば、第1の通信装置は、記憶部をさらに含み得る。記憶部は、第1の通信装置のプログラムコードを格納するように構成され得る。前述の方法実施形態のステップのすべての関連する内容が、対応する機能モジュールの機能の説明において引用され得る。ここでは詳細は繰り返し説明されない。
第1の通信装置が、無線リモートユニットRRU、無線リモートシステムRRS、または分散ユニットDU上のチップである場合、取得部81および処理部82は図4のプロセッサ41であってもよく、送信部83は図4の少なくとも1つの通信インターフェース42であってもよい。第1の通信装置が動作すると、第1の通信装置は、前述の実施形態のデータ伝送方法において第1の通信装置によって行われるステップを行う。
本出願の別の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納し、命令が第1の通信装置上で実行されると、第1の通信装置は、前述の実施形態のデータ伝送方法において第1の通信装置によって行われるステップを行う。
本出願の別の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品はコンピュータ実行可能命令を含み、コンピュータ実行可能命令はコンピュータ可読記憶媒体に格納され、第1の通信装置の少なくとも1つのプロセッサが、コンピュータ可読記憶媒体からコンピュータ実行可能命令を読み取ることができ、少なくとも1つのプロセッサはコンピュータ実行可能命令を実行し、よって第1の通信装置は、前述の実施形態のデータ伝送方法において第1の通信装置によって行われるステップを行う。
本出願の一実施形態は第2の通信装置を提供する。第2の通信装置は、ベースバンドユニットBBU、無線クラウドセンタRCC、集中ユニットCU、またはBBU、RCC、もしくはCUのいずれか1つに含まれるチップ、のうちのいずれか1つである。第2の通信装置は、前述のデータ伝送制御方法で第2の通信装置によって行われるステップを行うように構成される。本出願のこの実施形態で提供される第2の通信装置は、対応するステップに対応するモジュールを含み得る。
本出願の実施形態では、第2の通信装置は、前述の方法例に基づいて機能モジュールに分割され得る。例えば、各機能モジュールは、対応する各機能に基づく分割によって得られ得るか、または2つ以上の機能が、1つの処理モジュールに統合され得る。統合モジュールは、ハードウェアの形態で実施され得るか、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実施され得る。本出願の実施形態では、モジュール分割は一例であり、論理的な機能分割にすぎない。実際の実装時には、別の分割方法が使用されてもよい。
各機能モジュールが対応する各機能に基づく分割によって得られる場合、図9を参照すると、第2の通信装置の機能モジュール分割を行う方法が提供されており、第2の通信装置は、受信部91と、処理部92とを含む。
受信部91は、第1の通信装置によって送信された少なくとも2つの部分の伝送信号を受信し、少なくとも2つの部分の伝送信号が、第1の通信装置がアンテナを介して受信された無線周波数信号内の少なくとも2つの部分の信号を少なくとも2つの機能分離方法で処理した後に生成され、無線周波数信号内の各部分の信号が1つの機能分離方法で処理され、無線周波数信号内の異なる部分の信号が異なる機能分離方法で処理され、機能分離方法が、無線周波数信号内の各部分の信号が処理されるときの第1の通信装置および第2の通信装置上での機能分離を決定するために使用される、ように構成される。
処理部92は、受信部91によって受信された少なくとも2つの部分の伝送信号を少なくとも2つの機能分離方法で別々に処理し、各部分の伝送信号が1つの機能分離方法で処理され、異なる部分の伝送信号が異なる機能分離方法で処理され、機能分離方法は、伝送信号が処理されるときの第1の通信装置および第2の通信装置上での機能分離を決定するために使用される、ように構成される。
1つの例示的な解決策では、少なくとも2つの機能分離方法は、option.7−2aの分離方法およびoption.7−newの分離方法を含む。
当然ながら、本出願のこの実施形態で提供される第2の通信装置は、これに限定されないが、以下のモジュールを含む。例えば、第2の通信装置は、記憶部をさらに含み得る。記憶部は、第2の通信装置のプログラムコードを格納するように構成され得る。前述の方法実施形態のステップのすべての関連する内容が、対応する機能モジュールの機能の説明において引用され得る。ここでは詳細は繰り返し説明されない。
第2の通信装置が、ベースバンドユニットBBU、無線クラウドセンタRCC、または集中ユニットCU上のチップである場合、処理部82は図5のプロセッサ51であってもよく、受信部81は図5の少なくとも1つの通信インターフェース52であってもよい。第2の通信装置が動作すると、第2の通信装置は、前述の実施形態のデータ伝送方法において第2の通信装置によって行われるステップを行う。
本出願の別の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納し、命令が第2の通信装置上で実行されると、第2の通信装置は、前述の実施形態のデータ伝送方法において第2の通信装置によって行われるステップを行う。
本出願の別の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。コンピュータプログラム製品はコンピュータ実行可能命令を含み、コンピュータ実行可能命令はコンピュータ可読記憶媒体に格納され、第2の通信装置の少なくとも1つのプロセッサが、コンピュータ可読記憶媒体からコンピュータ実行可能命令を読み取ることができ、少なくとも1つのプロセッサはコンピュータ実行可能命令を実行し、よって第2の通信装置は、前述の実施形態のデータ伝送方法において第2の通信装置によって行われるステップを行う。
前述の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用して実施され得る。実施形態を実施するためにソフトウェアプログラムが使用される場合、実施形態は、完全に、または部分的にコンピュータプログラム製品の形態で実施され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータ上にロードされるかまたはコンピュータ上で実行されると、本出願の実施形態による手順または機能が完全に、または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、電波、もしくはマイクロ波)で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または、1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合した、サーバやデータセンタなどの、データ端末デバイスであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブsolid−state drive(SSD))などであり得る。
実施態様に関する前述の説明を読めば、当業者は、前述の機能モジュールの分割が、便利で簡潔な説明を目的とした、説明のための例とみなされることを明確に理解することができる。実際の応用時には、前述の機能は異なる機能モジュールに割り振られ、要件に基づいて実施されることができ、すなわち、装置の内部構造が上記の機能の全部または一部を実装するために異なる機能モジュールに分割される。
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示の装置および方法が他の方法で実施され得ることを理解されたい。例えば、上記の装置実施形態は一例にすぎない。例えば、モジュールまたはユニットの分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実装時には他の分割であり得る。例えば、複数のユニットもしくは構成要素が結合もしく一体化されて別の装置とされる場合もあり、または一部の特徴が無視されるか、もしくは実行されない場合もある。加えて、図示または説明された相互結合または直接結合または通信接続がいくつかのインターフェースを介して実施されてもよい。装置またはユニット間の間接結合または通信接続は、電気的、機械的、またはその他の形態で実施され得る。
別々の部分として説明されたユニットは、物理的に分離されている場合もそうでない場合もあり、ユニットとして表示された部分は、1つもしくは複数の物理的ユニットである場合もあり、一箇所に位置する場合もあり、または異なる場所に分散される場合もある。実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいてユニットの一部または全部が選択され得る。
加えて、本出願の実施形態の機能ユニットは1つの処理部に統合されてもよく、または各ユニットが物理的に独立して存在していてもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合ユニットはハードウェアの形態で実施されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実施されてもよい。
統合ユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、統合ユニットは、可読記憶媒体に格納され得る。そうした理解に基づき、本出願の技術的解決策が本質的に、または先行技術に寄与する部分が、または技術的解決策の全部もしくは一部が、ソフトウェア製品の形態で実施され得る。ソフトウェア製品は記憶媒体に格納され、デバイス(シングルチップマイクロコンピュータ、チップなどであり得る)またはプロセッサ(processor)に、本出願の実施形態に記載される方法のステップの全部または一部を行うよう命令するためのいくつかの命令を含む。記憶媒体は、プログラムコードを格納することができる、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読取り専用メモリ(read−only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの任意の媒体を含む。
以上の説明は、本出願の具体的な実施態様にすぎず、本出願の保護範囲を限定するために意図されていない。本出願で開示される技術範囲内のあらゆる変形または置換は、本出願の保護範囲内に入るものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。