JP2021525801A - 脂質修飾された核酸化合物および方法 - Google Patents

脂質修飾された核酸化合物および方法 Download PDF

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Abstract

特に、以下の構造を有する脂質修飾された核酸化合物、それらの調製、およびそれらの使用が本明細書に開示される。(I)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2018年5月30日に出願された米国仮特許出願第62/678,013号、および2019年1月17日に出願された米国仮特許出願第62/793,597号の利益を主張し、その全体が全ての目的のために本明細書に組み込まれる。
「配列表」、表、またはASCIIファイルとして提出されたコンピュータプログラムリスト付録への参照
2019年5月23日に作成されたファイル052974−502001WO_ST25.TXT(3,449バイト、マシンフォーマットIBM−PC、MS Windowsオペレーティングシステム)に記載される配列表は、参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は、生物学的に活性な核酸化合物の分野に関する。より具体的には、本開示は、脂質修飾された核酸化合物、それらの調製、およびそれらの使用に関する。
治療用核酸を細胞に送達することは、依然として困難な研究領域である。したがって、改善された核酸化合物およびそのような化合物を細胞に導入させる戦略の必要性が存在する。
特に、以下の構造を有する、化合物、または脂質修飾された核酸化合物が本明細書に提供される。
Figure 2021525801
Aは、オリゴヌクレオチド、核酸、ポリヌクレオチド、ヌクレオチドもしくはそのアナログ、またはヌクレオシドもしくはそのアナログである。実施形態では、Aは、オリゴヌクレオチドである。実施形態では、Aは、核酸である。実施形態では、Aは、ポリヌクレオチドである。実施形態では、Aは、ヌクレオチドまたはそのアナログである。実施形態では、Aは、ヌクレオシドまたはそのアナログである。
およびLは、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンである。
は、−L5A−L5B−L5C−L5D−L5E−であり、Lは、−L6A−L6B−L6C−L6D−L6E−である。L5A、L5B、L5C、L5D、L5E、L6A、L6B、L6C、L6D、およびL6Eが、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンである。
およびRが、独立して、非置換C−C25アルキルであり、式中、RおよびRのうちの少なくとも1つが、非置換C−C19アルキルであり、Rが、水素、−NH、−OH、−SH、−C(O)H、−C(O)NH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHC(O)NH、−C(O)OH、−OC(O)H、−N、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。
tは、1〜5の整数である。
実施形態では、式Iの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、A、Xおよびmは、本明細書に記載の値のいずれかを有する、化合物が本明細書で提供される。
実施形態では、式IIの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、式中、Aは、本明細書に記載の値のうちのいずれかを有する、化合物が本明細書で提供される。
実施形態では、式IIIの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、A、ZおよびZは、本明細書に記載の値のいずれかを有する、化合物が本明細書で提供される。
実施形態では、本明細書に開示され、記載される化合物を含有する細胞が本明細書で提供される。
実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドをインビトロで細胞に導入する方法であって、自由取り込み条件で、細胞と本明細書に開示され、記載される化合物とを接触させることを含む、方法が本明細書に提供される。
実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドをエクスビボで導入する方法であって、自由取り込み条件で、細胞と本明細書に開示され、記載される化合物とを接触させることを含む、方法が本明細書に提供される。
合成されたDHAコンジュゲートsiRNAの構造を示す。 合成されたDTx−01−08コンジュゲートsiRNAの構造を示す。 結合したC10〜C22飽和脂肪酸を用いて合成されたPTEN siRNAの構造を示す。 合成されたC16 LCFAコンジュゲートsiRNAの構造を示す。 3’位および5’位置の両方でLCFAコンジュゲーションを用いて合成されたPTEN siRNAの構造を示す。 末端COOH基を含有するコンジュゲートC16 LCFAを用いて合成されたPTEN siRNAの構造を示す。 合成されたDTx−01−08コンジュゲートDTxO−0038、DTxO−0033、およびDTXO−0034 siRNAの構造を示す。 1つ以上の不飽和LCFAを有するモチーフにコンジュゲートされたDTxO−0003 siRNAの構造を示す。 剛性リンカーを有するモチーフにコンジュゲートされたDTxO−0003 siRNAの構造を示す。 3つのLCFAを有するモチーフにコンジュゲートされたDTxO−0003 siRNAの構造を示す。 パッセンジャー鎖の5’末端またはガイド鎖の3’末端でDTx−01−08モチーフにコンジュゲートされたDTxO−0003 siRNAまたはDTxO−0038 siRNAの構造を示す。 DTx−01−50、DTx−01−51、DTx−01−52、DTx−01−53、DTx−01−54、またはDTx−01−55モチーフにコンジュゲートされたDTxO−0003 siRNAの構造を示す。 DTx−03−50、DTx−03−51、DTx−03−52、DTx−03−53、DTx−03−54、またはDTx−03−55モチーフにコンジュゲートされたDTxO−0003 siRNAの構造を示す。 DTx−06−50、DTx−06−51、DTx−06−52、DTx−06−53、DTx−06−54、またはDTx−06−55モチーフにコンジュゲートされたDTxO−0003 siRNAの構造を示す。 様々な濃度の化合物2、7、8、26、および1で48時間トランスフェクションした後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、7、8、26、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、7、8、26、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 化合物をHEK293細胞に48時間トランスフェクションした後の、PTEN mRNA発現に対する剛性リンカー構造を含むコンジュゲートまたは3つのLCFAを含むコンジュゲートの効果の比較を示す。 化合物をHUVEC細胞に48時間自由取り込みした後の、PTEN mRNA発現に対する剛性リンカー構造を含むコンジュゲートまたは3つのLCFAを含むコンジュゲートの効果の比較を示す。 様々な濃度の化合物2、9、および1で48時間トランスフェクションした後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、9、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 HEK293細胞に48時間トランスフェクションした後の、2つの異なるsiRNAのパッセンジャー鎖の5’末端または3’末端に接続したコンジュゲート部分を有する化合物の効果を示す。 HUVEC細胞に48時間自由取り込みした後の、2つの異なるsiRNAのパッセンジャー鎖の5’末端または3’末端に接続したコンジュゲート部分を有する化合物の効果を示す。 様々な濃度の化合物2、25、24、および1で48時間トランスフェクションした後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、25、24、および1で48時間トランスフェクションした後のNIH3T3細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、25、24、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、25、24、および1に、自由取り込み条件で細胞を96時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、25、24、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、25、24、および1に、自由取り込み条件で細胞を96時間曝露した後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、25、24、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のNIH3T3細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、25、24、および1に、自由取り込み条件で細胞を96時間曝露した後のNIH3T3細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、20、21、および23で48時間トランスフェクションした後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物1、2、20、21、および23に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 HEK293細胞へのトランスフェクション後のPTEN mRNA発現に対する飽和または不飽和脂肪酸を含有するコンジュゲートの効果の比較を示す。 HUVEC細胞への自由取り込み後のPTEN mRNA発現に対する飽和または不飽和脂肪酸を含有するコンジュゲートの効果の比較を示す。 様々な濃度の化合物2、10、11、12、および1で48時間トランスフェクションした後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、13、14、15、および1で48時間トランスフェクションした後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、10、11、12、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、13、14、15、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、16、17、18、および1で48時間トランスフェクションした後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、16、17、18、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、16、17、18、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後の分化したSH−SY5Y細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、16、17、18、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、16、17、18、および1に、自由取り込み条件で細胞を96時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、16、17、18、および1に、自由取り込み条件で細胞を96時間曝露した後の初代ラットニューロンにおける、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、16、17、18、および1に、自由取り込み条件で細胞を7日間曝露した後の初代ラットニューロンにおける、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物3および1で48時間トランスフェクションした後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したVEGFR1発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物3および1で48時間トランスフェクションした後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物5および1で48時間トランスフェクションした後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したVEGFR2発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物5および1で48時間トランスフェクションした後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTENの割合を示す。 様々な濃度の化合物4および3に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したVEGFR1 mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物6および5に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したVEGFR2 mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物29、28、27、2、および1で48時間トランスフェクションした後の分化したSH−SY5Y細胞における、PBS対照と比較したHTT mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物29、28、27、2、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後の未分化SH−SY5Y細胞における、PBS対照と比較したHTT mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物29、28、27、2、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後の分化したSH−SY5Y細胞における、PBS対照と比較したHTT mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後の分化した3T3L1脂肪細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後の線維柱帯における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2および1に、自由取り込み条件で細胞を96時間曝露した後の分化した初代ヒト骨格筋細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物1、2、7、8、および9に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後の初代ヒト肝細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 インキュベーションの7日後の初代ヒト脂肪細胞における、PBS対照と比較した、化合物1、2、7、8、および9のPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物1、2、7、8および9に、自由取り込み条件で細胞を96時間曝露した後の分化した初代ヒト骨格筋細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物1、2、7、8、および9に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後の初代ヒト星細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2および9に、自由取り込み条件で細胞を96時間曝露した後のヒトT細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な用量で、化合物2および化合物37をマウスに硝子体内注射した7日後のPTEN mRNA発現の割合を示す。 ラットにおける化合物2の硝子体内注射の7日後の定量的インサイチュハイブリダイゼーション(RNAスコープ)を示す。(ONL、外側核層;INL、内側核層;GCL、神経節細胞層;10×、10倍の倍率;40×、40倍の倍率)。 化合物2をラットに硝子体内注射した7日後のPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な用量で48時間、コンジュゲート(化合物2)および非コンジュゲート(化合物30)PTEN siRNAをHEK293細胞にトランスフェクションした後のPTEN mRNA発現の割合を示す。 化合物2および化合物33をマウスに硝子体内注射した7日後のmRNA発現の割合を示す。(一元配置ANOVA、Tukey Post−hoc、***p<0.001、****p<0.0001、N.S.、有意ではない)。 化合物2および化合物29をマウスに硝子体内注射した7日後のHTT mRNA発現の割合を示す。(一元配置ANOVA、Tukey Post−hoc、*p<0.05、****p<0.0001、N.S.、有意ではない)。 非コンジュゲートVEGFR2 siRNA(化合物31および32)を、様々な用量で48時間、BEND細胞にトランスフェクションした後のVEGFR2 mRNA発現の割合を示す。 化合物2、34および35をマウスに硝子体内注射した7日後のVEGFR2 mRNA発現の割合を示す。(一元配置ANOVA、Tukey Post−hoc、***p<0.001、****p<0.0001、N.S.、有意ではない)。 化合物2および34をラットに硝子体内注射した7日後のVEGFR2 mRNA発現の割合を示す。(一元配置ANOVA、Tukey Post−hoc、****p<0.0001、N.S.、有意ではない)。 化合物2、20、21および1をマウスに硝子体内注射した7日後のPTEN mRNA発現の割合を示す。(一元配置ANOVA、Tukey Post−hoc、***p<0.001、****p<0.0001、N.S.、有意ではない)。 化合物11、12、2、13および化合物1をマウスに硝子体内注射した7日後のPTEN mRNA発現の割合を示す。(一元配置ANOVA、Tukey Post−hoc、**p<0.01、****p<0.0001、N.S.、有意ではない)。 化合物1および2をマウスに硝子体内注射した7日後のPTEN mRNA発現の割合を示す。 C57Bl/6マウスに化合物33を皮下(SQ)または静脈内(IV)投与した7日後の肝臓におけるPTEN mRNA発現を示す。 C57Bl/6マウスに化合物33を静脈内投与した7日後の筋肉、心臓、脂肪、肺、肝臓、腎臓、および脾臓組織におけるPTEN mRNA発現を示す。 様々な濃度の化合物2、12、54、55、および1で48時間トランスフェクションした後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、13、56、57、および1で48時間トランスフェクションした後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物12、13、58、59、および1で48時間トランスフェクションした後のHEK293細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、12、54、55、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物2、13、56、57、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 様々な濃度の化合物12、13、58、59、および1に、自由取り込み条件で細胞を48時間曝露した後のHUVEC細胞における、PBS対照と比較したPTEN mRNA発現の割合を示す。 siRNAのパッセンジャー鎖の3’末端にコンジュゲートされた飽和および不飽和長鎖脂肪酸モチーフの様々な組み合わせを有する化合物72〜83の構造を示す。 siRNAのパッセンジャー鎖の3’末端にコンジュゲートされた飽和および不飽和長鎖脂肪酸モチーフの様々な組み合わせを有する化合物84〜95の構造を示す。 siRNAのパッセンジャー鎖の3’末端にコンジュゲートされた飽和および不飽和長鎖脂肪酸モチーフの様々な組み合わせを有する化合物96〜107の構造を示す。 siRNAの3’末端にコンジュゲートされた飽和および不飽和長鎖脂肪酸モチーフの様々な組み合わせを有する化合物108〜113の構造を示す。
定義
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語、科学用語、略語、化学構造、および化学式は、当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載される化学構造および式は、化学技術分野で既知の化学価の標準規則に従って構築される。本明細書で参照される全ての特許、出願、公開された出願、および他の刊行物は、別段の定めがない限り、参照によりそれらの全体が組み込まれる。別段の指示がない限り、質量分析、NMR、HPLC、タンパク質化学、生化学、組換えDNA技術、および薬理学の従来の方法が用いられる。さらに、「含む(including)」という用語、ならびに「含む(include)」、「含む(includes)」、および「含まれる」などの他の形態の使用は、限定的ではない。本明細書で使用される場合、移行句であろうと、特許請求の範囲の本文であろうと、「含む(comprise(s))」および「含む(comprising)」という用語は、非限定の意味を有すると解釈されるべきである。すなわち、この用語は、「少なくとも〜を有する」または「少なくとも〜を含む」という語句と同義に解釈されるべきである。プロセスの文脈で使用される場合、「含む(comprising)」という用語は、そのプロセスが、列挙されたステップを少なくとも含むが、追加のステップを含んでもよいことを意味する。化合物、組成物、またはデバイスとの関連で使用される場合、「含む(comprising)」という用語は、その化合物、組成物、またはデバイスが、列挙された特徴または構成要素を少なくとも含むが、追加の特徴または構成要素を含んでもよいことを意味する。
置換基が、左から右へ書き込まれたそれらの従来の化学式によって特定される場合、それらの置換基は、右から左へ構造が書き込まれた化学的に同一の置換基を等しく包含する(例えば、−CHO−は、−OCH−と等価である)。
「アルキル」という用語は、それ自体または別の置換基の一部として、別段の定めがない限り、完全飽和、一価または多価不飽和であってもよく、かつ一価、二価および多価の基を含んでいてもよい、直鎖(すなわち、非分枝鎖)もしくは分枝炭素鎖(または炭素)、またはそれらの組み合わせを意味する。アルキルは、指定された数の炭素を含み得る(例えば、C−C10は、1〜10個の炭素を意味する)。アルキルは、環化していない鎖である。飽和炭化水素基の例としては、限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、メチル、例えば、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチルなどのホモログおよび異性体が含まれる。不飽和アルキル基は、1つ以上の二重結合または三重結合を有するものである。不飽和アルキル基の例としては、限定されないが、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル、1−および3−プロピニル、3−ブチニル、ならびにより高級のホモログおよび異性体が含まれる。アルコキシは、酸素リンカー(−O−)を介して分子の残りの部分に接続したアルキルである。アルキル部分は、アルケニル部分であってもよい。アルキル部分は、アルキニル部分であってもよい。アルキル部分は、完全飽和であってもよい。アルケニルは、1つ以上の二重結合に加えて、2つ以上の二重結合および/または1つ以上の三重結合を含み得る。アルキニルは、1つ以上の三重結合に加えて、2つ以上の三重結合および/または1つ以上の二重結合を含み得る。
実施形態では、「シクロアルキル」という用語は、単環式、二環式、または多環式シクロアルキル環系を意味する。実施形態では、単環式環系は、3〜8個の炭素原子を含有する環状炭化水素基であり、そのような基は飽和または不飽和であり得るが、芳香族ではない。実施形態では、シクロアルキル基は、完全飽和である。単環式シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルが挙げられる。二環式シクロアルキル環系は、架橋単環式環または縮合二環式環である。実施形態では、架橋単環式環は、単環式環の2つの隣接しない炭素原子が、1〜3個の追加の炭素原子のアルキレン架橋(すなわち、形態(CHの架橋基、wは、1、2、または3である)によって連結される単環式シクロアルキル環を含有する。二環式環系の代表的な例としては、限定されないが、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、ビシクロ[3.2.2]ノナン、ビシクロ[3.3.1]ノナン、およびビシクロ[4.2.1]ノナンが挙げられる。実施形態では、縮合二環式シクロアルキル環系は、フェニル、単環式シクロアルキル、単環式シクロアルケニル、単環式ヘテロシクリル、または単環式ヘテロアリールのいずれかに縮合した単環式シクロアルキル環を含有する。実施形態では、架橋または縮合二環式シクロアルキルは、単環式シクロアルキル環の中に含まれる任意の炭素原子を介して、親分子部分に接続する。実施形態では、シクロアルキル基は、独立してオキソまたはチアである1つまたは2つの基で任意選択的に置換される。実施形態では、縮合二環式シクロアルキルは、フェニル環、5もしくは6員環単環式シクロアルキル、5もしくは6員環単環式シクロアルケニル、5もしくは6員環単環式ヘテロシクリル、または5もしくは6員環単環式ヘテロアリールのいずれかに縮合した5もしくは6員環単環式シクロアルキル環であり、縮合二環式シクロアルキルは、独立してオキソまたはチアである1つまたは2つの基で任意選択的に置換される。実施形態では、多環式シクロアルキル環系は、(i)二環式アリール、二環式ヘテロアリール、二環式シクロアルキル、二環式シクロアルケニル、および二環式ヘテロシクリルからなる群から選択される1つの環系、または(ii)フェニル、二環式アリール、単環式もしくは二環式ヘテロアリール、単環式もしくは二環式シクロアルキル、単環式もしくは二環式シクロアルケニル、および単環式もしくは二環式ヘテロシクリルからなる群から独立して選択される他の2つの環系のいずれかに縮合した単環式シクロアルキル環(基環)である。実施形態では、多環式シクロアルキルは、基環の中に含まれる任意の炭素原子を介して、親分子部分に接続する。実施形態では、多環式シクロアルキル環系は、(i)二環式アリール、二環式ヘテロアリール、二環式シクロアルキル、二環式シクロアルケニル、および二環式ヘテロシクリルからなる群から選択される1つの環系、または(ii)フェニル、単環式ヘテロアリール、単環式シクロアルキル、単環式シクロアルケニル、および単環式ヘテロシクリルからなる群から独立して選択される他の2つの環系のいずれかに縮合した単環式シクロアルキル環(基環)である。多環式シクロアルキル基の例としては、限定されないが、テトラデカヒドロフェナントレニル、ペルヒドロフェノチアジン−1−イル、およびペルヒドロフェノキサジン−1−イルが挙げられる。
実施形態では、シクロアルキルは、シクロアルケニルである。「シクロアルケニル」という用語は、その明らかな通常の意味に従って使用される。実施形態では、シクロアルケニルは、単環式、二環式、または多環式シクロアルケニル環系である。実施形態では、単環式シクロアルケニル環系は、3〜8個の炭素原子を含有する環状炭化水素基であり、そのような基は不飽和である(すなわち、少なくとも1つの環状炭素炭素二重結合を含む)が、芳香族ではない。単環式シクロアルケニル環系の例としては、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルが挙げられる。実施形態では、二環式シクロアルケニル環は、架橋単環式環または縮合二環式環である。実施形態では、架橋単環式環は、単環式環の2つの隣接しない炭素原子が、1〜3個の追加の炭素原子のアルキレン架橋(すなわち、形態(CHの架橋基、wは、1、2、または3である)によって連結される単環式シクロアルケニル環を含有する。二環式シクロアルケニルの代表的な例としては、限定されないが、ノルボルネニルおよびビシクロ[2.2.2]オクタ2エニルが挙げられる。実施形態では、縮合二環式シクロアルケニル環系は、フェニル、単環式シクロアルキル、単環式シクロアルケニル、単環式ヘテロシクリル、または単環式ヘテロアリールのいずれかに縮合した単環式シクロアルケニル環を含有する。実施形態では、架橋または縮合二環式シクロアルケニルは、単環式シクロアルケニル環の中に含まれる任意の炭素原子を介して、親分子部分に接続する。実施形態では、シクロアルケニル基は、独立してオキソまたはチアである1つまたは2つの基で任意選択的に置換される。実施形態では、多環式シクロアルケニル環は、(i)二環式アリール、二環式ヘテロアリール、二環式シクロアルキル、二環式シクロアルケニル、および二環式ヘテロシクリルからなる群から選択される1つの環系、または(ii)フェニル、二環式アリール、単環式もしくは二環式ヘテロアリール、単環式もしくは二環式シクロアルキル、単環式もしくは二環式シクロアルケニル、および単環式もしくは二環式ヘテロシクリルからなる群から独立して選択される他の2つの環系のいずれかに縮合した単環式シクロアルケニル環(基環)を含有する。実施形態では、多環式シクロアルケニルは、基環の中に含まれる任意の炭素原子を介して、親分子部分に接続する。実施形態では、多環式シクロアルケニル環は、(i)二環式アリール、二環式ヘテロアリール、二環式シクロアルキル、二環式シクロアルケニル、および二環式ヘテロシクリルからなる群から選択される1つの環系、または(ii)フェニル、単環式ヘテロアリール、単環式シクロアルキル、単環式シクロアルケニル、および単環式ヘテロシクリルからなる群から独立して選択される2つの環系のいずれかに縮合した単環シクロアルケニル環(基環)を含有する。
実施形態では、ヘテロシクロアルキルは、ヘテロシクリルである。本明細書で使用される「ヘテロシクリル」という用語は、単環式、二環式、または多環式複素環を意味する。ヘテロシクリル単環式複素環は、O、N、およびSからなる群から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有し、環が飽和または不飽和であるが芳香族ではない、3、4、5、6、または7員環である。3または4員環は、O、N、およびSからなる群から選択される1個のヘテロ原子を含有する。5員環は、0または1個の二重結合と、O、N、およびSからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子と、を含有していてもよい。6または7員環は、0、1または2個の二重結合と、O、N、およびSからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子と、を含有する。ヘテロシクリル単環式複素環は、ヘテロシクリル単環式複素環の中に含まれる任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して、親分子部分に接続する。ヘテロシクリル単環式複素環の代表的な例としては、限定されないが、アゼチジニル、アゼパニル、アジリジニル、ジアゼパニル、1,3ジオキサニル、1,3ジオキソラニル、1,3ジチオラニル、1,3ジチアニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリニル、イソチアゾリジニル、イソチアゾリニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピロリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、チアジアゾリニル、チアジアゾリニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、チオモルホリニル、1,1ジオキシドチオモルホリニル(チオモルホリンスルホン)、チオピラニル、およびトリチアニルが挙げられる。ヘテロシクリル二環式複素環は、フェニル、単環式シクロアルキル、単環式シクロアルケニル、単環式複素環、または単環式ヘテロアリールのいずれかに縮合した単環式複素環である。ヘテロシクリル二環式複素環は、二環式環系の単環式複素環部分の中に含まれる任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して、親分子部分に接続する。二環式ヘテロシクリルの代表的な例としては、限定されないが、2,3ジヒドロベンゾフラン2イル、2,3ジヒドロベンゾフラン3イル、インドリン1イル、インドリン2イル、インドリン3イル、2,3ジヒドロベンゾチエン2イル、デカヒドロキノリニル、デカヒドロイソキノリニル、オクタヒドロ1Hインドリル、およびオクタヒドロベンゾフラニルが挙げられる。実施形態では、ヘテロシクリル基は、独立してオキソまたはチアである1つまたは2つの基で任意選択的に置換される。特定の実施形態では、二環式ヘテロシクリルは、フェニル環、5もしくは6員環単環式シクロアルキル、5もしくは6員環単環式シクロアルケニル、5もしくは6員環単環式ヘテロシクリル、または5もしくは6員環単環式ヘテロアリールに縮合した5もしくは6員環単環式ヘテロシクリル環であり、二環式ヘテロシクリルは、独立してオキソまたはチアである1つまたは2つの基で任意選択的に置換される。多環式ヘテロシクリル環系は、(i)二環式アリール、二環式ヘテロアリール、二環式シクロアルキル、二環式シクロアルケニル、および二環式ヘテロシクリルからなる群から選択される1つの環系、または(ii)フェニル、二環式アリール、単環式もしくは二環式ヘテロアリール、単環式もしくは二環式シクロアルキル、単環式もしくは二環式シクロアルケニル、および単環式もしくは二環式ヘテロシクリルからなる群から独立して選択される他の2つの環系のいずれかに縮合した単環式ヘテロシクリル環(基環)である。多環式ヘテロシクリルは、基環の中に含まれる任意の炭素原子または窒素原子を介して、親分子部分に接続する。実施形態では、多環式ヘテロシクリル環系は、(i)二環式アリール、二環式ヘテロアリール、二環式シクロアルキル、二環式シクロアルケニル、および二環式ヘテロシクリルからなる群から選択される1つの環系、または(ii)フェニル、単環式ヘテロアリール、単環式シクロアルキル、単環式シクロアルケニル、および単環式ヘテロシクリルからなる群から独立して選択される他の2つの環系のいずれかに縮合した単環式ヘテロシクリル環(基環)である。多環式ヘテロシクリル基の例としては、限定されないが、10H−フェノチアジン−10−イル、9,10−ジヒドロアクリジン−9−イル、9,10−ジヒドロアクリジン−10−イル、10H−フェノキサジン−10−イル、10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ[b,f]アゼピン−5−イル、1,2,3,4−テトラヒドロピリド[4,3−g]イソキノリン−2−イル、12H−ベンゾ[b]フェノキサジン−12−イル、およびドデカヒドロ−1H−カルバゾール−9−イルが挙げられる。
「アルキレン」という用語は、それ自体または別の置換基の一部として、別段の定めがない限り、限定されないが、−CHCHCHCH−によって例示されるような、アルキルに由来する二価の基を意味する。典型的には、アルキル(またはアルキレン)基は、1〜24個の炭素原子を有し、10個以下の炭素原子を有するこれらの基が、本明細書で好ましい。「低級アルキル」または「低級アルキレン」は、一般に8個以下の炭素原子を有する、より短い鎖のアルキルまたはアルキレン基である。「アルケニレン」という用語は、それ自体または別の置換基の一部として、別段の定めがない限り、アルケンに由来する二価の基を意味する。
「ヘテロアルキル」という用語は、それ自体または別の用語と組み合わせて、別段の定めがない限り、少なくとも1つの炭素原子と少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含む、安定した直鎖もしくは分枝鎖、またはそれらの組み合わせを意味し、窒素および硫黄原子は、任意選択的に酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子は、任意選択的に四級化されていてもよい。ヘテロ原子(複数可)(例えば、O、N、S、Si、またはP)は、ヘテロアルキル基の任意の内部位置、またはアルキル基が分子の残りの部分に接続する位置に配置され得る。ヘテロアルキルは、環化していない鎖である。例としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない。−CH−CH−O−CH、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−CH−S−CH−CH、−CH−CH、−S(O)−CH、−CH−CH−S(O)−CH、−CH=CH−O−CH、−Si(CH、−CH−CH=N−OCH、−CH=CH−N(CH)−CH、−O−CH、−O−CH−CH、および−CN。最大2つまたは3つのヘテロ原子は、連続していてもよく、例えば、−CH−NH−OCHおよび−CH−O−Si(CHなどであってもよい。ヘテロアルキル部分は、1個のヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含み得る。ヘテロアルキル部分は、2個の任意選択的な異なるヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含み得る。ヘテロアルキル部分は、3個の任意選択的な異なるヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含み得る。ヘテロアルキル部分は、4個の任意選択的な異なるヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含み得る。ヘテロアルキル部分は、5個の任意選択的な異なるヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含み得る。ヘテロアルキル部分は、最大8個の任意選択的な異なるヘテロ原子(例えば、O、N、S、Si、またはP)を含み得る。「ヘテロアルケニル」という用語は、それ自体または別の用語と組み合わせて、別段の定めがない限り、少なくとも1つの二重結合を含むヘテロアルキルを意味する。ヘテロアルケニルは、任意選択的に、1つ以上の二重結合に加えて、2つ以上の二重結合および/または1つ以上の三重結合を含み得る。「ヘテロアルキニル」という用語は、それ自体または別の用語と組み合わせて、別段の定めがない限り、少なくとも1つの三重結合を含むヘテロアルキルを意味する。ヘテロアルキニルは、任意選択的に、1つ以上の三重結合に加えて、2つ以上の三重結合および/または1つ以上の二重結合を含み得る。
同様に、「ヘテロアルキレン」という用語は、それ自体または別の置換基の一部として、別段の定めがない限り、限定されないが、−CH−CH−S−CH−CH−および−CH−S−CH−CH−NH−CH−によって例示されるような、ヘテロアルキルに由来する二価の基を意味する。ヘテロアルキレン基については、ヘテロ原子は、鎖末端のいずれかまたは両方を占めていてもよい(例えば、アルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノなど)。さらに、アルキレンおよびヘテロアルキレン連結基については、連結基の式が記述される方向によって、連結基の向きが示唆されるわけではない。例えば、式−C(O)R’は、−C(O)R’−および−R’C(O)−の両方を表す。上述のように、ヘテロアルキル基としては、本明細書で使用される場合、ヘテロ原子を介して分子の残りの部分に接続する基、例えば、−C(O)R’、−C(O)NR’、−NR’R”、−OR’、−SR’、および/または−SOR’が挙げられる。「ヘテロアルキル」が示され、その後に、特定のヘテロアルキル基(例えば、−NR’R”など)が示される場合、ヘテロアルキルという用語と−NR’R”は、冗長ではなく、または互いに排他的ではないことが理解されるであろう。むしろ、特定のヘテロアルキル基が、明確さを付け加えるために示される。したがって、「ヘテロアルキル」という用語は、本明細書では、−NR’R”などの特定のヘテロアルキル基を除外すると解釈されるべきではない。
「シクロアルキル」および「ヘテロシクロアルキル」という用語は、それ自体または別の用語と組み合わせて、別段の定めがない限り、それぞれ「アルキル」および「ヘテロアルキル」の環状の態様を意味する。シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、芳香族ではない。加えて、ヘテロシクロアルキルについて、ヘテロ原子は、複素環が分子の残りの部分に接続する位置を占めることができる。シクロアルキルの例としては、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、シクロヘプチルなどが挙げられる。ヘテロシクロアルキルの例としては、限定されないが、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニルなどが挙げられる。「シクロアルキレン」および「ヘテロシクロアルキレン」は、単独で、または別の置換基の一部として、それぞれ、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルに由来する二価の基を意味する。
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、それ自体または別の置換基の一部として、別段の定めがない限り、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素原子を意味する。加えて、「ハロアルキル」などの用語は、モノハロアルキルおよびポリハロアルキルを含むことを意図する。例えば、「ハロ(C−C)アルキル」という用語は、限定されないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、3−ブロモプロピルなどを含む。
「アシル」という用語は、別段の定めがない限り、−C(O)Rを意味し、式中、Rは、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。
「アリール」という用語は、別段の定めがない限り、多不飽和芳香族炭化水素置換基を意味し、単一の環、または一緒に縮合される(すなわち、縮合環アリール)または共有結合される複数の環(例えば、1〜3個の環)であってもよい。縮合環アリールは、一緒に縮合される複数の環を指し、縮合環のうちの少なくとも1つは、アリール環である。「ヘテロアリール」という用語は、N、O、またはSなどの少なくとも1つのヘテロ原子を含有するアリール基(または環)を指し、窒素および硫黄原子は、任意選択的に酸化され、窒素原子(複数可)は、任意選択的に四級化される。したがって、「ヘテロアリール」という用語は、縮合環ヘテロアリール基(すなわち、縮合環のうちの少なくとも1つが複素芳香族環である、一緒に縮合された複数の環)を含む。5,6−縮合環ヘテロアリーレンは、一緒に縮合された2つの環を指し、一方の環は5員を有し、他方の環は6員を有し、少なくとも1つの環はヘテロアリール環である。同様に、6,6−縮合環ヘテロアリーレンは、一緒に縮合された2つの環を指し、一方の環は6員を有し、他方の環は6員を有し、少なくとも1つの環はヘテロアリール環である。6,5−縮合環ヘテロアリーレンは、一緒に縮合された2つの環を指し、一方の環は6員を有し、他方の環は5員を有し、少なくとも1つの環はヘテロアリール環である。ヘテロアリール基は、炭素またはヘテロ原子を介して分子の残りに接続することができる。アリールおよびヘテロアリール基の非限定的な例としては、フェニル、ナフチル、ピローリル、ピラゾリル、ピリダジニル、トリアジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ピラジニル、プリニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル、ピリジル、ピリミジル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾイル、ベンジイミダゾリル、ベンゾフラン、イソベンゾフラニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾチオフェニル、イソキノリル、キノキサリニル、キノリル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ビフェニル、1−ピローリル、2−ピローリル、3−ピローリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−フェニル−4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソキサゾリル、4−イソキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ベンゾチアゾリル、プリニル、2−ベンズイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリル、および6−キノリルが挙げられる。上述のアリールおよびヘテロアリール環系の各々の置換基は、以下に記載される許容される置換基の群から選択される。「アリーレン」および「ヘテロアリーレン」は、単独で、または別の置換基の一部として、それぞれ、アリールおよびヘテロアリールに由来する二価の基を意味する。ヘテロアリール基置換基は、環ヘテロ原子窒素に結合された−O−であってもよい。
スピロ環式環は、隣接する環が単一原子を通して接続する2つ以上の環である。スピロ環式環の中の個々の環は、同一であってもよく、異なっていてもよい。スピロ環式環の中の個々の環は、置換または非置換であってもよく、一組のスピロ環内の他の個々の環とは異なる置換基を有していてもよい。スピロ環式環の中の個々の環のための可能な置換基は、スピロ環式環の一部ではない場合、同じ環についての可能な置換基である(例えば、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環についての置換基)。スピロ環式環は、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、または置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレンであってもよく、スピロ環式環基の中の個々の環は、1種類の全ての環を有するもの(例えば、全ての環が、置換ヘテロシクロアルキレンであり、各環は、同じかまたは異なる置換ヘテロシクロアルキレンであってもよい)を含め、直前のリストのいずれかであり得る。スピロ環式環系を指す場合、複素環式スピロ環式環は、少なくとも1つの環が複素環式環であり、各環が異なる環であり得るスピロ環式環を意味する。スピロ環式環系を指す場合、置換スピロ環式環は、少なくとも1つの環が置換されており、各環が任意選択的に異なっていてもよいことを意味する。
記号
Figure 2021525801
は、分子または化学式の残りへの化学部分の接続点を示す。
「オキソ」という用語は、本明細書で使用される場合、炭素原子に二重結合される酸素を意味する。
アルキレン部分(本明細書ではアルキレンリンカーとも呼ばれる)に共有結合したアリーレン部分としての「アルキルアリーレン」という用語。実施形態では、アルキルアリーレン基は、下式
Figure 2021525801
を有する。
アルキルアリーレン部分は、アルキレン部分またはアリーレンリンカー(例えば、炭素2、3、4、または6)上で(例えば、置換基で)、ハロゲン、オキソ、−N、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CN、−CHO、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SOCH−SOH、−OSOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、置換もしくは非置換C−Cアルキル、または置換もしくは非置換2〜5員環ヘテロアルキル)で置換されていてもよい。実施形態では、アルキルアリーレンは、非置換である。
上の用語(例えば、「アルキル」、「ヘテロアルキル」、「シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、および「ヘテロアリール」)はそれぞれ、示される基の置換形態および非置換形態の両方を含む。各種類の基の好ましい置換基を以下に提供する。
アルキルおよびヘテロアルキル基の置換基(アルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、およびヘテロシクロアルケニルとよく称される基を含む)は、限定されないが、ゼロから(2m’+1)の範囲の数での−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’R”、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R”R”’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−CONR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR’−C(O)NR”R”’、−NR”C(O)R’、−NR−C(NR’R”R”’)=NR””、−NR−C(NR’R”)=NR”’、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−NRSOR’、−NR’NR”R”’、−ONR’R”、−NR’C(O)NR”NR”’R””、−CN、−NO、−NR’SO2R”、−NR’C(O)R”、−NR’C(O)−OR”、−NR’OR”、から選択される様々な基のうちの1つ以上であってもよく、m’は、このような基の中の炭素原子の合計数である。R、R’、R”、R”’、およびR””は、それぞれ好ましくは独立して、水素、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール(例えば、1〜3個のハロゲンで置換されたアリール)、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アルキル、アルコキシ、またはチオアルコキシ基、またはアリールアルキル基を指す。本明細書に記載の化合物が2つ以上のR基を含む場合、例えば、R基のそれぞれは、これらの基の2つ以上が存在するときに、それぞれがR’、R”、R”’、およびR””基であるように独立して選択される。R’およびR”が同じ窒素原子に接続する場合、それらは、窒素原子と組み合わせることで、4、5、6、または7員環を形成することができる。例えば、−NR’R”には、限定されないが、1−ピロリジニルおよび4−モルホリニルが含まれる。置換基の上述の考察から、「アルキル」という用語は、ハロアルキル(例えば、−CFおよび−CHCF)およびアシル(例えば、−C(O)CH、−C(O)CF、−C(O)CHOCHなど)などの水素基以外の基に結合した炭素原子を含む基を含むことを意味することを当業者は理解するであろう。
アルキル基について記載される置換基と同様に、アリール基およびヘテロアリール基の置換基は様々であり、例えば、ゼロから芳香族環系上の空いた価数の合計数の範囲の数での−OR’、−NR’R”、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R”R”’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−CONR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR’−C(O)NR”R”’、−NR”C(O)R’、−NR−C(NR’R”R”’)=NR”“、−NR−C(NR’R”)=NR”’、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−NRSOR’、−NR’NR”R”’、−ONR’R”、−NR’C(O)NR”NR”’R””、−CN、−NO、−R’、−N、−CH(Ph)、フルオロ(C−C)アルコキシ、フルオロ(C−C)アルキル、−NR’SOR”、−NR’C(O)R”、−NR’C(O)−OR”、−NR’OR”から選択され、式中、R’、R”、R”’、およびR””は、好ましくは、独立して、水素、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、および置換もしくは非置換ヘテロアリールから選択される。本明細書に記載の化合物が2つ以上のR基を含む場合、例えば、R基のそれぞれは、これらの基の2つ以上が存在するときに、それぞれがR’、R”、R”’、およびR””基であるように独立して選択される。
環(例えば、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキレン、ヘテロシクロアルキレン、アリーレン、またはヘテロアリーレン)の置換基は、環の特定の原子上にはなく、環上の置換基として示され得る(一般に、浮遊(floating substituent)と称される)。そのような場合、置換基は、環原子のいずれかに接続していてもよく(化学価の規則に従う)、縮合環またはスピロ環式環の場合、縮合環またはスピロ環式環の1つの環員と関連付けられているように示される置換基(単一の環上の浮動置換基)は、縮合環またはスピロ環式環のいずれか上の置換基(複数の環上の浮動置換基)であってもよい。置換基が特定の原子ではなく環に接続し(浮動置換基)、置換基の添字が1より大きい整数である場合、複数の置換基は、同じ原子上、同じ環上、異なる原子上、異なる縮合環上、異なるスピロ環式環上にあってもよく、各置換基は、任意選択的に異なっていてもよい。分子の残りへの環の接続点が、単一原子に限定されない場合(浮動置換基)、接続点は、環の任意の原子であってもよく、縮合環またはスピロ環式環の場合には、化学価の規則に従いつつ、縮合環またはスピロ環式環のいずれかの任意の原子であってもよい。環、縮合環、またはスピロ環式環が1つ以上の環ヘテロ原子を含有し、環、縮合環、またはスピロ環が1つ以上の浮動置換基を有して示される(分子の残りへの接続点を含むがこれらに限定されない)場合、浮動置換基は、ヘテロ原子に結合していてもよい。環ヘテロ原子が、浮遊置換基を有する式の構造中の1つ以上の水素に結合して示されている場合(例えば、環原子に対する2つの結合と水素に対する第3の結合を有する環窒素)、ヘテロ原子が浮遊置換基に結合しているときは、置換基は、化学価の規則に従いつつ、水素を置き換えることが理解されるだろう。
任意選択的に、2つ以上の置換基を連結して、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキル基を形成し得る。かかるいわゆる環形成置換基は、典型的には、必ずしもそうではないが、環状基本構造に結合していることがわかっている。一実施形態では、環形成置換基は、基本構造の隣接する構成部分に接続する。例えば、環状基本構造の隣接する構成部分に接続する2つの環形成置換基は、縮合環構造を生成する。別の実施形態では、環形成置換基は、基本構造の単一構成部分に接続する。例えば、環状基本構造の単一構成部分に接続した2つの環形成置換基は、スピロ環構造を生成する。さらに別の実施形態では、環形成置換基は、基本構造の隣接していない構成部分に接続する。
アリールまたはヘテロアリール環の隣接原子上の置換基のうちの2つは、任意選択的に、式−T−C(O)−(CRR’)−U−の環を形成してもよく、式中、TおよびUは、独立して、−NR−、−O−、−CRR’−、または単結合であり、qは、0〜3の整数である。あるいは、アリールまたはヘテロアリール環の隣接原子上の置換基のうちの2つは、任意選択的に、式−A−(CH−Bの置換基で置き換えられてもよく、式中、AおよびBは、独立して、−CRR’−、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR’−、または単結合であり、rは、1〜4の整数である。そのように形成された新しい環の単結合のうちの1つは、任意選択的に、二重結合に置き換えられてもよい。あるいは、アリールまたはヘテロアリール環の隣接原子上の置換基のうちの2つは、任意選択的に、式−(CRR’)−X’−(C”R”R”’)−の置換基で置き換えられてもよく、式中、sおよびdは、独立して、0〜3の整数であり、X’は、−O−、−NR’−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、または−S(O)NR’−である。置換基R、R’、R”およびR”’は、好ましくは、独立して、水素、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキル、置換または非置換シクロアルキル、置換または非置換ヘテロシクロアルキル、置換または非置換アリール、および置換または非置換ヘテロアリールから選択される。
本明細書で使用される場合、「ヘテロ原子」または「環ヘテロ原子」という用語は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、リン(P)、およびケイ素(Si)を含むことが意図される。
本明細書で使用される「置換基」とは、以下の部分から選択される基を意味する。
(A)オキソ、ハロゲン、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CHF、−CHCl、−CHBr、−CHI、−CHF、−CHCl、−CHBr、−CHI、−CN、−N、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SCH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCF、−OCCl、−OCBr、−OCI、−OCHF、−OCHCl、−OCHBr、−OCHI、−OCHF、−OCHCl、−OCHBr、−OCHI、非置換アルキル(例えば、C−Cアルキル、C−Cアルキル、もしくはC−Cアルキル)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員環ヘテロアルキル、2〜6員環ヘテロアルキル、もしくは2〜4員環ヘテロアルキル)、非置換シクロアルキル(例えば、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル、もしくはC−Cシクロアルキル)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員環ヘテロシクロアルキル、3〜6員環ヘテロシクロアルキル、もしくは5〜6員環ヘテロシクロアルキル)、非置換アリール(例えば、C−C10アリール、C10アリール、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員環ヘテロアリール、5〜9員環ヘテロアリール、もしくは5〜6員環ヘテロアリール)、および
(B)以下から選択される少なくとも1つの置換基で置換された、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、
(i)オキソ、ハロゲン、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CHF、−CHCl、−CHBr、−CHI、−CHF、−CHCl、−CHBr、−CHI、−CN、−N、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SCH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCF、−OCCl、−OCBr、−OCI、−OCHF、−OCHCl、−OCHBr、−OCHI、−OCHF、−OCHCl、−OCHBr、−OCHI、非置換アルキル(例えば、C−Cアルキル、C−Cアルキル、もしくはC−Cアルキル)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員環ヘテロアルキル、2〜6員環ヘテロアルキル、もしくは2〜4員環ヘテロアルキル)、非置換シクロアルキル(例えば、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル、もしくはC−Cシクロアルキル)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員環ヘテロシクロアルキル、3〜6員環ヘテロシクロアルキル、もしくは5〜6員環ヘテロシクロアルキル)、非置換アリール(例えば、C−C10アリール、C10アリール、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員環ヘテロアリール、5〜9員環ヘテロアリール、もしくは5〜6員環ヘテロアリール)、および
(ii以下から選択される少なくとも1つの置換基で置換された、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、
(a)オキソ、ハロゲン、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CHF、−CHCl、−CHBr、−CHI、−CHF、−CHCl、−CHBr、−CHI、−CN、−N、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SCH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCF、−OCCl、−OCBr、−OCI、−OCHF、−OCHCl、−OCHBr、−OCHI、−OCHF、−OCHCl、−OCHBr、−OCHI、非置換アルキル(例えば、C−Cアルキル、C−Cアルキル、もしくはC−Cアルキル)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員環ヘテロアルキル、2〜6員環ヘテロアルキル、もしくは2〜4員環ヘテロアルキル)、非置換シクロアルキル(例えば、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル、もしくはC−Cシクロアルキル)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員環ヘテロシクロアルキル、3〜6員環ヘテロシクロアルキル、もしくは5〜6員環ヘテロシクロアルキル)、非置換アリール(例えば、C−C10アリール、C10アリール、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員環ヘテロアリール、5〜9員環ヘテロアリール、もしくは5〜6員環ヘテロアリール)、および
(b)オキソ、ハロゲン、−CF、−CCl、−CBr、−CI、−CHF、−CHCl、−CHBr、−CHI、−CHF、−CHCl、−CHBr、−CHI、−CN、−N、−OH、−NH、−COOH、−CONH、−NO、−SH、−SCH、−SOH、−SOH、−SONH、−NHNH、−ONH、−NHC(O)NHNH、−NHC(O)NH、−NHSOH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHOH、−OCF、−OCCl、−OCBr、−OCI、−OCHF、−OCHCl、−OCHBr、−OCHI、−OCHF、−OCHCl、−OCHBr、−OCHI、非置換アルキル(例えば、C−Cアルキル、C−Cアルキル、もしくはC−Cアルキル)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜8員環ヘテロアルキル、2〜6員環ヘテロアルキル、もしくは2〜4員環ヘテロアルキル)、非置換シクロアルキル(例えば、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキル、もしくはC−Cシクロアルキル)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜8員環ヘテロシクロアルキル、3〜6員環ヘテロシクロアルキル、もしくは5〜6員環ヘテロシクロアルキル)、非置換アリール(例えば、C−C10アリール、C10アリール、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜10員環ヘテロアリール、5〜9員環ヘテロアリール、もしくは5〜6員環ヘテロアリール)から選択される少なくとも1つの置換基で置換された、アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール。
「サイズが限定された置換基(size−limited substituent)」または「サイズが限定された置換基(size−limited substituent group)」は、本明細書で使用される場合、「置換基」について上に記載した全ての置換基から選択される基を意味し、各置換もしくは非置換アルキルは、置換もしくは非置換C−C20アルキルであり、各置換もしくは非置換ヘテロアルキルは、置換もしくは非置換2〜20員環ヘテロアルキルであり、各置換もしくは非置換シクロアルキルは、置換もしくは非置換C−Cシクロアルキルであり、各置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルは、置換もしくは非置換3〜8員環ヘテロシクロアルキルであり、各置換もしくは非置換アリールは、置換もしくは非置換C−C10アリールであり、各置換もしくは非置換ヘテロアリールは、置換もしくは非置換5〜10員環ヘテロアリールである。
「低級置換基(lower substituent)」または「低級置換基(lower substituent group)」は、本明細書で使用される場合、「置換基」について上に記載した全ての置換基から選択される基を意味し、各置換もしくは非置換アルキルは、置換もしくは非置換C−Cアルキルであり、各置換もしくは非置換ヘテロアルキルは、置換もしくは非置換2〜8員環ヘテロアルキルであり、各置換もしくは非置換シクロアルキルは、置換もしくは非置換C−Cシクロアルキルであり、各置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルは、置換もしくは非置換3〜7員環ヘテロシクロアルキルであり、各置換もしくは非置換アリールは、置換もしくは非置換C−C10アリールであり、各置換もしくは非置換ヘテロアリールは、置換もしくは非置換5〜9員環ヘテロアリールである。
実施形態では、置換もしくは非置換部分(例えば、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、および/または置換もしくは非置換ヘテロアリーレン)は、非置換である(例えば、それぞれ、非置換アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換シクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルキル、非置換アリール、非置換ヘテロアリール、非置換アルキレン、非置換ヘテロアルキレン、非置換シクロアルキレン、非置換ヘテロシクロアルキレン、非置換アリーレン、および/または非置換ヘテロアリーレンである)。実施形態では、置換もしくは非置換部分(例えば、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、および/または置換もしくは非置換ヘテロアリーレン)は、置換されている(例えば、それぞれ、置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレンである)。
実施形態では、置換部分(例えば、置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレン)は、少なくとも1つの置換基で置換され、置換部分が複数の置換基で置換される場合、各置換基は、任意選択的に異なっていてもよい。実施形態では、置換部分が複数の置換基で置換される場合、各置換基は、異なっている。
実施形態では、置換部分(例えば、置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレン)は、少なくとも1つのサイズが限定された置換基で置換され、置換部分が複数のサイズが限定された置換基で置換される場合、各サイズが限定された置換基は、任意選択的に異なっていてもよい。実施形態では、置換部分が複数のサイズが限定された置換基で置換される場合、各サイズが限定された置換基は、異なっている。
実施形態では、置換部分(例えば、置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレン)は、少なくとも1つの低級置換基で置換され、置換部分が複数の低級置換基で置換される場合、各低級置換基は、任意選択的に異なっていてもよい。実施形態では、置換部分が複数の低級置換基で置換される場合、各低級置換基は、異なっている。
実施形態では、置換部分(例えば、置換アルキル、置換ヘテロアルキル、置換シクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、置換アリール、置換ヘテロアリール、置換アルキレン、置換ヘテロアルキレン、置換シクロアルキレン、置換ヘテロシクロアルキレン、置換アリーレン、および/または置換ヘテロアリーレン)は、少なくとも1つの置換基、サイズが限定された置換基、または低級置換基で置換され、置換部分が、置換基、サイズが限定された置換基、および低級置換基から選択される複数の置換基で置換される場合、各置換基、サイズが限定された置換基、および/または低級置換基は、任意選択的に異なっていてもよい。実施形態では、置換部分が、置換基、サイズが限定された置換基、および低級置換基から選択される複数の置換基で置換される場合、各置換基、サイズが限定された置換基、および/または低級置換基は、異なっている。
本明細書の化合物の実施形態では、各置換もしくは非置換アルキルは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換C−C20アルキルであってもよく、各置換もしくは非置換ヘテロアルキルは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換2〜20員環ヘテロアルキルであり、各置換もしくは非置換シクロアルキルは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換C−Cシクロアルキルであり、各置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換3〜8員環ヘテロシクロアルキルであり、各もしくは非置換アリールは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換C−C10アリールであり、ならびに/あるいは各置換もしくは非置換ヘテロアリールは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換5〜10員環ヘテロアリールである。本明細書の実施形態では、各置換もしくは非置換アルキレンは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換C−C20アルキレンであり、各置換もしくは非置換ヘテロアルキレンは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換2〜20員環ヘテロアルキレンであり、各置換もしくは非置換シクロアルキレンは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換C−Cシクロアルキレンであり、各置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレンは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換3〜8員環ヘテロシクロアルキレンであり、各置換もしくは非置換アリーレンは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換C−C10アリーレンであり、ならびに/あるいは各置換もしくは非置換ヘテロアリーレンは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換5〜10員環ヘテロアリーレンである。
実施形態では、各置換もしくは非置換アルキルは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換C−Cアルキルであってもよく、各置換もしくは非置換ヘテロアルキルは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換2〜8員環ヘテロアルキルであり、各置換もしくは非置換シクロアルキルは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換C−Cシクロアルキルであり、各置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキルは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換3〜7員環ヘテロシクロアルキルであり、各置換もしくは非置換アリールは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換C−C10アリールであり、ならびに/あるいは各置換もしくは非置換ヘテロアリールは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換5〜9員環ヘテロアリールである。実施形態では、各置換もしくは非置換アルキレンは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換C−Cアルキレンであり、各置換もしくは非置換ヘテロアルキレンは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換2〜8員環ヘテロアルキレンであり、各置換もしくは非置換シクロアルキレンは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換C−Cシクロアルキレンであり、各置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレンは、置換または非置換3〜7員環ヘテロシクロアルキレンであり、各置換もしくは非置換アリーレンは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換C−C10アリーレンであり、ならびに/あるいは各置換もしくは非置換ヘテロアリーレンは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換5〜9員環ヘテロアリーレンである。実施形態では、本化合物は、以下の実施例の節、図面、または表に記載される化学種である。
本明細書に提供される特定の化合物は、非対称炭素原子(光学的またはキラル中心)または二重結合を有し、絶対立体化学の観点からアミノ酸について(R)−または(S)−または(D)−または(L)として定義され得る鏡像異性体、ラセミ体、ジアステレオマー、互変異性体、幾何異性体、立体異性体形態、ならびに個々の異性体が、本開示の範囲内に包含される。本明細書で提供する化合物は、あまりにも不安定すぎて合成および/または単離することできないことが当該技術分野で既知であるものを含まない。本明細書で提供する化合物には、ラセミ形態および光学的に純粋な形態の化合物が含まれる。光学活性(R)−および(S)−、または(D)−および(L)−異性体は、キラルシントンもしくはキラル試薬を使用して調製されてもよく、または従来の技術を使用して分割されてもよい。本明細書に記載の化合物がオレフィン結合または他の幾何学的不斉中心を含有する場合、特に明記しない限り、その化合物は、EおよびZ幾何異性体の両方を含むことが意図される。
本明細書で使用される場合、「異性体」という用語は、同じ数および種類の原子を有し、したがって同じ分子量を有するが、原子の構造配置または構成に関して異なる化合物を指す。
「互変異性体」という用語は、本明細書で使用される場合、平衡状態で存在し、1つの異性体形態から別の異性体形態に容易に変換される2つ以上の構造異性体のうちの1つを指す。
本明細書で提供される特定の化合物が、互変異性体形態で存在してもよく、化合物の全てのそのような互変異性体形態が本開示の範囲内であることは当業者には明白であろう。
本明細書に開示される化合物が、少なくとも1つのキラル中心を有する場合、それらは、個々の鏡像異性体およびジアステレオマーとして、またはラセミ体を含むそのような異性体の混合物として存在し得る。個々の異性体の分離または個々の異性体の選択的合成は、当該技術分野の実践者に周知の様々な方法の適用によって達成される。別段の指示がない限り、全てのこのような異性体およびそれらの混合物は、本明細書に開示される化合物の範囲内に含まれる。別段の定めがない限り、本明細書に示される構造は、その構造の全ての立体化学的形態、すなわち、各非対称中心の(R)および(S)配置を含むことも意図される。したがって、当業者に一般的に安定であると認識される、単一の立体化学異性体、ならびに本化合物の鏡像異性体およびジアステレオマー混合物は、本開示の範囲内である。
別段の定めがない限り、本明細書に示される構造はまた、1つ以上の同位体濃縮原子の存在という点でのみ異なる化合物を含むことを意味する。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置き換え、18Fによるフッ化物の置き換え、または13Cもしくは14C濃縮炭素による炭素の置き換えを除いて、本構造を有する化合物は、本開示の範囲内である。
本明細書で提供される化合物はまた、かかる化合物を構成する原子のうちの1つ以上において、不自然な割合の原子同位体を含有し得る。例えば、本化合物は、例えば、三重水素(H)、ヨウ素−125(125I)、または炭素−14(14C)などの放射性同位体で放射標識され得る。本明細書で提供される化合物の全ての同位体の変動は、放射性であるか否かにかかわらず、本開示内に含まれる。
本出願全体で、代替物がマーカッシュグループで記載されており、例えば、2つ以上の可能なアミノ酸を含有する各アミノ酸位置で記載されていることに留意すべきである。マーカッシュグループの各構成要素は、別個に考慮されるべきであり、それによって別の実施形態を含み、マーカッシュグループは、単一の単位として読み取られるべきではないことが、具体的に想定される。
「アナログ(analog)」または「アナログ(analogue)」は、化学および生物学におけるその明らかな一般的な意味に従って使用され、別の化合物(すなわち、いわゆる「参照化合物」)と構造的に類似しているが、例えば、1つの原子と異なる元素の原子との置き換えにおいて、または特定の官能基の存在において、または1つの官能基と別の官能基との置き換え、または参照化合物の1つ以上のキラル中心の絶対立体化学において、組成が異なる化学化合物を指す。したがって、アナログは、機能および外観において類似または同等であるが、構造または参照化合物に対する起源において類似または同等ではない化合物である。
「1つ(a)」または「1つ(an)」という用語は、本明細書で使用される場合、1つ以上を意味する。加えて、「1つ(a[n])の〜で置換される」という句は、本明細書で使用される場合、特定の基が、指定された置換基のうちのいずれかまたは全てのうちの1つ以上で置換され得ることを意味する。例えば、ある基、例えば、アルキルまたはヘテロアリール基が、「1つ(an)の非置換C−C20アルキル、または非置換2〜20員環ヘテロアルキルで置換される」場合、その基は、1つ以上の非置換C−C20アルキル、および/または1つ以上の非置換2〜20員環ヘテロアルキルを含有し得る。
ある部分がR置換基で置換される場合、その基は、「R置換される」と称されてもよい。ある部分がR置換される場合、その部分は、少なくとも1つのR置換基で置換され、各R置換基は、任意選択的に異なる。特定のR基が化学属(式(I)など)の説明に存在する場合、ローマ数字の10進数記号を使用して、その特定のR基の各外観を区別してもよい。例えば、複数のR13置換基が存在する場合、各R13置換基は、R13.1、R13.2、R13.3、R13.4などとして区別されてもよく、R13.1、R13.2、R13.3、R13.4などはそれぞれ、R13の定義の範囲内で、かつ任意選択的に異なるように定義される。「1つ(a)」または「1つ(an)」という用語は、本明細書で使用される場合、1つ以上を意味する。加えて、「1つ(a[n])の〜で置換される」という句は、本明細書で使用される場合、特定の基が、指定された置換基のうちのいずれかまたは全てのうちの1つ以上で置換され得ることを意味する。例えば、ある基、例えば、アルキルまたはヘテロアリール基が、「1つ(an)の非置換C−C20アルキル、または非置換2〜20員環ヘテロアルキルで置換される」場合、その基は、1つ以上の非置換C−C20アルキル、および/または1つ以上の非置換2〜20員環ヘテロアルキルを含有し得る。
本明細書で提供される化合物の説明は、当業者に既知の化学結合の原理によって制限される。したがって、ある基が、いくつかの置換基のうちの1つ以上によって置換され得る場合、このような置換基は、化学結合の原理を準拠し、本質的に不安定ではないか、および/または当業者には周囲条件下、例えば、水性、中性、およびいくつかの既知の生理学的条件下で不安定である可能性が高いとして知られているであろう化合物を与えるように選択される。例えば、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリールは、当業者に既知の化学結合の原理に準拠して、環ヘテロ原子を介して分子の残りの部分に接続し、それによって本質的に不安定な化合物を回避する。
「薬学的に許容される塩」という用語は、ある化合物の生物学的有効性および特性を保持しており、それらが、生物学的に、またはその他の医薬に使用するのに望ましくないものではない塩を指す。多くの場合、本明細書の化合物は、アミノ基および/またはカルボキシル基、またはこれらに類似の基の存在によって酸および/または塩基塩を形成することができる。薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸および有機酸を用いて形成され得る。塩の由来となり得る無機酸としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などが挙げられる。塩の由来となり得る有機酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などが挙げられる。薬学的に許容される塩基付加塩は、無機塩基および有機塩基を用いて形成され得る。塩の由来となり得る無機塩基としては、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムなどが挙げられ、特に好ましくは、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム、およびマグネシウム塩である。塩の由来となり得る有機塩基としては、例えば、1級、2級、および3級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、塩基性イオン交換樹脂など、具体的には、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、およびエタノールアミンなどが挙げられる。そのような塩の多くは、1987年9月11日に公開されたWO87/05297号、Johnston et al.(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるように、当該技術分野で既知である。
「接触させること」は、その明らかな通常の意味に従って使用され、少なくとも2つの異なる種(例えば、化学化合物、生体分子、または細胞)が、反応し、相互作用し、または物理的に接触するのに十分に近接することを可能にするプロセスを指す。例えば、接触させることは、化合物が、細胞が細胞表面受容体に結合するのに十分なほど近接することを可能にするプロセスを含む。
本明細書で使用される場合、「細胞と接触させること」とは、ある化合物または物質の他の組成物が、細胞と直接接触しているか、または細胞内で所望な生物学的効果を誘導するのに十分に近い状態を指す。
本明細書で使用される「自由取り込み条件」という用語は、非修飾オリゴヌクレオチドが実質的に細胞に入らない条件を指す。例えば、かかる自由取り込み条件は、トランスフェクション試薬、エレクトロポレーション技術、または細胞への化合物の侵入を促進するために使用される他の条件がほとんど存在しないか、または存在しない状態であり得る。自由取り込み条件は、脂質コンジュゲーションを欠くsiRNAが実質的に細胞に入らない条件、例えば、特定の種類の細胞の標準条件下での標準培地内でのインキュベーションであってもよい。自由取り込みのための標準培地条件の例は、0.5%〜10%、例えば1%〜5%の範囲のウシ胎児血清(FBS)であってもよい。他の例において、標準培地は、無血清である。
「活性化剤」という用語は、所与の遺伝子またはタンパク質の発現または活性を検出可能に増加させることができる化合物、組成物、または物質を指す。例えば、活性化剤は、活性化剤が存在しない状態での対照と比較して、発現または活性を10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはもっと多く増加させ得る。
本明細書で定義される場合、「阻害」、「阻害する」、「阻害すること」などの用語は、阻害剤が存在しない状態での活性または機能と比較して、活性または機能に悪影響を及ぼす(例えば、減少させる)ことを意味する。実施形態では、阻害とは、阻害剤が存在しない状態での生体分子の濃度またはレベルと比較して、タンパク質またはmRNAなどの生体分子の濃度またはレベルに悪影響を及ぼす(例えば、減少させる)ことを意味する。例えば、阻害は、細胞中のmRNA発現のレベルを減少させることを含む。実施形態では、阻害とは、特定の生体分子標的、例えば、タンパク質標的またはmRNA標的の活性の減少を指す。したがって、阻害には、刺激を少なくとも一部、部分的または完全に遮断すること、活性化を減少させる、予防する、もしくは遅延させること、またはシグナル伝達もしくは酵素活性もしくは生体分子の量を不活性化する、脱感作する、もしくは下方制御することが含まれる。実施形態では、阻害は、直接的相互作用から生じる標的生体分子の活性の減少を指す(例えば、阻害剤は標的タンパク質に結合する)。実施形態では、阻害は、間接的相互作用からの標的生体分子の活性の減少を指す(例えば、阻害剤は、標的タンパク質を活性化するタンパク質に結合し、それによって標的タンパク質の活性化を防止する)。
「阻害剤」という用語はまた、所与の遺伝子またはタンパク質の発現または活性を検出可能に減少させることができる化合物、組成物、または物質を指す。例えば、阻害剤は、阻害剤が存在しない状態での対照と比較して、発現または活性を10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはもっと多く減少させ得る。阻害剤として、例えば、合成分子またはオリゴヌクレオチドなどの生物学的分子が挙げられる。
本明細書で使用される「発現」および「遺伝子発現」という用語は、mRNA発現およびタンパク質発現を含む、タンパク質への核酸の翻訳に関与するステップを指す。発現は、核酸またはタンパク質(例えば、PCR、ELISA、サザンブロット、サザンブロッティング、ウェスタンブロッティング、フローサイトメトリー、FISH、免疫蛍光、免疫組織化学)を検出するための従来の技術を使用して検出することができる。
「有効量」は、化合物が存在しない状態と比較して、化合物が記載の目的を達成するのに十分な量である(例えば、それが投与される効果を達成する、疾患を治療する、酵素活性を減少させる、酵素活性を増加させる、シグナル伝達経路を低減する、または疾患もしくは状態の1つ以上の症状を軽減する)。「活性低下量」は、本明細書で使用される場合、アンタゴニストが存在しない状態と比較して酵素の活性を減少させるために必要とされるアンタゴニストの量を指す。「機能破壊量」は、本明細書で使用される場合、アンタゴニストが存在しない状態と比較して酵素またはタンパク質の機能を破壊するために必要とされるアンタゴニストの量を指す。
「細胞」という用語は、当業者に理解されるように、その通常の意味で本明細書で使用される。細胞は、原核生物または真核生物であり得る。原核細胞には、限定されないが、細菌が含まれる。真核細胞には、限定されないが、酵母細胞、植物細胞、およびヒト細胞を含む動物細胞が含まれる。細胞は、例えば、インタクトな膜の存在、特定の染料による染色、子孫を産生する能力、または、配偶子の場合、生存可能な子孫を産生するために第2の配偶子と組み合わせる能力を含め、当該技術分野で周知の方法によって同定することができる。実施形態では、細胞は、不死化細胞株由来であってもよい。実施形態では、細胞は、初代細胞であってもよい。実施形態では、細胞は、インビトロである。実施形態では、細胞は、インビボである。実施形態では、細胞は、エクスビボである。
本明細書で使用される「インビボ」という用語は、対象の体内で行われるプロセスを意味する。
本明細書で使用される「対象」という用語は、治療または療法のために選択されるヒトまたは非ヒト動物を意味する。実施形態では、対象は、ヒトである。
本明細書で使用される「エクスビボ」という用語は、単離された組織または細胞においてインビトロで行われるプロセスを意味し、ここで処理された組織または細胞は、初代細胞を含む。当該技術分野で既知であるように、このプロセスで使用される任意の培地は、組織または細胞を生存不可能にしないように、水性であり、非毒性であり得る。実施形態では、エクスビボプロセスは、初代細胞を使用してインビトロで行われる。
「投与」という用語は、薬剤または組成物を対象に提供することを意味し、医療専門家によって行われる投与および自己投与を含む。
「療法」という用語は、少なくとも1つの指標または疾患もしくは状態の改善のために使用される1つ以上の特定の手順の適用を意味する。実施形態では、具体的な手順は、1つ以上の薬剤の投与である。
「調節する」という用語は、当業者に理解されるように、その通常の意味で本明細書で使用され、したがって、1つ以上の特性を変更させ、または変化させる行為を指す。例えば、標的分子に対する調節因子の効果という観点で、標的分子の特性もしくは機能、または標的分子の量を増加または減少させることによって変化させるための手段を調節すること。疾患の調節因子は、標的疾患の症状、原因、または特徴を減少させる。
「核酸」、「オリゴヌクレオチド」、および「ポリヌクレオチド」という用語は、一緒に共有結合している少なくとも2つのヌクレオチドモノマーを含有する化合物を指す。この用語には、一本鎖および二本鎖核酸、核酸、オリゴヌクレオチド、およびポリヌクレオチドが含まれ、一本鎖DNA、二本鎖DNA、一本鎖RNA、二本鎖RNA、DNAおよびRNAヌクレオチドの両方を含有する一本鎖および二本鎖分子、ならびにそれらの修飾された態様を含む。オリゴヌクレオチドは、より短い長さのポリマーを指し、典型的には、約5、6、7、8、9、10、12、15、25、30、40、50、またはそれ以上のヌクレオチド長、最大約100ヌクレオチド長である。核酸およびポリヌクレオチドは、典型的には、より長い長さ、例えば、200、300、500、1000、2000、3000、5000、7000、10,000のヌクレオチドポリマーである。核酸、オリゴヌクレオチド、またはポリヌクレオチドの「残基」は、その化合物のヌクレオチドモノマーを指す。「残基」および「モノマー」は、本明細書において相互に置き換え可能に使用される。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、RNAサイレンシングに使用されてもよい。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、DNA、ロック核酸(LNA)、二環核酸(BNA)、もしくはホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)、またはこれらの修飾などを含んでいてもよい。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、1つ以上の2’−O−メトキシエチル残基、2’−O−メチル残基、および/または2’−フルオロ残基を含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホロチオエート結合を含む。
オリゴヌクレオチドの非限定的な例としては、二本鎖オリゴヌクレオチド、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチド、一本鎖オリゴヌクレオチド、修飾された一本鎖オリゴヌクレオチド、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA、マイクロRNA模倣物、ステムループ構造、一本鎖siRNA、RNaseHオリゴヌクレオチド、抗マイクロRNAオリゴヌクレオチド、立体障害オリゴヌクレオチド、CRISPRガイドRNA、およびアプタマーが挙げられる。
ポリヌクレオチドの非限定的な例としては、遺伝子、遺伝子断片、エキソン、イントロン、遺伝子間DNA(複素色素DNAを含むが、これらに限定されない)、メッセンジャーRNA(mRNA)、長鎖ノンコーディングRNA、トランスファーRNA、リボソームRNA、リボザイム、cDNA、組換えポリヌクレオチド、分枝ポリヌクレオチド、プラスミド、ベクター、配列の単離されたDNA、および配列の単離されたRNAが挙げられる。本開示の方法に有用なポリヌクレオチドとしては、天然核酸配列およびそのバリアント、人工核酸配列、またはそのような配列の組み合わせが挙げられ得る。
「ヌクレオシド」は、本明細書で使用される場合、核酸塩基および5員環糖(例えば、リボースまたはデオキシリボースのいずれか)からなるグリコシル化合物を指す。ヌクレオシドは、A、C、G、T、U、またはそのアナログなどの塩基を含んでもよい。ヌクレオシドは、塩基および/または糖において修飾されてもよい。一実施形態では、ヌクレオシドは、デオキシリボヌクレオシドである。別の実施形態では、ヌクレオシドは、リボヌクレオシドである。
「ヌクレオチド」は、本明細書で使用される場合、ヌクレオシド−5’−ポリホスフェート化合物、またはその構造アナログを指し、成長する核酸鎖(例えば、プライマー)を伸長させるために、核酸ポリメラーゼによって組み込まれてもよい(例えば、ヌクレオシド−5’−モノホスフェートまたはその誘導体として部分的に組み込まれてもよい)。ヌクレオチドは、A、C、G、T、U、またはそれらのアナログなどの塩基を含んでいてもよく、リン酸基中に2、3、4、5、6、7、8個、またはそれよりも多くのホスフェートを含んでいてもよい。ヌクレオチドは、塩基、糖、またはリン酸基のうちの1つ以上において修飾されてもよい。ヌクレオチドは、直接またはリンカーを介して接続したリガンドを有していてもよい。一実施形態では、ヌクレオチドは、デオキシリボヌクレオチドである。別の実施形態では、ヌクレオチドは、リボヌクレオチドである。
本明細書で使用される場合、「ヌクレオチドアナログ」は、DNAまたはRNAポリメラーゼによって認識され(いずれかに該当する)、DNAまたはRNAの鎖(いずれか適切な方)に組み込まれ得るリン酸基を含む、A、G、C、TまたはUのアナログ(すなわち、塩基A、G、C、TまたはUを含むヌクレオチドのアナログ)を意味するものとする。ヌクレオチドアナログの例としては、限定されないが、7−デアザ−アデニン、7−デアザ−グアニン、本明細書に示されるデオキシヌクレオチドのアナログ、切断可能なリンカーを通じてシトシンもしくはチミンの5位またはデアザ−アデニンもしくはデアザ−グアニンの7位に標識が接続するアナログ、および小さな化学部分を使用してデオキシリボースの3’位にあるOH基を保護するアナログが挙げられる。ヌクレオチドアナログおよびDNAポリメラーゼに基づくDNA配列決定はまた、米国特許第6,664,079号に記載され、これはあらゆる目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
オリゴヌクレオチド、核酸またはポリヌクレオチドの文脈における「塩基」、および本明細書で使用される「核酸塩基」という用語は、核酸(すなわち、DNAもしくはRNA、またはその誘導体)の構成要素であり得るプリンまたはピリミジン化合物またはその誘導体を指す。実施形態では、核酸塩基は、天然に存在するDNAまたはRNA塩基(例えば、塩基アナログ)の誘導体である。実施形態では、核酸塩基は、任意選択的に置換され得る、天然に存在するDNAまたはRNA塩基(例えば、塩基アナログ)の誘導体である。実施形態では、核酸塩基は、ハイブリダイゼーション塩基である。実施形態では、核酸塩基は、任意選択的に置換され得るハイブリダイゼーション塩基である。実施形態では、核酸塩基は、相補的塩基にハイブリダイズする。実施形態では、核酸塩基は、相補的核酸塩基と少なくとも1つの水素結合を形成することが可能である(例えば、チミンとのアデニン水素結合、ウラシルとのアデニン水素結合、またはシトシンとのグアニン対)。核酸塩基の非限定的な例としては、シトシンまたはその誘導体(例えば、シトシンアナログ)、グアニンまたはその誘導体(例えば、グアニンアナログ)、アデニンまたはその誘導体(例えば、アデニンアナログ)、チミンまたはその誘導体(例えば、チミンアナログ)、ウラシルまたはその誘導体(例えば、ウラシルアナログ)、ヒポキサンチンまたはその誘導体(例えば、ヒポキサンチンアナログ)、キサンチンまたはその誘導体(例えば、キサンチンアナログ)、7−メチルグアニンまたはその誘導体(例えば、7−メチルグアニンアナログ)、デアザ−アデニンまたはその誘導体(例えば、デアザ−アデニンアナログ)、デアザ−グアニンまたはその誘導体(例えば、デアザ−グアニン)、デアザ−ヒポキサンチンまたはその誘導体、5,6−ジヒドロウラシルまたはその誘導体(例えば、5,6−ジヒドロウラシルアナログ)、5−メチルシトシンまたはその誘導体(例えば、5−メチルシトシンアナログ)、または5−ヒドロキシメチルシトシンまたはその誘導体(例えば、5−ヒドロキシメチルシトシンアナログ)部分が挙げられる。実施形態では、核酸塩基は、任意選択的に置換または修飾され得る、アデニン、グアニン、ヒポキサンチン、キサンチン、テオブロミン、カフェイン、尿酸、またはイソグアニンである。実施形態では、核酸塩基は、
Figure 2021525801
であり、任意選択的に置換または修飾され得る。
オリゴヌクレオチド、核酸、およびポリヌクレオチドは、非特異的配列を含んでいてもよい。本明細書で使用される場合、「非特異的配列」という用語は、任意の他の配列に対して相補的であるか、または部分的にのみ相補的であるように設計されていない一連の残基を含有する配列を指す。例として、二本鎖オリゴヌクレオチドの2つの鎖は、二本鎖の一方または両方の末端に1つ以上の短い(例えば、2つの)ヌクレオチドオーバーハングをもたらす方法でハイブリダイゼーションされてもよい。別の例として、非特異的核酸配列は、細胞または生物と接触したときに阻害核酸として機能しない核酸残基の配列である。
本明細書で使用される「二本鎖オリゴヌクレオチド」という用語は、二本鎖構造を形成するのに十分に相補的な核酸塩基配列を有するオリゴヌクレオチドを指す。二本鎖オリゴヌクレオチドは、第1のオリゴヌクレオチドを第2の相補的オリゴヌクレオチドにアニーリングすることから形成される構造を含んでいてもよい。二本鎖オリゴヌクレオチドは、両方のオリゴヌクレオチドの長さにわたって完全に相補的であってもよい。あるいは、二本鎖オリゴヌクレオチドは、二本鎖構造の一方または両方の末端に短いヌクレオチドオーバーハングを有していてもよい。かかる二本鎖オリゴヌクレオチドとしては、siRNAおよびマイクロRNA模倣物が挙げられる。二本鎖オリゴヌクレオチドはまた、二本鎖構造を形成するのに十分な長さおよび自己相補性を有する単一のオリゴヌクレオチドを含んでもよい。かかる二本鎖オリゴヌクレオチドとしては、ステムループ構造が挙げられる。二本鎖オリゴヌクレオチドは、天然に存在する末端、糖、核酸塩基、および/またはヌクレオシド間結合に対して1つ以上の修飾を含んでいてもよい。
本明細書で使用される「修飾された二本鎖オリゴヌクレオチド」という用語は、天然に存在する末端、糖、核酸塩基、および/またはヌクレオシド間結合に対して1つ以上の修飾を含む二本鎖オリゴヌクレオチドを指す。2つの別個の相補的オリゴヌクレオチドを含む二本鎖オリゴヌクレオチドの場合、1つまたは両方の鎖が、天然に存在する末端、糖、核酸塩基、および/またはヌクレオシド間結合に対して1つ以上の修飾を含んでいてもよい。
「低分子干渉RNA」、「短い干渉RNA」、「サイレンシングRNA」および「siRNA」という用語は、本明細書で相互に置き換え可能に使用され、翻訳前にmRNAの分解を促進することによって(すなわち、RNA干渉経路を介して)特定の遺伝子の発現を妨害する二本鎖オリゴヌクレオチドの一群を指す。siRNAは、標的mRNAに相補的であり、RNA誘導サイレンシング複合体(RISC)に組み込まれるガイド鎖と、ガイド鎖に相補的であり、典型的には分解されるパッセンジャー鎖と、を含む。典型的には、siRNA分子は、約15〜50ヌクレオチド長、より典型的には20〜30塩基ヌクレオチド長、20〜25ヌクレオチド長、または24〜29ヌクレオチド長である。実施形態では、siRNAは、約18〜25ヌクレオチド長である。siRNAは、天然に存在する末端、糖、核酸塩基、および/またはヌクレオシド間結合に対して1つ以上の修飾を含んでいてもよい。
本明細書で使用される「マイクロRNA模倣物」という用語は、天然に存在するマイクロRNAの合成態様を指す。マイクロRNA模倣物は、1つ以上の標的mRNAに相補的なガイド鎖と、ガイド鎖に相補的なパッセンジャー鎖と、を含む。天然に存在するマイクロRNAにおいて、ガイド鎖は、典型的には、その標的mRNA(複数可)に部分的にのみ相補的であり、パッセンジャー鎖は、ガイド鎖に部分的にのみ相補的である。マイクロRNA模倣物は、天然に存在するマイクロRNAと100%同一性を有する核酸塩基配列を含んでもよく、または天然に存在するマイクロRNAと100%未満の同一性を有する核酸塩基配列を含んでいてもよい。例えば、マイクロRNA模倣物は、ガイド鎖に100%相補的なパッセンジャー鎖を含んでいてもよい。マイクロRNA模倣物は、天然に存在する末端、糖、核酸塩基、および/またはヌクレオシド間結合に対して1つ以上の修飾を含んでいてもよい。
本明細書で使用される「一本鎖オリゴヌクレオチド」という用語は、相補鎖にハイブリダイゼーションされないオリゴヌクレオチドを指す。一本鎖オリゴヌクレオチドは、天然に存在する末端、糖、核酸塩基、および/またはヌクレオシド間結合に対して1つ以上の修飾を含んでいてもよい。一本鎖オリゴヌクレオチドには、アンチセンスオリゴヌクレオチドが含まれる。一本鎖オリゴヌクレオチドには、明確に定義された二次構造に折り畳まれた一本鎖オリゴヌクレオチドであるアプタマーも含まれる。
本明細書で使用される「修飾された一本鎖オリゴヌクレオチド」という用語は、相補鎖にハイブリダイゼーションされず、天然に存在する末端、糖、核酸塩基、および/またはヌクレオシド間結合に対して1つ以上の修飾を含む一本鎖オリゴヌクレオチドを指す。修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドとしては、修飾されたアンチセンスオリゴヌクレオチドおよびアプタマーが挙げられる。
本明細書で言及される「アンチセンスオリゴヌクレオチド」は、特定の標的核酸の少なくとも一部に相補的であり、したがって、特定の標的核酸に選択的にハイブリダイズすることができ、さらに、標的核酸(例えばDNA由来のmRNA)の転写を低減し、標的核酸(例えばmRNA)の翻訳を低減し、転写物スプライシングを改変し、または標的核酸の内因性活性をそれ以外の方法で妨害することがさらに可能な一本鎖オリゴヌクレオチドである。典型的には、アンチセンスオリゴヌクレオチドは、15〜25塩基長である。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、天然に存在する末端、糖、核酸塩基、および/またはヌクレオシド間結合に対して1つ以上の修飾を含んでいてもよい。アンチセンスオリゴヌクレオチドには、限定されないが、抗マイクロRNAオリゴヌクレオチド(マイクロRNAに相補的なオリゴヌクレオチド)、立体障害オリゴヌクレオチド(標的RNAを分解することなく標的RNAの活性を妨げるオリゴヌクレオチド)、およびRNaseHオリゴヌクレオチド(標的RNAのRNaseH媒介性分解を誘発するように化学修飾されたオリゴヌクレオチド)が含まれる。
末端、ホスホジエステル結合、糖、または塩基のうちの1つ以上がその天然形態から改変される場合、核酸、オリゴヌクレオチド、またはポリヌクレオチドが「修飾される」(例えば、DNAまたはRNAにおける共通形態から改変され、ヌクレオチドアナログを形成するように改変される)。例えば、そのホスホジエステル結合のうちの1つ以上が、ホスホラミデート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ボラノホスホネート、またはO−メチルホスホロアミダイト結合によって置き換えられる場合、核酸が修飾される(例えば、Eckstein、Oligonucleotides and Analogues:A Practical Approach、Oxford University Press)。修飾された核酸、オリゴヌクレオチド、およびポリヌクレオチドには、陽性骨格、非イオン性骨格、および非リボース骨格を有するもの、例えば、米国特許第5,235,033号および第5,034,506号、ならびにChapters 6および7、ASC Symposium Series 580、Carbohydrate Modifications in Antisense Research、Sanghui&Cook編集に記載されるものが含まれる。修飾された核酸、オリゴヌクレオチド、およびポリヌクレオチドにはまた、残基の1つ以上が、化学的に改変されたリボース糖、例えば、2’−O−メチルリボース、2’−デオキシ−2’−フルオロ−リボース、および2’炭素と4’炭素との間で共有結合によって「ロック」されたリボースを含有する、核酸、オリゴヌクレオチド、およびポリヌクレオチドが含まれる。「二環核酸」または「BNA」残基は、構造を剛性構造に本質的に「ロック」する糖環の4’炭素に接続する、糖間の2’ヒドロキシル基間の共有結合を含む。リボースの2’ヒドロキシル基と4’炭素との間のメチレンオキシ(4’−CH−O−2’)架橋を含む二環核酸残基は、「ロック核酸」または「LNA」である。4’−CH(CH)−O−2’架橋を含む二環核酸残基は、「拘束エチル」または「cEt」残基である。「アンロック核酸」または「UNA」残基は、糖環の2’炭素と3’炭素との間の結合を欠く非環状ヌクレオシド誘導体である。さらに、修飾された核酸、オリゴヌクレオチド、およびポリヌクレオチドは、5’末端および3’末端の一方または両方で修飾されていてもよい。例えば、オリゴヌクレオチドは、末端に5’−(E)−ビニルホスホネート基を含んでいてもよい。核酸修飾は、種々の理由、例えば、生理学的環境においてこのような分子の安定性および半減期を増加させるため、または免疫刺激を防止するために行われてもよい。
実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ロック核酸(LNA)の一本鎖、またはその修飾からなっていてもよく、これらから本質的になっていてもよく、またはこれらを含んでいてもよい。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)の一本鎖、またはその修飾からなっていてもよく、これらから本質的になっていてもよく、またはこれらを含んでいてもよい。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、DNA、siRNA、mRNA、ロック核酸(LNA)、二環核酸(BNA)、またはホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)、またはこれらの修飾などの少なくとも60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%を含んでいてもよく、またはオリゴヌクレオチドは、前述の値のいずれか2つによって定義される範囲内の量のDNA、siRNA、mRNA、ロック核酸(LNA)、二環核酸(BNA)、またはホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)、またはこれらの修飾などを含んでいてもよい。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、2’−O−メトキシエチル/ホスホロチオエート(MOE)の少なくとも1%、かつ20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、または4%未満を含んでいてもよい。
「相補体」という用語は、本明細書で使用される場合、相補的ヌクレオチドまたはヌクレオチド配列と塩基対を形成することができるヌクレオチド(例えば、RNAまたはDNA)またはヌクレオチド配列を指す。本明細書に記載され、当該技術分野で一般的に知られるように、アデノシンの相補的(マッチング)ヌクレオチドはチミジンであり、グアノシンの相補的(マッチング)ヌクレオチドはシトシンである。したがって、相補体は、第2の核酸配列の対応する相補的ヌクレオチドと塩基対を形成するヌクレオチドの配列を含んでいてもよい。相補体のヌクレオチドは、第2の核酸配列のヌクレオチドと部分的または完全に一致していてもよい。相補体のヌクレオチドが第2の核酸配列の各ヌクレオチドと完全に一致する場合、相補体は、第2の核酸配列の各ヌクレオチドと塩基対を形成する。相補体のヌクレオチドが第2の核酸配列のヌクレオチドと部分的に一致する場合、相補体のヌクレオチドの一部のみが、第2の核酸配列のヌクレオチドと塩基対を形成する。相補性配列の例としては、コード配列および非コード配列が挙げられ、非コード配列は、コード配列に対して相補的なヌクレオチドを含有し、したがって、コード配列の相補体を形成する。相補性配列のさらなる例は、センス配列およびアンチセンス配列であり、センス配列は、アンチセンス配列に対して相補的なヌクレオチドを含有し、したがって、アンチセンス配列の相補体を形成する。
本明細書に記載されるように、配列の相補性は部分的であってもよく、核酸のいくつかのみが塩基対形成に従って一致するか、または完全であってもよく、全ての核酸が塩基対形成に従って一致する。したがって、互いに相補的な2つの配列は、核酸塩基対形成に関与するヌクレオチドの特定の割合を有していてもよい(すなわち、特定の領域にわたって約60%の相補性、好ましくは65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、またはより高い相補性)。
「ハイブリダイズする」とは、配列相補性のよく理解された原理に基づいて、ある一本鎖核酸(プライマーなど)を別の核酸にアニーリングすることを意味するものとする。一実施形態では、他の核酸は、一本鎖核酸である。核酸間のハイブリダイゼーションの傾向は、それらの環境の温度およびイオン強度、核酸の長さ、ならびに相補性の程度に依存する。ハイブリダイゼーションに対するこれらのパラメータの効果は、例えば、Sambrook J、Fritsch EF、Maniatis T.、Molecular cloning:a laboratory manual、Cold Spring Harbor Laboratory Press、New York(1989)に記載されている。本明細書で使用される場合、プライマー、またはDNA伸長産物のハイブリダイゼーションは、それぞれ、これらと共にホスホジエステル結合を形成することができる利用可能なヌクレオチドまたはヌクレオチドアナログとのホスホジエステル結合の作成によって伸長可能である。
特定の核酸配列はまた、「スプライスバリアント」を包含する。同様に、核酸によってコードされる特定のタンパク質は、その核酸のスプライスバリアントによってコードされる任意のタンパク質を包含する。「スプライスバリアント」は、遺伝子の代替スプライシングの生成物である。転写後、初期核酸転写物は、異なる(代替の)核酸スプライス産物が、異なるポリペプチドをコードするように、スプライシングされてもよい。スプライスバリアントの産生のための機構は様々であるが、エキソンの代替スプライシングが含まれる。リードスルー転写による同一核酸に由来する代替ポリペプチドもまた、この定義に包含される。スプライシング反応の任意の産物(スプライシング産物の組換え形態を含む)が、この定義に含まれる。カリウムチャネルスプライスバリアントの例は、Leicher,et al.、J.Biol.Chem.273(52):35095−35101(1998)に記載される。
「同一の」または「同一性」率という用語は、2つ以上の核酸配列またはポリペプチド配列に関して、以下に記載されるデフォルトパラメータを用いるBLASTまたはBLAST 2.0配列比較アルゴリズムを用いて測定される場合、または手動アラインメントおよび目視検査(例えば、NCBIウェブサイトなどを参照)によって、同じであるか、または同じであるアミノ酸残基またはヌクレオチドの特定の割合(すなわち、比較ウィンドウまたは所定の領域にわたる最大対応について比較され、アラインメントされる場合、特定の配列にわたって、少なくとも60%の同一性、または少なくとも61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または前述の値のいずれか2つによって定義される範囲内の同一性)を有する2つ以上の配列またはサブ配列を指す。この定義はまた、試験配列の相補体を指すか、または試験配列の相補体に適用され得る。この定義はまた、欠失および/または付加を有する配列、ならびに置換を有する配列も含む。以下に説明されるように、好ましいアルゴリズムは、ギャップ、挿入などを説明することができる。配列同一性率を決定する目的のためのアラインメントは、例えば、BLAST、BLAST−2、ALIGN、ALIGN−2、またはMegalign(DNASTAR)ソフトウェアなどの公的に入手可能なコンピュータソフトウェアを使用して、当業者の範囲内の様々な方法で達成することができる。比較される配列の全長にわたって最大アライメントを達成するために必要な任意のアルゴリズムを含め、アラインメントを測定するための適切なパラメータは、既知の方法によって決定することができる。
配列比較のために、典型的には、1つの配列は、試験配列が比較される参照配列として機能する。配列比較アルゴリズムを使用する場合、試験配列と参照配列がコンピュータに入力され、必要に応じてサブ配列座標が指定され、配列アルゴリズムプログラムパラメータが指定される。好ましくは、デフォルトのプログラムパラメータを使用することができる。次いで、配列比較アルゴリズムは、プログラムパラメータに基づいて、参照配列に対する試験配列の配列同一性率を計算する。
「比較ウィンドウ」は、本明細書で使用される場合、10〜600、通常は約50〜約200、より通常は約100〜約150からなる群から選択される連続位置の数のうちのいずれか1つのセグメントへの参照を含み、ここで、配列は、2つの配列が最適にアラインメントされた後に、同じ数の連続位置の参照配列と比較され得る。比較のための配列のアラインメント方法は、当該技術分野で周知である。比較のための配列の最適アラインメントは、例えば、Smith&Waterman、Adv.Appl.Math.2:482(1981)の局所ホモロジーアルゴリズムによって、Needleman&Wunsch、J.Mol.Biol.48:443(1970)のホモロジーアラインメントアルゴリズムによって、Pearson&Lipman、Proc.Nat’lAcad.Sci.USA 85:2444(1988)の類似性の検索方法によって、これらのアルゴリズムのコンピュータ実装によって(GAP、BESTFIT、FASTA、およびWisconsin Genetics Software Package、Genetics Computer Group、575 Science Dr.、マディソン、WIによるTFASTA)によって、または手動アラインメントおよび目視検査によって(例えば、Current Protocols in Molecular Biology(Ausubel et al.編集、1995補遺)を参照)行われてもよい。
化合物および方法
ある態様では、特に、以下の構造を有する、化合物、または脂質修飾されたオリゴヌクレオチド化合物である。
Figure 2021525801
Aは、オリゴヌクレオチド、核酸、ポリヌクレオチド、ヌクレオチドもしくはそのアナログ、またはヌクレオシドもしくはそのアナログである。実施形態では、Aは、オリゴヌクレオチドである。実施形態では、Aは、核酸である。実施形態では、Aは、ポリヌクレオチドである。実施形態では、Aは、ヌクレオチドまたはそのアナログである。実施形態では、Aは、ヌクレオシドまたはそのアナログである。
およびLは、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンである。
は、−L5A−L5B−L5C−L5D−L5E−であり、Lは、−L6A−L6B−L6C−L6D−L6E−である。L5A、L5B、L5C、L5D、L5E、L6A、L6B、L6C、L6D、およびL6Eが、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンである。
およびRは、独立して、非置換C−C25アルキルであり、式中、RおよびRのうちの少なくとも1つが、非置換C−C19アルキルである。実施形態では、RおよびRは、独立して、非置換C−C20アルキルであり、式中、RおよびRのうちの少なくとも1つが、非置換C−C19アルキルである。
は、水素、−NH、−OH、−SH、−C(O)H、−C(O)NH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHC(O)NH、−C(O)OH、−OC(O)H、−N、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。
tは、1〜5の整数である。
実施形態では、tは、1である。実施形態では、tは、2である。実施形態では、tは、3である。実施形態では、tは、4である。実施形態では、tは、5である。
実施形態では、Aは、二本鎖オリゴヌクレオチド、または一本鎖オリゴヌクレオチドである。実施形態では、Aは、二本鎖オリゴヌクレオチドである。実施形態では、Aは、一本鎖オリゴヌクレオチドである。実施形態では、Aは、修飾されたオリゴヌクレオチドである。実施形態では、Aは、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチド、修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドである。実施形態では、Aは、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドである。実施形態では、Aは、修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドである。
実施形態では、Aは、siRNA、マイクロRNA模倣物、ステムループ構造、一本鎖siRNA、RNaseHオリゴヌクレオチド、抗マイクロRNAオリゴヌクレオチド、立体障害オリゴヌクレオチド、CRISPRガイドRNA、またはアプタマーである。
実施形態では、1つのLは、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの3’炭素に接続している。実施形態では、1つのLは、二本鎖オリゴヌクレオチドの3’炭素に接続している。実施形態では、1つのLは、一本鎖オリゴヌクレオチドの3’炭素に接続している。実施形態では、1つのLは、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端ヌクレオチドの3’炭素に接続している。実施形態では、1つのLは、二本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端ヌクレオチドの3’炭素に接続している。実施形態では、1つのLは、一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端ヌクレオチドの3’炭素に接続している。
実施形態では、1つのLは、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの5’炭素に接続している。実施形態では、1つのLは、二本鎖オリゴヌクレオチドの5’炭素に接続している。実施形態では、1つのLは、一本鎖オリゴヌクレオチドの5’炭素に接続している。実施形態では、1つのLは、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端ヌクレオチドの5’炭素に接続している。実施形態では、1つのLは、二本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端ヌクレオチドの5’炭素に接続している。実施形態では、1つのLは、一本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端ヌクレオチドの5’炭素に接続している。
実施形態では、1つのLは、二本鎖オリゴヌクレオチドのヌクレオチドの2’炭素に接続している。実施形態では、1つのLは、一本鎖オリゴヌクレオチドのヌクレオチドの2’炭素に接続している。実施形態では、2’炭素は、内部ヌクレオチドの2’炭素である。
実施形態では、1つのLは、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの核酸塩基に接続している。実施形態では、1つのLは、二本鎖オリゴヌクレオチドの核酸塩基に接続している。実施形態では、1つのLは、一本鎖オリゴヌクレオチドの核酸塩基に接続している。
実施形態では、LおよびLは、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである。
実施形態では、Lは、独立して、結合である。実施形態では、Lは、独立して、−NH−である。実施形態では、Lは、独立して、−O−である。実施形態では、Lは、独立して、−S−である。実施形態では、Lは、独立して、−C(O)−である。実施形態では、Lは、独立して、−NHC(O)−である。実施形態では、Lは、独立して、−NHC(O)NH−である。実施形態では、Lは、独立して、−C(O)O−である。実施形態では、Lは、独立して、−OC(O)−である。実施形態では、Lは、独立して、−C(O)NH−である。実施形態では、Lは、独立して、−OPO−O−である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキレンである。
実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換エチレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換エチレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換エチレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換メチレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換メチレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換メチレンである。
実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換4〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換4〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換4〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜3員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜3員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜3員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換4〜5員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換4〜5員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換4〜5員環ヘテロアルキレンである。
実施形態では、Lは、独立して、結合である。実施形態では、Lは、独立して、−NH−である。実施形態では、Lは、独立して、−O−である。実施形態では、Lは、独立して、−S−である。実施形態では、Lは、独立して、−C(O)−である。実施形態では、Lは、独立して、−NHC(O)−である。実施形態では、Lは、独立して、−NHC(O)NH−である。実施形態では、Lは、独立して、−C(O)O−である。実施形態では、Lは、独立して、−OC(O)−である。実施形態では、Lは、独立して、−C(O)NH−である。実施形態では、Lは、独立して、−OPO−O−である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキレンである。
実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換エチレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換エチレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換エチレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換メチレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換メチレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換メチレンである。
実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換4〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換4〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換4〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜3員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜3員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜3員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換4〜5員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換4〜5員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換4〜5員環ヘテロアルキレンである。
実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、−OPO−O−である。実施形態では、Lは、独立して、−O−である。
実施形態では、Lは、独立して、置換もしくは非置換アルキレンまたは置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。
実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。
実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。
実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換オクチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換オクチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換オクチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換オクチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換オクチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換オクチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)であり、Lは、独立して、非置換オクチレンである。
実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換ヘプチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換ヘプチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換ヘプチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換ヘプチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換ヘプチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換ヘプチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)であり、Lは、独立して、非置換ヘプチレンである。
実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換ヘキシレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換ヘキシレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換ヘキシレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換ヘキシレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換ヘキシレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換ヘキシレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)であり、Lは、独立して、非置換ヘキシレンである。
実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換ペンチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換ペンチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換ペンチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換ペンチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換ペンチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換ペンチレンである。実施形態では、Lは、独立して、−L−NH−C(O)であり、Lは、独立して、非置換ペンチレンである。
実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。
実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換ヘテロアルケニレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換ヘテロアルケニレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換ヘテロアルケニレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換ヘテロアルケニレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。
実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜12員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜12員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換2〜12員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜12員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜10員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜10員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換2〜10員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜10員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜4員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜4員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換2〜4員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜4員環ヘテロアルキレンである。
実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜20員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜20員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換2〜20員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜20員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜12員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜12員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換2〜12員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜12員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜10員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜10員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換2〜10員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜10員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜8員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜8員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換2〜8員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜8員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜6員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜6員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換2〜6員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜6員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜4員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜4員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、オキソ置換2〜4員環ヘテロアルケニレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜4員環ヘテロアルケニレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−または−O−L−C(O)−NH−である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−または−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
である。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−または−OPO−O−L−C(O)−NH−である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−または−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−または−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシ(OH)置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、ヒドロキシメチル置換C−Cアルキレンである。実施形態では、−L−L−は、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。
実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの3’炭素に接続している。
実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの5’炭素に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの2’炭素に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの核酸塩基に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの3’炭素に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの5’炭素に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの2’炭素に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの核酸塩基に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの3’炭素に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの5’炭素に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの2’炭素に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの核酸塩基に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの3’炭素に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの5’炭素に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの2’炭素に接続している。実施形態では、−L−L−は、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの核酸塩基に接続している。
実施形態では、Rは、独立して、水素、−NH、−OH、−SH、−C(O)H、−C(O)NH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHC(O)NH、−C(O)OH、−OC(O)H、−N、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールである。実施形態では、Rは、独立して、水素である。実施形態では、Rは、独立して、−NHである。実施形態では、Rは、独立して、−OHである。実施形態では、Rは、独立して、−SHである。実施形態では、Rは、独立して、−C(O)Hである。実施形態では、Rは、独立して、−C(O)NHである。実施形態では、Rは、独立して、−NHC(O)Hである。実施形態では、Rは、独立して、−NHC(O)OHである。実施形態では、Rは、独立して、−NHC(O)NHである。実施形態では、Rは、独立して、−C(O)OHである。実施形態では、Rは、独立して、−OC(O)Hである。実施形態では、Rは、独立して、−Nである。
実施形態では、Rは、独立して、置換または非置換アルキル(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、独立して、置換または非置換C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、独立して、置換C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、独立して、非置換C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、独立して、置換または非置換C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、独立して、置換C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、独立して、非置換C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、独立して、置換または非置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、独立して、置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、独立して、非置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、独立して、置換または非置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、独立して、置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、独立して、非置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、独立して、置換または非置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、独立して、置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、独立して、非置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、独立して、置換または非置換エチルである。実施形態では、Rは、独立して、置換エチルである。実施形態では、Rは、独立して、非置換エチルである。実施形態では、Rは、独立して、置換または非置換メチルである。実施形態では、Rは、独立して、置換メチルである。実施形態では、Rは、独立して、非置換メチルである。
実施形態では、Lは、独立して、−NHC(O)−である。実施形態では、Lは、独立して、−C(O)NH−である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキレンである。
実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換エチレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換エチレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換エチレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換メチレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換メチレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換メチレンである。
実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換4〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換4〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換4〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜3員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜3員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜3員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換4〜5員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換4〜5員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換4〜5員環ヘテロアルキレンである。
実施形態では、L6Aは、独立して、結合または非置換アルキレンであり、L6Bは、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換アリーレンであり、L6Cは、独立して、結合、非置換アルキレン、または非置換アリーレンであり、L6Dは、独立して、結合または非置換アルキレンであり、L6Eは、独立して、結合または−NHC(O)−である。実施形態では、L6Aは、独立して、結合または非置換アルキレンである。実施形態では、L6Bは、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換アリーレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、結合、非置換アルキレン、または非置換アリーレンである。実施形態では、L6Dは、独立して、結合または非置換アルキレンである。実施形態では、L6Eは、独立して、結合または−NHC(O)−である。
実施形態では、L6Aは、独立して、結合または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、L6Aは、独立して、非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、L6Aは、独立して、非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、L6Aは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L6Aは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L6Aは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L6Aは、独立して、非置換エチレンである。実施形態では、L6Aは、独立して、非置換メチレンである。実施形態では、L6Aは、独立して、結合である。
実施形態では、L6Bは、独立して、結合である。実施形態では、L6Bは、独立して、−NHC(O)−である。実施形態では、L6Bは、独立して、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、またはフェニル)である。実施形態では、L6Bは、独立して、非置換C−C12アリーレンである。実施形態では、L6Bは、独立して、非置換C−C10アリーレンである。実施形態では、L6Bは、独立して、非置換フェニレンである。実施形態では、L6Bは、独立して、非置換ナフチレンである。
実施形態では、L6Cは、独立して、結合または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。L6Cは、独立して、非置換C−Cアルキニレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換エチレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換メチレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、結合または非置換アルキニレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換C−C20アルキニレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換C−C12アルキニレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換C−Cアルキニレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換C−Cアルキニレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換C−Cアルキニレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換エチニレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、またはフェニル)である。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換C−C12アリーレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換C−C10アリーレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換フェニレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、非置換ナフチレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、結合である。
実施形態では、L6Dは、独立して、結合または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、L6Dは、独立して、非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、L6Dは、独立して、非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、L6Aは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L6Dは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L6Dは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L6Dは、独立して、非置換エチレンである。実施形態では、L6Dは、独立して、非置換メチレンである。実施形態では、L6Dは、独立して、結合である。
実施形態では、L6Eは、独立して、結合である。実施形態では、L6Eは、独立して、−NHC(O)−である。
実施形態では、L6Aは、独立して、結合または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L6Bは、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換フェニレンである。実施形態では、L6Cは、独立して、結合、非置換C−Cアルキニレン、または非置換フェニレンである。実施形態では、L6Dは、独立して、結合または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L6Eは、独立して、結合または−NHC(O)−である。
実施形態では、Lは、独立して、結合、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、結合である。実施形態では、Lは、独立して、

Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。
実施形態では、Lは、独立して、−NHC(O)−である。実施形態では、Lは、独立して、−C(O)NH−である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキレンである。
実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換エチレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換エチレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換エチレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換メチレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換メチレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換メチレンである。
実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜20員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜8員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換4〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換4〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換4〜6員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換2〜3員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換2〜3員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換2〜3員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換または非置換4〜5員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、置換4〜5員環ヘテロアルキレンである。実施形態では、Lは、独立して、非置換4〜5員環ヘテロアルキレンである。
実施形態では、L5Aは、独立して、結合または非置換アルキレンであり、L5Bは、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換アリーレンであり、L5Cは、独立して、結合、非置換アルキレン、または非置換アリーレンであり、L5Dは、独立して、結合または非置換アルキレンであり、L5Eは、独立して、結合または−NHC(O)−である。実施形態では、L5Aは、独立して、結合または非置換アルキレンである。実施形態では、L5Bは、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換アリーレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、結合、非置換アルキレン、または非置換アリーレンである。実施形態では、L5Dは、独立して、結合または非置換アルキレンである。実施形態では、L5Eは、独立して、結合または−NHC(O)−である。
実施形態では、L5Aは、独立して、結合または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、L5Aは、独立して、非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、L5Aは、独立して、非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、L5Aは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L5Aは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L5Aは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L5Aは、独立して、非置換エチレンである。実施形態では、L5Aは、独立して、非置換メチレンである。実施形態では、L5Aは、独立して、結合である。
実施形態では、L5Bは、独立して、結合である。実施形態では、L5Bは、独立して、−NHC(O)−である。実施形態では、L5Bは、独立して、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、またはフェニル)である。実施形態では、L5Bは、独立して、非置換C−C12アリーレンである。実施形態では、L5Bは、独立して、非置換C−C10アリーレンである。実施形態では、L5Bは、独立して、非置換フェニレンである。実施形態では、L5Bは、独立して、非置換ナフチレンである。
実施形態では、L5Cは、独立して、結合または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。L5Cは、独立して、非置換C−Cアルキニレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換エチレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換メチレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、結合または非置換アルキニレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換C−C20アルキニレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換C−C12アルキニレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換C−Cアルキニレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換C−Cアルキニレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換C−Cアルキニレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換エチニレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、またはフェニル)である。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換C−C12アリーレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換C−C10アリーレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換フェニレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、非置換ナフチレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、結合である。
実施形態では、L5Dは、独立して、結合または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、L5Dは、独立して、非置換C−C20アルキレンである。実施形態では、L5Dは、独立して、非置換C−C12アルキレンである。実施形態では、L5Aは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L5Dは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L5Dは、独立して、非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L5Dは、独立して、非置換エチレンである。実施形態では、L5Dは、独立して、非置換メチレンである。実施形態では、L5Dは、独立して、結合である。
実施形態では、L5Eは、独立して、結合である。実施形態では、L5Eは、独立して、−NHC(O)−である。
実施形態では、L5Aは、独立して、結合または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L5Bは、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換フェニレンである。実施形態では、L5Cは、独立して、結合、非置換C−Cアルキニレン、または非置換フェニレンである。実施形態では、L5Dは、独立して、結合または非置換C−Cアルキレンである。実施形態では、L5Eは、独立して、結合または−NHC(O)−である。
実施形態では、Lは、独立して、結合、

Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、結合である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Lは、独立して、
Figure 2021525801
である。
実施形態では、Rは、非置換アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C17、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換非分枝アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C17、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C17、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。
実施形態では、Rは、非置換C−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C11−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C13−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C15アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C11−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C13−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C15アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C11−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C13−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C15アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C11−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C13−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C15アルキルである。
実施形態では、Rは、非置換アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C17、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換非分枝アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C17、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C17、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。
実施形態では、Rは、非置換C−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C11−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C13−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C15アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C11−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C13−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C15アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C11−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C13−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C15アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C11−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C13−C17アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C15アルキルである。
実施形態では、RおよびRのうちの少なくとも1つは、非置換C−C19アルキルである。実施形態では、RおよびRのうちの少なくとも1つは、非置換C−C19アルキルである。実施形態では、RおよびRのうちの少なくとも1つは、非置換C11−C19アルキルである。実施形態では、RおよびRのうちの少なくとも1つは、非置換C13−C19アルキルである。
実施形態では、Rは、非置換C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C11−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C13−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C11−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C13−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C11−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C13−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C11−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C13−C19アルキルである。
実施形態では、Rは、非置換C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C11−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C13−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C11−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C13−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C11−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C13−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C11−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C13−C19アルキルである。
実施形態では、オリゴヌクレオチドは、アンチセンスオリゴヌクレオチドである。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、siRNAである。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、マイクロRNA模倣物である。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ステムループ構造である。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、一本鎖siRNAである。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、RNaseHオリゴヌクレオチドである。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、抗マイクロRNAオリゴヌクレオチドである。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、立体障害オリゴヌクレオチドである。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、アプタマーである。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、CRISPRガイドRNAである。
実施形態では、オリゴヌクレオチドは、修飾されたオリゴヌクレオチドである。
実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ヌクレオチドアナログを含む。
実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ロック核酸(LNA)残基、拘束エチル(cEt)残基、二環核酸(BNA)残基、アンロック核酸(UNA)残基、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)モノマー、ペプチド核酸(PNA)モノマー、2’−O−メチル(2’−OMe)残基、2’−O−メチオキシエチル残基、2’−デオキシ−2’−フルオロ残基、2’−O−メトキシエチル/ホスホロチオエート残基、ホスホラミデート、ホスホロジアミデート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホノカルボン酸、ホスホノカルボキシレート、ホスホノ酢酸、ホスホノギ酸、メチルホスホン酸、ボロンホスホネート、またはO−メチルホスホロアミダイトを含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、二環核酸(BNA)残基を含む。実施形態では、二環核酸残基は、ロック核酸(LNA)である。実施形態では、二環核酸(BNA)残基は、拘束エチル(cEt)残基である。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、アンロック核酸(UNA)残基を含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)モノマーを含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ペプチド核酸(PNA)モノマーを含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、2’−O−メチル(2’−OMe)残基を含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、2’−O−メチオキシエチル残基を含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、2’−デオキシ−2’−フルオロ残基を含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、2’−O−メトキシエチル/ホスホロチオエート残基を含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホラミデートを含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホロジアミデートを含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホロチオエートを含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホロジチオエートを含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホノカルボン酸を含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホノカルボキシレートを含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホノ酢酸を含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ホスホノギ酸を含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、メチルホスホン酸を含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、ボロンホスホネートを含む。実施形態では、オリゴヌクレオチドは、O−メチルホスホロアミダイトを含む。
実施形態では、式Iの構造を有する化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端の脂質含有部分にコンジュゲートされ、
が、
Figure 2021525801
であり、Lが、−(CH−、−(CH(CH−または結合であり、Lが、−C(=O)NH−であり、各mが、独立して、10〜18の整数であり、各nが、独立して、1〜6の整数である、化合物が本明細書で提供される。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは10であり、nは3である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは11であり、nは3である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは12であり、nは3である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは13であり、nは3である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは14であり、nは3である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは15であり、nは3である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは16であり、nは3である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは17であり、nは3である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは18であり、nは3である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは10である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは11である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは12である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは13である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは14である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは15である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは16である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは17である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、各mは18である。
実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは10である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは11である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは12である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは13である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは14である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは15である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは16である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは17である。実施形態では、Xは、
Figure 2021525801
であり、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは18である。
実施形態では、Lは結合であり、各mは独立して、10〜16の整数である。実施形態では、Lは結合であり、各mは独立して、12〜16の整数である。実施形態では、Lは結合であり、各mは独立して、12〜14の整数である。実施形態では、Lは結合であり、各mは14である。実施形態では、Lは、−(CH(CH−であり、Lは、−C(=O)NH−であり、各mは、独立して、10〜16の整数であり、各nは、独立して、1〜6の整数である。実施形態では、Lは、−(CH(CH−であり、Lは、−C(=O)NH−であり、各mは、独立して、12〜16の整数であり、各nは、独立して、1〜6の整数である。実施形態では、Lは、−(CH(CH−であり、Lは、−C(=O)NH−であり、各mは、独立して、12〜14の整数であり、各nは、独立して、1〜6の整数である。実施形態では、Lは、−(CH(CH−であり、Lは、−C(=O)NH−であり、各mは、独立して14であり、各nは、独立して、1〜6の整数である。実施形態では、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは、独立して、10〜16の整数である。実施形態では、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは、独立して、12〜16の整数である。実施形態では、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは、独立して、12〜14の整数である。実施形態では、Lは、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mは14である。実施形態では、各mは14である。
実施形態では、式Iaの構造を有する化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端の脂質含有部分にコンジュゲートされ、mは、10〜18の整数である、化合物が本明細書で提供される。以下によって表される、上述の式Iaの部分
Figure 2021525801
は、式Iaの脂質含有部分の部分である。
実施形態では、式Ibの構造を有する化合物、
cet
またはその薬学的に許容される塩であって、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端の脂質含有部分にコンジュゲートされ、mは、10〜18の整数である、化合物が本明細書で提供される。以下によって表される、上述の式Ibの部分
Figure 2021525801
は、式Ibの脂質含有部分の部分である。
式I、Ia、またはIbの構造を有する化合物の実施形態では、各mは、12〜16の整数である。実施形態では、各mは、12〜14の整数である。実施形態では、各mは10であり、Lは−(CH−であり、nは3である。実施形態では、各mは11であり、Lは−(CH−であり、nは3である。実施形態では、各mは12であり、Lは−(CH−であり、nは3である。実施形態では、各mは13であり、Lは−(CH−であり、nは3である。実施形態では、各mは14であり、Lは−(CH−であり、nは3である。実施形態では、各mは15であり、Lは−(CH−であり、nは3である。実施形態では、各mは16であり、Lは−(CH−であり、nは3である。実施形態では、各mは17であり、Lは−(CH−であり、nは3である。実施形態では、各mは18であり、Lは−(CH−であり、nは3である。
実施形態では、式IIの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端の脂質含有部分にコンジュゲートされる、化合物が本明細書で提供される。以下によって表される、上述の式IIの部分
Figure 2021525801
は、式IIの脂質含有部分の部分である。
実施形態では、式IIaの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端の脂質含有部分にコンジュゲートされる、化合物が本明細書で提供される。以下によって表される、上述の式IIaの部分
Figure 2021525801
は、式IIaの脂質含有部分の部分である。
実施形態では、式IIbの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端の脂質含有部分にコンジュゲートされる、化合物が本明細書で提供される。以下によって表される、上述の式IIbの部分
Figure 2021525801
は、式IIbの脂質含有部分の部分である。
実施形態では、式IIIの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端のZにコンジュゲートされ、Z
Figure 2021525801
であり、pが、10〜18の整数であり、
修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の5’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端のZにコンジュゲートされ、Zが、
Figure 2021525801
であり、qが、10〜18の整数である、化合物が本明細書で提供される。実施形態では、pは14であり、qは14である。
実施形態では、式IIIaの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端の脂質含有部分
Figure 2021525801
にコンジュゲートされ、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の5’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端の脂質含有部分
Figure 2021525801
にコンジュゲートされる、化合物が本明細書で提供される。
実施形態では、式IIIbの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端の脂質含有部分
Figure 2021525801
にコンジュゲートされ、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の5’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端の脂質含有部分
Figure 2021525801
にコンジュゲートされる、化合物が本明細書で提供される。
実施形態では、Lは、結合、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lは、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)である。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、置換基で置換される。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、低級置換基で置換される。
実施形態では、Lは、結合である。実施形態では、Lは、−(CH−、または−(CH(CH−である。実施形態では、Lは、−(CH−である。実施形態では、Lは、−(CH(CH−である。実施形態では、nは、1〜6である。実施形態では、nは、1〜5である。実施形態では、nは、1〜4である。実施形態では、nは、1〜3である。実施形態では、nは、1〜2である。実施形態では、nは、1である。実施形態では、nは、2である。実施形態では、nは、3である。実施形態では、nは、4である。実施形態では、nは、5である。実施形態では、nは、6である。
実施形態では、nのそれぞれの出現(すなわち、n’およびn”)は、同じであってもよく、または異なっていてもよい。実施形態では、それぞれの出現(すなわち、n’およびn”)は、同じであってもよい。実施形態では、nのそれぞれの出現(すなわち、n’およびn”)は、異なっていてもよい。実施形態では、n’は、1〜6である。実施形態では、n’は、1〜5である。実施形態では、n’は、1〜4である。実施形態では、n’は、1〜3である。実施形態では、n’は、1〜2である。実施形態では、n’は、1である。実施形態では、n’は、2である。実施形態では、n’は、3である。実施形態では、n’は、4である。実施形態では、n’は、5である。実施形態では、n’は、6である。実施形態では、n”は、1〜6である。実施形態では、n”は、1〜5である。実施形態では、n”は、1〜4である。実施形態では、n”は、1〜3である。実施形態では、n”は、1〜2である。実施形態では、n”は、1である。実施形態では、n”は、2である。実施形態では、n”は、3である。実施形態では、n”は、4である。実施形態では、n”は、5である。実施形態では、n”は、6である。
実施形態では、mは、10〜18である。実施形態では、mは、10〜17である。実施形態では、mは、10〜16である。実施形態では、mは、10〜15である。実施形態では、mは、10〜14である。実施形態では、mは、10〜13である。実施形態では、mは、10〜12である。実施形態では、mは、10〜11である。実施形態では、mは、10である。実施形態では、mは、11である。実施形態では、mは、12である。実施形態では、mは、13である。実施形態では、mは、14である。実施形態では、mは、15である。実施形態では、mは、16である。実施形態では、mは、17である。実施形態では、mは、18である。
実施形態では、Lは、−C(=O)NH−、−C(=O)O−、−OC(=O)O−、−NHC(=O)O−、−NHC(=O)NH−、−C(=S)NH−、−C(=O)S−、−NH−、O(酸素)、またはS(硫黄)である。実施形態では、Lは、−C(=O)NH−である。実施形態では、Lは、−C(=O)O−である。実施形態では、Lは、−OC(=O)O−である。実施形態では、Lは、−NHC(=O)O−である。実施形態では、Lは、−NHC(=O)NH−である。実施形態では、Lは、−C(=S)NHである。実施形態では、Lは、−C(=O)S−である。実施形態では、Lは、−NH−である。実施形態では、Lは、O(酸素)である。実施形態では、Lは、S(硫黄)である。
は、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Lは、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Lは、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、置換基で置換される。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、低級置換基で置換される。
は、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Lは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Lは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、置換基で置換される。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、低級置換基で置換される。
は、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Lは、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Lは、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、置換基で置換される。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、低級置換基で置換される。
5Aは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Aは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Aは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Aが置換されている場合、L5Aは、置換基で置換される。実施形態では、L5Aが置換されている場合、L5Aは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、L5Aが置換されている場合、L5Aは、低級置換基で置換される。
5Bは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Bは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Bは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Bが置換されている場合、L5Bは、置換基で置換される。実施形態では、L5Bが置換されている場合、L5Bは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、L5Bが置換されている場合、L5Bは、低級置換基で置換される。
5Cは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Cは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Cは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Cが置換されている場合、L5Cは、置換基で置換される。実施形態では、L5Cが置換されている場合、L5Cは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、L5Cが置換されている場合、L5Cは、低級置換基で置換される。
5Dは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Dは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Dは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Dが置換されている場合、L5Dは、置換基で置換される。実施形態では、L5Dが置換されている場合、L5Dは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、L5Dが置換されている場合、L5Dは、低級置換基で置換される。
5Eは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Eは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Eは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L5Eが置換されている場合、L5Eは、置換基で置換される。実施形態では、L5Eが置換されている場合、L5Eは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、L5Eが置換されている場合、L5Eは、低級置換基で置換される。
は、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Lは、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Lは、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、置換基で置換される。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、低級置換基で置換される。
6Aは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Aは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Aは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Aが置換されている場合、L6Aは、置換基で置換される。実施形態では、L6Aが置換されている場合、L6Aは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、L6Aが置換されている場合、L6Aは、低級置換基で置換される。
6Bは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Bは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Bは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Bが置換されている場合、L6Bは、置換基で置換される。実施形態では、L6Bが置換されている場合、L6Bは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、L6Bが置換されている場合、L6Bは、低級置換基で置換される。
6Cは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Cは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Cは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Cが置換されている場合、L6Cは、置換基で置換される。実施形態では、L6Cが置換されている場合、L6Cは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、L6Cが置換されている場合、L6Cは、低級置換基で置換される。
6Dは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Dは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Dは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Dが置換されている場合、L6Dは、置換基で置換される。実施形態では、L6Dが置換されている場合、L6Dは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、L6Dが置換されている場合、L6Dは、低級置換基で置換される。
6Eは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Eは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Eは、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキレン(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキレン(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリーレン(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリーレン(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、L6Eが置換されている場合、L6Eは、置換基で置換される。実施形態では、L6Eが置換されている場合、L6Eは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、L6Eが置換されている場合、L6Eは、低級置換基で置換される。
実施形態では、Lは、独立して、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)または非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換アルキレン(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。
実施形態では、Lは、独立して、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)または非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換ヘテロアルキレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)または非置換ヘテロアルケニレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルケニレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lは、独立して、非置換ヘテロアルケニレン(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜10員環、2〜8員環、2〜6員環、または2〜4員環)である。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、置換基で置換される。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、Lが置換されている場合、Lは、低級置換基で置換される。
実施形態では、Rは、非置換アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換分枝アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換分枝C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換非分枝アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換分枝飽和アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C19アルキルである。
実施形態では、Rは、非置換アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換分枝アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換分枝C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換非分枝アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換分枝飽和アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和アルキル(例えば、C−C25、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)である。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C25アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C20アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C12アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−Cアルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−Cアルキルである。
実施形態では、Rは、非置換C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換分枝不飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝飽和C−C19アルキルである。実施形態では、Rは、非置換非分枝不飽和C−C19アルキルである。
実施形態では、Rは、水素、−NH、−OH、−SH、−C(O)H、−C(O)NH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHC(O)NH、−C(O)OH、−OC(O)H、−N、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アルキル(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換シクロアルキル(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換アリール(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Rは、水素、−NH、−OH、−SH、−C(O)H、−C(O)NH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHC(O)NH、−C(O)OH、−OC(O)H、−N、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アルキル(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアルキル(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)シクロアルキル(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)アリール(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または置換(例えば、置換基、サイズが限定された置換基、もしくは低級置換基で置換される)ヘテロアリール(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Rは、水素、−NH、−OH、−SH、−C(O)H、−C(O)NH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHC(O)NH、−C(O)OH、−OC(O)H、−N、非置換アルキル(例えば、C−C20、C−C12、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロアルキル(例えば、2〜20員環、2〜12員環、2〜8員環、2〜6員環、4〜6員環、2〜3員環、または4〜5員環)、非置換シクロアルキル(例えば、C−C10、C−C、C−C、C−C、またはC−C)、非置換ヘテロシクロアルキル(例えば、3〜10員環、3〜8員環、3〜6員環、4〜6員環、4〜5員環、または5〜6員環)、非置換アリール(例えば、C−C12、C−C10、もしくはフェニル)、または非置換ヘテロアリール(例えば、5〜12員環、5〜10員環、5〜9員環、または5〜6員環)である。実施形態では、Rが置換されている場合、Rは、置換基で置換される。実施形態では、Rが置換されている場合、Rは、サイズが限定された置換基で置換される。実施形態では、Rが置換されている場合、Rは、低級置換基で置換される。
実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、任意の態様、実施形態、特許請求の範囲、図面(例えば、図1〜83、特に、図1〜12、および図80〜83)、表(例えば、表1)、実施例、またはスキーム(例えば、スキームI、II、およびIII)のものを含む、本明細書に記載のモチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、以下の表1のモチーフのいずれか1つから選択されるモチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−01モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−03モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−06モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−07モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−08モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−09モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−11モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−12モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−13モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−30モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−31モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−32モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−33モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−34モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−35モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−36モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−39モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−43モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−44モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−45モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−46モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−50モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−51モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−52モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−53モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−54モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−55モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−03−06モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−03−50モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−03−51モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−03−52モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−03−53モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−03−54モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−03−55モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−04−01モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−05−01モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−06−06モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−06−50モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−06−51モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−06−52モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−06−53モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−06−54モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−06−55モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−08−01モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−09−01モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−10−01モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−11−01モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−60モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−61モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−62モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−63モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−64モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−65モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−66モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−67モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−68モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−69モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−70モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−71モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−72モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−73モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−74モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−75モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−76モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−77モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−78モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−79モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−80モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−81モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−82モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−83モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−84モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−85モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−86モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−87モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−88モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−89モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−90モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−91モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−92モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−93モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−94モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−95モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−96モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−97モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−98モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−99モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−100モチーフを含む。実施形態では、脂質修飾された核酸化合物は、表1のDTx−01−101モチーフを含む。
式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの構造を有する化合物の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、その3’末端のいずれかで、化合物の脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、そのガイド鎖の3’末端で、脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、そのパッセンジャー鎖の3’末端で、脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。
式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの構造を有する化合物の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、その5’末端のいずれかで、化合物の脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、そのガイド鎖の5’末端で、脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、そのパッセンジャー鎖の5’末端で、脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。
式I、Ia、Ib、II、IIa、またはIIbの構造を有する実施形態では、3’末端に対するコンジュゲーションは、ホスホジエステル結合を介して生じる。式I、Ia、Ib、II、IIa、またはIIbの構造を有する実施形態では、5’末端に対するコンジュゲーションは、ホスホジエステル結合を介して生じる。
式III、IIIa、またはIIIbの実施形態では、Aは、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドであり、Zは、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドのパッセンジャー鎖の3’末端にコンジュゲートされ、Zは、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドのパッセンジャー鎖の5’末端にコンジュゲートされる。
式III、IIIa、またはIIIbの実施形態では、Aは、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドであり、Zは、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドのガイド鎖の3’末端にコンジュゲートされ、Zは、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドのパッセンジャー鎖の5’末端にコンジュゲートされる。
実施形態では、自由取り込み条件下で、細胞と、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの脂質がコンジュゲートした化合物、またはその対応する薬学的に許容される塩とを接触させることによって、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドをインビトロで細胞に導入する方法が本明細書で提供される。実施形態では、本化合物は、細胞と直接接触している。実施形態では、細胞は、哺乳動物細胞である。実施形態では、細胞は、ヒト細胞である。実施形態では、細胞は、マウス細胞である。実施形態では、細胞は、線維芽細胞の細胞である。実施形態では、細胞は、NIH3T3細胞である。実施形態では、細胞は、腎細胞である。実施形態では、細胞は、HEK293細胞である。実施形態では、細胞は、内皮細胞である。実施形態では、細胞は、HUVEC細胞である。実施形態では、細胞は、脂肪細胞(adipose cell)である。実施形態では、細胞は、分化した3T3L1細胞である。実施形態では、細胞は、マクロファージ細胞である。実施形態では、細胞は、RAW264.7細胞である。実施形態では、細胞は、神経細胞である。実施形態では、細胞は、初代ラットニューロンである。実施形態では、細胞は、SH−SY5Y細胞である。実施形態では、細胞は、筋細胞である。実施形態では、細胞は、分化した初代ヒト筋骨格細胞である。実施形態では、細胞は、線維柱帯の細胞である。実施形態では、細胞は、不死化細胞株由来であってもよい。実施形態では、細胞は、初代細胞由来であってもよい。実施形態では、細胞は、脂肪細胞(adipocyte)の細胞である。実施形態では、細胞は、ヒト脂肪細胞の細胞である。実施形態では、細胞は、肝細胞の細胞である。実施形態では、細胞は、ヒト肝細胞の細胞である。実施形態では、細胞は、T細胞である。
実施形態では、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの脂質がコンジュゲートした化合物、またはその対応する薬学的に許容される塩の硝子体内注射によって、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドをインビボで細胞に導入する方法が本明細書で提供される。実施形態では、細胞は、眼の細胞である。実施形態では、眼の細胞は、光受容体、双極細胞、神経節細胞、水平細胞、アマクリン細胞、角膜上皮細胞、角膜内皮細胞、角膜間質細胞である。実施形態では、角膜上皮細胞は、基底細胞、翼細胞、または扁平上皮細胞である。
実施形態では、髄腔内投与によって、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドをインビボで細胞に導入する方法が本明細書で提供される。実施形態では、心室内投与によって、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドを細胞に導入する方法が本明細書で提供される。
実施形態では、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの脂質がコンジュゲートした化合物、またはその対応する薬学的に許容される塩の全身投与を接触させることによって、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドをインビボで細胞に導入する方法が本明細書で提供される。
実施形態では、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの脂質がコンジュゲートした化合物、またはその対応する薬学的に許容される塩のいずれかを細胞に導入する方法が本明細書で提供される。実施形態では、細胞は、インビトロである。実施形態では、細胞は、エクスビボである。実施形態では、細胞は、インビボである。
実施形態では、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの脂質がコンジュゲートした化合物、またはその対応する薬学的に許容される塩のいずれかを対象に投与する方法が本明細書で提供される。対象は、眼、脳、肝臓、腎臓、心臓、脂肪組織、肺、筋肉、または脾臓の疾患または障害を有し得る。
実施形態では、眼の疾患または障害は、眼瞼炎、白内障、霰粒腫、結膜炎、糖尿病性網膜症、ドライアイ、緑内障、角膜炎、円錐角膜、黄斑変性、眼のアレルギー、高眼圧、瞼裂斑、老眼、翼状片、網膜芽細胞腫、結膜下出血、またはブドウ膜炎である。
実施形態では、疾患または障害は、神経学的疾患または障害、代謝性疾患または障害、炎症性疾患または障害である。実施形態では、対象は、がんを有する。
インビボでの投与または対象に関連する実施形態のいずれかでは、投与は、全身投与であり、これには、限定されないが、皮下投与、静脈内投与、筋肉内投与、および経口投与が含まれ得る。インビボでの投与または対象に関連する実施形態のいずれかでは、投与は、局所投与であり、これには、限定されないが、硝子体内投与、髄腔内投与、および心室内投与が含まれ得る。
実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドをエクスビボで導入する方法であって、自由取り込み条件下で、細胞と、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの化合物、またはその対応する薬学的に許容される塩とを接触させることを含む、方法が本明細書で提供される。実施形態では、細胞は、ニューロン、TBM細胞、骨格筋細胞、脂肪細胞の細胞または肝細胞の細胞である。
実施形態では、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、もしくはIIIbの構造を有する化合物、またはその対応する薬学的に許容される塩を含有する細胞が本明細書で提供される。実施形態では、細胞は、哺乳動物細胞である。実施形態では、細胞は、ヒト細胞である。実施形態では、細胞は、マウス細胞である。実施形態では、細胞は、線維芽細胞の細胞である。実施形態では、細胞は、NIH3T3細胞である。実施形態では、細胞は、腎細胞である。実施形態では、細胞は、HEK293細胞である。実施形態では、細胞は、内皮細胞である。実施形態では、細胞は、HUVEC細胞である。実施形態では、細胞は、脂肪細胞(adipose cell)である。実施形態では、細胞は、分化した3T3L1細胞である。実施形態では、細胞は、マクロファージ細胞である。実施形態では、細胞は、RAW264.7細胞である。実施形態では、細胞は、神経細胞である。実施形態では、細胞は、初代ラットニューロンである。実施形態では、細胞は、SH−SY5Y細胞である。実施形態では、細胞は、筋細胞である。実施形態では、細胞は、分化した初代ヒト筋骨格細胞である。実施形態では、細胞は、線維柱帯の細胞である。実施形態では、細胞は、不死化細胞株由来であってもよい。実施形態では、細胞は、初代細胞由来であってもよい。実施形態では、細胞は、脂肪細胞(adipocyte)の細胞である。実施形態では、細胞は、ヒト脂肪細胞の細胞である。実施形態では、細胞は、肝細胞の細胞である。実施形態では、細胞は、ヒト肝細胞の細胞である。実施形態では、細胞は、初代ヒト脂肪細胞の細胞である。実施形態では、細胞は、初代HUVEC細胞である。実施形態では、細胞は、初代ヒト肝細胞の細胞である。
実施形態では、細胞は、式IIIの構造を有する化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端のZにコンジュゲートされ、Z
Figure 2021525801
であり、
修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の5’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端のZにコンジュゲートされ、Zが、
Figure 2021525801
である、化合物を含有する。
実施形態では、細胞は、式IIIaの構造を有する化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端の脂質含有部分
Figure 2021525801
にコンジュゲートされ、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の5’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端の脂質含有部分
Figure 2021525801
にコンジュゲートされる、化合物を含有する。
実施形態では、細胞は、式IIIbの構造を有する化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端の脂質含有部分
Figure 2021525801
にコンジュゲートされ、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の5’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端の脂質含有部分
Figure 2021525801
にコンジュゲートされる、化合物を含有する。
式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの構造を有する化合物を含有する細胞の実施形態では、細胞は、哺乳動物細胞である。実施形態では、細胞は、ヒト細胞である。実施形態では、細胞は、内皮細胞である。実施形態では、細胞は、HUVEC細胞である。
式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの構造を有する化合物を含有する細胞の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、その3’末端のいずれかで、化合物の脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、そのガイド鎖の3’末端で、脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、そのパッセンジャー鎖の3’末端で、脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。
式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの構造を有する化合物を含有する細胞の実施形態では、コンジュゲーションは、ホスホジエステル結合を介して生じる。
式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの構造を有する化合物を含有する細胞の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、その5’末端のいずれかで、化合物の脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、そのガイド鎖の5’末端で、脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、そのパッセンジャー鎖の5’末端で、脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。
式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの構造を有する化合物を含有する細胞の実施形態では、コンジュゲーションは、ホスホジエステル結合を介して生じる。
実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドを、ヒト臍帯静脈内皮細胞、NIH3T3細胞、RAW264.7細胞、HEK293細胞、またはSH−SY5Y細胞にインビトロで導入する方法であって、自由取り込み条件下で、細胞と、式I、Ia、Ib、II、IIa、IIb、III、IIIa、またはIIIbの構造を有する化合物、またはその対応する薬学的に許容される塩とを接触させることを含む、方法が本明細書で提供される。本方法の実施形態では、化合物は、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であってもよく、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端のZにコンジュゲートされ、Zが、
Figure 2021525801
であり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の5’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端のZにコンジュゲートされ、Zが、
Figure 2021525801
である、方法が本明細書で提供される。
本方法の実施形態では、化合物は、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であってもよく、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端の脂質含有部分
Figure 2021525801
にコンジュゲートされ、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の5’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端の脂質含有部分
Figure 2021525801
にコンジュゲートされる。
本方法の実施形態では、化合物は、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であってもよく、Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端の脂質含有部分
Figure 2021525801
にコンジュゲートされ、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の5’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端の脂質含有部分
Figure 2021525801
にコンジュゲートされる。
自由取り込み条件下で、細胞と、式III、IIIa、またはIIIbの構造を有する化合物とを接触させることを含む、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドを、ヒト臍帯静脈内皮細胞、NIH3T3細胞、RAW264.7細胞、HEK293細胞、またはSH−SY5Y細胞にインビトロで導入する方法の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、その3’末端のいずれかで、化合物の脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、そのガイド鎖の3’末端で、脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、そのパッセンジャー鎖の3’末端で、脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。
自由取り込み条件下で、細胞と、式III、IIIa、またはIIIbの構造を有する化合物とを接触させることを含む、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドを、ヒト臍帯静脈内皮細胞、NIH3T3細胞、RAW264.7細胞、HEK293細胞、またはSH−SY5Y細胞にインビトロで導入する方法の実施形態では、コンジュゲーションは、ホスホジエステル結合を介して生じる。
自由取り込み条件下で、細胞と、式III、IIIa、またはIIIbの構造を有する化合物とを接触させることを含む、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドを、ヒト臍帯静脈内皮細胞、NIH3T3細胞、RAW264.7細胞、HEK293細胞、またはSH−SY5Y細胞にインビトロで導入する方法の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、その5’末端のいずれかで、化合物の脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、そのガイド鎖の5’末端で、脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、そのパッセンジャー鎖の5’末端で、脂質含有部分の部分にコンジュゲートされる。
自由取り込み条件下で、細胞と、式III、IIIa、またはIIIbの構造を有する化合物とを接触させることを含む、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドを、ヒト臍帯静脈内皮細胞、NIH3T3細胞、RAW264.7細胞、HEK293細胞、またはSH−SY5Y細胞にインビトロで導入する方法の実施形態では、コンジュゲーションは、ホスホジエステル結合を介して生じる。
実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、低分子干渉RNA(siRNA)である。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、マイクロRNA模倣物である。
実施形態では、修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドは、メッセンジャーRNAを標的とする。実施形態では、修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドは、RNaseHオリゴヌクレオチドであり、相補性であるmRNAの開裂に対してRNaseHに依存する。実施形態では、修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドは、一本鎖siRNAである。実施形態では、修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドは、マイクロRNAを標的とする。実施形態では、修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドは、長鎖ノンコーディングRNAを標的とする。
実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのホスホロチオエート結合を含有する。いくつかのこのような実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、2〜13個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、4個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、ガイド鎖の3’末端に2個のホスホロチオエート結合と、パッセンジャー鎖の3’末端に2個のホスホロチオエート結合と、を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、ガイド鎖の5’末端に2個のホスホロチオエート結合と、パッセンジャー鎖の3’末端に2個のホスホロチオエート結合と、を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、5個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、6個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、7個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、8個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、9個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、10個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、11個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、12個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、13個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、ガイド鎖の3’末端に2個のホスホロチオエート結合と、ガイド鎖の5’末端に7個のホスホロチオエート結合と、パッセンジャー鎖の3’末端に2個のホスホロチオエート結合と、パッセンジャー鎖の5’末端に2個のホスホロチオエート結合と、を含有する。
実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのホスホロアミデート結合を含有する。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのホスホロジチオエート結合を含有する。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのボラノホスホネート結合を含有する。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのO−メチルホスホロアミダイト結合を含有する。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、正の骨格を含有する。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、非イオン性骨格を含有する。
実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つの2’−O−メチル残基を含有する。実施形態では、少なくとも1つの2’−O−メチル残基は、ガイド鎖、パッセンジャー鎖、またはガイド鎖とパッセンジャー鎖の両方に存在する。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つの2’−デオキシ−2’−フルオロ残基を含有する。実施形態では、少なくとも1つの2’−デオキシ−2’−フルオロ残基は、ガイド鎖、パッセンジャー鎖、またはガイド鎖とパッセンジャー鎖の両方に存在する。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、2’−デオキシ−2’−フルオロ残基と交互に2’−O−メチル残基を含有する。実施形態では、このような交互の残基は、ガイド鎖、パッセンジャー鎖、またはガイド鎖とパッセンジャー鎖の両方に存在する。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、パッセンジャー鎖に3個の2’−O−メチル残基と、ガイド鎖に3個の2’−デオキシ−2’−フルオロ残基と、を含有する。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチの全ての残基は、2’−O−メチル残基または2’−デオキシ−2’−フルオロ残基のいずれかである。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つの残基を含有し、リボースが、2’炭素と4’炭素との間の共有結合によってロックされ、すなわち、残基は、二環核酸(BNA)残基である。実施形態では、二環核酸は、ロック核酸(LNA)残基である。実施形態では、二環核酸残基は、拘束エチル(cEt)残基であり、これはcEt残基としても知られている。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、アンロック核酸(UNA)残基を含む。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、非リボース骨格を含有する。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、ロック核酸(LNA)、二環核酸(BNA)、例えば、cEt、UNA、またはホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)の一本鎖、またはそれらの修飾を含む。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、DNA、siRNA、mRNA、ロック核酸(LNA)、二環核酸(BNA)、例えば、cEt、UNA、またはホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)、またはこれらの修飾などの少なくとも60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%を含む一本鎖を含有するか、またはオリゴヌクレオチドが、前述の値のいずれか2つによって定義される範囲内の量のDNA、siRNA、mRNA、ロック核酸(LNA)、二環核酸(BNA)、例えば、cEt、UNA、またはホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)、またはこれらの修飾などを含んでいてもよい。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、2’−O−メトキシエチル/ホスホロチオエート(MOE)の少なくとも1%、かつ20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、または4%未満を含む一本鎖を含有する。
実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、ガイド鎖の5’末端に5’−(E)−ビニルホスホネート基を含む。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、ガイド鎖の5’末端に5’−(E)−ビニルホスホネート基を含むsiRNAである。実施形態では、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドは、ガイド鎖の5’末端に5’−(E)−ビニルホスホネート基を含むマイクロRNA模倣物である。実施形態では、修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドは、オリゴヌクレオチドの5’末端に5’−(E)−ビニルホスホネート基を含む。実施形態では、修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドは、その5’末端に5’−(E)−ビニルホスホネート基を含む一本鎖siRNAである。
本明細書に開示される修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドのいずれかは、2’−O−メトキシエチル残基、二環核酸残基、2’−O−メチル残基、および2’−フルオロ残基から選択される1つ以上のヌクレオシド糖修飾を含んでいてもよい。実施形態では、二環核酸残基は、ロック核酸残基である。実施形態では、二環核酸残基は、cEt残基である。本明細書に開示される修飾された一本鎖核酸(例えば、オリゴヌクレオチド)のいずれかは、1つ以上のホスホロチオエート結合を含んでいてもよい。実施形態では、修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの各結合は、ホスホロチオエート結合である。
実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、低分子干渉RNA(siRNA)である。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、マイクロRNA模倣物である。
実施形態では、一本鎖オリゴヌクレオチドは、メッセンジャーRNAを標的とする。実施形態では、一本鎖オリゴヌクレオチドは、RNaseHオリゴヌクレオチドであり、相補性であるmRNAの開裂に対してRNaseHに依存する。実施形態では、一本鎖オリゴヌクレオチドは、一本鎖siRNAである。実施形態では、一本鎖オリゴヌクレオチドは、マイクロRNAを標的とする。実施形態では、一本鎖オリゴヌクレオチドは、長鎖ノンコーディングRNAを標的とする。
実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのホスホロチオエート結合を含有する。いくつかのこのような実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、2〜13個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、4個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、ガイド鎖の3’末端に2個のホスホロチオエート結合と、パッセンジャー鎖の3’末端に2個のホスホロチオエート結合と、を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、ガイド鎖の5’末端に2個のホスホロチオエート結合と、パッセンジャー鎖の3’末端に2個のホスホロチオエート結合と、を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、5個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、6個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、7個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、8個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、9個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、10個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、11個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、12個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、13個のホスホロチオエート結合を含有する。いくつかの特定の実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、ガイド鎖の3’末端に2個のホスホロチオエート結合と、ガイド鎖の5’末端に7個のホスホロチオエート結合と、パッセンジャー鎖の3’末端に2個のホスホロチオエート結合と、パッセンジャー鎖の5’末端に2個のホスホロチオエート結合と、を含有する。
実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのホスホロアミデート結合を含有する。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのホスホロジチオエート結合を含有する。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのボラノホスホネート結合を含有する。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのO−メチルホスホロアミダイト結合を含有する。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、正の骨格を含有する。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、非イオン性骨格を含有する。
実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つの2’−O−メチル残基を含有する。実施形態では、少なくとも1つの2’−O−メチル残基は、ガイド鎖、パッセンジャー鎖、またはガイド鎖とパッセンジャー鎖の両方に存在する。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つの2’−デオキシ−2’−フルオロ残基を含有する。実施形態では、少なくとも1つの2’−デオキシ−2’−フルオロ残基は、ガイド鎖、パッセンジャー鎖、またはガイド鎖とパッセンジャー鎖の両方に存在する。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、2’−デオキシ−2’−フルオロ残基と交互に2’−O−メチル残基を含有する。実施形態では、このような交互の残基は、ガイド鎖、パッセンジャー鎖、またはガイド鎖とパッセンジャー鎖の両方に存在する。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、パッセンジャー鎖に3個の2’−O−メチル残基と、ガイド鎖に3個の2’−デオキシ−2’−フルオロ残基と、を含有する。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチの全ての残基は、2’−O−メチル残基または2’−デオキシ−2’−フルオロ残基のいずれかである。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つの残基を含有し、リボースが、2’炭素と4’炭素との間の共有結合によってロックされ、すなわち、残基は、二環核酸(BNA)残基である。実施形態では、二環核酸は、ロック核酸(LNA)残基である。実施形態では、二環核酸残基は、拘束エチル(cEt)残基であり、これはcEt残基としても知られている。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、アンロック核酸(UNA)残基を含む。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、非リボース骨格を含有する。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、ロック核酸(LNA)、二環核酸(BNA)、例えば、cEt、UNA、またはホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)の一本鎖、またはそれらの修飾を含む。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、DNA、siRNA、mRNA、ロック核酸(LNA)、二環核酸(BNA)、例えば、cEt、UNA、またはホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)、またはこれらの修飾などの少なくとも60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%を含む一本鎖を含有するか、またはオリゴヌクレオチドが、前述の値のいずれか2つによって定義される範囲内の量のDNA、siRNA、mRNA、ロック核酸(LNA)、二環核酸(BNA)、例えば、cEt、UNA、またはホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)、またはこれらの修飾などを含んでいてもよい。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、2’−O−メトキシエチル/ホスホロチオエート(MOE)の少なくとも1%、かつ20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、または4%未満を含む一本鎖を含有する。
実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、ガイド鎖の5’末端に5’−(E)−ビニルホスホネート基を含む。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、ガイド鎖の5’末端に5’−(E)−ビニルホスホネート基を含むsiRNAである。実施形態では、二本鎖オリゴヌクレオチドは、ガイド鎖の5’末端に5’−(E)−ビニルホスホネート基を含むマイクロRNA模倣物である。実施形態では、一本鎖オリゴヌクレオチドは、オリゴヌクレオチドの5’末端に5’−(E)−ビニルホスホネート基を含む。実施形態では、一本鎖オリゴヌクレオチドは、その5’末端に5’−(E)−ビニルホスホネート基を含む一本鎖siRNAである。
本明細書に開示される一本鎖オリゴヌクレオチドのいずれかは、2’−O−メトキシエチル残基、二環核酸残基、2’−O−メチル残基、および2’−フルオロ残基から選択される1つ以上のヌクレオシド糖修飾を含んでいてもよい。実施形態では、二環核酸残基は、ロック核酸残基である。実施形態では、二環核酸残基は、cEt残基である。本明細書に開示される一本鎖核酸(例えば、オリゴヌクレオチド)のいずれかは、1つ以上のホスホロチオエート結合を含んでいてもよい。実施形態では、一本鎖オリゴヌクレオチドの各結合は、ホスホロチオエート結合である。
実施形態では、本明細書に開示され、記載される化合物は、阻害剤として作用し得る。実施形態では、本明細書に開示され、記載される化合物は、遺伝子発現の阻害剤として作用し得る。実施形態では、本明細書に開示され、記載される化合物は、タンパク質発現の阻害剤として作用し得る。実施形態では、本明細書に開示され、記載される化合物、または化合物を含む組成物は、遺伝子発現活性化剤の存在下で、遺伝子発現の阻害剤として作用し得る。実施形態では、本明細書に開示され、記載される化合物は、遺伝子発現活性化剤の存在下で、タンパク質発現の阻害剤として作用し得る。実施形態では、本明細書に開示され、記載される化合物、または化合物を含む組成物は、タンパク質発現活性化剤の存在下で、タンパク質発現の阻害剤として作用し得る。実施形態では、本明細書に開示され、記載される化合物は、インビトロまたはエクスビボで阻害剤として作用し得る。実施形態では、化合物は、初代細胞を使用して、インビトロで阻害剤として作用し得る。実施形態では、化合物は、不死化細胞を使用して、インビトロで阻害剤として作用し得る。実施形態では、化合物は、阻害剤が存在しない状態での対照と比較して、発現または活性が10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはもっと多く、または前述の値のいずれか2つによって定義される範囲内で減少し得る。実施形態では、化合物は、遺伝子発現の活性化剤存在下での対照と比較して、発現または活性が10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはもっと多く、または前述の値のいずれか2つによって定義される範囲内で減少し得る。実施形態では、化合物は、タンパク質発現の活性化剤存在下での対照と比較して、発現または活性が10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、またはもっと多く、または前述の値のいずれか2つによって定義される範囲内で減少し得る。
実施形態
実施形態P
実施形態P1。式Iの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、
Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端で、脂質含有部分にコンジュゲートされ、
が、
Figure 2021525801
であり、
が、−(CH−、−(CH(CH−、または結合であり、
が、−C(=O)NH−、−C(=O)O−、−OC(=O)O−、−NHC(=O)O−、−NHC(=O)NH−、−C(=S)NH−、−C(=O)S−、−NH−、O(酸素)、S(硫黄)であり、各mが、独立して、10〜18の整数であり、各nが、独立して、1〜6の整数である、化合物。
実施形態P2。各mが10であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態P1の化合物。
実施形態P3。各mが11であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態P1の化合物。
実施形態P4。各mが12であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態P1の化合物。
実施形態P5。各mが13であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態P1の化合物。
実施形態P6。各mが14であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態P1の化合物。
実施形態P7。各mが15であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態P1の化合物。
実施形態P8。各mが16であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態P1の化合物。
実施形態P9。各mが17であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態P1の化合物。
実施形態P10。各mが18であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態P1の化合物。
実施形態P11。各mが、独立して12〜16の整数であり、各nが、独立して1〜6の整数である、実施形態P1の化合物。
実施形態P12。各mが、独立して12〜14の整数であり、各nが、独立して1〜6の整数である、実施形態P1の化合物。
実施形態P13。Lが、結合であり、各mが、独立して12〜16の整数である、実施形態P1の化合物。
実施形態P14。Lが、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mが、独立して12〜16の整数である、実施形態P1の化合物。
実施形態P15。各mが14である、実施形態P13またはP14の化合物。
実施形態P16。式IIの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、
Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端で、脂質含有部分にコンジュゲートされる、化合物。
実施形態P17。式IIIの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であって、
Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの3’末端で、Zにコンジュゲートされ、Z
Figure 2021525801
であり、式中、pは、10〜18の整数であり、
修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の5’末端または修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドの5’末端で、Zにコンジュゲートされ、Zが、
Figure 2021525801
であり、式中、qは、10〜18の整数である、化合物。
実施形態P18。pが14であり、qが14である、実施形態P17の化合物。
実施形態P19。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドが、少なくとも1つのホスホロチオエート結合を含有する、実施形態P1〜P18のいずれか1つの化合物。
実施形態P20。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドが、少なくとも1つの2’−O−メチル残基を含有する、実施形態P1〜P19のいずれか1つの化合物。
実施形態P21。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドが、少なくとも1つの2’−デオキシ−2’−フルオロ残基を含有する、実施形態P1〜P20のいずれか1つの化合物。
実施形態P22。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドが、DNA、siRNA、mRNA、ロック核酸(LNA)、架橋核酸(BNA)、もしくはホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)の一本鎖、またはそれらの修飾を含む、実施形態P1〜P21のいずれか1つの化合物。
実施形態P23。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドが、ロック核酸(LNA)の一本鎖、またはその修飾を含む、実施形態P22の化合物。
実施形態P24。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドが、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)の一本鎖、またはその修飾を含む、実施形態P22の化合物。
実施形態P25。脂質部分が、パッセンジャー鎖の3’末端に接続している、実施形態P1〜P24のいずれか1つの化合物。
実施形態P26。オリゴヌクレオチドが、DNA、siRNA、mRNA、ロック核酸(LNA)、架橋核酸(BNA)、もしくはホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)、またはこれらの修飾の少なくとも60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%を含むか、またはオリゴヌクレオチドが、前述の値のいずれか2つによって定義される範囲内の量のDNA、siRNA、mRNA、ロック核酸(LNA)、架橋核酸(BNA)、もしくはホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)、またはこれらの修飾を含んでいてもよい、実施形態P1〜P25のいずれか1つの化合物。
実施形態P27。オリゴヌクレオチドが、2’−O−メトキシエチル/ホスホロチオエート(MOE)の少なくとも1%、かつ20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、または4%未満を含む、実施形態P1〜P25のいずれか1つの化合物。
実施形態P28。実施形態P1〜P27のいずれか1つの化合物を含有する、細胞。
実施形態P29。細胞が、初代細胞である、実施形態P28の細胞。
実施形態P30。細胞が、脂肪細胞(adipocyte)の細胞、肝細胞の細胞、線維芽細胞の細胞、内皮細胞、腎細胞、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)、脂肪細胞(adipose cell)、マクロファージ細胞、神経細胞、筋細胞、または分化した初代ヒト筋骨格細胞である、実施形態P29の細胞。
実施形態P31。細胞が、ヒト臍帯静脈内皮細胞である、実施形態P30の細胞。
実施形態P32。細胞が、不死化細胞である、実施形態P28の細胞。
実施形態P33。細胞が、NIH3T3細胞、分化した3T3L1細胞、RAW264.7細胞、またはSH−SY5Y細胞である、実施形態P32の細胞。
実施形態P34。細胞が、脂肪細胞の細胞または肝細胞の細胞である、実施形態P28またはP30に記載の細胞。
実施形態P35。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドをインビトロで細胞に導入する方法であって、自由取り込み条件下で、細胞と実施形態P1〜P27のいずれか1つの化合物とを接触させることを含む、方法。
実施形態P36。方法が、エクスビボであり、細胞が初代細胞である、実施形態P35の方法。
実施形態P37。細胞が、脂肪細胞(adipocyte)の細胞、肝細胞の細胞、線維芽細胞の細胞、内皮細胞、腎細胞、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)、脂肪細胞(adipose cell)、マクロファージ細胞、神経細胞、ラットニューロン、筋細胞、または分化した初代ヒト筋骨格細胞である、実施形態P36の方法。
実施形態P38。細胞が、ヒト臍帯静脈内皮細胞である、実施形態P36の方法。
実施形態P39。細胞が、不死化細胞である、実施形態P35の方法。
実施形態P40。細胞が、NIH3T3細胞、分化した3T3L1細胞、RAW264.7細胞、またはSH−SY5Y細胞である、実施形態P39の方法。
実施形態P41。細胞が、脂肪細胞の細胞または肝細胞の細胞である、実施形態P35またはP37に記載の方法。
実施形態P42。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドをエクスビボで導入する方法であって、細胞を得ることと、自由取り込み条件下で、細胞と実施形態P1〜P27のいずれか1つの化合物とを接触させることと、を含む、方法。
実施形態P43。細胞が、ニューロン、TBM細胞、骨格筋細胞、脂肪細胞の細胞または肝細胞の細胞である、実施形態P42の方法。
実施形態P44。細胞が、ヒト臍帯静脈内皮細胞である、実施形態P42の方法。
実施形態Q
実施形態Q1。以下の構造
Figure 2021525801
(式中、
Aが、オリゴヌクレオチドであり、
およびLが、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンであり、
が、−L5A−L5B−L5C−L5D−L5E−であり、
が、−L6A−L6B−L6C−L6D−L6E−であり、
5A、L5B、L5C、L5D、L5E、L6A、L6B、L6C、L6D、およびL6Eが、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンであり、
およびRが、独立して、非置換C−C25アルキルであり、式中、RおよびRのうちの少なくとも1つが、非置換C−C19アルキルであり、
が、水素、−NH、−OH、−SH、−C(O)H、−C(O)NH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHC(O)NH、−C(O)OH、−OC(O)H、−N、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
tが、1〜5の整数である)を有する、化合物。
実施形態Q2。tが1である、実施形態Q1の化合物。
実施形態Q3。tが2である、実施形態Q1の化合物。
実施形態Q4。tが3である、実施形態Q1の化合物。
実施形態Q5。Aが、二本鎖オリゴヌクレオチド、または一本鎖オリゴヌクレオチドである、実施形態Q1〜Q4の1つの化合物。
実施形態Q6。Aのオリゴヌクレオチドが、修飾されている、実施形態Q1〜Q5の1つの化合物。
実施形態Q7。1つのLが、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの3’炭素に接続している、実施形態Q5〜Q6の1つの化合物。
実施形態Q8。1つのLが、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの5’炭素に接続している、実施形態Q5〜Q7の1つの化合物。
実施形態Q9。1つのLが、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの核酸塩基に接続している、実施形態Q5〜Q8の1つの化合物。
実施形態Q10。LおよびLが、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである、実施形態Q1〜Q9の1つの化合物。
実施形態Q11。Lが、独立して、
Figure 2021525801
である、実施形態Q1〜Q10の1つの化合物。
実施形態Q12。Lが、独立して、−OPO−O−である、実施形態Q1〜Q10の1つの化合物。
実施形態Q13。Lが、独立して、−O−である、実施形態Q1〜Q10の1つの化合物。
実施形態Q14。Lが、独立して、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘトエロアルキレンである、実施形態Q1〜Q13の1つの化合物。
実施形態Q15。Lが、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lが、置換または非置換アルキレンである、実施形態Q1〜Q13の1つの化合物。
実施形態Q16。Lが、独立して、
Figure 2021525801
である、実施形態Q1〜Q13の1つの化合物。
実施形態Q17。Lが、独立して、
Figure 2021525801
である、実施形態Q1〜Q13の1つの化合物。
実施形態Q18。−L−L−が、独立して、−O−L−NH−C(O)−または−O−L−C(O)−NH−であり、Lが、独立して、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルケニレンである、実施形態Q1〜Q17の1つの化合物。
実施形態Q19。−L−L−が、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lが、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである、実施形態Q1〜Q17の1つの化合物。
実施形態Q20。−L−L−が、独立して、
Figure 2021525801
である、実施形態Q1〜Q17の1つの化合物。
実施形態Q21。−L−L−が、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−または−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lが、独立して、置換または非置換アルキレンである、実施形態Q1〜Q17の1つの化合物。
実施形態Q22。−L−L−が、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lが、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである、実施形態Q1〜Q17の1つの化合物。
実施形態Q23。−L−L−が、独立して、
Figure 2021525801
である、実施形態Q1〜Q17の1つの化合物。
実施形態Q24。−L−L−が、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの3’炭素に接続している、実施形態Q1〜Q17の1つの化合物。
実施形態Q25。−L−L−が、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの5’炭素に接続している、実施形態Q1〜Q24の1つの化合物。
実施形態Q26。−L−L−が、独立して、
Figure 2021525801
であり、二本鎖核酸または一本鎖核酸のヌクレオチド塩基に接続している、実施形態Q1〜Q25の1つの化合物。
実施形態Q27。Rが、独立して、水素である、実施形態Q1〜Q26の1つの化合物。
実施形態Q28。Lが、独立して、−NHC(O)−、−C(O)NH−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである、実施形態Q1〜Q27の1つの化合物。
実施形態Q29。Lが、独立して、−NHC(O)−である、実施形態Q1〜Q27の1つの化合物。
実施形態Q30。
6Aが、独立して、結合または非置換アルキレンであり、
6Bが、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換アリーレンであり、
6Cが、独立して、結合、非置換アルキレン、または非置換アリーレンであり、
6Dが、独立して、結合または非置換アルキレンであり、
6Eが、独立して、結合または−NHC(O)−である、実施形態Q1〜Q27の1つの化合物。
実施形態Q31。
6Aが、独立して、結合または非置換C−Cアルキレンであり、
6Bが、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換フェニレンであり、
6Cが、独立して、結合、非置換C−Cアルキニレン、または非置換フェニレンであり、
6Dが、独立して、結合または非置換C−Cアルキレンであり、
6Eが、独立して、結合または−NHC(O)−である、実施形態Q1〜Q27の1つの化合物。
実施形態Q32。Lが、独立して、結合、
Figure 2021525801
である、実施形態Q1〜Q27の1つの化合物。
実施形態Q33。Lが、独立して、−NHC(O)−、−C(O)NH−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである、実施形態Q1〜Q32の1つの化合物。
実施形態Q34。Lが、独立して、−NHC(O)−である、実施形態Q1〜Q32の1つの化合物。
実施形態Q35。
5Aが、独立して、結合または非置換アルキレンであり、
5Bが、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換アリーレンであり、
5Cが、独立して、結合、非置換アルキレン、または非置換アリーレンであり、
5Dが、独立して、結合または非置換アルキレンであり、
5Eが、独立して、結合または−NHC(O)−である、実施形態Q1〜Q32の1つの化合物。
実施形態Q36。
5Aが、独立して、結合または非置換C−Cアルキレンであり、
5Bが、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換フェニレンであり、
5Cが、独立して、結合、非置換C−Cアルキニレン、または非置換フェニレンであり、
5Dが、独立して、結合または非置換C−Cアルキレンであり、
5Eが、独立して、結合または−NHC(O)−である、実施形態Q1〜Q32の1つの化合物。
実施形態Q37。Lが、独立して、結合、
Figure 2021525801
である、実施形態Q1〜Q32の1つの化合物。
実施形態Q38。Rが、非置換C−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q37の1つの化合物。
実施形態Q39。Rが、非置換C11−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q37の1つの化合物。
実施形態Q40。Rが、非置換C13−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q37の1つの化合物。
実施形態Q41。Rが、非置換C15アルキルである、実施形態Q1〜Q37の1つの化合物。
実施形態Q42。Rが、非置換非分枝C−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q37の1つの化合物。
実施形態Q43。Rが、非置換非分枝C11−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q37の1つの化合物。
実施形態Q44。Rが、非置換非分枝C13−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q37の1つの化合物。
実施形態Q45。Rが、非置換非分枝C15アルキルである、実施形態Q1〜Q37の1つの化合物。
実施形態Q46。Rが、非置換非分枝飽和C−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q37の1つの化合物。
実施形態Q47。Rが、非置換非分枝飽和C11−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q37の1つの化合物。
実施形態Q48。Rが、非置換非分枝飽和C13−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q37の1つの化合物。
実施形態Q49。Rが、非置換非分枝飽和C15アルキルである、実施形態Q1〜Q37の1つの化合物。
実施形態Q50。Rが、非置換C−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q49の1つの化合物。
実施形態Q51。Rが、非置換C11−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q49の1つの化合物。
実施形態Q52。Rが、非置換C13−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q49の1つの化合物。
実施形態Q53。Rが、非置換C15アルキルである、実施形態Q1〜Q49の1つの化合物。
実施形態Q54。Rが、非置換非分枝C−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q49の1つの化合物。
実施形態Q55。Rが、非置換非分枝C11−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q49の1つの化合物。
実施形態Q56。Rが、非置換非分枝C13−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q49の1つの化合物。
実施形態Q57。Rが、非置換非分枝C15アルキルである、実施形態Q1〜Q49の1つの化合物。
実施形態Q58。Rが、非置換非分枝飽和C−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q49の1つの化合物。
実施形態Q59。Rが、非置換非分枝飽和C11−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q49の1つの化合物。
実施形態Q60。Rが、非置換非分枝飽和C13−C17アルキルである、実施形態Q1〜Q49の1つの化合物。
実施形態Q61。Rが、非置換非分枝飽和C15アルキルである、実施形態Q1〜Q49の1つの化合物。
実施形態Q62。オリゴヌクレオチドが、siRNA、マイクロRNA模倣物、ステムループ構造、一本鎖siRNA、RNaseHオリゴヌクレオチド、抗マイクロRNAオリゴヌクレオチド、立体障害オリゴヌクレオチド、CRISPRガイドRNA、またはアプタマーである、実施形態Q1〜Q61の1つの化合物。
実施形態Q63。オリゴヌクレオチドが修飾されている、実施形態Q1〜Q62の1つの化合物。
実施形態Q64。オリゴヌクレオチドが、ヌクレオチドアナログを含む、実施形態Q1〜Q62の1つの化合物。
実施形態Q65。オリゴヌクレオチドが、ロック核酸(LNA)残基、二環核酸(BNA)残基、拘束エチル(cEt)残基、アンロック核酸(UNA)残基、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)モノマー、ペプチド核酸(PNA)モノマー、2’−O−メチル(2’−OMe)残基、2’−O−メチオキシエチル残基、2’−デオキシ−2’−フルオロ残基、2’−O−メトキシエチル/ホスホロチオエート残基、ホスホラミデート、ホスホロジアミデート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホノカルボン酸、ホスホノカルボキシレート、ホスホノ酢酸、ホスホノギ酸、メチルホスホン酸、ボロンホスホネート、またはO−メチルホスホロアミダイトを含む、実施形態Q1〜Q63の1つの化合物。
実施形態Q66。化合物が、式Iの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
Figure 2021525801
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖核酸の3’末端の脂質含有部分にコンジュゲートされ、
が、
Figure 2021525801
であり、
が、−(CH−、−(CH(CH−、または結合であり、
が、−C(=O)NH−、−C(=O)O−、−OC(=O)O−、−NHC(=O)O−、−NHC(=O)NH−、−C(=S)NH−、−C(=O)S−、−NH−、O(酸素)、またはS(硫黄)であり、各mが、独立して、10〜18の整数であり、各nが、独立して、1〜6の整数である、実施形態Q1の化合物。
実施形態Q67。各mが10であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q68。各mが11であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q69。各mが12であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q70。各mが13であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q71。各mが14であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q72。各mが15であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q73。各mが16であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q74。各mが17であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q75。各mが18であり、Lが−(CH−であり、nが3である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q76。各mが、独立して12〜16の整数であり、各nが、独立して1〜6の整数である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q77。各mが、独立して12〜14の整数であり、各nが、独立して1〜6の整数である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q78。Lが、結合であり、各mが、独立して12〜16の整数である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q79。Lが、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mが、独立して12〜16の整数である、実施形態Q66の化合物。
実施形態Q80。各mが14である、実施形態Q78〜Q79の1つの化合物。
実施形態Q81。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、少なくとも1つのホスホロチオエート結合を含有する、実施形態66〜80の1つの化合物。
実施形態Q82。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、少なくとも1つの2’−O−メチル残基を含有する、実施形態Q66〜Q81の1つの化合物。
実施形態Q83。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、少なくとも1つの2’−デオキシ−2’−フルオロ残基を含有する、実施形態Q66〜Q82の1つの化合物。
実施形態Q84。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、二環核酸(BNA)残基を含む、実施形態Q66〜Q83の1つの化合物。
実施形態Q85。オリゴヌクレオチドの二環核酸残基が、ロック核酸(LNA)残基または拘束エチル(cEt)残基である、実施形態Q84の化合物。
実施形態Q86。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)モノマーを含む、実施形態Q66〜Q84の1つの化合物。
実施形態Q87。修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドが、siRNAまたはマイクロRNA模倣物である、実施形態Q66〜Q86の1つの化合物。
実施形態Q88。脂質部分が、siRNAまたはマイクロRNA模倣物のパッセンジャー鎖の3’末端に接続している、実施形態Q87の化合物。
実施形態Q89。Aが、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、実施形態Q66〜Q86の1つの化合物。
実施形態Q90。実施形態Q1〜Q89のいずれか1つの化合物を含有する、細胞。
実施形態Q91。細胞が、初代細胞である、実施形態Q90の細胞。
実施形態Q92。細胞が、脂肪細胞(adipocyte)の細胞、肝細胞の細胞、線維芽細胞の細胞、内皮細胞、腎細胞、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)、脂肪細胞(adipose cell)、マクロファージ細胞、神経細胞、筋細胞、または分化した初代ヒト筋骨格細胞である、実施形態Q91の細胞。
実施形態Q93。細胞が、ヒト臍帯静脈内皮細胞である、実施形態Q92の細胞。
実施形態Q94。細胞が、不死化細胞である、実施形態Q90の細胞。
実施形態Q95。細胞が、NIH3T3細胞、分化した3T3L1細胞、RAW264.7細胞、またはSH−SY5Y細胞である、実施形態Q94の細胞。
実施形態Q96。細胞が、脂肪細胞の細胞または肝細胞の細胞である、実施形態Q90〜Q92の1つの細胞。
実施形態Q97。オリゴヌクレオチドを細胞に導入する方法であって、本方法が、上述の細胞と、実施形態Q1〜Q89のいずれか1つの化合物とを接触させることを含む、方法。
実施形態Q98。オリゴヌクレオチドをインビトロで細胞に導入する方法であって、自由取り込み条件下で、細胞と実施形態Q1〜Q89のいずれか1つの化合物とを接触させることを含む、方法。
実施形態Q99。方法が、エクスビボであり、細胞が初代細胞である、実施形態Q98の方法。
実施形態Q100。細胞が、脂肪細胞(adipocyte)の細胞、肝細胞の細胞、線維芽細胞の細胞、内皮細胞、腎細胞、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)、脂肪細胞(adipose cell)、マクロファージ細胞、神経細胞、ラットニューロン、筋細胞、または分化した初代ヒト筋骨格細胞である、実施形態Q99の方法。
実施形態Q101。細胞が、ヒト臍帯静脈内皮細胞である、実施形態Q99の方法。
実施形態Q102。細胞が、不死化細胞である、実施形態Q98の方法。
実施形態Q103。細胞が、NIH3T3細胞、分化した3T3L1細胞、RAW264.7細胞、またはSH−SY5Y細胞である、実施形態Q102の方法。
実施形態Q104。細胞が、脂肪細胞の細胞または肝細胞の細胞である、実施形態Q98またはQ100に記載の方法。
実施形態Q105。オリゴヌクレオチドを細胞にエクスビボで導入する方法であって、細胞を得ることと、自由取り込み条件下で、細胞と実施形態Q1〜Q89のいずれか1つの化合物とを接触させることと、を含む、方法。
実施形態Q106。細胞が、ニューロン、TBM細胞、骨格筋細胞、脂肪細胞の細胞または肝細胞の細胞である、実施形態Q105の方法。
実施形態Q107。細胞が、ヒト臍帯静脈内皮細胞である、実施形態Q105の方法。
実施形態Q108。オリゴヌクレオチドを細胞にインビボで導入する方法であって、細胞と、実施形態Q1〜Q89のいずれか1つの化合物とを接触させることを含む、方法。
実施形態Q109。細胞が、脂肪細胞(adipocyte)の細胞、肝細胞の細胞、線維芽細胞の細胞、内皮細胞、腎細胞、脂肪細胞(adipose cell)、マクロファージ細胞、神経細胞、筋細胞、または筋骨格細胞である、実施形態Q108の方法。
実施形態Q110。細胞と、実施形態Q1〜Q89のいずれか1つの化合物とを接触させることを含む、方法。
実施形態Q111。接触がインビトロで行われる、実施形態Q110の方法。
実施形態Q112。接触がエクスビボで行われる、実施形態Q110の方法。
実施形態Q113。接触がインビボで行われる、実施形態Q110の方法。
実施形態Q114。対象に化合物Q1〜Q89のいずれか1つの化合物を投与することを含む、方法。
実施形態Q115。対象が、眼、肝臓、腎臓、心臓、脂肪組織、肺、筋肉、または脾臓の疾患または障害を有する、実施形態Q114の方法。
実施形態Q116。治療で使用するための、実施形態Q1〜Q89のいずれか1つの化合物。
実施形態Q117。医薬の調製に使用するための、実施形態Q1〜Q89のいずれか1つの化合物。
実施形態Q118。対象内の細胞にオリゴヌクレオチドを導入する方法であって、本方法が、実施形態Q1〜Q89のいずれか1つの化合物を上述の対象に投与することを含む、方法。
実施形態Q119。実施形態Q1〜Q89のいずれか1つの化合物を含む、細胞。
実施形態Q120。薬学的に許容される賦形剤と、実施形態Q1〜Q89のいずれか1つの化合物と、を含む、医薬組成物。
以下の実施例は、本開示をさらに説明するものであり、例示のみの目的で使用され、限定的と見なされるべきではない。
本明細書に開示される化合物は、以下に記載の方法によって、またはこれらの方法の改変によって合成され得る。方法論を改変する方法としては、特に、当業者に既知の温度、溶媒、試薬などが挙げられる。一般に、本明細書に開示される化合物の調製のためのプロセスのいずれかの間に、関連する分子のいずれかの上にある感受性基または反応性基を保護することが必要な場合があり、および/または望ましい場合がある。このことは、従来の保護基、例えば、Protective Groups in Organic Chemistry(編集J.F.W.McOmie, Plenum Press、1973)、およびP.G.M.Green、T.W.Wutts、Protecting Groups in Organic Synthesis(3rd ed.)Wiley、New York(1999)(これらは両方とも、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるものによって達成されてもよい。保護基は、当該技術分野から知られている方法を使用して、好都合な後続の段階で除去され得る。適用可能な化合物を合成するのに有用な合成化学変換は、当該技術分野で既知であり、例えば、R.Larock、Comprehensive Organic Transformations、VCH Publishers、1989、またはPaquette編集、Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis、John Wiley and Sons、1995(これらは両方とも、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるものを含む。本明細書に示され、説明される経路は、例示的なものに過ぎず、いかなる方法でも特許請求の範囲を限定することを意図しておらず、そのように解釈されるべきものでもない。当業者は、開示された合成の改変を認識し、本明細書の開示に基づいて代替の経路を考案することができるであろう。全てのそのような改変および代替の経路は、特許請求の範囲内である。
脂質モチーフの合成
DTx−01−01の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−01−2の合成
室温で、01−01−1(5.0g、0.015mol)のDCM(500mL)撹拌溶液に、DMAP(0.17g、0.0015mol)、DCC(4.86g、0.016mol)、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(1.92g、0.016mol)を添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を焼結漏斗を通して濾過した。濾液を蒸発させて、粗01−01−2を淡黄色の液体として得て(6.0g、92.5%)、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:脂質モチーフDTx−01−01の合成
室温で、01−01−3(1.3g、0.006mol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、EtN(3mL、0.020mol)、次いで01−01−2(2.93g、0.007mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を、氷水を滴下してクエンチし、次いでEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を氷水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで蒸発させ、粗DTx−01−01を得て、これをカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)によって精製して、脂質モチーフDTx−01−01を粘度の高い褐色液体(1.3g、51%)として得た。LCMS m/z(M+H):499.4;H−NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 0.92(t、J=7.6Hz、3H)、1.24−1.66(m、10H)、1.82(s、3H)、2.02−2.33(m、7H)、2.73−2.98(m、9H)、3.94(br s、1H)、5.27−5.34(m、10H)、7.70(br s、1H)、7.78(br s、1H)。
DTx−01−03の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−03−3の合成
室温で、01−03−1(15g、0.045mol)のDMF(300mL)撹拌溶液に、DIPEA(39.86mL、0.11mol)、HATU(17.1g、0.045mol)、および01−03−2(3.6g、0.022mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を、氷水を滴下してクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を氷水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで蒸発させ、粗01−03−3を得て、これをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の20%EtOAc)によって精製して、粘度の高い淡褐色液体として01−03−3を得た(11.2g、63.7%)。
ステップ2:脂質モチーフDTx−01−03の合成
0℃で、01−03−3(10g、0.012mol)のMeOH(100mL)撹拌溶液に、水(50mL)中のLiOH(1.07g、0.025mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。4時間後、氷水を反応混合物に滴下した。混合物を1.5M HClで酸性化し、次いでDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を氷水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで蒸発させ、粗DTx−01−03を得て、これをカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)によって精製して、脂質モチーフDTx−01−03を粘度の高い淡褐色液体(7.5g、77%)として得た。LCMS m/z(M+H):767.5;H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 0.954(t、J=3.6Hz、6H)、1.23−1.66(m、8H)、1.99−2.33(m、12H)、2.69−2.82(m、22H)、4.13(t、J=3.6Hz、1H)、5.25−5.36(m、22H)、7.76(t、J=5.2Hz、1H)、8.03(d、J=7.6Hz、1H)、12.5(br s、1H)。
脂質モチーフDTx−01−06の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−06−2の合成
室温で、直鎖脂肪酸01−06−1(5.0g、0.018mol)のDCM(100mL)撹拌溶液に、DMAP(0.208g、0.0018mol)、DCC(5.22g、0.018mol)、次いでN−ヒドロキシスクシンイミド(2.07g、0.018mol)を添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を焼結漏斗を通して濾過した。濾液を蒸発させて、粗01−06−2をオフホワイト色の固体として得て(6.0g、88%)、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:脂質モチーフDTx−01−06の合成
室温で、01−06−3(1.02g、0.054mol)のDMF(40mL)撹拌溶液に、EtN(2.3mL、0.016mol)および01−06−2(2g、0.047mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を、氷水を滴下してクエンチし、次いでEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を冷水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで蒸発させ、粗DTx−01−06を得て、これをカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)によって精製して、脂質モチーフDTx−01−06をオフホワイト色固体(2.0g、88%)として得た。MS(ESI) m/z(M+H):427.4;H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 0.97(t、J=7.2Hz、3H)、1.36−1.77(m、31H)、1.83(s、3H)、2.09(t、J=6.4Hz、2H)、2.98(d、J=6.0Hz、2H)、5.57(d、J=8.0Hz、2H)、7.79(br s、1H)、7.97(d、J=7.6Hz、1H)。
脂質モチーフDTx−01−07のメチルエステル(DTx−01−07−OMe)の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−07−2の合成
室温で、01−07−1(15g、0.063mol)のMeOH(100mL)撹拌溶液に、Ba(OH)(20g、0.063mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を氷水でクエンチした。クエンチした反応物を1.5M HClで酸性化し、次いでEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させた、次いで、蒸発させて粗01−07−2を得た。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の15%EtOAc)による精製により、オフホワイト色固体として01−07−2を得た(15.2g、79.5%)。
ステップ2:中間体01−07−3の合成
室温で、01−07−2(5.0g、0.016mol)のDCM(500mL)撹拌溶液に、DMAP(0.182g、0.0016mol)およびDCC(4.98g、0.016mol)、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(2.1g、0.016mol)を添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を焼結漏斗を通して濾過した。濾液を蒸発させて、粗01−07−3を淡黄色の液体として得て(5.0g、75%)、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ3:脂質モチーフDTx−01−07の合成
室温で、01−07−4(0.94g、0.005mol)のDMF(40mL)撹拌溶液に、EtN(2.12mL、0.015mol)、次いで01−07−3(2.0g、0.005mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を、氷水を滴下してクエンチし、次いでEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を冷水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで蒸発させ、粗DTx−01−07−OMeを得て、これをカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)によって精製して、脂質モチーフDTx−01−07のメチルエステル(すなわち、DTx−01−07−OMe)をオフホワイト色固体(2.0g、84%)として得た。LCMS m/z(M+H):471.4;H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 1.47−1.67(m、30H)、1.77(s、3H)、2.09(t、J=7.2Hz、2H)、2.28(d、J=7.2Hz、2H)、2.99(q、J=6.4Hz、2H)、3.57(s、3H)、4.11(t、J=4.8Hz、1H)、7.79(br s、1H)、7.97(d、J=7.6Hz、1H)。
脂質モチーフDTx−01−08の合成
Figure 2021525801
ステップ1:化合物01−08−3の合成
室温で、直鎖脂肪酸01−08−1(25.58g、0.099mol)のDMF(500mL)撹拌溶液に、DIPEA(42.66mL、0.245mol)および化合物01−08−2(8.0g、0.049mol)、続いてEDCl(18.97g、0.099mol)およびHOBt(13.37g、0.099mol)を添加した。得られた混合物を50℃で撹拌した。16時間後、反応混合物を氷水でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで蒸発させて粗01−08−3を得て、これを再結晶化し(石油エーテル中の20%MTBE)、オフホワイト色固体として01−08−3を得た(18g、56%)。
ステップ2:脂質モチーフDTx−01−08の合成
室温で、MeOHおよびTHF(1:1、200mL)中の01−08−3(10g、0.0156mol)の撹拌溶液に、Ba(OH)(9.92g、0.031mol、MeOHに溶解)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。6時間後、氷水を滴下してクエンチし、次いで1.5MのHClで酸性化した。混合物を濾過し、沈殿物を再結晶化し(石油エーテル中のMTBE)、脂質モチーフDTx−01−08をオフホワイト色固体として得た(7.2g、74.2%)。MS(ESI) m/z(M+H):623.6;H−NMR(400MHz、CDCl):δ 0.868(m、6H)、1.25−1.69(m、58H)、2.03(t、J=7.2Hz、2H)、2.11(t、J=7.6Hz、2H)、2.99(q、J=8.4Hz、2H)、4.15−4.20(m、1H)、7.42(br s、1H)、7.65(d、J=7.6Hz、1H)、12.09(br s、1H)。
脂質モチーフDTx−01−09のメチルエステル(DTx−01−09−OMe)の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−09−2の合成
室温で、01−09−1(15g、0.063mol)のMeOH(100mL)撹拌溶液に、Ba(OH)(20g、0.063mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を氷水でクエンチし、1.5M HClで酸性化し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで蒸発させて粗01−09−2を得て、これをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中15%EtOAc)によって精製して、オフホワイト色固体として生成物01−09−2を得た(15.2g、79.5%)。
ステップ2:中間体01−09−4の合成
室温で、1,4−ジオキサン(100mL)および水(50mL)中の01−09−3(15g、0.102mol)の撹拌溶液に、NaHCO(18.98g、0.226mol)およびBOC無水物(49.2mL、0.226mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を、氷水を滴下してクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を氷水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで蒸発させ、粗01−09−4を得て、これをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の30%EtOAc)によって精製して、粘度の高い淡黄色液体として01−09−4を得た(20g、56%)。
ステップ3:中間体01−09−5の合成
室温で、01−09−4(15g、0.043mol)のDMF(150mL)撹拌溶液に、CsCO(14g、0.043mol)および臭化ベンジル(5.6mL、0.047mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を、氷水を滴下してクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を氷水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで蒸発させ、粗01−09−5を得て、これをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の18%EtOAc)によって精製して、粘度の高い無色液体として01−09−5を得た(15.2g、77%)。
ステップ4:中間体01−09−6の合成
室温で、01−09−5(10g、0.022mol)の1,4−ジオキサン(50mL)撹拌溶液に、1,4−ジオキサン中の4M HCl(23mL、0.091mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテル中で粉砕することによって精製し、オフホワイト色固体として01−09−6を得た(15.2g、79.5%)。
ステップ5:中間体01−09−7の合成
室温で、01−09−6(7.0g、0.025mol)のDMF(100mL)撹拌溶液に、DIPEA(22.4mL、0.128mol)、01−09−2(15.05g、0.05mol)、EDCl(9.5g、0.05mol)、およびHOBt(6.75g、0.05mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を50℃で撹拌した。16時間後、反応混合物を、氷水を滴下してクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を氷水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで、蒸発させて粗01−09−7を得た。再結晶化(石油エーテル中のMTBE)により、オフホワイト色固体として01−09−7が得られた(10g、49.7%)。
ステップ6:脂質モチーフDTx−01−09の合成
室温で、THF(100mL)およびEtOAc(100mL)中の01−09−7(10g、0.099mol)の撹拌溶液に、10%Pd/C(1.0g)を添加した。得られた混合物を3kg/Cmの水素圧力下で室温で撹拌した。16時間後、混合物をセライトを通して濾過し、濾液を蒸発させ、粗DTx−01−09−OMeを得た。再結晶化(石油エーテル中の20%MTBE)により、脂質モチーフDTx−01−09のメチルエステル(すなわち、DTx−01−09−OMe)を淡黄色固体(5.3g、60%)として得た。LCMS m/z(M+H):711.5;H−NMR(400MHz、CDCl):δ 1.23−1.52(m、55H)、2.01(t、J=9.6Hz、2H)、2.08−2.11(m、2H)、2.28(t、J=9.6Hz、4H)、2.99(q、J=8.4Hz、2H)、3.57(s、6H)、4.11−4.12(m、1H)、7.72(t、J=5.2Hz、1H)、7.96(d、J=7.6Hz、1H)。
脂質モチーフDTx−01−11の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−11−2の合成
室温で、直鎖脂肪酸01−11−1(5.0g、0.018mol)のDCM(100mL)撹拌溶液に、DMAP(0.208g、0.0018mol)およびDCC(5.22g、0.018mol)、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(2.07g、0.018mol)を添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を焼結漏斗を通して濾過した。濾液の蒸発により、粗01−11−2をオフホワイト色固体として得て(6.0g、88%)、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
ステップ2:脂質モチーフDTx−01−11の合成
室温で、01−11−3(2.05g、0.01mol)のDMF(80mL)撹拌溶液に、EtN(4.6mL、0.032mol)および01−11−2(4.0g、0.01mol)をゆっくり添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を、氷水を滴下してクエンチし、次いでEtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を冷水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで蒸発させ、粗DTx−01−11を得て、これをカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)によって精製して、脂質モチーフDTx−01−11をオフホワイト色固体(3.1g、66.5%)として得た。MS(ESI) m/z(M+H):427.4;H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 0.85(t、J=6.8Hz、3H)、1.23−1.73(m、31H)、1.83(s、3H)、2.02(t、J=7.2Hz、2H)、3.00(q、J=6.0Hz、2H)、4.10(dd、J=8.4、4.4Hz、2H)、7.74(d、J=5.2Hz、1H)、8.07(br s、1H)、12.45(br s、1H)。
脂質モチーフDTx−01−12のメチルエステル(DTx−01−12−OMe)の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−12−2の合成
室温で、01−12−1(15g、0.063mol)のMeOH(100mL)撹拌溶液に、Ba(OH)(20g、0.063mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を氷水でクエンチし、1.5M HClで酸性化し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させた、次いで、蒸発させて粗01−12−2を得た。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の15%EtOAc)による精製により、オフホワイト色固体として01−12−2を得た(15.2g、79.5%)。
ステップ2:中間体01−12−3の合成
室温で、01−12−2(5.0g、0.016mol)のDCM(500mL)撹拌溶液に、DMAP(0.182g、0.0016mol)およびDCC(4.98g、0.016mol)、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(2.1g、0.016mol)を添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を焼結漏斗を通して濾過した。濾液を蒸発させて、粗01−12−3を淡黄色液体として得て(5.0g、75%)、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
ステップ3:脂質モチーフDTx−01−12の合成
室温で、01−12−4(0.94g、0.005mol)のDMF(40mL)撹拌溶液に、EtN(2.12mL、0.015mol)、01−12−3(2.0g、0.05mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を、氷水を滴下してクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を氷水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで、蒸発させて粗DTx−01−12−OMeを得た。カラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)による精製により、脂質モチーフDTx−01−12のメチルエステル(すなわち、DTx−01−12−OMe)をオフホワイト色固体として得た(1.5g、63.2%)。LCMS m/z(M+H):471.4;H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 1.22−1.66(m、30H)、1.83(s、3H)、2.01(t、J=7.6Hz、2H)、2.27(d、J=7.2Hz、2H)、2.99(q、J=6.4Hz、2H)、3.57(s、3H)、4.10(t、J=4.8Hz、1H)、7.72(t、J=5.2Hz、1H)、8.06(d、J=8.0Hz、1H)、12.47(br s、1H)。
脂質モチーフDTx−01−13の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−13−2の合成
室温で、01−13−1(5.0g、0.015mol)のDCM(500mL)撹拌溶液に、DMAP(0.17g、0.0015mol)およびDCC(4.86g、0.016mol)、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(1.92g、0.016mol)を添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を焼結漏斗を通して濾過し、濾液を蒸発させて、粗01−13−2を淡黄色液体として得た(6.0g、92.5%)。粗中間体を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。
ステップ2:脂質モチーフDTx−01−13の合成
室温で、01−13−3(1.3g、0.006mol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、EtN(3mL、0.020mol)および01−13−2(2.93g、0.007mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を、氷水を滴下してクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を氷水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、次いで蒸発させ、粗DTx−01−13を得て、これをカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)によって精製して、脂質モチーフDTx−01−13を粘度の高い褐色液体(2.1g、61%)として得た。LCMS m/z(M+H):499.4;H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 0.90(t、J=7.2Hz、3H)、1.22−1.67(m、7H)、1.75(s、3H)、1.98−2.27(m、7H)、2.73−2.95(m、9H)、2.96(dd、J=12.4、6.4Hz、2H)、4.06−4.09(m、1H)、5.23−5.37(m、10H)、7.79(br s、1H)、7.91(t、J=7.6Hz、1H)。
脂質モチーフDTx−01−30の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−30−3の合成
室温で、01−30−2(3g、0.01mol)のDMF(50mL)撹拌溶液に、DIPEA(13.8mL、0.077mol)、直鎖脂肪酸01−30−1(4.4g、0.0154mol)、およびHATU(5.87g、0.0154mol)をゆっくり添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を氷水でクエンチした。沈殿物を濾過によって単離し、次いで真空乾燥させ、01−30−3をオフホワイト色固体として得た(3.2g、53.15%)。
ステップ2:脂質モチーフDTx−01−30の合成
MeOH(30mL)、THF(30mL)、および水(3mL)中の01−30−3(3.2g、0.0068mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.86g、0.0251mol)を添加した。得られた反応混合物を16時間撹拌した。その後、反応混合物を真空下で濃縮し、次いで、1.5NのHClで中和した。沈殿物を濾過により単離し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、粗DTx−01−30を得た。再結晶化(ヘキサン中の80%DCM)により、脂質モチーフDTx−01−30をオフホワイト色固体として得た(2.2g、73.3%)。LCMS m/z(M+H):455.5;H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 0.88−0.92(t、J=7.2Hz、6H)、1.17−1.55(m、33H)、1.64(t、J=7.0Hz、1H)、2.00(t、J=7.2Hz、2H)、2.06−2.10(m、2H)、2.97−2.99(m、2H)、4.11(t、J=8.4Hz、1H)、7.71(s、1H)、7.96(d、J=7.6Hz、1H)、12.47(br s、1H)。
脂質モチーフDTx−01−31の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−31−3の合成
室温で、01−31−2(3g、0.0128mol)のDMF(50mL)撹拌溶液に、DIPEA(13.8mL、0.077mol)、直鎖脂肪酸01−31−1(3.1g、0.0154mol)、およびHATU(5.87g、0.0154mol)をゆっくり添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を氷水でクエンチした。固体を濾過によって単離し、真空乾燥させて、オフホワイト色固体として01−01−3を得た(3.4g、50.7%)。
ステップ2:脂質モチーフDTx−01−31の合成
MeOH(10mL)、THF(10mL)、および水(3mL)中の01−01−3(3g、0.0057mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.8g、0.0019mol)を添加した。反応混合物を16時間撹拌した。その後、反応混合物を真空下で濃縮し、次いで、1.5NのHClで中和した。沈殿物は固体であり、濾過により単離し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、粗DTx−01−31を得た。再結晶化(ヘキサン中の80%DCM)により、脂質モチーフDTx−01−31をオフホワイト色固体として得た(2.3g、79.3%)。LCMS m/z(M+H):511.5;H−NMR(400MHz、DMSO−d6):δ 0.86−0.90(t、J=7.2Hz、6H)、1.33−1.54(m、42H)、1.64(t、J=7.9Hz、1H)、1.98−2.08(m、4H)、2.96(t、J=6.3Hz、2H)、4.02−4.18(m、1H)、7.71−7.79(m、2H)。
脂質モチーフDTx−01−32の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−32−3の合成
室温で、01−32−2(3g、0.01mol)のDMF(50mL)撹拌溶液に、DIPEA(13.8mL、0.077mol)、直鎖脂肪酸01−32−1(4.4g、0.0154mol)、およびHATU(5.87g、0.0154mol)をゆっくり添加した。得られた混合物を60℃で撹拌した。16時間後、反応混合物を氷水でクエンチし、固体を濾過によって単離し、固体を真空下で乾燥させて、オフホワイト色固体として01−32−3を得た(3.5g、53.2%)。
ステップ2:脂質モチーフDTx−01−32の合成
MeOH(10mL)、THF(10mL)、および水(3mL)中の01−32−3(3.5g、0.0051mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.8g、0.0154)を添加した。反応混合物を16時間撹拌した。その後、反応混合物を真空下で濃縮し、次いで、1.5NのHClで中和した。固体を濾過によって単離し、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、粗DTx−01−32を得た。再結晶化(ヘキサン中の80%DCM)により、脂質モチーフDTx−01−32をオフホワイト色固体として得た(2.3g、79.3%)。LCMS m/z(M+H):567.2;H−NMR(400MHz、TFA−d):δ 0.87−0.98(m、6H)、1.20−1.58(m、41H)、1.74−1.92(m、8H)、2.18−2.21(m、2H)、2.73(t、J=7.6Hz、2H)、3.05(t、J=7.6Hz、2H)、3.60(t、J=7.8Hz、2H)。
脂質モチーフDTx−01−33の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−33−3の合成
室温で、01−33−2(5g、0.0312mol)のDMF(100mL)撹拌溶液に、ゆっくりと、DIPEA(32mL、0.1872mol)、直鎖脂肪酸01−33−1(26.6g、0.0936mol)、およびHATU(41.5g、0.1092mol)を室温でゆっくりと添加した。16時間後、反応混合物を氷水でクエンチした。粗01−33−3を反応混合物から濾過によって単離し、真空乾燥させた。THFでの粉砕による精製により、オフホワイト色固体として01−33−3を得た(8.5g、39.5%)。
ステップ2:脂質モチーフDTx−01−33の合成
MeOH(75mL)、THF(75mL)、および水(3mL)中の01−33−3(5g、0.0072mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.60g、0.0144mol)を添加した。反応混合物を16時間撹拌した。その後、反応混合物を真空下で濃縮し、次いで、1.5NのHClで中和した。固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、粗DTx−01−33を得た。再結晶化(IPA)により、脂質モチーフDTx−01−33をオフホワイト色固体として得た(2.3g、47%)。LCMS m/z(M+H):680;H−NMR(400MHz、TFA−d):δ 1.10−1.18(m、6H)、1.62−1.80(m、57H)、2.06−2.20(m、8H)、2.49−2.50(m、2H)、2.96−3.01(m、2H)、3.32−3.35(m、2H)、3.87−3.98(m、2H)。
脂質モチーフDTx−01−34の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−34−3の合成
室温で、01−34−2(5g、0.0312mol)のDMF(100mL)撹拌溶液に、DIPEA(32mL、0.1872mol)、直鎖脂肪酸01−34−1(29.2g、0.0936mol)、およびHATU(41.5g、0.1092mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を50℃で撹拌した。16時間後、反応混合物を氷水でクエンチし、固体を濾過によって単離し、次いで、固体を真空下で乾燥させた。THFを用いた粉砕による固体の精製により、オフホワイト色固体として01−34−3を得た(10g、43%)。
ステップ2:脂質モチーフDTx−01−34の合成
9:1 IPA:水(150mL)中の01−34−3(5g、0.0066mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.56g、0.0133mol)を添加した。反応混合物を90℃で撹拌した。1時間後、反応混合物を真空下で濃縮し、次いで、1.5NのHClで中和した。沈殿物を濾過により単離し、水で洗浄し、真空下で乾燥させた。沈殿物の再結晶化(IPA)により、脂質モチーフDTx−01−34をオフホワイト色固体として得た(3.2g、65%)。LCMS m/z(M+H):736.2;H−NMR(400MHz、TFA−d):δ 1.13−1.17(m、6H)、1.48−1.79(m、65H)、2.05−2.19(m、8H)、2.48−2.49(m、2H)、2.95−2.96(m、2H)、3.28−3.34(m、2H)、3.85−3.96(m、2H)。
脂質モチーフDTx−01−35の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体01−35−3の合成
室温で、01−35−2(5g、0.0312mol)のDMF(100mL)撹拌溶液に、DIPEA(32mL、0.1872mol)、直鎖脂肪酸01−35−1(31.8g、0.0936mol)、およびHATU(41.5g、0.1092mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を60℃で撹拌した。16時間後、反応混合物を氷水でクエンチし、固体を濾過によって単離し、次いで、固体を真空下で乾燥させた。THFを用いた粉砕による固体の精製により、オフホワイト色固体として01−35−3を得た(7g、28%)。
ステップ2:脂質モチーフDTx−01−35の合成
9:1 IPA:水(150mL)中の01−35−3(5g、0.0062mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.52g、0.0124mol)を添加した。反応混合物を90℃で撹拌した。1時間後、反応混合物を真空下で濃縮し、次いで、1.5NのHClで中和した。固体を濾過によって単離し、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、粗DTx−01−35を得た。IPA中での再結晶により、オフホワイト色固体として脂質モチーフDTx−01−35を得た(3.1g、63%)。LCMS m/z(M+H):792.2;H−NMR(400MHz、TFA−d):δ 1.06−1.22(m、6H)、1.49−1.88(m、73H)、1.99−2.29(m、8H)、2.49−2.51(m、2H)、2.95−3.10(m、2H)、3.32−3.34(m、2H)、3.86−3.90(m、2H)。
脂質モチーフDTx−03−06の合成
Figure 2021525801
03−06−2(1.2g、0.0068mol)の65%EtOH(40mL)撹拌水溶液に、室温で、EtN(4.75mL、0.034mol)およびNHS−直鎖脂肪酸03−06−1(6.0g、0.170mol)をゆっくりと加えた。反応混合物を75℃で撹拌した。16時間後、反応混合物を1.5NのHClで中和した。沈殿物を濾過によって単離し、水で洗浄し、乾燥させた。DCMを用いた粉砕による沈殿物の精製により、オフホワイト色固体として脂質モチーフDTx−03−06を得た(2.3g、57%)。LCMS m/z(M+H):581.5;H−NMR(400MHz、TFA−d):δ 0.78−0.82(m、6H)、1.21−1.40(m、49H)、1.62−1.79(m、4H)、2.35−2.46(m、2H)、2.96−2.30(m、2H)、3.89−4.03(m、2H)。
脂質モチーフDTx−06−06の合成
Figure 2021525801
ステップ1:中間体06−06−3の合成
06−06−1(4.6g、0.0169mol)の65%EtOH(60mL)撹拌水溶液に、室温で、EtN(5.9mL、0.042mol)およびNHS−直鎖脂肪酸06−06−2(6g、0.00186mol)をゆっくりと添加した。反応混合物を75℃で撹拌した。16時間後、反応混合物を1.5NのHClで中和した。沈殿物を濾過によって単離し、水で洗浄し、乾燥させた。カラムクロマトグラフィー(DCM中の3%MeOH)による沈殿物の精製により、オフホワイト色固体として06−06−3を得た(5.0g、62%)。
ステップ2:中間体06−06−4の合成
室温で、06−06−3(7g、0.014mol)の1,4−ジオキサン(50mL)撹拌溶液に、1,4−ジオキサン中の4M HCl(50mL)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を減圧下で濃縮して、粗06−06−4を得て、これをジエチルエーテルで粉砕して、オフホワイト色固体として06−06−4を得た(4.5g、81%)。
ステップ3:中間体06−06−6の合成
06−06−5(5g、0.038mol)の65%EtOH(40mL)撹拌水溶液に、室温で、EtN(13.3mL、0.095mol)およびNHS−直鎖脂肪酸06−06−2(13g、0.038mol)をゆっくりと加えた。反応混合物を75℃で撹拌した。16時間後、反応混合物を1.5NのHClで中和した。沈殿物を濾過により単離し、水で洗浄し、乾燥させ、オフホワイト色固体として06−06−6を得た(4.2g、30%)。
ステップ4:中間体06−06−7の合成
室温で、06−06−6(3.8g、0.010mol)のDCM(80mL)撹拌溶液に、DMAP(0.12g、0.001mol)およびDCC(2.1g、0.010mol)、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(1.17g、0.010mol)を添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。その後、反応混合物を焼結漏斗を通して濾過し、次いで濾液を蒸発させ、オフホワイト色固体として粗06−06−7(4.7g、100%)を得て、これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ5:脂質モチーフDTx−06−06の合成
室温で、1MのNaCO(50mL)および1,4−ジオキサン(100mL)中の06−06−4(4g、0.009mol)の撹拌溶液に、06−06−7(4.5g、0.096mol)をゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物を1.5NのHClで中和した。沈殿物を濾過によって単離し、水で洗浄し、乾燥させた。MeOHを用いた粉砕による沈殿物の精製により、オフホワイト色固体として脂質モチーフDTx−06−06を得た(2.3g、32%)。LCMS m/z(M+H):737.6;H−NMR(400MHz、TFA−d):δ 0.77−0.79(m、6H)、1.22−1.52(m、51H)、1.68−1.81(m、11H)、2.10−2.18(m、2H)、2.50−2.67(m、5H)、2.94−2.98(m、2H)、3.49−3.60(m、4H)。
脂質モチーフDTx−01−36の合成
Figure 2021525801
ステップ1:01−36−1(0.73g、0.0032mol)のDMF(6mL)撹拌溶液に、DIPEA(1.16mL、0.0064mol)、01−36−2(0.3g、0.0013mol)、続いてEDCl(0.543g、0.0028mol)、HOBt(0.382g、0.0028mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を氷水でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物01−36−3をオフホワイト色固体として得た(0.54g、61%)。
ステップ2:MeOH、THF(10mL;1:1)およびHO(0.25mL)中の化合物01−36−3(0.5g、0.0009mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.071g、0.0018mol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物を真空下で濃縮して粗製物を得て、これを1.5NのHClで中和した。沈殿した固体をDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物DTx−01−36をオフホワイト色固体として得た(0.35g、73%)。
DTx−01−36の分析
H−NMR−(400MHz、DMSO−d6):δ 0.84(t、J=6.8Hz、6H)、1.27−1.66(m、35H)、1.98−2.10(m、12H)、2.93−2.99(m、2H)、4.08−4.14(m、1H)、5.27−5.35(m、4H)、7.71(t、J=5.2Hz、1H)、7.96(d、J=7.6Hz、1H)、12.49(bs、1H)。LCMS:563.5(M+1)。
脂質モチーフDTx−01−39の合成
Figure 2021525801
ステップ1:化合物01−39−1(2.04g、0.0080mol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、DIPEA(2.96mL、0.016mol)、化合物01−39−2(0.75g、0.0032)、続いてEDCl(1.35g、0.0070mol)、HOBt(0.95g、0.0070mol)を室温で添加した。得られた混合物を50℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を氷水でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物01−39−3をオフホワイト色固体として得た(1.9g、79%)。
ステップ2:MeOH、THF(30mL;1:1)およびHO(3mL)中の化合物01−39−3(1.5g、0.0023mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.194g、0.0046mol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物を真空下で濃縮して粗生成物を得て、これを1.5NのHClで中和した。沈殿した固体をDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物DTx−01−39を黄色固体として得た(1.2g、82%)。
DTx−01−39の分析
H−NMR−(400MHz、DMSO−d6):δ 0.83(t、J=6.8Hz、6H)、1.23−1.78(m、42H)、1.96−2.08(m、12H)、2.98(d、J=5.6Hz、2H)、4.08−4.10(m、1H)、5.28−5.31(m、4H)、7.71(t、J=5.2Hz、1H)、7.95(d、J=8.4Hz、1H)、12.43(bs、1H)。LCMS:619.5(M+1)。
脂質モチーフDTx−01−43の合成
Figure 2021525801
ステップ1:化合物01−43−1(3.5g、0.0107mol)のDMF(50mL)撹拌溶液に、DIPEA(3.9mL、0.021mol)、化合物01−43−2二塩酸塩(1g、0.0043mol)、続いてEDCl(1.8g、0.0094mol)、HOBt(1.2g、0.0094mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を氷水でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物01−43−3をオフホワイト色固体として得た(2.6g、88.7%)。
ステップ2:MeOH、THF(40mL;1:1)およびHO(2mL)中の化合物01−43−3(2.5g、0.0036mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.297g、0.0072mol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物を真空下で濃縮して粗生成物を得て、これを1.5NのHClで中和した。沈殿した固体をDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物DTx−01−43をオフホワイト色固体として得た(2.1g、90.6%)。
DTx−01−43の分析
H−NMR−(400MHz、DMSO−d6):δ 0.83(t、J=6.8Hz、6H)、1.05−1.65(m、48H)、1.96−2.16(m、14H)、2.98−2.99(m、2H)、4.11−4.16(m、1H)、5.29−5.37(m、4H)、7.71(bs、1H)、7.92(d、J=6.4Hz、1H)。LCMS:676.5(M+1)。
脂質モチーフDTx−01−44の合成
Figure 2021525801
ステップ1:化合物01−44−1(5.1g、0.0018mol)のDMF(50mL)撹拌溶液に、DIPEA(6.7mL、0.036mol)、化合物01−44−2(1.7g、0.0072mol)、続いてEDCl(3.06g、0.016mol)、HOBt(2.16g、0.016mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を氷水でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物01−44−3をオフホワイト色固体として得た(5g、85%)。
ステップ2:MeOH、THF(150mL;1:1)およびHO(3mL)中の化合物01−44−3(5g、0.0072mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.60g、0.0144mol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物を真空下で濃縮して粗生成物を得て、これを1.5NのHClで中和した。沈殿した固体をDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物DTx−01−44を淡黄色の粘度の高い液体として得た(2.2g、45%)。
DTx−01−44の分析
H−NMR−(400MHz、DMSO−d6):δ 0.86(t、J=5.2Hz、6H)、1.25−1.70(m、38H)、2.01−2.18(m、12H)、2.73(t、J=6.4Hz、4H)、2.98−3.00(m、2H)、4.12−4.24(m、1H)、5.29−5.36(m、8H)、7.72(t、J=5.2Hz、1H)、7.95(d、J=8.0Hz、1H)、12.45(bs、1H)。LCMS:672.6(M+1)。
脂質モチーフDTx−01−45の合成
Figure 2021525801
ステップ1:化合物01−45−1(0.656g、0.0023mol)のDMF(5mL)撹拌溶液に、DIPEA(1.00mL、0.0053mol)、化合物04−45−2二塩酸塩(0.25g、0.0011mol)、続いてEDCl(0.45g、0.0023mol)、HOBt(0.318g、0.0023mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を氷水でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物01−45−3をオフホワイト色固体として得た(0.61g、83.56%)。
ステップ2:MeOH、THF(12mL;1:1)およびHO(0.6mL)中の化合物04−45−3(0.6g、0.0008mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.074g、0.0018mol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物を真空下で濃縮して粗生成物を得て、これを1.5NのHClで中和した。沈殿した固体をDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物DTx−01−45をオフホワイト色固体として得た(0.55g、94.8%)。
DTx−01−45の分析
H−NMR−(400MHz、DMSO−d6):δ 0.86(t、J=6.0Hz、6H)、1.27−1.50(m、26H)、2.01−2.10(m、12H)、2.77−2.80(m、8H)、2.96−2.98(m、2H)、3.98−4.01(m、1H)、5.32−5.37(m、12H)、7.61(bs、1H)、7.75(bs、1H)。LCMS:668.4(M+1)。
DTx−01−46の合成
Figure 2021525801
ステップ1:化合物01−46−1(2.00g、0.0071mol)のDMF(20mL)撹拌溶液に、DIPEA(2.6mL、0.0143mol)、化合物01−46−2(0.67g、0.0029mol)、続いてEDCl(1.20g、0.0063mol)、HOBt(0.085g、0.0063mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を氷水でクエンチし、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物01−46−3をオフホワイト色固体として得た(1.8g、78%)。
ステップ2:MeOH、THF(75mL;1:1)およびHO(2.5mL)中の化合物01−46−3(2.4g、0.0035mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.0288g、0.0070mol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物を真空下で濃縮して粗生成物を得て、これを1.5NのHClで中和した。沈殿した固体をDCMで抽出した。合わせた有機抽出物を水、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物DTx−01−46を淡黄色の粘度の高い液体として得た(1.5g、64%)。
DTx−01−46の分析
H−NMR−(400MHz、DMSO−d6):δ 0.91(t、J=7.6Hz、6H)、1.24−1.68(m、31H)、2.01−2.10(m、10H)、2.78(t、J=6.0Hz、4H)、2.88−2.99(m、3H)、5.27−5.36(m、1H)、5.29−5.36(m、12H)、7.71(t、J=5.2Hz、1H)、7.96(d、J=8.0Hz、1H)。LCMS:668.6(M+1)。
DTx−08−01の合成
Figure 2021525801
ステップ1:化合物08−01−1(10g、0.0389mol)のDCM(200mL)撹拌溶液に、DMAP(0.47g、0.0038mol)、DCC(8.04g、0.0389mol)、続いてN−ヒドロキシスクシンイミド(4.48g、0.0389mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を焼結漏斗を通して濾過し、濾液を蒸発させて、オフホワイト色固体として粗生成物08−01−02を得て、これを次のステップに直接進めた(10g、72%)。
ステップ2:化合物08−01−2(10g、0.0283mol)の65%水性エタノール(100mL)撹拌溶液に、EtN(11.8mL、0.0849mol)、化合物08−01−3(10.6g、0.0368mol)を室温でゆっくりと添加した。得られた混合物を75℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、生成物08−01−4をオフホワイト色固体として得た(11g、73%)。
ステップ3:化合物08−01−4(11g、0.0207mol)のメタノール(110mL)撹拌溶液に、塩化チオニル(44mL)を室温でゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これをジエチルエーテルで粉砕して、オフホワイト色固体として08−01−5の純粋な化合物(9g、80%)を得た。
ステップ4:化合物08−01−2(5g、0.0141mol)の65%水性エタノール(50mL)撹拌溶液に、EtN(6mL、0.0424mol)、化合物08−01−6(3.3g、0.0184mol)を室温でゆっくり添加した。得られた混合物を75℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、生成物08−01−7をオフホワイト色固体として得た(5.1g、85%)。
ステップ5:化合物08−01−7(5g、0.0117mol)のジオキサン(100mL)撹拌溶液に、08−01−8((4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(4.4g、0.0176mol))およびAcOK(3.4g、0.0353mol)を添加した。窒素で脱気した後、Pd(dppf)Cl(0.48g、0.0005mol)を反応混合物に加えた。得られた混合物を90℃で12時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物をセライトベッドを通して濾過し、真空下で濃縮して粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物01−08−9を褐色固体として得た(4.8g、86%)。
ステップ6:ジオキサン(90mL)および水(9mL)中の化合物01−08−5(4.5g、0.0082mol)の撹拌溶液に、化合物01−08−9(4.68g、0.0099mol)およびCsCO(8.1g、0.0248mol)を添加した。窒素で脱気した後、Pd(dppf)Cl(0.67g、0.0008mol)を反応混合物に加えた。得られた混合物を90℃で3時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物をセライトベッドを通して濾過し、真空下で濃縮して粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物01−08−10を褐色固体として得た(1g、14.2%)。
ステップ7:MeOH、THF(6.5mL;13mL)およびHO(6.5mL)中の化合物01−08−10(1g、0.0013mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.16g、0.0039mol)を添加し、反応混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物を真空下で濃縮した。得られた生成物を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて粗生成物を得た。粗生成物をMeOHで粉砕して、オフホワイト色固体として純粋なDTx−08−01(0.5g、51%)を得た。
DTx−08−01の分析
H−NMR−(400MHz、TFA−d1):δ 0.78−0.79(m、6H)、1.08−1.49(m、48H)、1.49−1.50(m、2H)、1.72−1.83(m、2H)、2.69−2.71(m、2H)、5.77−2.82(m、2H)、3.41(d、J=14.8Hz、1H)、3.53(d、J=14.4Hz、1H)、4.66(s、2H)、5.16−5.18(m、1H)、7.23(d、J=8.0Hz、2H)、7.33(d、J=8.0Hz、2H)、7.58(t、J=2.4Hz、4H)。LCMS:748.6(M+1)。
DTx−09−01の合成
Figure 2021525801
ステップ1:化合物09−01−1(10g、0.0283mol)のDMF(100mL)撹拌溶液に、EtN(11.7mL、0.0849mol)、化合物09−01−2(2.02g、0.0368mol)を室温でゆっくりと添加した。得られた混合物を50℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、生成物09−01−3をオフホワイト色固体として得た(4.5g、55%)。
ステップ2:化合物09−01−4(5g、0.092mol)のDMF(50mL)撹拌溶液に、化合物09−01−3(3.5g、0.0119mol)、TEA(15mL)およびCuI(0.20g、0.0011mol)を添加した。窒素で脱気した後、Pd(dba)(0.67g、0.0007mol)を反応混合物に加えた。得られた混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物をセライトベッドを通して濾過し、真空下で濃縮して粗生成物を得て、これをヘキサン中25%EtOAcを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物09−01−5をオフホワイト色固体として得た(1g、15.6%)。
ステップ3:MeOH、THF(6.5mL、13mL)およびHO(6.5mL)中の化合物09−01−5(1g、0.0014mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.17g、0.0042mol)を添加し、反応混合物を50℃で2時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物を真空下で濃縮して粗生成物を得て、これを1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて粗生成物を得た。粗生成物を、溶出液としてDCM中3%MeOHを使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物DTx−09−01を淡褐色固体(0.5g、51%)として得た。
DTx−09−01の分析
H−NMR−(400MHz、TFA−d1):δ 0.89−0.92(m、6H)、1.20−1.40(m、49H)、1.67−1.70(m、2H)、1.82−1.86(m、2H)、2.71−2.75(m、2H)、5.91−2.95(m、2H)、3.47(d、J=14.8Hz、1H)、3.61(d、J=14.8Hz、1H)、4.52(s、2H)、7.25(d、J=8.0Hz、2H)、7.50(d、J=8.0Hz、2H)。LCMS:696.5(M+1)。
DTx−10−01の合成
Figure 2021525801
ステップ1:化合物10−01−1(5g、0.0141mol)の65%水性エタノール(50mL)撹拌溶液に、EtN(10mL、0.0707mol)、化合物10−01−2(3.45g、0.0141mol)を室温でゆっくりと添加した。得られた混合物を75℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、生成物10−01−3をオフホワイト色固体として得た(5.5g、80.6%)。
ステップ2:化合物10−01−3(5.5g、0.0113mol)のメタノール(550mL)撹拌溶液に、塩化チオニル(22mL)を室温でゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これをジエチルエーテルで粉砕して、オフホワイト色固体として10−01−4の純粋な化合物(4.3g、76%)を得た。
ステップ3:ジオキサン(90mL)および水(9mL)中の化合物10−01−4(4.3g、0.0086mol)の撹拌溶液に、化合物10−01−5(4.5g、0.00952mol)およびCsCO(8.4.6g、0.0259mol)を添加した。窒素で脱気した後、Pd(dppf)Cl(0.7g、0.0008mol)を反応混合物に加えた。得られた混合物を90℃で3時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物をセライトベッドを通して濾過し、真空下で濃縮して粗生成物を得て、これをDCM中3%MeOHを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物10−01−6を褐色固体として得た(1.1g、16.68%)。
ステップ4:MeOH、THF(6.5mL、13mL)およびHO(6.5mL)中の化合物10−01−6(1.1g、0.0014mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.18g、0.0042mol)を添加し、反応混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物を真空下で濃縮した。得られた生成物を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて粗生成物を得た。粗生成物をMeOHで粉砕して、オフホワイト色固体として純粋なDTx−10−01(0.7g、64%)を得た。
DTx−10−01の分析
H−NMR−(400MHz、TFA−d1):δ 0.78−0.80(m、6H)、1.13−1.45(m、50H)、1.73−1.75(m、2H)、2.39−2.43(m、1H)、2.70−2.74(m、2H)、3.14−3.20(m、1H)、3.46−3.51(m、2H)、4.68(s、2H)、5.17−5.20(m、1H)、7.17(d、J=7.2Hz、1H)、7.33−7.43(m、4H)、7.50(d、J=7.6Hz、1H)、7.57−7.58(m、2H)。LCMS:748.5(M +1)。
DTx−11−01の合成
Figure 2021525801
ステップ1:密封チューブ中の化合物11−01−1(2.68g、0.0091mol)のDMF(35mL)撹拌溶液に、化合物11−01−2(3.5g、0.0070mol)、TEA(18mL)、PPh(0.18g、0.0007mol)およびCuI(0.16g、0.0008mol)を添加した。窒素で脱気した後、PdCl(PhP)(0.39g、0.0005mol)を反応混合物に加えた。得られた混合物を110℃で3時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物をセライトベッドを通して濾過し、真空下で濃縮して粗生成物を得て、これをヘキサン中25%EtOAcを溶出液として使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物11−01−3をオフホワイト色固体として得た(1g、20%)。
ステップ2:MeOH、THF(6.5mL、13mL)およびHO(6.5mL)中の化合物11−01−3(1g、0.0014mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.17g、0.0042mol)を添加し、反応混合物を50℃で2時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物を真空下で濃縮して粗生成物を得て、これを1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて粗生成物を得た。粗生成物を、溶出液としてDCM中3%MeOHを使用してカラムクロマトグラフィーによってさらに精製して、生成物DTx−11−01を淡褐色固体(0.7g、71%)として得た。
DTx−11−01の分析
H−NMR−(400MHz、TFA−d1):δ 0.87−0.90(m、6H)、1.31−1.47(m、48H)、1.65−1.68(m、2H)、1.81−1.85(m、2H)、2.71−2.74(m、2H)、2.89−2.95(m、2H)、3.42(d、J=14.8Hz、1H)、3.57(d、J=14.8Hz、1H)、4.50(s、2H)、5.20−5.24(m、1H)、7.25(d、J=7.6Hz、1H)、7.34(s、1H)、7.39(t、J=8.0Hz、1H)、7.47(d、J=7.6Hz、1H)。LCMS:696.5(M+1)。
DTx−04−01の合成
Figure 2021525801
ステップ1:化合物04−01−2(5g、0.021mol)のDMF(100mL)撹拌溶液に、DIPEA(19.7mL、0.107mol)、化合物04−01−1(13.73g、0.053mol)、HATU(12.23g、0.032mol)を室温でゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、固体を濾過し、真空下で固体を乾燥させて、生成物04−01−3をオフホワイト色固体として得た(9.1g、67%)。
ステップ2:MeOH、THF(100mL、1:1)およびHO(5mL)中の化合物04−01−3(5g、0.0078mol)の撹拌溶液に、LiOH・HO(0.660g、0.0157mol)を添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をLCMSにより監視し、反応混合物を真空下で濃縮して粗生成物を得て、これを1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、生成物04−01−4をオフホワイト色固体として得た(3.9g、80%)。
ステップ3:化合物04−01−4(3.0g、0.0048mol)のDMF(60mL)撹拌溶液に、NMM(15mL)、続いてTSTU(2.18g、0.0096mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。化合物5(3.69g、0.0096mol)を反応混合物に0℃で添加し、次いで室温で16時間撹拌した。反応混合物を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をMeOHで粉砕して、生成物DTx−04−01をオフホワイト色固体として得た(2.8g、58%)。
DTx−04−01の分析
H−NMR−(400MHz、TFA−d):δ 1.09−1.13(m、9H)、1.57−2.16(m、84H)、2.38−2.44(m、3H)、2.77−2.94(m、4H)、3.18−3.31(m、5H)、3.69−3.81(m、5H)、4.87−4.92(m、1H)。LCMS:990.8(M+1)。
DTx−05−01の合成
Figure 2021525801
ステップ1:化合物05−01−1(5g、0.0103mol)のメタノール(50mL)撹拌溶液に、塩化チオニル(3.8mL、0.0516mol)を0℃でゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を蒸発させ、ジエチルエーテルで粉砕して、オフホワイト色固体として化合物05−01−2を得て、これを次のステップに直接進めた(3.5g、85%)。
ステップ2:化合物05−01−2(2.89g、0.0067mol)のDMF(35mL)撹拌溶液に、DIPEA(1.55mL、0.0084mol)、化合物05−01−3(3.5g、0.0056mol)およびHBTU(2.12g、0.0056mol)を0℃でゆっくりと添加した。得られた混合物を50℃で16時間撹拌した。反応をLCMSによって監視した。反応混合物を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、化合物05−01−4を淡褐色固体として得た(3.2g、69%)。
ステップ3:MeOH、THF(60mL、1:1)およびHO(3mL)中の化合物05−01−4(3.2g、0.0031mol)の撹拌溶液に、NaOH(0.25g、0.0062mol)を添加し、反応混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物をLCMSによって監視し、反応混合物を濃縮し、1.5NのHClで中和した。沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をMeOHで粉砕して、淡褐色固体としてDTx−05−01を得た(2.3g、73%)。
DTx−05−01の分析
H−NMR−(400MHz、TFA−d):δ 0.87−0.89(m、9H)、1.60−1.80(m、76H)、1.94−2.14(m、15H)、2.55−2.59(m、2H)、2.70−2.75(m、4H)、3.59−3.60(m、4H)、4.73−4.76(m、1H)。LCMS:990.8(M+1)。
DTx−01−50およびDTx−01−52の合成
Figure 2021525801
ステップ1:01−50−1(5.0g、0.019mol)のDMF(50mL)撹拌溶液に、NMM(25mL)、続いてTSTU(6.46g、0.021mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。01−50−2(7.2g、0.029mol)を反応混合物に0℃で加え、次いで70℃で5時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をMeOHで粉砕して、生成物01−50−3を褐色固体として得た(9.1g、96%)。
ステップ2:化合物01−50−3(9.1g、0.018mol)の1,4ジオキサン(45mL)撹拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(45mL)を室温でゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これをジエチルエーテルで粉砕して、オフホワイト色固体として01−50−4の純粋な化合物(6.5g、82%)を得た。
ステップ3:化合物01−50−5(1.5g、0.0065mol)のDMF(45mL)撹拌溶液に、NMM(23mL)、続いてTSTU(2.17g、0.0072mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。01−50−4(3.32g、0.0078mol)を反応混合物に0℃で加え、次いで70℃で5時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をMeOHで粉砕して、生成物DTx−01−50を淡褐色固体として得た(2.1g、53%)。LCMS:595.5(M+1)。H−NMR−(400MHz、TFA−d):δ 0.93−0.95(m、6H)、1.38−1.65(m、44H)、1.65−1.69(m、2H)、1.84−2.06(m、7H)、2.20−2.24(m、1H)、2.67(t、J=7.6Hz、2H)、2.82(t、J=7.9Hz、2H)、3.68(t、J=6.8Hz、2H)、4.93(t、J=8.0Hz、1H)。
ステップ4:化合物6(1.5g、0.0052mol)のDMF(45mL)撹拌溶液に、NMM(23mL)、続いてTSTU(1.74g、0.0058mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。化合物4(2.66g、0.0063mol)を反応混合物に0℃で加え、次いで70℃で5時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をMeOHで粉砕して、生成物DTx−01−52を淡褐色固体として得た(2.2g、64%)。LCMS:652.5(M+1)。
H−NMR−(400MHz、TFA−d):δ 0.93−0.94(m、6H)、1.37−1.59(m、52H)、1.66−1.68(m、2H)、1.84−2.05(m、7H)、2.20−2.23(m、1H)、2.67(t、J=7.3Hz、2H)、2.81(t、J=7.5Hz、2H)、3.69(t、J=6.2Hz、2H)、4.92(t、J=4.9Hz、1H)。
DTx−01−51およびDTx−01−54の合成
Figure 2021525801
ステップ1:01−51−1(5.0g、0.021mol)のDMF(50mL)撹拌溶液に、NMM(25mL)、続いてTSTU(7.25g、0.024mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。化合物01−51−2(8.09g、0.032mol)を反応混合物に0℃で加え、次いで70℃で5時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をMeOHで粉砕して、生成物01−51−3を褐色固体として得た(9g、90%)。
ステップ2:化合物01−51−3(9g、0.014mol)の1,4ジオキサン(45mL)撹拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(45mL)を室温でゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これをジエチルエーテルで粉砕して、オフホワイト色固体として01−51−4の純粋な化合物(6.6g、81%)を得た。
ステップ3:化合物01−51−5(1.5g、0.0058mol)のDMF(45mL)撹拌溶液に、NMM(23mL)、続いてTSTU(1.93g、0.0064mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。化合物01−51−4(2.76g、0.0070mol)を反応混合物に0℃で添加し、次いで70℃で5時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をMeOHで粉砕して、生成物DTx−01−51を淡褐色固体として得た(2.4g、68%)。LCMS:595.5(M+1)。H−NMR−(400MHz、TFA−d):δ 0.89−0.92(m、6H)、1.34−1.50(m、44H)、1.63−1.65(m、2H)、1.81−2.08(m、7H)、2.20−2.21(m、1H)、2.63(t、J=7.3Hz、2H)、2.78(t、J=7.4Hz、2H)、3.65(t、J=6.4Hz、2H)、4.89(t、J=7.1Hz、1H)。
ステップ4:化合物01−51−6(1.5g、0.0052mol)のDMF(45mL)撹拌溶液に、NMM(23mL)、続いてTSTU(1.74g、0.0058mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。化合物01−51−4(2.49g、0.0063mol)を反応混合物に0℃で添加し、次いで70℃で5時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をMeOHで粉砕して、生成物DTx−01−54を淡褐色固体として得た(2.2g、66%)。LCMS:624.6(M+1)。
H−NMR−(400MHz、TFA−d):δ 0.89−0.90(m、6H)、1.32−1.57(m、49H)、1.62−1.64(m、2H)、1.74−1.99(m、6H)、2.14−2.18(m、1H)、2.61(t、J=7.6Hz、2H)、2.76(t、J=7.6Hz、2H)、3.62(t、J=7.0Hz、2H)、4.85−4.88(m、1H)。
DTx−01−53およびDTx−01−55の合成
Figure 2021525801
ステップ1:化合物1(5.0g、0.017mol)のDMF(50mL)撹拌溶液に、NMM(25mL)、続いてTSTU(5.82g、0.019mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。化合物2(5.18g、0.021mol)を反応混合物に0℃で加え、次いで70℃で5時間撹拌し、次いで濃縮した。反応混合物を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をMeOHで粉砕して、生成物3を褐色固体として得た(8.6g、95%)。
ステップ2:化合物3(8.6g、0.016mol)の1,4ジオキサン(43mL)撹拌溶液に、ジオキサン中の4M HCl(43mL)を室温でゆっくりと添加した。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して粗生成物を得て、これをジエチルエーテルで粉砕して、オフホワイト色固体として4の純粋な化合物(7g、93%)を得た。
ステップ3:化合物5(1.5g、0.0058mol)のDMF(45mL)撹拌溶液に、NMM(23mL)、続いてTSTU(1.94g、0.0064mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。化合物4(3.15g、0.0070mol)を反応混合物に0℃で加え、次いで70℃で5時間撹拌し、次いで濃縮した。反応混合物を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をMeOHで粉砕して、生成物DTx−01−53を淡褐色固体として得た(2.2g、57%)。LCMS:652.6(M+1)。H−NMR−(400MHz、TFA−d):δ 0.82−0.85(m、6H)、1.27−1.50(m、52H)、1.54−1.58(m、2H)、1.73−1.94(m、7H)、2.07−2.14(m、1H)、2.56(t、J=8.0Hz、2H)、2.71(t、J=8.0Hz、2H)、3.58(t、J=6.8Hz、2H)、4.81−4.84(m、1H)。
ステップ4:化合物6(1.5g、0.0065mol)のDMF(45mL)撹拌溶液に、NMM(23mL)、続いてTSTU(2.17g、0.0072mol)を室温で添加した。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。化合物4(3.53g、0.0078mol)を反応混合物に0℃で加え、次いで70℃で5時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を1.5NのHClで中和し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させた。粗生成物をMeOHで粉砕して、生成物DTx−01−55を淡褐色固体として得た(2.3g、56%)。LCMS:624.6(M+1)。
H−NMR−(400MHz、TFA−d):δ 0.90−0.93(m、6H)、1.35−1.49(m、48H)、1.60−1.63(m、2H)、1.77−2.02(m、7H)、2.17−2.21(m、1H)、2.64(t、J=7.6Hz、2H)、2.78(t、J=7.7Hz、2H)、3.65(t、J=7.0Hz、2H)、4.88−4.91(m、1H)。
上の合成スキームに提示されるモチーフ、ならびに追加のモチーフを表1に列挙する。
特定のモチーフの合成は、メチルエステル保護基を含むモチーフを生成する。例えば、モチーフDTx−01−12の合成は、DTx−01−12のメチルエステルであるDTx−01−12−OMeを生成する。核酸化合物へのコンジュゲーションの後、メチルエステル保護基を除去し、脂質モチーフ中にはもはや存在しない。したがって、表1、図1〜12、および図80〜83に示されるように、これらの特定のモチーフは、メチルエステル保護基なしで示される。
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
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Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドへ脂質モチーフをコンジュゲートすること
以下のスキームI、II、およびIIIに記載されるように、様々な脂質モチーフを、低分子量リンカーを使用してsiRNAにコンジュゲートした。以下の表2は、実験のために選択されたsiRNAを提供する。与えられた配列内で、「m」、「f」、および「*」という表記は、それぞれ、2’−O−メチル残基、2’−デオキシ−2’−フルオロ残基、およびホスホロチオエート結合を示す。
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
表3は、脂質修飾された核酸化合物を列挙する。合成スキームI、II、またはIIIは、各化合物に対して適切なように示される。表3の「LCMS m/z(M+H)+」欄のデータの存在によって示されるように、特定の化合物を調製した。調製されたものに加えて、化合物を表3に示す。脂質修飾された核酸化合物の構造は、図1〜12および図80〜83にも例示される。
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
Figure 2021525801
スキームI:修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドのパッセンジャー鎖の3’末端への脂質部分のコンジュゲーション
Figure 2021525801
上のスキームIは、一例として化合物2のパッセンジャー鎖を使用して、パッセンジャー鎖の3’末端の脂質部分とコンジュゲートした、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドのパッセンジャー鎖の調製を示す。要約すると、上述のDMTおよびFmoc保護されたC7リンカーで修飾されたた3’−アミノCPGビーズI−1(Glen Research、カタログ番号20−2958)を20%ピペリジン/DMFで処理し、Fmoc脱保護されたアミノC7 CPGビーズI−2を得た。次いで、脂質モチーフDTx−01−08を、DMF中のHATUおよびDIEAを使用してI−2にカップリングして、脂質が充填されたCPGビーズI−3を生成し、これをDCM中の3%ジクロロ酢酸(DCA)によって処理し、DMT保護基を除去し、I−4を得た。I−4上のDTxO−0003 si−RNAのパッセンジャー鎖のオリゴヌクレオチド合成を、標準的なホスホラミダイト化学を介して達成し、修飾されたオリゴヌクレオチドが結合したCPGビーズI−5を得た。この時点で、適用可能な場合、メチルエステル保護された脂質モチーフ(例えば、DTx−01−07−OMe、DTx−01−09−OMe、およびDTx−01−12−OMe)を含有するビーズI−5を、3:1(v/v)メタノール/水中の0.5MLiOHを使用し、それぞれのカルボン酸へと鹸化した。その後のAMA[水酸化アンモニウム(28%)/メチルアミン(40%)(1:1、v/v)]によるI−5の処理によって、ビーズからDTx−01−08コンジュゲート修飾されたオリゴヌクレオチドを切断した。次いで、化合物2のパッセンジャー鎖をRP−HPLCによって精製し、[M+H]ピークを使用して、MALDI−TOF MSによって特性決定した。
スキームII:修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドのパッセンジャー鎖の3’および5’末端両方への脂質部分のコンジュゲーション
Figure 2021525801
上のスキームIIは、一例として化合物9のパッセンジャー鎖を使用して、パッセンジャー鎖の3’および5’末端両方の脂質部分とコンジュゲートした、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドのパッセンジャー鎖の調製を示す。要約すると、上述のDMTおよびFmoc保護されたC7リンカーで修飾されたた3’−アミノCPGビーズII−1(Glen Research、カタログ番号20−2958)を20%ピペリジン/DMFで処理し、Fmoc脱保護されたアミノC7 CPGビーズII−2を得た。次いで、脂質モチーフDTx−01−06を、DMF中のHATUおよびDIEAを使用してII−2にカップリングして、脂質が充填されたCPGビーズII−3を生成し、これをDCM中の3%ジクロロ酢酸(DCA)によって処理し、DMT保護基を除去し、II−4を得た。DTxO−0003 si−RNAのパッセンジャー鎖のオリゴヌクレオチド合成を、標準的なホスホラミダイト化学を介してII−4上で行った。自動化配列の最後のヌクレオチドカップリングでは、上述のMMT保護されたC6リンカーで修飾されたヌクレオチド(Glen Research、カタログ番号10−1906)を使用し、修飾されたオリゴヌクレオチドが結合したCPGビーズII−5を得た。DCM中の3%ジクロロ酢酸(DCA)でMMTを除去した後、II−6を、DMF中のHATUおよびDIEAを使用してDTx−01−16にカップリングし、II−6を得た。その後のAMA[水酸化アンモニウム(28%)/メチルアミン(40%)(1:1、v/v)]によるII−6の処理によって、ビーズからDTx−01−06コンジュゲート修飾されたオリゴヌクレオチドを切断した。次いで、化合物9のパッセンジャー鎖をRP−HPLCによって精製し、[M+H]ピークを使用して、MALDI−TOF MSによって特性決定した。
スキームIII:修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドのパッセンジャー鎖の5’末端への脂質部分のコンジュゲーション
Figure 2021525801
上のスキームIIIは、一例として化合物24のパッセンジャー鎖を使用して、パッセンジャー鎖の5’末端の脂質部分とコンジュゲートした、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドのパッセンジャー鎖の調製を示す。要約すると、DTxO−0003 siRNAのパッセンジャー鎖のオリゴヌクレオチド合成を、標準的なホスホラミダイト化学を介してCPGビーズIII−1(GlenResearch、カタログ番号20−5041−xx)上で行った。自動化配列の最後のヌクレオチドカップリングでは、上述のMMT保護されたC6リンカーで修飾されたヌクレオチド(Glen Research、カタログ番号10−1906)を使用し、修飾されたオリゴヌクレオチドが結合したCPGビーズIII−2を得た。DCM中の3%ジクロロ酢酸(DCA)でMMTを除去した後、III−2を、DMF中のHATUおよびDIEAを使用してDTx−01−09−OMeにカップリングし、III−4を得た。III−4を3:1(v/v)メタノール/水中の0.5M LiOHで鹸化し、III−5を得た。その後のAMA[水酸化アンモニウム(28%)/メチルアミン(40%)(1:1、v/v)]によるIII−5の処理によって、ビーズからDTx−01−09コンジュゲート修飾されたオリゴヌクレオチドを切断した。次いで、化合物24のパッセンジャー鎖をRP−HPLCによって精製し、[M+H]ピークを使用して、MALDI−TOF MSによって特性決定した。
二本鎖形成
スキームI、II、またはIIIによって合成され、上に列挙される各パッセンジャー鎖について、相補的ガイド鎖を、標準的なホスホラミダイト化学を介して調製し、IE−HPLCによって精製し、[M+H]ピークを使用したMALDI−TOF MSによって特性決定した。二本鎖は、等モル当量のパッセンジャー鎖およびガイド鎖を混合し、5分間で90℃まで加熱した後、室温までゆっくりと冷却することによって形成した。非変性PAGEによって、二本鎖形成を確認した。
修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドへ脂質モチーフをコンジュゲートすること
以下の表4は、実験のために選択された、修飾されたアンチセンスオリゴヌクレオチドを提供する。与えられた配列内で、「e」という表記は2’−O−メトキシエチル残基を示し、残りの残基は2’−デオキシ残基であり、「*」という表記は、ホスホロチオエート結合を示す。
Figure 2021525801
生物学的データ
一般的な手順および方法
実施形態では、細胞と、本明細書に記載の化合物または化合物を含む組成物とを接触させる方法が本明細書で提供される。実施形態では、上述の細胞を、本明細書に記載の化合物または化合物を含む組成物に曝露した後の細胞における、PBS対照と比較したmRNA発現を評価する方法が本明細書で提供される。実施形態では、細胞は、動物、例えば、哺乳動物、またはヒト由来の初代細胞である。実施形態では、細胞は、ヒト由来である。
実施形態では、本明細書に記載の化合物および/または組成物を、追加の化合物および/または組成物と共に細胞に共投与する方法が本明細書で提供される。「共投与」とは、それらが実際にいつまたはどのように投与されるかにかかわらず、2つ以上の薬剤が同時に細胞内に見出され得ることを意味する。一実施形態では、薬剤は、同時に投与される。かかる一実施形態では、組み合わせた投与は、薬剤を単一の形態で組み合わせることによって達成される。別の実施形態では、薬剤は、順次投与される。一実施形態では、薬剤は、自由取り込み条件またはトランスフェクションなどの同じ経路を介して投与される。別の実施形態では、薬剤は、一方がトランスフェクションによって投与され、他方が自由取り込み条件で投与されるなど、異なる経路を介して投与される。
もちろん、以下の実施例は、特定的に限定するものとして解釈されるべきではない。特許請求の範囲内のこれらの実施例の変形は、当業者の観点の範囲内であり、本明細書に記載され、特許請求されるような実施形態の範囲内にあるとみなされる。読者は、本開示を与えられた当業者、および当業者が、網羅的な実施例がなくても本発明を調製し、使用することができることを認識するであろう。
細胞培養
HEK293、NIH3T3、およびBend.3細胞は、ATCCから購入され、RAW264.7細胞およびSH−SY5Y細胞は、Sigma−Aldrichから購入された。HEK293、NIH3T3およびRAW264.7細胞を、10%ウシ胎児血清(FBS)、2mMのL−グルタミン、1Xの非必須アミノ酸、100U/mLのペニシリンおよび100mg/mLのストレプトマイシンを含むDMEM中で、5%COを含む加湿37℃インキュベータ内で培養した。未分化SH−SY5Y細胞を、10%FBS、2mMのL−グルタミン、1Xの非必須アミノ酸、100U/mLのペニシリンおよび100mg/mLのストレプトマイシンを含むDMEM/F12(1:1)培地中で、5%COを含む加湿37℃インキュベータ内で培養した(「維持培地」)。
96ウェルプレート中の維持培地に5000細胞/ウェルを播種することによって、SH−SY5Y細胞を分化させた。播種から24〜48時間後、培地を、2mMのL−グルタミン、B27補充剤、および10μMのオールトランス−レチオン酸(ATRA)を補充したNeurobasal培地からなる分化培地に置き換えた。細胞を4日間分化させてから自由取り込み実験を開始した。
3T3L1細胞は、Sigma−Aldrichから購入され、10%ウシ胎児血清(FCS)中で維持された。分化のために、96ウェルコラーゲンコーティングプレート上に播種したコンフルエント3T3L1細胞を、分化培地(10%FBS、2mMのL−グルタミン、100U/mLのペニシリン、100mg/mLのストレプトマイシン、1.5ug/mLのインスリン、1uMのデキサメタゾン、500uMのIBMX、および1uMのロシグリタゾンを含有するDMEM/F12)中、5日間培養した。次いで、分化培地を、維持培地(10%FBS、2mMのL−グルタミン、100U/mLのペニシリン、100mg/mLのストレプトマイシン、および1.5ug/mLのインスリンを含むDMEM/F12培地)に置き換えた。その後、維持培地を2日ごとに交換した。分化から10日後に自由取り込み実験を開始した。
HUVEC細胞は、Cell Applications(サンディエゴ、CA)から購入され、2%の血清、100U/mLのペニシリン、および100mg/mLのストレプトマイシンを含有する独自のHUVEC細胞培地中で培養した。
初代ラット皮質ニューロン、ヒト線維柱帯細胞および初代ヒト骨格筋細胞は、Cell Applications(サンディエゴ、CA)から得た。これらの細胞を、供給業者によって供給された説明書に従って、独自の培地で培養および/または分化した。ある場合には、FBSを用いずに、独自の培地を得た。FBSを、典型的には2%の濃度になるまで添加した。
痩せたドナー由来の初代ヒト脂肪細胞を、96ウェルプレート中、ZenBioから得た。これらの細胞を、2%のFBSを含有するZenBio独自の培地で培養した。
初代ヒト肝細胞をThermo Fisherから得て、解凍し、1ウェル当たり10,000細胞でThermo Fisher独自の播種培地に播種した。播種から6時間後、播種培地を除去し、Thermo Fisher独自の維持培地に置き換えた。
初代ヒト星細胞をZenBIOから購入し、ZenBio独自のヒト星増殖培地(カタログ番号HSGM−500)中で培養した。
初代ヒトT細胞を、96ウェルプレート中20,000細胞/ウェルの密度で、Cell Applicationから購入し、少ないCellastim(0.25g/mL)を含むCell Application独自のT細胞増殖培地中で培養した。
初代ヒト骨格筋細胞をCell Applicationsから購入し、Cell Applications独自の骨格筋細胞増殖培地中で培養した。分化のために、10,000個の細胞を骨格筋細胞増殖培地中、96ウェルプレートの各ウェルに播種した。コンフルエンシーに達した後、骨格分化培地を添加して、筋管への分化を促進した。
トランスフェクション実験
トランスフェクションの24時間前に、HEK293細胞、NIH3T3細胞およびSH−SY5Y細胞を、それぞれ10,000細胞/ウェル、20,000細胞/ウェル、および10,000細胞/ウェルで、90μLの抗生物質を含まない培地中、96ウェルプレートに播種した。オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドコンジュゲートを、所望の最終濃度の100倍になるまでPBSで希釈した。別個に、リポフェクタミンRNAiMax(Life Technologies)を、補充剤(例えば、FBS、抗生物質など)を欠く培地で、1:66.7に希釈した。次いで、PBS中の100xオリゴヌクレオチドを、PBS中のオリゴヌクレオチド1部を、リポフェクタミン/培地9部に添加することによって、RNAiMAXと複合体化した。20分間インキュベートした後、10μLのオリゴヌクレオチド:RNAiMAX複合体を、90μLの抗生物質を含まない培地を含む24時間前に播種した細胞に加えた。複合体を24時間後に除去し、抗生物質を含有する培地に置き換えた。トランスフェクションの48時間後にRNAを単離した。
HUVEC細胞を、リポフェクタミンRNAiMAXを利用し、逆トランスフェクションを用いてトランスフェクトした。オリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドコンジュゲートを、所望の最終濃度の100倍になるまでPBSで希釈した。別個に、リポフェクタミンRNAiMaxを、補充剤(例えば、FBS、抗生物質など)を欠く培地で、1:66.7に希釈した。次いで、PBS中の100xオリゴヌクレオチドを、PBS中のオリゴヌクレオチド1部を、リポフェクタミン/培地9部に添加することによって、RNAiMAXと複合体化した。オリゴヌクレオチドおよびRNAiMAXを20分間インキュベートした。その間に、HUVEC細胞を、90μLの抗生物質を含まない培地中、10,000細胞/ウェルで96ウェルプレートに播種し、10μLのオリゴヌクレオチド:RNAiMAX複合体を培地に直ちに添加した。複合体を播種の24時間後に除去し、抗生物質を含有する培地に置き換えた。トランスフェクションの48時間後にRNAを単離した。
トランスフェクションの24時間前に、BEND.3細胞を、90μLの抗生物質を含まない培地中、10,000細胞/ウェルで96ウェルプレートに播種した。細胞を、Cytofect(Cell Applications)を利用し、製造業者の指示に従ってトランスフェクトした。上述のように、複合体を24時間後に除去し、抗生物質を含有する培地に置き換えた。トランスフェクションの48時間後にRNAを単離した。
自由取り込み実験
HEK293細胞を20,000細胞/ウェルで、HUVEC細胞を10,000細胞/ウェルで、初代ヒト線維柱帯細胞を10,000細胞/ウェルで、および初代ヒト骨格筋細胞を10,000細胞/ウェルで、96ウェルコラーゲンコーティングプレートに播種した。初代ヒト骨格筋を、Cell Applicationsによって供給される独自の分化培地中、3日間分化させた。初代ニューロンおよび脂肪細胞は、Cell ApplicationsまたはZenBioといった供給業者によって、96ウェルプレート中の分化した細胞として供給された。NIH3T3細胞を、15,000細胞/ウェルで、組織培養処理した96ウェルプレートに播種した。T細胞は、供給業者により、20,000細胞/ウェルを含有する96ウェルプレートで供給された。
HEK293、HUVEC、線維柱帯、NIH3T3細胞および肝細胞を播種した翌日、培地を除去し、カルシウムおよびマグネシウムを含有するPBSで細胞を2回洗浄した。骨格筋細胞、分化したSH−SY5Y細胞および3T3L1脂肪細胞について、培地除去およびPBS洗浄を、それぞれ、分化を開始してから4、4および11日後に行った。脂肪細胞および初代ニューロンについて、培地除去およびPBS洗浄を、Cell ApplicationsまたはZenBioから受領してから1日後に行った。最後の洗浄の後、別段の記載がない限り、全ての細胞種を、2%血清を含有するそれらの好ましい培地中、様々な濃度での化合物と共に48時間インキュベートした。ある場合には、独自の製剤の血清濃度は、供給業者によって開示されなかった。96時間の時間点でのHEK293、NIH3T3およびHUVEC細胞における実験のために、化合物を含有する培地を48時間で除去し、化合物を欠く完全培地に置き換えた。HUVEC以外の初代細胞については、培地を置き換えたときに、化合物が含まれていた。処理の48、96時間、または7日後にRNAを単離した。脂肪細胞、初代ニューロンおよびT細胞については、処理の1日後に培地除去およびPBS洗浄を行った。
RNA単離、逆転写および定量PCR
RNAを、RNeasy 96キット(Qiagen)を利用し、製造業者のプロトコルに従って単離した。これを、ランダムプライマーおよび高容量cDNA逆転写キット(ThermoFisher Scientific)を利用し、SimpliAmpサーマルサイクラー(ThermoFisher Scientific)中で、製造業者の指示に従ってcDNAに逆転写した。定量PCRを、遺伝子特異的プライマー(Thermofisher Scientific;IDTDNA)、TaqManプローブ(Thermofisher Scientific;IDTDNA)およびTaqMan高速ユニバーサルPCRマスターミックス(Thermofisher scientific)を利用して、StepOnePlusリアルタイムPCRシステム(Thermofisher scientific)で製造業者の指示に従って行った。定量PCRの分析のために、PTENまたはFLT1 mRNA発現を、相対的CT法を利用し、Nature Protocols(Schmittgen,T.D.&Livak,K.J.Analyzing real−time PCR data by the comparative C(T)method.Nat Protoc 3、1101−1108(2008))で提案されるベストプラクティスに従って、18s rRNAまたはHPRT1 mRNA(ハウスキーピング遺伝子)のいずれかの発現に対して正規化した。
硝子体内注射
7日間順化させた後、マウスまたはラットを試験の前夜に秤量し、体重に基づいて群に分類した。試験開始日に、マウスに、腹腔内注射によって、注射用麻酔、100mg/kgのケタミン、および5mg/kgのキシラジンで麻酔した。つま先を挟むことによって、深部麻酔を確認する。片方または両方の眼を、解剖顕微鏡下、ハミルトンシリンジを使用して、最大1μL(マウスにおいて)または最大5μL(ラットにおいて)の目的の化合物を硝子体内注射した。注射後、抗生物質(例えば、テラマイシン)を眼に入れた。次いで、動物を、水循環加熱パッド上のホームケージ内で、麻酔から回復させた。加熱パッドを除去する前と、動物を保持室に戻す前に、正向反射が確認された。注射から7日後、マウスまたはラットを、CO窒息によって安楽死させ、次いで頸部脱臼による安楽死の二次確認を行った。次いで、眼を除去し、目的の領域を切除し、RNA単離のために調製した。この目的の領域を、切除の直後にRNALaterに配置した。24時間後、RNALater内の組織を急速冷凍し、RNA単離まで−80℃で保管した。RNA単離前かつ解凍後、RNALaterを除去し、組織をPBSで2回洗浄した。次いで、トリゾールを添加し、RNAを、RNeasy 96キットを用い、製造業者の指示によって単離した。
RNAscope(定量インサイチュハイブリダイゼーション)
上述のように、マウスに硝子体内注射した。注射から7日後、マウスを安楽死させ、それらの眼を除去した。次いで、眼をホルマリンで固定し、パラフィンに埋め込み、厚さ5μmで切片化した。ハツカネズミPTEN mRNAに対するRNAインサイチュハイブリダイゼーションを、RNAscope(登録商標)2.5 HD Red Reagent Kit(Advanced Cell Diagnostics,Inc.、ニューアーク、CA)を用い、製造業者の指示に従って、手動で行った。簡潔に述べると、標的オリゴプローブとハイブリダイゼーションする前に、5μmのホルマリンで固定したパラフィン包埋(FFPE)組織切片を100℃で15分間加熱し、プロテアーゼを加えて40℃で15分間前処理した。次いで、前増幅剤、増幅剤およびAP標識されたオリゴを順次ハイブリダイゼーションし、次いで、発色沈殿物の現像を行った。各試料は、PPIB RNAに特異的なRNAscope(登録商標)プローブを用いたRNAの完全性について、および細菌dapB RNAに特異的なプローブを用いたバックグラウンドについて品質制御された。特異的なRNA染色シグナルを、赤色の読取点として同定した。試料を、ギルのヘマトキシリンで対向染色した。40倍の対物レンズを備えたAperioAT2デジタルスライドスキャナを使用して、明視野像を取得した。
全身送達試験
7日間順化させた後、マウスを試験の前夜に秤量し、体重に基づいて群に分類した。試験開始日に、マウスに、PBSまたは目的の化合物を静脈内または皮下注射によって注射した。いずれかの1回の注射から7日後、または繰り返し注射を利用したときは、最後の用量の7日後に、マウスを、CO窒息によって安楽死させ、次いで頸部脱臼による安楽死の二次確認を行った。次いで、目的の領域を除去し、切除の直後に、30〜300mgをRNALaterに配置した。24時間後、組織をRNALaterから取り出し、吸い取って乾燥させ、MPBiomedical製の溶解マトリックスDビーズを含有するチューブ内のトリゾールに入れた。組織を、MPBio FastPrep−24システムを使用して均質化した。次いで、トリゾール1mLあたり0.2mLを添加することによってクロロホルム抽出を行った。試料を十分に混合し、4℃のマイクロ遠心分離器中で15分間、最大速度で回転させ、水層を回転させた。次いで、RNAを、1.5体積の絶対エタノールを水相に添加することによって沈殿させた。次いで、沈殿したRNAを、RLT緩衝液をRW1緩衝液に置き換えて、Qiagen製のRNeasy 96キットを利用し、製造業者の指示に従って精製した。
結果
概念の照明のためのsiRNA標的としてのPTENの選択/LCFAコンジュゲーションがsiRNA活性を妨害しないことの確認
PTENは、全ての細胞および組織にわたって普遍的に発現され、siRNAおよびアンチセンス分子のための新しい送達技術を特性決定するために一般的に使用される標的であるため、siRNA標的として選択された。長鎖脂肪酸(LCFA)のコンジュゲーションが、PTEN siRNAがRISC複合体に組み込まれる能力を妨げないことを確認するために、それぞれのLCFAコンジュゲートPTEN siRNA、すなわち、2、7〜18、20、21、23〜26、33、38、39、40、42、44、48、50、51、54、55、56、57、58、および59(図1〜12Aを参照)と、非コンジュゲートPTEN siRNA(化合物1)を、HEK293および/またはNIH3T3細胞にトランスフェクトした。それぞれのRNAを24〜48時間後に単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化した。LCFAモチーフ、siRNA上のコンジュゲーション部位(すなわち、5’または3’)、またはsiRNA上でコンジュゲートされた部位の数にかかわらず、全ての化合物は、トランスフェクション後に、PTEN mRNA発現を阻害する能力を保持していた(図13、16、18、20、22、23、30、32、34、35、38、74、75、および76を参照)。各化合物は、トランスフェクション試薬を用いて細胞内に導入したときにある程度の阻害効果を示したが、例えば、LCFAコンジュゲートの性質、またはトランスフェクション試薬の非存在に関連して、試験した化合物にわたって観察された活性に差があった。これらの効果のうちの特定の効果を、以下の実施例においてより詳細に提示する。
LCFA番号と位置決めの影響
化合物2、7、および8は、単一のsiRNAコンジュゲーション部位への2つのC16 LCFAのコンジュゲーションに対する洞察を与え、1つのC16 LCFAのコンジュゲーションと比較した、siRNAの取り込みおよび活性の評価を可能にする(図4を参照)。リジン骨格を使用して、1つまたは2つのLCFAを単一の脂質モチーフ内でコンジュゲートし、C7リンカーを使用して、脂質モチーフをPTEN siRNAに接続した。化合物2は、リジンのαおよびξアミノ基それぞれに接続したC16 LCFAを含有する。化合物7は、リジンのαアミノ基に接続したC16 LCFAと、リジンのξアミノ基に接続したアセチル基と、を含有する。化合物8は、リジンのξアミノ基に接続したC16 LCFAと、リジンのαアミノ基に接続したアセチル基と、を含有する。これらの化合物を、非コンジュゲートPTEN siRNA(化合物1)と共に、HEK293またはHUVEC細胞上で、2%血清を含有する培地中、48時間インキュベートした。RNAを48時間後に単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化した。両細胞型において、化合物2は、化合物7、化合物8、または化合物1よりも強力かつ有効にPTEN mRNA発現を阻害した(図14および15を参照)。これらのデータは、単一のsiRNAコンジュゲーション部位への2つのC16 LCFAのコンジュゲーションが、1つのC16 LCFAのコンジュゲーションよりもより効果的にsiRNAの取り込みおよび活性を可能にすることを示している。
3つのLCFAの存在の効果を評価するために、3つの脂肪酸鎖を含むコンジュゲートモチーフを設計した(図10)。化合物48を、トランスフェクション条件下および自由取り込み条件下のインビトロ試験のために選択した。
化合物2および48を、HEK293細胞にトランスフェクトした。化合物1(非コンジュゲートPTEN siRNA)も、HEK293細胞にトランスフェクトした。PBS処理された細胞を対照として提供した。RNAを細胞から48時間後に単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化し、ハウスキーピング遺伝子に対して正規化した。化合物48の効力は、化合物1および2の効力と比較的類似しており、おそらくわずかに低かった(図16)。
自由取り込み条件下で同じ化合物の活性を評価するために、同じ化合物を、2%の血清を含有する培地中、HUVEC細胞と共にインキュベートした。RNAを細胞から48時間後に単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化し、ハウスキーピング遺伝子に対して正規化した。自由取り込みの後、化合物48は、化合物2と比較して明らかに効力が低かった。化合物1は、これらの自由取り込み条件下で、PTEN mRNA発現に影響を及ぼさなかった(図17)。
これらのデータは、本文脈において、3つのC16 LCFAを有するコンジュゲート部分が、単一のC16 LCFAのコンジュゲーションよりも効果的であるが(図14および15の化合物7および8と比較して)、siRNAの取り込みおよび活性を可能にすることについて、2つのC16 LCFAを有するコンジュゲート部分よりも有効性が著しく低いことを示す。
化合物9は、siRNA上の2つのコンジュゲートC16 LCFAの各々の相対的な位置決めに関する洞察を与えし、取り込みおよび活性の決定を可能にする(図5を参照)。上に詳細に説明したように、化合物2は、リジンのαおよびξアミノ基それぞれに接続したC16 LCFAを含有する(図4を参照)。化合物9は、PTEN RNAの3’位で、リジンのαアミノ基に接続したC16 LCFAとリジンのξアミノ基に接続したアセチル基とを有するリジン骨格に共有結合したC7リンカーを含有する。5’位に、化合物9は、リジンのαアミノ基に接続したC16 LCFAとリジンのξアミノ基に接続したアセチル基とを有するリジン骨格に共有結合したC6リンカーを含有する。化合物2、化合物9、および非コンジュゲートPTEN siRNA(化合物1)を、HUVEC細胞上で、2%血清を含有する培地中、48時間インキュベートした。RNAを単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化した。化合物2は、化合物9と比較して、PTEN mRNA発現の阻害において約10倍強力であった(図19を参照)。これらのデータは、2つのC16 LCFAが同じsiRNAにコンジュゲートされる内容が、siRNAの取り込みおよび活性に影響することを示す。
パッセンジャー鎖の3’または5’末端へのコンジュゲーション
本明細書に記載の化合物、例えば、化合物2において、コンジュゲート部分を、DTxO−0003PTEN siRNAパッセンジャー鎖の3’末端に接続した。SiRNAパッセンジャー鎖上のDTx−01−08部分のコンジュゲーション部位が活性に影響を及ぼしたかどうかを理解するために、コンジュゲーション部位を変化させた。化合物50および51において、DTx−01−08を、それぞれ2つの異なるPTEN siRNAであるDTxO−0003およびDTxO−0038のパッセンジャー鎖の5’末端にコンジュゲートした。これらの化合物を、トランスフェクション条件下および自由取り込み条件下で試験した。
DTxO−0003関連化合物1(非コンジュゲートDTxO−0003 siRNA)、化合物2(パッセンジャー鎖の3’末端にコンジュゲートを有するDTxO−0003)、および化合物50(パッセンジャー鎖の5’末端にコンジュゲートを有するDTxO−0003)を、HEK293細胞にトランスフェクトした。DTxO−0038関連化合物30(非コンジュゲートDTxO−0038)、化合物33(パッセンジャー鎖の3’末端にコンジュゲートを有するDTxO−0038)、および化合物51(パッセンジャー鎖の5’末端にコンジュゲートを有すDTxO−0038)も、HEK293細胞にトランスフェクトした。PBS処理された細胞を対照として提供した。RNAを細胞から48時間後に単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化し、ハウスキーピング遺伝子に対して正規化した。化合物50は、化合物1(非コンジュゲートDTxO−0003)および2(パッセンジャー鎖の3’末端にコンジュゲートを有するDTxO−0003)と同様に活性であり、化合物51は、化合物30(非コンジュゲートDTxO−0038)および33(パッセンジャー鎖の3’末端にコンジュゲートを有するDTxO−0038)と同様に活性であった(図20を参照)。
HUVEC細胞における自由取り込み実験において、同じ化合物を試験した。PBS処理された細胞を対照として提供した。RNAを細胞から48時間後に単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化し、ハウスキーピング遺伝子に対して正規化した。HUVEC細胞におけるこの実験では、化合物2および化合物50は両方ともPTEN mRNA発現を阻害したが、化合物1は、影響を及ぼさなかった(図21を参照)。同様に、化合物33および化合物51は両方ともPTEN mRNA発現を阻害したが、化合物30は、阻害しなかった。
これらのデータは、パッセンジャー鎖の5’または3’末端でのコンジュゲーションが同様に、siRNAの取り込みおよび活性を可能にすることを示す。
露出したCOOH部位の効果
受容体/トランスポーター相互作用に利用可能であり得る露出したCOOH基を有するLCFA−siRNAコンジュゲートを調べるために、化合物24〜26を合成した(図6を参照)。化合物24および化合物25は、それぞれ露出したCOOHで終わる2つのC16 LCFAを含有し、リジン骨格のαおよびξアミノ基それぞれに1つずつ接続している。化合物24の脂肪酸モチーフは、C6リンカーを介して、PTEN siRNAの5’末端にコンジュゲートされる。化合物25の脂肪酸モチーフは、C7リンカーを介して、PTEN siRNAの3’末端にコンジュゲートされる。化合物25と同様に、化合物26は、C7リンカーを介して、PTEN siRNAの3’末端にコンジュゲートされ、リジン骨格を含有するが、化合物26は、リジンのξアミノ基に接続した露出したCOOHと、リジンのαアミノ基に接続したアセチル基とを有するC16 LCFAを含有する。これらの化合物、化合物2および非コンジュゲートPTEN siRNA(化合物1)を、自由取り込みアッセイにおいて、HEK293、NIH3T3またはHUVEC細胞上で、2%血清を含有する培地中、48または96時間インキュベートした。RNAを単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化した。3つの細胞型全てにおいて、化合物2は、化合物24〜26よりもかなり強力かつ有効にPTEN mRNA発現を阻害した(図14、15、24〜29を参照)。化合物24〜26は、PTEN mRNA発現の阻害において、ほとんど、または全く効果を発揮しなかった。少なくとも、これらのインビトロ実験で評価された細胞株および条件において、露出したCOOH基(複数可)を有するこれらのLCFAコンジュゲートsiRNAは、siRNAの取り込みおよび活性を促進しなかった。
化合物26と同様に、化合物23の脂肪酸モチーフは、C7リンカーを介して、PTEN siRNAの3’末端にコンジュゲートされ、リジン骨格を含有するが、化合物23は、リジンのαアミノ基に接続した露出したCOOH基と、リジンのξアミノ基に接続したアセチル基とを有するC16 LCFAを含有する。この化合物の活性を、HUVEC細胞における別個の自由取り込み実験において評価した。化合物23を、化合物2および化合物1と共に、HUVEC細胞上で48時間インキュベートした。次いで、RNAを単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化した。化合物23および化合物1は、PTEN mRNA発現を阻害する効果がほとんどなかったか、または全くなかったが、化合物2は、用量依存的にPTEN mRNA発現を阻害した(図31)。
LCFA長さの効果
SiRNA取り込みおよび活性に対する脂肪酸鎖長の効果を理解するために、化合物10〜15を合成した(図3を参照)。化合物10〜15はそれぞれ、単一の脂質モチーフ内に2つのLCFAをコンジュゲートするためのリジン骨格と、脂質モチーフをPTEN siRNAに接続するためのC7リンカーと、を含有していた。化合物10〜15は、リジン上のアミノ基に結合した、それぞれC10、C12、C14、C18、C20またはC22のLCFAを含有する。トランスフェクション実験によって、化合物10〜15が、HEK293細胞においてPTEN mRNA発現を阻害したことを確認した(図32および33を参照)。自由取り込み条件での活性を決定するために、化合物10〜15、化合物2、および非コンジュゲートPTEN siRNA(化合物1)を、HUVEC細胞上で、2%血清を含有する培地中、48時間インキュベートした。RNAを単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化した。化合物2および化合物12は、化合物10、化合物11、化合物13、および化合物14よりも強力にPTEN mRNA発現を阻害した(図34および35を参照)。少なくともHUVEC細胞において、化合物2は、化合物12よりも中程度に強力であった。これらのデータは、脂肪酸長が、siRNAの取り込みおよび活性に影響を及ぼすことを示しており、開示されるC7リンカーおよびリジンを介して、このような脂肪酸がsiRNAにコンジュゲートされるとき、12炭素より短く、18個より長い飽和脂肪酸については活性が低下する。
本明細書に記載される場合、2つのC14飽和LCFA、2つのC16飽和LCFA、または2つのC18 LCFAを含有する化合物は、自由取り込み実験において活性である。C14、C16およびC18飽和LCFAの特定の組み合わせを含有する化合物が、細胞の取り込みおよび活性を可能にするかどうかを理解するために、化合物54〜59を設計した(図12Aを参照)。トランスフェクション実験によって、化合物54〜59が、HEK293細胞においてPTEN mRNA発現を阻害したことを確認した(図74、75および76を参照)。自由取り込み条件での活性を決定するために、化合物54〜59、化合物2、化合物12〜13および非コンジュゲートPTEN siRNA(化合物1)を、HUVEC細胞上で、2%血清を含有する培地中、48時間インキュベートした。RNAを単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化した。化合物54および化合物55は、PTEN mRNA発現を、化合物2および化合物12と同様に、またはこれらよりもわずかに効果的に阻害した(図77)。化合物56および化合物57は、化合物13よりもPTEN mRNA発現をより大きく阻害したが、化合物2よりも、PTEN mRNA発現を阻害するのにわずかに効果的ではなかった(図78)。化合物58および59の両方の活性は、PTEN mRNA発現を、化合物12と同様に、または化合物12よりもわずかに効果的に阻害したようであったが、化合物13よりも、PTEN mRNA発現を阻害するのに効果的ではなかった(図79)。化合物1は、PTEN mRNA発現の阻害において、ほとんど、または全く効果を発揮しなかった(図77、78および79)。これらのデータは、飽和脂肪酸の特定の組み合わせのコンジュゲーションを利用して、siRNAの取り込みおよび活性を促進することができることを示す。驚くべきことに、C18 LCFAを有し、C14またはC16 LCFAのいずれかを含有する化合物は、2つの同一のC18 LCFAを含有する化合物よりも強力かつ有効である。
不飽和脂肪酸を含むモチーフのコンジュゲーションの効果
本明細書に記載される場合、2つのC14飽和LCFA、2つのC16飽和LCFA、または2つのC18 LCFAを含有する化合物は、自由取り込み実験において活性である。飽和度がsiRNAの取り込みおよび活性に影響を及ぼすかどうかを理解するために、不飽和LCFAを含有するコンジュゲート部分に連結されたPTEN siRNAを含む化合物を設計した(図8)。化合物38は、2つのC14不飽和LCFAを含有し、化合物39は、2つのC16不飽和LCFAを含有し、化合物40および42は、それぞれ2つのC18不飽和LCFAを含有する。化合物40のLCFAはそれぞれ、1つの不飽和炭素−炭素結合を有し、化合物42のLCFAはそれぞれ、3つの不飽和炭素−炭素結合を有する。
化合物38、39、40、および42を、HEK293細胞におけるトランスフェクション条件下で評価した。活性の比較のために、化合物1、2、12および13が含まれていた。PBS処理された細胞を対照として提供した。RNAを細胞から48時間後に単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化し、ハウスキーピング遺伝子に対して正規化した。トランスフェクション後、各不飽和LCFAコンジュゲートは、長さが同じ飽和LCFAコンジュゲートと比較して、PTEN mRNA発現を抑制することにおいて、同様に強力であった(図36において、化合物12と38、2と39、および13と40および42を比較する)。
自由取り込み条件下で同じ化合物の活性を評価するために、化合物を、2%の血清を含有する培地中、HUVEC細胞と共にインキュベートした。RNAを細胞から48時間後に単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化し、ハウスキーピング遺伝子に対して正規化した。自由取り込みの後、様々な化合物の活性に差が観察された(図33)。PTEN mRNA発現の低下における差によって示されるように、C14不飽和LCFAコンジュゲート化合物38、C16不飽和LCFAコンジュゲート化合物39、およびC18不飽和LCFAコンジュゲート化合物42は、同じ長さのそれぞれの飽和LCFAと比較して、効力が低かった。(化合物12と38、2と39、および13と42を比較する。)この傾向の例外は、C18飽和LCFAコンジュゲート化合物13と同様に活性であるC18不飽和LCFAコンジュゲートである化合物40である。
これらのデータは、飽和度およびLCFAの長さが、siRNAの取り込みおよび活性に影響を与えることを示している。
DHAに対する、化合物2のsiRNAの取り込みおよび活性
DHAが特異的にニューロンを標的とする可能性に注目した研究は、高用量のDHAコンジュゲートsiRNAが、脳内のハンチンチンmRNAのノックダウンを可能にすることを示している。1つまたは2つのDHAのいずれかにコンジュゲートしたPTEN siRNAを合成した(図1の化合物16〜18を参照)。上述のように、C7リンカーおよびリジン骨格を利用して、脂肪酸をsiRNAに共有結合させた。化合物17は、リジン上のアミノ基の各々に接続したDHAを含有する。化合物16は、リジンのαアミノ基に接続したDHAと、リジンのξアミノ基に接続したアセチル基と、を含有し、一方、化合物18は、リジンのξアミノ基に接続したDHAと、リジンのαアミノ基に接続したアセチル基と、を含有する。これらの化合物、化合物2、および非コンジュゲートPTEN siRNA(化合物1)を、HEK293および分化したSH−SY5Y細胞上で、2%血清を含有する培地中、48時間インキュベートした。RNAを単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化した。両細胞型において、化合物2は、DHAコンジュゲート化合物16〜18のいずれかよりも強力かつ有効にPTEN mRNA発現を阻害した(図39および40を参照)。HEK293細胞において、2つのDHAを含有する化合物17は、単一のDHAを含有する化合物よりも強力かつ有効であった。SH−SY5Y細胞において、最高用量の化合物17は、単一のDHAを含有する化合物よりも高い活性を示したが、効果は小さかった。
化合物を2%血清中で48時間および96時間インキュベートしたことを除き、HUVEC細胞で同様の実験を行った。化合物2は、48時間および96時間の両方で、DHAコンジュゲート化合物16〜18のいずれかよりも、HUVEC細胞において強力かつ有効にPTEN mRNA発現を阻害した(図41および42を参照)。化合物17は、96時間の処理で、最高用量で、ある程度のPTEN mRNA発現の阻害を示した。
化合物16〜18、化合物2、および非コンジュゲートPTEN siRNA(化合物1)を、初代ラット皮質ニューロンでも、96時間および7日間インキュベートした(図43および44を参照)。96時間で、化合物2は、DHAコンジュゲート化合物16〜18のいずれかよりも強力かつ有効にPTEN mRNA発現を阻害した。実際に、化合物16〜18、および対照化合物1は、阻害活性があるにしても、ほとんど示さなかった。7日間のインキュベーションの後、全ての化合物は、PTEN mRNA発現を用量依存的に阻害したが、化合物2は、化合物16〜18または対照化合物1よりもおよそ1桁強力であった。これらのデータは、2つのC16 LCFAをsiRNAにコンジュゲートすると、HEK293細胞、HUVEC細胞、SH−SY5Y細胞、および初代ラット皮質ニューロンにわたって、1つまたは2ついずれかのDHAのコンジュゲーションよりも効果的にsiRNAの取り込みおよび活性を促進することを示している。
DTx−01−08モチーフのコンジュゲーションは、他のsiRNAの取り込みおよび活性を可能にする
FLT1(VEGFR1)およびKDR(VEGFR2)mRNA、化合物3および5をそれぞれ標的とする非コンジュゲートsiRNAを同定し、HUVEC細胞へのトランスフェクトの48時間後にそれらの阻害活性を確認した(図45および46を参照)。化合物2と同様に、リジン骨格を使用して、2つのC16 LCFAを単一の脂肪酸モチーフにコンジュゲートし、C7リンカーを使用して脂肪酸モチーフを目的のsiRNAに接続し、VEGFR1−siRNA化合物4およびVEGFR2 siRNA化合物6を得た(図2を参照)。
DTx−01−08モチーフがVEGFR1 siRNAの細胞への取り込みを可能にしたことを確認するために、化合物4および非コンジュゲートVEGFR1 siRNA(化合物3)を、HUVEC細胞上で、2%血清を含有する培地中、48時間インキュベートした。RNAを単離し、VEGFR1 mRNA発現をQT−PCRによって定量化した。化合物4はVEGFR1発現を阻害したが、一方、化合物3は、ほとんどまたは全く効果を及ぼさなかった(図47参照)。
同様に、DTx−01−08モチーフがVEGFR2 siRNAの細胞への取り込みを可能にしたことを確認するために、化合物6および非コンジュゲートVEGFR2 siRNA(化合物5)を、HUVEC細胞上で、血清を含有しない培地中、48時間インキュベートした。次いで、RNAを単離し、VEGFR2 mRNA発現をQT−PCRによって定量化した。化合物6はVEGFR2発現を阻害したが、一方、化合物5は、ほとんどまたは全く効果を及ぼさなかった(図48参照)。
別の例では、HTT mRNAを標的とする既知のsiRNA(本明細書では化合物27と称される)が得られ、その阻害活性は、SH−SY5Y細胞へのトランスフェクションの48時間後に確認された(図49を参照)。化合物2と同様に、リジン骨格を使用して、2つのC16 LCFAを単一の脂肪酸モチーフにコンジュゲートし、C7リンカーを使用して脂肪酸モチーフをHTT siRNAに接続し、化合物29を得た(図2を参照)。同じHTT siRNA、C7リンカー、およびリジン足場を使用してが、リジンのξアミノ基に接続したDHAと、リジンのαアミノ基に接続したアセチル基を用いて、化合物28を合成した(図1を参照)。化合物29および化合物28の両方の化合物は、SH−SY5Y細胞にトランスフェクトした後、HTT mRNA発現を非コンジュゲートsiRNA化合物27と同様に効果的に阻害した(図49)。化合物29、化合物28、化合物27、化合物2および化合物1を、未分化SH−SY5Y細胞および分化SH−SY5Y細胞の両方の上で、2%血清を含有する培地中、48時間インキュベートした。RNAを単離し、HTT mRNA発現をQT−PCRを介して定量化した。両方の条件下で、化合物29は、用量依存的にHTT mRNA発現を阻害した(図50および51を参照)。対照的に、化合物28、化合物27、化合物2、および化合物1は、HTT mRNA発現の阻害をほとんどまたは全く発揮しなかった。これらのデータは、DTx−01−08モチーフが、それと共に3’位でコンジュゲートされた任意のsiRNAの取り込みおよび活性を可能にする可能性が高いことを示している。これらのデータはまた、DTx−01−08モチーフがDHAよりも優れているというさらなる証拠を提供する。
他の細胞型における化合物2の活性
分化3T3L1脂肪細胞、分化初代ヒト骨格筋細胞、および初代ヒト線維柱帯細胞のいずれかの上でインキュベーションした後に、化合物2がPTEN mRNA発現を阻害する能力を評価した。化合物2および非コンジュゲートPTEN siRNA(化合物1)の両方を、分化3T3L1脂肪細胞上で48時間インキュベートし、初代ヒト線維柱帯細胞および分化初代ヒト骨格筋細胞上で96時間インキュベートした。RNAを単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化した。化合物2は、3つ全ての細胞型においてPTEN mRNAの発現を阻害したが、非コンジュゲートPTEN siRNAである化合物1は、ほとんどまたは全く効果を及ぼさなかった(図52〜54を参照)。
コンジュゲート部分中のC16 LCFAの数の効果を評価した。化合物2(2つのC16 LCFA)、および化合物7(1つのC16 LCFA、DTx−01−06モチーフ)、化合物8(1つのC16 LCFA、DTx−01−11モチーフ)、化合物9(2つのC16 LCFA、1つはパッセンジャー鎖の5’末端にあり、1つはパッセンジャー鎖の3’末端にある)、および化合物1(非コンジュゲート)が、初代ヒト肝細胞および初代ヒト脂肪細胞上でのインキュベーション後にPTEN mRNA発現を阻害する能力を評価した。全ての化合物を肝細胞上で48時間、および脂肪細胞上で7日間インキュベートした。次いで、RNAを単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化した。肝細胞において、全ての化合物は、用量依存的にPTEN mRNAの発現を阻害した。化合物2は、非コンジュゲート化合物1または化合物7、化合物8、および化合物9のいずれかよりも有意に強力であった(図55)。脂肪細胞においても、全ての化合物は、用量依存的にPTEN mRNAの発現を阻害した。化合物2および化合物9は、PTEN mRNA発現を阻害することにおいて、化合物7、化合物8、または化合物1よりも強力かつ有効であった。化合物2は、脂肪細胞上でのインキュベーション後のPTEN mRNA発現の阻害において、化合物9よりもわずかに強力であるように見えた(図56)。
分化初代ヒト骨格筋細胞および初代ヒト星細胞上でのインキュベーション後に、化合物2、および化合物7、化合物8、化合物9および化合物1がPTEN mRNA発現を阻害する能力を評価した。全ての化合物を、分化筋肉細胞上で96時間インキュベートし、星細胞上で48時間インキュベートした。次いで、RNAを単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化し、ハウスキーピング遺伝子に対して正規化した。両方の細胞型において、化合物2は、非コンジュゲート化合物1またはコンジュゲート化合物である化合物7、化合物8、および化合物9のいずれかよりもPTEN mRNA発現の抑制において有意に強力であった(図57および58を参照)。また、化合物2および化合物9をヒトT細胞上でも96時間インキュベートした。化合物2は、化合物9よりもPTEN mRNA発現の抑制において有意に強力であった(図59を参照)。
さらなる二重C16の例
コンジュゲート部分中の2つのC16 LCFAの相対的な位置決めの効果を探索するために、オリゴヌクレオチドの3’末端にコンジュゲートされた2つのC16 LCFAを含有する単一モチーフを用い、さらなる分子である化合物20および21を合成した。化合物20の場合、C16 LCFAは、化合物2で存在するよりも共に近い位置にあるように設計され、化合物21の場合は、化合物2よりもさらに離れるように設計された。化合物20、化合物21、および化合物2のHEK293細胞へのトランスフェクションは、3つ全ての化合物がPTEN mRNA発現を抑制する際に活性であることを示した(図30)。化合物2、化合物20、化合物21および化合物1(非コンジュゲートPTEN siRNA)を培地中で48時間インキュベートしたHUVEC細胞における自由取り込み実験は、化合物20および化合物21が、PTEN mRNA発現の阻害において化合物2と同様に強力かつ有効であることを明らかにした。化合物1は、HUVEC細胞におけるPTEN mRNA発現の阻害において、ほとんど、または全く効果を発揮しなかった(図31)。
構造的に可撓性のリンカーとの関連における2つのC16 LCFAの接続部位間の距離は、コンジュゲート部分の活性に著しく影響を及ぼさなかったようであるため、構造的に剛性のリンカーを有する化合物を合成した(図9)。化合物44を、トランスフェクション条件下および自由取り込み条件下のインビトロ試験のために選択した。
化合物2および44を、HEK293細胞にトランスフェクトした。化合物1(非コンジュゲートPTEN siRNA)も、HEK293細胞にトランスフェクトした。PBS処理された細胞を対照として提供した。RNAを細胞から48時間後に単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化し、ハウスキーピング遺伝子に対して正規化した。トランスフェクション後、PTEN siRNAコンジュゲートである化合物1、2、および44は、PTEN mRNA発現を抑制するのに同様に有効であった(図16)。
自由取り込み条件下で同じ化合物の活性を評価するために、同じ化合物を、2%の血清を含有する培地中、HUVEC細胞と共にインキュベートした。RNAを細胞から48時間後に単離し、PTEN mRNAをQT−PCRによって定量化し、ハウスキーピング遺伝子に対して正規化した。自由取り込みの後、化合物2は、化合物44および非コンジュゲート化合物1を含有する剛性脂質と比較して、PTEN mRNA発現の減少によって測定されるように、最大の効力を示した(図17)。
これらのデータは、2つのC16 LCFAが細胞に提示される構造的内容が、siRNAの取り込みおよび活性に著しく影響を及ぼすことを示す。
DTx−01−08モチーフのコンジュゲーションは、網膜での活性および取り込みを可能にする。
網膜中の活性および取り込みを評価するために、化合物2を、硝子体内注射を介してマウスまたはラットに投与した。
C57BL/6マウスに、PBSまたは7pmol、70pmol、または700pmolのいずれかの化合物2(PTENを標的にするDTx−01−08コンジュゲートsiRNA)を硝子体内注射によって注射した。対照として、PTENを標的とする以前に公開された非コンジュゲートの修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドである化合物37を、700pmolで投与した(Butler et al.、Diabetes、2002、51(4):1028−1034)。注射から7日後、マウスを安楽死させ、網膜を単離した。RNAを網膜から単離し、PTEN mRNA発現を、ハウスキーピング遺伝子と比較してQT−PCRによって定量化した。PBSと比較して、化合物2は、網膜におけるPTEN mRNA発現を用量依存的に阻害し、非コンジュゲートの修飾された一本鎖化合物37よりも効果的であった(図60を参照)。
化合物2に曝露した後にPTEN発現が阻害される網膜内の細胞型を理解するために、Brown Norwayラットに、PBSまたは700pmolの化合物2のいずれかを硝子体内注射を介して注射した。投与から7日後、眼を収集し、化合物2がPTEN mRNA発現を阻害した網膜における細胞型を理解するために、RNAスコープを介して定量インサイチュハイブリダイゼーションを行った(図61を参照)。PBSと比較して、化合物2は、外側核層、内側核層、および神経節細胞層を含む網膜内の全ての細胞型にわたって、桃色の点(PTEN mRNA転写物)の実質的な減少によって明らかにされるように、PTEN発現を阻害した(図61を参照)。
化合物2の活性をラットにおいても評価した。Brown Norwayラットに、PBSまたは210pmolもしくは2100pmolの化合物2を硝子体内注射により注射した。注射から7日後、ラットを安楽死させ、網膜を単離した。RNAを網膜から単離し、PTEN mRNA発現を、ハウスキーピング遺伝子と比較してQT−PCRによって定量化した。PBSと比較して、化合物2は、網膜におけるPTEN mRNA発現を用量依存的に阻害した(図62を参照)。
DTx−01−08モチーフのコンジュゲーションにより、硝子体内注入後の異なる標的へのsiRNAの活性が可能になる
異なるsiRNAとの関連でのDTx−01−08モチーフのコンジュゲーションの効果を試験するために、追加のsiRNA配列を合成し、DTx−01−08モチーフにコンジュゲートした。この化合物は、化合物2のsiRNAとは異なる、PTENに対して以前に公開されたsiRNAである化合物30(Prakash et al.、Bioorganic&Medicinal Chemistry Letters、2016、26(9):2194−2197)および化合物27(Nikan et al.、Molecular Therapy−Nucleic Acids、2016、5、e344)であった。化合物30の活性を確認するために、HEK293細胞を化合物2および化合物30でトランスフェクトした。化合物2および化合物30は両方ともPTEN mRNA発現を阻害し、化合物2は、より大きな活性を示した(図63)。化合物27は、SH−SY5Y細胞におけるHTT mRNA発現を阻害した(図49)。
化合物30(PTEN)および化合物27(HTT)をDTx−01−08にコンジュゲートして、化合物33(PTEN)および化合物29(HTT)を生成した。C57BL/6マウスに、PBS、70pmolまたは700pmolの化合物2、および70pmolまたは700pmolの化合物33のいずれかを硝子体内注射によって注射した。注射から7日後、マウスを安楽死させ、網膜を単離した。RNAを網膜から単離し、QT−PCRを行い、PTEN mRNA発現をハウスキーピング遺伝子と比較してQT−PCRによって定量化した。両化合物は、PBSと比較してPTEN mRNA発現を用量依存的に阻害した(図64)。
同様に設計された実験において、C57BL/6マウスに、PBS、700pmolの化合物29または700pmolの化合物2のいずれかを硝子体内注射によって注射した。RNAを網膜から単離し、QT−PCRを行い、HTT mRNA発現をハウスキーピング遺伝子と比較して定量化した。PBSまたはPTENを標的とするsiRNAコンジュゲート化合物2と比較して、HTTを標的とするsiRNAコンジュゲートである化合物29は、硝子体内注射の7日後に網膜におけるHTT mRNA発現を有意に阻害した(図65)。
VEGFR2 mRNAを標的とする2つの異なるsiRNAも試験した。非コンジュゲート型のsiRNAである化合物31および化合物32を、PTEN siRNA化合物1と共にBEND細胞にトランスフェクトした。RNAを48時間後に単離し、VEGFR2発現をQT−PCRによって定量化した。化合物31および化合物32は、PBSと比較して、VEGFR2発現を用量依存的に阻害した。予想通り、PTENを標的とするsiRNA化合物1は、VEGFR2 mRNA発現に影響しなかった(図66)。次いで、化合物31および32のそれぞれをDTx−01−08にコンジュゲートして、化合物34および化合物35をそれぞれ生成した。次いで、C57BL/6マウスに、PBS、700pmolの化合物34、700pmolの化合物35、または700pmolの化合物2(PTENを標的とするコンジュゲートsiRNAでもある)のいずれかを硝子体内注射を介して注射した。注射から7日後、マウスを安楽死させ、網膜を単離した。RNAを網膜から単離し、VEGFR2 mRNA発現をハウスキーピング遺伝子に対して定量化した。PBSおよびPTENを標的とするsiRNAコンジュゲート化合物2と比較して、化合物34および化合物35は、VEGFR2 mRNA発現を有意に阻害した(図67)。化合物34をラットにおいても評価した。PBS、700または3500pmolの化合物34および2100pmolの化合物2を、ラットの眼に硝子体内注射した。注射から7日後、ラットを安楽死させ、網膜を単離した。RNAを網膜から単離し、VEGFR2 mRNA発現を、ハウスキーピング遺伝子と比較してQT−PCRによって定量化した。PBSおよびPTENを標的とするsiRNAコンジュゲート化合物2と比較して、化合物34は、VEGFR2 mRNA発現を有意に阻害した(図68)。
二重C16モチーフは、インビボで活性である
PTENを標的とするsiRNAのパッセンジャー鎖の3’末端にコンジュゲートされた2つのC16 LCFAを含有する単一モチーフを用いて設計した化合物も試験した。化合物20の場合、C16sは、化合物2よりも共に近い位置にあるように設計され、化合物21の場合は、化合物2よりもさらに離れるように設計された(図4)。
化合物20、化合物21、化合物2、および化合物1をそれぞれ、硝子体内注射を介して210pmolの用量でC57BL/6マウスの眼に注射した。PBSを対照として注射した。注射から7日後、マウスを安楽死させ、網膜を単離した。RNAを網膜から単離し、PTEN mRNA発現を、ハウスキーピング遺伝子と比較してQT−PCRによって定量化した。本実験においてPTEN mRNAの発現を有意に阻害しなかったPBSおよび化合物1(非コンジュゲートPTEN siRNA)と比較して、PTEN siRNAコンジュゲートである化合物20、化合物21、および化合物2の各々は、PTEN mRNAの発現を有意に阻害した(図69)。
インビボにおけるLCFA長さの効果
一連の化合物を設計して、異なる長さの複数の飽和LCFAのコンジュゲーションが、化合物2のPTEN siRNAにコンジュゲートされた2つの飽和C16 LCFAよりも強力に取り込みおよび活性を促進し得るかどうかを評価した。切断不可能なC7/リジンリンカーを利用して、12個の炭素〜18個の炭素の長さの範囲の飽和LCFAをPTEN siRNAに共有結合させた。C12、C14およびC18の飽和LCFAのそれぞれ2個をリジン上のアミノ基に接続し、それぞれ化合物11、化合物12、および化合物13を生成した(図3参照)。本明細書で示されるように、トランスフェクション実験は、化合物11〜13が、HEK293細胞におけるPTEN mRNA発現を同程度に阻害することを確認した(図34および図35)。C57Bl/6マウスに、硝子体内注射を介して、水または700pmolの化合物2、化合物11、化合物12、化合物13、または化合物1のいずれかを注射した。化合物13は、PBSに可溶性ではなく、したがって、水で可溶化した。各化合物のデータを比較するために、本実験では、各化合物を水で可溶化した。注射から7日後、マウスを安楽死させ、網膜を単離した。RNAを網膜から単離し、QT−PCRを行い、PTEN mRNA発現をハウスキーピング遺伝子と比較して定量化した。化合物2、化合物11、化合物12、および化合物13は全て、PBSまたは化合物1(非コンジュゲートPTEN siRNA)よりも効果的にPTEN mRNA発現を阻害した(図70)。インビトロおよびエクスビボでの自由取り込み実験(図36および37)と同様に、化合物2および化合物12は、化合物11および化合物13よりもPTEN mRNA発現を抑制するのに中程度に有効であるようであった(図70)。
本実験では、化合物1が他の実験よりもわずかに活性であることが観察された(例えば、図69を参照)。水での可溶化は、インビボでの取り込みを増強し、および/または有害な効果を有し得るが、この実験では、化合物にわたるPTEN mRNA発現の相対レベルは、以前の実験と一致し、したがって、化合物が水で可溶化されたという事実は、相対結果に有意な効果を及ぼしたとは考えられない。重要なことに、インビトロ活性とインビボ活性との間の相関が観察された。
非コンジュゲートsiRNAを上回るコンジュゲートsiRNAの利点を確認し、PTEN mRNA発現の観察された阻害が、化合物の水での可溶化に関連しなかったことを確認するために、マウスにおいて追加の硝子体内注射実験を行った。C57Bl/6マウスに、PBS、PBSに溶解した化合物1、またはPBSに溶解した化合物2のいずれかを硝子体内注射によって注射した。化合物1を700pmolの用量で試験し、化合物2を70pmol、210pmol、および700pmolの用量で試験した。注射から7日後、マウスを安楽死させ、網膜を単離した。RNAを網膜から単離し、QT−PCRを行い、PTEN mRNA発現をハウスキーピング遺伝子と比較して定量化した。化合物2は、PTEN mRNA発現を用量依存的な様態で、PBSまたは化合物1よりも効果的に阻害した(図71)。
DTx−01−08モチーフのコンジュゲーションにより、全身投与後の異なる標的へのsiRNAの活性が可能になる
マウスに、単回用量のPBS、または1、3、10、もしくは30mg/kgのDTx−01−08モチーフにコンジュゲートされたPTENを標的とするsiRNA(化合物33)のいずれかを皮下または静脈内に注射した。注射の7日後に肝臓を収集し、RNAを単離し、逆転写した。次いで、QT−PCRを実施して、ハウスキーピング遺伝子と比較してPTEN mRNA発現を定量化した。皮下および静脈内投与の両方の後に、化合物33は、PBSと比較して肝臓におけるPTEN mRNA発現を用量依存的に抑制した(図72)。化合物33が肝臓の外側組織におけるPTEN mRNA発現を抑制することができたかどうかを理解するために、フォローアップ研究を実施した。C57Bl/6マウスに、PBSまたは30mg/kgの化合物33のいずれかを3回投与するために、1日おきに静脈内注射した。最後の投与から7日後に組織を収集し、RNAを単離し、逆転写した。次いで、QT−PCRを実施して、ハウスキーピング遺伝子と比較してPTEN mRNA発現を評価した。化合物33は、筋肉、心臓、脂肪、肺、肝臓、腎臓、および脾臓におけるPTEN mRNA発現を阻害した(図73)。
要約すると、トランスフェクションおよび自由取り込み実験の結果は、3’位のsiRNAを12〜18個の炭素長の2つのLCFAとコンジュゲートすることが、siRNAの取り込みおよび活性を有意に促進することを示す。この実験は、細胞に入る能力の増加が、細胞型または特異的siRNAのいずれにも依存しないことを示す。驚くべきことに、ニューロン細胞上でインキュベートしたとき、C16 DTx−01−08モチーフとコンジュゲートされたsiRNAは、CNSのニューロンを標的とするための報告された実験アプローチである1つ以上のDHAとコンジュゲートされたsiRNAよりも有意に大きな取り込みおよび活性を可能にした。
異なるmRNAを標的とするsiRNA、異なるヌクレオシド糖修飾モチーフを有するsiRNAについて、増加したsiRNAの取り込みおよび活性が観察され、このことは、この改善された取り込みおよび活性が、脂質部分がコンジュゲートされたsiRNAのヌクレオチド配列および化学修飾とは独立していることを示している。重要なことに、DTx−01−08モチーフおよび他の脂質モチーフは、局所投与または全身投与のいずれかの後のインビボでのsiRNA取り込みを改善した。
本開示は、実施形態および実施例を参照して記載されているが、本開示の精神から逸脱することなく、多数の様々な修正を行うことができることが理解されるべきである。

Claims (120)

  1. 以下の構造
    Figure 2021525801
    (式中、
    Aが、オリゴヌクレオチドであり、
    およびLが、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンであり、
    が、−L5A−L5B−L5C−L5D−L5E−であり、
    が、−L6A−L6B−L6C−L6D−L6E−であり、
    5A、L5B、L5C、L5D、L5E、L6A、L6B、L6C、L6D、およびL6Eが、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、置換もしくは非置換シクロアルキレン、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキレン、置換もしくは非置換アリーレン、または置換もしくは非置換ヘテロアリーレンであり、
    およびRが、独立して、非置換C−C25アルキルであり、式中、RおよびRのうちの少なくとも1つが、非置換C−C19アルキルであり、
    が、水素、−NH、−OH、−SH、−C(O)H、−C(O)NH、−NHC(O)H、−NHC(O)OH、−NHC(O)NH、−C(O)OH、−OC(O)H、−N、置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換ヘテロアルキル、置換もしくは非置換シクロアルキル、置換もしくは非置換ヘテロシクロアルキル、置換もしくは非置換アリール、または置換もしくは非置換ヘテロアリールであり、
    tが、1〜5の整数である)を有する、化合物。
  2. tが1である、請求項1に記載の化合物。
  3. tが2である、請求項1に記載の化合物。
  4. tが3である、請求項1に記載の化合物。
  5. Aが、二本鎖オリゴヌクレオチド、または一本鎖オリゴヌクレオチドである、請求項1に記載の化合物。
  6. Aの前記オリゴヌクレオチドが、修飾されている、請求項1に記載の化合物。
  7. 1つのLが、前記二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの3’炭素に接続している、請求項5に記載の化合物。
  8. 1つのLが、前記二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの5’炭素に接続している、請求項5に記載の化合物。
  9. 1つのLが、前記二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの核酸塩基に接続している、請求項5に記載の化合物。
  10. およびLが、独立して、結合、−NH−、−O−、−S−、−C(O)−、−NHC(O)−、−NHC(O)NH−、−C(O)O−、−OC(O)−、−C(O)NH−、−OPO−O−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである、請求項1に記載の化合物。
  11. が、独立して、
    Figure 2021525801
    である、請求項1に記載の化合物。
  12. が、独立して、−OPO−O−である、請求項1に記載の化合物。
  13. が、独立して、−O−である、請求項1に記載の化合物。
  14. が、独立して、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘトエロアルキレンである、請求項1に記載の化合物。
  15. が、独立して、−L−NH−C(O)−または−L−C(O)−NH−であり、Lが、置換または非置換アルキレンである、請求項1に記載の化合物。
  16. が、独立して、
    Figure 2021525801
    である、請求項1に記載の化合物。
  17. が、独立して、
    Figure 2021525801
    である、請求項1に記載の化合物。
  18. −L−L−が、独立して、−O−L−NH−C(O)−または−O−L−C(O)−NH−であり、Lが、独立して、置換もしくは非置換アルキレン、置換もしくは非置換ヘテロアルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルケニレンである、請求項1に記載の化合物。
  19. −L−L−が、独立して、−O−L−NH−C(O)−であり、Lが、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである、請求項1に記載の化合物。
  20. −L−L−が、独立して、
    Figure 2021525801
    である、請求項1に記載の化合物。
  21. −L−L−が、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−または−OPO−O−L−C(O)−NH−であり、Lが、独立して、置換または非置換アルキレンである、請求項1に記載の化合物。
  22. −L−L−が、独立して、−OPO−O−L−NH−C(O)−であり、Lが、独立して、置換または非置換C−Cアルキレンである、請求項1に記載の化合物。
  23. −L−L−が、独立して、
    Figure 2021525801
    である、請求項1に記載の化合物。
  24. −L−L−が、独立して、
    Figure 2021525801
    であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの3’炭素に接続している、請求項1に記載の化合物。
  25. −L−L−が、独立して、
    Figure 2021525801
    であり、二本鎖オリゴヌクレオチドまたは一本鎖オリゴヌクレオチドの5’炭素に接続している、請求項1に記載の化合物。
  26. −L−L−が、独立して、
    Figure 2021525801
    であり、前記二本鎖核酸または一本鎖核酸のヌクレオチド塩基に接続している、請求項1に記載の化合物。
  27. が、独立して、水素である、請求項1に記載の化合物。
  28. が、独立して、−NHC(O)−、−C(O)NH−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである、請求項1に記載の化合物。
  29. が、独立して、−NHC(O)−である、請求項1に記載の化合物。
  30. 6Aが、独立して、結合または非置換アルキレンであり、
    6Bが、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換アリーレンであり、
    6Cが、独立して、結合、非置換アルキレン、または非置換アリーレンであり、
    6Dが、独立して、結合または非置換アルキレンであり、
    6Eが、独立して、結合または−NHC(O)−である、請求項1に記載の化合物。
  31. 6Aが、独立して、結合または非置換C−Cアルキレンであり、
    6Bが、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換フェニレンであり、
    6Cが、独立して、結合、非置換C−Cアルキニレン、または非置換フェニレンであり、
    6Dが、独立して、結合または非置換C−Cアルキレンであり、
    6Eが、独立して、結合または−NHC(O)−である、請求項1に記載の化合物。
  32. が、独立して、結合、
    Figure 2021525801
    である、請求項1に記載の化合物。
  33. が、独立して、−NHC(O)−、−C(O)NH−、置換もしくは非置換アルキレン、または置換もしくは非置換ヘテロアルキレンである、請求項1に記載の化合物。
  34. が、独立して、−NHC(O)−である、請求項1に記載の化合物。
  35. 5Aが、独立して、結合または非置換アルキレンであり、
    5Bが、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換アリーレンであり、
    5Cが、独立して、結合、非置換アルキレン、または非置換アリーレンであり、
    5Dが、独立して、結合または非置換アルキレンであり、
    5Eが、独立して、結合または−NHC(O)−である、請求項1に記載の化合物。
  36. 5Aが、独立して、結合または非置換C−Cアルキレンであり、
    5Bが、独立して、結合、−NHC(O)−、または非置換フェニレンであり、
    5Cが、独立して、結合、非置換C−Cアルキニレン、または非置換フェニレンであり、
    5Dが、独立して、結合または非置換C−Cアルキレンであり、
    5Eが、独立して、結合または−NHC(O)−である、請求項1に記載の化合物。
  37. が、独立して、結合、
    Figure 2021525801
    である、請求項1に記載の化合物。
  38. が、非置換C−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  39. が、非置換C11−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  40. が、非置換C13−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  41. が、非置換C15アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  42. が、非置換非分枝C−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  43. が、非置換非分枝C11−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  44. が、非置換非分枝C13−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  45. が、非置換非分枝C15アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  46. が、非置換非分枝飽和C−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  47. が、非置換非分枝飽和C11−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  48. が、非置換非分枝飽和C13−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  49. が、非置換非分枝飽和C15アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  50. が、非置換C−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  51. が、非置換C11−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  52. が、非置換C13−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  53. が、非置換C15アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  54. が、非置換非分枝C−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  55. が、非置換非分枝C11−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  56. が、非置換非分枝C13−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  57. が、非置換非分枝C15アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  58. が、非置換非分枝飽和C−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  59. が、非置換非分枝飽和C11−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  60. が、非置換非分枝飽和C13−C17アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  61. が、非置換非分枝飽和C15アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  62. 前記オリゴヌクレオチドが、siRNA、マイクロRNA模倣物、ステムループ構造、一本鎖siRNA、RNaseHオリゴヌクレオチド、抗マイクロRNAオリゴヌクレオチド、立体障害オリゴヌクレオチド、CRISPRガイドRNA、またはアプタマーである、請求項1に記載の化合物。
  63. 前記オリゴヌクレオチドが修飾されている、請求項1に記載の化合物。
  64. 前記オリゴヌクレオチドが、ヌクレオチドアナログを含む、請求項1に記載の化合物。
  65. 前記オリゴヌクレオチドが、ロック核酸(LNA)残基、二環核酸(BNA)残基、拘束エチル(cEt)残基、アンロック核酸(UNA)残基、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)モノマー、ペプチド核酸(PNA)モノマー、2’−O−メチル(2’−OMe)残基、2’−O−メチオキシエチル残基、2’−デオキシ−2’−フルオロ残基、2’−O−メトキシエチル/ホスホロチオエート残基、ホスホラミデート、ホスホロジアミデート、ホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、ホスホノカルボン酸、ホスホノカルボキシレート、ホスホノ酢酸、ホスホノギ酸、メチルホスホン酸、ボロンホスホネート、またはO−メチルホスホロアミダイトを含む、請求項1に記載の化合物。
  66. 前記化合物が、式Iの構造を有する、脂質がコンジュゲートした化合物、
    Figure 2021525801
    またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    Aが、修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドであり、前記修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、前記修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドの一方の鎖の3’末端または修飾された一本鎖核酸の3’末端の脂質含有部分にコンジュゲートされ、
    が、
    Figure 2021525801
    であり、
    が、−(CH−、−(CH(CH−、または結合であり、
    が、−C(=O)NH−、−C(=O)O−、−OC(=O)O−、−NHC(=O)O−、−NHC(=O)NH−、−C(=S)NH−、−C(=O)S−、−NH−、O(酸素)、またはS(硫黄)であり、各mが、独立して、10〜18の整数であり、各nが、独立して、1〜6の整数である、請求項1に記載の化合物。
  67. 各mが10であり、Lが−(CH−であり、nが3である、請求項66に記載の化合物。
  68. 各mが11であり、Lが−(CH−であり、nが3である、請求項66に記載の化合物。
  69. 各mが12であり、Lが−(CH−であり、nが3である、請求項66に記載の化合物。
  70. 各mが13であり、Lが−(CH−であり、nが3である、請求項66に記載の化合物。
  71. 各mが14であり、Lが−(CH−であり、nが3である、請求項66に記載の化合物。
  72. 各mが15であり、Lが−(CH−であり、nが3である、請求項66に記載の化合物。
  73. 各mが16であり、Lが−(CH−であり、nが3である、請求項66に記載の化合物。
  74. 各mが17であり、Lが−(CH−であり、nが3である、請求項66に記載の化合物。
  75. 各mが18であり、Lが−(CH−であり、nが3である、請求項66に記載の化合物。
  76. 各mが、独立して12〜16の整数であり、各nが、独立して1〜6の整数である、請求項66に記載の化合物。
  77. 各mが、独立して12〜14の整数であり、各nが、独立して1〜6の整数である、請求項66に記載の化合物。
  78. が、結合であり、各mが、独立して12〜16の整数である、請求項66に記載の化合物。
  79. が、−(CHC(=O)NH(CH−であり、各mが、独立して12〜16の整数である、請求項66に記載の化合物。
  80. 各mが14である、請求項78に記載の化合物。
  81. 前記修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、少なくとも1つのホスホロチオエート結合を含有する、請求項66に記載の化合物。
  82. 前記修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、少なくとも1つの2’−O−メチル残基を含有する、請求項66に記載の化合物。
  83. 前記修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、少なくとも1つの2’−デオキシ−2’−フルオロ残基を含有する、請求項66に記載の化合物。
  84. 前記修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、二環核酸(BNA)残基を含む、請求項66に記載の化合物。
  85. 前記オリゴヌクレオチドの二環核酸残基が、ロック核酸(LNA)残基または拘束エチル(cEt)残基である、請求項84に記載の化合物。
  86. 前記修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドまたは修飾された一本鎖オリゴヌクレオチドが、ホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)モノマーを含む、請求項66に記載の化合物。
  87. 前記修飾された二本鎖オリゴヌクレオチドが、siRNAまたはマイクロRNA模倣物である、請求項66に記載の化合物。
  88. 脂質部分が、前記siRNAまたはマイクロRNA模倣物のパッセンジャー鎖の3’末端に接続している、請求項87に記載の化合物。
  89. Aが、アンチセンスオリゴヌクレオチドである、請求項66に記載の化合物。
  90. 請求項1に記載の化合物を含有する、細胞。
  91. 前記細胞が、初代細胞である、請求項90に記載の細胞。
  92. 前記細胞が、脂肪細胞(adipocyte)の細胞、肝細胞の細胞、線維芽細胞の細胞、内皮細胞、腎細胞、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)、脂肪細胞(adipose cell)、マクロファージ細胞、神経細胞、筋細胞、または分化した初代ヒト筋骨格細胞である、請求項91に記載の細胞。
  93. 前記細胞が、ヒト臍帯静脈内皮細胞である、請求項92に記載の細胞。
  94. 前記細胞が、不死化細胞である、請求項90に記載の細胞。
  95. 前記細胞が、NIH3T3細胞、分化した3T3L1細胞、RAW264.7細胞、またはSH−SY5Y細胞である、請求項94に記載の細胞。
  96. 前記細胞が、脂肪細胞の細胞または肝細胞の細胞である、請求項90に記載の細胞。
  97. オリゴヌクレオチドを細胞に導入する方法であって、前記方法が、前記細胞と請求項1に記載の化合物とを接触させることを含む、方法。
  98. オリゴヌクレオチドをインビトロで細胞に導入する方法であって、自由取り込み条件下で前記細胞と請求項1に記載の化合物とを接触させることを含む、方法。
  99. 前記方法が、エクスビボであり、前記細胞が初代細胞である、請求項98に記載の方法。
  100. 前記細胞が、脂肪細胞(adipocyte)の細胞、肝細胞の細胞、線維芽細胞の細胞、内皮細胞、腎細胞、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)、脂肪細胞(adipose cell)、マクロファージ細胞、神経細胞、ラットニューロン、筋細胞、または分化した初代ヒト筋骨格細胞である、請求項99に記載の方法。
  101. 前記細胞が、ヒト臍帯静脈内皮細胞である、請求項99に記載の方法。
  102. 前記細胞が、不死化細胞である、請求項98に記載の方法。
  103. 前記細胞が、NIH3T3細胞、分化した3T3L1細胞、RAW264.7細胞、またはSH−SY5Y細胞である、請求項102に記載の方法。
  104. 前記細胞が、脂肪細胞の細胞または肝細胞の細胞である、請求項98に記載の方法。
  105. オリゴヌクレオチドをエクスビボで細胞に導入する方法であって、細胞を得ることと、自由取り込み条件下で前記細胞と請求項1に記載の化合物とを接触させることと、を含む、方法。
  106. 前記細胞が、ニューロン、TBM細胞、骨格筋細胞、脂肪細胞の細胞または肝細胞の細胞である、請求項105に記載の方法。
  107. 前記細胞が、ヒト臍帯静脈内皮細胞である、請求項105に記載の方法。
  108. オリゴヌクレオチドをインビボで細胞に導入する方法であって、前記細胞と請求項1に記載の化合物とを接触させることを含む、方法。
  109. 前記細胞が、脂肪細胞(adipocyte)の細胞、肝細胞の細胞、線維芽細胞の細胞、内皮細胞、腎細胞、脂肪細胞(adipose cell)、マクロファージ細胞、神経細胞、筋細胞、または筋骨格細胞である、請求項108に記載の方法。
  110. 細胞と請求項1に記載の化合物とを接触させることを含む、方法。
  111. 接触がインビトロで行われる、請求項110に記載の方法。
  112. 前記接触がエクスビボで行われる、請求項110に記載の方法。
  113. 前記接触がインビボで行われる、請求項110に記載の方法。
  114. 対象に請求項1に記載の化合物を投与することを含む、方法。
  115. 前記対象が、眼、肝臓、腎臓、心臓、脂肪組織、肺、筋肉、または脾臓の疾患または障害を有する、請求項114に記載の方法。
  116. 治療で使用するための、請求項1に記載の化合物。
  117. 医薬の調製に使用するための、請求項1に記載の化合物。
  118. 対象内の細胞にオリゴヌクレオチドを導入する方法であって、前記方法が、前記対象に請求項1に記載の化合物を投与することを含む、方法。
  119. 請求項1に記載の化合物を含む、細胞。
  120. 薬学的に許容される賦形剤と、請求項1に記載の化合物と、を含む、医薬組成物。
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