JP2021525661A - マイクロセルパターンを表面上に有するフレキソ印刷版 - Google Patents
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Abstract
本発明は、フレキソ印刷のための印刷版に関する。印刷版は、その凸版印刷表面上にマイクロセルパターンを含む。これらのマイクロセルパターンの存在は、より大きいアニロックスロール容量を用いて印刷することを可能にする。5つの具体的なマイクロセルパターンも開示される。
Description
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条の下、2018年5月25日付けで出願された米国仮特許出願第62/676473号明細書からの優先権を主張する。
本出願は、米国特許法第119条の下、2018年5月25日付けで出願された米国仮特許出願第62/676473号明細書からの優先権を主張する。
本発明は、フレキソ印刷版に関する。印刷版は、隆起された凸版印刷表面上にマイクロセルパターンを含む。これらのパターンは、印刷中の改善されたインク転写を可能にする。
フレキソ印刷プレートは、段ボール箱から厚紙箱及びプラスチックフィルムの連続ウェブに至るまで、包装材料の印刷のために幅広く使用されている。フレキソ印刷プレートは、隆起された画像表面からインクが運ばれ、基材に転写される凸版印刷において有用である。フレキソ印刷プレートは、米国特許第4,323,637号明細書及び同第4,427,759号明細書に記載のものなどの光重合性組成物から作製することができる。感光性要素は、通常、支持体とカバーシート又は多層カバー要素との間に挟まれている光重合性組成物の固体層を有する。光重合性要素は、化学線に露光されると架橋又は硬化するこれらの能力によって特徴付けられる。
光重合性要素は、フレキソ凸版印刷版に変換される多段階プロセスを受ける。光重合性要素は、いわゆるアナログワークフローのための画像を保持する図柄(写真のネガフィルム、ポジフィルム若しくはフォトツール(例えば、ハロゲン化銀フィルム)など)を介して、又はいわゆるデジタルワークフローのための光重合性層の上方に既に形成されている、放射に不透明な領域を有するインサイチューマスクを通して化学線に画像様に露光される。化学線への露光は、典型的には紫外(UV)線を用いて行われる。化学線は、透明な領域を通して感光性要素に入射し、ポジフィルム又はインサイチューマスクの黒い又は不透明の領域への入射は、妨げられる。化学線に露光された光重合性層の領域は、架橋して硬化し;露光されなかった光重合性層の領域、すなわち露光時にポジフィルム又はインサイチューマスクの不透明領域の下にある領域は、架橋又は硬化せず、洗浄溶液又は熱で処理されることによって除去されて、印刷に好適なレリーフ画像を残す。全ての必要とされる処理工程後、次いで、印刷版は、シリンダーに取り付けられて印刷に使用される。
アナログワークフローは、中間体、すなわち写真のネガフィルム、ポジフィルム又はフォトツールを作製することを含む。ハロゲン化銀フィルムからなどのフォトツールの作製は、別個の処理装置及び化学現像液を必要とし得る、複雑であり、コストがかかり、また時間がかかる方法である。代わりに、フォトツールは、熱現像フィルムから又はインクジェット法により作製することもできる。また、フォトツールは、温度及び湿度の変化によって寸法がわずかに変化する場合があることから、フォトツールを使用すると品質の問題が生じる場合があり、またフォトツール及び光重合性ポリマー版の全ての表面を洗浄し、ほこり及び汚れがない状態にする必要がある。そのような異物の存在は、フォトツールと版との間の密着不良のみならず、画像アーティファクトも生じさせる場合がある。
アナログワークフローの代替は、デジタルワークフローと呼ばれており、これは、別個のフォトツールの作製を必要としない。原版としての使用に好適な感光性要素及びデジタルワークフローにおけるインサイチューマスクの形成が可能な方法は、米国特許第5,262,275号明細書;米国特許第5,719,009号明細書;米国特許第5,607,814号明細書;米国特許第6,238,837号明細書;米国特許第6,558,876号明細書;米国特許第6,929,898号明細書;米国特許第6,673,509号明細書;米国特許第6,037,102号明細書;及び米国特許第6,284,431号明細書に記載されている。原版又は原版を有する集合体は、レーザー光、典型的には赤外レーザー光に対して感受性を有し、化学線に対して不透明である層を含む。赤外線感受性層は、デジタル画像化ユニットのレーザー光に画像様に露光され、それにより、赤外線感受性材料は、集合体の重ねられているフィルムから除去されるか、又はその上に/それから転写され、光重合性層に隣接する放射に不透明な領域と透明な領域とを有するインサイチューマスクを形成する。従来、原版は、大気酸素の存在下(真空は必要とされないため)でインサイチューマスクを介して化学線に露光される。1つには画像様露光時の大気酸素の存在のため、フレキソ印刷版は、アナログワークフローで形成されるレリーフ構造と異なるレリーフ構造(両方のワークフローでの同じ大きさのマスク開口に基づく)を有する。デジタルワークフローは、具体的な原版の化学的性質及び化学線照射に応じて、レリーフ構造に対応するインサイチューマスクの開口よりも大幅に小さいその最上面(すなわち印刷表面)の表面領域を有する、レリーフ構造中の隆起された要素(すなわちドット又はライン)を形成する。デジタルワークフローは、小ドットを印刷する隆起された要素(すなわち隆起面要素)の構造が異なるレリーフ画像を生じさせ、この構造は、典型的にはより小さく、丸みを帯びた頂部及び湾曲した側壁形状を有し、多くの場合にドット鮮鋭化効果と呼ばれる。アナログワークフローによって生じるドットは、典型的には円錐形であり、平坦な頂部を有する。デジタルワークフローによって形成されるレリーフ構造は、白色に次第に色が薄くなるより微細な印刷ハイライトドット、拡大した印刷可能な色調範囲及び鮮明な線画などの有益な印刷特性を生じさせる。そのため、デジタルワークフローは、その使用し易さ及び望ましい印刷性能のため、フレキソ印刷版を製造するための望ましい方法として広く受け入れられている。しかし、このドット鮮鋭化効果は、全ての最終使用用途で有益であると見なされているわけではない。
デジタルワークフローにおけるこのドット鮮鋭化効果の1つの結果は、インサイチューマスクの特定の微細パターンに対応する隆起された要素が最終的な版レリーフ構造において過度に低減されるか又は更に完全に排除されることである。これは、隆起された要素の表面に配置されるように設計されたマイクロセルパターンに特に悪影響を及ぼす。その影響を克服するために、ドット鮮鋭化を機能的に低減又は排除するいくつかの方法がある。1つの方法は、無酸素又は減酸素雰囲気中で化学線での光重合性要素の画像様露光を行うことである。これは、一般に、特別な露光装置を窒素でパージすることにより行われる。別の方法は、化学線に対してほぼ透明である酸素バリアフィルムをインサイチューマスク及び光重合性要素の上に適用することである。別の方法は、架橋反応の速度を高めることによってドット鮮鋭化を劇的に減少させる高照射量化学線露光源を使用することである。別の方法は、ドット鮮鋭化を最小限に抑えるか又は排除するために、調整された化学製剤を有する光重合性要素を使用することであり、例えば、DuPont Cyrel(登録商標)EPR版は、標準的なデジタルワークフローにおいて、調整された化学製剤を使用する。
アナログワークフローの更に別の代替は、物理的なフォトツールではなく、誘導されるレーザー放射を使用して、エラストマー材料におけるレーザーによる材料の直接除去により凸版印刷構造を形成する。
3つのタイプの画像形成の全ては、最終的なエラストマー印刷版の印刷構造を定める2次元画像ファイルにより誘導される。最初の2つのタイプでは、画像ファイルは、典型的には、化学線の通過を可能にするためにフォトツールが除外されるか又は除外されない場所を定める1ビットピクセルの2次元配列である。第3のタイプでは、画像ファイルは、除去深さを定めて印刷版フィーチャの3次元造形を可能にするために、1ピクセル当たり複数のビットを使用し得る。本開示では、エラストマー版の上部印刷表面を定める1ビット層について考慮する。
画像、特にインクの均一な濃い被覆、いわゆるベタインク濃度を有するベタ領域を印刷するためのフレキソ凸版印刷版が望ましい。特に大面積での印刷版から基板へのインクの移動又は広がりが乏しいと、斑点及び粒状性などの印刷欠陥が生じる。溶剤系印刷インク及び水性印刷インクを用いると、特に不満足な印刷の結果が得られる。
フレキソ凸版印刷版によって印刷される画像のベタ領域のインク濃度を試験して改善するための多くの方法が存在する。ベタインク濃度を改善するための1つの方法は、印刷版と基材との間の物理的な押し付けを増加させることである。これは、ベタインク濃度を増加させる一方、増加した圧力がより小さい版の要素を変形させる傾向があり、結果としてドットゲインの増加及び解像度のロスを生じさせるであろう。粗面を有する凸版印刷版は、滑らかな表面よりも多くのインクを保持し、その結果、より多くのインクを基材に転写することができることから、且つより均一な外観を生じさせ得ることから、ベタインク濃度を改善するためのもう1つの方法は、凸版印刷版の表面積を増加させることを含む。しかし、表面の粗さは、インクの転写を増加させるのに十分である必要があるが、これは、最終的な印刷物に望ましくないアーティファクトを生じさせ得ることから、直接印刷するために不連続なフィーチャを生じさせるほどに多くない必要がある。
インクの均一な濃い被覆、すなわちベタインク濃度を有するベタ印刷のための凸版印刷版の能力を改善するために、様々なマイクロセルパターンが広く使用されている。マイクロセルパターンは、印刷されるインク濃度の改善のためにベタ領域において使用され得るだけでなく、文字列、線画、ハーフトーンのため、すなわちインク転写特性の改善が実現されるあらゆる種類の画像要素のためにも使用され得る。
米国特許出願公開第2010/0143841号明細書において、Stoltらは、原版の画像領域のデジタルパターニングによる凸版印刷版のベタインク濃度の印刷能力を向上させるための方法を開示している。Stoltらは、画像マスクを製造するために使用されるハーフトーンデータ中の全ての画像フィーチャ領域にパターンを適用することを開示しており、これは、その後、原版を凸版印刷版に変換するために使用される。処理後、印刷版は、レリーフのフィーチャの表面にパターンを解像するレリーフ画像を保持し、印刷されたベタインク濃度を維持又は増加させるためのベタレリーフのフィーチャを与える。
Flexo Magazine,October 2015の68〜73ページにおいて、Albatは、デジタルフレキソ版のための6つのパターンからなるパターンセットを開示している。このパターンセットの構成要素は、より均一なインクの広がりをもたらすように記載されている。このセットのいくつかの構成要素は、より大きいアニロックス容量の選択による印刷に特に好適であるように、又は重い白色インクの広がりに対処することができるように記載されている。
印刷された基材へのインクの転写を改善するための、且つインクの均一な濃い被覆を有する特にベタ領域を印刷するための、印刷品質のための増加する要求を満たす凸版印刷版が必要である。例えば、白色インク又は特色インクである。本開示は、より大きいアニロックス容量を選択する印刷に好適なマイクロセルパターンを提供することにより、その必要性を満たす。
本開示の実施形態は、印刷される画像を表す隆起された画像表面を含む、フレキソ印刷のための凸版印刷要素であって、前記隆起された画像表面は、複数のフィーチャであって、各フィーチャは、5〜750平方ミクロンの面積と0.5〜35ミクロンの高さとを有する、複数のフィーチャを含み、前記印刷要素は、5.0BCM以上の容量のアニロックスロール(又は均等なインク送達システム)を用いて印刷するために使用される、凸版印刷要素を提供する。
別の実施形態は、複数のフィーチャが繰り返しセルパターンを形成することを規定する。
別の実施形態は、セルパターンが、パターンA〜Eからなる群から選択される1つ以上の構成要素であることを規定する。
別の実施形態は、セルパターンがパターンAであることを規定する。
別の実施形態は、セルパターンがパターンBであることを規定する。
別の実施形態は、セルパターンがパターンCであることを規定する。
別の実施形態は、セルパターンがパターンDであることを規定する。
別の実施形態は、セルパターンがパターンEであることを規定する。
別の実施形態は、印刷要素が、7.7BCM以上の容量のアニロックスロール(又は均等なインク送達システム)を用いて印刷するために使用されることを規定する。
更に別の実施形態は、フレキソ印刷方法であって、
(a)印刷される画像を表す隆起された画像表面を含む、フレキソ印刷のための凸版印刷要素であって、前記隆起された画像表面は、複数のフィーチャであって、各フィーチャは、5〜750平方ミクロンの面積と0.5〜35ミクロンの高さとを有する、複数のフィーチャを含む、凸版印刷要素を提供する工程と、
(b)印刷される基材を提供する工程と、
(c)5.0BCM以上の容量のアニロックスロール(又は均等なインク送達システム)を用いて印刷する工程と
を含むフレキソ印刷方法を提供する。
(a)印刷される画像を表す隆起された画像表面を含む、フレキソ印刷のための凸版印刷要素であって、前記隆起された画像表面は、複数のフィーチャであって、各フィーチャは、5〜750平方ミクロンの面積と0.5〜35ミクロンの高さとを有する、複数のフィーチャを含む、凸版印刷要素を提供する工程と、
(b)印刷される基材を提供する工程と、
(c)5.0BCM以上の容量のアニロックスロール(又は均等なインク送達システム)を用いて印刷する工程と
を含むフレキソ印刷方法を提供する。
本実施形態のこれら及び他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明を読むことで当業者により容易に理解されるであろう。明確にするために、別々の実施形態として前述又は後述される開示される実施形態の特定の特徴は、単一の実施形態での組み合わせでも提供され得る。反対に、単一の実施形態に関連して記載される開示される実施形態の様々な特徴は、別々に又は任意の部分組み合わせでも提供され得る。
特に明記又は定義しない限り、本明細書において使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されている意味を有する。
特段の指示がない限り、本明細書で使用される以下の用語は、下で定義される通りの意味を有する。
「化学線」とは、感光性組成物の物理的又は化学的な特徴を変化させるために1つ又は複数の反応を開始させることができる放射を指す。
「ハーフトーン」は、画像を様々な大きさ及び典型的には中心間が等間隔のドットに変換するスクリーニングプロセスによる連続階調の画像の再現のために使用される。ハーフトーンスクリーンにより、インクなどの印刷媒体の転写(又は非転写)により印刷される画像中の濃淡(又はグレー)領域を形成することができる。
「連続階調」とは、スクリーニングされなかった切れ目のない傾斜階調を含む、事実上無制限の範囲の色又はグレーの濃淡を有する画像を指す。
「線スクリーン解像度」は、「スクリーン線数」と呼ばれることもあり、ハーフトーンスクリーン上の1インチ当たりの線又はドットの数である。
用語「感光性」は、感光性組成物が化学線に応答すると、1つ又は複数の反応、特に光化学反応を開始させることができる任意の系を包含する。化学線に露光すると、縮合機構又はフリーラジカル付加重合のいずれかにより、モノマー及び/又はオリゴマーの連鎖成長重合が誘起される。全ての光重合性機構が考えられるものの、本発明の組成物及び方法は、1つ以上の末端エチレン性不飽和基を有するモノマー及び/又はオリゴマーのフリーラジカルによって開始される付加重合に関して記載される。これに関して、光開始剤系は、化学線に露光されると、モノマー及び/又はオリゴマーの重合を開始するために必要なフリーラジカル源として機能することができる。モノマーは、非末端エチレン性不飽和基を有し得、及び/又は組成物は、架橋を促進するバインダー若しくはオリゴマーなどの1種以上の他の成分を含有し得る。そのため、用語「光重合性」は、光重合性、光架橋性又はその両方の系を包含することが意図されている。本明細書で使用する場合、光重合は、硬化と呼ばれる場合もある。感光性要素は、感光性原版、感光性印刷原版、印刷原版及び原版と呼ばれる場合もある。
特段の指示がない限り、用語「感光性要素」、「印刷原版」及び「印刷版」には、平判、プレート、シームレス連続版、円筒版、プレートオンスリーブ及びプレートオンキャリアなど(ただし、これらに限定されない)、印刷用原版として適切な任意の形態の要素又は構造が包含される。
更に、文脈上特に明記されない限り、単数形での言及は、複数形も含み得る(例えば、「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、1つ又は1つ以上を指し得る)。
本開示は、レーザーによる直接露光又はフレキソ印刷版を露光するために使用されるフォトツールの形成を誘導するために、2次元1ビット画像ファイルの一部として使用されるパターン、特に5つの具体的なパターンに関する。パターンは、基材上にインクの全ベタ領域を印刷することが望ましい印刷版の領域で使用される場合に利点をもたらす。インクの印刷された結果として得られるフィルムは、不透明度によって測定されるより高い被覆(光吸収)力と、例えば粒状性及び斑点によって特徴付けられるより少ない視覚的空間不均一性とを有する。パターンの使用は、視覚的により滑らかでベタ印刷されたインクフィルムを提供するのに役立つ。
これらのパターンは、通常、最終的な印刷物では視認できないが、結果としてインクの広がりを改善する表面構造を形成する。したがって、これらのパターンは、当技術分野では「マイクロセル」パターンと呼ばれることが多い。図1、図2、図3、図4及び図5に示すような具体的なパターンA、B、C、D及びEは、名目上、ピクセルの幅及びピッチが6.35μmである4000ドット毎インチ(dpi)のピクセル格子上に指定されるが、他のピクセルピッチで使用されるように、補間によりスケーリングするか、複製するか又は間引くことができる。これらのパターンは、3〜100億立方ミクロン毎平方インチ(BCM)、好ましくは4〜9BCMの容量のインクを送達するアニロックスロールインキングシステムと組み合わせて使用される場合に予想外の改善をもたらす。わずかな変更(例えば、いくつかのピクセルの移動、追加又は削除)を伴う同様のパターンも印刷の改善をもたらし得ることが期待される。同容量のインクを送達できる他のインク送達システムも使用することができる。
図1、図2、図3、図4及び図5は、基本的なマイクロセルパターンのセルを示す。使用時、セルは、画像中の所望の対象領域を満たすように2次元で複製される。複製は、第1のセルに直接隣接し、整合する別の基本セルを単に繰り返すことにより、必要に応じて基本セルを上下左右にタイリングすることによって行われる。複製は、必要に応じて、所望の対象領域の境界において簡単に切り捨てられる。パターンは、任意の回転角で使用され、パターンの印刷特性を依然として維持し得る。パターンは、必要に応じて用途によって反転され得ることが理解される。
マイクロセルパターンは、任意の大きさの印刷領域に適用することができ、インクの均一なベタ領域を印刷するように意図された領域に適用されることが最も多い。マイクロセルパターンは、印刷版の他の細部領域、例えばテキスト、ライン及びハーフトーンドットに適用される場合にも有用であり得る。
エラストマー製のフレキソ印刷版、DuPont Cyrel(登録商標)0.067インチEPR版及びKodak Flexcel NXH 0.067版を使用して透明ポリプロピレンフィルム上に白色インクを印刷した。DuPont Cyrel(登録商標)EPR版は、ドット鮮鋭化を最小限に抑えるか又は排除するために、調整された化学製剤を有する光重合性要素を使用する。Kodak Flexcel NXH版は、ドット鮮鋭化を最小限に抑えるか又は排除するために、酸素バリアであるフィルムフォトツールと共にアナログワークフローを使用する。アニロックスから版への及び版から基材への印圧設定、印刷機ハードウェア、工具類、ソフトウェア、動作構成並びに版及び基材の取り扱い、洗浄、表面処理及び取り付けを含む標準的な工業生産印刷条件で印刷を行った。印刷機は、Paper Converting Machine Corporationの400フィート毎分で稼働するAvanti eight−color central impression pressであった。インクは、ザーンカップ#2を使用して測定された25秒の粘度を有するSiegwerk CG Opaque Whiteであった。フィルム基材は、幅20インチ、0.0015インチの透明ポリプロピレン、Bemis材料番号100000050861であった。EPR及びNXH版を3Mの1020テープを用いて取り付けた。
EPR及びNXH版では、インキングシステムにおける3つの異なる容量のアニロックスロールを使用して印刷を行った:5.0BCM(440セル毎インチ(cpi))、7.7BCM(250cpi)及び8.9BCM(165cpi)。アニロックスロールは、Harper Corporationが製造した。
EPR版は、5つのマイクロセルパターンの1つを使用して形成された5つのベタ画像領域を含んでいた:A、B、C、D、E(実施例2〜6)。版は、対照としてマイクロセルパターンのないベタ画像領域も含んでいた(実施例1)。DuPont Cyrel(登録商標)EPR版は、上記の一体型フォトツールを使用する。フォトツール内の画像は、1.06ミクロンのファイバレーザーを使用してEsko CDI Advance 5080 imager内の版と一体のマスクを露光することによって形成した。6つのベタ画像領域及びマイクロセルパターンは、4000dpiの2次元1ビット画像ファイルを使用して露光されたより大きい画像の一部であった。マイクロセルパターンA、B及びCを、Esko CDI Pixel Plus画像化モードを使用して画像化し、マイクロセルパターンA、B及びCが、隣接するピクセルを有しない孤立した単一ピクセルからなるため、最良の結果のために最適化した。Esko CDI標準画像化モードを使用してマイクロセルパターンD及びEを画像化した。
NXH版は、Flexo Magazine,October 2015の68〜73ページにおいてAlbatが開示しているような6つのマイクロセルパターン:Standard DigiCap、Advanced 01、Advanced 02、Advanced 03、Advanced 04、Advanced 05(実施例8〜13)の1つを使用して形成された6つのベタ画像領域を含んでいた。版は、対照としてマイクロセルパターンのないベタ画像領域も含んでいた(実施例7)。NXH版は、別個のフィルムフォトツール、すなわちFlexcel NX Thermal Imaging Layer(TIL)を使用する。830nmのレーザーを使用してKodak Flexcel NX Imager内でTILを露光した。7つのベタ画像領域及びマイクロセルパターンは、2400dpiの2次元1ビット画像ファイルを使用して露光されたより大きい画像の一部であった。透明フィルム基材上の白色インク広がりの品質の一般的な測定値は、不透明度である。これは、印刷されたインク領域の被覆力又は隠蔽力の測定値である。不透明度は、白色背景をバックにした印刷試料の拡散反射率(89%以上の反射率)に対する黒色背景をバックにした同じ印刷試料の拡散反射率(0.5%以下の反射率)の比の100倍として定義される。不透明度の単位は、パーセントであり、完全不透明材料の不透明度値は、100%である。
反射率は、反射光学濃度の測定、反射濃度計(グラフィックアートの分野で一般に使用される計器)を用いて行われる標準的測定から計算される。例として、Techkon SpectroDens Basicが挙げられる。反射率は、10を負の反射光学濃度で累乗することにより、分数又はパーセンテージとして計算される。
例として、黒色背景の上に印刷された白色試料の測定では、反射光学濃度が0.375である。反射率は、10(-0.375)=0.422である。白色背景の上に印刷された白色試料の測定では、反射光学濃度が0.080である。反射率は、10(-0.080)=0.832である。不透明度は、0.422/0.832=0.507又は50.7パーセントとして計算される。
上記の表1は、3つのアニロックス容量の全てについての、パターンA〜Eを用いて作製された版領域からの印刷された白色インクの不透明度測定の結果を示す。この結果は、印刷されたパターンの不透明度が、多くの例では、特により大きいアニロックス容量では、パターンなしの印刷の不透明度を上回るため、ベタインク広がりの改善がもたらされることを示した。比較例は、パターンA〜Eについて観察された改善ほど有意な又は一貫した改善を示さなかった。
Claims (18)
- フレキソ印刷のためのレリーフ印刷要素であって、印刷される画像を表す隆起された画像表面を含み、前記隆起された画像表面は、複数のフィーチャであって、各フィーチャは、5〜750平方ミクロンの面積と0.5〜35ミクロンの高さとを有する、複数のフィーチャを含み、前記印刷要素は、5.0BCM以上の容量のアニロックスロール(又は均等なインク送達システム)を用いて印刷するために使用される、レリーフ印刷要素。
- 前記複数のフィーチャは、繰り返しセルパターンを形成している、請求項1に記載のレリーフ印刷要素。
- 前記セルパターンは、パターンAである、請求項3に記載のレリーフ印刷要素。
- 前記セルパターンは、パターンBである、請求項3に記載のレリーフ印刷要素。
- 前記セルパターンは、パターンCである、請求項3に記載のレリーフ印刷要素。
- 前記セルパターンは、パターンDである、請求項3に記載のレリーフ印刷要素。
- 前記セルパターンは、パターンEである、請求項3に記載のレリーフ印刷要素。
- 前記印刷要素が、7.7BCM以上の容量のアニロックスロール(又は均等なインク送達システム)を用いて印刷するために使用される、請求項1に記載のレリーフ印刷要素。
- フレキソ印刷方法であって、
(a)印刷される画像を表す隆起された画像表面を含む、フレキソ印刷のためのレリーフ印刷要素を提供する工程であって、前記隆起された画像表面は、複数のフィーチャであって、各フィーチャは、5〜750平方ミクロンの面積と0.5〜35ミクロンの高さとを有する、複数のフィーチャを含む、工程と、
(b)印刷される基材を提供する工程と、
(c)5.0BCM以上の容量のアニロックスロール(又は均等なインク送達システム)を用いて印刷する工程と
を含む、フレキソ印刷方法。 - 前記複数のフィーチャは、繰り返しセルパターンを形成する、請求項10に記載の方法。
- 前記セルパターンは、パターンAである、請求項12に記載の方法。
- 前記セルパターンは、パターンBである、請求項12に記載の方法。
- 前記セルパターンは、パターンCである、請求項12に記載の方法。
- 前記セルパターンは、パターンDである、請求項12に記載の方法。
- 前記セルパターンは、パターンEである、請求項12に記載の方法。
- 工程(c)は、7.7BCM以上の容量のアニロックスロール(又は均等なインク送達システム)を用いて印刷することである、請求項10に記載の方法。
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